4 伝承によれば 彼はクレテ島のゴルティナで監督となり 94 歳で召されたと言われています では 今日は発信人であるパウロと 受信人であるテトスから学びたいと思います 発信人であるパウロはどのような教訓を与えているか また受信人であるテトスがどういう信仰を送ったか大切なポイント 1. 発信人パウロ

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2011 年 07 月 17 日 ( 日 ) 18 日 ( 月 )29 ローマ人への手紙 8:12~17 聖化の力 ( 聖霊 )(3) 養子の霊 1. はじめに (1) 聖化 に関する 8 回目の学びである 最終回 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は ク

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2011 年 06 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )26 ローマ人への手紙 7:14~25 律法からの解放 (3) ロマ書 7 章クリスチャン 1. はじめに (1) 聖化 に関する 5 回目の学びである 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は

2012 年 1 月 22 日 ( 日 ) 23 日 ( 月 )54 ローマ人への手紙 15:4~13 希望から希望へ 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)14:1~15:13 は 雑多な問題を扱っている 1 超道徳

創世記5 創世記2章4節b~25

2013 年 3 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 51 回目 Ⅵ-054 山上の垂訓 山上の垂訓 054 マタ 5:1~2 ルカ 6:17~19 1. はじめに (1) 呼び名について 1マタ 5:1~8:1 は 通常 山上の垂訓 ( 説教 ) と呼ばれる 2しかし この名称は 説教

2 イエスの戒めを守るなら イエスの愛に留まることになる (2) その教えを話した理由は 弟子たちが喜びに満たされるためである 1イエスは 自分が経験している喜びを弟子たちに与えようとしている 2イエスの喜びは 父なる神への従順 ( 喜ばせること ) によって生まれる 3ヘブ 12:2 Heb 12

* ユダヤ人の歴史家ヨセフスもまた同じような書き方をしている 5 テオピロは ルカの執筆活動を支援するパトロンであった可能性が高い 6 もしそうなら テオピロはローマ人クリスチャンであったと思われる (2)1~2 節は ルカの福音書の要約である 1 前の書 というのは ルカの福音書 のことである 2

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2011年度 牧羊者 第Ⅳ巻

で宣教していると非難されないように そういう恐れがあるところでは一切 献金を受 けませんでしたが ピリピ教会との間にその心配はなかったのです このことから見て も いかにパウロと良好な関係にあった教会だったかが分かります さてパウロはこの手紙の執筆時 どこにいたのでしょう この手紙から分かることは

神学総合演習・聖霊降臨後最終主日                  2005/11/16

2012 年 2 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )59 ローマ人への手紙総まとめ 総まとめ 1. はじめに (1) 執筆の意図 1 使徒としての使命 * 所々 かなり大胆に書いた (15:15) 2 使徒としての奉仕の原則 * 他人の土台の上に建てない (15:20) * これまで ロ

2012 年 1 月 15 日 ( 日 ) 16 日 ( 月 )53 ローマ人への手紙 14:13~15:3 キリスト者の自由 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)12 章は 基本的には教会内の行動についての勧めであ

2013 年 3 月 24 日 ( 日 ) 25 日 ( 月 ) 52 回目 Ⅵ-054 八福の教え 八福の教え 054 マタ 5:3~12 ルカ 6:20~26 1. はじめに (1) 文脈の重要性 1 文脈を無視して 山上の垂訓のある言葉を取り出すことが余りにも多い 2イエスは 神の国の福音をも

2017 年 10 月 8 日 ( 日 ) 9 日 ( 月 ) 15 回さらにすぐれた契約 さらにすぐれた契約 ヘブル 8:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし (2) ユダヤ教の 3 つの柱

2011 年 10 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 )42 ローマ人への手紙 11:25~36 拒否の解決 (3) イスラエルの救い 1. はじめに (1)10 月 13 日 ( 木 ) の日没から仮庵の祭りが始まった 1 第 7 の月の 15 日 満月 2 満月を眺めながら イスラエル

2019 年 7 月 28 日 ( 日 ) 29 日 ( 月 ) 70 回 12 人の弟子たちの救い 12 人の弟子たちの救い 使徒 19:1~7 1. はじめに (1) 第三次伝道旅行が始まった 1 使 18:23~21:17( 紀元 53 年の春から 56 年の春 ) 2パウロは ひとりで出かけ

1 説 教 聖日礼拝 北浜チャーチ 黒田 禎一郎 2017 年 6 月 4 日 ( 日 ) 主 題 : すべてを感謝しましょう! テキスト :1コロサイ人への手紙 3 章 17 節 はじめに たった一度しかない人生 私たちはどのように生きているでしょうか? 生き方を知っている人は幸いです しかし 多

