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福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

1 海水 (1) 平成 30 年 2 月の放射性セシウム 海水の放射性セシウム濃度 (Cs )(BqL) 平成 30 年 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年 1 月 平成 25 ~28 年度 ~0.073 ~ ~0.

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(審31)資料5-1 住民意向調査の結果及び住民帰還等に向けた取組について

福島原発事故はチェルノブイリ事故と比べて ほんとうに被害は小さいの?

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はそれぞれ 4~7 歳と推定された 当該ユメカサゴの検体は 4 個体を混合したものだったことから 今回の測定値は 4 個体の平均濃度を示しており 4 個体のそれぞれの濃度を知ることは出来ない このため 測定に供さなかった魚の頭部 ( 骨等の可食部以外の部位を含む ) を細断し これを検体として個体別

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降下物中の 放射性物質 セシウムとヨウ素の降下量 福島県の経時変化 単位 MBq/km2/月 福島県双葉郡 I-131 Cs Cs-137 3 8,000,000 環境モニタリング 6,000,000 4,000,000 2,000,000 0 震災の影響等により 測定時期が2011年7

復興 5 年間の現状と課題 ( 概要 ) 復興期間 10 年の折り返し平成 23~27 年度 集中復興期間 平成 28~32 年度 復興 創生期間 インフラ復旧は概ね終了 住宅の再建が最盛期 被災者の心身のケアや 産業の再生が重要 福島においては 順次 避難指示を解除 住民の帰還に向けた環境整備を進

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資 料 食品中の放射性物質の最近の検出状況 平成 30 年 10 月 消費者庁食品安全委員会厚生労働省農林水産省 目次 1 農林水産物の放射性物質対策 2~ 8 2 検査の仕組み 9~15 3 検査の結果 16~25 1

復興大臣 竹下亘様 要望書 平成 27 年 1 月 29 日 福島県南相馬市長桜井勝延

東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故直後の平成 23 年 3 月 17 日には 原子力安全委員会の示した指標値を暫定規制値として設定し 対応を行ってきました 平成 24 年 4 月 1 日からは 厚生労働省薬事 食品衛生審議会などでの議論を踏まえて設定した基準値に基づき対応を行っています 食品

1. 避難指 の解除と帰還に向けた取組 (1) 村市 : 平成 26 年 4 1 避難指 解除準備区域を解除 避難指 解除から約 2 年が経過し 解除後の転 等も含めて の61% 世帯の68% ( 注 1) の が居住 <20km 圏内 > ( 平成 27 年 11 末時点 ) コミュニティの再 援

資料2

資料 3 前回の小委員会の振り返りについて 多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会 事務局

学んで、考えてみよう 除染・放射線のこと 使い方

資料 1 復興 8 年間の現状と課題 平成 31 年 3 月 8 日

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資料 2 原 災害からの福島復興の進捗について 平成 30 年 3 原 災害対策本部

IAEA Report DOC

東京電力原発事故による 「みやぎの農畜産物」への 影響とその対策

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(3)IAEAにおける安全基準作り等ア.IAEAでは IAEA 憲章に基づき 原子力施設 放射線防護 放射性廃棄物の管理及び放射性物質の輸送等に係るIAEA 安全基準文書 (IAEA Safety Standards Series) を作成し 加盟国における国際的に調和の取れた安全基準類の導入を支援


1 調査概要調査手法 : 各県 300 票インターネットによるモニター調査調査時期 :2018 年 12 月 7 日 ~10 日調査対象 : 300 票宮城県 茨城県 東京都 大阪府各 300 票調査方法 : 合計 1500 票の調査を実施抽出方法 : 年層 (20 代 ~60 代 ) 男女割当法

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第三回多核種除去設備等処理水小委 1. 開催日時平成 29 年 2 月 24 日 ( 金 ) 10:00-12:00 2. 開催場所経済産業省本館 17 階 第 2 共用会議室 福島県産品に対する風評の実態 と農業再生に向けた取り組み 小山良太 うつくしまふくしま未来支援センター農環境復興支援部門長

