欧米系物流事業者との競合状況 (1) 8.0% 東アジア域内航路におけるシェア (%) 7.0% 6.0% 5.0% 4.0% 3.0% 2.0% 1.0% 0.0% 7.1% 6.5% 5.5% 4.4% 4.2% 4.0% 3.1% 2.7% 2.6% 2.5% 1.9% 1.2% 1.0% 日

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第4章 日系家電メーカーにおけるグローバル化の進展と分業再編成

< 図表 1> 米国の仕出し国 地域別自動車部品輸入実績 ( 単位 :100 万ドル ) 輸出国 シェア 1 メキシコ 11,740 13,692 16,045 17,056 19, % 2 カナダ 7,638 8,253 8,932

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

東アジアへの視点

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世界各地域の港湾におけるコンテナ取扱個数の推移 TEU 年から 2014 年までの 10 年間で世界の港湾におけるコンテナ取扱個数は 2.2 倍に増加 日本は 1.3 倍

平成18年8月31日

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平成18年8月31日


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東南アジア航路 韓中航路 日韓航路等において スペース交換 航路の合理化 新航路の共同開設などについて加盟船社同士が協調することで 競争力の回復を図ることを目的としている KSP は 2017 年 11 月の第 1 弾では東南アジア航路で 3 隻 釜山 - 博多 門司航路で 4 隻の撤退 2018

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1. 沖縄県における牛肉の輸出動向 2015 年は 輸出額が過去最高 数量 金額 2015 年は数量が 18,424 KG( 前年比 97.0%) 金額が 87 百万円 ( 同 111.8%) となり 輸出額が過去最高を記録しました 沖縄県の輸出額シェアは 1.1% となっています 国別金額シェア

日本 中国間コンテナ荷動きの動向について 掲載誌 掲載年月 : 日刊 CARGO1206 日本海事センター企画研究部研究員松田琢磨 はじめに ( 公財 ) 日本海事センターでは 日本 中国間コンテナ荷動き ( 以下日中航路 ) のトンベース荷動き量を算出し 11 年 5 月から毎月発表している 今回

仮訳 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国を

輸送量 (kg) 海上分担率 図 1 に 07~14 年の日本発米国向けトランジスタ輸送の海上 航空輸送量と海上分担 率の推移を示す 800, , , , , , , ,

東京センチュリー株式会社統合レポート2018

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1. 近年における東アジア諸国との交流状況 (1 人の動き 25 千人 世界全体 千人 45 アセアン地域 訪日外国人旅行者 日

表 1 隻数ベースのコンテナ船隊構成 船型 ( 隻数 単位 : 隻 ) Total 1,000TEU 未満 1,000 以上 3,000 未満 パナマックス (3,000 以上 ) ポストパナマックス (3,000 以上 8,000TEU 未満 ) 8,000 以上 12,000 未満 12,000

にかかるコストをまかなえればよいという発想で安い運賃をオファーし 古紙 スクラップ 穀物 パルプなどの輸送を行っていたという話を聞かせていただいたことがある その際にはコンテナ回送の代わりに運賃を極端に低くして貨物を運んだり リーファーコンテナでも電源を入れずにドライコンテナと同じようにして運用する

日本→米国NVOCC、日立物流がトップ10入りLogistics Today|国内最大の物流ニュースサイト

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2015 年 1 月 1 日時点 2015 年 4 月 1 日時点 China Shipping (CSCL)/UASC VSA CKYHE 9.4% grouping (Cosco/K Line/Yangming /Hanjin/Evergr een) 25.2% Other services 0

日本の国際競争力調査

年 年 に設定した 世界合計 の輸出金額は 年 3 兆 2,310 億ドルから 年 6 兆 1,930 億ドル 年 14 兆 6,520 億ドルと 4.5 倍に拡大した後 年秋のリーマンショックを契機として 2009 年には前年の約 3/4 に急激に落ち込み その後 徐々に回復が進み 年 16 兆

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通期 連結の売上高 営業利益 経常利益としては 過去最高 のれん及び固定資産に係る減損損失を特別損失として 517 億円計上 当期純利益が 3 月 30 日付での予想数値より増加したのは 予想数値公表時の見込み額と比べ 最終決算数値により確定した減損損失額が 53 億円 減少したことによる 事業環境

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Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ

る 韓国の大田には米国キンバリー クラーク社の製品である ハギーズ の工場があるため おもにそれが輸入されているものとみられる 07 年から 12 年までは韓国からの輸入量が日本からの輸入を上回る状況が続いてきた しかし 13 年と 14 年には日本からの輸入が急激に増加し 韓国を逆転した しかも

