Microsoft PowerPoint - 資料3 がん検診の現状

Similar documents
今日の内容 1. がん対策 ( 山梨県がん対策推進条例及び山梨県がん対策推進計画 ) 2. がんデータ ( 死亡者数 罹患率など ) 3. がん検診

胃がん検診・肺がん検診


各種健診等の連携についての考え方 一現行制度における各種健診等の連携. 基本健診において生活機能評価を同時実施 () 現在 老人保健法において 65 歳以上の対象者については 生活機能評価を基本健診において同時に実施するよう求めている 同時実施は 本人の利便性 受診率の向上 検査重複の回避に資する

平成19年9月19日

何人に一人ががんにかかるか がんで亡くなるか (2009) (2005) かかる 亡くなる 全てのがん 男 女 1 人 / 2 人 1 人 / 2 人 1 人 / 4 人 1 人 / 6 人 大腸がん 男 女 1 人 /12 人 1 人 /15 人 1 人 /35 人 1 人 /44 人 乳がん 女

がん検診ガイドライン総論 Ⅰ. はじめにがんはわが国の死因の 3 分の 1 を占める疾患であり 進行した段階では治療自体困難であることも多く 早期発見 早期治療が重要であるとされてきました 一般に 早期のがん とは 神経や血管などに到達していないものであり 痛みや出血などの症状はありません したがっ

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

スライド 1

スライド 1

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

名称プランコード 名称料金 ( 税込 ) 水府病院 茨城県水戸市赤塚 KKR 人間ドック ( 男性 ) 胃部 X 線 32, KKR 人間ドック ( 男性 ) 胃内視鏡 ( 経鼻 ) 33, KKR 人間ドック ( 女性 ) 胃部 X

事業評価のためのチェックリスト ( 単位 : %) (2) 平成 27 年度の原発がんに対する早期がん割合を把握しましたか 肺がんでは臨床病期 Ⅰ 期がん割合 乳がんでは臨床病期 Ⅰ 期までのがん割合を指す (2-1)

平成14年度事業計画(案)

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

21 資料2-1 受診率向上:事務局

乳幼児健康診査について

NEW版下_健診べんり2016_01-12

スライド 1

<4D F736F F D20288E518D6C8E9197BF AA82F18C9F90668F64935F8EF390668AA98FA791CE8FDB8ED282CC90DD92E882C982C282A282C AD8F6F94C5817A2E646F6378>

<4D F736F F D20819B947882AA82F190568B8C91CE8FC6955C2E646F63>

通知(写入)

1981 年 男 全部位 C00-C , , , , ,086.5 口腔 咽頭 C00-C

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

50 生化学検査 420 3J 総ビリルビン 数字 PQ 5 NNN.N mg/dl mg/dl 3J010 総ビリルビン 3J 生化学検査 430 3B GOT(AST)

A 2010 年山梨県がん罹患数 ( 全体 )( 件 ) ( 上皮内がんを除く ) 罹患数 ( 全部位 ) 5,6 6 男性 :3,339 女性 :2,327 * 祖父江班モニタリング集計表から作成 * 集計による主ながんを表示

1. 背景及び趣旨我が国は 急速な少子高齢化 経済の低成長への移行 疾病構造の変化など 大きな環境変化に直面している 今まで築いてきた国民皆保険制度を堅持し 医療制度を将来にわたり持続可能なものとしていくためには その構造改革が急務である 国民の実態を見ると 高齢化の急速な進展と生活習慣病の増加によ

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( / ) 上記外来の名称 ストマ外来 対象となるストーマの種類 コロストーマとウロストーマ 4 大腸がん 腎がん 膀胱がん ストーマ管理 ( 腎ろう, 膀胱ろう含む ) ろう孔管理 (PEG 含む ) 尿失禁の管理 ストーマ外

スライド 1

平成 28 年度健康診断について 基本健康診断 ( 一次検査 ) 健康保険組合は疾病予防事業として被保険者 被扶養者の皆様の健康診断を実施しています 健診種類 ( いずれかを選択 ) 生活習慣病健診 人間ドック 被保険者 対象者 対象年齢 ( 該当年度末日 (3 月 31 日 ) 基準 ) 年齢制限

