南相馬市内 地震 津波 原発事故の状況 南相馬市内の状況とその時起こった出来事 2011/3/21 6:00 第 39 回災害対策本部会議 ( 職員へ休息の指示 避難移送先の集計結果報告 ) 県警機動隊が原町区の老人福祉施設 長生院 の入所者ら約 90 人を新潟県へ搬送 15:00 第 40 回災害

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(審31)資料5-1 住民意向調査の結果及び住民帰還等に向けた取組について

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資料2

U2. 北朝鮮のミサイルについて Q3. 北朝鮮によるミサイル発射の現状はどうなっているのか 北朝鮮は 過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しており 平成 28 年 8 月以降 ミサイルが日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に落下する事例も起こっています Q4. ミサイルは 発射から何分位で日本に飛

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( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】


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復興大臣 竹下亘様 要望書 平成 27 年 1 月 29 日 福島県南相馬市長桜井勝延

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内閣府自殺対策推進室提出資料 平成 23 年 6 月 15 日内閣府自殺対策推進室内閣府経済社会総合研究所自殺分析班警察庁厚生労働省 東日本大震災に関連する自殺の実態把握について 平成 23 年 3 月 11 日に発災した東日本大震災に関連する自殺の実態把握について 以下 のとおり実施する 1. 定

3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

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目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害される

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ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

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( 例 2) 特定被災区域にある住家と区域外にある住家を行き来して生活しており 特定被災区域の家が被災したが 住民票は区域外にある場合 公共料金の支払等により生活実態が確認されれば対象として差し支えない ( 例 3) 学生で特定被災区域外に居住している ( 区域外に住民票 ) が 特例により 特定被

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先行的評価の対象とするユースケース 整理中. 災害対応に関するユースケース. 健康に関するユースケース. 移動に関するユースケース. 教育に関するユースケース. 小売 物流に関するユースケース 6. 製造 ( 提供した製品の保守を含む ) に関するユースケース 7. 農業に関するユースケース 8.

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新旧対照表

担当係:環境防災課環境係

防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

い場合は 引渡しカードに書かれた代理者でもかまいません 原則 記入された方以外には引渡しをしません Q3 学校からの情報を得られる方法は? A3( 保護者への連絡方法 ) 災害時には 被災地などへ通話が集中することから 電話 ( 固定電話 携帯電話を問わず ) での連絡が取れなくなることが予想されま

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Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発

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Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 平成 28 年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から 発射された弾道ミサイルは 約 10

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平成17年7月11日(月)

(2) 日本の領土 領海の上空を通過した場合 旧 1 ミサイル発射情報 避難の呼びかけ 新 ミサイル発射情報 ミサイル発射情報 先程 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 続報が入り次第お知らせします ミサイル発射 ミサイル発射 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 頑丈な建物や地下に避難して下

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38 災害緊急時における聴覚障害者の情報伝達保障支援の状況分析 表2 生の協力のおかげで遂行することができた 避難訓練の年間実施回数 回 回 2回 3回 4回 5回以上 4 6 35 9 図 避難所担当者との連携 図2 避難訓練の年間実施回数 Ⅳ 調査研究の経過および結果 なかでも年2 3回実施して

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南相馬市災害記録 4 ー 2 3 月 21 日ー 4 月 30 日 市民生活の安定化への取組みと避難生活の長期化 3 月 20 日までに県外への避難誘導は終了したが 度重なる余震と安定しない福島第一原発事故の様子を勘案して 市では引き続き市民への県外避難を呼びかけた その一方 一旦市外へ避難しながら戻ってくる市民も増え始めた 3 月末にはコンビニやスーパーなど一部小売店が再開したものの 物資の不足感は否めなかった ガソリンは給油券を必要とし 限られた数量の状況であった 4 月になると時間は制限されながらも病院での診療再開 銀行 郵便局 ( 受付のみ ) の業務再開など 徐々に生活のための環境が動き始めた 一方 4 月に入っても市内へ戻ることのできない避難市民らは 県内各地の避難所の閉鎖に伴い 二次避難として旅館やホテルなどへの移動を強いられた 市は 4 月 28 日に福島市役所内に出張所を開設したのをはじめ 避難先の自治体に職員を派遣し 避難者のケアにあたった また 津波被災者のり災証明の発行 生活福祉金の申請受付 仮設住宅の入居申し込みなど 当面の生活のための動きが見られるようになったのもこの時期である 警戒区域 の指定 4 月 22 日午前 0 時 福島第一原発から半径 20km 圏内が警戒区域に設定され 立入りが制限されることとなった 南相馬市では小高区全域と原町区の一部が含まれた また 同時に半径 30km 圏内の南相馬市は 警戒区域 (20km 圏内 ) と緊急時避難準備区域 (30km 圏内 ) 計画的避難区域 それ以外と 大きく 4 つに分けられた 4 月 22 日 30km 圏外の小中学校が再開され 原町区 小高区の学校は鹿島区の小中学校を間借りしての新学期となった 4 月 4 日在宅療養者巡回診療 4 月 6 日マスコミ取材対応 4 月 7 日真野小学校清掃活動 4 月 8 日震災ゴミ一時引き受け 4 月 8 日小高区被災状況 ( 塚原地区 )4 月 12 日放射線量測定 4 月 14 日なんだべ寺子屋 ( 常福寺 )4 月 15 日満開の桜 ( 鹿島区 ) 4 月 21 日避難所での健康支援活動 73

南相馬市内 地震 津波 原発事故の状況 南相馬市内の状況とその時起こった出来事 2011/3/21 6:00 第 39 回災害対策本部会議 ( 職員へ休息の指示 避難移送先の集計結果報告 ) 県警機動隊が原町区の老人福祉施設 長生院 の入所者ら約 90 人を新潟県へ搬送 15:00 第 40 回災害対策本部会議 ( 避難 食糧配布者数等 状況報告 ) 福島第一原発所長 立地本部長と面会 2011/3/22 7:00 第 41 回災害対策本部会議 ( スタッフ増員を政府へ要請 ) 市長の動き ( 各避難所へ御礼 被害状況報告を20 時にファックスで定期的に行う意向 ) 青木教育長 新潟県の避難所を訪れ 集団避難先に市職員配置の意向表明軽油 灯油受取のため出発 23 日朝到着 ( タンクローリー 3 台 ) ガソリンは大手系列で入荷動き出す ( 相馬市で通常ペース ) 県建設業協会相馬支部と公共工事関係業者 福島第一原発から半径 20km 圏外 ~ 30km 圏内で不明者捜索を開始 15:00 第 42 回災害対策本部会議 ( インフラ整備の状況報告 ) 18:19 南相馬市で震度 4 を観測 [ 乳児用飲料水の配布 ] [ 避難所 ( 小千谷市 )] 2011/3/23 7:00 第 43 回災害対策本部会議 ( 新卒の雇用調査 避難所説明会の連絡 ) 市民有志ボランティアが緊急防犯パトロール隊を結成 巡回活動を開始 県内外の避難所で小学 6 年生の旅立ちを祝うイベントや式を開催 水道水の基準値に関係なく乳児用にペットボトル水の配布を広報 15:00 第 44 回災害対策本部会議 ( 水道水の問題 避難所へ職員派遣の要望 ) 2011/3/24 7:00 第 45 回災害対策本部会議 ( 避難呼びかけ 自衛隊より市へ避難計画の調整依頼 ) 富山県南砺市が大型トラックにより 飲料水やカップめん等の物資支援 市は 県外避難を防災無線 広報車で市民に呼びかけ 説明会を開催し希望者の受付を開始市は 定期人事異動を 1 ヵ月程度の延期を決定 18:00 市は 3 月定例議会 最終本会議を開催第 46 回災害対策本部会議 ( 救出 留まっている市民への食糧供給 避難指示 ) 21:00 情報発信のための桜井市長ビデオメッセージ撮影 (26 日 YouTubeより配信 ) 74

