(444) 2004 年度版世界の鉱業の趨勢 ( 追補 ) 2004 年度版世界の鉱業の趨勢につきましては 金属資源レポート 2004 年 5 月号においてすでに発刊しているところですが 諸事情によりアルゼンチン チリ ブラジルの情報の提供が遅れておりました また スペインについても詳細情報の提供ができなかったところです 関係各位からこれらの国々について問い合わせを頂いており 大変ご迷惑をおかけしておりましたが 本号に掲載する運びとなりました 本情報が関係各位の研究 業務等のお役に立ちますならば 大変幸甚に存じます なお アルゼンチン チリ ブラジルは前サンティアゴ事務所長原田武 スペインはロンドン事務所副所長霜鳥洋が執筆を担当しました アルゼンチン 2001 年の金融不安が引き起こしたアルゼンチン経済危機の後 2003 年にはキルチネル政権が発足し 現在のところ経済は回復傾向を示している GDP や工業生産指数などの経済指標でも 景気底打ちの基調が見られ インフレ率も沈静化しており 懸案とされた 2003 年末期限の IMF 債務約 1,800 億 US ドルのデフォルトについても IMF と合意に達した 従前より アルゼンチン政府は 経済回復や雇用機会の創出の手段として鉱業の役割は大きいとして 今後の鉱業における海外投資に大きく期待している模様 また 2002 年 1 月には固定相場制の廃止を実施し その後 1 ドルが 3 ペソ前後で安定していることから 鉱業分野の投資にとって有利に働くことが期待されている 1990 年代の前半で 外国企業の鉱業投資を促進すべく 鉱業に関連する法体系の整備が進めれれた その結果 1996 年以降 海外投資額が急激に伸び 1997 年 Bajo de la Alumbrera 銅 金鉱山 1998 年 Cerro Vanguarudia 金 銀鉱山 1998 年 Fenix(Salar del Hombre Muerto) リチウム鉱山といった大型鉱山開発が立ち上がった 2003 年には Barrick 社 ( カナダ ) による Veladero 金 銀鉱床の開発が始動しており 今後 この 1990 年代の鉱業投資ブーム復活が期待されている 1. 主要鉱産物の生産動向アルゼンチンにおける鉱産物の生産量を表 1 に 鉱産物輸出額の推移を表 2 に示す また 生産動向を各鉱種ごとに以下に示す 銅 アルゼンチンの 2003 年の銅生産量は 20.5 万 t Catamarca 州の Bajo de la Alumbrera 銅 金鉱山から生産されている 鉱産物輸出が輸出額全体に占める割合は 4% と小さいが 鉱産物に限れば 銅鉱石輸出額がその 50% 以上を占めており アルゼンチンの鉱業にとって重要な鉱種である 日本や韓国などアジアの製錬所にも輸出されている アルゼンチンの斑岩銅鉱床はチリのものに比べて概して銅品位は低いながら金を伴う特徴を有する -78-
(445) 表 1 アルゼンチンの鉱産物生産量 年 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2003/02 (%) 金 (kg) 937 937 837 723 2,289 20,400 38,515 25,954 30,630 32,486 28,444-12.4 銀 (kg) 42,744 38,032 47,787 50,399 52,550 35,768 73,785 78,271 152,802 125,868 138,766 10.2 銅 (t) - - - - 30,421 170,273 210,126 145,197 191,667 204,027 205,242 0.6 亜鉛 (t) 31,395 26,933 32,104 31,093 33,357 35,560 34,192 34,858 39,703 37,325 40,669 9.0 鉛 (t) 11,826 9,981 10,521 11,272 13,760 15,004 14,256 14,115 12,334 12,011 13,514 12.5 リチウム (t) - - - - 697 3,428 1,626 873 1,824 * 金 銀 銅 亜鉛 鉛の生産量は金属量で表示 * リチウムはLi 2 O 量で表示 2000 年以降のデータについては 上段が炭酸リチウム 下段は塩化リチウム 出典 :Compendio 2004 Panorama Minero 0 4,512 906 4,729 1,100 4,320 21.4-8.6 表 2 鉱産物輸出額の推移 ( 単位 : 百万 US ドル ) 輸出額 (FOB) 年総計鉱産物 割合 2001 26,543 754 2.84% 2002 25,709 990 3.85% 2003 29,375 1,100 3.74% 出典 : 鉱産物輸出額は Panorama Minero 1 月号 総輸出額は INDEC データ (1) Bajo de la Alumbrera 銅 金鉱山 Catamarca 州の標高 2,300~2,650m に位置する銅 金鉱山 1997 年 10 月 31 日に生産を開始している 初期投資額は 12 億 US ドルで 露天掘採掘準備 選鉱場 (87,500t/d) Tucuman 市からの 220kV 200km の送電線 Cruz del Norte のフィルタープレス設備 310km の精鉱スラリーパイプライン San Martin 精鉱積出港の設備等からなる Cruz del Norte~San Martin 間の 830km は鉄道輸送である 2003 年は 銅精鉱 20 万 t( 銅量 ) 金ドーレ 20t を生産 銅鉱山としては世界第 9 位 金鉱山としては 14 位の生産量になる 鉱床は斑岩型銅 金鉱床 埋蔵量 ( 確定 + 予想 ) は 1999 年に見直されており 4.6 億 t( 品位 Cu 0.77% Au 0.95g/t) で マインライフは 15 年とされた 採掘中のピットは盆地で周囲は山岳に囲まれておりピットの直径は 1,300m までと制限される 1997 年 12 月から試験操業を開始し 1998 年 2 月から本格生産を開始した 1999 年には富鉱部の採掘と実収率の改善もあり 生産量は 192,325t と初期設計 178,000t を超えた 2002 年には 4 千万 US ドルをかけた選鉱場の拡張を終了し 当初の鉱石処理能力 8.7 万 t/d が 12 万 t/d に拡張された 現在 マインライフは 2004 年から 8 年間と予想されている 表 3 Bajo de la Alumbrera 鉱山の生産量 年 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 銅 (t) 30,000 150,590 192,325 139,708 191,600 203,700 198,537 金 (kg) 16,298 4,137 6,470 20,902 23,452 20,832 出典 :Metals Economics Group -79-
(446) Minera Alumbrera 社が同鉱山を操業する 2003 年 6 月には Xstrata 社 ( 英 ) が MIM 社を買収したこと れる金が占めている その他 以下の鉱山がアルゼ ンチンにて操業中である で 同社の 50% メジャーシェアを取得した また 2003 年初めにはマイナーシェアの売却交渉も進み 1 月には Rio Tinto 社所有の 25% 権益がカナダ系ジュニアカンパニー Wheaton River Minerals 社に売却された BHP Billiton 社の 25% 権益も売却され Wheaton 社が 12.5% Northern Orion 社 ( カナダ ) が 12.5% を取得した 鉱区については 開発当初からの契約で鉱業公社 YMAD(Yacimientos Mineros de Aguas de Dionisio:Catamarca 州政府 Tucuman 大学 連邦政府の各代表により設立された公社 ) が所有している YMAD は 利益が生じた時点で税引前利益の 20% を得ることになっている 未だに初期投資の回収は完了していないが 既に前払いとして年間 2 百万 US ドルの支払いが 5 年間 YMAD に行われた そのうち 60% は Catamarca 州政府が 40% は Tucuman 大学が受け取る 開発当初 州への権利金について鉱山側と州政府との間でその算定方法について争議があったが 2000 年 12 月の同州議会は連邦政府鉱業投資法第 22 条が定める上限 3% を州の Regalias ( 権利金 ) とし boca mina と呼ばれる山元価格から生産費用を差し引いた額 ( 機械設備の減価償却は加算されない ) を母数とすることで合意した 銅精鉱は 韓国 日本 スペイン フィンランド ドイツ カナダ ブラジル インドに出荷されている (1) Cerro Vanguardia 金 銀鉱山 Santa Cruz 州に位置する Cerro Vanguardia 金 銀鉱山は 1998 年の第 4 四半期から試験操業に 99 年 2 月から本格操業に入っている 鉱床はジュラ紀中期の浅熱水性低硫化型の石英脈鉱床 マインライフは 15 年とされた 6 つの露天掘で採掘し CIL から Merrill-Cwowe 工程の後 精錬してドーレを生産している 2003 年の生産で金 7,027kg であった 露天掘採掘は 24 時間 年間無休状態で粗鉱量 657,000t/y を採掘している シアン回収プラントの改善は大幅な操業コストの低減となった 現在 オペレーションコストで 218US ドル /oz という 2002 年末での残存鉱量は 9.1 百万 t(au 9.2g/t Ag 128g/t) とされている 鉱区は標高 200m 程度の低平地に位置するが 気候は夏冬で寒暖の差が激しく (35~-20 ) 冬季には積雪が 1m 程度ある 年間生産量は金量 9t 前後を推移している 初期投資額は 2.7 億 USドルで 既存ガスパイプラインからの支線 44kmとガス火力発電所により 14.6MWの電力が 9km 先に位置する水井戸から 1,670m 3 /minの用水が また 12km 先の泉から飲料水が供給される 製品であるドーレの運搬等用に鉱山から 7kmの地点に空港が建設された 権益比率は AngloGold 社 46.25% アルゼンチン企業の Perez Companc 社 46.25% 州の鉱業公社 Formicruz 社 7.5% であったが 2002 年に Perez 金 銀 アルゼンチンの 2003 年の産金量は 28.4t で その 多くは Bajo de la Alumbrera 鉱山の銅精鉱中に含ま Companc 社の権益を AngloGold 社が 9 千万 US ドルで 買収した 同金山の場合 州への権利金は山元価格 の 1% と規定されている 表 4 Cerro Vanguardia 鉱山の生産量 年 1998 1999 2000 2001 2002 金 (kg) 939 10,088 8,882 9,171 8,171 銀 (kg) 3,278 44,318 48,705 126,854 100,631 出典 :1998~99:Metals Economics Group 2000~02:Direccion Nacional de Mineria -80-
(447) (2) Farallon Negro 金山鉱山公社 YMAD が操業する金山 浅熱水性金鉱床で品位 Au 5~7g/t 1999 年から導入したヒープ リーチング+Merrill-Cwowe 工程によって年産約 0.3t/y 程度を生産する Farallon Negro 鉱脈の鉱量枯渇の状況下 1986~91 年に実施された JICA-MMAJ 資源開発協力基礎調査 (86~89 年 : アルトデラブレンダ地域 90~91 年 : ファラジョンネグロ地域 ) により北側の Alto de la Blenda 鉱脈の南東延長に Esperanza 鉱脈を把握した成果を受けて延命し YMAD は 1955 年 設立法に基づくユニークな鉱山公社で役員会の構成は Catamarca 州 2 名 Tucuman 大学 2 名 連邦大統領の 5 名からなり大統領ポストには代理人が就任する 負債問題を抱えるほか連邦政府は州鉱業公社を民営化する方針であり YMAD 自体の将来性は明るくない 1999 年 YMADはAlumbrera 周辺に 250km 2 の銅金探鉱契約をMIM 社との間で締結しており 銅鉱床が発見されればAlumbrera 同様にMIM 社に採掘権を与え 金鉱床の場合にはYMADが開発するとしている 亜鉛 鉛 アルゼンチンの 2003 年の生産量は亜鉛 40,669t 鉛 13,514t で Aguilar 鉱山が唯一の生産社である ボリビア国境に接する Jujuy 州の中央部 標高 4,100 ~4,800m の高地に位置し 操業開始は 1936 年でこれまでの既採鉱量は約 4 千万 t 品位 Pb+Zn 12% 1986 年当時の埋蔵量は 470 万 t(zn 7.3% Pb 5.6% Ag 120g/t) であった 近年の生産量は 粗鉱生産 57 万 t/y(pb 3.2% Zn 6.92% Ag 67g/t) 精鉱生産量は亜鉛 74,500t/y (Zn 49.5%) 鉛 18,200t/y(Pb 76.0%) でほぼ一定水準を維持している 鉱床は SEDEX 型の塊状硫化鉱床で 283 の鉱体からなる 当初の露天掘から坑内掘 ( ブロックケービング ) に移行しており 鉛 - 銀精鉱と亜鉛精鉱が生産されている 亜鉛精鉱は一部 Rosario にあるプラントに 鉛 - 銀精鉱は Jujuy にあるプラントに送られている模様である 2001 年には 12 百万 US ドルを投資して 新規 の選鉱プラント 燃料のディーゼルから天然ガスへの転換を完了し 約 2,000t/d( 平均品位 Zn 7% Pb 3.24% Ag 85g/t) の鉱石を処理している 鉱山を操業する Compania Minera Aguilar 社の権益比率は Rio Tinto 社 (33.33%) ボリビア系 Comsur 社 (66.67%) となっている 同山は今後約 5 年分の埋蔵量を有しており 周辺は Comsur 社が鉱区を確保し探鉱に力を入れている 1994 年と 2000 年を比較すると探鉱費は 20 万 US ドルから 200 万 US ドルに増 ボーリング単価は 100 US ドル /m から 70 US ドル /m に減 ボーリング延長は 1,300m/y から 20,000m/y に強化されている Jujuy 州はロイヤルティからの探鉱投資の 1% 控除を実施し 探鉱促進を行っている カナダ系ジュニアカンパニーらは同様な鉱床をターゲットにした探査を実施しており Aguilar から 80km 南西に位置する La Colorada はじめ幾つかの鉱徴地が知られている リチウム アルゼンチンの 2003 年生産量は 炭酸リチウム 1,100t 塩化リチウム 4,320t を生産した アルゼンチン唯一の鉱山は Catamarca 州北西部 Salta 州との州境付近 標高 4,000m に位置する Hombre de Muerto 塩湖にあり FMC Lithium 社 ( 米国 ) の子会社 Empresa Minera de Altiplano 社が Fenix 鉱山を操業中である また Salta 州には塩化リチウム精製プラントがある 炭酸リチウム及び塩化リチウムの資源量は 85 万 t とされ 設計では年産 炭酸リチウム 1.12 万 t/y 塩化リチウム 7.25 千 t/y ライフ 40 年であった 投資額は 1.37 億 US ドルで 1998 年 4 月に生産を開始した 一方 1997 年にチリの SQM 社が低価格で市場に参入したことで 炭酸リチウム価格の低下をもたらし FMC Lithium 社は Fenix からの炭酸リチウムの生産を縮小させた時期もあった その他金属 アルゼンチンが輸出するその他の金属としては アルミニウム ( 輸出額 106 百万 US ドル :2002 年デー -81-
(448) タ ) クロム硫酸塩( 輸出額 21 百万 US ドル ) 合金鉄 ( 輸出額 9 百万 US ドル ) などが挙げられる その他工業用鉱物 工業用鉱物で輸出額から目立つものは ホウ素 ベントナイト 砕石 花崗岩加工品が挙げられる ホウ酸関連製品は輸出額で 2.2 千万 US ドル (2002 年データ ) である Rio Tinto Borax 社はアルゼンチン北部の Tincakayu からホウ素を生産しているが 大規模な投資はなされていない 多くの小規模なホウ素及びホウ酸生産者が当地域で生産を続けている 2. 探査 開発動向 1996 年 97 年の大型鉱山開発に伴う大規模投資の後 新規プロジェクトが続かないこともあり 投資額は減衰傾向であった 特に 近年の莫大な対外公 的債務が金融システムの混乱を引き起こし アルゼンチン経済危機に至った 1999 年から経済成長率はマイナスになり 2001 年には-4.4% 2002 年には -10.9% となっている このような状況下 探鉱会社は 1997 年以降横ばいであり 休眠ないしは撤退を始めているとの情報もある その中で 最近の鉱業投資としては Barrick 社が Veladero 金 銀鉱床プロジェクト (San Juan 州 ) の開発に着手したことがトピックとして挙げられる また アルゼンチン鉱業庁の 2003 年の発表によると 今後 鉱業投資の顕著な伸びが予測されている ( 図 1) 具体的なプロジェクトとしては Veladero (San Juan 州 金 銀 ) Pascua-Lama(San Juan 州 金 銀 ) El Pachon(San Juan 州 銅 モリブデン ) Agua Rica(Catamarca 州 銅 金 モリブデン ) San Jorge(Mendoza 州 銅 金 ) などの新規プロジェクトの開発が想定されている ( 百万 US$) 1200 1000 800 600 400 200 探鉱開発 0 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 年 *1993~2002 年は実績値 2003~2005 年は推測値出典 :Compendio 2004 Panorama Minero 図 1 アルゼンチン鉱業投資額の推移 ( 実績及び予測 ) 金 銀鉱床開発プロジェクト (1) Pascua-Lama 金 銀鉱床チリ第 Ⅲ 州とアルゼンチン San Juan 州に跨る金 銀鉱床 第三紀の高硫化系金 銀鉱床で チリから続く El Indio ベルトに属する 1994 年に Barrick 社が権益を買収した その後の探鉱により 買収当時の埋蔵金量 1.8 百万 oz(56t) が現在の 16.9 百万 oz(526t) にまで増大している 初期投資 11.75 億 US ドルとされ 酸化鉱はシアンリーチングにより金 銀ドーレを生産し 硫化鉱は浮遊選鉱により金 銀を含有する銅精鉱を生産する予定 年産 80 万 oz(2.5t) をキャッシュコスト 85US ドル /oz で計画している 採掘はチリ側で始まり Pascua ピットは 1 次クラッシャーから地上及び坑内コンベヤーにより -82-
(449) アルゼンチン領内の Rio Turbio に位置する選鉱場まで運搬される 鉱山キャンプと磨鉱プラントもまたアルゼンチン側 Rio Taguas に建設が予定される 現地までのアクセス道路 ( アルゼンチン San Juan~ Valle de Cura 間 ) の建設は 2000 年第 4 四半期に完成している 1997 年の政府間の合意による Pasuca-Lama 議定書により 国境に関係のない操業が可能になり その後 2000 年には議定書の根拠法となるチリ-アルゼンチン 2 国間鉱業統合条約が発効されている 当初は 本プロジェクトが真っ先に この 2 国間条約の恩恵を受けるものと考えれていたが 折からの金価格低迷もあり 開発が先延ばしにされてきた 今後 近隣の Veladero 鉱床 ( 同じく Barrick 社が権益を所有する ) との共同開発の検討 通貨の下落に伴う投資額やコストの再評価の必要もあり 2004 年の前半に F/S の終了 2005 年の建設開始 2008 年の生産開始といったスケジュールを目標としている (2) Veladero 金 銀鉱床アルゼンチン San Juan 州 Pascua-Lama 鉱床から 6km ほど東 標高 5,000m に位置する ジュニアカンパニーの探鉱活動に 1994 年 Barrick 社が参入し 1999 年には Homestake 社が参入した 2002 年の Barrick 社と Homestake 社の合併により 現在は Barrick 社が 100% の権益を所持する 探鉱の結果鉱量は増大しており 1999 年当初で金量 5.3 百万 oz(165t) であったが 現在は金量 8.3 百万 oz(258t) になる 2002 年 10 月に F/S を終了し 初期投資 4.55 億 USドル 年産金量 53 万 oz(16t) 銀 1 百万 oz(31t) キャッシュコスト 155 US ドル /oz で生産を開始する見込みである マインライフは 15 年 2006 年からの生産開始を目標としている 2003 年 11 月には EIS( 環境影響評価 ) が San Juan 州から承認され アクセス道路やキャンプ施設の建設が開始された (3) Pirquitas 銀 錫 亜鉛鉱床アルゼンチン北部 Jujuy 州 ボリビア国境から 60km に位置する銀 錫 亜鉛鉱床 標高は 4,200m 1935 年から 1980 年代まで坑内採掘が行われた 2002 年に Silver Standard Resources 社 ( 加 ) が Highwood Partners LP 社 ( 米 ) から 43.4% 権益を獲得し 開発プロジェクトが始動した際には オペレーションを行う予定 銀価格の上昇を待って 開発準備を進めている模様 本鉱徴は ボリビア錫ベルトの南限とされ 以前 (1995~2000 年 ) に探鉱を実施していた Sunshine Argentina 社の計算によると 埋蔵量 3 千万 t(cut-off 品位 Ag 40g/t で Ag 128g/t Sn 0.17% Zn 0.81%) であったとされる (4) Esquel 金 銀鉱床アルゼンチン Chubut 州にて Merdian Gold 社 ( 米 ) が実施する金 銀鉱床プロジェクト 2001 年の Pre-F/S では露天採掘での開発を想定して 10.4 百万 t(cut-off 品位 Au 1g/t で Au 8.5g/t Ag 15g/t) の埋蔵量としたが 環境団体や地元からの反対に会い F/S を完了していない 銅鉱床開発プロジェクト (1) El Pachon 銅 金鉱床アルゼンチン San Juan 州にある斑岩型銅 金鉱床 チリとの国境から 2km ほどに位置し チリ側の第 Ⅳ 州には Los Pelambres 銅山 (El Pachon の西 10km に位置する ) が操業する 埋蔵量 8.8 億 t(cut-off 品位 Cu 0.4% で Cu 0.62% Mo 0.015% Au 0.02g/t Ag 2.4g/t) とされる 1997 年にカナダ系 Cambior 社が F/S を実施し 初期投資 9 億 US ドル キャッシュコストは 0.28 US ドル /lb 年産銅量 25 万 t モリブデン 2,800t と計画した Cambior 社とボリビア系 Cia.Mina San Jose(Comsur) 社が 50/50 の対等権益を有していたが 2001 年 9 月に Noranda 社が 2.8 千万 US ドルで買収した その後 Noranda 社は 2005 年までに操業開始を判断して 2 百万 US ドルを支払うことで買収が完了する予定 当初は Los Pelambres 銅鉱山のオペレーションシップを持つ Antofagasta Minerals 社が買収し Los Pelambres との統合開発 -83-
(450) もありえると目されていた経緯もある pre-f/s を実施した 2001 年 4 月には Northern Orion 社は新規の参入社を捜している旨を発表している (2) Agua Rica 銅 金 モリブデン鉱床 Agua Rica は斑岩型鉱床とされ Catamarca 州 Bajo 2002 年にそれまでのパートナーであった Climax 社 を買収して 現在の 100% シェアとなる de la Alumbrera 鉱床の東 34km 標高 3,200~3,500m に位置する 2003 年 2 月に BHP Billiton 社は 72% シェアを パートナーのカナダ系 Northern Orion 社に 1.26 千万 US ドルで売却し 現在 Northern Orion が 100% シェアを所持している 埋蔵量は 7.5 億 t(cut-off 品位 Cu 0.4% で Cu 0.62% Au 0.23g/t Ag 3.2g/t Mo 0.037%) 鉱床には 2 本の構造坑道によりアクセス可能であり 予備的な選鉱試験の結果は良好であった模様 2001 年で 146 孔のボーリングを実施し Bankable F/S に必要な調査を完了したと その他 主な未開発プロジェクトは あるものは F/S を実施済みで Mendoza 州の Neuquien ベーズンにおける Los Petisos 硫黄鉱床 巨大な Rio Colorado カリウム鉱床 San Juan 州の La Chigua 白色ベントナイト ( ソーダベントナイト ) 加えて幾つかの石膏 カオリン ベントナイトプロジェクトがある Chubut の海岸付近の装飾品用の石材採掘は新規外国市場を探索中である される Northern Orion 社の発表によると 操業形 態をヒープリーチング (6.8 万 t/d) か精鉱生産 (5 万 t/d) または それらを組み合わせる場合などを検討している模様 建設費用も 1.5 億 ~5 億 US ドルが見込まれている 2004 年に F/S を完了し 2006 年建設開始 2008 年からの生産を想定している 3. 鉱業政策動向 3-1. 国家鉱業プラン 2003 年 12 月 キルチネル現政権は国家鉱業プラン (Plan Minero Nacional) を発表するセレモニーを開催し 労働機会の創出や外貨獲得に繋がる鉱山開 発の支援を約束した Jorge Omar 鉱業庁長官が行っ (3) San Jorge 銅 金鉱床 San Jorge 斑岩銅 金鉱床探鉱プロジェクト (Northern Orion 社 100%) は Mendoza 州の州都 Mendoza の北西 90km 標高 2,600m に位置し 埋蔵鉱量 ( 確定 + 推定 ) は 1.13 億 t 品位 Cu 0.6% Au 1.18g/t で金属量は銅 68 万 t 金 20t 露天掘 酸化鉱 + 二次富化鉱対象のヒープリーチング SX-EW で回収する計画 1996 年 1 月に pre-f/s 用のボーリングを実施 3 月には選鉱試験を実施 1997 年に SX-EW の た発表内容の趣旨は以下のとおりである ( 出典 : Panorama Minero 2004. 1 月号 ) 近年の鉱業総生産額の増加が見られる 鉱業の持続的開発が地方の産業発展に貢献する チリとの鉱業統合条約の次は ボリビアとの合意を目指して交渉中 2001 年以降の鉱業に係る投資 労働者 鉱業総生産額 鉱産物輸出額等の推移 ( 表 5) 2004 年の鉱業投資プロジェクト ( 表 6) 表 5 鉱業投資 雇用 生産 輸出額の推移 2001 年 2002 年 2003 年 2006 年 鉱業投資額 ( 百万 US ドル ) 189 162 220 1,300 直接雇用 ( 人 ) 21,400 19,000 22,000 29,400 間接雇用 ( 人 ) 89,300 78,500 91,900 121,600 鉱業総生産額 ( 百万 US ドル ) 1,116 1,089 1,342 2,010 鉱産物輸出額 ( 百万 US ドル ) 754 990 1,100 1,466-84-
