Linux-2.6.28 マニュアル 株式会社日新テクニカ http://www.nissin-tech.com info@nissin-tech.com 2010/2/13 copyright@2010 1
第一章 Linux-2.6.28 の紹介...4 1.1 バージョン...4 1.2 機能...4 第二章イメージファイルの書き込み...4 2.1 SDboot の書き込み...5 2.2 SDboot 環境で u-boot の書き込み...7 2.3 u-boot 環境でカーネルの書き込み...13 2.4 NFSでルートファイルシステムの書き込み...15 2.4.1 NFSサーバの設定...15 2.4.2 NFSで起動...15 2.4.3 YAFFS2 ファイルシステムの書き込み...17 2.4.4 YAFFS2 ファイルシステムで起動...17 第三章イメージファイルのコンパイル...18 3.1 クロスコンパイルのインストール...18 3.2 u-boot のコンパイル...18 3.3 カーネルのコンパイル...19 3.3.1 カーネルのコンフィグ...19 3.3.2 カーネルのコンパイル...21 第四章テスト...22 4.1 SD カード...22 4.2 USB メモリ...22 第五章ハードウェアエンコーダー デコーダー...23 5.1 H264...24 5.2 MPEG4...25 5.3 H263...26 5.4 VC-1...27 5.5 4 画面同時 H264/MPEG4/H263/VC-1...28 5.6 JPEG...30 5.7 ビデオカメラ H264 エンコーダー...30 5.8 カメラ JPEG エンコーダー...32 5.9 同時カメラエンコーダーと MFC デコーダー...33 5.10 H264 TV out...34 5.11 MFC Camera & TV out...35 第六章ネットワーク...35 6.1 IP アドレスの設定...35 2
6.2 ping テスト...35 6.3 telnet...35 使用されたソースコードはhttp://www.nissin-tech.com/ からダウンロードできます この文書の情報は 事前の通知なく変更されることがあります ( 株 ) 日新テクニカの書面による許可のない複製は いかなる形態においても厳重に禁じられています 3
第一章 Linux-2.6.28 の紹介 1.1 バージョン カーネル :2.6.28 GUI: Qtpia2.2.0 ルートファイルシステム :yaffs2 Bootloader: u-boot-1.1.6 クロスツール :cross-4.2.2-eabi 1.2 機能 MPEG4/H264/H263/VC-1ハードウェアエンコーダー デコーダー ハードウェアスクリーンの4 分割 カメラサポート JPEGエンコーダー 2D/3Dハードウェア加速 2.8~10.4インチの液晶をサポート TV 出力 USBマウス キーボードをサポート タッチパネルの校正 Nand Flash, USB, SD/HSMMC, Audio, Ethernet, UART, LCD, Touch, Camera, SPI, IIC, DMA, KeyPAD, RTC, MFC, JPEGなどのドライバ mediaplayer 豊富なアプリケーション 第二章イメージファイルの書き込み Linux-2.6.28 の主なイメージファイル : SDboot.bin: SD カードのブートファイル u-boot-nand.bin: u-boot zimage: Linux-2.6.28 カーネル roofs: ルートファイルシステム 4
パソコンのハイパーターミナルの通信速度は 115200 です 2.1 SDboot の書き込み プリインストール OS は WinCE6.0 なら 次の手順が必要です WinCE の Eboot で A コマンドで Nand Flash をフォーマットします 5
Nand Flash には壊れたブロックがあるかもしれませんが 正常使用できます SD カード (2G 以内 ) を用意してください SanDisk または Kingston をお勧めします FAT32 でフォーマットします Windows XP 環境で movinand_fusing_tool.exe というツールで SDboot.bin を SD カードに 書き込みます 6
書き込み完成しでも SD カードに何にも見えません 2.2 SDboot 環境で u-boot の書き込み ボード Idea6410 のボートスイッチ SW1 のビット 1-4 を 1111 に設定してください on は 1 です RS232 と USB ケーブルでパソコンとボードを接続して SD カードをボードに挿入します 給 電します 7
3 秒以内スペースキーを押すと SDboot に入ります Nand Flash のフォーマット 8
dnw c0008000 コマンドで u-boot-nand をダウンロードします Windows XP で dnw を実行させます メニュー USB Port > Transmit > Transmit で u-boot-nand.bin というファイルを開き ます 9
転送完成しました 10
nand write c0008000 0 100000 コマンドで u-boot を nand flash 0 に書き込む ボード Idea6410 のボートスイッチ SW1 のビット 1-4 を 1100 に設定してください 再起動すれば Nand Flash からボートします 11
Nand boot が起動成功すれば SD カードは必要ないです 12
2.3 u-boot 環境でカーネルの書き込み u-boot 環境で dnw c0008000 コマンドでカーネルのイメージをダウンロードします Windows XP で dnw を実行させます メニュー USB Port > Transmit > Transmit で zimage というファイルを開きます 13
