建設業における総合的労働災害防止対策の基本的考え方 建設業の特徴は重層下請構造の下 所属の異なる労働者が同一場所で作業する形態であり 短期間に作業内容が変化するという事業の性質から 工事現場における元方事業者による統括管理の実施 関係請負人を含めた自主的な安全衛生活動の推進を基本に 工事現場を管理す

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Microsoft Word - <局長レク後>都道府県・政令市宛て(総括指摘部分修正)

安全管理規程

一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

2 安全衛生教育の実施等 () 6 派遣労働者を雇い入れたときに雇入れ時の安全衛生教育を行 はい いいえ っています () 7 派遣労働者の派遣先事業場を変更するなど 作業内容を変更 はい いいえ したときは 当該派遣労働者に対し 作業内容変更時の安全 衛生教育を行っています ()() 8 6 及び

プレゼンテーションタイトル

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

安全衛生管理規程作成例

平成26年度中小規模事業場安全衛生サポート事業(累計):1ページ

れている者 個人事業所で5 人以上の作業員が記載された作業員名簿において 健康保険欄に 国民健康保険 と記載され 又は ( 及び ) 年金保険欄に 国民年金 と記載されている作業員がある場合には 作業員名簿を作成した下請企業に対し 作業員を適切な保険に加入させるよう指導すること なお 法人や 5 人

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PowerPoint プレゼンテーション

建設工事従事者の安全及び健康の確保に 関する三重県計画 平成 31 年 4 月 三重県

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

レベル 1 2 石綿届出対象 記入例 レ労働安全衛生法第 88 条第 3 項 労働安全衛生規則第 90 条第 5 号の2 の規定による計画の届出 石綿障害予防規則第 5 条第 1 項の規定による作業の届出 レ大気汚染防止法第 18 条の15 第 1 項の規定による作業実施の届出を行っております 石綿

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PowerPoint プレゼンテーション

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働き方改革 魅力ある建設業の構築に向けて 特集 域によっても大きな差があり, 北陸地方や北海道 など一部の地方では平成 28 年 10 月調査の加入率が 80% を超えているのに対し, 大都市部のある関東 地方 (55%) や近畿地方 (60%) は低い加入率に 留まっている ( ) 建設マネジメン

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別添 平成 31 年度における建設業の安全衛生対策の推進に係る留意事項 1 足場等からの墜落 転落防止対策事業者は 建設業における死亡災害のうち 墜落 転落災害が 4 割以上を占めていることから 引き続き墜落 転落災害防止に係る労働安全衛生規則 ( 以下 安衛則 という ) の遵守徹底を図るとともに

2012年度 発議文書台帳(施行簿) 労働基準局安全衛生部科学物質対策課分

A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

2 上記 1と同等以上の精度を有する分析方法として以下に掲げる方法 (1) 廃止前の平成 8 年 3 月 29 日付け基発第 188 号 建築物の耐火等吹付け材の石綿含有率の判定方法について の別紙の第 3の3の 位相差顕微鏡を使用した分散染色法による分散色の確認 による定性分析の方法 ( 以下 分

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いる また 引き続き 過労死等ゼロ 緊急対策 に沿って 企業におけるメンタルヘルス対策の取組の実施を強力に推奨することとしている また 病気を抱えた労働者の治療と仕事の両立支援については 働き方改革実行計画 に基づき 企業の意識改革や企業と医療機関の連携強化 治療と仕事の両立を社会的にサポートする仕

JISQ 原案(本体)

PowerPoint プレゼンテーション

平29・6・13(火) 平成29年度 神奈川県医師会 産業医部会 総会・研修会

平成23年度第1回人材確保・育成部会

社会保険等未加入業者との下請契約 (1 次 ) 禁止にかかる事務手続フロー 施工体制台帳により加入状況を確認 工事監督員 添付された加入を証明する書類にて確認します 未加入 加入 適用除外 契約担当に報告するとともに, 受注者に対し, 書面にて当該下請契約を締結した具体的な理由を記載した書面を提出す