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MRIニュース | スマート・ロジスティクス研究会 企画提案書

2017 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,295, ,035, ,205, ,578, ,294, ,346, ,681, ,477

特許庁工業所有権保護適正化対策事業

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東アジアへの視点

ぶり ( 冷凍したフィレ ) の輸出 2011 年は 数量 価額ともに過去最高 平成 24 年 11 月 21 日 門司税関 はじめに ぶり は 刺身 寿司 照り焼きなど日本の食卓には欠かせない食材の一つですが 近年 その ぶり ( 冷凍したフィレ ) の輸出が増加しています 2011 年全国税関別

( 外航 ) 就航船舶運航便数船名航路寄港地積荷運航会社代理店船種 大連 - 青島 - 福山 - 高松 - 水島 ( 月 )- 広島 - 大連 - 青島 上海 - 福山 - 水島 ( 火 )- 高松 - 岩国 - 上海 上海 - 福山 - 水島 ( 金 )- 広島 - 徳山 - 上海 化学薬品石材

日本海側拠点港の対象 < 対象港湾 > 日本海側に存在する国際拠点港湾及び重要港湾 26 港 < 対象機能 > 1. 輸送モード 国際海上コンテナ 国際フェリー 国際 RORO 船 外航クルーズ( 定点クルーズ 背後観光地クルーズ ) 国際定期旅客 2. 貨物 原木 その他の貨物 資料 : 国土交通

2014年度 日本の国際競争力調査結果

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トマトの輸入 2011 年門司税関は数量 価額とも全国シェア第 1 位 平成 24 年 6 月 20 日 門司税関 はじめに FAO( 国連食糧農業機関 ) の統計データによると 世界のトマト生産量 (2010 年 ) は 約 146 百万トンで 野菜の生産量の中では常にトップクラスを維持しています

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参考資料 我が国物流システムの海外展開について 物流審議官部門 平成 27 年 6 月 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism


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表紙-裏表紙-低

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43


( ポスト冷戦研究会 ) 東アジアにおける製造業の発展と構造変化-1990 年代以降の電気 電子産業と重工業における生産と貿易構造の分析を通じて- 藤井洋次 ( 関東学院大学非常勤 ) 1990 年代までの東アジア諸国 地域 (NIES ASEAN 中国) の発展は 日米を中心とした

リサーチ Press Release 報道関係者各位 2015 年 10 月 27 日 アウンコンサルティング株式会社 インバウンド PPC 取組み状況調査台湾 旅行業界編 ~ 日系企業のインバウンド取組み状況は?~ アジア 8 拠点で SEM( 検索エンジンマーケティング ) サービス インターネ

第 2 四半期累計として 連結の売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益とも 過去最高 上期で初の売上高 1 兆円を達成 4 月 27 日に発表した連結業績予想数値との比較でも それぞれプラス 事業環境に関する認識と確認 ( 物流業界の状況 ) 国内外ともに 景気の回復基調は続き 荷動きは おおむね

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2016 年 10 月 31 日 各位 社名 代表者名 問合せ先 株式会社村田製作所代表取締役社長村田恒夫 ( コード :6981 東証第 1 部 ) 広報室長生嶌匠 (TEL ) ソニー株式会社からの電池事業の取得に関するお知らせ 株式会社村田製作所 ( 以下 当社 といい

資料 2 平成 27 年度の政策対話等の実施実績及び予定について ( 未定稿 ) 1. 概要 平成 27 年度は 以下の取組につき 各国の状況に応じ組み合わせて実施 (1) 各国との政策対話の実施 (2) 対話の場を活用した 我が国食関連産業と先方政府 先方民間企業のとの情報共有 マッチングの促進

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沖縄をハブとしたヤマト運輸の東アジア物流戦略

インド 12 3 エビ イカ オーストラリア 13 3 マグロ エビ フィリピン 14 1 マグロ カツオ エビ アイスランド 15 1 その他の魚 ハリバット 魚卵 スペイン 16 1 マグロ タコ マルタ 17 1 モロッコ 18 1 タコ イカ モーリタニア 19 1 タコ ニュージーランド

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前回の御指摘概要 1 CY カットタイムの短縮 < 諸外国の現状 > 北米 欧州等が 24 時間をルール導入 北米向け貨物の書類のカット日はタイが 3 日前 台湾 3 日前 ベトナム 48 時間 南中国 香港 48 時間 韓国 48 時間 ( 日本は書類 貨物共に 3 日前 ) 荷主からもらったデー


