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表 1 国際規格タイプ A B C の主要安全規格 ( 本表では規格の発行年を省略した 規格は最新版を参照すること ) TYPE-A 基本安全規格 ISO ISO 12100-1 機械類の安全性 基本概念 設計のための一般原則 第 1 部 : 基本用語 方法論 ISO 12100-2 機械類の安全性 基本概念 設計のための一般原則 第 2 部 : 技術原則 ISO 14121-1 リスクアセスメント 第 1 部 : 原則 ISO 14121-2 リスクアセスメント 第 2 部 : 実践ガイド及び方法の例 TYPE-B グループ安全規格 ISO ISO 11161 統合生産システム ( 基本要求事項 ) ISO 13849-1 機械類の安全性 制御システムの安全関連部 第 1 部 : 設計のための一般原則 ISO 13849-100 機械類の安全性 制御システムの安全関連部 第 100 部 : 一般原則ガイドライン ISO 13849-2 機械類の安全性 制御システムの安全関連部 第 2 部 : 検証 ISO 13850 機械類の安全性 非常停止 設計原則 ISO 13851 機械類の安全性 両手操作制御装置 機能的側面及び設計原則 ISO 13852 機械類の安全性 危険区域に上肢が到達することを防止するための安全距離 ISO 13853 機械類の安全性 危険区域に下肢が到達することを防止するための安全距離 ISO 13854 機械類の安全性 人体部位が押しつぶされることを回避するための最小すきま ISO 13855 機械類の安全性 人体部位の接近速度に基づく保護設備の位置決め ISO 13856-1 圧力検知保護装置 ( マット ) ISO 13856-2 圧力検知保護装置 ( エッジ ) ISO 13856-3 圧力検知保護装置 ( バンパー ) ISO 14118 機械類の安全性 予期しない起動の防止 ISO 14119 機械類の安全性 ガードと共同するインタロック装置 設計及び選択のための 原則 ISO 14120 機械類の安全性 ガード 固定式及び可動式ガードの 設計及び製作のための一般要求事項 ISO 14122-1 機械類の安全性 機械類への常設接近手段 第 1 部 : 高低差のある2 箇所間の昇降設備の選択 15

ISO 14122-2 ISO 14122-3 ISO 14122-4 ISO 14123-1 ISO 14123-2 ISO 14159 ISO 19353 ISO/TR 18569 機械類の安全性 機械類への常設接近手段 第 2 部 : 作業用プラットフォーム及び通路機械類の安全性 機械類への常設接近手段 第 3 部 : 階段 段ばしご及び防護さく機械類の安全性 機械類への常設接近手段 第 4 部 : 固定はしご機械類の安全性 機械類から放出される危険物質による健康へのリスクの低減 第 1 部 : 機械類製造者のための原則及び仕様機械類の安全性 機械類から放出される危険物質による健康へのリスクの低減 第 2 部 : 検証手順に関する方法論機械類設計のための衛生面要求事項火災防止及び保護理解及び使用 TYPE-B グループ安全規格 IEC IEC 60204-1 機械類の安全性 機械の電気装置 第 1 部 : 一般要求事項 IEC 60204-11 機械類の安全性 機械の電気装置 第 11 部 : 交流 1000V 又は直流 1500V を超え36kV 以下の高電圧装置に対する要求事項 IEC 60204-31 機械類の安全性 機械の電気装置 第 31 部 : 縫製機械 縫製ユニット及び縫製システムの安全性とEMCに対する要求事項 IEC 60204-32 機械類の安全性 機械の電気装置 第 32 部 : 巻上機械に対する要求事項 IEC 60204-33 機械類の安全性 機械の電気装置 第 33 部 : 半導体製造装置 IEC 61310-1 機械類の安全性 表示 マーキング及び作動 第 1 部 : 視覚 聴覚及び触覚シグナルの要求事項 IEC 61310-2 機械類の安全性 表示 マーキング及び作動 第 2 部 : マーキングの要求事項 IEC 61310-3 機械類の安全性 表示 マーキング及び作動 第 3 部 : アクチュエータの配置及び操作に対する要求事項 IEC 61496-1 機械類の安全性 電気的検知保護設備 第 1 部 : 一般要求事項及び試験 IEC 61496-2 機械類の安全性 電気的検知保護設備 第 2 部 : 能動的光電保護装置を使う設備に対する要求事項 IEC 61496-3 機械類の安全性 電気的検知保護設備 第 3 部 : 拡散反射形能動的光電保護装置に対する要求事項 IEC/TR 61496-4 機械類の安全性 電気的検知保護設備 第 4 部 : 視覚的保護装置 16

IEC/TS 62046 IEC 62061 IEC/TR 62513 機械類の安全性 人を検知する保護設備機械類の安全性 安全関連の電気 電子 プログラマブル電子制御システムの機能安全機械の安全性 - 安全関連アプリケーションにおける通信システムの使用の指針 TYPE-C 個別機械安全規格 ISO 個別の製品例 : 工作機械 産業機械 繊維機械 農業機械 産業用ロボット食品加工機械 印刷産業機械 木工機械 輸送機械 鍛圧機械等 17

