特定口座の概要特定口座制度とは 証券会社等がお客様の代わりに上場株式等の譲渡所得等の計算を行い お客様が上場株式等の譲渡所得等について簡易に申告 納税することができる制度をいいます 特定口座は 各証券会社等毎に 1 口座の開設が可能で 開設していただくと証券会社等は当該口座を通じて行われた取引について お客様に年間取引報告書を交付いたします 特定口座の対象外のお預かりについては 一般口座としてのお取り扱いになります 一般口座でのお預かりの売買については年間取引報告書には記載されませんので 納税のお手続きはすべてお客様ご自身でお願いいたします 特定口座の種類特定口座には 源泉徴収あり と 源泉徴収なし の 2 つの区分があります 1. 源泉徴収あり現物売却 信用返済の約定日ごとに計算し 所得税および地方税 ( 住民税 ) の管理を証券会社等が受渡日に行い 納税します この場合 お客様の確定申告は基本的に不要です ただし 譲渡損失の繰越控除 の適用や 他の証券会社等との複数口座ならびに一般口座との損益通算 株式譲渡に対する特例措置等を利用するためには確定申告を行う必要がある場合があります そのため 源泉徴収あり であっても年間取引報告書は交付いたします 詳しくは所轄の税務署にお問い合わせください 2. 源泉徴収なし証券会社等がお客様の代わりに年間のお取引の売買損益等を計算いたします ただし 税金は源泉徴収されていませんので 確定申告が必要となります お客様は証券会社等が発行する年間の売買損益等が計算された年間取引報告書を所轄の税務署に提出されることにより 簡易な手続きで確定申告をすることができます 詳しくは所轄の税務署にお問い合わせください 年間取引報告書 1. 年間取引報告書は 特定口座内での譲渡にかかる 1 年間 (1 月 1 日 ~12 月 31 日 ) の譲渡損益及び源泉徴収税額 ( 源泉徴収ありを選択された場合のみ ) 等を証券会社等で計算し記載した書類です お客様が確定申告をする際 年間取引報告書を利用すると 1 年間の全取引の明細を確定申告書に記載する手間を省くことができます ちなみに 当社から交付される年間取引報告書は受渡日ベースで計算されています ( 例 :12 月 29 日に現物株式を売却すると 受渡日は当日から起算して 4 営業日後の翌年 1 月 5 日 ( ただし 12 月 30 日または翌年 1 月 4 日が休日ならば順延 ) なので 翌年分の年間取引報告書への記載となります ) 2. 年間取引報告書は 翌年の 1 月 31 日までに証券会社等からお客様へ送付されます また 同時に税務署へも提出されます 特定口座の開設基準 1. 美らネット 24 で特定口座を開設する際は 電子的な方法による開設となりますので 特定口座の電子開設に承諾していただく必要があります ( 開設のお申込を受けた時点で承諾していただいたと判断します ) 2. 特定口座開設の際は 特定口座に係る上場株式等保管委託約款 特定口座に係る上場株式等信用取引約款 について 電子的方法 (PDFファイルの約款をダウンロードすること ) で交付を受ける必要があります 1/7
特定口座の開設申込方法美らネット 24 において特定口座を開設するには 美らネット 24 証券総合取引口座が開設されている ( または同時に開設する ) 必要があります 美らネット 24 の特定口座開設方法 源泉徴収の区分選択方法は以下の通りです 1 美らネット 24 証券総合取引口座と同時に特定口座を開設するお客様当社ホームページの 美らネット 24 証券総合取引口座開設お申込フォーム よりお申込に必要な情報を入力していただく際に 特定口座の申込についての設問が用意されております 特定口座開設をご希望のお客様は 特定口座を開設する にチェックをしてください その際は必ず 所得税及び地方税の源泉徴収を選択する または 所得税及び地方税の源泉徴収を選択しない のいずれかを選択し 1つだけチェックしてください また 将来特定口座を廃止し一般口座で売却する際に必要な 申告分離課税の申請書 にも必ずチェックをしてください これにより 美らネット 24 証券総合取引口座が開設された場合 同時に特定口座も開設され また源泉徴収の区分も設定されます 2すでに 美らネット 24 証券総合取引口座を開設しており特定口座を追加で登録されるお客様まず 会員画面 お客様情報 の 特定口座 欄にある 申込 ボタンをクリックすると 特定口座申込書兼特定口座源泉徴収選択届出書 および 申告分離課税の申請書 のPDFをダウンロードできるページが表示されますのでプリンター等で印刷し 同画面に掲載された説明と記入例に沿って署名 捺印のうえご郵送ください ( この際 本人確認書類を同封してください ) またプリンター等をお持ちでない方はお電話にてお申込ください 必要書類を郵送いたします 当社がお申込書類を受付け 事務処理が完了した段階で特定口座が開設されます 