1 2 3
運動器理学療法のトピックス 19 図 4 意識下における右膝関節内の感覚閾値 9 Dye SF, et al.: onsciousneurosensory mapping of the internal structures of the human knee without intraarticular anesthesia. Am J Sports Med, 26: 773 777, 1998. の Figure.1 を引用 膝蓋下脂肪体 膝蓋上嚢 滑膜の疼痛閾値が低いことが示されている 図 5 膝関節の疼痛メカニズム 10 MeasePJ, Hanna S, et al.: Pain mechanisms in osteoarthritis: understanding the role of central pain and current approaches to its treatment. J Rheumatol. 2011; 38: 1546-1551. の Figure.1 を引用 膝関節に加わる侵害刺激は信号に変換され 脊髄後角から上行路を伝わり脳に伝達される 脳はその 信号から疼痛を認知する さらに脳から脊髄後角に抑制系の下行路によって脊髄後角で信号の調整が 行われる これを下行性疼痛抑制経路と呼び OA や慢性疼痛ではこれが障害されていることが報告 されている 10 が重要な役割をなしていることを明らかにした 図 5 脊 髄後根神経節と脊髄は刺激の sensibilization 感作 を起こし 2 膝関節痛の痛みの原因はなにか 膝関節の痛みの原因として 膝関節構成体の退行変化や半月 6 板損傷などの構造障害と 滑膜炎や炎症などの病態の存在が推 また 過去の経験や個人の信念や嗜好によって 人体に加わる 測される しかし 主観的膝関節痛と膝関節構成体の退行変化 刺激を痛みと認知し防御反応を強めている場合もあり 疼痛の や半月板損傷は必ずしも一致しないとの報告が多い 11 12 筋 脳に増幅した信号を送ることによって 痛みと認知される 7 源は膝関節構成体だけとは限らない 骨格系の痛みの原因として 感覚運動システムの機能障害が重 要であると考えられている 12 構造障害や病態と異なり 感
Evidence based medicine 6
et al et al et al et al et al et al et al