甲府地区広域行政事務組合消防長雨宮多丸日頃より 圏域住民の皆様方には火災予防や各地域での防災活動等 消防行政の推進にご理解とご協力をいただき 心より厚く御礼申し上げます 昨年の東日本大震災から 1 年半が過ぎましたが 巨大地震がもたらした社会基盤のひずみは 未だ住民生活に大きな不安を与えています こ

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参考資料 三郷市火災予防条例の一部を改正する条例案の素案 平成 26 年 9 月 三郷市消防本部 大規模な屋外催しにおける防火管理体制の構築について 1 改正の背景 1 京都府福知山市花火大会火災平成 25 年 8 月 15 日 京都府福知山市で行われた花火大会において 死者 3 名 負傷者 56

もくじ 火災の概要 第 表 火災発生状況 ( 過去 5 年間 ) 第 表 市町別火災発生状況 4 第 3 表 月別火災発生状況 6 第 4 表 出火原因別火災発生状況 7 第 5 表 覚知状況 7 救急の概要 8 救助の概要 8 第 6 表 救急発生状況 ( 過去 年間 ) 9 第 7 表 市町別救

川越地区消防局 消防署組織図 消防局長 消防局 ( 代 ) 総務課 総務担当 消防団担当 財務担当職員担当 管理担当 予防課 予防担当 査察指導担当 保安担当 警防課 警防担当 装備担当 救急課 0

1. 平成 22 年中の火災概要 平成 22 年中の火災件数は100 件であり 昨年の124 件と比較し 24 件の減少になります 月平均では1ヶ月当り8 件の火災が発生しており 1 週間では1.6 件の火災が発生したことになります 火災の種別ごとの発生件数は 建物火災 46 件 林野火災 6 件

新年度スタート!正しい救急車の利用方法と応急手当を知ろう

第 5-1 表 防火防災訓練実施状況 ( 対象別 防災館を除く )( 平成 28 年度中 ) 町会 自治会防災市民組織女性防火組織その他の団体合 計 防災訓練 実施件数 9,403 件 1,128 件 227 件 9,812 件 17,779 件 参加人員 612,576 人 31,761 人 4,

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目次 1 目的 1 2 医療機関及び行政機関等との協力関係の確保 1 3 事業主体 1 (1) ドクターヘリ 1 (2) 防災消防ヘリ 1 4 定義 1 (1) ドクターヘリ基地病院 1 (2) 地域救急医療体制支援病院 1 (3) ヘリ救急搬送体制支援病院 2 (4) 出動区分 2 5 ドクターヘ

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

プリント

38 災害緊急時における聴覚障害者の情報伝達保障支援の状況分析 表2 生の協力のおかげで遂行することができた 避難訓練の年間実施回数 回 回 2回 3回 4回 5回以上 4 6 35 9 図 避難所担当者との連携 図2 避難訓練の年間実施回数 Ⅳ 調査研究の経過および結果 なかでも年2 3回実施して

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第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と


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平成 29 年中の救急出動件数等 ( 速報値 ) の公表 平成 30 年 3 月 14 日 消防庁 平成 29 年中の救急出動件数等の速報値を取りまとめましたので公表します U 救急出動件数 搬送人員とも過去最多 平成 29 年中の救急自動車による救急出動件数は 634 万 2,096 件 ( 対前

平成 30 年度救急業務のあり方に関する検討会報告書の概要 消防庁救急企画室 はじめに 消防庁救急企画室では 高齢化を背景として救急需要が増大する中 救急車の適正利用の推進や救急業務の円滑な実施と質の向上等 救急業務を安定的かつ持続的に提供し救命率の向上を図ることを目的に 平成 30 年度救急業務の

CONTENTS Vol.64 No.9 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~

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消防用設備・機械器具等に係る最近の検討状況等

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防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

11亀岡・中川

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H25 港南区区民意識調査

火災を感知するために常に作動しており その電池の寿命の目安は約 10 年とされています 新築住宅への住宅用火災警報器の設置義務化から 10 年超が経過しており 電池切れや本体内部の電子機器の劣化により適切に作動しないことが懸念されます このため消防庁では 住宅用火災警報器の設置の徹底や適切な維持管理

