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32 子宮頸癌 子宮体癌 卵巣癌での進行期分類の相違点 進行期分類の相違点 結果 考察 1 子宮頚癌ではリンパ節転移の有無を病期判定に用いない 子宮頚癌では0 期とⅠa 期では上皮内に癌がとどまっているため リンパ節転移は一般に起こらないが それ以上進行するとリンパ節転移が出現する しかし 治療方法

1. 来院経路別件数 非紹介 30 他疾患経過 10 自主受診観察 紹介 20 他施設紹介 合計 患者数 割合 12.1% 15.7% 72.2% 100.0% 27.8% 72.2% 100.0% 来院経路別がん登録患者数 がん患者がどのような経路によって自施設を受診し

外来在宅化学療法の実際

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

1)表紙14年v0

院内がん登録集計報告

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

5. 乳がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 乳房切除 乳房温存 乳房再建 冷凍凝固摘出術 1 乳腺 内分泌外科 ( 外科 ) 形成外科 2 2 あり あり なし あり なし なし あり なし なし あり なし なし 6. 脳腫瘍 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専

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遠隔転移 M0: 領域リンパ節以外の転移を認めない M1: 領域リンパ節以外の転移を認める 病期 (Stage) 胃がんの治療について胃がんの治療は 病期によって異なります 胃癌治療ガイドラインによる日常診療で推奨される治療選択アルゴリズム (2014 年日本胃癌学会編 : 胃癌治療ガイドライン第

付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC

がん登録実務について

院内がん登録とは?

43048腎盂・尿管・膀胱癌取扱い規約第1版 追加資料

Microsoft PowerPoint 病期分類概論 ppt[読み取り専用]

付表 登録数 : 施設 部位別 総数 1 総数 口腔咽頭 食道 胃 結腸 直腸 ( 大腸 ) 肝臓 胆嚢胆管 膵臓 喉頭 肺 骨軟部 皮膚 乳房

スライド タイトルなし

院内がん登録とは?

付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC

付表 登録数 : 施設 部位別 総数 1 総数 口腔咽頭 食道 胃 結腸 直腸 ( 大腸 ) 肝臓 胆嚢胆管 膵臓 喉頭 肺 骨軟部 皮膚 乳房 全体

< 高知県立幡多けんみん病院 年院内がん登録 ( 詳細 )> 性 ~9 ~9 ~9 ~9 ~9 ~9 ~9 9~ 総計件数比率 口腔 咽頭食道胃結腸直腸肝臓胆嚢 胆管膵臓喉頭肺骨 軟部皮膚乳房子宮頸部子宮体部卵巣前立腺膀胱腎 他の尿路 女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

院内がん登録について 院内がん登録とは がん ( 悪性腫瘍 ) の診断 治療 予後に関する情報を収集 整理 蓄積し 集計 解析をすることです 登録により収集された情報は 以下の目的に使用されます 診療支援 研修のための資料 がんに関する統計資料 予後調査 生存率の計測このほかにも 島根県地域がん登録

          

福島県のがん死亡の年次推移 福島県におけるがん死亡数は 女とも増加傾向にある ( 表 12) 一方 は 女とも減少傾向にあり 全国とほとんど同じ傾向にある 2012 年の全のを全国と比較すると 性では高く 女性では低くなっている 別にみると 性では膵臓 女性では大腸 膵臓 子宮でわずかな増加がみられ

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( / ) 上記外来の名称 ストマ外来 対象となるストーマの種類 コロストーマとウロストーマ 4 大腸がん 腎がん 膀胱がん ストーマ管理 ( 腎ろう, 膀胱ろう含む ) ろう孔管理 (PEG 含む ) 尿失禁の管理 ストーマ外

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00467TNM悪性腫瘍の分類日本語版第7版

8 整形外科 骨肉腫 9 脳神経外科 8 0 皮膚科 皮膚腫瘍 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 神経膠腫 脳腫瘍 膠芽腫 頭蓋内原発胚細胞腫 膠芽腫 小児神経膠腫 /4 別紙 5( 臨床試験 治験 )

目 次 統計の説明 部位( 中分類 ) 別男女別腫瘍数 1 部位別腫瘍数 < 総数グラフ> 2 部位別腫瘍数 < 男性グラフ> 3 部位別腫瘍数 < 女性グラフ> 4 部位( 中分類 ) 別年齢階層別腫瘍数 5 部位( 中分類 ) 別来院経路別腫瘍数 6 来院経路別腫瘍数 <グラフ> 7 部位( 中

目 次 統計の説明 部位( 中分類 ) 別男女別腫瘍数 1 部位別腫瘍数 < 総数グラフ> 2 部位別腫瘍数 < 男性グラフ> 3 部位別腫瘍数 < 女性グラフ> 4 部位( 中分類 ) 別年齢階層別腫瘍数 5 部位( 中分類 ) 別来院経路別腫瘍数 6 来院経路別腫瘍数 <グラフ> 7 部位( 中

原発不明がん はじめに がんが最初に発生した場所を 原発部位 その病巣を 原発巣 と呼びます また 原発巣のがん細胞が リンパの流れや血液の流れを介して別の場所に生着した結果つくられる病巣を 転移巣 と呼びます 通常は がんがどこから発生しているのかがはっきりしている場合が多いので その原発部位によ

院内がん登録について 院内がん登録とは がん ( 悪性腫瘍 ) の診断 治療 予後に関する情報を収集 整理 蓄積し 集計 解析をすることです 登録により収集された情報は 以下の目的に使用されます 診療支援 研修のための資料 がんに関する統計資料 予後調査 生存率の計測このほかにも 島根県地域がん登録

PowerPoint プレゼンテーション

1981 年 男 全部位 C00-C , , , , ,086.5 口腔 咽頭 C00-C

目 次 統計の説明 部位( 中分類 ) 別男女別腫瘍数 1 部位別腫瘍数 < 総数グラフ> 2 部位別腫瘍数 < 男性グラフ> 3 部位別腫瘍数 < 女性グラフ> 4 部位( 中分類 ) 別年齢階層別腫瘍数 5 部位( 中分類 ) 別来院経路別腫瘍数 6 来院経路別腫瘍数 <グラフ> 7 部位( 中

腫瘍センターの稼働実績 ( 平成 29 年 9 月 ) 最終版 H28 年 9 月 H29 年 9 月 H29 年度累 H28 年 9 月 H29 年 9 月 H29 年度累 H28 年 9 月 H98 年 9 月 H29 年度累

Microsoft Word - 眼部腫瘍.doc

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子宮頸がん 1. 子宮頸がんについて 子宮頸がんは子宮頸部に発生するがんです ( 図 1) 約 80% は扁平上皮がんであり 残りは腺がんですが 腺がんは扁平上皮がんよりも予後が悪いといわれています 図 1 子宮頸がんの発生部位 ヒトパピローマウイルス (HPV) 感染は子宮頸がんのリスク因子です

表 1. 罹患数, 罹患割合 (%), 粗罹患率, 年齢調整罹患率および累積罹患率 ; 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く ; 部位別, 性別 B. 上皮内がんを含む 表 2. 年齢階級別罹患数, 罹患割合 (%); 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く B. 上皮内がんを含む 表 3. 年齢

