平成17年度 法科大学院(法務研究科)入学試験

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二第一目組織及び権限 第六十三第二目会議及び審理 第六十三第五款損失の補償第一目収用又は使用による損失第二目事業の廃止等による損失第六款手数料及び費用の負担 第第七款行政手続法の適用除外 第第八款不服申立て及び訴訟 第六第九款雑則 第六十三条の百二十第六十三条 る特別の措置六十三条の十 一 第六十三

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

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1/12 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱平成 24 年 7 月 10 日告示第 256 号改正平成 26 年 3 月 20 日告示第 46 号平成 26 年 3 月 31 日告示第 88 号平成 27 年 3 月 31 日告

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

伊丹市市民福祉金条例の一部を改正する条例(平成12年  伊丹市条例第  号)

●空家等対策の推進に関する特別措置法案

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

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東日本大震災復興特別区域法の一部を改正する法律案

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

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地方公共団体等による土地の先買い制度について 公有地の拡大の推進に関する法律とは県や市町村等が公共事業を円滑に進めていくためには 事業に必要な用地を前もって取得し 安定的に確保しておく必要があります このため 公有地の拡大の推進に関する法律 ( 以下公拡法と表記 ) に基づく土地の先買い制度がありま

Unit1 権利能力等, 制限行為能力者 ( 未成年 ) 1 未成年者が婚姻をしたときは, その未成年者は, 婚姻後にした法律行為を未成年であることを理由として取り消すことはできない (H エ ) 2 未成年者が法定代理人の同意を得ないで贈与を受けた場合において, その贈与契約が負担付の

Microsoft Word - 土壌汚染対策法施行規則の一部を改正する省令

- 2 - 収納した歳入を その内容を示す計算書(当該計算書に記載すべき事項を記録した電磁的記録(電子的方式 磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて 電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう 以下同じ )を含む )を添えて 会計管理者又は指定金融機

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ( 平成十二年東京都条例第二百十五号 ) 新旧対照表 ( 抄 ) 改正案現行目次 ( 現行のとおり ) 目次 ( 略 ) 第一条から第百十二条まで ( 現行のとおり ) 第一条から第百十二条まで ( 略 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事

千葉県住宅供給公社土地購入希望に関する情報提供者に対する成約報酬制度要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は 千葉県住宅供給公社 ( 以下 公社 という ) の保有土地の分譲を促進するため 土地売買契約に至った契約者に関する情報を提供した者に対する成約報酬の取扱いについて定めるものとする ( 対象と

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

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世帯に付き10,000 円以内とする 2 助成金の交付の対象となる空気調和機器の稼働期間 ( 以下 交付対象期間 という ) は 7 月から10 月までとする 3 助成金の交付の申請をした者 ( 以下 申請者 という ) が 交付対象期間の一部について第 6 条に規定する資格に適合しない場合は 助成

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LEC 東京リーガルマインド 複製 頒布を禁じます 平成 30 年度不動産鑑定士論文式試験 ズバリ的中 民法 問題 1 (50 点 ) 一戸建て住宅 ( 以下 甲建物 という ) を所有するAは Bとの間で 甲建物を代金 1,000 万円でAがBに売却する旨の契約 ( 以下 本件売買契約 という )

〔問 1〕 抵当権に関する次の記述のうち,民法の規定によれば,誤っているものはどれか

調布都市計画深大寺通り沿道観光関連産業保護育成地区の概要

表 区域の区分 区域の区分第一種区域第二種区域第三種区域第四種区域 該当地域 都市計画法 ( 昭和 43 年法律第 100 号 ) 第 2 章の規定により定められた第一種低層住居専用地域及び第二種低層住居専用地域都市計画法第 2 章の規定により定められた第一種中高層住居専用地域 第二種