2 イエスは大胆に わたしは道です と言われました イエスが歩まれた道です イエスが示された道です 正しく この人を見よ! です それが聖書の教えです 私たちはこの一年間 幸いなみ言葉を心に覚えて進みたいと願います 今日は この年間聖句から次の2 点を考えてみましょう 大切なポイント 1. 勝利者イ

2017 年 7 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 1 回 ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル 1:1~3 1. はじめに (1) 著者 1いくつかの名が上げられてきた * パウロ * ルカ ( パウロがヘブル語で書いたものを ルカがギリシア語に翻訳した ) * バ

2018 年 5 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) 14 回 ペテロの第 2 のメッセージ (2) ペテロの第 2 のメッセージ (2) 使徒 3:17~26 1. はじめに (1) ペンテコステの日に教会が誕生した 1ペテロの第 1 回目のメッセージにより 3,000 人ほどの人たち

聖書 : ピリピ 3:1~3 説教題 : 神の御霊による礼拝 日時 :2017 年 2 月 26 日 ( 朝拝 ) ピリピ人への手紙第 3 章に入ります この手紙は全部で 4 章からなっていますので 今日から後半部に入ることになります パウロは 最後に 私の兄弟たち と始めます この手紙はまだ半分ま

聖 書 へブル12:11,12 (第41講)

大阪インターナショナルチャーチ アリステア・マッケナ師 2015/6/28

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2 を重んじてきた人たちがいたからでした そういう人たちに対して 自分は宗教に熱心であると思っても つまり 形 を整えることに一生懸命であっても と語りかけているのです 今の私たちに当てはめるならば 洗礼を受けたといっても とか どんなに礼拝を守っているとしても とか あるいは 奉仕を一生懸命やって

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2 奇跡 3 父 4 聖書 4. メッセージのゴール (1) イエスを誰だと言うか (2) イエスを信じる者の幸いとは何か このメッセージは イエスの業と主張について考えようとするものである Ⅰ. イエスと父は一体である (19~29 節 ) 1. 行動において まことに まことに あなたがたに告げ

2 神はイスラエルをぶどうの木 ぶどうの実にたとえられました 神に選ばれたイスラエルは 本来その実を結ばせるべき存在でした しかし 聖書は次のように語っています エレミヤ書 2:21 わたしは あなたをことごとく純良種の良いぶどうとして植えたのに どうしてあなたは わたしにとって 質の悪い雑種のぶど

Rev 7:1 この後 私は見た 四人の御使いが地の四隅に立って 地の四方の風を堅く押さえ 地にも海にもどんな木にも 吹きつけないようにしていた (1) この後 私は見た 1 物事の時間的流れではなく ヨハネが見た幻の順番を示している 2この幻は 神の裁きが迫っていることを示唆している 3 地の四方

현장 전도를 위한 1단계 전도훈련교재 4

3 仲介者としての祭司たちが存在していた (2) 新約時代の状態 1すべての信者が まことの聖所に入ることができる * 天の聖所で 神の臨在の前に出ることができる 2これは 万人祭司の教えである 3 訳文の比較 こういうわけですから 兄弟たち 私たちは イエスの血によって 大胆にまことの聖所に入るこ

は歯が痛くなるとズキンズキンとして何をしていても繰り返し襲って来る痛みに悩まされますが そのように 絶えず痛みがある と言わずにいられないような痛みを感じ続けていた 一体それはどんな悲しみ 痛みだったのでしょうか それが同胞ユダヤ人の不信仰に関することでした パウロがどんなに同胞 同国人のことを思っ

(2) ロマ 7:1~6 の要約 1 律法の大原則 * 律法は 人に対して権限を持つ * 律法は 死んだ人には権限を持たない 2 結婚関係の例話 * 夫が生きている間は 結婚の律法によって制約されている * それを破れば 姦淫の女と呼ばれる * 夫が死ねば 結婚の律法から解放される * 再婚しても

2016 年 10 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 7 回 フィラデルフィアの教会 フィラデルフィアにある教会 黙 3:7~13 1. はじめに (1) 黙示録の 3 区分 1 黙 1:19 は 黙示録を 3 区分している Rev 1:19 そこで あなたの見た事 今ある事 この後に起こ

一 マリヤへの恵みある教会に 何かというと 恵まれた女よ おめでとう と言う人がいました 女性のための聖書のクラスで 誰かが正しい答えを言ったら 恵まれた女よ おめでとう 感謝なことの証しをしたら 恵まれた女よ おめでとう 誰かが牧師に祈ってもらっている姿を見たら 恵まれた女よ おめでとう 彼女はい

B2 神はどのようなお方か 1Chro.29:10-12 Dt.10:12-13 Ps.95:1-7 B3 イエス キリストはどのようなお方か John.14:8-10 Mk.6:31-56 John.10:30-33 Heb.2: John.4:2-3 2John.7-10 B4 三位

