低周波音について

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目次 低周波音の特性と住民への影響の影響 低周波音の物理的特性と測定方法 環境省の参照値と住民への影響 風力発電の環境影響評価 風力発電施設からの低周波音 風力発電施設を対象とした環境影響評価 騒音の健康影響 (WHO, 欧州 WHO による知見 ) WHO 環境騒音ガイドライン (1999) 欧州

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特集 低周波音について 佐藤民男 1. はじめに東日本大震災で甚大な被害を受けた東京電力福島第 1 原子力発電所の事故を受け 再生可能エネルギーへの関心がより高まった その中でも 原子力に代わり太陽光や風力 地熱など自然エネルギーを利用した発電への期待は大きい しかし 発電コストやインフラ 安定供給など自然エネルギーへの転換には課題も多い また さまざまな環境影響も指摘されている 昨今では 低周波音に関する苦情などに対応するため 平成 24 年 10 月に施行される改正環境影響評価法で 環境アセス対象事業に風力発電事業が追加される このような背景から 環境省等公的機関から発表された文献を基に 低周波音問題の背景 定義 調査方法及び評価方法に関して概要をまとめた 2. 騒音苦情の状況騒音に係る苦情の件数 ( 図 1) は全体的に減少傾向である 一方 低周波音に係る苦情 ( 図 2) は 旧環境庁が 低周波音の測定方法に関するマニュアル を発表した平成 12 年に前年比の 2 倍以上となり 以降増加傾向である 図 1 騒音苦情件数の推移 図 2 低周波音に係る苦情件数の推移 図 1,2 出典 : 環境省 平成 22 年度騒音規制法施工状況調査について 1

表 1 低周波音に係る苦情件数の内訳 年度発生源 H 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 工場 事業所 12 16 19 22 21 61 52 40 45 49 54 75 72 65 65 67 27.2% 建設作業 1 1 1 0 0 2 3 1 1 6 5 10 10 7 10 10 4.1% 道路交通 2 1 1 2 1 1 1 1 3 1 1 5 0 2 3 5 2.0% 鉄道 4 3 0 2 1 4 1 3 0 3 1 1 1 2 3 3 1.2% 家庭生活 0 0 3 7 1 20 16 20 21 21 15 20 26 43 28 46 18.7% その他 4 11 10 11 21 27 37 26 24 64 59 74 72 117 136 115 46.7% 合計 23 32 34 44 45 115 110 91 94 144 135 185 181 236 245 246 100% 出典 : 環境省 平成 22 年度騒音規制法施工状況調査について 苦情の対象は一貫して工場 事業所が最も多く 近年 風力発電や自然冷媒ヒートポンプ給湯機などに対する苦情が増加している ( 表 1) これは環境問題に対応した循環型社会の構築の中で新たな問題になっている 3. 低周波音とは一般的に人間の可聴域音波の周波数は 20Hz( ヘルツ ) から 20kHz 程度までとされている 20kHz 以上の音波を 超音波と呼び 一方 20Hz 以下の音波を超低周波音と呼ぶ 低周波音は超低周波音に知覚されない領域の音を加えた概ね 1Hz~100Hz までの周波数域をいう この周波数域の波長は 1 気圧 15 の大気中の音の速度が約 340m/s のため 1Hz が 340m 100Hz が 3.4m と長くなる 長い波長の音は減衰しにくく 低周波の影響が広い範囲に及ぶ可能性がある 4. 低周波音の影響低周波音の影響は 物的影響 と 心理的 生理的影響 に大別される 4.1 物的影響物的影響は 音を感じないのに窓や戸など建具等が揺れる がたつくなどの現象である 物的影響が発生する場合は 20 Hz 以下に卓越周波数成分をもつ超低周波音による可能性が高い ただし 低周波音だけでなく地面振動によっても発生するため 両方の可能性を考えておく 建具などは周波数が低いほど小さな音圧レベルで影響が現れる さまざまな条件や状況などにより大きく異なるが がたつきやすく 揺れやすい建具は およそ 5Hz で 70dB( テ シヘ ル ) 10Hz で 73dB 20 Hz で 80dB 程度からがたつき始めるという実験結果が得られている 4.2 心理的 生理的影響心理的影響は 睡眠障害や気分がいらいらするといった現象であり 生理的影響は頭痛 吐き気 耳なりなどが挙げられる これらの影響の原因は 特定困難な場合が多く 低周波音又は低周波音以外の二つが考えられる このうち 20Hz 以下の超低周波音により発生する心理的 生理的影響は物的影響も併発していることが多い また 建具等の振動による二次的な騒音の発生もある 可聴域の低周波音の場合 非常に低い音が感じられることによって心理的 生理的影響が発生していることが多い 心理的 生理的影響をもたらす低周波音のレベルに明確な結論は得られていない 5. 低周波音の発生機構と発生源について低周波音は自然界でも風の動き 水の流れなどから発生している 可聴域の低周波音は 機械や構造物が通常の稼動状態でも発生するが 超低周波音は 機械 構造物が正常な稼動状態になく 何らかの異常な稼働状況にある場合に多く発生する 低周波音の主な発生機構と発生源を表 2 に示す 2