地震 津波 原発事故の状況 福島第一原発 3 号機への放水が終了 放水時間は約 6 時間半 国内 県内の出来事 国内 県内 2011/3/21 3:58 福島第一原発 3 号機の原子炉建屋屋上の南東側から やや灰色がかった煙が上がる 15:55 [ 避難所診療 ( 鹿島中学校 )] [ 避難所診療 ( 鹿島保健センター )] 福島 茨城 栃木 群馬の4 県に 政府がホウレンソウとカキナの出荷停止を指示 18:00 厚生労働省が飯舘村で 21 日に検査した水道水から国の摂取基準値の 3 倍を超える 965Bq/kg の放射性ヨウ素を検出したと発表 東電の清水社長から原発事故のおわびの面会を打診されたが 拒否したとの佐藤福島県知事 2011/3/22 10:20 頃 運転を見合わせていた東北新幹線の盛岡ー新青森で運転再開 11:20 東電の皷副社長が田村市総合体育館を訪れ 大熊町長や避難住民に ご迷惑をかけ申し訳ない と謝罪 4 月に実施予定の統一地方選のうち 岩手 宮城 福島 3 県の知事選や県議選など計 27 件の延期決定と総務省 警察庁集計で死者は9,080 人 行方不明者は13,561 人となり 1896 年の明治三陸地震を上回る 明治以降の自然災害では関東大震災に次ぐ2 番目の被害規模 県内の死者は762 人 行方不明者は4,487 人福島県の5 市町の水道水で新たに 100Bq/kgを超える放射性ヨウ素を検出 福島県沖を震源とするM6.4の地震が発生福島第一原発 3 号機の中央制御室の照明が点灯 1~6 号機の6 基全てに外部電源接続 都内の浄水場の水道水から 210Bq/kg の放射性ヨウ素を検出と東京都 菅首相が佐藤福島県知事に福島県産ホウレンソウなどの摂取制限を指示 ( 原子力災害特別措置法 ( 以下 原災法 という ) に基づく初めての措置 ) 建物などの直接的な被害額が阪神大震災の約 10 兆円を大幅に上回る 16 兆 ~25 兆円に上るとの試算を内閣府が公表 15:00 頃 17:00 18:00 18:07 18:19 22:43 2011/3/23 9:20 14:15 14:48 福島第一原発 1 号機の中央制御室に照明が点灯 3 号機でケーブルを敷設していた作業員 3 人が被ばく 2 人が長靴をはかず 放射性物質の濃度が高い水で汚染された 原災法 20 条 3 項に基づき 福島県知事に対して 野菜 原乳など一部食品の出荷制限及び接種制限を提示 2011/3/24 東北道 磐越道の通行止め解除 全線通行可能に 6:00 11:30 13:00 [ 物資配給 ] [ 物資配給 ] 緑字は政府の指示 決定事項 75

南相馬市内 地震 津波 原発事故の状況 南相馬市内の状況とその時起こった出来事 2011/3/25 7:00 第 47 回災害対策本部会議 ( ライフラインの復旧状況の確認 鹿島区は物資 捜索を重点に活動 ) 県外避難を希望する市民 152 人が群馬県草津町へ避難原発事故に伴う避難指示の国への責務 15:00 第 48 回災害対策本部会議 ( 小中学校の新学期の検討 ) 2011/3/26 7:00 第 49 回災害対策本部会議 ( 避難者の到着報告 り災証明の問合せ対応 ) 社会福祉協議会にボランティアセンターを設置 太田元公明党代表が来市 津波被害現場や避難所を視察経済産業省職員 1 名 オフサイトセンターに着任鹿島区にコンビニが 1 箇所営業再開ホクレン農業協同組合連合会とカルビーが市の支援物資の集積場の相馬地方卸売市場にタマネギ 6t などを支援ライオンズクラブ 332-D 地区キャビネットが原町ライオンズクラブを通し 南相馬市に飲料水 毛布などを寄付自主避難していた市民が戻り始め 市内各所で店舗の営業が再開 18:00 第 50 回災害対策本部会議 ( ボランティア要請 物資配布数の状況報告 在宅状況の確認 ) 原町区 ( 本陣前 西町 ) にコンビニが 1 箇所ずつ営業再開相馬郡医師会が鹿島区の鹿島厚生病院内に臨時設診療所を開設 本格診療の開始 2011/3/27 7:00 第 51 回災害対策本部会議 ( 線量測定値の低下 ) 谷垣自民党総裁が来市 現場や避難所などを視察 志位共産党委員長が来市 あづま総合体育館を視察 市役所で桜井市長と会談田中南砺市長が市役所を訪れ 桜井市長を激励県 国が連携して南相馬市 相馬両市の給油所にガソリンを供給福島第一原発から半径 20km 圏外 ~30km 圏内の自力避難困難者は約 150 人と判明 18:00 第 52 回災害対策本部会議 ( 事業者の支援 ) 政党党首クラスが来訪 政治力の結集を要望 2011/3/28 7:00 第 53 回災害対策本部会議 ( 情勢の複雑化 ) 鹿島区のダイユーエイト セブンイレブン ローソンが営業再開栃木県真岡市が米など物資を支援真岡市の内田副市長が井田市長のお見舞いメッセージを桜井市長に手渡す陸上自衛隊第 12 旅団 ( 群馬県 ) が上空から撮影 (27 日 ) した周辺の様子を公開日本地理学会 津波被災マップ の無料公開を決定原町区中太田 パチンコ店が 2 階の託児所 きっずくらぶ を無料開放 15:00 第 54 回災害対策本部会議 ( 仮設住宅のあり方を検討 ) ホームページによる避難者への情報提供のため 生活情報の専任職員を配置 76

国内 県内 地震 津波 原発事故の状況 国内 県内の出来事 2011/3/25 枝野官房長官が記者会見で 福島第一原発から半径 20km 圏外 ~30km 圏内の 屋内 11:46 退避 の対象市町村に対し 住民の自主避難を要請したと発表 震災発生から2 週間の警察庁まとめで全国の死者 1 万人超 21:00 ガソリン 灯油を積んだ石油貨物列車が横浜から新潟を経由して JR 郡山駅に到着 2011/3/26 9:41 11:00 頃 原子力 安全保安院が福島第一原発近くの海水から安全基準の 1,250 倍の濃度のヨウ素検出と発表 [ 若盛商店タンクローリー ] [ ガソリン給油行列 ( 石神地区 )] [ 食糧配給品積込み ] [ 食糧配給 ( まごころセンター )] 棚倉町でガソリンスタンドの給油待ちをしていた軽乗用車から 同町の無職男性が死亡しているのが見つかった 車内に練炭火鉢 原子力安全 保安院が福島第一原発 2 号機のタービン建屋地下の水から毎時 1,000mSv 以上の高い放射線量が計測されたと発表 2011/3/27 7:05 11:00 頃 2011/3/28 [ ガソリン給油行列 ( 上町給油所 )] [ ガソリン給油 ( 上町給油所 )] 東電が福島第一原発 2 号機のタービン建屋につながる屋外の立て坑にたまった水から毎時 1,000mSv 以上の放射線を検出と発表 東電が福島第一原発敷地内で21 22 日に採取した土壌から微量のプルトニウムが検出されたと発表 人体に影響のないレベル [ ダイユーエイト鹿島店 ] 17:30 23:45 頃 緑字は政府の指示 決定事項 77

