Microsoft Word 【組合】保険者算定QA.docx

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大金問発第   号

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3 保険者算定の追加の要件 ⑴ 業務の性質上例年発生することが見込まれる場合 とは 業種や職種の特性上 基本的に毎年 4 月 ~6 月が繁忙期に当たるため 4 月 ~6 月までの期間中の残業手当等が 他の期間と比べて多く支給されることなどを理由として 例年季節的な報酬変動の起こることが想定されること

( 様式 1) 中部アイティ産業健康保険組合様 本金機構 様 間報酬の平均で算定することの申立書 ( 定時決定用 ) 当事業所は業を行っており ( 当事業所内の部門では ) 例 4 月から6 月までの間は の理由により繁忙期となることから 健康保険及び厚生金保険被保険者の報酬月額算定基礎届を提出する

3 保険者算定の追加の要件 ⑴ 業務の性質上例年発生することが見込まれる場合 とは 業種や職種の特性上 基本的に毎年 4 月 ~6 月が繁忙期に当たるため 4 月 ~6 月までの期間中の残業手当等が 他の期間と比べて多く支給されることなどを理由として 例年季節的な報酬変動の起こることが想定されること

2 改正の概要 昇給又は降給などで固定的賃金に変動があった月以後の継続した3か月間の報酬の平均から算出した標準報酬月額 ( 通常の随時改定の計算方法により算出した標準報酬月額 ) と 1 昇給月又は降給月以後の継続した3か月の間に受けた固定的賃金の月平均額に 2 昇給月又は降給月前の継続した9か月及

間平均で算出した標準報酬月額に係る保険者算定の留意事項 厚生労働省より 23 3 月 31 付で 健康保険法及び厚生金保険法における標準報酬月額の定時決定及び随時改定の取扱いについて の一部改正について ( 保発 0331 第 17 号 発 0331 第 9 号 ) 及び 健康保険法及び厚生金保険法

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【事務連絡】(機構宛)「「健康保険法及び厚生年金保険法における標準報酬月額の定時決定及び随時改定の取扱いについて」の一部改正に伴う事務処理について」に関するQ&Aについて

2 事務取扱の ( 様式 2) の裏面の 2 ( 変更前 ) 2 短時間就労者 ( パート アルバイト等 ) の場合は 本年 4 月 ~6 月の合計額 平均額 には 支払基礎日数が17 日以上あればその月の報酬の合計額 平均額を記入してください 17 日以上の月がなければ 15 日以上の月の報酬の合

記入の方法 標準報酬月額の比較欄 の 合計額 及び 平均額 を算出する場合は 以下にご注意ください 1 支払基礎日数 17 日未満の月の報酬額は除いてください 2 短時間就労者 ( パート アルバイト等 ) の場合は 本年 4 月 ~6 月の合計額 平均額 には 支 払基礎日数が 17 日以上あれば

2 事務取扱の ( 様式 2) の裏面の 2 ( 変更前 ) 2 短時間就労者 ( パート アルバイト等 ) の場合は 本年 4 月 ~6 月の合計額 平均額 には 支払基礎日数が 17 日以上あればその月の報酬の合計額 平均額を記入してください 17 日以上の月がなければ 15 日以上の月の報酬の

Taro 【セット版】施行

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5. 改正の要件 固定的賃金の変動 ( 給与体系の変動 ) があり 変動月以後継続した 3 ヶ月の支払基礎日数がすべて 17 日以上あるとき ( 短時間労働者は 11 日以上 ) 以下の 1~4 の全ての要件に該当すると 年間平均額による随時改定 ( 保険者算定 ) を提出することができます ( 被

記 1 標準報酬月額の決定に係る制度の概要 (1) 定時決定保険者等 ( 被保険者が 全国健康保険協会が管掌する健康保険の被保険者である場合は厚生労働大臣 健康保険組合が管掌する健康保険の被保険者である場合は当該健康保険組合をいう 以下同じ ) は 健康保険法 ( 大正 11 年法律第 70 号 )

平成16年度  算定基礎届について

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労働法令のポイント に賞与が分割して支払われた場合は 分割した分をまとめて 1 回としてカウントし また 臨時的に当該年に限り 4 回以上支払われたことが明らかな賞与については 支払い回数にカウントしない ( 賞与 として取り扱われ に該当しない ) ものとされている 本来 賞与 として取り扱われる