2017 年 7 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 ) 3 回 御使いに勝る御子 (2) 御使いに勝る御子 (2) ヘブル 2:1~9 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と

【ウェブ立ち読み用】大江解題_クボキ indd

牧会の祈り

牧会の祈り

イエスさまの公的な活動は 2 年から 3 年と言われます その短い時間の中で人々に与えた影響は 考えられないほど大きいものでした ここに今日 わたしたちが集まって礼拝しているのも そのせいです けれどもその 2 年ないし 3 年のイエスさまの活動はずっと順調であったわけではありません イエスを愛し慕

Heb 11:7 信仰によって ノアは まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき 恐れかしこんで その家族の救いのために箱舟を造り その箱舟によって 世の罪を定め 信仰による義を相続する者となりました (1) ノアは 神から警告を受けた 1 創 6:17 Gen 6:17 わたしは今 いの

2016 年 2 月 14 日川越教会 すべての民と共に 加藤享 [ 聖書 ] ローマの信徒への手紙 15 章 7~13 節だから 神の栄光のためにキリストがあなたがたを受け入れてくださったように あなたがたも互いに相手を受け入れなさい わたしは言う キリストは神の真実を現すために 割礼ある者たちに

牧会の祈り

としたこと それに対してイエスは 今は 止めないでほしい 正しい ことをすべて行うのは 我々にふさわしいことです ( マタイ 3 15) と 言って ヨハネから洗礼をお受けになったと伝えています しかしマルコ福音書は そういうことは何も伝えていません イエス は ユダヤの全地方から集まって来た大勢の

* ダニエル書 3 捕囚期後 (3) * ハガイ書 * ゼカリヤ書 * マラキ書 (5) 預言者たちが語ったメッセージの要約 1 神の主権と聖なるご性質 2 契約の民イスラエルの不従順の罪 3 悔い改めへの招き 4 迫り来る神の裁きと捕囚 5イスラエルの民を攻撃する周辺国への裁き 6 捕囚からのレム

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Ⅰ. 管理人の不正の発覚 (1~2 節 ) 1.1 節 a Luk 16:1 イエスは 弟子たちにも こういう話をされた (1) イエスは 弟子たちに話している 1これは 弟子訓練のためのたとえ話である 2 聴衆が誰かを判断することが たとえ話の解釈のために重要である (2) その周りで パリサイ人

2010 年 4 月 18 日 ( 日 ) 19 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 19 出エジ 19 出エジプト記 14 章 15 節 ~15 章 21 節 紅海を渡る 1. 文脈の確認 (1) イスラエルの民は 430 年後にエジプトを脱出した (2) エジプト脱出の記録は

た 義認 の祝福を述べたものでしょうか しかしこの 1 節は 2 節の頭に なぜなら という言葉があるように 2 節と密接に関連しています ですから 2 節を見て行くことによって 1 節の意味を確かめることができます 2 節が述べていることは何でしょうか それは罪と死の原理からの解放です 私たちが

From the Pulpit of the Japanese Baptist Church of North Texas July 8, 2018 信仰の勇者 ギデオン士師記 7:1-7 7:1 さてエルバアルと呼ばれるギデオンおよび彼と共にいたすべての民は朝早く起き ハロデの泉のほとりに陣を取っ

(1) 神殿の聖所と至聖所を分ける幕である 1 長さが約 18 メートル 厚さが約 10 センチ 2この幕の内側に入れたのは 大祭司だけである それも年に一度だけ 3 大祭司 アロンの家系 ケハテ氏族 レビ族 イスラエルの民 全人類 (2) この幕が 上から下まで真っ二つに裂けた 1 神の御手がこれ

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(2) ケンクレヤにある教会に属していた 1コリントの南東 11 キロのところにある港町 2コリントの東の港としての役割を果たした アジア方面の交易のための港 * 西の港は カイオン 両港の間の距離は 8 キロ 3パウロは 第 2 回伝道旅行でここを訪れている 4 誓願が成就したのを記念して そこで

* ペリシテ人の古代都市ガザは 前 93 年に破壊され 前 57 年に再建された * この道路は ガザの遺跡を通過し 新ガザに至る荒野の道である 5 ピリポは その命令に従順に従った 2.27b~28 節 Act 8:27b すると そこに エチオピヤ人の女王カンダケの高官で 女王の財産全部を管理し

< CC96BD815B924E82AA8B9D8EF382B582DC82B782A CC96BD82F093BE82E982B182C682CD834E838A C982C882E982B182C682C988CB9

神学総合演習・聖霊降臨後最終主日                  2005/11/16

ヘブル人への手紙1章

良いこと となります ともするとクリスチャンは こう考えやすいかもしれません 私は人がどう考えるかは気にしない 神がどう思われるかだけを心に留める と 確かにそこに真理はあるのですが そのあまり 人々がどう考えるかを顧慮しない傍若無人な態度を取るのが良いのではありません パウロはここで 人々がどう見