開設されると会員画面の お客様情報 に反映されますのでご確認ください この場合も 各種約款については 特定口座の開設基準 に記した電子的方法による交付を承諾されたものと判断し お客様自身で約款のPDFファイルをダウンロードしていただくこととなります 源泉徴収の あり なし 区分選択 特定口座開設後は 源泉徴収あり 源泉徴収なし 区分の選択を1 年ごとに行うことができます この選択は その年に受渡となる最初の 株式等の譲渡 または 信用取引の返済 を行うまでにお客様が選択する必要がございます また 源泉徴収区分変更のお申し込みをいただいても 手続きが完了する前に 株式等の譲渡 または 信用取引の返済 をされると源泉徴収区分の変更が出来ない場合がありますのでご注意下さい 年内に 株式等の譲渡 または 信用取引の返済 があり 翌年から源泉徴収区分の変更をご希望される場合 毎年 11 月 1 日 ( 休日の場合は翌営業日 ) に受付を開始し 12 月 20 日 ( 休日の場合は前営業日 : 当社必着 ) までの間に変更のお申込を受付けた分についてのみ翌年の源泉徴収区分を変更するものとさせていただきます 期間中に変更のお申込を受付けなかったお客様に関しては 翌年も同じ源泉徴収区分を選択されたものとみなし 自動的に同じ源泉徴収区分を設定させていただきます また 源泉徴収区分選択は 1 年ごとですので 一度選択が確定すると途中で変更はできません 充分にご検討の上で選択してください 変更には書類によるお申込が必要です 必要書類は会員画面 お客様情報 の 特定口座 欄にある 申込 ボタンをクリックすると必要書類のPDFがダウンロードできるページが表示されますのでプリンター等で印刷し署名 捺印のうえご郵送ください またプリンター等をお持ちでない方はお電話にてお申込ください 必要書類を郵送いたします 2/7
特定口座の閉鎖美らネット 24 会員画面内の お客様情報 の 特定口座 欄 各種申込 ボタンをクリックすると閉鎖に必要な書類のPDFがダウンロードできるページが表示されますので ダウンロード後プリンター等で印刷し署名 捺印のうえ郵送ください プリンター等をお持ちでないお客様は お電話にてお申込ください 必要書類を郵送いたします また 同年内に再度当社で特定口座を再開設することはできませんのでご注意ください 閉鎖の翌年以降再開設される場合はもう一度 特定口座の開設申込方法 と同じ手続きを行ってください 特定口座 で管理する上場株式等 または特定口座で管理する信用取引の建玉がなくなった日から 2 年を経過した日の属する年の年末までに 特定口座でお取引または新たな保管の委託がなかった場合は その翌年の 1 月 1 日に 特定口座廃止届出書 の提出があったものとみなし 特定口座は閉鎖されます 美らネット 24 の特定口座が取扱う商品美らネット 24 の特定口座で取扱可能な商品は以下の通りです 以下の取引所に上場する国内株式 上場優先出資証券 子会社連動配当株 ETF 日経 300 投信 REIT 美らネット 24 の 東証( マザーズ含む ) 特定口座で取扱可能 大証( ヘラクレス含む ) な上場株式等 名証( セントレックス含む ) JASDAQ(NEO 含む ) 株式投資信託当社取扱の株式投資信託注 ) 単元未満株等も特定口座で取り扱い可能ですが 売却の際 美らネット 24 では買取請求のみとなります ( 下記 特定口座での取引 3 単元未満株の買取請求による売却を参照 ) その他監理ポスト( 監理銘柄 ( 審査中 ) 及び監理銘柄 ( 確認中 ) を含む ) 整理ポスト( 整理銘柄を含む ) 上場廃止予定銘柄の取り扱いは 美らネット 24 証券総合口座開設ルール をご覧ください 特定口座での取引美らネット 24 において 特定口座で可能なお取引は現物取引 信用取引及び投資信託の 3 つです 特定口座を開設している場合 現物株式等及び投資信託の買付を注文する際に 特定口座 一般口座 のいずれかの口座区分を選択する必要があります 信用取引の新規建については選択できません その後の取引にかかる制限は以下の通りです 1 現物取引特定口座の現物を一般口座で売却したい場合は 特定口座から一般口座へ移管してから売却注文をする必要があります 逆に一般口座の現物を特定口座で売却したい場合も同様です ( 移管方法については 特定口座と一般口座の移管 を参照してください ) 2 信用取引信用建玉の返済 現引 現渡 の注文をする場合は 特定口座の建玉は特定口座 一般口座の建玉は一般口座でしか返済することができません つまり 特定 一般の両方の口座に同一銘柄の買建玉があり すべて現引きする場合は特定口座の建玉は特定口座に 一般口座の建玉は一般口座に現物として管理することになります また 現渡の場合も返済する建玉の口座と同じ口座に現物株式 3/7