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2. 調査対象 国道 114 号等を自動車で通行する運転手等の被ばく線量 国道 114 号等で 事故 車両の故障等のために車外に待機した運転手等の被ばく線量 3. 調査方法 (1) 調査対象区間 ( 図 1) 経路 1: 国道 114 号川俣町 / 浪江町境界付近 ~ 浪江 IC 付近 [27.2k


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参考資料 国道 6 号及び県道 36 号に関する帰還困難区域の特別通過交通制度の運用変更について : 通行証確認が不要となるルート : 引き続き通行証確認が必要なルート : 帰還困難区域

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放射線被ばくによる小児の 健康への影響について 2011 年 5 月 19 日東京電力福島原子力発電所事故が小児に与える影響についての日本小児科学会の考え方 本指針を作成するにあたり 広島大学原爆放射線医科学研究所細胞再生学研究分野田代聡教授の御指導を戴きました 御尽力に深く感謝申し上げます

占めた 続いて 被災地を中心とした東北 ( 岩手県 宮城県 福島県 ) が 10.1% となっている ( 資料 2) また 食品中の放射性物質の検査の情報について 基準値超過の食品が確認された市町村では 同一品目の食品が 出荷 流通 消費されないこと について 知っている と回答した人の割合は 20

Ⅰ 東日本大震災の概要 発生日時平成 23 年 3 月 11 日 14:46 マグニチュード 9.0 地震型 被災地 震度 6 弱以上県数 津波 被害の特徴 死者行方不明者 海溝型 農林水産地域中心 8 県 ( 宮城, 福島, 茨城, 栃木, 岩手, 群馬, 埼玉, 千葉 ) 各地で大津波を観測 (

避難指示解除と帰還に向けた取組 1 田村市 平成26年4月1日 避難指示解除準備区域を解除 避難指示解除から約2年が経過し 解除後の転入等も含めて人口の61 世帯の69 注1 の方が居住 20km圏内 平成28年2月末時点 コミュニティの再生支援等 復興に向けた取組を継続中 避難指示区域の概念図 注

平成 24 年 11 月 6 日 大熊町住民意向調査調査結果 ( 速報版 ) 復興庁福島県大熊町 調査の概要 1. 調査対象 : 全世帯主 ( 分散避難している場合は それぞれの代表者 ) 5,378 世帯 2. 調査時期 : 平成 24 年 9 月 7 日 ( 金 )~9 月 24 日 ( 月 )

中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会(第49回)

平成 30 年 3 月 6 日 大熊町住民意向調査調査結果 ( 速報版 ) 復興庁 福島県 大熊町 調査の概要 1. 調査対象 : 世帯の代表者 (5,218 世帯 ) 2. 調査時期 : 平成 30 年 1 月 4 日 ~1 月 18 日 3. 調査方法 : 郵送配布 郵送回収 4. 回答者数 :

開通見通し等に関する総理及び国土交通大臣発言について 3 月 10 日 ( 火 ) 総理会見発言 ( 抜粋 ) 機密性 2 資料 1 JR 常磐線については 浪江 富岡間も含めて 将来的に 全線で運転を再開させる その方針を決定いたしました 今後 順次 開通を目指してまいります 3 月 10 日 (

老発第    第 号

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福島県の全量全袋検査の取組みについて(0120ver)

復興の現状と取組

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目次 第 1 部全般的事項 Ⅰ 本計画の意義 本計画の意義 本計画の対象区域... 1 Ⅱ 計画の取組方針 目標 地域の生活環境の回復と支援策の拡充 帰還する避難者及び長期避難者の生活再建の支援 地域の経済の再生...

