NMR ソフトウェア Deltaにおける定量NMR解析

Similar documents
やさしくPDFへ文字入力 v.2.0

PrimerArray® Analysis Tool Ver.2.2

512_横断図の編集例

スライド 1

214_横断図の編集例

PowerPoint プレゼンテーション

ACD/1D NMR Processor:基本トレーニング

ことばを覚える

やさしくPDFへ文字入力 フォーム入力用 v.3.0 簡易操作マニュアル

エクセルシート自動分解システムPDFインストール操作マニュアル

AI1608AYUSB手順V3

Eschartマニュアル

ZipTheRipper のページへ移動したら ダウンロードの文字をクリックして下さい 使用許諾書を確認の上 同意チェックを入力し ダウンロードボタンを押して下さい サブウィンドウが表示されたら 保存 を選択して下さい ダウンロードが開始されます ダウンロードフォルダの中にある ZipTheRipp

Microsoft Word - 参照データ使用方法.docx

Microsoft Word - SKY操作マニュアル.doc

Microsoft Word - NanoPhotometer用PCソフトウエア操作説明書 Rev 1.00.doc

文字入力PRO.doc

産能大式フローチャート作成アドインマニュアル

目次 No. 内容 メニュー名 ページ番号 事前準備 IEバージョン情報確認 互換表示設定 (IE9 IE0 IEの場合 ) 信頼済みサイトへの登録 (IE0 IEの場合 ) 4 受注データを (IE0 IEの場合 ) 6 5 リストを出力する為の設定 (IE0 IEの場合 ) 7 6 ( その)(

Microsoft Word - 02_ACM2012図面の開き方と保存方法.doc

e.Typist v.9.0 表原稿編

黒板作成 連携ツールの概要 黒板作成 連携ツールは 事前に撮影する工事写真用の黒板を作成するツールです 本書では EX-TREND 武蔵の写真管理 黒板作成 連携ツール ios アプリ 現場 DE カメラ土木版 の連携について 説明します 写真管理 EX-TREND 武蔵の写真管理で作成した 工種分

Multi LABELIST V5 練習マニュアル - 様々な発行方法編 第 1 版 2013 年 3 月 18 日 株式会社サトー

スクールCOBOL2002

目次 1. はじめに Excel シートからグラフの選択 グラフの各部の名称 成績の複合グラフを作成 各生徒の 3 科目の合計点を求める 合計点から全体の平均を求める 標準偏差を求める...

独立行政法人産業技術総合研究所 PMID-Extractor ユーザ利用マニュアル バイオメディシナル情報研究センター 2009/03/09 第 1.0 版

3. 文字の入力 文字 ボタンをクリックします 文字入力したい範囲をドラックし 文字枠を作成します 文字を入力します この作業を繰り返します マウスポインタの形 4. 文字枠のサイズ変更 拡大 ボタンをクリックします 大きさを変えたい文字枠をクリックします マウスポインタを文字枠の右下のハンドル (

編集する ファイルを開く マイクロデータの設定を行うファイルまたはファイルを開きます 開かれたファイルは編集画面に表示されて ブラウザ表示した時のプレビューも同時に表示されます HTML ファイルの選択 編集する ファイルを開くためにメインメニューから ファイル 開く を選びます ファイル選択ダイア

AutoTune 機能 1.AutoTune 機能 AutoTune 機能を使用して 測定化合物のモニターイオン (m/z) コーン電圧 及び (MS/ MS システムの場合 ) コリジョンエネルギーの最適化を行い MS メソッドを自動作成する方法についてご紹介します 同時にレポートを印刷することも

拾い集計

目次 新規ユーザー登録... 3 初期設定... 6 (1) 特定商取引法に基づくページのURLを設定する... 7 (2) コンバージョン測定タグを設定する... 7 サイトを作成してみよう

