デイトレードの損益を左右する 2 つの選択
こんにちは 松下誠です 私が投資を開始して 11 年が過ぎ そ の間 1 万人以上の個人投資家に直接投資を指導し web やメールを通 じて 20 万人以上の方に投資を伝えてきました その間に市場は新興株バブル 円安バブルを形成し いずれも破裂 サブプライム問題からリーマンショックが起こり 100 年に 1 度の金融危機 を越え 現在はユーロの債務問題で 世界が緊張感を持っています バブルや信用収縮は規模を変えて出現しては消えていますが 相場の根本は変わることなく動き続けています ここ数年日本においては FX が広く国民の間に浸透を見せ 最も身近で少額から始められる投資として すっかり市民権を得て それは 1 つの社会現象とさえいえます その社会現象ともいえる FX の浸透の中で ほとんどの個人投資家はその手軽さとリスクの少なさから デイトレード と呼ばれる 短時間でトレードを終えるトレードスタイルを主に取り入れています 私は いくつか存在するトレード手法の中で 最も難しいものの 1
つが デイトレード だと思っています そのような中で 多くの個人投資家が好んで行っているデイトレードの現状が いつものように的外れなものになっていることを危惧し 誤った形でデイトレードに臨んでいる投資家の一助になればとの思いで このレポートをお届けします デイトレードは トレード時間が短いというだけで 何ら特殊なト レードではなく そのトレードの本質は 数か月 ~ 数年に及ぶよう な中長期トレードと変わるものではありません このレポートでは デイトレードを行う際の 最も基本的であり かつ損益を左右する 2 つの選択について紹介し 解説していきます あなたがデイトレードを行う際には 最低限これらのことを踏まえた上で そのトレードを行ってください 松下誠
デイトレードの現状 私は自身の会社で デイトレードを目的としたトレードを行ってはおりません 各種のトレードの中に 1 時間足や 4 時間足を使ったトレードが存在しますので そのエグジットポイントによっては 数分後や数時間後に利食いに至ることはありますが それは単に目標とする利食いポイントに短時間に到達するだけであり そこから数か月に及ぶトレードに発展することもあります しかしながら 今現在の日本の個人投資家の最も大きな注目の的 最大の関心事は デイトレで儲ける ことです デイトレードとは もともと自分が眠る前に全てのポジションを決済して 次の日までポジションを持ち越さないトレード手法のことであり 夜の間に価格が動いて損失が拡大することを防ぐために いわばリスク管理から生まれた手法と言えます それが今では 早く楽に儲かる といった誤った伝わり方をしてし まい その魅力に引きつけられて 多くの投資家がデイトレードに 取り組むのです デイトレードだから 早く楽に儲かる というこ
とはなく この手法においてもやるべきことをやり 時には損失に 耐えてこそ利益が上がるものなのですが 損失に耐える準備はでき ておりませんので なかなか利益が上がらないのは周知の通りです では実際には 毎日のトレードの現場で どのようなデイトレードが行われているのでしょうか 私は 2006 年から FX の教育プログラムを運営しており その会員さんからの質問や相談 そして時折見かけるネット上のデイトレーダーのやり方を聞くと 下記のようなものがほとんどです 価格が まで下がったから 安いと思って買った 雇用統計や貿易収支が改善しているから 円安になるだろうと思 って買った ボリンジャーバンドのマイナス 2Σ にタッチしたから ロングした レジスタンスラインをブレイクしたから買った
などなど 様々な理由で売買を行っています しかし逆にいえば それは本当に利益を上げるだけの理由なのか? と考えると 明確に答えられる方は少ないと思います なぜならそこで繰り返される売買は 感情や感覚の売買であり 理由や根拠 過去の検証による裏付けの数字 ( 勝率や利益 / 損失比 ) といったものが存在しないからです そんな明確な根拠や 検証数字に裏付けされた理由や根拠がないトレードであれば 結局価格の方向性を当てるしか利益を上げ続ける術はなく 価格の方向性を当て続けることは至難の業です 例え たまたま価格の方向性を連続して当てることに成功したとしても トレードごとの売買サイズや資金管理 ( 損失管理 ) の概念がなければ さんざん利益を出した後の唯一の損失のトレードで それまで全ての利益を吹き飛ばすことさえあるのです だからこそ ただ価格の方向性を予想し 当てるだけのトレードではなく 検証されて裏付けのある数字によるトレードを行っていきましょう このレポートでは ごく普通の個人投資家 ( サラリーマンや主婦の
方という意味です ) が行えるトレードの中で ある程度検証された数字に裏づけされたトレードというものがどういうもので 自分のトレードの中で 何を基準にトレードタイミングやトレード通貨を選ぶのかという判断材料と考え方を提供します なぜあなたは米ドル/ 円のトレードを行うのか 私が見ていると 一般的にデイトレーダーの方は 特定の通貨をトレード対象としているようです 例えば 私は米ドル / 円でデイトレードしています とか 私はポンド / 円のスキャルをやっています という感じです ( スキャルとは スキャルピングの略で 小さい値幅を瞬時に稼ぐようなトレード手法です ) それでは なぜ米ドル / 円なのでしょうか あるいはポンド / 円なのでしょうか? 多くの場合 ドル / 円はメジャー ( 基軸 ) 通貨だから ポンド / 円はボラティリティ ( 価格の変動幅 ) が高いから といったような理由からです この理由も 理由になっているようで 実は理由になっていません なぜ基軸通貨なら利益を上げられるのでしょうか あるいはなぜボラティリティが高ければ 利益を上げられ
るのでしょうか 損益を左右する 2 つの選択 デイトレーダーの多くは トレード時間に何度も売買を繰り返します デイトレーダーですから 売買を繰り返し 小さくても利益を重ねることで 資金の回転を速めて利益を稼ごうとしますので 自ずと売買回数は多くなると思われます しかし 1 つ目の問題はこの点です つまり 本当にその売買は 1 回 1 回がトレードチャンスなのか? という点です 前記にも書いたように ほとんどのデイトレーダーは感情や感覚で売買を繰り返しますので 全ての売買のポイントで その時 買いだと思った ( 判断した ) ということなのでしょうが それではなぜその瞬間に買いだと思うのでしょうか? この点を一度 明確にする必要があります 本当に一日のうちに そんなに何度も買いのチャンスが来るのでしょうか? あるいは 全 ての買いトレードは 同じチャンスなのでしょうか?