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平成16年度  算定基礎届について

●「高齢者医療運営円滑化等補助金《については、なぜ、本日の公開による再仕分けの対象事業に選定されたと認識しているか

1. 区分説明 ( 定時決定 随時改定等 ) 改定事由 =37( 随時改定等 ) の場合 入力必須 ( 定時決定の場合 入力不可 ) 1: 随時改定 ( 固定給与変動 ) 固定給与の変更により 2 以上の変動がある場合 2: 育児休業等終了時改定 育児休業等終了時改定の場合 1 以上の変動が対象 3

チュートリアル編 賃金データ入力してから月変処理を行う手順 まず基本情報を入力します 3 事業所マスタ [ 労保設定 ]- 労働保険番号 ( 雇 ) 事業所番号 労災 雇用成立日 保険関係 業種登録 特掲区分 4 事業所マスタ [ 印刷帳票設定 ]- 月変届帳票選択 1 個人マスタ [

厚生局受付番号 : 東海北陸 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 東海北陸 ( 厚 ) 第 号 第 1 結論請求者のA 社 ( 現在は B 社 ) における昭和 39 年 7 月 1 日から同年 10 月 1 日までの期間の標準報酬月額を訂正することが必要である

釧路厚生年金事案 214 第 1 委員会の結論 申立人は 申立期間について 厚生年金保険被保険者として厚生年金保険 料を事業主により給与から控除されていたと認めることはできない 第 2 申立の要旨等 1 申立人の氏名等氏名 : 男基礎年金番号 : 生年月日 : 昭和 15 年生住所 : 2 申立内容

, 原則としてこの支払基礎 月変算定や月変では 図表 2 標準報酬月額を決める報酬 分類 標準報酬月額の対象となるもの 標準報酬月額の対象とならないもの 基本給 ( 月給, 週給, 日給等 ) 傷病見舞金, 災害見舞金, 結婚祝金, 出張旅費, 通貨で支給されるもの 交際費, 大入袋, 解雇予告手当

厚生局受付番号 : 九州 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 九州 ( 厚 ) 第 号 請求者のA 社 B 支店における厚生年金保険被保険者資格の喪失年月日を昭和 44 年 4 月 21 日から同年 5 月 1 日に訂正し 昭和 44 年 4 月の標準報酬月額を2

( 行政苦情救済推進会議の意見 ) 保険料を負担する者の負担の公平性を図る観点から 保険料の定時決定のみならず 随時改定においても報酬実態に即した標準報酬月額を決定することができるよう 標準報酬月額の算定の方法を見直す必要がある ( あっせん要旨 ) 厚生労働省は 保険料を負担する者の負担の公平性を

例 1 一般的な例 算定基礎届の記載例 4 月 5 月 6 月の報酬と平均月額を計算 基本給や諸手当 その他報酬とされる手当をすべて計上します 支払基礎数 基本給 家族手当 職能手当 通勤手当 残業手当 合計 4 月 ,000 11,000 10,000 7,500 12,

目次 問 1 労使合意による適用拡大とはどのようなものか 問 2 労使合意に必要となる働いている方々の 2 分の 1 以上の同意とは具体的にどのようなものか 問 3 事業主の合意は必要か 問 4 短時間労働者が 1 名でも社会保険の加入を希望した場合 合意に向けての労使の協議は必ず行う必要があるのか

注意事項 平成 29 年 7 月 1 日において 現に組合員である者の同日前 3 月間 ( 同日に継続した組合員であった期間に限るものとし 支払基礎日数が 17 日未満である月を除く ) に受けた報酬の総額をその期間の月数で除して得た額 ( 平均額 ) を報酬月額として 標準報酬等級表に当てはめて標

5 恩恵的に支給するものであっても 労働協約等に基づいて支給されるもの で 経常的 ( 定期的 ) に支払われる場合は 報酬等 に該当する 例 傷病手当金と給与の差額補填を目的とした見舞金 6 労働の対償として支給されるものであっても 被保険者が常態として受ける報酬以外のものは 報酬等 に含まれない

給与システム 定時決定処理における”こんなときには”

