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第 8 回 16/05/30(CS3 年 荒井 ) ネットワークプランニング Cisco ルータの管理 本資料は授業後 ( 数日以内 ) に WEB で閲覧できるようにします 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 1 今日の予定 サブネット化 2/16 進数などについて Q&A NV の簡単なおさらい 各 PC のデフォルトゲートウェイの設定 ルータの管理と IOS( 5 章 ) ルータの設定 ( 7 章 ) ping による動作確認 演習 A,B; ネットワーク構築と設定と疎通確認 (A) 2600 ルータ 1 台 クラス C とクラス B( 先週の続き ) (B) 2600 ルータ 1 台 クラス C をサブネット化 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 2 Cisco ルータの管理 1

SYST RPS STRT UTIL DUPLXSPEED MODE SYSTEM RPS STAT UTL FDUP MODE RATING 100-127V~ @1A 200-240V~ @0.5A 50-60Hz W1 LINK ETHERNET 1 ACT LINK ETHERNET 0 ACT CONSOLE AUX 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 DC INPUT FOR REMOTE POWER SUPPLY SPECIFIED IN MANUAL +12V @4.5A 10BaseT 1x 2x 3x 4x 5x 6x 7x 8x 9x 10x 11x 12x 10Base-T/100Base-TX W0 Cisco 2621 CONSOLE Ax 100BaseTX 100-240V 1A 50/60 Hz 47 W Bx 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 2016/05/30 [ 復習 ]NV で使用する Cisco デバイス 2621 ルータ ポート ;2 イーサ 2 シリアル 2950 スイッチ ポート ; 12 個の 10/100BaseT Catalyst 1900 スイッチ 授業では リピータハブ代わりとして利用 ポート ;12 個の 10BaseT と 2 個の 100BaseT! Catalyst 2950 SERIES Catalyst 1900 SERIES 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 3 [ 復習 ] NV; 保存とロード 設計 設定したネットワークは 保存 ロードすることができる 保存 ファイル メニューから ネットワークの保存 保存先に気をつけよう! ロード ( 呼び出し ) ファイル メニューから ネットワークのロード 保存したファイルをダブルクリックしても駄目です ロードを使って呼び出しましょう 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 4 Cisco ルータの管理 2

[ 復習 ]NV の操作 起動 機器の配置 機器同士の接続 ホスト (PC) の IP アドレス設定 ここでは簡略化していますが 先週の続き! 皆さんは先週の続き ( 右上図 ) で! 先週お休みの方は簡略化した構成で ルータ 1 台に二つのネットワーク NW1:192.168.1/24( クラス C のまま ) NW1 上のホスト A:192.168.1.1 255.255.255.0 NW1 上のホスト B:192.168.1.2 255.255.255.0 NW2: 172.26/16( クラス B のまま ) NW2 上のホスト C:172.26.0.1 255.255.0.0 上図は構成のみ参考 IPの設定は違っています 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 5 デフォルトゲートウェイ Default GateWay(Def-GW) は 複数 NW が接続された LAN において 任意の NW 上のホストと通信するために必要 重要なもの 自 NW もしくは指定された NW 以外の NW と通信する際に NW の橋渡しをしてくるノード ( 例えばルータ ) を設定しておく ホストにおける Def-GW 自分がいるネットワーク上のルータを指定する 複数ルータが存在する場合は基本的にはどれでも OK なはず ルータにおける Def-GW ルーティングテーブルにない NW に対する GW を指定し 通常インターネット側のルータを指定することが多い 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 6 Cisco ルータの管理 3

Def-GW の例と設定 ホスト 1 ホスト 2 同じ NW 上なので 問題なく通信可能 (Def-GW の設定は不要 ) ホスト 1 ホスト 3 違うネットワークなので ゲートウェイ ( ルータ ) 経由となる ホスト 1 の Def-GW=> ルータ X [NW2] ルータ X の Def-GW=> ルータ A [NW1] NW3 へはルータ Y を経由! とルーティングテーブルに登録 Def-GW を含む全体のルーティングは NW 設計者が決めるもの サーバ 1 ルータ X NW2 ホスト 1 ホスト 2 ルータ A NW1 インターネット ルータ Y NW3 ホスト 3 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 7 ホストの Def-GW の設定 NV で作成したホストにデフォルトゲートウェイを設定しよう! ホスト上を右クリック IP Config ボタン ネットワーク上のルータの IP アドレスを入力設定 この授業ではルータなどの IP-ad は後ろから NW1; Def-GW: 192.168.1.254 NW2; Def-GW: 172.26.255.254 Def-GW はルータ ( ゲートウェイ ) を除きネットワーク上のホスト全てに共通と考えてよい これでもまだホスト A とホスト B は疎通できません後はルータの設定です 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 8 Cisco ルータの管理 4

