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目次頁 審議の経緯 2 食品安全委員会委員名簿 2 食品安全委員会動物用医薬品専門調査会専門委員名簿 2 要約 3 Ⅰ. 評価対象動物用医薬品の概要 4 1. 主剤 4 2. 効能 効果 4 3. 用法 用量 4 4. 添加剤等 4 5. 開発の経緯 4 Ⅱ. 安全性に係る知見の概要 5 1. ヒト

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資料 2-4 イソプロピルアンチピリン製剤の安全対策について 平成 23 年 6 月 23 日平成 23 年度薬事 食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 ( 第 2 回 ) 1. イソプロピルアンチピリン製剤の安全性に係る調査結果報告書 ( 別紙 ) 1 ページ

記載データ一覧 品目名 製造販売業者 BE 品質再評価 1 マグミット錠 250mg 協和化学工業 2 酸化マグネシウム錠 250mg TX みらいファーマ 3 酸化マグネシウム錠 250mg モチダ 持田製薬販売 # 4 酸化マグネシウム錠 250mg マイラン マイラン製薬 # 5 酸化マグネシ

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オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

特定できるものではありませんでした そのため 個人の体質や体調による影響が大きく影響したものであると判断しました よって 当該製品が原因と考えられる健康被害の発生は 確認されませんでした ただし 届出の製品と喫食実績で調査対象とした製品でルテイン量に違いがありましたので 既存情報から喫食経験および安

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(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用

アセトアミノフェン

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審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

都道府県医師会医療安全担当理事殿 ( 法安 56) 平成 27 年 8 月 5 日 日本医師会常任理事今村定臣 酵素電極法を用いた血糖測定に使用する医療機器及び体外診断用医薬品に係る 使用上の注意 の改訂について グルコース分析装置 自己検査用グルコース測定器及び自動分析装置等並びに血液検査用グルコ

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タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

すとき, モサプリドのピーク面積の相対標準偏差は 2.0% 以下である. * 表示量 溶出規格 規定時間 溶出率 10mg/g 45 分 70% 以上 * モサプリドクエン酸塩無水物として モサプリドクエン酸塩標準品 C 21 H 25 ClFN 3 O 3 C 6 H 8 O 7 :

(41)

審査報告 (1) 別紙 平成 29 年 4 月 3 日 本申請において 申請者が提出した資料及び医薬品医療機器総合機構における審査の概略等は 以下 のとおりである 申請品目 [ 販売名 ] ジャドニュ顆粒分包 90 mg 同顆粒分包 360 mg [ 一般名 ] デフェラシロクス [ 申請者 ] ノ

医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 初版有効成分リトドリン塩酸塩 品目名 ( 製造販売業者 ) 後発医薬品 品目名 ( 製造販売業者 ) 先発医薬品 効能 効果用法 用量添加物 1) 解離定数 (25 ) 1) 溶解度 (37 ) 1 ウテロン錠 5mg サンド 2

フェバンテルの食品健康影響評価について(案)

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

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添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

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スライド 1

鑑-H リンゼス錠他 留意事項通知の一部改正等について

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

目次 頁 審議の経緯... 4 食品安全委員会委員名簿... 4 食品安全委員会動物用医薬品専門調査会専門委員名簿... 5 要約... 6 Ⅰ. 評価対象動物用医薬品の概要 用途 7 2. 有効成分の一般名 7 3. 化学名 7 4. 分子式 7 5. 分子量 7 6. 構造式 7

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

加工デンプン(栄養学的観点からの検討)

審査結果 平成 26 年 1 月 6 日 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 7

< 別紙 1: 検査値等略称 > 略称 名称 A/G 比 アルブミン / グロブリン比 ADI 一日摂取許容量 ALT アラニンアミノトランスフェラーゼ ATPase adenosine triphosphatase アデノシントリフォスファターゼ AUC 血中薬物濃度 時間曲線下面積 Cmax E

目次 審議の経緯 3 食品安全委員会委員名簿 3 食品安全委員会動物用医薬品専門調査会専門委員名簿 4 食品安全委員会動物用医薬品専門調査会確認評価部会委員名簿 4 要約 5 Ⅰ. 評価対象動物用医薬品の概要 6 1. 用途 6 2. 有効成分の一般名 6 3. 化学名 6 4. 分子式 6 5.