資料 1-4 廃棄物対策に関わる対応状況について 資料 福島第一原子力発電所固体廃棄物の保管管理計画 ~2018 年度改訂について~ 2018 年 8 月 23 日 東京電力ホールディングス株式会社

食品と放射能 Q&A 参考 日常生活と放射線 ( 単位 :msv( ミリシーベルト )) CT スキャン (1 回 ) 胃の X 線集団検診 (1 回 ) 東京 ニューヨーク航空機旅行 ( 片道 ) 500Bq/kg の放射性セシウム 137( 野菜 穀類等の暫定規制値 ) が検出された飲食物を 1

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テーマ 福島の今を考える 課題 今なお3万人が避難したままの福島の一次産業の今は メディアの情報とフ ィールドで体感される情報との差異は 現状に対する私たちの認識がどう変わるか 解決策 この社会的な問題を理解するためにどのようなコミュニケーションや情報 伝達が必要か 福島の被災地を実際に訪れて 一次

安全防災特別シンポ「原子力発電所の新規制基準と背景」r1

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福島第一原発の廃炉・汚染水対策について ①

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目次 はじめに P1 1. 避難指示の解除と帰還に向けた取組を拡充する P3 (1) 帰還に向けた安全 安心対策 (2) 復興の動きと連携した除染の推進等 (3) 福島再生加速化交付金を活用した帰還支援の着実な実施 (4) 避難指示解除の見通しの提示とそれに向けた環境整備の加速 (5) 帰還のための

東京電力が取り組む福島復興推進策

原子力災害からの福島復興の加速のための基本指針 平成 28 年 12 月 20 日

新旧対照表

2 各区域共通の留意点 避難指示解除準備区域 居住制限区域及び帰還困難区域についても引き続き避難指示が出されております 関係者以外の方の立入りはご遠慮いただくとともに 立入りの際の安全 安心確保のため 特に以下の点にご留意ください 1 道路 信号の復旧状況は地域によって異なります 車を運転される際に

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CT1-3 除去土壌の再生利用に対する理解醸成等について

日本GAP協会 放射能検査プログラム 石岡市 プレゼン版

社会知性論集

「東京電力株式会社福島第一、第二原子力発電所事故による原子力損害の範囲の判定等に関する中間指針第二次追補(政府による避難区域等の見直し等に係る損害について)」

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防護体系における保守性

福島第一原発事故の避難指示解除の基準をめぐる経緯

Microsoft Word 報告書案.doc

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目 次 はじめに 1 Ⅰ 福島第一原子力発電所における固体廃棄物貯蔵庫について 1 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設の目的と計画 2 (1) 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設の目的 (2) 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設の計画 2 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設に関する安全性 4 (1) 周辺地域への放

食品の暫定規制値の考え方等について 食品衛生法に基づく放射性物質に関する現行の暫定規制値については 原子力安全委員会が 原子力発電所事故等を想定した 原子力施設等の防災対策について の中で示している 飲食物摂取制限に関する指標 に沿って 以下の考え方により設定されている 1 食品からの被ばくに対する

1 放射線のホント ってほんとうなの? (中略) 放射線のホント 1 頁甲状腺がんの多発 作業員の肺がん死 被ばくに安全な量はない など 放射線そのものが人々を苦しめています 放射線のホント は放射能影響を風評被害にスリ替えています 放射線のホント 原文を読みながら問題点を考えてみました

原子力損害賠償の進捗状況について < 原子力損害賠償のご請求 お支払い等実績 > ご請求について 個人 年 7 月 13 日現在 法人 個人事業主など ご請求書受付件数 ( 延べ件数 ) 約 2,375,000 件約 481,000 件 本賠償の状況について 本賠償の件数 ( 延べ件数

放射能汚染の推移図

タイトル

避難状況 1. 避難先自治体 いわき市相馬市南相馬市 福島市 郡山市 会津若松市白河市 福島県内のの市町村 福島県外 n = 1, 現在の住居形態 応急仮設住宅 ( プレハブ型 無償 ) 応急仮設住宅