南相馬市内 地震 津波 原発事故の状況 南相馬市内の状況とその時起こった出来事 2011/3/29 7:00 第 55 回災害対策本部会議 ( プルトニウムの議論 仮設住宅の要望 新学期の情報 HP 記載 ) 金沢市のスポーツクラブヴイテンが軽油 6kl を 20 日に続き 2 度目の支援フレスコキクチ鹿島店の営業再開 15:00 第 56 回災害対策本部会議 ( 自主防災組織を再構築 ) 東電皷紀男副社長が桜井市長を訪問 謝罪 早急な人的 金銭的支援を約束経済産業省原子力安全 保安院平岡次長が市役所を訪れ 桜井市長に福島原発の現状を説明 2011/3/30 7:00 第 57 回災害対策本部会議 ( 鹿島区以外の小 中 幼 保の調査開始 ) 市民約 160 人が避難する宮城県丸森町の筆甫中で 陸上自衛隊第十音楽隊が演奏で激励都市ガスの搬入 原町区の原町青果場が市場内に臨時直売所を開設 環境省清水大臣官房審議官が市役所を訪れ 桜井市長に災害廃棄物の処理は対策協議会にて検討と伝言新潟県三条市の嵐南公民館で避難している子どもたちの卒業や進級を祝う会を開催 市内の水道水の放射性ヨウ素の値が指標値を下回り 数値の安定として摂取制限を解除 15:00 第 58 回災害対策本部会議 ( 県内外避難所のごみ処理問題 残留市民への支援 職員の健康管理配慮 ) 環境省より 一般ゴミ処理費用は全額国負担と連絡が入る生活協同組合コープふくしま 全国の生協からの義援金 30 万円の目録を桜井市長に手渡す 2011/3/31 7:00 第 59 回災害対策本部会議 ( 相馬市と区別外就学の協議 企業再開希望の声 原町区の水田作付け検討 ) 10:00 ガソリン給油 ( 支払方法 台数 必要量 ) の打合せ会議を実施県外駐屯地の自衛隊員ら 鹿島区などを中心に行方不明者捜索伊達市伊達ふるさと会館で だて JC( だて青年会議所 ) 主催のもと原町一小 鹿島小 福浦幼稚園の卒業生 卒園生の手づくり卒業式開催 15:00 第 60 回災害対策本部会議 ( 事業所再開の活発化 ) 鹿島郵便局取扱い開始 ( 火 木 ) 県消防協会小滝会長が市役所を訪れ 桜井市長を激励 北塩原村小倉村長が桜井市長を訪ね 義援金 30 万円を贈る総合病院脳神経外科の太田医長が桜井市長を訪ね 見舞金 25 万円と刈谷市からのペットボトル飲料水 500 本を寄贈 2011/4/1 7:00 第 61 回災害対策本部会議 ( 市内の児童生徒の把握 企業支援の検討 物資は米や水へと移行 ) 公用車 緊急用の給油を指定給油所にて開始水田農業協議会を開催し 水稲作付等の協議 15:00 第 62 回災害対策本部会議 ( 区域外就学の要請 使用校舎の検討 震災特別対策資金の対象事業所 ) 市 採用職員の採用を 5 月 1 日に延期 相馬広域消防本部 定年の所属長 4 人を震災対応で再雇用 78

地震 津波 原発事故の状況 福島第一原発 4 号機の中央制御室で照明が復旧 同原発全機で中央制御室に照明が点灯 国内 県内の出来事 国内 県内 2011/3/29 11:50 日産自動車のカルロス ゴーン社長がエンジンを製造するいわき工場を視察 13:00 原発周辺 8 町村長が郡山市で震災後初の合同会議 13:25 福島県が福島第一原発から半径 20km 圏内の地域を災害対策基本法に基づく警戒区域にするよう国に要望したと発表 [ ガソリン給油行列 ( 鹿島区 )] [ 安否確認ダイヤル ] 2011/3/30 10:00 頃 東電の勝俣恒久会長が記者会見し 事故が起きた福島第一原発の 1 ~4 号機は 廃止せざるを得ない 清水社長は入院 国際原子力機関 (IAEA) が飯舘村で IAEA 避難基準を上回る放射性物質が検出されたと発表 [ 津波被害 ( 北泉 )] [ 原町区金沢津波被害 ( 金沢 )] 天皇 皇后両陛下が 都立東京武道館で福島県などから避難している人をお見舞いされる 埼玉県さいたま市のさいたまスーパーアリーナに避難していた双葉町民 480 人が 加須市の旧騎西高校校舎に到着 15:00 15:40 18:00 23:30 2011/3/31 原子力安全 保安院が福島第一原発の放水口付近の海水から基準の 4,358 倍のヨウ素 131 を検出と発表 11:00 [ 捜索活動 ( 真野 )] [ 津波被害 ( 北右田 )] 2011/4/1 浪江町の臨時役場がある二本松市東和支所で新採用職員に辞令 7:00 頃 行方不明者の集中捜索が福島 宮城 岩手県の沿岸部 沖合で開始 8:00 県林業会館で開かれた義援金の配分会議で被災世帯と福島第一原発から半径 30km 14:00 圏内の世帯に3 万円配分を決定 菅首相が記者会見で 3 月 11 日の地震がもたらした災害の呼称を 東日本大震災 とすると発表 17:31 緑字は政府の指示 決定事項 79

南相馬市内 地震 津波 原発事故の状況 南相馬市内の状況とその時起こった出来事 2011/4/2 7:00 第 63 回災害対策本部会議 ( 対策本部を正庁へ移動計画 ) 15:00 第 64 回災害対策本部会議 ( 郵便局の規制解除検討 旅館, ホテルへの二次避難の検討 ) 市長の動き ( 福島第一原発から半径 20km 圏外 ~ 半径 30km 圏内の学校再開は困難 国交省との物流交渉が難航 ) 生活協同組合コープふくしま 道の駅 南相馬 に出張出店 4t 車 2 台 1.5t 車 7 台で野菜 卵 肉類 生活用品などを販売 2011/4/3 7:00 第 65 回災害対策本部会議 ( 新たな備蓄倉庫の要請 ) 新潟県小千谷市に避難していた市民が一時帰宅 希望する 50 人がバス 3 台で到着 滞在は 4 時間ボランティアセンター専用電話を設置文部科学省の政務官へ児童就学を要望県警が南相馬 相馬両署管内で機動捜査隊による警戒活動を開始教育委員会 4 月下旬から鹿島区の 4 小中学校での授業再開を発表栃木県鹿沼市の鹿沼 JC 鹿島区の避難所 デイサービスセンターひまわりで炊き出しを実施細川元首相夫人 市役所を訪れ 桜井市長を激励 2011/4/4 7:00 第 66 回災害対策本部会議 ( 企業の工業用水道の使用協議 給食支援の要請 ) 長崎大と福島医大の医師 看護師らが市内の屋内退避区域で在宅療養者の訪問診療を開始 生活福祉資金の受付開始郵便事業会社 原町支店での郵便物の受取りを5 日 ~9 日と決定家畜死骸の処理開始 (2~3 日間 ) 原町区内の民間 3 病院が診療再開 ( 大町病院 渡辺病院 小野田病院 ) 2011/4/5 7:00 第 67 回災害対策本部会議 ( 二次避難所の申込み対応 義援金配布の要望書を提出 ) 県議会自民党議員会東北地方太平洋沖地震災害対策本部 被災地を視察市役所で桜井市長らと懇談 日本を創新する会が市に軽油 1,200l などの物資を支援 ガソリンの供給が安定してきたため 給油のスタンド発表 広報を終了 政府 福島第一原発から半径 20km 圏外 ~30km 圏内に避難計画を整備する方針 ( 最多約 18,000 人が残る南相馬市計画策定は政府が主導 市に提示 ) 樋高環境大臣政務官が桜井市長と会談し 災害廃棄物処理の対応などを協議 2011/4/6 7:00 第 68 回災害対策本部会議 ( 小 中学校の再開準備 ) 新潟日報社が福島民報社を通じ南相馬市 飯舘村に飲料水を各 500 箱を支援 二次避難開始 市民約 500 人が福島市の飯坂温泉などに移動 (~10 日計 4,500 人移動計画 ) 県内の小 中学校が始業県災害対策本部から重機が入り 行方不明者の捜索活動が本格化 群馬県片品村の千明村長が市役所を訪れ 同村に避難している市民 93 人分のアンケート結果を桜井市長に手渡す 80