(451) 表 6 鉱業投資プロジェクト プロジェクト名 2004 年投資額 ( 百万 US ドル ) 新規直接雇用 ( 人 ) 新規間接雇用 ( 人 ) Alumbrera 81 70 280 Cerro Vanguardia 42 40 160 Salar del Hombre Muerto 30 50 200 Grupo Aguilar 15 60 240 Veladero 600 1,200 2,600 Pascua-Lama 45 35 150 Postasio Rio Colorado 20 43 120 Agua Rica 8 25 100 San Jorge 60 30 130 Pachon 6 25 90 合計 907 1,578 4,070 出典 :Panorama Minero 2004. 1 月号 3-2. 省庁の改編 2003 年 Ministerio de la Produccion( 生産省 ) が 2 省に分離して Ministerio de Economia y 資産税の免除 ( 第 17 条 ) 輸入機材に対する関税 手数料 付加価値税 (IVA) の免除 ( 第 21 条 ) Produccion( 経済生産省 ) と Ministerio de 州の権利金 Regalias は bocamina ( 山元価格 Planificacion Federal, Inversion Publica y Servicios( 計画 公共投資 サービス省 ) になり から生産コストを差し引いた額 ) の 3% を上限 ( 第 22 条 ) Ministerio de Planificacion Federal Inversion Pulica y Servicios の傘下に Secretaria de Mineria( 鉱業庁 ) を設置した (2) 法令 24224 号 : 鉱業再編整備法 鉱業規則の改善 ( 鉱区の許認可に係る規則など ) 地質図作成 3-3. 投資法 鉱業法の整備 COFEMIN( 連邦鉱業協会 ) の設立 1992~96 年間に一連の鉱業関連の法令が整備さ れており その後も継続的に法律の整備は進められ る 以下 主要な法律を記載する (3) 法令 24228 号 : 連邦鉱業協定 アルゼンチンの鉱業への投資機会の促進のため アルゼンチン全土において経済問題及び法律問題で (1) 法令 24196 号 : 鉱業投資法 1993 年に発効 2001 年法令 25429 にて一部改正 より詳細な細則として政令 2686/93(2003 年の政令 1089 号で一部改正 ) がある 本法令にある優遇条項としては 以下の事項が挙げられる 30 年間の税の固定 ( 第 3 条 ) 統一的な鉱業政策を適用すべく 連邦政府と州政府間でなされた合意事項 州保有鉱区の連邦政府による公開入札の実施 旧鉱業法によって保護されていた鉱区の民間への開放 各州の鉱業手続き 租税や手数料の統一化 所得課税対象額からの探査費用の控除 ( 第 12 条 ) 減価償却制度 ( 第 13 条 ) 探鉱費用の還付 ( 第 14 条 ) 埋蔵量の資本化 ( 第 15 条 ) (4) 法令 24402 号 : 付加価値税 (IVA) の還付と資金調 達 IVA の還付 鉱業に関するインフラ投資に適応 -85-
(452) 新規資本財の購入や輸入に係る IVA 支払いの会計 手法の制定 (5) 鉱業法の一部改正及び追加法令 24498 号 : 鉱業近代化法 ( 鉱業法の以下の内容について改正 ) 探鉱鉱区保有範囲 一人 20 鉱区 (20 万 ha 相当 ) までの取得が可能 保有期間の制定 同一社または人物による隣接鉱区の保有 航空機を使用した調査時などの探鉱鉱区の拡大 鉱区境界の設定法 法令 24585 号 : 鉱業環境保護法鉱業活動を行う者が遂行しなければならない環境規制を制定 鉱業法第 13 章第 2 部として同法に挿入される 以下の事項を規定 環境管理の手続き 環境保護 保全に係る規定 環境被害に対する責任の明確化 違反と罰則 環境教育と環境被害の防止 -86-
表 7 アルゼンチンにおける主要な鉱業プロジェクト -87- 参考資料 :Metals Economics Group DESCRIPCION ALGUNOS PROSPECTOS FAVORABLES EN LA MINERIA ARGENTINA (Direccion Nacional de Mineria, Pregon Minero) No. 名称 州 標高 (m S.L.) 鉱床タイプ 鉱種 鉱業権者 操業者国籍 開発様式もしくはフ ロシ ェクト段階 1 Aguilar Jujuy 4,100~4,800 塊状硫化 (SEDEX) Zn, Pb, Au, Ag Comsur ホ リヒ ア 操業中 ( 開始 1936 年 UG + Conc.) 粗鉱生産 570,000t/y Pb 3.2% Zn 6.92% Ag 67g/t 精鉱 Pb 18,200t/y(Pb 76%) 精鉱 Zn 74,500t/y(Zn 49.5%) 2 San Francisco Jujuy? 浅熱水 多金属脈 Zn, Pb, Au, Ag Pacific Rim 加 探鉱 ( 地化 トレンチ CSAMT 磁気 RC + Core ホ ーリンク )99 年 ~ 3 Pirquitas Jujuy 4,000 多金属脈 Ag, Sn, Zn Silver Standard 43.4% + 加 探鉱 (RC + Core ホ ーリンク )96 年 ~ FS を実施中 Highwood Partners LP56.6% 4 Aguas Calientes Jujuy? 浅熱水 Au, Ag Mansfield Minerals 加 探鉱 ( 地質 地化 Core ホ ーリンク ) 5 Chinchilas Jujuy 4,000 斑岩銅 Au, Cu Aranlee 加 探鉱 ( 地化探 RC ホ ーリンク )96 年 ~ 4,080ha 6 El Oculto Jujuy? 斑岩銅中浅熱水 Au, Cu, Zn, Ag Aranlee 加 探鉱 ( トレンチ 地化探 RC ホ ーリンク )96 年 ~ 3,400ha 網状 角礫 7 Abra Pampa Jujuy? 浅熱水 脈 Au, Ag Triton 加 探鉱 ( 地質 地化 )96 年 ~ 8 Diablillos Salta 4,100 浅熱水 鉱染 Au, Ag Silver Standard 加 探鉱 (RC + Core ホ ーリンク )93 年 ~ 3,600ha 埋蔵量 30 百万 t Au 0.3g/t Ag 109g/t 9 Cerro Samenta Salta? 斑岩銅 Cu Teck+Mansfield Minerals 加 10 Centenario Salta 4,500 斑岩銅 / 浅熱水 Au, Cu, Zn, Ag Aranlee 米 探鉱 ( トレンチ 地化探 RC ホ ーリンク )96 年 ~ 4,000ha 11 La Colorada Salta? 塊状硫化 (SEDEX) Cu, Zn, Pb, Ag La Casualuda(*Salta 州公社 99 Salta 州 探鉱 ( 衛星画像 空磁 + 放射能 )93 年 ~ 55,000ha 年 Pacific Rim は 93 年来のオフ ション権放棄 ) 12 Cerro Blanco Salta? 浅熱水 鉱染 Au, Ag Pacific Rim 加 探鉱 ( 地質 トレンチ 地化 ホーリンク )96 年 ~ 13 Taca Taca Inferior Salta? 斑岩銅 Au, Cu, Mo Corriente Resources 加 探鉱 ( 電磁 RC + Core ホ ーリンク )96 年 ~ 14 Cerro Gordo Salta? 浅熱水 鉱染 Au, Ag Mansfield Minerals+Teck 加 + 英 探鉱 ( 地質 トレンチ 地化 RC ホ ーリンク )97 年 ~ 15 Juramento Salta? 堆積岩胚胎 Cu, Ag Paramount Ventures & Finance 加 探鉱 ( 地質 トレンチ 地化 ホ ーリンク )98 年 ~ Inc. 16 Taca Taca Sur Salta? 斑岩銅 Au, Ag, Cu Mansfield Minerals + Teck 加 探鉱 ( 地質 トレンチ 地化 IP MT Core ホ ーリンク )95 年 ~ 17 Pachamamita Salta? 斑岩銅 Cu, Au, Mo Paramount Ventures & Finance 加 探鉱 ( 地質 地化 ) 18,200ha Inc. 18 Santa Rosa Salta? 浅熱水 網状 / 角礫 Au, Ag Argex(Mansfield Minerals) 加 探鉱 ( 地質 トレンチ 地化 IP 磁気)99 年 ~ 19 Prometedora Salta? 塊状硫化 (SEDEX) Cu, Pb, Zn, Au Pacific Rim 加 探鉱 ( トレンチ 地化 IP 磁気 Core ホ ーリンク ) 20 Sol Brillante Salta? 塊状硫化 (SEDEX) Cu, Pb, Zn, Au Pacific Rim 加 探鉱 ( トレンチ 地化 IP 磁気 Core ホ ーリンク ) 21 Rio Grande Salta? マント Au, Cu Mansfield Minerals 英 + 加 探鉱 ( 地質 トレンチ 地化 物探 ホ ーリンク )99 年 ~:Rio Tinto は Mansfield と 2002 年 6 月探鉱契約を締結したが その後 Rio Tinto は撤退した Teck Cominco による 11 孔 延 3,171m のボーリングにより着鉱幅 24m 品位 Cu 0.48% Au 0.54g/t 同 66m Cu 0.38% Au 0.39g/t といった成果あり そのほか 2,000m のトレンチ調査など 2002 年 2 月時点の Teck Cominco の試算によれば資源量 7 千万 t 品位 Cu 0.4% Au 0.4g/t -87- (453)
-88- No. 名称 州 標高 (m S.L.) 鉱床タイプ 鉱種 鉱業権者 操業者国籍 開発様式もしくはフ ロシ ェクト段階 22 Concordia Salta? 浅熱水 脈 / 網 / 角礫 Au, Ag Mansfield 加 探鉱 ( 地質 地化 物探 MT RC ホ ーリンク )96 年 ~ 1997 年 RTZ 99 年 Peñoles 調査し見送り 資源開発協力基礎調査 西部地域 95 年実績あり 23 Fenix (Salar del Hombre Muerto) Catamarca 4,000 塩湖 Li FMC Lithium 米 操業中 ( 開始 98 年 4 月 塩水回収プラント ) 設計年産量は炭酸リチウム 1.13 万 t 塩化リチウム 5.4 千 t でライフ 40 年 24 Bajo de la Alumbrera Catamarca 2,600 斑岩銅 Cu, Au MIM 50% + Wheaton River Minerls 豪 + 加 + 加操業中 ( 開始 97 年 OP+Conc.+Au Dore) 開発費 1,240 百万 US ドル 37.5% + Northern Orion 2000 年生産量 Cu 139,708t Au 208,000oz(6.5t) Explorations 12.5% 25 Agua Rica Catamarca 3,200~3,500 斑岩銅 Cu, Au Northen Orion 加 Bankable F/S 済 開発待 (OP + Conc. 開発費 767 百万 US ドル ) 埋蔵量 ( 予想 )750 百万 t Cu 0.62% Au 0.23g/t Ag 3.2g/t Mo 0.037%(0.4%Cu Cut-Off) 2000 年 9 月 開発計画の見直し 2001 年 4 月現在で 176 孔のホ ーリンク を実施 BankableF/S に必要な全ての調査完了 2 本の坑道 ハ ルクサンフ リンク 設計 用水調査 pref/s 中の開発設計を含む 2003 年 2 月 BHP Billiton から買収 26 Farallon Negro Catamarca 浅熱水 ( 高硫化 ) Au, Ag YMAD 州公社 操業中 ( 開始 90 年 UG + Heap Leach + Merrill-Crowe) * 資源開発協力基礎調査 86~89 年アルトテ ラフ レンタ 地域 90~91 年ファラシ ョンネク ロ地域成果 27 Vikingo Catamarca? 斑岩銅 Cu, Pb, Zn, Ag Arminex (Apac Minerals) 加 探鉱 ( 地質 地化 )24,000ha 28 El Alisal Tucuman 2,600 斑岩銅 Cu, Au 加探鉱 ( 地質 物探 地化 )98 年 ~ 29 Famatina La Rioja 浅熱水 ( 高硫化 ) Au, Ag Yamiri(La Rioja 州公社 ) La Rioja 州 探鉱 68 年 ~ * 資源開発協力基礎調査ファマチナ地域開発計画調査 80 年実績 30 Helvecia La Rioja? 浅熱水 脈? Zn, Pb, Ag Yamiri 10% + Plata Minerals 90% La Rioja 州探鉱 ( 写真地質 物探 地化 RC + Core ホ ーリンク ) 95 年 ~ +? 31 Salamanca La Rioja 1,500 スカルン Au Minas Argentinas(IMA 加 探鉱 ( 地質 トレンチ 地化 IP MT Core ホ ーリンク )95 年 ~ 3,800ha Resources + Viceroy) 32 Sierra de las La Rioja? 浅熱水 ( 低硫化 ) Au, Ag Golden Peaks 69.57% + 加 + 日 探鉱 ( 地質 トレンチ Core ホ ーリンク )98 年 ~ 1994 年 資源開発協力基 Minas(Los Dos Buhos, Vallecito, etc.) Mitsubishi Material30.43% + Primo 3% 礎調査実施 33 Capricho La Rioja? 塊状硫化 (SEDEX) Zn, Pb, Cu, Ag Sunshine 米 探鉱 ( 地質 地化 Core ホ ーリンク ) (454) 34 Quebrada de las San Juan? 浅熱水 Au Opawica 加 探鉱 ( 地質 地化 ホ ーリンク )96 年 ~ Blancas 35 El Pachón San Juan 3,700 斑岩銅 Cu, Au, Mo Noranda 加 開発待 (OP + Conc.)2001 年 6 月 Noranda が 30 百万 US ドルでカナタ 系 Cambior+ホ リヒ ア系 San Jose(Comsur) から買収することで Letter of Intent に署名 9 月 買収額 28 百万 US ドル+4 か年以内の買収完了時あるいは開発決定時に 2 百万 US ドルの支払い追加の内容で決定 本鉱床発見は 64 年 Minera Aguilar による 埋蔵量 ( 確 + 予 + 推 )2,106 百万 t Cu 0.55% Mo 0.013%(Cu Cut-Off 0.4%) 96 年 pre F/S 97 年 F/S 済み -88-
-89- No. 名称 州 標高 (m S.L.) 鉱床タイプ 鉱種 鉱業権者 操業者国籍 開発様式もしくはフ ロシ ェクト段階 36 Pascua-Lama San Juan 3,000~4,850 浅熱水 ( 高硫化 ) 鉱 Au, Ag, Cu Barrick 90% + Chilean Company 加 開発待 探鉱 ( ホ ーリンク 坑道 選鉱試験 )88 年 ~ 埋蔵量( 確定 + 予想 )269 百 染 / 脈 / 網状 10% 万 t Au 1.95g/t(31 Dec.2000) 金量 524t 開発費 950 百万 US ドル 生産開始は 2003 年 開発着手は 2000 年末を予定していたが金価低迷により延期されている 年産量は Au 25t Ag 1,089t を予定 37 Veladero San Juan 5,000 浅熱水 ( 高硫化 ) Au, Ag, Cu Barrick 加 探鉱 (RC+Core ホ ーリンク 選鉱試験 )88 年 ~ 13,000ha 埋蔵金量は 99 年 5 月時の 165t から 2000 年 12 月時には 3 倍の 538t にまで拡大 2002 年開発着手 38 Del Carmen San Juan? 浅熱水 ( 高硫化 ) Au, Ag, Cu Barrick 加 探鉱 ( ホ ーリンク )99 年 ~ 39 Rio Frio San Juan? 浅熱水 ( 高硫化 ) Au, Ag, Cu Barrick 加 探鉱 ( ホ ーリンク )99 年 ~ 地質鉱量 5.7 百万 t Au 1.99g/t 40 Cerro Casposo San Juan? 浅熱水 Au, Ag Intrepid Minerals 加 探鉱 41 Jaguelito San Juan? 浅熱水 Au, Ag, Cu, Pb, Zn Peñoles 墨 探鉱 ( 写真地質 トレンチ 地化 物探 RC+Core ホ ーリンク 選鉱試験 )99 年 ~ 42 Gualcamayo San Juan? 浅熱水 Au, Ag Mincorp 60% + Viceroy 40% 加 探鉱 ( 地質 地化 ホ ーリンク )97 年 ~ 埋蔵量( 確定 + 予想 )37.2 百万 t Au 1.13g/t 43 Agua Blanca San Juan 3,300~5.300 斑岩銅 Cu, Au Andes 米 探鉱 ( 地化探 磁気 + 放射能 RC ホ ーリンク )95 年 ~ 18,0000ha 44 Potrerillos? San Juan? 浅熱水 Au, Ag IMA Explorationes 加 探鉱 ( 地質 地化 IP RC ホ ーリンク )2000 年 ~ 37,000ha * 回りは Barrick の鉱区に囲まれている 45 Gualcamayo San Juan? スカルン 浅熱水 鉱染 Au, Ag, Cu Minas Argentinas(100% Viceroy) 加 探鉱 ( 地質 トレンチ 空磁解析 地化 Core ホ ーリンク )98 年 ~ 2,630ha 確定鉱量 12.1mt Au 1.15g/t 推定鉱量 372.mt Au 1.13g/t 46 La Ortiga San Juan? 浅熱水 鉱染 Au, Ag Barrick + TNR(Toscana 加 探鉱 ( 地質 トレンチ 地化 IP RC ホ ーリンク )99 年 ~ Resources) + Orko Gold 47 El Leoncito San Juan? 斑岩銅 Cu, Mo Arminex (Apac Minerals) 加 探鉱 (1969 年当時の ONU AMD によるホ ーリンク 実績あり ) 48 Vicuña San Juan 5,100~5,500 浅熱水 ( 低硫化 ) Au, Ag Tenke 加 探鉱 ( 物探 ホ ーリンク )2000 年 ~ 2001 年 6 月 Tenke 社はホ ーリンク 結果発表 2000 年 10 月 ~2001 年 4 月の間に 24 孔 3,986m のホ ーリンク 実施 Filo del Sol にて 118m Cu 0.51%, Au 0.38g/t, Ag 81g/t 168m Cu 0.86%, Au 0.23g/t Ag 33g/t Rio Tinto はこれに出資したが 分析結果後 金が探鉱目的であるとして撤退 Tenke は他のハ ートナーを求め協議 49 Casposo San Juan? 浅熱水 ( 低硫化 ) Au, Ag Intrepid Minerals 加 探鉱 ( 地質 トレンチ 地化 物探 ( 磁気 ) ホ ーリンク )98 年 ~ 50 Diente Verde San Luis? 斑岩銅? Au, Cu Gold Cliff Resources+Newcrest 加 + 豪 探鉱 ( 地質 トレンチ 地化 IP 磁気 Core ホ ーリンク )97 年 ~ 5,150ha No. 名称 州 標高 (m S.L.) 鉱床タイプ 鉱種 鉱業権者 操業者国籍 開発様式もしくはフ ロシ ェクト段階 51 Uspallata Mendoza-Sa n Juan? 斑岩銅 Au, Cu Newmont Mining + Northern Orion + Argentina Mineral 米 + 加 + 亜探鉱 ( ホ ーリンク )94 年 ~ 52 San Jorge Mendoza 2,600 斑岩銅 Cu, Au, Mo Northen Orion 85% + Climax 15% 加 開発待 (OP + SX-EW+Conc.) 埋蔵量( 確定 )57.3 百万 t Cu 0.6% (Cut-off 0.25%) 53 La Horoueta Mendoza? 浅熱水 脈 Au, Ag Andes 米 探鉱 ( 地化探 RC ホ ーリンク )96 年 ~ 4,080ha 54 Las Choicas-El Burrero Mendoza? 斑岩銅 Cu, Ag Abra(Cominor + CIDEF) 智探鉱 ( 地質 IP CSAMT RC ホ ーリンク )95 年 ~ 55 Los Menucos Rio Negro? 浅熱水 脈 Au, Ag Patagonia gold 80% + Apac Minerals 20% -89- 亜 + 加 探鉱 ( 地質 トレンチ 地化 物探 RC + Core ホ ーリンク )99 年 ~ (455)
-90- No. 名称 州 標高 (m S.L.) 鉱床タイプ 鉱種 鉱業権者 操業者国籍 開発様式もしくはフ ロシ ェクト段階 56 Esquel Chubut 1,200~1,400 浅熱水 ( 低硫化 ) 脈 Au, Ag Merdian gold 米 探鉱 2002 年 4 月米系 Meridian Gold( 前 FMC Gold) は Brancote 社 (El Desquite の 76.4% を所有 ) を買収 確定 予想鉱量 1,930 万 t 品位 Au 6.06g/t Ag 11.1g/t 金量 118t 銀量 215t 生産計画は露天掘 日産粗鉱量 5 千 t ライフ 6.5 年 F/S を実施中 57 La Joya del Sol Chubut? 浅熱水 鉱脈 Au, Ag El Desquite(Meridian Gold 76.5%) 米 pre F/S 探鉱( ホ ーリンク )97 年 ~ 58 Cerro Vanguardia Santa Cruz 265-359 浅熱水 ( 低硫化 ) Au, Ag Anglo Gold 92.5% + Fomicruz 7.5% 南ア + 亜 操業 (98 年開始 開発費 270 百万 US ドル OP+CIL) 2000 年生産量 285,000oz(8.9t) 埋蔵量 9.2 百万 t Au 9.997g/t Ag 110.54g/t (Au 88.3t Ag 1,022t) マインライフ 15 年 59 Bacon/Martha Santa Cruz? 浅熱水 脈 Ag Yamana 米 探鉱 60 Manantial Espejo Santa Cruz 400 浅熱水 脈 Au, Ag Silver Standard 50% + Pan American Silver 50% 加 探鉱 ( ホ ーリンク )96 年 ~ 埋蔵量( 確定 + 予想 )5.961 百万 t Au 4.336g/t Ag 247.12g/t 2003 年には 6,000m のホ ーリンク を実施. 61 Cerro Negro Santa Cruz? 浅熱水 ( 低硫化 ) 脈 Au, Ag Oroplata 豪 探鉱 ( 推定 6 百万 t Au 3.2g/t) 62 Mesa (Las Mellizas) Santa Cruz? 浅熱水 ( 低硫化 ) 脈 Au, Ag Rio Tinto 55% + IAMGOLD 45% 英 + 加探鉱 ( ホ ーリンク )2000 年 ~ 着鉱幅 2m Au 215g 1m Au 105g/t 63 La Manchuria Santa Cruz 600~800 浅熱水 ( 低硫化 ) 脈 Au, Ag Barrick 加 探鉱 ( 地質 IP CSAMT Core ホ ーリンク )97 年 ~ 64 La Josefina Santa Cruz? 浅熱水 鉱脈 / 角礫 Au, Ag Minametarica パナマ 探鉱 ( 地質 トレンチ 地化 IP TM 磁気 ホ ーリンク )98 年 ~ 48,581ha 65 Martinetas (Coyote) Santa Cruz? 浅熱水 ( 低硫化 ) Au, Ag Minas Buenaventura 50% + Yamana 50% ペルー + 米探鉱 ( ホ ーリンク )99 年 ~ 着鉱幅 5m:Au 731.62g/t 同 0.8m:Au 1,594.55g/t Ag 1,780g/t 66 Huevos Verdes Santa Cruz? 浅熱水 ( 低硫化 ) 網 Au, Ag Minera Andes + Mauricio 米 探鉱 ( 地質 トレンチ Core ホ ーリンク )98 年 ~ 2002 年の埋蔵量 1.85 百 状 Hochschild Compania SAC 万 t(au 2.1g/t Ag 214g/t Cut-off Ag 50g/t) 67 Fin del Mundo Tierra del Fuego? 塊状硫化 Cu, Zn, Au, Ag Yamana 米 探鉱 ( ホ ーリンク ) 95~98 年 休止 (456) (2004. 7.26) -90-
(457) チリ 1. 主要鉱産物の動向チリは世界最大の銅生産国であり 2003 年の生産量 491 万 t は世界計の 1,363 万 t の約 36% に相当する 2002 年実績 462 万 t に較べると 5.9% の増である 2003 年の銅輸出額 75.5 億 US ドルは 銅価の回復基調もあって 前年度比 17% 増であり 鉱産物輸出額計 86.8 億 US ドルの 87% チリ全輸出額 212.5 億 US ドルの 35.5% に相当する 鉱業は GDP に占める割合 8.7%(2002 年 ) という数値以上に チリ経済に与える影響の大きい産業といえる 1990 年代に入って大型銅山開発が相次いで 銅産出国として急速な成長を遂げたが 1999 年の Los Pelambres 鉱山後の新規開発は Tesoro(2001 年 ) や Atacama Kozan(2003 年 ) などの中規模鉱山で 新規の大規模鉱山開発はなく 近年の投資の多くは Escondida 鉱山をはじめとする大規模鉱山の拡張や操業改善に充てられている 2003 年はチリ全体に海外投資が少なく ( 別表 2) 鉱業投資で目立ったものは Collahuasi 銅山 ( 第 Ⅰ 州 ) の Ujina から Rosario への転換に伴う大型投資であった チリの 2003 年の金生産量 39t( 世界第 15 位 ) は 前年とほぼ同じ水準であった 1998 年より採算の目安とされる金価格 300 US ドル /oz を下回り 坑内採掘の高コスト金山の休山 閉山に追い込まれた また 開発プロジェクトの遅延から 2000 年より生産量は減少傾向である しかし 2002 年に入って 300 US ドル /oz を越えて回復基調であり 大型金銀開発プロジェクトとして注目される Pascua Lama(Barrick 社 ) の始動が発表され Cerro Casale(Placer Dome 社 ) なども待機しており 今後の開発が期待されている モリブデンは銅生産の副産物として回収されている チリの生産量 3.3 万 t(2003 年実績 ) は世界計の 26% を占め 米国に次いで世界第 2 位である 銅生産の増に伴い モリブデン生産は 13% の増であった モリブデン価格の増もあって 輸出額 3.5 億 US ドル は前年比 40% の増であった 非金属では 硝酸塩 ヨード 炭酸リチウムなどが知られる 非金属の輸出額計は 97 年以降ほぼ 3 億 US ドル前後で安定し 2003 年は 3.4 億 US ドルであった 銅 国営企業である CODELCO( チリ銅公社 ) の チリの銅生産量に占める割合は大きい 1991 年にはチリ銅生産量の 6 割以上を CODELCO が占めていたが その後 急速な海外投資による鉱山開発によって ここ数年は 35% 程度で安定している ( 別表 4) チリの銅生産の急速な拡大には SX-EW の導入が大きく寄与してきた 特に 1995 年以降の伸びが著しく 2003 年には全体の 33.7% に相当する 165 万 t が同技術によるものとなっている ( 別表 5) 2001 年 5 月に生産を開始した El Tesoro に続く SX-EW 採用の新規銅山開発として Spence Gaby Escondida Norte の一部 Esperanza Fortuna de Cobre が待機しており その増加傾向はしばらく続くものとみられる また 将来的には硫化鉱を対象としたバイオリーチング実用技術開発の進展により一段の増加も考えられる チリの銅生産形態は 2003 年において SX-EW カソード 165 万 t(33.7%) 精鉱 152.5 万 t(31.1%) 電気銅 148 万 t(30.2%) 粗銅 24.7 万 t(5.0%) であり SX-EW カソードと精鉱生産の比率は銅量にして概ね 3:7 精鉱生産のうち約半分は精鉱のまま海外へ出荷され 残りの精鉱がチリ国内 7 基の製錬所 (CODELCO 3+ENAMI 2+ 民間 2) で銅地金 ( 電気銅 86% + 粗銅 14%) にして出荷されている チリの銅輸出量 469 万 t と生産量 491 万 t の違いは CODELCO による銅価調整のためのカソード自社在庫の影響が大きい 銅輸出先は 日本が 66.7 万 t で総計の 14.9% を占め 中国の 84.3 万 t に継ぐ第 2 位の銅輸出相手国である 2002 年に中国向け輸出は日本向けに並び 2003 年は大きく離された 韓国 台湾を含め極東 4 か国の計 198 万 t は全体の 42.3% -91-
