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指定商品とする書換登録がされたものである ( 甲 15,17) 2 特許庁における手続の経緯原告は, 平成 21 年 4 月 21 日, 本件商標がその指定商品について, 継続して3 年以上日本国内において商標権者, 専用使用権者又は通常使用権者のいずれもが使用した事実がないことをもって, 不使用に

丙は 平成 12 年 7 月 27 日に死亡し 同人の相続が開始した ( 以下 この相続を 本件相続 という ) 本件相続に係る共同相続人は 原告ら及び丁の3 名である (3) 相続税の申告原告らは 法定の申告期限内に 武蔵府中税務署長に対し 相続税法 ( 平成 15 年法律第 8 号による改正前の

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平成 23 年 10 月 20 日判決言渡同日原本領収裁判所書記官 平成 23 年 ( 行ケ ) 第 号審決取消請求事件 口頭弁論終結日平成 23 年 9 月 29 日 判 決 原 告 X 同訴訟代理人弁護士 佐 藤 興 治 郎 金 成 有 祐 被 告 Y 同訴訟代理人弁理士 須 田 篤

控訴人は, 控訴人にも上記の退職改定をした上で平成 22 年 3 月分の特別老齢厚生年金を支給すべきであったと主張したが, 被控訴人は, 退職改定の要件として, 被保険者資格を喪失した日から起算して1か月を経過した時点で受給権者であることが必要であるところ, 控訴人は, 同年 月 日に65 歳に達し

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

審決取消判決の拘束力

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4 年 7 月 31 日に登録出願され, 第 42 類 電子計算機のプログラムの設計 作成 又は保守 ( 以下 本件役務 という ) を含む商標登録原簿に記載の役務を指定役 務として, 平成 9 年 5 月 9 日に設定登録されたものである ( 甲 1,2) 2 特許庁における手続の経緯原告は, 平

REPORT あいぎ特許事務所 名古屋市中村区名駅 第一はせ川ビル 6 階 TEL(052) FAX(052) 作成 : 平成 27 年 4 月 10 日作成者 : 弁理士北裕介弁理士松嶋俊紀 事件名 入金端末事件 事件種別 審決取消

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事実及び理由 第 1 控訴の趣旨 1 原判決を取り消す 2 被控訴人は, 原判決別紙被告方法目録記載のサービスを実施してはならない 3 被控訴人は, 前項のサービスのために用いる電話番号使用状況調査用コンピュータ及び電話番号使用状況履歴データが記録された記録媒体 ( マスター記録媒体及びマスター記録

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平成 25 年 7 月 17 日判決言渡 平成 24 年 ( 行ケ ) 第 号審決取消請求事件 口頭弁論終結日平成 25 年 5 月 29 日 判 決 原 告 株式会社ファランクス 訴訟代理人弁護士 江 森 史麻子 同 呰 真 希 被 告 有限会社サムライ 訴訟代理人弁理士 小 谷 悦

狂牛病調査第2巻1章,2章.doc

平成 25 年 7 月 17 日判決言渡 平成 24 年 ( 行ケ ) 第 号審決取消請求事件 口頭弁論終結日平成 25 年 5 月 29 日 判 決 原 告 株式会社ファランクス 訴訟代理人弁護士 江 森 史麻子 同 呰 真 希 被 告 有限会社サムライ 訴訟代理人弁理士 小 谷 悦

間延長をしますので 拒絶査定謄本送達日から 4 月 が審判請求期間となります ( 審判便覧 の 2.(2) ア ) 職権による延長ですので 期間延長請求書等の提出は不要です 2. 補正について 明細書等の補正 ( 特許 ) Q2-1: 特許の拒絶査定不服審判請求時における明細書等の補正は

上陸不許可処分取消し請求事件 平成21年7月24日 事件番号:平成21(行ウ)123 東京地方裁判所 民事第38部

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7 という ) が定める場合に該当しないとして却下処分 ( 以下 本件処分 という ) を受けたため, 被控訴人に対し, 厚年法施行令 3 条の12の7が上記改定請求の期間を第 1 号改定者及び第 2 号改定者の一方が死亡した日から起算して1 月以内に限定しているのは, 厚年法 78 条の12による