国内 県内 地震 津波 原発事故の状況 国内 県内の出来事 東電が福島第一原発 2 号機で亀裂から高濃度放射線汚染水が海に漏れ出ているのを確認 菅首相が原発事故対応の前線基地となっている楢葉町のJヴィレッジを訪れ 自衛隊員 東電社員らを激励 東電が福島第一原発で地震直後から行方不明になっていた社員 2 人の遺体発見と発表 2011/4/2 9:30 頃 12:00 11:32 2011/4/3 田村市などに避難していた大熊町の住民が全町移転先の会津若松市に移転を始め 一部が同市内の旅館に到着 14:30 福島第一原発で 高濃度の汚染水の保管場所を確保するため 集中環境施設などにある計 1 万 1,500t の比較的汚染度の低い水を海に放出開始 [ 新聞配布 ] 2011/4/4 19:03 2011/4/5 県職員が福島市の福島一小で放射線量を測定 7 日までに県内の小中学校 幼稚園など 1,648 カ所を調査 浪江町津島 飯舘村では毎時 10µSv を上回る施設があった 避難指示が出ている自治体に見舞金の支払い開始と東電 [ 鹿沼 JC による炊き出し ] [ 避難所 ( かしまデイサービス )] 県教委が福島第一原発から半径 30km 圏内の県立高校 8 校の授業について 県内 5 地区の空き教室などを活用する サテライト方式 で行うと説明 双葉地方の町村会と議長会が菅首相と会談 首相は 国の責任で最後までしっかり対応する と明言 8:50 頃 10:00 11:00 頃 16:00 福島第一原発 2 号機の取水口付近から出ていた高濃度汚染水の流出がストップ 避難指示を出す基準となる住民の被ばく限度量について 長期的に放射性物質が蓄積される場合を想定した見直しを検討中と枝野官房長官 福島第一原発 1 号機の水素爆発を防ぐため 窒素ガスを注入する作業開始 [ 津波被害 ( 真野小学校 )] [ 清掃活動 ( 真野小学校 )] 2011/4/6 5:38 16:40 22:30 緑字は政府の指示 決定事項 81

南相馬市内 地震 津波 原発事故の状況 南相馬市内の状況とその時起こった出来事 2011/4/7 7:00 第 69 回災害対策本部会議 ( 福島第一原発から半径 20km 圏内ヘの立入りの厳格指示 ) 二次避難 市民約 500 人が福島市の飯坂温泉などに移動原町区北泉行政区は 市に防災無線の増設などを求める緊急要望書を提出 佐藤知事へ要望書提出 : コミュニティづくり 避難者 在宅者 事業所支援 南相馬市地域水田農業推進協議会 米の作付けなどを協議 23:32 南相馬市で震度 5 強を観測 中小企業への経営支援センターを設置 ( ハローワーク開庁 ) 2011/4/8 7:00 第 70 回災害対策本部会議 ( 昨夜の地震被害の情報収集を指示 ) 東京都杉並区と北海道名寄市 群馬県東吾妻町 新潟小千谷市が 南相馬市の支援を表明生活福祉資金貸付申込開始 (25 件の 330 万円は 3 日後振込 現金支払い ) 自治体スクラム支援会議 を発足郡医師会の診療所 ( 鹿島厚生病院内 ) が終了 各診療所に戻り再開二次避難 南相馬市と川内村の住民約 500 人が福島 郡山などのホテルに移動政府は 被災自治体に特別交付税を前倒し 南相馬市に 18 億 6204 万円を交付 2011/4/9 7:00 第 71 回災害対策本部会議 ( 学校再開の準備 給食センターの修繕計画 ) 北海道日高町 南相馬市から相馬野馬追の馬の避難を受けることを表明 井田川の水門開放を実施 ポンプアップへの準備へと遂行菅首相と面談 : 官邸との情報共有を要請鳩山前首相が来市 ヨッシーランドをなどを視察 桜井市長らと意見交換南相馬市と川内村の住民約 500 人が福島 郡山などのホテルに二次避難のため移動 ライオンズクラブ332-D 地区キャビネットが米 飲料水などの物資を支援 2011/4/10 7:00 第 72 回災害対策本部会議 ( 小中学校の再開 ) 日本歯科医師会大久保会長が市役所を訪れ 同会の被災地での活動状況などを報告 2011/4/11 7:00 第 73 回災害対策本部会議 ( 牛馬死体の処理終了 仮設住宅への電力供給の準備 ) 県 市内 4ヶ所で応急仮設住宅計 260 戸の建設を開始 17:16 南相馬市で震度 4 を観測 [ 仮設住宅建設 ( 鹿島区 )] [ 仮設住宅建設 ( 鹿島区 )] 7 日地震被害により 旧相女の安全確保困難のため 校舎使用禁止 (~18 日までに他の避難所へ移設 ) 県警備業協会 浜通りで夜間の自主防犯パトロールを行う災害警備支援隊を発足県折込広告社 原町区の栄製作所にミネラルウォーター 10ケースを寄贈群馬県高崎市の野菜直売所兼カフェ すもの食堂 で 南相馬の仕事南相馬美味しいもの語り 開催福島第一原発から半径 20km 圏外 ~30km 圏内の自治体首長に対し 国の聴き取り調査実施 82

地震 津波 原発事故の状況 国内 県内の出来事 福島第一原発から半径 20km 圏内の住民の一時帰宅について 安全性を確保しながら できるだけ実現させる方向で検討 と枝野官房長官 福島第一原発から半径 20km 圏外 ~30km 圏内の屋内退避指示を避難指示に切り替える可能性も示唆 国内 県内 2011/4/7 11:00 頃 宮城県沖を震源とする M7.4 の地震が発生 東日本大震災以降最大の余震 中 浜通りで震度 5 強 [ 緊急地震速報 ] 23:32 2011/4/8 警察庁集計によると 7 日の地震による重軽傷者は東北 6 県で 132 人 県災害対策本部によると 本県では少なくとも 8 人が重軽傷 枝野官房長官が喜多方市などの原乳の出荷制限解除方針を表明 放射能が高濃度な土壌でのコメ作付け制限の方針も 8:00 16:10 頃 2011/4/9 海江田経産相が県災害対策本部を訪れ 佐藤福島県知事と面会 福島第一原発から半径 20km 圏内の一時帰宅について できるだけ早くしないといけない 11:45 頃 2011/4/10 2011/4/11 [ 災害ごみ受付場 ] [ 災害ごみ受付場 ] 東日本大震災から1カ月 午後 2 時 46 分の地震発生時刻に各地で黙とう 14:46 [ 倒れた鉄塔 ] [ 津波被害 ] 福島県浜通りを震源とする M7.0 の地震が発生 茨城県いわき市ほかで震度 6 弱を観測 17:16 いわき市の土砂崩れで16 歳の女性の死亡確認 22:04 緑字は政府の指示 決定事項 83

南相馬市内 地震 津波 原発事故の状況 南相馬市内の状況とその時起こった出来事 2011/4/12 7:00 第 74 回災害対策本部会議 ( 計画的避難区域設定の検討 旧相女高の移設先検討 ) 文部科学省 原町一小で限度上回るヨウ素を検出したと発表 日本商工会議所の岡村会頭と瀬谷県商工会議所連合会長が懇談後 南相馬市を視察 14:07 南相馬市で震度 4 を観測 二次避難 南相馬市民約 100 人が福島市や南会津町方面に移動東電皷副社長が桜井市長と会い 震災 1 ヵ月を過ぎても事態の収束を見通せない福島第一原発の事故を謝罪東北電力の安倍副社長が市役所を訪れ 桜井市長と懇談南相馬市議会 県に対し復興支援 11 項目の緊急要望書を提出南会津町の大宅町長が市役所を訪れ 桜井市長に庁内で避難者 1,200 人を受け入れる準備を伝達 2011/4/13 7:00 第 75 回災害対策本部会議 ( 計画的避難区域 緊急時避難準備区域設定への影響 ) ドクターヘリの発着場所をサテライト鹿島に決定政府 南相馬市を含む県東部 5 市 8 町 3 村で路地栽培のシイタケ出荷停止指示五郷騎馬会が会合を開き 相馬野馬追の開催を確認 2011/4/14 7:00 第 76 回災害対策本部会議 ( 計画的避難区域の調整 工業用水道の通水実施 ) 南相馬市地域水田農業推進協議会 市内全域で平成 23 年度産米の作付けを行わないことを決定秋篠宮ご夫妻 新潟県小千谷市と長岡市の避難所 2ヵ所をご訪問し 南相馬市からの避難者らを激励される 2011/4/15 7:00 第 77 回災害対策本部会議 ( 学校再開の準備実施 福島第一原発から半径 20km 圏内に残っている住民の救出支援 ) はらまち旅行 JR 原ノ町駅と仙台駅東口を結ぶ直行バスの運行を開始自衛隊の活動現場を訪問 水田農業協議会で市全域の補償交渉 り災証明書の発行準備早急の指示鹿島区内に建設中の仮設住宅や市営住宅など508 戸への入居希望受付け開始宮崎県門川町より 原町二中に仮設のお風呂を設置県相双農林事務所が 原町区の県南相馬合同庁舎で県産農産物の販売会を開催民主党岐阜県第 4 区総支部が原町一小で炊き出しを実施国民新党の亀井代表が市役所を訪れ 桜井市長と懇談市 がれき撤去や事務補助など復興業務を担う人材を緊急雇用する方針 2011/4/16 7:00 第 78 回災害対策本部会議 ( スクールバス発着所の現地確認 ) 小高区 十割そばこごた が大玉村の県民の森 フォレストパークあだたらにて 避難者に打ちたてのそばを振舞う臨時災害 FM 放送局 みなみそうまさいがいエフエム 誕生原町区栄町商店街振興組合の 栄町ナイトバザール 開催義援金の説明会 84

