議題 (1) 元町自治運営会 ( 元町町づくり協定 ) 協同組合元町エスエス会 ( 元町通り街づくり協定 ) 商店街振興組合元町クラフトマンシッフ ストリート ( 元町仲通り地区街づくり協定 ) の組織認定 ルール認定について H21.07.29 都市整備局都市再生推進課 1 元町地区のまちづくりの歩み 元町地区は横浜開港以来 居留地の外国人が利用する商店街として発展し 現在も横浜のファッション文化を代表する街として 全国にその名を知られています 高度経済成長期には車での買い物客が急増し 歩行者空間の確保に対処するため 昭和 30 年 元町通りにおいて壁面線の指定を行い 各店舗の努力によって建物 1 階部分に連続した歩道空間を整備しました 昭和 60 年頃 一方通行である車道幅員を8mから 5.5mに縮小し 壁面後退部分と合わせて両側に3mの歩道空間を確保するとともに 車道を蛇行させ 車道両側に路上駐車帯 ( パーキングメーター方式 ) を設置しました さらに 電柱を撤去し 歩道下部に共同溝を設置しました 平成 15 年頃 元町通りにおいて横浜市ライブタウン整備事業による街路整備を行い 車道改修 スクエア整備 ボラードの整備などを行いました 二期工事では 車道改修 キャノピー設置 クロスポイントサインなどの整備を行いました 平成 18 年頃には 元町仲通りにおいてライブタウン整備事業による同様の街路整備を行いました 一方 元町らしい魅力的な街並みと活発なまちづくり活動の推進を目指して 昭和 60 年に 元町街づくり協定 が施行されました その後 平成 11 年には 元町仲通り街並み誘導地区地区計画 が決定 平成 15 年には 元町地区地区計画 の決定 元町仲通り街並み誘導地区地区計画 の一部を変更しました これら地区計画を補完するため 元町通り街づくり協定 元町仲通り地区街づくり協定 の一部見直し 元町町づくり協定 を決定しました 各組織においてまちづくりのルールを運用してきましたが 主に外壁の色彩やデザイン 看板の大きさ等について 数値などによる明確な基準がないために 多様な素材やデザインを提案する建築主やテナントとの対応が複雑化しているという課題がありました また 各まちづくり協定は地区独自で運用する紳士的な協定であり その担保性についても課題があり 横浜市地域まちづくり推進条例によるルール認定についても まちづくり協定の見直しを機に検討を進めることになりました 1
2 ルール認定 組織認定の概要 別添 : 重ね区域図資料 -8( P.122) (A) 元町町づくり協定 ( 住む人のルール ) の主な内容策定 運用元町自治運営会 別添: 元町町づくり協定資料 -1-1( P.13 ) 別添: 区域図資料 -6-1( P.61) ( 協定の経緯 ) 平成 16 年 1 月 1 日施行平成 21 年 5 月 30 日一部改正 ( 主な改正点 ) 理念第 4 町づくりの運用等について ( 町内会への加入 ) (1) 事前の届出工事などに入る場合には 事前に届出を要する (2) 協定の主な内容建築物の用途 ( マンション等には集合ポスト ごみ収集所の確保 立体駐車場は2 層までに制限 ) (1) 1 建築物の形態 意匠 ( 外壁 屋根のデザイン 色彩は周辺と調和 ) (2) 2 看板 広告物等 ( 屋上等に看板を設置することを制限 )(3) 3 ソフト面での協力など 町づくりの推進 (6) ごみの処理 ( 家庭ごみ )(7) 街路 建物の美化 (8) ペットの飼育 世話 (9) 空き地の維持管理 (12) 防災 (13) (3) 運営組織元町自治運営会 会長杉島和三郎 別添: 資料 -5 1 ( P.30) ( 会員数 :554 対象数 :697 80%) (B) 元町通り街づくり協定 ( 商う人のルール ) の主な内容策定 運用協同組合元町エスエス会 別添: 元町通り街づくり協定資料 -1 2 ( P.14) 別添: 区域図資料 -6-2( P.98) ( 協定の経緯 ) 昭和 60 年 8 月 10 日元町街づくり協定締結平成 15 年 11 月 21 日元町通り街づくり協定と名称変更平成 16 年 1 月 1 日より施行平成 21 年 5 月 26 日一部改正 ( 主な改正点 ) 理念第 4 適用区域及び対象 ( 組合への加入 ) 2