Athena の起動 デスクトップ上の Athena のアイコンをダブルクリックする もしくは スタートメニューのプロ グラム一覧から Demeter with Strawberry Pert 内の Athena をクリックする デスクトップ上のアイコン スタートメニューのプログラム一覧 プラグイン

MoreStudy 第 6 章 MoreStudy 第 6 章 第 1 節 貼り付け 3 [ 形式を選択して貼り付け ] ダイアログから [Microsoft Excel ワークシート ] を選択し [OK] ボタンを 押します 1 Excel ワークシートで貼り付け [Pastespec] リボン

ソフト活用事例③自動Rawデータ管理システム

サイボウズ Office 8 リンク集マニュアル

Microsoft Word - HOBO雨量専用説明書_v1.1.doc

PowerPoint プレゼンテーション

ディエンベディングとは冶具やケーブルによる観測信号の劣化を S パラメータデータを利用して計算により補正する TX 冶具ケーブル 被測定物の出力 De-Embedding 冶具 ケーブル等の影響を受けた波形 冶具 ケーブル等の S パラメータデータ TX 被測定物の出力 冶具 ケーブル等の影響のない

スライド 1

ご注意 1. 本ソフトウェアの著作権は 株式会社サトーにあります 2. 本ソフトウェアおよびマニュアルの一部または全部を無断で使用 複製することはできません 3. 本ソフトウェアは コンピュータ 1 台につき 1 セット購入が原則となっております 4. 本ソフトウェアおよびマニュアルは 本製品のソフ

もくじ 管理者設定メニュー (JobMagic) 01 アドレス帳 3 02 顧客情報 5 03 営業日報 8 04 ワークフロー 12 管理者設定メニュー (JobMagic): もくじ

3 カーソルの下に 点 という文字が現われます 地図を拡大して点データを作成したい地点にカーソルを動かしクリックします 4 属性情報の確認 変更 ダイアログが表示されます 必要事項を入力し OK をクリックします 全ての項目を入力する必要はありません 必要な項目のみ入力して下さい いろいろな記号が用

Microsoft Word - online-manual.doc

サイトの運用 Webサイトは生き物です 必要な情報が適切な時期にちゃんと表示され るようにしなければ 折角作ったサイトなのに十分に価値が発揮されな いことになってしまいます 今回は SOY CMSを使ったサイトの更新について制作者ではなく運用者 の視点から解説していきます ページと記事 SOY CM

スライド 1

Moodleアンケートの質問一括変換ツール

QuickPrimer 結果判定用エクセルシート は QuickPrimer (Real Time) シリーズ病原因子遺伝子検出用 ( 製品コード MR101 ~ MR107 MR109 ~ MR113) および細菌遺伝子 (16S rdna) 検出用 ( 製品コード MR201 ~ MR205 M

弥生18シリーズ インストラクター更新用テキスト(給与)

<chemsherpa-ai の入力について > (1) 発行者 承認者情報 発行者 承認者情報は 必須項目です 会社情報をクリックし 必要事項を入力します 5. 新規にデータを作成する (P.12 参照 ) 承認者情報も入力します (2) 日付の入力日付の入力規則で年月日は " ハイフン " でつ

エンドポイント濁度測定装置 LT-16 取扱説明書

Microsoft PowerPoint - 多核NMRへの応用_提出版.pptx

分析のステップ Step 1: Y( 目的変数 ) に対する値の順序を確認 Step 2: モデルのあてはめ を実行 適切なモデルの指定 Step 3: オプションを指定し オッズ比とその信頼区間を表示 以下 このステップに沿って JMP の操作をご説明します Step 1: Y( 目的変数 ) の

<4D F736F F F696E74202D F56504E90DA91B1835C CC834E838A B838B837D836A B2E >

<4D F736F F F696E74202D20352D335F8D5C90AC CF909482CC90B690AC82C695D28F572E707074>

インデックス 1. 積算データ取込 EX-TREND 武蔵施工計画書作成支援の操作をおこなってみましょう EX-TREND 武蔵インデックスで新規工事を作成 後の画面からご説明いたします まずは 積算ソフトから出力した積算の分類や資機 材 数量などのデータを取り込んで 施工計画書作 成支援で使用しま

