InDesign の使い方 一枚ものの印刷物を作る場合 通常 Illustrator を使いますが ページものの冊子を作る場合は InDesign に代表されるページレイアウトソフトを使用します ここでは ページレイアウトソフトがどのようなものなのか 写真集づくりで実際に使うページを作りながら 基本的機能につてに説明します 複雑な文章レイアウトを必要としないの写真集の様なものであれば これから説明する基本的機能のみで作成できます グループ内でモノクロサンプルを見てください 基本構成は モノクロサンプルの様になっています ------ 表紙 目次 中扉 テキストページ 奥付 ---- この様な構成の冊子を作って行く事になります 表紙 目次 テキストページ 奥付は共有することになります モノクロサンプルの中のホチキスどめしてある Student Name KeyWord-01 Student Name KeyWord-02 Student Name KeyWord-03 Student Name KeyWord-04 をグループ内 4 人で分けてください だれがどれを取っても良いです これが各自が担当する ページです 1
写真の入れ物をつくる 実際に操作しながら 各自が担当するページ を作って行きます InDesign を起動 メニューバー ------ ファイル ------ 新規 ---- ドキュメント 見開き指定左右ページを同時に編集するときチェックを入れる A4 横位置の場合方向 - 横位置をクリック クリック 綴じ方 - 左綴じをクリック マージン上下左右のマージンを決めます ( 版面の調整に使う ) 段組段組の数を指定コラム数を 3 と入力 間隔段組の間の幅を指定 3 OK すると指定したドキュメントが開く 2
中扉ページを作る 中扉ページは ここから という名前の人が というキーワードで撮った写真が始まりますという 宣言のページです テキスツールを選択 テキストボックスを作る テキストツールでドラック テキストツールでドラック ( ここには自分の名前を入れる ) ( ここにはキーワードを入れる ) テキストボックス内にテキストを打ち込みます コントロールパレット内で フォント / サイズ / 行揃え等を決める 字 と 段 を切り替えて文字の設定と行揃え等を設定 最終的にはグループ内で フォントの種類 / 大きさ / 位値等を統一しますが 今現在は モノクロサンプルの様な感じで 作っておいてください 3
写真を掲載するページを作る 写真を掲載するページは マスターページ という機能を使ってつくります マスターページは ページウインドウ 内のラインで区切られた上部に表示されています マスターページとは 各ページに共通して入るもの ヘッダー / ノンブル / 画像を入れるフレーム等を設定しておき そのマスターページの設定を使って新しいページを作って行くと 各ページに一々同じ設定を作成しなくても ページを増やした時 それらが自動的に入ったページが作られるというものです ページウインドウ 内のラインで区切られた上部に表示されているのが フォームの設定が成されたページ = マスターページで ラインの下部に表示されているページが マスターページ の設定を使って作られたページということです マスターページの設定 ページパレットのマスターページアイコンをダブルクリックしてマスターページを開きます マスターページ <ノンブル ( ページ ) を入れる> テキスツールを選択を選択 ノンブル位置にテキストボックスを作る カーソルがテキストボックス内をにあるのを確認して メニューバー --- 書式 --- 特殊文字の挿入 --- マーカー --- 現在のページ番号 を選択 テキストボックス内に A という文字が入る A を選択し コントロールパレット内で フォント サイズを決める ( この 特殊文字の挿入 --- 現在のページ番号 を設定しておけば 後でページを増やした時にも自動的に次々とページ番号が入って行きます ) アイテムツールで テキストボックスを選択し 右ページにコピーアンドペースト コントロールパレット内で 段 を選択し 右揃えにする これをコピー & ペースト 4
<ヘッダーを入れる> テキストツールを選択 ヘッダー位置にテキストボックスを作る テキストボックス内にヘッダーテキストを打ち込みますモノクロサンプルでは 写真集タイトル Key Word-01 写真集タイトル Key Word-04 と入ってますが Key Word-01 Key Word-04 部分には 自分の選んだキーワードを入れておいてください 写真集タイトル の部分は 後でタイトルが決まった時に書き換えます コントロールパレット内で フォント サイズを決める 選択ツールで テキストボックスを選択し 右ページにコピーアンドペースト コントロール内で 段 を選択し 右揃え これをコピー & ペースト < 写真表示用のフレームを入れる > 長方形フレームツールを選択 段組みのボックス一杯にドラッグ 段組みのボックス一杯にドラッグ 5