国内 県内 地震 津波 原発事故の状況 福島第一原発事故の深刻度を国際評価尺度 (INES) の暫定評価で最悪の レベル 7 と経済産業省原子力安全 保安院 チェルノブイリ事故に匹敵する評価 国内 県内の出来事 2011/4/12 飯舘村と浪江町の水田から コメの作付け制限の基準値を上回る放射性セシウムを検出と県が発表 福島第一原発から半径 30km 圏外の土壌や野菜から微量の放射性ストロンチウムを検出と文部科学省が発表 [ 原町第一小学校の桜 ] [ 石神第一小学校の桜 ] 福島県中通りを震源とする M6.4 の地震が発生 茨城県いわき市ほかで震度 6 弱を観測 原子力安全委員会が登校の目安となる被ばく線量を年間 10mSv とする見解を発表 [ 放射線量測定 ] [ 放射線量測定 ] 14:07 2011/4/13 復興構想会議初会合 より良い社会を生み出す大きなきっかけになる案を と菅首相 会議には佐藤雄平知事とともに県立博物館長の赤坂氏 三春町の福聚寺住職で芥川賞作家の玄侑氏が委員として出席 2011/4/14 東電の清水社長が福島第一原発事故で避難や自宅待機している住民に対し賠償金の仮払いは 1 世帯 100 万円 単身世帯 75 万円で 対象は約 5 万世帯と発表 [ 仮設住宅申し込み ( ゆめはっと )] [ 仮設住宅電話受付 ( 原町区 )] 2011/4/15 2011/4/16 [ 洗浄ボランティア ] [ みなみそうまさいがいエフエム ] 緑字は政府の指示 決定事項 85

南相馬市内 地震 津波 原発事故の状況 南相馬市内の状況とその時起こった出来事 2011/4/17 7:00 第 79 回災害対策本部会議 ( 保育園申込み準備 市内の消火栓の確認 ) 小高区 ~ 浪江町を現地視察 県道 12 号の封鎖回避を要請枝野官房長官が来県 桜井市長と面談し 計画的避難区域実施に向けた政府の支援体勢などを説明南相馬市消防団原町区団慰霊者追悼式を萱浜地内で開催東京都北区立王子第五小学校が真野小学校へ学用品を支援鹿島区鹿島御子神社で復興祈願祭 2011/4/18 7:00 第 80 回災害対策本部会議 ( 義援金の申請開始 ) 南相馬市などの避難者 東京都が用意した国家公務員宿舎への入居開始枝野官房長官へ原発問題の要請書を提出 滋賀県知事へ支援の申入れ 南相馬 相馬を結ぶ臨時バスが運行開始国土地理院は上空写真より 津波による浸水面が561km2と発表 ( 南相馬市は39km2 ) 2011/4/19 7:00 第 81 回災害対策本部会議 ( 警戒区域予定を在宅者に対し広報 住民票交付の発行体制づくりの検討 ) 2011/4/20 7:00 第 82 回災害対策本部会議 ( 仮設住宅申込み状況 就学状況の報告 ) モニタリング調査の観測点増加を県へ要請 第 3 回市議会臨時会 ( 災害対策関係各経費の補正予算等に関する専決処分の報告及びその承認他 ) 常陸宮ご夫妻 川崎市とどろきアリーナを訪問され 避難している南相馬市民ら約 100 人を激励される臨時市議会が内閣府沖縄振興局総務課課長補佐村田氏の副市長への起用に同意 広報みなみそうま 号外 1 号を発行 市内の病院 金融機関 コンビニ等約 80ヵ所に張り出し依頼 2011/4/21 7:00 第 83 回災害対策本部会議 ( 警戒区域の調整 ) 佐藤福島県知事 震災後初めて来市 桜井市長と会談 避難所の原町一小を訪問国際ロータリーは 鹿島区消防団に大きなテント シェルターボックス 20 個を寄贈米誌タイムは毎年恒例の 世界で最も影響力ある100 人 の2011 年版を発表 桜井市長が選ばれる 2011/4/22 0:00 福島第一原発から半径 20km 圏内 ( 小高区全域と原町区の一部 ) を警戒区域に設定 1:11 南相馬市で震度 4 を観測 第 84 回災害対策本部会議 ( 警戒区域設定後の安全対策の対応 ) 9:44 福島第一原発から半径 20km 圏外 ~30km 圏内に指示していた屋内退避が解除新たに計画的避難区域と緊急時避難準備区域を設定福島第一原発から半径 30km 圏外の鹿島区で小 中学校を再開政府は 福島第一原発から半径 20km 圏内について住民の立入り禁止警戒区域の設定を県知事に指示 ( 午前 0 時 ~ 実施 ) 鹿島区で市内小中学校の始業式 ( 津波被害の真野小は鹿島生涯学習センターにて行う ) 国際ロータリー 2,770 地区 ( 埼玉県 ) が 市に義援金 6,051,913 円を寄付 86

地震 津波 原発事故の状況 勝俣東電会長が福島第一原発の原子炉安定まで 6~9 カ月かかるとの工程表を発表 国内 県内の出来事 国内 県内 2011/4/17 2011/4/18 [ 被災地 ( 萱浜 )] [ 被災地 ( 萱浜 )] 福島第一原発 2 号機の立て坑などにたまった高濃度汚染水を 集中廃棄物処理施設に移送する作業開始 2011/4/19 県が校庭 園庭の放射線量調査の結果により 13 校 園の屋外活動が制限されると発表 [ 福島第一原発 20km 圏内封鎖 ] [ 福島第一原発 20km 圏内封鎖 ] 2011/4/20 政府 福島第一原発から半径 20km 圏内について 22 日午前 0 時に一帯への立入りを禁じる警戒区域に指定する方針を決定 2011/4/21 福島県沖を震源とする M6.4 の地震が発生 [ 原町第二小学校通学バス ] [ 授業風景 ( 鹿島小学校体育館 )] 政府が福島第一原発から半径 20km 圏内を住民の立ち入りを禁じる 警戒区域 福島第一原発から半径 20kmの警戒区域外側で 放射性物質の累積量が高い地域を 計画的避難区域 福島第一原発から半径 20km 圏外 ~30km 圏内で計画的避難区域に入らない地域の大部分を 緊急時避難準備区域 に指定 東電の清水社長が佐藤福島県知事に面会し 原発事故を謝罪 佐藤知事は原発運転再開を認めない姿勢を明らかに 菅首相が福島県の一部でコメの作付け制限をするよう佐藤福島県知事に指示 2011/4/22 1:11 緑字は政府の指示 決定事項 87