本文建築物の形態 意匠について ( 店舗入口の位置 外壁の材質 基調色の色彩など ) 看板 広告物等について ( 設置位置毎の形状 色 照明方法の制限の大きさなど ) (1) 事前の届出工事などに入る場合には 事前に届出を要する (2) 協定の主な内容 1 建築物の用途 ( ホテル 旅館等の風俗営業等の出店は認めない 元町通りに面する1 階部分は駐車場 駐輪場 車路の設置を認めない ) (1) 2 建築物の形態 意匠 ( 連続した軒下空間の確保 店舗入口の位置 外壁の材質 基調色等 ) (2) 3 看板 広告物等 ( 設置位置毎の形状 色 照明方法の制限 ) (3) 4ソフト面での協力など 民地歩道上等の使い方のルール 客寄せ販売の禁止 街路での荷捌き ごみの処理等 (5) 営業時間 定休日等 (7) 街づくり推進の協力 (8) (3) 運営組織協同組合元町エスエス会 理事長北村宏 別添: 資料 -5 2 ( P.77) ( 組合員数 :238 対象数 :247 97%) (C) 元町仲通り地区街づくり協定 ( 商う人のルール ) の主な内容策定 運用商店街振興組合元町クラフトマンシッフ ストリート 別添: 元町仲通り地区街づくり協定資料 -1 3 ( P.17) 別添: 区域図資料 -6-3( P.114) ( 協定の経緯 ) 平成 11 年 5 月 26 日元町仲通り街づくり協定施行平成 15 年 11 月 20 日一部改正 平成 16 年 1 月 1 日より施行平成 17 年 5 月 30 日一部改正平成 20 年 5 月 27 日一部改正平成 21 年 5 月 26 日一部改正 ( 主な改正点 ) 理念第 4 適用区域及び対象 ( 組合への加入 ) 本文建築物の建物の形態 意匠について ( 店舗入口の位置 外壁の基調色の色彩など ) 看板 広告物等について ( 設置位置毎の形状 色 照明方法の制限など ) (1) 事前の届出工事などに入る場合には 事前に届出を要する (2) 協定の主な内容 1 建築物の用途 ( 物販 飲食 サービス店舗を原則とする 風俗営業等の出 3
店は認めない ) (1) 2 建築物の形態 意匠 ( 壁面を揃え 連続した歩道空間のため 元町通り側 1.5m 以上 山手側 1.0m 以上の壁面後退を行う 店舗入口の位置 外壁 の基調色の色彩 ) (2) 3 看板 広告物等 ( 設置位置毎の形状 色 照明方法の制限 ) (3) 4ソフト面での協力など 迷惑行為の禁止等 (8) 営業時間 定休日 深夜営業 (9) 店づくりの方針 (10) (11) (12) イベントの参加 (15) 車両の安全性の確保等 荷捌きの方法 (19) ごみ処理 ( 事業系ごみ ) (20) (3) 運営組織 商店街振興組合元町クラフトマンシッフ ストリート 理事長打木徹 別添: 資料 -5 3 ( P.110) ( 組合員数 :173 対象数 :204 85%) 3 各まちづくり協定の改正経緯 別添: 資料 -3( P.25) 元町町づくり協定 元町通り街づくり協定 元町仲通り地区街づくり協定 20 年 7 月元町地区街並み実態調査 元町通り沿道建物の現状調査 8 月 元町地区街づくり協定等見 地域まちづくり推進条例の概要 直しに関わる勉強会 ( 以下 建物の現状調査の報告 勉強会 )[ 第 1 回 ] 現況に対する問題点に対する意見交換 9 月 勉強会 [ 第 2 回 ] 他地区の事例紹介 望ましい街並み誘導の考え方 街並み誘導の体制づくり 10 月 勉強会 [ 第 3 回 ] まちづくり協定文の見直し案について 11 月 勉強会 [ 第 4 回 ] まちづくり協定文の見直し案について 12 月 勉強会 [ 第 5 回 ] まちづくり協定文の見直し案について アンケート調査について 21 年 1 月まちづくり協定等の見直し アンケート配布 関するアンケート調査 2 月 勉強会 [ 第 6 回 ] アンケート集計結果について 3 月 勉強会 [ 第 7 回 ] 説明会の開催について 3 月 元町地区の まちづくり協 まちづくり協定見直し案検討の経緯 定 等の見直しに関わる説 まちづくり協定見直し案の説明 明会 [ 第 1~3 回 ] 地域まちづくり推進条例の概要 4
