PC 鋼材の特性と種類... 1 1 PC 鋼材の特性 2 PC 鋼材の種類 PC 鋼材の製造工程... 2 PC 鋼より線の諸規格... 3 1 日本工業規格 (JIS G 3536-214) 2 フレシネー工法規格 (HTS-27) 3 アンボンド PC 鋼より線の仕様 ( 住友仕様 ) 4 内部充てん型エポキシ樹脂被覆 PC 鋼より線 (ECF ストランド ) の仕様 ( 土木学会規準 JSCE-E 141-21) 5 プレグラウト PC 鋼より線の仕様 ( 土木学会規準 JSCE-E 145-21) 6 旧国鉄規格 PC 鋼より線の荷姿... 6 PC 鋼より線の取り扱いについて... 7 1 運搬 保管 2 配筋前の作業および加工 3 配筋ならびに応力導入 PC 鋼より線用部品... 7 繰り返し使用グリップの取扱いについて... 1 1 繰り返し使用グリップの取扱い 2 繰り返し使用グリップの手入れ DW ストランドシステム... 11 1 MA システムの特長 2 MC システムの特長 緊張機器... 13 1 SM 工法用緊張機器 2 DW 工法用緊張機器
PC 鋼棒の諸規格... 15 1 一般 PC 鋼棒 ( 丸鋼棒 )JIS 規格 (JIS G 319-28) 2 ディビダーク工法用 PC 鋼棒規格 3 総ねじ PC 鋼棒 ( ゲビンデスターブ ) 規格 4 PC 鋼棒の特性 5 プレグラウト PC 鋼棒の仕様 ( 土木学会規準 JSCE-E 145-21) PC 鋼棒の取扱いについて... 17 1 運搬 保管 2 配筋前の作業および加工 3 配筋ならびに応力導入 PC 鋼棒用部品... 18 1 一般 PC 鋼棒用部品 2 ディビダーク鋼棒用部品 3 ゲビンデスターブ用部品 資料集 (PC 鋼より線 )... 19 1 リラクセーションに及ぼす温度の影響 2 温度上昇による機械的性質の変化 3 高温下における強度低下例 4 ガス切断による影響範囲 5 曲げ引張りの影響 6 大気中暴露による性能低下 7 φ9.4pc 鋼線 : 引張応力作用下におけるせん断強さ例 資料集 (PC 鋼棒 )... 21 1 PC 鋼棒の応力度 伸び曲線図 2 高温における機械的性質の変化 3 ガス切断による影響長さ 4 塑性曲げ加工の影響 5 PC 鋼棒ねじ部角度定着引張試験結果の一例 6 PC 鋼棒 (A 種 ) ねじ部 2 方向繰返し角度定着試験結果 7 PC 鋼棒 カップラー嵌合長さと破壊荷重との関係 8 PC 鋼棒 φ23 ナット嵌合長さと破壊荷重との関係 9 PC 鋼棒 φ23a 種 : 引張応力作用下におけるせん断強さ 1 アークストライク径と引張強度低下の傾向 (φ26 鋼棒の場合 )
21 世紀の新しい可能性 住友電工スチールワイヤーの PC 技術力 プレストレストコンクリート (PC) 技術は 1951 年 ( 昭和 26 年 ) に我が国初のPC 橋が建設されて以来着実に成長して参りました この間 PC 技術の適用用途はめざましい広がりを見せ 橋梁構造も大きく進化を遂げております 住友電工は 我が国唯一の総合 PC 鋼材メーカーとして 半世紀を越えて高度な技術力と実績を培い PC 技術の向上と普及に微力ながら努めて参りましたが 22 年 ( 平成 14 年 ) こうしたハイテクノロジーとノウハウを受け継いで住友電工スチールワイヤーが新たに発足しました 住友電工スチールワイヤーでは 長年培われたPC 鋼材製造の基幹技術をベースとして防食 PC 鋼材や各種定着システム 施工機材も取りそろえ 力強い施工サポート体勢を整えています より高度な技術によって更なる高耐久性とコストダウンを求めて 住友電工スチールワイヤーのPC 技術が未来の新しいPC 構造物の可能性を開いて参ります
PC 鋼材の特性と種類 1 PC 鋼材の特性 PC 鋼より線 1 弾性限 降伏点強度が高く 大きい引張強さを有すること 2 破断時の伸びが大きいこと 3リラクセーションが小さいこと 4 品質が均一なこと 5 鋼より線に癖がなく 伸直性が良く また可とう性の良いこと 6コンクリートに対する付着性が良いこと PC 鋼棒 1 弾性限 降伏点強度が高く 大きい引張強さを有すること 2 破断時の伸びが大きいこと 3リラクセーションが小さいこと 4 品質が均一なこと 5ストレッチング方式の為 全数の強度保証が行なわれること 6ねじ部の耐荷性能が優れていること 2 種 PC 鋼材の種類 類サイズ 形状 2 本より PC 鋼より線 2.9 2 本より 3 本より PC 鋼より線 2.9 3 本より PC 鋼より線 7 本より PC 鋼より線 9.3 15.2 19 本より PC 鋼より線 17.8 21.8 19 本より PC 鋼より線 28.6 丸鋼棒 23. 36. PC 鋼棒 総ねじ PC 鋼棒 ゲビンデスターブ 23. 36. プレグラウト PC 鋼棒 丸鋼棒 32. 7 本より PC 鋼より線 12.4 15.2 アンボンド PC 鋼より線 19 本より PC 鋼より線 17.8 21.8 19 本より PC 鋼より線 28.6 プレグラウト PC 鋼より線 19 本より PC 鋼より線 17.8 21.8 19 本より PC 鋼より線 28.6 エポキシ PC 鋼より線 (ECF ストランド ) 7 本より PC 鋼より線 9.3, 12.7, 15.2, 15.7, 17.8, 21.8 ポリエチレン被覆エポキシ PC 鋼より線 (PE 被覆型 ECF ストランド ) 7 本より PC 鋼より線 12.7, 15.2, 15.7 1
2 PC 鋼材の製造工程