カルテダウンロード 操作マニュアル

各種パスワードについて マイナンバー管理票では 3 種のパスワードを使用します (1) 読み取りパスワード Excel 機能の読み取りパスワードです 任意に設定可能です (2) 管理者パスワード マイナンバー管理表 の管理者のパスワードです 管理者パスワード はパスワードの流出を防ぐ目的で この操作

管理者設定メニュー (JobMagic): もくじ もくじ 管理者設定メニュー (JobMagic) P.3 01 アドレス帳 3 02 顧客情報 5 03 営業日報 7 04 ワークフロー 10

<4D F736F F D20837D ED0984A96B298418C6790DD92E8288F4390B329815B2E646F6378>

Microsoft Word - ピーク分離.docx

Field Logic, Inc. 標準モード 3D モデル作成 配置編 Field Logic, Inc. 第 1 版

やってみようINFINITY-写真管理 編-

3TestMaker4 が起動すると 桐原書店 TestMaker サーバログイン画面 が表示さ れます 利用者登録後に発行した 利用者 ID と登録時に設定いただいたパスワー ドを入力し ログイン ボタンをクリックします 利用者 ID とパスワードは 登録後に送付した 登録確認メール に記載されて

モデル空間に読み込む場合 AutoCAD では 部分図および座標系の設定を 複合図形 ( ブロック ) にて行います 作図にあたっての流れは下記のとおりとなります (1) 発注図の読み込み (2) 発注図の確認 (3) 発注図の部分図の利用方法や座標設定が要領に従っていない場合の前準備 (4) 作図

Microsoft Word - ModelAnalys操作マニュアル_

Word編2 宛先の氏名を入力する職人編宛名を入力するための画面が表示されます 姓と名の間にスペースを入れて氏名を入力します ボタンをクリックして敬称を選びます [ 連名 情報 ] タブをクリックします 必要に応じて [ 名前 ] 欄をクリックして連名を入力します 3 宛先の住所を入力する [ 自宅

1. 使用準備 1.1. ダウンロード Praat のサイト ( 中で 以下のリンク先からダウンロードできます 1.2.Praat の構成 praat.exe を立ち上げると Praat Objects と Praat Picture

スライド 1

ワープロソフトウェア

年齢別人数計算ツールマニュアル

Microsoft Word - Mac版 Eclipseの導入と設定.docx

Microsoft Word - rmap利用マニュアル.doc

だれでもできる3Dイラスト_基本操作マニュアル

操作手順 - 説明 1 エクスプローラを起動し ドライブ D に 下図のように 新規に 01- 進路説明 の名称のフォルダを作成し この 01- 進路説明 フォルダの中に 高校受験 32 のデータの収録フォルダとして下図のように 高校関連 フォルダと 生徒関連 フォルダを作成しました ドライブ D

PowerPoint プレゼンテーション

建築業務管理システム 補足マニュアル Internet Explorer11 設定ガイド (Windows10 用 )

更新履歴 変更履歴 版数 リリース日 更新内容 第 1 版 2017/5/15 第 1 版発行 第 2 版 2017/7/13 更新履歴 変更内容を追加 (2ページ) 編集の前に を追加(8 ページ ) ブロックエディタ スマートモード エディタモード の説明を追加 (10~12 ページ ) ブロッ

Empower3 Feature Release (FR) 2 の新機能 コンピュータ要件パーソナルまたはクライアント項目 OS CPU メモリハードディスク 最低条件 Windows 7 Enterprise または Professional SP1 64 ビット Windows XP Profe