表 2 低周波音の主な発生機構と発生源 低周波音の発生機構 発生源 平板の振動 ( 板や膜の振動を伴うもの ) 送風機 テ ィーセ ル機関 ( 船舶 ハ ス トラック 発電装置 ) 橋梁 変圧器 機械フ レス 振動ふるい 破砕機等 気流の脈動 ( 気体の容積変動を伴うもの ) 真空ホ ンフ 圧縮機等 脱水ホ ンフ 気体の非定常励振 風車 送風機の翼の旋回失速 システムのサーシ ンク 等 空気の急激な圧縮 開放 発破 鉄道トンネル シ ェットエンシ ン等 ポンプ 送風機 圧縮機を 低流量域で運転するとき 管内の圧力 流量が周期的に変動する現象 6. 調査の手順 6.1 予備調査調査 測定する場合 まず目的を明確にする 測定の目的は主として苦情対応 環境影響評価などの現状把握 対策及び発生原因の解明 対策効果の確認などが挙げられる 低周波音の苦情が寄せられた場合 その内容を具体的に予備調査 * する必要がある 20Hz 以下の音圧を含む超低周波 可聴域を含む騒音 振動によるものか見極める必要がある できれば 苦情者から直接話を聞き 現地で調査すると具体的な情報を得られやすいと考えられる 当社などの専門測定機関とともに予備調査を行えば 簡易的な機器測定によって有用な情報を得られる場合がある (1) 苦情の内容把握物的苦情は 20Hz 以下の超低周波音か地面振動が原因の可能性があり 心理的 生理的苦情は 20Hz 以下の超低周波音と 20Hz 以上の低周波による可能性が考えられる 超低周波音による建具等の振動から二次的に発生する騒音に悩まされる場合がある (2) 発生状況の把握発生状況把握のポイントを表 3 に示す 表 3 低周波音の主な発生状況の把握のポイント 現象を感ずる場所現象の発生性状発生時期 時刻耳で聞こえるか感覚について建具等が振動するか苦情者の分布周辺の状況 建具の取り付け状態 建具 窓等の開閉状態による影響等持続的か間欠的な発生であるか 発生源との連動が推定できる発源の推定できる場合があり 風向き等の気象条件による影響も考えられる聞こえる場合は可聴域の低周波音が推定でき 100Hz 以上の周波数音を含む可能性がある圧迫感 振動感がある場合は大きな音圧レヘ ルの超低周波音が発生している可能性があり 胸や腹に圧迫感を感ずる場合は可聴域の低周波音を含む可能性がある建具がどの程度振動しているかを把握する周辺の同様な苦情者の分布により発生源の推定する手掛かりとなる周辺に大きな音圧レヘ ルの低周波音の発生源があるかどうか調査する 対象の発生源が明らかな場合はその稼動状況等を確認しておく 6.2 低周波音等の測定低周波音の測定は 風による影響が大きく その影響をとりのぞくことが難しい 風が吹いている場合は レベルレコーダによる音圧レベルのモニターを行い 風雑音の影響をチェックしなければならない 風が強い時は 正確な低周波音のデータが得られないので 風がおさまるまで低周波音の測定を中止する (1) 低周波音圧レベル計低周波音の測定は 低周波音圧レベル計を三脚等に設置し マイクロホン高さを地上 1.2~1.5m の高さに固定する マイクロホンに ウインドスクリーンを装着する 3