疎通確認 (ping);sw を通して [ 復習 ] OSI 参照モデルの L1,L2 では 一つのセグメント内での通信を確立 第 1 層 ( 物理層 ) では 通信の物理的な仕様について 第 2 層 ( データリンク層 ) では MAC アドレスにより直接接続されたノードを識別しデータフレームを転送 ハブやスイッチなどは 1,2 層で動くもの 電源さえ入れれば 基本的にはきちんと動作する 何も設定していない SW に繋いだホスト A(192.168.1.1/24) からホスト B(192.168.1.2/24) への疎通確認 C: >ping 192.168.1.2 Pinging 192.168.1.2 with 32 bytes of data: Reply from 192.168.1.2 ;bytes=32 time=22ms TTL=254 Reply from 192.168.1.2 ;bytes=32 time=22ms TTL=254 Reply from 192.168.1.2 ;bytes=32 time=22ms TTL=254 Reply from 192.168.1.2 ;bytes=32 time=22ms TTL=254 Ping Statistics for 192.168.1.2: Packets Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss), Approximate round trip times in milli-seconds: Minimum = 22ms, Maximum = 23ms, Average = 22ms 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 9 疎通確認 ; ルータを通して [ 復習 ] ネットワーク同士を接続したり 接続されたネットワークにおけるリモートネットワークのノードとの通信は 第 3 層 ( ネットワーク層 ) ルータは第 3 層で動く どのネットワークを接続しているのかなど 設定をしておかないと 電源を入れただけではうまく動作しない ここでは 192.168.1/24 及び 172.26/16の各ネットワークにおいて ノードに割り当て可能な最小のIPアドレスをホストに与えるものとした ホストAからホストCへのping C: >ping 172.26.0.1 Pinging 172.26.0.1 with 32 bytes of data: Request timed out. Request timed out. Ping Statistics for 172.26.0.1: Packets Sent = 4, Received = 0, Lost = 4 (100% loss), Approximate round trip times in milli-seconds: Minimum = 0ms, Maximum = 0ms, Average = 0ms 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 10 Cisco ルータの管理 5

Cisco デバイス ( ルータ ) の設定 ( 第 5,7 章 ) Cisco ルータには Cisco IOS というオペレーティングシステム (OS) が動いている IOS は GUI ではなく CLI( コマンドラインインタフェース ) 家庭向きのブロードバンドルータなどは WEB や専用アプリケーションにより GUI で設定可能なものが多くなってきた 管理者はルータ (IOS) にログインして コマンドベースで設定を行う必要がある ( 5-1) 最初の設定はコンソールにて行う 設定してうまく稼動させたルータは ネットワーク上の PC などの端末から Telnet によりリモート接続して設定を行うことが可能 いずれにしても IOS を使えることがネットワーク管理者の必須条件と言える (Cisco が現時点では業界標準に近いので 他社のルータも Cisco ライクなものも多い ) 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 11 Cisco ルータのインタフェース I/F I/F: ネットワーク機器とネットワークを物理的につなぐ境界 イーサネット I/F RJ45 コネクタ UTP ケーブル ファーストイーサ (100BaseTX):FastEthernet (F0) イーサ (10BaseT):Ethernet (E0) シリアル I/F:Serial (S0) 専用線など WAN サービスに接続する際によく利用される 本授業ではルータを接続するのに利用 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 12 Cisco ルータの管理 6

IOS の階層構造 ;CLI モード ( 5 章 ) IOS のコマンドは階層的な構成になっている (5-2) 浅い階層は表示 確認のみ 深い階層は詳細な設定 それぞれのモード ( 階層 ) の移動方法 ( コマンド ) をしっかり覚えよう ルータの CLI モード (5-2) まずルータをダブルクリックしてコンソール画面を開く リターンキーを押す Router> というプロンプトが出る IOS コマンドは 省略可能 (5-3) 例えば configure コマンドは conf までで OK Tab キー を押すと コマンドが補完? を押すとコマンド パラメータのヘルプ ( ヒント?) が表示 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 13 IOS のモード ( 5.2 p195-196) enable ユーザモード 最初の階層で かなり限られた情報を見たり 簡単な操作しかできない 設定情報は表示不可 特権モード = イネーブルモード これより深くは特権ユーザつまり管理者が使用 通信状態 設定情報の確認ができる ユーザモードから enable コマンドで移動 コンフィグモード 実際の設定を行う 特権モードから config t にて移動 disable コマンド Router(config)# 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 14 Cisco ルータの管理 7