テモテ第二 2 章 1-13 節 キリストの兵士 1A 共にする苦しみ 1-7 1B ゆだねる教え 1-2 2B 立派な務め 3-7 2A イエス キリストの福音 B つながれていない御言葉 B 共に生き 死ぬ 本文 テモテへの手紙第二 2 章を見ていきます 私た

6ユダヤ人は 人種的 宗教的理由によって サマリヤ人を軽蔑した * ユダヤの格言 私の目が サマリヤ人を見ることがないように 7サマリヤ人も ユダヤ人を軽蔑し 敵対した * ユダヤ人がエルサレムから下ることは許したが 上ることは許さなかった 8 現代もサマリヤ人の子孫たちが存在している ( 千名以下

た私の霊が住んでいる大事な住居として用いるようにされており 私であるという強い自意識を持ちながら からだも心も性格もあらゆる特徴も 私らしさという特質を持った者として生かされているのです * それは 後に与えられると言われている霊のからだ 朽ちないからだと表現されている 天に属するよみがえりのからだ

このメッセージは メシアの義とパリサイ人の義について学ぼうとするものである Ⅰ. 真の信仰者の特徴 (5:13~16) 1. 地の塩 (13 節 ) あなたがたは 地の塩です もし塩が塩けをなくしたら 何によって塩けをつけるのでしょう もう何の役にも立たず 外に捨てられて 人々に踏みつけられるだけで

資料1

第二に 聖さを得るために 私たちはすべての人との平和を追い求めなければなりません 私たちの思いの内にある敵対心や闘争心などを放っておかず 平和的に生きるように努めなければなりません へブル書の著者は このことについて 非常に厳しく警告しています 私たちが神の聖さにあずかる者とならない限り 主を見るこ

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Microsoft Word - O-Rom ~75-GH-「召された」使徒から「召された」聖徒たちへの手紙

神殿とは 神の住まいです 自分の中に神が住まわれたということが救いであり このよ うにしてイエス様とつながっているから イエス キリストを知ることができるようになる のです 神とのつながりを断ち切ることはできない わたしは彼らに永遠のいのちを与えます 彼らは決して滅びることがなく また だれ もわた

に知恵と英知と知識とあらゆる仕事において 神の霊を満たした (2~3 節 ) (1) ユダ部族のフル その子ウリ その子ベツァルエル 1フルとはモーセの手を両側から支えた 2 人のうちのひとり ( 出 17 章 ) 2フルの孫がベツァルエルである (2) 神の霊を満たした 1 知恵 (wisdom)

2000 年は二日です ですからこちらも 遅い! と言えるほど 時は経っていないと言えます もちろん 1000 年イコール一日と言われているのではなく 一日のようだと言われていますので 単純計算できる話ではないのですが 先ほど引用した詩篇 90 篇 4 節では 私たちの時間のはかなさ 些細さという側

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なぜ分派があり 争い合ってきたのかという思いがある ここで本題からはそれるが このことについて若干答えておきたい それは 宗教が政治権力と結びつくと排他性を増し 戦争や権力闘争の道具と化すということである それは大平洋戦争終結まで続いた国家神道を見ればわかる 来るものを拒まず 去るものは追わず その

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1 それは キリストにのみ適用される御名である (2) 旧約聖書では 御使いたちは 神の子たち と呼ばれた Job 38:7 そのとき 明けの星々が共に喜び歌い / 神の子たちはみな喜び叫んだ 1 新約聖書では 信者が 神の子たち と呼ばれる ( ヨハ 11:52) 2しかし 御子 ( ヒュイオス

Derek Prince Ministries Asia-Pacific THE TEACHING LEGACY OF DEREK PRINCE MINISTRIES ARCHIVE The Battlefield of the Mind - Derek

礼拝の恵み 牧師チャールズ フレドリクソン どうして クリスチャンは日曜日に礼拝するの? 多くのクリスチャンやまだクリスチャンではない人たちも この疑問を持っています そもそも 聖書時代には 今日でもそうなのですが 安息日を守るという律法がありました 安息日は 金曜日の夜から土曜日の日没までの一日で

1.1 節 Rev 14:1 また私は見た 見よ 小羊がシオンの山の上に立っていた また小羊とともに十四万四千人の人たちがいて その額には小羊の名と 小羊の父の名とがしるしてあった (1) ヨハネは キリストの再臨後の状況を見ている 1 実際にキリストの再臨が起こるのは 19 章になってからである

