介護保険制度の改正点について 平成 27 年 8 月施行 1. 一定以上所得者の負担割合の見直しについて 2. 補足給付の見直しについて 3. 高額介護サービス費の見直しについて 4. 特養の相部屋 ( 多床室 ) に入所する市町村民税課税世帯の方等の部屋代負担について 1
一定以上所得者の負担割合の 見直しについて 2
2 割負担となる一定以上所得者の基準 高齢化の進展に伴う介護費用の増大の中で 保険料の上昇を可能な限り抑えつつ 制度の持続可能性を高めるため これまで一律 1 割に据え置いている利用者負担について 相対的に負担能力のある一定以上所得者の負担割合を 2 割とすることとされ 受給者自身に負担割合を適切に知らせるとともに サービス事業者窓口での利用者負担徴収の際にいずれの負担割合で徴収すればよいかを判別できるように 負担割合証 を交付します 65 歳以上の被保険者のうち所得上位 20% に相当する基準である合計所得金額 160 万円以上の方 ( 単身で年金収入のみの場合 280 万円以上 ) を基本とします 合計所得金額が 160 万円以上であっても 実質的な所得が 280 万円に満たないケースや 2 人以上世帯における負担能力が低いケースについては その負担能力を考慮し 年金収入とその他の合計所得金額 の合計が単身で 280 万円 2 人以上世帯で 346 万円未満の場合は 1 割負担に戻します 3
一定以上所得者 とは 次の 12 両方にあてはまる方のことです 1 本人の合計所得金額が 160 万円以上 2 同一世帯の 65 歳以上の方 ( 第一号被保険者 ) の年金収入 + その他の合計所得金額が 単身世帯で 280 万円以上 2 人以上世帯で 346 万円以上 生活保護受給者 市町村民税非課税者は除く 合計所得金額とは 収入から 公的年金控除 給与所得控除 必要経費を控除した後で 基礎控除 (38 万円 ) 人的控除などの控除をする前の所得金額 その他の合計所得金額とは 合計所得金額から年金所得を除いた額 4
イメージ図 同一世帯の 65 歳以上の方の 年金収入 と その他の合計所得金額 の合計が 以上 2 割負担 以上 単身 :280 万円 2 人以上 :346 万円 未満 1 割負担 65 歳以上の本人の合計所得金額が 160 万円 未満 生活保護受給者 市町村民税非課税者は 1 割負担 1 割負担 5
Q&A 集 1 いつから 2 割になりますか? ( 答 ) 平成 27 年 8 月 1 日以降にサービスをご利用されたときからです 21 割から 2 割負担になる方は 全員月々の負担が 2 倍になりますか? ( 答 ) 月々の利用者負担には上限があり 上限を超えた分は高額介護サービス費が支給されますので 全ての方の負担が 2 倍になるわけではありません 月々の負担の上限については 高額介護サービス費の見直しについて をご覧ください 3 どんな方に負担割合証は交付されますか? ( 答 ) 認定者全員に交付されます 4 第 2 号被保険者 (65 歳未満 ) の認定者の負担割合はどうなりますか? ( 答 ) 一律 1 割です 6
5 負担割合証はどうやって使いますか? ( 答 ) 認定者が介護保険サービスを受けるときに 保険証と併せて提示してください 6 介護保険サービスを受けるときに 負担割合証がなかったらどうなりますか? ( 答 )1 割負担の方であっても サービス事業者の窓口等で 2 割負担分を仮で支払い 後に 1 割負担該当者であることが確認されれば 差額の 1 割分がサービス事業者より返還されます 7 年金収入に非課税年金は含まれますか? ( 答 ) 非課税年金は含みません 8 年金収入とその他の合計所得金額 について 65 歳以上の方が 2 人以上の世帯で 346 万円未満の場合は 1 割負担に戻すとありますが 3 人以上の場合も 346 万円未満なのですか? ( 答 )2 人以上の世帯と同様に 346 万円です 7