腹腔鏡補助下膀胱全摘除術の説明と同意 (2) 回腸導管小腸 ( 回腸 ) の一部を 導管として使う方法です 腸の蠕動運動を利用して尿を体外へ出します 尿はストーマから流れているため パウチという尿を溜める装具を皮膚に張りつけておく必要があります 手術手技が比較的簡単であることと合併症が少

日産婦誌61巻4号研修コーナー

A 2010 年山梨県がん罹患数 ( 全体 )( 件 ) ( 上皮内がんを除く ) 罹患数 ( 全部位 ) 5,6 6 男性 :3,339 女性 :2,327 * 祖父江班モニタリング集計表から作成 * 集計による主ながんを表示

地域公開講演会 2007.3.24

第13回がん政策サミット 2016秋

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腫瘍センターの稼働実績 ( 平成 29 年 8 月 ) 最終版 H28 年 8 月 H29 年 8 月 H29 年度累 H28 年 8 月 H29 年 8 月 H29 年度累 H28 年 8 月 H98 年 8 月 H29 年度累

1. 部位別登録数年次推移 表は 部位別に登録数の推移を示しました 2015 年の登録数は 1294 件であり 2014 年と比較して 96 件増加しました 部位別の登録数は 多い順に大腸 前立腺 胃 膀胱 肺となりました また 増加件数が多い順に 皮膚で 24 件の増加 次いで膀胱 23 件の増加

平成29年度沖縄県がん登録事業報告 背表紙印字

虎ノ門医学セミナー

H27栃木県のがんH27.indd

限局性前立腺がんとは がんが前立腺内にのみ存在するものをいい 周辺組織やリンパ節への局所進展あるいは骨や肺などに遠隔転移があるものは当てはまりません がんの治療において 放射線療法は治療選択肢の1つですが 従来から行われてきた放射線外部照射では周辺臓器への障害を考えると がんを根治する ( 手術と同

094 小細胞肺がんとはどのような肺がんですか んの 1 つです 小細胞肺がんは, 肺がんの約 15% を占めていて, 肺がんの組 織型のなかでは 3 番目に多いものです たばことの関係が強いが 小細胞肺がんは, ほかの組織型と比べて進行が速く転移しやすいため, 手術 可能な時期に発見されることは少

胃がんの内視鏡的治療 ( 切除 ) とは胃カメラを使ってがんを切除する方法です. 消化器内科 胃がん 治癒 胃がん切除

性黒色腫は本邦に比べてかなり高く たとえばオーストラリアでは悪性黒色腫の発生率は日本の 100 倍といわれており 親戚に一人は悪性黒色腫がいるくらい身近な癌といわれています このあと皮膚癌の中でも比較的発生頻度の高い基底細胞癌 有棘細胞癌 ボーエン病 悪性黒色腫について本邦の統計データを詳しく紹介し

各医療機関が専門とするがんに対する診療機能 1. 肺がん 治療の実施 (: 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 当該疾患を専門としている 開胸 胸腔鏡下 定位 小線源治療 1 呼吸器内科 8 2 呼吸器外科 3 3 腫瘍内科 放射線治療科 1 グループ指定を受ける施設との連携 昨年

2. 転移するのですか? 悪性ですか? 移行上皮癌は 悪性の腫瘍です 通常はゆっくりと膀胱の内部で進行しますが リンパ節や肺 骨などにも転移します 特に リンパ節転移はよく見られますので 膀胱だけでなく リンパ節の検査も行うことが重要です また 移行上皮癌の細胞は尿中に浮遊していますので 診断材料や

この PDF では 大腸がんの治療方針を考えるお手伝いをします 大腸がんの治療法には 主に内視鏡的治療 外科療法 放射線療法 化学療法があります が 可能となる治療選択肢は がんの状態やあなた自身の状態によって変わります あなたのご自身の状態を知ることは大切です 不明なことは医師に相談しましょう 2


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PDF

日本の方が多い 表 2 は日本の癌罹患数の多い順の第 7 位までの部位とそれに対応する米国の数値と日 米比を示す 赤字と青字の意味は表 1 と同じである 表 2: 部位別の癌罹患数 : 日 米比較日 / 米 0.43 部位 罹患数 ( 日 ) (2002)( 人 ) 罹患数 ( 米 ) 罹患数比日本

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松江市立病院 院内がん登録 2017 年 診断症例報告書

Microsoft PowerPoint - 印刷用 DR.松浦寛 K-net配布資料.ppt [互換モード]

15 氏 名 し志 だ田 よう陽 すけ介 学位の種類学位記番号学位授与の日付学位授与の要件 博士 ( 医学 ) 甲第 632 号平成 26 年 3 月 5 日学位規則第 4 条第 1 項 ( 腫瘍外科学 ) 学位論文題目 Clinicopathological features of serrate

腸がん1. がん大入浴について手術後は清潔にすることが肝心です 毎日必ずシャワーや入浴をしましょう 創部もこわがらずに洗い流しましょう 創などの感染について手術から30 日以内には手術での創などが膿んだりすることがあります 手術後のサージカルサイトインフェクション (SSI) といいます 傷口はもち

ける発展が必要です 子宮癌肉腫の診断は主に手術進行期を決定するための子宮摘出によって得られた組織切片の病理評価に基づいて行い 組織学的にはいわゆる癌腫と肉腫の2 成分で構成されています (2 近年 子宮癌肉腫は癌腫成分が肉腫成分へ分化した結果 組織学的に2 面性をみる とみなす報告があります (1,

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

2 ている人に膀胱がん膀胱がんが好発することがあります 好発することがあります 一方 ワラビ ゼンマイなどの食べ物や抗がん剤など一部の医薬品も膀胱がんと関係があるといわれています 中東や北アフリカなどの中東や北アフリカなどの発展途上国で発展途上国では住血吸虫症が膀胱がんを引きおこす膀胱がんを引きおこ

IARC/IACRにおける多重がんの判定規則改訂版のお知らせ

がんの診療の流れ この図は がんの 受診 から 経過観察 への流れです 大まかでも 流れがみえると心にゆとりが生まれます ゆとりは 医師とのコミュニケーションを後押ししてくれるでしょう あなたらしく過ごすためにお役立てください がんの疑い 体調がおかしいな と思ったまま 放っておかないでください な

乳癌かな?!と思ったら

腹腔鏡下前立腺全摘除術について

記入方法

腹腔鏡下前立腺全摘除術について

2

7. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : グループ指定により対応しているがん : 診療を実施していないがん 別紙 に入力したが反映されています 治療の実施 ( : 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 集学的治療 標準的治療の提供体制 : : グループ指定により対応 ( 地域がん診療病

巽病院で大腸癌 巽病院で大腸癌手術をお受けになる方に 大腸癌手術をお受けになる方に 巽病院では,患者さんの人権を尊重し,患者さんにご満足頂け,喜んで退院して頂け るような治療を目指しています 手術前には十分な説明をし,ご納得頂いた上で,最も 良いと思われる治療法を選択して頂くことにしております 大腸