(458) に相当する ( 別表 6) 1-1. CODELCO CODELCO は El Teniente Andina Norte Salvador の 4 生産部門を持ち 2003 年の CODELCO 全体の生産 量計 (El Abra 引受け分を含む ) で 169 万 t で 2002 年実績 (163 万 t) の 3.1% 増であった 国際銅市場の在庫を調整するために 2002 年に生産調整 ( 減産 ) を始め 2003 年の生産についても 20 万 t の Chuquicamata 鉱山の自社在庫が行われた (CODELCO の近年の生産と生産性に関するデータ ) 年 1998 1999 2000 2001 2002 2003 増率 (2003/1998 年 ) 銅生産量 ( 千 t) 1,501 1,615 1,612 1,699 1,630 1,674 11.5% 売上 ( 百万 US ドル ) 2,730 2,944 3,610 3,588 3,490 3,782 38.5% 税引前剰余金 ( 百万 US ドル ) 355 572 753 412 369 606 70.7% キャシュコスト ( /lb) 45.0 42.3 44.2 40.7 40.9 42.7-5.1% 年平均銅価 ( /lb) 75.0 71.4 82.3 71.6 70.7 80.7 7.6% 正社員 ( 人 ) 18,258 17,501 17,403 17,147 16,967 16,678-8.7% 出典 :CODELCO Annual Report CODELCO は 2001 年に発表した 2006 年までの資産倍増計画を睨みつつ 各生産部門で拡張計画を実施中である 因みに 資産価値を倍増し 180 億 US ドル (2000 年当時は 90 億 US ドル ) に達する計画については (2003 年 9 月時点の JP Morgan 社の調査報告によると 同社の資産価値は 118~148 億 US ドルと評価され ) 極めて順調に進捗しているとされた (1) El Teniente 生産部門の拡張計画 El Teniente 生産部門 ( 第 Ⅴ 州 ) は 坑内鉱山と Caletones 製錬所を擁する 鉱山は 埋蔵量 54.9 億 t( 銅品位 1.19%) キャッシュコスト 45.4 /lb 全量が製錬所に供給される 2003 年は銅量 33.9 万 t( 前年比 1.5% 増 ) の RAF インゴットとアノードが生産された また 副産物としてモリブデン 4,720t を生産した 本鉱山は 総額 6.2 億 US ドルを投じて 2004 年末までに年産銅量 45 万 t 以上への拡張を実施中であり 本拡張計画は PDT と呼ばれている 既に 5.53 億 US ドルが投資され そのうち 2.2 億 US ドルが 2003 年の投資であった 具体的には 以下の事項からなる 選鉱場の処理能力増強:Colon 選鉱場の拡張 Phase Ⅰ(7.6 万 t/d 10.4 万 t/d) と PhaseⅡ(10.4 万 t/d 13 万 t/d) の 2 段階あり 2003 年下半期に Phase Ⅰを完了 PhaseⅡは 2005 年の 9 月以降の完了になる見込み 3 億 US ドルの投資計画のうち 2003 年までに 2.74 億 US ドルを実施済み ( うち 9.3 千万 US ドルが 2003 年の投資 ) 3 鉱体 (Reservas Norte Diablo Regiminento Pipa Norte) の採掘拡張 鉱石輸送能力の拡張 2.34 億 US ドルの計画のうち 1.22 億 US ドルを実施済み ( うち 9.2 千万 US ドルが 2003 年 ) 2004 年中の完了見込み Caletones 銅製錬所の拡張 ( アノード +RAF 計 38 万 t/y 43.5 万 t/y) は 2002 年末に開始し 2004 年末までには完了する予定 投資は総額 6.3 千万 US ドル (2003 年に 2.8 千万 US ドル ) を見積もる 電気システムの拡張 尾鉱(Barahona Cauquenes ダム ) からのリーチングによる銅回収プロジェクト ( 年産銅量 3 万 t) (2) Andina の第 2 次拡張計画 Andina 生産部門 ( 第 Ⅴ 州 ) は埋蔵量 38.4 億 t( 銅品 -92-
(459) 位 1.18%) La Union と Don Luis の 2 つの露天掘と坑内掘で銅量 23.6 万 t(2003 年 ) の精鉱を生産した CODELCO の生産部門の中でも高コストの鉱山でキャッシュコストが 47 /lb 現在の選鉱能力 6.4 万 t/d を 15 万 t/d に倍増する投資計画 ( 約 8 億 US ドル ) を検討中であり EIA( 環境影響評価書 ) が 2001 年に承認済みである (3) Salvador 拡張計画 (Damiana プロジェクト ) Salvador 生産部門 ( 第 Ⅲ 州 ) は Salvador 鉱山と Potrerillos 製錬 精錬所を有する Salvador 鉱山は露天掘と坑内掘にて銅量 8 万 t/y(2003 年 ) を生産した キャッシュコストが 62.7 /lb と高く 粗鉱品位 ( 現在 0.7%) も徐々に低下しつつある また 酸化鉱は山元の SX-EW プラントで年間 2.5 万 t のカソードを生産してきたが 2004 年までに鉱量が枯渇する予定である 現在 本鉱床の 2km 東に位置する Damiana 酸化銅鉱床 ( 埋蔵量 5.7 千万 t 銅品位 0.69%) の開発計画が進められている 本計画が実現すれば 今後 10 年以上の SX-EW プラントの操業が可能となる見込みであり 初期投資額は 6 千万 US ドルとされている また Salvador 鉱山では選鉱能力の拡張計画も検討されており 1.2 千万 t/y から 1.5 千万 t/y への増強に投資額 7 千万 US ドルと見積もられている (4) CODELCO Norte( 北部 ) 生産部門 2002 年 3 月に発表された CODELCO の機構改革によって Chuquicamata 生産部門 ( 第 Ⅱ 州 ) と Radomiro Tomic 生産部門 ( 第 Ⅱ 州 ) を統合し CODELCO Norte 生産部門を形成した Chuquicamata 本鉱床 南部鉱床 Chuquicamata 製錬 精錬所と Radomiro Tomic 鉱山及び SX-EW プラントが操業中で 総生産量は 2003 年実績で 90.7 万 t( うち Chuquicamata 60 万 t Radomiro Tomic 30 万 t) であった 将来は 近傍の Mansa Mina 鉱床 Gaby 鉱床 Opache 鉱床 Toqui 鉱床などの新規鉱床を統合する予定である 2008 年までには同生産部門の生産量は 140 万 t になる予定 であるという また Chuquicamata 本鉱床は 2015 年を目処に坑内採掘への転換の検討が開始された 坑内採掘によって 2050 年まで 現在の生産を維持することを考えているという Chuquicamata 鉱山にて 2003 年後半から Chuquicamata 銅山の選鉱処理能力 16 万 t/d を 18.25 万 t/d に増強する拡張工事を実施し 7.6 千万 US ドルの予算のうち 2003 年で 5.5 千万 US ドルを実施済み また Chuquicamata 精錬所の電解工程の改善と精錬能力 80 万 t/y を 85.5 万 t/y に増強を開始した 1.43 億 US ドルの投資計画のうち 9.8 千万 US ドルが 2003 年に実施された 2005 年の上半期を完了予定とする 1-2. ENAMI ENAMI は中小鉱業振興を目的とした国営公社であり CODELCO のように鉱山操業を直接行う機能はないが Queblada Blanca( 第 Ⅰ 州 ) Andacollo-Cobre( 第 Ⅳ 州 ) Altamira( 開発待ち )( 第 Ⅱ 州 ) の各々に 10% のマイナーシェアを有している 以下のような選鉱場とリーチング セメンテーション ( 以下 LC とする ) 製錬所 精錬所を有し 中小鉱山業者から優遇価格で鉱石を引取って銅精鉱及び地金を生産している (ENAMI 関連プラント ) Taltal( 浮選 225t/d LC 600t/d) El Salado(LC 600t/d) M.A.Matta( 浮選 3,300t/d) Vallenar( 浮選 570t/d LC 2,000t/d) Ovalle(Panulcillo: 浮選 370t/d LC 470t/d) Ventanas 製錬 精錬所 ( 第 Ⅴ 州 電解銅 328,000t/y) Paipote 製錬所 ( 第 Ⅲ 州 アノード 84,000t/y) 1995 年から製錬所の近代化 環境対策計画に着手し Ventanas では投資額 5.2 千万 US ドルにより反射炉から Teniente 転炉への転換 炉内への乾燥精鉱のノズルによる酸素混合注入設備設置等が行われた -93-
(460) Paipote ではそれらに加えスラグ処理のために電気炉を導入し投資額は 9.8 千万 US ドルとされている ENAMI の電気銅は Ventanas 精錬所にて生産されており その推移は下表のとおりである Ventanas 精 錬所には Ventanas で生産されるアノード 226,479t(2003 年実績 ) Paipote のアノード 96,723t(2003 年実績 ) 及び他の製錬所からのアノードが供給されている (ENAMI の電気銅生産状況 ) 年 1998 1999 2000 2001 2002 2003 生産量 (t) 296,603 309,520 319,105 322,952 322,502 330,462 対前年比 (%) 2.40% 4.35% 3.10% 1.20% -0.14% 2.47% 出典 :ENAMI Annual Report 1-3. Escondida 同鉱山は第 Ⅱ 州 Antofagasta 市から南東 170km 標高 3,050m に位置する 1990 年末に開山 埋蔵量 ( 確 定 + 推定 ) は 2002 年末時点で下表のとおりである (Escondida 鉱山の埋蔵鉱量 ) 確定鉱量 推定鉱量 合計 品位 品位 品位 百万 t %(TCu) %(SCu) 百万 t %(TCu) %(SCu) 百万 t %(TCu) %(SCu) 硫化鉱 702 1.45-843 1.02-1,545 1.21 - 低品位硫化鉱 157 0.60-418 0.60-575 0.60 - 酸化鉱 143-0.77 55-0.51 198-0.70 混合鉱 - - - 50 1.03 0.36 50 1.03 0.36 出典 :Escondida Annual Report 1996 年に Chuquicamata を抜いて世界最大の年間生産量を擁する銅鉱山となった 2003 年の年産銅量 99.5 万 t( 前年比 31.2% 増 ) はチリ全生産の 20% に相当する 金銀を含む銅精鉱と SX-EW カソード生産が行われており 84.7 万 t を精鉱として 14.8 万 t を銅カソードとして出荷された 精鉱は Antofagasta 市南に位置する Coloso 積出港まで 170km をスラリーパイプラインで流送している 2002 年 9 月までに第 Ⅳ 次拡張計画 ( 投資額 10.45 億 US ドル ) を完了しており 2003 年 4 月から本格操業を開始し 年間生産能力 125 万 t/y になった (Escondida の第 Ⅳ 次拡張の内容 ) 新規選鉱場 11 万 t/d 鉱山の南 8km 粗鉱生産能力の強化 インピットクラッシャー新規選鉱場までのベルトコンベアーの設置 重機の増強による粗鉱採掘能力増 (127,500t/d 237,000t/d) 新旧選鉱場間のスラリーパイプラインの設置と Coloso 積出港までのパイプラインの一部交換 尾鉱堆積場と Laguna Seca 地域の用水浄化設備 Coloso 積出港の設備改良 脱水設備 貯鉱場の増強 権益の内訳は BHP Billiton 社 57.5% Rio Tinto 社 30% 日本企業連合 10%( 三菱商事 6% 三菱マテリ アル 2% 日鉱金属 2%) IFC 2.5% 1-4. Los Pelambres El Tesoro Michilla チリ Luksic グループ傘下の Antofagasta Minerals 社は Los Pelambres El Tesoro Michilla -94-
(461) を操業する Los Pelambres 鉱山は 銅精鉱を年産 銅量 32.7 万 t( 前年比 0.6% 増 副産物としてモリブ デン 8,700t) El Tesoro がカソード年産 9.2 万 t( 前 年比 9.5% 増 ) になった また Michilla についても カソード年産 5.3 万 t( 前年比 1.7% 増 ) であり 合計 年産銅量 47.2 万 t( 前年比 2.6% 増 ) であった Los Pelambres( 第 Ⅳ 州 ) は サンティアゴの北 200km 標高 3,600m に位置する 2003 年 12 月末の データによると 地質学的資源量 32 億 t( カットオ フ品位 Cu 0.4% 品位 Cu 0.63% Mo 0.0162%) 鉱量 20.7 億 t( カットオフ品位 Cu 0.4% 品位 Cu 0.65% Mo 0.0173% Au 0.033g/t Ag 0.93g/t) 2003 年に はキャッシュコスト 29.3 /lb を記録した Luksic グループ 60%(Antofagasta Minerals 社 (50.55%)- Anaconda Chile(9.45%)) と日本企業連合 40%( 日鉱金 属 (15%)- 三菱マテリアル (10%)- 丸紅 (8.75%)- 三 菱商事 (5%)- 三井物産 (1.25%)) の J/V により 開発 は 1997 年 7 月に投資額 13 億 US ドルにて始まり 生 産開始は 1999 年 9 月 2000 年からは設計を上回る 本格操業となった 2003 年には 3.4 千万 US ドルを 投資して 選鉱プラントの操業改善を行い 12 万 t/d の処理能力になった また 17.5 万 t/d に拡張する 計画があり 既に 2004 年 3 月には EIA( 環境影響評 価調査 ) が承認された 投資額は 4.5 億 US ドルにな る計画 また 現状の尾鉱ダムの容量が 2007 年まで であることから 新規の尾鉱ダム ( 容量 17 億 t) の建 設計画も進められており EIA の承認待ちである (Los Pelambres 銅山の生産量推移 ) 年 2000 2001 2002 2003 日粗鉱処理量 ( 千 t/d) 93.1 104.7 110.5 113.3 精鉱生産量 ( 千 t) 714.5 856.9 811.8 826.5 精鉱中銅量 ( 千 t) 309.5 373.8 324.6 337.8 粗鉱品位 (Cu %) 0.98 1.05 0.91 0.91 精鉱品位 (Cu %) 43.3 43.6 41.3 40.9 実収率 (%) 92.4 92.4 91.1 89.9 El Tesoro( 第 Ⅱ 州 ) は Calama 市の南西 90km 標高 2,300m に位置する Antofagasta Minerals 社 (61%) と Equatrial Mining 社 ( 豪系 AMP グループ )(39%) の J/V 開発投資額 2.96 億 US ドル ( 内シンジケートローンが 2.05 億 US ドル 合弁会社が 9.6 千万 US ドル ) を出資する 鉱量 1.53 億 t 銅品位 0.96% 2001 年 5 月からフル操業で SX-EW カソード生産 (7.5 万 t/y) を開始している 操業年数 18 年を予定 1-5. Candelaria 同鉱山は 1987 年 Phelps Dodge 社のチリ子会社 Ojos del Salado 社により第 Ⅲ 州 Copiapo 市の南東 22km で発見された露天採掘鉱山で 銅精鉱を出荷し副産物として金 銀を含む 鉱量 3.66 億 t( 品位 Cu 1.29% Au 0.26g/t Ag 4.5g/t) キャッシュコスト 52 /lb(2003 年 ) である 住友グループとの J/V( 住友金属鉱山 15% 住友商事 5%) により 1993 年から 5.5 億 US ドルを投じて銅精鉱年産能力 35 万 t(cu 30%) として開発された PhaseⅠとして北側のピットが採掘され その後 PhaseⅡで南ピットの開発がなされ 現在は両方のピットがつながり 一つのピットになっている 1997 年に 3.5 億 US ドルを投じて処理量を増強し 98 年 4 月より拡張ベースで生産開始 ( 年産銅量 13 万 t 22.5 万 t) 2003 年の年産銅量は 23.4 万 t と前年比 6.8% 増であった 現在 北ピットの下部鉱体の開発が計画されており 探鉱坑道を掘削して坑内からの探鉱を進めている 1-6. El Abra El Abra は第 Ⅱ 州 Chuquicamata の北 80km 標高 4,000m に位置する 1994 年 CODELCO は本鉱床開発の入札を行い 当時 Cyprus 社が 3.3 億 US ドルで落札した Cyprus 社 (51%) CODELCO(49%) の J/V により開発費 10.5 億 US ドルにて 1996 年 8 月に操業開始し 1999 年の Phelps Dodge 社による Cyprus 社買収後は前者が操業している 鉱量は酸化銅 8 億 t 品位 Cu 0.55% ライフは 17 年 当初の SX-EW カソード年産能力は 22.5 万 t であった 2003 年には 低品位酸化鉱のリーチングや酸化 / 硫化鉱の選鉱工程の改良を行い 2003 年の生産量は 24.5 万 t( 前年比 10.2% 増 ) となった 今後 硫化鉱の開発を検討しており -95-
(462) 現在 Pre-F/S を行い鉱量の把握に努めている 1-7. Los Bronces El Soldado Chagres 製錬所 Los Bronces 銅山 ( 第 Ⅴ 州 ) は Santiago 市の北東 70km 標高 4,000m に位置し 2003 年の生産量は 21.9 万 t El Soldado も第 Ⅴ 州に位置し年産量は 7.0 万 t 両鉱山の合計で 28.9 万 t Los Bronces のダンプリーチング-SX-EW の生産開始は前者が 1998 年 現在 年産 2 万 t の能力を持つ Chagres 製錬所 ( 第 Ⅳ 州 ) は 1992~94 年間に 2.14 億 US ドルにより拡張 ( 粗銅年産 4.7 12.5 万 t 硫酸 33 万 t) し 95 年以降順調に運転している かっての所有社 Exxon Mobil 社 ( 米国 ) は ENAMI 権益 86% を 1978 年に 9.8 千万 US ドルで買収し 100% 現地法人 Disputada de Las Condes 社を設立して操業してきた その後 2002 年 11 月 Anglo American 社へ 13 億 US ドルで売却された その際に話題になった Exxon 社の脱税疑惑が発端になって 鉱業税制の見直しが政治問題として取り上げられるようになった (3. 鉱業政策の動向の項を参照 ) Anglo American 社は チリに所有する Mantos Blancos Mantoverde と今回買収した Los Bronces El Soldado Chagres 製錬所の各事業所を統括し チリを本社とする組織改革を行い Disputada de Las Condes の名称は廃止した 1-8. Mantos Blancos Mantoverde Mantos Blancos Mantoverde 両銅山は Anglo American チリ子会社 Mantos Blancos 社が所有する Mantos Blancos 銅山は第 Ⅱ 州 Antofagasta 市の北東 45km に位置する 1996 年に 7.5 千万 US ドルをかけて 2 ピットを一つに集約し 鉱量を 5,200 万 t( 品位 Cu 0.7%) から 1.19 億 t( 品位 Cu 0.5%) とした 更に 6.82 千万 US ドルにより旧精錬所を SX-EW に切り替えた 処理能力 11,500t/d の選鉱場は残して運転中 2003 年の生産量は SX-EW カソードと精鉱中銅量の計 8.9 万 t で減少傾向である Mantoverde 銅山は第 Ⅲ 州 Chañaral の南東 50km に 位置し 1995 年開山 開発費 1.8 億 US ドル 鉱量 は 1998 年末時点で 6,930 万 t 品位 Cu 0.78% ライ フ 15 年 鉱石処理能力 1.8 万 t/d 2003 年の生産量 は SX-EW カソード 6.1 万 t 2002 年 2 月 新鉱体 Mantoruso の開発に関する EIA が承認された この 開発により生産レベルを維持する予定である 1-9. Collahuasi 第 Ⅰ 州南東部 標高 4,400m に位置し Ujina Rosario Huinquintipa の 3 鉱床からなり Huinquintipa は異地性の酸化銅鉱床で SX-EW 対象 埋蔵鉱量 ( 確定 + 推定 ) で 18 億 t(cu 0.91%:2003 年 12 月末時点 ) 1999 年から本格操業に達しており 選鉱場と SX-EW プラントを有し 精鉱は Punta Patache 積出港まで 203km をスラリーパイプ輸送し ている 2002 年 10 月から 選鉱場の処理能力の拡 張 (6 万 t/d 11 万 t/d) と Ujina 鉱床から Rosario 鉱床へ採掘対象の転換プロジェクト ( 投資額 6.5 億 US ドル ) を開始し 2004 年 6 月には工事を完了した 年産銅量は 45 万 t/y となり 25 年間操業する見込 みである 権益比率は Falconbridge 社 44% Anglo American 社 44% 日本企業連合 12%( 三井物産 6.9% 日鉱金属 3.6% 三井金属 1.5%) により 現地鉱山会 社 Doña Inés de Collahuasi が形成されている (Collahuasi 鉱山の生産量推移 ) 年 2000 2001 2002 2003 精鉱中銅量 ( 千 t) 378 393 373 331 SX-EW カソート ( 千 t) 58 60 61 64 生産銅量計 ( 千 t) 436 453 434 395 出典 :Collahuasi Annual Report 1-10. Zaldivar 第 Ⅱ 州 Escondida の北側に隣接する 2003 年 12 月末の埋蔵鉱量 ( 確定 + 推定 ) は 4.5 億 t(cu 0.659%) 1995 年にバイオリーチング及び SX-EW 設備が完成し て操業に入り 99 年にはカソード生産 15 万 t/y に 達した 2003 年の生産量は SX-EW カソード 15.1 万 t/y であった 1999 年 11 月 Placer Dome 社は パ -96-
(463) ートナーであった Outokumpu 社から 50% 権益を 2.51 億 US ドルで買収し 同年 探鉱 4 か年計画に着手した 2001 年に 4 千万 US ドルを投資し 新規パワーショベルの購入 リーチング工程 (SX-EW) における銅品位の向上 粗鉱品位低下への対処を計った Zaldivar Norte 鉱床には探査費 2 百万 US ドルを充て埋蔵量を算定している 同社は買収額の支払いに 1.7 億 US ドルのローンを使用 それには Teck 社からの借入金 5.56 千万 US ドル また第三者からの借入金 6.91 千万 US ドルを含む 2002 年 12 月に 投資額 5 千万 US ドルの SX-EW プラントの処理能力増強 (7.5 万 t 8 万 t) が終了した 2003 年のカソード生産量は生産能力に合わせた 80,083t であった 1-11. Cerro Colorado 第 Ⅰ 州中央部 Iquique から東 120km チリ最北 標高 2,600m に操業する斑岩銅鉱床 Rio Algom 社が 100% 所有していたが 2000 年 10 月の Billiton 社による同社買収 その後の合併により現在は BHP Billiton 社の傘下となっている 1994 年に投資額 2.87 億 US ドルにて SX-EW カソード生産能力 4 万 t/y ライフ 20 年で開山 1998 年末時点の鉱量は 2.08 億 t 品位 Cu 1.02% 1996 年に 5 千万 US ドルの投資により年産 6 万 t に拡張 1998 年 2 億 US ドルを投じてクラッシャーとリーチングパッドを増強した結果 生産量は 1998 年の 7.4 万 t から 1999 年には 10 万 t に 34% 増となった 2003 年の生産量は前年同様 13.2 万 t であった これまで操業改善に 5.6 億 US ドルを投資し開山当時のキャシュコスト 71 /lb を 38.9 /lb まで低下させ 今後 8 年間は年産 10 万 t 体制を維持する 1-12. Quebrada Blanca 第 Ⅰ 州南部に位置し 二次富化鉱床 Doña Ines は鉱量 7.8 千万 t(cu 1.41%) で 1994 年にライフ 16 年で生産が開始された 初生鉱床は 鉱量 2.5 億 t(cu 0.5%) 開発費 3.6 億 US ドル 現在 残存鉱量 ( 確定 + 推定 ) は 1 億 4.5 千万 t(cu 0.87%) とされ 2013 年までの操業が可能とされている バクテリアリーチング SX-EW により 216t/d 実収率 93% 権益比率はカナダ系 Aur Resources 社 (76.5%) チリ Cruzat グループ鉱山部門 Pudahuel(13.5%) ENAMI(10%) 2000 年 11 月 Aur Resources 社が Cominco 社 47.25% Teck 社 29.25% の権益を 3.04 億 US ドルで取得した 1-13. Atacama Kozan 第 Ⅲ 州 Copiapo 市の南東 15km Candelaria 銅山の北東側に隣接する 日鉄鉱業 60% と Inberraz 社 (Errázuriz グループ )40% が出資し 2003 年 1 月に試験操業を開始し 6 月から本格操業となった マント型銅鉱床で現状の鉱量 3 千万 t( 品位 Cu 1.5%(Cut off 0.8%) Au 0.3g/t Ag 30~40g/t) 標高 536m レベルの坑口から斜坑 2,700m を開削した 標高 250 ~100m 間に層厚 4~25m のマント型銅鉱床が平均傾斜 20% で胚胎する 採掘はサブレベルストーピング 部分的にルームアンドピラーが適用される 粗鉱 180 万 t/ 年 精鉱 9 万 t/ 年 ( 品位 Cu 28% 含有銅量 25,000t) の生産規模で現状のマインライフは 11 年であるが 鉱区 (2km 0.8km) の約 6 割は未探鉱であり 操業と平行して探鉱を今後実施する 初期投資額は 1.1 億 US ドル 操業コスト 60 /lb 本プロジェクトは以前 El Bronce de Atacama と呼ばれていた チリでは生産規模から中規模銅山に属するが日本企業単独一社でチリ企業と組み メジャーシェアでオペレーターシップを取っての鉱山開発であることに注目される 金 金価格が 1998 年以降 採算ラインの目安とされる 300 US ドル /oz を下回り 金山の休山 閉山や開発プロジェクトの延期の動きが相次ぎ 2002 年には El Indio(Barrick 社 ) が閉山した ( 下記参考 ) 2000 年には最高値の 54t に達したものの その後 閉山の影響で減少し 2002 年 2003 年は 38t( 世界 15 位 南米では 3 位の生産 ) となっている Escondida や -97-