2007年度版

0.0 Excelファイルの読み取り専用での立ち上げ手順 1) 開示 Excelファイルの知的所有権について開示する数値解析の説明用の Excel ファイルには 改変ができないようにパスワードが設定してあります しかし 読者の方には読み取り用のパスワードを開示しますので Excel ファイルを読み取

Amazonポイントプログラム (設定編)

P PSからエクスポート(SDNF).xls

やってみようINFINITY-製品仕様書 品質評価表 メタデータ 編-

目次 はじめに ツールのインストール ソフトウェアを起動する 画像ファイルの選択... 7 位置の調整... 8 背景色の設定 進捗バーの設定 パスワード設定 ユーザー情報の設定 設定

シヤチハタ デジタルネーム 操作マニュアル

次の病院 薬局欄は 氏名 欄に入力された値によって入力すべき値が変わります 太郎の行く病院と花子の行く病院が必ずしも同じではないからです このような違いを 設定 シートで定義しておきましょう 太郎の行く病院のリストを 太郎 花子の行く病院のリストを 花子 として 2 つのリストが定義されています こ

2. 起動時の画面 初期設定が終ると 教務アシスト 教育課程 が起動し メインメニューが表示されます 初期設定を修正する場合は このボタンを使います 各操作は 以下のメニューから行います 基本的には 左から右へ作業を進めます 3. 独自教科などの設定 < 教科設定 >をクリックして画面

Microsoft Word - XPC4ソフトマニュアル.doc

Word編Word編筆王編筆王編筆ぐるめ編筆ぐるめ編筆まめ編筆まめ編[ 住所録一覧 ] 職人編登録した住所録の一覧を印刷するには 宛名面を作成 印刷する 1 宛名面のレイアウトを選ぶ [ ファイル ] メニューから [ テンプレートセレクタを開く...] クリックします [ テンプレートセレクタ ]

FLIRTools+デモ手順書

【バーコード作成】マニュアル 第1版

<4D F736F F D20945B EBF8AC7979D814696A793788E8E8CB193CB8DBB96402E646F63>

EDITOR を起動する 1. MS-3 をパソコンと USB ケーブルで接続し MS-3 の電源を入れます MS-3 とパソコンを USB ケーブルで接続しなくても ライブセットの編集はできます ただし パッチをエディットした結果を保存することはできません 保存にはパソコンとの接続が必要です パッ

ICカード

1. マイピクチャの中に [ 講習用 ] フォルダーを作成し その中に上記の図のような階層構造のフォルダーを作成します (1) まず マイピクチャの中に [ 講習用 ] フォルダーを作成します [ コンピューター ] [ マイピクチャ ]1 [ マイピクチャ ] フォルダ内 ( 右枠 ) の空白部分

目次 No. 内容 メニュー名 ページ番号 事前準備 IEバージョン情報確認 互換表示設定 (IE9 IE0 IEの場合 ) (IE0 IEの場合 ) 4 受注データを (IE0 IEの場合 ) 6 5 ( その)(IE0 IEの場合 ) 7 6 ( その)(IE0 IEの場合 ) 8 7 (IE9

Microsoft Word - H23_EndNoteWeb_工学部.doc

情報処理

スライド 1

データの作成方法のイメージ ( キーワードで結合の場合 ) 地図太郎 キーワードの値は文字列です キーワードの値は重複しないようにします 同じ値にする Excel データ (CSV) 注意キーワードの値は文字列です キーワードの値は重複しないようにします 1 ツールバーの 編集レイヤの選択 から 編

Transcription:

NMR ソフトウェア Delta における定量 NMR 解析 2014 年 4 月 近年注目されている定量 NMR は 内部標準法 (AQARI) や外部標準法 (PULCON, QUANTAS など ) 様々な方法が提案され 目的に応じて使用されています Delta V5 ではこれらの解析を支援するために 定量 NMR 解析機能を新たに追加しました AQARI は分析サンプル内に存在する基準物質を使って定量を行います PULCON は別途用意した基準物質サンプルを使って定量を行います また QUANTAS は別途用意した基準物質サンプルの情報から分析サンプルのスペクトル内に人工信号を作成し これを基準として定量を行います このマニュアルは それぞれの方法でデータを取得した後の Delta 上での解析方法を説明しています AQARI: Accurate quantitative NMR with Internal reference substance ( 内部標準法 ) PULCON: Pulse length-based concentration measurement ( 外部標準法 ) QUANTAS: Quantification using an artificial signal ( 人工信号を使った外部標準法 ) 定量 NMR 解析機能 定量 NMR 解析を行うために 主に以下の機能が追加されています 定量解析機能 :PULCON 支援 (AQARI/QUANTAS にも適用 ) 標準物質データと分析対象データの積分から 濃度と純度を算出します 積分の濃度換算表示 :PULCON AQARI QUANTAS 支援 1D Processor や Data Slate 上で各積分にプロトン数と濃度のパラメータを設け GUI 上で濃度を表示します 人工ピーク生成機能 :QUANTAS 支援定量基準となる人工信号を生成することで 濃度を算出します 濃度および純度計算 ここで各変数は c ( 濃度 ), I ( 積分値 ), H ( プロトン数 ), T ( 絶対温度 ), d (360 度パルス幅 ), R ( デジタル分解能 ), n ( 積算回数 ), G ( レシーバゲイン ), P ( 純度 ), M ( 分子量 ), V ( 体積濃度 ) です machine_factor はレシーバゲインの線形性からのずれを補正する係数で 装置固有値 なお AQARI では 内部標準であるため T, d, R, n, G が無視できる M および V は純度計算でのみ使用されます 1

1. モル濃度計算 1.1 1D_Processor で計算する場合 (AQARI, QUANTAS 対応 ) 1) 解析する FID データを処理します 積分までしておきます ( ただし 積分範囲の移植ツールでテンプレートを使う場合は除きます ) 2) [ 積分範囲の移植 ] ウィンドウを開きます Delta ウィンドウから開く : 解析ツール- 積分範囲の移植 1D_Processor から開く : 解析ツール - 積分範囲の移植 [ 積分範囲の移植 ] 3) [ 積分範囲の移植 ] ウィンドウに処理したデータ上の積分範囲を読み込み パラメータを設定します 1 積分範囲を読み取るボタン 2 プロトン数を入力 3 スロープとオフセットをリセッする積分を指定 (R) 4 規格化する積分を指定 (N) 5 積分を規格化する値 ( モル濃度 ) を入力 2

パラメータを設定したものはテンプレートとして保存できます 従って すでに解析用のテンプレートがある場合はこれを利用することができます 4) 解析するデータに反映させます 積分範囲を反映させるボタン 指マークを選択しておくと 画面上に表示されているデータに 直接反映させることができます 1D_Processor のスペクトル上に結果が表示されます 表示の切り替えは [Alt] + [Shift] +[ I ] または 画面右下のオプション内にある ンで可能です ボタ プロトン数とモル濃度 3

1.2 Data Slate で計算する場合 (AQARI, QUANTAS 対応 ) 操作は 1.1 1D_Processor で行う場合と同様です Data Slate においても [ 積分範囲の移植 ] の機能を使ってモル濃度計算を実行できます 1.3 定量解析機能で計算する場合 (PULCON, AQARI, QUANTAS 対応 ) 1) 基準物質と分析試料の FID データを処理します 2) 定量解析ウィンドウを開きます Delta ウィンドウから開く : 解析ツール- 定量解析 1D_Processor から開く : 解析ツール - 定量解析 4

1 分析試料データを読み込むボタン 2 基準物質データを 読み込むボタン [ 定量解析 ] 3) 基準物質及び 分析試料データを読み込み パラメータを入力します 基準物質の試料調製情報を 基準物質の情報 入力します 5

