新春のごあいさつ 公益財団法人栃木県暴力追放県民センター 理事長菊池功 新年あけましておめでとうございます 皆様には 健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます 平素から 当センターの事業運営に格別のご理解とご支援を賜りまして 誠にありがとうございます また それぞれの地域 職域において 暴力団

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過去の暴力団の典型的な活動は 伝統的な資金源とされる覚醒剤の密売 みかじめ料の徴収などでしたが 平成 4 年の暴力団対策法の施行後の取り締まりの強化により 暴力団の資金活動は巧妙化していきました 暴力団自らは表に出ることなく 企業活動を仮装するなどして資金活動を行っており 暴力団関係企業と知らずに取


ご挨拶 栃木県警察本部刑事部組織犯罪対策統括官 川俣二男 秋色いよいよ深くなる今日このごろ 会員の皆様におかれましては益々ご活躍のことと拝察致します さて 昨年 九州地方では暴力団による事業者襲撃事件や対立抗争事件が相次いだほか 山梨県では稲川会系暴力団の内部抗争が激化するなど暴力団情勢は全国的に大

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ご挨拶 神奈川県警察本部刑事部組織犯罪対策本部暴力団対策課長蒲山 彰 昨年秋の異動により神奈川県警察本部刑事部組織犯罪対策本部暴力団対策課長に着任致しました蒲山でございます 県民の皆様には 平素から暴力団排除活動をはじめ 警察行政の各般にわたり 深いご理解とご支援を賜っていることに対し 紙面をお借り

不動産仮差押命令申立書

険者以外の者に限ります ( 注 2 ) 自損事故条項 無保険車傷害条項または搭乗者傷害条項における被保険者に限ります ( 注 3 ) 無保険車傷害条項においては 被保険者の父母 配偶者または子に生じた損害を含みます ( 3 )( 1 ) または ( 2 ) の規定による解除が損害または傷害の発生した

独立行政法人国際交流基金反社会的勢力への対応に関する規程 平成 28 年 1 月 21 日 平成 27 年度規程第 52 号 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律 ( 平成 3 年法律第 77 号 ) 行政対象暴力に対する関係省庁等連絡会議における申合せ(

( イ ) 電光掲示板の活用 ( ウ ) 広報板の設置 ( エ ) ホームページの更新 ( オ ) 警察 自治体の機関紙等の活用 ( カ ) 各種広報媒体の活用路線バス イオンシネマ 新聞広告二十歳の手帳 各業界等の会報等ウ反社会的勢力の解明に向けた広報啓発活動 ( ア ) 和歌山県防犯協議会連合会

原議保存期間 1 0 年 ( 平成 34 年 3 月 31 日まで ) 各地方機関の長警察庁丙組企分発第 42 号 丙組暴発第 1 9 号殿各都道府県警察の長平成 2 3 年 1 2 月 2 2 日 ( 参考送付先 ) 警察庁刑事局組織犯罪対策部長庁内各局部課長各附属機関の長 暴力団排除等のための部

平成 2 5 年度事業報告 1 広報啓発活動 (1) 広報資料等の作成配布 京都府民だより に登載 犯罪被害者支援リーフレット等に登載 暴追センター会報 の作成 (300 部 ) パンフレット ビデオ 暴排グッツの作成配布 貸出 京都駅前電光ニュース放映掲示板に暴力排除広報 地下鉄京都駅デジタルサイ

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弁護士等の業務広告に関する規程

新年のご挨拶 公益財団法人長崎県暴力追放運動推進センター 理事長 小田信彦 明けましておめでとうございます みなさまにおかれましては ご家族共々すばらしい新春をお迎えのこととお慶び申しあげます 昨年は 暴力追放運動等の事業にご支援とご協力いただき 厚くお礼申しあげます また 厳しい経済情勢下にもかか

補充調査を実施するなどして 当該情報の正確性を担保すること 3 情報提供に係る責任の自覚情報の内容及び情報提供の正当性について警察が立証する責任を負わなければならないとの認識を持つこと 4 情報提供の正当性についての十分な検討暴力団員等の個人情報の提供については 行政機関の保有する個人情報の保護に関

道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 25 第 4 北海道警察の組織と公安委員会制度 27 1 北海道警察の組織 27 (1) 組織の概要 (2) 警察署の機能強化に向けた再編整備計画案 (3) 平成 29 年 4 月 1 日統合の警察署における結果 ( 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年