PC 鋼より線の諸規格 1 種 日本工業規格 (JIS G 3536-214) 類記号 2 本より線 異形 3 本より線 SWPR2N SWPR2L SWPD3N SWPD3L 径 径差引張試験許容差 ( 芯線 側線 ).2% 永久伸び最大試験力 に対する試験力 kn 以上 kn 以上 伸び % 以上 リラクセーション値 (2.92 本より ) 2.9 ±.3 22.6 25.5 8. 2.5 13.21 14 1,91 2.93 本より 2.9 33.8 38.2 8. 2.5 19.82 156 1,91 N % 以下 L 公称断面積 2 単位 強度レベル 質量 N/ 2 kg/km 以上 7 本より 9.3 9.3 +.4 {.2.5 以上 75.5 88.8 8. 2.5 51.61 45 1,72 SWPR7AN SWPR7AL 7 本より 1.8 7 本より 12.4 1.8 12.4 +.4 {.2 { +.4.2.7.8 12 136 12 16 8. 8. 2.5 2.5 69.68 92.9 546 729 1,72 1,72 P C 鋼より線 7 本より線 SWPR7BN SWPR7BL 7 本より 15.2 7 本より 9.5 7 本より 11.1 7 本より 12.7 7 本より 15.2 15.2 9.5 11.1 12.7 15.2 +.4 {.2 +.4 {.2 +.4 {.2 { +.4.2 +.4 {.2.8.5.7.8.8 24 86.8 118 156 222 24 12 138 183 261 8. 8. 8. 8. 8. 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 138.7 54.84 74.19 98.71 138.7 1,11 432 58 774 1,11 1,72 1,86 1,86 1,86 1,86 19 本より 17.8 17.8 { +.6.25 33 387 8. 2.5 28.4 1,652 1,86 19 本より線 SWPR19N SWPR19L 19 本より 19.3 (19 本より 2.3) 19 本より 21.8 19.3 2.3 21.8 +.6 {.25 +.6 {.25 +.6 {.25 387 422 495 451 495 573 8. 8. 8. 2.5 2.5 2.5 243.7 27.9 312.9 1,931 2,149 2,482 1,86 1,81 1,81 19 本より 28.6 28.6 +.6 {.25 87 949 8. 2.5 532.4 4,229 1,78 注 7 本より線および 19 本より線の径はより線の外接円の直径とする リラクセーションの規格値は 1, 時間経過後の値を示す より線のよりの長さは 2 本より線及び異形 3 本より線では径の 24 32 倍 7 本より線及び 19 本より線は径の 12 18 倍 7 本より線 A 種は引張強さ 1,72N/ 2 級を B 種は 1,86N/ 2 級を示す ( ) の PC 鋼より線は ご検討される場合 事前にお問い合わせをお願いします 2.2% フレシネー工法規格 (HTS-27) 種 類 永久伸びに対する試験力 kn 以上 引張試験 最大試験力 kn 以上 伸び % 以上 1 時間値 % 以下 リラクセーション試験 12 時間値 % 以下 1 時間値 % 以下 破断後絞り試験絞り % 以上 心線のねじり試験回転回以上 7 本より 12.7 156 183 1.5 2. 2.5 3 3 7 本より 15.2 222 261 1.5 2. 2.5 3 3 19 本より17.8 33 387 1.5 2. 2.5 3 3 19 本より19.3 387 451 1.5 2. 2.5 3 3 19 本より21.8 495 573 1.5 2. 2.5 3 3 19 本より28.6 87 949 1.5 2. 2.5 3 3 注 他の試験項目については フレシネー工法規格 HTS-27 による 3
3 種 アンボンド PC 鋼より線の仕様 ( 住友仕様 ) 類 7 本より線 径 最大 試験力 kn 以上.2% 永久伸びに対する試験力 kn 以上 基本外径 被覆標準厚さ アンボンド 参考標準グリース単位質量標準質量 kg/km kg/km 被覆材標準質量 kg/km 12.7 183 156 16.2 1.25 864 35 55 15.2 261 222 18.7 1.25 1,219 5 68 ポリエチレンシースの特性 項目 試験方法 特性値例 密度 (kg/m 3 ) JIS K7112 944 引張破壊応力 (MPa) 引張破壊呼びひずみ (%) デュロメーター硬さ ( ショアD) JIS K6922-2 23.7 JIS K6922-2 62 JIS K7215 64 17.8 387 33 21.8 1.5 1,797 6 85 ビカット軟化点 ( ) JIS K726 118 19 本より線 19.3 451 387 23.3 1.5 2,91 7 9 21.8 573 495 25.8 1.5 2,662 8 1 耐寒性試験 ( ) グリースの特性 JIS K7216-7 以下 28.6 949 87 33.3 1.5 4,517 149 139 項目 試験方法 特性値例 ちょう度 (25, 6 回 ) JIS K222 283 滴点 ( ) JIS K222 23 銅板腐食 JIS K222 合格 4 内部充てん型エポキシ樹脂被覆 PC 鋼より線 (ECF ストランド 7 本より 1 ) の仕様 種別 呼び径 kg/km エポキシ被覆厚 μm 強度レベル N/ 2 最大試験力 kn.2% 永久伸びに対する試験力 kn 伸び % リラクセーション (1,hr 後 ) % 参考標準単位重量 2 kg/km 9.3 3.8 1,72 88.8 75.5 6.5 435 JIS 規格強度品 12.7 1,86 183 156 15.2 4 1,2 4 1,86 261 222 4 9 5 2.5 6 813 6.5 2.5 6 1,155 6.5 高強度ストランド 15.7 7 2,23 335 285 6.5 1,238 17.8 7,8 2,4 387 33 6.5 1,571 21.8 7,8 2, 573 495 6.5 2,334 1: 土木学会規準 ( 案 )JSCE-E141 に準拠し エポキシ樹脂の確実な内部充てんが可能な 7 本よりとしている 2: 被覆後重量の参考値 3:9.3 ECF ストランドはプレテンション工法用のみで使用 4:1 断面内の各クラウン部 ( 図 1) 5:1 断面内の全クラウン部 (6 ケ所 ) の平均 6: 低リラクセーション ECF ストランドは化学成分が JIS G 3536 の規定とは異なるため ご採用に当たっては予めその点にご注意ください 7: 高強度 ECF ストランドは化学成分が JIS G 3536 の規定とは異なるため ご採用に当たっては予めその点にご注意ください 8:9.3 17.8 21.8 は現在 付着型が標準仕様であり その他の仕様をご希望の場合は事前に弊社までお問い合わせください 4
