(HDD,SSD,CD,DVD,BD,SD,IC ) (OMC 作品研究会教材 -01) 平成 27 年 7 月 パーソナルコンピュータの基本事項 1. パーソナルコンピュータの構造とフォルダー ファイルここでは 私たちがビデオ編集などに利用している いわゆる パソコン はどんな要素 機能で構成されているかを知り ビデオデータの取扱や編集作業の仕方を考えたり 万一障害が発生した時の対処方法 特に発生個所を見つけることに役立てます 中央処理装置 CPU グラフィックオーディオ 制 御 機 構 入出力インターフェイス 外部接続端子 メインメモリ 内部記憶装置 HDD/SSD 内部 CD/DVD/BD 内部 SD- などカード 記憶 保存されている メモリー 内部記憶装置及び外部記憶装置では 通常フォルダーで分類され フ ァイルが ディスプレイ キーボードマウススピーカー マイク IC メモリー 外部 HDD/SSD 外部 CD/DVD/BD インターネット ルーター 外部 SD などカード メモ ** Memory---Storage 1 カメラ レコーダー
2. パソコンのフォルダー ファイルの構造と構成 Windows パソコンのフォルダーとファイルの構造と構成 フォルダーとファイルの構造 パソコンでは フォルダーという仕組みをつかってファイルを管理している プログラムやデータは [ ファイル ] という単位で保存されます ビデオの一つのクリップ ( カメラで撮影した スタートボタンから停止ボタンまでのデータ ) 一枚の写真 一枚のペーパーまたは綴じられた複数枚のペーパーワープロで作成した一つの案内などの文書 ファイル毎に 名前 ( ファイル名 ) を付けて保存します ファイル名で使用できる文字には制限があります 使えない文字の種類 :,/,:,*,?,,<,>,; CON, PRN の文字列文字数制限 : パス名の長さとして 260 文字まで Windows では ファイルは [ フォルダー ] という入れ物に入れて整理 管理されています フォルダーは入れ物です 書類を分類してバインダーに入れているようなもの パソコンの中は たくさんのファイルが保存されていて そのままだと探すのも大変です そこで フォルダーで整理して管理している フォルダーは必要に応じていくつでも作ることができるし 自由に名前 ( フォルダー名 ) をつけることが出来ます 但し ファイル名と同様に使用できる文字には制限があります 使えない文字の種類 :,/,:,*,?,,<,>,; CON, PRN の文字列文字数制限 : パス名の長さとして 260 文字までフォルダーの中にファイルを入れること 更にフォルダー作ることもできます これを利用して 大分類 中分類 小分類といった区分けをすることができる タンスの引き出しを思い浮かべてみる タンスにはいくつもの引き出しがあります そし てその引き出しの中も分けてることができます 気をつけてほしいのは フォルダーを削除するとフォルダーの中に入っているファイルもすべ て削除されます フォルダーの階層構造は 基本的には ドライブ ( 記憶装置 ) 毎に作ります フォルダーの作り方は [ エクスプローラー ]( のタスク ) から [ 新しいフォルダーを作成する ] をクリックして作ります 作りたい場所で右クリックしてショートカットメニューから [ 新規作成 ] [ フォルダー ] でも作成出来る 2
Windows7 のフォルダー構成 Windows システムでは フォルダーやファイルの管理ツールとしてアプリケーションプログラム ( アプリ ) エクスプローラー を利用する エクスプローラーを起動して 左のウインドウ ナビゲーションウインドウ を見ると次のものがあります ( 次頁 3. ファイルやフォルダーの表示を参照 ) お気に入りライブラリホームグループコンピューターネットワーク ダウンロード デスクトップ 最近表示した場所 ピクチャドキュメント ピクチャ ビデオ ミュージック今回は省略コンピューターに接続されている 入出力装置とフォルダーが表示される今回は省略 Windows のバージョン (Windows Vista / 7 / 8 / 8.1 など ) により 若干のフォルダー構成が異な ります 今回は Windows7 のフォルダー構成について記述しています お気に入り ホームグループ, ネットワーク については 今回は省略します ライブラリとは 写真などの様に目的を同じくするファイルが複数のフォルダーに保存される場合 それらをまとめて中央のフォルダーウインドウに表示することが出来る ライブラリの役割は 便利ツールとしての利用に目的がありますが 実際のファイル保存場所との関連などが複雑になっていく欠点があります 今回は 仕組みのみ説明しますが 実際の編集作業などで使用するファイルについては 本来の ファイルシステムの範囲でファイルの取扱をする ( 上記の表 コンピューター ) ことをお勧めします 実際のファイルはここにある ファイルシステムとライブラリの 仕組み 3