4 月 勉強会 [ 第 8 回 ] ルールブック改訂案について 4 月 勉強会 [ 第 9 回 ] ルールブック改訂案について ルールブック運用補助マニュアルの作成について 5 月 元町自治運営会総会 元町町づくり協定 改訂案決議 5 月 元町クラフトマンシッフ ストリート 元町仲通り地区街づくり協定 改訂案決議 総会 5 月 元町エスエス会総会 元町通り街づくり協定 改訂案決議 6 月 勉強会 [ 第 10 回 ] ルールブックのまとめ 6 月 HP による協定一般公開 http://www.motomachi.or.jp/html/about/rule.html 4 組織認定における認定基準等への整合について (1) 団体が地域住民等で構成されていること 元町自治運営会について ( 地元の自治会であり 地域住民を中心に構成された団体です 会員数 :554) 協同組合元町エスエス会 商店街振興組合元町クラフトマンシッフ ストリートについて ( 商店街組織であるため 地区内の商業者及び事業者で構成されています ) 協同組合元町エスエス会組合員 :238 商店街振興組合元町クラフトマンシッフ ストリート組合員 :173 (2) 地域の多数の支持を得ていること上記の通り それぞれの地区内の住民 商業者及び事業者の多数が参加するまちづくりに留まらない地域を代表する組織といえます まちづくり協定 ( 元町町づくり協定 元町通り街づくり協定 元町仲通り地区街づくり協定 ) の長年の運用実績があり これまでの運用に関する反対意見はありません また まちづくり協定の改正内容については 以下の通り地域住民及び地区内の商業者 事業者に対して周知を行いました 平成 21 年 5 月に行われた各組織の総会において 組織認定について説明し 議案として諮り多数の支持を得ています また 各組織の会員以外には 組織認定の資料を配付や 掲示板での周知などを行いました これ以降 まちづくり協定に対する反対意見は寄せられていません まちづくり協定に関するアンケートの実施 別添 : 資料 -7( P.115) まちづくり協定 ( 元町町づくり協定 元町通り街づくり協定 元町仲通り地区街づくり協定 ) 等の見直しに関わる説明会の実施 別添: 資料 -7( P.120) 平成 21 年 3 月 25 日 28 日 3 回開催 ( 参加人数 : 合計 45 名 ) 全戸数に説明資料を送付し 組織認定に関わる周知を行いました まちづくり協定 ( 元町町づくり協定 元町通り街づくり協定 元町仲通り地区街づくり協定 ) 等の見直しに関わる各組織の総会での決定元町自治運営会 5
平成 21 年 5 月 30 日 ( 会員数 :554 名同意者数 :467 名 85%) 協同組合元町エスエス会平成 21 年 5 月 27 日 ( 会員数 :247 名同意者数 :185 名 75%) 商店街振興組合元町クラフトマンシッフ ストリート平成 21 年 5 月 26 日 ( 会員数 :173 名同意者数 :126 名 73%) (3) 具体的継続的な活動の計画が策定されていること地域まちづくりルールに係る活動計画書 資料-2( P.24) (4) 代表者 事務局の所在地 意思決定の方法が定められていること元町町づくり協定代表者は定款第 11 条で 事務局の所在は定款第 1 条で 意思決定の方法は定款第 1 6 条から第 18 条までに定められています 資料-4-1 ( P.27) 元町通り街づくり協定代表者は定款第 27 条で 事務局の所在は定款第 4 条で 意思決定の方法は定款第 3 4 条から第 48 条までに定められています 資料-4-2 ( P.64) 元町仲通り地区街づくり協定代表者は定款第 24 条で 事務局の所在は定款第 4 条で 意思決定の方法は定款第 3 2 条から第 