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資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

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事務連絡平成 30 年 10 月 26 日 各都道府県消防防災主管課東京消防庁 各指定都市消防本部 } 殿 消防庁予防課 外国人来訪者や障害者等が利用する施設における災害情報の伝達及び避難誘導に関するガイドライン のリーフレットの配布について 2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会が開

1 火災から尊い生命を守ろう  平成13年春の火災予防運動

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防


第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

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1 情報通信基盤の整備

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

1. 一般財団法人日本防火 危機管理促進協会の重点的取組住宅防火対策推進協議会の事務局として 広く住警器の普及啓発等を実施 2. 平成 27 年度実施中事業事業名平成 27 年度実施中事業 ( 実績を含む ) 住宅防火防災推進シンポジウムの開催 別添 住宅用防災機器等展示会出展事業 別添 CATVに

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病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

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7 制御不能な二次災害を発生させない 7-1) 市街地での大規模火災の発生 7-2) 海上 臨海部の広域複合災害の発生 7-3) 沿線 沿道の建物倒壊による直接的な被害及び交通麻痺 7-4) ため池 ダム 防災施設 天然ダム等の損壊 機能不全による二次災害の発生 7-5) 有害物質の大規模拡散 流出

1. 一般財団法人日本防火 危機管理促進協会の重点的取組 住宅防火対策推進協議会の事務局として 広く住警器の普及啓発等を実施 2. 平成 28 年度実施中事業 事業名平成 28 年度実施中事業 ( 実績を含む ) 住宅防火防災推進シンポジウムの開催 別添 1 住宅用防災機器等の展示会出展事業 別添

大規模イベント開催時の危機管理等における消防機関のあり方に関する研究結果について ( 概要 ) 研究の趣旨 現在 国際社会では各地で多様な形態のテロが発生し また NBCテロ災害等 特別な備えが必要となる事案が発生する恐れも増してきている 2019 年のラグビーワールドカップ 2020 年のオリンピ

1 はじめに 本市では 平成 17 年に 鹿児島市安心安全まちづくり条例 を定め 地域の安全は地域で守る を基本理念に 市と市民 事業者等が連携 協働し 安心して安全に暮らせるまちづくりを進めてきました これまでに防犯パトロール隊や青色防犯パトロール車による防犯活動をはじめ 安心安全ネットワーク会議

平成 26 年 3 月 28 日 消防庁 平成 25 年の救急出動件数等 ( 速報 ) の公表 平成 25 年における救急出動件数等の速報を取りまとめましたので公表します 救急出動件数 搬送人員とも過去最多を記録 平成 25 年中の救急自動車による救急出動件数は 591 万 5,956 件 ( 対前

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1 外国人傷病者対応 資料 1

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既存の高越ガス設備の耐震性向上対策について

平成 26 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

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1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害される

送信日 番組開始番組終了 題名発信者備考 12/3 内部統制制度に関する説明会 (11/20) 12/4 平成 30 年度防災啓発中央研修会 (7/5-6) 12/5 ファイアーファイティングスピリッツ -もうひとつの生き方 見つけた - 12/5 15:19 全国市長会創立 120 周年記念市長フ

安全防災小委員会活動報告 9 安全点検実施と報告 全国労働衛生週間 10 第 1プラザ安全点検パトロール 安全点検実施と報告 インフルエンザ予防に関する注意喚起 11 安全マネジメントシステム実施報告書( 第 3 四半期 ) の作成と提出 第 2プラザ安全点検パトロール 安全点検実施と報告 インフル

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

2-1 出場体制等 1 出場体制東京消防庁における出場体制は 火災 救助 救急及び危険排除等の災害区分に応じて 普通出場 特別出場 特命出場により対応しています ⑴ 火災普通出場 市街地の一般火災及び大規模又は特殊な対象物の火災が発生した場合 火災の規模に応じて第 1 出場から第 4 出場に区分して

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(1) ほのぼのネット事業 目的事業内容経過方法と時期 担当係: 地域係 地域でサポートを必要としている人の発見 見守り 交流活動を 地域で暮らす住民自らが主体となって取り組む ほのぼのネット活動 の推進を通じて 住民の手による 福祉のまちづくり を展開します 1 ほのぼのネット班 28 班による見