,112 1,630 1,992 1,879 2,674 3,912 はじめに ア

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目次 1. 大阪港の概要 1 大阪港の概要 大阪港の位置 大阪港の取扱貨物量 外貿コンテナ貨物の取扱状況 大阪港の再編計画 2. 対象事業の概要 5 整備目的 事業の主な経緯 整備対象施設の概要 事後評価に至る経緯 3. 費用対効果分析 7 便益項目の抽出 需要の推計 便益計測 荷主の輸送コストの削

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< 目次 > 概要 1 1. 香港 2. 台湾 3. 韓国 4. 中国 5. シンガポール 6. マレーシア 7. ブルネイ 8. インドネシア 9. タイ 10. ベトナム ミャンマー 12. フィリピン 13. インド 14. 中

The Sanwa Bank Limited

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DHL FedEx DHL KWE KUEHNE+NAGEL PANALPINA FedEx UPS TOLL DB SCHENKER SG CEVA

ご参考資料 オーナー経営者経営者の意識調査 - 概要 - 調査期間 2003 年 9 月 1 日 ~10 月 31 日 調査機関日本では ASG グループが本調査の主体になり 日経リサーチ社に調査を委託した 調査の一貫性を保つために 各国のデータの取りまとめは 国際的な調査機関である Wirthli

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資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

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B 輸出についてお伺いします 輸出を行っている方 ( A-1 で 1 直接輸出 2 間接輸出 のいずれかを回答 ) B-1 現在, 主力の輸出先となっている国 地域と, 今後重視又は検討している国 地域を下記の選択肢から 選び, それぞれ上位から記載してください 該当がない場合は, 直接, 回答欄に

目 次 1 はじめに 1 2 経営理念 1 3 基本方針 2 4 経営目標 3 5 経営環境の認識 4 6 中期的重要施策と推進策 5 2

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2007年12月10日 初稿

新興国市場開拓事業平成 27 年度概算要求額 15.0 億円 (15.0 億円 ) うち優先課題推進枠 15.0 億円 通商政策局国際経済課 商務情報政策局生活文化創造産業課 /1750 事業の内容 事業の概要 目的 急速に拡大する世界市場を獲得するためには 対象となる国 地

近畿圏における電気機器の貿易動向 平成 24 年 10 月 22 日大阪税関調査統計課 貿易額推移 近畿圏における電気機器の貿易額は 2000 年に初めて輸出額が 3 兆円を突破し 輸入額が 1 兆円を突破しました 輸出額は 2001 年に一旦減尐しますが その後は右肩上がりで増加し 2005 年に

コンテナ戦略港湾に寄港する欧州基幹航路を週3便に増やす し 阪神国際港湾株式会社が設立され 同年11月28日に国土 とともに 北米基幹航路のデイリー寄港を維持 拡大する こ 交通大臣が同社を港湾運営会社として指定した同年12月26 とを設定し 概ね10年以内に 国際コンテナ戦略港湾におい 日には同社

2017年第3四半期 スマートフォンのグローバル販売動向 - GfK Japan

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2015/06/10( 水 ) 物流政策アドバイザリー会議 資料 1-4 日系物流事業者の 海外展開の課題 ( 一財 ) 運輸政策研究機構運輸政策研究所

欧米系物流事業者との競合状況 (1) 8.0% 東アジア域内航路におけるシェア (%) 7.0% 6.0% 5.0% 4.0% 3.0% 2.0% 1.0% 0.0% 7.1% 6.5% 5.5% 4.4% 4.2% 4.0% 3.1% 2.7% 2.6% 2.5% 1.9% 1.2% 1.0% 日系のシェア合計 9% 0.3% 0.3% 0.1% 0.1% 0.1% 0.1% Gemadept/K Line Bien Dong/MOL NYK/RCL MOL/RCL K Line NYK/Siam Paetra K Line/Wan Hai NYK K Line/NYK KMTC ( 韓国 ) MSC ( スイス ) COSCO ( 中国 ) APL ( アメリカ ) MOL SITC ( 香港 ) OOCL ( 香港 ) Wan Hai ( 台湾 ) MCC Transport ( デンマーク ) Evergreen ( 台湾 ) 図東アジア域内航路における船腹量の供給シェア (2013 年 ) Source: 世界のコンテナ輸送と就航状況 2013 年度 日本郵船調査グループ 2