いて一市町村当たり2 箇所の計 18 箇所で それぞれ実施してきています これまでの調査の結果 環境放射線量 ( 空間線量率 ) は 調査開始時の平成 26 年度から平成 29 年度までの変化率の平均は 44.5% となっています 計算により求められる物理学的減衰による低減率 35.1% と比較する

(審43)資料1 避難指示区域の状況等について

令和元年 8 月 23 日九州地方整備局 記者発表資料 九州の下水道整備状況について ( 平成 30 年度末 ) 平成 30 年度末の九州の下水道整備状況を取りまとめました 下水道の整備状況 平成 30 年度末の九州の下水道処理人口普及率が67.2% になりました 昨年度から0.5% 増 (H29

原子力被災者への対応に関する当面の取組のロードマップ の進捗状況 平成 23 年 12 月 16 日原子力災害対策本部 5 月 17 日に決定した 原子力被災者への対応に関する当面の取組のロードマップ の進捗状況は 以下のとおり 1. 避難者等に対する支援の取組み (1) 一時立入りの実施 警戒区域

実用発電用原子炉の設置 運転等に関する規則 ( 抜粋 ) ( 昭和 53 年 最終改正 : 平成 25 年 )( 通商産業省令 ) ( 工場又は事業所において行われる廃棄 ) 第九十条法第四十三条の三の二十二第一項の規定により 発電用原子炉設置者は 発電用原子炉施設を設置した工場又は事業所において行

次 はじめに P1 福島第 原 発電所の施設は 事故でどうなったの? 廃炉 って 何をするの? 廃炉 の作業は どのくらいの時間がかかるの? 今は主にどんな 廃炉 の作業をしているの? 再爆発する危険性はないの? 地震や津波の備えはどうなっているの? 発電所敷地内の放射線量はどれくらいなの? 発電所

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福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第276 報)

放射性セシウムとトリチウムの比較 濃縮係数 ( 生物中濃度 / 水中濃度 ) 海産魚類淡水魚類軟体類海藻類 Cs * H-3 * *1 見かけの濃縮係数 *2 自由水 は データ無し 参考文献 (1, 2) 直接 有機結合

福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第227報)

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愛する飯舘村を還せプロジェクト 負げねど飯舘!! 活動支援金ご協力のお願い これまで 子どもたちのために と 皆さまからお預かりしている支援金は 避難 ( 計画的避難の早期完了 ) や健康管理を含め 未来ある子どもたちを守るための活動に大切に使わせていただきます 今後計画的避難が進むにつれて 私たち

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風評被害の払拭に向けて ~ 原子力災害からの復興と福島の安全 再生の歩み ~ ( 伊勢志摩サミット G7 閣僚会合向け風評関連資料集 ) 2016 年 4 月 1 日

目次 1. 福島県の安全と再生 空間線量率の推移 1 福島県の復興 再生避難指示区域の状況 1 2 福島県の復興 再生避難指示区域の状況 2 3 福島県内の空間線量率の現状世界との比較 4 避難指示区域における交通インフラの改善とイノベーションコースト構想 5 2. 安全に管理された福島第一原発の現状 福島第一原発の汚染水対策 6 福島第一原発の環境改善 7 3. 食品の安全 安心の確保 科学的根拠により設定された世界で最も厳しいレベルの基準値の採用 8 福島県の食品の安全 安心に向けた取組 9 福島県における米の全袋検査の取組 10 福島県における海産物の調査結果 11 福島県の海産物に関する自主検査について 12

空間線量率の推移 東京電力福島第一原発から 80km 圏内の地表面から 1m 高さの空間線量率平均は 2011 年 11 月比で約 65% 減少 2011 年 11 月時点 2015 年 9 月時点 出典 : 原子力規制庁東京電力福島第一原子力発電所周辺の航空機モニタリング ( 第 10 次 ) 最新のデータはこちら放射線モニタリング情報検索 http://radioactivity.nsr.go.jp/map/ja/ 1