Microsoft Word - RM最前線 doc

基本問題小委員会における提言 ( 平成 26 年 1 月 ) 社会保険等未加入対策関係 1. これまでの中央建設業審議会 社会資本整備審議会基本問題小委員会における提言 1 行政 元請企業による加入指導 法定福利費確保に向けた取組等の総合的な対策を推進すべき 2 平成 29 年度を目途に 事業者単位

1 大阪府の石綿対策の制度 1-1 建築物等の解体等工事に係る法 条例の主な規制内容 建築物の解体等工事 吹付け石綿 断熱材 保温材 被覆材 成形板 ( 石綿使用面積 1,000m 2 以上 ) 成形板 ( 石綿使用面積 1,000m 2 未満 ) 石綿無 着手前 着手中 事前調査条例条例条例条例

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2 低入札対策の拡充

業界で躍進する 工事現場 の 要 登録基幹 技能者 登録基幹技能者制度推進協議会 一財 建設業振興基金

Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

る として 平成 20 年 12 月に公表された 規制改革推進のための第 3 次答申 において 医療機器開発の円滑化の観点から 薬事法の適用範囲の明確化を図るためのガイドラインを作成すべきであると提言したところである 今般 薬事法の適用に関する判断の透明性 予見可能性の向上を図るため 臨床研究におい

第4回 東日本大震災アスベスト対策合同会議

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

て 労働者派遣契約書に休業手当等の支払いに要する費用を確保するための費用負担等に関する事項を記載していないもの (1 派遣元事業所 ) ウ派遣料金額の明示派遣労働者に対して 書面の交付 ファクシミリを利用してする送信又は電子メールの送信の方法により労働者派遣に関する料金の額を明示していないもの (5

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JNIOSH-SRR-No.46 JNIOSH-SRR-No.46(06) (06) 図 ミュンヘンにおける足場 図 中桟が 階段 妻側にも設置してある 1 趣 サンフランシスコにおける足場 交さ筋かいの下に下桟が設置してある 旨 足場からの墜落 転落災害の防止については 平成年6月に労働安全衛生規

2017年度 施行簿 労働基準局 安全衛生部 安全課分

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所において施工する場合 2 施工にあたり相互に調整を要する工事で かつ 工事現場の相互の間隔が 10km 程度の近接した場所において同一の建設業者が施工する場合 ( 別添 建設工事における現場代理人の常駐義務の緩和に係る取扱いについて に示す 参考 第 2 第 1 項第 3 号に定める該当工事 参照

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内部統制ガイドラインについて 資料

JISQ45100原案(本体)

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

国土入企第 5 4 号 平成 31 年 2 月 22 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局長 技能労働者への適切な賃金水準の確保について 技能労働者の確保 育成のためには 適切な賃金水準の確保等による処遇改善が極めて重要です 国土交通省においては これまでの 6 度にわたる公共工事設計労

届出義務者の変更 何が変更になるの? 特定粉じん排出等作業 (*) の実施の届出義務者が 工事の施工者から工事の発注者又は自主施工者に変更になります * 吹付け石綿等が使用されている建築物等の解体 改造 補修作業注 ) 労働安全衛生法及び石綿障害予防規則に基づく届出義務者は変更になりません 解体等工

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別添 1 日付 ( 鉄道事業者 ) 殿 労働局労働基準部 課長 鉄道車両等における石綿含有製品等の把握の徹底について ( 要請 ) 日頃は労働安全衛生行政に御協力いただき誠にありがとうございます さて 石綿をその重量の0.1% を超えて含有するすべての製品等は製造 輸入 譲渡 提供又は使用が禁止され

Microsoft Word - 大気汚染防止法の改正に伴う解体等工事に関する事務手続の取扱いについて(通知).doc

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

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kisyahappyou

法定福利費の明示について 1 社会保険等未加入対策 建設業者の社会保険等未加入対策として 社会保険等への加入を一層推進していくためには 必要な法定福利費が契約段階でも確保されていることが重要です 建設工事における元請 下請間では 各専門工事業団体が法定福利費を内訳明示した 標準見積書 を作成しており

