内容 2003 年のトピック ルーティング動向 ネットワーク トポロジーの状況 トラフィック状況 2

Transcription

1 ルーティング トポロジー 吉田友哉 JANOG / NTTコミュニケーションズ <yoshida@ocn.ad.jp> 2003/12/4

2 内容 2003 年のトピック ルーティング動向 ネットワーク トポロジーの状況 トラフィック状況 2

3 2003/12/4 本題にいく前に

4 718 事件 某社のセキュリティー Bug とっても大変でした 被害状況はあまり深刻ではなかった 4

5 7/18 の対応状況 (OCN の場合 ) 17 時 : テスト的にパケットを透過する形で導入 実際に該当プロトコルのパケットが観測されなかった ( ユーザは未使用 ) 18 時 : 出回っているツールのテスト開始 19 時前 : 手元で今回のバグが再現 即 Filter の適応を決定 19 時 15 分 : バックボーンにおいて Filter の適応完了 ( 外部から OCN 向け,OCN から外部向け両方向に対して適応 ) 22 時前後 : 実際に米国と思われるところよりアタックパケットが観測 25 時 :OCN での観測状況を某社テクニカル部門に報告 日本の ISP の観測状況をもとに, 米国に対するエスカレーションの強化と国内外 ISP への Transit フィルタの勧奨へ 26 時, 米国での一部被害報告あり 5

6 考察 足 ( 跡 ) がつく?! dnsの逆引きが, 明らかにcXsXoとわかるものが狙われていた cxsxo1.iw2003.internetweek.jp Spoof,Private,LinkLocalなど多種にわたるパケットが観測された 国内 ISPの対応状況 多数の方は週末から週明けにメンテナンス 対策が二分 自身への攻撃回避 (Version Up) 各自に対処を委ねる Transit Traffic も抑制 6

7 1127 事件 (Nov.27th) 共有ソフト違法利用 ( 著作権法違反 ) で二人逮捕 某映画, 某ゲームソフトを公開 開発者の自宅も家宅捜査,WEB ページは閉鎖 1127 事件による影響 国内のトラフィックが激減 ISP にもよっては 1 割から 2 割は減っている そうとう皆さん後ろめたいトラフィックを流していた あまりかわらない人も IDC 系 なんと増えた人も 公式ページの閉鎖による他サイトへの流出者 7

8 8

9 逮捕前と逮捕後 逮捕前 逮捕後 9

10 内容 2003 年のトピック ルーティング動向 ネットワーク トポロジーの状況 トラフィック状況 10

11 2003 年のトピック 国内のトラフィック増 ( 年 2 倍 ~3 倍 ) セキュリティー Issue DDOS 等のアタックが頻発し,udp/1434 や icmp 等をフィルタする ISP が増加 某社の Bug( 大変でした ) 10G の本格導入 大手キャリアバックボーン IX 事業者 電力問題 アジアのトラフィック増 年 2 倍から 4 倍の勢い その他 AS1 の migration 実質は来年 Transit ISP がコミュニティーを本格的に imple 11

12 内容 2003 年のトピック ルーティング動向 ネットワーク トポロジーの状況 トラフィック状況 12

13 ルーティング動向 IPv4 の経路数は順調に増加 相変わらず /24の細かい経路が多い Maxで9 万経路程度に集成可能 UpstreamのFilter Policyにかなり依存 実は内部利用のiBGP 経路を足すと結構な数に IPv6 の経路数はゆるやかな増加へ 6Boneの経路は に廃止 ヨーロッパ方面の経路増加が目立つ 13

14 ルーティング動向 (Cont.) AS 数の増加は右上がりの一途 2008 年頃には4byte 化が必須? 割り当てASと観測 AS 数の乖離 倍 昔は複数 AS を取得することが出来た 1AS 当たりの保有経路数は減少傾向 Bogon Prefix の数 /AS の数 相変わらず 14

15 IPv4 の経路数 telstra Oregon-ix REACH VERIO 15

16 IPv4 の経路数 (Cont.) OCN 16

17 IPv4 の経路 ( 詳細 ) AS Path Analysis Incomplete Route : routes IGP Route : routes EGP Route : 68 routes Num. of origin AS : origins Num. of Route per AS : 7.6 routes AS Path length avg. :

18 Prefix Length /1:0 /2:0 /3:0 /4:0 /5:0 /6:0 /7:0 /8:19 /9:4 /10:6 /11:14 /12:57 /13:100 /14:277 /15:483 /16:7506 /17:1829 /18:3334 /19:8716 /20:9249 /21:6656 /22:9386 /23:10943 /24:71541 /25:182 /26:233 /27:156 /28:70 /29:21 /30:50 /31:0 /32:41 bgp-stats Routing Table Report より 18