平成 26 年 12 月 19 日 消防庁 平成 26 年版救急 救助の現況 消防庁では 全国の救急業務及び救助業務の実施状況等について 毎年調査を実施しております 今般 平成 26 年版救急 救助の現況 ( 救急蘇生統計を含む ) を取りまとめましたので 公表します 1 救急出動件数及び搬送人員と

救急の定義等 救急業務救急業務とは 災害により生じた事故若しくは屋外若しくは公衆の出入りする場所において生じた事故 又は政令で定める場合における災害による事故等に準ずる事故その他の事由で政令で定めるものによる傷病者のうち 医療機関その他の場所へ緊急に搬送する必要があるものを 救急隊によって医療機関そ

火災・救急・救助概要

第8章 災害復旧計画

はじめに この統計は 直方 鞍手広域市町村圏事務組合消防本部管内 ( 宮若市 鞍手町 小竹町 ) における 平成 29 年中の火災 救急 救助に関する統計を分析し 今後の消防行政上の資料とするために作成したものである

各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

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評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

三鷹市耐震改修促進計画(改定素案)

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ポイントカードについては 日本食生活協会のホームページに掲載してあります のでダウンロードをしてコピーをして活用下さい useikatsu.or.jp/ ( 平成 23 年 8 月 8 日からダウンロード可能 ) 2) 男性会員の加入について平成 9 年度地域保健法が

地域支援事業交付金の算定方法について

平成12年

第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

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様式第 1 号部の運営方針 課の目標設定書 ( 平成 年度 ) 課コード 02 課名予防課課長名斉藤義光 2. 課の目標 ( 部の運営方針を受けて課の取組方針を記入 ) 防火対象物及び危険物施設の立入検査に基づく 消防設備等の維持管理の指導に取り組みます 防火管理及び防災管理制度に基づく 防火管理者

2. 具体的な実施内容 平成 27 年度 避難訓練実施計画 実施災害の想定 実施時間 4 月 想定 ( 地震 ) 子ども達に 地震とは何かを分かりやすく知らせ 地震の時の身の守り方を知らせる 保育士の動きの確認 5 月 想定 ( 火災 初期消火 ) 厨房からの出火を想定し 園庭に避難する その後近く

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東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

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CONTENTS Vol.64 No.2 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~

受講生15 受講生 15名募集 名募集 参 加 無 料 申し込みが必要 2018年 下呂市では 9歳の女性防災士が 誕生しました 瑞浪市ジュニア防災リーダー養成講座 この講座では防災士の資格は取得できません じぶん 家族 友達の命を守るために 日時 2019年8月17日 土 講座の詳細 午前9時 午

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資料 1-6 認知症高齢者グループホーム等に係る消防法令等の概要 1 消防法令の概要 主な消防用設備等の設置基準消防用設備等の種別消火器屋内消火栓設備スプリンクラー設備自動火災報知設備消防機関へ通報する設備誘導灯 設置基準規模 構造にかかわらずすべて延べ面積 700 m2以上延べ面積 275 m2以

別紙 1 対象火気器具等の例として 以下の物が対象となります 五徳などを使用したガス器具 ガスグリル たこ焼き器 ポップコーン機 焼き鳥器 七輪 発電機 ストーブ わたあめ機 液体燃料 固体燃料 気体燃料 電気を熱源とする器具 火消しつぼを使用するすべての器具が該当します 露店等の開設はないが 対象

平成 27 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

第3編 災害応急対策

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平成 30 年 6 月 5 日奈良県消防救急課消防救急係担当 : 倉田 中村直通 : 内線 : 熱中症による救急搬送状況について 直近一週間の熱中症による救急搬送は 7 人でした 熱中症は適切な予防をすれば防ぐこともできます 一人ひとりが 熱中症予防の正しい

可搬ポンプの取扱い 応急救護等 様々な知識 技能を訓練で身につけることができます お問合せは 東久留米消防署防災安全係 ( 内線 320) まで!