ルータ識別情報設定とルータの設定情報確認 ( 7-2,3) ルータに名前を付ける (p272) hostname [ 名前 ] コマンド ( コンフィグモード内 ) Router> en Router# config term Router(config)# hostname XXX XXXという名前を付ける XXX (config)# no hostname 名前を削除する Router(config)# ルータ内部での名前で DNS 上のホスト名ではない ルータに設定されている全情報の確認 (p281) show running-config コマンド ( 特権モード内 ) interface から始まる情報分だけ I/F がある 2600Router では F0/0, F0/1, S0/0, S0/1 が装備 FastEthernet0/0 は f0/0 と省略可能 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 15 I/F の説明文設定と状況確認 ( 7-2,3) I/F 説明文設定 [p277] description [ 説明 ] コマンド (config-i/f モード内 ) 各 I/F( ポート ) の状況確認 (p284,288) show interface [I/F 名 ] コマンド ( 特権モード内 ) f0/0 など I/F 名を指定すると 0 番目の FastEther ポートの詳細な状態と統計情報が確認できる I/F を指定しないと全て show ip interface brief コマンド ( 特権モード内 ) 最初は全ての I/F が down している 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 16 Cisco ルータの管理 8

I/F の有効化設定 ( 7-2) 各 I/F の有効化 (p273) Cisco ルータは 初期状態では I/F が無効状態 ( 使用せずソフト的に切り離した状態 ) になっている 利用するには 有効化しないといけない no shutdown コマンド (config-if モード内 ) 使用する全ての I/F に対して個別に行う必要がある 確認してみよう show running-config コマンド ( 特権モード内 ) show ip interface brief コマンド ( 特権モード内 ) Router(config)# interface f0/0 Router(config-if)# no shutdown Router(config-if)# interface f0/1 Router(config-if)# no shutdown 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 17 IP アドレスの設定 ( 7-2) NW1 が f0/0, NW2 が f0/1 に接続 FastEther の両 I/F を有効化したら ルータの各 I/F に IP アドレスを設定 (p272) ルータはネットワークとネットワークを接続する装置で ネットワークから見ると ルータは PC などと同じノード PC と同じように IP アドレス サブネットマスクを設定しなければならない ip address [IP-add] [netmask] コマンド (IF-config モード内 ) IP を間違えて付けたなどで 変更したい場合は 一度 IP-add を削除しよう! IP-add の削除 : no ip address コマンド (IF-config モード内 ) Router(config)# interface f0/0 Router(config-if)# ip address 192.168.1.254 255.255.255.0 Router(config-if)# interface f0/1 Router(config-if)# ip address 172.26.255.254 255.255.0.0 ここでは 192.16.1/24 及び 172.26/16 の各ネットワークにおいて ノードに割り当て可能な最大の IP アドレスをルータに与えるものとした 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 18 Cisco ルータの管理 9

IP アドレスと有効化の確認 ( 7-3) FastEther0/0,0/1 の両 I/F の IP アドレスを CLI で確認してみよう 各 I/F( ポート ) の状況確認コマンド (p288) show ip interface brief ( 特権モード内 ) コンフィグモードに戻ってから! I/F が up していることを確認 Internet address:ip-ad 及びサブネットマスク ( プレフィックス表記 ) を確認 ルーティングテーブルも確認 (p290) show ip route ( 特権モード内 ) 各ネットワークが directly に接続 (connected) されていることを確認 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 19 2NW-ether 接続のルータ設定 2600Router1 台に 2 つのネットワークを FastEthernet で接続 192.168.1/24 と 172.26/16 の 2 つのネットワークとする F0/0 と F0/1 の 2 ポートを有効化する これら 2 ポートに IP アドレスとネットマスクを設定する 疎通確認 ルータの各 FastEther ポート先の各 PC( ホスト ) 間の疎通確認 各ホストに IP アドレスとネットマスク 更に Default Gateway アドレスを設定する Def-GW には そのホストからリモートネットワークのノードと通信する場合 ( ネットワーク越えの通信 ) に 中継すべきルータの IP アドレスを指定する あるホストもしくはルータから あるホストもしくはルータのある I/F へ ping コマンドにより疎通確認を行う 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 20 Cisco ルータの管理 10

