TV 過去最大の放送量! 過去最多のメダル獲得! みんなどう見た? ロンドンオリンピックテレビ視聴状況 ( 関東地区テレビ視聴率データ ) 今年最大のスポーツイベント第 30 回夏季オリンピック競技大会が 7 月 27 日 ( 金 ) から 8 月 12 日 ( 日 ) までの 17 日間 ( ただし サッカー予選は 7 月 25 日 ( 水 ) スタート ) イギリスのロンドンにて開催されました このロンドン大会には 204 カ国 地域から約 1 万 500 人の選手が参加 日本からは 293 名が参加しました 実施競技は 26 競技 302 種目で 前回大会から 野球 と ソフトボール が除外されています オリンピック中継をテレビ視聴する上で 大きな影響を及ぼすのが時差です 今大会では日本との時差が 8 時間 競技の生中継は深夜から早朝に及び なかなか一般の生活者には視聴しづらい環境にありました 時差 1 時間の前回大会 ( 北京 ) は言うまでもなく 時差 6 時間の前々回大会 ( アテネ ) と比べても厳しい条件であったと言えます このような状況の中 ロンドン大会はどのようにテレビで視聴されたのでしょうか 関東地区の地上波での結果について紹介します 図 2 図表 1 夏季オリンピック大会平均視聴率と総放送分数( 関東地区 ) 夏季大会 放送局 全番組 夜間の番組 夜間以外の番組 第 30 回ロンドン ( イギリス ) 8.4% 12.9% 6.8% '12. 7 月 27 日 ( 金 )~ 8 月 13 日 ( 月 ) 27845 分 7006 分 20839 分 第 29 回北京 ( 中国 ) 10.7% 15.2% 8.6% '08. 8 月 6 日 ( 水 )~ 8 月 24 日 ( 日 ) 23355 分 7224 分 16131 分 第 28 回アテネ ( ギリシャ ) 10.2% 15.3% 8.8% '04. 8 月 11 日 ( 水 )~ 8 月 29 日 ( 日 ) 22457 分 4808 分 17649 分 第 27 回シドニー ( オーストラリア ) NHK 総合 + 11.6% 14.3% 10.9% '00. 9 月 13 日 ( 水 )~ 10 月 1 日 ( 日 ) 民放計 18696 分 3485 分 15211 分 第 26 回アトランタ ( アメリカ ) 9.5% 17.3% 8.2% '96. 7 月 20 日 ( 土 )~ 8 月 5 日 ( 月 ) 20436 分 2909 分 17527 分 第 25 回バルセロナ ( スペイン ) NHK 総合 + 9.3% 15.4% 7.7% '92. 7 月 25 日 ( 土 )~ 8 月 10 日 ( 月 ) 民放計 18724 分 3903 分 14821 分 第 24 回ソウル ( 韓国 ) 14.4% 19.1% 12.6% '88. 9 月 17 日 ( 土 )~ 10 月 2 日 ( 日 ) 17031 分 4785 分 12246 分 第 23 回ロサンゼルス ( アメリカ ) 17.9% 20.4% 17.1% NHK '84. 7 月 29 日 ( 日 )~ 8 月 13 日 ( 月 ) 9473 分 2275 分 7198 分 第 22 回モスクワ ( ソビエト ) 4.5% 10.5% 3.5% テレビ朝日 '80. 7 月 19 日 ( 土 )~ 8 月 4 日 ( 月 ) 2609 分 379 分 2230 分 第 21 回モントリオール ( カナダ ) 14.5% 18.9% 12.7% NHK '76. 7 月 17 日 ( 土 )~ 8 月 2 日 ( 月 ) 4536 分 1365 分 3171 分 第 20 回ミュンヘン ( 西ドイツ ) 31.3% 30.5% 31.9% NHK 総合 '72. 8 月 26 日 ( 土 )~ 9 月 12 日 ( 火 ) 3661 分 1485 分 2176 分 第 19 回メキシコ ( メキシコ ) 29.1% 24.3% 33.6% NHK 総合 '68.10 月 13 日 ( 日 )~ 10 月 28 日 ( 月 ) 3582 分 1740 分 1842 分 ロンドンオリンピックが視聴率に与えた影響 注 ) 夜間の番組とは 19:00 ~ 22:59 の間に放送が開始された番組 大会平均は開会式放送日(7/27) から閉会式放送日 (8/13) までの期間で算出 ( 但し 開会式前に放送されたサッカー予選番組も含む ) その後に放送された総集編などは除く ただし 会期中のハイライトは含む 1968 年 ~ 1996 年大会は番組視聴率を元に加重平均で算出 第 22 回モスクワ大会は 東西冷戦下で西側諸国が集団ボイコットを実施 日本も不参加 NHK --- NHK 総合 +NHKEテレ 民放 --- 民放 5 局計 2