5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd

( 問 ) 日本の現代の食生活等において 健康への影響に気をつけなければならないと考える項目はどれですか? その必要が大きい順に 10 個選んでください 1. 病原性微生物 2. ふぐ毒 キノコの毒等の自然毒 3. 農薬の残留 4. 食品添加物 5. 動物用医薬品の畜産物への残留 6. アクリルアミ

医薬品の基礎研究から承認審査 市販後までの主なプロセス 基礎研究 非臨床試験 動物試験等 品質の評価安全性の評価有効性の評価 候補物質の合成方法等を確立 最適な剤型の設計 一定の品質を確保するための規格及び試験方法などの確立 有効期間等の設定 ( 長期安定性試験など ) 医薬品候補物質のスクリーニン

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

平成15年度マーケットバスケット方式による安息香酸、ソルビン酸、プロピオン酸、

2 有効成分名 添付文書及び審査報告書に基づき記載する 3 品目名 ( 後発医薬品 ) 添付文書及び審査報告書のほか薬価基準収載品目リストにより記載する 複数の品目がある場合は 個別医薬品コード (YJ コード ) 順に番号を振り 記載する ( 複数規格があっても 全規格まとめて YJ コード順とす

減量・コース投与期間短縮の基準

(事務連絡)公知申請に係る前倒し保険適用通知

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

資料2 食品衛生法に基づく魚介類への残留基準の設定に対応した水質汚濁に係る農薬登録保留基準の改定について(農薬小委員会報告)

2-3 分析方法と測定条件ソルビン酸 デヒドロ酢酸の分析は 衛生試験法注解 1) 食品中の食品添加物分析法 2) を参考にして行った 分析方法を図 1 測定条件を表 3に示す 混合群試料 表示群試料について 3 併行で分析し その平均値を結果とした 試料 20g 塩化ナトリウム 60g 水 150m

テイカ製薬株式会社 社内資料

一について二について参議院議員竹村泰子君提出小麦と小麦粉の安全性に関する質問に対する答弁書(平成九年三月二十一日内閣参質一三九第一号 以下 政府答弁書 という )は 厚生省がん研究助成金による昭和五十六年度の研究報告を踏まえ 食品衛生調査会から臭素酸カリウムはF三四四ラットに発がん性が認められたこと

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から (3) までの具体的な予定については添付 2 の図のとおりですので申し添 えます

( 別添 ) 御意見 該当箇所 一般用医薬品のリスク区分 ( 案 ) のうち イブプロフェン ( 高用量 )(No.4) について 意見内容 <イブプロフェン ( 高用量 )> 本剤は 低用量製剤 ( 最大 400mg/ 日 ) と比べても製造販売後調査では重篤な副作用の報告等はない 一方で 今まで

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使用上の注意改訂のお知らせ スピーゲル

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参考 < これまでの合同会合における検討経緯 > 1 第 1 回合同会合 ( 平成 15 年 1 月 21 日 ) 了承事項 1 平成 14 年末に都道府県及びインターネットを通じて行った調査で情報提供のあった資材のうち 食酢 重曹 及び 天敵 ( 使用される場所の周辺で採取されたもの ) の 3

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シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

別紙様式 (Ⅱ)-1 添付ファイル用 本資料の作成日 :2016 年 10 月 12 日商品名 : ビフィズス菌 BB( ビービー ) 12 安全性評価シート 食経験の評価 1 喫食実績 ( 喫食実績が あり の場合 : 実績に基づく安全性の評価を記載 ) による食経験の評価ビフィズス菌 BB-12

の状態により適宜減量する 成人 A 法 : 他の抗悪性腫瘍剤との併用において ブスルファンとして 1 回 0.8 mg/kg を生理食塩液又は 5% ブドウ糖液に混和 調製して 2 時間かけて点滴静注する 本剤は 6 時間毎に 1 日 4 回 4 日間投与する なお 年齢 患者の状態により適宜減量す

DRAFT#9 2011

Ⅲ-3 試用医薬品に関する基準 平成 10 年 1 月 20 日公正取引委員会届出改定平成 13 年 3 月 19 日公正取引委員会届出改定平成 16 年 5 月 25 日公正取引委員会届出改定平成 17 年 3 月 29 日公正取引委員会届出改定平成 26 年 6 月 16 日公正取引委員会 消費

資料編 に委託して製造をする場合を含み 他から委託を受けて製 造する場合を含まない ) をし 又は輸入した化粧品を製造 販売のために出荷することをいう 製造販売業者 とは 会社の経営陣 ( 取締役等 ) を指します 薬事法施行規則第 92 条 (4) ロット とは 一の製造期間内に一連の製造工程によ