建災防加入のおすすめ 建設業労働災害防止協会は 労働災害防止団体法に基づいて設立された特別民間法人です 千葉県支部はその下部組織として県内に10 分会を置き 千葉労働局及び労働基準監督署のご指導を賜り 労働災害防止にむけて自主的な活動を推進しております また 千葉労働局登録教習機関として 各種作業主

第三者による品質証明制度について 参考資料 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

滋賀労働基準協会H29年度事業計画

福井県建設リサイクルガイドライン 第 1. 目的資源の有効な利用の確保および建設副産物の適正な処理を図るためには 建設資材の開発 製造から土木構造物や建築物等の設計 建設資材の選択 分別解体等を含む建設工事の施工 建設廃棄物の廃棄等に至る各段階において 建設副産物の排出の抑制 建設資材の再使用および

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PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

建築工事安全施工技術指針

( 様式第 6) 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法に関する書類 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法 計画 現状の別 1. 計画 2. 現状 閲 覧 責 任 者 氏 名 閲 覧 担 当 者 氏 名 閲覧の求めに応じる場所 閲覧の手続の概要 ( 注 ) 既に医療法施行規則第 9 条の

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[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

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平成27年度事業計画書

社会保険等未加入に対する取組 平成 29 年度を目途に 企業単位では加入義務のある建設業許可業者の加入率 100% となるよう社会保険等未加入企業に対する加入指導を強化します 実施項目経営事項審査の厳格化 平成 24 年 7 月より実施 建設業担当部局による立入検査 実施内容 経営事項審査において

財営第   号

Microsoft Word - 01社会保険等加入対策に係る事務処理要領

特定個人情報の取扱いの対応について

事務連絡 平成 29 年 10 月 25 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 平成 28 年熊本地震の被災地域での建設工事等における 予定価格の適切な設定等について 公共工事の予定価格の設定については 市場における労務及び資材等の最新の実勢価格を適切に反映させつつ 実際の施工

( 別紙 ) 施工体制台帳に係る書類の提出に関する実施要領 1 目的公共の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 平成 12 年法律第 127 号 ) 及び建設業法 ( 昭和 24 年法律第 100 号 ) に基づく適正な施工体制の確保等を図るため 発注者から直接建設を請け負った建設業者は 施工

( ウ ) 支出負担行為担当者は 工事監督員から理由書の送付があった場合は 特別の事情に該当するか否かを決定するものとする また 理由書が提出されなかった場合には 当該特別の事情を有しないものとみなして差し支えない イア以外の下請負人が社会保険等未加入建設業者である場合工事監督員は 当該社会保険等未

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13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

工事費構成内訳書の提出について ~ 法定福利費の明示が必要になります ~ 平成 29 年 12 月 6 日 中日本高速道路株式会社

ただし 受注者が下請業者と直接契約を締結 ( 以下 一次下請契約 という ) した請負代金の総額が3,000 万円 ( 建築一式工事の場合は4,500 万円 ) 以上の場合は 次のとおり取り扱うものとする ア主管部長 ( 岐阜市契約規則 ( 昭和 39 年規則第 7 号 ) 第 4 条に規定する部長

特定個人情報の取扱いの対応について

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土木工事書類スリム化ガイドの発行にあたり 関東地方整備局では 平成 20 年度の 土木工事書類作成マニュアル 策定を契機に 工事書類の簡素化に努めています また 平成 27 年度より 工事書類の提出方法を事前協議で明確にすることで 紙媒体の提出に加えて電子データを提出する二重提出の防止に向けて取り組

Microsoft PowerPoint 記者発表資料別添(セット)

