利用の手引き インパクト ファクター 引用情報 慶應義塾大学信濃町メディアセンター インパクトファクター 引用情報の調べ方 < データベースへのアクセス > 信濃町メディアセンター HP から Journal Citation Reports/Web of Science おすすめリソースから Scopus 学習 / 研究サポートから 1. インパクトファクターを調べる (Journal Citation Reports) --------------- p. 1 1-1. インパクトファクターとは 1-2. Journal Citation Reports(JCR) とは 1-3. 特定の雑誌のインパクトファクターを調べる 1-4. 同分野の雑誌のインパクトファクターを比較する 2. 論文の被引用数や引用情報を調べる (Web of Science) --------------- p. 5 2-1. Web of Science とは 2-2. 論文の引用情報を探す 2-3. 被引用数や論文算出数の経年推移を確認する 2-4. PubMed 収載論文の被引用数を調べる 3. そのほかの研究業績の分析データベース (Scopus) ------------------ p. 9 <<1. インパクトファクターを調べる >> <1-1. インパクトファクターとは > インパクトファクターとは特定の 1 年間において ある特定の雑誌に過去 2 年間に掲載された論文が 平均的にどれくらい頻繁に引用されているかを示す尺度です 学術誌の影響度を表し 同分野の他の雑誌とその重要度を相対的に比較できます ( 論文の評価指標ではありません ) Journal Citation Reports で調べることができます ( 例 )Nature の 2016 年のインパクトファクター (40.137) の算出方法 Nature に 2014-2015 年に掲載された論文が 2016 年中に引用された総被引用数 = 38,401+32,360 Nature の 2014-2015 年の掲載論文数 862+901 2014 年 2015 年 2016 年 掲載論文数 862 報 掲載論文数 901 報 2014 年掲載論文が引用された数 38,401 回 2015 年掲載論文が引用された数 32,360 回 異なる分野の雑誌のインパクトファクターは比較できません 引用頻度 傾向は分野ごとに異なるためです レビュー論文は引用されやすいため レビュー誌はインパクトファクターが高く算出される傾向にあります インパクトファクターはクラリベイト アナリティクス ( 旧トムソン ロイター ) が選考した学術誌を対象に算出されます インパクトファクターの調べ方 1
<1-2.Journal Citation Reports(JCR) とは > Journal Citation Reports は インパクトファクターをはじめとする雑誌の各種評価指標を収録した 米国クラリベイト アナリティクス社が作成するデータベースです 学術誌の評価 比較を行うための分析ツールでもあります 収載対象 : クラリベイト アナリティクス社が選考する国際的もしくは特定の地域で実績があり評価が高い学術誌 自然科学 9,000 誌と社会科学 3,400 誌を対象にしています (Science Citation Index, Social Science Citation Index 収載ジャーナル )(2017.10 時点 ) 収録期間 : 1997-(Science Edition): 1996 年以前は CD-ROM または印刷版で調べます 更新頻度 : 年 1 回 ( 翌年の 9 月ごろ ) <1-3. 特定の雑誌のインパクトファクターを調べる > ( 例 ) 雑誌 Nature のインパクトファクターは? トップ画面 Go to Journal Profile に 1 雑誌のタイトルを入力し 2 表示された候補一覧を選択し 雑誌情報画面に移動フルタイトル 略称 タイトルの一部などから検索可能 (PubMed に収載された略称名では探せないこともあります ) 雑誌情報画面インパクトファクターなどの各指標が表示されます Categories この雑誌が含まれる分野名 複数表示されることもありますクリックすると同分野の雑誌リストに移ります (p4.<1-4> 参照 ) 指標名をクリックすると並び替えできます ( 初期設定は Year 発行年の降順 ) インパクトファクター以外の指標詳細は p3 を参照 Graph クリックすると 各指標の推移を示すグラフ (Metric Trend) が 下部に表示されます 数値をクリックすると算出計算式や注釈が表示されます インパクトファクターの調べ方 2
< インパクトファクター以外の指標 > Journal Citation Reports ではインパクトファクター以外に 以下の指標で雑誌を比較することができます 5-Year Impact Factor 5 年分の論文で算出したインパクトファクター どの研究分野でも 論文掲載から 2,3 年後に一番引用されるというデータを受けて算出されるようになりました Immediacy Index どれぐらい早く着目されたか? ある雑誌の同年中の被引用度を示す指数 最前線の研究論文や話題性のある研究論文を多く掲載した雑誌が分かります Cited Half-life どれだけ長く引用され続けるか ある雑誌論文の総被引用数を年度別に遡り 累計百分比 50% にあたる年に至るまで ( 被引用半減期 ) を算出したもの Eigenfactor 雑誌の影響力に関する新指標 Journal Citation Reports の引用情報データを利用し