<Scale factor> 基準物質と異なった RG で測定したデータは自動的に補正されます モル濃度計算の場合 分子量や秤量値 液量は必要ありません 分析試料の情報 基準物質と分析資料の情報はそれぞれ 保存しておくことができます 1.4 ファイルの保存を参照ください 4) 濃度 / 純度計算タブをクリックし 各信号のプロトン数を入力します 計算結果が表示されます 平均値を計算する値に チェックをいれます プロトン数 計算結果 ( モル濃度 ) 6

<AQARI, QUANTAS について> AQARI と QUANTAS の場合は基準物質 分析試料のデータ共に同じものを入れます その際 積分はそれぞれ対象となるところだけ設定しておきます 分析対象の信号のみ積分を設定しておきます 基準物質の信号のみ 積分を設定しておきます 計算結果 ( モル濃度 ):AQARI / QUANTAS の場合 1.4 ファイルの保存基準物質と分析試料のデータは別々に保存することが可能です 1) 保存したいファイルを選択します 2) ファイル- 保存から保存あるいは別名で保存を選びます 7

3) 別名で保存を選ぶとファイル名がきかれます このとき どちらのデータが選ばれているのかは 保存ウィンドウで確認できます 基準物質を選んでいる場合 分析試料を選んでいる場合 尚 分析試料データと基準物質データを紐付けする場合には かならず基準物質データを保存後 分析試料データの保存を実行してください ファイルの読み込みに関しては 3. その他の機能をご参照ください 1..5 分析結果の印刷解析が終了したらデータを分析結果として印刷することができます 1) ボタンを押すと印刷画面ダイアログがでますので 任意の出力方法を選びます 印刷されます 分析結果出力画面 8

1.6 レポートの作成 スペクトルは出力せずに数字だけの分析結果はレポートとして作成 出力できます 1) レポート作成をするデータ ( 基準物質と分析試料のいずれか ) を選択します 2) ボタンを押すことにより レポートが作成されます 3) ボタンを押すことにより 作成されたレポートが確認できます 1.7 その他の出力 3.5 定量解析ツールにおける便利な機能をご参照ください 9

2. 純度計算 2.1 定量解析機能で計算する (PULCON, AQARI, QUANTAS 対応 ) 1) 基準物質と分析試料の FID データを処理します 積分までしておきます 2) 定量解析ウィンドウを開きます Delta ウィンドウから開く : 解析ツール- 定量解析 1D_Processor から開く : 解析ツール - 定量解析 1 分析試料データを読み込むボタン 2 基準物質データを 読み込むボタン [ 定量解析 ] 10

3) 基準物質及び 分析試料データを読み込み パラメータを入力します 基準物質の試料調製情報を 基準物質の情報 入力します <Scale factor> 基準物質と異なった RG で測定したデータは自動的に補正されます 分析試料の試料調製情報を 分析試料の情報 入力します 基準物質と分析資料の情報はそれぞれ 保存しておくことができます ファイルー選択されたデータを情報と一緒に保存します - 11

4) 濃度 / 純度計算タブをクリックし 各信号のプロトン数を入力します 計算結果が表示されます 平均値を計算する値に チェックをいれます プロトン数 計算結果 ( 純度 ) <AQARI, QUANTAS について> AQARI と QUANTAS の場合は基準物質 分析試料のデータ共に同じものを入れます その際 積分はそれぞれ対象となるところだけ設定しておきます 分析対象の信号のみ 積分を設定しておきます 基準物質の信号のみ 積分を設定しておきます 12

2.2 ファイルの保存基準物質と分析試料のデータは別々に保存することが可能です 1) 保存したいファイルを選択します 2) ファイル- 保存から保存あるいは別名で保存を選びます 3) 別名で保存を選ぶとファイル名がきかれます このとき どちらのデータが選ばれているのかは 保存ウィンドウで確認できます 基準物質を選んでいる場合 分析試料を選んでいる場合 尚 分析試料データと基準物質データを紐付けする場合には かならず基準物質データを保存後 分析試料データの保存を実行してください ファイルの読み込みに関しては 3. その他の機能をご参照ください 13