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

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平成 29 年 12 月末現在 認定事業場は 112 件 (97 企業 ) 適用事業場数は 248 事業場となっている ⑷ 安全衛生教育の推進 第 7 次計画 期間中に本部が実施した安全衛生教育は 平成 29 年 12 月末現在 本部教育部では 18 講座で計 201 回 延べ 9,906 人であり

高圧洗浄作業の安全衛生管理指針

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建設業における総合的労働災害防止対策の基本的考え方 建設業の特徴は重層下請構造の下 所属の異なる労働者が同一場所で作業する形態であり 短期間に作業内容が変化するという事業の性質から 工事現場における元方事業者による統括管理の実施 関係請負人を含めた自主的な安全衛生活動の推進を基本に 工事現場を管理する本店 支店 営業所等が的確に指導 援助を行うとともに 労働災害防止団体 関係業界団体 発注者 労働基準行政が一体となって 総合的に推進することとしています また 労働安全衛生関係法令の遵守はもとより 危険性又は有害性等の調査 ( リスクアセスメント ) 及びその結果に基づく措置の実施と 事業者の主体的能力に応じた労働安全衛生マネジメントシステムの導入を推進し 自主的な安全衛生活動を活性化させることにより 工事現場における安全衛生水準の向上を図ります 建設業の特徴 重層下請構造 所属の異なる労働者が同一場所で作業 短期間で作業内容が変化 労働災害防止対策の推進に当たって 工事現場において 元方事業者による統括管理 工事現場を管理する本店 支店 営業所等の工事現場への的確な指導 援助 危険性又は有害性等の調査 ( リスクアセスメント ) と その結果に基づく措置の実施 事業者の主体的能力に応じた労働安全衛生マネジメントシステムの導入を推進

危険性又は有害性等の調査 ( リスクアセスメント ) とは? 危険性又は有害性等の調査 ( リスクアセスメント ) とは 労働者の就業に係る危険性 ( ハザード ) を特定し それに対する対策を検討する一連の流れです 事業者は リスクアセスメントの結果に基づき リスク低減措置を実施するように努めなければなりません 労働者の就業に係る危険性又は有害性の特定 特定された危険性又は有害性ごとのリスクの見積り リスクとは 特定された危険性又は有害 見積りに基づくリスクを低減するための優先度の設定 リスク低減措置の内容の検討 優先度に対応したリスク低減措置の実施 性によって生ずるおそれのある負傷又は疾病の重篤度と 負傷又は疾病の発生可能性の度合の両者を組み合わせて見積るものです 労働安全衛生マネジメントシステムとリスクアセスメントの関係 リスクアセスメントは 労働安全衛生マネジメントシステムの一部として位置づけられています 労働安全衛生マネジメントシステム 事業者 ( 経営トップ ) が 安全衛生方針 を表明 これに基づき PDCA サイクル 改善 (Act) 安全衛生計画の改善 計画 (Plan) 危険 有害性の調査安全衛生計画の作成 A A 安全衛生水準の段階的向上 P C D P C D P C D 評価 (Check) 安全衛生計画の実施状況の評価 実施 (Do) 安全衛生計画に基づく措置の実施 システムの基本要素 1 労働者の意見の反映 ( 安全衛生委員会の活用等 ) 2 担当者の責任 権限の明確化 3 手順の明文化 4 記録の整備等 政府は指針を公表 労働安全衛生マネジメントシスムに関する指針 ( 平成 11 年 4 月 ) ILOでもガイドラインを策定 ( 平成 13 年 6 月 ) 唯一の国際的な基準