(464) Candelaria といった大型銅鉱床に伴う金生産以外に 現在稼行中の主要金山は 2 つある Meridian Gold 社 ( 米国 ) が 2000 年より操業する El Peñon( 第 Ⅱ 州 ) があり 2003 年実績 9,983kg 埋蔵金量 54.7t とし 今後約 6 年間の操業を想定している もう一つが Placer Dome 社 ( 加 ) と Kinross 社 ( 加 ) の La Coipa( 第 Ⅲ 州 ) であり 2003 年には金量 6t を生産し 埋蔵金量 38t( 銀量 2,411t) で今後 6 年間の操業可能とされている 一方 2002 年以降 金価格の上昇に伴い 休止していた鉱山の再開発が準備されつつある 例えば 2001 年に採掘を休止した Refugio 金山 ( 第 Ⅲ 州 ) は 2004 年の下半期にフル操業を再開する旨が Kinross 社から発表された また 新規の金山として Coeur d Alene 社が 休止した Fachinal 金山の近傍に位置する Cerro Bayo 鉱床 ( 第 XI 州 ) の生産を 2002 年から開始し 2003 年産金量は 2.9t であった 開発待ち案件としては Barrick 社の Pascua Lama 鉱床 ( 年産計画 25t/y) や Placer Dome 社の Cerro Casale 鉱床 ( 同 28t/y) があるが Pascua Lama は 2008 年の開発を目途とし Cerro Casale は F/S の検討中ある < 参考 : 近年の金山の休山 閉山の状況 > 1998 年 :Niugini Mining 社 San Cristobal 金山を鉱量枯渇で閉山 1999 年 :Luksic グループ 第 Ⅳ 州 Tamaya 金銅鉱山を休山 (2002 年 9 月 個人に売却 ) 1999 年 :Kinross 社 Guanaco 金山を鉱量枯渇で閉山 2000 年 :7 月 Barrick 社 Tambo を閉山 2000 年 :9 月 Dayton 社 Andacollo-oro 金山の採掘を休止し 貯鉱のリーチングを継続 2000 年 :12 月 Coeur d Alene 社 Petorca 金山閉山 Fachinal 金山を休山 2000 年 :Can Can 金山 12 月末に休山 2001 年 :6 月 Kinross-Bema Gold 社 Refugio 金山の採掘を休止し 貯鉱のリーチングを継続 2002 年 :3 月 Barrick 社 El Indio 閉山 6 月 Barrick 社 Agua de la Falda 金山を閉山 銀 2003 年のチリの産銀量 1,313t は世界第 5 位に相当する 中南米ではメキシコ ペルーに次ぐ 主要な銀生産鉱山として 主要金山である La Coipa(Placer Dome 社 50%+Kinross 社 50%) の 250t や El Peñon(Meridian 社 ) の 146t が挙げられる Cerro Bayo 金山 (Coeur d Alene 社 ) が 2002 年から生産を開始し 年間銀 35t が回収されている また Chuquicamata や Escondida Candelaria といった大規模銅山からの産出量も大きい モリブデン 兼ねてより CODELCO の 4 銅山で回収されてきたが 1994 年から Disputada が回収を始め 2000 年には Los Pelambres のモリブデン精鉱が加わり 総計年産 3.3 万 t 台となる 2002 年は銅減産の影響もあって 2.94 万 t であったが 2003 年の生産量は 3.33 万 t に回復し 世界計の 26.2% を占め 米国に次いで世界第 2 位である モリブデン価格の増もあって モリブデン輸出額 3.5 億 US ドルは前年比 40% の増であった Escondida Collahuasi 鉱山でも相当量のモリブデンを含有するがチリ国内での回収はされていない 亜鉛 チリ南部アイセン地方は鉛 亜鉛 金 銀からなる多金属鉱床地帯であり カナダ系 Breakwater Resources 社が 1997 年に Barrick 社から買収した El Toki 鉱山 ( チリ南部第 XI 州 ) を操業しており 精鉱は 40% 程度が日本向けに輸出されている San Antonio(Zn-Pb) Mallin Alto(Zn) Dona Rosa (Zn-Pb-Au) の 3 山と選鉱場 (1,300t/d) が操業中 2000 年の生産量は亜鉛 31,227( 前年 32,105t) 金 193kg( 同 154kg) 銀 3.4t( 同 4.4t) 積極的なボー 金属資源レポート 2004.9-98-
(465) リング探鉱を実施中で 2000 年に 3 万 m のボーリングにより鉱量を 53 万 t から 110 万 t に増大させた 1 百万 US ドルを投じて選鉱場の処理能力を 2000 年末までに 25% 拡張し 1,500t/d とした 2003 年の亜鉛生産量は 3.3 万 t で前年比 8.6% 減となった その他非金属鉱物 チリ北部第 Ⅰ 州 Ⅱ 州の塩湖やパンパにおいて採掘されるカリチェ ( 硝石 ) から生産される硝酸塩 ヨード 炭酸リチウム ホウ酸塩などがある これら製品の 2003 年輸出総計額は 3.4 億 US ドルで前年比約 16% 増であった 2003 年の生産量は炭酸リチウム 4.6 万 t( 前年比 20.6% 増 ) ヨード 1.4 万 t(25.4% 増 ) と増加している 輸出額を見ても 炭酸リチウム 6.4 千万 US ドル (14.3% 増 ) ヨード 1.4 億 US ドル (13.5% 増 ) と順調な伸びを示している SQM( チリ鉱業化学会社 ) が 世界一の硝酸塩 ヨード リチウムの生産者 である 特に リチウムについては 同社が世界市場の 40% 以上を占めている 2003 年の売上は 6.9 億 US ドル ( 前年比 24.9% 増 ) であった 2002 年には Antofagasta の炭酸リチウム工場 Minsal プラントの生産量を 2.2 万 t/ 年から 2.8 万 t/ 年に拡張した カナダ系 Atacama Minerals 社とチリ系 ACF Minerals 社の Aguas Blancas プロジェクトは 2002 年 4 月より年産 760t のヨード生産を開始した 初期投資額 2.1 千万 US ドル 今後 2004 年までに年産 1,500t までの拡張を検討している 2. 探査 開発動向 1990 年代からのチリにおける探鉱投資額推移は下のグラフのとおりである 2003 年は 銅価や金価格の回復基調を示したものの 探鉱投資額はここ数年の減少傾向を引き継いで 80 百万 US ドル程度であった チリの探鉱投資額推移 百万 US$ 250 200 150 100 50 0 224 175 176 156 114 121 136 144 130 77 87 100 73 80 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 年 出典 :Cochilco-Codelco 銅鉱床 2-1. CODELCO (1) 探鉱 CODELCO の 2003 年の探鉱実績は約 2 千万 US ドル ボーリング総掘進長 14.5 万 m の探鉱を実施した 既存鉱床の周辺探鉱 El Toki 鉱床の鉱量把握 チリ国内での J/V 探鉱 ブラジルやメキシコでの J/V 探鉱を実施した 主なチリ国内探鉱案件としては Purén 金プロジェクト (Mantos de Oro 社 ) Sierra Mariposa 銅プロジェクト (Placer Dome 社 ) Paloma 銅プロジェクト (Newmont 社 ) Vallenar 銅プロジェクト (Cementos Bio Bio 社 ) などが挙げられる メキシコでは Sonora 州にて Peñoles 社との J/V を 4 年間継続している ブラジルでの Gradaus 銅金プロジェクトや Rondonia 銅金プロジェクトは ポジティブな結果が得られず終結する予定 -99-
(466) (CODELCO 探鉱費の推移 ) 年 1998 1999 2000 2001 2002 2003 探鉱費 ( 百万 US ドル ) 24.5 18 15 23 25 20 出典 :Compendio de la Mineria Chilena 2004 (2) Gaby 鉱床開発 2002 年 6 月 EIA( 環境影響評価調査書 ) が提出された 酸化銅鉱で資源量は 4 億 t(cu 0.54%) である 地表下 50m に胚胎する完全な潜頭鉱床で 南北 2.2km 東西 1.1km の範囲で合計 78,000m のボーリングが実施され 1996 年に発見された 露天掘によりカソード年産 10~15 万 t の計画で 初期投資額は 6 億 US ドル 開発計画は 破砕 ベルトコンベヤーによる鉱石輸送 ヒープリーチング SX-EW の各工程からなり 2004 年には詳細設計に入る見込み 早ければ 2005 年の建設開始を予定している 現在 J/V パートナーの可能性を検討している (3) Mina Sur ピットの拡張 Chuquicamata 本鉱床の南に位置する Mina Sur 鉱床は酸化鉱を主体とする そのピットの北部延長の開発が開始された 投資額 6.5 千万 US ドル 埋蔵量が酸化鉱 9 千万 t(cu 1.39%) とされている 計画では年産 12 万 t/y のカソード生産のために Chuquicamata の湿式製錬に供することができるという ただし 鉱床の上部には かっての廃砕が堆積しており その剥土を 2004 年に実施し 生産は 2005 年からになる予定 (4) Mansa Mina バイオリーチングによる開発 CODELCO は第 Ⅱ 州 Chuquicamata の南 10km に位置する Mansa Mina 銅鉱床の開発を開始した 2002 年 1 月 Conama( チリ環境委員会 ) に DIA( 環境影響申請書 ) が了承され 2 千万 US ドルを投資して探鉱坑道 2.2km と地表 / 坑内ボーリング 43,000m の組合せにて精査を実施した 現状の資源量は 5 億 t 銅品位 1.5% である Mansa Mina 鉱床はその高い砒素含有量から乾式製錬における環境対策が課題とされていたが BHP Billiton 社と 2000 年 8 月 合弁会社 Alliance Copper 社を設立し Chuquicamata にて Mansa Mina の精鉱を対象とした Tank bio-leach( 微生物利用リーチング技術 ) について共同研究を開始した Billiton 社は Bio-COP と呼ばれる技術を有する 6 千万 US ドルを投じて年産 2 万 t 規模のプロトタイプパイロットプラントの建設に着工し 2004 年から試験操業を行う予定 その後 年産 10 万 t の操業ベース規模に拡張する計画もある (5) 日鉱金属とのバイオ鉱業技術共同研究会社設立 2002 年 6 月 CODELCO と日鉱金属はバイオ鉱業技術開発を行う合弁会社 Bio Sigma 設立の合意文書に署名した 資本金 3 百万 US ドルで CODELCO が 66.6% 日鉱金属が残り 33.4% を出資する バクテリアリーチング工程の改良のための基礎技術から 鉱石の性質に適した微生物を得る目的で多様な研究開発の目的を有する 研究テーマを募集し 世界各国の大学や研究機関から 21 グループの応募があった模様 チリ政府は バイオ技術の産業への導入支援を政策目標の一つにしており 本事業にも大きな関心を示している (6) Mejillones 製錬所建設計画の凍結 2003 年 11 月に Villarzu 総裁は 本プロジェクトの凍結を発表した 国際的に精鉱市場がタイトであることを理由の一つに挙げていた CODELCO は 2000 年頃より 第 Ⅱ 州アントファガスタ市近郊の港町 Mejillones にて 新規製錬 精錬所建設計画 ( 年産能力 : カソード 88 万 t アノード 43 万 t) を進めてきた 2001 年には pre F/S を実施し 2002 年初頭より F/S 及び基本設計を行った 2003 年 1 月には EIA( 環境影響評価調査書 ) の認可を得ており 投資額 -100-
(467) は 10 億 US ドルとし 出資パートナーの模索がなされていたところであった 2-2. Escondida Norte Escondida Norte 鉱床は 第 Ⅱ 州 Escondida の北 5km に位置し Placer Dome 社が操業する Zaldivar の東側延長にあたる Escondida 第 Ⅳ 次拡張計画に続くプロジェクトに位置づけ 既に 2001 年 12 月に EIA が第 Ⅱ 州の Corema( 地方環境委員会 ) に承認された 投資額は 5 億 US ドル以上とされ 開発には鉱石処理プラントの建設を含まず Escondida 本体の操業との統合により 6 億 US ドル相当の投資が節約になるという 開発計画は 年産銅量 15 万 t/y で 23 年の操業ライフを有し 露天掘採掘準備 破砕機の設置 道路造成 ベルトコンベアと周辺装置 水処理プラントからなる 第 Ⅳ 次拡張計画により 年産 120 万 t に達するが そのピーク時の生産を持続するために必要な鉱石を供給することを目的とする 2000 年 6 月時点の埋蔵鉱量は 硫化鉱 14.7 億 t(tcu 0.88%) 酸化鉱 1.44 億 t(scu 0.73%) と推定され 銅量 1.4 千万 t 2003 年 6 月に F/S を終了して 開発の最終決定を行った 2005 年 8~9 月の操業開始を目途としている 2-3. Escondida 硫化鉱バイオリーチング硫化鉱のバイオリーチングプロジェクトは Escondida Norte の開発と同様に Escondida 第 Ⅳ 次拡張計画に続くプロジェクトに位置付けられ パイロットプラントによる試験が実施されてきた 2004 年 4 月の発表では 8.7 億 US ドルの投資 (2004 年は 8 千万 US ドル ) を開始する 現在の Escondida 鉱床と Norte 鉱床からの低品位鉱を対象として カットオフ品位 0.3~0.7%( 平均 0.52%) で 11.34 億 t の鉱量になると見積もっている また 2006 年生産開始で 25 年間にわたり 年産銅量 18 万 t の生産を見込んでいる 本プロジェクトにはアントファガスタ郊外の Coloso 湾において毎秒 500 リットルの能力を持つ淡水化プラントの建設も含まれている 2-4. Spence 第 Ⅱ 州 Calama の南西 60km 国道 25 号沿いに位置し 露天掘ピットが重複するため 25 号線の迂回工事が必要になる BHP Billiton 社が合併した子会社 Rio Algom 社の探鉱成果であり 24,000m のボーリングにより酸化帯と二次富化帯からなる斑岩銅鉱床を把握した 1.1km の斜坑でバルクサンプリングを行い リーチングと浮選の両方が検討された 2000 年 9 月に Bankable F/S を実施し 露天掘で年産銅量 22.5 万 t キャッシュコスト 55 /lb 予想鉱量 4 億 t Cu 1% とされている BHP Billiton 社は本プロジェクトに関し 外国投資委員会に子会社の Rio Algom 社と Rio Algom Exploration 社を通じてその投資計画を申請済みである SX-EW による生産カソード 20 万 t 日粗鉱量 50,000~65,000t 初期投資額は 8 億 US ドル 2003 年 11 月時点では 今後の銅需給状況を分析しつつ 開発年を決定するとしている 2-5. Fortuna de Cobre 第 Ⅱ 州 Lomas Bayas の南 3km に位置する Boliden 社の探鉱 F/S プロジェクト 酸化銅鉱の鉱量 8 億 t(cu 0.238%) で SX-EW カソード年産 9 万 t の計画にて 2001 年建設開始であったが 銅価低迷の時 2001 年 3 月 Boliden 社は Lomas Bayas と合わせて本鉱区を Falconbridge 社に 1.75 億 US ドルで売却した 2-6. Esperanza Luksic グループの鉱山部門 Antofagasta Minerals 社が所有するプロジェクト 同社は Los Pelambres El Tesoro が生産に至った現在においてチリ国内の次期プロジェクトとして Esperanza に注力している 第 Ⅱ 州 El Tesoro から北東に 5km しか離れておらず 鉱量は酸化鉱 7.3 千万 t( 品位 Cu 0.41%) 硫化鉱 2.95 億 t( 品位 Cu 0.66% Au 0.31g/t) と推定される 露天掘で 日産粗鉱量 5 万 t/d 年産銅量 15 万 t を計画している 2004 年には 3 百万 US ドルを投資して 探鉱坑道の掘削等の探鉱を行う -101-
(468) 予定 2-7. El Morro 第 Ⅲ 州 Vallenar の東 80km に位置する銅金鉱床 Noranda 社が 権益を有する Metallica 社と探鉱契約を結び 1 千万 US ドルの探鉱及び鉱区料の支払い 2007 年 9 月までに bankable F/S を完了することで同鉱区の 70% を取得できる 予想鉱量は 4.65 億 t( 品位 Cu 0.61% Au 0.5g/t) とされている Noranda 社は追加鉱量把握のために 2004 年は 8,000m のボーリング探鉱を計画している 2-8. Altamira 第 Ⅱ 州南部に位置する CODELCO から ENAMI に法律 19.137 条により移譲された初の鉱床で 1994 年の入札により Pudahuel 社が 280 万 US ドルで落札したが 権益の 10% は ENAMI が保持 鉱量は 1,200 万 t( 品位 Cu 1.75% Ag 41g/t) 1996 年に F/S が実施され EIA( 環境影響評価調査書 ) が提出された 年産 2 万 t 開発資金 4.8 千万 US ドルと見積もられるが プロジェクトは休止状態にある 2-9. Altonorte 製錬所 Altonorte 銅製錬所は 1993 年 Callejas グループにより Antofagasta 市南 30km の La Negra に 5 千万 US ドルで建設され 98 年に Noranda 社に買収されて現在に至る 1996 年には溶錬能力が精鉱 15 万 t/y から 40 万 t/y( 銅量 15 万 t) に拡張された さらに 2003 年 9 月には 1.7 億 US ドルをかけて溶錬能力 82 万 t/y( 銅量 29 万 t) 硫酸 26 万 t/y から 70 万 t/y に拡張が完了し フル操業に入っている 2-10. Ventanas 製錬所及び Paipote 製錬所 ENAMI は Ventanas の溶錬能力拡張計画 (55 万 t/y 80 万 t/y) と Paipote の溶錬能力拡張計画 (31.5 38 万 t/ 年 ) に関し概念設計中で 民間企業では Outokumpu 社がこれら製錬所増強計画に興味を示している Ventanas については ENAMI の労使双方は 2002 年 11 月 18 日 Ventanas を CODELCO に完全売却することで方針をまとめ 2003 年 7 月には譲渡法案がチリ議会に入り 審議されている よって Ventanas の拡張計画については CODELCO が現在進行中の Andina や El Teniente の拡張計画とリンクして進められるであろう 2-11. Mantos Blancos ダンプリーチング Mantos Blancos 社 (Anglo American 社の現地子会社 ) が操業する Mantos Blancos 銅鉱山 ( 第 Ⅱ 州アントファガスタ市の 45km 北東 ) において 投資額 5.8 千万 US ドルのダンプリーチングプロジェクトを進めている旨を発表した 既に EIA( 環境影響評価調査書 ) の手続きを完了し 2003 年からパイロット試験を行っている 2005 年からの操業を予定しており この計画によって 現在の年産銅量 6 万 t を 2015 年まで維持することを考えている 金鉱床 2-12. Pascua-Lama 第 Ⅲ 州南 Vallenar から南東 150km に Pascua 鉱床が アルゼンチン San Juan 州側に Lama 鉱床 (San Juan から北西 300km) が胚胎する Barrick 社が 90% チリ企業が 10% を所有し 2002 年 6 月に閉山した El Indio と 2000 年 7 月に閉山した Tambo に代わる金鉱山開発プロジェクトであり これらの鉱山から北 48km に位置する 埋蔵量 ( 確定 + 予想 ) は 2000 年 12 月末時点のデータで 2.68 億 t 金品位 1.95g/t で 金量にして 1.68 千万 oz(524t) Pascua と Lama の鉱量比は 8 対 2 とされる 投資額は 9.5 億 US ドル 金価格の低迷下 開発着手時期は延期されており 2004 年中に決定する予定で探鉱と計画改善の検討を継続するとしている 現時点では 2008 年からの操業開始を目途としている EIA の最後の必要条件とされていた尾鉱ダムについて新規設計を提出済み 現状の年産計画は 精鉱中金属含有量で銅 5 千 t 金 61.5 万 oz(19t) 銀 1.82 千万 oz(566t) で キャシュコストは最初の 5 か年間 60 US ドル /oz 以後 100 US ド -102-
(469) ル /oz と非常に低いが必要な金価水準は 345~350 US ドル /oz と報道されている マインライフ 20 年 年間粗鉱量 1,500 万 t 従業員 3,000~4,000 人 生産開始から 2 年後に投資額 1.09 億 US ドルにより拡張後 生産金量 100 万 oz(31t/y) との計画が発表されている 2-13. Cerro Casale 本プロジェクトは F/S の最終段階であり 投資額 16.5 億 US ドルとされる Placer Dome 社は 近年の金価低迷のため開発決定の判断を延期してきたが 2004 年内で決定するとしている 2001 年 第 Ⅲ 州の Corema( 地方環境委員会 ) に Cerro Casale 金銀銅鉱山開発に関し EIA を提出し 2002 年 2 月に承認済み 可採鉱量は 金 1.7 千万 oz(529t) 銀 3.2 千万 oz(995t) 銅 ( 精鉱中金属量 )2 百万 t でマインライフ 18 年間 埋蔵鉱量 ( 確定 + 推定 ) は 10.35 億 t( 品位 Au 0.69g/t Cu 0.26%) 年産計画は金 97.5 万 oz(30t) 銅 13 万 t 実収率は金 74% 銅 89% 総コストは 203 US ドル /oz キャシュコスト 98 US ドル /oz 精鉱を山元から Candelaria の積出港でもある Caldera 港までをスラリーパイプライン (224km) で流送し船積する計画 開発時 8,000 名の労働力 操業期間中は 1,500 名の従業員を必要とし建設工事は 2 年間 同鉱床は 第 Ⅲ 州 標高 4,200m の Aldebaran として知られる金鉱床地帯に位置し 以前ジュニアカンパニーの Bema Gold 社が所有していたが 1998 年に Placer Dome 社が 1.5 千万 US ドルにより 51% の権益を獲得した 現在の権益比率は Placer Dome 社 51% Arizona Star Resources 社 25% Bema Gold 社が 24% である 3. 鉱業政策の動向 3-1. 鉱業大臣 2001 年 12 月の国会議員選挙にて与党の第一党であるキリスト教民主党 (DC) が勢力を縮小する一方で 野党の一翼である独立民主同盟 (UDI) が勢力を伸ばした その後 2002 年 1 月の内閣改造により Alfonso Dulanto 氏 (DC) が鉱業大臣に指名された 2000 年 3 月 Lagos 政権発足時より統合されていた 経済 鉱業 エネルギー省 は 経済 エネルギー省 と 鉱業省 に分離された Dulanto 鉱業大臣は CODELCO の役員 第 Ⅱ 州の行政監督官 Altonorte 製錬所の元の経営企業 Asimet 役員などを歴任した経歴の持ち主 就任当初から鉱業クラスター構想 ( 鉱業を核とした地方における産業促進 ) を掲げ 鉱山企業からの拠出による企業安定化基金の創設などを提唱してきた 3-2. 税制と鉱業ロイヤルティ問題の再燃チリでは 鉱業に限らず外国投資家は チリ外資委員会と外国投資契約を締結する 外資法 ( 法令 600 号 ) によって 内資と外資を差別することなく同等に扱うことが保証されている この外資法の中に法人税率に係る優遇措置があり 一般税率 35%( チリ国内企業と同じ ) と固定税率 42%( 期間は 10 年間 ) の選択が可能である 固定税率を選択した場合 鉱山プロジェクトのような大規模投資 (5,000 万 US ドルを超える ) に対して 最長 20 年間の延長が可能である また チリでは減価償却費の加速償却が認められており 外資法の中でも償却手法の固定が保証され 海外投資のインセンティブになっている このような外国投資を保証する外資法がある一方で 鉱業税制の見直し議論が話題を呼び 国民的な関心事になっている 2001 年の Exxon Mobil 社 ( 米国 ) の現地子会社 Disputada Las Condes 社の売却に関連し 操業した 20 年間の法人税が少なかったことが公になった その理由の一つとして 減価加速償却があるとし 議会議員の間でその制度の見直しの必要性が議論されたが 政府はその制度の正当性を認めている また Disputada 社は親会社から融資を受け その返済を行っていたが 利子送金の場合の特別税率 4% を利用していた 一般税率 35% に対して 低い税率での利益送金に当たるのではないか との議論もあり話題になった ただし 2001 年には 脱税防止法 ( 法令 19738) の改正があり 親子ローンなどの関連会社への利子送金について特別税率 4% の適応範囲が規制 -103-
(470) されるようになった この Disputada 社の脱税疑惑に伴い 鉱業税制の見直し 特に鉱業ロイヤルティの適応が議論されるようになった 結局 2002 年 11 月に Anglo American 社への売却 ( 売却額 13 億 US ドル ) の際 売却税 3.9 千万 US ドルを払うことで手続きが完了すると この鉱業ロイヤルティの議論も 一旦は沈静化したかに見えた しかし 2003 年に再燃することになった 5 月に上院議会の委員会にて鉱山会社の納税状況調査が開始されたことをきっかけに 再度 鉱業ロイヤルティの議論が沸き起こった 鉱業業界に対しても 新規税制の導入はないとしてきた現ラゴス政権であったが 2003 年の年明け頃から ロイヤルティを推進する与党連合に押し切られるような形で 鉱業ロイヤルティ制定に向けて動きだした 2004 年の 4 月 政府は 鉱業ロイヤルティを適応し その資金で技術革新のための基金を創設する旨を発表し 7 月の議会に純売上高に対する 3% の鉱業ロイヤルティを課す政府法案が提出された それに対して チリ鉱業業界は 本法案は 税制や会計手法を固定とする外資法に反する ゲームのルール の変更として 強力なロビー活動を展開してきた 3-3. 環境行政チリでは 1994 年に環境基本法 ( 法令 19300) が制定され環境政策の骨子を策定した その後 1990 年代後半に基本法に関連する細則や管轄官庁の許可や監督を規定する法令が整備された 以下に鉱業に関連する規制とそれらの動向を記す 1 環境影響評価制度の中で定義される鉱業開発プロジェクトは 広く探鉱 採掘 選鉱 尾鉱 及びスラグの処理まで含まれている 探査段階から閉山段階まで どの段階においても プロジェクトを始める際には 環境影響評価制度の適応が義務付けられる 2 鉱業法 ( 第 17 条 ) にて住宅地 公共施設周辺 自然保護区等での鉱業活動 ( 探査を含む ) の実施場所を規制 3 操業段階で関連する環境管理としては 汚染防止及び汚染除去計画の策定及び実施が義務付けられている ( 環境基本法第 41 条 ~48 条 ) 省令により定められる環境基準を超過した地域を汚染飽和地域に選定して その地域で稼動中の事業は環境基準の水準まで回復するための汚染除去計画を策定し それを実施する義務がある また 環境基準を超過する可能性がある潜在地域について汚染防止計画を策定し それを実施する義務がある 4 その他 鉱山の操業段階で関連する規制としては 産業排水の中和 浄化規則 (1992 年 ) 尾鉱堆積場の建設 操業規則 (1997 年 ) 液体廃棄物基準 (2001 年 ) が施行されている 5 製錬所などにおける大気汚染防止に関連する規則として 亜硫酸ガス 粉塵 砒素の排出規制 (1992 年 ) 大気中への砒素排出基準(1999 年 ) がある 製錬所の煙灰や廃酸処理澱物などが規制対象となる危険廃棄物取扱い規則は 2004 年 6 月に発効された 6 チリにおける閉山法は 2000 年にチリ銅委員会 (Cochilco) が法案を取りまとめて 鉱業省へ提出しているが 同省にて保留されたままである 7 2002 年 11 月に チリにて活動する非鉄メジャー 17 社からなるチリ鉱業審議会 (Consejo Minero) と鉱業省をはじめとする環境関連の政府当局との間でクリーン生産のための合意が結ばれ 鉱山操業における 環境管理とベストプラクティスに関するマニュアル が作成された マニュアルは 6 部からなり 閉山対策のガイド 鉱業における電力の有効利用 鉱業における固体産業廃棄物の処理 鉱業における液体産業廃棄物の処理 酸性水排出の可能性 水資源の有効利用 のテーマからなる 3-4. ENAMI の負債問題 ENAMI は 4.8 億 US ドルとされる負債問題を抱えており その原因として Paipote と Ventanas 製錬 -104-