< 1 ページ目のアイコンをダブルクリックして見てみます> ヘッダーとノンブルが入ってしまいました しかし このページにはヘッダーとノンブルは必要ありませんので マスターページの中にある [ なし ] を適用します ( マスターページの中にある [ なし ] は 何も設定されてないものです ) 適用するには まず 1 ページ目をクリックで選択しておいて option キー を押しながら [ なし ] のアイコンを選択します すると ヘッダーとノンブルは消えてしまいます クリックで選択しておいてキーボードの option キー を押しながら [ なし ] のアイコンを選択 さきほど中扉のページにノンブルが入ってしまった時 このページのページ番号は 1 ページになっていましたが ---- モノクロサンプルの Key Word-01 を持っている人は 3 ページからの始まりになります ---- モノクロサンプルの Key Word-02 を持っている人は 15 ページからの始まりになります ---- モノクロサンプルの Key Word-03 を持っている人は 27 ページからの始まりになります ---- モノクロサンプルの Key Word-04 を持っている人は 39 ページからの始まりになります これを変更するには まず 1 ページ目をクリックで選択しておいて クリック ページウインドウ の右上隅の ---- この様なアイコンをクリック ページ番号とセクションスタートの設定 を選択 ページ番号割当を開始 に 3 あるいは 15 27 39 と入力すると 開始ページが変わります クリックで選択しておいて マスターページさえ作ってしまえば 写真掲載ページは 出来たも同然です マスターページは出来上がりましたが その名前が A- マスター という分りにくい名前になっています そこで この名前を分りやすい名前に変更します クリック これを変更するには まず A- マスタ という名前をクリックします 名前を一度クリックしておいて - ページウインドウ の右上隅の ---- この様なアイコンをクリック - マスターページ設定 A マスター を選択 - 名前を フォトページ 01 と変更します ( モノクロサンプルの Key Word02 Key Word04 を持っている人は その番号に合わせ フォトページ 02 フォトページ 04 という名前にしてください ) 6
ページの増やし方 そのマスターページの設定を使って どんどん増やして行けばよいだけです ドラッグドラッ(1) マスターページをドラッグします 7 または (2) ページウインドウ の右上隅の ---- この様なアイコンをクリック - マスターページ設定 A フォトページ 01 を選択 - ページ挿入 を選びます ---- モノクロサンプルの Key Word-01 を持っている人は 13 ページまで ---- モノクロサンプルの Key Word-02 を持っている人は 25 ページまで ---- モノクロサンプルの Key Word-03 を持っている人は 37 ページまで ---- モノクロサンプルの Key Word-04 を持っている人は 49 ページまで 増やします ここで一度保存しておきます デスクトップに以下の様なフォルダを作り 保存します zoso この授業では このフォルダ内で これからつくる画像ファイル等 全てのファイルを管理して行きます 授業中に作ったファイル等は 毎授業ごとに このフォルダごと 自分の外部記憶メディアに入れて持ち帰ってください また この授業のあるときは 必ず忘れずに このフォルダごと データを持参してください 学籍番号 このフォルダーの中に photo_page.indd というファイルネームで保存します < 保存の手順 > メニューバー --- ファイル --- 保存 を選択 何処に保存するのかを問うウインドウが現れるので デスクトップ を指定して 新規フォルダ ボタンをクリック フォルダ名を入力するウインドウが現れるので フォルダ名を zoso と入力して 作成 ボタンをクリック photo_page.indd というファイルネームで保存 7 グどんどん増やします
共有するその他のページを作る ( 目次 / テキストページ / 奥付 ) これらのページは共有するページで グループ内の人数分必要としないページですが 一応 InDesign の練習のため 全員で作ってみます < 目次ページをつくる > メニューバー ------ ファイル ------ 新規 ---- ドキュメント 見開き指定左右ページを同時に編集するときチェックを入れる A4 横位置の場合方向 - 横位置をクリック クリック 綴じ方 - 左綴じをクリック マージン上下左右のマージンを決めます ( 版面の調整に使う ) 段組段組の数を指定コラム数を 3 と入力 間隔段組の間の幅を指定 3 OK すると指定したドキュメントが開く テキスツールを選択 テキストボックスを作る テキストツールでドラック ( ここに 写真集タイトル と入れる ) テキストツールでドラック ( ここにはグループ 4 人の名前と そのページ番号を入れる ) 8
下の図の様に文字を入力 コントロールパレット内で 下図の様に フォント / 文字のバランスを整える 字 と 段 を切り替えて文字の設定と行揃え等を設定 3 15 27 39 51 この部分には キーボードの tab キーを入力 タブ について文字の頭を揃えたい時 文字の尻を揃えたい時 数字の桁を揃えたい時などに 便利なのが タブ という機能です ここでは モノクロサンプルの様に ページ番号が尻揃えで 点線で繋がっているものを タブ を使って作ってみます ( タブを使用する場合は 段の揃え方を 左揃え にする ) まず 上図の様に タブ を入れてください ( キーボードの tab キーを叩いて入力) まず 下図の様にテキストを選択しておいてから コマンド + shift + t ----- を押すと タブ設定ウインドウが開きます テキストツールで選択しておいてから コマンド + shift + t ----- を押すと タブ設定ウインドウが開く 9
