第八章産婦人科プログラム 1. 目標 1 一般目標 (GIO:General Instructional Objectives 1 女性特有の疾患疾患によるによる救急医療救急医療を研修研修するする 卒後研修目標のひとつにのひとつに 緊急緊急を要するする病気病気を持つ患者患者の初期診療に関するする臨床能力臨床能力を身につけるにつける とあり, 女性特有の疾患疾患に基づく救急医療救急医療を研修研修するする必要必要があるがある これらをこれらを的確的確に鑑別鑑別し初期治療を行うためのうための研修研修を行う 2 女性特有のプライマリケアプライマリケアを研修研修するする 思春期, 性成熟期, 更年期の生理的, 肉体的, 精神的変化は女性特有のものであるのものである 女性の加齢加齢と性周期性周期に伴うホルモンホルモン環境環境の変化変化を理解理解するとともに, それらの失調失調に起因起因するする諸々の疾患疾患に関するする系統的診断系統的診断と治療を研修研修するする これらこれら女性特有女性特有の疾患疾患を有するする患者患者を全人的全人的に理解し対応対応するする態度態度を学ぶことは, リプロダクティブヘルスへのへの配慮あるいはあるいは女性 QOL 向上を目指目指したしたヘルスケアヘルスケア等,21 世紀の医療に対するする社会社会からのからの要請要請に応えるもので, すべての医師医師にとって必要不可欠必要不可欠のことであるのことである 3 妊産褥婦ならびにならびに新生児新生児の医療医療に必要必要な基本的基本的な知識知識を研修研修するする 妊娠分娩と産褥期産褥期の管理管理ならびにならびに新生児新生児の医療医療に必要必要な基礎知識とともに, 育児に必要必要な母性母性とそのとその育成育成を学ぶ またまた妊産褥婦妊産褥婦に対するする投薬投薬の問題, 治療や検査検査をするをする上でのでの制限等制限等についてのについての特殊性を理解理解することはすることは全てのての医師医師に不可欠不可欠なものであるなものである 2 行動目標 (SBO:Specific Behavioral Objectives A. 経験すべきすべき診察法診察法 検査検査 手技 1 基本的産婦人科診療能力 問診問診およびおよび病歴病歴の記載患者とのとの間に良いコミュニケーションコミュニケーションを保ってって問診問診を行い, 総合的かつ全人的全人的に patient profile をとらえることができるようになる 病歴病歴の記載記載は, 問題解決志向型病歴 (Peoblem Ori ented Medical Record:POMR を作るようにるように工夫工夫するする 主訴現病歴月経歴 - 23 -
結婚, 妊娠, 分娩歴家族歴既往歴 産婦人科診察法産婦人科診療に必要必要な基本的態度基本的態度 技能技能を身につけるにつける 視診 ( 一般的視診およびおよび膣鏡診 触診 ( 外診, 双合診, 内診, 妊婦の Leopold 触診法など 直腸診, 膣 直腸診穿刺診 (Douglas 窩穿刺, 腹腔穿刺そのその他 新生児の診察 (Apgar score,silvermanscore その他 2 基本的産婦人科臨床検査産婦人科診療に必要必要な種々の検査検査を実地実地あるいはあるいは依頼依頼し, その結果を評価評価して, 患者 家族家族にわかりやすくにわかりやすく説明説明することができるすることができる 妊産褥婦に関してはしては禁忌禁忌であるである検査法, 避けたけた方が望ましいましい検査法があることをがあることを十分十分に理解理解しなければならないしなければならない 婦人科内分泌検査 基礎体温表の診断頸管粘液検査ホルモン負荷負荷テスト各種ホルモンホルモン検査 不妊検査 基礎体温表の診断卵管疎通性検査精液検査 妊娠診断 免疫学的妊娠反応超音波検査 感染症感染症の検査 腟トリコモナストリコモナス感染症検査腟カンジダカンジダ感染症検査 細胞診細胞診 病理組織検査子宮腟部細胞診 *1 子宮内膜細胞診 *1 病理組織生検 *1 これらはいずれも採取法採取法も併せてせて経験経験するする - 24 -