とる そして既成教会の組織の及ばぬところへ福音の種子を持ち運ぼうとする より具体的には 信徒は世俗の職業を重視し しかも信仰にあってあらゆる権威 あるいは組織から自由である みずからにあたえられた持ち場 - 職業 専門領域 -において それをとおして 神の名をあらわそうと努める その持ち場こそ福音伝

(3) まっすぐにしなさい 1 されば衰へたる手 弱りたる膝を強くし ( 文語訳 ) 2ギリシア語の アノルソオウ である 上げる まっすぐにする 強くする 3ルカ 13:13(18 年も病の霊につかれ 腰が曲がって 伸ばすことができない ) Luk 13:13 手を置かれると 女はたちどころに腰が

御心が天になるごとく

失敗がこわいから ルールに反するから 仕事をしてるから 恥ずかしいから 人脈がないから 女だから で ほんとはどうしたいの?名言集 01.indd p11 修正時間 2016 年 10 月 13 日 17:35:42 名言集 01.indd p10 修正時間 2016 年 10 月 13 日 17:

世の中の人は信頼できる と回答した子どもは約 4 割 社会には違う考え方の人がいるほうがよい の比率は どの学年でも 8 割台と高い 一方で 自分の都合 よりみんなの都合を優先させるべきだ は 中 1 生から高 3 生にかけて約 15 ポイント低下して 5 割台にな り 世の中の人は信頼できる も


2018 年 2 月 4 日 ( 日 ) 5 日 ( 月 ) 29 回 善行の勧めと信仰上の勧め 善行の勧めと信仰上の勧め ヘブル 13:1~17 1. はじめに (1) この手紙は ユダヤ教への回帰を考えていた第 2 世代のメシアニック ジューたちを励ますために書かれた 1 教理的学び 2 学んだ

【古代4 キリスト教の成立と発展】

2008 年 7 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 8 創世記 8 創世記 3 章 14 節 ~24 節 アダム契約 イントロ : 1. 前回までの復習 (1) 創世記には 11 の区分 ( トルドット ) がある (2) 第 1のトルドットには 人類の

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プログラム22: 聞いて 聞いて わたしの悩み ~ 子どもの異性とのつきあい方 ~ 時間形態講座の流れ 1 分全体 1. ねらいを確認する 1 分 キーワード 悩みの共有 42 分 2. 悩みリスト をもとに相談者になったりアドバイザーになったりする 25 分 全体 (1) 方法を知る 3 分 1

マタイ 25 章 14 節 各自に任された財産 1A 神より与えられている財産 1B 創造の源 2B 信仰の量り 2A 清算の時 1B 永遠の報い 2B 報酬の時 3A 求められていること 1B 心のはかりごと 2B 自分の行程 3B 小さな事への忠実 4B 信じる事 本文 マタイによる福音書 25

テサロニケ人への手紙第一 第5回聖書フォーラムキャンプ 基調メッセージ メッセージ 中川健一

2017 年 8 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) 7 回 第 2 の警告 (2) 第 2 の警告 (2) ヘブル 4:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と誤

2014 年 10 月 7 日 ( 火 ) 60 分で分かる創世記 60 分で分かる創世記 1. はじめに (1) 60 分で分かる〇〇 のシリーズを開始する 11 節 1 節の解説も重要であるが 鳥瞰図的な理解も必要である 2その場合重要なのは センス オブ プロポーション である (2) 創世記

2 1. 神の 恵み によって 誇れる人 1) ギデオン ギデオンという人は勇士として知られていますが 元々はそうではありませんでした むしろ彼は臆病者でありました 彼はミデアン人の襲撃を恐れ 酒ぶねの中で 隠れるようにして小麦を打っていました 士師記 6 章 6:14 すると 主は彼に向かって仰せ

マタイ 10 章 39 節 失うから見出す命 1A 天の御国と闇の国 1B 狼の中の羊 2B 主人の受けた仕打ち 3B キリストの告白 2A 平和でなく剣 1B 家族関係 2B 社会関係 3B 自己実現 3A 自己中心な社会 1B 自分探し の援助活動 2B 自分探し の弟子活動 3B 探せば失う原