( 事案の全体像は複数当事者による複数事件で ついての慰謝料 30 万円 あり非常に複雑であるため 仮差押えに関する部 3 本件損害賠償請求訴訟の弁護士報酬 分を抜粋した なお 仮差押えの被保全債権の額 70 万円 は 1 億円程度と思われるが 担保の額は不明であ を認容した る ) なお 仮差押え

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自治基本条例素案のたたき台大和市自治基本条例をつくる会

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第二項第五号に掲げる事項には、同項第一号の区域のうち、広場、街灯、並木その他の都市の居住者その他の者(以下「都市居住者等

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土地改良法等の一部を改正する法律案に対する修正案新旧対照表1

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き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

1

別紙 新旧対照表 ( 注 ) アンダーラインを付した部分は 改正部分である 改正後改正前引用の法令番号一覧表引用の法令番号一覧表 索引法令名法令番号 か ( 省略 ) ( 省略 ) 索引法令名法令番号 か ( 同左 ) ( 同左 ) 家事事件手続法 平成 23 年法律第 52 号 家事審判法 昭和

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作成を行う再開発準備組織および当該基本計画等の作成のうちコーディネート業務を行う T M C エまちなみデザイン推進事業の施行に関し, 良好なまちなみ形成方策等に係る検討を行う協議会組織 ( 補助の対象等 ) 第 3 条市長は, 市街地再開発事業等の施行者に対し予算の範囲内において, 次の各号に掲げ

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

1 A 所有の土地について A が B に B が C に売り渡し A から B へ B から C へそれぞれ所有権移転登記がなされた C が移転登記を受ける際に AB 間の売買契約が B の詐欺に基づくものであることを知らなかった場合で 当該登記の後に A により AB 間の売買契約が取り消された

第5章 その他

一 建築士法の一部を改正する法律新旧対照条文 建築士法 ( 昭和二十五年法律第二百二号 ) 抄 ( 傍線部分は改正部分 ) 改正現行 ( 建築士の免許 ) 第四条一級建築士になろうとする者は 国土交通大臣の免許を受けなければならない 2 一級建築士の免許は 国土交通大臣の行う一級建築士試験に合格した

名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

特例適用住宅 という ) が新築された場合 ( 当該取得をした者が当該土地を当該特例適用住宅の新築の時まで引き続き所有している場合又は当該特例適用住宅の新築が当該取得をした者から当該土地を取得した者により行われる場合に限る ) においては, 当該土地の取得に対して課する不動産取得税は, 当該税額から

(告示)新旧対照表

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- 2 - 第一条農林物資の規格化等に関する法律の規定に基づく公聴会等に関する内閣府令(平成二十一年内閣府令第五十四号)の一部を次のように改正する 第十一条の見出し中 都道府県知事 の下に 又は指定都市の長 を加える (健康増進法に規定する特別用途表示の許可等に関する内閣府令の一部改正)第二条健康増

い ( ただし 当該書面を交付しないで是正の要求等をすべき差し迫った必要がある場合 は この限りでない ) こととされていることに留意すること (2) その他地方自治法第 245 条の5 第 5 項の規定により 是正の要求を受けた地方公共団体は 当該事務の処理について違反の是正又は改善のための必要な

〔問 1〕 A所有の土地が,AからB,BからCへと売り渡され,移転登記も完了している

新起案様式例           様式A4縦

3-1 土地立入関係法令一覧

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-2- 経済産業大臣茂木敏充国土交通大臣太田昭宏環境大臣石原伸晃防衛大臣小野寺五典(認定申請書の提出)第一条研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等に関する法律(平成二十年法律第六十三号)第二条第七項に規定する試験研究機関等(以下 試験研究機関等 という )

建替えに係る現行の法令 施策 2 区分所有法の概要 区分所有法は民法の特別法として マンションを含む区分所有建築物の所有関係や 建物及びその敷地の共同管理について規定 同法は 建替えの意思決定方法についても規定 主な規定内容 独立した専有部分は 単独所有できる その他の共用部分は 区分所有者全員の共