1 安全衛生推進者の選任等安全衛生管理体制の確立店社(本支店害防止協会建設業における安全衛生管理の実施主体別実施事項 区分実施事項工事現場関係請負人 営業所等)1 安全衛生責任者の選任等安全衛生管理体制の確立 2 元方事業者の行う統括管理に対する協力 3 店社及び元方事業者と連携した危険性又は有害性等の調査等の実施 4 作業主任者 職長等による適切な作業指揮 5 使用する工事用機械設備等の点検整備及び元方事業者が管理する設備についての改善申出 6 ツールボックスミーティングの実施等による安全な作業方法の周知徹底及び安全な作業方法による作業の実施 7 移動式クレーン等を用いる作業に係る仕事の一部を関係請負人に請け負わせる場合における的確な指示の実施 8 持込機械等に係る点検基準 安全心得 作業標準 安全作業マニュアル等の遵守 9 新規入場者に対する教育の実施 10 仕事の一部を他の請負人に請け負わせて作業に係る指示を行う場合における的確な指示の実施 11 建設業労働災害防止協会が示す専門職種に応じた労働安全衛生マネジメントシステムに基づくシステムの構築 2 店社全体の安全衛生方針の表明 安全衛生目標の設定及び安全衛生計画の策定 3 元方事業者と連携した工事現場における危険性又は有害性等の調査等の実施支援 4 安全衛生教育の企画 実施 5 安全衛生意識高揚のための諸施策の実施 6 安全衛生パトロールの実施 7 持込機械等に係る点検基準 安全心得 作業標準 安全作業マニュアル等の作成による作業等の安全化の促進 8 下請協力会の行う災害防止活動への積極的参加 9 災害統計の作成 災害調査の実施等 10 建設業労働災害防止協会が示す専門職種に応じた労働安全衛生マネジメントシステムの構築 区分 実施事項 設業労働災総合工事業団体建専門工事業団体1 危険性又は有害性等の調査等 ( 危険有害特定モデル ) 並びに労働安全衛生マネジメントシステムの普及啓発 2 設備 施工方法及び作業の安全化についての調査研究の実施及びその結果についての周知 3 安全衛生教育の実施及び勧奨 4 安全衛生意識高揚のための広報活動等諸施策の実施 5 各種情報の分析及び提供 6 安全衛生診断 安全衛生相談 安全衛生点検等の実施 7 安全衛生パトロールの実施 8 専門職種に応じた安全作業マニュアル 労働安全衛生マネジメントシステム等の作成 普及

店社(本支店営業所等)注者区分実施事項工事現場元方事業者 1 労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針に基づく現場における安全衛生方針 ( 工事安全衛生方針 ) の表明 2 過重の重層請負の改善 請負契約における労働災害防止対策の実施者及びその経費の負担者の明確化 3 店社及び関係請負人との連携による危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づく措置の実施事項の決定 4 危険性又は有害性等の調査等に基づく工事安全衛生目標の設定及び工事安全衛生計画の作成 5 協議組織の設置 運営等元方事業者による建設現場安全管理指針に基づく統括管理の実施 6 マネジメント指針に基づく工事安全衛生計画の実施 評価及び改善 7 工事用機械設備の点検等による安全性の確保 8 安全な施工方法の採用 9 関係請負人の法令違反を防止するための指導及び指示 10 土砂崩壊等のおそれがある作業場所についての安全確保のための関係請負人に対する指導 11 移動式クレーン等を用いての作業に係る仕事の一部を請負人に請け負わせて共同して当該作業を行う場合における作業内容等についての連絡調整の実施 12 関係請負人が現場に持ち込む機械設備の安全化への指導及び有資格者の把握 13 関係請負人が行う新規入場者教育に対する資料 場所の提供等 14 関係請負人に対し健康管理手帳制度の周知 その他有害業務に係る健康管理措置の周知等 15 現場作業者に対する安全衛生意識高揚のための諸施策の実施 1 マネジメント指針に基づく店社全体の安全衛生方針の表明 安全衛生目標の設定 安全衛生計画の策定 2 統括安全衛生責任者 元方安全衛生管理者等の選任等工事現場の安全衛生管理組織の整備の促進 3 施工計画時の事前審査体制の確立 4 工事現場の危険性又は有害性等の調査等の実施事項の決定支援 5 工事現場の危険性又は有害性等の調査等に基づく工事安全衛生計画の作成支援 6 店社安全衛生管理者等による安全衛生パトロールの実施等工事現場の安全衛生管理についての指導 7 工事用機械設備の点検基準 安全衛生点検基準等の整備 8 設計技術者 現場管理者等に対する安全衛生教育の企画 実施及び関係請負人の行う安全衛生教育に対する指導 援助 9 関係請負人 現場管理者等に対する安全衛生意識高揚のための諸施策の実施 10 マネジメント指針に基づく店社の安全衛生計画の実施 評価及び改善 11 マネジメント指針に基づくシステム監査の実施及びシステムの見直し 12 下請協力会の活動に対する指導援助 13 災害統計の作成 災害調査の実施 同種災害防止対策の樹立等 14 各種安全衛生情報の提供 区部実施事項発1 施工時の安全衛生の確保に配慮した工期の設定 設計の実施等 2 施工時の安全衛生を確保するために必要な経費の積算 3 施工時の安全衛生を確保する上で必要な場合における施工条件の明示 4 適正な施工業者の選定及び施工業者に対する指導 5 分割発注等により工区が分割され複数の元方事業者が存在する工事の発注者にあっては 次の事項 1 個別工事間の連絡及び調整 2 工事全体の災害防止協議会の設置 6 入札参加者指名時における安全成績の優良な業者の選定及び労働安全衛生マネジメントシステム等自主的な安全衛生活動の取組を評価する仕組みの導入