IP アドレスの設定について ( 補足 ) Overlap エラーについて ルータは違うネットワークをつなぐものなので 同じネットワーク内の IP を両 I/F に設定しようとするとエラーとなる :f0/0 に 192.168.1.1/24, f0/1 に 192.168.1.2/24 :f0/0 に 172.20.0.1/16, f0/1 に 172.20.255.254/16 :f0/0 に 192.168.0.1/26, f0/1 に 192.168.0.254/26 Bad mask エラーについて ルータの I/F に NW アドレスや ブロードキャストアドレスを IP アドレスとして設定しようとするとエラーとなる 設定した IP アドレスを削除 no ip address (config-if モード内 ) なお 削除しなくても 上書きすれば前の設定は消える 但し上記のように Overlap,Bad-mask などのエラーになることも 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 21 今日の主要な IOS コマンド ルータに設定されている全情報の確認 [p281] show running-config コマンド ( 特権モード内 ) 各 I/F 情報の確認 [p288] show ip interface brief ( 特権モード内 ) ルーティング情報の確認 [p290] show ip route ( 特権モード内 ) ルータに名前を付ける [p272] hostname [ 名前 ] コマンド ( コンフィグモード内 ) I/F 説明文設定 [p277] description [ 説明 ] コマンド (config-i/f モード内 ) 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 22 Cisco ルータの管理 11

演習課題 A 2 つのネットワークを FastEther で接続するルータを設定せよ (* 先週の授業内例題の続きで 今まで行ったそのまま *) 2 つのネットワークは 192.168.1/24 と 172.26/16 ユーザ端末 ( ホスト ) は小さな IP から割り振り ネットワーク機器 ( ルータ ) には大きな IP から割り振るものとし 必要な全てに IP を設定し ケーブル接続 ルータの設定を行う 全てのホストにデフォルトゲートウェイを設定 ルータの設定 (IP,DefGW,I/F 有効化など ) Ping による疎通確認 片方のホストから別側のネットワークのホストに ping を打ち ping がきちんと通じることを確かる 提出 : 上記ネットワークを保存してファイル提出 ファイル名は A- 学籍番号 -0530 とし ネットワークドライブに提出 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 23 演習課題 B (1) NV で新規 ( ファイル メニュー ネットビジュアライザ ) に作成 2 つのネットワークを FastEther で接続 勿論ネットワーク同士は 2600 ルータで接続 各ネットワーク内の構成 時間の都合上ルータ 1 台に直接ホスト 2 台を接続 時間があるようならば 2950SW1 台に 2 台の 1900SW を接続 各 1900SW には ホストを 2 台ずつ接続 ( 従来の構成と同じ ) 2 つのネットワーク NW1: 192.168.16 /24 を 16 個にサブネット化し 2 番目のサブネットを利用 NW2: 172.27 /16 を 512 個にサブネット化し 512 番目のサブネットを利用 ユーザ端末 ( ホスト ) は小さな IP から割り振り ネットワーク機器 ( ルータ ) には大きな IP から割り振るものとし 必要な全てに IP を設定し ケーブル接続する 上図の IP アドレスは違っています あくまでも接続構成の例を図示しているだけです 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 24 Cisco ルータの管理 12

演習課題 B(2) Ping による疎通確認 片方のホストから別側のネットワークのホストに ping を打ち ping がきちんと通じることを確かめる 提出 : 上記ネットワークを保存してファイル提出 ファイル名は B- 学籍番号 -0530 とし ネットワークドライブに提出 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 25 VN4 の簡単なおさらい 今日のまとめ 各 PC のデフォルトゲートウェイの設定 ルータの管理と IOS( 5 章 ) ルータの設定 ( 7 章 ) IP 設定 I/F 有効化など ping による動作確認 演習 ; ネットワーク構築と設定と疎通確認 2600 ルータ 1 台に FastEther による二つの NW の接続設定 本日分のルータの設定手順を十分に復習しておいてください 勿論サブネットも 2016/05/30 第 8 回ネットワークプランニング ( 荒井 )16 26 Cisco ルータの管理 13