を管理している必要があります 3 単元未満株の買取請求による売却保有する単元未満株等を買取請求により売却した場合 特定口座での税金の計算はできなくなります その場合 お客様ご自身での確定申告が必要になります 4 投資信託投資信託の売買については現物株式と同様に 特定口座の投資信託を一般口座で売却したい場合は 特定口座から一般口座へ移管してから売却注文をする必要があります 逆に一般口座の投資信託を特定口座で売却する場合も同様です ( 変更方法については 特定口座と一般口座の移管 を参照してください ) 特定口座と一般口座の移管株式等や投資信託を 特定から一般へ 一般から特定へ 移管を行うには それぞれ異なる手続きが必要となります また どちらも多少お時間のかかる手続きとなりますので 余裕を持ってお申込ください 変更手続き中の銘柄は売却ができなくなりますので売却予定の銘柄の手続きにはご注意ください 信用取引の建玉について 特定口座を廃止する場合 廃止登録と同時に一般口座へ変更が行われますが 特定口座を途中で開設した場合は建玉を特定口座へ移管することはできません 1 特定口座から一般口座への移管お電話にてお申し出下さい 記入例を添えて必要書類をお送りいたします お手元に必要書類が届きましたら必要事項を記入 署名 お届出印にてご捺印のうえご返送ください 当社に必要書類をご返送いただき次第 書類を確認のうえ当該株式等を 売却不可 にし 移管手続きを開始いたします 移管が完了した段階で お知らせ 画面にてご案内いたします 会員画面の保有銘柄一覧に反映されますのでご確認ください 2 一般口座から特定口座への移管お電話にてお申し出下さい 状況や商品によりご用意いただく書類 手続きが変わりますので その都度ご案内いたします 特定口座へ移管するためにご用意いただく書類がある場合 揃いましたらあらためてご連絡ください 記入例を添えて必要書類をお送りいたしますので 必要事項をご記入の上 ご署名 お届出印にてご捺印のうえご返送ください 当社に必要書類をご返送いただき次第 書類を確認のうえ当該株式等を 売却不可 にし 特定口座への移管手続きを開始いたします 移管が完了した段階で お知らせ 画面にてご案内いたします 会員画面の保有銘柄一覧に反映されますのでご確認ください 既に一般口座にて管理いたしております銘柄を特定口座に移管する手続きは 平成 21 年 5 月末で終了となります 特定口座への移管手続きをお申し込みの際は書面の郵送等の所要日数以外に 当社内での移管登録手続きに若干のお時間が必要となりますので充分余裕をもってお申込いただきますようお願いいたします 終了間際のお申し込みは手続きが間に合わないことがありますのでご注意ください 特定口座にかかる口座管理機関間の振替について 1. 当社への振替他社で管理している株式等を 当社に振替る方法です 特定口座からは特定口座へ 一般口座からは一般口座への振替となります 他社の一般口座で管理する株式等を当社の特定口座へ振替るためには 4/7
一旦当社の一般口座へ振替が完了してから特定口座への移管手続きを行っていただくことになります 2. 他社への振替当社で管理している株式等を 他社へ振替る方法です 特定口座からは特定口座へ 一般口座からは一般口座への振替となります 当社で一般口座で管理する株式等を他社の特定口座へ振替るためには 一旦当社の特定口座へ移管が完了してから他社の特定口座に振替を行っていただくことになります お電話にて当社にご請求ください 必要書類を郵送いたします 必要事項を記入 署名 捺印のうえ本人確認書類を同封して当社にご返送ください お申込を受付けた段階で当該株式は売却不可となります その後 他社への振替が完了した段階で美らネット 24 会員画面の残高が減少し 会員画面トップの お知らせ でお客様にご連絡いたします 振替先の他社の残高に振替られたかを必ずご確認ください 1 回の振替手数料は3 150 円 ( 税込み ) です お申込を受付した場合 出金余力から3 15 0 円を拘束します 特定口座 一般口座 にかかる移管 及び口座管理機関間の振替に関する諸注意 振替指示日の指定はお受けできません 信用取引の代用有価証券としての取扱いは売却可能日からとなります お申込は受渡しが完了している株式等に限ります 特定口座で複数単位管理する同一銘柄を一般口座へ部分移管する場合 自動的に古い取得日の株式等から移管します 取得日の指定はできません すでに特定口座において 実際に取得した価額 または 名義書換日の終値 で取得価格が設定されている株式を 特定口座から一般口座に変更後 再度特定口座に変更することはできません 一般口座でお客様自身が申告を行う場合は みなし取得価額 での申告は可能です すでに みなし取得価額 で取得価格が設定されている株式等を 特定口座から一般口座に移管後 再度 実際に取得した価額 または 名義書換日の終値 で特定口座へ移管することで取得価額の訂正をすることができます