5 プレグラウト PC 鋼より線の仕様 ( 土木学会規準 JSCE-E 145-21) シース径 凸部 凹部 凹凸の差 リブ部 ( 標準値 ) ( 標準値 ) 以上 以下 凸部シースの厚さ 以上 参考標準単位質量 kg/km 19 本より17.8 25.±2. 2.5 +2. 1.5.5 31. 1. 1,88 19 本より19.3 26.±2. 21.5 +2. 1.5.5 33. 1. 2,18 19 本より21.8 29.±2. 24.5 +2. 1.5.5 36. 1. 2,79 19 本より28.6 36.±2. 31.5 +2. 1.5.5 45. 1.2 4,52 プレグラウト PC 鋼材用湿気硬化型エポキシ樹脂の特性 試験項目試料加温条件頻度品質規定 粘度 湿気硬化型エポキシ樹脂に 重量比で2% の水を添加し5 分間撹拌したもの 9 48 時間 樹脂製造ロットごとに 1 回 15Pa s 以上 6Pa s 以下 デュロメーター D 硬さ 硬化収縮率 定められた期間内に製造されたロットから任意に抽出 85 95%RH 8 時間 85 95%RH 8 時間 定期試験 (1 年 1 回以上 ) 定期試験 (1 年 1 回以上 ) タイプD 5 以上 1.% 以下 プレグラウト PC 鋼材用熱硬化型エポキシ樹脂の特性 ポリエチレンシース用樹脂の特性 試験項目樹脂タイプ加温条件頻度 常温 8 15 時間 品質規定 試験項目品質規定試験方法 密度 942kg/m 3 以上 JIS K7112 ちょう度 暑中高温 8 3 時間 9 45 時間 樹脂製造ロットごとに1 回 3 以上 引張破壊強さ 2MPa 以上 JIS K6922-2 引張破壊呼びひずみ 3% 以上 JIS K6922-2 超高温 95 45 時間 デュロメーター D 硬さ 6 以上 JIS K7215 常温 8 75 時間 ビガット軟化点 115 以上 JIS K726 デュロメーター D 硬さ 暑中高温 8 15 時間 9 15 時間 定期試験 (1 年 1 回以上 ) タイプD 5 以上 耐寒性 6 以下 JIS K7216 超高温 95 15 時間 硬化収縮率 定期試験 (1 年 1 回以上 ) 1.% 以下 6 旧国鉄規格 2.93 本よりPC 鋼より線規格機械的性質直径最大試験力 kn 以上.2% 永久伸びに対する試験力 kn 以上 伸び % 以上 2.9±.3 38.2 33.8 インデントの形状 ピッチ くぼみの深さ 線方向径 以上 円周方向径 以下 5.±1.5.13±.5 1.5 5
PC 鋼より線の荷姿 2 本より 3 本より PC 鋼より線荷姿 あや巻き 径 標準外径 A 標準内径 B 標準幅 C 標準単重 kg 2.92 本より 95 735 7 4 2.93 本より 1,3 735 73 63 PC 鋼より線 (7 本より ) 荷姿 センタープル方式 ( 整列巻き ) 径 標準外径 A 標準内径 B 標準幅 C 標準単重 kg 9.3 1,1 74 75 1,8 2 t もの 1.8 1,1 74 75 2, 12.4 1,1 74 75 2, 12.7 1,1 74 75 2, 15.2 1,25 96 75 2, 9.5 1,25 74 75 2,9 3 t もの 11.1 1,25 74 75 2,9 12.7 1,25 74 75 3, 15.2 1,4 96 75 3, 注意事項 開梱する前に必ず引き出し方向のマークを確認してください 逆方向からの引き出しは 引き出し不良の原因となります 6
PC 鋼より線の取り扱いについて 1 2 3 特にご注意願いたいこと 1 適切な定着装置をご使用ください 2 緊張力の管理を十分に行なってください 3PC 鋼より線に溶接すること およびアークを飛ばすことは絶対に避けてください 運搬 保管 運搬荷役に際しては投げおろしたり 引きずったりしないようご注意願います 保管に際しては損傷防止および防食 防錆のため地面に直接置かず必ず枕木などの上に置き さらに雨露にさらされないようご配慮ください 配筋前の作業および加工 緊張後の余尺長を切断する場合はグラインダーカッターをご使用ください やむなくガス切断される時は定着具より鋼材径の1.5 倍以上離れた箇所で切断してください 溶接 加熱 局部的な折り曲げは絶対に行なわないでください 配筋ならびに応力導入 PC 鋼より線の種類にあった定着具 機器を使用し 正しくセットしてください 緊張中は 危険ですのでジャッキの後に立たないようにご注意ください PC 鋼より線用部品 繰り返し使用グリップ ( プレテン用 ) メスコーン A B オスコーン a b 質量 kg/ 個 繰り返し用 ( プレテン用 ) 9.3, 9.5 37 35 39 23.23 1.8, 11.1 44 4 45 27.36 12.4, 12.7 52 45 53 31.6 15.2(A)(B) (B) 2.9 2 本より 6 33 55 28 62 35 38 18 1..15 2.9 3 本より 38 28 4 18.17 2 本より 3 本よりのオスコーンは2 枚刃となりますのでご注意願います ( 材質 : オスコーン :SCM415H メスコーン :SCM435H) 繰り返し使用フタ付グリップ ( プレテン用 ) A B 質量 kg/ 個 9.3, 9.5 78 35.42 1.8, 11.1 86 4.61 12.4, 12.7 98 45.9 15.2(A)(B) 11 55 1.5 2.9 2 本より 52.5 28.25 2.9 3 本より 63 28.25 2 本より 3 本よりのオスコーンは3 枚刃となり プレテングリップ用のオスコーンとは 異なりますのでご注意願います 繰り返し使用カップラー ( プレテン用 ) 質量 A B kg/ 個 9.3, 9.5 15 35.88 1.8, 11.1 12.4, 12.7 168 19 4 45 1.31 1.9 15.2(A)(B) 21 55 3.7 2 本より 3 本よりのオスコーンは 3 枚刃となり プレテングリップ用のオスコーンとは異なりますのでご注意願います フタ付グリップ ( プレテン用 ) ( 材質 : オスコーン :SCM415H メスコーン:SCM435H) カップラー ( プレテン用 ) ( 材質 : オスコーン :SCM415H メスコーン:SCM435H) 7
