とができる児童が増えてきている 総合的な学習の時間の 私たちにできることは何だろう では 調べ学習や実際の車いす体験の学習を通して 相手の気持ちを考えて親切な行動をすることの大切さを学んできている 一方で 仲の良い友達には親切にできるが そうでない友達には同じように親切にできない児童がいる また 困

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第 4 学年 1 組 道徳学習指導案 平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 第 5 校時在籍児童数男子 18 名女子 17 名計 35 名指導者教諭新島さやか 1 主題名相手の立場に立った思いやり 内容項目 2-(2) 思いやり 親切 2 資料名 心の信号機 ( 学研 みんなのどうとく )

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

第1学年2組 道徳学習指導案

(3) 資料について本資料は混雑したお店で孫が積んである段ボールを崩してしまい困っているおばあさんの代わりに わたし とその友達の友子が 整理していると 事情の知らない店員に叱られてしまう その後 おばあさんにお礼を言われたが わたし と友子はすっきりしないで帰る 数日後 店員からお詫びの手紙が来た

3 本時のねらい 相手の立場を理解し 思いやりの心をもって温かく見守ろうとする心情を育てる 4 他の教育活動との関連 事前指導 ( 日常の指導 ) 当番係活動 仲間と協力して果たせるようにして 全員で取り組むことを大切にしてきた (5 月学校行事 ) 運動会 表現運動や応援合戦など 力を合わせて競技

生徒自身, 思いやりをもった行動ができたと感じていても, 相手の立場に立った行動になっていないこともあるこのキャストの心情を考えることで, 相手の気持ちや立場に共感し, 相手のことを考えた上でキャストがとった思いやりある行動, 親切な行為を学ばせたい (4) 生徒の実態と関わらせた指導の方策 ( 指

道徳学習指導案

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

から 自分はよいと思っていても, 相手は迷惑がっているかもしれないから 自分がいらいらしている時などは思いやりを忘れてしまうから 相手のことを思っても, どうしたらよいか分からないことがあるから などがあったこれらの結果から, 多くの児童が思いやりの心で人に接することは大切であるが, 相手との人間関

< 心の中でおうえんしながらそっと見守ったぼく > ぼくの状況 家に用事があったけれど じっとおばあさんを見ていた < 最初に声をかけたぼく > ぼくの状況 お母さんのお手伝いをする約束を果たすため 下校を急いでいた おばあさんの状況 不自由な足を一生懸命動かして坂を上っている この間より足どりが重

この時期の児童は 自己主張が強くなりがちである 友だちと意見がくい違うと 一方的に自分の意見が正しいと信じ込み 相手の立場や気持ちを受け入れようとしない場面が多々ある しかし 時間がたつと冷静に判断でき どうすべきなのかわかるときもある そこで 自分と異なる意見にも耳を傾け 相手の立場や気持ちを認め

Taro-10月22日道徳指導案.jtd

Microsoft Word - 24授業実践.docx

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

解答類型

深く考えさせるために ロベーヌの感じ方や考え方をとらえさせ その変化に気付かせる また 経済的援助という親切な行動だけでなく 心からロベーヌを気遣うジョルジュの温かな心遣いや言動に注目させ そのことが相手の立場を考えた真心からの親切な行為であることに気付かせたい さらに 真に相手に対する思いやりの心

勝ちにこだわるあまり, 他人の気持ちを考えない言動をする生徒がいたため, 全体指導を行った経緯もある 以上の事から, 中学校生活で様々な活動に一生懸命に取り組む中で, 思うようにいかず, 悔しい思いをする経験をした生徒が多いことがわかる 本学級の生徒がこの経験を生かし, さらに成長するためには, 悔

させてい 1 学期には 交通安全教室を通し 自転車の乗り方や横断歩道の渡り方など社会におけ交通のルールを学んだまた 社会の学習において 家庭でゴミの分別をしていことに気付き ゴミの分別をすことが社会のルールであり そのルールによって健康が守られていということを知った体育の学習におけボール運動では サ