膵臓癌について

腎がん はじめに 腎臓は 背部の肋骨下端の高さにある臓器で 尿を作ったり 血圧を調節するホルモンや造血に関係するホルモンを産生したりしています 腎がんは主に腎臓の近位尿細管上皮を由来とするがんで 50 歳代から70 歳代で発生することが多く 女性よりも男性に多く見られます その危険因子としては肥満や

Microsoft PowerPoint - komatsu 2

補遺 4 医療機関と患者会 患者支援団体での調査結果の比較 問 1 がんと診断されたのはいつですか ( 年代別 ) 診断年齢 医療機関患者会実数 (%) 実数 (%) 1.20 代 81 (1.1%) 29 (4.8%) 2.30 代 334 (4.6%) 101 (16.8%) 3.40 代 98

Microsoft PowerPoint - 平成28年届出についてフィードバック_ pptx

1 早期癌 表在癌の病態 食道癌は消化器癌の中でも予後不良の癌の代表であったが診断および集学的治療の進歩により予後が向上してきた. 特に早期癌の状態で発見できれば, その予後は大いに期待できるのみならず, 標準治療であるリンパ節郭清を伴う胸部食道切除に比し, 身体への侵襲が極めて小さい内視鏡的治療に

今日の内容 1. がん対策 ( 山梨県がん対策推進条例及び山梨県がん対策推進計画 ) 2. がんデータ ( 死亡者数 罹患率など ) 3. がん検診

cm 以上の腫瘍では悪性化していることも考慮する必要があります ただし 良性腫瘍でも長期間放置すれば大きくなりますので サイズが大きいからと言って悪性とは限りません 成長速度: 悪性度の高い腫瘍では 大きくなるスピードが速くなります 腫瘍がいつからあったか 最近はどのくらいのスピードで大きくなってき

手術の概要 尿道 膀胱 精嚢 前立腺 直腸 手術の目的は前立腺と付随する精囊を一緒に全部とることです 前立腺を摘出した後に膀胱と尿道をつなげます また 前立腺の近くにあるリンパ節を取ることもあります 高リスクの前立腺がんでは出来るだけ広い範囲のリンパ節をとることもあります 摘出部位 麻酔方法 : 全

日産婦誌61巻5号研修コーナー

スライド 1

1. 年次推移と部位別 四国がんセンター 1-1. の年次推移 診断年 21 年 * 214 年 12 月末時点での登録件数の集計 211 年 212 年 213 年 214 年 全体男性女性 症例区分 8を除く 全体男性女性男女比 件数 (%) 件数 (%) 件数 (%) 件数 (%) 件数 (%

アプローチ 第50号

事業評価のためのチェックリスト ( 単位 : %) (2) 平成 27 年度の原発がんに対する早期がん割合を把握しましたか 肺がんでは臨床病期 Ⅰ 期がん割合 乳がんでは臨床病期 Ⅰ 期までのがん割合を指す (2-1)

Transcription:

相澤病院におけるがん治療症例に関する統計調査 年版. 臓器がん登録の生存率解析 ( 対象症例 : 各診療科における手術症例 ) ) 胃がん外科手術 p.3 ) 大腸がん外科手術 p.5 3) 肝がん p.7 4) 乳がん p.9 5) 膀胱がん p. 6) 肺がん p.3 7) 腎がん p.5 8) 腎盂尿管がん p.7. 院内がん登録の生存率解析 ( 対象症例 : 当院で治療した症例 ) 注 : 手術症例だけではなく 抗がん剤や放射線による治療を含むため 同じ臓器でも臓器がん登録の生存率と異なる値となります ) 胃がん p. ) 大腸がん p. 3) 肺がん p.4 4) 乳がん p.6 5) 肝がん p.8 6) 膵臓がん p.9 7) 前立腺がん p.3 8) 膀胱がん p.33 9) 甲状腺がん p.35

臓器がん登録編

胃がんの 5 年生存率データ :/4~9/ 観察終了日 :// 計 6 症例調査対象 : 当院で初回手術 ( 開腹手術或は腹腔鏡手術 ) を受けた胃がん患者 調査対象に対する消息判明率 :99.7% ( 単位 :%) ステージ ( 規約第 3 版 ) ⅠA ⅠB Ⅱ ⅢA ⅢB 全体 症例数 79 95 6 67 3 89 6 年 (365 日 ) 98. 96.5 96.5 95. 78.3 7. 9.4 年 (73 日 ) 96.7 96.5 9.3 8. 6.7 4. 84.4 3 年 (95 日 ) 94.7 88.5 87.4 69.5 44.3 6.5 77.5 4 年 (46 日 ) 9.8 88.5 78.6 55.9 9.5 8.9 7.4 5 年 (85 日 ) 9. 8.5 74.9 55.9 4.6 3.5 69.5 学会平均 5 年生存率 * 93.4 87. 68.3 5. 3.8 6.6 73.7 *: 日本胃癌学会全国登録 99 年症例より注 : 開腹手術とは一般的な手術方法でお腹を切って行う手術となります 腹腔鏡手術とは炭酸ガスで腹部を膨らませて 腹腔鏡を腹部の中に入れその画像を見ながら小さな孔から器具を入れて手術を行います 出処 : 国立がんセンターがん対策情報センターより引用 胃がんの生存曲線 ( データ :/4~9/ 観察終了日 :// 計 6 症例 ) % 9% 8% 7% ⅠA(79 例 ) 9.% ⅠB(95 例 ) 8.5% Ⅱ(6 例 ) 74.9% 生存率 6% 5% 4% 3% ⅢA(67 例 ) 55.9% ⅢB(3 例 ) 4.6% % % % 365 73 95 生存日数 ( 日 ) (3 年 ) (89 例 ) 3.5% 46 85 (5 年 ) stage-Ⅰa stage-Ⅰb stage-Ⅱ stage-Ⅲa stage-Ⅲb stage- 生存率の解析方法はカプラン マイヤー法 3

胃がんの病期分類 病期とは がんの進行の程度を示す言葉で 英語をそのまま用いてステージともいいます 説明などでは ステージ という言葉が使われることが多いかもしれません ~4の病期に分けますが ローマ数字が使われています I 期 (IA IB) II 期 III 期 (IIIA IIIB) IV 期に分類されています 病期は がんが胃の壁の中にどのくらい深くもぐっているのか ( 深達度 ) リンパ節や他の臓器への転移があるかどうかによって決まります 病期によって治療方法が決まっています がんの深さが粘膜下層までのものを 早期胃がん 深さが粘膜下層を越えて固有筋層より深くに及ぶものを 進行胃がん といいます がんが胃の壁の内側から外側に向かって深く進むに従い 転移することが多くなります 病期は治療前の検査によって決まりますが 手術のときに転移などが見つかれば 変更されることもあります 国立がんセンターがん対策情報センターより引用 リンパ節深さ 転移がんの浸潤が粘膜 (M) または粘膜下組織 (SM) にとどまるものがんの浸潤が粘膜下組織を超えているが 固有筋層 (MP) または漿膜下組織 (SS) にとどまるものがんの浸潤が漿膜下組織を超えて漿膜に接しているか またはこれを破って遊離腹腔に露出しているもの (SE) がんの浸潤が直接多臓器まで及ぶもの (SI) 肝 肺 腹膜など遠くに転移している 胃を養う血管にさらに遠くのリリンパ節への転胃に接したリンパ沿ったリンパ節ンパ節に転移移がない節に転移があるに転移があるがある ⅠA ⅠB Ⅱ ⅠB Ⅱ ⅢA Ⅱ ⅢA ⅢB ⅢA ⅢB 日本胃癌学会編 胃がん治療ガイドラインの解説 ( 一般用 ) ( 金原出版 ) より一部改変 4