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301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

Transcription:

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目次頁 審議の経緯 2 食品安全委員会委員名簿 2 食品安全委員会動物用医薬品専門調査会専門委員名簿 2 要約 3 I. 評価対象動物用医薬品の概要 4 1. 主剤 4 2. 効能 効果 4 3. 用法 用量 4 4. 添加剤等 4 5. 開発の経緯及び使用状況 4 II. 安全性に係る知見の概要 5 1. ヒトに対する安全性 5 2. 残留試験 5 (1) 残留試験 ( 馬 )1 5 (2) 残留試験 ( 馬 )2 6 3. 馬に対する安全性 7 (1) 安全性試験 7 (2) 臨床試験 7 III. 食品健康影響評価 8 別紙: 検査値等略称 9 参照 9 別添 ( 案 ) 動物用医薬品評価書モサプリド 1

審議の経緯 2014 年 3 月 24 日農林水産大臣から動物用医薬品の製造販売承認に係る食品健康影響評価について要請 (25 消安第 5893 号 ) 関係資料の接受 2014 年 3 月 31 日第 509 回食品安全委員会 ( 要請事項説明 ) 2014 年 5 月 16 日第 164 回動物用医薬品専門調査会 2014 年 6 月 13 日第 166 回動物用医薬品専門調査会 2014 年 8 月 26 日第 527 回食品安全委員会 ( 報告 ) 年月日から月日まで国民からの意見 情報の募集年月日動物用医薬品専門調査会座長から食品安全委員会委員長へ報告年月日第回食品安全委員会 ( 同日付で厚生労働大臣に通知 ) 食品安全委員会委員名簿 (2012 年 7 月 1 日から ) 熊谷進 ( 委員長 ) 佐藤洋 ( 委員長代理 ) 山添康 ( 委員長代理 ) 三森国敏 ( 委員長代理 ) 石井克枝上安平洌子村田容常 食品安全委員会動物用医薬品専門調査会専門委員名簿 (2013 年 10 月 1 日から ) 山手丈至 ( 座長 *) 川治聡子 松尾三郎 小川久美子 ( 座長代理 *) 須永藤子 宮田昌明 青木博史 辻 尚利 山崎浩史 青山博昭 寺岡宏樹 吉田和生 石川さと子 能美健彦 吉田敏則 石川整 舞田正志 渡邊敏明 *:2013 年 10 月 22 日から 2

要約 クエン酸モサプリドを有効成分とする馬の経口投与剤 ( プロナミド散 1%) の製造販売の承認に係る食品健康影響評価について 動物用医薬品製造販売承認申請書等を用いて実施した 本製剤の主剤であるモサプリドクエン酸塩水和物はヒト用医薬品として使用されており 今般 モサプリドの一日摂取許容量 (ADI) の設定について別添の ( 案 ) 動物用医薬品評価書モサプリド のとおり評価を実施した その結果 食品安全委員会動物用医薬品専門調査会において モサプリドクエン酸塩として 0.03 mg/kg 体重 / 日の ADI が設定された 本製剤に使用されている添加剤については その使用状況 既存の毒性評価及び本製剤の用法 用量を考慮すると 本製剤の含有成分として摂取した場合のヒトへの健康影響は無視できると考えられる 本製剤を臨床用量で投与した残留試験において モサプリドクエン酸塩は最終投与 5 日後でも肝臓でのみ検出された 代謝物 M-1 は 最終投与 3 日後に全例が定量限界未満となった また 本製剤の安全性試験及び臨床試験においても安全性に係る所見は認められなかった 以上のことから 本製剤が適切に使用される限りにおいては 食品を通じてヒトの健康に影響を与える可能性は無視できると考えられる 3