ごあいさつ 埼玉県警察本部長 杵淵智行 埼玉県警察本部長の杵淵でございます 公益財団法人埼玉県暴力追放 薬物乱用防止センター賛助会員を始め 県民の皆様には 警察活動各般 とりわけ暴力排除 薬物乱用防止活動に関し 深い御理解と御協力を頂いておりますことに対しまして 厚くお礼申し上げます さて 暴力団は

第 3 条社長は 入札参加者等又は下請負人等 ( 以下 契約参加者 という ) が別表各号に掲げる措置要件 ( 以下単に 措置要件 という ) に該当すると認めるときは 当該契約参加者を会社契約から排除するための措置であって第 5 条から第 1 0 条までに規定するもの ( 以下 入札等除外措置 と

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巻頭言 公益財団法人暴力追放広島県民会議会長 ( 広島県知事 ) 湯﨑英彦 県民の皆様には 平素から公益財団法人暴力追放広島県民会議の諸事業に 深いご理解とご協力を頂いておりますことに 心からお礼申し上げます 暴力追放広島県民会議は 昭和 62 年 6 月 暴力のない明るく安全で住みよい広島県の実現

特集  暴力団排除条例─企業における暴力団排除の現状について─ (LIBRA2012年5月号)

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2 第 761 号平成 23 年 1 月 25 日大阪社会保険時報 新年のごあいさつ 財団法人大阪府社会保険協会 会長原田雅俊 謹んで新年のごあいさつを申し上げます 皆様方には お健やかに新春をお迎えになられたことと心からお慶び申し上げます 昨年は 本協会の事業運営につきまして 格別のご理解とご協力

宅建153 表4-表1

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また 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律 ( 平成 3 年法律第 77 号 ) は 暴力団員の人数のうちに占める 暴力的不法行為等 に係る犯罪経歴保有者の人数の比率が一定の比率を超えること等を指定暴力団の指定の要件とするなどしており 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律施行規則 (

2. 様式の改正については平成 25 年 4 月 1 日付けで行う予定としているが 4 月以降も当面の間は改正前の様式を引き続きご利用できること 3. 改正後の新様式で届出を行う場合の記載方法等については別添 1 改正前の様式で届出を行う場合の記載方法については別添 2のとおりリーフレットを作成した

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各種預金規定の改定のお知らせ 弊社は 政府が策定した 企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針 ( 平成 19 年 6 月 19 日犯罪対策閣僚会議幹事会申合せ ) 等を踏まえ 各種預金規定等に暴力団等の反社会的勢力を排除するための条項を導入しております この度 この取組みの一環として 預金

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平成 23 年の暴力団情勢 目次 1 平成 23 年における主な暴力団対策 1 2 暴力団その他反社会的勢力の情勢 3 (1) 暴力団構成員等の状況 3 (2) 主要暴力団の動向 4 ア 山口組の動向 4 イ 住吉会の動向 4 ウ 稲川会の動向 4 (3) 暴力団以外の反社会的勢力の情勢 5 ア 総

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平成 30 年度新潟県自殺対策強化月間テレビ自殺予防 CM 放送業務委託契約書 ( 案 ) 新潟県 ( 以下 甲 という ) と ( 以下 乙 という ) とは 平成 30 年度新潟県自殺対 策強化月間テレビ自殺予防 CM 放送業務について 次の条項により委託契約を締結する ( 目的 ) 第 1 条

直しも行う これらの事務については 稟議規程 文書管理規程 契約書取扱規程は管理本部長が所管 情報管理規程 情報セキュリティ管理規程はコンプライアンス推進部長が所管し 運用状況の検証 見直しの経過等 適宜取締役会に報告する なお 業務を効率的に推進するために 業務システムの合理化や IT 化をさらに