中央区建築物の解体工事の事前周知に関する指導要綱

厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

の簡易な構造の建築物で一定規模未満のものを除く )が存せず かつ 業務の用その他の特別の用途に供されていない土地をいうものとすること 3この法律において 地域福利増進事業 とは 次に掲げる事業であって 地域住民その他の者の共同の福祉又は利便の増進を図るために行われるものをいうものとすること ⑴道路法

に含まれるノウハウ コンセプト アイディアその他の知的財産権は すべて乙に帰属するに同意する 2 乙は 本契約第 5 条の秘密保持契約および第 6 条の競業避止義務に違反しない限度で 本件成果物 自他およびこれに含まれるノウハウ コンセプトまたはアイディア等を 甲以外の第三者に対する本件業務と同一ま

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( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

4. ポイントは 対象取引が行われてから 当社が定める一定の期間を経た後に付与します この期間内に 当社が対象取引において取り消し 解除等があったことを確認した場合 当該対象取引に対するポイントは付与せず また対象料金の金額に変更があった場合は 変更後の金額に基づきポイントを付与します 5. 当社は

5-1から3許可・不許可

( 業務計画の策定 ) 第 3 条受注者は 本業務を実施するに当たり 管理技術者が行う担当技術者に対する指揮命令等を明示した業務計画書を作成するものとする 2 受注者は 前項により作成した業務計画書を発注者に提出するものとする ( 施行上の義務及び心得 ) 第 4 条受注者は 本業務の実施に当たって

豊中市ブロック塀等撤去補助金交付要綱 平成 30 年 8 月 10 日実施 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 本市の区域内に存する道路に面するブロック塀等の撤去を実施する者に対し 豊中市ブロック塀等撤去補助金 ( 以下 補助金 という ) を交付することについて必要な事項を定め もって地震等により

- 1 - 地方自治法施行令第百七十四条の三十九第三項による土地区画整理法第五十五条の読替え(は読替部分)(は当然読替部分)(は改正に係る読替部分)改正後の地方自治法施行令第百七十四条の三改正前の地方自治法施行令第百七十四条の三十読替前の土地区画整理法第五十五条十九第三項による読替後の土地区画整理法

b c.( 略 ) 2 不動産取得税の軽減に係るの発行信託会社等の地方税法附則第 11 条第 12 項に基づく不動産取得税の軽減のための同法施行令附則第 7 条第 12 項に規定するの発行等については 以下のとおり取り扱うものとする イ ロ.( 略 ) 載があること c d.( 略 ) 2 不動産取

大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

〔問 1〕 Aは自己所有の建物をBに賃貸した

二頁第三条第三項中 国家公安委員会 を 前項に定めるもののほか 国家公安委員会 に改め 同項を同条第五項とし 同条第二項の次に次の二項を加える 3国家公安委員会は 毎年 犯罪による収益の移転に係る手口その他の犯罪による収益の移転の状況に関する調査及び分析を行った上で 特定事業者その他の事業者が行う取

建築士法の一部を改正する法律案

3. 同意要件との関係宿泊税について 不同意要件に該当する事由があるかどうか検討する (1) 国税又は他の地方税と課税標準を同じくし かつ 住民の負担が著しく過重となること 1 課税標準宿泊行為に関連して課税される既存の税目としては 消費税及び地方消費税がある 宿泊税は宿泊者の担税力に着目して宿泊数

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( 使用承認期間 ) 第 6 条第 3 条第 3 項の規定によるキャラクターの使用の承認の期間は 当該承認の日から起算して1 年を経過する日以後の最初の3 月 31 日までとする ただし 更新することができる 2 第 4 条の規定によるキャラクターの使用内容変更承認の期間は 前項に定める当該承認の元

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万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

補助事業の手引き(一般的事項)