(471) 所への 2.5 億 US ドル以上の環境対策等の投資 (1998 年実施 ) や 利益に無関係な国庫納付金の徴収等が挙げられる チリ鉱業省は本件を 7 大政策課題の筆頭に挙げて取り組む姿勢を見せ Dulanto 鉱業大臣も 本件の解決に積極的に取り組んできた その結果 Ventanas 製錬 精錬所を CODELCO へ譲渡することとし 2003 年 7 月には議会へ譲渡法案が提出された その後 譲渡金額は 373 百万 US ドルで ENAMI と CODELCO 双方が合意した 売却後の中小鉱山の補助のあり方や ENAMI 負債の償還の目途などの議論で議会審議が進まなかったものの 2004 年 5 月に下院を通過した 3-5. CODELCO の減産を継続 CODELCO は 2003 年においても 年間銅 20 万 t の自社在庫を実施し 国際銅価の調整のため減産を実施した その影響で 2003 年度国家予算の歳入減になるとされ 議会の予算会議にて議論を呼ぶ場面もあったが 結局 予定通り 2003 年の間は 20 万 t の Chuquicamata での在庫がなされ 銅価の回復が見られるようになった 2004 年以降の在庫放出となった 3-6. CODELCO の環境対策 CODELCO が 2001 年より発行している環境年次報告書によれば CODELCO 所有の製錬所である Chuquicamata Potrerillos(Salvador) Caletones (El Teniente) とも 2001 年までの亜硫酸ガス 砒素 浮遊物質に関する環境目標値はクリアしてきた しかし Chuquicamata については 2003 年以降の基準をクリアできず 汚染源から 8.5km 以内にある 2,500 世帯の従業員住宅の移転計画の必要があった CODELCO Norte 生産部門が算定した移転計画予算と実際の入札価格に開きがあったことから計画の見直しに伴う遅れがあったものの 2003 年に住宅の建設工事が実施された 3-7. CODELCO 債券をニューヨーク市場にて公開 CODELCO は 5 億 US ドルの債券 (10 年満期 利率 5.5%) をニューヨークにて公開した 公開と同時に 150 以上の海外投資家からの買い注文があり 33 億 US ドル以上を記録した これは CODELCO の経営への信頼とチリ企業への投資に対する興味の現れであると関係者は語った 今回の債券発行は 今後の同社の負債や投資資金の調達を目的として JP Morgan 投資銀行の主導により実施された CODELCO は今後年間 10 億 US ドルの投資を計画しており 3 年間で同社の負債は現在の 22 億 US ドルから 32 億 US ドルになるとしている 3-8. Noranda 社のアルミ精錬プロジェクトの撤退チリ南部第 XI 州にて Noranda 社が進めてきたアルミ精錬プラント建設計画 (Alumysa プロジェクト ) は 環境問題のために建設に着手できずにいた チリにおいて 地域産業の振興と環境問題の相反する議論の対立が見られた例である 結局 2003 年 8 月 Noranda 社は 本プロジェクトの中断を発表した 総投資額は約 27.5 億 US ドル チリへの単独民間投資としては最大規模とされ アルミ精錬プラント 3 基の水力発電所の建設 道路 送電線等のインフラ建設などであった プラントは鮭養殖で知られる Chacabuco 湾から 5km ほどに位置し 周辺へのフッ化ナトリウムによる水質汚染があるとして 地元 Aisen 地方の鮭鱒業者や環境団体から反対されてきた その一方で 地域開発促進を願い 本プロジェクトを歓迎する企業経営者も多く 地元でのプロジェクトの賛否は 2 分されていた また 同地方選出の議員の意見も 2 分し 政治問題の様相も呈していた Noranda 社から 本プロジェクトの EIA( 環境影響評価調査書 ) は Conama( 国家環境委員会 ) へ 2001 年 8 月に提出されていたが 水質や大気への影響に関する追加調査の必要が生じていた 2003 年 8 月のはじめに Lagos 大統領が 第 XI 州の Chacabuco 湾でのアルミ精錬プラントの建設は適切ではない旨の発言をしたことから 今回の中断の発表に際して 現政府の政策的支援が望めないとした Noranda 社の判断があった模様である -105-
-106- 別表 1 チリの経済指標 項目 年 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2003/2002 一人当り国民総生産 (US$/capita) 5,251 5,572 5,377 4,852 4,806 4,324 4,545 4,565 0.4% Banco central 外貨準備高 ( 百万 US$) 15,804 18,273 16,292 14,946 15,110 14,400 15,351 15,851 3.2% Banco central 累積債務 ( 百万 US$) 22,979 26,701 31,691 34,112 36,477 38,032 40,395 41,179 1.9% Banco central インフレ率 (%) 6.6% 6.0% 5.1% 3.3% 3.8% 3.6% 2.5% 1.1% -127.3% Banco central 対 US$ 交換レート ( 年平均 ) (Peso/US$) 412.27 419.31 460.29 508.78 539.49 634.94 688.94 691.40 0.4% Banco central 輸出額 (A) (FOB: 百万 US$) 16,626 17,888 16,396 17,170 19,206 18,394 18,436 21,255 13.3% Banco central 鉱産物関連輸出額 (B) (FOB: 百万 US$) 6,843 7,839 6,383 7,074 8,347 7,511 7,325 8,678 15.6% Banco central 銅 (C) (FOB: 百万 US$) 6,029 6,647 5,197 6,026 7,285 6,746 6,270 7,553 17.0% Cochilco モリブデン (FOB: 百万 US$) 224 232 204 167 179 175 248 347 28.5% 鉄 (FOB: 百万 US$) 147 150 164 127 142 135 143 144 0.7% CMP ヨード (FOB: 百万 US$) 92 146 183 142 145 130 127 144 11.9% Banco central 炭酸リチウム (FOB: 百万 US$) 40 39 39 48 53 52 56 64 12.5% Banco central その他 (FOB: 百万 US$) 311.5 624.7 595.9 564.3 543 272.8 481.2 426.1-12.9% 銅貢献度 (C/A) (%) 36.3% 37.2% 31.7% 35.1% 37.9% 36.7% 34.0% 35.5% 4.3% 鉱産物貢献度 (B/A) (%) 41.2% 43.8% 38.9% 41.2% 43.5% 40.8% 39.7% 40.8% 2.7% 輸入額 (FOB: 百万 US$) 17,698 20,763 19,835 15,805 18,445 17,784 17,180 19,326 11.1% Banco central 貿易収支 ( 百万 US$) -1,072-2,875-3,439 1,365 761 610 1,256 1,929 34.9% 外資投資額総計 ( 百万 US$) 4,836 5,219 6,036 9,199 3,021 4,781 3,376 1,276-164.6% Comite de Inversiones 鉱業分野投資額 ( 百万 US$) 1,014 1,703 2,465 1,350 243 958 1,999 383-421.9% Comite de Inversiones 鉱業分野投資割合 21.0% 32.6% 40.8% 14.7% 8.0% 20.0% 59.2% 30.0% -97.3% < 参考 > 銅価格 (D) (LME:USc/lb) 103.9 103.2 75.0 71.4 82.3 71.6 70.6 80.7 12.5% Cochilco 銅生産量 (E) ( 千 t) 3,116 3,392 3,687 4,422 4,646 4,766 4,617 4,909 5.9% SERNAGEOMIN 単純生産銅価値 (F=D E) ( 百万 US$) 7,137 7,717 6,096 6,961 8,430 7,523 7,186 8,734 17.7% 金価格 (G) (London:US$/oz) 387.8 331.2 294.2 278.8 278.6 271.1 310.0 363.5 14.7% Cochilco 金生産量 (H) (t) 53 49 45 48 54 43 39 39 0.9% SERNAGEOMIN 単純生産金価値 (I=G H) ( 百万 US$) 663 527 425 431 484 372 385 456 15.5% 単純銅金価値計 (J=F+I) ( 百万 US$) 7,800 8,244 6,521 7,392 8,913 7,895 7,571 9,190 17.6% 出典 :Compendio de la MINERIA CHILENA 2004 Banco central de Chile Comite de Inversiones Cochilco Sernageomin (472) -106-
(473) 25,000 20,000 EXPORT(million US$) 15,000 IMPORT(million US$) 10,000 5,000 0 Cu Export(million US$) GDP per capita (US$) 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 図 1 輸出入額と銅輸出額の推移 -107-
別表 2 チリの分野別外資投資額 ( 金額単位 : 千 US$ 出典 :Compendio de la MINERIA CHILENA 2004) 年 1974~90 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 同左 1974~2003 同左 項目 割合 : 合計 割合 鉱業 3,197,512 440,224 568,312 883,589 1,756,930 1,710,782 998,792 1,705,630 2,392,811 1,220,772 242,333 1,023,738 1,934,787 383,000 58.2% 18,459,212 34.7% 電力 / カ ス / 水 0 0 2,543 17,141 19,720 54,068 406,047 1,394,712 495,016 4,559,719 859,773 907,595 490,403 150,000 14.8% 9,356,737 17.6% サーヒ ス 1,401,144 208,111 218,599 259,042 237,034 362,363 1,957,966 1,197,179 2,005,473 1,909,857 665,496 700,081 211,667 41,000 6.4% 11,375,012 21.4% 製造業 1,250,399 238,137 121,053 473,683 314,279 333,694 916,585 592,753 529,555 779,671 190,948 753,871 208,720 234,000 6.3% 6,937,348 13.1% 輸送 通信 310,691 32,025 44,588 40,166 66,656 412,109 459,358 170,894 211,249 358,823 870,155 1,280,829 335,494 340,000 10.1% 4,933,037 9.3% 建設 128,717 32,836 23,793 21,205 37,883 59,266 25,862 113,876 280,051 215,434 28,578 164,496 138,245 27,000 4.2% 1,297,242 2.4% 農業 88,453 14,460 11,860 15,490 22,304 9,831 16,306 14,324 12,160 21,138 22,449 10,466 1,744 0 0.1% 260,985 0.5% 林業 25,271 10,597 6,813 22,361 12,992 55,384 19,541 28,818 37,099 19,233 4,005 1,410 1,012 0 0.0% 244,536 0.5% 漁業 / 養殖 23,578 5,717 1,365 1,428 53,506 43,113 21,415 11,636 9,280 1,000 93,570 5,235 0 10,000 0.0% 280,843 0.5% 合計 6,425,765 982,107 998,926 1,734,105 2,521,304 3,040,610 4,821,872 5,229,822 5,972,694 9,085,647 2,977,313 4,847,721 3,322,072 1,185,000 100.0% 53,144,958 100.0% (474) 10,000,000-108- 千 US$ 9,000,000 8,000,000 7,000,000 6,000,000 5,000,000 4,000,000 3,000,000 2,000,000 1,000,000 漁業 / 養殖林業農業建設輸送, 通信製造業サービス電力 / ガス / 水鉱業 0 1974-90 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 年 図 2 チリの分野別外資投資額の推移 -108-
-109- 別表 3 チリ銅鉱山の生産状況 ( 単位 : 千 t 出典:COMPENDIO de la MINERA CHILENA 2004) No. 鉱山名 操業形態 鉱業権者 位置 ( 州 ) 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 増減率 (03/02) 1 Chuquicamata P:O:CS CODELCO Ⅱ 681 641 628 617 606 610 632 650 650 630 630 642 597 2 Radomiro Tomic P:O:S CODELCO Ⅱ 4 162 190 191 260 297 907 1.5% 3 El Teniente P:U:CS* CODELCO Ⅵ 301 279 314 305 309 323 345 343 339 346 356 356 334 339 1.5% 4 Andina P:OU:C CODELCO V 119 114 129 134 136 141 154 145 164 249 258 253 219 237 7.6% 5 Salvador P:OU:CS CODELCO Ⅲ 95 91 85 84 83 86 90 88 88 92 81 81 73 80 8.8% CODELCO( 計 :1~5) 1,195 1,126 1,156 1,139 1,134 1,160 1,221 1,231 1,403 1,507 1,515 1,592 1,520 1,563 2.8% 10 El Abra(49%) P:OU:S CODELCO(49%) 95 97 108 97 107 115 123 6.0% CODELCO( 計 :1~5+10 )*El Abra(49%) を含む 1,195 1,126 1,156 1,139 1,134 1,160 1,221 1,326 1,500 1,615 1,612 1,699 1,635 1,686 3.0% 6 Escondida P:O:CS BHP 57.5 + RTZ 30 + JECO 10 + IFC 2.5% Ⅱ 9 298 336 389 481 467 841 933 868 959 917 794 758 995 23.8% 7 Collahuasi P:O:CS Falconbridge 44+AAC 44 + Mitsui 6.9 + Nippon MM 3.6 + Mitsui M&S 1.5 Ⅰ 48 435 436 453 434 395-9.9% 8 Los Pelambres P:O:C Antofagasta(Luksic)60 + Nippon MM 15 + Marubeni 8.75 + Mitsui 1.23 + Mitsubishi M.10 + Mitsubishi 5% Ⅳ 17 22 24 22 22 22 7 12 309 374 340 325-4.6% 9 Candelaria M:O:C Phelps Dodge 80 + Sumitomo M.M. 15+ Sumitomo 5% Ⅲ 30 151 141 162 222 227 204 221 199 235 15.3% 10 El Abra P:O:S Phelps Dodge 51 + CODELCO 49 Ⅱ 51 194 199 220 197 218 235 250 6.0% 11 Los Bronces P:O:CS Exxon->AAC (Disputada de Las Condes) M 112 41 71 118 123 128 134 141 153 183 170 171 181 208 13.0% 12 Zaldivar P:O:CS Placer Dome Ⅱ 22 78 96 131 150 148 140 148 150 1.3% 13 Cerro Colorado P:O:S BHP Billiton(Rio Algom) Ⅰ 25 36 60 60 75 100 119 134 128 132 3.0% 14 Mantos Blancos P:O:CS AAC(Mantos Blancos) Ⅱ 73 79 69 75 77 74 82 85 118 128 101 102 96 87-10.3% 15 Quebrada Blanca P:O:CS Aur 76.5 + Pudahuel 13.5 + ENAMI 10 Ⅰ 46 68 67 72 73 69 74 74 80 7.5% 16 El Soldado P:O:CS Exxon AAC (Disputada de Las Condes) V 66 61 63 65 70 68 68 64 65 66 64 69 70 1.4% 17 Manto Verde M:O:S AAC(Mantos Blancos) Ⅲ 1 41 48 48 52 54 56 57 60 5.0% 18 Lomas Bayas P:O:S Boliden Falconbridge Ⅱ 19 45 51 56 54 60 10.0% 19 Michilla (Lince) M:O:CS Antofagasta(Luksic) Ⅱ 26 39 47 50 56 63 63 62 61 53 50 52 53 2.3% 20 El Tesoro P:O:S Antofagasta(Luksic)61+Equatorial 39% Ⅱ 34 84 92 8.4% 21 Andacollo M:O:S Aur 63 + Pacifico 27 + ENAMI 10% Ⅳ 1 20 21 21 21 21 22 21-4.8% 22 Ivan Zar M:OU:S Milpo(Peru) Ⅱ 3 9 10 10 9 10 13 14 9 9 0.0% 23 El Indio H:U:C Barrick Ⅳ 27 27 25 31 33 33 35 32 28 15 14 11 24 La Cascada M:O:S Pudahuel Ⅰ 14 10 22 22 16 16 13 19 20 5 25 Lo Aguirre M:OU:C Pudahuel M 14 10 14 15 14 14 15 14 15 5 26 Ojos del Salado M:O:C Phelps Dodge Ⅲ 18 18 20 23 18 17 12 17 27 Punta Grande M:C Punta Grande Ⅱ 6 11 18 15 12 13 15 25 ENAMI 142 149 148 154 119 126 128 97 83 71 89 95 90 95 5.3% その他鉱山及び統計値調整 173 100 109 98 100 152 140 157 155 140 137 160 120 124 3.3% チリ生産量総計 1,588 1,814 1,933 2,056 2,220 2,488 3,116 3,444 3,777 4,438 4,603 4,739 4,580 4,909 6.7% -109- (475)
< 参考 : 開発待プロジェクト > Spence P:O:S(+C?) BHP Billiton Ⅱ 2002 年 5 月 pref/s 終了 F/S を開始 資源量 3.98 億 t Cu 1.0% 日粗鉱量 5~6.5 万 t SX-EW により年産量 20 万 t ライフ 17 年 開発費 800 百万 US$ 操業開始は 2005 年を予定 Escondida Norte P:O:S+C BHP Billiton Ⅱ Escondida の北 5km 2002 年 5 月に pre F/S 完了し 6 月末までに F/S の実施を判断する 予想鉱量 16.14 億 t Cu 0.867% 銅量 13.993 百万 t 開発費 401 百万 US$ 資源量ベースで硫化鉱 1,470 百万 t Cu 0.88% 銅量 12.936 百万 t 酸化鉱 144 百万 t Cu 0.73% 銅量 1.051 百万 t Gaby Sur P:O:S CODELCO Ⅱ 1996 年 CODELCO の広域調査により発見された 資源量は 5 億 t 品位 Cu 0.54% 銅量 2.7 百万 t 地表下 50m に胚胎する完全な潜頭鉱床 2002 年 5~6 月 EIA 提出 露天掘 ライフ 17 年 開発費 600 百万 US$ 生産開始は 2005 年を予定 Esperanza P:O:S Antofagasta(Luksic) Ⅱ 第 Ⅱ 州 El Tesoro の北東 5km pre F/S 中 埋蔵量は ( 硫化鉱 )2.68 億 t Cu 0.70% Au 0.33g/t ( 酸化鉱 )70 百万 t Cu 0.42% 処理能力は 50,000t/ 日 Fortuna de Cobre P:O:S Boliden Falconbridge Ⅱ Lomas Bayas から 3km Antofagasta 市の東 100km 資源量 10.00 億 t Cu 0.23% 銅量 2.3 百万 t 開発費 300 百万 US$ SX-EW カソード年産量 9 万 t の計画 (476) 記号凡例 :P: 斑岩銅鉱床 M: マント型銅鉱床 V: 鉱脈型 H: 高硫化型金鉱床 O: 露天掘 U: 坑内掘 C: 精鉱生産 S:SX-EW カソード生産 -110- -110-
別表 4 チリにおける銅生産 (CODELCO その他計の比較 ) 年 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 伸率 (1995/1991) ( 単位 : 千 t) 伸率 (2003/1995) A CODELCO 1,126 1,156 1,139 1,134 1,160 1,221 1,326 1,500 1,615 1,612 1,699 1,635 1,686 103.1% 145.3% B その他計 689 776 917 1,086 1,328 1,895 2,118 2,277 2,823 2,991 3,040 2,945 3,224 192.8% 242.7% C=A+B 合計 1,814 1,933 2,056 2,220 2,488 3,116 3,444 3,777 4,438 4,603 4,739 4,580 4,909 137.1% 197.3% D=B-A 格差 -437-380 -223-48 168 673 792 776 1,208 1,379 1,342 1,310 1,538-38.5% 914.4% E A: 割合 62.0% 59.8% 55.4% 51.1% 46.6% 39.2% 38.5% 39.7% 36.4% 35.0% 35.8% 35.7% 34.3% 75.2% 73.6% F B: 割合 38.0% 40.2% 44.6% 48.9% 53.4% 60.8% 61.5% 60.3% 63.6% 65.0% 64.2% 64.3% 65.7% 140.6% 123.0% G A: 伸率 94.2% 102.7% 98.5% 99.5% 102.3% 105.3% 108.6% 113.2% 107.7% 99.8% 105.4% 96.3% 103.1% 108.6% 100.8% H B: 伸率 175.2% 112.7% 118.1% 118.5% 122.3% 142.6% 111.8% 107.5% 124.0% 106.0% 101.6% 96.9% 107.4% 69.8% 87.8% I 格差前年比 54.4% 87.0% 58.6% 21.7% -348.2% 400.2% 117.7% 98.0% 155.5% 114.2% 97.3% 97.6% 51.2% * 注 :CODELCO とそれ以外の比率は El Abra の CODELCO 引取量分を CODELCO 生産量に含めている -111- 出典 :COMPENDIO de la MINERA CHILENA 2004-111- (477)
(478) ( 千 t) 3,500 3,000 2,500 CODELCO その他計 2,000 1,500 1,000 500 0 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 図 3 CODELCO とその他計の銅生産量比較 ( 千 t) 5,000 4,500 4,000 その他計 CODELCO 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 図 4 チリの銅生産量推移 (CODELCO とその他計 ) -112-