埋込用グリップ ( ポステン用 ) メスコーン オスコーン 質量 A B a b kg/ 個 12.4 12.7 43 4 4 26.2.37 埋込用 ( ポステン用 ) 15.2(A)(B) 48 45 45 31.53 17.8 6 5 58 36.79 19.3 65 55 65 39.5 1.5 21.8 75 65 75 44.5 1.72 28.6 9 8 9 55 3.12 ナット式グリップ ( ポステン用 ) A B 質量 kg/ 個 12.4 12.7 55 53.9 15.2(A)(B) 6 58 1.1 ( 材質 : オスコーン :SCM415H メスコーン:SCM435H) ナット式グリップ ( ポステン用 ) 17.8 7 68 1.4 B 寸法は参考値 19.3 75 7 1.7 21.8 85 85 2.9 28.6 11 11 5.6 カップラー G-G(Ⅱ)( ポステン用 ) より線径 A B 質量 kg/ 個 12.4 12.7 13 55 1.9 15.2(A)(B) 14 6 2.6 ( 材質 : オスコーン :SCM415H メスコーン :SCM435H) カップラー G-G(Ⅱ)( ポステン用 ) 17.8 17 7 3.8 19.3 18 75 4.6 21.8 2 85 6.8 28.6 26 97 9.6 カップラー G-G(Ⅲ)( プレグラウト PC 鋼より線用 ) より線径 A B 質量 kg/ 個 12.4 12.7 15.2(A)(B) ( 材質 : オスコーン :SCM415H メスコーン:SCM435H) カップラー G-G(Ⅲ)( プレグラウトPC 鋼より線用 ) 17.8 19.3 21 75 7. 21.8 235 85 1.3 28.6 26 97 15.4 G-G(Ⅱ) (Ⅲ) 型以外のカップラーもございますので用途をご検討のうえ ご相談願います ( 材質 : スリーブ :SCM435H) 圧着グリップ より線径 A B 質量 kg/ 個 圧着グリップ 12.4 12.7 55. 25.5.17 15.2(A)(B) 7. 3..28 17.8 1. 35..56 19.3 115. 38..76 21.8 135. 44.5 1.28 28.6 163. 57. 2.4 ( 材質 :S55C) 8
SM 工法用キャスティングプレート 7 本より線 19 本より線 PC 鋼より線 φ12.4 φ12.7 A B ( 注 ) 掲載サイズ A B C D E は各部品装着時の寸法とする その他の仕様については弊社にお問い合わせ下さい C D E 質量 kg/ 個 SM Y-13 6 12 8 83 62 1,19 φ15.2(a)(b) SM K-15 7 144 77 92 65.5 1,24 φ17.8 SM K-18 86.5 175 96 112 77 2,7 φ19.3 SM Y-19 91 19 12 125 8 4,65 φ21.8 SM K-22 95 23 125 125 8 5,5 SM 工法用固定端キャスティングプレート PC 鋼より線 A B C D 質量 kg/ 個 7 本より φ15.2 SM KF-15 7 144 93 58 1.4 19 本より φ17.8 SM/KF-18 86.5 175 11 71 2.2 SM 工法用固定端定着具 ( 組立後 ) PC 鋼より線 A B ø 7 本より φ12.7 SM F-13 7 96 M6 (φ15.2) (SM F-15) (8) (11) M6 (φ17.8) (SM F-18) (8) (148) M8 19 本より φ19.3 SM F-19 8 165 M8 φ21.8 SM F-22 1 195 M8 φ28.6 SM F-29 11 225 M8 SM 工法用リングアンカー PC 鋼より線 h L d 質量 kg/ 個 7 本より φ15.2 1 2 55 2.1 SM G-G(R) 19 本より φ17.8 1 185 6 4.9 弊社の PC 鋼より線のより方向はすべて S よりです Z よりの PC 鋼より線と接続して使用すると 互いのよりが戻って適切なプレストレスの導入ができなくなりますので 絶対にその組合せで使用しないでください 尚 弊社の PC 鋼より線を他社製の定着具や接続具 緊張機器との組合せでご使用になる場合は 予め弊社にご 相談下さい 場合によっては適合性の検証が必要となります 9
繰り返し使用グリップの取扱いについて 1 繰り返し使用グリップの取扱い 1 使用前に鋼材の寸法に適したグリップかどうかサイズを確認してください 2メスコーン内面及びオスコーン外面 ( テーパー面 ) にモリコート ( 二硫化モリブデン ) が塗布されているかどうか確認してください 塗布されていませんとオスコーン片がずれて定着され 緊張中に鋼材が破断する恐れやメスコーンからオスコーンが取り外せなくなる恐れがあります モリコート以外の物は使用しないでください 3 各オスコーン片がずれないように正確に合わせてください 4PC 鋼材を切断する時は グラインダーカッターを用いオスコーン端部からの余長を1としてください 5 緊張作業中および 緊張後にグリップや鋼材をハンマーなどで 叩いて衝撃を与えないよう注意してください 6 緊張時には緊張方向の延長線上に立たないようにし グリップ後部に適当な遮蔽板を立てて作業してください 正常な装着状況 ( オスコーンのずれ無 ) 正常な装着状況 ( オスコーンのずれ無 ) 不具合のある装着状況 ( オスコーン軸方向のずれ有 ) 不具合のある装着状況 ( オスコーン円周方向のずれ有 ) 2 繰り返し使用グリップの手入れ 1 使用するたびに メスコーン オスコーンともに付着している錆 塵埃などを取除いてください 特にオスコーンのねじ山部はPC 鋼材を把握する重要部分なので ワイヤーブラシなどできれいに掃除してください 2オスコーンの変形状況 オスコーンのねじ山部の摩耗 損傷程度を調べて継続して使用できるものを選別して下さい 継続して使用不可能と判断した場合は無理に使用せず廃棄してください 廃棄品と良品とが混同しないように注意してください 3 掃除後 メスコーン内面及びオスコーンの外面 ( テーパー面 ) にモリコートを塗付してください 尚モリコートはスプレー状のものが作業性において優れています 4 保管に当たっては塵埃および 水滴などが付着しないように専用の保管箱などに入れてください オスコ ンの清掃状況 1