- 2 - り 又は知り得る状態であったと認められる場合には この限りでない 2~7 略 (保険料を控除した事実に係る判断)第一条の二前条第一項に規定する機関は 厚生年金保険制度及び国民年金制度により生活の安定が図られる国民の立場に立って同項に規定する事実がある者が不利益を被ることがないようにする観

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国税通則法施行令新旧対照表

法律第三十三号(平二一・五・一)

●品川区高齢者福祉団体登録要綱

- 1 - 地域再生法施行令(平成十七年政令第百五十一号)(抄)改正案現行(産業及び人口の過度の集中を防止する必要がある地域及びその周辺の地域)第三条法第五条第四項第四号の政令で定める地域は 平成二十七年八月(新設)一日における次に掲げる区域とする 一首都圏整備法(昭和三十一年法律第八十三号)第二条

松本市補助金交付規則 昭和 37 年 7 月 27 日規則第 16 号改正昭和 45 年 9 月 12 日規則第 31 号昭和 53 年 12 月 8 日規則第 25 号昭和 63 年 4 月 1 日規則第 18 号 ( 目的 ) 第 1 条この規則は 法令又は条例等に特別の定めのあるもののほか 補

明確認書 を甲に提出する ( かし担保 ) 第 8 条乙は この契約締結後に かくれたかしがあることを発見しても 売買代金の減免若しくは損害賠償の請求又は契約の解除をすることができないものとする ただし 乙が消費者契約法 ( 平成 12 年法律第 61 号 ) 第 2 条第 1 項に規定する消費者

附則 この規則は 平成 29 年 3 月 1 日から施行する

Taro-土地売買契約書(延納払).j

- 2 - 第四章土地の所有者の効果的な探索のための特別の措置第一節土地所有者等関連情報の利用及び提供(第三十九条)第二節特定登記未了土地の相続登記等に関する不動産登記法の特例(第四十条)第五章雑則(第四十一条 第四十八条)第六章罰則(第四十九条 第五十一条)附則第一章総則(目的)第一条この法律は

宅地建物取引主任者資格試験対策

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Microsoft Word - (新)滝川都市計画用途地域指定基準121019

高島市職員措置請求に係る監査の結果について 第 1 請求の受付 1 請求書の提出平成 29 年 9 月 28 日 2 請求人 3 請求の要旨 ( 高島市職員措置請求書 の原文のまま記載) 1 請求の要旨高島市長による平成 29 年度の固定資産税の賦課において 別紙の固定資産について 家屋の未評価によ

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平成 27 年度法科大学院 ( 法務研究科 ) 入学試験 公法 ( 憲法 行政法 ) 問題紙 C 日程平成 27 年 2 月 22 日 13:00~15:00(120 分 ) (180 点 ) 注意事項 1. 試験開始の合図があるまで 問題を開いてはいけない 2. 公法の問題紙は 1 ページから 5 ページである 科目名 ページ 憲 法 1 行 政 法 2~5 3. 解答用紙は 3 枚である 解答用紙の追加は認めない 科目名 枚数 配点 憲 法 2 枚 100 点 行 政 法 1 枚 80 点 合 計 3 枚 180 点 4. 解答用紙は 3 枚ともかならず提出すること 5. 監督者の指示に従い すべての解答用紙に受験番号と氏名を記入すること 6. 解答はすべて解答用紙の指定された欄に記入すること 7. 試験終了まで退室してはいけない 北海学園大学

憲 法 ( 配点 100 点 ) 問題 1 国や地方公共団体が 宗教的活動 ( 憲法第 20 条第 3 項 ) を行うことの禁止について, 複数の事例を対比して論じなさい (60 点 ) 問題 2 国政調査権について次の問いに答えなさい (40 点 ) (1) 法的性質を説明しなさい (2) 司法権及び検察権との関係における限界を説明しなさい - 1 -