表 2 機械安全関連の JIS 規格一覧表 ~ISO/IEC との対応付け ~ JIS 規格 対応 ISO/ IEC 規格 規格名称 B9700-1:2004 ISO12100-1 機械類の安全性 基本概念 設計のための一般原則 第 1 部 : 基本用語 方法論 B9700-2:2004 ISO12100-2 機械類の安全性 基本概念 設計のための一般原則 第 2 部 : 技術原則 B9702:2000 ISO14121 機械類の安全性 リスクアセスメントの原則 :2007 B9960-1:2008 IEC60204-1 ( 修正 ) 機械類の安全性 機械の電気装置 第 1 部 : 一般要求事項 B9703:2000 ISO13850 機械類の安全性 非常停止 設計原則 :2006 B9704-1:2006 IEC61496-1 :2008 機械類の安全性 電気的検知保護設備 第 1 部 : 一般要求事項及び試験 B9704-2:2008 IEC61496-2 機械類の安全性 電気的検知保護設備 第 2 部 : 能動的光電保護装置を使う設備に対する要求事項 B9704-3:2004 IEC61496-3 :2008 機械類の安全性 電気的検知保護設備 第 3 部 : 拡散反射形能動的光電保護装置に対する要求事項 B9705-1:2000 ISO13849-1 :2006 機械類の安全性 制御システムの安全関連部 第 1 部 : 設計のための一般原則 B9706-1:2001 IEC61310-1 :2007 機械類の安全性 表示 マーキング及び作動 第 1 部 : 視覚 聴覚及び触覚シグナルの要求事項 B9706-2:2001 IEC61310-2 :2007 機械類の安全性 表示 マーキング及び作動 第 2 部 : マーキングの要求事項 B9706-3:2001 IEC61310-3 :2007 機械類の安全性 表示 マーキング及び作動 第 3 部 : アクチュエータの配置及び操作に対する要求事項 B9707:2002 ISO13852 機械類の安全性 危険区域に上肢が到達することを防止するための安全距離 B9708:2002 ISO13853 機械類の安全性 危険区域に下肢が到達することを防止するための安全距離 B9709-1:2001 ISO14123-1 機械類の安全性 機械類から放出される危険物質による健康へのリスクの低減 第 1 部 : 機械類製造者のための原則及び仕様 B9709-2:2001 ISO14123-2 機械類の安全性 機械類から放出される危険物質による健康へのリスクの低減 第 2 部 : 検証手順に関する方法論 B9710:2006 ISO14119 機械類の安全性 ガードと共同するインタロック装置 設計及び選択のための原則 B9711:2002 ISO13854 機械類の安全性 人体部位が押しつぶされることを回避するための最小すきま 18

JIS 規格 対応 ISO/ IEC 規格 規 格 名 称 B9712:2006 ISO13851 機械類の安全性 両手操作制御装置 機能的側面及び設計原則 B9713-1:2004 ISO14122-1 機械類の安全性 機械類への常設接近手段 第 1 部 : 高低差のある2 箇所間の昇降設備の選択 B9713-2:2004 ISO14122-2 機械類の安全性 機械類への常設接近手段 第 2 部 : 作業用プラットフォーム及び通路 B9713-3:2004 ISO14122-3 機械類の安全性 機械類への常設接近手段 第 3 部 : 階段 段ばしご及び防護さく B9713-4:2004 ISO14122-4 機械類の安全性 機械類への常設接近手段 第 4 部 : 固定はしご :2004 B9714:2006 ISO14118 機械類の安全性 予期しない起動の防止 B9715:2006 ISO13855 機械類の安全性 人体部位の接近速度に基づく保護設備の位置決め B9716:2006 ISO14120 機械類の安全性 ガード 固定式及び可動式ガードの設計及び製作のための一般要求事項 B9960-11 :2004 IEC60204-11 機械類の安全性 機械の電気装置 第 11 部 : 交流 1000V 又は直流 15 00Vを超え36kV 以下の高電圧装置に対する要求事項 B9960-31 :2004 IEC60204-31 機械類の安全性 機械の電気装置 第 31 部 : 縫製機械 縫製ユニット及び縫製システムの安全性とEMCに対する要求事項 B9960-32 :2004 IEC60204-32 機械類の安全性 機械の電気装置 第 32 部 : 巻上機械に対する要求事項 B6011:2004 ISO447 工作機械 操作方向 C0508 1:1999 IEC/FDIS61508-1 電気 電子 プログラマブル電子安全関連系の機能安全 第 1 部 : 一般要求事項 C0508 2:2000 IEC/FDIS61508-2 :2000 電気 電子 プログラマブル電子安全関連系の機能安全 第 2 部 : 電気 電子 プログラマブル電子安全関連系に対する要求事項 C0508 3:2000 IEC/FDIS61508-3 電気 電子 プログラマブル電子安全関連系の機能安全 第 3 部 : ソフトウェア要求事項 C0508 4:1999 IEC/FDIS61508-4 電気 電子 プログラマブル電子安全関連系の機能安全 第 4 部 : 用語の定義及び略語 C0508 5:1999 IEC/FDIS61508-5 電気 電子 プログラマブル電子安全関連系の機能安全 第 5 部 : 安全度水準決定方法の事例 C0508 6:2000 IEC/FDIS61508-6 :2000 電気 電子 プログラマブル電子安全関連系の機能安全 第 6 部 : 第 2 部及び第 3 部の適用指針 19