9 居宅介護 ( 介護予防 ) 福祉用具購入費や居宅介護 ( 介護予防 ) 住宅改修費について いつの時点の負担割合が適用されますか? ( 答 ) いずれも領収書記載時点における負担割合が適用されます 10 居宅介護 ( 介護予防 ) 福祉用具購入費や居宅介護 ( 介護予防 ) 住宅改修費の支給限度額 支給限度額管理期間に変更はありますか? ( 答 ) 支給限度基準額 支給限度額管理期間ともに変更はありません 11 保険料滞納により 3 割負担となっている方は負担割合証に 3 割と記載されますか? ( 答 )3 割負担の記載は従来通り保険証に記載されています 負担割合証には所得に基づく本来の負担割合が記載されます 8
参考 住所 氏名 生年月日などに誤りがないか確認しましょう サービスを利用した際の負担割合が記載されています 負担割合証の有効期間は 毎年 8 月 1 日から翌年 7 月 31 日までです 9
補足給付の見直しについて 特別養護老人ホームなどの介護保険施設へ入所 またはショートステイを利用した場合にかかる食費 居住費の軽減制度 10
配偶者の所得及び資産の勘案 補足給付は低所得者を対象とした福祉的 経過的な給付であるが その対象者については 施設への入所に伴い住民票を施設に移すことで世帯が分離されることが多く 現行制度では 世帯が分離された配偶者には負担能力があると考えられる場合にも給付がなされる仕組みとなっており 在宅で生活する方との公平性の観点等から 支給要件として下記の要件を追加することとなりました 1 配偶者の所得の勘案世帯分離していても配偶者の所得を勘案 2 預貯金等の勘案預貯金等について 単身の場合は 1000 万円以下 夫婦の場合は 2000 万円以下であること 3 非課税年金の勘案 平成 28 年 8 月施行 第 2 段階と第 3 段階は 年金収入及び合計所得金額の合計額で判定しているが 遺族年金及び障害年金といった非課税年金の額もこの額に含めて判定 11
イメージ図イメージ図 平成 27 年 7 月までの適用要件 所得要件 住民税世帯非課税 平成 27 年 8 月からの適用要件 所得要件 住民税世帯非課税 資産要件 別世帯に配偶者がいる場合は 別世帯の配偶者も住民税非課税 預貯金等が一定額 ( 単身で 1000 万円 夫婦で 2000 万円 ) 以下 12
預貯金等の範囲 預貯金等の基本的な考え方は以下のとおりです 種類 預貯金 ( 普通 定期 ) 有価証券 ( 株式 国債 地方債 社債など 金 銀 ( 積立購入を含む ) など 購入先の口座残高によって時価評価額が容易に把握できる貴金属 投資信託 対象か否か タンス預金 ( 現金 ) 自己申告 負債 ( 借入金 住宅ローンなど ) 借用証書など 生命保険 - 自動車 - 確認方法 通帳の写し ( インターネットバンクであれば口座残高ページの写し ) 証券会社や銀行の口座残高の写し ( ウェブサイトの写しも可 ) 購入先の銀行等の口座残高の写し ( ウェブサイトの写しも可 ) 銀行 信託銀行 証券会社等の口座残高の写し ( ウェブサイトの写しも可 ) 貴金属 ( 腕時計 宝石など時価評価額の把握が困難であるもの ) その他高価な価値のあるもの ( 絵画 骨董品 家財など ) - - 13
Q&A 集 1 配偶者の範囲はどうなりますか? ( 答 ) 婚姻届を提出していない事実婚を含みます DV 防止法における配偶者からの暴力を受けた場合 行方不明の場合等は範囲から除かれます 2 世帯分離していても配偶者の所得や預貯金等は勘案されますか? ( 答 ) 配偶者については 民法上他の親族の扶養義務より強い生活保持義務があると考えられているため勘案の対象となります 3 配偶者について 世帯分離や住所変更によって別世帯になったのが 10 年以上前であるなど その状態が長期間継続されている場合であっても勘案されますか? ( 答 ) 世帯が分離している期間は問わず 戸籍上の婚姻関係があれば勘案されます 14