建設業における労働災害を防止するため事業者が講ずべき措置 1 基本的事項 (1) 工事の計画段階における安全衛生の確保 工事施工前に 仕事の工程 機械設備等について 安全衛生面から事前の評価を行うことが重要であり 労働安全衛生法第 88 条の計画の届出の対象の工事はもとより 対象とならないものについても 危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づく措置を実施すること このため 企業内の事前評価体制を確立するとともに 当該工事の計画作成に参画する有資格者等の資質の向上を図るため 必要な教育等を徹底すること (2) 安全衛生管理体制の整備等 ア ) 元方事業者の実施事項元方事業者においては 平成 7 年 4 月 21 日付け基発第 267 号の 2 元方事業者による建設現場安全管理指針について により 工事現場の安全衛生管理を行うこと 特に 統括安全衛生責任者 元方安全衛生管理者 店社安全衛生管理者等の選任 これらの者の責任と権限の明確化及び職務の励行等 統括安全衛生管理体制を確立すること また 店社及び関係請負人と連携して 工事現場の危険性又は有害性等の調査等を実施するとともに 元方事業者の主体的能力に応じた労働安全衛生マネジメントシステムの導入を促進し 自主的な安全衛生活動を展開すること イ ) 関係請負人の実施事項工事を直接施工する関係請負人においては 元方事業者との連携を強化し 統括安全衛生責任者との連絡等安全衛生責任者の職務の徹底を図ること等により元方事業者の講ずる措置に応じた適切な措置を講ずること (3) 工事用機械設備に係る安全性の確保 ア ) 適正な方法による機械の使用及び検査等の適正な実施工事用機械設備の使用に当たっては 製造者等から提供される使用上の情報を活用して危険性又は有害性等の調査等を行い 適切な安全方策を検討すること さらに 安全装置が機能しない状態で使用することのないよう法令に定められた適正な方法による作業を行い 定期自主検査 作業開始前点検等を適正に実施すること イ ) 仮設用設備に係る安全性の確保足場 型枠支保工等の仮設設備は 計画段階から安全面についての十分な検討を行い これに基づき施工を行うことにより適正な構造要件を確保するとともに 施工中においても適宜点検 整備を励行すること ウ ) リース業者等に係る措置の充実リース業者が貸与する機械設備は リース業者の責任において 当該機械設備の点検整備等の管理を行い 貸与を受けた事業者においても十分なチェックを行う体制を整備すること エ ) 技術基準等の活用最低基準としての法令の遵守はもとより 工事用機械設備に係る各種技術基準を活用すること (4) 適正な方法による作業の実施 作業主任者 職長等の直接指揮の下 適正な方法により作業を実施すること