I. 評価対象動物用医薬品の概要 1. 主剤主剤は モサプリドクエン酸塩水和物である 本製剤 100 g 中にモサプリドクエン酸塩水和物が 1.059 g( モサプリドクエン酸塩 1 として 1.0 g) 含まれている ( 参照 1) 2. 効能 効果馬の便秘疝 2 における消化管運動機能低下の改善である ( 参照 1) 3. 用法 用量体重 1 kg 当たりモサプリドクエン酸塩として 1 日 1 回 1.0~2.0 mg を 1~3 日間強制経口投与する 4. 添加剤等本製剤には 賦形剤として D-マンニトール 結合剤としてヒドロキシプロピルセルロース並びに滑沢剤としてステアリン酸マグネシウム及び軽質無水ケイ酸が含まれている 3 ( 参照 1) 5. 開発の経緯及び使用状況モサプリドはモルホリン環を有するベンズアミド化合物で モサプリドクエン酸塩の二水和物 ( 以下 モサプリドクエン酸塩水和物 という ) が消化管運動促進薬として用いられる ( 参照 2) セロトニン 4(5-HT4) 受容体を刺激して ACh を遊離させ 胃腸の運動を活発にすると考えられている ( 参照 2~5) 日本では モサプリドクエン酸塩水和物を有効成分とするヒト用医薬品が承認されている また 動物用医薬品としてイヌの上部消化管 ( 胃及び十二指腸 ) 運動機能低下に伴う食欲不振及び嘔吐の改善を目的とした製剤が承認されているが 畜水産動物を対象とした動物用医薬品は承認されていない ( 参照 1~6) 海外では 動物用医薬品としては使用されていないが 中国及び韓国ではヒト用医薬品として用いられている ( 参照 2) 馬の消化管には解剖学的及び機能的に疝痛を起こしやすい要因があり 消化器系疾患は馬の疾病の中でも多く発生することが知られている モサプリドクエン酸塩水和物は馬への経口投与により小腸及び盲腸の運動促進作用を示すことが報告されており 馬の疝痛等の急性腹症の治療のため本剤が開発された ( 参照 2 7) 1 モサプリドクエン酸塩無水物を指す 2 疝痛は 腹腔内諸臓器の種々な疾患で 疼痛症状を伴うものをいうが 一般には 胃腸に原因するあらゆる疼痛症状を発する疾患の総称である ( 参照 7) 3 本剤の添加剤の分量については 食品安全委員会の公開について ( 平成 15 年 7 月 1 日内閣府食品安全委員会決定 ) に基づき 企業の知的財産等が開示され 特定の者に不当な利益若しくは不利益をもたらすおそれがある ことから 本評価書案には分量を記載していない 4

II. 安全性に係る知見の概要 1. ヒトに対する安全性本製剤の主剤であるモサプリドクエン酸塩水和物は 消化管運動機能の改善を目的とするヒト用医薬品として承認されている ( 参照 5) また 動物用医薬品としても承認されているが 非食用動物 ( イヌ ) が対象であることから 食品を介したヒトへの安全性に関する評価は実施されていない また 国際機関や海外の評価機関においても評価されていない 日本においては 今般 食品安全委員会動物用医薬品専門調査会において 食品健康影響評価を別添のとおり実施した結果 モサプリドクエン酸塩として 0.03 mg/kg 体重 / 日の一日摂取許容量 (ADI) が設定された 本製剤の添加剤として用いられている D-マンニトール ヒドロキシプロピルセルロース ステアリン酸マグネシウム及び軽質無水ケイ酸 ( 二酸化ケイ素 ) はいずれも食品添加物として使用されおり いずれも JECFA において ADI を特定しない (not specified) 又は制限しない (not limited) と評価されている また これらは 日本薬局方に収載され 医薬原料として広く使用されている成分である ( 参照 2~4 8~14) 以上のことから 本製剤に含まれている添加剤は その使用状況 既存の毒性評価及び本製剤の用法 用量を考慮すると 本製剤の含有成分として摂取した場合のヒトへの健康影響は無視できると考えられる 2. 残留試験 (1) 残留試験 ( 馬 )1 馬 [ サラブレッド種 4~18 歳齢 体重 387~510 kg 3 頭 ( 雄 雌及び去勢雄各 1 頭 )/ 時点 ] にモサプリドクエン酸塩製剤を経鼻により一日 1 回 3 日間強制経口投与 ( モサプリドクエン酸塩として 2 mg/kg 体重 / 日 ) し 組織中のモサプリドクエン酸塩及び代謝物 M-1 の濃度を LC/MS/MS により測定した ( 定量限界 :0.004 µg/g) 各組織中のモサプリドクエン酸塩及び代謝物 M-1 の濃度を表 1 に示した モサプリドクエン酸塩は 最終投与 1 日後の全個体の全試料から検出され 最終投与 3 日後では肝臓の全例及び脂肪 3 例中 1 例から検出された 最終投与 5 日後では肝臓のみ全例で検出された 代謝物 M-1 は 最終投与 1 日後に肝臓及び腎臓の全例並びに筋肉 小腸及び脂肪の 3 例中 1 例で検出された 最終投与 3 及び 5 日後では 全試料が定量限界未満であった ( 参照 2) 5