別紙 1 健康保険料 介護保険料 厚生年金保険料 子ども 子育て拠出金 1. 複数資金間での負担配分について (1) 複数の外部資金間での負担配分当該外部資金管理者間の調整により任意に負担割合等を決定する (2) 外部資金と経常費間での負担配分 A. 外部資金による常勤の雇用者に経常費による手当支給

ったと判断します なお 一時的に認定基準月額以上の収入がある月があっても 認定基準年額を超えるまでの間は認定できます また 勤務した月の給与が翌月以降に支払われる場合でも 原則 勤務月の収入として取扱います 継続して認定できる事例 認定基準月額未満であるので 継続して認定できます 認定基準月額以上の

例 1 一般的な例 算定基礎届の記載例 4 月 5 月 6 月の報酬と平均月額を計算 基本給や諸手当 その他報酬とされる手当をすべて計上します 支払基礎日数 基本給 家族手当 職能手当 通勤手当 残業手当 合計 4 月 30 日 250,000 11,000 10,000 7,500 12,900

事例 2 定時決定 が全て休職中だった場合 ( 定時決定の保険者算定 1) 従前のを報告 ( 直近ので決定 ) 2 企業コードは必ず記入 99 生年日性別 ツヨシ 企業 11 変更理由 改定年 従前改定年 元号 4 年 異動情報 異動年日 算定基礎 (1) 固定的給与非固定的

01-1 課長通知一部改正(機構宛て)_

VBA 社会保険 労働保険 のご利用について VBA 社会保険 労働保険 システムは 社会保険の算定基礎届 社会保険の月額変更届 社会保険の賞与支払届 労働保険の基礎賃金集計表 労働保険の概算確定申告書 ( 継続事業 ) を作成します 被保険者報酬月額算定基礎届総括表 被保険者賞与支払届総括表 およ

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厚生年金 健康保険の強制適用となる者の推計 粗い推計 民間給与実態統計調査 ( 平成 22 年 ) 国税庁 5,479 万人 ( 年間平均 ) 厚生年金 健康保険の強制被保険者の可能性が高い者の総数は 5,479 万人 - 約 681 万人 - 約 120 万人 = 約 4,678 万人 従業員五人

の両方を提出する必要がある 問 3 還付額は 領収証に記載されている金額を還付するのか それともレセプト情報から自己負担分を計算するのか 領収証により保険診療に係る一部負担金の額を確認して還付する 問 4 領収証の紛失 または医療機関等の全壊等により 対象の被保険者が負担した一部負担金の額の確認が取

件数表(神奈川)

留意事項 ( 1) 賃金アップの方法 欄には 賃金の算定方法を下記から選択し記載してください 賃金アップが 毎月決まって支払われる賃金 の場合は 1 賃金アップが 毎月決まって支払われる賃金 + 臨時に支払われる賃金 の場合は 2 賃金アップの方法 欄において 1の 毎月決まって支払われる賃金 を選

【参考配布】「年金記録の訂正手続のあらまし」パンフレット

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平成23年社会保険改正対応(定時決定における保険者算定の基準追加)運用操作マニュアル(BS)

301121答申件数表

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茨城厚生年金事案 2029 第 1 委員会の結論総務大臣から平成 24 年 10 月 10 日付けで行われた申立人の年金記録に係る苦情のあっせんについては 同日後に新たな事実が判明したことから 当該あっせんによらず 申立人のA 社における資格喪失日に係る記録を昭和 41 年 9 月 5 日に訂正し

( 平成 23 年 8 月 31 日報道資料抜粋 ) 年金記録に係る苦情のあっせん等について 年金記録確認釧路地方第三者委員会分 1. 今回のあっせん等の概要 (1) 年金記録の訂正を不要と判断したもの 7 件 厚生年金関係 7 件

徳島厚生年金事案 422 第 1 委員会の結論申立人の 申立期間に係る標準報酬月額については 当該期間のうち平成 14 年 4 月から同年 12 月までの期間については30 万円 15 年 4 月から同年 12 月までの期間については20 万円 16 年 4 月から同年 12 月までの期間については

厚生局受付番号 : 九州 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 九州 ( 厚 ) 第 号 第 1 結論 請求期間について 請求者の A 社における厚生年金保険の標準報酬月額の訂正を認めることはできない 第 2 請求の要旨等 1 請求者の氏名等氏名 : 男基礎年金番号