背景及び趣旨 我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律

1 基本健康診査基本健康診査は 青年期 壮年期から受診者自身が自分の健康に関心を持ち 健康づくりに取り組むきっかけとなることを目的に実施しています 心臓病や脳卒中等の生活習慣病を予防するために糖尿病 高血圧 高脂血症 高尿酸血症 内臓脂肪症候群などの基礎疾患の早期発見 生活習慣改善指導 受診指導を実

第2次「健康くるめ21」計画

がん対策推進委員会答申(H.22.3)

国立がん研究センターがん対策情報センターがん検診受診向上指導事業 平成 29 年度全国がん検診従事者研修会 開催日 : 平成 29 年 5 月 29 日 ( 月 )10 時 00 分 17 時 00 分会場 : 東京都中央区築地 国立研究開発法人国立がん研究センター国際研究交流会館 3

平成29年度沖縄県がん登録事業報告 背表紙印字

1 対象 1( 重複回答あり 大腸がん検診全国集計成績 件数 1. 地域検診 職域検診 無回答 3 合計 518

●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

せきがはら05月号.ec6

特定健康診査等実施計画 ( 第 3 期 ) 三菱製紙健康保険組合 平成 30 年 4 月

歯科中間報告(案)概要


人間ドック 総合健康診断インフォメーション 明日も今日と同じ笑顔でいたいから あなたのからだ見直してみませんか

平成 29 年 3 月改定 特定健康診査等実施計画 ( 第 2 期 ) 協和発酵キリン健康保険組合 平成 29 年 3 月

( 基本方針 Ⅰ) ( 施策大目標 9) 全国民に必要な医療を保障できる安定的 効率的な医療保険制度を構築すること ( 施策目標 2) 生活習慣病対策や長期入院是正により中長期的な医療費の適正化を図ること 予防接種 ( 基本目標 Ⅰ) ( 施策大目標 5) 感染症など健康を脅かす疾病を予防 防止する

特定健康診査等実施計画 ( 第二期 ) 三重交通健康保険組合 平成 25 年 7 月

栃木県 宇都宮市 公益財団法人栃木県保健衛生事業団 指導 人間ドック ( 胃部 X 線 男性 ) 40 歳以上 7, 駒生町 人間ドック ( 胃部 X 線 女性 ) 40 歳以上 7, 人間ドック ( 経口胃内視鏡 男

王製紙健康保険組合 任継被保険者 般 任継被扶養者用 2019 年度健康診断のご案内健康診断事務委託先 : 株式会社イーウェル ご の健康と 切なご家族のために 年に 度は必ず受診くださいますよう お願いいたします 予約期間 2019 年 4 月 1 日 ( 月 ) ~ 2019 年 12 月 17

特定健康診査等実施計画

おすすめオプション検査のご案内 甲状腺ホルモンが気になる方に甲状腺機能をチェック 骨密度が気になる方に骨密度をチェック 甲状腺 甲状腺セット :6,480 円 ( 税込 ) 骨 骨密度検査 :1,620 円 ( 税込 ) 機器 甲状腺ホルモンの分泌がわかる検査です TSH FT3 FT4 という 3

がん検診のあり方に関する検討会中間報告書~乳がん検診及び胃がん検診項目等について~

Ⅲ 各種施策及び事業の動向 第 1 妊娠 出産期から乳幼児期にかけての子育て支援 4 乳児健康診査 (1) 根拠法令等 母子保健法 厚生省児童家庭局長通知 仙台市乳児健康診査実施要領 (2) 制度の概要 事業目的 対象者 実施機関 一般健康診査 精密健康診査 乳児の心身の異常を早期に発見し, 早期に

特定健康診査等実施計画 ( 第 2 期 ) ベルシステム 24 健康保険組合 平成 25 年 3 月 1 日

婦人科セット検診好評です! 検診当日は保険証を必ずご持参ください 40 歳以上の南知多町国民健康保険 後期高齢者医療保険の方へ!!! 今年度から 知多厚生病院で 特定健診 後期高齢者健診と同時に 肺がん検診と大腸がん検診が 受けられるようになりました 詳しくは中をご覧ください 1 検診方法とがんの症