五輪のTV視聴 図表 2 ロンドン五輪期間と前年同期の総世帯視聴率 Video Research Digest 2012. 11 writer ソリューション推進局テレビ事業推進部岸本佳純 総放送分数は過去最多 平均視聴率はやや低下 まず 今回のロンドン大会全体がどのように見られていたのかを振り返ります ビデオリサーチが 1962 年に関東地区で視聴率調査を開始して以来 夏季オリンピック大会は 1964 年の東京大会から 13 回開催されていますが 東京大会当時は現在と視聴率調査方法が異なるため 1968 年の第 19 回メキシコ大会からの大会平均視聴率を紹介します 図表 1 時差の問題や中継競技 日本選手の参加競技や戦績など 様々な状況が大会によって異なるため単純な比較はできませんが 今大会の全番組平均は北京やアテネ大会と比べ低くなっています 一方 NHK と民放計の総放送分数は 27,845 分と北京 アテネ大会と比べ大きく増えています その内訳は NHK14,802 分 地上波民放計 13,043 分で いずれも 1968 年メキシコ大会以降最も多い放送分数となりました 放送分数が増え 競技の生中継やハイライトが充実していることは視聴者にとって良いことなのですが 必ずしもテレビを視聴しやすい時間の放送が増えたわけではなかったため 世帯視聴率に良い影響を与える結果とはならなかったようです ただし 今回の世帯視聴率を見て一概に 視聴者がテレビで五輪を見なかった 五輪は盛り上がらなかった ということにはなりません 大会期間 テレビがどのくらい視聴されたかを見てみましょう ロンドン大会期間の総世帯視聴率 (HUT) を見ると 前年同期と比べ 五輪期間のほうが終日 (5 ~ 29 時 ) と 中継の多かった深夜帯 (24 ~ 29 時 ) どちらも総世帯視聴率が伸びています 図表 2 とくに深夜帯の伸びが大きく 普段深夜にテレビを見 ない世帯が五輪のためにテレビをつけたことがうかがえます ちなみに オリンピック中継 ハイライト全番組 (436 番組 ) を それぞれ放送分数の 1/3 以上見た場合を 視聴した と判定して どれだけ多くの世帯が 視聴した かをみると 94.7% の世帯が少なくとも一度は五輪放送を視聴したという結果が出ました 図表 3 ( 次頁 ) また 開会式前の 7 月 26 日 ( 木 ) サッカー男子予選の放送のあった日と 早朝から開会式の放送があった 7 月 28 日 ( 土 ) でリーチが大きく伸びています 開会式を迎えた 7 月 28 日 ( 土 ) 時点で約 8 割の世帯リーチとなっており 非常に多くの人が五輪に関心を持っていたことがわかります また 総放送分数の増加により アテネ大会に比べて個人の一日当たりの五輪平均視聴分数も延びています 図表 4 ( 次頁 ) 特性別に見ると とくに男女 13 ~ 19 才や男女 50 才以上で大きく増加しています 男女 50 才以上はもともとテレビ視聴時間の多い特性なので ( 関東地区 ) 50% 25% 0% 左 : 前年同期右 : ロンドン大会期間 34.2 36.8 終日 <5-29 時 > 13.7 注 ) ロンドン大会期間 2012 年 7 月 28 日 ( 土 )~8 月 13 日 ( 月 ) 前年同期 2011 年 7 月 30 日 ( 土 )~8 月 15 日 ( 月 ) 19.8 深夜帯 <24-29 時 > 3