大腸がんの 5 年生存率データ :/4~9/ 観察終了日 :// 計 7 症例調査対象 : 当院で初回手術 ( 開腹手術或は腹腔鏡手術 ) を受けた大腸がん患者 調査対象に対する消息判明率 :% ( 単位 :%) ステージ ( 規約第 3 版 ) Ⅰ Ⅱ ⅢA ⅢB 全体 症例数 54 34 95 8 7 7 年 (365 日 ) 99. 98. 97.8 98.9 77.5 95. 年 (73 日 ) 97.6 97.4 94.4 94. 8.8 5. 89. 3 年 (95 日 ) 6.9 *: 大腸癌研究会 大腸癌全国登録 99~994 年度症例より注 : 開腹手術とは一般的な手術方法でお腹を切って行う手術となります 腹腔鏡手術とは炭酸ガスで腹部を膨らませて 腹腔鏡を腹部の中に入れその画像を見ながら小さな孔から器具を入れて手術を行います 国立がんセンターがん対策情報センターより引用出処 : 97.6 96. 88.9 87.6 33. 8. 4 年 (46 日 ) 97.6 93.5 84.5 8. 56.3 8.4 77.6 5 年 (85 日 ) 97.6 9.3 8.8 74.4 5.6 5.5 74. 学会平均 5 年生存率 * 94.3 9.6 8. 7.4 56. 3. 69.9 % 大腸がんの生存曲線 ( データ :/4~9/ 観察終了日 :// 計 7 例 ) (54 例 ) 97.6% 生存率 9% 8% 7% 6% 5% 4% Ⅰ( 例 ) 9.3% Ⅱ(34 例 ) 8.8% ⅢA(95 例 ) 74.4% ⅢB(8 例 ) 5.6% 3% % (7 例 ) 5.5% % % 365 73 95 日数 (3 年 ) stage- stage-i stage-Ⅱ stage-Ⅲa stage-Ⅲb stage- 46 85 (5 年 ) 生存率の解析方法はカプラン マイヤー法 5

大腸がんの病期分類 病期とは がんの進行の程度を示す言葉で 英語をそのまま用いて ステージ ともいいます 説明などでは ステージ という言葉が使われることが多いかもしれません 大腸がんでは 期 Ⅰ 期 Ⅱ 期 Ⅲ 期 期に分類されています 病期はがんの大きさではなく 大腸の壁の内にがんがどの程度深く入り込んでいるか ( 深達度 ) 周囲組織への拡がり( 浸潤 ) の程度 およそリンパ節への転移や肝臓 肺などの遠隔臓器への転移の有無によって決まります 病期によって治療方法が決まっています 国立がんセンターがん対策情報センターより引用 6

肝がんの 5 年生存率データ :/6~7/ 観察終了日 :// 計 37 症例 調査対象 : 当院で初回治療 ( 肝動脈塞栓術 (TAE) 或はラジオ波凝固治療 (RFA)) を受けた肝がん患者 調査対象に対する消息判明率 :99.3% ( 単位 :%) ステージ ( 規約第 4 版 ) 症例数 年 年 3 年 4 年 5 年 Ⅰ 3 9.9 78.6 5. 8.6 8.6 Ⅱ 49 83.7 73.5 55. 4.8 3.9 Ⅲ 5 73. 4.4 7.3 5.4.8 A 9 3.6 3.6 6.3 7.5 8.8 全体 37 67.3 49.3 3. 3. 8. 注 : 肝動脈塞栓術 (TAE) とはがんに酸素を供給している血管を人工的にふさぎ がんを兵糧攻めにする治療法です ラジオ波凝固治療 (RFA) とは特殊な針を体外から肝がんへ挿し込み 通電することにてその針の先端部分から熱が発生し がんを焼灼する治療法です 国立がんセンターがん対策情報センターより引 用 肝がんの生存曲線 ( データ :/6/5~7//9 観察終了日 :// 計 38 症例 ) % 9% 8% 7% 生存率 6% 5% 4% Ⅱ(49 例 ) 36.4% 3% % % % Ⅰ(4 例 ) 8.6% Ⅲ(5 例 ) 5.4% A(9 例 ) 8.8% 365 73 95 46 85 生存日数 ( 日 ) stage-Ⅰ stage-Ⅱ stage-Ⅲ stage-a 7 生存率の解析方法はカプラン マイヤー法

肝がんの病期分類 肝がんの病期は一般に がんの大きさ 個数 がん細胞が肝臓内にとどまっているか 体のほかの部分まで広がっているかによって分類されます 国立がんセンターがん対策情報センターより引用 8

乳がんの 5 年生存率データ :/~7/ 観察終了日 :// 計 69 症例 調査対象 : 当院で初回手術 ( 乳房切除術或は乳房部分切除手術 ) を受けた乳がん患者調査対象に対する消息判明率 :99.6% ( 単位 :%) ステージ 年 年 3 年 4 年 5 年症例数 ( 規約第 6 版 ) (365 日 ) (73 日 ) (95 日 ) (46 日 ) (85 日 ) Ⅰ ⅡA ⅡB ⅢA ⅢB ⅢC 全体 86 7 39 3 7 5 5 69 95.5 97.4 9.3 8 98.5 95.5 96.5 9.3 9.3 85. 6 94.8 注 : 乳房切除術 ( 全乳房切除術 胸筋温存乳房切除術 ) と乳房部分切除手術との説明について 乳房切除術全乳房切除術 : がんのできた側の乳房を全部切除し わきの下のリンパ節の切除は行わない場合をいいます 胸筋温存乳房切除術 : 乳房とわきの下のリンパ節を切除します ( この術式が最も一般的な乳がんの手術方法です ) 乳房部分切除手術はしこりを含めた乳房の一部分を切除する方法で 乳房温存手術 と呼ばれます 出処 : 国立がんセンターがん対策情報センター国立がんセンターがん対策情報センターより引用 95.5 94. 97. 89.7 84.6 8.5 6 9. 95.5 94. 95.6 86.8 84.6 77.6 6 9.9 95.5 94. 9.4 86.8 84.6 77.6 3 89. % 乳がんの生存曲線 ( データ ://7~7//9 観察終了日 :// 計 69 症例 ) 9% 8% 7% 生存率 6% 5% 4% 3% % % % 365 73 生存日数 ( 日 ) 95(3 年 ) 46 85(5 年 ) 期 ( 例 ) Ⅰ 期 (86 例 ) ⅡA 期 (7 例 ) ⅡB 期 (39 例 ) ⅢA 期 (3 例 ) ⅢB 期 (7 例 ) ⅢC 期 (5 例 ) 期 (5 例 ) 95.5% 94.% 9.4% 86.8% 84.6% 77.6% % 3% 生存率の解析方法は stage- stage-i stage-Ⅱa stage-Ⅱb stage-Ⅲa stage-Ⅲb stage-Ⅲc stage- カプラン マイヤー法 9

