松本協立病院 広報誌 第 10 号 016. 春号 写真提供 / 中信健康友の会安曇野連絡会会長中野博司撮影場所 : 安曇野市光城山 390-8505 長野県松本市巾上 9-6 TEL 063-35-5300 FAX 063-36-0370 http://www.chushin-miniren.gr.jp 塩尻協立病院 063-53-5353/ 山形協立診療所 063-98-3933/ 大町協立診療所 061-6-500
~ 専門科の紹介 ~ 消化器内科 消化器内科医長 とみたあきひこ冨田明彦 医師 後期研修医 たましろあつこ玉城温子 015 年度実績 ( 統計 ) 上部 ( 胃 十二指腸 ) 医師 4 名の消化器内科医で 上部 下部消化管 肝胆膵の消化器系疾患全般の診療を行っています 地域の消化器疾患診療に対するニーズにお応えできるように 不得手な分野が生じないように心がけています 外科や地域の医療機関とも協力して診療を行い 個々の患者さんに対して最適な治療を行うようにしています 特に早期食道癌 早期胃癌 早期大腸癌に対する内視鏡治療 ( 特に内視鏡的粘膜下層剥離術 ) B 型慢性肝炎の抗ウイルス療法 C 型慢性肝炎のインターフェロンフリー治療 肝癌の早期発見と治療 胆膵領域の疾患 ( 胆嚢炎 胆管炎 胆管癌 膵癌など ) に対する内視鏡検査や治療などに力を入れています 潰瘍性大腸炎に対する白血球除去療法 分子標的薬による治療 またクローン病に対する治療も行っています ERCP 胃 十二指腸ファイバースコピー EUS 胃 十二指腸粘膜下層剥離術 (ESD) 食道静脈瘤結紮術 (EVL) 上部ポリペクトミー 粘膜切除術 (EMR) 胃 十二指腸ステント留置術上部消化管止血術食道ステント留置術食道狭窄拡張術内視鏡下食道及び胃内異物摘出 4496 105 3 4 6 1 7 5 46 6 胆道膵管造影 (ERCP) 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術 (ENBD) IDUS 内視鏡的胆道拡張術 (EPBD) 内視鏡的乳頭切除術 (EP) 胆道ステント留置術 (ERBD) プラスチック胆道ステント留置術 (ERBD) メタリック胆道砕石術内視鏡的乳頭切開術 (EST) 胆道結石除去術膵管ステント留置術 16 13 51 11 96 11 51 19 10 下部 ( 大腸 小腸 ) その他 大腸ファイバースコピー大腸粘膜下層剥離術 (ESD) 下部ポリペクトミー 粘膜切除術 (EMR) 下部消化管ステント留置術下部消化管止血術小腸 結腸狭窄部拡張術 1431 7 07 3 3 カプセル型内視鏡肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法肝動脈化学塞栓療法 (TACE) 胃瘻造設術 5 14 18 ご紹介での大腸カメラ事前受診は不要になりました この度 医療機関を通じてのご紹介で下部消化管内視鏡検査 ( 大腸カメラ ) を受けられる患者さんの流れを変更しましたのでお知らせいたします 従来は検査のご説明 ( 前処置薬のお渡し ) で一度受診頂いておりましたが 条件に当てはまれば検査当日の来院で可能です 予約までの流れ 健診二次精査目的 80 歳未満 自立 両方に当てはまる患者さん 松本協立病院地域医療福祉連携室へお電話ください電話 063-35-6999 ( 月 ~ 金 9:00~17:00 土 9:00~11:30) 下部消化管内視鏡検査の予約をいたします 当てはまらない患者さんは 注意事項の案内をFAXいたしますので患者さん内科外来へにお渡しください ご紹介ください 来院時間は8:30になります 病院にて前処置を行い検査は午後になります 松本協立病院広報誌 松本協立病院地域医療福祉連携室
所属学会 : 日本小児科学会 日本外来小児科学会 着任のあいさつこの度 4 月より松本協立病院で後期研修を始める酒井です 014 年 4 月から015 年 1 月まで初期研修でお世話になり 再び戻ってこられたことをうれしく思っています 後期研修は小児科を中心に 内科外来などもやっていきます 自分の力を尽くして働き また成長していきますので どうぞよろしくお願いいたします 後期研修医 酒井 慧 ( さかいけい ) 経歴 : 信州大学卒 出身 : 神奈川県川崎市 趣味 : 水族館 ジブリ パン屋さん ケーキ屋さんめぐり 地域の患者さんへ一言患者さんに安心して医療を受けていただけるよう努力して参ります どうぞよろしくお願いいたします 初期研修医 光武 鮎 ( みつたけあゆ ) 看護師による手技指導 他職種研修の報告 嚥下障害について言語聴覚士による学習 016.4 月第 10 号