2.3 分析結果の印刷 解析が終了したらデータを分析結果として印刷することができます 1) ボタンを押すと印刷画面ダイアログがでますので 任意の出力方法を選びます 印刷されます 分析結果出力画面 14

2.4 レポートの作成 スペクトルは出力せずに数字だけの分析結果はレポートとして作成 出力できます 1) レポート作成をするデータ ( 基準物質と分析試料のいずれか ) を選択します 2) ボタンを押すことにより レポートが作成されます 3) ボタンを押すことにより 作成されたレポートが確認できます 2.5 その他の出力 3.5 定量解析ツールにおける便利な機能をご参照ください 15

3. その他の機能 3.1 人工信号の作成 (QUANTAS 用 ) 1) 人工信号の基となる基準物質データと分析対象物のデータをそれぞれ処理しておきます 2) 分析対象物データの処理の最後に人工信号を作る処理 (Create peak) を入れます 3)Create peak のパラメータを入力します 16

Position : 人工信号を作る位置を設定 Integral: 人工信号の基となる基準信号データの積分値 ( 絶対値 ) を入力 Width: 人工信号の半値幅を設定 G/L mix: 人工信号の波形の比率を指定 1: Gaussian, 0: Lorentzian Factor : 異なった測定条件に基づく 補正係数 Factor をクリックしてファイルを指定することで 人工信号のピーク強度を自動的に補正する 4) 設定したパラメータに基づき 人工信号が作成されます 人工信号 17

3.2 混合物の解析 (AQARI の例 ) 1)1.1 または 2.1 と同様の操作でデータを定量解析に読み込みます 2) 分析試料のパラメータ設定画面で混合物を選択します 3) 計算結果画面で含まれる成分のパラメータを入力します 入力すると自動で計算されます 18

3.3 波形分離での対応 (AQARI を例に ) 1) 目的の分析試料のデータの波形分離処理をします 2)1.1 または 2.1 と同様の操作でデータを定量解析に読み込み 各パラメータを設定します 波形分離結果を読み込んだ 3) 計算結果のタブで 積分値を合算したいピークにはグループ欄に同じ番号を設定します 波形分離以外のピークもグルーピングできます 結果が表示されます 19

3.4 定量解析ツールにおけるデータの読み込み 1 標準物質と分析試料のデータを別々に読み込む場合 1) ファイルメニューから開く- 標準物質のデータファイルまたは分析試料のデータファイルを選択して読み込みます 2 分析試料のデータより標準物質のデータを一緒に読み込む場合 1) オプションメニューより [ 関連する標準データを開く ] をチェックします 常に [ 関連する標準データを開く ] 場合は環境設定で設定できます 3.7 を参照ください 2) ファイルメニューから開く- 分析試料のデータファイルを選択して読み込みます 一緒に保存されている標準物質データも同時に読み込まれます * 分析試料データを保存するときに標準物質データが一緒に保存されているデータに限ります 20