41 条までに定められています 資料-4-3 ( P.101) 組織認定の考え方 ( 案 ) 元町自治運営会 協同組合元町エスエス会 商店街振興組合元町クラフトマンシッフ ストリート を組織認定する 5 ルール認定における認定基準等への整合について (1) 地域の多数の支持を得ていること各まちづくり協定 ( 元町町づくり協定 元町通り街づくり協定 元町仲通り地区街づくり協定 ) は 地域の大多数の住民 商業者及び事業者が加入する組織を中心に案の検討や合意形成を図り 会員以外の土地所有者等への周知も行った上で それぞれ平成 16 年 昭和 60 年 平成 11 年に策定されたものです 策定されてから長年の運用実績がありますが これまでの運用に関する反対意見はありません また まちづくり協定の内容については 以下の通り地域住民及び地区内の商業者 事業者に対して周知を行いました 平成 21 年 5 月に行われた各組織の総会において まちづくり協定内容について説明し 議案として諮り多数の支持を得ています また 各組織の会員以外には まちづくり協定の資料を配付や 掲示板での周知などを行いました これ以降 まちづくり協定に対する反対意見は寄せられていません まちづくり協定に関するアンケートの実施 資料 -7 ( P.115) 6
まちづくり協定 ( 元町町づくり協定 元町通り街づくり協定 元町仲通り地区街づくり協定 ) 等の見直しに関わる説明会の実施 資料-7 ( P.120) 平成 21 年 3 月 25 日 28 日 3 回開催 ( 参加人数 : 合計 45 名 ) 全戸数に説明資料を送付し まちづくり協定に関わる周知を行いました まちづくり協定 ( 元町町づくり協定 元町通り街づくり協定 元町仲通り地区街づくり協定 ) 等の見直しに関わる各組織の総会元町自治運営会平成 21 年 5 月 30 日 ( 会員数 :554 名同意者数 :467 名 85%) 協同組合元町エスエス会平成 21 年 5 月 27 日 ( 会員数 :247 名同意者数 :185 名 75%) 商店街振興組合元町クラフトマンシッフ ストリート平成 21 年 5 月 26 日 ( 会員数 :173 名同意者数 :126 名 73%) (2) 建築等に関する制限が合理的に必要と認められる限度において定められていること 1 用途の制限については 都市計画法に基づく 元町仲通り街並み誘導地区地区計画 ( 平成 11 年 1 月決定 平成 15 年 1 月 15 日変更 ) 元町地区地区計画 ( 平成 15 年 1 月決定 ) において横浜市が制限を付しています この地区計画の制限に加え きめ細かく地元でルールを決めています ( 元町通り街づくり協定 元町仲通り街づくり協定 ) 2 建物の壁面後退については 順次後退整備されており 地権者には同意が得られていると考えられます ( 元町通り街づくり協定 元町仲通り街づくり協定 ) 3 看板 広告物等については ルールの中で具体例を定め 通りとして統一感が出せるものとしており 周囲と調和することで地権者には同意が得られていると考えます ( 元町通り街づくり協定 元町仲通り街づくり協定 ) (3) 地域まちづくり組織において その遵守を諮るための措置を主体的に講ずることが出来る内容であること 1まちづくり協定 ( 元町町づくり協定 元町通り街づくり協定 元町仲通り地区街づくり協定 ) の審査機関として 元町自治運営会 協同組合元町エスエス会 商店街振興組合元町クラフトマンシップ ストリートの各団体でこれまでも運用実績があります また 各団体によって構成された 元町まちづくり協議会 を組織しており 各まちづくり協定の調整を図っています 2まちづくり協定の制限内容についても 自主的な審査ができる内容となっています 3これまでも まちづくり協定 の協議手続きに際して横浜市と連携を諮るなど まちづくり相談窓口としての役割を充分に果たしています ルール認定の考え方 ( 案 ) 元町町まちづくり協定 元町通り街づくり協定 元町仲通り地区街づくり協定 を地域まちづくりルールとして認定する 7