別表 5 チリの生産銅形態内訳 ( 単位 : 千 t 出典 :COMPENDIO de la MINERA CHILENA 2004) 年 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 項目 A SX-EW カソード 122 120 136 155 201 373 636 881 1,108 1,361 1,374 1,538 1,602 1,653 B 精鉱 ( 含有銅量 ) 260 518 602 664 760 819 1,125 1,121 1,176 1,547 1,769 1,699 1,548 1,525 C 電気銅 956 967 953 954 933 972 994 1,111 1,100 1,141 1,296 1,344 1,248 1,484 D 粗銅 ( ブリスター ) 137 68 84 121 183 175 243 154 176 170 164 155 182 247 E その他地金 114 142 159 162 144 150 119 125 127 164 0 3 0 0 F 小計 (B~E) 1,466 1,694 1,797 1,900 2,019 2,116 2,480 2,511 2,579 3,022 3,229 3,201 2,978 3,256 G 合計 (A~E) 1,588 1,814 1,933 2,055 2,220 2,489 3,116 3,392 3,687 4,383 4,603 4,739 4,580 4,909 < 参考 : 硫酸の生産 消費状況 > ( 単位 : 千 t 出典 :Cochilco 2003) H 国内生産量 875.0 1,003.6 1,172.4 1,229.1 1,588.8 1,780.3 2,033.4 2,333.8 2,623.6 3,311.0 3,602.0 3,758.0 3,817.0-113- I 輸出量 102.0 0.0 29.2 6.0 134.5 54.7 21.4 57.1 57.6 132.6 83.2 1.9 73.7 J 輸入量 175.6 143.2 49.5 91.3 15.3 122.3 299.2 396.5 522.7 380.7 528.5 558.8 523.3 K 推定国内消費量 (H-I+J) 948.6 1,146.8 1,192.7 1,314.4 1,469.6 1,847.9 2,311.2 2,673.2 3,088.7 3,559.1 4,047.3 4,314.9 4,283.0 L 自給率 (H/K %) 92.2% 87.5% 98.3% 93.5% 108.1% 96.3% 88.0% 87.3% 84.9% 93.0% 89.0% 87.1% 89.1% -113- (479)
(480) [ 千 t] 5,000 4,500 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 その他地金粗銅 ( ブリスター ) 電気銅精鉱 ( 含有銅量 ) SX-EW カソード 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 図 5 チリの銅生産 形態別推移 [ 千 t] 4,500 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 国内生産量 推定国内消費量 1,500 1,000 500 0 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 図 6 チリの硫酸生産 推定消費量 別表 6 チリの銅輸出先国 ( 単位 : 千 t 出典:Cochilco 2004) No. 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 増減率 (2003/2002) (%) Total Export 1,983.7 2,081.5 2,411.0 2,953.9 3,297.2 3,575.0 4,268.7 4,465.5 4,649.5 4,502.2 4,687.5 4.0 to 1 Japan 414.4 480.5 474.3 643.7 659.4 591.1 742.7 775.5 736.6 599.2 666.5 10.1 2 China 113.4 37.6 86.3 137.3 142.7 168.4 204.5 527.4 572.0 597.2 843.2 29.2 3 USA 124.8 189.1 145.8 225.0 269.9 247.4 417.2 341.2 566.0 479.6 218.3-119.7 4 Italy 132.7 110.5 150.0 139.7 141.0 311.6 302.5 347.3 424.9 421.4 388.5-8.5 5 France 173.9 162.0 164.0 148.2 147.6 177.6 231.6 227.2 301.1 283.6 289.5 2.0 6 S.Korea 158.5 200.5 218.1 290.5 297.6 185.2 369.7 374.7 299.4 388.4 471.8 17.7 7 Brazil 112.7 123.3 153.8 155.3 184.0 189.0 220.8 270.0 273.8 191.1 231.3 17.4 8 Germany 150.2 157.2 180.6 182.8 215.8 225.5 256.7 234.7 243.1 191.4 255.3 25.0 9 Taiwan 131.2 202.2 232.9 239.4 234.5 221.1 202.5 219.9 142.7 220.4 222.4 0.9 10 U.K. 99.3 34.0 63.5 90.9 267.6 408.4 365.6 113.9 142.1 121.4 58.7-106.8 11 Spain 66.2 49.3 58.2 60.8 71.6 61.1 65.7 95.1 58.2 106.2 94.6-12.3 12 Argentine 35.0 34.5 29.1 32.0 36.4 40.2 28.3 32.2 29.2 4.9 12.0 59.2 Others 271.4 300.8 454.4 608.3 629.1 748.4 860.9 906.4 860.4 897.4 935.4 4.1 アジア 4 か国計 Total(1+2+6+9) 802.8 864.4 887.0 1,188.8 1,287.8 1,232.4 1,621.1 1,878.8 2,117.7 1,867.4 1,983.3 5.8 アジア 4 か国 % of Asian big 4 40.5% 41.5% 36.8% 40.2% 39.1% 34.5% 38.0% 42.1% 45.5% 41.5% 42.3% -114-
(481) [ 千 t] 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000-1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 Others Argentine Spain U.K. Taiwan Germany Brazil S.Korea France Italy USA China Japan 図 7 チリの銅輸出量推移 国別 別表 7 チリの銅輸出 ( 国別 形態別 :2003 年 ) ( 単位 : 千 t 出典 :Cochilco 2004) No. 仕向先 電解銅 粗銅 地金計 地金割合 精鉱 精鉱割合 総計 総計割合 to 1 Japan 56.8 0.3 57.1 2.1% 609.4 34.3% 666.5 14.9% 2 China 560.0 15.2 575.2 21.4% 268.0 15.1% 843.2 18.9% 3 Korea 285.4 2.3 287.7 10.7% 184.1 10.4% 471.8 10.6% 4 Italy 388.5 0.0 388.5 14.4% 0.0 0.0% 388.5 8.7% 5 USA 169.7 41.4 211.1 7.8% 7.2 0.4% 218.3 4.9% 6 Brazil 118.5 1.1 119.6 4.4% 111.7 6.3% 231.3 5.2% 7 Germany 84.6 2.3 86.9 3.2% 168.4 9.5% 255.3 5.7% 8 France 289.5 0.0 289.5 10.8% 0.0 0.0% 289.5 6.5% 9 Taiwan 222.4 0.5 222.9 8.3% 0.0 0.0% 222.9 5.0% 10 U.K. 58.7 0.0 58.7 2.2% 0.5 0.0% 59.2 1.3% 11 Spain 22.7 16.5 39.2 1.5% 55.4 3.1% 94.6 2.1% 12 Argentine 12.0 0.0 12.0 0.4% 0.0 0.0 12.0 0.3% Others 251.1 90.3 341.4 12.7% 371.0 20.9% 712.4 16.0% 合計 2,519.9 169.9 2,689.8 100.0% 1,775.7 100.0% 4,465.5 100.0% -115-
(482) Spain 2.1% Taiwan 5.0% U.K. 1.3% Argentine 0.3% Others 16.0% Japan 14.9% China 18.9% France 6.5% Germany 5.7% Brazil USA 5.2% 4.9% Italy 8.7% Korea 10.6% 図 8 チリの銅輸出国別 (2003 年 ) 電解銅 8.5% 精鉱 91.4% 図 9 チリから日本向け輸出形態 (2003 年 ) -116-
別表 8 チリのその他金属の生産状況 -117- < モリブデン > ( 単位 :t 出典 :Compependio de la Mineria Chilena 2004) No. 鉱山名 鉱業権者 位置 ( 州 ) 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 増率 '03/02 1 Chuquicamata CODELCO Ⅱ 10,388 11,045 11,773 9,535 12,564 14,861 14,194 13,905 15,219 11,620 14,000 20.5% 2 El Teniente CODELCO Ⅵ 2,011 2,239 2,029 2,652 3,181 3,385 4,240 5,188 4,720 3,905 4,325 10.8% 3 Andina CODELCO Ⅴ 1,681 1,700 1,656 2,002 1,751 1,623 3,294 3,592 2,724 2,172 2,200 1.3% 4 Salvador CODELCO Ⅲ 818 965 1,259 1,158 1,352 1,740 2,059 2,259 1,575 1,600 1,800 12.5% 5 Los Pelambres Antofagasta(Luksic)60 Nippon M.15+Marubeni 8.75 Ⅳ 5,450 6,864 7,800 8,725 11.9% +Mitsui 1.23+Mitsubishi M.10+Mitsubishi5% 6 Disputada Exxon (Disputada) M 79 1,172 2,067 2,491 3,689 3,483 3,190 2,322 2,370 2,325-1.9% 合計 14,898 16,028 17,889 17,414 21,339 25,298 27,270 33,584 33,424 29,467 33,375 13.3% * 1994 年から Disputada 鉱山においても回収を開始 2000 年から Los Pelambres が生産開始し チリでは El Teniente を凌ぎ Chuquicamata に次ぐ モリブデン精鉱生産者となった * Escondida Collahuasi でも相当量のモリブデンを含有するがチリでは回収されていない < 金 > ( 単位 :t 出典 :Compependio de la Mineria Chilena 2004) No 鉱山分類 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 '03/02. 1 金鉱山からの産出量 26,246 28,678 32,090 38,660 36,210 29,518 31,506 39,407 29,351 27,488 27,677 0.7% 2 銅鉱山からの産出量 7,391 10,108 12,496 14,514 13,249 15,461 16,563 14,736 13,321 11,200 11,276 0.7% 合計 33,637 38,786 44,586 53,174 49,459 44,979 48,069 54,143 42,672 38,688 38,953 0.7% < 銀 > ( 単位 :t 出典 :Compependio de la Mineria Chilena 2004) No. 鉱山分類 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 03/02 1 銀鉱山からの産出量 13.0 25.0 17.1 8.2 3.1 4.7 1.2 0.4 0.6 0.5 0.0 2 銅鉱山からの産出量 444.2 500.7 561.4 565.7 517.5 596.0 644.3 674.1 687.7 560.0 564.0 0.7% 3 金 亜鉛鉱山からの産出量 512.9 457.3 462.6 573.1 570.7 739.5 735.3 567.8 660.4 650.0 749.0 13.2% 合計 970 983 1,041 1,147 1,091 1,340 1,381 1,242 1,349 1,211 1,313 7.8% -117- (483)
< 亜鉛 > ( 単位 :t 出典 :Compependio de la Mineria Chilena 2004) No. 鉱山名 鉱業権者 位置 ( 州 ) 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 03/02 合計 XI 29,435 31,038 35,403 36,004 33,934 15,943 32,263 31,403 32,762 36,162 33,051 1 El Toqui Breakwater Resources XI 29,435 31,038 35,403 35,990 33,934 15,290 32,105 31,227 32,577 36,162 33,051-8.6% 2 Las Palmas Cominor Ⅶ 653 158 176 185 * 統計数値のほとんど大部分が El Toqui 鉱山のものであり 1997 年以前の El Toqui の生産量は合計値にほぼ等しいと見られる Las Palmas は 1995 年から金回収プラントの副産物として亜鉛の回収を始めた 産出量は 1998 年データで亜鉛精鉱 1,413t( 金属量 653t) 1999 年以降推定値 * El Toqui は San Antonio(Zn-PB) Mallin-Monica(Zn)2 山と選鉱場 (1,100t/d) からなる 1999 年に亜鉛 32,105t を含有する精鉱 金 4,938oz(0.15t) 銀 140,000oz(4.4t) を生産 (484) < 鉄 > ( 単位 :t 出典 :Compependio de la Mineria Chilena 2004) No. 鉱山名 鉱業権者 位置 ( 州 ) 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 03/02 合計 XI 7,379 8,341 8,432 9,082 8,738 9,112 5,216 8,729 8,834 7,269 8,011 10.2% -118- < 非金属計 > 別表 9 チリの非金属鉱産物の輸出状況 非金属総計 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 増減率 03/02 輸出額 ( 百万 US$) 193 217 255 313 372 410 306 298 299 294 340 15.6% 出典 :COMPENDIO de la MINERA CHILENA 2004 < 硝酸 (HNO 3 )> 鉱山名 鉱業権者 位置 ( 州 ) 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 増減率 03/02 Maria Elena Coya Sur SQM (Soquimich) Ⅰ Ⅱ 572,014 588,983 683,182 607,488 670,401 684,455 689,027 749,392 865,390 1,034,710 1,133,921 9.6% Pedro de Valdivia ほか Coyasach ほか 輸出額 ( 百万 US$) 105.0 108.0 126.0 128.0 147.0 147.0 152.0 158.0 181.0 182.0 210.0 15.4% 出典 :COMPENDIO de la MINERA CHILENA 2004-118-
<ヨード (I)> 鉱山名 鉱業権者 位置 ( 州 ) 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 増減率 03/02 Maria Elena Coya Sur Pedro de Valdivia ほか SQM (Soquimich) Coyasach ほか Ⅰ Ⅱ 4,978 4,884 5,103 5,514 7,154 9,722 9,317 9,847 9,375 11,305 14,171 25.4% 輸出額 ( 百万 US$) 34.1 37.4 62.3 91.5 146.3 183.1 141.7 145.0 130.2 126.8 143.9 13.5% 出典 :COMPENDIO de la MINERA CHILENA 2004 < 炭酸リチウム (Li 2 CO 3 )> 鉱山名 鉱業権者 位置 ( 州 ) 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 増減率 03/02 Minsal Atacama Desert SQM SCL:Sociedad Chilena del Litio(Foote Minerals) Ⅱ 10,590 10,755 13,089 13,694 21,591 24,699 32,011 34,904 33,432 38,536 46,461 20.6% 輸出額 ( 百万 US$) 31.7 32.4 38.6 39.6 40.5 38.1 48.9 52.8 51.8 56.0 64.0 14.3% 出典 :COMPENDIO de la MINERA CHILENA 2004-119- < 参考 : 石油 天然ガス > 鉱山名 鉱業権者 位置 ( 州 ) 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 増減率 03/02 石炭 ( 千 t) 1,795 1,662 1,485 1,444 1,413 388 513 503 568 358 347-3.1% 石油 ( 千 m 3 ) Sipetrol (ENAP) in Magallanes XⅡ 825 714 605 533 489 469 368 326 310 256 209-18.4% 天然ガス ( 百万 m 3 ) 4,196 4,244 3,783 3,632 3,211 3,218 2,957 2,702 2,684 2,543 2,181-14.2% 石油輸入量 ( 千 m 3 ) 7,212 7,707 8,679 9,201 9,371 10,425 10,792 10,787 11,335 10,272 10,921 6.3% 自給率 (%) 10.3% 8.5% 6.5% 5.5% 5.0% 4.3% 3.3% 2.9% 2.7% 2.4% 1.9% -22.8% 輸入額 ( 石油 + 天然ガス ) ( 百万 US$) 780 748 906 1,159 1,150 965 1,305 2,179 2,047 1,926 2,510 30.3% 輸入額 ( 石油 ) ( 百万 US$) 780 748 906 1,159 1,131 845 1,100 1,950 1,727 1,615 2,131 32.0% 輸入額 ( 天然ガス ) ( 百万 US$) 0.1 19 120 205 229 320 311 379 21.9% 出典 :COMPENDIO de la MINERA CHILENA 2004-119- (485)
(486) 図 10 チリの鉱山位置図 -120-
(487) ブラジル が進められている 最近では CVRD によるカラジャス 地域の銅 金プロジェクトの進展など ベースメタ 1. 主要鉱産物の動向ブラジルは 鉄鉱石 アルミニウム カオリン 石材などの世界的な生産国である 非鉄金属については 錫 ニッケル またニオブ タンタルといったレアメタル資源の生産国でもある Sumario Mineral 2003(DNPM 編 ) によると ニオブの生産量は世界生産の 95.1% を占め世界第 1 位 タンタルは 16.1% で 2 位 錫は 4.4% で第 5 位になるという また 資源量はニオブが世界の 97.8% を占め世界第 1 位 タンタルが 52.1% で第 1 位 錫は 22.4% で第 2 位という 銅 亜鉛といったベースメタルについて ルの動向についても注目される 表 1 及び表 2 には近年の鉱石生産量及び地金生産量を示す 2002 年の国内総生産額 (GDP) は 4,510 億 US ドル そのうち鉱山部門 ( 石油 天然ガスを含む ) は 129 億 US ドルで 2.9% と少ない しかし 鉱業に関連する製造業 ( 金属 セメント 化学 肥料等 ) まで含めると 509 億 US ドルになり 11.3% となる 表 3 にあるように 近年の GDP 成長率の増が見られる産業部門として鉱山部門や農業部門が挙げられる また 表 4 の輸出入額に占める割合も 20% 以上を占め 鉱業分野のブラジル産業における重要性がわかる も 近年の国内需要の上昇に伴い 生産能力の拡張 表 1 ブラジルの主要鉱物鉱石生産量 鉱種 単位 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 03/02 増減 (%) 銅 金属量 (t) 31,786 30,111 32,711 27,269-16.6 亜鉛 金属量 (t) 100,254 111,432 136,339 145,396 6.6 錫 金属量 (t) 14,200 12,500 12,023 12,217 1.6 ニッケル 金属量 (t) 32,045 33,080 30,400 30,776 1.2 ニオブ Nb 2 O 5 (t) 63,117 63,917 70,098 64,579-7.9 タンタル Ta 2 O 5 (t) 235 256 231 クロム Cr 2 O 3 (t) 253,248 178,013 113,811 金 kg 60,788 51,568 44,443 38,400-13.6 鉄 鉱石 ( 千 t) 212,576 210,000 218,022 240,000 10.1 蛍石 千 t 43 44 48 52 8.3 マンガン 精鉱 ( 千 t) 1,925 1,863 2,529 2,400-5.1 アルミニウム ボーキサイト ( 千 t) 13,846 13,790 13,189 17,000 28.9 カオリン 千 t 1,640 1,817 1,757 2,160 22.9 出典 :Informe mineral(abril/2004) Departamento Nacional de Producao Mineral ただし タンタルとクロムについては Sumario Mineral 2003 から引用 -121-
(488) 表 2 ブラジルの主要金属生産量 鉱種 / 会社 単位 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 03/02 増減 (%) アルミニウム 千 t 1,277.4 1,132.0 1,318.4 1,380.6 4.7 Albras 369.2 334.8 416.1 435.9 4.8 Alcan 106.9 92.1 102.0 106.5 4.4 Alcoa 294.3 243.9 286.9 275.5-4.0 Aluvale 49.4 43.6 50.6 51.6 2.0 BHP Billiton 217.5 187.2 214.0 197.3-7.8 CBA 240.1 230.4 248.8 313.8 26.1 銅 t 184,564 212,243 187,605 173,378-7.6 Caraiba 184,564 212,243 187,605 173,378-7.6 錫 t 13,823 12,110 11,538 10,583-8.3 Paranapanema 11,126 9,235 8,819 7,654-13.2 Cesbra 1,226 1,475 1,353 1,012-25.2 Best 531 486 365 270-26.0 その他 940 914 1,001 1,647 64.5 ニッケル t 31,991 32,624 29,950 30,513 1.9 Codemin 6,347 5,769 6,010 6,408 6.6 Niquel Tocantis 16,906 16,685 17,676 18,155 2.7 Fortaleza 8,738 10,170 6,264 5,950-5.0 亜鉛 t 191,777 197,037 247,692 257,530 3.8 CMM 110,684 118,687 154,826 167,735 8.3 Paraibuna 81,093 78,350 92,866 89,795-3.3 出典 :Ministerio de Minas e Energia Informativos Mensal Setor Metalurgico Metais Nao Ferrosos(2004) 表 3 ブラジルの GDP 推移 ( 産業分野別 ) 1999 2000 2001 2002 2003 GDP 成長率 (%) 0.8 4.5 1.4 1.5-0.2 農業部門(%) 7.4 3.0 5.1 5.8 5.0 工業部門(%) -1.6 5.0-0.6 1.5-1.0 サービス業部門(%) 1.9 3.8 2.5 1.4-0.1 鉱山部門(%) ( 石油 天然ガスも含む ) 5.0 11.5 3.4 10.4 2.8 出典 :Informe mineral(abril/2004) Departamento Nacional de Producao Mineral 表 4 ブラジルの鉱業分野が輸出入額に占める割合 ( 単位 : 百万 US ドル ) 年 輸出額 (FOB) 割合 輸入額 (CIF) 割合 総計 鉱業分野 (%) 総計 鉱業分野 (%) 1998 51,120 10,805 21.1 57,717 9,945 17.2 1999 48,011 10,056 20.9 49,209 9,560 19.4 2000 55,086 12,012 21.8 55,783 13,328 23.9 2001 58,223 12,059 20.7 55,583 12,740 22.9 2002 60,362 14,166 23.5 47,232 11,334 24.0 出典 :Sumario Mineral 2003 DNPM -122-