04/10/24

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説教聖日礼拝北浜チャーチ黒田禎一郎 2016 年 4 月 10 日 ( 日 ) 主題 : 発信人パウロと受信人テトス 神の奥義を見るーテキスト : テトスへの手紙 1 章 1~4 節 1 はじめに 今日から 私たちはテトスへの手紙に入ります 冒頭に次のように書かれています 1:1 神のしもべ また イエス キリストの使徒パウロ パウロは キリスト教会の生んだ最大の人と言われます 彼は自分が信仰へ導いたと思われる若者テトスに対して書き送った手紙が この テトスへの手紙 であります したがって 手紙の発信人はパウロ 受信人はテトスです パウロは小アジア各地で キリストの福音を語りました 彼の宣教によって 多くの人たちがクリスチャンとなり 各地に教会が設立されました その一つが 地中海のクレテという島に建てられ教会でした パウロは他の所にもキリストの福音を伝えるため このクレテの教会を愛弟子テトスに 自分の後継者として任せることになりました それは紀元 65 年ごろでした パウロがクレテ島に残してきたテトスが どのように伝道しているかと心に留めながら この手紙を書いたと思われます そこで紀元 65 年頃のキリスト教会は どのような状況であったかを思い出してください ( 第一テモテの手紙で学びましたが ) その頃のキリスト教会は 燃えるような伝道からひとまず教会が誕生し 教会の組織もできた頃でした いわゆる教会形成期でありました ところが そういう時には心の安堵したものが出てくるものです 異なる教え いわゆる 異端 が教会内に入ってきました クリスチャンの中でも背教 すなわち 神に背いてキリスト信仰を捨てていく人々がいました そのような時代背景のもとで テトスへの手紙は書かれました ( 地図参照 ) ところで クレテ島は気候がとても温暖な所で クレテの人々は怠け者 ということわざがあるくらい のんびりしていました 悪く言えば だらしがないという傾向にありました ですから教会も そういう世俗にのまれて 怠惰の中に放置される傾向にあったと思います では テトスとはどんな人物であったでしょうか 1 彼はギリシャ人 ( ガラテヤ2:3) で パウロによって信仰に導かれた人物でした 2 彼はパウロとバルナバに伴い エルサレムを訪問しました その際 彼に割礼を施そうという動きがありましたが 異邦人である彼が割礼を強制されることはありませんでした これはとても大きなことで 信仰義認 を体現した生き証人となりました ガラテヤ人への手 紙 5:6 キリスト イエスにあってはイエスにあっては 割礼を受ける受けないは大事なこと って働く信仰だけが大事なのです 3 彼はエルサレム教会への献金を集めるために労した中心人物の一人でした ではなく 愛によ

4 伝承によれば 彼はクレテ島のゴルティナで監督となり 94 歳で召されたと言われています では 今日は発信人であるパウロと 受信人であるテトスから学びたいと思います 発信人であるパウロはどのような教訓を与えているか また受信人であるテトスがどういう信仰を送ったか大切なポイント 1. 発信人パウロ 1:1 神のしもべ また イエス キリストの使徒パウロから 1:4 同じ信仰による真実のわが子テトスへ すなわち 1 節と4 節の間 (1 節の半ばから3 節まで ) は説明の言葉となっています はじめに彼は どんな説明をしたのでしょうか 1) 神のしもべ パウロの自己紹介は 神のしもべ から始まりました しもべ (doulos: デュロス ) というのは 奴隷という言葉です 主人に仕えて 主人の思うように従順に従うのが奴隷です 私たちは神の元に来るまでは 自我 (ego) の奴隷でした 自分の快楽の奴隷でした 自分の欲望の奴隷でした あるいはお金や名誉 名声を追い求めて歩くものでした 奴隷は捕えられた存在で 自由はありませんでした しかし パウロは 神の奴隷 と言いました では 神の奴隷 とは どんな人でしょうか こんな話しを聞いたことがあります { 例話 } ある女奴隷 ある女奴隷が奴隷市場で売られていました 主人が奴隷市場でその奴隷を買ってきて 買った 期間だけ使いました 契約の時がきましたので 奴隷に向かって もうあなたは自由ですよ どこへ行ってもいいよ と言いました ところがその女奴隷はところがその女奴隷は 御主人様御主人様 私は生涯あなたの奴隷として使ってください私は生涯あなたの奴隷として使ってください 私は今まで私は今まで いろんな所で 奴隷として辛いところを通ってきました しかし 御主人様のように御主人様のように 私のことを考え親切にしてくださった人はいませんでした私のことを考え親切にしてくださった人はいませんでした 私はあ私はあ なたの愛の鎖を受けたく思います どうぞ 生涯あなたの奴隷としてください その奴隷は主人の愛に報いたい という願望がありました パウロはまさにそのような意味で 神の奴隷 と言いました 2 2) キリストの使徒 1:1 神のしもべ また イエス キリストの使徒パウロ 彼は自分の紹介を イエス キリストの使徒 とも言いました 非常に権威あるメッセージを持って派遣されるのが この 使徒 という意味です 原語はアポストロス (apostolos) で 一国で最も権威を持つ大統領から使命を受けて その大きな命令を伝えに行く者が 使徒 と言われた人でした 皆さん パウロは自己紹介で 立場の低い 奴隷 と権力を代表する 使徒 と 相反する両極端の立場であると言いまた これは私たちクリスチャンも同じです 私たちは恵みによって 神の子とされ 神の 使徒 でもあります しかし同時に自分の姿を見ますと なんと力のない弱い者であるかを知っています 私たちもパウロの両極端の姿から 自分を見ることができます 3) 真理の知識