DW ストランドシステム 1 1 MA システムの特長 定着体がコンパクトで配置が容易 2 定着体の組立が簡単 確実 3 信頼性の高いストランド1 本ずつのくさび定着 4 ジャッキの押込装置により バラツキの無い安定した定着が可能 5 マルチジャッキを用いた一括緊張が可能 6 ジャッキのウェッジ自動脱着装置により緊張施工が容易 ( 裸線 ) 7 エポキシ鋼材などの防食鋼材の適用が可能 詳細につきましては ディビダーク工法設計 施工マニュアル をご参照ください MA システム PC 鋼より線 システム 12S12.4 寸法 12S12.7 3S15.2 4S15.2 5S15.2 7S15.2 9S15.2 12S15.2 15S15.2 19S15.2 27S15.2 37S15.2 48S15.2 61S15.2 A φ18 φ12 φ15 φ15 φ18 φ18 φ222 φ25 φ28 φ315 395 45 495 B 59 49 49 49 48 59 74 84 94 12 15 17 18 C 125 8 9 9 125 125 18 2 22 24 35 38 45 D 34 18 225 225 34 34 47 515 58 7 7 8 85 E 1 φ7 φ45 φ55 φ55 φ65 φ75 φ8 φ9 φ95 φ15 φ13 φ15 φ175 F 159 126 126 126 148 16 163 166 171 29 218 (27) 2 (29) 2 1:Eはシース内径を表す 2:( ) 寸法は参考 単位 : 構成部品 ( 裸 PCストランド ) 構成部品名 材質 数量 備考 ウェッジ SCM415Hまたは相当品 (C15Pb) JIS G 452 DIN EN 1277 ストランド本数分 リブキャストアンカー FCD45-1 JIS G 552 1 アンカーディスク S45C JIS G 451 1 トランペットシース HDPE(SPCC) JIS K 6922 1 27S15.2のみSPCC グラウトキャップ SPCC 等 JIS G 3141 等 1 グラウト単管 SGP JIS G 3452 1 スパイラル筋 SD295A 以上 JIS G 3112 1 現場準備品 グラウトホース 現場準備品 シース 現場準備品 シースジョイント 現場準備品 構成部品は全サイズ共通 グラウトキャップはサイズによりSTK4 STKM13AまたはSS4を使用することがある 11
2 1 MC システムの特長 2 重構造のためケーブル切断によりケーブルと主要定着部品の交換が可能 2 ケーブルの一括引き込みによる工期短縮が可能 3 エポキシ鋼材の使用により 自由長部のPE 保護管の融着 組立 設置作業の省略が可能 自由長部のグラウト作業を不要とし 且つ信頼性の高い防食性能を確保 MC システムエポキシ PC ストランド MC タイプ定着具の寸法 ( エポキシ PC ストランド ) ケーブルサイズ A B C D E F G H Ⅰ () グラウトホース内径 MC12S15.2EP φ25 φ216.3 2 2 31 φ89 φ114 φ114.3 45 φ19 MC19S15.2EP φ3 φ258.6 2 22 32 φ114 φ14 φ139.8 45 φ19 MC27S15.2EP φ395 φ339.7 25 35 374 φ14 φ165 φ165.2 45 φ19 構成部品 ( エポキシPCストランド ) 構成部品名 材質 数量 備考 ウェッジ SCM415Hまたは相当品 (C15Pb) JIS G 452 DIN EN 1277 ストランド本数分 リブキャストアンカー FCD45-1 JIS G 552 1 アンカーディスク S45C JIS G 451 1 外トランペット HDPEまたは FCD45-1 JIS K 6922 JIS G 552 1 内トランペット体 HDPE JIS K 6922 1 グラウトキャップ SS4 等 JIS G 311 等 1 スペーサー HDPE JIS K 6922 1 内トランペットパッキン CR 1 グラウト注入治具 一般ポリエチレン管 2 種管他 JIS K 6761 他 1 グラウト止めスペーサー HDPE JIS K 6922 1 スパイラル筋 SD295A 以上 JIS G 3112 1 現場準備品 リセスチューブ 1 現場準備品 構成部品は全サイズ共通 グラウトキャップはサイズによりSTK4 STKM13AまたはSS4を使用することがある 12
緊張機器 1 SM 工法用緊張機器 SM 工法は 当社が開発したポストテンション工法のひとつで 昭和 48 年以来 橋梁の横締め用 PCタンク PC 舗装 PC 建築にとその応用分野を広げています φ12.4 φ15.2の7 本より φ17.8 φ28.6の19 本よりのPC 鋼より線を SM 工法用ジャッキを用いて1 本ずつ緊張 定着する工法です この工法では 下表及び写真に示すジャッキ及びポンプを緊張機器として 使用しています ジャッキ SMJ 型ジャッキ 機種 J-22 J-3 J-5 J-75 J-75L 適用サイズ 12.4 12.7 15.2 12.7EP 15.2EP 15.7EP 17.8 17.8 19.3 (2.3) 21.8 28.6 28.6 最大出力 (kn) 215 294 49 735 735 最大ストローク () 2 2 18 18 3 緊張受圧面積 (cm 2 ) 35.34 44.77 75.4 114.47 114.47 最高使用圧力 (MPa) 6.8 65.7 65.1 64.3 64.3 閉じたジャッキの長さ () 56 542 56 49 61 開いたジャッキの長さ () 625 65 64 67 91 先端径 () 65 65 85 99 99 最小つかみ長さ () 35 315 33 335 335 最大直径 () 114 141 172 19 19 質量 (kg) 19.5 28 58 69 88 ジャッキ内部摩擦ロス (%) 2 2 2 2 2 上記以外の機種もございますのでお問い合わせ下さい ジャッキ使用前には ジャッキ本体記載の数値をご確認下さい EP はエポキシ PC 鋼より線用を表します ポンプ ポンプ型番 SMP-MINI-N SMP-SEMI 最大圧力 (MPa) 7.6 7.6 電動機.4kW 1V 3P 2.2kW 22V 4P 吐出量 (l /min).35 2. 外形寸法 () 縦 34 横 41 高さ5 縦 8 横 63 高さ1 総質量 (kg) 57 11 標準ホース長は 6m となります SMP-MINI-N SMP-SEMI 13