整脈治療成功すれば不整脈の根本的な治療をすることができます 不しんぼうさいどう心房細動 心房細動 とは心房が痙攣したようになり 血液を心室へ送り出す心房としての役割を全く果たせなくなる病気です 60 才以上で人口の6~7% の高齢者に見られる病気で 短期的には強い症状が現れることはありません しかし心房細動が長期間続くと 心房の中で滞留した血液が凝固して血栓となり それが他の臓器の動脈を塞いで血栓塞栓症 脳梗塞や肺塞栓などを引き起こすことがあります また 非常にまれに心房細動の異常な電気信号活動が心室まで伝わり 心室頻拍に移行することもあります こうした疾患の治療としてアブレーションが行われます アブレーションとは足の付け根などの太い血管からカテーテルを入れて 心臓内部の不整脈の原因となっている部分を小さく高周波電流で焼き切ります 手術が 松本協立病院は 01 年 9 月より治療開始しました 治療実績 全 65 例 (3~86 歳 ) 発作性心房細動 54 例 持続性心房細動 例 長期持続性心房細動 8 例 非通常型心房粗動 3 例 治療内容 (ablation) PVI(Pulmonary vein isolation) CFAE (Continuous Fractionated Atrial Electrogram) GP(Ganglionic Plexi) アブレーション全体の比率 カテーテルアブレーションの治療は 薬物療法をうけているにも関わらず症状が繰り返す 薬の副作用のため内服の継続が難しい 長い薬物治療ではなく 根治を目指したい というような患者さんに適した治療方法です ながく心房細動に悩んでいる アブレーションを検討したいが施設になくて困っているなど 是非当院へご紹介ください すずきじゅん鈴木順副院長 ご紹介 ご連絡は松本協立病院地域連携室まで 日本内科学会 ( 総合内科専門医 ) 日本循環器学会 ( 専門医 ) 日本プライマリケア連合学会 ( 指導医 ) 日本医学教育学会 日本不整脈心電学会 ( 専門医 ) 臨床研修指導医 390-8505 松本市巾上 9 番 6 号 TEL:063-35-6999( 連携室直通 ) 松本協立病院広報誌
技術部で連続学習会開催 近年 医療の急激な進展に伴い 医療技術も益々高度化し専門化してきています 医療現場ではそれぞれ高い専門性をもつ多種多様な医療スタッフの連携が重要になってきます そして 患者さん中心の医療を実践するため 部門間の良好なコミュニケーションが必要になってきます お互いの職種の業務内容を知り 専門特化した医療技術を学び その知識を日常業務にいかしていく目的で 技術部による連続学習会を開催しました 月に 1 回実施し 各職場案内 設営 司会も責任をもって行っています 学習会のテーマについては他の技術部職場より事前アンケートをとって決めました 今回の連続学習会により 技術部職場同士のつながりができました それにより日々の業務が少しでもスムーズになれば連続学習会を開催した効果があったよ 技術部連続学習会一覧 開催日職種内容 015/ 9/8 015/ 9/9 015/ 10/13 015/ 10/13 015/ 10/8 015/ 11/11 015/ 1/ 9 016/ 1/13 016/ /10 リハビリ薬局調理科栄養科放射線検査物療 ME リハビリ 摂食 嚥下障害について知っておきたい薬の基礎知識病院食の種類と特徴 調理科の仕事内容 病院食の種類と特徴 どれくらいのカロリーが摂取出来るのか? 頭部の MRI について心電図の読み方今日からできる セルフリンパマッサージ ME 科の医療機器管理について身体の動かし方 関節の動き 移乗の方法 うに思います 今後も他職種との交流の中で 知識を高め質の高い医療を患者さんへ提供していきたいと思います 講演 実食あり講演講演講演講演講演講演 実技あり講演講演 実技あり 連携病院 診療所紹介 おかげさまで016 年 4 月で大町協立診療所は開設 8 年目を迎えます JR 大糸線南大町駅より西方に約 400メートルの位置にあり 晴れれば北アルプスの山々の絶景を拝むことができます 内科 循環器内科を標榜し 所長の上小澤医師の他 ベテラン医師であります古畑医師 野原医師の 3 名で日常診療を行っております 心臓超音波検査 4 時間ホルター心電図の諸検査等も施行できることから 地域の開業医の先生方か 大町協立診療所 らは循環器疾患の患者さんを紹介される機会が多々あります また さらに精査が必要な場合は 松本協立病院との連携により 心臓カテーテル検査 心臓 C T 検査も速やかに施行し評価を得ることができます 健康診断 ( 特定健診 事業所健診 友の会健診 ) 予防注射も実施し 随時対応しております また 同じ建物の中に小規模のデイサービスセンター ( 通所介護 ) も併設しており 賑やかで明るい雰囲気の診療所です 016.4 月第 10 号
