第 3 章基本設定 この章では 基本的な設定例として WLM-L11G の IP アドレス 時刻 ESS-ID 無線チャンネル WEP( 暗号 ) エアステーション名とデフォルトゲートウェイを設定する方法について説明しています 設定には Web ブラウザや Telnet などのターミナルソフトを使用できます 詳しくは 別冊 WLM-L11G 設定ガイド の第 2 章を参照してください この章には次のセクションがあります 設定の前に 設定手順の流れ 有線 LAN で接続して WLM-L11G を設定する シリアルケーブルで接続して WLM-L11G を設定する 3-1 設定の前に WLM-L11G を設定する前に 次の情報を決定および確認してください WLM-L11G の ESS-ID WLM-L11G の名称 WLM-L11G の IP アドレス (DHCP サーバから自動取得しない場合 ) WLM-L11G の有線側 MAC アドレス (WLM-L11G 下部のラベルに印刷されています ) 3-2 設定手順の流れ WLM-L11G 設定手順の流れは 次の通りです ステップ 1 WLM-L11G と設定用パソコンを接続します ステップ 2 有線 LAN でパソコンと WLM-L11G を接続した場合は 添付アプリケーション クライアントマネージャ を使用して Web ブラウザから設定画面を開きます クライアントマネージャの使用方法や Web ブラウザでの設定方法については 有線 LAN で接続して WLM-L11G を設定する (P16) を参照してください また 添付のシリアルケーブルでパソコンと WLM-L11G を接続した場合は ターミナルソフトから設定画面を開きます ターミナルソフトを使用した設定については シリアルケーブルで接続して WLM-L11G を設定する (P22) を参照してください ステップ 3 WLM-L11G の設定を行います WLM-L11G のセキュリティ フィルタリングおよびその他の機能の設定については 別冊 WLM-L11G 設定ガイド を参照してください - 15 -
3-3 有線 LAN で接続して WLM-L11G を設定する ここでは WLM-L11G と設定用パソコンを有線 LAN で接続し Web ブラウザを使用して WLM- L11G の設定をする手順を説明します 3-3-1 クライアントマネージャのインストール次の手順で 設定用パソコンにクライアントマネージャをインストールします クライアントマネージャを使うと WLM-L11G の IP アドレスを変更することができます ステップ 1 AIRCONNECT シリーズドライバ CD を WLM-L11G の設定に使用するパソコンの CD-ROM ドライブに挿入します 簡単導入ウィザードが起動しない場合は AIRCONNECT シリーズドライバ CD 内の Wleasy.exe ファイルをダブルクリックします ステップ 2 [ クライアントマネージャのインストール ] を選択し [ 実行 ] をクリックします ステップ 3 クライアントマネージャの InstallShield Wizard が起動したら ウィザードの指示に従ってインストールを実行します 3-3-2 WLM-L11G の基本的な設定クライアントマネージャを使用して WLM-L11G の IP アドレスを設定し ブラウザを使用して基本的な設定を行います WLM-L11G の設定に使用するパソコンには 事前に IP アドレスが設定されている必要があります ステップ 1 WLM-L11G と設定用パソコンを LAN ケーブルで LAN に接続します ステップ 2 [ スタート ]-[ プログラム ]-[MELCO INC]-[ エアステーションユーティリティ ] -[ クライアントマネージャ ] を選択して クライアントマネージャを起動します - 16 -
ステップ 3 [ 編集 ]-[ エアステーション検索 ] を選択します WLM-L11G が検索されます WLM-L11G とパソコンが同じサブネットに属している場合は 検索された WLM-L11G を選択して [ 管理 ]-[ エアステーション設定 ] を選択すると ステップ 6 に進むことができます ステップ 4 検索された WLM-L11G を選択して [ 管理 ]-[IP アドレス設定 ] を選択します 次の画面が表示されます ステップ 5 WLM-L11G に割り当てる IP アドレスを入力し [OK] をクリックします IP アドレスは WLM-L11G に接続するパソコンと同じサブネットに設定する必要があります - 17 -
ステップ 6 設定画面が表示されます ターミナルソフトや Telnet ソフトから WLM-L11G の設定画面を開いているときは ブラウザから設定画面を開くことができません ステップ 7 [ 詳細設定 ] をクリックします パスワード入力の画面が表示されたら ユーザー名に root( パスワードは空欄 ) と入力し [OK] をクリックします - 18 -
ステップ 8 画面左の [ 時間 ] をクリックして 時間設定 画面を表示します ステップ 9 現在の時刻を入力します [ 設定 ] をクリックすると設定が反映されます 25 分間以上通電した後は AC アダプタを WLM-L11G から外しても 設定した時刻を約 3 日間維持しています ステップ 10 画面左の [ 無線 ]-[802.11b] をクリックして 802.11b 設定 画面を表示します ESS-ID と無線チャンネルの設定を行います [ 設定 ] をクリックすると設定が反映されます ESS-ID は 無線 LAN パソコンが WLM-L11G との関連付けに使用する固有の識別情報です ESS-ID には 1~32 文字までの長さの英数字を使用できます - 19 -
ステップ 11 画面左の [ セキュリティ ]-[802.11b] をクリックして 802.11b 設定 画面を表示します 暗号キー (WEP) の設定を行います [ 設定 ] をクリックすると 設定が反映されます - 20 -