乳がんの病期分類 乳がんという診断がついた場合 がんが乳腺の中でどの程度拡がっているか 遠隔臓器に転移しているかについての検査が行われます 乳がんの拡がり すなわち乳房のしこりの大きさ 乳腺の領域にあるリンパ節転移の有無 遠隔転移の有無によって大きく5 段階の臨床病期 ( ステージ ) に分類され この臨床病期に応じて治療法がかわってきます 国立がんセンターがん対策情報センターより引用 リンパ節 所属リンパ節転移なし 可動性の同側腋窩リンパ節移転 固定した同側腋窩リンパ節移転 または臨床的に腋窩リンパ節移転を認めない場合で 臨床的に明らかな同 わきの下のリンパ節と胸骨の内側のリンパ節の両方に転移のある場合 あるいは鎖骨の上下にあるリンパ 深さ 転移 側胸骨傍リンパ節転移 節に転移がある場合 乳管内癌 ( 非浸潤がん ) しこりの大きさが cm 以下の腫瘍しこりの大きさが cm を超えるが 5cm 以下の腫瘍しこりの大きさが 5cm を超える腫瘍腫瘍の大きさに関係なく 胸壁または皮膚への直接進展を示す腫瘍 該当なし 該当なし 該当なし Ⅰ ⅡA ⅢA ⅢC ⅡA ⅡB ⅢA ⅢC ⅡB ⅢA ⅢA ⅢC ⅢB ⅢB ⅢB ⅢC 遠隔転移している

膀胱がんの 3 年生存率データ :/~7/ 観察終了日 :// 計 4 症例 調査対象 : 当院で初回治療 ( 経尿道的膀胱腫瘍切除術 (TUR-BT) 或は膀胱全摘 除術 ) を受けた膀胱がん患者 調査対象に対する消息判明率 :% ステージ ( 規約第 3 版 ) is a Ⅰ Ⅱ 症例数 5 84 5 5 4 年 (365 日 ) 98.8 88. 8 5 年 (73 日 ) 8 96.4 84. 4 5 3 年 (95 日 ) 8 9.9 7. 4 5 ( 単位 :%) 全体 4 94.4 88.7 83.9 注 : 経尿道的膀胱腫瘍切除術 (TUR-BT) とは膀胱内に特殊な膀胱鏡を入れて内視鏡で確認しながら 電気メスでがん組織を切除する方法です 膀胱全摘除術とはがんの浸潤度が高く TUR-BTで不十分な時にはこの手術が必要です 国立がんセンターがん対策情報センターより引用 % 9% 8% 膀胱がんの生存曲線 ( データ ://3~//8 観察終了日 :// 計 4 症例 ) Ⅲ( 例 ) % a(84 例 ) 9.9% is(5 例 ) 8% 生存率 7% 6% 5% 4% 3% Ⅰ(5 例 ) 7.% Ⅱ(5 例 ) 4% (4 例 ) 5% % % % 365 73 95 生存日数 ( 日 ) stage-is stage-a stage-Ⅰ stage-Ⅱ stage-Ⅲ stage- 生存率の解析方法はカプラン マイヤー法

膀胱がんの病期分類 病期とは がんの進行の程度を示す言葉で 英語をそのまま用いて ステージ ともいいます 説明などでは ステージ という言葉が使われることが多いかもしれません ~4 の病期に分けますが ローマ数字が使われます 病期は がんがどのぐらい深く入り込んでいるか ( 深達度 :Tis~T4) リンパ節や他の臓器への転移があるかどうかで決まります 画像診断と膀胱粘膜生検による組織検査の結果に基づいて診断した病期と異型度によって治療方法が決まっていきます 国立がんセンターがん対策情報センターより引用 膀胱癌のタイプ リンパ節 リンパ節や他の臓器に転移 リンパ節または他の臓器 深さ 転移 を認めない に転移がある 膀胱の内側の粘膜にとどまる ( 上皮内が ん 表在性がん ) 膀胱の粘膜下層に達している Ⅰ 筋層の半分にとどまる Ⅱ 筋層の半分を超えている Ⅱ 筋層を超えて膀胱壁の外側に出ている ( 顕 Ⅲ 微鏡上 ) 筋膜を超えて膀胱壁の外側に出ている ( 肉 Ⅲ 眼で ) 前立腺 子宮 膣に及んでいる Ⅲ 骨盤壁または腹壁まで浸潤している

5 年 7 月 ~7 年 月当院で手術した患者の追跡調査 ( 年ファローアップ調査 ) 当院における肺癌の生存率解析 ( 年 FU 調査後 臓器がん登録 調査基準日 ://) 経過年数 :3 年超え 経過年数 :5 年超え ステージ (UICC) 患者数 3 年までの生存状態 生存 死亡 脱落 患者数 5 年までの生存状態 生存 死亡 脱落 3 年生存率 5 年生存率 備考 ⅠA 8 8 ⅠB ⅡA 4 4 ⅡB ⅢA 3 66.7 原病死 : 人 合計 7 6 3

病期とは がんの進行の程度を示す言葉で 英語をそのまま用いてステージともいいます 説明などでは ステージ という言葉が使われることが多いかもしれません 病期には ローマ数字が使われ 肺がんでは Ⅰ 期 (ⅠA ⅠB) Ⅱ 期 (ⅡA ⅡB) Ⅲ 期 (ⅢA ⅢB) 期に分類されています 肺がんでは がんの大きさ がんがどこまで広がっているか リンパ節または肺の中の他の場所や脳や肝臓 副腎 骨などへの転移があるかどうかによって病期が決められています 病期によって治療方法の選択肢が決まっています 病期は治療前の検査によって決まりますが 手術のときに転移などが見つかれば 変更されることもあります 肺がんの病期分類 胸部の解剖図 国立がんセンターがん対策情報センターより引用 リンパ節への転移 他の臓器への大きさ 広がり転移 リンパ節への転移がない 肺門リンパ節に転移がある 縦隔のリンパ節に転移がある 反対側の肺のリンパ節や首の付け根のリンパ節に転移がある 肺の中の他の場所 脳 肝臓 副腎 骨などへ転移がある 原発巣 * にとどまっており 3cm 以下 ⅠA ⅡA ⅢA ⅢB 原発巣にとどまっているが 3cm を超える または主気管支へ広がるが気管分岐部から cm 以上離れている ⅠB ⅡB ⅢA ⅢB 胸壁 胸膜 横隔膜 心膜などに広がってい る または主気管支への広がりが気管分岐部から cm 未満 ⅡB ⅢA ⅢA ⅢB 縦隔 心臓などへの広 がり 胸膜への播種 ** 悪性胸水 *** が見ら ⅢB ⅢB ⅢB ⅢB れる * 原発巣 : 最初にがんになった病変部のこと ** 播種 : がんが直接広がるのではなく ばらまかれたように広がること *** 悪性胸水 : 胸水のなかにがん細胞がみられること日本肺癌学会編. 臨床 病理肺癌取り扱い規約 3 年 月 ( 改訂第 6 版 ) ( 金原出版 ) より一部改変 4