福島県の復興 再生避難指示区域の状況 1 福島県の避難区域は県全体面積の 7% 93% のエリアは通常の生活が可能 source: http://www.google.co.jp/imgres?imgurl=http://www.kawanina.net/image/map_fukushima.gif &imgrefurl=http://www.kawanina.net/map.html&h=401&w=641&tbnid=scde8hkaeb_tdm:& docid=rh9 97IeDDyFqM&hl=ja&ei=JBDSVbOAEIi3mwWDpoSQCQ&tbm=isch&client=firefoxa&ved=0CFYQMygwMDBqFQoTCLOitfbIsMcCFYjbpgodAxMBkg 出典 : 福島県 原子力被災者生活支援チーム資料を基に復興庁作成 2

福島県の復興 再生 避難指示区域の状況② 順次 避難指示を解除し 住民の帰還を促進 発災後1年以内に解除された地域 避難指示解除準備区域 年間積算線量が20ミリシーベルト以下と なることが確実であることが確認された地 域 居住制限区域 田村市 年間積算線量が20ミリシーベルトを超え るおそれがあり 住民の被ばく線量を低 減する観点から引き続き避難の継続を求 める地域 川内村 楢葉町 広野町 帰還困難区域 事故後6年間を経過してもなお 年間積算 線量が20ミリシーベルトを下回らないおそ れのある 2012年3月時点で年間積算線 量が50ミリシーベルト超の地域 2017年3月までの解除を目指す 南相馬市 2012年 2015年までに解除された 地域 3

福島県内の空間線量率の現状世界との比較 福島県内の空間線量率は 海外主要都市とほぼ同水準 楢葉町 0.10 (27.9.5 避難指示区域解除 ) 出典 : 原子力規制委員会放射線モニタリング情報 東京 ( 新宿 )0.03 名古屋 0.04 大阪 0.04 京都 0.06 奈良 0.06 福岡 0.06 長崎 0.04 (2016 年 3 月 1 日時点 ) 県内各地の数値は2016 年 3 月 1 日時点のもの 単位 : マイクロシーベルト / 時 出典 : 福島県 ふくしま復興のあゆみ (2016 年 3 月 11 日版 ) を基に復興庁作成 4

避難指示区域における交通インフラの改善とイノベーション コースト構想 2014 年 9 月に国道 6 号が 2015 年 3 月に常磐自動車道が それぞれ全線で通行可 1 日の平均通行量は 国道 6 号は約 1 万 6 千台 常磐自動車道は約 1 万台 浜通り地域で 廃炉やロボット先端技術を中心としたイノベーション コースト構想が進展中 2014 年 9 月 15 日自由通行化 イノベーション コースト構想の進展 南相馬 IC 国道 6 号 2015 年 3 月 1 日全線開通 常磐道 浪江 IC 福島第一原子力発電所 廃炉国際共同研究センター国際共同研究棟 ( 富岡町 ) (2017 年 3 月完成予定 ) 楢葉遠隔技術開発センター ( 楢葉町 ) (2016 年 4 月本格運用開始 ) 常磐富岡 IC 帰還困難区域 居住制限区域 避難指示解除準備区域 広野 IC 浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業 ( 福島県沖 )(2013 年 11 月実証運転開始 ) ロボット開発 実証拠点 ( 今後整備予定 ) 5