4 被保険者と同住所で世帯分離している配偶者のみがその所得を勘案されるのですか? 被保険者が入所施設に住民票をおくことにより別世帯となった場合はどうなりますか? ( 答 ) 配偶者と被保険者が同住所か否か 同一市町村に住所を有するか否かにかかわらず 配偶者が存在すれば原則として所得を勘案します 5 配偶者が市町村民税課税であった場合 申請日時点ですでに亡くなっている場合も所得勘案をすることになりますか? ( 答 ) 申請日における配偶者の課税状況により判断しますので 配偶者の所得は勘案されません 6 補足給付の見直しは 第 2 号被保険者も対象となりますか? ( 答 ) 補足給付については その経過的 福祉的な性格を踏まえて真に必要な方に給付を重点化するために見直すため 第 2 号被保険者も対象とします 7 預貯金等の範囲の中の 負債 とは何ですか? ( 答 ) 預貯金 有価証券等の合計額から控除することが可能です 15
8 預貯金等の勘案について 夫婦以外にも世帯員がいる場合も 夫婦のみの預貯金の申告でよいのですか? ( 答 ) そのとおりです 9 生命保険は勘案の対象外とされていますが 貯蓄性の性格がある生命保険商品 ( 個人年金 養老年金 学資保険等 ) は勘案の対象になりますか? ( 答 ) 生命保険については 保険事故への備えという性質を持つ資産であることに着目し 勘案の対象外とします 10 預貯金等を親族に贈与した場合には 判定の対象外となりますか? ( 答 ) 本人の意思に基づく適法な贈与が行われた場合には 贈与された資産については判定の対象外となります 16
11 預貯金等の範囲 の中に負債は借用証書にて確認とありますが 借用証書とはどのレベルのものまで認められますか? 個人間の貸し借りで メモ 1 枚に金額 署名さえあればそれで借用証書として認められますか? ( 答 ) 個人間の貸し借りであっても 貸付額 返済期日等が記載され 署名 捺印がある金銭消費貸借契約書などの負債額を確認できる書面であれば その書面をもって負債があると認められます 12 自営業者の事業に係る借用証書も負債として認められますか? 個人名義で借金をし 家業の経営等に使用している場合でも個人名義であれば個人の負債として預貯金等と相殺して問題ありませんか? ( 答 ) 個人名義であっても 営む業務にかかる借用証書については 負債として認められません 13 税金や保険料等の滞納は負債として認められますか? ( 答 ) 認められません 17
14 負債は預貯金等の額から差し引くとありますが 例えば預金残高が 2500 万円で 1800 万円の借用書を持っていれば 対象になるということですか? ( 答 ) そのとおりです 15 ゴルフ場の会員権についても 預貯金等の範囲 に入りますか ( 答 ) ゴルフ場の会員権については 上場株式のような市場がなく 扱う業者によって価格も様々であり 価格の確認が容易ではないため 対象外とします 16 旧措置入所者の取扱いはどうなりますか? ( 答 ) 制度改正の適用対象外となります 17 不正に預貯金等の申告をしたらどうなりますか? ( 答 ) 給付した額の返還に加えて給付額の最大 2 倍 ( 給付額を含め 3 倍 ) を返還していただく可能性があります 18
18 預貯金等を勘案する場合に 申請の際に申請日の直近から 2 か月前までの預貯金等の写しを添付することとされていますが 2 か月前までとしている理由は何ですか? ( 答 ) 高齢者の主たる入出金の要因となると考えられる年金の振込期間を目安に設定しています 19 添付する通帳等の写しについては 申請日の直近から 2 か月前までの期間 とあるが 具体的は添付範囲はどうなりますか? ( 答 )1 銀行名 支店 口座番号 名義の分かる部分と 2 最終の残高が分かる部分の写しが必要です 20 夫婦世帯の場合 夫婦 2 人の通帳の写しの添付が必要ですか? ( 答 ) そのとおりです 19
参考 判定方法の見直しにより 非該当となった場合についても 下記の 1~6 全ての要件を満たした場合 市町村民税課税層における特例減額措置 として 利用者負担第 3 段階の負担限度額が適用されます 1 その属する世帯の構成員の数 ( その方の配偶者が同一の世帯に属していないときは その数に 1 を加えた数 ) が 2 以上であること 2 介護保険施設に入所又は入院し 利用者負担第 4 段階の食費 居住費の負担を行うこと 3 世帯の年間収入から 施設の利用者負担 ( 施設サービス費の 1 割負担または 2 割負担 食費 居住費 ) の見込み額を除いた額が 1 年あたり 80 万円以下になること 世帯 : 