3 年 7 月 ~7 年 月当院で手術した患者の追跡調査 (9 年ファローアップ調査 ) 当院における腎癌の生存率解析 ( 年 FU 調査後 臓器がん登録 調査基準日 ://) 経過年数 :3 年超え 経過年数 :5 年超え ステージ (UICC) 患者数 3 年までの生存状態 生存 死亡 脱落 患者数 5 年までの生存状態 生存 死亡 脱落 3 年生存率 5 年生存率 備考 Ⅰ 7 5 8 88. 8 他病死 : 人 Ⅱ Ⅲ 5 原病死 : 人 合計 9 3 4 3 5

腎がん ( 腎細胞がん ) の病期分類 病期とは がんの進行の程度を示す言葉で 英語をそのまま用いてステージともいいます 説明などでは ステージ という言葉が使われることが多いかもしれません ~4の病期に分けますが ローマ数字が使われ Ⅰ 期 Ⅱ 期 Ⅲ 期 期に分類されています 病期は がんの大きさや周辺の組織のどこまで広がっているか リンパ節や他の臓器への転移があるかどうかで決まります 国立がんセンターがん対策情報センターより引用 転移 リンパ節や他の 他の臓器に転移はないが 他の臓器に転移がある 臓器に転移を認 所属リンパ節に ヵ所転移 が 所属リンパ節に ヵ所 広がり めない がある 以上転移がある 直径 4cm 以下で腎臓内にとどまる直径 4~7cm で腎臓内にとどまる直径 7cm 以上で腎臓内にとどまる副腎または周囲の脂肪組織まで及んでいる腎静脈または横隔膜下の下大静脈内に広がっている横隔膜を越える下大静脈内に広がっているゲロタ筋膜を越えて広がっている Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅱ Ⅲ Ⅲ Ⅲ Ⅲ Ⅲ Ⅲ Ⅲ 日本泌尿器科学会 / 日本病理学会 / 日本医学放射線学会編. 腎癌取扱い規約 ( 第 3 版 ) ( 金原出版 ) より一部改変 6

3 年 3 月 ~7 年 月当院で手術した患者の追跡調査 (9 年ファローアップ調査 ) 当院における腎盂 尿管癌の生存率解析 ( 年 FU 調査後 臓器がん登録 調査基準日 ://) 経過年数 :3 年超え 経過年数 :5 年超え ステージ (UICC) 患者数 3 年までの生存状態 生存 死亡 脱落 患者数 5 年までの生存状態 生存 死亡 脱落 3 年生存率 5 年生存率 備考 a 4 3 75 5 Ⅰ Ⅱ 原病死 : 人 Ⅲ 3 33.3 原病死 : 人 3 3 66.7 66.7 原病死 : 人 合計 7 5 9 4 5 7

腎盂 尿管がんの病期分類 病期とは がんの進行の程度を示す言葉で 英語をそのまま用いてステージともいいます 説明などでは ステージ という言葉が使われることが多いかもしれません ~4の病期に分けますが ローマ数字が使われ Ⅰ 期 Ⅱ 期 Ⅲ 期 期に分類されています 病期は がんの大きさや周辺の組織のどこまで広がっているか リンパ節や他の臓器への転移があるかどうかで決まります 病期によって治療方法を選択しますが 必ずしも治療前のステージが正しいとは限りません 手術を行って摘出した組織を顕微鏡で調べる組織検査の結果が 術前の画像診断と必ずしも一致しないこともあるからです その場合は 組織検査の結果に従ってその後の治療を選択します 国立がんセンターがん対策情報センターより引用 広がり 転移 リンパ節や他の臓器に転移を認めない リンパ節または他の臓器に転移がある がんが腎盂 尿管の内側の粘膜にとどまる ( 表在がん ) がんが腎盂 尿管の粘膜から下の層に達している Ⅰ がんが腎盂 尿管の粘膜を越えて広がり 筋肉の層に及んでいる Ⅱ がんが腎盂 尿管の筋肉を越えて外側の層 または腎臓に及んでいる Ⅲ がんが腎臓のまわりの脂肪の層に広がっている 日本泌尿器科学会 / 日本理学会編. 泌尿器科 病理腎盂 尿管癌取扱い規約 ( 第 版 ) ( 金原出版 ) より一部改変 8

院内がん登録編 9

% 胃がんの 5 年生存曲線 ( 院内がん登録 ) 調査対象 :5//~7// 合計 6 例 期 (6 例 ) % 9% 8% 7% Ⅰ 期 (5 例 ) 9.7% Ⅱ 期 (3 例 ) 76.9% 生存率 6% 5% 4% Ⅲ 期 (5 例 ) 48.% 3% % % 期 (47 例 ) 4.% % 365 73 95 生存日数 ( 日 ) (3 年 ) stage- stage-Ⅰ stage-Ⅱ stage-Ⅲ stage- 46 85 (5 年 ) 生存率の解析方法はカプラン マイヤー法

胃がんの病期分類 病期とは がんの進行の程度を示す言葉で 英語をそのまま用いてステージともいいます 説明などでは ステージ という言葉が使われることが多いかもしれません ~4の病期に分けますが ローマ数字が使われています I 期 (IA IB) II 期 III 期 (IIIA IIIB) IV 期に分類されています 病期は がんが胃の壁の中にどのくらい深くもぐっているのか ( 深達度 ) リンパ節や他の臓器への転移があるかどうかによって決まります 病期によって治療方法が決まっています がんの深さが粘膜下層までのものを 早期胃がん 深さが粘膜下層を越えて固有筋層より深くに及ぶものを 進行胃がん といいます がんが胃の壁の内側から外側に向かって深く進むに従い 転移することが多くなります 病期は治療前の検査によって決まりますが 手術のときに転移などが見つかれば 変更されることもあります 国立がんセンターがん対策情報センターより引用 リンパ節 所属リンパ節への -6 個の所属リ 7-5 個の所属リン 6 個以上の所属 深さ 転移 転移がない ンパ節転移 パ節転移 リンパ節転移 粘膜固有層 ( 粘膜層 ) に浸潤していない上皮内癌粘膜固有層 ( 粘膜層 ) または粘膜下層に浸潤する腫瘍 ⅠA ⅠB Ⅱ 固有筋層に浸潤する腫瘍 ⅠB Ⅱ ⅢA 漿膜下層に浸潤する腫瘍 ⅠB Ⅱ ⅢA 漿膜 ( 臟側腹膜 ) に浸潤しているが 隣接臓器にまで浸潤していない腫瘍隣接臓器にまで浸潤している腫瘍肝 肺 腹膜など遠くに転移している UICC 第 6 版 Ⅱ ⅢA ⅢB ⅢA