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Transcription:

2014 広報発行平成 26 年 11 月 1 日 こうふ広域 119 甲府地区消防本部 No,41

甲府地区広域行政事務組合消防長雨宮多丸日頃より 圏域住民の皆様方には火災予防や各地域での防災活動等 消防行政の推進にご理解とご協力をいただき 心より厚く御礼申し上げます 昨年の東日本大震災から 1 年半が過ぎましたが 巨大地震がもたらした社会基盤のひずみは 未だ住民生活に大きな不安を与えています このところ 首都直下型地震や東海 東南海 南海の三連動地震 の発生が危惧され 災害に対する住民の意識も一段と高まりを見せており われわれ消防行政に対する期待も強まってきております その期待に応えるべく 災害に強い 安心 安全な町づくり を推進していくため 地域の消防団員 地域住民の皆様とより一層連携を強めていく所存でありますので今まで以上のご理解 ご協力をお願いするところであります また 消防事情として救急車の出動回数の急激な増加が挙げられます 年々増加の一途をたどっており 平成二十三年の統計では一万三千件を突破し 一日平均約三十五件 四〇分に一回の割合で救急車が出動し 搬送人員を管内人口の割合で見ると 約二十四人に一人が救急搬送されていることになります 救急車の利用状況を見ると出動件数の約半数が軽傷者等で緊急を要しない 言わばタクシー代わりに利用する方も少なくありません こうした状況を踏まえ地域住民の皆様のご理解により 適正な救急車の利用をしていただき 私ども 一分一秒の時間短縮により 救える命を一人でも多く救い そして社会復帰を を合言葉に職員一丸となり取り組んでおりますので重ねてご協力をお願いいたします 最後に多種多様化する災害による被害を最小限度に軽減するために消防力の充実強化を図り 地域住民の負託に応えるべく災害に強い地域をめざし 全力を尽くしてまいりますので 圏域の皆様のご支援ご協力をお願いいたします 11 月 7 日 ( 金 ) 街頭啓発 JR 甲府駅 10 日 ( 月 ) 消防訓練 国立大学法人山梨大学医学部キャンパス内 12 日 ( 水 ) 第 12 回甲府地区幼年女性消防大会 甲府市総合市民会館 13 日 ( 木 ) 14 日 ( 金 ) 運動期間中危険物輸送車両等の立入検査第 82 回甲種防火管理新規講習会開催日時 : 平成 26 年 12 月 2 日 ( 火 ) 3 日 ( 水 ) 午前 8 時 50 分 ~ 午後 4 時 20 分場所 : 甲府市蓬沢一丁目 15 番 35 号 山梨県自治会館 定員 150 名 問い合せは 予防課査察指導 広報係 ( 055-222-1284) 11 月 9 日 ( 日 )~11 月 15 日 ( 土 ) 防火対象物一般査察圏域住民の皆様には 平素から消防行政に多大なるご支援とご協力を賜り 厚く御礼を申し上げます さて 近年 東海地震や南海トラフ大地震などの大規模災害が発生する可能性が高まっており もしこのような大災害が発生した場合には 広範囲にわたる甚大な被害が予測されております こうした状況に対応するため 関係機関相互の連携強化を図るとともに 災害発生と同時に迅速 的確な消防活動が実施できるように 万全な体制を構築しているところであります 本年の全国の災害発生状況をみますと 新日鉄住金名古屋製鉄所の大規模火災 台風十一号による水害など 各地に大きな被害がもたらされました 特に広島県広島市の土砂災害では 局地的な短時間の大雨による同時多発的で大規模な土石流が発生し 七十四名もの尊い命が失われました 当本部管内の昨年の火災 救急の出動件数をみますと 火災件数は一四四件と前年から三六件の増加 救急件数は一万四一四九件で前年から七九四件増加しており 地域住民の消防に対する期待も大きくなっていることから 各種訓練や研修を通じて職員の育成と一分一秒の現場到着時間の短縮などに取り組むとともに 消防体制の充実強化を図っております また 平成二十三年六月から設置が義務化となった住宅用火災警報器の設置状況につきましては 奏功事例が報告されている一方で 本年六月現在の管内設置率は六二パーセントという調査結果で 全国平均の八二パーセントを大きく下回っている状況であり 火災から生命 財産を守るためにも住宅用火災警報器を取り付けていない世帯の皆様には 早急な設置をお願いいたします 今後におきましても これまで以上に災害のない 安心 安全なまちづくり に邁進してまいりたいと考えておりますので この こうふ広域 1 1 9 を通じて 防火 防災意識を高めていただくとともに より一層のご理解とご協力を賜りますよう お願い申し上げます 甲府地区広域行政事務組合消防長水野栄