パウロは 自分が使徒とされた理由を述べました それが 1 節と 4 節の間にあります 1:1 私は 神に選ばれた人々の信仰と 敬虔にふさわしい真理の知識とのために使徒とされた のです 1:2 それは 偽ることのない神が偽ることのない神が 永遠の昔から約束してくださった永遠のいのちの望みに基づ くことです 1 節を口語訳聖書で読みますと 次のようです 1:1 わたしが使徒とされたのは 神に選ばれた者たちの信仰を強め また 信心にかなう真理の知識を 彼らに得させるためであり 信仰を持つということは 感情で イエス様が好きです イエス様を愛しています というだけではありません 感情が冷めると 信仰はどこかに行ってしまいます 信仰には確かに 喜びとか希望とかという感覚的なものはあります しかし それを基本的に支えるのは何かというと 真理の知識 です 真理とはイエス キリストのことです イエスが語られたおことばこそ 真理のことばであり 真理の知識です これは非常に大切です パウロは 真理の知識 を得ることは 永遠のいのちの望みに基ずく永遠のいのちの望みに基ずく と言いました 1:2 それは 偽ることのない神が偽ることのない神が 永遠の昔から約束してくださった永遠のいのちの望みに基づ くことです 信仰が強められて 真理の知識 にすすむと ほんとうの望みが出てきます 世の中での望みに期待を寄せても 常に移り変わっていきます しかし神の望みはそうではありません 神を信頼する者の幸いが ここにあります この書簡の発信人パウロは 自分は 神のしもべ であり キリストの使徒 であると自己紹介しました そして自分が選ばれた目的は 人々を真理の知識に至らせるところにあると言いました では 次に受信人テトスを見てみましょう 3 2. 受信人テトス 1:4 同じ信仰による真実のわが子テトスへ 父なる神および私たちの救い主なるキリスト父なる神および私たちの救い主なるキリスト イエ スから 恵みと平安がありますように 1) 同労者となったテトス パウロは生涯独身でしたので 子どもはいませんでした しかし伝道の生涯から結んだ実のひとりがテトスでありました 真実のわが子テトスへ と呼びました パウロはテトスを重んじ 同労者 すなわち 私の仲間である と言っています テトスはユダヤ人ではなく異邦人でした テモテはユダヤ人であり 祖母や母のもとが神の教えを受けました 異邦人であったテトスの背景は 神についての教えはなく 全く異なっていました ユダヤ人は異邦人を 犬 と呼び 軽蔑していました しかしパウロは 異邦人であるテトスを 同労者 と呼びました それはイエス キリストにあって ユダヤ人 ( 選民 ) とギリシャ 人 ( 異邦人 ) の壁が取り除けられたからでした ガラテヤ人への手紙 3:28 ユダヤ人もギリシヤ人もなくもギリシヤ人もなく 奴隷も自由人もなく奴隷も自由人もなく 男子も女子もありません男子も女子もありません なぜならなぜなら あなたがたはみな キリスト イエスにあって 一つだからです 今の時代は 世界のあらゆる民族や国の人たちがクリスチャンとなっています しかし初代教会

