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福祉用具シリーズVol.15_腰痛予防編.indd

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INDEX



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別記第 3 号様式 団体名 活動計画表 平成年月日 ( ) 6:30 起床 洗面等 冬季 (11 月 ~2 月 ) 起床時刻 7:00 7:00 7:30 8:45 朝のつどい 美化活動 朝食 活動準備 この時間帯に寝具の整頓 シーツの返却 晴天時活動内容 入所日入所前活動 ( 立寄先 ) を記入


平成 20 年度全国学力 学習状況調査回答結果集計 [ 児童質問紙 ] 松江市教育委員会 - 児童 小学校調査 質問番号 (1) 朝食を毎日食べていますか 質問事項 選択肢 その他 無回答 貴教育委員会 島根県 ( 公

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Q2.( インスタントコーヒーを飲む方 ) あなたはどんなときに よくインスタントコーヒーを飲みますか Q2.( インスタントコーヒーを飲む方 ) あなたはどんなときに よくインスタントコーヒーを飲みますか 朝 目覚めたとき朝食昼食夕食夜食間食 おやつお風呂あがり寝る前休憩中仕事中 勉強中家でくつろ



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表紙


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ともしび134号.indd

調査概要 (1) 調査実施方法 : 各施設内でアンケート調査を配布し 対象者の自記式による記入後に回収 (2) 調査時期 : 2017 年 1 月 ~3 月 (3) 調査対象者 : 特養 ( 南さいわい ):83 人 特養 ( こむかい ):14 人計 97 人 (4) 回収数 : 特養 :42 人


ボランティア行動等実態調査【速報】

[ 中学校男子 ] 1 運動やスポーツをすることが好き 中学校を卒業した後 自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたい 自分の体力 運動能力に自信がある 部活動やスポーツクラブに所属している 3 運動やスポーツは大切 [ 中学校女子


表紙サンプル

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小学校国語について

トビラ、凡例、奥付/とびら

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平成30年版高齢社会白書(全体版)

問 2. 現在 該当区域内に居住していますか 1. 居住している % 2. 居住していない % 無回答 % % 単位 : 人 1.9% 32.7% 65.4% 1. 居住している 2. 居住していない無回答 回答者のうち 居住者が約 65

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広報誌Meio第32号

5 児童生徒質問紙調査 (~P23) (1) 運動に対する意識等 [ 小学校男子 ] 1 運動やスポーツを [ 小学校女子 ] することが好き 1 運動やスポーツをすることが好き H30 全国 H30 北海道 6 放課後や学校が休みの日に 運動部や地域のスポーツクラブ以外で運動やスポーツをすることが

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本文2013年春号.indd

困窮度別に見た はじめて親となった年齢 ( 問 33) 図 94. 困窮度別に見た はじめて親となった年齢 中央値以上群と比べて 困窮度 Ⅰ 群 困窮度 Ⅱ 群 困窮度 Ⅲ 群では 10 代 20~23 歳で親となった割 合が増える傾向にあった 困窮度 Ⅰ 群で 10 代で親となった割合は 0% 2


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経済産業省 地域金融人材育成システム開発事業

小学校

HP・図書リスト( ).xlsx


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「個人をどう捉えるか」で変わる教育シーン


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(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

睡眠調査(概要)

行っている方からは 自宅に閉じこもりがちであったが 外出するきっかけができた との声をい ただいている 3 活動の特徴 1 活動の中で見られた工夫や活動が上手く進んだポイント 大規模仮設住宅以外の被災者を対象に支援を展開前述したように支援物資の配布を通じた訪問活動を行う中で 大規模仮設住宅以外で生活

Microsoft Word - ★調査結果概要3.17版new.doc


表紙


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近藤浩志さん ( 大阪フィルハーモニー交響楽団 /2 のみ ) 枚方市在住 弘田徹さん ( 新日本フィルハーモニー交響楽団 /34 予定 ) コンサート クラシックはいとをかし また 期間中には 同演奏者によるコンサート クラシックはいとをかし をメセナひらかた会館 ( 新町 2-1-5) で開催す

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会報第6号.indd

日常的な食事に関する調査アンケート回答集計結果 ( 学生 ) 回収率 平成 30 年 12 月 1 日現在 134 人 問 1 性別 1 2 男性女性合計 % 97.0% 100.0% 3.0% 男性 女性 97.0% 問 4 居住状況 家族と同居一人暮らし


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(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

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(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