防災訓練平成 26 年 8 月 31 日 ( 日 ) 甲府市総合防災訓練が 大国小学校 で開催されました 東海地震の発生を想定し 各関係機関と連携したトリアージ訓練や要救助者救出訓練 火災防ぎょ訓練を実施しました 消防訓練 ブリーチング訓練平成 26 年 7 月から 8 月のうち計 6 日間 笛吹市消防本部と合同で 地震など大規模な災害を想定したブリーチング訓練を実施しました 粉塵が立ち込める中 隊員たちは互いに協力し より実践的な技術を習得することが出来ました ブリーチング って?? 震災現場などで 倒壊建物により生き埋めになった人 を探し出し 救出するための開口部を作成する技法 甲府地区支部消防団員操法大会平成 26 年 7 月 13 日 ( 日 ) 第 40 回甲府地区支部消防団員総合訓練大会が中巨摩郡昭和町 国母公園グラウンド において開催され 甲府市 甲斐市 中央市 昭和町の消防団員 853 名が日頃の訓練の成果を披露しました 消防隊による訓練指導学校や事業所などでは定期に消防訓練を行なうことが義務付けられており 消防隊の派遣要請があった場合には消防訓練に立会い 119 番通報訓練 避難誘導訓練 初期消火訓練などの指導を行なっています 消防訓練を行う場合は 前もって管轄の消防署へ連絡をお願いします 水難救助訓練平成 26 年 7 月 14 日 ( 月 ) 15 日 ( 火 ) に 水による事故を想定した急流水難救助訓練を 釜無川 で実施し 水難救助技術の向上と隊員間の連携強化を図ることが出来ました

甲府地区広域行政事務組合火災予防条例改正の概要 平成 25 年 8 月京都府福知山市の花火大会で発生した火災事故を受け 各種催し ( イベント ) を行う際には 次の事項が義務付けられました 平成 26 年 12 月 1 日施行 ケース 1: 多数の方が集合する催し ( イベント ) において対象火気器具等を使用する場合 規制を受ける催し ( イベント ) 祭礼 縁日 花火大会 展示会などが該当し PTA や自治会の行事も含まれます 近親者のみで行うバーベキューなどは対象外 対象火気器具等とは 熱源 ( 電気 ガス 石油 木炭など ) を問わず使用に際し 火炎や発熱が生じる器具全般 対象 対象火気器具等 例 ケース 2: ケース 1 の催しで 露店を開設する場合 規制を受ける露店 祭礼 縁日 花火大会 展示会などの催し (PTA や自治会行事も含む ) にあわせて 対象火気器具等を使用する露店屋台等を開設するもの 露店 屋台とは 道ばたや寺社の境内 参道などで物品や飲食物を売る店 ケース 1 ケース 2の対応 消火器の SH 設置が必要 ケース 2 の対応 消防署へ露店開設届の提出が必要 多数の方が集合する催し ( イベント ) において 対象火気器具等を使用する露店を開設する場合は 消火器の設置 と 露店開設届の提出 の両方が必要です ケース 3: 上記のケースのほか 消防長が指定する屋外での大規模な催しを実施する場合 規制をうける大規模な催し 主催する者が出店を認める露店等の数が 100 店舗以上となる規模の催しとして計画されている催し ケース 3の対応 防火担当者 を定め 火災予防上必要な業務に関する計画 の作成が必要 管轄する消防署へ作成した計画の提出が必要 ( 開催日の 14 日前まで ) 問合せ先 甲府地区消防本部予防課 TEL 222-1291