JIS 規格 対応 ISO/ IEC 規格 規 格 名 称 C0508 7:2000 IEC/FDIS61508-7 :2000 電気 電子 プログラマブル電子安全関連系の機能安全 第 7 部 : 技術及び手法の概観 Z8131:2000 ISO5085 機械振動及び衝撃 人体暴露 用語 Z8502:1994 ISO10075 精神的作業負荷に関する原則 用語及び定義 Z8503:1998 ISO10075-2 精神的作業負荷に関する原則 設計原則 Z8504:1999 ISO7243 人間工学 WBGT( 湿球黒球温度 ) 指数に基づく作業者の熱ストレスの評価 暑熱環境 ( 西暦年を括弧書きしたISO/IEC 規格 ):JISが 当該最新版( 表示の西暦年 ) の国際規格には未対応である ( 修正 ):B9960-1 など 国際規格原文の一部を日本国内の事情に合わせて修正してJIS 化した規格である 20

2-2-4 人材育成 経営層の方は 人材育成を次の手順で進める必要がある 1. 安全の専門家の育成少なくとも社内に1 人以上の安全の専門家が在籍するようにして 安全の専門家として経験を積ませる ( ア ) 社内のリスクアセスメントには できるだけ参加させる ( イ ) 安全技術情報の収集と社内への周知をさせる 1 安全に関する法律 規格 同業者の動向などの情報を 新聞 工業会 安全機器メーカーなどから入手し 自社に関係する情報をまとめて 社内に伝達する 2 規格は完成までに月日を要するため 発行された時には既に古い技術となってしまうこともあるので 常に新しい情報を得るように努める ( ウ ) 社外の研修会を利用して 安全技術の習得に努めさせる 1 親会社 同業者 安全機器メーカーなどの社外専門家の指導を得るのもよい 2 安全機器メーカーなどの社外の研修会の受講も有効 例として 安全技術応用研究会主催の 安全構築 技術能力向上講座 を紹介する 全 12 講座で すべて 1 日コース 1 安全基礎工学 2 基本安全規格 (ISO12100) に基づく安全構築技術 3 ガードとインタロック構築技術 4 機械リスク低減方策技術 5 基礎電気 / 制御安全技術 6 電気安全技術 7 制御安全技術 8 安全監査 (RC 及び OHSMS) の実施事例 9 災害事例の安全査定 10 安全コンポーネントの構成原理とその適用 11 リスクアセスメント実践技術 (1) リスク評価技術 12 リスクアセスメント実践技術 (2) 安全方策の妥当性確認技術 2. 設計実務担当の責任者の育成設計実務担当の責任者は全員が RA リーダーになれるように教育する 21

( ア ) 社内のリスクアセスメントに参加させ OJT により習得させる ( イ ) 安全の専門家による定期的な社内研修も必要となる ( ウ ) 余裕があれば社外研修の受講も大きな意識付けとなるので 積極的に勧奨する 3. 一般設計技術者の育成設計担当者は全員が RA メンバーになれるように教育する ( ア ) 社内のリスクアセスメントに参加して OJT により教育する ( イ ) 安全の専門家による定期的な社内研修も必要となる ( ウ ) 余裕があれば社外研修の受講も大きな意識付けになる リスクアセスメントの人材育成 安全の専門家 RA リーダー RA メンバー 教育 教育 設計実務担当の 責任者 教育 一般設計技術者 図 6: リスクアセスメントの人材育成 2-2-5 リスクアセスメントの実施者 設計 製造段階のリスクアセスメントでは RAリーダー 対象となる機械設備のエンジニアグループ ( 機械設備設計者 制御設計者など ) 安全の専門家 ( 安全管理部門 ) とのチームによって実施されることが望まれる 加えて その機械設備を製造する製造部 その機械設備を顧客がどのように使うのかをよく理解している営業技術部門 さらに購買部門 品質保証部門等も 特に1, 2 回目の時期にはメンバーとしてチームに加わるべきである なお リスクアセスメントが正しく実施されたかどうかを 外部の専門家であるリスクアセッサーなどに依頼して客観的に判断してもらうと より信頼度が高まる 22