インパクトファクターと異なる計算式により算出 ワシントン大学准教授 Carl Bergstrom 氏らにより提唱 (2009.2 より追加 ) 雑誌情報画面の下部ではさらに詳しい情報を参照することができます Source Data: 各指標の算出対象の論文数や元論文にさかのぼれます Rank: 該当誌の所属分野中の相対的な位置づけをインパクトファクターを軸に確認できます Rank 画面 Rank: 該当分野全誌中ランキング Quartile: 四分位での相対値 JIF Percentile: パーセンタイル値での相対値 Cited Journal Data(Cited Half-life と関連 ): 該当誌に掲載された論文のうち インパクトファクターの算定対象期間中に引用された論文の発行年別グラフや引用先の雑誌リストを表示します Citing Journal Data: インパクトファクター算定対象となる論文が引用した論文の発行年別グラフや引用した論文の掲載誌リストを表示します Box Plot: 所属分野内の全雑誌中の該当誌の位置づけをインパクトファクターで測りプロットで示します Journal Relationships:( 被 ) 引用関係をもとに雑誌間の関係を表示します Journal Relationships 画面 引用関係もしくは被引用関係のいずれかを選択し グラフを表示します インパクトファクターの調べ方 3
<1-4. 同分野の雑誌のインパクトファクターを比較する > 慶應義塾大学信濃町メディアセンター 分野ごとに雑誌リストを表示させ インパクトファクターなどを比較 出力することができます トップ画面 1 1 [Journals By Rank] が選択されていることを確認 2 3 4 2 Select Categories: 希望の分野を選択 ( チェック ) * 複数チェック可 ( 例 :Critical care medicine と Emergency) ( 複数チェックするといずれかが含まれる雑誌を合わせたランキングが表示されます ) 3 Select JCR Year: 比較する年を選択 4 Select Edition: 自然科学分野は SCIE (Science Edition) を選択 5[Submit] をクリック画面下部に該当分野のリスト ( インパクトファクターの降順 ) が表示されます 5 Customize Indicators: そのほかの指標も出力 比較ができます ( 要アカウント登録 Web of Science や ResearcherID と同一アカウントです ) インパクトファクターの調べ方 4
<<2. 論文の被引用数や引用情報を探す (Web of Science )>> <2-1. Web of Science とは > クラリベイト アナリティクス社が作成する引用文献データベースです 引用文献から 研究情報を芋づる式に収集する研究者の研究行動に着眼して作成されており 興味ある文献の検索に加えて その論文の引用文献 被引用文献 共通の引用文献が検索できます ( つまり ある論文 A の参考文献 ( 右図の D-F) 論文 A を引用した論文 ( 被引用文献 )( 右図の G-I) 論文 A と同じ論文を引用している論文 ( 右図の B-C) を調べられます ) 慶應義塾大学信濃町メディアセンター 最大の特徴は被引用文献を検索できることです 文献間の引用関係をたどることにより 必要な文献を効率的に探すことができます 自分の書いた論文が いつ 誰に または 何回 引用されたか といった検索もできます 慶應義塾では Core Collection という複数の分野を網羅的に検索できるデータベースを契約しています 収載対象 : 18,000 以上のジャーナル 180,000 以上の学会誌 80,000 冊以上の書籍を収録 引用索引データベース 自然科学 技術 社会科学分野を中心に厳選された学術誌が対象 原著論文だけでなく レビュー 会議録 レター 訂正記事など 収録対象誌に掲載されている文献すべてを収録 収録期間 : 1900- 現在 (Science Citation Index(SCI)( 自然科学系 ) )* 分野ごとに収録対象年が異なります 更新頻度 : 週 1 回 ( 金曜日 ) <2-2. 論文の引用情報を探す > ( 例 ) 末松誠先生の Carbon monoxide に関する文献が引用された回数を知りたい トップ画面 1 トピック ( タイトル ) 出版物名 著者名 著者所 属機関など項目名を選択し 検索窓に入力 4 [ 検索 ] 3 論理演算子 (AND/OR/NOT) を選択 2 検索語が複数の場合は [+ 検索条件を追加 ] をクリックして検索窓を増やします検索範囲を指定できます 同姓同イニシャルの研究者を効率的に除外するには著者所属を組み合わせた検索が有効です 著者所属の同一行に複数の指定語句があるものに限定する SAME 演算子が便利です 例 ) 慶應義塾大学医学部の場合 Keio SAME med 検索結果一覧画面 インパクトファクターの調べ方 5