子宮頸がん死亡数 国立がん研究センターがん対策情報センターHPより

特定健康診査等実施計画 東京スター銀行健康保険組合 平成 25 年 4 月

釧路町広報2月号.indd

Microsoft Word - 02 ™²“¸„‰›Ê.doc

しぶや高齢者のしおり

H28地域保健・健康増進事業報告の概況.doc

特定健康診査等実施計画

<4D F736F F D20819A8E9197BF B8BE682CC8CBB8FF382C6906C8CFB90848C >

特定健康診査等実施計画

(Microsoft PowerPoint - \214\222\220f\203h\203b\203N\203p\203\223\203t4\214\216\211\374\222\350.ppt)

Q15 勤務先の定期健康診断を受診したが 領収書や結果通知表に 定期健康診断 又は 勤務先 ( 会社等 ) 名称 の記載がない場合や 特定健康診査を受診したが 領収書や結果通知表に 特定健康診査 又は 保険者名 の記載がない場合は 勤務先や保険者に 一定の取組 を行ったことの証明を依頼する必要がある

Microsoft Word - (修正後)◆1-1_記載要領通知(肝がん・肝硬変)通知.rtf

特定健康診査等実施計画 第二期 ( 平成 25 年度 ~ 平成 29 年度 ) 第一版 三菱鉛筆健康保険組合 平成 25 年 5 月

背景及び趣旨我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律に

「肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業について」の一部改正について(厚生労働省健康局長:H )

部位別 施設名 総数 がん診療連携拠点病院院内がん登録 2014 年集計 口腔咽頭 食道胃結腸直腸大腸肝臓 胆嚢胆管 膵臓喉頭肺 埼玉県立がんセンター 3, さいたま赤十字病院 1,456-2

保険加入者を対象に メタボリックシンドロームに着目した特定健康診査 特定保健指導などを実施していますが 40 歳代 50 歳代の特定健康診査受診率は男女ともに低い状況にあります ( 図 Ⅲ 参照 ) メタボリックシンドロームを起因とする生活習慣病は 自覚症状のないまま進行するため 放置さ

第1 入間市の概要

表 1. 罹患数, 罹患割合 (%), 粗罹患率, 年齢調整罹患率および累積罹患率 ; 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く ; 部位別, 性別 B. 上皮内がんを含む 表 2. 年齢階級別罹患数, 罹患割合 (%); 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く B. 上皮内がんを含む 表 3. 年齢

<4D F736F F D DC58F49817A88B089AE8E738C928D4E8C7689E68F918CB488C42E646F63>


か? 歳未満の者に対する胸部エックス線検査の省略はど のようになっていますか? 歳未満の者に対する血液検査などが省略できるので すか? 21 他の健康診断で受診した項目がある場合は省略するこ とができますか? 22 特定業務健康診断特定業務に従事する者に対する健康診断とは何で

資料 3-1 ヘリコバクター ピロリ除菌治療費助成事業 背景 ( 胃がん予防推進事業 ) について 胃がんは日本人に多いがんであり がん種別毎の罹患率は第 2 位 本県では毎年約 700 人が罹患し 約 300 人が亡くなっている 胃がんの 8 割はピロリ菌の感染が原因であり 除菌により 3~4 割

10 ri-huretto

< 富江地区 > 問い合わせ先 富江支所窓口班 電話 歳児健康相談 四種混合 12 月 3 日 ( 月曜日 ) 11 時 ~11 時 30 分富江老人福祉センター健康相談室 12 月 13 日 ( 木曜日 ) 9 時 ~9 時 15 分福江総合福祉保健センター 3 階対象者 :

(3) がんの部位別死亡の状況平成 27 年の本県におけるがんの死亡者数は 男性 3,336 人 女性 2,259 人と男性の方が多い状況です がんの部位別死亡者数を性別で見ると 男性では 本県 全国ともに 肺 胃 大腸 肝臓 膵臓 の順で多くなっています 女性では 本県 全国ともに 大腸 肺 胃