南相馬市内 2011/4/23 0:25 地震 津波 原発事故の状況 南相馬市で震度 4 を観測 南相馬市内の状況とその時起こった出来事 7:00 第 85 回災害対策本部会議 ( 緊急避難準備区域の問合せ対応 ) 新田川温泉はらまちユッサ営業再開警戒区域の見直しを国へ要請桜井市長のメッセージ ( 計画的避難区域 緊急時避難準備区域の指定について ) 2011/4/24 7:00 第 86 回災害対策本部会議 ( 警戒区域立入許可の調整 検討 ) 福島市 100 戸 郡山市 30 戸の二次避難者用民間借上住宅の入居申し込み受け付け開始警戒区域についてオフサイトセンターと調整 検討 モニタリング結果を住民へ説明必要性について東日本大震災ボランティア 和の風 ( 東京都 ) が津波被災地で行方不明者の捜索にあたる消防団員に約 200 食のうどんを振る舞う中小企業支援連絡協議会を設置 ( 商工会議所 夢サポート 相双振興局 市で構成 ) RYUZO DREAM PROJECT がひびき総合病院に車椅子 7 台を提供鹿島神流武道連盟が鹿島区の鹿島御子神社に義援金 15 万円を寄付 2011/4/25 7:00 第 87 回災害対策本部会議 ( 死亡家畜の調査実施 ) 2011/4/26 7:00 第 88 回災害対策本部会議 郵便局原町支店の業務再開り災証明を鹿島区を対象に津波 152 件 地震 25 件交付県 福島第一原発から半径 20km 圏内の警戒区域で家畜の緊急対策を実施 計画的避難区域との境のモニタリングも詳細を示すよう県に要請 原町区の有志が人間復興を目指す市民組織 つながろう南相馬 を設立副市長として村田氏が就任家畜馬の調整を国 県へ要請 2011/4/27 7:00 第 89 回災害対策本部会議 ( 一時帰宅への工程検討 ) 屋内退避指示の解除を受け 福島第一原発から半径 30km 圏内の郵便事業会社原町支店で配達業務再開福島マツダ 市に車両 1 台を寄贈 2011/4/28 8:00 第 90 回災害対策本部会議 ( 全国の避難者への周知を課題 ) 福島市と南相馬市が東日本大震災の避難者支援協定を締結福島市役所に南相馬市役所福島市出張所を開設 [ 南相馬市役所福島市出張所 ] 2011/4/29 8:00 第 91 回災害対策本部会議 ( 一時帰宅者への問合せ対応 ) 福島市と出張所開設の協定締結式 あづま運動公園等の避難所を訪問 2011/4/30 8:00 第 92 回災害対策本部会議 ( 二次避難所への情報提供が課題 ) 生活福祉資金の申請終了 ( 累計 635 件 8,920 万円 ) 88

地震 津波 原発事故の状況 福島県沖を震源とする M6.4 の地震が発生 福島県広野町で震度 5 弱 国内 県内の出来事 国内 県内 2011/4/23 0:25 2011/4/24 [ 真野小学校入学式 ( 万葉ふれあいセンター )] 東北新幹線の運休区間のうち仙台 - 福島間で運転再開 45 日ぶりに仙台 - 東京間が直通運転 対策統合本部による共同記者会見開始 2011/4/25 文部科学省は福島第一原発周辺地域の放射線量分布マップを初めて公表 2011/4/26 郡山市が放射線量を下げるため薫小の校庭の表土を除去 [ 東電仮払い受付 ] 2011/4/27 観光有料道路再開通 ( 被災者は 8 月まで無料 ) 2011/4/28 [ り災証明書発行 ( 鹿島区役所 )] 震災被害後初めて東北新幹線の東京 - 新青森間が全線で運転再開 2011/4/29 2011/4/30 緑字は政府の指示 決定事項 89

南相馬震災ドキュメント SOS from Mayor of Minami Soma City, next to the crippled Fukushima nuclear power plant, Japan 平成 23 年 3 月 26 日 Youtube 公開 南相馬市長の桜井勝延でございます この度 3.11 の大地震 大津波 そして度重なる福島第一原子力発電所の原発事故による災害にともなって 南相馬市民が受けた被害というのは誠に甚大で写真 -1 南相馬市内の津波被害す ( 写真 -1) そこで 多くの方々の支援をいただいたこと そして海外のメディアをはじめ多く方々のご支援をいただいたことに心から感謝申し上げます しかしながら現在もなお 第一原発から 20km から 30km の範囲が屋内退避措置ということで 物資もなかなか入りづらい状況におかれておりますし 政府からそして東京電力からの情報もかなり不足している状況です 私たち市民の判断 そして私たちの市の判断として 市民を自主退避そして退避支援という形で進めておりますが 残った市民もまだ 2 万人程もおります そこで私たちとしては 市民に対して全責任を負って 生活支援のために努力しておりますが 残念ながら現在もこの 30km 以内の退避措置の中で物資の搬入にも窮しているところでございます ぜひとも皆様のご支援をお願いしたいと思います ( 写真 -2,3) なお ボランティアについても物資輸送についても 国が屋写真 -2 救援物資内退避という措置があることから自己責任で入らざるを得ない メディアの方々も直接入ってくるメディアはほぼ少ないと テレビ取材することなく電話取材が圧倒的に多い写真 -3 食糧配給 のが現実でございます 現場を知らない 現場を直接取材しなければ市民の今の実状が伝わりません ぜひとも現場に入っていただいて 多くのこの現場の現状を知っていただきたいと思います 屋内退避措置から 今 コンビニそしてスーパー等の生活物資を買う店がすべて閉まっております 金融機関も同様に 店を閉じているのが実状でございます 市民にとって今 自宅退避措置の中にいる市民にとっては 兵糧攻め的な状況におかれておりますので ぜひとも皆様のご支援を今後ともお願いしたいと思います 交通手段に使うガソリンがひっ迫しています 自主退避するにもガソリンが少なくて 自主退避にも困ってきている状況でございます ぜひとも ガソリンそして 石油燃料の供給にもご協力をお願いしたいと思います 今 震災から 13 日目 14 日目を迎えて自宅退避している市民の基本的な生活支援 生活の基礎となる食糧が不足をしてきています 宅配するにもガソリンが足りません このことから ぜひボランティアの方々に入っていただく際にも ぜひともガソリン等についても持ち込める方については 持ち込んでいただいて 宅配に写真 -4 バスによる避難ご協力いただきたいと思います 市民生活を支える市職員が連日 市民の救出そして避難 そして原子力発電所の放射能汚染の恐怖から緊張した中で仕事を続けております 震災で家族を失い そして家屋が破壊された職員たちが 必死に現在 市民を支えています ボランティアの方々の協力があれば 彼ら職員たちのこの疲労も少し緩和できますし 一緒に力を合わせて この窮状を救う手だてを皆様の力でお願いできればと考えております 是非ともご協力をお願いしたいと思います 南相馬市は 1 千年の伝統を誇る相馬野馬追という 素晴らしい日本の侍文化を維持してきた地域でございます 今まで想像もしなかったような大津波 波の高さは 20m にも達するような大津波で 長さが南北 20km そして幅 2.5km ほどの家が全壊してしまいました 多くの市民がまだまだ捜索できない状況で 現在 253 人の遺体があがり 行方不明が 1,260 人もいる中 原発事故の中で 10km 退避 20km 退避そして 30km 圏内の屋内退避ということで 現在 20km 30km 圏以内に交通手写真 -5 自衛隊による捜索段が確保されない住民が多くおります ( 写真 -5) 宅配サービスについても窮しておりますので ぜひとも多くの方々の 申し訳ありませんが自己責任でボランティアを協力していただきたいと思います 自己責任と 90

