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Box Innovation Group の株式取得について - 英国テレマティクス自動車保険市場への本格参入 - 2014 年 12 月 24 日 ( 水 )

1. BIG 社買収の概要 本取引の概要 Box Innovation Group Limited 社 ( 1) の発行済株式の 75.01% を 105 百万ポンド ( 約 200 億円 ) で あいおいニッセイ同和ヨーロッパ社 ( 以下 ADE 2) が 既存株主から取得 関係当局からの承認を前提として 2015 年 2 月以降の取得完了を見込む Insure The Box 社 ( 以下 Box Innovation Group Limited 社も含めて ITB グループ ) が提供する保険商品については ADE が保険リスクを引受ける 1:Box Innovation Group Limited 社は 英国テレマティクス自動車保険を扱う Insure The Box グループの持株会社 2:ADE は あいおいニッセイ同和損害保険株式会社の 100% 子会社 欧州においてトヨタリテール事業を展開している 1

2. Box Innovation Group Limited 社買収のねらいと業績への影響 本取引のねらい 英国テレマティクス自動車保険市場への本格参入による成長戦略の推進と収益拡大の実現 欧州でトヨタリテール事業を中心とする ADE の事業拡大 MS&AD グループが手掛けていない事業への進出による事業ポートフォリオの多角化 テレマティクス技術の活用による MS&AD グループの経営理念の実現 当社グループの業績への影響 2014 年度の MS&AD グループ業績への影響はない 買収資金は全額手元資金で対応する ( 増資や外部借入といった資金調達はない ) 2

3. テレマティクス自動車保険の概要 テレマティクス を活用して 走行距離 や 運転の速度 アクセル ブレーキ操作 等の運転性向に関するデータを収集し それに基づき 保険料 を設定する テレマティクス自動車保険 への注目の高まり 運転性向 がダイレクトに保険料に反映されるため 今まで以上に 安全運転 を意識 事故軽減 < 参考 > 自動車保険 サービスでの活用例 1 自動車などへ双方向の通信システムを利用してサービス ( エアバッグに連動した自動緊急通報サービス 車両盗難時の追跡サービス 走行地域の交通情報や天気予報の配信など ) を提供 2ADI 社は 2004 年に G-BOOK を通じて走行距離を取得する PAYD を日本で初めて実用化 2015 年 4 月からは つながる自動車保険 として 安心 安全 お得 を提供する商品としてリニューアル 海外の自動車保険では 車載装置から 速度 走行距離 走行時間帯 アクセル ブレーキの回数等の様々な運転性向データを取得し そのデータに基づいて保険料の調整を行っている事例もあり 安全運転を意識 交通事故軽減 運転性向を保険料に反映 テレマティクスを通じて取得される情報 走行距離 速度 位置情報 急加速 急ブレーキの回数 ハンドル操作の安定性 走行時間帯など テレマティクス自動車保険の形態 自動車の走行距離 ( 長短 ) に応じて保険料の割増引を行うもの ADI 社導入済 ドライバーの運転性向に応じて保険料の割増引を行うもの 3

4. Insure The Box グループの概要 BIG の傘下の中核会社である Insure The Box 社は 英国テレマティクス自動車保険のリーダーかつ最も先進的な取組みを行っている会社で 英国テレマティクス自動車保険では最大手 概要 Insure The Box 社は MGA であり 保険引受を除く保険会社機能を有する総括代理店 保険引受リスクは Catlin 社 ( ロイズシンジケート ) 他の引受保険会社が引受け 全顧客が車載器を搭載し 事業開始後 5 年間で累計 30 万件を販売 現在の保有件数は 13 万台 事業成績 テレマティクス技術 英国におけるテレマティクス自動車保険のマーケットシェアは トップシェアと推計される (2012 年英国でのマーケットシェア 22%) 現状 テレマティクス技術をすべて自前で展開できる MGA で 世界トップクラスの会社 ( 英国では最大手 ) 株主 Catlin 社 Brockman 氏他経営陣等 組織 ジブラルタル ( 英国領 ) に Box Innovation Group Limited 社と その傘下に ITB を含め機能別に 4 子会社を 形成したグループ 4

5. Insure The Box 社の取組 Insure The Box 社は 2009 年に設立された 英国テレマティクス自動車保険分野において最大手の 先進的な取り組みを行っているリーディングカンパニー ( イメージ ) 収集する主な情報 運転走行データ ( 走行時間帯 ) ( 速度 ) ( 急ブレーキ 急発進 ) ( 高速道路走行距離 ) ( 休憩タイミング ) 契約車両に Black Box を搭載 データセンター コールセンター ( 走行距離 ) ( 運転回数 ) 1 Black Box と呼ばれる独自デバイス ( 車載器 ) を契約車両に搭載し運転走行データを受信 2 テレマティクスを活用した保険料の引き下げ効果は 保険料が高額となる若年層ほど大きく 現在の同社の契約者の多くは若年層となっている 3 同社の自動車保険新規加入者は 平均で約 620 ( 約 12 万円 ) 年間保険料を低減 5

