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Transcription:

資料 3 科学技術情報流通技術基準 (SIST) について 平成 21 年度第 1 回 J-STAGE セミナー 2009 年 8 月 6 日 科学技術振興機構研究基盤情報部

目 次 1.SISTの概要 1.1 SISTとは? 1.2 SISTの構成 1.3 SISTの対象 1.4 SISTの活用 ( 利用者別 ) 1.5 SISTの活用 ( 状況別 ) 1.6 SISTの普及 1.7 大学教育とSIST 2. 参照文献の書き方 (SIST 02) 2.1 引用 参考文献欄の実態 2.2 SIST02の特長 2.3 対象資料 2.4 書誌要素 2.5 書誌要素の記述法 2.6 記述例 3. まとめ / 参考文献 2

1.SIST の概要 1.1 SIST(Standards for Information of Science and Technology) とは 科学技術情報の流通を円滑にするために ドキュメンテーション及び情報処理技術に関する標準化を図る基準 情報流通の整合性を高めるための 情報の表現 記録形式などに関する基準 ( 情報の内容には立ち入らない ) 全 14 基準 (SIST 01 ~ SIST 14) 事業開始は旧科学技術庁 (2001 年 1 月に文部科学省に統合 ) だが 独立行政法人科学技術振興機構 (JST) の発足時にJSTに全面移管 (2003 年 10 月 ) 3

1.2 SIST の構成 SIST 01 抄録作成 SIST 02 参照文献の書き方 SIST 03 書誌的情報交換用レコート フォーマット ( 外形式 ) SIST 04 書誌的情報交換用レコート フォーマット ( 内形式 ) SIST 05 雑誌名の略記 SIST 06 機関名の表記 SIST 07 学術雑誌の構成とその要素 SIST 08 学術論文の構成とその要素 SIST 09 科学技術レポートの様式 SIST 10 書誌データの記述 SIST 11 数値情報交換用レコード構成 SIST 12 会議予稿集の様式 SIST 13 索引作成 SIST 14 電子投稿規定作成のためのガイドライン 4

1.3 SIST の対象 (1) 書誌要素 ( 抄録 引用 参考文献 雑誌名 機関名 ) (2) 論文 (3) 冊子 ( 学術雑誌 科学技術レポート ) (4) データベース ( データ交換 ) 5

(1) 書誌要素に関する SIST 1 01/02/05/06 SIST 01-1980 抄録作成一次文献の著者 学術雑誌等の編集者並びに二次文献を作成する情報サービス機関の関係者に対して抄録の作成についての指針を示す SIST 02-2007 参照文献の書き方論文の末尾に参照文献を記述する際に 記述する個々の文献について 書誌的情報として何を選定すべきか 選定したものの表記法 記載順序 句読点使用法等についての原則と指針を示す 6

(1) 書誌要素に関する SIST 2 01/02/05/06 SIST 05-2007 雑誌名の表記一次資料中に参照文献を記述する場合及び二次資料を作成する場合に 参照した個々の雑誌 ( その他の逐次刊行物を含む ) の誌名の略記法について 原則と指針を示す SIST 06-2007 機関名の表記参照文献の記述及び二次資料の作成を行う際の要素の一つである機関名の表記について 原則と指針を示す 7

(2) 論文に関する SIST 08/14 SIST 08-1986 学術論文の構成とその要素 ( 改訂中 :10 月に改訂案を公開し 意見募集 ) SIST 07 と対をなすもので 主として学術雑誌に掲載される学術論文を構成する標題 著者名 抄録 キーワード等の要素とそれらの記載要領に対して指針を与える SIST 14-2001 電子投稿規定作成のためのガイドライン印刷物 CD-ROM World Wide Web(WWW) 等の多様な電子出版物に対応するために 電子原稿による投稿の規定を作成する際の指針を与える 8