施設入所にあたり世帯分離した場合でも 世帯の年間収入は従前の世帯構成員の収入で計算します ( 配偶者を含む ) 収入 : 公的年金等の収入金額 + 合計所得金額 ( ) です ( ただし 合計所得の雑所得を計算する上では 公的年金等に係る雑所得を算入しません ) 施設の利用者負担 : 特例減額措置の申請の際に入所する施設の 1 割負担または 2 割負担 食費 居住費の見込み額を計算します ( 高額介護サービス費の支給が見込める場合は その見込み額を控除します ) 4 世帯 ( 配偶者を含む ) の現金 預貯金等 ( 有価証券 債権等を含む ) の額が 450 万円以下であること 5 世帯 ( 配偶者を含む ) がその居住の用に供する家屋その他日常生活のために必要な資産以外に利用しうる資産を有していないこと 6 介護保険料を滞納していないこと ( 配偶者を含む ) 平成 28 年 8 月より 長期譲渡所得又は短期譲渡所得の特別控除の適用がある場合には 控除すべき金額を控除して得た額となります 20
預貯金等の範囲 ( 市町村民税課税層における特例減額措置の場合 ) 預貯金等の基本的考え方は以下のとおり 種類対象か否か確認方法 預貯金 ( 普通 定期 ) 通帳の写し ( インターネットバンクであれば口座残高ページの写し ) 有価証券 ( 株式 国債 地方債 社債など 証券会社や銀行の口座残高の写し ( ウェブサイトの写しも可 ) 投資信託 銀行 信託銀行 証券会社等の口座残高の写し ( ウェブサイトの写しも可 ) タンス預金 ( 現金 ) 自己申告 金 銀 ( 積立購入を含む ) など 購入先の口座残高によって時価評価額が容易に把握できる貴金属は含まれません 負債 ( 借入金 住宅ローンなど ) があった場合も上記預貯金等の合計額から控除されません 21
記入例 印 アンシ ョウタロウ安城太郎 12 3 4 28 0001234567 446-8501 安城市桜町 18 番 23 号 0566 71 2226 施設に入所している場合のみ記入してください 1 配偶者に関する情報を記入してください 配偶者については 世帯分離等しており 同一世帯でない場合も申告が必要です 課税状況について 平成 28 年度分を記入してください 配偶者が課税の場合は 同一世帯でない場合であっても 非該当となります 他市町村に居住している配偶者がいる場合 その方の非課税証明書が必要となります アンシ ョウハナコ安城花子 23 4 5 446-8501 安城市桜町 18 番 23 号 0566 71 2226 1 2 収入等に関して記入してください 同一世帯内の市町村民税課税状況を踏まえて 本人の収入額を元にチェックしてください 市町村民税は平成 28 年度分です 遺族年金 障害年金を受給している方は 受給している年金及び年金保険者に をしてください 本人又は同一世帯の者が市町村民税課税の場合は 非該当となります 7,654,321 1,234,567 54,321 安城花子 446-8501 安城市桜町 18 番 23 号 0566-71-2226 妻 2 3 3 本人及び配偶者の預貯金等の合計額について記入してください 預貯金等の資産の合計額が 1000 万円 ( 夫婦は 2000 万円 ) を超える場合は 非該当となります 対象となる預貯金等は 以下のとおりです 預貯金額 ( 普通 定期 ) 通帳の写しを添付してください 有価証券 ( 株式 国債 地方債 社債など ) 証券会社や銀行の口座残高の写しを添付してください 金 銀 ( 積立購入を含む ) など 購入先の口座残高によって時価評価額が容易に把握できる貴金属 購入先の銀行等の口座残高の写しを添付してください 投資信託 銀行 信託銀行 証券会社等の口座残高の写しを添付してください タンス預金 ( 現金 ) 自己申告 負債 ( 借入金 住宅ローン等 ) 借用証書などを添付してください 裏面 同意書 の記入 押印漏れに注意して下さい 22
申請書裏面の左図 同意書 の記入を忘れずにしてください 配偶者がいる方は 必ず配偶者の欄の記載をしてください 押印忘れにご注意下さい 23
高額介護サービス費の 見直しについて 24