3.5 定量解析ツールにおける便利な機能 スペクトルを含む解析結果の貼り付け印刷される表示で 任意のソフトに貼り付けることができます 1) ファイルークリップボードに書き出し 2) 任意のソフトに Ctrl+V で貼り付けます abundance 0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 abundance 0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 9.0 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0 X : parts per Million : Proton 16.91 17.15 9.0 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0 X : parts per Million : Proton 積分位置 積分値 プロトン数 モル濃度 純度 平均計算 ----------- ---------- ---------- ------------- --------- -------- 1.743[ppm] 25.90[abn] 3.000 14.88[mmol/L] 101.43[%] * 6.443[ppm] 17.15[abn] 2.000 14.78[mmol/L] 100.74[%] * 7.086[ppm] 16.91[abn] 2.000 14.58[mmol/L] 99.37[%] * 25.90 16.45 化合物 = BTMSB-d4 積分位置 = 0.028[ppm] 積分値 (I) = 16.45[abn] 分子量 (M) = 226.5 プロトン数 (H) = 18 秤量値 (m) = 1.788[mg] 液量 (L) = 5[mL] 体積濃度 (V) = 0.03576[%(w/v)] 純度 (P) = 99.8[%] モル濃度 (C) = 1.57565[mmol/L] recvr_gain(g) = 40 temp_get(t) = 303.16[K] x_pulse(d) = 6.41[us] scale factor(s) = 1 化合物 = アセトアミノフェン 分子量 (M') = 151.17 混合物 = FALSE 秤量値 (m') = 11.0893[mg] 液量 (L') = 5[mL] 体積濃度 (V') = 0.22179[%(w/v)] recvr_gain(g') = 40 temp_get(t') = 303.16[K] x_pulse(d') = 6.41[us] scale factor(s') = 1 average factor(a') = 1 normalize factor(n') = 1 テジㄇネヅㄐコト 4Q4, 平均モル濃度 = 14.75[mmol/L], モル濃度 : C' = C * I'/I * H/H' * T'/T * d'/d, 純度 : P' = C' * M' / ( 100 * V' ) 解析結果の貼り付け数字のみを任意のソフトに貼り付けることができます 1) ファイルークリップボードにコピー 2) 任意のソフトに Ctrl+V で貼り付けます 21

3.6 モル濃度計算機能 補助ツールでモル濃度を計算することができます 3.7 環境設定における qnmr 関連機能 1 ベースラインノイズの計算方法を選択できる ( 環境設定 Geometry) Histogram Baseplane が ON デフォルトは ON です Histogram Baseplane が OFF(V436 形式 ) 2 積分をする際に SLOP と OFFSET を自動調整するか 0 /0 の自動リセットするのかを設定できる ( 環境設定 Geometry) Adjust Integral Slope / Offset が ON が自動調整デフォルトは ON です Adjust Integral Sope / Offset が OFF が自動リセット 3 NMR 解析ツールの際に sample のファイルを保存する場合に standard も紐付けして保存できる ( 環境設定 Tools) Quantitative Analysis : Open Related Standard Data デフォルトは OFF です OFF になっていても定量解析ツールの画面からオプション- 関連する標準データを開くで設定できます 4 表示桁数を設定できる ( 環境設定 Tools) Quantitative Analysis :Format-Tntegral デフォルトは下 2 桁 Quantitative Analysis :Format-Misc デフォルトは下 3 桁 Quantitative Analysis :Format-Molarity デフォルトは下 2 桁 Quantitative Analysis :Format-Purity デフォルトは下 2 桁 22

5 装置のレシーバゲインファクターを設定することができる ( 環境設定 Tools) Quantitative Analysis :Receiver Gain Scale 20 PULCON など外部標準法による定量 NMR を行う場合 基準物質と分析試料の測定のレシーバゲインはこの値によって補正されます なお この値は厳密では装置依存性があるので 補正したい場合に設定することが可能です 3.8 その他の関連機能 <スプレッドシート> スプレッドシート上で モル濃度やプロトン数を確認することが可能です 23

Slope と Offset を 0 にしたい場合 Data Slate または 1D Processor 上で積分モードを選択し [Ctrl]+[R] でリセットすることが可能です 24

付録 : 目的別マニュアルの見方 求めたい単位方法使用する Delta 機能マニュアル モル濃度 AQARI 1D_Processor, Data slate 1.1, 1.2 with 積分範囲の移植定量解析 1.3 QUANTAS 1D_Processor, Data slate with 積分範囲の移植 1.1, 1.2, 3.1 定量解析 1.3 PULCON 定量解析 1.3 純度 AQARI 定量解析 2.1 QUANTAS 定量解析 2.1, 3.1 PULCON 定量解析 2.1 25