(489) 表 5 ブラジルの鉱業輸出入額 ( 品目別 ) ( 輸出 FOB: 百万 US ドル ) ( 輸入 CIF: 百万 US ドル ) 2000 2001 2002 02/01 % 2000 2001 2002 02/01 % 原料輸出 3,798 4,214 5,300 25.8 原料輸入 4,998 4,937 5,065 2.6 鉄鉱石 ヘ レット 3,048 2,932 3,049 4.0 石油 3,191 3,193 3,267 2.3 カオリン 151 157 162 3.2 石炭 635 706 795 12.6 石材 121 113 118 4.4 ホ タシウム 586 534 544 1.9 ホ ーキサイト 113 99 91-8.1 銅 264 239 197-17.6 石油 159 721 1,691 134.5 亜鉛 64 52 51-1.9 マンカ ン 47 57 41-28.1 硫黄 78 47 49 4.3 その他 159 135 148 9.6 その他 180 166 162-2.4 製品 中間製品 8,214 7,846 8,864 13.0 製品 中間製品 8,330 7,804 6,269-19.7 銑鉄 鉄鋼 3,220 2,799 3,465 23.8 鉄鋼 619 684 519-24.1 銅 133 113 169 49.6 銅 396 341 246-27.9 亜鉛 29 23 47 104.3 アルミニウム 386 442 353-20.1 アルミニウム 1,702 1,338 1,424 6.4 白金族 138 155 80-48.4 金 385 341 353 3.5 ニッケル 134 87 102 17.2 フ ラチナ 35 20 18-10.0 鉛 43 47 40-14.9 ニオフ 244 253 268 5.9 クロム 39 36 34-5.6 ニッケル 179 113 114 0.9 銀 400 55 64 16.4 錫 35 26 23-11.5 ク ラファイト 67 61 61 0.0 マンカ ン 91 88 88 0.0 石油関連 3,543 3,041 2,163-28.9 石油製品 738 1,354 1,222-9.7 天然ガス 1,314 1,124 1,069-4.9 クリスタル 63 60 65 8.3 リン酸塩 520 543 509-6.3 石材 149 165 219 32.7 ソルト 155 221 181-18.1 リン酸塩 49 73 209 186.3 チタン 148 158 140-11.4 その他 1,162 1,080 1,180 9.3 その他 428 809 708-12.5 合計 12,012 12,060 14,164 17.4 合計 13,328 12,741 11,334-11.0 出典 :SUMARIO MINERAL 2003 DNPM ( 銅 ) ブラジル国内の年間銅地金消費量は 1996 年以降 30 万 t を越えた 1995 年当時の 19 万 t と比較すると地金消費量の増加は顕著である 2002 年には 25 万 t 以下に落ち込んだものの 2003 年には 30 万 t に回復している 国内消費の半分以上を国内にて生産するが 精鉱に至っては需要の 80% 以上を海外に依存している 国内唯一の銅地金メーカーである Paranapanema グループの Caraiba Metais 社が操業する Caraiba 製錬所 ( バイア州 ) は 年産 22 万 t の地金生産能力を有する また Caraiba 鉱山 ( バイア州 ) を操業し 2002 年精鉱生産量は 30,642t( 金属量 ) で 全量を Caraiba 製錬所に出鉱している しかし Caraiba 製錬所の自山鉱比率は 20% 以下と低く ほとんどは海外鉱石を購入している 主にチリ ( 精鉱輸入量に占める割合は約 65%) やペルー ( 約 14%) からの輸入が多い Caraiba 鉱山は 現在の生産量を維持しつつ 2006 年まで生産を行う見込みであり Caraiba 製錬所は その後の精鉱の供給先が必要になる 一方 CVRD によって パラ州カラジャス地域の銅 金鉱山開発プロジェクトが順調に進捗しており 2007 年までには 5 つの鉱山を操業し 年産約 70 万 t の銅を生産する計画である (2. 探査 開発動向 CVRD の項を参照 ) その最初のプロジェクトにあたる Sossego 鉱山は 2004 年 4 月に操業を開始した 初期投資 4.3 億 US ドル 年産銅量 14 万 t の銅精鉱の生産する予定 -123-
(490) 表 6 ブラジルの地金生産 輸出入及び国内地金消費量 ( 銅 ) ( 単位 :t) 1999 年 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 地金生産量 193,014 184,564 212,243 187,605 173,378 地金輸入量 141,310 115,988 160,071 103,159 152,725 地金輸出量 7,073 21,311 13,456 51,290 20,260 地金消費量 301,442 287,691 331,179 239,474 305,843 出典 :Ministerio de Minas e Energia Anuario Estatistico do Setor Metalurgico/Informativos Mensal do Setor Metalurgico Metais Nao Ferrosos(2004) ( 亜鉛 ) ブラジルは年間約 20 万 t 以上の亜鉛地金を消費し 年々 微増傾向にある 特に自動車産業 建設 通信分野等における亜鉛メッキ工程の需要が伸びている模様 また 国内製錬所の生産能力の拡張も進んでおり 2002 年からは年産約 25 万 t の亜鉛地金を生産し 周辺諸国への輸出を伸ばしている Votorantim グループの Companhia Mineira de Metais(CMM) 社が操業する Tres Marias 製錬所 ( ミナスジェライス州 ) は年産 16.8 万 t(2003 年 ) の地金を生産し 前年比 8.3% 増であった 過去 4 年間にわたり 1.5 億 US ドルを投資して拡張を行い 2002 年より年産 16 万 t の能力を有している また もう一つの亜鉛製錬所である Companhia Paraibuna Metais 社が操業する Paribuna 製錬所 ( ミナスジェライス州 ) は 2001 年に 1.7 千万 US ドルを投資して年産 9.4 万 t へ拡張されており 2003 年の生産量は 9.0 万 t であった 2002 年 4 月に Paranapanema グループか ら Votorantim に 1.05 億 US ドルで買収されたことで 先の Tres Marias 製錬所同様に Votorantim グループの傘下に入った 精鉱の国内生産量については 1998 年に金属量 8.75 万 t( 前年比 42.6% 減 ) と大幅に落ち込んだものの 1999 年以降に生産量を伸ばし 2003 年は年産 14.5 万 t( 金属量 ) で前年比 6.6% の増であった しかし 精鉱の国内需要の 40% 近くは ペルーなどの海外から輸入している 国内鉱山としては CMM 社が操業する Morro Agudo 鉱山 ( ミナスジェライス州 ) と Vazante 鉱山 ( ミナスジェライス州 ) のみであり 精鉱は全量 Tres Marias 製錬所に供給される Paraibuna 製錬所への自山鉱はなく 全量海外からの輸入鉱である 2002 年のデータでは Morro Agudo 鉱山は硫化鉱 30,232t( 金属量 ) を Vazante 鉱山は珪酸塩鉱 106,107t( 金属量 ) を出鉱している Morro Agudo 鉱山の埋蔵量 1,617 万 t(zn 4.84%) Vazante 鉱山の埋蔵量は 652 万 t(zn 31.34%) とされている 表 7 ブラジルの地金生産 輸出入及び国内地金消費量 ( 亜鉛 ) ( 単位 :t) 1999 年 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 地金生産量 187,010 191,777 197,037 247,692 257,530 地金輸入量 17,853 23,228 34,310 17,611 23,389 地金輸出量 26,349 24,386 24,395 59,530 66,461 地金消費量 178,514 190,619 206,952 205,773 214,458 出典 :Ministerio de Minas e Energia,Anuario Estatistico do Setor Metalurgico/Informativos Mensal do Setor Metalurgico Metais Nao Ferrosos(2004) -124-
(491) ( ニッケル ) ブラジルには ニッケルの地金を生産する企業が 3 社ある そのうちの 2 社が Niquelandia 市 ( ゴイアス州 ) で操業中であり その一つ Codemin 社 (Anglo American 社の子会社 ) はフェロニッケルを生産し 2003 年には年産 6,408t( 金属量 ) であり ブラジル国内 EU 諸国にステンレス原料として出荷している Codemin 社は 現在稼行中の Niquelandia 鉱山以外に Barro Alto 鉱床 ( ゴイアス州 ) にて 年産 4 万 t( 金属量 ) の鉱山開発の計画があり 2001 年 5 月に F/S を終了している しかし 2001 年 11 月 折からの モニアを使った湿式製錬でニッケルカーボネイトにし Sao Miguel Paulista( サンパウロ州 ) で電気ニッケルに精製する ステンレス原料としてブラジル国内 アメリカ 日本 シンガポールに出荷している Mineracao Serra da Fortaleza 社 (RTZ の子会社 ) は Foltaleza de Minas 鉱山 ( ミナスジェライス州 ) を 1998 年から操業開始した 2003 年の 12 月には 7.7 千万 US ドルで Votorantim グループが買収した 2003 年には 5,950t( 金属量 ) のニッケルマット ( 銅 コバルト 白金族金属等を含む ) を生産し 全量をフィンランドへ出荷している 金属価格の低迷及び F/S の見直しを理由に 開発の決定をしばらく見合わせることを発表した Niquelandia 市にあるもう一社は Campanhia Niquel Tocantins 社 (Votorantim グループ ) であり 2003 年で 18,155t( 金属量 ) を産出した 山元でアン 表 8 ブラジルの地金生産 輸出入及び国内地金消費量 ( ニッケル ) ( 単位 :t) 1999 年 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 地金生産量 32,269 31,991 32,624 29,950 30,513 地金輸入量 9,951 12,321 9,725 13,708 16,280 地金輸出量 18,205 21,940 21,043 18,012 19,388 地金消費量 24,014 22,372 21,306 25,646 27,406 出典 :Ministerio de Minas e Energia Anuario Estatistico do Setor Metalurgico/Informativos Mensal do Setor Metalurgico Metais Nao Ferrosos(2004) ( 錫 ) Sumario Mineral 2003(DNPM) によると ブラジルの錫埋蔵量 2.5 百万 t( 金属量 ) は 世界に占める割合 22.4% 中国についで第 2 位にランキングされる 近年の市況の変動や鉱量の枯渇などが原因で年々生産量は減少の傾向にあるが 2003 年の生産量は前年並みの 12,217t( 金属量 ) で 世界第 5 位にランキングされる 鉱山はブラジル北東部のアマゾナス州とロンドニア州に集中しており 主要鉱山としては以下のものがある 社 (Paranapanema Group) が操業する錫 ニオブ タンタルの多金属鉱床である 表層部の採掘がほぼ終了しているため 1998 年には下部の初生鉱床を含めてポテンシャルを再評価した その結果 期待鉱量は 1.95 億 t( 品位 Sn 0.141% Nb2O5 0.223% Ta2O5 0.028) と推定され 15 年間にわたり年間 1.3 千万 t の鉱石を採掘し 錫 1.3 万 t( 金属量 ) とコロンバイト精鉱 1.38 万 t の生産を目標としている 既に選鉱場の一部が完成しており 2001 年 2 月から試験操業を開始し 現在はサプロライト化した花崗岩及び粗 粒な尾鉱を処理している模様 この選鉱場だけで Pitinga 鉱山 ( アマゾナス州 ):Mineracao Taboca 年産 6 千 t の錫精鉱 4.8 千 t のコロンバイト精鉱 -125-
(492) を生産する能力を有する Pitinga 鉱山の精鉱は し より下部の高品位部の採掘に移行しつつある Mamore 社 (Paranapanema Group) の Mamore 製錬所 ( サ ンパウロ州 ) にて処理され 2003 年には同製錬所で ブラジルの錫生産の 72% にあたる 7,654t を生産して いる Bom Futuro 鉱山 ( ロンドニア州 ):EBESA 社 (Paranapanema Group と CESBRA 社の J/V 会社 ) が所 有する大規模な錫鉱床 年間約 5 千 t の鉱石を採掘 し 既に表層堆積物から 14 万 t が採掘された Santa Barbara 鉱山 ( ロンドニア州 ):Campanhia Estanifera do Brasil(CESBRA) 社が所有する 年間 約 500t の鉱石を採掘する 表層部の採掘がほぼ終了 Santa Barbara や Bom Futuro の鉱石は ERSA 製錬 所 ( ロンドニア州アルキメス ) にて処理される 同製 錬所の年間処理能力は 4.5 千 t である 表 9 ブラジルの地金生産 輸出入及び国内地金消費量 ( 錫 ) ( 単位 :t) 1999 年 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 地金生産量 12,787 13,823 12,109 11,538 10,583 地金輸入量 669 487 116 466 857 地金輸出量 6,470 7,024 6,418 6,036 3,620 地金消費量 6,986 7,286 5,807 5,968 7,820 出典 :Ministerio de Minas e Energia Anuario Estatistico do Setor Metalurgico/ Informativos Mensal do Setor Metalurgico Metais Nao Ferrosos(2004) ( ニオブ ) 2003 年のニオブ生産量 64,579t(Nb 2 O 5 量 ) として世界生産の 95% にあたる世界第 1 位 埋蔵量においても 5.2 百万 t(nb 2 O 5 量 ) として世界の 97.8% を占めている ブラジルでは Cia Brasileira de Metalurgia e Mineracao (CBMM) 社とMineracao Catalao de Goias 社の 2 社が主要な生産社である CBMM 社はMoreira Salesグループ ( 伯 ) とMolycorp 社 ( 米国 ) のJ/V 会社であり Moreira Salesが 55% のシェアをもって Araxa( ミナスジェライス州 ) で露天掘鉱山と製錬プラントを操業する 埋蔵量 460 百万 t(nb 品位 3%) であり 今後 400 年以上の採掘が可能とされている 2002 年にはニオブ精鉱 35,083t(Nb 2 O 5 量 ) フェロニオブ 20,899t(Nb 2 O 5 量 ) 酸化ニオブ 2,371tを出荷している Mineracao Catalao 社 (Anglo American 社 ) は Catalao( ゴイアス州 ) で露天掘鉱山とプラントを操業し 2002 年にはニオブ精鉱 5,050t(Nb 2 O 5 量 ) フェロニオブ 3,275t(Nb 2 O 5 量 ) を出荷している ( タンタル ) Sumario Mineral 2003(DNPM) によると 埋蔵量は 88,899tで世界の 52.1% に相当し 世界第 1 位にランキングされる また 2002 年の精鉱生産量 231t(Ta 2 O 5 量 ) は 世界生産の 16.1% にあたり 第 2 位である そのうち 148t(Ta 2 O 5 換算 ) が Mineracao Taboca 社 (Paranapanema Group) のPitinga 鉱山 ( アマゾナス州 ) から 33t(Ta 2 O 5 換算 ) がCampanhia Industrial Fluminense 社 ( ミナスジェライス州 ) からの生産である 残りの 50tがガリンペイロによるものである Pitinga 鉱山は 2002 年にはコロンバイト精鉱を 3,710t(Ta 2 O 5 品位 4%) 生産している 同鉱山は錫 ニオブ タンタルの多金属鉱床 ( 錫の項を参照 ) であり 1998 年の再評価によりタンタルについては推定鉱量約 6 万 t(ta 2 O 5 量 ) とされている 2002 年から山元でのTa Nb Fe 合金の生産を開始して 289.6tが生産された Ta Nb Fe 合金は Sao Tiago 処理プラント ( ミナスジェライス州 ) にて酸化タンタル 酸化ニオブ フェロニオブにして出荷される -126-
(493) Industrial Fluminense 社は 135t(Ta 2 O 5 換算 ) の酸化タンタルを生産しているが 原料はVolta Grande 鉱山 ( ミナスジェライス州 ) から 52t 国内マーケットから 20t 海外から 63tを購入した ( クロム ) ブラジルにおける 2002 年のクロマイト ( クロム精鉱 ) の生産量は 11.4 万 t(cr 2 O 3 量 ) で前年比 36% の減で年々減少傾向にある 主要な生産社はバイア州のCia Ferro-Lingas da Bahia(FERBASA) 社であり ブラジルのクロマイト生産のほとんどを賄う アマパ州に Mineracao Vila Nova 社 ( ノルウェイ系 ELKEMグループの傘下 ) が操業していたが 現在は閉山している また ブラジルはフェロクロムの生産者であり フェロクロムの海外への輸出入は少なく ほぼ国内で自給している 2002 年の生産実績は 16.4 万 t そのうち 91% が高炭素系フェロクロムである FERBASA 社は 南米一のフェロクロムメーカーであり 年産 21.1 万 t のフェロクロム生産能力を持つ ( うち 18 万 t は高炭素系フェロクロム ) 2002 年実績で 13.4 万 t ブラジル生産量の 81.5% に相当する ブラジルのステンレスメーカーである ACESITA 社 ( ミナスジェライス州 ) も 1995 年以来フェロクロムを生産している 原料のクロマイトは FERBASA 社や Mineracao Vila Nova 社からの買鉱である 2002 年実績で 3 万 t を生産した ( 金 ) 2003 年の金生産量は 38.4t( 前年比 13.6% 減 ) であり そのうち企業による生産が 23.65t であり 残りの 14.75t をガリンペイロが生産する 近年 企業産金量の減少は著しく 特に ブラジル最大の金生産者であった CVRD(Companhia Vale do Rio Doce) が減少した 2002 年で CVRD 全体での産金量は 10.3t と前年比 34.8% の減 その要因としては CVRD の Igarape Bahia 金鉱山の閉山が挙げられる 同鉱床 (494) については 今後 より下部の銅 金鉱床の F/S を行う予定である また 2003 年には Fazenda Brasileiro 金鉱山が Yamana Resources( 加 ) に 2.09 千万 US ドルで売却され CVRD の金生産は最低を記録する しかし カラジャス地域の銅 金プロジェクトが予定通り開発されれば 2007 年には年間 20t 以上の生産になる見込みであるという ブラジルで活動する主要な産金会社として AngloGold 社 ( 英 ) があり 現地子会社 Mineracao Morro Velho 社と Mineracao Serra Grande 社 (TVX-Newmont 社との J/V 会社 ) を操業する Morro Velho 社の 2002 年実績は 6.38t Serra Grande 社が操業する Crixas 鉱山 ( ゴイアス州 ) の実績は 5.85t であった Morro Velho 社は ミナスジェライス州の鉄四角地帯において複数の金鉱床を開発している その一つ Velho 鉱山 ( 年間産金量 1.1t) は ブラジルで最も歴史が古く 最も深い坑内採掘の鉱山としても有名であったが 2003 年で閉山した 一方 同社が Velho 金山の近傍で操業する Cuiaba 鉱山 ( ミナスジェライス州 ) の深部開発により産金量を現在の年間 4.8t( 金量 ) から倍増する計画があり 2002 年で F/S を終了した 拡張には 1.4 億 US ドルを投資する見込みである また Cuiaba 鉱山の拡張計画と併せて 数年の鉱山ライフを持つ小規模鉱山を周辺で開発する予定もある Rio Paracatu Mineracao 社は Rio Tinto 社 (51% シェア ) と TVX-Newmont 社 (49% シェア ) の J/V 会社であり Paracatu(Morro do Ouro または Brasilia とも呼ばれる ) 鉱山 ( ミナスジェライス州 ) を操業し 露天掘で CIP 法により 2001 年には 7.1t を生産した Eldorado Gold 社 ( 加 ) が操業する Sao Bento 鉱山 ( ミナスジェライス州 ) も鉄四角地帯の金鉱床の一つ 山元にてバクテリア酸化 -CIL 法により年産 3.2t の金を生産する また 同社は Sao Bento 鉱山の近隣の Brumal 鉱区での探鉱権について CVRD とオプション契約を結び 2002 年から探鉱を実施中である 7.7 ~15.5t の鉱量の確認を初期目標とし 開発後には Sao Bento の製錬プラントで処理する予定である 2. 探査 開発動向 ( 企業動向 ) -127-
2002 年のブラジル国内の探鉱投資額は前年並みの数字で 9.65 千万 US ドルであった (Metals Economics Group) 以下に 2002 年から 2003 年にかけてのブラジルにおける各企業の主な動向を示す 2-1. Companhia Vale do Rio Doce:CVRD 1 カラジャス地域銅 金プロジェクトパラ州カラジャス地域銅 金鉱山開発 : カラジャ ス地域はパラ州東部 アマゾン川河口の町ベレンの南南西 500km 内陸に位置する 本地域は高品位の鉄鉱石を産する世界最大のカラジャス鉄鉱山を擁し CVRD の北部システムとしてブラジル鉄鉱石生産の一翼を担っている 近年 本地域の銅 金鉱山開発プロジェクトの進展が注目されており 下表にその 6 件の概要を示す フ ロシ ェクト名 ( 鉱種 ) Sossego ( 銅 金 ) 出資会社 ( 出資比率 ) CVRD(100%) 118( 銅 ) CVRD(50%) BNDES(50%) Cristalino ( 銅 金 ) Alemao ( 銅 金 ) Igarape Bahia ( 銅 金 ) Salobo ( 銅 金 ) CVRD(50%) BNDES(50%) CVRD(67%) BNDES(33%) CVRD(100%) CVRD(100%) 合計 表 10 カラジャス銅 金プロジェクト一覧埋蔵鉱量年間生産量 ( 品位 )[ 金属量 ] 196 百万 t( 銅 1.02% 金 0.3g/t) 銅 14 万 t( 精鉱中銅量 ) [ 銅量 :2 百万 t 金量:59t] 金 100 千 oz(=3.1t) 硫化鉱: 酸化鉱 =1:9 鉱石: 廃石 =1:3.4 61 百万 t( 銅 0.8%) [ 銅量 :53 万 t] 酸化鉱主体 247 百万 t( 銅 0.7% 金 0.15g/t) [ 銅量 :1.73 百万 t 金量 :37t] 170 百万 t( 銅 1.6% 金 0.9g/t) [ 銅量 :2.7 百万 t 金量 :153t] 15 百万 t( 銅 1.57% 金 1.37g/t) [ 銅量 :23.5 万 t 金量 :20.5t] 784 百万 t( 銅 0.96% 金 0.6g/t) [ 銅量 :7.5 百万 t 金量 :470t] 1,473 百万 t [ 銅量 :1,446 百万 t 金量 : 739.5t] * 注. BNDES ( ブラジル国家経済社会開発銀行 ) 出典 :Brasil Mineral 2002 年 11 月号を一部修正 開発予定その他 2002 年 5 月開発着手 2004 年 5 月に生産開始 露天掘採掘 キャッシュコスト:32 /lb マインライフ:20 年 初期投資 384 百万 US ドル 銅 3 万 t( カソート ) Pre-F/S 実施中 2005 年 3 月の生産開始の予定 初期投資 140 百万 US ドル 銅 15 万 t( 精鉱中銅量 ) 金 80 千 oz(=2.5t) 銅 15 万 t( 精鉱中銅量 ) 金 220 千 oz(=6.8t) 銅 3.5 万 t( 精鉱中銅量 ) 金 2.5t 銅 20 万 t( カソート ) 金 250 千 oz(=7.8t) 銅 70.5 万 t 金 26t 2003 年 6 月に鉱量計算を完了予定 2006 年の生産開始の予定 露天掘採掘 初期投資 500 百万 US ドル 2006 年の生産開始の予定 坑内採掘 初期投資 500 百万 US ドル 2002 年 9 月 Pre-F/S を終了 坑内掘採掘 Igarape Bahia 金鉱山の下部に賦存する銅 金鉱床の開発 2007 年に生産開始の予定 露天掘採掘 初期投資額 1,000 百万 US ドル -128-
(495) これらのプロジェクトのうち Sossego 鉱山が最も早く操業を開始した 2001 年 5 月に F/S を完了し 2002 年 5 月に建設を開始 2004 年 6 月から操業を開始した F/S の結果 初期投資額は 3.84 億 US ドルとされている Sossego 鉱山は Sossego 鉱体と Sequeirinho 鉱体の 2 鉱体からなり 併せて 1.96 億 t の鉱量であり 13 年のマインライフを持つ 衛星鉱体 (Bacava 鉱体や Visconde 鉱体 ) の賦存も確認されており 今後の探鉱で鉱量が増加することが期待され 最終的にはマインライフは 20 年を予定している 採掘は Sequeirinho 鉱体が先に準備を完了し操業を開始した Sossego 鉱体も準備が完了次第採掘を開始する予定である 両鉱体とも露天掘であり 9 割が硫化鉱である 残り 1 割の酸化鉱は後に開発される Alvo 118 鉱山での SX-EW プラントで処理される予定 Sequeirinho の銅品位は 1.3~1.4% 程度 Sossego 鉱体も併せた場合で平均 1% 程度である 年間鉱石採掘量 1.5 千万 t 年間精鉱生産量 46.2 万 t( 銅 30% 金 8g/t) になる計画である Sossego は 2000 年の 10 月までは Phelps Dodge 社と CVRD で 50%-50% シェアの J/V プロジェクトであったが Phelps Dodge 社が持つ株式を CVRD が 4.25 千万 US ドルで買収し CVRD 単独のプロジェクトとなった また カラジャス地域最大の Salobo 鉱山については 2007 年からの操業を予定し 現在 Pre-F/S の段階で 5 つのプロジェクトの最後に相当する 本プロジェクトについても Anglo American 社がパートナーであったが 2002 年 5 月に 5.1 千万 US ドルで 50% 株式を買収し CVRD が 100% 所有することとなった CVRD と Anglo American 社の間では F/S 開始のスケジュールについて意見の相違があった模様である Salobo 鉱石は斑銅鉱 輝銅鉱等の硫化鉱物を主体とするが 高いフッ素含有量のため乾式製錬では難処理であるとされてきた カナダ Cominco 社の子会社 CESL 社が開発した硫化精鉱の湿式製錬技術の実証試験に成功したことで開発の目途がたった経緯がある その他 Cristarilno については Sossego と同様の鉱床タイプとされている Alemao は Igarape Bahia 金鉱山近傍でのボーリング調査の結果 捕捉された鉱床であり 引き続きボーリング 坑道による探鉱が継続されている 2 CVRD のニッケルプロジェクト CVRD は カラジャス地域にてニッケル鉱山開発プロジェクトの Pre-F/S を実施している パラ州 Maraba 市近郊の Parauapebas 川流域にある Vermelho は ラテライトニッケルの露天掘を想定し 埋蔵量 4 千万 t( 品位 Ni 1.55%) と推定される 初期投資 7 億 US ドルでフェロニッケル ( コバルトを含む ) 年産 4.5 万 t を計画する 2008 年の操業開始を目標とするが 2004 年までに最終的な開発決定をする予定である 1990 年代にも CVRD は同地域にて Red プロジェクトと称して 湿式製錬によるフェロニッケルの生産を検討したが 採算性に合わないとして断念した経緯もある 3 CVRD の海外進出カラジャス地域の銅 金プロジェクトに力を入れる一方で 海外での銅プロジェクトへの進出についても積極的である 特にチリ ペルーでのプロジェクトに強い関心を持っている模様 既に CODELCO とは共同の銅開発プロジェクトを戦略的に検討するとして同意書が結ばれ 具体的案件について現在検討中の模様 また Luksic グループ Antofagasta Minerals 社とペルー南西部 Cuzco 市近辺にて銅鉱床探鉱プロジェクトについて 2003 年 6 月より 3 年間の共同探鉱を契約した 2-2. Votorantim グループ Votorantim グループは亜鉛 ニッケル アルミ セメント 紙パルプなどの事業をブラジルにて展開する総合資源企業グループである 亜鉛部門はミナスジェライス州にて Vazante 鉱山 Morro Agudo 鉱山 Tres Marias 製錬所 Paraibuna 製錬所を擁する -129-