福島第一原発の汚染水対策 廃炉 汚染水対策は安全かつ着実に進捗 港湾外の放射性物質濃度は世界的な飲料水の水質基準 (WHO の飲料水ガイドライン基準 ) と比べても十分に低い状態が継続 (IAEA も公衆の安全は確保されているとの評価 ) 汚染 対策の 3 つの基本 針 1 汚染源に を 近づけない 建屋流 量低減による汚染 発 量の抑制 発電所の周辺海域 ( 港湾外 ) の海 の放射性物質濃度は 事故直後から数か で劇的に低減 2 汚染 を 漏らさない 海洋への放射性物質の流出量の低減 3 汚染源を 取り除く タンク内汚染 の放射性物質の除去 (Bq/L) 100000 10000 南放 付近の放射性物質濃度 ( 平均 ) セシウム 137 1000 地下 の流れ 100 放射性セシウムの基準値 (WHO 飲料水水質ガイドライン ) 10 1 0.1 2011 年 3 月 2011 年 5 月 2011 年 7 月 2011 年 9 月 2011 年 11 月 2012 年 1 月 2012 年 3 月 2012 年 5 月 2012 年 7 月 2012 年 9 月 2012 年 11 月 2013 年 1 月 2013 年 3 月 2013 年 5 月 2013 年 7 月 2013 年 9 月 2013 年 11 月 2014 年 1 月 2014 年 3 月 2014 年 5 月 2014 年 7 月 2014 年 9 月 2014 年 11 月 2015 年 1 月 2015 年 3 月 2015 年 5 月 2015 年 7 月 2015 年 9 月 6

福島第一原発の環境改善 構内の除染等により 約 9 割のエリアは一般作業服で作業可能 ( 全身防護服 全面マスクは着用不要 ) < 福島第 原発構内の作業服別のエリア図 > < 般作業服での作業の様 > カバーオール 2 重等エリアカバーオールエリア一般作業服エリア 福島県 7

科学的根拠により設定された世界で最も厳しいレベルの基準値の採用 科学的根拠により設定された世界で最も厳しいレベルの基準値に基づく放射性物質検査の徹底による食品安全の確保 ( 単位 :Bq/kg) 日本食品衛生法の基準値 EU Council Regulation (Euratom) 2016/52 アメリカ CPG Sec. 560.750 Radionuclides in Imported Foods - Levels of Concern コーデックス CODEX STAN 193-1995 飲料水牛乳乳児用食品一般食品 10 50 50 100 飲料水乳製品乳児用食品一般食品 1,000 1,000 400 1,250 食品 1,200 乳児用食品一般食品 1,000 1,000 上記における基準値は 受ける線量を一定レベル以下にするためのものであり 必ずしも安全と危険の境目となるものではない CODEX : 国際連合食糧農業機関 (FAO) と世界保健機関 (WHO) が設立した 食品の国際基準を作る政府間組織 ( 加盟国 :187 か国と EU(2016 年 3 月現在 )) 出典 : 厚生労働省風評 TF 資料 8

福島県の食品の安全 安心に向けた取組 農林水産物は 出荷前に徹底したモニタリング検査等を行い 結果を公表 震災直後に比べ 近年は基準値 (100Bq/kg) を超えるものは大幅に減少 基準値を超えたものは出荷を制限しており 市場に流通しているものは安全 出荷制限の解除は 厳格な基準のもとに実施 農林水産物のモニタリング検査等の状況 (2015 年 4 月 1 日 ~2016 年 2 月 29 日 ) 玄米 のみ 2015 年 8 月 20 日 ~2016 年 2 月 29 日 種別検査数基準値超過数超過数割合 玄米 (2015 年産 ) 約 1,044 万件 0 件 0.00% 野菜 果実 4,531 件 0 件 0.00% 畜産物 4,233 件 0 件 0.00% 栽培きのこ 723 件 0 件 0.00% 海産物 7,809 件 0 件 0.00% 山菜 野生きのこ 768 件 7 件 0.91% 基準値超過なし 安全に出荷 引き続き解除に向け調査 基準値超過品目は その産地ごとに出荷制限 出荷制限解除の流れ 徹底したモニタリング検査 原則 1 か月以内の検査結果が全て基準値以内 出荷制限解除 最新のデータはこちらふくしま新発売検索 http://www.new fukushima.jp/ ( 地域や作物などから最新の情報を検索可能 ) 出典 : ふくしま復興のあゆみ (2016 年 3 月 11 日版 ) ふくしま新発売 HP を基に復興庁作成 9