主文第 1 項と同旨第 2 事案の概要 1 特許庁における手続の経緯等 (1) 原告は, 平成 24 年 6 月 14 日, 発明の名称を 遊技機 とする特許出願をし ( 特願 号 請求項数 3 ), 平成 26 年 5 月 12 日付けで拒絶理由通知 ( 甲 8 以下 本件

☆ソフトウェア特許判例紹介☆ -第24号-

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では理解できず 顕微鏡を使用しても目でみることが原理的に不可能な原子 分子又はそれらの配列 集合状態に関する概念 情報を使用しなければ理解することができないので 化学式やその化学物質固有の化学的特性を使用して 何とか当業者が理解できたつもりになれるように文章表現するしかありません しかし 発明者が世

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事実 ) ⑴ 当事者原告は, 昭和 9 年 4 月から昭和 63 年 6 月までの間, 被告に雇用されていた ⑵ 本件特許 被告は, 次の内容により特定される本件特許の出願人であり, 特許権者であった ( 甲 1ないし4, 弁論の全趣旨 ) 特許番号特許第 号登録日平成 11 年 1

異議の決定 異議 東京都荒川区東日暮里 3 丁目 27 番 6 号商標権者株式会社エドウイン 東京都渋谷区広尾 商標異議申立人 EVISU JAPAN 株式会社 東京都港区西新橋 1 丁目 18 番 9 号西新橋ノアビル4 階朝比 増田特許事務所代理人弁理士朝比

ものであった また, 本件規則には, 貸付けの要件として, 当該資金の借入れにつき漁業協同組合の理事会において議決されていることが定められていた (3) 東洋町公告式条例 ( 昭和 34 年東洋町条例第 1 号 )3 条,2 条 2 項には, 規則の公布は, 同条例の定める7か所の掲示場に掲示して行

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同法 46 条 1 項 1 号により, 無効とすることはできない, というものである 第 3 当事者の主張 1 審決の取消事由に関する原告の主張 (1) 取消事由 1( 商標法 3 条 1 項柱書該当性判断の誤り ) 審決は, 本件商標に関し, 願書に記載された指定商品又は指定役務に使用していること

政令で定める障害の程度に該当するものであるときは, その者の請求に基づき, 公害健康被害認定審査会の意見を聴いて, その障害の程度に応じた支給をする旨を定めている (2) 公健法 13 条 1 項は, 補償給付を受けることができる者に対し, 同一の事由について, 損害の塡補がされた場合 ( 同法 1

平成 30 年 10 月 26 日判決言渡同日原本領収裁判所書記官 平成 30 年 ( ワ ) 第 号発信者情報開示請求事件 口頭弁論終結日平成 30 年 9 月 28 日 判 決 5 原告 X 同訴訟代理人弁護士 上 岡 弘 明 被 告 G M O ペパボ株式会社 同訴訟代理人弁護士

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平成 28 年 10 月 11 日判決言渡 平成 28 年 ( 行ケ ) 第 号審決取消請求事件 口頭弁論終結の日平成 28 年 7 月 7 日 判 決 原 告 オーガスタナショナルインコーポレイテッド 同訴訟代理人弁護士 中 村 稔 同 松 尾 和 子 同 田 中 伸 一 郎 同訴訟代

令和元年 5 月 30 日判決言渡 平成 30 年 ( 行ケ ) 第 号審決取消請求事件 口頭弁論終結日平成 31 年 4 月 23 日 判 決 原告ジー エス エフ ケー シー ピー株式会社 被告ケーシーピーヘビーインダスト リーズカンパニーリミテッド 訴訟代理人弁護士 小 林 幸 夫

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PCT 出願人の手引 - 国内段階 - 国内編 -MY MY 1 頁 マレーシア知的所有権公社 ( 指定官庁又は選択官庁 ) 目 次 国内段階 - 概要 国内段階の手続 附属書手数料 附属書 MY.Ⅰ 国内段階移行手数料 ( 特許様式 No.2A) 附属書 MY.Ⅱ 特許代理人の選任又は変更 ( 特