時代は ほとんどの直弟子はユダヤ人でした ユダヤ人クリスチャンが大多数を占めていました しかしキリストの福音は 異邦人にも伝わり回心者が起こされ クリスチャンの仲間に加わる人たちが現れてきました 当時のキリスト教会の代表者たちが エルサレムに集まりました そこで問題が発生しました それは割礼を受けているユダヤ人は 無割礼の異邦人に対し クリスチャンの仲間に入るならば割礼を受けるべきであるという要求でした 割礼問題は 歴史に残るキリスト教の一大危機でした この問題を審議するため エルサレムで会議が開かれました それが使徒の働き15 章の エルサレム会議 ( 使徒会議 ) と呼ばれるものです そこで下された結論は 使徒の働き 15 章に記録されています 章 15:8 そして 人の心の中を知っておられる神は人の心の中を知っておられる神は 私たちに与えられたと同じように異邦人にも聖霊を与えて 彼らのためにあかしをし 15:9 私たちと彼らとに何の差別もつけず 彼らの心を信仰によってきよめてくださったのです彼らの心を信仰によってきよめてくださったのです 15:10 それなのに なぜなぜ 今あなたがたは今あなたがたは 私たちの先祖も私たちも負いきれなかったくびきを私たちの先祖も私たちも負いきれなかったくびきを あの弟子たちの首に掛けて 神を試みようとするのです 15:11 私たちが主イエスの恵みによって救われたことを私たちは信じますが あの人たちもそうなのです 4 パウロは更に言いました ガラテヤ人への手紙 5 章 5:8 キリスト イエスにあってはイエスにあっては 割礼割礼を受ける受けないは大事なことではなくを受ける受けないは大事なことではなく 愛によって働く信仰だけが大事なのです ここから 信仰によって義とされる という救いの鉄則が土台として据えられました ローマ人への手紙 10 章 10:10 人は心に信じて義と認められ 口で告白して救われるのです ガラテヤ人への手紙 3:11 ところが 律法によって神の前に義と認められる者が律法によって神の前に義と認められる者が だれもいないということは明らかです 義人は信仰によって生きる のだからです このようにして 異邦人テトスは同労者となり 神の器とされました 今の時代もキリストの福音によって 私たちは神の一つ家族に加えられるものとなるのです 2) 義人は信仰によって生きる 話しは変わりますが 18 世紀の英国にチャールズ ウエスレ (Charls Weslay) という人がいました 彼はメソジスト教団の基礎を作ったジョン ウエスレ (John Weslay) の弟で 英国国教会の祭司をしていました メソジスト教団は 欧州 米国 日本の各地で宣教活動を行ってきました 教団はとても大きな そして尊い働きをしてきました 日本ではミッション スクールとして知られている東京の明治学院大学 大阪の関西学院大学はメソジスト教団の働きで始まりました 話しを戻しますが1736 年 彼は兄のジョン ウエスレ と米国インデイアンに神の愛を伝えるため海を渡りました しかしその時です 弟チャールズ ウエスレ は 深い苦悩の内に落ち込んでいました 彼は自ら英国国教会の聖職者でありながら 自分の生きる意味が見いだせず 信仰の確信も持てないでいました 彼は船中から ある人にこのような手紙を送りました 私はアメリカに逃げてきましたが駄目です ( 中略 ) どこに行っても 私はいつも 自分の苦

悩を持ち歩いているのです ところが チャールズ ウエスレ は米国へ向かう船内で モラビア兄弟団の信徒に出会いました この出会いが 彼の人生を大きく変えることになりました ここに 次のようなエピソードがあります 大西洋を渡るときに船が暴風に遭い 船はこの葉のように揺れました その時, 子どもたちがはしゃぎ回り 愉快にしている子どもたちのグループがありました ウエスレ は 自分は大人でありながらも 船がいつ沈むかわからないとびくびくしている しかも自分はロンドンで祭司をしていた 経験もある もし船が沈んだらどうしようと 恐れていた それなのに 子どもたちは恐れも感じないで 甲板を飛び回っている 彼はその姿にびっくりしました そして 子どもたちに尋ねました 君たちのお父さん お母さんはどこにいるの? すると あっち! という答えが返ってきました 子どもたちが示す あっち の方向を見ると 親たちはそこに集まり 神に向かって祈りをささげていました それはモラヴィア兄弟団の一行でした その少年の言葉 あっち! がウエスレ の心を揺すぶりました モラビア兄弟団の信徒たちは皆 仕事( 職業 ) を持ちながら神に仕えていました 聖徒たちは キリストの愛に燃やされ 神の福音を伝えていました チャールズ ウエスレ は 彼らには自分にはない 平安 と 喜び が輝いているのに 深く感動し驚きました 教職者としての自分と聖徒たちに 大きな違いがあることがわかりました そして彼はその時に 真の悔い改めをしました 彼は 信仰の原点ともいうべき 大切なことに気づきました それは 信仰によって生きる ということです 信仰は神が与えてくださる 恵み です 教職者意識を誇っていた当時の指導者には 衝撃的なことでした 義人は信仰によって生きる 義人は信仰によって生きる あの英国を滅亡のどん底から救い上げたウエスレ は 子どもに教えられて 子どもの証言を聞いて立ち上がりました 義人は信仰によって生きる義人は信仰によって生きる ということばは 宗教改革者マルチン ルターにも衝撃を与えたことばでした 受信者テトスは 無割礼の異邦人でした しかしイエス キリストの恵みによって 義とされ変えられました 信仰によって義とされた人の生き方は違います 神が義とされた人を通して 証しをしてくださいます それは受信人テトスにも見ることができます いかがでしょうか 今日 私たちはテトスへの手紙から 発信人パウロと受信人テトスから学ぶことができました そして 神の奥義を学ばせていただきました 私たちは神の前に いったいどんな者でしょうか まとめ主題 : 発信人パウロと受信人テトス 神の奥義を見るー 1. パウロは神の しもべ であり キリストの使徒 です 2. テトスは 同労者 であり 信仰によって 義 とされました 5 * 義人は信仰によって生きる God bless you!