% 大腸がんの 5 年曲線 ( 院内がん登録 ) 調査対象 :5//~7// 合計 39 例 期 (57 例 ) 96.5% 生存率 9% 8% 7% 6% 5% 4% Ⅰ 期 (89 例 ) 93.6% Ⅱ 期 (7 例 ) 78.% Ⅲ 期 (66 例 ) 65.% 3% % 期 (35 例 ).3% % % 365 73 95 生存日数 ( 日 ) (3 年 ) stage- stage-Ⅰ stage-Ⅱ stage-Ⅲ stage- 46 85 (5 年 ) 生存率の解析方法はカプラン マイヤー法

大腸がんの病期分類 病期とは がんの進行の程度を示す言葉で 英語をそのまま用いて ステージ ともいいます 説明などでは ステージ という言葉が使われることが多いかもしれません 大腸がんでは 期 Ⅰ 期 Ⅱ 期 Ⅲ 期 期に分類されています 病期はがんの大きさではなく 大腸の壁の内にがんがどの程度深く入り込んでいるか ( 深達度 ) 周囲組織への拡がり ( 浸潤 ) の程度 およそリンパ節への転移や肝臓 肺などの遠隔臓器への転移の有無によって決まります 病期によって治療方法が決まっています 国立がんセンターがん対策情報センターより引用 深さ 転移 リンパ節 所属リンパ節への転移がない -3 個の所属リンパ節転移 4 個以上の所属リンパ節転移 上皮内腫瘍または粘膜固有層に浸潤 粘膜下層に浸潤する腫瘍 Ⅰ ⅢA ⅢC 固有筋層に浸潤する腫瘍 Ⅰ ⅢA ⅢC 固有筋層をこえ 漿膜下層または腹膜被覆のない傍結腸あるいは傍直腸組織に浸潤する腫瘍 ⅡA ⅢB ⅢC 直接他臓器または他組織に浸潤する腫瘍 および / または臓側腹膜を貫通する腫瘍 ⅡB ⅢB ⅢC 肝 肺 腹膜など遠くに転移している UICC 第 6 版 3

肺がんの 5 年生存曲線 ( 院内がん登録 ) 調査対象 :4//~7// 合計 7 例 % 9% 8% Ⅱ 期 ( 例 ) % Ⅰ 期 (6 例 ) 75% 7% 生存率 6% 5% 4% 3% % % % 365 73 95 生存日数 ( 日 ) (3 年 ) 期 (39 例 ) 5.% Ⅲ 期 (3 例 ) 5.4% 46 85 (5 年 ) stage-Ⅰ stage-Ⅱ stage-Ⅲ stage- 生存率の解析方法はカプラン マイヤー法 4

病期とは がんの進行の程度を示す言葉で 英語をそのまま用いてステージともいいます 説明などでは ステージ という言葉が使われることが多いかもしれません 病期には ローマ数字が使われ 肺がんでは Ⅰ 期 (ⅠA ⅠB) Ⅱ 期 (ⅡA ⅡB) Ⅲ 期 (ⅢA ⅢB) 期に分類されています 肺がんでは がんの大きさ がんがどこまで広がっているか リンパ節または肺の中の他の場所や脳や肝臓 副腎 骨などへの転移があるかどうかによって病期が決められています 病期によって治療方法の選択肢が決まっています 病期は治療前の検査によって決まりますが 手術のときに転移などが見つかれば 変更されることもあります 国立がんセンターがん対策情報センターより引用 肺がんの病期分類 胸部の解剖図 リンパ節への転移 大きさ 広がり 他の臓器への 転移 原発巣 * にとどまっており 3cm 以下 原発巣にとどまっているが 3cm を超える または主気管支へ広がるが気管分岐部から cm 以上離れている 胸壁 胸膜 横隔膜 心膜などに広がっている または主気管支への広がりが気管分岐部から cm 未満 リンパ節への転移がない 肺門リンパ節に転移がある 縦隔のリンパ節に転移がある 反対側の肺のリンパ節や首の付け根のリンパ節に転移がある 肺の中の他の場所 脳 肝臓 副腎 骨などへ転移がある ⅠA ⅡA ⅢA ⅢB ⅠB ⅡB ⅢA ⅢB ⅡB ⅢA ⅢA ⅢB 縦隔 心臓などへの広がり 胸膜への播種 ** 悪性胸水 *** が見られる ⅢB ⅢB ⅢB ⅢB * 原発巣 : 最初にがんになった病変部のこと ** 播種 : がんが直接広がるのではなく ばらまかれたように広がること *** 悪性胸水 : 胸水のなかにがん細胞がみられること UICC 第 6 版 5

% 乳がんの 5 年生存曲線 ( 院内がん登録 ) 調査対象 ://7~7// 合計 87 例 期 ( 例 ) 95% Ⅰ 期 (96 例 ) 9.7% 9% Ⅱ 期 (6 例 ) 9.5% 8% 7% Ⅲ 期 (44 例 ) 74% 6% 生存率 5% 4% 3% 期 ( 例 ) 3.8% % % % 365 73 95 生存日数 ( 日 ) (3 年 ) stage- stage-Ⅰ stage-Ⅱ stage-Ⅲ stage- 46 85 (5 年 ) 生存率の解析方法はカプラン マイヤー法 6

乳がんの病期分類 乳がんという診断がついた場合 がんが乳腺の中でどの程度拡がっているか 遠隔臓器に転移しているかについての検査が行われます 乳がんの拡がり すなわち乳房のしこりの大きさ 乳腺の領域にあるリンパ節転移の有無 遠隔転移の有無によって大きく5 段階の臨床病期 ( ステージ ) に分類され この臨床病期に応じて治療法がかわってきます 国立がんセンターがん対策情報センターより引用 深さ 転移 リンパ節 所属リンパ節転移なし 可動性の同側腋窩リンパ節移転 固定した同側腋窩リンパ節移転 または臨床的に腋窩リンパ節移転を認めない場合で 臨床的に明らかな同側胸骨傍リンパ節転移 わきの下のリンパ節と胸骨の内側のリンパ節の両方に転移のある場合 あるいは鎖骨の上下にあるリンパ節に転移がある場合 乳管内癌 ( 非浸潤がん ) しこりの大きさが cm 以下の腫瘍しこりの大きさが cm を超えるが 5cm 以下の腫瘍しこりの大きさが 5cm を超える腫瘍腫瘍の大きさに関係なく 胸壁または皮膚への直接進展を示す腫瘍 該当なし 該当なし 該当なし Ⅰ ⅡA ⅢA ⅢC ⅡA ⅡB ⅢA ⅢC ⅡB ⅢA ⅢA ⅢC ⅢB ⅢB ⅢB ⅢC 遠隔転移している UICC 第 6 版 7