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Polyoxometalateが有するcysteine検出能の検討及びジスルフィド結合形成反応への展開

スライド 1

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た損害賠償金 2 0 万円及びこれに対する遅延損害金 6 3 万 9 円の合計 3 3 万 9 6 円 ( 以下 本件損害賠償金 J という ) を支払 った エなお, 明和地所は, 平成 2 0 年 5 月 1 6 日, 国立市に対し, 本件損害賠償 金と同額の 3 3 万 9 6 円の寄附 (

本件は, 商標登録取消審判請求に対する審決の取消訴訟である 争点は,1 被告又は通常実施権者による標章使用の有無及び2 使用された標章と登録商標との同一性の有無である 1 本件商標商標登録第 号商標 ( 以下, 本件商標 という ) は, 下記の構成からなり, 第 25 類 運動靴,

特例適用住宅 という ) が新築された場合 ( 当該取得をした者が当該土地を当該特例適用住宅の新築の時まで引き続き所有している場合又は当該特例適用住宅の新築が当該取得をした者から当該土地を取得した者により行われる場合に限る ) においては, 当該土地の取得に対して課する不動産取得税は, 当該税額から

平成年月日判決言渡 同日原本領収 裁判所書記官

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にした審決を取り消す 第 2 前提事実 1 特許庁における手続の経緯被告は, 発明の名称を レーザ加工方法, 被レーザ加工物の生産方法, およびレーザ加工装置, 並びに, レーザ加工または被レーザ加工物の生産方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納したコンピュータが読取可能な記録媒体 とする特

ナノの技術をバイオに応用

平成 31 年 1 月 29 日判決言渡平成 30 年 ( ネ ) 第 号商標権侵害行為差止等請求控訴事件 ( 原審東京地方裁判所平成 29 年 ( ワ ) 第 号 ) 口頭弁論終結日平成 30 年 12 月 5 日 判 決 控訴人 ジー エス エフ ケー シ ー ピー株式会

3. 生化学的検査 >> 3C. 低分子窒素化合物 >> 3C045. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料採取量測定材料ネ丸底プレイン ( 白 ) 尿 9 ml 注 外 N60 セイカ 検体ラベル ( 単項目オーダー時 ) ホンハ

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第26回 知的財産権審判部☆インド特許法の基礎☆

求めるなどしている事案である 2 原審の確定した事実関係の概要等は, 次のとおりである (1) 上告人は, 不動産賃貸業等を目的とする株式会社であり, 被上告会社は, 総合コンサルティング業等を目的とする会社である 被上告人 Y 3 は, 平成 19 年当時, パソコンの解体業務の受託等を目的とする

 

(2) B 社に係る破産事件等東京地方裁判所は, 平成 21 年 2 月 24 日,B 社を再生債務者として, 再生手続開始の決定をした しかし, 東京地方裁判所は, 同年 3 月 24 日,B 社の事業継続を不可能とする事実が明らかになったとして, 再生手続廃止の決定をするとともに, 再生手続廃止

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年 10 月 18 日から支払済みまで年 5 分の割合による金員を支払え 3 被控訴人 Y1 は, 控訴人に対し,100 万円及びこれに対する平成 24 年 1 0 月 18 日から支払済みまで年 5 分の割合による金員を支払え 4 被控訴人有限会社シーエムシー リサーチ ( 以下 被控訴人リサーチ

情報の開示を求める事案である 1 前提となる事実 ( 当事者間に争いのない事実並びに後掲の証拠及び弁論の全趣旨により容易に認められる事実 ) 当事者 ア原告は, 国内及び海外向けのモバイルゲームサービスの提供等を業とす る株式会社である ( 甲 1の2) イ被告は, 電気通信事業を営む株式会社である

平成 27 年 2 月までに, 第 1 審原告に対し, 労働者災害補償保険法 ( 以下 労災保険法 という ) に基づく給付 ( 以下 労災保険給付 という ) として, 療養補償給付, 休業補償給付及び障害補償給付を行った このことから, 本件事故に係る第 1 審原告の第 1 審被告に対する自賠法