(5) 安全衛生教育等の推進 ア ) 労働安全衛生法第 19 条の 2 第 2 項に基づく能力向上教育に関する指針等に基づき 労働者の職業生活を通じた中長期的な推進計画を整備すること イ ) 上記の安全衛生教育の実施に関しては 基本的に本店 支店 営業所等の段階で安全衛生教育を計画的に実施すること また 元方事業者においては 関係請負人の行う安全衛生教育に対する指導 援助を徹底すること ウ ) 元方事業者は 関係請負人が新たに工事現場に就労する労働者に対して新規入場者教育を行う場合においては 適切な資料 場所の提供等を行うこと この場合 必要に応じ 元方事業者が自ら新規入場者教育を行うこと (6) 労働衛生対策の徹底 ア ) 労働衛生管理体制の整備等基本的対策の促進建設業における労働衛生対策については 次に示す各通達に留意し 1 労働衛生管理体制の整備 2 作業環境管理 3 作業管理 4 健康管理 5 労働衛生教育 の実施を促進すること 建設業における有機溶剤中毒予防のためのガイドラインの策定について H.9.3.25 基発第 197 号 建設業における一酸化炭素中毒予防のためのガイドラインの策定について H.10.6.1 基発第 329 号 酸素欠乏症等の防止対策の徹底について H.10.12.22 基安発第 34 号 ずい道等建設工事における粉じん対策の推進について H.12.12.26 基発第 768 号の 2 第 6 次粉じん障害防止総合対策の推進について H.15.5.29 基発第 0529004 号 防じんマスクの選択 使用等について H.17.2.7 基発第 0207006 号 防毒マスクの選択 使用等について H.17.2.7 基発第 027007 号 屋外作業場等における作業環境管理に関するガイドラインについて H.17.3.31 基発第 0331017 号 過重労働による健康障害防止のための総合対策について H.18.3.17 基発第 0317008 号 イ ) アスベストばく露防止対策アスベスト含有建材を使用した建築物解体等の作業を行う事業者は 計画届又は作業届の適切な届出を行い 石綿障害予防規則に基づき次の対策を徹底すること 1 建築物等についてアスベスト等の使用の有無の事前調査 2 作業計画の作成及びその遵守 3 吹き付けられたアスベスト等の除去を行う作業場所の確実な隔離措置 4 アスベストが使用されている保温剤等の除去に係る立入禁止等の措置 5 アスベスト等の切断等の作業に係る湿潤化の措置 6 呼吸用保護具及び作業衣又は保護衣の適切な使用及び管理 7 石綿作業主任者の選任と職務の励行 8 特別教育の実施 (7) 建設業附属寄宿舎 (8) 出稼労働者の労働条件確保 建設業附属寄宿舎については 安全衛生の確保はもとより寄宿舎に寄宿する労働者の福祉の向上のため広く住環境の整備を行うこと 出稼労働者の労働条件の確保については 平成 3 年 11 月 21 日付け基発第 657 号 出稼労働者対策要綱の改正について に基づき必要な措置を講ずること