厚生局受付番号 : 東北 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 東北 ( 厚 ) 第 号 第 1 結論請求期間 1について 当該期間のうち請求者のA 社における平成 21 年 9 月 1 日から平成 22 年 12 月 1 日までの期間の標準報酬月額を訂正することが

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Q3 なぜ 必要な添付書類が変わるのですか? A3 厚生労働省より 日本国内にお住いのご家族の方を被扶養者に認定する際の身分関係及び生計維持関係の確認について 申立のみによる認定は行わず 証明書類に基づく認定を行うよう 事務の取扱いが示されたことから 届出に際して 確認書類の添付をお願いすることとな

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

第 50 号 2016 年 10 月 4 日 企業年金業務室 短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大及び厚生年金の標準報酬月額の下限拡大に伴う厚生年金基金への影響について 平成 28 年 9 月 30 日付で厚生労働省年金局から発出された通知 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能

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(組合)事務連絡案(国内在住者扶養認定QA)

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新潟国民年金事案 1316 第 1 委員会の結論申立人の平成 9 年 6 月及び同年 8 月の国民年金の付加保険料については 納付していたものと認められることから 納付記録を訂正することが必要である 1 申立人の氏名等氏名 : 男基礎年金番号 : 生年月日 : 昭和 33 年生住所 : 2 申立内容

育児休業や 介護休業をする方を 経済的に支援します 育児休業給付の支給 介護休業給付の支給 育児休業等期間中の社会保険料 ( 健康保険 厚生年金保険 ) の免除 育児休業等終了後の社会保険料 ( 健康保険 厚生年金保険 ) の特例 3 歳未満の子を養育する期間についての年金額計算の特例 ( 厚生年金

(協会)300829事務連絡(国内在住者扶養認定QA)

7章CONTENTS 目 次 第 1 章はじめに 4 4 月に昇 ( 降 ) 給がある場合の流れ 4 4 月に昇 ( 降 ) 給がない場合の流れ ( 算定基礎処理のみ ) 7 3ヵ月間に2 度 昇 ( 降 ) 給がある場合の流れ 8 第 2 章 月額変更処理を行う 9 月額変更の条件を指定する 9

厚生局受付番号 : 東北 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 東北 ( 国 ) 第 号 第 1 結論昭和 52 年 4 月から同年 8 月までの請求期間及び昭和 52 年 9 月から昭和 56 年 12 月までの請求期間については 国民年金保険料を納付した期間に訂

厚生局受付番号 : 近畿 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 近畿 ( 国 ) 第 号 平成 3 年 4 月から平成 7 年 3 月までの請求期間については 国民年金保険料を納付した期間 に訂正することを認めることはできない 生年月日 : 昭和 27 年生住所 :

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1 健康保険組合理事長「健保法及び厚年法における賞与に係る報酬の取扱いについて」

12月12日 医療保険部会 想定問答

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厚生局受付番号 : 九州 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 九州 ( 国 ) 第 号 昭和 59 年 4 月から同年 9 月までの請求期間については 国民年金保険料を納付した期間に 訂正することが必要である 1 請求者の氏名等氏名 : 女基礎年金番号 : 生年月

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(2) 報酬日額の算出方法休業給付の給付日額を算出する際の 標準報酬日額 の算定は 標準報酬月額の1/22 支給割合 となりますが 比較の対象となる 報酬日額 については 次表の区分に応じて算出します 報酬日額の算出方法 ( 手当等の金額に乗じる率 ) 区分手当等の種類算出に用いる率 日々の勤務に対

厚生局受付番号 : 四国 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 四国 ( 厚 ) 第 号 請求者の社会福祉法人 A 会 B 保育所における平成 20 年 6 月 21 日の標準賞与額を 127 万 1,000 円に訂正することが必要である 平成 20 年 6 月 2

青森国民年金事案 690 第 1 委員会の結論申立人の昭和 36 年 4 月から 47 年 4 月までの国民年金保険料 同年 5 月から同年 9 月までの期間 52 年 8 月から 53 年 3 月までの期間及び 54 年 4 月から 61 年 3 月までの期間の国民年金付加保険料については 納付し