改訂 SIST07 の付図 2( 案 ) 9

(3) 冊子に関する SIST 1 07/09/12/13 SIST 07-1985 学術雑誌の構成とその要素 ( 改訂中 :10 月に改訂案を公開し 意見募集 ) 学術雑誌を構成する表紙 標題紙 目次 奥付 論文の第一ページ等に記載すべき要素及びそれらの記載要領に対して指針を示す SIST 09-1987 科学技術レポートの様式 科学技術レポートを構成する要素とその記載要領について レポートを作成する際の原則と指針を与え レポートの編集者 発行者及び執筆者のガイドラインとなる 10

改訂 SIST08 の付図 1( 案 ) 11

(3) 冊子に関する SIST 2 07/09/12/13 SIST 12-1990 会議予稿集の様式学協会 大学 試験研究機関等が開催する学術的会議 ( 研究発表会 シンポジウム等 ) で 事前に発行する会議予稿集を構成する要素と記載事項及びそれらの記載要領について原則と指針を示す SIST 13-1992 索引作成単行書 論文集及び単一標題の逐次刊行物などの資料の索引を作成する際の 索引の記載及びその編成方法について 原則と指針を示す 12

(4) データベース ( データ交換 ) に関する SIST 1 03/04/10/11 SIST 03-1980 書誌的情報交換用レコードフォーマット ( 外形式 ) 書誌的情報を磁気テープ等に記録したものを データ処理システム間で交換可能とするためのレコード形式に対する要件条件について規定する SIST 04-1983 書誌的情報交換用レコードフォーマット ( 内形式 ) SIST 03 と対をなすもので SIST 03 で規定したレコード形式で入力される書誌的情報の表現法及び配列法等の細部について規定する 13

(4) データベース ( データ交換 ) に関する SIST 2 03/04/10/11 SIST 10-1985 書誌データの記述書誌情報のデータベースを作成する際のデータ記述 ( 書誌記述 ) のルールすなわち データ要素の選定 規定 機能 記述等について原則と指針を示す SIST 11-1990 数値情報交換用レコード構成機械可読型で 数値情報及び関連する情報を交換する際の汎用かつ標準的な構成として レコード中のデータの識別 表現 配置法について規定する 14

1.4 SIST の活用 ( 利用者別 ) (1) 著者が利用するSIST 01/02/05/06/08/09 (2) 編集者が利用するSIST 01/02/05/06/07/08/09/ 12/13/14 (3)DB 作成者が利用するSIST 03/04/10/11 15

1.5 SIST の活用 ( 状況別 ) (1) 論文を書く (2) 学術雑誌を作成 発行する (3) 科学技術レポートを作成 発行する (4) 講演会等の予稿集を作成 発行する (5) データベースを作成する ( データを交換する ) 16

(1) 論文を書く 論文の構成要素 ( 体裁 ) を確認する 08 抄録を書く 01 参考文献 / 引用文献を書く 02 雑誌名 / 機関名を記述する 05/06 17

(2) 学術雑誌を作成 発行する 雑誌の構成 ( 体裁 ) を考える 07 論文投稿規定を作成する 01/02/08 雑誌名 / 機関名を記述する 05/06 号末 / 巻末索引を作成する 13 電子投稿規定を作成する 14 18

(3) 科学技術レポートを作成 発行する レポートの構成 ( 体裁 ) を考える 09 執筆基準を作成する 01/02/08 雑誌名 / 機関名を記述する 05/06 号末 / 巻末索引を作成する 13 19

(4) 講演会等の予稿集を作成 発行する 予稿集の構成 ( 体裁 ) を考える 12 執筆基準を作成する 01/02/08 雑誌名 / 機関名を記述する 05/06 号末 / 巻末索引を作成する 13 電子投稿規定を作成する 14 20

(5) データベースを作成する ( データを交換する ) レコードフォーマットを決める 03/04 書誌データの記述法を規定る 10 雑誌名 / 機関名の表記法を決める 05/06 数値データベースのレコード構成を決める 11 全文データベースのレコード構成を決める 14 21

1.6 SIST の普及 SIST を知って欲しい方々 ( 主な対象者 ) 学術雑誌 / 技報の編集者 編集委員 論文著者 ( 研究者 ) 大学図書館員 大学教員 / 学生 大学図書館員にはかなり知られているのだが 基準 / 規格は身近ではない 前例踏襲 ( 有力海外誌 / 国内誌が模範 ) 広報不足 ( 説明会 ウェブサイト 資料配付 ) 22

