目的 -1 いわゆるカイゼン運動は業務見直しへ向けた優れたムーブメントの 1 つとして広く認知されている弊社に於いても次世代事務員育成を目的にトライアルとしてこの手法を導入し案件の大小を問わず広く業務改善案の収集を行なった業務改善案業務改善案業務改善案業務改善案業務改善案業務改善案業務改

Size: px

Start display at page:

Download "目的 -1 いわゆるカイゼン運動は業務見直しへ向けた優れたムーブメントの 1 つとして広く認知されている弊社に於いても次世代事務員育成を目的にトライアルとしてこの手法を導入し案件の大小を問わず広く業務改善案の収集を行なった業務改善案業務改善案業務改善案業務改善案業務改善案業務改善案業務改"

ひでたつてらわ
5 years ago
Views:

1 発表者川原由起子 ( かわはらゆきこ ) 共同研究者上原章代植松涼子河西恵美神原麻実國重由佳利滝祐子冨永淳子中野未来藤澤紗織松下万岐子明見嘉美中川美和子河野誠司山形健夫篠原靖幸明松寿郎ジオ薬局グループテイオーファーマシー株式会社高松市宮脇町 TEL: 事務員が考えた PHARM-2E 分析の応用例 ~ レセプト返戻の原因分析と対策 ~

2 目的 -1 いわゆるカイゼン運動は業務見直しへ向けた優れたムーブメントの 1 つとして広く認知されている弊社に於いても次世代事務員育成を目的にトライアルとしてこの手法を導入し案件の大小を問わず広く業務改善案の収集を行なった業務改善案業務改善案業務改善案業務改善案業務改善案業務改善案業務改善案業務改善案業務改善案業務改善案業務カイゼン案件の収集

3 目的 -2 その中でレセプト返戻の実態について事務員がその全体像を把握しきれていない現状がエリア単位で明らかとなった事務員各々が係る実態を把握し全体像を共有することは返金未集金発生に係るトラブル時間浪費の未然防止金銭管理に係る重要性の再考巨視的考察論理的思考のトレーニング等の観点よりすべからく重要であると思われた業務カイゼン案件の収集レセプト返戻の実態

4 目的 -3 本学会では弊社香川地区の事務員らが自ら行なった 1 系列各店舗のレセプト返戻の実態把握 2 原因分析 3 対策の立案と実行までの一連の経過報告に併せてこれら過程を経験することによって得られた事務員自身の成果についても報告する

5 方法 -1 返戻の実態の大まかな把握と事務員への意識付けのためデータ集計用フォーマットを作成配布し一定期間の返戻について全数調査を行なった月日レセプト件数返戻件数返戻内容件数返戻内容自責分件数 A B C D E F A B C D E F 処理済自責分未処理未処理返戻金額返戻金額返戻金額返戻内容区分 A. 保険記号番号生年月日本人家族入力間違い未処理の理由 B. 保険変更なしの負担割合変更 H 件二度請求したが返戻で返ってきた C. 保険変更ありの負担割合変更 H 件保険自費になり何度請求しても入金なし D. 処方内容の入力間違い E. 生保公費受給者番号入力間違い F. 重複請求返戻内容件数返戻内容自責分件数合計返戻内容区分 A. 保険記号番号生年月日本人家族入力間違い B. 保険変更なしの負担割合変更 C. 保険変更ありの負担割合変更 D. 処方内容の入力間違い E. 生保公費受給者番号入力間違い F. 重複請求結果返戻枚数は全体の 0.65% 返戻金額による損害は 10 カ月 270 万 ( 未処理だった場合 ) 返戻比率は自責分 23.6% 医療機関分 76.4% 自責分に関しては保険記号番号等入力間違い処方内容入力間違い ( 特に後者 ) が目立つ A B C D E F 日々の入力チェックレセプト時の項目チェック等を怠らないようにしましょう A B C D E F 調査結果は薬局側に起因する自責による返戻とその他の原因即ち他責による返戻とに大別できた