南相馬市災害記録 いうのは 政府が自宅退避措置の中で基本的には屋外での活動が制限されております 南相馬市は幸いにして放射線測定値も被害地から 25km 程であるにもかかわらず 今現在 1.5~2.0μSv/h 台という線量です 私たちのところから 遠い地域であっても 3 倍そして 10 倍近い線量が測定されている地域もありますが 水道についても汚染地という扱いからは程遠い低レベルで推移をしています ぜひともこの地域に 汚染が進まない間に 皆様の力をお借りしてできる支援にご協力をお願いしたいと思います 市民の命と暮らしを守るために 私たち 私を中心に市職員が全力をあげて取り組んでおりますので ぜひともご協力をいただきたいと思います また自主避難 そして避難措置のなかで全国に 5 万人弱の市民が退避してしまいました 避難した市民に対しても連絡を取ること自体窮しているのが現状です この避難した方々に対しても 積極的に支援をしていただかなければなりませんが 多くの自治体の関係者に この支援ボランティアに対して支援をお願いしているのが現状です 市民の県外から離れて退避している市民の応援のためにも 皆様の温かい手をさしのべていただきたいと思います 私たち市職員も全力をあげて支援しておりますが そこまで手が届きません 全国何十か所 何百か所に市民が退避をしたのかさえ つかめないのが現状です 南相馬市再生のためにも多くの市民を勇気づけ 今後とも求心力をもって私達が活動を続けていること しっかりと届けていただきたいと思います 世界中のメディアの皆様にこの実状 大地震で大津波の被害と同時に 原子力発電所の事故による目に見えない恐怖 そして汚染と闘いながらの生活 そして命を支えている 南相馬市の市民の支援のために手をさしのべていただきたいと思います 今後とも皆様方のご支援ご協力そして海外の皆様のご支援ご協力を心からお願い申し上げます 南相馬市長として ぜひともお願い申し上げまして 挨拶そしてお願いに代えさせていただきます 今後ともよろしくご支援ください 人はお互い助け合ってこそ 人だと思います 今後ともよろしくお願い申し上げます 以上です 南相馬市長から市民へのメッセージ平成 23 年 4 月 7 日 Youtube 公開 最初に Youtube に発信をして 市民の皆様 そして世界中の皆様に現況を報告いたしました それから 2 週間が過ぎようとし また市内の様子も大きく変わっておりますので あらためて避難されている市民の皆様 そし て今頑張っている皆様 そして世界中の皆様に 今南相馬市がおかれている状況を報告したいと思います 24 日にアップした時からすると 人の往来が非常に大きく多くなってまいりました とりもなおさず 事業所 商店街 なんとしても復興したいという思いで 多くの事業者の方々が再開をしています インフラについても 水 電気 ガス そして外来だけではありますが医療の供給もできるようになってまいりました これは とりもなおさず 市民の皆様が何とかしたいという思いで活動されているおかげだと思っています そういうことで 昨日福島県知事に南相馬支援に係る要望書を提出いたしました ( 写真 -6) 内容については 我々が非常に窮屈な思いで過ご写真 -6 福島県知事へ要望書提出している屋内退避の問題について 再検討していただきたいということを申し入れました これは 先ほど申し上げた 往来が活発化していることに対する客観的な評価と 事業者に対する支援もお願いしたいと同時に 子どもたちの安全をしっかり守って就学の機会を保障していただきたいということも含めての要請でございます 一方で 市内から離れて避難されている市民の皆様に あらためてお願い申し上げます 非常に窮屈な思いで避難されていることに対して 心からお見舞いを申し上げますと同時に お詫びを申し上げたいと思います 自主避難と そして我々が避難のお願いをして 市民の皆様に避難をしていただきました まだまだ 4 万人弱の方々が市外に避難されていることと思いますけれども 皆様の心の痛みをしっかりと受け止めながらも 皆様の生活と命を最優先することから お願いしてきた次第でございます 一番憂慮される福島第一原発の 1 号炉 2 号炉 3 号炉 4 号炉の問題について 収束する正確な情報と見通しがありません 海洋に対する高濃度の汚染水の放流の問題 そして低レベルの放流の問題 食い止めようと必死になっていても 日本の原子力保安院並びに東京電力がこの収束についての明確な見通しがない中で 市民の皆様は現実に必死に活動を再開しております できるだけ国に対しては 全力をあげて原発の事態の収束をお願いしているところです 避難しておられる皆様に対しては非常に苦しい思いであることは十分承知しております 南相馬市としても一時帰宅等の支援も今後続けて行なってまいりたいと思います 同時に皆様が生活に困っておられる実態についても承知しております できるだけ皆様が生活資金も早く調達できるような措置をとってまいりたいと思っております 世界中の そして日本中の方々から義援金が多く寄せられている状況をふまえ 我々としては避難民の方々 在宅でも自宅で我写真 -7 被災証明書を求める人々 91

南相馬震災ドキュメント 慢されている皆様に対して 生活に困らないような形の措置をできるだけ早くとれるように努力しております 被災証明書の発行も引き続き行っておりますが 窓口では多くの職員が大変になるほど 被災証明書の発行を求められております ( 写真 -7) また地震 津波で被災され 家族を亡くされた皆様の心に痛みについては 相変わらずご心痛については大変申し訳ないと思いますが これも原発問題が収束するまでは皆様のご心痛を癒すことができないことを心からあらためてお詫び申し上げたいと思います 南相馬市に残って市職員をあげて そして残っている市民の皆様と力を合わせながら 国に対して県に対して東電に対して しっかりと我々の生活を支えていただくように要望しております 国の政治家の皆様も南相馬市をできるだけ救いたいということでお力添えをいただいております 防災担当大臣も南相馬市に来ていただきましたし 経済産業副大臣も毎日のように私たちのことを心配してくださっています 今後ともこの原発に対する安心感をもたらすまで 全力でわれわれの要望を伝え そして活動を行なってまいります 南相馬市に滞在され活動をされている皆様に申し上げます 南相馬市として皆様の活動については 全面的に支援をしてまいります 一方で この原発問題が収束しないのも事実ですので 今の時点で安全宣言を出すまでには至っておりません このことを十分に踏まえながら お互いに活動を協力しながら支えてまいりたいと思いますので ご了解いただきたいと思います 再度 避難者の皆様にお願い申し上げます 今新潟県庁に職員を 5 名お願いして 新潟県に避難されている皆様に対する支援を始めました 群馬県に対しても同様でございます 今後 避難場所で多くの方々に対して市の情報を届けるべく 5 日から順次職員を避難地に派遣してまいります 南相馬市で今起こっていることの情報と 皆様がおかれている不安に対する情報を集約をしながら 瞬時に皆様のところに情報を届けられるように努力してまいりますので 少しの間不自由をかけますが 職員が行った際に皆様に対するメッセージを持ってまいりますし 南相馬市の情報も持ってまいります 今後とも市民と市職員が一緒になって 南相馬市を再興するために 少しの間 窮屈な時間をかけますけれども 是非ともご協力いただきたいと思います 南相馬市は 大変な窮地に立っておりますけれども 皆様方の故郷に対する想いをひとつにするべく努力しておりますので 今後とも一緒にこの南相馬市を再興してまいりましょう 職員も皆様の支えになるべく本当に努力しておりますことも 改めてご承知いただきたいと思います 新潟県知事 長野県知事 群馬県知事そして栃木県知事や山形県知事に多くのご理解いただきますとともに 杉並区そして飯田市 取手市 東吾妻町 片品村 多くの自治体の皆様に支えられて 皆様の生活があることもご理解いただきたいと思います 多くの自治体の皆様に改め御礼を申し上げながら 皆様の生活を支えていただいていることもご了解いただきたいと思います 南相馬市上げて 今の窮状を脱すべく全力で取り組んでおりますので 今後ともご理解をいただきながら 一緒に再度 南相馬再興のために努力してまいりましょう また皆様に対するお知らせを順次してまいりますので 今後ともこの映像を通しながら皆様方からの要望をふまえていきたいと思います 今後ともよろしくお願いいたします 一緒に頑張りましょう ありがとうございました 警戒区域設定についての市長メッセージ平成 23 年 4 月 21 日市ホームページ掲載 本日 国の原子力災害対策本部から 避難指示区域を含む新たな 警戒区域 を指定する指示が 関係市町村長にありました 市は その指示に従い関係機関 ( 警察署等 ) との連携を図りながら 明日午前 0 時を規制開始とする 警戒区域 の設定をいたします この区域の規制は 原子力プラントもいまだ安定していないことへのリスクがあることや 避難指示区域内の私有財産の保護を目的として行うものであります この 警戒区域 内への立入りは原則として禁止されます そのため 国は 警戒区域 の避難者に対し一時立入りの制度を検討しております 詳細については今後決定し次第お知らせいたします 市は 今回の 警戒区域 の指定については 区域内への立入りが厳しく規制されることから 家屋の確認や整理 私有財産の搬出ができなくなることなど不便や不安を与えることとなりますが 住民の身体の危険防止や私有財産の保護の観点から止むを得ない処置と考えております どうか この趣旨を理解のうえ御協写真 -8 警戒区域の指定力をお願いいたします ( 写真 -8) 92