1.7 大学教育と SIST 情報リテラシー教育 慶應義塾大学日吉メディアセンター KITIE Keio Interactive Tutorial on Information Education (e ラーニング ) http://project.lib.keio.ac.jp/kitie/ 東京大学情報基盤センター ネットでアカデミック http://www.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/gacos/net.html 23

2. 参照文献の書き方 (SIST 02) 参照文献 = 引用文献 + 参考文献 統一された形式は 読みやすく 分かりやすい 形式が統一されていない論文では 論文内容の信頼性も疑われ兼ねない 複数資料の参照文献のコピー ペースト 24

2.1 引用 参考文献欄の実態 皆様の論文誌 会誌はどれに該当しますか? A. 執筆要項等の規定の形式に合致していないと不採択にする ( 著者が直す ) B. 編集部門が ( 執筆要項等の ) 規定の形式に直して統一を図る C. 著者の記載のまま掲載する ( 不統一でも可 ) 25

2.2 SIST 02 の特長 欧文と和文の文献を統一した記述で書ける 印刷媒体と電子媒体を統一した記述で書ける 国際規格 (ISO 690) に準じている 具体的な記述例が豊富である 26

2.3 対象資料 以下の資料について例示 : 雑誌, 図書,( 技術 ) レポート, 学位論文, 会議資料, プレプリント, 特許文献, 規格文書雑誌へ投稿中の論文, Webサイト Webページ, メーリングリスト, 電子掲示板データベースコンピュータプログラム 27

2.4 書誌要素 1 著者に関する書誌要素 : 著者名 編者名等 2 標題に関する書誌要素 : 書名 誌名 論文標題等 3 出版 物理的特徴に関する書誌要素 : 版表示 出版者 出版年 巻 号 ページ DOI 等 4 注記的な書誌要素 : 媒体表示 入手方法 (URL) 入手日付等 青字は任意項目 28

2.5 書誌要素の記述法 (1) 著者名 フルネームを姓 名の順に記載する : Schreger, Howard L. SCHREGER, Howard L. Schreger, H. L.( 原文もイニシャルの場合は ) SCHREGER, H. L. ( 原文もイニシャルの場合は ) H. L. Schreger ( 名 姓の順も実際は多い ) H. L. SCHREGER ( 名 姓の順も実際は多い ) 29

2.5 書誌要素の記述法 (2) 誌名 和文誌名は省略しない岩石鉱物科学 ( 日本鉱物科学会 ) (2000 ~ ) 岩鉱岩鉱 ( 旧日本岩石鉱物鉱床学会 )(1988 ~ 2000) 岩鉱岩石鉱物鉱床学会誌 ( 旧日本岩石鉱物鉱床学会 )(1941 ~ 1987) 岩鉱 和文誌名 ( ここでは 流体力学 ) の欧文表記はローマ字書きにする ( 英訳誌名は注記的な扱い ) ( 雑誌本文と同一言語による誌名が正式名称 ) Ryutai Rikigaku Ryutai Rikigaku (Fluid Mechanics) Fluid Mechanics Fluid Mechanics (Ryutai Rikigaku) 欧文誌名の単語の省略形は可 Journal of Physics and Chemistry of Solids J. Phys. Chem. Solids 書体は任意 (SISTの規定外) 30

2.5 書誌要素の記述法 (3) ページ vol. 32, no. 2, p. 123-128 Vol. 32, No. 2, p. 129-135, 180 32(2), 123-128 ( 簡略記述 ) 32, 123-128 ( 号の省略は望ましくない ) 32(2), 123-8 ( ページの上位桁の省略は不可 ) 32(2), 123 ( 開始ページのみは不可 ) 32(2), pp. 123-128 ( pp. は pages の略だが SIST 02 では不採用 ) 190 p. ( 一冊の総ページ数 ) 書体は任意 (SIST の規定外 ) 31