特定の通貨をトレード対象として決めるということは トレンドをはっきりと形成する時間帯もあれば 保ち合いを形成する時間帯もあると思います また ボラティリティが高くなって 大きく速く動くこともあれば ボラティリティが低くなって ほとんど動かないこともあるでしょう それでも構わず 毎日何回もトレードできるのはなぜでしょう? ほとんどのトレーダーは ある特定の手法を頼りにトレードを行いますので より確実に利益を上げようと思えば ただひたすら利益を上げやすい時間帯 ( チャンス ) を待つ必要があります トレードにおいて 利益を上げやすい時間帯を待つことを 環境認識 と呼び 全てのトレードに必要な要素です 例えば分かりやすくいうと 今日はトレードのチャンスがなかった のでトレードを行わなかった という日があるはずなのです あなたは 自分のトレードの利益を上げやすい時間帯 環境を知 っていますか? 知らずに闇雲に売買を行っていませんか? もし自分
のチャンスを理解せず ただ何となく売買を繰り返しているのであ れば 利益を上げる確率が低いといわざるを得ません 環境認識 を行うためには 自分のトレードがどのような環境において利益を上げやすいかを理解する必要があり そのような作業を 1 つ 1 つ着実に進めていく中で 利益の確率を高くしていくのです それでは 特定の通貨だけをトレード対象として 常に限られた 時間の中で売買を重ねて利益を上げることはできないでしょうか? いいえ そんなことはありません どうしても特定の通貨だけを対象として 限られた時間の中で何度も売買を繰り返したければ 単一の手法 ( トレードルール ) ではなく 複数の異なる手法 ( トレードルール ) を使いこなす必要があります 例えば トレンド形成時には トレンドのブレイクアウトを用いた スキャルピングを行い オーバーシュート ( 行きすぎ ) 形成局面で
は 逆張りのトレードを行うといった具合で いわゆる器用さを求 められる売買といえます これが デイトレードの損益を左右する 2 つの選択 の 1 つ目 特定の通貨でデイトレードを行うためには 複数の手法 ( トレー ドルール ) が必要であり 仮りに特定の手法のみを用いるのであれ ば 環境認識を行い 限られたチャンスのみにトレードを行う というものです それでは 特定の手法 ( トレードルール ) しか持たない投資家は デイトレードを行う機会が限られるのでしょうか? いいえ そんなことはありません どうしても特定の手法 ( トレードルール ) だけを使って 限られた時間の中でトレードチャンスを探すためには 環境認識が成立している通貨を探せば良いのです つまり その日その時間の中で 自分の手法 ( トレードルール ) の
環境認識が成立している通貨を選び出して トレードを行えば良い のです 例えば 今日は米ドル / 円は環境認識が成立せずにトレードチャンス はなかったが ユーロ / 円で環境認識が成立していたので ユーロ / 円のトレードを行い 利益を上げた という具体です これが デイトレードの損益を左右する 2 つの選択 の 2 つ目 特定の手法でデイトレードを行うためには その環境認識が成立 している通貨を選んでトレードを行う というものです どちらにも 利益を上げるだけの理由が十分にあります 通貨を固定すれば 手法 ( トレードルール ) を選ぶ必要があり 手法 ( トレードルール ) を固定すれば 環境認識が成立している通
貨を選ぶ必要があるのです あなたはこれまで ただ何となくデイトレードを行っていませんか? あなたがデイトレードで利益を上げるためには 通貨を固定し手法 ( トレードルール ) を選ぶか 手法 ( トレードルール ) を固定し 環境認識が成立している通貨を選ぶ必要があります それを知らずして デイトレードやスキャルピングといっても なかなか利益を上げることはできないでしょう そして 途中にも書きましたように このようにして利益を上げる確率が高くなる理由を明確に積み重ねることによって いつか本当に利益を上げられるようになります 早く楽に儲ける ではなく じっくり取り組み 着実に利益を上げる に変えて行きましょう その時 あなたのデイトレードは 本当の利益を生み始めます