ただし 当該株式等は 全て旧タンス株制度において みなし取得価額 で特定口座に移管している場合に限ります 同一銘柄を特定口座で複数管理し 一部が 実際に取得した価額 または 名義書換日の終値 の場合 取得価額の訂正をすることはできません 美らネット 24 で購入した株式等についても 確認書類に記載されている事項 ( 株券の受渡日 取得に要した金額 取得株数 ) の記入および取得価額の確認書類の添付は必要です 実際に取得した価額 で特定口座へ移管する場合 取得日が 1980 年 1 月以降の株式を受付けます 単元未満株の特定口座への移管も可能です ただし美らネット 24 での換金は買取請求のみとなります 美らネット 24 の特定口座で管理する株式等を他社の特定口座へ振替をする場合 制度上 特定口座で管理する同一銘柄の全株数を振替させていただきます 特定口座源泉徴収による徴収 還付について売却日ごとに 年初から今回の取引までの通算損益 と 年初から前回の取引までの通算損益 を比べ 1 差額がプラスであれば 受渡日に その差額に税率を掛けて計算した税額を源泉徴収します 2 差額がマイナスであれば 受渡日に 減少額に税率を掛けて計算した税額を還付します ( ただし 既に源泉徴収済みの税額が上限となります ) 年間納税額がマイナスで年間の取引を終えられた場合 確定申告をすることにより 翌年からの売却損 5/7
の 3 年間繰越控除が適用されます ( 売却損が無くなるまで 毎年確定申告をする必要があります ) < 源泉徴収 > と < 還付 > の流れ 今回の売却により売却損益が プラス マイナス 今回の売却をされるまでの年初来通算損益が 今回売却されるまでの年初来通算損益が プラス マイナスまたはゼロ プラス 源泉徴収する 源泉徴収還付共になし 超過源泉徴収税額を還付 上場廃止銘柄の取り扱い - 特定管理口座 - 1. 美らネット 24 では 特定管理口座 を設置しています これは 美らネット 24 証券総合取引口座開設時に特定口座を開設されたお客様の場合 自動的に開設されます また 美らネット 24 証券総合取引口座を開設した後に特定口座を開設された場合も 特定管理口座は開設されます 2. 特定管理口座とは 当社特定口座内に保管上場株式等として管理されていた内国法人の株式が上場廃止などにより 上場株式等 に該当しなくなった場合 これを 特定管理口座 において 特定管理株式 として管理することができ この 特定管理株式 に株式としての価値がなくなってしまった場合 株式の譲渡損失 とみなすことができます 3. なお 特定管理口座で譲渡損失としてみなすことができるものは 以下の場合に限られています 1 清算結了 2 破産手続開始の決定 3 会社更生計画または民事再生計画に基づく 100% 減資 4 特別危機管理開始決定 ( いわゆる銀行の国有化 ) 上記 4 つに該当した場合 当社から 価値喪失株式に係る証明書 を交付いたします この証明書を利用して 株式等の譲渡損失 として確定申告を行うことができます 4. 特定管理株式の清算結了により無価値化が確定した場合 当社から 特定管理株式払出通知書 を交付いたします この書類は確定申告時の資料として使用することができますので大切に保管してください 5. 特定管理口座にて管理されている銘柄が無価値化した場合 価値喪失株式に係る証明書 をお送りいたします 当証明書を確定申告していただければ同年中の株式等の取引にかかる利益と相殺することが出来ます しかし 特定管理口座にて無価値化した場合 損失の 3 年間の繰越控除の対象とはなりません 6. 特定管理株式として特定管理口座内にある株式が再上場した場合 特定管理口座から払出す形で特定口座内に自動的に変更を行います この際も 特定管理株式払出通知書 をお客様に交付いたします 7. 特定管理口座のみ閉鎖することはできません 注 ) 特定口座で管理していない株式は特定管理口座の対象となりません 特定管理株式 は 国内の企業が発行する株式が対象となり 外国の企業が発行する株式は対 象となりません 源泉徴収あり を選択された場合における源泉徴収税額の拘束 6/7
美らネット 24 では 特定口座 源泉徴収あり での上場株式等の譲渡にかかる源泉徴収譲渡益税の拘束は 夜間一括処理により計算を行います そのため会員画面の買付および新規建余力情報に反映されるのは夜間一括処理終了後データが反映されてからとなるため それまでの間は仮拘束金額となります つまり 現物売却 信用返済をした日のうちに現物買付 信用新規建を行う場合 その時点では表示される買付または新規建余力分は正確な金額ではなく若干の誤差が出る場合があります 一括処理後に源泉徴収譲渡益税が拘束されることにより不足金が発生する場合 不足分をご入金いただく必要がありますのでご了承ください 平成 21 年 1 月 7/7