6. Insure The Box 社の商品概要 契約者に安全運転を促す 安全運転特典付きの 走行距離プリペイド型 の自動車保険 1 契約時に 基本マイル を購入 年間走行距離 6,000 8,000 10,000 マイルから選択 ( 基本マイルに応じて保険料が異なる ) 2 運転性向により ボーナスマイル を獲得 Black Box より走行距離や運転性向データを集約 優良者にはボーナスマイルを付与 契約者はポータルサイトにて走行距離や運転性向 獲得ボーナスマイルを確認 <1 マイル = 約 1.6km> ( 毎月の走行距離 ) ( 運転性向 ) 1 Speed ( スピード ) 2 Smooth driving ( 安全運転 ) 3 Taking breaks ( 休憩 ) 4 Time of day ( 時間 ) 5 Motorway miles ( 高速道路 ) 安全運転により付与されたボーナスマイル 毎月最大 100 マイル獲得することが可能 3 マイル不足の場合には 追加マイル を購入 契約者はポータルサイトにて走行可能な残存マイルを確認 不足する場合は追加購入 契約期間内に走行可能な残存マイル数 マイル不足の場合は追加購入 余ったマイルは翌年へ繰越可能 6 6

7. Insure The Box 社の特徴的な事故サービス 緊急サービス 盗難車トラッキング :Black Box から受信されたデータを活用した緊急対応サービス : 盗難車を Black Box からの情報をもとに追跡 回収 緊急サービス (Accident Alert) Black Box からの情報をもとに 大きな事故が予想される場合には コールセンターより契約者携帯電話にアウトバウンドコールを行う 強い衝撃後に車両が停止したままの場合 自走できないほどの大きな事故であることが予想されるため 契約者へ緊急コールを行い 契約者の無事を確認するまた必要に応じて 契約者の移動手段の手配などをサポート 携帯電話での応答がない場合 応答がない場合等には 負傷事故の場合を想定し 必要に応じて警察 救急車への緊急コールを行い救助活動をサポート 盗難車追跡サービス (Theft Recovery) 契約車両からの盗難事故報告をもとに Black Box からの位置情報データを活用して 追跡 回収活動を行う 契約車両の位置情報 移動状況等を活用し 警察と連携しながら盗難車回収を実現 ( 注 ;Insure The Box の Black Box は外部からは目につかない場所へ設置されているため 非常に高い盗難車の回収率を誇る ) 7 7

8. Managing General Agent(MGA) の概要 MGA 機能の整理 MGA とは 保険引受を除く保険会社機能を有する総括代理店 典型的な代理店業務に加え 保険商品設計 事故受付 事故調査といった通常保険会社が担う業務も行う 顧客開拓保険販売事故受付 サービス提供 商品設計 テレマティクスシステム アンダーライティング 保険引受事故調査保険金 保険会社 代理店 ITB MGA 事業のスキーム 契約者 ITB(MGA) 引受保険会社 保険販売 保険料 商品設計料率算出契約締結 管理証券発行 引受キャパシティ 保険料 保険引受 BOX 装着 DCM 通信機能 データ収集 テレマティクスサービス 分析データ活用 テレマティクスシステムデータ収集 管理 分析 事故データ活用 保険金 事故受付事故調査 保険金 保険金支払 Data Communication Module 8

9. 本株式取得の戦略的意義 英国テレマティクス自動車保険市場への本格参入による成長戦略の推進と収益の拡大 急成長が見込まれるテレマティクス自動車保険を扱う MGA 事業の売上増加 収益拡大 Insure The Box 社を通じて保険を引き受ける ADE の保険料収入増加 収益拡大 機能別再編で掲げた海外事業戦略の推進 テレマティクス技術の活用によるADEの欧州トヨタリテール事業の強化 Insure The Box 社が保有するテレマティクス技術に関するノウハウを獲得し MS&ADインシュアランスグループ全体での活用 当社グループが手掛けていない事業への進出による事業ポートフォリオの多角化 中期経営計画の資本政策で掲げる 国内外において 成長性 収益性の高い領域へ積極的に投資する と いう方針に合致 9

< 参考 > テレマティクス自動車保険のマーケット概要 テレマティクス自動車保険市場規模は今後 急成長し 2020 年の世界の市場規模は 500 億ドル超になると予測されている 現時点でテレマティクス自動車保険が最も浸透しているのはイタリア 欧米各国の中で 今後 最も大きな成長が期待されるのはイギリス 2020 年には自動車保険のうち 40% 弱をテレマティクス自動車保険が占めると予測されている 自動車保険料に占めるテレマティクス自動車保険の割合 ( 欧米 ) イキ リス イタリア 米国 フランス ト イツ その他ヨーロッハ 出典 : 国土交通省資料より抜粋 10

予想および見通しに関する注意事項 この資料に記載されている内容のうち MS&AD ホールディングスならびにグループ各社の将来に関する計画や戦略 業績に関する予想や見通しは 現時点で把握できる情報から得られた当社グループの判断に基づいています 実際の業績は さまざまな要因によりこれらの業績見通しと異なる結果になり得ることをご承知おき下さいますようお願いいたします 実際の業績に影響を及ぼし得る要因としては (1) 事業を取り巻く経済動向 (2) 保険業界における競争激化 (3) 為替レートの変動 (4) 税制など諸制度の変更 などがあります