3. ファイルやフォルダーの表示 ここでは アプリケーションプログラム ( いわゆる アプリ と呼ぶ ) エクスプローラ を使用し てファイルやフォルダーの見方について記述しています Windows7 のエクスプローラーのレイアウトメニューバーと四つのウィンドウ 1 メニュー 2 詳細ウィンドウ 2 ナビケーションウィンドウ 4ライブラリーウィンドウ 5 プレビューウィンドウ それぞれの 表示方法 項目の変更ナビケーションウィンドウ 整理 ボタン ライブラリーウィンドウ プレビューウィンドウ ファイル拡張子の表示 メニューバー 整理 ~ フォルダーと検索のオプションから メニュー ライブラリ アドレスバー コンピューター ライブラリーウィンドウ プレビューウインドウ ナビケーションウィンドウ 詳細ウィンドウ 4
ナビケーションウィンドウで コンピューター を選択 ( クリック ) した時 接続されている記憶装置などが フォルダーウィンドウに表示されている ナビゲーションウィンドウで ローカルディスク (C/D) やボリューム (F/G/H/I) を選択して 折りた たまれているフォルダーを展開して 利用するフォルダーやファイルを選びだす 5
4. ファイルとフォルダーの操作 4.1. ライブラリやフォルダーを開く ( 別添資料 -1 3,4,5 頁 ) ( すべて右下の頁 ) 4.2. ファイルやフォルダーの作成 名前の変更 ( 別添資料 -1 9,10 11 頁 ) 4.3. ファイルやフォルダーの選択 ( 別添資料 -1 13 14 頁 ) 4.4. ファイルやフォルダーの選択 ( 別添資料 -1 17,18 頁 ) 4.5. ファイルやフォルダーのコピー 移動 ( 別添資料 -1 20,21,22,24 頁 ) 4.6. ファイルやフォルダーの削除 ( 別添資料 -1 26,27,28,29 頁 ) 4.7. 記録メディアの利用 ( 別添資料 -1 39,42 頁 ) メニューバー 整理 ~プルダウンメニューを表示アドレスバーアドレスバーとファイルパス : すべてのファイルは 記憶装置とフォルダーの連携で結ばれている 6
5. 映像データの確認ツール Windows Media Player の機能と使い方私たちがビデオを取り扱うには 映像 画像と音響 オーディオ のがあります これらの確認ツールとして いろいろな手段や方法があります この中で Windows システムには標準アプリとして Windows Media Player があります Windows Vists,7,8,8.1 などのレベルにより若干の表示レベルも異なります ここでは Windows7 を前提に説明しています Windows Media Player の画面プレイビュー画面とライブラリ画面 プレイビュー画面プレイビューウィンドウ ( 中央 ) 操作ボタン ( 下 ) リストウィンドウ ( 右側 ) ライブラリ画面ナビケーションウィンドウ ( 左側 ) ライブラリウィンドウ ( 中央 ) 再生リスト ( 右側 ) ここをクリックして切り替える プレイビュー画面 ライブラリー画面 ここをクリックして切り替える 7
5.1. ビデオの再生 Windows Media Player では オーサリング済データも取り扱いますが 通常 オーサリングして いないビデオデータの再生を行う時に利用すると便利です Windows Media Player で再生できるファイル形式 名 称 ファイルの拡張子 Microsoft 録画一覧ファイル.dvr-ms.wtv MP4 ビデオ.mp4.m4v.mp4v.3gp.3gpp.3g2.3gp2 MPEG-2 TS ビデオ.m2ts.m2t.mts.ts.tts Quick Time ムービー.mov Windows Media.asf.wm.wmv.wmd Windows ビデオ.avi.wmv ムービー.mpeg.mpg.m1v.m2v.mod.mpa.mpe.ifo.vob 5.1.1. ハードディスクなど コンピューターに記憶したビデオファイルを再生する方法 1. 個別にファイルを開く 2. 複数個のファイルを一括して開いておき プレイリストを表示してリストから再生する方法 ウィンドウの大きさと音の大きさは 調整できる 5.1.2.DVD から再生する方法 1. 個別にファイルを開く 2. 自動起動 DVD を装置に挿入すると自動的に開始される [ 補足 ] メディアプレーヤーと CD/DVD/BD プレーヤーの違い メディアプレーヤー : 編集プログラムがレンダリングしたデータ形式のものを再生できる オーサリングの必要がない CD/DVD/BD プレーヤー : 編集プログラムがレンダリングの後 オーサリング処理をしたものを再生する Windows7 に装填されている Windows Media Player では オーサリングされたブルーレイビデオの再生はできないので 専用の再生ソフトウエア (xx プレーヤー ) が必要 8