安全なくらしを守る 文化財防火デーに伴う特別査察平成 26 年 1 月 24 日 ( 金 ) 国民的財産である貴重な文化財を火災 地震及びその他の災害から守るため 立入検査を実施し 関係者や地域住民のより一層の文化財への防火意識の高揚を図りました 幼稚園 保育園特別査察平成 26 年 4 月 7 日 ( 月 ) から 4 月 25 日 ( 金 ) まで 児童福祉週間に伴い 児童を火災や地震等の災害から保護するため管内の幼稚園 保育園等の 110 施設の特別査察を実施しました 災害弱者である子供達を守るため 関係者にはさらなる防火管理の徹底を指導しました 救急車適正利用啓発活動平成 26 年 9 月 8 日 ( 月 ) 甲府市内のスーパーにおいて 救急医療週間の一環として 買い物客や地域住民を対象に 救急車適正利用の啓発活動を実施しました 住宅用火災警報器普及啓発活動住宅用火災警報器の設置が義務化され 全世帯への設置を目指し 防災訓練会場等において 甲府地区女性防火クラブ員による普及啓発活動を実施しました 住宅用火災警報器設置率 ( 平成 26 年 7 月 25 日消防庁報道発表 ) 全国 79.6% 山梨県 68.8% 甲府地区 消防本部 62% ( 平成 26 年 6 月 1 日時点 ) 警報器の設置場所 寝室 ( 普段就寝に使用している部屋 ) 寝室のある階の階段の上部 (1 階など容易に避難できる階は除く ) 台所 ( 設置義務ではありませんが 火を使う 場所ですので設置推奨しています ) 住宅用火災警報器の悪質な訪問販売にご注意を! 住宅用火災警報器がついてい て良かった事例 2 階で寝ていた男性 (79 歳 ) が 寝室に設置してある住宅用火災警報器 の警報音で目が覚めて ベランダから 屋外へ避難した 住宅用火災警報器の悪質な訪問販売による被害が報告されています 消防職員や市町職員が訪問販売をしたり 販売を委託することはありませんのでお気をつけ下さい! お問い合わせ お近くの消防署又は消防本部まで

甲府市医師会救急医療センター一般救急業務 :365 日電話による対応 ( 医療機関への案内等 ) センター診療時間 : 午後 7 時 ~ 翌日午前 7 時業務 ( 症状などにより他の医療機関へ案内 ) 地域 : 甲府市全域 中央市 昭和町 甲斐市 ( 旧双葉町除く ) 電話番号 055-226-3399 小児初期救急医療センター休祝日診療時間 : 午前 9 時 ~ 翌日午前 7 時土曜日診療時間 : 午後 3 時 ~ 翌日午前 7 時平日診療時間 : 午後 7 時 ~ 翌日午前 7 時電話番号 055-226-3369 又は 8000( 短縮ダイヤル ) へ地域 : 県下全域診療内容 : 小児の急病のみ小児の外傷 ( けが 頭部打撲 ) は 県情報センター電話番号 055-224-4199 救急車利用マニュアル がご利用できます スマートフォン 携帯電話で読み取ってください! 全国では 救急車で搬送された人の約半数が入院を要しない軽症であり 救急車の不適切な利用がされているとも言われています 救急車や救急医療は限りある資源です いざというときのあなた自身のために 救急車の適正な利用をお願いします 平成 26 年 9 月 9 日 ( 火 ) 救急の日に甲府市大津町 アイメッセ山梨 において 局地的短時間に多数傷病者が発生した時の対応訓練を実施しました 傷病者の重症度と緊急度によって色分けし 治療や搬送先の順位を決定するトリアージ能率の向上や救急隊 消防隊 救助隊及び災害医療チーム (DMAT) 各隊で連携力の強化が図れました