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新春のごあいさつ 公益財団法人栃木県暴力追放県民センター 理事長菊池功 新年あけましておめでとうございます 皆様には 健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます 平素から 当センターの事業運営に格別のご理解とご支援を賜りまして 誠にありがとうございます また それぞれの地域 職域において 暴力団排除活動を実践されておられますことに 心から感謝申し上げます さて 栃木県暴力団排除条例が施行されてから 今春で4 年になります 県内では 事業所や業界団体 地域住民の皆様のご努力により 暴力団排除の意識が高まり 多くの企業や県民が 暴力団を中核とする反社会的勢力との関係を遮断するため 具体的な行動を実践しています 当センターも設立以来 関係各位のご支援 ご協力をいただきながら 暴力団のいない安全で住み良い地域社会の実現をめざして 県民の皆様とともに暴力団排除運動を展開して参りました 長年にわたって暴力団の追放を訴え続けてきた私共にとっても 県民の皆様による暴力団排除に向けた気運の高まりや具体的な活動は 誠に心強く頼もしく感じているところであります 本年も 警察や弁護士会をはじめ 関係機関 団体との連携を更に強化して 事業内容をこれまで以上に充実するとともに 地域 職域で行われる暴排運動を積極的にご支援させていただく所存でおります 県民の皆様とともに暴力団追放三ない運動 + 1( プラスワン ) 暴力団を利用しない 暴力団を恐れない 暴力団に金を出さない + 1 暴力団と交際しないを合い言葉に より強力に かつきめ細やかな活動を展開して参りたいと考えております 新年にあたり 皆様方のご多幸とご健勝 ますますのご発展を祈念し 相変わらぬご支援 ご協力を賜りますようお願い申し上げまして あいさつといたします (1)

年頭のごあいさつ 栃木県警察本部長桑原振一郎 新年明けましておめでとうございます 皆様方には 輝かしい新年を迎えられたこととお慶び申し上げます 昨年中は 暴力団排除活動を始め 警察活動各般にわたり深いご理解とご支援を賜り 厚く御礼を申し上げます また 長年にわたり 熱意と勇気を持って 暴力団追放活動に取り組まれている皆様方には 改めて敬意と謝意を表するものであります さて 暴力団を巡る情勢ですが 福岡県警察において これまで幾多の凶悪事件を敢行し 全国で唯一の特定危険指定暴力団である工藤會の総裁等を地域住民のご支援とご協力の下 16 年前に発生した殺人事件で逮捕するなど 現在 全国警察の総力を結集して 工藤會の壊滅に向けた各種対策を推し進めています また 近年 暴力団は 警察の取締りの強化や暴力団排除意識の高揚など社会情勢の変化に伴い その組織実態を隠蔽しながら 覚醒剤等違法薬物の密売やみかじめ料の不当要求など従来からの資金獲得活動に加え 各種事業活動への進出 さらには 暴力団員としての身分を隠して 各種公的給付金等を騙し取る事件や卑劣かつ悪質な特殊詐欺事件を敢行するなど 資金獲得活動を一層多様化 巧妙化させ 依然として 県民生活に不安と脅威を与えるとともに 健全な社会経済活動を阻害する存在となっております 一方 暴力団排除活動につきましては 昨年 4 月までに県内 25 市町すべてで 暴力団排除条例が制定されるとともに 各種事業の取引等においても暴力団排除条項に基づく措置が執られるなど 県民 事業者の方々の間に その意識が着実に浸透し 官民一体となった暴力団排除のための取組みが 幅広く進められております このような情勢にありますことから 県警察では 本年も 重点目標の一つとして 組織犯罪総合対策の推進 を掲げ 暴力団の弱体化 壊滅に向け 組織の幹部を始めとした暴力団構成員等に対する徹底した取締り 資金源の封圧や犯罪収益の剥奪などの対策を強化してまいります 加えて 公益財団法人栃木県暴力追放県民センターを始め 各自治体や関係機関との連携を密にし 各種排除対策を効果的に推進するとともに 暴力団排除活動に取り組む皆様方の安全の確保など できうる限りの支援をさせていただきます 皆様方には 引き続き警察の行う暴力団対策へのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ 年頭のあいさつといたします (2)

栃木県暴力追放県民センターの活動状況 少年指導委員研修会 9月24日 栃木県警少年課と連携して研修会を開催し 少年指導 委員約90名に対して 少年を暴力団から守るための知識等に関する 研修を行った 小山 野木地区暴力追放大会 10月1日 小山市立文化センターにおいて 小山市 野木町の市町 民約200名が参加のもと 小山 野木地区暴力追放大会 が開催さ れました 当センター専務理事が来賓として出席 活動支援金を交付 して後援した 平成26年度第2回理事会 10月16日 平成26年度第2回理事会を開催し 当センターの参 与を委嘱する同意案1件 理事長及び専務理事の職務執行状況等の報 告事項4件を承認した 企業防衛セミナーの開催 11月10日 栃木県警と当センターの主催により企業防衛セミ ナーを開催した セミナーには 賛助会員等約450名が参加し 暴力 団排除活動功労者への感謝状の贈呈や 栃木県弁護士会民事介入暴力 対策委員会所属弁護士有志による 反社会的勢力に対する企業防衛 に関するロールプレイングによる実践対応要領の講演を行った 弁護士によるロールプレイ ングは 迫力がありました 参加者からも 趣向を凝らし た講演で参考になった との 声があり好評でした 弁護士の皆様おつかれさま でした 3