出願人のための特許協力条約(PCT) -国際出願と優先権主張-

2006 年度 民事執行 保全法講義 第 4 回 関西大学法学部教授栗田隆

平成  年 月 日判決言渡し 同日判決原本領収 裁判所書記官

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第1回 基本的な手続きの流れと期限について ☆インド特許法の基礎☆

学識経験を有する者の知見の活用 実績評価書資料の表 2( 審決取消訴訟が提起されなかった審決件数 ) 記載の 審決件数 が, うち審決取消訴訟が提起されなかった審決件数 及び表 3( 審決取消訴訟によって取り消された審決件数 ) 記載の 審決取消訴訟提起件数 の合計件数にならないのはなぜか ( 小西

認められないから, 本願部分の画像は, 意匠法上の意匠を構成するとは認めら れない したがって, 本願意匠は, 意匠法 3 条 1 項柱書に規定する 工業上利用する ことができる意匠 に該当しないから, 意匠登録を受けることができない (2) 自由に肢体を動かせない者が行う, モニター等に表示される

2.2.2 外国語特許出願の場合 2.4(2) を参照 2.3 第 184 条の 5 第 1 項に規定された書面 (1) 日本語特許出願 外国語特許出願を問わず 国際特許出願の出願人は 国内書面提出期間 ( 注 ) 内に 出願人 発明者 国際出願番号等の事項を記載した書面 ( 以下この部において 国

最高裁○○第000100号

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☆ソフトウェア特許判例紹介☆ -第31号-

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31 日にした審決を取り消す 2 訴訟費用は被告の負担とする 第 1 原告の求めた裁判 主文同旨 事実及び理由 第 2 事案の概要 本件は, 商標登録を無効とした審決の取消訴訟である 争点は, 商標法 4 条 1 項 10 号該当性 ( 引用商標の周知性の有無 ) である 1 特許庁における手続の経

1 特許庁における手続の経緯原告は, 名称を 5 角柱体状の首筋周りストレッチ枕 とする発明につき, 平成 20 年 10 月 31 日に特許出願 ( 本願 特願 号, 特開 号, 請求項の数 1) をし, 平成 25 年 6 月 19 日付けで拒絶

0 月 22 日現在, 通帳紛失の総合口座記号番号 特定番号 A-B~C 担保定額貯金 4 件 ( 特定金額 A): 平成 15 年 1 月 ~ 平成 16 年 3 月 : 特定郵便局 A 預入が証明されている 調査結果の回答書 の原本の写しの請求と, 特定年月日 Aの 改姓届 ( 開示請求者本人

(1) 被告は, 次の商標 ( 以下 本件商標 という ) に係る商標権 ( 以下 本件商標権 という ) を有している ( 甲 25) 商標登録第 号商標の構成千鳥屋 ( 標準文字 ) 登録出願日平成 23 年 12 月 21 日設定登録日平成 25 年 2 月 8 日指定商品第

1 原告の請求を棄却する 2 訴訟費用は原告の負担とする 事実及び理由第 1 請求の趣旨 1 特許庁が無効 号事件について平成 25 年 5 月 9 日にした審決を取り消す 2 訴訟費用は被告の負担とする 第 2 事案の概要 1 特許庁における手続の経緯等 ( 当事者間に争い

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被上告人に対し, 上記各賦課決定の取消しを求めている事案である 2 原審の適法に確定した事実関係等の概要は, 次のとおりである (1) 上告人は, 東京都渋谷区内に所在する面積が200m2以下である本件土地及びこれを敷地とする第 1 審判決別紙物件目録記載の建物 ( 以下 旧家屋 という ) を所有

参加人は 異議申立人が挙げていない新たな異議申立理由を申し立てても良い (G1/94) 仮 にアピール段階で参加した参加人が 新たな異議申立理由を挙げた場合 その異議申立手続は第 一審に戻る可能性がある (G1/94) 異議申立手続中の補正 EPCにおける補正の制限は EPC 第 123 条 ⑵⑶に

算税賦課決定 (5) 平成 20 年 1 月 1 日から同年 3 月 31 日までの課税期間分の消費税及び地方消費税の更正のうち還付消費税額 6736 万 8671 円を下回る部分及び還付地方消費税額 1684 万 2167 円を下回る部分並びに過少申告加算税賦課決定 (6) 平成 20 年 4 月