内視鏡検査コルポスコピー *2 腹腔鏡 *2 膀胱鏡 *2 直腸鏡 *2 子宮鏡 *2 超音波検査ドプラー法 *1 断層法 ( 経腟的超音波断層法, 経腹壁的超音波断層法 *1 放射線学的検査骨盤単純 X 線検査 *2 骨盤計測 ( 入口面撮影, 側面撮影 : マルチウス グースマン法 *2 子宮卵管造影法 *2 腎盂造影 *2 骨盤 X 線 CT 検査 *2 骨盤 MRI 検査 *2 *1 必ずしもずしも受け持ち症例症例でなくともよいが, 自ら実施実施し, 結果を評価評価できるできる *2 できるだけ自ら経験経験し, その結果結果を評価評価できること, すなわち受け持ち患者患者の検査検査としてとして診療診療に活用活用することすること 3 基本的治療法薬物の作用, 副作用, 相互作用についてについて理解理解し, 薬物治療 ( 抗菌薬, 副腎皮質ステロイドステロイド薬, 解熱薬, 麻薬を含む ができる ここでは特に妊産褥婦妊産褥婦ならびにならびに新生児新生児に対するする投薬投薬の問題, 治療をする上でのでの制限等制限等についてについて学ばなければならないばなければならない 薬剤薬剤の殆どのどの添付文書にはには催奇形性催奇形性の有無, 妊産褥婦へのへの投薬時投薬時の注意等注意等が記載記載されており, 薬剤の胎児胎児へのへの影響影響を無視無視したした投薬投薬は許されないされない 胎児の器官形成器官形成と臨界期, 薬剤の投与投与の可否可否 投薬量等投薬量等に関するする特殊性を理解理解することはすることは全てのての医師医師に必要不可欠必要不可欠なことであるなことである 処方箋処方箋の発行薬剤の選択選択と薬用量投与上の安全性 注射注射の施行皮内, 皮下, 筋肉, 静脈, 中心静脈 - 25 -
副作用副作用の評価評価ならびにならびに対応催奇形性についてのについての知識 B. 経験すべきすべき症状症状 病態病態 疾患研修の最大最大の目的目的は, 患者の呈するする症状症状と身体所見, 簡単な検査所見に基づいたづいた鑑別診断, 初期治療を的確的確に行う能力能力を獲得獲得することにある 頻度の高い症状 1 頻度 腹痛 *3 腰痛 *3 * 3 自ら経験, すなわち自ら診療診療し, 鑑別診断してしてレポートを提出提出するする 産婦人科特有の疾患疾患に基づくづく腹痛腹痛 腰痛腰痛が数多数多く存在存在するので, 産婦人科の研修研修においてそれらにおいてそれら病態病態を理解理解するようするよう努め経験経験しなければならない これらのこれらの症状症状を呈するする産婦人科疾患産婦人科疾患にはには以下以下のようなものがある 子宮筋腫, 子宮腺筋症, 子宮内膜炎, 子宮傍結合組織炎, 子宮留血症, 子宮留濃症, 月経困難症, 子宮付属器炎, 卵管留水症, 卵管留濃症, 卵巣子宮内膜症, 卵巣過剰刺激症候群, 排卵痛, 骨盤腹膜炎, 骨盤子宮内膜症があり, さらに妊娠妊娠に関連関連するものとしてするものとして切迫流早産, 常位胎盤早期剥離, 切迫子宮破裂, 陣痛などがなどが知られているられている 2 緊急を要するする症状症状 病態 急性腹症 *4 * 4 自ら経験, すなわち初期診療初期診療に参加参加することすること 産婦人科疾患によるによる急性腹症急性腹症の種類種類はきわめてはきわめて多い 緊急緊急を要す疾患を持つ患者患者の初期診療初期診療に関するする臨床的能力臨床的能力を身につけるにつける ことは最も大きいきい卒後研修目標卒後研修目標の一つであるつである 女性特有女性特有の疾患疾患によるによる急性腹症を救急医療救急医療としてとして研修研修することはすることは必須必須であり, 産婦人科の研修においてそれらにおいてそれら病態病態を的確的確に鑑別鑑別し初期治療初期治療を行えるえる能力能力を獲得しなければならないしなければならない 急性腹症急性腹症を呈するする産婦人科関連疾患産婦人科関連疾患にはには子宮外妊娠, 卵巣腫瘍茎捻転, 卵巣出血などがあるなどがある 流 早産早産およびおよび正期産産婦人科研修でしかでしか経験経験できないできない経験目標項目経験目標項目であるである 経験経験が求められる疾患疾患 病態病態 の項で詳述詳述するする 3 経験が求められるめられる疾患疾患 病態 ( 理解しなければならないしなければならない基本的知識基本的知識を含む 産科関係妊娠 分娩分娩 産褥産褥ならびにならびに新生児新生児の生理生理の理解理解 - 26 -