栃木県暴力追放県民センターの活動状況 民事介入暴力一日相談所 10月23日 下野市小金井地内国分寺公民館において 栃木県警組 織犯罪対策第一課員 栃木県弁護士会民暴対策委員会弁護士 当セン ター暴力追放相談委員による民事介入暴力一日相談所を開設した 下野警察署管内暴力追放 交通安全市町民大会 11月20日 グリムの館において 下野市 上三川町の市町民約 300名が参加して下野警察署管内暴力追放 交通安全市町民大会が開 催されました 活動支援金を交付し 当センター専務理事が来賓とし て出席した 栃木県民事介入暴力対策協議会研修会 11月28日 栃木県警 栃木県弁護士会 当センターの三者による 民暴対策協研修会を開催し 暴力団組事務所の撤去に関する対応等に ついて研修を行った 広 報 啓 発 活 動 暴力団追放広報啓発活動を 次のとおり行いました JR宇都宮駅ペディストリアンデッキへの横断幕掲載 JR宇都宮駅構内ホームベンチにおける暴力団追放広告掲載 暴力追放ポスター カレンダーの作成配布 広報誌 不当要求撃退マニュアル等の配布 4

暴力追放功労表彰受賞者紹介 警察庁長官 全国暴力追放運動推進センター会長連名表彰 11月25日に開催された 平成26年度全国暴力追放運動中央大会において 暴力追放功労栄誉章の表彰が 行われ 本県では暴力追放功労栄誉銀章 栄誉銅章を次のお二人が受章しました 暴力追放功労栄誉銀章 暴力追放功労栄誉銅章 栃木県弁護士会民事介入暴力対策委員会 一社 栃木県舗装協会 暴力対策連絡会 弁護士 竹 澤 一 郎 様 会長 菊 池 茂 様 関東管区警察局長 関東管区内暴力追放運動推進センター連絡協議会会長連名表彰 9月24日に開催された 平成26年度関東管区内暴力追放運動推進センター連絡協議会総会において 暴力 追放功労者 功労団体の表彰が行われ 本県では個人 1名 2団体が受賞し 11月10日に開催した企業防衛 セミナーの席上で伝達 紹介されました 暴力追放功労者 栃木県弁護士会民事介入暴力対策委員会 弁護士 山 田 実 様 暴力追放功労団体 一社 宇都宮建設業協会 様 一社 栃木県銀行協会 様 栃木県警察本部長 栃木県暴力追放県民センター会長連名表彰 11月10日に開催し 企業防衛セミナーにおいて 平成26年度暴力追放功労者 功労団体の表彰を行いま した 暴力追放功労者 小野崎 要 造 様 黒 後 洋 様 会社役員 齋 藤 三 朗 様 会社役員 田 嶋 章 夫 様 会社役員 村 上 芳 弘 様 会社役員 暴力追放功労団体 一社 日本損害保険協会 北関東支部栃木損保会 様 栃木県信用金庫協会 様 5

暴力団情勢 暴力団は 伝統的な資金獲得活動や民事介入暴力 行政対象暴力等に加え 近年 組事務所から代紋 看板等を撤去し 名簿等に構成員の氏名を記載せず 暴力団を示す名刺を使用しないなど 組織実態を隠ぺいしながら 建設業 不動産業 金融 証券市場へ進出して 企業活動を仮装した一般社会での資金獲得活動を活発化させています また 東日本大震災に伴う復興事業 原発事故の除染に伴う公共事業等に介入して資金を獲得したり 公的融資制度等を悪用した詐欺事件や高齢者を狙った特殊詐欺事件等を多数敢行するなど 社会経済情勢の変化に応じた多様な資金獲得活動を行っています さらに 繁華街や住宅街における拳銃を使用した凶悪な犯罪も発生しており 依然として市民社会にとって大きな脅威となっている 1 暴力団の現況 ( 平成 26 年 12 月末現在 ) 指定暴力団は 現在 全国で21 団体が指定を受けておりますが 山口組 住吉会 稲川会の3 組織で全体の70% 強を占め寡占状態であります 本県は 首都圏に近いこともあり主要 3 団体のほか 極東会 松葉会系の組織があります 組織勢力を見ると本県内では住吉会系組織が最大です 過去には山口組系組織が存在しない県として誇っていましたが 現在は山口組系が住吉会を追い越す勢いで勢力を拡大しております 組織名 山口組 住吉会 稲川会 松葉会 極東会 その他 組織名 山口組 住吉会 稲川会 松葉会 極東会 その他 構成員 約 11,600 約 4,200 約 3,300 約 910 約 880 約 4,710 構成員等 約 320 約 465 約 65 約 50 約 35 約 45 ( 警察庁平成 26 年上半期統計から ) 2 暴力団の検挙状況 栃木県警察では 平成 26 年中 暴力団員 255 人を検挙しています 適用罪種は 覚せい罪取締法違反 窃盗罪 傷害罪や暴行罪のほか 労働者派遣法違反 特殊詐欺事件などでも検挙しています (6)