健康友の会 支部総会の医療講演で医師が大活躍! 命と健康は自分たちで守ろう! と地域で健康づくりを進める 友の会 ( 会員 19,000 名 ) は 4 月 16 日に総会を開き 016 年度の活動方針を決めました 本部総会の前後に各支部 (50) でも総会を開き 地域ごとに活動内容を決めています 総会では医療講演が行われ 協立病院の医師は積極的に講師として参加しています 梓川 入山辺 里山辺の総会を紹介します 梓川支部 011 年 11 月に 通院送迎の助け合い運動を始めよう と開設され 健康づくり ふれあい旅行など旺盛に活動しています 月 8 日の支部総会も110 名が参加され谷島義章医師による医療講演 魅惑の臓器心臓 が行われした 1 時間にわたるユーモアにあふれた講演のあと 弁膜症と言われたが 手術以外で治す方法はないか? など熱心な質問が出され 谷島医師は一つひとつ 丁寧に答えていきました 学習 健診 文化行事と充実した4 時間を過ごしました ( 写真下 ) 里山辺支部芋掘り会 そば打ち教室 ぶどう狩りなど多種多彩な班会に取り組んでいます 3 月 7 日の総会では 小松健一医師による おなかの病気の話 の講演を行いました なぜ胃がんや大腸がんができるのか 早期がんを発見するためには検診が重要 実際に内視鏡を使った早期がんを治療する様子 など映像を使い 解りやすく説明されました 支部長お手製による手打ち蕎麦を楽しみ散会となりました ( 写真下 点 ) 小松医師 谷島医師 支部長 ( 左端 ) お手製のお蕎麦を楽しむ 入山辺支部三城牧場にも会員さんがいる広大な支部です 豊かな自然環境の中 熱心に健康づくりを進めています 3 月 6 日に総会が開かれ 住吉力医師の 心臓と血管のお話 の講演が行われました 実際の 人工血管 人工弁 を持参され 参加者に手にとっていただきながら構造と役割を説明しました 実際に手術を受けた方が これが私の心臓に入っているのかね? とびっくりした様子 協立は優秀な先生が多いから安心だ との感想も出されました ( 写真右 ) 住吉医師 松本協立病院広報誌
病院掲示板 フレッシュな職員 今年もフレッシュな 30 名の職員が入職しました 代表して光武鮎医師が 患者さんに寄り添った医療がしたい と決意表明しました 今年も開催しました 016.4.0 患者さんの花見会 地域の声をリニューアルに ~ くるま座会議はじめています ~ 今年の松本の桜は咲くのも散るのも早かったのですが 毎年この日に合わせて送っていただいている桜の花をデイケア室中に飾りつけ 松本協立病院お花見会 が院内で実施されました 参加した入院患者さんは約 60 名 関係職員も 3 8 名参加して 今年も盛大に実施されました 会ではピアノ演奏者の伊藤由紀子さんをお招きして クラシック音楽を中心に演奏してもらいました 春らしい 黄色のドレスで登場した伊藤さんは さくらさくら から演奏を始め ショパン モーツァルトなど有名な曲を曲の説明を入れながら弾いてくださいました 患者さん達も聞き入っていたり あまりの気持ちよさに眠ってしまう方も 最後は 30 年以上の伝統を誇る新入職員の花笠音頭でした 練習会場より狭い所での踊りにちょっと困惑ぎみ しかし患者さんを笑顔にするため 必死に笑顔で踊りました ( お疲れ様でした ) ベッドで参加した患者さんは 良かったなんてもんじゃない 涙が出てきた ありがとう と言って手を握ってくれました 新人さんが多くの患者さんを笑顔にさせた初イベントになりました 今回の病院リニューアルは ただ建物が新しくできることだけではなく いつでもどこでもだれもが安心してかかれる医療 という病院の理念をさらに発展させていくリニューアルを進めていきます そのために もっと地域の方に様子や医療をお伝えし 逆にいろいろな想いを聞かせて頂く場が必要だと思い 病院建設くるま座会議 を開催していくことになりました 既にいくつかの地域の友の会支部総会や班会におじゃまして声を聞かせて頂いています これから随時みなさんの地域にも伺うことを予定していますので ぜひ色々なご意見をお聞かせください よろしくお願いします 駐車場について 1 月より当院の増改築工事がはじまりました 工事期間中 駐車場の一部が使用できなくなります 満車になった場合 駐車場係りの案内にて近隣の駐車場に停めていただくようになります ご来院の際は できるだけ公共の交通機関をご利用くださいますようお願い申し上げます ご迷惑おかけして申し訳ありません ご協力お願いします 016.4 月第 10 号