妊娠の検査検査 診断 正常妊婦の外来管理 正常分娩第 1 期ならびにならびに第 2 期の管理 正常頭位分娩におけるにおける児の娩出前後娩出前後の管理 正常産褥の管理 正常新生児の管理 腹式帝王切開術の経験 *6 流 早産早産の管理 *6 産科出血に対するする応急処置法応急処置法の理解 *7 4 例以上を外来診療外来診療もしくはもしくは受け持ち医としてとして経験経験し, うち 1 例についてはについては症例症例レポートレポートを提出提出するする *6 1 例以上を受け持ち医としてとして経験経験するする *7 自ら経験, すなわち初期診療初期診療に参加参加することすること レポートを作成作成し知識知識を整理整理するする 婦人科関係 1 骨盤内の解剖解剖の理解 2 視床下部 下垂体下垂体 卵巣系卵巣系の内分泌調節系内分泌調節系の理解 3 婦人科良性腫瘍の診断診断ならびにならびに治療計画治療計画の立案 *8 4 婦人科良性腫瘍の手術手術へのへの第 2 助手としてのとしての参加 *8 5 婦人科悪性腫瘍の早期診断法早期診断法の理解 ( 見学 *9 6 婦人科悪性腫瘍の手術手術へのへの参加参加の経験 *9 7 婦人科悪性腫瘍の集学的治療集学的治療の理解 ( 見学 *9 8 不妊症 内分泌疾患患者内分泌疾患患者の外来外来におけるにおける検査検査と治療計画治療計画の立案 *9 *8 子宮子宮の良性疾患良性疾患ならびにならびに卵巣疾患卵巣疾患のそれぞれについて受け持ち医として 1 例以上を経験経験し, それらのうちの 1 例についてについてレポートレポートを作成作成し提出提出するする *9 1 例以上を外来診療外来診療もしくはもしくは受け持ち医としてとして経験経験するする そのその他産婦人科診療に関わるわる倫理的問題倫理的問題の理解理解母体保護法関連法規の理解家族計画の理解 C. 産婦人科研修項目 ( 経験すべきすべき症状症状 病態病態 疾患 の経験優先順位 1 産科関係 経験優先順位第 1 位 ( 最優先 項目妊娠の検査検査 診断 - 27 -
正常妊婦の外来管理正常分娩第 1 期ならびにならびに第 2 期の管理正常頭位分娩におけるにおける児の娩出前後娩出前後の管理正常産褥の管理正常新生児の管理外来診療もしくはもしくは受け持ち医として 4 例以上を経験経験し, うち 1 例の正常分娩経過正常分娩経過についてはについては症例症例レポートレポートを提出提出するする 必要な検査, すなわち超音波検査, 放射線学的検査等については ( できるだけ 自ら実地実地し, 受け持ち患者患者の検査検査としてとして診療診療に活用するする 経験優先順位第 2 位項目腹式帝王切開術の経験流 早産早産の管理受け持ち患者患者に症例症例があればがあれば積極的積極的に経験経験するする それぞれ 1 例以上は経験経験したいしたい 経験優先順位第 3 位項目産科出血に対するする応急処置法応急処置法の理解産科を受診受診したした腹痛, 腰痛を呈するする患者, 急性腹症の患者患者の管理症例としてとして経験経験するする機会, また当面当面したとしてもしたとしても受け持ち医になるか否かはかは極めてめて不確実不確実であるが, 機会があればがあれば積極的積極的に初期診療に参加参加し, できるだけレポートレポートにまとめたいにまとめたい 2 婦人科関係 経験優先順位第 1 位 ( 最優先 項目婦人科良性腫瘍の診断診断ならびにならびに治療計画治療計画の立案婦人科良性腫瘍の手術手術へのへの第 2 助手としてのとしての参加外来診療もしくはもしくは受け持ち医として, 子宮の良性疾患良性疾患ならびにならびに卵巣の良性疾患良性疾患のそれぞれを 1 例以上経験し, それらのうちの 1 例についてレポートレポートを作成作成し提出提出するする 必要な検査, すなわち細胞診細胞診 病理組織検査, 超音波検査, 放射線学的検査, 内視鏡的検査等については ( できるだけ 自ら実地し, 受け持ち患者患者の検査検査としてとして診療診療に活用活用するする 経験優先順位第 2 位項目婦人科性器感染症の検査検査 診断診断 治療計画治療計画の立案 1 例以上を外来診療外来診療で経験経験するする 経験優先順位第 3 位項目婦人科悪性腫瘍の早期診断法早期診断法の理解 ( 見学 - 28 -
婦人科悪性腫瘍の手術手術へのへの参加参加の経験婦人科悪性腫瘍の集学的治療集学的治療の理解 ( 見学 婦人科を受診受診したした腹痛, 腰痛を呈するする患者, 急性腹症の患者患者の管理不妊症 内分泌疾患患者内分泌疾患患者の外来外来におけるにおける検査検査と治療計画治療計画の立案受け持ち患者患者もしくはもしくは外来外来においてにおいて症例症例があり, かつ時間的余裕のある場合場合にはには積極的積極的に経験経験したいしたい 2. 週間予定表月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日午前病棟婦人科外来病棟産科外来病棟 午後 外来 手術 不妊外来 手術 手術 ( 手術 夜間 休日休日についてもについても救急救急 分娩分娩の待機 - 29 -