1 暴力相談受理状況 暴力相談の状況 平成 26 年中 (H26. 11. ~H26.12.31) の暴力相談は次のとおりです (1) 年別受理件数年度 23 年 24 年 25 年 26 年 件数 486 件 518 件 455 件 373 件 (2) 相談の方法 (3) 相談の処理状況 区分面接相談電話相談文書相談引継相談 件数 268 件 102 件 3 件 0 件 前年比 47 件 33 件 2 件 ±0 件 処理別態様法第 9 条等の相談離脱の相談事務所立退相談刑事事件の相談センター事業相談その他合計 受理件数 26 年前年比 9 7 6 +3 0 1 1 1 9 +5 348 81 373 82 処理状況 センター処理 警察引継 26 年 前年比 26 年 前年比 7 6 2 1 6 +3 0 ±0 0 1 0 ±0 1 +1 0 ±0 8 +4 1 +1 334 91 11 +4 356 90 14 +6 弁護士引継 26 年前年比 0 ±0 0 ±0 0 ±0 0 ±0 0 ±0 3 +2 3 +2 2 相談の傾向と特徴 (1) 相談件数の増減状況 平成 26 年の受理件数 373 件で 前年 (455 件 ) に比較して82 件の減少 (2) 行政対象暴力 相談件数 13 件 ( 前年比 + 5件 ) 内訳機関誌の購読要求生活保護等 公的給付の支給要求その他 (3) 不当要求行為に関する相談内容 法第 9条に関する相談件数 9 件 不当債務免除要求行為不当債務免除要求行為不当下請等要求行為みかじめ料要求行為不当債権取立行為不当示談介入行為不当許認可等排除要求行為 4 件 2 件 7 件 2 件 2 件 (4) 相談の相手方 相談の相手方の内訳指定暴力団等社会運動標ぼうゴロ政治活動標ぼうゴロその他の暴力団 ( 準構成員 ) その他不明 (5) 相談者別 (6) 相談者の職業 金融 保険業公益事業建設業 不動産業卸 小売業公務員その他 企業個人行政 43 件 3 件 3 件 322 件 302 件 58 件 13 件 219 件 26 件 30 件 4 件 13 件 8 (7) 相談者別 弁護士相談日一日弁護士相談日 1件 0件 (7) 一日弁護士相談については 10 月 23 日下野市において実施した

平成 26 年中の主要相談事例紹介 相談者 相手方 相談内容 対応 措置 不動産業 ( 貸家 ) 経営 元住吉会系組員 家賃請求に行ったところ 入れ墨をした男が出てきた 暴力団排除条項が賃貸契約書にあるので 暴力団員であれば契約を解約したい 契約解除手続きをとるよう指導した 商店店主 右翼団体 店に書籍購入要求の電話があり 高額な書籍が郵送されてきた 返品したいのでどのようにしたら良いか 契約解除の内容証明郵便と共に書籍返品手続きをとるよう指導した 暴力団組員と交際のある男性 住吉会系組員 知り合いの暴力団組員から小遣いを貰い 車の運転や雑用をしていた 辞めたいと話しても お前は飼い殺しだ などと言われ辞めさせて貰えない 何とか手を切りたい 警察に引き継ぎ また 暴行 脅迫等の被害を受けた際は 被害届を提出するよう指導した 会社員 チンピラ風の男 風俗店を利用したあと 店員男性から うちの女に強要したろう 50 万円位だ などと 現金を要求された 警察に引き継ぎ 当センター弁護士相談日の相談を勧め 法的対応するよう指導した レンタカー会社幹部社員 会社役員 暴力団員が関係する会社に車をレンタルしている 会社では 貸渡約款を改正し 暴排条項を加えたことから 暴力団関係の会社であれば取引を止めたい 暴排条項に基づく契約の解除について指導した 警察に引き継ぎ 匿名男性 住吉会系組員 毎年暴力団から しめ飾り を購入しているが 今後も継続すると暴力団排除条例に触れるのですか 栃木県暴力団排除条例に抵触する可能性がある 暴力団からの物品購入は毅然と断るよう指導した 弁護士相談の日 毎月第 3 水曜日 当センターに栃木県弁護士会民事介入暴力対策委員会の弁護士が来所して 無料で相談を受理しています 相談受理時間は 午後 1 時 30 分から午後 3 時 30 分です 民暴事案に詳しい弁護士が相談を受けますので 民暴事案でお困りの方は 是非ご利用ください (8)