(496) Companhia Minera de Metais(CMM) 社 ニッケル部門はゴイアス州にて Niquelandia 鉱山を擁する Compania Niquel Tocantins 社 アルミ部門は Campanhia Brasireila de Aluminio(CBA) 社に 45.21% のシェアを持つ 1 亜鉛部門 Paraibuna 製錬所の買収に成功し (1. 主要鉱産物の動向 : 亜鉛の項参照 ) ブラジル国内の亜鉛地金生産及びマーケットを掌握した 今後 国内への供給に加え 海外市場への参入を目指し 生産規模の拡張を計るという Tres Marias 製錬所は 現在の能力年産 16 万 t( 金属量 ) を 今後 24 万 t へ拡張する検討も行っている Vazante 鉱山では 2004 年までに 新規の選鉱プラント建設が予定されている この拡張後は 年間 18 万 t の Willemite 精鉱 ( 品位 43%: 金属量 7.74 万 t) 及び年間 11 万 t の Calamine 精鉱 ( 品位 38%: 金属量 4.18 万 t) を出鉱する計画である Morro Agudo についても 1 千万 US ドルを投資して拡張計画を実施する予定である 精鉱のほぼ半分をペルーに頼ることから ペルーにおける戦略的パートナーに興味を持ち Volcan Compania Minera 社と話が進行している模様である 2 ニッケル部門 Niquelandia( ゴイアス州 ) にあるニッケル鉱山 (1. 主要鉱産物の動向 : ニッケルの項を参照 ) は 現在の生産能力 1.7 万 tを 2.1 万 t に拡張する計画がある 2001 年の電力危機のため 計画を一旦は先延ばしたが その後 2002 年 4 月には 2004 年を目途に拡張計画を遂行する旨を発表している 3 Aripuana プロジェクト ( 亜鉛 銀 金 銅 ) マットグロッソ州の亜鉛 銀 金 銅の多金属鉱床を対象とした探鉱プロジェクト 2004 年 6 月に Votorantim グループが Anglo American 社からメジャー権益を買収した 鉱床タイプは火山性塊状硫化物鉱床とされている Votorantim グループが 70% の 権益を Karmin 社 ( 加 ) が 30% の権益を所有する 1995 年に Anglo American 社とオプション契約を結び Karimin 社が探鉱を実施してきた 探査初期の段階において空中物理探査システム (SPECTREM Airborne) を適応し その後 TEM 地化学探査 ボーリング調査が実施された ボーリングで Arex Valley といった鉱徴地が確認された折 それらを合わせた資源量は 2.37 千万 t( 品位 Zn 5.07% Pb 1.81% Ag 52.96g/t Au 0.41g/t Cu 0.43%) と推定されている 現在 鉱量把握のための探査が続けられており Votorantim は 2004 年に 50 万 US ドル 2005 年に 1.6 百万 US ドルを投資する計画である 2-3. Paranapanema グループ Paranapanema グループは 錫の Pitinga 鉱山及び Mamore 製錬所 銅製錬の Caraiba Metais 社 銅加工メーカーの Eluma 社を傘下に擁する 2002 年 4 月には 亜鉛製錬所 Paraibuna Metais 社を Votorantim グループに 1.05 億 US ドルで売却している グループ全体で 7.2 億 US ドルに上る負債を抱えており 数年前より各事業の売却が検討されてきた Paraibuna 社の売却の過程は 2 年間に及ぶ 現在のところ 利益を出している Caraiba Metais 社のみを残し 他の事業の売却を検討しているとの見方もある 2-4. Anglo American グループ 1 Barro Alto プロジェクト ( ニッケル ) Anglo American 社の子会社 Codemin 社が ゴイアス州 Niquelandia にてフェロニッケルを生産しているが 同じゴイアス州にて Barro Alto 鉱山の開発を検討中である 既に F/S を 2001 年に終了したが 開発の最終決断を待つ F/S の結果 埋蔵量 1.17 億 t( 品位 Ni 1.5%) 年産 4 万 t( 金属量 ) を予定し 初期投資は 7.5 億 US ドルを計画している 2 Anglo Gold 社 2002 年から 2006 年の間にブラジルでの探査と新規鉱山の開発に 2 億 US ドルを投資する計画がある -130-
(497) 目下 Velho 社所有の Cuiaba 鉱山での拡張計画を遂行中 ( 主要鉱産物の動向 ( 金 ) の項を参照 ) 探鉱案件として ゴイアス州 Crixas 鉱山 (TVX-Newmont 社と J/V) の周辺探鉱のために 6 億 US ドルの融資を受ける ミナスジェライス州鉄四角地帯の Corrego Sitio 地域にてボーリング調査のために 4.5 百万 US ドルを投資する計画である 酸化鉱を主体とし 露天掘採掘が可能 確定鉱量 1.3 千万 t(au 1.76g/t) ヒープリーチングにて鉱石を処理する 3 Anglo American Platinum 社 2003 年 2 月に Anglo American Platinum 社は ブラジル北東部セアラ州に位置する Pedra Branca 白金 パラジウムプロジェクトについて Solitario Resources 社 ( 米国 ) とオプション契約を結んだ 7 百万 US ドルを投資して 4 年間の探鉱を実施することで 51% の権益を取得することになっている また Bankable F/S にまで進めば 更に 14% のシェアを取得することになる Solitario 社はそれまで同地域の鉱区を所持していた Altoro Gold 社を買収し 2001 年より本プロジェクトに参入していたが 超塩基性岩の層状岩体におけるボーリング調査の結果 コア長 2m(PGE+Au 10.13g/t) など有望な鉱徴を捕捉していた 2-5. Newmont 社 Normandy 社 ( 豪州 ) は ブラジルでは Serra Grande 社 (Crixas 金鉱山 ) と Paracatu 社 (Paracatu 金鉱山 ) に TVX Gold 社 ( 加 ) と共同で資本参入していたが 2002 年に Newmont 社が Normandy 社を買収したことで Newmont 社はこれらの金鉱山にシェアを獲得した Serra Grande 社では Anglo American 社が 51% シェアを持ち Crixas 金鉱山を操業 Paracatu 社では RTZ 社が 51% シェアを持ち Paracatu 金鉱山を操業している ( 主要鉱産物の動向 ( 金 ) の項を参照 ) TVX 社と Newmont 社は両鉱山に それぞれ 24.5% づつのシェアを持つ なお Newmont 社は Normandy 社の買収により チリ Coipasa 金鉱山 (Placer Dome 社が操 業 ) のシェアをも獲得し Anglo American を抜いて世界一の金生産社となった 2-6. CODELCO 2001 年 11 月 CVRD と CODELCO で共同の銅開発プロジェクトを行うことを戦略的に検討するための同意書が結ばれ 話題を呼んだ しかし その後 CVRD との間で具体的な案件は出てきていない CODELCO はブラジルにて既に支社を置き 探鉱を行っている Santa Elina Mines 社 ( 伯 ) や Barrick Gold 社 ( 加 ) との J/V プロジェクトを実施してきたが 有望な結果を得ることができず 撤退した模様 2004 年には Caraiba 銅鉱山 ( バイア州 ) を所有する Caraiba Metais 社と共同探鉱契約を締結し 鉱山周辺の探鉱を進める予定 2-7. その他の鉱山会社 探鉱会社によるプロジェクト 1 Chapada プロジェクト ( 銅 金 銀 ) ゴイアス州にて Yamana Resources 社 ( 加 ) が所有する探鉱プロジェクト Yamana 社は 2003 年に Santa Elina Mines 社とオプション契約を結び 100% 権益を所得し Bankable F/S を実施した これは浅熱水性金 銀 銅鉱床で 露天掘採掘が可能 1996~97 年のボーリング調査の結果 埋蔵量 1.8 億 t(cu 0.39% Au 0.312g/t) と推定され 開発のための初期投資は 3 億 US ドルとされている 2 Masa 鉱山再開発プロジェクト ( 亜鉛 ) Masa 鉱山 ( ミナスジェライス州 ) は 1963 年から 1998 年までINGAグループ ( リオディジャネイロ ) が操業し 合計 100 万 t( 金属量 ) の亜鉛精鉱を生産した その後 資金難から操業を休止していたところ 1999 年にSouth Atlantic 社がINGAグループとオプション契約を結び 鉱山再開発の検討を開始した Masa 鉱山の鉱石鉱物はWillemite(Zn 2 SiO 4 ) を主体とした亜鉛の珪酸塩鉱物であり 地表付近では二次鉱物として Calamine[Zn 4 (OH) 2 Si 2 O 7 H 2 O] を主体とする Willemiteの亜鉛品位は 25% 前後 Calamineで 15~ -131-
(498) 40% とされている 1999 年にSouth Atlantic 社が行った鉱量評価では 坑内掘と露天掘を併用した場合 残存鉱量約 4.9 百万 t(zn 18.69%) 金属量にして 90 万 tと推定している 山元での硫酸リーチング- SX-EW 法による地金生産を計画しており South Atlantic 社は 20 年間の操業で 年間 10 万 tの地金生産を目標としている そのため 総鉱量 200 万 t( 金属量 ) を確保する必要があり 今後 追加鉱量の確保を目的にボーリング調査を実施する計画である 3 Onca Puma プロジェクト ( ニッケル コバルト ) パラ州のラテライトニッケルのプロジェクト 鉱量約 5 千万 t(ni 2.3% Co 0.09%) 1970 年代より Inco 社 ( 加 ) が権益を所有していたが 現在 Canico Resource 社とオプション契約を結び 同社が権益を所持し 2003 年まで 2.25 千万 US ドルを投資して探鉱を実施する 現在 ボーリング調査及びその解析を行っており 2004 年末までには F/S を終了する予定である 4 Tucuma プロジェクト ( 銅 金 ) パラ州カラジャス銅 金鉱床区に位置し CVRD が開発中の Sossego 鉱床 Cristalino 鉱床と同様の鉱床タイプとされている Teck Cominico 社 ( 加 )(37.5% シェア ) Inco 社 ( 加 )(37.5% シェア ) Brasilca Mining 社 ( 伯 )(25% シェア ) の J/V である 1999 年から Brasilca 社がボーリング調査を実施しており Teck Cominco 社と Inco 社は 2001 年に参入した 2001 年には空中物理探査 ( 磁気 電磁 ) 土壌地化探 地表磁気探査によりターゲットを抽出しボーリング調査を実施している 5 Coromandel プロジェクト ( 亜鉛 ) ミナスジェライス州とゴイアス州の州境付近で Vazante 鉱山を含む亜鉛鉱床区の一部に属する ポルトガル及びブラジルで金 貴金属の探査実績を持つアイルランド系探鉱会社 Minmet 社が 2001 年末に Coromandel( または Sungem) 地域にて亜鉛鉱床を 捕捉したことを公表し 探鉱を継続している 地表のゴッサンと亜鉛の地化学異常 (Zn 500ppm 以上 ) が一致し 幅 600m 延長 1.5km の鉱化帯が推定されている ボーリング 5 孔を含めた探査を行い 亜鉛の鉱徴が複数捕捉された 鉱石鉱物は Sphalerite で Morro Agudo 鉱山と似た産状を呈する 優勢な鉱徴で コア長 3.35m(Zn 12.4%) 4.0m(Zn 6.0%) などがある 6 Jacobina 再開発プロジェクト ( 金 ) バイア州にて 1987~96 年まで Morro Velho 社 (AngloGold 社 ) が操業していたが 1996 年 William Multi-Tech 社 ( 加 ) が権益を買収した その後 2002 年に Desert Sun Mining 社 ( 加 ) がオプション契約を結び権益を所有した 既に露天掘採掘による鉱量は枯渇しており 坑内掘に移行する計画であったが 採算が取れないことから休止していた 坑内採掘及び CIP-Merrill-Crowe 法による再開発を検討している 確定鉱量で 1.15 千万 t(au 2.6g/t) と推定されている 7 Amapari プロジェクト ( 金 ) 本プロジェクトは AngloGold 社がアマパ州にて実施してきたが 2003 年に十分な鉱量が把握できないとして EBX Gold 社 ( 加 ) に 1.82 千万 US ドルにて売却した その後 EBX 社が Wheaton River 社に 1.05 億 US ドルにて買収され 現在の本プロジェクトの所有社となった AngloGold 社は F/S を終了しており 年産 4.8t 初期投資は 4 千万 US ドルを見込む 3. 鉱業政策 2003 年 1 月にルーラ大統領の新政権が発足した 民政移管後の初の左派政党による政権であったが 大方の見方と反して 前カルドーソ政権の中道色を引き継いだことから 政権交代による経済の混乱も少なく 結果的に 2002 年に危惧されたような経済への政治的リスクの影響は少なかった模様 鉱業政策についても 基本的には前政権のものが引き継が -132-
(499) れている 鉱山開発への外資参入の規制が 1995 年の憲法改正により撤廃され 海外からの民間投資に大きな期待が持たれている 鉱山エネルギー省では多年度計画と称し 2010 年までに現在の 3 倍の鉱業生産 500 万の就業人口を生むことを目標として掲げ 鉱業活動の促進 法制度の整備に積極的である 鉱山エネルギー省 (Ministerio de Minas e Energia;MME) の中で鉱山冶金庁 (Secreta Minas e Metalurgia;SMM) が鉱業政策の調整及び策定を担当する また鉱業関係の政策実施のための外郭団体として国家鉱物生産局 地質調査所がある 国家鉱物生産局 (Departamento Nacional de Producao Mineral;DNPM) は 持続可能な鉱山開発を促進する立場で 鉱業政策の実施 鉱業活動の管理を行う 具体的には 探査開発に係る許認可 鉱区管理 小規模採掘 ( ガリンペイロ ) 地域の設定 鉱山操業に伴う環境 保安 衛生に関する法規の策定 探鉱及び開発時のロイヤルティの徴収及び管理業務 生産 消費 輸出入といった市場動向調査の実施などが挙げられる 地質調査所 (CPRM) はブラジル全土の地質図作製プログラム アマゾン地域の空中物理探査 ( 磁気 放射能 ) を実施し 地質情報サービス機関として情報整備を進めている 地質図作製プログラムにおいて ブラジル全土について 100 万分の一スケールの地質図幅を完成させた 今後 25 万分の一を 2005 年までに 10 万の一を 2010 年までに順次完成させる計画である 空中物理探査 ( 磁気及び放射能 ) はアマゾン地域のPrecambrianの地質が見られ鉱徴が期待される 27 地区について行われている 2000~02 年の間に総測線長 2.2 百万 line-km 総面積は 160 万 km 2 で そのうちライン間隔 500mが 19 地区 ( 面積 44 万 km 2 ) ライン間隔 1,000mが 8 地区 ( 面積 113 万 km 2 ) で実施された プロセシングを終えたデータから順次 有料にて提供されている その他 情報サービスとして 既存の空中物理探査を整理しデータベースを作成し データ提供を行 っている ブラジルには過去 Petrobras 社 ( 石油公社 ) が実施した石油探査のための空中物理探査プロジェクトなどがあり それらを取りまとめて データ提供できるようにしたものである また 鉱区情報 ( 操業に係る情報は除く ) を CPRM のホームページ (http://www.cprm.gov.br) にて公開しており 今後 情報の質向上を目指している 1997 年からサービスを実施しており現在まで 56 万件のアクセスがあった その内 2001 年だけで 24 万件であったという -133-
(500) -134-
(501) スペイン 1. 主要鉱産物の生産状況 ( 単位 :t) 年 2000 2001 2002 2003 銅鉛 23,300 40,300 9,700 49,500-6,000-2,000 亜鉛 201,300 164,900 70,000 15,000 金銀 3.3 66 3.3 66 5.5 66 5.4 66 出典 :World Metal Statistics, March 2004. 但し 2002 年と 2003 年の鉛と亜鉛の生産量は国際 鉛亜鉛研究会の統計により 金生産量は Rio Narcea Gold Mines 社年次報告書による 鉛と亜鉛は Xstrata 社が経営する Reocin 鉛 亜鉛 鉱山から生産されるが 同鉱山は 2003 年 3 月末に鉱 量枯渇のため閉山し 2003 年の生産量は亜鉛 15,000t に留まった 2001 年 10 月の Los Frailes 鉱山 ( 銅 亜鉛 鉛 ) の閉山 同年 12 月の Aguas Tenidas 鉱山 ( 銅 亜鉛 鉛 ) Sotiel 鉱山 ( 銅 亜鉛 鉛 ) の閉山に続く Reocin 鉱山の閉山で スペインに は操業中のベースメタル鉱山がなくなった 一方 Xstrata 社の San Juan de Nieva 亜鉛製錬所は 2003 年に設備規模年産 48 万 t への拡張工事を行った Rio Narcea Gold Mines 社 ( 西 ) が経営する El Valle 金鉱山と Carles 金鉱山は 2003 年に金 5.42t を生産 した 前年比 1.7% 減であった 生産量の 90% を El Valle 鉱山が占める 2. 探鉱開発状況 (1) Rio Narcea Gold Mines 社 Rio Narcea Gold Mines 社 ( 西 ) は El Valle 金鉱山と Carles 金鉱山を経営するとともに Aguablanca ニッケル プロジェクト Ossa Morena 広域プロジェクト Salave 金プロジェクト Corcoesto 金プロジェクト Lugo 金プロジェクトを実施している Aguablanca ニッケル プロジェクトはスペイン南部に位置する Aguablanca 鉱床は塩基性貫入岩体に伴う硫化物鉱床であり Voisey s Bay 鉱床 ( 加 ) や Norilsk 鉱床 ( 露 ) に類似する ニッケル 銅 白金 パラジウムの鉱化が火山性破砕岩中に存在し 一部は地表に酸化帯として露出する 主要硫化鉱物は pyrrhotite pentlandite chalcopyrite である 鉱床は急傾斜の 2 鉱体からなり 主要ゾーンでは深度 450m まで 北ゾーンでは深度 160m まで鉱化は続く 鉱床は鉱化後断層で切られており 断層より先の鉱化の延長確認にはさらなるボーリング調査が必要とされる これまでに実施された 45,000m のボーリングに基づく Aguablanca 鉱床の資源量は下表のとおりである Aguablanca 鉱床を胚胎する塩基性岩体は露天掘り採掘予定範囲以外は概ね未探鉱であり 探鉱余地がある 既知鉱床については主要ゾーンの下部に探鉱余地がある Mineral Reserve Mineral Resources 区分 鉱量 ( 千 t) Ni(%) Cu(%) PGM(g/t) Au(g/t) Proven Probable 13,600 2,100 0.66 0.62 0.47 0.44 0.48 0.45 0.13 0.12 計 15,700 0.66 0.46 0.47 0.13 Measured 2,300 0.73 0.54 0.55 0.13 Indicated 1,700 0.60 0.53 0.45 0.14 計 4,000 0.67 0.54 0.51 0.14 Inferred 5,950 0.53 0.46 0.40 0.13 Rio Narcea 社は 2003 年 10 月に地方政府から Aguablanca プロジェクトに関する最終的な採掘許可を取得し 同年 12 月に建設工事を開始した 生産方式は露天採掘で 浮遊選鉱により銅 ニッケル 白金族硫化精鉱を回収するものである 将来的には銅精鉱とニッケル精鉱に分離することも可能な設計になっている 計画生産量はニッケル 8,100t/ 年 銅 4,950t/ 年 白金族金属 0.62t/ 年で マインライ -135-
(502) フは 10.5 年である 資本投資額は 70 百万ユーロの見込みで 2004 年 3 月末までに 40 百万ユーロを支出済みである 2004 年 3 月末現在 ミルの設置及び表土の剥土中である 2004 年後半には生産を開始し 第 4 四半期にフル操業に達する計画である Ossa Morena プロジェクトは南部スペインからポルトガルにわたる Ossa Morena 地域で広域的な探鉱を行うもので ニッケル硫化物鉱床 白金族金属鉱床 酸化鉄銅金鉱床を対象としている 2004 年 3 月までにボーリング 1,634m を実施した Aguablanca の北にある Calzadillas と ポルトガル南部の Beja 鉱区内の Vinagrinho Piorno Torrejao がボーリングのターゲットで 低品位のニッケル鉱化を捕捉しており 2004 年にさらに調査を継続する計画である Salave 金プロジェクトは 2003 年 10 月に取得したもので 既存資料の解析後 孔間ボーリング 15,000m を 2004 年から 2005 年にかけて実施する計画である Corcoesto 金プロジェクトでは 2003 年に孔間ボーリングと処理試験を実施したが 結果は思わしくなく プロジェクトの売却ないし新たな JV 形成を同社は模索している Lugo 金プロジェクトでは土壌及び岩石地化学探査 トレンチ調査 ボーリング 3,000m を実施したが 鉱化は地表から 15m までの浅部に留まった さらなる調査は予定されていない (2) MK Gold 社 MK Gold 社 ( 米 ) は子会社の Cobre Las Cruces 社 ( 西 ) により Las Cruces 銅鉱床の開発を進めている 同鉱床は 1994 年に Rio Tinto 社 ( 英 ) の子会社 Riomin Exploration 社によって発見された 重力異常に対するボーリングが発見のきっかけであった Rio Tinto 社はその後 ボーリングを行い 1998 年に中間経済性評価を実施した 1999 年 9 月に MK Gold 社が現金 42 百万 US ドル及び銅売上に対するロイヤルテイ 1.5%( 銅価 0.80 US ドル /lb 以上の場合 ) で取得した 同鉱床は Iberian Pyrite Belt の東側延長にあり デボン紀と石炭紀の火山岩と堆積岩のシークエンス 中に胚胎する 地表部は第三紀堆積岩に覆われている 鉱床は風化を受けており 銅鉱化の上部は二次富化している 主要鉱石鉱物は chalcocite covellite chalcopyrite tetrahedrite である 初生鉱化は低品位で chalcopyrite spharelite galena からなる 銅鉱化帯の上に金に富む鉄酸化帯がある Cobre Las Cruces 社は 2000 年 2 月から 2001 年 3 月にかけて経済性評価を行ったが 2003 年に経済性評価の見直しを行うとともに 開発に必要な許可の取得を進めた その結果 2003 年 8 月にスペインのアンダルシア地方政府の雇用 技術開発省から採掘権を付与された 採掘を開始するには以下の条件がある それらは 環境保証金と臨時出費保証金の供託 Cobre Las Cruces 社の資本金の増額 民間責任保険への加入 独立した環境管理代理人と契約し Las Cruces プロジェクトに関する環境影響宣言を遵守することである また 2003 年には建設開始に必要な 4 つの水許可のうち 3 つを取得した さらに同社はスペイン経済省から地域振興補助金 36.9 百万ユーロと 特別地区補助金 10.6 百万ユーロを得た それら補助金は Las Cruces プロジェクトについて与えられたものであり 雇用創出等の条件が課せられている 条件の一つに 2004 年 3 月 27 日までに 25% を支出し 2006 年 3 月 27 日までに全額支出することがあるが 開発工事の開始に必要な許可がまだ整っていないため 期限の延長をスペイン政府に求めている 同社は地表権の取得も進めており 2004 年 3 月までに 65% 相当を取得済みである 経済性評価の見直しは DMT-Montan Consulting 社 Lurgi Metallurgie 社 Outokumpu Technology 社が請け負い実施した Outokumpu 社による見直しの結果 鉱石処理法を加圧リーチングから常圧リーチングに変更して初期投資費用を削減した 推定初期投資額は 281 百万ユーロである 2001 年の経済性評価では 289 百万 US ドルであった DMT-Montan Consulting 社による鉱量見直しの結果 可採鉱量 16.1 百万 t 平均銅品位 6.53% となり 2001 年に得 -136-
(503) た 15.8 百万 t 銅 5.94% よりも向上した 操業キャッシュコストは 0.33 ユーロ /lb で 銅価格を 0.80 US ドル /lb とした場合 十分な経済性を有するという 最終的なエンジニアリングと資金調達については 2004 年前半に目途を立てたいと同社は計画している 山廃水から銅と亜鉛を回収する技術の適用を検討中であり Santa Barbara 旧鉱山での試験操業を計画している (2004. 9. 3) (3) Cambridge Mineral Resources 社 ( 英 ) Cambridge Mineral Resources 社は Iberian Pyrite Belt にある Lomero-Poyatos プロジェクトとそれに隣接する San Telmo プロジェクトをスペインに有し 活発に探鉱を実施している Lomero-Poyatos プロジェクトでは 2003 年前半にボーリングと物理探査 ( 固定ループ電磁法 ) を実施し 3 つの物理探査異常を既知鉱床 (Lomero-Poyatos 含金塊状硫化物鉱床 ) の近傍に抽出した 同年 10 月までに新株発行により 5 百万ポンドを調達した同社は 12 月に追加物理探査 ( 固定ループ電磁法 ) を実施してボーリング地点選定のためのデータを取得し 2004 年 2 月に 3 つの物理探査異常を対象としたボーリング 5 孔計 3,200m を開始した これらの物理探査異常は既知鉱床のうちで金に富む部分の北東延長に相当する 2003 年までのボーリングで捕捉した鉱化には コア長 3.4m 間にわたり金 7.29g/t のもの コア長 3.0m にわたり亜鉛 11.12% のものがあった 2004 年 4 月中旬現在で 3 孔が完了 いずれも塊状硫化物鉱床を捕捉した なかでも L04-48 孔はコア長 1.15m にわたり金 4.66g/t の金鉱化を捕捉している San Telmoプロジェクトは 2003 年 2 月にオプション契約を締結したもので Lomero-Poyatosに隣接する 34 鉱区計 12.5km 2 からなる 鉱区内にはSanta Barbara 旧鉱山等の銅と亜鉛の採掘跡が多数あるが 同社は金を探鉱の主対象としている 鉱床タイプは Lomero-Poyatos 同様 含金塊状硫化物鉱床である 既存資料の解析 地表試料の採取 物理探査を行ったうえで ボーリング 1,000mを 2004 年に実施することを同社は計画している また同社の子会社である Aqua Metalica 社は 鉱 -137-