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งานนำเสนอ PowerPoint

2018 年度 ( 平成 30 年度 ) 事業計画書 協会自主事業 公益財団法人和歌山県国際交流協会

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3 参加しやすい工夫 ( 効果的な周知や会議運営 ( 開催時間 委員の構成等 ) の工夫 ) 4 名柳田委員 猪瀬委員 庄司委員 小橋委員 2 名関口副会長 高柴委員 1 名櫻井委員 関口副会長 パブリックの後の説明会 意見交換会の開催検討の方向性は 担当課の工夫がある 高柴委員 このバスを望んでい

調査結果の概要 タクシーに関するアンケート調査は 平成 4 年に開始し 今年は 25 年目を迎えることになりました 1ヶ月の利用回数 利用時間帯 運賃水準については 毎年調査を行っており その変化をなるべくわかりやすくグラフで解説しております 今回の概要については昨年と比較し 11 ヶ月の利用回数は

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A B C

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Transcription:

BOLETIM No. 966 会報 ANO NOVO 発行 一般財団法人 日伯協会 新年 理事長 三 野 哲 治 TEL FAX O BRAS IL 2015 URL http://www.nippaku-k.or.jp E-mail info@nippaku-k.or.jp 平成27年1月31日 季 神戸 078 230 2891 刊 650 0003 神戸市中央区山本通3丁目19 8 海外移住と文化の交流センター2階 編集 会報編集委員会 Flavio Veloso-Fotógrafo リオデジャネイロのコルコバードの丘から望む グァナバラ湾の日の出 今号の主な記事 理事長新年ご挨拶 2 移住地紹介 ご寄稿 3 移住ミュージアムだより ブラジルへの行き方 4 ブラジルトピックス 12 熊本尚美ショーロ コンサート 5 書籍紹介 リスボンからの手紙 13 ブラジル経済 15 コーヒーブレイク 編集後記 16 日伯協会からのお知らせ ブラジル体験記 6-7 8 印刷 菱三印刷株式会社 652-0803 神戸市兵庫区大開通2丁目2-11 9 10-11 TEL 078 576-3961

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Relatório 6

Notícias 7

で 大地 の ル ブラジ 験 体 農業 日伯 協 会 の 会 員である宮澤さんは昭和27年 生まれで 今年62歳 医療関連の仕事 をしていたが 農業をやりたくて 10年 前には兵庫県緑公社で1年間の研修を 受け 八ヶ岳農業実践大学では1か月 の農作業の指導を受けていた 宮澤政裕 亜熱帯の植生 特にコーヒーに興味 を持ち ブラジルへの農業移住も考えて当協会へ相談に来ら れていた 当然 会話講座も受け言葉も習得中である そんな中 UCC社より当協会事務局に アリアンサの弓場 農場が体験入所者を引受けているとの情報があった 早速 宮澤さんに案内したところ是非行きたいと希望されたので 当協会の紹介で2か月の農業体験をすることに成った 弓場 農場からは気候の良い6月 8月を勧められたが ワールド カップで湧き上がる時期を避けて10月となった 長年の希望が叶い勇んで出発 9月29日 の夜 関空をエミレーツ航空で出発 ドバイ経由 翌日午後6時過ぎサンパウロのガリューロスへ 空港には UCC社の松尾さんが出迎えてくれ リベルダージのニッケイ パラセまで案内してくれた 初めての海外であり不安だった が 着いた時はホッとした ホテルには日系人が多く 食事は ご飯と全く違和感がない 翌日10月1日 の朝5時 予約していたタクシーで弓場農場 へ出発 バスもあるが長距離バス乗り場は危ないと聞いて タクシーにした 運転手はマレシャル ロンドン 州道300号線 を無茶苦茶 飛ばす 恐ろしかったが彼は馴れているようだった 600 先 のアリアンサへ朝のうちに着いてしまった 途中は低い丘陵 地帯と平原が続き日本と全く違った景色に興奮した 翌日から早速仕事 朝5時に起床 眠たいが農業体験に来 たのだし 笠戸丸移民はもっと大変だったろうと思い動き出す 馴れないブラジル 早速電気カミソリを110Vで破損 6時の角 笛を合図に朝食 食事は女性の分担でご飯 味噌汁すべて 揃っていて全くの日本です その後で農作業開始 私に与えられた仕事は 草抜き 砂状の赤土なので簡単に 抜けるが 広い土地で半端な量ではない 11時に子供も交じっての昼食 その後休息の昼寝 午後も広い大地での草抜き 午後5時頃に農作業を終了 した 6時から夕食で食事の前に全員 黙祷 食事には肉類 と野菜が出て美味しい その後は入浴し 疲れ果てて寝てし まった 翌日からも同じことの繰り返し 仕事の内容は草抜き 木の 伐採 建物の復旧作業 簡単な作業ばかりだ 朝は寒いくら いだが 昼間はカンカン照りで暑い 農場の人は親切で気楽に声を掛けてくれる 何人もの方 から 黒田公男さんはお元気 と聞かれた 農場にはテレビもあり 夜は日本の番組を見て暇つぶし 日曜日は休養日で近くのミランダへ行ったが 雑貨を売って いる店も小規模で大平原の田舎町という感じである テアト ロ弓場には近隣の人が大勢集まり 楽しそうにダンスをしてい た 純日本人の私は見るだけ 輪の中に入るのは遠慮した 毎日の農作業は相変わらず草抜き 木の伐採が担当 ブラ ジルは土地が広いので大規模で機械化した農業である 小 規模農家といえども日本の比では無く 考えていた農業では 追いつかない Yuba の道路標識を見ながら 緑の畑と赤土の広大な 農場へ 到着した時は 遂に来たと身が引き締まる思いだった 弓場農場へ入所 熱射病でダウン 8 農場の矢崎さんに挨拶をして 担当者に内部を案内しても らう 食堂 宿舎 有名なテアトル弓場等の各施設は素朴な 手作りで質素だった 日本式の風呂もあり5人が入れる 弓場農場は共同体組織で寝る所と食事は無料で提供さ れ 対価として労働が求められる 長期間滞在してアルゼンチン ボリビア見物の足場として いる若者も多い 特にワールドカップの時は超満員だったとの こと 入所して17日目 急に熱が出て腹が痛み出した 熱い中で の農作業で熱射病になったようだ 農場の人は水を飲んで 寝ていれば直ぐに治ると言うので休養していたが 3日経って も回復しない このままでは農場に迷惑を掛けると思い やむ なく帰国する事を決断した 20日松尾さんに迎えに来てもら いサンパウロへ 翌日の飛行機で日本へ戻った 今回は全く観光出来なかったが ブラジル農業を身を持っ て体験することが出来た 昔の人は強かった が正直な感 想です 酷暑の中で作業するので生真面目に働くのではなく 適当に休みながらペースを守って働くことも大切だと知らされ た ブラジル人気質が良く理解できた お世話になったUCC の方々に応えるためにも 貴重な経験を踏まえて もう一度ブ ラジル農業に挑戦したいと考えている現在です