行政法 ( 配点 80 点 ) 問題 次の 事件 を読み, 各問に答えなさい また, 必要なら参考資料 ( 土地収用法 都市 計画法 ) を利用しなさい 1 事件の経緯愛知県は, 急増する住宅需要に対応するため, 都市計画事業として住宅団地 ( 計画住宅戸数 100 戸 ) の開発をすることを決定し, 本件事業を独立行政法人都市再生機構にさせることとした 愛知県の意を受けた独立行政法人都市再生機構は, 本件事業の起業者となり, 愛知県内に土地を所有するAと用地交渉をしたが, 本件事業に反対するAと協議を継続しても協力は得られないと判断し, 平成 26 年 7 月 23 日付けで, 愛知県収用委員会に対し, 本件各土地につき収用の裁決の申請及び明渡裁決の申立てをした 愛知県収用委員会は, 平成 27 年 1 月 24 日, 上記事件について, 以下の ( ア ) ないし ( ウ ) を内容とする収用の裁決 ( 本件収用裁決 ) をした ( ア ) 収用し, 明け渡すべき土地の区域本件各土地 ( ただし, 実測による ) ( イ ) 損失の補償 1 権利取得に伴う損失の補償 Aに対し金 1 億 3881 万 0539 円 2 明渡しに伴う損失の補償 Aに対し金 43 万 6413 円 ( ウ ) 権利取得の時期及び明渡しの期限 1 権利取得の時期同年 3 月 24 日 2 明渡しの期限同上 2 本件収用裁決後におけるその他の経緯ア独立行政法人都市再生機構は, 平成 27 年 2 月 24 日, 名古屋法務局において, 本件収用裁決において定められた損失補償金の全額を供託した ( 以下 本件供託金 という ) - 2 -

が,Aは, 現在に至るまで本件供託金を受領していない イ独立行政法人都市再生機構は, 同年 3 月 24 日, 本件各土地について, 同日収用を原因とする所有権移転登記手続をした ウ愛知県知事は,Aが, 本件明渡裁決に基づく本件各土地を引き渡し, 各土地に存する工作物その他の一切の物件を移転する義務を, 明渡しの期限である同年 3 月 24 日を経過しても履行しなかったことから, 起業者である独立行政法人都市再生機構の請求により, 同年 5 月 16 日, 上記各土地の引渡し及び各物件の移転について, 行政代執行法の規定に基づく代執行をした ( 以下 本件代執行 という ) これによって, 本件各土地に存する工作物その他の一切の物件は移転され, 本件各土地は独立行政法人都市再生機構に引き渡された エ独立行政法人都市再生機構は, 予定されていた住宅団地を計画通りに開発し, その内の一区画をBに売却した 問 1 行政行為に認められる公定力とは, どのような効力か, 簡潔に述べなさい その際, 解答が問 2の解答と重ならないように注意しなさい (20 点 ) 問 2 Bから本件土地所有権を取り返したいAは, 本件収用裁決は違法であり, 無効とは言えないものの, 取り消されるべきだと考えている しかし,Bは返還交渉に応じてくれないため, 裁判で決着を付けるしか方法はない では, 土地所有権をBから取り戻すためには,Aはどのような裁判で, どのような主張を, どのような順番ですることになるか, を述べなさい その際, 行政行為には公定力が認められることに触れなさい なお, 違法原因 ( 取消原因 ) を問題にしているのではないことに注意しなさい (60 点 ) 参考資料 土地収用法 ( 抄 ) ( 土地を収用し, 又は使用することができる事業 ) 第三条土地を収用し, 又は使用することができる公共の利益となる事業は, 次の各号のいずれかに該当するものに関する事業でなければならない 三十 国, 地方公共団体, 独立行政法人都市再生機構又は地方住宅供給公社が都市 計画法 ( 昭和四十三年法律第百号 ) 第四条第二項に規定する都市計画区域について同法第二章の規定により定められた第一種低層住居専用地域, 第二種低層住居専用地域, 第一種中高層住居専用地域, 第二種中高層住居専用地域, 第一種住居地域, 第二種住居地域又は準住居地域内において, 自ら居住するため住宅を必要とする者に対し賃貸 - 3 -