ダウンロードが完成しました nand write c0008000 100000 300000 コマンドでカーネルを nand flash に書き込む 14
2.4 NFS でルートファイルシステムの書き込み 2.4.1 NFS サーバの設定 Linux ホスト (ubuntu9.04) に NFS サーバのインストール # sudo apt-get install nfs-kernel-server /etc/export というファイルに /nfs_share *(rw,sync,no_root_squash) を入れます nfs_share は共有フォルダです filesystem/urbetter-rootfs-qt-2.2.0.tgz ファイルを /nfs_share に解凍します # sudo tar zxvf filesystem/urbetter-rootfs-qt-2.2.0.tgz C /nfs_share 次のコマンドで NFS サーバを再起動させます # sudu /etc/init.d/portmap restart # sudu /etc/init.d/nfs-kernel-server restart 2.4.2 NFS で起動 LAN ケーブルでパソコンを接続します ボードを再起動します u-boot の起動パラメータを設定します setenv bootcmd nand read 0xc0008000 0x100000 0x300000 ;bootm 0xc0008000 setenv bootargs "root=/dev/nfs nfsroot=192.168.1.110:/home/nfs_share 15
ip=192.168.1.128:192.168.1.110:192.168.1.1:255.255.255.0:www.nissin-tech.com:eth0:of f console=ttysac0,115200" 最後 パラメータを保存します saveenv 常用のパラメータは u-boot/linux-boot.txt に保存されています パラメータの設定の時 直 接コピーすればいいです リセットキーを押して 再起動します NFS で起動しました 液晶に QT の画面が見えるはずです 16
2.4.3 YAFFS2 ファイルシステムの書き込み NFS 起動した後 urbetter-roots-qt-2.2.0.tgz というファイルがルートにあると確認して ください #./bin/writerootfs コマンドでファイルシステムを Nand に書き込む 2.4.4 YAFFS2 ファイルシステムで起動ファイルシステムを Nand に書き込み完成した後 再起動して u-boot に入ります u-boot の起動パラメータを再設定します setenv bootargs "root=/dev/mtdblock2 rootfstype=yaffs2 console=ttysac0,115200" 17
saveenv 再起動すれば NAND の yaffs2 から起動します 第三章イメージファイルのコンパイル 3.1 クロスコンパイルのインストール # tar zxvf cross-4.2.2-eabi.tar.bz2 -C /usr/local/arm 3.2 u-boot のコンパイル # tar zxvf urbetter-u-boot-1.1.6-v1.0.tgz # make clean # make smdk6410_config # make 完成すれば u-boot.bin というファイルを生成します u-boot-nand.bin にリネームしてください 18
3.3 カーネルのコンパイル ソースコードの解凍 # tar zxvf urbetter-linux2.6.28-v1.0.tgz # cd urbetter-linux2.6.28-v1.0 # make clean 3.3.1 カーネルのコンフィグ # cp urbetter-lcd7a.config.config # make menuconfig 使用された液晶を設定します 19
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保存 & Exit 3.3.2 カーネルのコンパイル # make 最終 arch/arm/boot に zimage というファイルを生成します 21
第四章テスト 4.1 SD カード SD カードを挿入した画面 sdcard は SD カードです 4.2 USB メモリ USB メモリを挿入した画面 udisk は USB メモリです 22
第五章ハードウェアエンコーダー デコーダー 1. test/multimedia_test フォルダをすべて SD カードにコピーします 2. SD カードをボードにそう挿入します./UT_MultiMedia_test 23
5.1 H264 1 を選択して Enter キーを押します 24
5.2 MPEG4 25
5.3 H263 26
5.4 VC-1 27
5.5 4 画面同時 H264/MPEG4/H263/VC-1 28
29
5.6 JPEG 9 を選択すれば 5.7 ビデオカメラ H264 エンコーダー 30
31
5.8 カメラ JPEG エンコーダー 32
5.9 同時カメラエンコーダーと MFC デコーダー 7 を選択します 33
5.10 H264 TV out テレビにビデオが見えます 34
5.11 MFC Camera & TV out テレビに同時にカメラとビデオが見えます 第六章ネットワーク 6.1 IP アドレスの設定 # ifconfig eth0 192.168.1.230 6.2 ping テスト # ping 192.168.1.1 6.3 telnet パソコンで telnet 192.168.1.230 35
192.168.1.230 はボードの IP アドレスです ユーザー名は root です 36