検索結果一覧画面 引用レポートの作成 詳細は p7 参照 検索結果数 並び替え順出版日や著者名順で並び替えられます 被引用数以外にも利用回数 ( フルテキストへのリンク回数や文献管理ツールへの保存回数 ) での並び替えも可能です 被引用数この論文が他の論文作成にあたり引用された回数 さらに分野別かつ年別で上位 1% に入る被引用数の論文にはトロフィーマークがつきます オープンアクセス (OA) 2017.12 より OA の新機能が追加されました 信頼できる OA 論文の指標を導入し カテゴリで絞り込み検索が可能になりました * こちらは上記とは異なる検索式の結果です ゴールド = 出版社サイトから無料で利用できる論文グリーン ( 査読済 )= 投稿論文 ( 査読済著者最終稿 ) を著者が機関リポジトリなどで公開した論文グリーン ( 掲載済 )= 投稿論文 ( 掲載済版 ) を著者が機関リポジトリなどで公開した論文 論文タイトルをクリックすると検索結果詳細画面に移ります 検索結果詳細画面 各指標の詳細は p7 を参照 [ ジャーナルインパクトを表示 ] をクリックすると 収載雑誌の最新のインパクトファクターを参照できます ( 注 : 表示レコードの収載誌にインパクトファクターが付与されている場合のみ ) インパクトファクターは年 1 回 5 月 -6 月ごろに更新されます [Journal Citation Report] をクリックすると Journal Citation Reports に移動し 詳細な雑誌情報を確 認できます インパクトファクターの調べ方 6
各種指標の詳細 : 被引用数 (Times Cited): この論文がほかの論文に引用された回数 論文の影響力を測ることができます ただし 次の点にご注意ください 古い論文ほど被引用数が多くなるため 発行年が異なる論文の被引用数の単純比較できません 研究分野により引用傾向が異なるため 異なる分野の被引用数の単純比較はできません 引用文献 : この論文を作成するのに参考 引用した文献の数 関連レコード (Related Records): この論文と同じ引用 参考文献を 1 つでも引用して作成された論文のリスト 共通の参考文献が多いほど論文同士の関連度が高いといわれています <2-3. 被引用数や論文算出数の経年推移を確認する : 引用レポート > 引用レポート画面 検索結果一覧画面 (p.6 参照 ) の [ 引用レポートの作成 ] をクリックすると引用レポート画面が表示されます グラフの下には検索集合の各論文の被引用数が年ごとに表示されています 引用レポートは 10,000 件を超える集合には表示されません インパクトファクターの調べ方 7
<2-4. PubMed 収載論文の被引用数を調べる > PubMed には被引用数の表示機能はありませんが Web of Science に PubMed の根幹データである MEDLINE が収録さ れており 被引用数を探すことができます MEDLINE は Scopus(p9.<3> 参照 ) でも調べることができます 留意事項 最新データは収載対象に含まれにくい ( タイムラグがある ) 被引用数の対象は Web of Science 収載誌のみ トップ画面 検索対象データベースを MEDLINE に変更し 検索その後の基本的な検索手順や検索語の入力ルールは p5.<2-2> を参照してください MeSH でも検索できます < そのほかの便利な機能研究分野に関わりが深い研究者 機関を調べる : 結果の分析 > 興味あるテーマを著者所属 ( 所属機関 ) や研究国 資金提供機関などのランキングで研究動向を分析することができます ( 例 )carbon monoxide について 論文発表の多い著者の所属機関を知りたい 1 検索結果一覧画面 (p.5<2-2> 参照 ) の [ 結果の分析 ] をクリック 2 ランク付けしたい項目を選択し [ 分析 ] ボタンをクリック 結果の分析画面 著者名分析結果例 著者所属分析結果例 該当機関の全体に占める割合を棒グラフや百分率で表示します チェックしたレコードだけを表示 / 除外して再表示できます インパクトファクターの調べ方 8
<3. そのほかの便利な業績評価指標 :Scopus> ご参考 Web of Science の類似データベースとして 出版社エルゼビアが提供する Scopus があります Web of Science と比較した場合の主な特徴として 1) 収載誌が多い 2) 対象年が短いなどが挙げられます 収載対象 : 60 カ国 22,500 誌以上 160,000 タイトル以上の図書 100,000 イベント以上の会議録などヘルスサイエンス系雑誌 6,700 誌以上 (MEDLINE 含む ) コンテンツは外部の専門家集団により収録 収録期間 : 1970- 現在 抄録は 1800 年代から収録 更新頻度 : 毎日 h-index は 著者検索 から確認できます (p.10 参照 ) トップ画面 基本の入力ルール 大文字と小文字は区別なし 複数語のスペース区切りは AND と同じ フレーズは 二重引用符 で囲む 検索結果画面 検索結果件数 被引用数で並び替え可 詳細表示画面 各レコードの論文タイトルをクリックし詳細表示に移動 収載誌名をクリックすると 雑誌の詳細情報に移動できます 論文評価指標被引用数 : 何回引用されたかを示す Field-Weighted Citation Impact: 類似の論文 ( 同じ分野 出版年 文献タイプ ) と比較してどの程度引用されたかを示す 参考文献 被引用数引用した論文まで辿れる関連文献同じ参考文献 / キーワードを使用した論文や同一著書の論文を表示 インパクトファクターの調べ方 9
<3. そのほかの便利な業績評価指標 ( 続き ):Scopus(h-index)> ご参考 Scopus 著者検索画面 慶應義塾大学信濃町メディアセンター 検索結果画面 著者詳細画面 h-index は h 回以上引用された論文が h 件あるときの最大の h です h-graph には 発表論文数と被引用数の間の 1 対 1 の関係を示す 45 度線が表示されます h-index お問合せ先 : 信濃町メディアセンターレファレンス担当 直通 03-5363-3725 内線 62755 インパクトファクターの調べ方 10