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

意見にも なぜそう考えるのか根拠を示した上で 相手にきちんと伝えることなどを指導してきた 道徳の授業においては 相手の立場や気持ちを考え 広い心で人の過ちを許そうとする心情を育てたいと考え 6 月に お別れ会 2 -( 4 )( 学研 ) を行った 児童は 自分を見つめる場面で 友だちが一緒に遊びに

平成27年4月1日

られる 日常の生活場面でも, そのことを裏付けるような行動が時折見られることがある (3) 教材について 1 教材名 手品師 出典 : 新しい道徳 6 東京書籍 2 価値 A-(2) 正直, 誠実 3 教材について本教材は, あまり売れない手品師が大劇場のステージに立てるチャンスを捨て, 男の子と交

4 研究主題との関連 自分を見つめ 友達の思いを大切にする子供の育成 道徳授業の充実を通して 研究主題に迫るために 4 年生では子供たちの目指すべき児童像を 自分の思いを見つめる子 友達の思いに気付く子とした また 目指すべき具体的な児童像を 資料の世界観に浸り 登場人物に自分を重ねながら登場人物の

2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

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道徳の時間学習指導案 指導者 T1 長手英克 T2 浜井綾子 1 学年第 4 学年 15 名 2 主題名本当の友達 B 友情, 信頼 3 ねらいなつみに逆上がりを教えようと思うようになったてつおの気持ちを考えることを通して, 友達には自分とは違ったよさがあり, それぞれが力を発揮すると一人ではできな

に気付かせるとともに 自分自身のよさや可能性を自覚することで自らを奮い立たせ 目指す生き方 誇りある生き方に近付くことができるということに目を向けられるようにさせ よりよく生きる喜び とは何か深化させたい (3) 教材について本教材は 江戸時代の終わり ペリー率いるアメリカ艦隊が開国を迫り浦賀 (

(3) 教材について本教材は ピアノの稽古に一緒に行く約束をしたよし子とえり子の話である それぞれの思いで行動した結果 心がすれ違ってしまう どう考えて行動すればよかったのか 同じ出来事を二人がそれぞれの立場から書いた日記でそれぞれの思いを知ることができる そこで 本時では よし子の日記を読んで話し

7 月の 人の心にふれて では, 人に素直に親切にできた経験をふり返る ぼく の気持ちを考えることを通して, だれに対しても相手の立場に立って温かな心で接していこうとする心情を育てることをねらいとして取り組んだ 授業後には, 親切にしたいと心では思っていても行動に移すのは難しい でも思っているだけで

「埼玉発世界行き」高校生留学奨学金交付要綱

<小学校 生活科>

第 3 学年道徳学習指導案 1 主題名どうすることが正しいか 1-(3) 勇気 平成 27 年 9 月 11 日 ( 金 ) 第 3 学年 2 組 34 名 授業者久米亨 2 資料名 思いきって言ったらどうなるの? ( 出典 : 光文書院 ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値について中学

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

第4章 道徳

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

アンケート調査結果や日常の様子から 親切 とは 相手の立場になって相手の気持ちを考えて行うことであることに気がついていない児童が多く 相手の気持ちを考えて親切にしよう という意識が高まっていないということが考えられる 指導に当たっては 本時を 道徳学習プログラム やさしさにっこり において体験してき

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

第1学年道徳学習指導案

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

よって 体に障害がある人を かわいそう 大変だ と思うのではなく 仲間として相手を思いやりながら生活する大切さを学んだ 体育の学習では 1 学期にキャッチバレーボールを 2 学期には サッカー型ゲームやバスケットボール型ゲームを学習した その際 児童が伸び伸びと活動しお互いを認め合えるようなチーム作

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3 学年 2 組道徳学習指導案平成 2 4 年 6 月 2 1 日 ( 木 ) 5 校時指導者教諭山口文 1 主題名心のこもった言動をとる 2 - ( 1 ) 礼儀 2 資料名 無言化現象 3 主題設定の理由 ( 1 ) ねらいとする道徳的価値についてニュースなどでよく耳にすることの一つに 隣に住ん