右揃えタブ をクリックし 次にタブ設定ウインドウ内のルーラーをクリックします クリック クリック タブ設定ウインドウ内のルーラーに 左揃えタブ の印が入ります ドラッグ その印を 揃えたい位置までドラッグします リーダーのボックスに ピリオド を入力しリターンキーを押します 10
その他の タブの使い方として 例えば プロフィールなど 年表を作るときは 1960( ここに tab) 誕生 1999( ここに tab) なんとか 2000( ここに tab) こうとか 2002( ここに tab) こうなりました キーボードの tab キーを叩いて入力 というように tab 入れておき コマンド + shift + t ----- を押すと タブ設定ウインドウになるので この表全体のテキストを選び タブの種類を選択して ルーラー上をクリックして位置を合わせます アタマを揃えたい位置でクリック タブの種類には以下の様なものがある 右揃え センター揃え 左揃え デシマル( 小数点の位置が揃う ----- そろえ文字を指定すれば カンマ等で揃える事ができる ) リーダー( ドットなどを指定して 目次とページの数字を対応させるような時使います ) 保存します zoso フォルダの中に mokuji.indd という名前で保存します 学籍番号 11
< テキストページをつくる > このページは なんらかの文章を設定掲載するページです このページの作成では 文字スタイルを登録しておいて レイアウトの効率を上げる方法を用いてみます メニューバー ------ ファイル ------ 新規 ---- ドキュメント ( 目次ページを作った時と同じドキュメント設定にする ) この テキストページ にはページ番号が必要なので 先に作ってある photo_page.indd ファイルを開き そのマスターページを読み込み それを加工してから適用します 以下の手順で行います ページパレット右上の この様なアイコンをクリック メニューから マスターページの読み込み を選択 どのファイルから 読み込むのかを 指定するウィンドウが開くので eizokiso04 フォルダの中の photo_page.indd ファイルを指定して 開く ボタンをクリック 12
photo_page.indd ファイルのマスターページが読み込まれます ヘッダーを削除します ( 右ページも同様に削除 ) 削除 削除 フレームも削除します ( 右ページも同様に削除 ) マスター名を ページのみ という名前にします テキストページのページ番号に替えます A- ページのみ というマスターをページに適用します 適用するには ページのアイコンを選択しておいて option キーを押しながら マスターのアイコンを選択 13
文字の大きさや フォントの種類等 何も指定せずに 下図の様に入力してください 文字スタイル フォントやサイズ等の文字の設定を登録しておくのが 文字スタイルパレットです フォントや書式等を繰り返し設定する手間を省き レイアウト全体の体裁を統一する事ができます 今入力してもらったテキストは 3 種類の文字スタイルがありますが 1. 写真集タイトルこれは ページ内に一ヶ所しか無いので 通常のコントロールパレット内でフォントや大きさを指定します 以下の部分は ページ内に数カ所出て来るので 文字スタイルパレット にスタイルを登録してレイアウトを整えます 2. student name A Key Word01 3. 本文 student name A Key Word01 部分をテキストツールで選択し 通常のコントロールパレット内で 以下の様に入力します 14
文字スタイルパレットを選びます 文字スタイルパレット右上 --- この様なアイコンをクリック --- 新規文字スタイル を選びます 設定ウインドウが開きます スタイル名 --- name と入力 基本文字形式を選択 小塚ゴシック pro フォントスタイル ---H サイズ 15Q と入っています OK をクリックすると文字スタイル name が登録されます 15
文字スタイル name を適用するには 選択しておいて 適用したい部分を選択しておいて スタイルパレットから name をクリックして選択すると そのスタイルが適用されます クリック 同様にして 文字スタイル 本文 も 設定します 本文は 小塚明朝 Pro/ スタイルは R /12Q/20H 送りにしてください 保存します zoso フォルダの中に text_okuduke.indd という名前で保存します 学籍番号 16
ドラッグ< 奥付ページをつくる > 奥付とは 本に掲載される 発行元 発行日 連絡先 等の情報ことです 通常本の最後に小さく入っています 奥付ページは テキストページの裏側になりますので テキストページのファイルの中に ページを増やしてつくります ( 奥付ページにはページ番号はいりません ) 写真集タイトル 著者 高橋明洋 編集 高橋明洋 発行者 高橋明洋 発行所 MAU Design Office 東京都小平市小川町 1-736 印刷 EPSON PX7500 発行日 2008.04.01 限定 1 部 だいたい上記の内容 / 大きさで 下図の位置に入っていれば良いでしょう 保存します 17
18 印刷用語について詳しく知りたい場合は http://www.inshokan.com/book/yougo/( 印書館 HP 内 )