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被告は,A 大学 C 学部英語専攻の学生である (2) 本件投稿等被告は, 大学 2 年生として受講していた平成 26 年 4 月 14 日の 言語学の基礎 の初回講義 ( 以下 本件講義 という ) において, 原告が 阪神タイガースがリーグ優勝した場合は, 恩赦を発令する また日本シリーズを制覇

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Transcription:

平成 13 年 ( 行ケ ) 第 238 号特許取消決定取消請求事件 ( 平成 13 年 11 月 2 9 日口頭弁論終結 ) 判決原告バイオ-ラッドラボラトリーズ インコーポレイティド ( 旧表示ジェネティックシステムズコーポレイション ) 訴訟代理人弁護士上谷清同宇井正一同笹本摂同弁理士福本積被告特許庁長官及川耕造指定代理人後藤千恵子同森田ひとみ同茂木静代主文特許庁が平成 10 年異議第 73683 号事件について平成 12 年 12 月 2 7 日にした決定を取り消す 訴訟費用は各自の負担とする 事実第 1 請求主文第 1 項と同旨第 2 前提となる事実 1 特許庁における手続の経緯 (1) ジエネテイツクシステムズコーポレイシヨン ( 主文掲記の特許庁の決定書表記の特許権者 ) は 発明の名称を AIDS 関連病の検出のための合成抗原 とする特許第 2705791 号の発明 ( 昭和 61 年 (1986 年 )4 月 21 日に パリ条約による優先権主張を 1985 年 4 月 29 日 米国 (US) 同年 8 月 19 日 米国 (US) 1986 年 3 月 26 日 米国 (US) として国際出願され 平成 9 年 10 月 9 日設定登録 ) の特許権者であったが 平成 12 年 (20 00 年 )5 月 24 日に解散して 原告に合併され 原告は 本件の特許権を承継取得し 平成 13 年 9 月 4 日に 同年 8 月 13 日受付けによる特許権全部移転登録を受けた 本件特許の特許請求の範囲第 1 項及び第 7 項に記載された発明 ( 以下 本件発明 という ) に対して 平成 10 年 10 月 27 日 特許異議の申立てがされ 同申立ては平成 10 年異議第 73683 号事件として特許庁に係属したところ 原告は 平成 12 年 2 月 3 日 本件発明に係る明細書 ( 以下 本件明細書 という ) の特許請求の範囲を訂正する旨の訂正請求をした 特許庁は 同事件を審理した上 平成 12 年 12 月 27 日 特許第 27057 91 号の特許請求の範囲第 1 項及び第 7 項に記載された発明についての特許を取り消す との決定 ( 以下 本件決定 という 別紙 1 決定書写し参照 ) をし その謄本は 平成 13 年 1 月 27 日 原告に送達された (2) 原告は 平成 13 年 5 月 17 日 本件明細書の特許請求の範囲を減縮を目的として訂正する訂正審判の請求をしたところ 特許庁は 同請求を訂正 20 01-39076 号事件として審理した上で 平成 13 年 6 月 19 日 上記訂正を認める旨の審決 ( 以下 本件訂正審決 という 別紙 2 審決書写し参照 ) をし その謄本は 同月 29 日 原告に送達され 本件訂正審決は確定した 2 本件明細書の特許請求の範囲の記載 (1) 本件訂正審決による訂正前の特許請求の範囲の記載 第 1 項 1. サンプルを LAV/HTLV-Ⅲエピトープ部位と免疫学的に競争するエピトープ部位を有するペプチドと混合し それによって抗体がそのようなペプチドと結合し 特異的結合対複合体を形成し そして複合体形成の量を決定することを含んで成る LAV/HTLV-Ⅲウィルス又は LAV/HTLV-Ⅲウィルスに対する抗体を検出するための方法において アッセイ培地中に 8~50 個のアミノ酸から成り (A) そして下記のアミノ酸配列 :