肝がんの 5 年生存曲線 ( 院内がん登録 ) 調査対象 :4//~7// 合計 38 例 % 9% 8% 7% 生存率 6% 5% 4% Ⅰ 期 (9 例 ) 4.7% 3% % % 期 (5 例 ) % Ⅲ 期 (3 例 ) 7.7% Ⅱ 期 ( 例 ) 3.6% % 365 73 95 生存日数 ( 日 ) (3 年 ) 46 85 (5 年 ) 肝がんの病期分類 stage-Ⅰ stage-Ⅱ stage-Ⅲ stage- 生存率の解析方法はカプラン マイヤー法 肝がんの病期は一般に がんの大きさ 個数 がん細胞が肝臓内にとどまっているか 体のほかの部分まで広がっているかによって分類されます 所属リンパ節への転移がない 所属リンパ節への転移あり 単発で脈管侵襲のない腫瘍 Ⅰ ⅢC 単発で脈管侵襲を伴う腫瘍 多発性で最大径が 5cm 以下の腫瘍 Ⅱ ⅢC 最大径が 5cm をこえる多発腫瘍 門脈または肝静脈の大分枝に浸潤した腫瘍 胆嚢以外の隣接臓器に直接浸潤する腫瘍 肝がん破裂を起こした腫瘍 ⅢA ⅢB ⅢC ⅢC 遠隔転移あり UICC 第 6 版 8

% 膵がんの 5 年生存曲線 ( 院内がん登録 ) 調査対象 :5//~7// 合計 5 例 9% 8% 7% 6% 生存率 5% Ⅰ 期 (4 例 ) 5% 4% 3% % Ⅱ 期 (5 例 ) % % 期 (3 例 ) Ⅲ 期 ( 例 ) % % % 365 73 95 生存日数 ( 日 ) (3 年 ) stage-Ⅰ stage-Ⅱ stage-Ⅲ stage- 46 85 (5 年 ) 生存率の解析方法はカプラン マイヤー法 9

膵臓がんの病期分類 病期とは がんの進行の程度を示す言葉で 英語をそのまま用いてステージともいいます 説明などでは ステージ という言葉が使われることが多いかもしれません 病期には ローマ数字が使われ 膵臓がんでは Ⅰ 期 Ⅱ 期 Ⅲ 期 期に分類されています 病期はがんの大きさや広がり リンパ節や他の臓器への転移があるかどうかによって決まります 基本的に病期によって治療方法を選択しますが 必ずしも治療前のステージが正しいとは限りません 手術を行って摘出した組織の検査結果が 術前の病期診断と必ずしも一致しないこともあるからです その場合は 組織検査の結果に従ってその後の治療を選択します 国立がんセンターがん対策情報センターより引用 深さ 転移 リンパ節 所属リンパ節への転移がない 所属リンパ節への転移あり 膵臓内に限局 最大径 cm 以下膵臓内に限局 最大径 cm を越える膵臓を越えて進展上腸管膜動脈にも腹腔動脈にも進展なし ⅠA ⅠB ⅡA ⅡB ⅡB ⅡB 膵臓を越えて進展上腸管膜動脈または腹腔動脈にも進展 Ⅲ Ⅲ 遠隔転移あり UICC 第 6 版 3

% 9% 8% 前立腺癌の 5 年生存曲線 ( 院内がん登録 ) 調査対象 :4/8/4~7// 合計 44 例 Ⅰ 期 ( 例 ) % Ⅱ 期 (7 例 ) 9.7% Ⅲ 期 (8 例 ) 85.7% 7% 生存率 6% 5% 4% 期 (7 例 ) 44.% 3% % % % 365 73 95 生存日数 ( 日 ) (3 年 ) stage-Ⅰ stage-Ⅱ stage-Ⅲ stage- 46 85 (5 年 ) 生存率の解析方法はカプラン マイヤー法 3

前立腺がんの病期分類 病期とは がんの進行の程度を示す言葉で 英語をそのまま用いてステージともいいます 説明などでは ステージ という言葉が使われることが多いかもしれません ローマ数字が使われ 前立腺がんでは Ⅰ 期 Ⅱ 期 Ⅲ 期 期に分類されています 病期はがんの広がり リンパ節や他の臓器への転移があるかどうかによって決まります 国立がんセンターがん対策情報センターより引用 広がり 転移 リンパ節への転移がない リンパ節への転移がある 他の臓器に転移している 組織学的に切除組織の 5% 以下の偶発的に発見される高分化型腫瘍組織学的に切除組織の 5% 以下の偶発的に発見される腫瘍 ( 中分化型 低分化型 ) 組織学的に切除組織の 5% を超える偶発的に発見される腫瘍針生検により確認される腫瘍 ( 例えば PSA の上昇による ) Ⅰ Ⅱ Ⅱ Ⅱ 前立腺に限局する腫瘍 Ⅱ 前立腺被膜をこえて進展する腫瘍 Ⅲ 精嚢以外の隣接組織 ( 膀胱頚部 外括約筋 直腸 拳筋 または骨盤壁 ) に固定 または浸潤する腫瘍 UICC 第 6 版 3

膀胱癌の 5 年生存曲線 ( 院内がん登録 ) 調査対象 :4//~7// 合計 38 例 % 9% 期 (3 例 ) 9% 8% 7% 生存率 6% 5% Ⅰ 期 (7 例 ) 57.% Ⅱ 期 ( 例 ) 5% 4% 3% Ⅲ 期 (3 例 ) 33.3% % % 期 (4 例 ) % % 365 73 95 生存日数 ( 日 ) (3 年 ) stage- stage-Ⅰ stage-Ⅱ stage-Ⅲ stage- 46 85 (5 年 ) 生存率の解析方法はカプラン マイヤー法 33

膀胱がんの病期分類 病期とは がんの進行の程度を示す言葉で 英語をそのまま用いて ステージ ともいいます 説明などでは ステージ という言葉が使われることが多いかもしれません ~4 の病期に分けますが ローマ数字が使われます 病期は がんがどのぐらい深く入り込んでいるか ( 深達度 :Tis~T4) リンパ節や他の臓器への転移があるかどうかで決まります 画像診断と膀胱粘膜生検による組織検査の結果に基づいて診断した病期と異型度によって治療方法が決まっていきます 国立がんセンターがん対策情報センターより引用膀胱癌のタイプ リンパ節 リンパ節や他の臓器に転 リンパ節または他の臓器に 深さ 転移 移を認めない 転移がある 膀胱の内側の粘膜にとどまる ( 上皮内がん 表在性 がん ) 膀胱の粘膜下層に達している Ⅰ 筋層の半分にとどまる Ⅱ 筋層の半分を超えている Ⅱ 筋層を超えて膀胱壁の外側に出ている ( 顕微鏡上 ) Ⅲ 筋膜を超えて膀胱壁の外側に出ている ( 肉眼で ) Ⅲ 前立腺 子宮 膣に及んでいる Ⅲ 骨盤壁または腹壁まで浸潤している 34

年 8 月 ~7 年 月当院で治療した患者の追跡調査 当院における甲状腺癌の生存率解析 ( 年 FU 調査後 院内がん登録 調査基準日 ://) 経過年数 :3 年超え 経過年数 :5 年超え ステージ (UICC) 患者数 生存 3 年までの生存状態 死亡 脱落 患者数 生存 5 年までの生存状態 死亡 脱落 3 年生存率 5 年生存率 備考 Ⅰ 6 6 8 8 Ⅱ 4 4 Ⅲ 3 66.7 合計 5 4 ( 院内がん登録の症例 ) 35