表 1 馬におけるモサプリドクエン酸塩製剤 3 日間強制経口投与後の 組織中モサプリドクエン酸塩及び代謝物 M-1 の濃度 (µg/g)1 測定物質 組織 最終投与後日数 ( 日 ) 1 3 5 肝臓 0.134 0.020 0.014 腎臓 0.025 <0.004 <0.004 モサプリド小腸 0.009 <0.004 <0.004 クエン酸塩 a 筋肉 0.006 <0.004 <0.004 脂肪 0.026 <0.004(2)~0.004(1) <0.004 肝臓 0.035 <0.004 <0.004 腎臓 0.023 <0.004 <0.004 代謝物 M-1 小腸 <0.004(2)~0.011(1) <0.004 <0.004 筋肉 <0.004(2)~0.008(1) <0.004 <0.004 脂肪 <0.004(2)~0.009(1) <0.004 <0.004 a: モサプリドクエン酸塩として ( ): 検出例数 n=3 (2) 残留試験 ( 馬 )2 馬 [ サラブレッド種 3~11 歳齢 体重 432~520 kg 3 頭 ( 雄 雌及び去勢雄各 1 頭 )/ 時点 ] にモサプリドクエン酸塩製剤を経鼻により一日 1 回 3 日間強制経口投与 ( モサプリドクエン酸塩として 2 mg/kg 体重 / 日 ) し 組織中のモサプリドクエン酸塩及び代謝物 M-1 の濃度を LC/MS/MS により測定した ( 定量限界 :0.004 µg/g) 各組織中のモサプリドクエン酸塩及び代謝物 M-1 の濃度を表 2 に示した モサプリドクエン酸塩は 最終投与 1 日後の全個体の全試料で検出され 最終投与 3 及び 5 日後では肝臓でのみ全例で検出された 代謝物 M-1 は 最終投与 1 日後に肝臓及び腎臓の全例並びに小腸の 3 例中 1 例で検出された 最終投与 3 及び 5 日後では 全例が定量限界未満であった ( 参照 2) 表 2 馬におけるモサプリドクエン酸塩製剤 3 日間強制経口投与後の 組織中モサプリドクエン酸塩及び代謝物 M-1 の濃度 (µg/g)2 測定物質 組織 最終投与後日数 ( 日 ) 1 3 5 肝臓 0.357 0.024 0.012 腎臓 0.061 <0.004 <0.004 モサプリド小腸 0.024 <0.004 <0.004 クエン酸塩 a 筋肉 0.012 <0.004 <0.004 脂肪 0.038 <0.004 <0.004 肝臓 0.046 <0.004 <0.004 腎臓 0.039 <0.004 <0.004 代謝物 M-1 小腸 <0.004(2)~0.013(1) <0.004 <0.004 筋肉 <0.004 <0.004 <0.004 脂肪 <0.004 <0.004 <0.004 a: モサプリドクエン酸塩として ( ): 検出例数 n=3 6

3. 馬に対する安全性 (1) 安全性試験馬 [ 軽種馬 5~18 歳齢 3 頭 ( 去勢雄 2 頭 雌 1 頭 )/ 群 ] にモサプリドクエン酸塩製剤を一日 3 回 3 日間経鼻により強制経口投与 [ モサプリドクエン酸塩として 0 2 又は 6( 臨床用量の 3 倍量 )mg/kg 体重 / 日 対照群は無処置 ) し 安全性試験が実施された 一般状態 体重 摂餌量 尿検査 血液学的検査及び血液生化学的検査では 投与に起因する変化は認められなかった 剖検 ( 各群 1 頭 ) では 胸腹部器官及び組織の肉眼的観察において変化は認められなかった 臓器重量 ( 各群 1 頭 ) では 肝臓 腎臓 脾臓 心臓 甲状腺及び副腎の絶対及び相対重量が測定され 両投与群ともに対照群と比べ著変は認められなかった 病理組織学的検査については 上記の観察及び検査において毒性影響を示唆する変化が認められなかったことから実施されなかった ( 参照 2) (2) 臨床試験国内の 5 施設において 便秘疝と診断 [ 疝痛症状及び直腸検査 ( 盲腸直下の骨盤曲の糞塊の確認 )] され かつ フルニキシンメグルミン製剤の静脈内投与後 30 分以内に疝痛症状の改善が確認された馬 [ 計 61 頭 サラブレット種 59 頭 その他の種 2 頭 7~ 276 か月齢 雄 25 頭 ( 去勢雄含む ) 雌 36 頭 ] を投与群 41 頭及び無投与対照群 20 頭に分け モサプリドクエン酸塩製剤を一日 1 回 1~3 日間強制経口投与 ( モサプリドクエン酸塩として 1.0~2.0 mg/kg 体重 / 日 ) し 臨床試験が実施された 試験期間中に有害事象はみられず 血液学的検査及び血液生化学検査においても投与に起因する異常は認められなかった ( 参照 2) 7