Glu-Ile-Asn, 又は からの LAV/HTLV-Ⅲ の少なくとも 8 個の隣接するアミノ酸を有するペプチドであるか あるいは (B) 上記アミノ酸配列 (Ⅰ),(Ⅱ),(Ⅳ),(Ⅵ),(Ⅶ),(Ⅷ), (Ⅹ),(ⅩⅠ) 又は (ⅩⅡ) において 1~ 数個のアミノ酸の付加 欠失及び / 又は他のアミノ酸による置換により修飾されているアミノ酸列であって且つ LAV/ HTLV-Ⅲ に対する抗体と反応性を有するか又は巨大分子と結合した場合に該反応性を有するペプチドであって 巨大分子 ( それに対する抗体はヒト血清中に実質的に存在しない ) に結合しているか又は結合していないペプチドを使用することを特徴とする方法 第 7 項 7. LAV /HTLV-Ⅲ エピトープ部位と免疫学的に競争するエピトープ部位を有するペプチドを含んで成る試薬であって 前記ペプチドが 8~50 個のアミノ酸から成り (A) そして下記アミノ酸配列 :

Glu-Ile-Asn, 又は からの LAV/HTLV-Ⅲ の少なくとも 8 個の隣接するアミノ酸を有するペプチドであるか あるいは (B) 上記アミノ酸配列 (Ⅰ),(Ⅱ),(Ⅳ),(Ⅵ),(Ⅶ),(Ⅷ), (Ⅹ),(ⅩⅠ) 又は (ⅩⅡ) において 1~ 数個のアミノ酸の付加 欠失及び / 又は他のアミノ酸による置換により修飾されているアミノ酸列であって且つ LAV/ HTLV-Ⅲ に対する抗体と反応性を有するか又は巨大分子と結合した場合に該反応性を有するペプチドであって 巨大分子 ( それに対する抗体はヒト血清中に実質的に存在しない ) に結合しているか又は結合していないペプチドであることを特徴とする試薬 (2) 本件訂正審決による訂正後の特許請求の範囲の記載 ( 上記 (1) の下線部が本件訂正審決により削除され 本項 (2) の下線部が本件訂正審決により加入された箇所である ) 第 1 項 1. サンプルを LAV/HTLV-Ⅲ エピトープ部位と免疫学的に競争するエピトープ部位を有するペプチドと混合し それによって抗体がそのようなペプチドと結合し 特異的結合対複合体を形成し そして複合体形成の量を決定することを含んで成る LAV/HTLV-Ⅲ ウィルス又は LAV/HTLV-Ⅲ ウィルスに対する抗体を検出するための方法において アッセイ培地中に 8~50 個のアミノ酸から成り Glu-Ile-Asn 又は からの LAV/HTLV-Ⅲ の少なくとも 8 個の隣接するアミノ酸を有するペプチド 但し 次のアミノ酸配列 : (a)met-leu-lys-glu-thr-ile-asn-glu-glu-ala-ala-glu-trp-asp-arg-val- His-Pro-Val-His-Ala ; (b)gly-pro-lys-glu-pro-phe-arg-asp-tyr-val-asp-arg-phe-tyr-lys-thr- Leu-Arg-Ala-Glu-Gln-Ala-Ser-Gln-Glu-Val-Lys-Asn-Trp-Met-Thr-Glu- Thr-Leu-Leu-Val-Gln-Asn-Ala-Asn-Pro-Asp-Cys-Lys ;