( 参考資料 ) 建設業における総合的労働災害防止対策 1 基本的考え方建設業は 重層下請構造の下 所属の異なる労働者が同一場所で作業するという作業形態であり 短期間に作業内容が変化するという事業の性質から 建設業における労働災害防止対策においては 工事現場における元方事業者による統括管理の実施 関係請負人を含めた自主的な安全衛生活動の推進を基本に 当該現場を管理する本店 支店 営業所等がそれぞれ工事現場への安全衛生指導 援助を的確に行うことが重要である また 労働災害を防止する責務が事業者に課せられていることを経営トップ自らが厳しく認識し 率先垂範して 労働安全衛生関係法令の遵守はもとより 自主的な安全衛生活動の活性化を図る必要がある さらに 国土交通省から各地方整備局等に対して毎年通知される 建設工事事故防止のための重点対策の実施について において 直轄土木工事における発注者としての実施事項等が示される等 発注者自らの取組も進められているところであり 発注者と労働基準行政との連携も重要になってきている このような状況の中で 建設業における労働災害防止対策の推進に当たっては 工事現場における統括管理を基本とし 工事現場における安全衛生管理に対して 当該現場を管理する本店 支店 営業所等が指導 援助を的確に行うとともに 労働災害防止団体 関係業界団体 発注者及び労働基準行政が一体となって 総合的に推進していくこととする また この対策の推進に当たっては 労働安全衛生関係法令の遵守はもとより 危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づく措置 ( 以下 危険性又は有害性等の調査等 という ) の実施及び事業者の主体的能力に応じた労働安全衛生マネジメントシステムの導入を推進させることにより 自主的な安全衛生活動を活性化し もって 工事現場における安全衛生水準のさらなる向上を図ることとする 2 安全衛生管理の実施主体別実施事項事業者 建設業労働災害防止協会 総合工事業者等の団体及び発注者においては 次の実施事項について的確に実施すること なお 別添 1 建設業における安全衛生管理の実施主体別実施事項 を示すので この実施事項について その的確な実施に格段の努力を傾けること (1) 事業者においては 別添 2 建設業における労働災害を防止するため事業者が講ずべき措置 を徹底すること 当該措置の確実な実施及び自主的な安全衛生活動の推進のため 平成 18 年厚生労働省公示第 1 号 危険性又は有害性等の調査等に関する指針 に基づく危険性又は有害性等の調査等を実施するように努めるとともに 平成 11 年労働省告示第 53 号 労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針 ( 以下 マネジメント指針 という ) に基づき 事業者の主体的能力に応じた労働安全衛生マネジメントシステムの導入を促進し 組織的かつ体系的に安全衛生水準の向上を図ることにも配慮すること (2) 建設業労働災害防止協会においては 労働災害防止に関する長期的な事業計画の策定 各種情報の分析 提供 調査研究活動の推進 安全衛生教育の充実 広報活動の推進 安全衛生診断 安全衛生相談等事業者に対する支援事業の実施等 事業者の労働災害防止対策の推進に対する必要な指導 援助を主体的に行うこと また 危険性又は有害性等の調査等の実施 労働安全衛生マネジメントシステムの導入について その促進を図ること (3) 総合工事業者の団体においては 建設業労働災害防止協会との連携の下 各種工法 工事用機械設備等についての安全性の確保に関する自主的基準の設定及び周知並びに安全衛生意識の高揚のための諸活動を企画 実施すること また 工事を直接施工する専門工事業者の団体においては 建設業労働災害防止協会と

の連携の下 安全衛生意識の高揚のための活動 それぞれの専門職種に応じた安全作業マニュアル等の作成 普及 安全パトロール 安全衛生教育等を実施すること さらに これら団体においては 危険性又は有害性等の調査等の実施並びに労働安全衛生マネジメントシステムの導入の促進を図ること (4) 発注者においては 国土交通省等が実施する特別重点調査等公共工事における極端な低価格の受注による悪影響を防止するための対策が進められていることを踏まえ 計画段階における安全衛生の確保とともに 施工時の安全衛生の確保にも配慮すること また 労働安全衛生マネジメントシステム等自主的な安全衛生活動の取組を評価する仕組みの導入等事業者が積極的に安全衛生管理を展開するような環境づくりを行うこと 3 労働基準行政の実施事項労働基準行政においては 上記 2 に掲げた事項が建設業における労働災害防止を図るための重要な事項であるという認識に立ち 事業者が的確に労働災害防止対策を実施するよう必要な指導等を行うこと また 労働災害防止団体 関係業界団体及び発注者において それぞれの割に応じて適切な措置が実施されるよう必要な指導 要請等を行うこと ( 別添 1 と別添 2 は省略しています ) 詳しい内容については 厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei.html 又は最寄りの都道府県労働局 労働基準監督署にお問い合わせ下さい http://www.mhlw.go.jp/general/sosiki/chihou/index.html