山梨国民年金事案 201 第 1 委員会の結論申立人の昭和 41 年 4 月から同年 8 月までの期間 42 年 2 月から同年 10 月までの期間 48 年 1 月 49 年 4 月から同年 5 月までの期間 49 年 11 月及び 50 年 3 月の国民年金保険料については 納付していたものと認

自動的に反映させないのは133 社 ( 支払原資を社内で準備している189 社の70.4%) で そのうち算定基礎は賃金改定とは連動しないのが123 社 (133 社の92.5%) となっている 製造業では 改定結果を算定基礎に自動的に反映させるのは26 社 ( 支払原資を社内で準備している103

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1 同封している書類について 1 平成 29 年度算定基礎届の提出について 2 被保険者報酬月額算定基礎届 ( 基金未加入の事業所のみ ) 送付を希望されない事業所にはお送りしていません 平成 29 年 5 月 12 日処理完了分 ( 通知書等の確認印が平成 29 年 5 月 12 日 ) までのデ

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高知国民年金事案 584 第 1 委員会の結論申立人の昭和 62 年 6 月から平成 6 年 3 月までの国民年金保険料については 納付していたものと認めることはできない 第 2 申立の要旨等 1 申立人の氏名等氏名 : 女基礎年金番号 : 生年月日 : 昭和 42 年生住所 : 2 申立内容の要旨

点及び 認定された日以降の年間の見込みの収入額のことをいいます ( 給与所得等の収入がある場合 月額 108,333 円以下 雇用保険等の受給者の場合 日額 3,611 円以下であること ) また 被扶養者の年間収入には 雇用保険の失業等給付 公的年金 健康保険の傷病手当金や出産手当金も含まれます

青森国民年金事案 697 第 1 委員会の結論申立人の昭和 51 年 9 月から 54 年 3 月までの国民年金保険料については 納付していたものと認めることはできない 第 2 申立の要旨等 1 申立人の氏名等氏名 : 男基礎年金番号 : 生年月日 : 昭和 25 年生住所 : 2 申立内容の要旨申

一元化後における退職共済年金および老齢厚生年金の在職支給停止 65 歳未満の場合の年金の支給停止計算方法 ( 低在老 ) 試算表 1 年金と賃金の合算額が 28 万を超えた場合に 年金額の支給停止 ( これを 低在老 といいます ) が行われます 年金と賃金の合算額 (c) が 28 万以下の場合は

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SMILEBSでの社会保険業務手順書(スマイルサポートセンター)Ver1.07

Transcription:

保険者算定の基準の見直しに関するQ&A( その2) ( 改正箇所は下線を引いた部分 ) 1. 概要 Q1 今回の保険者算定の基準見直しの趣旨はどのようなものか A. 被保険者の報酬月額の保険者算定は 定時決定や随時改定の方法等によって報酬月額を算定することが困難又は著しく不当である場合に 保険者が算定する額を報酬月額とするものであり このうち 著しく不当である場合 は 従来 原則として1 給与の遅配や遡り昇給 2 休職 3ストライキの3つの場合に認められてきたものである 今回 国民の皆様からの御意見 社会保険審査会の裁決 総務省からのあっせん等を踏まえ より実態に即した取扱いとなるよう 定時決定においては 上記の3つの要件に加え 業種や職種の特性から 4 月 ~6 月までの報酬額がその他の時期と比較して著しく変動するような場合も 保険者算定を行うこととした なお 健康保険組合及び日本年金機構は この保険者算定の見直しに対応する必要があるが 健康保険組合と日本年金機構との間で見解が分かれた場合は 業種の実態や 従業員の労務の実態により適合した取扱いとなるよう相互に調整を行うこと 調整がつかない場合は厚生労働省に照会すること ( 健康保険組合は地方厚生局を経由して行うこと ) 2. 要件 Q2 業務の性質上例年発生することが見込まれる の意味は A. 業種や職種の特性上 基本的に毎年 4 月 ~6 月が繁忙期に当たるため 4 月 ~6 月までの期間中の残業手当等が 他の期間と比べて多く支給されることなどを理由として 例年季節的な報酬変動の起こることが想定されることをいう 例えば単年度のみなど 業務の一時的な繁忙による報酬の増加等は対象外である Q3 四半期ごと ( 又は上半期ごと ) に繁忙期が訪れるため 4 月から6 月のうち 6 月だけが突出して報酬が多く支給される場合は対象となるか A. 繁忙期が1 年間に複数回あったとしても 4 月 ~6 月までの報酬月額の平均と 前年 7 月 ~ 当年 6 月までの報酬月額の平均との間に 標準報酬月額等級区分で2 等級以上の差があれば対象とする