2 DW 工法用緊張機器 ジャッキ DWJ-26A マルチストランド用ジャッキの形状 DWJ-11 DWJ-18 DWJ-26A DWJ-26B DWJ-3 DWJ-43A DWJ-43B 1 DWJ-5 1 DWJ-68 DWJ-86 DWJ-13 SMP-SEMI DWP-3.7 DWP-7.5B 適用ポンプ DWP-3.7 DWP-11 DWP-11 DWP-22 DWP-3.7 DWP-7.5A DWP-11 kn 最大出力 (tf) 179 (11) 1765 255 2942 (18) (26) (3) 4217 493 6669 8434 (43) (5) (68) (86) 12749 (13) 質量 kg 118 21 329 487 329 73 625 12 2475 32 緊張ラム受圧面積 cm 2 185 47.42 549.78 537.4 549.78 894.76 861.78 1237 1417.65 271.4 ストローク 25 25 25 25 25 25 25 3 3 25 A 254 34 49 41 49 52 485 592 74 89 B 343 445 53 575 53 77 6 82 185 1235 C 574 635 67 826 67 86 834 15 125 115 D 162 19 25 265 25 29 294 362 45 42 E 18 225 27 29 27 32 32 36 45 64 F 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 G 135 16 195 22 195 28 28 32 4 5 内部摩擦 % 2 4 適用ケーブル 12S12.4 3S15.2 22S15.2 12S12.7 15S15.2 37S15.2 48S15.2 4S15.2 12S15.2 12S15.7 19S15.7 27S15.2 7S15.2 19S15.2 48S15.2 61S15.2 5S15.2 37S15.2 9S15.2 1 DWJ-43Bは 緊張力を問わず27S15.2の緊張には適用できない ポンプ 機種 SEMIP-2.2 DWP-3.7 DWP-7.5A DWP7.5B DWP-11B DWP-22 最大圧力 (MPa) 7.6 49 59 65 64 47 電動機 2.2KW 3.7KW 7.5KW 7.5KW 11KW 22KW 吐出量 (L/min) 2 3.8 7 4.8 9.6 22.5 外形寸法 () ( 縦 横 高さ ) 846 6 1 735 58 865 783 58 956 75 75 175 875 115 1275 14 185 1321 質量 (kg) 15 15 28 285 56 72 標準ホース長 1m DWP-3.7KW ポンプ 14
PC 鋼棒の諸規格 1 一般 PC 鋼棒 ( 丸鋼棒 )JIS 規格 (JIS G 319-28) 鋼棒の種類 記号および機械的性質 種類記号 耐力 N/ 2 以上 引張強さ N/ 2 以上 伸び % 以上 リラクセーション値 % 以下 A 種 2 号 SBPR 785/13 785 1,3 5. 4. 1 号 SBPR 93/18 93 1,8 5. 4. B 種 2 号 SBPR 93/118 93 1,18 5. 4. C 種 1 号 SBPR 18/123 1,8 1,23 5. 4. 注 ) 耐力とは.2% 永久伸びに対する応力をいう 鋼棒の寸法およびねじ形状 平行部 ねじ部 種類 径 径の許容差 公称断面積 単価質量 kg/m ねじの呼び 外径 有効径 谷径 ピッチ 丸棒 23 23. 415.5 3.26 M24 2. 24. 22.71 21.835 2. 26 26..6 53.9 4.17 M27 2. 27. 25.71 24.835 2. 32 32. プラス側は規定しない 84.2 6.31 M33 2. 33. 31.71 3.835 2. 36 36. 1,18 7.99 M38 3. 38. 36.51 34.752 3. 注 1) 鋼棒長さはユーザーの指定によるものとし その寸法公差は +1とする 2) ねじ部長さはユーザーの指定によるものとし その寸法差は +1とする 3) 長さ以外のねじ部寸法許容差はJIS B 29 3 級以上とする 4) 36の鋼棒は事前にお問い合わせ下さい 化学成分 (%) P S Cu.3 以下.35 以下.3 以下 注 ) 表記不純物の値は とりべ分析の値とする 2 ディビダーク工法用 PC 鋼棒規格 機械的性質 1 JIS 規格のA 種 2 号 B 種 2 号のみとし 伸びについては A 種 7.% 以上 B 種 6.% 以上とする 2 ねじは3.ピッチの非対称ねじを使用する 3 サイズは26 32のみとする および機械的性質 公称断面積 2 種類 記号 引張荷重 kn 以上 降伏点荷重 kn 以上 伸び % 以上 ねじ部 種類ピッチ 有効径 26 53.9 A 種 2 号 B 種 2 号 SBPR 785/13 SBPR 93/118 547 626 417 494 7. 6. 非対称非対称 3. 3. 25.71 25.71 32 84.2 A 種 2 号 B 種 2 号 SBPR 785/13 SBPR 93/118 828 949 631 748 7. 6. 非対称非対称 3. 3. 31.71 31.71 注 1) 鋼棒長さはユーザーの指定によるものとし その寸法公差は 7.5 +とする 2) ねじ部長さはユーザーの指定によるものとし その寸法差は +1とする 3) 長さ以外のねじ部寸法許容差はJIS B 29 3 級以上とする 15
3 総ねじ PC 鋼棒 ( ゲビンデスターブ ) 規格 および機械的性質 公称径 母材部断面積 2 耐力 N/ 2 以上 降伏点荷重 kn 以上 引張試験 引張強さ N/ 2 以上 引張荷重 kn 以上 伸び % 以上 リラクセーション試験 リラクセーション値 % 以下 23 23. 415.5 93 386 1,8 449 6. 4. 26 26. 53.9 93 494 1,8 573 6. 4. 32 32. 84.2 93 748 1,8 869 6. 4. 形状 36 36. 1,18 93 947 1,8 1,99 6. 4. 参考標準単位重量 G kg/m dh 母材部基本径 36 8.27 36. 注 ) dh=ねじ状節に対し垂直方向の直径 dv=ねじ状節に対し直角方向の直径 dv 高さ a 幅 b ねじ状節寸法 ピッチ c リード角 α 度 23 3.42 23. 23. 1.4 5.5 12. 81 26 4.38 26. 26. 1.7 6.5 12.7 81 32 6.63 32. 32. 2. 7. 17. 81 36. 2.18 8.6 18. 81 化学成分 (%) P S Cu.3 以下.35 以下.3 以下 4 PC 鋼棒の特性 メートルねじ ( 転造ねじ ) 一般 PC 鋼棒およびディビダーク工法用 PC 鋼棒 ( ゲビンデスターブは含まない ) のねじは転造方式によって作られます ねじ転造によって谷部は窪み 山部が盛り上り下図のような硬度分布になっています 組織が切断されることなく 谷底まで加工硬化されることによりねじ部の強度が向上しています ねじ転造部の硬度分布 ねじ部有効径のとり方 ねじに対する角度定着の影響 1 2 3 4 5 6 2.5 5 7.5 1 12.5 15 5 凸部 ( 標準値 ) シース径 凹部 ( 標準値 ) リブ部 以下 凸部シース厚さ 以上 プレグラウト PC 鋼棒の仕様 ( 土木学会規準 JSCE-E 145-21) φ32 39.±2 凸 凹.5 5. 1.2 16