ICTを軸にした小中連携

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

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理解を含めた他者理解を図っていく 小鳥の行動を通して, 自分との関わりが少ない人であっても, 困っている人や弱い立場の人がいたら思いやりをもって, 温かい心で接し, 親切にすることの大切さに気付かせることのできる資料であると考える 3 指導方針 < 事前 > 帰りの会 今日のありがとう において,

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第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

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道徳学習指導案

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7 学習指導過程 段階 導入 学習活動 1 友達との絆 について考える 2 教材 心のレシーブ の範読を聞いて話し合う 主な発問と予想される児童の心の動き 友達との絆 を深めるためには何が大切だと思いますか 困っていたら助けること 一緒に遊ぶこと 仲良くすること チーム分けの時, どこかやる気のない

第1学年1組 道徳学習指導案

3 各エキスパートグループを解体し 一人ずつ組み合わせて新たなグループを作り 意見を統合し問いに対する新たな答えを出す ( ジグソー活動 ) 4 最後に 各ジグソーグループで考えた自分達の答えを全体で交換し合い 一人一人が 様々な答えから自分で最も納得のいく 言い方 表現 を拾って 納得できる答えを

(3) 本題材の系統と他教科等との関連は 次のとおりである 学級活動 5 月シンボルマークを決めよう 6 月みんなで雨の日を楽しく過ごそう 6 月本題材 9 月 2 学期がんばろう会をしよう 他教科等との関連 道徳 わけっこしよう ( 友情 ) 道徳 どうしたらいいのかな ( 親切 ) (4) 指導

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この時期の児童は, 自分のしたことが褒められると, またやってみようとする素直な気持ちが育つ段階である 元気にあいさつをしたことを褒められた児童は, 次もまた と実行し, それが気持ちよさにつながっている ただ, あいさつについてのアンケートからは, あいさつによって自分だけでなく相手の心も明るくな

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

平成27年度 小・中道徳教育 研究の実際2

第 5 学年道徳学習指導案 研究主題 摂津市立鳥飼北小学校 指導者 一人ひとりの力を伸ばし 自尊感情を高め 互いに学び合える授業をめざす 1 正しく読み取る力を育成する 2 自尊感情を高め 道徳性を高める 研究仮説 Ⅰ 国語科の授業を中心に 読む 書く についての取り組みを行うことで 正しく読みとる

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事


3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

第 2 学年道徳学習指導案 平成 27 年 6 月 12 日 ( 金 ) 第 2 学年 2 組 34 名授業者川田聡子 1 主題名友達と助け合う心 2-(3) 信頼 友情 助け合い 2 資料名 森のともだち ( 出典 : 東京書籍 みんなたのしく ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値につ

越える強さがあった 運動が大好きだった佐藤さんは 大学生時代に病気が原因で片足を切断する手術を受ける しかしそのハンディに負けることなく 前向きに行動を続け 運動の喜びを味わい スポーツ選手として成功していく 苦境にある佐藤さんの心情に寄り添って考えさせることで 人間がもつ強さを感じ取らせ 苦境を乗

持ちを更に考え 何故主人公はマネージャーを引き受けたのか クラス全体での討論から考えさせたい そして 第 3の話題として最後に 4 年もの長い間 苦しい気持ちを一言も言わずに献身的に働いた鈴木さんの姿から 自己の役割を受け止め責任を持って最後までやり遂げたことから 集団の一員としての役割を果たすこと

Taro-6年HP

Microsoft Word - 24授業実践.docx

Taro-授業実践事例 中学年(4年

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価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

Microsoft Word - 今日のヒーロー.doc


道徳科の授業を構成する手立て 1 教育課程編成の一般方針道徳教育は, 学校や児童生徒の実態などを踏まえ設定した目標を達成するために, あらゆる教育活動を通じて, 適切に行われなくてはならない その中で, 道徳科は, 各活動における道徳教育の要として, それらを補ったり, 深めたり, 相互の関連を考え

いとする価値 生命の尊さ と自己の生き方との関わりについて, さらに考えを深める時間としたい これは, 内容項目 生命の尊さを知り, 生命あるものを大切にすること に関する学習を道徳の時間を要にし, 関連する各教科 領域または日常生活と組み合わせて作成したものである 導入では, 生命に関する価値を確