現役並み所得者に相当する方に係る負担限度額の見直し 一定以上所得者の利用者負担の見直しとともに 制度の持続可能性を高めるため 現行制度では低所得者を除き 37,200 円とされている 1 ヶ月の負担限度額について 一定の所得を有する方 ( 現役並み所得者 ) の負担限度額を 44,400 円に見直すこととなりました 現役並み所得者とは 同一世帯に課税所得 145 万円以上の 65 歳以上の方がいて 世帯内の 65 歳以上の方の収入の合計が単身で 383 万円以上 2 人以上で 520 万円以上の方 この基準は 医療保険における 70 歳以上の高額療養費の限度額に係る基準と同じです 課税所得とは 収入から公的年金等控除 必要経費 給与所得控除等の地方税法上の控除金額を差し引いた後の額 25
イメージ図イメージ図 平成 27 年 7 月までの段階区分 平成 27 年 8 月からの段階区分 利用者負担段階区分 限度額 利用者負担段階区分 限度額 一般 37,200 円 現役並み所得者 44,400 円 市町村民税世帯非課税 公的年金等の収入額と合計所得金額の合計が 80 万円以下の方 老齢福祉年金の受給者 24,600 円 15,000 円 ( 個人 ) 一般 37,200 円 生活保護の受給者など 15,000 円 ( 個人 ) 26
申請主義と申請勧奨 課税所得 145 万円以上の場合でも 同一世帯内の第 1 号被保険者の収入が 1 人のみの場合 383 万円 (2 人以上の場合 520 万円 ) に満たない場合には 一般 ( 上限 37,200 円 ) に戻すこととされていますが 前年の収入による判定をするため 下記のいずれにも該当する方に申請 ( 基準収入額適用申請書 ) を勧奨し 被保険者は当該申請をした場合に 一般 に戻ることがあります 勧奨対象者 世帯内に課税所得 145 万円以上の第 1 号被保険者がいること 世帯内に要介護 ( 支援 ) 認定を受けている方がいること 当該申請により基準を下回る場合には 原則申請があった月の翌月初日から上限を 37,200 円とします 27
Q&A 集 1 いつから引き上げが行われますか? ( 答 ) 平成 27 年 8 月 1 日以降にご利用されたサービスのご負担分からです 2 同一世帯に課税所得 145 万円以上の 65 歳以上の方がいて 世帯内の 65 歳以上の方の収入の合計が単身で 383 万円以上 2 人以上で 520 万円以上の方 とありますが ここでいう 収入 の範囲は何ですか? ( 答 ) 所得税法上の収入金額であり 公的年金等控除 必要経費等を差し引く前の金額で 高齢者医療制度の現役並み判定に用いている収入と同じ概念です 退職所得に係る収入金額及び非課税年金等の非課税収入は除きます 3 申請書を提出し忘れてしまった場合はどうなりますか? ( 答 ) 課税所得が 145 万円以上の方で申請が無い場合には一律に 44,400 円と判定されます 事後に申請があった場合で基準を下回る場合には 申請があった月の翌月初日から 37,200 円が適用されます 28
48 月の定期判定後に新たに要介護認定を受ける方についてはいつ判定しますか? ( 答 ) 要介護認定申請受付後に あわせて現役並み該当 非該当の判定を行い 速やかに勧奨対象者へ申請書を送付する予定です 定期判定を含め 年金収入 + その他の合計所得金額 が 520 万円 (383 万円 ) を超える場合は 総収入額は確実に 520 万円 (383 万円 ) を超えることになるため 申請勧奨対象外とします 5 第 2 号被保険者のみから構成される世帯の負担限度額は 従来通り 37,200 円が上限となりますか? ( 答 ) そのとおりです 高齢者世代内の負担の公平性を図る観点から 現役並み所得の判定に当たって所得 収入を考慮する範囲は同一世帯内の 65 歳以上のみとするため 第 2 号被保険者のみから構成される世帯の負担限度額が 44,400 円になることはありません 29