Q4 例年 4 月から6 月に報酬の変動が予想される業種等は 具体的にどのようなものが考えられるのか A. 例えば 1 4 月 ~6 月が繁忙期になる業種 4 月 ~6 月の時期に収穫期を迎える農産物の加工の業種 夏に売り上げが上昇する商品の製造を4 月 ~6 月に増加する業種 取り扱う魚種の漁期により加工が4 月 ~6 月に上昇する水産加工業等の業種 ビルメンテナンス等が年度末 (3 月 ~5 月 ) に集中する清掃 設備点検の業種 田植え時期の準備等で4 月 ~6 月残業が増加する農業関係の業種 ( 農業法人等 ) 4 月の転勤 入社 入学に合わせて業務が増加する引越し 不動産 学生服販売等の業種 2 4 月 ~6 月が繁忙期になる部署 業種を問わず 人事異動や決算のため4 月時期が繁忙期になり残業代が増加する総務 会計等の部署 3 4 月 ~6 月の報酬平均が年間の報酬平均よりも低くなる業種 冬季に限定される杜氏 寒天製作業 測量関係等の業種 夏 冬季に繁忙期を迎えるホテル等の業種 等の様々な業種等が考えられる Q5 今回追加した保険者算定の対象になるかどうかは 事業所のどの単位で判断するのか 同じ事業所の中でも 決算業務など 4 月 ~6 月が繁忙期に当たる部署と当たらない部署がある場合は 繁忙期に当たる部署のみが対象となるのか A. 報酬変動が起こる部署を単位として対象とする 適用事業所全体について報酬変動が起こる場合は 適用事業所に勤務する従業員全体が判断対象となるが 本問の事例では 従業員全体ではなく 繁忙期に当たる部署のみを判断対象とする Q6 一時的な報酬変動と 例年起こる季節的な報酬変動とを区別するための審査基準はあるか A. 例年起こるかどうかは 様式例 1 及び様式例 2を参考に業種 該当する理由及び1 年間の報酬を記載いただき確認することになるが 疑義がある場合は 更に複数年分の報酬月額の平均を確認する等の手段を用いて審査されたい

3. 報酬月額の平均の取扱い Q7 前年 7 月 ~ 当年 6 月までの間の報酬月額の平均を計算する際 計算対象に含める月の基準は A. 支払基礎日数が 17 日以上の月を対象として報酬月額の平均を計算する パートやアルバイトの方で 当年 4 月 ~6 月のうちに支払基礎日数が 17 日以上の月がないために 支払基礎日数が 15 日以上 17 日未満の月で報酬月額の平均を計算した場合は 支払基礎日数が 15 日以上の月を対象として 前年 7 月 ~ 当年 6 月の報酬月額の平均を計算する なお 低額の休職給を受けた月 ストライキによる賃金カットを受けた月及び一時帰休に伴う休業手当等を受けた月は計算対象から除外する ( 一時帰休者に関する取扱いは Q11 を参照 ) Q7-2 4 月から6 月までの支払基礎日数が全て 17 日未満である等の事情により 従来は 従前の標準報酬月額を用いて定時決定を行っていた場合は 今回追加した保険者算定の対象となるか A.4 月から6 月までの支払基礎日数が全て 17 日未満である場合は 定時決定の方法によって報酬月額を算定することが困難な場合に当たるため 今回追加した保険者算定の対象とはせず 従前の標準報酬月額を用いることとなる なお 従前の標準報酬月額を用いて定時決定を行う場合は 他に以下のような場合が考えられる 1 4 月から6 月までの全ての月で定額の休職給を受けた場合 2 4 月から6 月までの全ての月でストライキによる賃金カットを受けた場合 3 休業などにより 4 月から6 月までの全ての月で報酬を全く受けなかった場合 4 パート アルバイトの方で 4 月から6 月までの支払基礎日数が全て 15 日未満である場合 Q8 前年 7 月 ~ 当年 6 月までの間に 例えば前年 6 月分以前の給与の遅配分を受けたり さかのぼった昇給により数月分の差額を一括で受けたりする等の事情があった場合はどのように取り扱えばよいか A.4 月 ~6 月までの間の報酬月額の平均を計算するに当たっては 定時決定を行う際の従来からの取扱いと同様である 前年 7 月 ~ 当年 6 月までの間の報酬月額の平均を計算するに当たっては それぞれ以下のように取り扱う 1 前年 6 月分以前に支払うべきであった給与の遅配分を前年 7 月 ~ 当年 6 月までに受けた場合その遅配分に当たる報酬の額を除いて 報酬月額の平均を計算する 2 前年 7 月 ~ 当年 6 月までの間に本来支払うはずの報酬の一部が当年 7 月以降に支払われることになった場合