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

指導者への評価の観点 ) 導入気付く同時に, 麻美の言動の中から 強く心に残った文 に線を引かせていきたい 深める 場面では, 児童に 強く心に残った文 についてなるべく理由をつけて発表させる そして, そこで出された児童の様々な意見をもとに, おばさんに怒られたときの麻美の気持ちを再度じっくり考え

今年度の校内研究について.HP

第1学年5組 道徳学習指導案

いろいろな衣装を知ろう

Taro-4年 総合 指導案(最終)

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

国語科学習指導案様式(案)

3 指導方針 本主題は, 愛校心である 自分たちの学校のためにできることをしたい 自分たちの学校をよりよくしていきたい という気持ちを育てることや, よりよい玉諸小学校にするために自分たちに何ができるか ということを考えさせ, そのような態度を育てることが大切である 導入では, これまでの学校行事を

難聴児童の伝える力を 高めるための指導の工夫 -iPadを活用した取り組みを通して-

第 3 学年道徳学習指導案 1 日時平成 28 年 7 月 1 日 ( 金 ) 公開授業 1 第 1 校時 指導者教諭千葉哲朗 2 学級盛岡市立上田中学校 3 年 1 組男子 20 名女子 16 名計 36 名南校舎 2 階 3 年 1 組教室 3 主題自己を見つめ, 自己の向上を図る 個性の伸長

(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

7 題材の評価規準ア音楽への関心 意欲 態度 イ音楽的な感受や表現の工夫 ウ表現の技能 エ鑑賞の能力 題 材 の 評 価 規 準 日本の伝統的な音楽や和楽器に興味 関心をもち, 聴いたり表現したりする学習に, 主体的に取り組もうとしている 日本の旋律の特徴や歌詞の情景を感じとり, それらを生かした表

2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

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第4学年道徳学習指導案

Transcription:

第 4 学年 1 組 道徳学習指導案 平成 27 年 10 月 15 日 ( 木 ) 第 6 校時在籍児童数計 26 名場所教室指導者教諭湯本美穂 1 主題名やさしく親切に 内容項目 B- 親切 思いやり 2 教材名 心の信号機 ( 出典学研 みんなのどうとく 埼玉県版 ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする道徳的価値について本主題は 中学年における内容項目 B の親切 思いやり 相手のことを思いやり 進んで親切にすること を深めることを意図したものである これは 低学年の内容項目 B の親切 思いやり 身近にいる人に温かい心で接し 親切にすること を受け さらに高学年の内容項目 B 親切 思いやり 誰に対しても思いやりの心をもち 相手の立場に立って親切にすること へと発展していく また 中学校の 思いやりの心をもって人と接するとともに 家族などの支えや多くの人々の善意により日々の生活や現在の自分があることに感謝し 進んでそれに応え 人間愛の精神を深めること につながっていく 思いやりとは 相手の気持ちや立場を自分のことに置き換えて推し量り 相手に対してよかれと思う気持ちを相手に向けることである そのためには 相手の存在を受け入れ 相手のよさを見いだそうとする姿勢が求められる 具体的には 相手の立場を考えたり相手の気持ちを想像したりすることを通して励ましや援助することである この時期の子どもたちは 学校生活を中心として友達同士の交流が活発になるとともに 活動範囲も広がってくる 様々な人々との関わりが次第に増えていく中で 相手の気持ちを察したり 相手の気持ちをより深く理解したりすることができるようになる 一方 他の人々の考え方や感じ方が自分たちの考え方や感じ方と同様であると思い込みがちになることもある また 親切な行為といっても 鉛筆や消しゴムを拾ったり 保健室に一緒に行ってあげたりするささやかなものが多い そこで 相手の置かれている状況 困っていること等を自分のこととして想像することによって相手のことを考え 親切な行為を自ら進んで行うことができるようになってほしいと思い 本主題を設定した (2) 児童の実態について本学級では4 月以降 帰りの会における 今日のナンバーワン や ハートフルメッセージ 体育の学習においては仲間と協力した キャッチバレーボール など 日頃の学習指導や道徳の授業において 友達の良いところを認める活動を行ってきた そのため 友達の良いところに少しずつ目を向けられるようになってきている また 手助けが必要な友達のことを自然に気にかけられるようになってきており 困っている友達のことを手助けするこ