9 予防接種

特定健康診査等実施計画 ( 第 3 期 ) ベルシステム 24 健康保険組合 平成 30 年 3 月 1 日 ( 最終更新日 : 平成 30 年 7 月 27 日 )

H25.9-P1(2稿).indd

健康診断のしおり特色.indd

Microsoft Word - 02 H28肝炎対策推進基本指針改訂(溶け込み)

Microsoft Word ◎ OP検査パンフレット.docx

共済だより.indd

2

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

福島県のがん死亡の年次推移 福島県におけるがん死亡数は 女とも増加傾向にある ( 表 12) 一方 は 女とも減少傾向にあり 全国とほとんど同じ傾向にある 2012 年の全のを全国と比較すると 性では高く 女性では低くなっている 別にみると 性では膵臓 女性では大腸 膵臓 子宮でわずかな増加がみられ

dockguide2016-5web.indd

2

婦人科がん検診Q&A

付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC

資料 1 岡山県のがんの現状 平成 29 年 2 月 16 日 ( 木 )

東芝健康保険組合 2019 年度東芝けんぽスマート健診のご案内 健康診断事務委託先 : 株式会社イーウェル 下記の期間以外での予約 受診はできません 受診日の 2 週間前までに予約してください 予約期間受診期間対象者健診コース ( 月 )~ ( 土 ) 201

付表 登録数 : 施設 部位別 総数 1 総数 口腔咽頭 食道 胃 結腸 直腸 ( 大腸 ) 肝臓 胆嚢胆管 膵臓 喉頭 肺 骨軟部 皮膚 乳房

10075 口頭発表 身体活動 8 月 31 日 ( 金 ) 8:30~9:20 第 8 会場 朱鷺メッセ 3F 小会議室 口頭発表 診断 -その他 8 月 30 日 ( 木 ) 11:00~12:20 第 5 会場 朱鷺メッセ 3F 中会議室

H26がん検診_表1表4


Transcription:

小学校就学前75 歳がん検診肝炎ウイルス検診骨粗鬆症検診がん検診の現状 平成 28 年 6 月 13 日 厚生労働省健康局 保険者や事業主が任意で実施 助成 健康増進法 対象者 一定年齢以上の住民 がん検診の種類 胃がん検診 子宮頸がん検診 肺がん検診 乳がん検診 大腸がん検診 全体像 日本の健診 ( 検診 ) 制度の概要 平成 27 年 11 月 18 日第 1 回健康診査等専門委員会参考資料 3 医療保険者や事業主は 高齢者の医療の確保に関する法律 労働安全衛生法等の個別法に基づく健康診査 ( 健康診断 ) を実施 市町村は 健康増進法に基づき 特定健診の対象とならない者の健康診査を実施 市町村は 健康増進法に基づき 一定年齢の住民を対象としてがん検診などの各種検診を実施 ( 医療保険者や事業主は任意に実施 ) がん 疾病対策課歯周疾患検診妊娠~出産後1年乳幼児等労働安全衛生法() その他の乳幼児及び妊産婦に対しては 市町村が 必要に応じ 健康診査を実施又は健康診査を受けることを勧奨児童生徒 母子保健法 対象者 1 歳 6か月児 3 歳児 実施主体 市町村 < 義務 > 学校保健安全法 等 対象者 在学中の幼児 児童 生徒又は学生 就学時健診については小学校入学前の児童 実施主体 学校 ( 幼稚園から大学までを含む )< 義務 > 医療保険各法 対象者 被保険者 被扶養者 実施主体 保険者 < 努力義務 > 高齢者医療確保法 40 ~74 歳 対象者 加入者 実施主体 保険者 < 義務 > 高齢者医療確保法 被保険者 被扶養者うち労働者その他~39 歳( 健康保険法 国民健康保険法等 ) 特定健診 ~ 対象者 被保険者 実施主体 後期高齢者医療広域連合 < 努力義務 > 対象者 常時使用する労働者 労働者にも受診義務あり 実施主体 事業者 < 義務 > 一定の有害な業務に従事する労働者には特殊健康診断を実施 労働安全衛生法に基づく事業者健診を受けるべき者については 事業者健診の受診を優先する 事業者健診の項目は 特定健診の項目を含んでおり 労働安全衛生法に基づく事業者健診の結果を 特定健診の結果として利用可能 健康増進法 対象者 住民 ( 生活保護受給者等を含む ) 実施主体 市町村 < 努力義務 > 種類 歯周疾患検診 骨粗鬆症検診 肝炎ウイルス検診 がん検診 高齢者医療確保法に基づく特定健診の 非対象者に対する健康診査 保健指導