その本来支払うはずだった月を計算対象から除外して 報酬月額の平均を計算する Q9 前年 7 月 ~ 当年 6 月までの間に固定的賃金変動が起こった場合はどのように取り扱えばよいか A. 前年 7 月 ~ 当年 6 月までの間に固定的賃金変動が起こった場合でも 報酬月額の平均の計算対象となる月であれば 固定的賃金変動が反映された報酬も含めて報酬月額の平均を計算する Q9-2 前年 7 月 ~ 当年 6 月までの間に 今回追加された保険者算定の要件を満たす部署に異動した被保険者は どのように取り扱えばよいか A. 前年 7 月 ~ 当年 6 月までの間に 今回の保険者算定の要件を満たす部署に異動した場合でも 報酬月額の平均の計算対象となる月であれば 異動前の部署で受けた報酬も含めて報酬月額の平均を計算する Q10 被保険者資格を取得した月によって 取扱いに違いはあるか A. 当年 3 月までに資格取得した者は対象となるが 当年 4 月 ~5 月までに資格取得した者は 当年 3 月までの間に 一年間の報酬月額の平均の計算対象となる月が一月も確保されていないため 対象とならない なお 当年 6 月に資格取得した場合は 当年度の定時決定の対象外となる ( 報酬月額の年間平均の対象となる月の基準を満たす月数の下限については Q12 参照 ) Q11 一時帰休中の者に対し 今回追加した保険者算定の取扱いは適用できるのか A. 当年 7 月 1 日時点で一時帰休が解消される見込みがあるかどうかによって判断する 1 当年 7 月 1 日時点で一時帰休が解消される見込みがある場合今回追加した保険者算定のルールを適用する 4 月 ~6 月までのうち 一時帰休に伴う休業手当等が支払われなかった月における報酬月額の平均と 前年 7 月 ~ 当年 6 月 ( 一時帰休に伴う休業手当等を受けた月は除く ) までの報酬月額の平均を比較して 標準報酬月額等級区分に2 等級以上の差が生じれば対象とする なお 4 月 ~6 月の全ての月で 一時帰休に伴う休業手当等が支払われた場合は 今回追加した保険者算定の対象外となる 2 当年 7 月 1 日時点で一時帰休が解消される見込みがない場合今回追加した保険者算定のルールを適用しない