欧米系物流事業者との競合状況 (2) 2012 年における交通 ロジスティックス部門の市場ポジション Worldwide air freight Worldwide ocean freight Worldwide contract logistics (based on t) (based on TEU) (based on revenue) 1 DHL 1 Kuehne+Nagel 1 DHL 2 DB Schenker 2 DHL 2 CEVA Logistics 3 Kuehne+Nagel 3 DB Schenker 3 Kuehne+Nagel 4 Panalpina 4 Panalpina 4 Norbert Dentressangle 5 DB Schenker Source: 2013 Deutsche Bahn Group Annual Report 3

欧米系物流事業者との競合状況 (3) Deutsche Post DHL KUEHNE+NAGEL DB Schenker 日本通運郵船ロジスティクス近鉄エクスプレス阪急阪神エクスプレス日立物流グループ西日本鉄道日新商船三井ロジスティクスケイラインロジスティックスホンダロジスティクス鈴与ジュピター ジャパンヤマトグローバルロジスティクスジャパン三菱倉庫山九 DHLグローバルフォワーディングジャパンエイチアンドフレンズ GTLジャパン三井倉庫エクスプレス三井倉庫日本トランスシティ南海エクスプレス住友倉庫上組伊藤忠ロジスティクス三井物産グループニチレイロジグループ鴻池運輸 OCS NECロジスティクス SGホールディングス 38 35 30 25 23 23 22 19 16 13 13 13 12 12 12 10 10 10 10 10 10 50 104 159 各社 Annual Report DHL は 2014 年 KUEHNE+NAGEL は 2012 年 DB Schenker は 2014 年 日刊 CARGO 臨時増刊号 海事プレス社日系はすべて 2013 年 0 50 100 150 200 進出国数図物流事業者の進出国数の比較 4

欧米系物流事業者との競合状況 (4) 600,000 アジア売上げ高 (100 万円 ) 500,000 400,000 300,000 200,000 100,000 0 2012 2013 2012 2013 2012 2013 Kuehne+Nagel DB Schenker 日本通運 図大手物流企業のアジア地域における売上高 ( 推計値 ) の比較 Source: 各社 Annual Report 5

物流企業ヒアリング調査 日系物流企業 6 社 欧米系物流企業 3 社にヒアリング調査を実施 ASEAN の位置付け 日系物流企業 取引先である日系荷主の ASEAN 展開に伴い自社も進出 欧米系物流企業 グローバル物流の一部として ASEAN を位置付けている ASEAN における取引相手 日系と欧米系の比較 日系荷主の貨物は取られていない ASEAN では日系荷主が強いので日系物流企業が有利 ASEAN 域内や日本向けでは欧米系物流企業に負けないが 欧州向けでは敵わない 日系の強みとして コストは高くとも 高品質できめ細かいサービスを提供 IT システムについても荷主のニーズを満たす水準を維持しており 欧米系にそれほど劣るものではない. 貨物は欧州の荷主や欧州航路が主体 日本発の輸出貨物は国内サプライヤーからの集荷があるので 日本系物流事業者が強い ヨーロッパ発日本着の貨物 ASEAN と欧州間の貨物は総じて欧州系フォアワーダーが強い 欧州系の強みは 巨額の投資によるグローバルな IT システムの構築や KPI の設定による最適物流の実現 規模の利益の追求による価格競争力の向上など 日系物流企業は競争が少ないため物流費用が総じて高い 6

荷主ヒアリング調査 (1) 調査概要 日系荷主企業 6 社 欧米系荷主企業 4 社にヒアリングを実施取り扱う品目によって 物流への考え方が異なると考えたため 可能な限りさまざまな業界にヒアリング日系物流企業に対する評価など < 日系荷主 6 社 > 1 自動車 2 電機 ( 空調機器 ) 3 精密機械 4 衛生陶器 5 アパレル 6 冷凍食品 < 欧米系荷主 4 社 > 1 家電 ( 照明 ) 2 医療機器 3 消費財 4 ヘルスケア製品 7

ヒアリング調査 (2) 日系物流事業者の課題 提案力がない ( 要求されたことに対しては対応する ) 物流のプロとして どうすれば物流の効率化が実現できるのか 提案してほしい ( 荷主も何でもわかっているわけではない ) 数値による報告がない 欧米系荷主への知名度が低い ( 数値による実績の売り込みが無いため 入札の対象にならない ) 日系荷主の中にも国際入札を導入し 非日系とも取引し始めている荷主企業もある ( 日系との取引にこだわるつもりはない という意見も多い ) 世界戦略を描けるような高度なロジスティクスに関する知識を持ったマネジメント層を担う人材が不足している 8