6 現役並み所得の判定には なぜ 合計所得 ではなく 課税所得 を用いるのですか? ( 答 ) 高額介護サービス費の負担限度額については 通常要介護状態が長期にわたることを踏まえ 引き上げの対象を高齢者の中でも特に所得の高い方に限ることとし その際既に医療保険制度の中で確立している現役並み所得の基準を用います 7 要介護者が第 2 号被保険者であり かつ世帯内の第 1 号被保険者が課税所得 145 万円以上の要介護認定非該当者であるケースでは 基準収入額適用申請書の申請者名義はどちらになりますか? ( 答 ) 基準収入額適用申請書は サービスを利用した際の負担限度額の区分を判定するために行うものなので 要介護者である第 2 号被保険者が申請者となります なお 第 2 号被保険者であるので 本人の収入額を申請書に記載する必要はありません 30
8 要介護者が複数いる世帯の場合 基準収入額適用申請書を各要介護者がそれぞれ提出する必要がありますか? ( 答 ) 要介護者が複数いる世帯であれば 1 枚の基準収入額適用申請書に被保険者氏名等を併記したうえで 世帯内の 65 歳以上の方全員分の収入を併記し その 1 枚を安城市に提出すればよく 各要介護者から別々に申請をする必要はありません また 既に判定を行った世帯の世帯員が新たに要介護者となった場合も同様です 9 勧奨対象者に該当しますが 現在サービス利用はしていません それでも申請する必要がありますか? ( 答 ) 要介護認定を受けている場合は 現に高額介護サービス費が支給されていないとしても ある月から重度化に伴い高額介護サービス費に該当しはじめる可能性があることや 世帯内に新たな要介護者が生じて世帯合算により高額介護サービス費に該当しはじめることが想定され また サービスを利用していない方がいつの時点から利用開始するかは事前に判断できないため 判定時点でのサービス利用の有無や利用するサービス量の多寡にかかわらず 現役並みに該当するか否かの判定を行う必要があるため 申請が必要です 31
10 申請があった月の翌月初日から 37,200 円が適用されます とありますが 新たに要介護認定を受けた世帯に対して随時に判定を行う場合にも 翌月からの適用となりますか? ( 答 ) あくまで申請期限内に申請がなく 後日申請が出てきた場合の取扱いを示したものであり 新たに要介護認定を受けた世帯に対して随時の判定を行う場合には その都度申請期限を設けますので その期限内に申請が行われれば 当初判定から 37,200 円が適用されます 11 収入の申請がなければ 44,400 円から 37,200 円への戻しは適用されないが 申請が事後に行われた場合でも 個別に例外事情を考慮し 判定当初の月に遡及して 37,200 円になることはありますか? ( 答 ) 収入はシステムにより完全に把握することが困難であり 37,200 円への戻しの適用可否は申請により確認せざるを得ない中で 申請主義を徹底し 申請期間内に申請を行った方と行わなかった方との公平を図る観点から 事後的な事情変更である所得更正を除き 例外的な対応はありません 32
12 高額介護サービス費の現役並み所得相当の判定は 同一世帯に課税所得 145 万円以上の 65 歳以上の方がいる場合等とされているが ここでいう同一世帯とは住民票上の世帯で 夫婦に限らない ( 血縁関係があってもなくてもよい ) と考えて良いですか? ( 答 ) そのとおりです 医療保険での取扱いと同様 住民票上の世帯を基準に判定します 33
1 2 3 住 安城市長 花子平成年中の収入介護保険基準収入額適用申請書 年月日 次のとおり関係書類を添えて 高額介護サービス費の負担区分判定に係る収入額を申請します ( フリカ ナ ) 被保険者氏名 被保険者番号 0 0 0 1 2 3 4 5 6 7 性別 男 女 生年月日明 大 昭 12 年 3 月 4 日 ( フリカ ナ ) 被保険者氏名 被保険者番号 0 0 0 2 3 4 5 6 7 8 性別 男 女 生年月日明 大 昭 23 年 4 月 5 日 ( フリカ ナ ) 被保険者氏名 印 被保険者番号 性別 男 女 生年月日明 大 昭年月日 所 氏名 公的年金 給与 446-0042 安城市桜町 18 番 23 号 安城太郎 ( パート収入等を含む ) 345,600 ( 配当収入 ) 連絡先 ( 0566 ) 71-2226 安城花子 2,345,600 