アリアンサ移住地 入植90年を超えた 共生の地 移住地 紹介 弓場農場 公益法人ユバ協同農場協会 協力し支え合って今年で80周年を迎える 労働と芸術の園 西宮出身である弓場勇氏が1934年創設した農場で 土 地に定着する農業を目指して アリアンサの開拓地で 共 1924年 信濃海外協会により開設された移住地で キリ スト教系の日本力行会が主体となって開拓した アリアンサは移住地の創設者永田稠が 和親 協力 の 鳴する仲間と協同生活して経営した 農場は 祈り 耕し 意味で名付けた ブラジル社会と日本文化の共生を目指す 芸術する を理念に 来るものは拒まず 去る者は追わず には 教育 医療等の社会的機能を備えた集団地が必要 で運営されている 1955年の破産 1979年勇氏の事故死 と考え 単なる生産労働者だけでなく 社会的能力を備え を乗り越え 現在は55名の農場員が所属している た若手の力行会員も移住させた 出稼ぎではなく 永住を目的とした中産階級知識層が多 く入植 農業未経験者もいた 文化の香りを持つ移住者で ピアノ バイオリンを持ち込む者もあった コーヒー農場の 働き手として移住した人達とは全く違った形の移住であり 伯国在住の移民関係者からは 銀ブラ移民と揶揄され あの連中に何が出来ると悪口を言われた 文化芸術ではバレエが有名で 1961年移住した小原明 子氏の指導で始められた 日系農民によるユニークなバレ エ団として ブラジルだけでなく日本でも公演している 今も文化的素養の高い人が多く 俳句 和歌の指導者も 生まれている 優れた教育者 研究者も多数輩出している 日本力行会 創設 三先駆者モニュメン ト アリアンサ創設者永 田稠をブラジル在住の輪 湖俊午郎 北原地価造が 支えた協同を表している 小原久雄作 コーラスや室内弦楽も盛んで クリスマスにはバレエも 含めた文化活動の発表会がある スポーツも盛んで弓場 野球は有名 伯国球界の草分けでもある 日本語環境が残っている農場へは ブラジル日系人だ けでなく 日本よりも体験入所を希望する人が多い 1897年プロテスタントの牧師である島貫兵太夫が設立 した苦学生支援組織 日本人の海外発展の重要性を訴え 苦学生 移住希望者に幾多の便宜を与え アメリカを始め 世界各国へ約3万人の移住者を送り出している 現在も国 際協力事業を推進している 永田稠は2代目会長 9

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