TV ロンドンオリンピックテレビ視聴状況 放送量が増えればそれだけ視聴量も増えやすい傾向にあるでしょう また 男女 13 ~ 19 才は のちほど詳しく触れますが 今大会でサッカーが盛り上がったということが影響したのかもしれません このようなことから ロンドン大会はテレビの活性化に一定の役割を果たしており 視聴者にとって大きな存在であったと言えるでしょう 高視聴率番組の変化次に 個別の競技についてみていきましょう 今までにない特徴として 男女ともにサッカーが非常に盛り上がったことは皆さんも印象に残っているかと思います また 今大会から野球 ソフトボールという人気種目がなくなっています 今大会の視聴率ベストの顔ぶれは変化したのでしょうか? ロンドン大会視聴率トップ3は 男女のサッカーとなっています 図表 5 7 月 28 日 ( 土 ) のなでしこ JAPAN の試合は 毎分視聴率が最高で 40.1 %(NHK 総合 21 時 48 分 ) まで上がりました 放送時間に恵まれたこの一戦は 決定打のないまま0-0という結果で試合終了 多くの視聴者が ハラハラしながらテレビに食らいついていたのではないでしょうか サッカーの他には 陸上 男女マラソンやバレーボール女子 3 位決定戦などがランクインしました 一方 アテネ大会でベスト 10 のうち 5 本 北京大会で 2 本ランクインしていた人気種目柔道は 決勝試合の放送が深夜であったこと 金メダルが思うように取れなかったこと ( 柔道男子は柔道が正式競技となった 1964 年東京五輪以降 出場した 11 大会で初の金メダルゼロという厳しい結果でした ) などで今大会のベストには上がってきませんでした ( 参考 図表 6,7 ) このように サッカーの躍進 柔道の不調などで 高視聴率の競技が直近 2 大会と大きく異なったことが今回の特徴のひとつと言えるでしょう 図表 3 ロンドンオリンピック世帯リーチ推移 ( 関東地区 ) 100% 75% 78.4 82.8 85.4 87.3 88.5 89.2 90.1 91.1 92.1 92.5 93.0 93.3 93.8 94.2 94.7 50% 42.7 46.8 25% 15.3 0% 7/25 7/26 7/27 7/28 7/29 7/30 7/31 8/1 8/2 8/3 8/4 8/5 8/6 8/7 8/8 8/9 8/10 8/11~ 注 ) ロンドン 2012 年 7 月 25 日 ( 水 )~8 月 13 日 ( 月 )(20 日間 ) の有効サンプルより算出 ( 世帯全体 :583s) 前日からの増加分累積リーチ 図表 4 ロンドン大会オリンピック放送の一日あたりの平均視聴分数 ( 関東地区 ) アテネ ロンドン 増加量 ( 一日あたりの平均放送分数 ) (1,123 分 ) (1,392 分 ) (+269 分 ) 個人全体 52.0 分 59.4 分 +7.4 分 男女 4-12 才 13.3 分 15.5 分 +2.2 分 男女 13-19 才 24.0 分 32.7 分 +8.7 分 男 20-34 才 35.6 分 34.1 分 -1.5 分 男 35-49 才 51.9 分 58.4 分 +6.5 分 男 50 才以上 81.5 分 89.7 分 +8.2 分 女 20-34 才 32.9 分 36.7 分 +3.8 分 女 35-49 才 55.1 分 55.1 分 ±0.0 分 女 50 才以上 67.7 分 81.1 分 +13.4 分 注 ) アテネ 2004 年 8 月 11 日 ( 水 )~8 月 30 日 ( 月 )(20 日間 ) の有効サンプルより算出 ( 個人全体 :1673s) ロンドン 2012 年 7 月 25 日 ( 水 )~8 月 13 日 ( 月 )(20 日間 ) の有効サンプルより算出 ( 個人全体 :1550s) 4
五輪のTV視聴5 Video Research Digest 2012. 11 表 5 ロンドンオリンピック高世帯視聴率番組 10( 関東地区 ) 番組名主な放送競技種目放送局 放送日時 放送開始 放送分数 (%) 世帯視聴率 1 ロンドンオリンピック サッカー女子予選 日本 スウェーデン ( 後半 ) NHK 総合 07/28( 土 ) 20:55 55 30.8 2 ロンドンオリンピック サッカー女子決勝 日本 アメリカ ( 後半 ) NHK 総合 08/10( 金 ) 05:00 33 29.1 3 ロンドンオリンピック サッカー男子予選 日本 スペイン ( 後半 ) NHK 総合 07/26( 木 ) 23:37 60 26.1 4 ロンドンオリンピック 開会式開会式 NHK 総合 07/28( 土 ) 05:00 227 24.9 5 ロンドンオリンピック 陸上 男子マラソン NHK 総合 08/12( 日 ) 19:08 137 24.3 6 ロンドンオリンピック2012 サッカー男子準々決勝 