測定時に風雑音によって見かけ上の音圧レベルが不規則に変動する場合 低周波音圧レベル計を地上に置けば 風雑音の影響をいくらか軽減できる 音圧レベルの録音は 周波数補正特性を G 特性にする 周波数分析を行う場合や 持ち帰ってから分析を行う場合 低周波音圧レベル計の周波数補正特性を平坦特性にし 動特性を SLOW 特性 ( 時定数は 1 秒 ) として録音する (2) データレコーダによる録音多点同時測定を行う場合や詳細な解析を行う場合 低周波音 騒音 振動を同時に測定する場合 録音を行う また 大きく変動する低周波音や間欠的 衝撃的な低周波音の場合 録音を行い 持ち帰って周波数分析をすることが望ましい 録音は 低周波音圧レベル計の出力をデータレコーダの入力に接続し 低周波音のレベル波形をレベルレコーダでモニターしながら行う ( 図 3) 録音を始める前に 測定年月日, 開始時刻 測定点番号 測定機器の番号 測定者名等をアナウンスし 低周波音圧レベル計の内部校正信号を 1 分程度録音する G 特性音圧レベルの場合 低周波音圧レベル計の周波数補正特性を G 特性にして録音する 周波数分析を行う場合 低周波音圧レベル計の周波数補正特性を平坦特性とする 低周波音の録音にあたっては 入力信号がオーバーしないように低周波音圧レベル計のレンジを設定する 測定機器 ( リオン社製 ) 低周波音レヘ ル計 NA-18A 普通騒音計 NL20 振動レヘ ル計 VM-53 テ ータレコータ DA-20(4CH) レヘ ルレコータ LR-07 他に 1/3 オクターフ ハ ント 実時間分析器 SA-29 を解析で使用 図 3 低周波音 騒音 振動 の同時測定及び録音状況 6.3 評価方法 (1) 物的苦情に関する評価方法 1) 低周波音の 1/3 オクターブバンド音圧レベルを表 4 と比較し 参照値以上であれば低周波音による苦情の可能性が考えられる 2) 低周波音の 1/3 オクターブバンド音圧レベルが参照値未満の場合には 地盤振動などについても調査を行い総合的に検討する 表 4 低周波音による物的苦情に関する参照値 1/3オクターフ ハ ント 中心周波数 (Hz) 1/3オクターフ ハ ント 音圧レヘ ル (db) 5 6.3 8 10 12.5 16 20 25 31.5 40 50 70 71 72 73 75 77 80 83 87 93 99 出典 : 平成 16 年 6 月環境省 低周波音問題対応のための 評価指針 (2) 心身に係る苦情に関する評価方法 1) G 特性で 92dB 以上であれば 20 Hz 以下の超低周波音による可能性が考えられる 2) 低周波音の 1/3 オクターブバンド音圧レベルを表 5 と比較し 参照値以上であれば低周波音の可能性が考えられる 4

表 5 低周波音による心身に係る苦情に関する参照値 1/3オクターフ ハ ント 中心周波数 (Hz) 1/3オクターフ ハ ント 音圧レヘ ル (db) 10 12.5 16 20 25 31.5 40 50 63 80 92 88 83 76 70 64 57 52 47 41 出典 : 平成 16 年 6 月環境省 低周波音問題対応のための 評価指針 (3) その他上記 (1) (2) のどちらにも当てはまらなければ 低周波音問題の可能性は低い その場合 100Hz 以上の騒音や地盤振動などについても調査を行い総合的に検討する (4) 留意事項参照値の適用にあたっては 次の事項に留意すること ( 平成 16 年 6 月環境省 低周波音問題対応のための 評価指針 5 項より抜粋 ) 参照値は 規制基準 要請限度とは異なる 参照値は 都市計画法の用途地域 騒音規制法等の地域指定と関係なく 低周波音によると思われる苦情が寄せられた場合に適用する 参照値は 固定された発生源からの低周波音によると思われる苦情に対応するためのものである したがって 交通機関等の移動発生源とそれに伴い発生する現象及び発破 爆発等の衝撃性の発生源から発生する低周波音には適用しない 参照値は 低周波音によると思われる苦情に対処するためのものであり 対策目標値 環境アセスメントの環境保全目標値 作業環境のカ イト ラインなどとして策定したものではない 対策に当たっては技術的可能性等総合的な検討が必要である 7. おわりに低周波音問題は 実態に不透明な点が多い 規制基準が設けられておらず 特に心理的 生理的影響の判断が難しい状況である また 多くの環境計量証明事業所の測定実績が極端に少ないことから 情報の収集にも苦慮している しかしながら 今後も注目すべき問題であり 苦情などに対応する事前措置として 低周波音発生が懸念される設備や工場の敷地境界などで 現状把握のための低周波音測定をおすすめしたい * 本著での 予備調査 とは 旧環境庁 低周波音の測定方法に関するマニュアル ( 平成 12 年 10 月 ) の図 4.1 で 調査の目的 発生状況の把握 ( 聞きとり調査 ) 測定計画の立案 予備調査をいう 引用文献 1) 旧環境庁 ( 現環境省 ): 低周波音の測定方法に関するマニュアル ( 平成 12 年 10 月 ) 2) 環境省 : 低周波音問題対応のための 評価指針 ( 平成 16 年 6 月 ) 技術部技術アドバイザー佐藤民男 5