PC 鋼棒の取扱いについて 特にご注意願いたいこと 1アンカープレートは鋼棒に対し正しく直角になるように配置してください 2ナットやカップラー類は所定の長さに確実にねじ込んでください 3 鋼棒にアークを絶対に飛ばさないでください 1 2 運搬 保管 ねじ部は傷をつけたり 錆びさせないよう特に注意願います またねじ部の保護キャップは緊張時まではずさないことが望まれます 防錆 防食のためPC 鋼棒は地面に直接置かず 枕木などの上に置き さらに雨露にさらされないようご配慮ください 配筋前の作業および加工 事前に塑性曲げ加工する場合は適当なBar-Benderを使用し 均一な曲率が得られるようにしてください 転造ねじ長さを変更することはできませんので充分検討のうえご発注願います ねじ山が損傷した場合 現場で手直しすることは非常に危険ですから行なわないようにしてください スパークを飛ばしたり 局部的な高熱を受けたりすると 材質が変化し事故の原因となりますので 電気溶接や通電中の電線などからは離して保管してください 長尺の鋼棒を運搬される場合は2 箇所以上で吊り上げるようにしてください 鋼棒を接続する場合は必ず専用のカップラーをご使用ください また中央のピンにあたるまで完全にねじ込んでください 緊張後の余尺長を切断する場合はグラインダーカッターにより冷間切断してください 3 配筋ならびに応力導入 弾性曲げ配置は曲げ半径を棒径の 7 倍以上とり 局 部的に曲がらぬように適当な指示方法をとってくださ い アンカープレートは鋼棒に対し正しく直角になるように配置してください ナットはナット端面より鋼棒が突出するまで完全にねじ込んでください プルロッドまたはジャッキ用カップラーを鋼棒に取り付けるときは 棒径の1.5 倍以上完全にねじ込むようにしてください 17
PC 鋼棒用部品 1 一般 PC 鋼棒用部品 繰返し使用には熱処理ナット 熱処理カップラーをご使用下さい ナット カップラー ワッシャー 鋼棒径ネジの 呼び対辺対角高さ質量外径ナットピン径質量外径孔径厚さ質量 kg/ 個 kg/ 個 kg/ 個 B C H D G D d1 t L F E 23 M24 2. 46 53.1 36.4 46 8 18 39 5.5.72 58 25.5 4..67 26 M27 2. 5 57.7 4.515 5 9 2 42 6..92 62 28.5 4..73 32 M33 2. 58 67. 49.815 6 11 25 52 6. 1.61 72 34.5 4.5.111 36 M38 3. 65 75. 6 1.2 67 12 25 53 6. 1.9 78 39.5 5..14 図面 ( 材質 : ナット :S45C カップラー :S45C ワッシャー :SS4) 2 ディビダーク鋼棒用部品 定着具の形状と寸法 φ26 用カラーナット付 Bb プレート A () B () φ32 用アンカーグロッケ ( フェールセーフ機構付 ) C () D () E () 質量 (kg/ 個 ) 132 59 38 41 47.3 2.82 種類 A () B () C () D () E () F () ( 材質 :S45C) 質量 (kg/ 個 ) RS 型 ( 緊張側 ) 84 118 18 19 5 カップラー 57 5.2 RF 型 ( 固定側 ) 84 118 18 19 5 57 5.1 L() ネジ部 E() ( 材質 : アンカーグロッケ :FCD45 テーパーナット :S45C) ピン径 外径 F() G() D() 質量 (kg/ 個 ) 26 9 42 2 6. 32 11 5.92 52 25 6. 6 1.61 ( 材質 :S45C) 3 ゲビンデスターブ用部品 鋼棒径 B ナットカップラー溝付ナット溝付ナット用アンカープレート C H 質量 φ L E (kg/ 個 ) F 質量 B C H φ (kg/ 個 ) 質量 S (kg/ 個 ) t φ φ' 質量 (kg/ 個 ) 23 46 53.1 55.6 46 12 4 4 1. 46 53.1 55 32.5 12 25 32 55 2.6 26 5 57.7 6.7 5 14 42 5 1.1 5 57.7 6 35.6 135 28 35 61 3.7 32 58 67. 7 1.1 繰返し使用には熱処理ナット 熱処理カップラーをご使用下さい 6 17 46 62.5 1.9 58 67. 7 42 1. 165 32 42 74 6.4 36 65 75. 95 1.9 67 22 55 7 2.6 65 75. 95 47 1.8 185 38 46 84 9.5 図面 ( 材質 : ナット :S45C カップラー :S45C 溝付ナット :S45C 溝付ナット用アンカープレート :SS4) 18
資料集 (PC 鋼より線 ) 1 リラクセーションに及ぼす温度の影響温度が高くなるとリラクセーションは促進されます 火災などに遭遇した場合にはリラクセーションが大幅 に進行することが予想されます また夏期に露天のプ レテンション ベッドに鋼線を張り渡したまま直射日光にさらす場合も 鋼線の温度はかなり上昇し したがってリラクセーションも増加することになります 2 PC 温度上昇による機械的性質の変化 構造物の施工時の温度変化によって PC 鋼より線の機械的性質が著しく変化するのは好ましくありません 図にみられるように 施工時の温度変化あるいは構造物が受ける温度変化の範囲内では 作業の障害や構造物の機能を損なうようなことは まずないことがわかります 5 1 22 21 2 19 25 2 15 1H 1H 15 1 1 1 2 1 3 1 4 1-5 -3-1 1 3 5 7 1 3 高温下における強度低下例図は火災などの高温を受けた場合の強度低下を調べたものです 2 3 以上の高温を受けると強 度は急激に低下します 18 16 14 12 1 8 6 4 2 1 2 3 4 5 6 4 ガス切断による影響範囲緊張後の鋼線の端末をガス切断する場合の影響を調べ たものです 切断面より 15 2 位の範囲内 は熱影響を受けて強度低下をきたしますので プレテ ンション方式の場合はともかくポストテンション方式の場合は 鋼材径の1.5 倍以上離れた箇所で切断することが肝要です 52 5 48 46 44 42 4 38 36 34 32 3 28 26 5 1 15 2 25 3 35 4 19