暴力団対策法による中止命令 暴力団対策法では 指定暴力団員が行う一定の反社会的な不当な行為 暴力的要求行為 (27 類型 ) を指定し これを禁止しています この禁止規定に違反して暴力的要求行為を行い 又は繰り返して行う虞がある場合には 公安委員会 ( 警察署長 ) から必要な 中止命令 又は 再発防止命令 が発出されます 主な暴力的要求行為としては 人の弱みをネタに口止め料を要求する行為 寄附金や賛助金等を要求する行為 下請け工事 資材の納入等を要求する行為 縄張り内の営業者に あいさつ料 等を要求する行為 因縁を付けて金品等を要求する行為 行政疔に対して 許認可や入札等に関し 不当な要求をする行為などがあります 栃木県内では 平成 4年に暴力団対策法が施行されてから これまでに434 件の中止命令が発出されています 年別 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 件数 1 8 7 22 32 21 16 30 24 32 31 50 18 24 11 15 14 11 12 15 11 14 15 平成 26 年中に栃木県で発出された主な中止命令 不当贈与要求行為 組への加入強要行為 指定暴力団員は 男性に 組の看板で動いた 少なくても 100 万円だな などと 不当に金銭を要求した 不当贈与要求行為 指定暴力団員は 県内の男性に対し しばらく事務所に泊まってもらうから などと 組への加入を強要した 再発防止命令 指定暴力団員は 金銭貸借関係がある女性に債務指定暴力団員は 本年 7 月に飲食店主にみかじめの返済を要求して拒否されたことに対し 俺を馬鹿料を要求し 中止命令をうけたにもかかわらず さにしているのか などと みだりに金品を要求した らに本年 8 月別の飲食店主に同様の要求した (9)

栃木県弁護士会民事介入暴力対策委員ペンリレー 栃木県弁護士会民事介入暴力対策委員 弁護士根本智子 去る平成 26 年 11 月 10 日 栃木県暴力追放県民センターと栃木県警察本部の共催で企業防衛セミナーが宇都宮市文化会館小ホールにて行われました このセミナーの後半に 反社会的勢力に対する企業防衛 と題して 栃木県弁護士会民事介入暴力対策委員会所属弁護士が 企業側社員役 反社会的勢力役 弁護士役を演じてロールプレイングによる実践対応を見ていただく機会がありました 当委員会では 毎年 新人弁護士向けのロールプレイングの研修会を行っていますが 今回のように 企業向けにロールプレイングを行うのは初めての試みでした 出演者はかなり緊張しながらではありましたが セミナー参加者の方々も台本を確認しながら我々の好演 (?) を楽しんでいただけたと思っています 暴追センターからはお世辞とも思われますが 参加者の皆様にも好評だったとの労いの言葉もいただき 暴力団排除の気運に乗り 当委員会もますます外部に向けての研修会も積極的に行っていきたいと意気込んでいます 県内には 宇都宮本庁の他 大田原支部 栃木支部 真岡支部 足利支部の各支部にも当委員会所属の演技派民暴弁護士が揃っておりますので これを機会に企業の皆様にも不当要求等の行為に悩まされた際には気軽にご相談いただければと思います (10)

暴追とちぎ平成 26 27 年 10 1 月号 ( 通巻 53 54 号 ) 表紙写真秋のライン下り福寿草 2009 第 5回日光フォトコンテストオアシス今市写真展入選作品 撮影者撮影者飯海老沼島秀清一郎雄氏