がん検診のあり方等の検討 平成 24 年 5 月厚生労働省内に がん検診のあり方に関する検討会 設置趣旨 : 国内外の知見を収集し 科学的根拠のあるがん検診の方法等について検討を行うとともに 受診率向上施策について これまでの施策の効果を検証した上で より効率的 効果的な施策等を検討することとする 平成 25 年 2 月平成 25 年 3 月平成 25 年 8 月平成 26 年 6 月平成 27 年 9 月平成 28 年 2 月 がん検診のあり方に関する検討会中間報告 子宮頸がん検診の検診項目等について がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針 改正がん検診のあり方に関する検討会中間報告 がん検診の精度管理 事業評価及び受診率向上施策のあり方について がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針 改正がん検診のあり方に関する検討会中間報告 乳がん検診及び胃がん検診の検診項目等について がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針 改正 3 がん検診の基本条件 (1) がんになる人が多く また死亡の重大な原因であること (2) がん検診を行うことで そのがんによる死亡が確実に減少すること (3) がん検診を行う検査方法があること (4) 検査が安全であること (5) 検査の精度がある程度高いこと (6) 発見されたがんについて治療法があること (7) 総合的にみて 検診を受けるメリットがデメリットを上回ること 出典 : 国立がん研究センターがん対策情報センターホームページ 4

市町村のがん検診の項目について 厚生労働省においては がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針 ( 平成 20 年 3 月 31 日付け健発第 0331058 号厚生労働省健康局長通知別添 ) を定め 市町村による科学的根拠に基づくがん検診を推進 指針で定めるがん検診の内容 種類検査項目対象者受診間隔 胃がん検診 問診に加え 胃部エックス線検査又は胃内視鏡検査のいずれか 50 歳以上 当分の間 胃部エックス線検査については 40 歳以上に対し実施可 2 年に 1 回 当分の間 胃部エックス線検査については年 1 回実施可 子宮頸がん検診問診 視診 子宮頸部の細胞診及び内診 20 歳以上 2 年に 1 回 肺がん検診質問 ( 問診 ) 胸部エックス線検査及び喀痰細胞診 40 歳以上年 1 回 乳がん検診 問診及び乳房エックス線検査 ( マンモグラフィ ) 視診 触診は推奨しない 40 歳以上 2 年に 1 回 大腸がん検診問診及び便潜血検査 40 歳以上年 1 回 5 国の指針以外の市区町村がん検診の実施状況 1 胃がん検診 肺がん検診 大腸がん検診 乳がん検診 子宮頸がん検診の実施状況 回答市区町村数 国の指針以外の検診項目 集団検診 個別検診のいずれかでも実施している市区町村 ( 複数選択 ) 市区町村数 (%) 胃がん検診 1734 ペプシノゲン法 104 6.0% ヘリコバクター ピロリ抗体検査 107 6.2% 肺がん検診 1713 胸部 CT 検査 218 12.7% 大腸内視鏡検査 28 1.6% 大腸がん検診 1737 S 状結腸鏡検査 23 1.3% 注腸エックス線検査 2 0.1% 乳がん検診 1738 超音波検査 ( エコー ) 554 31.9% 子宮頸がん検診 1738 HPV 検査 165 9.5% 6 平成 27 年度 市区町村におけるがん検診の実施状況調査 厚生労働省健康局がん 疾病対策課調べ