5 PC 曲げ引張りの影響 鋼線および鋼より線を局部曲げの状態で緊張する場合の強度低下の程度を調べたものです D φ5 φ7pc 鋼線やPC 鋼より線では d が 5 以上であればほとんど規格値を満足するのが実体のようです 6 PC 大気中曝露による性能低下 鋼線およびPC 鋼より線を長期にわたって屋外放置した場合 腐食によってどの程度性能劣化をきたすかを調査した結果です 腐食雰囲気の著しい臨海工業地帯などにおいては1ヵ月以上放置することは好ましくありません 1 95 9 85 8 75 5 1 15 2 25 3 35 4 2 19 18 17 16 15 14 11 15 1 95 9 5 1 15 2 25 3 5 4 3 2 1 5 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 7 φ9.4pc 鋼線 : 引張応力作用下におけるせん断強さ例 16 1. 14.9 12.8 1.7 8.6.4 4.3 2 6.5.2 2 4 6 8 1 12 14 16 18 2.1.1.2.3.4.5.6.7.8.9 1. 2
資料集 (PC 鋼棒 ) 1 PC 鋼棒の応力度 伸び曲線図 φ23 A 種鋼棒 ( 圧延 ストレッチ鋼棒 ) および φ32 B 種鋼棒 ( 熱処理鋼棒 ) について測定した破断までの応 力度 伸び曲線図の一例です 圧延ストレッチ鋼棒には明瞭な起伏点があらわれるのが特徴です 11 1 9 8 7 6 5 4 3 2 1 y u.8 1.6 2.4 3.2 4. 4.8 5.6 6.4 7.2 8. 8.8 9.6 13 12 22 1 9 8 7 6 5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7 8 2 PC 高温における機械的性質の変化 構造物が火災を受けたときのPC 鋼棒の機械的性質の変化を判定するために行なった試験結果です また高温にさらした後 常温にもどしたときの強度は表示のように4 以下であればほとんど不変でほぼオリジナルの値に戻ることがわかります 2 1 1 2 3 4 5 高温加熱した後常温に下げたときの鋼棒強度 (φ23c 種鋼棒 ) 熱処理 4 加熱 6 加熱 のまま.5 分 5 分 4 分 1 分 4 分 引張強さ 1,383 1,388 1,393 1,393 1,162 1,98 N/ 2 降伏点 N/ 2 1,187 1,147 1,157 1,157 97 863 6 7 8 1 2 3 4 5 6 21
3 ガス切断による影響長さ 緊張後定着具より突出した余尺長を切断するのにガス切断を使用すると 切断部よりある範囲内は焼きが入って脆い材質になります φ26 鋼棒について実験した結果では 切断に要する時間を大幅に変化させてありますが 焼きが入る範囲は切断面から7 8 位です 切断工の技術によってもこの値は変わりますので ガス切断は行なわないで下さい 9 8 7 6 5 4 3 2 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 15 2 25 4 塑性曲げ加工の影響 6 6 7 6 5 4 3 5 4 3 5 4 3 2 2 2 1 1 1.1.2.3.4.5.6.7.8.9 1..1.2.3.4.5.6.7.8.9 1..1.2.3.4.5.6.7.8.9 1. PC 鋼棒の塑性曲げ加工はBar-Benderを使用して行なう必要があります この場合でも 曲げ半径が小さいと弾性限 弾性係数などが低下しますのでφ26 A 種鋼棒ではR=5m B 種鋼棒ではR=6 7m C 種鋼棒ではR=8 1m 程度が限界と考えられます PC 鋼棒が全長にわたって曲線配置されている場合には伸びの検定はその曲げ半径に合った弾性係数を用いて算用する必要があります 5 PC 鋼棒ねじ部角度定着引張試験結果の一例 2.5 5. 7.5 1. 12.5 15. 17.5 1 2 3 4 5 6 7 6 PC 鋼棒 (A 種 ) ねじ部 2 方向繰返し角度定着試験結果 13 12 11 1 9 8 7 6 5 4 3 2 1 2 3 4 5 67891 2 34 2 曲げ角度が 5 をこえると強度が低下します 角度が ついたまま保持するとクリープ破断を起こす危険性が あります 角度がついた場合は必ずテーパー ワッ シャーで補正する必要があります PC 鋼棒のねじ部を2 方向に一定荷重で角度定着をすると 少ない繰返し回数で破断します 特にPC 鋼棒を使って構造物を吊り上げる場合に注意する必要があります 22
7 PC 鋼棒 カップラー嵌合長さと破壊荷重との関係 11 1 9 8 7 6 5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 8 PC 鋼棒 φ23 ナット嵌合長さと破壊荷重との関係 5 4 3 2 1 1 2 3 4 9 PC 鋼棒 φ23a 種 : 引張応力作用下におけるせん断強さ 引張力とせん断力を同時に受けたときの破断の状況を示したものです 1 9 8 7 6 5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 1..9.8.7.6.5.4.3.2.1.1.2.3.4.5.6.7.8.9 1. 1 5 1 2 4 6 8 1 12 14 アークストライクを受けたときは 静的引張試験において引張強さの低下率が少ないときも 経時的に破断することがあるのでたとえ小さなアークストライクであっても避けなければなりません アークストライク径と引張強度低下の傾向 (φ26 鋼棒の場合 ) 15 2 25 3 35 4 45 5 23