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シンポジウム 1 創薬物語 科学者としての喜びの瞬間 4 レボフロキサシンに至る創薬研究 よりよい薬を求めて 第一三共株式会社 研究開発本部 研究開発企画部 早川勇夫 レボフロキサシン クラビット 1 は 1993 年上市された世界初の光学活性のニューキノロン系抗菌薬 以 下 ニューキノロンと略 である 1 は 1985 年に上市されたラセミ体のオフロキサシン タリビッド 2 の 体であり 光学活性本体として 2 のほぼ 2 倍の活性を示す 1 はグラム陽性菌から 2 つの光学異性体のうちの l! グラム陰性菌の広範囲にわたるバランスのとれた強い抗菌活性 高い安全性 優れたヒト体内動態を兼ね備え シ ン ポ ジ ウ ム た完成度の高いニューキノロンと評価され 現在 1 は 100 ヶ国以上で発売され 延べ 20 億人以上に投与され ている経口抗菌薬のゴールデンスタンダードとなっている レボフロキサシン 1 に至る創薬研究は 1 DJ! 6783 4 の開発の失敗 強いグラム陽性菌活性と高い血中濃度から ナリジクス酸 3 以後のオールドキノロンとして初めて呼吸器感 染症に対する有効性が期待された DJ! 6783 4 の開発断念とそれまでの探索研究で得られた構造活性相関の知 見を反映させたニューキノロンへの探索方針の転換 2 オフロキサシン 2 の創製 各領域で繁用されていた抗菌薬 抗生物質などと 8 本の二重盲検試験を組み すべて非劣性の結果を得て 7 領域にわたる各種感染症に対して適応を取得した 2 の創製と特徴の解析 3 オフロキサシン 2 の光学分割とレボフロキサシン 1 の創製 体で活性本体である 1 の優れた資質の早期見極めと開発 ラセミ体である 2 の光学分割に最初に成功し 2 の l! に区切ることができるが 創薬研究の成功の裏には終始化合物の物理化学的性質を重視した独自の評価が根底 にあった 66
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