とができる児童が増えてきている 総合的な学習の時間の 私たちにできることは何だろう では 調べ学習や実際の車いす体験の学習を通して 相手の気持ちを考えて親切な行動をすることの大切さを学んできている 一方で 仲の良い友達には親切にできるが そうでない友達には同じように親切にできない児童がいる また 困っている友達を見かけても なかなか自分から声をかけることができない児童もいる そこで 相手の気持ちを考え 進んで親切にすることができる姿勢を伸ばし 深めていきたいと考えた (3) 教材について本教材 心の信号機 の主人公の ぼく が思いやりの気持ちを持っていても 男の人になかなか声をかけられないという状況は 多くの児童にとって共感しやすいと思われる ぼく は 目の不自由な人の手を取り 横断歩道を渡るのを手伝いたいと思う心と 声をかける勇気が出ないという心の葛藤が出てくる この場面では 男の人に声をかけようとする気持ちと 声をかけられない気持ちをそれぞれ考えさせ 親切にしたいができない ぼく の気持ちに共感することで人間理解を図る その後 親切にしたことによって 相手の喜びが自分の喜びになることにも触れる ぼく のこのような葛藤も押さえ 相手のことをよく考えたうえで親切な行為をしていく主人公の姿と自己を重ね合わせ 思いやりや親切について考えさせたい (4) 指導の工夫 1 指導方法を多様化するための工夫 葛藤場面で二重自我法による役割演技を取り入れることで 相手の立場にたった思いやりとはどんなものかを考えさせる そのことにより 自分におきかえて思いやりについて考えを深めさせたい 4 研究主題とのかかわりと他の教育活動等との関連心豊かにかかわり 自他共によりよく生きようとする児童の育成 自己の生き方についての考えを深める道徳の時間の充実 = 道徳科への移行をふまえて= (1) 研究主題とのかかわり本主題では 相手の立場に立った思いやりや親切について学んでいく 思いやりの心や親切な心を持ち 他者に接することは 社会生活を支える大切な価値の一つである 自分と関わりのある人だけ また自分が優位な立場として弱い人を憐れむような行為は本当の親切ではない そこで 本資料の主人公の立場に立って考えることで 真の思いやりについて考えさせたい

(2) 他の教育活動等との関連 (5 月 ) 体育 キャッチバレーボール 友達同士で使用する用具等の準備や片付けを行ったり チームを作ってゲーム等をしたりすることにより 協力してお互いを思いやって行動する機会を設ける (9 10 月 ) 総合的な学習の時間 車いす 手話 点字などの福祉体験を通じ 障がいのある人の生活に興味 関心を持ち 自分たちにできることは何かについて考える 道徳の時間 (10 月 ) 教材名 心の信号機 困っている人のことを思いやり 進んで親切にしようとする気持ちを育てる (11 月 ) 教材名 心と心のあくしゅ 相手の立場を理解し 思いやりの心をもって温かく見守ろうとする心情を育てる (2 月 ) 国語 伝えたいことを書く ( 年間 ) 学級活動 掃除など 友達が困っているときは進んで声をかけて親切にできるように 教師から良い取り組みを紹介する ( 年間 ) 学級活動 帰りの会における 今日のナンバーワン の活動において 友達の良い活動や行いについて発表し 認め合う 5 本時のねらい 家庭 地域社会との連携 学級通信で 子どもたちの良い取り組みを紹介していく また 学級での取り組みの様 子も合わせて伝えていく 困っている人のことを思いやり 進んで親切にしようとする気持ちを育てる 6 学習指導過程 段階学習活動 ( 主な発問 ) 予想される児童の反応 指導上の留意点 評価時間 導入 気づく 1 私たちの道徳 の p62 63 を読み 思いやりの心について話し合う 消しゴムを拾ってあげた 保健室に連れて行ってあげた 親切にした時の気持ちを話し合うことにより 価値への方向づけを図る 3 と 2 教材 心の信号機 登場人物 条件 情況をおさ 9 ら を読み聞かせる える え 登場人物ぼく ( 主人公 ) 男の人 展 る 条件 情況 おつかいに行ったぼくは 信号機の柱につかまるようにしてじっと立っている一人の男 の人に気付く あたりには誰もいない 開 目が不自由らしい男の人は 三度も信号が変わるのにそのまま立っていた 親切って何だろう 課題を設定し 課題に向かっ て主体的に話し合えるよう にする