日本テレビ 08/04( 土 ) 19:10 170 23.9 日本 エジプト 7 ロンドンオリンピック2012 陸上 女子マラソン フジテレビ 08/05( 日 ) 19:00 174 22.5 8 ロンドンオリンピック2012 バレーボール女子 3 位決定戦 日本 韓国 フジテレビ 08/11( 土 ) 19:00 144 21.7 9 ロンドンオリンピック レスリング予選 ~ 準決勝 女子 55kg 級 女子 72kg 級 NHK 総合 08/09( 木 ) 21:38 137 21.4 10 ロンドンオリンピック 体操決勝 男子種目別ゆか 女子種目別跳馬 NHK 総合 08/05( 日 ) 21:54 94 21.2 表 6 北京オリンピック高世帯視聴率番組 10( 関東地区 ) (%) 番組名 主な放送競技種目 放送局 放送放送放送世帯日時開始分数視聴率 1 北京オリンピック 開会式 開会式 NHK 総合 08/08( 金 ) 20:55 255 37.3 2 北京オリンピック 女子ソフトボール決勝日本 アメリカ NHK 総合 08/21( 木 ) 19:30 180 30.6 3 北京オリンピック2008 女子マラソン 日本テレビ 08/17( 日 ) 08:00 210 28.1 4 北京オリンピック 野球予選日本 キューバ NHK 総合 08/13( 水 ) 21:25 108 27.0 5 北京オリンピック レスリング女子決勝 63kg 級 72kg 級 NHK 総合 08/17( 日 ) 18:10 37 26.0 6 北京オリンピック 柔道決勝女子 78kg 超級 男子 100kg 超級 NHK 総合 08/15( 金 ) 19:05 119 25.4 7 北京オリンピック 閉会式 閉会式 NHK 総合 08/24( 日 ) 20:55 125 25.1 8 北京オリンピック レスリング女子決勝 48kg 級 55kg 級 NHK 総合 08/16( 土 ) 18:04 63 24.9 9 北京オリンピック 野球予選日本 アメリカ NHK 総合 08/20( 水 ) 21:24 166 22.4 10 北京オリンピック 柔道決勝女子 48kg 級 男子 60kg 級 NHK 総合 08/09( 土 ) 19:00 103 21.9 表 7 アテネオリンピック高世帯視聴率番組 10( 関東地区 ) 番組名主な放送競技種目放送局 放送日時 放送開始 放送分数 (%) 世帯視聴率 1 アテネオリンピック 柔道決勝女子 48kg 級男子 60kg 級 NHK 総合 08/14( 土 ) 22:00 149 31.3 2 NHKニュース10 柔道決勝アテネオリンピック女子 78kg 級男子 100kg 超級 NHK 総合 08/20( 金 ) 22:00 123 31.1 3 アテネオリンピック2004 バレーボール女子予選日本 ブラジル TBS 08/14( 土 ) 19:53 121 21.3 4 アテネオリンピック 柔道決勝女子 52kg 級男子 66kg 級 NHK 総合 08/15( 日 ) 22:00 120 21.2 5 アテネオリンピック ハイライト NHK 総合 08/17( 火 ) 19:30 90 20.1 5 アテネオリンピック / 他 柔道予選女子 78kg 級男子 100kg 超級 NHK 総合 08/19( 木 ) 18:08 44 20.1 5 アテネオリンピック 陸上 男子マラソン NHK 総合 08/29( 日 ) 23:55 175 20.1 8 アテネオリンピック ハイライト NHK 総合 08/23( 月 ) 19:30 75 19.8 9 アテネオリンピック2004 柔道予選女子 78kg 級男子 100kg 超級 TBS 08/14( 土 ) 18:05 108 19.6 10 アテネオリンピック バレーボール女子予選日本 韓国 NHK 総合 08/20( 金 ) 19:30 150 19.4 注 ) 同一試合が複数枠に分かれている場合 高位 1 本を選出