し, 又は譲渡する目的で行う五十戸以上の一団地の住宅経営 ( 収用又は使用の裁決の申請 ) 第三十九条起業者は, 第二十六条第一項の規定による事業の認定の告示があつた日から一年以内に限り, 収用し, 又は使用しようとする土地が所在する都道府県の収用委員会に収用又は使用の裁決を申請することができる ( 収用又は使用の裁決 ) 第四十七条の二収用委員会は, 前条の規定によつて申請を却下する場合を除くの外, 収用又は使用の裁決をしなければならない 2 収用又は使用の裁決は, 権利取得裁決及び明渡裁決とする 3 明渡裁決は, 起業者, 土地所有者又は関係人の申立てをまつてするものとする ( 権利取得裁決 ) 第四十八条権利取得裁決においては, 次に掲げる事項について裁決しなければならない 一収用する土地の区域又は使用する土地の区域並びに使用の方法及び期間二土地又は土地に関する所有権以外の権利に対する損失の補償三権利を取得し, 又は消滅させる時期 ( 以下 権利取得の時期 という ) ( 権利取得裁決に係る補償の払渡又は供託等 ) 第九十五条起業者は, 権利取得裁決において定められた権利取得の時期までに, 権利取得裁決に係る補償金, 加算金及び過怠金 ( 以下 補償金等 という ) の払渡, 替地の譲渡及び引渡又は第八十六条第二項の規定に基く宅地の造成をしなければならない 2 起業者は, 左の各号に掲げる場合においては, 前項の規定にかかわらず, 権利取得の時期までに補償金等を供託することができる 一補償金等を受けるべき者がその受領を拒んだとき, 又は補償金等を受領することができないとき 二起業者が過失がなくて補償金等を受けるべき者を確知することができないとき 三起業者が収用委員会の裁決した補償金等の額に対して不服があるとき 四起業者が差押又は仮差押により補償金等の払渡を禁じられたとき - 4 -

( 権利の取得, 消滅及び制限 ) 第百一条土地を収用するときは, 権利取得裁決において定められた権利取得の時期において, 起業者は, 当該土地の所有権を取得し, 当該土地に関するその他の権利並びに当該土地又は当該土地に関する所有権以外の権利に係る仮登記上の権利及び買戻権は消滅し, 当該土地又は当該土地に関する所有権以外の権利に係る差押え, 仮差押えの執行及び仮処分の執行はその効力を失う 但し, 第七十六条第二項又は第八十一条第二項の規定に基く請求に係る裁決で存続を認められた権利については, この限りでない 都市計画法 ( 抄 ) ( 定義 ) 第四条 2 この法律において 都市計画区域 とは次条の規定により指定された区域を, 準都市計画区域 とは第五条の二の規定により指定された区域をいう ( 都市計画区域 ) 第五条都道府県は, 市又は人口, 就業者数その他の事項が政令で定める要件に該当する町村の中心の市街地を含み, かつ, 自然的及び社会的条件並びに人口, 土地利用, 交通量その他国土交通省令で定める事項に関する現況及び推移を勘案して, 一体の都市として総合的に整備し, 開発し, 及び保全する必要がある区域を都市計画区域として指定するものとする この場合において, 必要があるときは, 当該市町村の区域外にわたり, 都市計画区域を指定することができる 2 都道府県は, 前項の規定によるもののほか, 首都圏整備法 ( 昭和三十一年法律第八十三号 ) による都市開発区域, 近畿圏整備法 ( 昭和三十八年法律第百二十九号 ) による都市開発区域, 中部圏開発整備法 ( 昭和四十一年法律第百二号 ) による都市開発区域その他新たに住居都市, 工業都市その他の都市として開発し, 及び保全する必要がある区域を都市計画区域として指定するものとする - 5 -