(c)ala-ser-arg-glu-leu-glu-arg-phe-ala-val ; (d)pro-thr-lys-ala-lys-arg-arg-val-val-gln-arg-glu-lys-arg ; (e)ala-val-glu-arg-tyr-leu-lys-asp-gln-gln ; 及び (f)leu-ile-glu-glu-ser-gln-asn-gln-gln-glu-lys-asn-glu-gln-glu-leu- Leu-Glu-Leu-Asp-Lys-Trp-Ala から成るペプチド並びにこれらのペプチドの等価物を除く であって 巨大分子 ( それに対する抗体はヒト血清中に実質的に存在しない ) に結合しているか又は結合していないペプチドを使用することを特徴とする方法 第 7 項 7. LAV /HTLV-Ⅲ エピトープ部位と免疫学的に競争するエピトープ部位を有するペプチドを含んで成る試薬であって 前記ペプチドが 8~50 個のアミノ酸から成り Glu-Ile-Asn 又は からの LAV/HTLV-Ⅲ の少なくとも 8 個の隣接するアミノ酸を有するペプチド 但し 次のアミノ酸配列 : (a)met-leu-lys-glu-thr-ile-asn-glu-glu-ala-ala-glu-trp-asp-arg-val- His-Pro-Val-His-Ala ; (b)gly-pro-lys-glu-pro-phe-arg-asp-tyr-val-asp-arg-phe-tyr-lys-thr- Leu-Arg-Ala-Glu-Gln-Ala-Ser-Gln-Glu-Val-Lys-Asn-Trp-Met-Thr-Glu- Thr-Leu-Leu-Val-Gln-Asn-Ala-Asn-Pro-Asp-Cys-Lys ; (c)ala-ser-arg-glu-leu-glu-arg-phe-ala-val ; (d)pro-thr-lys-ala-lys-arg-arg-val-val-gln-arg-glu-lys-arg ; (e)ala-val-glu-arg-tyr-leu-lys-asp-gln-gln ; 及び (f)leu-ile-glu-glu-ser-gln-asn-gln-gln-glu-lys-asn-glu-gln-glu-leu- Leu-Glu-Leu-Asp-Lys-Trp-Ala から成るペプチド並びにこれらのペプチドの等価物を除く であって 巨大分子 ( それに対する抗体はヒト血清中に実質的に存在しない ) に結合しているか又は結合していないペプチドであることを特徴とする試薬 3 本件決定の理由の要旨別紙 1 決定書写しのとおり 本件決定は 上記 1(1) の原告の平成 12 年 2 月 3 日付けの訂正請求の適否について 当該訂正にかかる本件発明は 特願昭 60-504853 号の出願 (1985 年 10 月 18 日に パリ条約による優先権主張を 1984 年 10 月 18 日 フランスとして国際出願され 本件発明の出願の後

に 出願公開され 又は1970 年 6 月 19 日にワシントンで作成された特許協力条約 21 条に規定する国際公開がされたものである 特表昭 62-500592 号公報 国際公開 WO86/02383 号参照 ) の国際出願日における国際出願の明細書 請求の範囲又は図面及びこれらの書類の出願翻訳文に記載された発明と同一であり 特許法 29 条の2の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものであるから 当該訂正は認められないとした上で 本件発明の要旨を上記 2(1) の本件訂正審決による訂正前の特許請求の範囲に記載のとおりと認定して 本件発明は 上記と同様の理由により特許法 29 条の2の規定に違反しており 取り消されるべきであるとした 第 3 当事者の主張の要点 1 原告前記第 2の1(2) のとおり 本件訂正審決による訂正は 特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり 本件発明の特許を取り消した本件決定の取消しを目的とする本件訴訟の係属中に 本件発明について特許請求の範囲の減縮を目的とする本件訂正審決が確定した そこで 本件決定が本件発明の要旨を前記第 2の2(1) の本件訂正審決による訂正前の特許請求の範囲に記載のとおりと認定したことは誤りに帰し この瑕疵は違法であるから 本件決定は取り消されなければならない 2 被告原告主張のとおり 本件発明について本件訂正審決が確定したことは認める 理由 1 本件訂正審決の確定により本件発明について特許請求の範囲が前記事実欄第 2 の2(1) から (2) のとおり訂正されたことは当事者間に争いがなく この訂正によって本件発明について特許請求の範囲が減縮されたことは明らかである そうすると 本件決定が本件発明の要旨を本件訂正審決による訂正前の特許請求の範囲に記載のとおりと認定したことは 結果的に誤りがあることになり この誤りは本件決定の結論に影響を及ぼすものとして違法であるから 本件決定は取消しを免れない 2 よって 原告の本訴請求は理由があるからこれを認容し 訴訟費用の負担につき 行政事件訴訟法 7 条 民事訴訟法 62 条を適用して 主文のとおり判決する 東京高等裁判所第 18 民事部 裁判長裁判官永井紀昭 裁判官古城春実 裁判官橋本英史