円 1,234,500 円円 345,600 円 234,500 円円 ( 年金 給与以外の収入 ) 125,400 円 0 円円 合計 アンシ ョウタロウ 安城太郎 アンシ ョウハナコ 安城花子 印 印 2,816,600 円 1,469,000 円円 記入例 1 2 必ず指定する 申請期限内 にご提出ください 申請期限内に提出がなかった場合 または遅れた場合は 37,200 円への戻しの対象となる方でも 44,400 円のままとなったり 申請 期限内に提出いただいた場合より 37,200 円への戻しの対象月が遅 れる場合があります 1 同一世帯 65 歳以上の方全ての記入が必要です 2 収入額が確認できる書類を添付してください 対象となる収入 利子所得 配当所得 給与所得 雑所得 ( 公的年金等に係るものに 限る ) 不動産所得 事業所得 山林所得 譲渡所得及び一時所得 に係る収入金額収入金額です 申請者氏名安城 申請者住所 注意事項 安城花子 446-0042 花子連絡先 ( 自宅 勤務先 ) 0566) (0566 71-2226 安城市桜町 18 番 23 号 本人との関係妻 (1) 市町村民税が課税されている いないにかかわらず ご本人 (40 歳以上 65 歳未満の方は除く ) 及び同じ世帯におられる 65 歳以上の方それぞれの収入額を公的年金 給与 その他の収入に分けてご記入ください (2) 収入額はすべてご記入ください ただし 退職金及び公租公課の対象とならない収入 ( 障害年金 遺族年金 恩給 特別弔慰金 災害弔慰金など ) は除きます (3) 公的年金等源泉徴収票 給与源泉徴収票 確定申告書の写しなど 公的年金及び給与収入額が確認できる書類を添付してください ただし 1 月 1 日において当市に住所がある方の公的年金収入の場合については添付書類は不要です また 収入額を確認できる書類がなく かつ 収入額を証明する書類が発行されていない収入についても添付書類は不要です 介護保険基準収入額適用申請書 は 同一世帯に課税所得 145 万円以上の65 歳以上の方がいること 同一世帯に要介護 ( 支援 ) 認定を受けている方がいること の2つの要件を満たした世帯に送付します ただし 明らかに 同一世帯に課税所得 145 万円以上の65 歳以上の方がいて 同一世帯の 65 歳以上の方の収入の合計が単身で 383 万円以上 2 人以上で520 万円以上の方 に該当する世帯にまで提出を求めるものではありません 34
特養の相部屋 ( 多床室 ) に入所 する市町村民税課税世帯の方等 の部屋代負担について 35
特別養護老人ホームの相部屋 ( 多床室 ) に入所する方 ( ショートステイ利用者を含む ) のうち 市町村民税課税世帯の方等については 新たに 室料相当 を負担していただくことになります Q&A 集 1 対象者は? ( 答 ) 特別養護老人ホームに入所する方 ショートステイ ( 短期入所生活介護 予防短期入所生活介護 ) を利用する方のうち 相部屋 ( 多床室 ) に入所しており 食費 部屋代の負担軽減を受けていない方が対象となります 2 部屋代が上がるのはいつからですか? ( 答 ) 平成 27 年 8 月 1 日以降の利用にかかる分からです 36
3 いくらの値上がりになりますか? ( 答 ) 具体的な部屋代については 施設と入所者の方との契約事項となりますので 個別に各施設にお問い合わせ下さい 相部屋 ( 多床室 ) の居住費の基準となる額 ( 基準費用額 ) については 1 日当たり 370 円から 840 円へと変更となります 4 今回の見直しはなぜ行うのですか? ( 答 ) これまで 相部屋 ( 多床室 ) の部屋代のうち 光熱水費については 入所者の方などにご負担いただいていましたが 室料相当の額については 介護サービス費の中に含まれており 介護保険からの給付の対象となっていました 一方で 自宅で暮らしている方や個室に入所されている方は ご自身で 室料相当 も含めた部屋代を負担されていることから 今回の見直しで 相部屋 ( 多床室 ) の場合についても部屋代の全体を 入所者の方などの自己負担とすることを原則としたものです 37