深 3 ぼくの気持ちを中 5 め 心に話し合う る 信号機の柱につかま どうしてずっと立って 男の人が気になるが どうし って立っている男の いるのかな てよいか分からず立ちつく 人を見ている ぼく 渡らないのかな してしまう ぼく の心情を の気持ちを考えてみ あそこで何をしている 感じ取らせる ましょう のかな 目が不自由みたいだけど 大丈夫かな 意図 : 男の人の様子について気になっているが何もできないで いる ぼく の気持 ちについて考えさ せる 男の人になかなか声 声をかける 心が葛藤する時間を確保し 15 をかけられずにいる 勇気がいるけれど 頑 全員に自分の考えをもたせ ぼくは どんなことを 張ってみよう たい 考えていたでしょう 男の人が事故にあって 役割演技 ( 二重自我法 ) を通 しまったらいやだ して 声をかける 声をか 声をかけなかったらず けられない という対立する っと渡れないかもしれ 心の動きを自己内対話とし ない て表現させる ここにはぼく一人しか 二つの対立する考えを分類し いないから 声をかけ て板書することによって 話 なくちゃ 合いの視覚化を図る ( ユニ バーサルデザインの視点 ) 声をかけない かけた 声をかけるかどうかの葛藤 くてもかけられない する ぼく の気持ちをとら 勇気が出ない えることができたか 恥ずかしい なんて言おう 意図 : 声をかけたいと思い なかなか声をか けることができな い ぼく の気持ち に共感させ 人間理 解を図る 男の人を見送る ぼ 声をかけてよかった 相手の喜びが自分の喜びにな 5 く は どんな気持ち 勇気を出してよかった ることをとらえさせる だったでしょう ほっとした 男の人の役に立って良かった 意図 : 親切にできた時の気持ちを考えさせ 価値理解を図る

4 学習したことを振 り返り 親切について 見つめる 考える 今までの自分の親切な行為を振り返りながら 今日の学習で学んだことを書きましょう 相手の気持ちを考えて親切にすることが大切だ これから 困った人を見かけたら 勇気を出して声をかけて親切なことをしたい 今までは相手の気持ちを考えていなかったけれど これからは相手の立場の気持ちを考えて親切なことをしたい 終 あ 教師の説話を聞く た 末 た め る 5 書く活動を取り入れて親切について考える 意図 : 今までしてきた親切と学んだことについて振り返り 親切や思いやりについて考えさせる 親切や思いやりについて考え 今後の生活で相手の気持ちを考えて親切にしようとする意欲が高まったか 宮澤章二の 行為の意味 を 3 紹介する 価値に関する印象を深め 道徳的実践への意欲付けを図る 7 評価の観点 声をかけるかどうかの葛藤から 行動に移すにいたる ぼく の心の動きがとらえられたか 親切にする場面を思い起こし 実践しようとする意欲を高めることができたか

8 板書計画心の信号機 男の人が気になる 信号機の柱につかまるようにして じっと立っていた 目が不自由そう 信号機につかまる男の人を見て どうして立っているのかな 渡らないのかな あそこで何をしているのかな 本当の親切って何だろう 頑張って声をかけてみよう 事故にあってしまったら 嫌だ 勇気が出ない 恥ずかしい なんて声をかけよう 男の人を見送る 声をかけてよかった 勇気を出してよかった ほっとした 相手の気持ちを考えよう