福島県における米の全袋検査の取組 特に米は 2012 年から世界初の取組として 全ての米袋について放射性物質検査を実施 2015 年の実績は 基準値 (100Bq/kg) を超過したものはゼロ IAEA によるモニタリング等への評価 (IAEA 報告書 (2015 年 11 月 ) より抜粋 ) 提供された情報によれば 多くの食品の規制が継続しているが 食品の規制や新たな食品規制を講じる必要がなかったことは 多数の食品検査により基準値超過が出ていないことが証明している IAEA は セシウムの法定基準値を超えた農林水産物 食品が供給網に流入することを防除する仕組みが導入されていると認識している FAO/IAEA 合同部門は 食品のモニタリング及び食品の放射能汚染に関する事項への対応のために講じられた措置は適切であり また 食品供給網はコントロールされていると理解している 10

福島県における海産物の調査結果 福島県の海産物について 震災直後の 2011 年 4-6 月は 基準値 (100Bq/kg) を超える割合が 57.1% であったが その後は低下を続け 2015 年 4 月以降は 0% ( 検体 ) 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 57.1% 100Bq/kg 超 100Bq/kg 以下 超過率 135 84 30 34 33 41.0% 202 154 36.9% 2,370 0 278 300 2,153 1,921 2,005 1,987 2,151 2,031 2,243 2,142 2,214 25.1% 1,302 1,458 1,627 1,753 380 21.6% 299 13.4% 9.6% 1,210 7.7% 120 430 649 828 1,092 4.6% 1.5% 1.7% 1.6% 1.0% 0.5% 0.4% 0.2% 0% 0% 0% 0% 90 H23 4 6 H23 7 9 10 12 H23 H24 1 3 H24 4 6 H24 7 9 10 12 H24 H25 1 3 H25 4 6 H25 7 9 H25 10 12 H26 1 3 H26 4 6 H26 7 9 10 12 H26 H27 1 3 H27 4 6 H27 7 9 10 12 H27 H28 1 2 4 6 2011 7 9 10 12 1 3 4 620127 9 10 12 1 3 4 6 2013 7 9 10 12 1 3 4 620147 9 10 12 1 3 4 620157 9 10 12 2016 1 2 25 10 9 4 0 0 出典 : 農林水産省作成資料から抜粋 0 ( 超過率 ) 100% 50% 0% 11

福島県の海産物に関する自主検査について 福島県では漁業の操業を自粛し 試験操業 販売 を実施 基準値を超えたものは出荷を制限しており 消費者の手元に届く海産物の安全性は確保 漁協が国の基準値よりも厳しい自主基準 (50Bq/kg) に基づく自主的な検査を実施し 安全 安心に配慮 試験操業 販売 :2011 年 3 月以降 操業自粛している中で 海産物の放射性物質検査の結果 安定して基準値を下回っている海域 魚種について 試験的に操業 販売を実施している 簡易分析検査精密測定出荷自粛判断 25 Bq/kg 超 ( 漁協が実施 ) ( 県水産試験場が実施 ) 100 Bq/kg 超 50 Bq/kg 超 50 Bq/kg 以下 国の基準 自主基準 基準値超えのため出荷せず 出荷を自粛 出荷可能 モニタリング検査強化 25 Bq/kg 以下 出荷 出典 : 福島県 HP をもとに復興庁作成 IAEA によるモニタリングへの評価 (IAEA 報告書 (2014 年 2 月 ) より抜粋 ) 日本は 2012 年に 国民が受ける放射線量を国際基準レベルより少なくするため 食品の上限値としてセシウム 134 137 の合計で 100 ベクレルを採用した これに応じ 日本は 海水及びフード チェーンの食品について 包括的なモニタリングシステムを構築している 加えて 日本は国際基準に基づいた食品管理の基準値を導入している この体系的なアプローチと 関係する地方自治体による出荷制限が 市場に流通する海産物の安全性を確保している 12