2.5 書誌要素の記述法 (4) 標題 DOI 参照文献欄には論文標題を記述する DOI(Digital Object Identifier) 電子論文のアクセスに有効なので なるべく記述する Nature 誌では論文の先頭ページに記載 ( 例 ) doi:10.1038/nature08160 32

2.6 記述例 (1) 雑誌中の論文 (2) 電子ジャーナル中の論文 (3) 単行本 1 冊 (4) 論文集 ( 単行本 ) 中の論文 (5) ウェブサイト中の記事 句読点法 4 種 ( 著者 / 標題 / 出版 / 注記 ) の書誌要素グループの末尾はピリオド 論文標題 / 誌名の末尾はピリオド 書誌要素の区切りはコンマ 以下の例示では必須項目の記述を中心とし 説明用に任意項目 ( 青字 ) の一部を記述した 33

2.6 記述例 (1) 雑誌中の論文 著者名. 論文名. 誌名. 出版年, 巻数, 号数, はじめのページ - おわりのページ. 松原茂樹, 加藤芳秀, 江川誠二. 英文作成支援ツールとしての用例文検索システム ESCORT. 情報管理. 2008,vol. 51,no. 4,p. 251-259. 34

2.6 記述例 (2) 電子ジャーナル中の論文 著者名. 論文標題. 誌名. 出版年, 巻数, 号数, はじめのページ-おわりのページ.( 媒体表示 ), 入手先,( 入手日付 ). 青字は任意項目 松原茂樹, 加藤芳秀, 江川誠二. 英文作成支援ツールとしての用例文検索システム ESCORT. 情報管理.2008, vol. 51,no. 4,p. 251-259, doi:10.1241/johokanri.51.251. http://joi.jlc.jst.go.jp/jst.jstage/johokanri/51.251, ( 参照 2008-08-15) 35

2.6 記述例 (3) 単行本 1 冊 著者名. 書名. 版表示, 出版地, 出版者, 出版年, 総ページ数,( シリーズ名, シリーズ番号 ),ISBN. 坂村健. グローバルスタンダードと国家戦略.NTT 出版,2005,272 p.,( 日本の< 現代 >, 第 9 巻 ), ISBN4-7571-4100-9. 青字は任意項目 36

2.6 記述例 (4) 論文集 ( 単行本 ) 中の論文 著者名. 論文名. 書名. 編者名. 出版地, 出版者, 出版年, はじめのページ - おわりのページ. 青字は任意項目 村主朋英. 医学分野における動向. 電子メディアは研究を変えるのか. 倉田敬子編. 勁草書房, 2000,p. 59-97. 37

2.6 記述例 (5) ウェブサイト中の記事 著者名. ウェブページの題名. ウェブサイトの名称. 更新日付. 入手先,( 入手日付 ). 中央教育審議会. 教育振興基本計画について - 教育立国 の実現に向けて -( 答申 ). 文部科学省.2008-04-18. http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/ch ukyo0/toushin/08042205.htm,( 参照 2008-08-13). 青字は任意項目 38

3. まとめ SISTウェブサイトの活用(http://sist-jst.jp/) 貴機関ウェブサイトからSISTウェブサイトへリンクを張って下さい ( リンク集に追加 ) 執筆要項の参考文献の規定にはSIST 02 が参考になる SIST 07/08 改訂案の意見募集 (10 月以降 ) 照会先 ( 電子メール ):sist@jst.go.jp 39

40

参考文献 藤田節子. レポート作成のための引用 参考文献の書き方. 日外アソシエーツ, 2009, 144 p. 林紘一郎, 名和小太郎. 引用する極意引用される極意. 勁草書房, 2009, 225 p. SIST ハンドブック科学技術情報流基準 2008 年版. 科学技術振興機構, 2007, 526 p. Patrias, K. Citing medicine: the NLM style guide for authors, editors, and publishers [Internet]. 2nd ed. Wendling, DL, technical editor. Bethesda (MD): National Library of Medicine (US); 2007 [updated 2009 Jan 14; cited 2009 July 30]. Available from: http://www.nlm.nih.gov/citingmedicine [ NLM 方式の記述法 ] 41