ステップ 12 左の画面の [ 基本 ] をクリックして 基本設定 画面を表示します エアステーション名欄に WLM-L11G の名称を入力します エアステーション名を入力すると ネットワーク上で WLM-L11G を容易に識別できます IP アドレス欄に IP アドレスとサブネットマスクを入力します DHCP サーバから自動的に取得する場合は [DHCP サーバから IP アドレスを自動取得 ] を選択します デフォルトゲートウェイ欄に デフォルトゲートウェイの IP アドレスを入力します ゲートウェイが存在しないときは空欄にします 入力後 [ 設定 ] をクリックすると設定が反映されます 本章で説明していない設定項目については 別冊 WLM-L11G 設定ガイド を参照してください - 21 -
3-4 シリアルケーブルで接続して WLM-L11G を設定する ここでは WLM-L11G と設定用パソコンを添付のシリアルケーブルで接続し ターミナルソフトを使用して WLM-L11G の設定をする手順を説明します 3-4-1 WLM-L11G の基本的な設定ここでは Windows の標準アプリケーション ハイパーターミナル を使用した場合について説明しています 他のプログラムを使用した場合でも 操作はほぼ同じです ブラウザや Telnet ソフトから WLM-L11G の設定画面を開いているときは ターミナルソフトから設定画面を開くことができません ステップ 1 添付のシリアルケーブルで パソコンの COM ポートと WLM-L11G のシリアルポートを接続します ステップ 2 ターミナルソフトを開きます ステップ3 ターミナルソフトを次のように設定し 通信を開始します ビット/ 秒 ( ボーレート ) 57600 データ ビット 8 パリティなし ストップ ビット 1 フロー制御なし ステップ 4 APxxxxxxxxxxxx login と表示されます ログイン名に root を入力してください ステップ5 以下のコマンドでWLM-L11Gの日付設定を行います setup date yyyy/mm/dd yyyy 西暦を入力します mm 月を2 桁で入力します dd 日を2 桁で入力します入力例 setup date 2002/01/27-22 -
ステップ 6 以下のコマンドで ESS-ID の設定を行います <ESS-ID を設定するとき > airset 11b essid ess-id ess-id 半角英数字と半角記号の 32 文字までの組み合わせを入力します ( 工場出荷時設定値 :MAC アドレスの 12 桁 ) <ESS-ID を工場出荷時設定時に戻すとき > airset 11b essid_default 入力例 airset 11b essid AirStation ステップ 7 以下のコマンドで無線チャンネルの設定を行います airset 11b channel number number 無線チャンネルの番号を入力します ( 工場出荷時設定値 :11) 入力例 airset 11b channel 7 ステップ8 以下のコマンドで暗号キー (WEP) の設定を行います <WEPキーを登録する > airset 11b wep keytype [index number] wep_key keytype 設定するWEPの種類を設定します key 40(64) ビットWEP key104 104(128) ビットWEP number 設定するWEPのインデックスナンバー (1-4) を入力します 省略した場合は 1 番に登録されます wep_key 設定するWEPキーを 文字または16 進数で入力します 文字列入力 text + 空白 + 5 文字または13 文字の文字列 文字列は ( ダブルクォーテーション ) で囲みます 40(64) ビットWEPは5 文字 104(128) ビットWEPは13 文字入力します 16 進数入力 10 桁または26 桁の16 進数 40(64) ビットWEPは10 桁 104(128) ビットWEPは26 桁入力します 入力例 airset 11b wep key text Skey5 airset 11b wep key a3d58bb632 airset 11b wep key index 1 text Skey5 <WEPキーを削除する > airset 11b wep keytype clear keytype 設定するWEPの種類を設定します key 40(64) ビットWEP key104 104(128) ビットWEP - 23 -
入力例 airset 11b wep key clear ステップ 9 以下のコマンドで WLM-L11G の名称 ( エアステーション名 ) を設定します エアステーション名を設定すると WLM-L11G の識別が容易になります < エアステーション名を登録する > setup apname name name: 半角英数字と半角記号の組み合わせで 32 文字まで入力します 入力例 setup apname AirStation01 < エアステーション名を工場出荷時設定値に戻す > setup apname_default ステップ 10 以下のコマンドで WLM-L11G の IP アドレスの設定を行います ip address lan0 assigned_ip assigned_ip 設定する IP アドレスを指定します ip_address/netmask 手動で IP アドレスとサブネットマスクを設定 ip_address xxx.xxx.xxx.xxx(xxx は 10 進数 ) netmask xxx.xxx.xxx.xxx(xxx は 10 進数 ) またはマスクビット数 dhcp DHCP サーバから IP アドレスを自動取得 clear DHCP サーバから自動取得した IP アドレスを開放入力例 ip address lan0 192.168.100.60/255.255.255.0 ip address lan0 192.168.100.15/24 ip address lan0 dhcp ステップ 11 以下のコマンドで WLM-L11G のデフォルトゲートウェイの設定を行います ip defaultgw gw-ip gw-ip ルーティング先となる IP アドレスを指定します xxx.xxx.xxx.xxx(xxx は 10 進数 ) 入力例 ip defaultgw 192.168.56.254 本章で説明していない設定項目については 別冊 WLM-L11G 設定ガイド を参照してください - 24 -