III. 食品健康影響評価本製剤の主剤であるモサプリドクエン酸塩水和物はヒト用医薬品として使用されており 今般 モサプリドの ADI の設定について別添の ( 案 ) 動物用医薬品評価書モサプリド のとおり評価を実施した その結果 食品安全委員会動物用医薬品専門調査会において モサプリドクエン酸塩として 0.03 mg/kg 体重 / 日の ADI が設定された 本製剤に使用されている添加剤については その使用状況 既存の毒性評価及び本製剤の用法 用量を考慮すると 本製剤の含有成分として摂取した場合のヒトへの健康影響は無視できると考えられる 本製剤を臨床用量で投与した残留試験において モサプリドクエン酸塩は最終投与 5 日後でも肝臓でのみ検出された 代謝物 M-1 は 最終投与 3 日後に全例が定量限界未満となった また 本製剤の安全性試験及び臨床試験においても安全性に係る所見は認められなかった 以上のことから 本製剤が適切に使用される限りにおいては 食品を通じてヒトの健康に影響を与える可能性は無視できると考えられる 8

別紙 1: 代謝物 / 分解物等略称 略称等 名称 M-1 des-p-fluorobenzyl mosapride 別紙 2: 検査値等略称 略称等 名称 5-HT セロトニン ( 別名 :5-ヒドロキシトリプタミン) ACh アセチルコリン ADI 一日摂取許容量 JECFA FAO/WHO 合同食品添加物専門家会議 LC/MS/MS 液体クロマトグラフィー / タンデム質量分析 参照 1. DS ファーマアニマルヘルス株式会社. 動物用医薬品製造販売承認申請書プロナミド散 1%( 非公表 ) 2. DS ファーマアニマルヘルス株式会社. 動物用医薬品製造販売承認申請書プロナミド散 1%: 添付資料 ( 非公表 ) 3. 厚生労働省. 第十六改正日本薬局方. 2011 年 4. 第十六改正日本薬局方解説書. 2011 年, C-4978~C-4982 5. 医薬品添付文書. 消化管運動機能改善剤日本薬局方モサプリドクエン酸塩錠ガスモチン 錠, 2012 年月改訂 ( 版 ) 6. 動物用医薬品検査所ホームページ. 動物用医薬品等データベース 7. 獣医学大辞典 株式会社チクサン出版社 第 1 版 1989 年 8. 食品衛生法施行規則 ( 昭和 23 年 7 月 13 日厚生省令第 23 号 ) 別表 1( 指定添加物リスト ) 9. 厚生労働省. 食品添加物公定書 第 8 版 2007 年 10. JECFA:D-Mannitol. Toxicological evaluation of certain food additives and contaminants. WHO Food Additives Series, No. 21, Cambridge University Press, 1987 11. JECFA:Modified Celluloses. Toxicological evaluation of certain food additives and contaminants. WHO Food Additives Series, No. 26, 1990 12. JECFA:Salts of Myristic, Palmitic and Stearic Acids (Aluminium, Magnesium). Toxicological evaluation of some food additives including anticaking agents, antimicrobials, antioxidants, emulsifiers, and thickening agents. WHO Food Additives Series, No. 5, 1974 13. JECFA: Silicone Dioxide, Amorpohus. Toxicological evaluation of some food additives including anticaking agents, antimicrobials, antioxidants, emulsifiers, and thickening agents. WHO Food Additives Series, No. 5, 1974 14. 食品安全委員会. 厚生労働省発食安第 0701016 号におけるステアリン酸マグネシウ 9

ム及びリン酸三マグネシウムに係る食品健康影響評価の結果の通知について ( 平成 15 年 7 月 31 日付け府食第 34 号 ) 10