今後求められるビジネススタイルとは? 日本型オートクチュール型すり合わせ型 欧米型プレタポルテ型プラットフォーム型 9

現地パートナーの底上げの必要性 10

提言 今後の検討内容 国際物流認証制度の具体化目指すべきビジネススタイルに応じた制度設計日系と欧米系を共通の指標で評価 日系の強みを 見える化 日系物流事業者は 日本型 を基調にするとしても 欧米型 の強みを取り入れることが求められるのではないか 高度なロジスティクスに関する知識を持った人材の育成 確保 KPIの設定 IT 投資の拡大など 政府にも日系物流事業者の国際展開の支援を要望人材育成 : 大学や大学院でのロジスティクス教育 研究国際物流マイスターなどの資格制度の創設政府間交渉で日系事業者の競争環境を整備外資規制 代理店規制 税関 平等取扱など法制度の改善アセアン諸国の物流の定点観測 自由物流圏の設定

今後の検討内容 (1) アジア圏における国際物流の動向と物流システムの構築に関する研究 背 景 1) アセアン諸国を含むアジア経済圏全体の経済成長 ( 国際水平分業の進展 中間層の拡大による消費の拡大 ) 2) 我が国が持続的に成長を遂げていくためにはアジアの成長を取り込むことが重要 3) そのためには 国際物流に携わる企業がその主導のもとに構築する強力なロジスティクスシステムが必要不可欠 主な検討項目 1) アジア圏の国際物流動向に関する分析 2) アジア圏の国際物流データベースの構築 3) アジアの成長を取り込むための物流サービスのあり方について提言 対象国 地域 調査期間 東アジア ( 日中韓台 ) アセアン (10 ヵ国 ) インド スリランカ パキスタン バングラディシュ 平成 25 年度 ~ 平成 27 年度 アジア物流の見える化 12

今後の検討内容 (2) アジア域内の貿易経路 ( 上位 10 経路 ) 自動車部品 (HS8708, 単位 : トン ) 2003 年は日本発着が上位を占めていたが 2013 年では水平分業の進展によりアジア発着が増加している 2003 年 2013 年 出典 : UN Comtrade アジア域内航路船腹量 13

今後の検討内容 (3) 東アジア域内航路 (2014 年 6 月時点 ) におけるコンテナ船の港間船腹量上位 50 位 東アジア域内航路 ( コンテナ船 ) のハブは上海や釜山ではなく 香港とシンガポールとなっている データベースの構築 14

今後の検討内容 (4) 荷主 港湾経路の把握北米航路において タイに立地する自動車部品メーカーが利用する港湾は 2003 年ではバンコク港発 レムチャバン港 ( 母船積港 ) が多くなっているが 2013 年ではレムチャバン港発が多くなっている 2003 年 船社 MT TEU 出発港母船積港物流会社港からの距離 A 社 1,994 594 バンコク香港 レムチャバン G 社 30.65km B 社 478 164 バンコク 香港 レムチャバン H 社 47.72km C 社 210 10 バンコク レムチャバン I 社 7.59km D 社 120 21 バンコク レムチャバン J 社 69.36km E 社 6 14 レムチャバン レムチャバン K 社 43.17km 2013 年 船社 MT TEU 出発港母船積港物流会社港からの距離 L 社 2,262 446 レムチャバンレムチャバン Q 社 141km M 社 1,330 265 レムチャバン香港 R 社 9km N 社 1,447 335 レムチャバンレムチャバン S 社 156km O 社 1,057 172 レムチャバンレムチャバン シンガポール 高雄 T 社 2km P 社 524 152 レムチャバンレムチャバン U 社 30km Zepol Trade IQ 15

今後の検討内容 (5) データベースの内容 1) 貿易 OD 表データーベース : UN-Comtrade( 国連貿易統計 ) 等を用いた OD 表 2) 荷主 港湾経路情報 :Zepol Trade IQ ( 米国通関データ ) を用いた経路 3) 物流輸送サービス ( 供給量 ) に関する情報 : 方面別船腹量 (MDS データ ) 方面別の航空便数 (OAG データ ) 4) 物流インフラに関する情報 ( 海上 航空 陸上輸送 ) 5) 荷主 物流企業の各国進出数に関する情報 6) 手続き 制度 規制に関する情報 ( 通関 外資規制等 ) 16