19 /8 毎にみた /24 の経路数 (12/3) 4:2 12:757 13:1 15:6 16:1 17:3 20:7 24:872 32:82 38:44 40:23 43:1 44:2 55:1 56:1 57:12 61:333 62:450 63: : : : :281 68:638 69:349 80:441 81:164 82:37 128: : :68 131:81 132:17 134: :16 136: : : :46 140: : : :47 144:63 145:41 146: :71 148: :86 150: :60 152: :56 154:1 155: :60 157:61 158: : :46 161:49 162: :74 164: : : : : :94 170: :9 192: : : : : : : : :3 202: : : : : : : : : : : : :23 215:25 216: : : :87 220: :16 19

20 アドレスの割り当て状況 (12/3) APNIC Address Blocks /8 x 9 60/7, 202/7, 210/7, 218/7, 220/7 and 222/8 ARIN Address Blocks /8 x 17 24/8, 63/8, 64/6, 68/7, 198/7, 204/6, 208/7, 216/8 RIPE Address Blocks /8 x 13 62/8, 80/6, 84/8, 188/8, 193/8, 194/7, 212/7, 217/8 合計 /8 x 39 + Historical IANA Reserve = over 100 x /8 20

21 AS 数の推移 21

22 AS 番号の観測状況 22

23 AS の割り当て状況 (12/3) APNIC AS Blocks , , , ARIN AS Blocks , , , , , , , , , , , , , , , RIPE AS Blocks , 2043, 2047, , , , , , , , , ,

24 IPv6 の経路数 24

25 Region 毎の IPv6 経路数の伸び 25

26 IPv6 経路の状況 ( 詳細 ) 26

27 内容 2003 年のトピック ルーティング動向 ネットワーク トポロジーの状況 トラフィック状況 27

28 ネットワーク トポロジー状況 一極集中型 vs. 分散型 地方のバックボーン回線等が東京収容に 大手キャリアISPは徐々に東京から大阪へ アジアがより日本中心のトポロジーへ 海底ケーブルシステムとの連動 L1のトポロジーに沿ったL3ネットワーク 28

29 Cable MAP JP-US Asian Cable C2C FNAL APCN2 EAC SMW-3 FLAG APCN T-V-H G-P Pacific Cable JP-US Ch-US PC-1 Tyco Keoje Pusan C2C Chongming Shanghai Nanhui Ch-US Tansui Toucheng Kitaibaraki Emi Ajigaura Maruyama Chikura Wada Miura Ninomiya Shima FLAG C2C Miyazaki APCN2 FNAL APCN C2C EAC SMW-3 Tyco PC-1 EAC Ch-US EAC Ch-US Fangshan Shantou Lantau Island C2C FNAL Macau G-P EAC Danang EAC SMW-3 APCN2 C2C Batangas Nasugbu Pyapon APCN SMW-3 Phetchaburi Sriracha Hochiminh City 2003/12/4 Routing / Topology IP meeting 2003 APCN2 FLAG C2C T-V-H C2C EAC 29

30 内容 2003 年のトピック ルーティング動向 ネットワーク トポロジーの状況 トラフィック状況 30

31 トラフィックの傾向 in/out の比率の開きが減少 アジアのトラフィックも日本 ( 東京 ) 中心に 米国方面の海外トラフィックの伸びが低迷 コンテンツが日本に充実してきた? 1 日のトラフィック傾向の変化 31

32 1 日のトラフィック傾向 テレホ現象 (23:00 凸 ~8:00 凹 ) の縮退 ピークが夜中の 0 時から 23:30 へ インターネットユーザの就寝時間が 30 分早くなったのでは? お昼休みは相変わらず凸 32

33 1 日のトラフィック推移 33

34 主要な 3IXs の状況 本格的な10GEサービスの開始 徐々に各 IXへトラフィックが分散してきた ISP の体重の傾け先が充実してきた 一昨年から昨年ほどの伸びではない 34

35 IX のトラフィック 単位 :G 東 西 3 倍 2 倍 2001 年末 2002 年末 2003 年現在 dix-ie JPIX 東 JPNAP 東 合計 NSPIXP JPIX 西 JPNAP 西 合計 倍 35

36 dix-ie 36

37 dix-ie(cont.) 37

38 JPIX( 東京 名古屋 ) 38

39 JPNAP 東 39

40 NSPIXP3 40

41 dix-ie/nspixp3 合計 41

42 JPNAP( 西 ) 42

43 JPNAP 東 / 西合計 43

44 JPNAP 東 / 西合計 (Cont.) 44

45 IX の接続者数 ( 東 ) 東合計 3 東合計 2 東合計 1 合計 :145 45

46 IX の接続者数 ( 西 ) 1 5 西合計 3 西合計 2 西合計 1 28 合計 :34 46

47 IX の接続者数 ( 東西合計 ) 東西合計 6 東西合計 5 東西合計 4 東西合計 3 東西合計 2 東西合計 1 合計 :155 47

48 まとめ 経路数は順調に増加 セキュリティー Issueが多かった トラフィックの増加は年間倍以上のペース 一極集中型 vs. 分散型 大阪への分散傾向が多少見えてきた 1 日のトラフィック傾向の変化 普通に気にせず使えるようになってきた 48