国の指針以外の市区町村がん検診の実施状況 2 1 胃がん 肺がん 大腸がん 乳がん 子宮頸がん以外のがん検診の実施状況 市区町村数 (%) 実施している 1477 85.0% 実施していない 250 14.4% 未回答 11 0.6% 合計 1738 実施していないまたは未回答の市区町村においても 2 でいずれかの検診を実施していると回答があった場合 ここでは 実施 とみなして集計した 2 実施しているがんの検診 市区町村数 国の指針以外のがん検診を行っている市区町村における割合 全市町村における割合 前立腺がんの検診 (PSA 検査 ) 1355 91.7% 78.0% PSA 検査以外の前立腺がんの検診 5 0.3% 0.3% 肝臓がんの検診 ( エコー ) 138 9.3% 7.9% エコー以外の肝臓がんの検診 36 2.4% 2.1% 子宮体がんの検診 ( 子宮体部の細胞診 ) 534 36.2% 30.7% 細胞診以外の子宮体がんの検診 0 0.0% 0.0% 卵巣がんの検診 ( エコー ) 84 5.7% 4.8% エコー以外の卵巣がんの検診 1 0.1% 0.1% 甲状腺がんの検診 ( エコー ) 36 2.4% 2.1% エコー以外の甲状腺がんの検診 42 2.8% 2.4% 口腔がんの検診 54 3.7% 3.1% 喉頭がん 咽頭がんの検診 17 1.2% 1.0% 皮膚がんの検診 2 0.1% 0.1% その他のがん種の検診 29 2.0% 1.7% 未回答 7 0.5% 0.4% 合計 1477 7 平成 27 年度 市区町村におけるがん検診の実施状況調査 厚生労働省健康局がん 疾病対策課調べ 海外のがん検診について 1 乳がん子宮頸がん大腸がん 対象者受診間隔対象者受診間隔対象者受診間隔 英 47-73 歳 3 年に 1 回 25-49 歳 50-64 歳 3 年に 1 回 5 年に 1 回 豪 50-74 歳 2 年に 1 回 18-70 歳 2 年に 1 回 60-74 歳 2 年に 1 回 NZ 45-69 歳 2 年に 1 回 20-70 歳 3 年に 1 回 - - 50, 55, 60, 64, 65, 70, 72, 74 歳の者 ( 順次追加の予定 ) 韓国 40 歳以上 2 年に 1 回 30 歳以上 2 年に 1 回 50 歳以上毎年 米 1 40-64 歳 1 21-64 歳 1 50-75 歳 便潜血検査 : 毎年 全大腸内視鏡 :10 年に 1 回 S 状結腸内視鏡 5 年に 1 回 + 便潜血検査 3 年に 1 回 加 2 50-69 歳 2 年に 1 回 25-69 歳 3 年に 1 回 50 歳以上 1-2 年に 1 回 日本 40 歳以上 2 年に 1 回 20 歳以上 2 年に 1 回 40 歳以上 1 年に 1 回 英はCancer Research UKより 豪はBreast Screen Australia Program, National Cervical Screening Program, National Bowel Cancer Screening Programより NZはBreast Screen Aotearoa, Natioanl Cervical Screening Programmeより 韓国はNational Cancer Screening Programより 米はNational Breast and Cervical Cancer Early Detection Program, Colorectal Cancer Control Programより 加はHealth Canadaより 1 加入保険により対象者 受診間隔は異なる 2 州により対象者 受診間隔は異なる 8

海外のがん検診について 2 胃がん 肺がん その他のがん 対象者 受診間隔 対象者 受診間隔 対象がん種 対象者 受診間隔 英 - - - - - - - 豪 - - - - - - - NZ - - - - - - - 韓国 40 歳以上 2 年に 1 回 - - 肝がん 40 歳以上のハイリスク群 * 6 ヶ月に 1 回 米 - - - - - - - 加 - - - - - - - 日本 50 歳以上 2 年に 1 回 40 歳以上 1 年に 1 回 - - - 韓国は National Cancer Screening Program より * 40 歳以上の HBs 抗原陽性 または HCV 陽性 または肝硬変の者 9