TV ロンドンオリンピックテレビ視聴状況 ロンドン大会の盛り上がり五輪放送全体の平均視聴率は直近 2 大会と比べ低下しましたが 先ほどの高視聴率ベストを見るとトップ 10 にランクインした番組の平均視聴率は 20% 以上となっており 高視聴率番組の水準は北京 アテネ大会からそう変化していません ランクインする番組の顔ぶれは変わっても 注目試合は一定の視聴者に見られ 一定の盛り上がりを見せています また 視聴率の高さだけでなく 毎分視聴率の動きからも大会の盛り上がりを確認できます これは 8 月 1 日 ( 水 )23 時 30 分 ~ 28 時の毎分視聴率です 図表 8 この日は 日本テレビで 24 時 30 分 ~ 27 時ごろに体操男子個人総合 決勝 NHK 総合で 24 時台前半に柔道男子 90kg 級 25 時以降にサッカー男子予選 日本 ホンジュラス戦 27 時台に競泳 男子 200m 平泳ぎなどと次々に注目競技が放送されました 24 時 16 分ごろに柔道男子 90kg 級で銅 メダル獲得となり NHK 総合の視聴率が大きく上昇します その後 24 時 30 分を過ぎて内村航平選手の出場する体操男子個人総合の放送が日本テレビで始まると 日本テレビの視聴率が大きく上昇します さらに 25 時前に NHK 総合でサッカー男子の放送が始まると NHK 総合もじわじわと率を伸ばし やがて日本テレビと NHK 総合を視聴者が行き来し始めます 27 時を過ぎてサッカーや体操男子の放送が一段落したあとも 27 時半ごろ競泳男子 200m 平泳ぎ決勝の放送が始まると再び NHK 総合が率を伸ばします 平日深夜の時間帯でありながら この時間テレビをつけていた視聴者の多くはリモコンを握り 様々な競技を熱心に視聴していたのでしょう この枠の五輪放送の平均世帯視聴率は日本テレビ 10.7 %(23:30-270 分 ) NHK 総合サッカー男子予選前半 9.1%(24:52-68 分 ) 後半 8.5%(26:00-53 分 ) 27 時 21 分からの競泳放送枠 7.8%(27:21-69 分 ) でした いずれも深夜帯の視聴率としては非常に高い数値です 日本テレビと NHK 総合で放 図表 8 8 月 1 日 ( 水 )23:30 ~ 28:00 毎分視聴率の推移 ( 関東地区 ) 20% 15% 24:16 14.8% 柔道男子 90Kg 級西山銅メダル獲得 24:42 13.9% 体操男子個人総合決勝開始 26:51 11.8% 体操内村金メダル獲得 日本テレビ NHK 総合 27:29 7.4% 競泳平泳ぎ決勝開始 10% 5% 25:00 8.1% サッカー男子日本 ホンジュラス開始 25:47 7.9% ハーフタイム 0% 23:30 24:00 24:30 25:00 25:30 26:00 26:30 27:00 27:30 28:00 6
五輪のTV視聴7 Video Research Digest 2012. 11 送がかぶっていなければそれぞれもっと高い視聴率が期待できたかもしれませんが いずれにしても五輪の盛り上がりが伝わってきます おわりに今大会では 序盤に柔道 体操 水泳などの期待された競技で思うように金メダルがとれず苦戦した面もありましたが ふたを開けてみれば 2004 年アテネ大会を超える計 38 個の過去最多のメダル獲得となり 結果や話題性は十分 時差を考えれば視聴率的にも堅調な結果となったのではないでしょうか また 視聴率や視聴分数の数値から見るに 地上波の放送中心に五輪を楽しむ というスタンスは今大会も変わらなかったように思います 一方で 今大会では NHK BS を中心とした BS での放送も盛んでした 五輪終了後も 9 月 10 日 ( 月 ) からの 5 日間 民放キー局系の BS 局が3D のロンドン大会ハイライトを放送しました 今後はこうした独自の試みで BS 放送の存在感も増していくのではないでしょうか テレビ以外では 今大会はNHKのロンドンオリンピック公式サイトや民放局の gorin. jp でのライブストリーミング( 生放送 ) が実施 拡充されたり Twitter での選手のつぶやきが解禁されたりと インターネット上の情報が充実していました 様々な経路から五輪に触れられるようになったことで 視聴者にとっての五輪の存在感は過去大会よりもむしろ増しているのではないでしょうか 今後も五輪への新たな接触方法 楽しみ方が登場してくると思いますが テレビ側もデータ放送の充実やソーシャルメディアとの連携などの工夫で五輪放送を盛り上げていくでしょう 次回のリオデジャネイロ大会は 12 時間の時差という懸念点もあるものの これまでと同様私たち視聴者に大きな感動や希望を与えてくれる大会となることを期待しています