消防音楽隊対外演奏平成 26 年 4 月 20 日 ( 日 ) 緑が丘スポーツ公園船出広場で開催された 第 22 回甲府市緑化祭り に甲府地区消防音楽隊が参加し 音楽を通して防火 防災への意識向上と協力を呼びかけるため 演奏を披露しました インフォメーション 防火対象物に係る表示制度平成 24 年 5 月に発生した広島県福山市のホテル火災を受け ホテル 旅館等の火災被害防止対策として 防火対象物に係る表示制度 がはじまりました この制度は ホテル 旅館等からの申請に対して消防機関が審査を行い 消防法令等の防火基準に適合している建物に 表示マーク を交付する制度です 甲府地区消防本部では 平成 26 年 9 月 1 日 ( 月 ) に 消防長室 において 表示マーク交付式を実施しました 防災学習防災学習を目的として 年間を通じて児童及び各種団体等を対象に 消防車両や消防指令センターを見学する 庁舎見学 を実施しています 上級救命講習会平成 26 年 9 月 7 日 ( 日 ) 甲府地区消防本部 講堂 において 当本部救急救命士の指導により 51 名が上級救命講習会を受講し AED の取扱いや応急処置を学び 修了証が交付されました 山梨県消防救助技術大会平成 26 年 6 月 11 日 ( 水 ) 第 41 回山梨県消防救助技術大会 が東山梨消防本部訓練場で行なわれ 県内 1 0 消防本部の隊員が日頃鍛えた救助技術を競いました 当消防本部職員も 7 種目に出場し ロープ応用登はん の部で消防副士長武蔵一磨選手 消防士森澤誠選手が見事優勝しました

私たちの市 町の火災と救急火災と救急の比較出火原因の比較区分 26 年上半期 25 年同期区分 26 年上半期 25 年同期火災件数 93 件 83 件放火 ( 疑い含む ) 26 件 11 件建物火災 26 件 32 件たき火 7 件 11 件損害額 ( 千円 ) 40,059 92,864 たばこ 7 件 10 件焼損床面積 225 m2 1,140 m2ガスコンロ 6 件 7 件焼損表面積 211 m2 188 m2火遊び 1 件 4 件死者 1 人 3 人石油ストーブ 1 件 0 件負傷者 5 人 13 人ごみの焼却 0 件 9 件火入れ 0 件 8 件不明 その他 ( 調査中を含む ) 45 件 23 件区分 26 年上半期 25 年同期救急出場件数 7,181 件 6,818 件搬送人員 6,737 件 6,462 件甲府市火災 60 件焼損面積 225 m2損害 33,932( 千円 ) 救急 5,040 件甲斐市 ( 双葉町を除く ) 火災 11 件焼損面積 0 m2損害 2,125( 千円 ) 救急 1,065 件中央市火災 14 件焼損面積 0 m2損害 139( 千円 ) 救急 549 件昭和町火災 8 件焼損面積 0 m2損害 3,863( 千円 ) 救急 514 件問い合せ甲府地区消防本部予防課 TEL055-222-1284( 直通 ) 平成 26 年上半期 (1 月 ~6 月 ) 火災件数 93 件救急件数 7,181 件 ( 中央道 11 件 管外 2 件を含む ) 平成二十六年上半期の火災件数は九十三件で 昨年同期と比べると十件の増加でありますが 火災による死者は昨年同期に比べ減少しているものの一名の尊い生命が失われています 出火原因は 放火 ( 放火の疑いも含む ) が二十六件と最も多く 次にたき火 たばこ等によるものが上位を占めています 放火 放火の疑いと思われる出火原因の件数は 過去の統計から見ても常に上位に入っています 放火火災の恐ろしいところは 家の中の防火対策を徹底していても 屋外にある燃えやすい物であれば無差別に何でもターゲットになってしまうことです 家の周りに燃えやすい物を置かない ゴミは決まった日に出すなど 一人ひとりが積極的な放火対策に心がけ さらに 隣近所で声を掛け合いながら地域ぐるみで 放火をさせない されない町づくりを進めましょう 救急件数は年々増加し 平成二十六年上半期はすでに七千件を超え 一日平均三十九件もの出動をしています その中でも緊急性のない救急要請が増加しており 事故や病気で本当に救急車を必要とする人が発生した時に 遠くから救急車が出動することになり 一分一秒を争う救命活動に影響し 助かる命 が救えなくなることが考えられます 助かる命を救いたい! を合言葉に救急隊は日々活動しています 救急車は台数に限りがあるため 住民の皆様には日頃から 救急車の適正利用 についてお願いをしているところではありますが 一人でも多くの大切な命を救うために 今後も引き続き ご理解 ご協力を宜しくお願いします