南相馬市災害記録 南相馬市長から市民へのメッセージ平成 23 年 4 月 22 日 Youtube 公開 南相馬市長の桜井勝延でございます 南相馬市の市民の皆様 県内外で退避されている市民の皆様 そして市外で活動をされている皆様に改めて 本日 4 月 22 日にお知らせをしたいと思います 本日午前 0 時をもって 国から警戒区域設定を指示されました 警戒区域というのは 法的な拘束力を持って 立入る際は制限されます その制限については 自由に往来をすることができなくなるという 法的規制が課せられます その理由として この区域内では 身の安全を図る必要があるということからの措置ではありますが 防犯の観点 そして皆様の財産の保全の観点も改めてあるということを確認させていただいております そういう意味から 今日警戒区域を設定いたしました しかしながら 市民の皆様には大変不自由な思いをさせていることも事実です 遠くの皆様には一度も 20km 圏内に立ち入ることができない方々もあります 自由に自分の資財等も運び出せない方もいらっしゃいます また遺体捜索さえもままならない 家族 親族を抱える皆様もいらっしゃることと思います 非常に心苦しく思いますが 福島第一原子力発電所の問題が解決されない現状と 今 放射線災害から防ぐという国の措置の中で やむを得ない措置と考えておりますので 大変ご迷惑おかけいたしますがしばらくの期間ご勘弁いただきたいと思います 本日同時に 20km 圏から 30km 圏内の屋内退避であった市民の皆様に対して申し上げます 今日 9 時 40 分 枝野官房長官の声明によって 計画的避難区域と緊急時避難準備区域とに区域を分けられました 計画的避難区域については 概ね 1 か月間のうちにこの区域から退避をしなければなりません 南相馬市がこの区域にかかる世帯については 6 世帯と承知しておりまして 住人が住んでおられます 昨日からその周知をうけて 皆様のところに訪ねて説明をしていますが まだ不十分ですので 今後とも説明に努めてまいります また一方で 緊急時避難準備区域の方々に申し上げます いままでの屋内退避は解除されました 屋内退避を解除されることで 平時と同様の活動ができますが同時に条件設定として 緊急時 つまり放射性物質の大量放出が予想される事態においては 自力で避難ができるように準備をすすめること また妊産婦 子どもたちについては避難先から立ち入ることのないように また学校においては この区域内においては休園 休校を余儀なくされております 非常に不自由をかけておりますが 改めてご承知下さい 事業者の方々 そして店舗を開こうとしている方々が 今までとはまったく違った形で平時と同様の活動ができることもご承知いただきたいと思います 4 月 19 日から銀行が開き始めております 郵便配達は まだ完全には配達できておりませんし 新聞も配布ができておりません 宅配業者については まだ 30km 圏内に入ってこられない状況でありますが この緊急避難準備区域設定と同時に 国の方に強く働きかけながら この区域内に入れるように努めてまいりますので 改めてご理解いただきたいと思います また 30km 圏外の鹿島区の皆様にお伝え申し上げます 30km 圏外については平時と同様の活動ができます 本日 4 月 22 日からは 小中学校も 上真野小写真 -9 スクールバスでの登校学校 鹿島小学校 鹿島中学校 八沢小学校と 20km から 30km 圏外まで含めた子どもたちの就学を今日開始いたしました ( 写真 -9,10) 就学 通学にあ写真 -10 鹿島中内で授業再開 ( 原町一中 ) たってはスクールバス等を利用できますが これは皆様に対してまた不自由をかけながらも 就学の機会を準備いたします 保育園の開園についても 5 月 6 日を目途に進めておりますので ご理解をいただきたいと思います 不自由をかけております仮設住宅の準備は 今 順次進めております 受付についても進めておりますので問い合わせについては市役所にお願いいたしま写真 -11 仮設住宅の建設す ( 写真 -11) 今後とも この不自由な地域の解消に向けては 万全を期すよう努めてまいりますが 市民の多くの皆様に情報が欠けているというお叱りをいただいております 避難所で我慢されている市民の皆様には心苦しい状況を続けさせ 大変申し訳ありませんが 今後とも皆様への情報伝達に努めてまいりますので ご協力ください そして市内外の皆様のご協力いただきながらも 南相馬市復興に向けて準備を進めてまいりますので 今後とも情報を発信してまいりますことをお誓い申し上げながら 皆様に対するメッセージとさせていただきます 今後ともご協力よろしくお願いいたします 93

南相馬震災ドキュメント 計画的避難区域 及び 緊急時避難準備区域 設定について平成 23 年 4 月 22 日市ホームページ掲載 この度 国より平成 23 年 4 月 22 日付けで 計画的避難区域 と 緊急時避難準備区域 の設定がなされました この新たな区域の設定に関し 市民の皆様に市の考えをお伝えいたします 最初に 計画的避難区域 であります 南相馬市域のうち 飯舘村に接する山間地域 ( 片倉 高倉 馬場 大原の一部 ) が区域指定されました 計画的避難区域 に指定された住民の皆様には 概ね 1 か月を目途に地区外への避難をしていただくことになります 住み慣れた場所からの移転は心痛に耐え難いものと察しております しかし 放射線防護の基準値 ( 年間 20~100mSv) を考慮すると生命が最優先の立場からやむを得ないことと思います 避難移転については 市は国 県と連絡を取り合いながら対応をしてまいりますので ご理解を賜りますようお願いいたします 次に 緊急時避難準備区域 でありますが これまで 屋内退避 の規制がかけられていた 半径 20km から 30km の区域 ( 計画的避難区域 を除く) が指定されました この地区において平常時は 屋内退避が解除されました 今後は 緊急時 ( 大規模な放射性物質の放出等 ) に備え屋内退避や避難 ( 国 県と協力のもと市が必要情報提供や誘導を行う ) ができるよう常に準備をしていれば 屋外作業など通常の生活を営むことができるようになりました また枝野官房長官の記者会見においても 通常時において当該地域に入って物資等の運び込みについては問題がないので 生活物資等の運送について対応をよろしくお願いしたい旨のお話がありましたが 今後写真 -12 枝野官房長官来庁不便さが和らいでいくことを期待しております ( 写真 -12) ただし 引き続き 自力避難が困難な子供 妊婦 要介護者 入院患者の方などは この区域に入らないようにすることが求められています それから 鹿島区では半径 30km 圏外があります 当該区域にも避難を呼びかけましたが 今回の 計画的避難区域 や 緊急時避難準備区域 の設定においてはいずれにも指定されませんでした 医療 就学等でご不便をおかけしますが 鹿島区の 30km 圏外においては規制はありませんので できるだけ普段の生活をしていただきたいと思います 現在 避難所生活をなされている方で 自宅での生活が可能な方は帰宅をしていただいて構いません バスを利用して避難された方は南相馬市市外派遣職員や南相馬市災害対策本部へ相談してください 4 月 17 日 ( 日 ) に東京電力株式会社から 福島第一原子力発電 事故の収束に向けた道筋 が発表され 放 射性物質の放出が管理され 放射線量が大幅に抑えられている状態 までの目標期間が 6 ヶ月から 9 ヶ月と定められたところです 私はできるだけ早く改善が図られることを期待しています しかし 原発事故以前の南相馬市に回復するためには相当な年月と努力が必要になる覚悟をしなければなりません 災害から 40 日が過ぎ 災害応急対策とあわせ復旧 復興対策にも取り組まねばならない時期にきています 市ではすでに 仮設住宅の建設 ( 約 600 戸 ) や仮設校舎の検討もしております 最近 少しずつではありますがまちの中の車の数が増え コンビニや商店も再開し始めました ( 写真 -13) 写真 -13 コンビニ営業再開小 中学校も鹿島区内の 4 つの学校で 4 月 22 日から再開しました ( 写真 -14,15) これからも引き続き 誠心誠意をもって南相馬市の復興と再生に向け 奮闘写真 -14 学校再開 ( 上真野小 ) 努力をしてまいる決意であります 当分の間 皆様に不便な生活を強いることになりますが この非常事態をご理解のうえ 市民の皆様のご支援とご協力をお願いし 私のメッセージといた写真 -15 鹿島中屋内で授業再開 ( 原町二中 ) します 94