リスト表示 読み込んでいるクリップなどのファイルを表示する プレイビュー画面 プレイビュー画面のどこかを右クリックまたは ライブラリ画面 ツールバー 整理 をクリックして選択する 下記は プレイビュー画面でリスト表示したところ リストをクリックして表示 再生するも のを選ぶ リストに従って順番に表示 再生される この操作により パソコンに取り込んだクリップの内容を確認できる 試してみる 9
5.2. 音声 オーディオの再生と CD の取り込み Windows Media Player では コンピューターに保存されているオーディオデータやオーディオ CD の再生ができます Windows Media Player で再生できるファイル形式 Windows Media オーディオ 固定ビットレート Windows Media オーディオ 可変ビットレート Windows Media オーディオ 可逆圧縮 MP3 広く普及している圧縮形式 WAV 無損失 5.2.1. ハードディスクなど コンピューターに記憶したオーディオファイルを再生する方法 ( 別添資料 -2 610,611,616) 1. 個別にファイルを開く 2. 複数個のファイルを一括して開いておき プレイリストの表示とリストから再生する方法 ウィンドウの大きさと音の大きさは 調整できる 5.1.2.CD や DVD から再生する方法 1. 個別にファイルを開く 2. CD を装置に挿入すると自動的に開始される自動起動 3. 複数個のファイルを一括して開いておき プレイリストの表示とリストから再生する方法 5.2.1. オーディオ CD の取り込みビデオ編集過程で BGM として使用するため オーディオ CD からコンピューターにデータとして取り込むことができる ( 別添資料 -2 612~615) 1. 取り込む 保存場所の指定などライブラリ画面のツールバー 整理 をクリックして オプションを選択する 2. 取り込む曲の指定ライブラリ画面のライブラリウィンドウから 取り込む曲を選択 ( ) する 3. 取り込み操作 10
両画面ともリスト表示した画面 リストをクリックして再生する曲を選ぶ リストに従って順番に再生される プレイビュー画面 ライブラリー画面 11
オーディオ CD の取り込み 1. 整理 ~ オプション ~ オプションダイアログボックス 音楽の取り込み タブ ~ 取 り込んだ音楽の保存場所 などを選択 ~OK 2. 取り込む曲を選択 ~ 取り込み 12
DV や HDV カメラと AVCHD カメラの 撮影データとファイルの関係の違い 従来から馴染み深かった DV や HDV カメラと AVCHD カメラでは記録メディア ( 媒体 ) が テープからメモリーやカードなどに大きく変わりました その違いのすべては 一巻のテープに連続したデータとして記録されていたものが クリップ ( 撮影開始から停止まで ) ごとのファイル形式で記録される ようになったことです そのため パソコンでは取扱い易くなった反面 データの保管 保存やバックアップについての取扱い方法も再検討しておく必要があります 利用する HDD など媒体媒体の特徴をよく吟味して 保管 保存場所を決定する 次回は 既に利用されている方からの体験談を伺いながら進めていきます DV HDV IEEE1394 i-link AVCHD テープに連続したデータとしてデジタル記憶 再生しながらデータ転送キャプチャ時にファイ化して ハードティスク HDD に- 保存する USB カメラのメモリーにファイルとして分割記録 データをファイルコピーするだけハードディスク HDD にファイルとして 保存する 編集のために コンピューターのどこに どの記憶装置に取り込み 記憶して作業を行い 撮影デ ータ 編集データ 作品データとして どの記憶装置で保存していくかが従来以上に重要になる 13
ビデオの撮影から作品完成までの作業フローと関連ファイル 作業ステップ ファイルと記憶装置 1 撮影 録音 描画 カメラの録画 音声の録音 素材データの記録媒体など従来はテープに連続したデータクリップごとにファイル形式で記録半導体 IC メモリー SD カード CD DVD BD など多様 2 前 処 理 オリジナルビデオ 音響データ 写真 グラフィックデータ 映像などの取り込み 等 コンピューターの記憶媒体 (HDD/SSD) HDD( 外付け記憶装置 ) 3 編 集 プロジェクトファイルアプリケーションプログラムが使用する バックアップ 作業 スクラッチファイルなどコンピューターの内部記憶装置 ( 外部装置も可 ) 4 レンダリング 完成したムービーファイルコンピューターの記憶媒体 (HDD/SSD) HDD( 外付け記憶装置 ) 高画質 高音質汎用性 継続性 5 後処理使用目的に応じたムービーファイル作成保存して残すのはどのファイル??? オーサリング処理 DVD や BD ビデオ ( 一旦 コンピューターの内部記憶装置に記憶した後個別媒体へ書き出し ) 従来は テープへ書き出しこれからも ムービーとしての受け渡しなど多様性ありインターネットホームページ アップロードユーチューブ フェイスブックなどのアップロード一旦 コンピューターの内部記憶装置に記憶した後アップロードするのが一般的 以 上 14