Q12 今回追加された保険者算定の取扱いを適用するために 報酬月額の年間平均の対象となる月の基準を満たす月数は何ヶ月以上必要か A. 前年 7 月 ~ 当年 3 月までの間に 少なくとも一月以上確保されている必要がある Q13 標準報酬月額等級区分に2 等級以上の差が生じない場合でも 今回追加された保険者算定の取扱いを適用すべき場合はあるか A. 随時改定と同様に 以下の事例に該当する場合は 1 等級差でも今回追加された保険者算定の対象とする < 健康保険 > 1 4~6 月の報酬月額の平均と前年 7 月 ~ 当年 6 月までの報酬月額の平均の いずれか片方の月額が 124.5 万円以上 もう片方の月額が 111.5 万円以上 117.5 万円未満の場合 2 4~6 月の報酬月額の平均と前年 7 月 ~ 当年 6 月までの報酬月額の平均の いずれか片方の月額が 5.3 万円未満 もう片方の月額が 6.3 万円以上 7.3 万円未満の場合 < 厚生年金保険 > 1 4~6 月の報酬月額の平均と前年 7 月 ~ 当年 6 月までの報酬月額の平均の いずれか片方の月額が 63.5 万円以上 もう片方の月額が 57.5 万円以上 60.5 万円未満の場合 2 4~6 月の報酬月額の平均と前年 7 月 ~ 当年 6 月までの報酬月額の平均の いずれか片方の月額が 9.3 万円未満 もう片方の月額が 10.1 万円以上 10.7 万円未満の場合 Q14 4 月に定期昇給を行い それにより7 月に随時改定の要件を満たす従業員がいるが その従業員についても1 年間の報酬月額の平均による保険者算定を行えるのか A 4 月から6 月までの期間に 定期昇給等により固定的賃金変動が起こり 従前の標準報酬月額等級と比較し2 等級以上の差が生じた結果 7 月から9 月までのいずれかの月を改定月とする随時改定が行われる場合は 随時改定が定時決定に優先することから 1 年間の報酬月額の平均による保険者算定を行うことはできない 4. 手続き Q15 季節的報酬変動の結果 4~6 月の報酬月額の平均と 前年 7 月 ~ 当年 6 月までの報酬月額の平均を用いてそれぞれ算定した標準報酬月額等級区分に2 等級以上の差が生じた場合 必ず事業主から保険者算定を行うことについて申立書を提出させることになるのか A. 必ずしも申立書を提出させる必要はない 申立てがない場合は通常の報酬月額の算定のルールに基づいて標準報酬月額を決定することになる

Q16 今回追加された保険者算定を行うためには どのような手続が必要になるのか 既存の様式に変更はあるか A. 今回追加された保険者算定を行うべき事由に当てはまる場合 事業主は 被保険者報酬月額算定基礎届の備考欄に 年間平均 と記載した上で 健康保険組合 ( 協会けんぽ被保険者の場合は日本年金機構年金事務所 ) に提出する 算定基礎届自体の様式変更はない Q17 申立書と被保険者の同意書の記載内容に関し 健康保険と厚生年金保険との間で異なる内容とすることは認められるか A. 認められない Q18 申立書と被保険者の同意書は任意の様式でよいか A. 申立書については様式例 1を 同意書については様式例 2を参考としていただきたい ただし 厚生年金保険用と健康保険用の申立書と同意書は それぞれまとめてよい また 様式例 2を電子媒体により提出させる場合は 被保険者本人が同意したという事実を確認できる仕組みを構築していることが必要である Q19 被保険者の同意が必要となっているのはなぜか 同意がなければ通常の方法により算定されるのか A. 今回追加した事由に基づく保険者算定に関する申立てを事業主が行うことによって 被保険者に不利益が生じることのないよう 被保険者の同意を必要としている 被保険者の同意がない場合は その同意がなかった被保険者の標準報酬月額についてのみ 通常の報酬月額の算定方法に基づき標準報酬月額を決定する Q20 申立書と同意書の被保険者氏名等を自署した場合に押印は必要か A. 記名押印でも自署でも差し支え無い

Q21 被保険者の同意書は 健康保険組合の被保険者であれば 日本年金機構及び健康保険組合あてに各々 2セット作成する必要があるか また 本人と事業主との間で原本 2 通を作成する必要があるか A 各々 2セット作成する必要は無く 例えば原本を事業主が保管し 写しを日本年金機構及び健康保険組合に提出する取扱いとして差し支えない ただし 日本年金機構及び健康保険組合に提出する同意書は同じ内容とすること Q22 被保険者の同意書は毎年提出する必要があるのか A. 被保険者が毎年同意するとは限らないので 毎年提出いただくこと Q23 年間の報酬を確認できる書類とは何か A. 原則として 様式例 2を参考に1 年間の報酬を記載いただき 例年の状況 標準報酬月額の比較等を確認されたい なお 保険者等の必要に応じて 様式例 2に代えて賃金台帳を利用したり 様式例を変更したりしてもよいが 日本年金機構及び健康保険組合に提出する書類に記載する内容は同じ内容とすること Q24 今回の取扱いの変更はいつから適用されるのか A. 平成 23 年度の定時決定から適用される