6 方法 -2 更に詳細に原因分析を行なうため新たに PHARM-2E 分析の手法を改変したツールを作成し分析結果を可視化し対策立案への一助とした返戻理由保険変更入院未確認用法過誤自家製剤加算取り違い具体的対策 ( 今後何をどうしていくか保険不一致 ( 保険者番号記号番号 ) 負担割合の変更保険証未確認事務事務伝達ミス適応不適当負担割合が異なる具自家製剤加算取り違い患者氏名間違い公費受給者証未確認事務薬剤師伝達ミス体資格の喪失返戻理由用量過誤一包化加算取り違い処方日数制限超過的保険変更入院未確認用法過誤自家製剤加算取り違い具体的対策 ( 今後何をどうしていくか加算の取り間違い保険不一致 ( 保険者番号記号番号 ) 要負担割合の変更保険証未確認事務事務伝達ミス適応不適当適応不備負担割合が異なる具因自家製剤加算取り違い患者氏名間違い公費受給者証未確認事務薬剤師伝達ミス体資格の喪失返戻理由用量過誤一包化加算取り違い処方日数制限超過的保険変更入院未確認用法過誤自家製剤加算取り違い具体的対策 ( 今後何をどうしていくか加算の取り間違い保険不一致 ( 保険者番号記号番号要 ) 負担割合の変更保険証未確認事務事務伝達ミス適応不適当要因となった業務段階適応不備負担割合が異なる具因責任自家製剤加算取り違い状況患者氏名間違い公費受給者証未確認人形式事務薬剤師伝達ミス処方せん受付 ( 本人の確認 ) 自責体資格の喪失返戻理由用量過誤イージーミス一包化加算取り違い睡眠不足疲労処方日数制限超過処方箋入力ミス的保険変更入院未確認用法過誤自家製剤加算取り違い具体的対策 ( 今後何をどうしていくか処方監査加算の取り間違い保険不一致 ( 保険者番号記号番号他責 ) 不可避なミス注意不足記載ミス要負担割合の変更保険証未確認事務事務伝達ミス適応不適当処方内容の確認要因となった業務段階適応不備負担割合が異なる具どちらでもない確認不足因責任自家製剤加算取り違い状況患者氏名間違い公費受給者証未確認人保険情報ミス形式事務薬剤師伝達ミス保険内容の確認処方せん受付 ( 本人の確認 ) 自責体資格の喪失返戻理由用量過誤イージーミス一包化加算取り違い知識不足睡眠不足疲労処方日数制限超過監査ミス処方箋入力ミス薬歴簿お薬手帳の確認的保険変更入院未確認用法過誤自家製剤加算取り違い具体的対策 ( 今後何をどうしていくか処方監査加算の取り間違い保険不一致 ( 保険者番号記号番号他責 ) 不可避なミス経験不足注意不足連携ミス記載ミス要負担割合の変更保険証未確認事務事務伝達ミス適応不適当保険内容照会処方内容の確認要因となった業務段階適応不備負担割合が異なる具どちらでもない情報不足確認不足レセコン入力要因責任自家製剤加算取り違い状況患者氏名間違い公費受給者証未確認人保険情報ミス形式事務薬剤師伝達ミス保険内容の確認処方せん受付 ( 本人の確認 ) 体資格の喪失返戻理由因自責用量過誤イージーミス一包化加算取り違い知識不足睡眠不足疲労処方日数制限超過監査ミス処方箋入力ミス最終鑑査薬歴簿お薬手帳の確認的保険変更入院未確認用法過誤自家製剤加算取り違い具体的対策 ( 今後何をどうしていくか処方監査加算の取り間違い保険不一致 ( 分保険者番号記号番号他責 ) 不可避なミス経験不足注意不足連携ミス記載ミス要負担割合の変更保険証未確認事務事務伝達ミス適応不適当入力内容の再確認保険内容照会処方内容の確認要因となった業務段階適応不備負担割合が異なる類具情報不足加算の確認レセコン入力要因責任自家製剤加算取り違いどちらでもない状況患者氏名間違い確認不足公費受給者証未確認人保険情報ミス形式事務薬剤師伝達ミス保険内容の確認処方せん受付 ( 本人の確認 ) 体資格の喪失因自責用量過誤イージーミス一包化加算取り違い知識不足睡眠不足疲労処方日数制限超過監査ミス処方箋入力ミス処方内容の確認最終鑑査的薬歴簿お薬手帳の確認処方監査加算の取り間違い分他責不可避なミス経験不足注意不足連携ミス記載ミスレセプト作成要入力内容の再確認保険内容照会処方内容の確認要因となった業務段階適応不備類情報不足加算の確認レセコン入力要因責任どちらでもない状況確認不足人保険情報ミス形式保険内容の確認処方せん受付 ( 本人の確認 ) 因自責イージーミス知識不足睡眠不足疲労監査ミス処方箋入力ミス処方内容の確認最終鑑査薬歴簿お薬手帳の確認処方監査分他責不可避なミス経験不足注意不足連携ミス記載ミスレセプト作成入力内容の再確認保険内容照会処方内容の確認要因となった業務段階類責任どちらでもない状況情報不足確認不足人保険情報ミス形式加算の確認レセコン入力要保険内容の確認処方せん受付 ( 本人の確認 ) 自責イージーミス知識不足睡眠不足疲労監査ミス処方箋入力ミス処方内容の確認因最終鑑査薬歴簿お薬手帳の確認処方監査分他責不可避なミス経験不足注意不足連携ミス記載ミスレセプト作成入力内容の再確認保険内容照会処方内容の確認類どちらでもない情報不足確認不足保険情報ミス加算の確認 VS レセコン入力患者未収金発生要保険内容の確認と通知回収返金発生と通知回収保険の確認知識不足公費受給者証の確認監査ミス VS Hp 保険情報の修正因返戻後の処方内容の確認最終鑑査薬歴簿お薬手帳の確認 VS 本社分経験不足連携ミス日計表修正影響と対応レセプト作成入力内容の再確認保険内容照会状況説明類情報不足 VS 加算の確認 VS 薬剤師レセコン入力患者薬品情報の聴取未収金発生と通知回収要調剤方法の聴取返金発生と通知回収保険の確認公費受給者証の確認 VS VS 国保社保 Hp 修正および再請求保険情報の修正因修正および取り下げ返戻後の処方内容の確認最終鑑査 VS VS 患者本社分信頼性の低下日計表修正クレーム影響と対応レセプト作成入力内容の再確認状況説明類 VS VS Hp 薬剤師信頼性の低下薬品情報の聴取未収金発生と通知回収調剤方法の聴取返金発生と通知回収保険の確認公費受給者証の確認想定される加算の確認 VS 患者 VS VS 本社国保社保 2 次影響信頼性の低下修正および再請求保険情報の修正修正および取り下げ返戻後の処方内容の確認 VS Hp VS VS 薬剤師患者信頼性の低下日計表修正クレーム影響と対応レセプト作成 VS 本社状況説明 VS VS 国保社保 Hp 信頼性の低下監査が強化される薬品情報の聴取調剤方法の聴取想定される VS VS 薬剤師患者未収金発生と通知回収返金発生と通知回収保険の確認公費受給者証の確認 VS 本社 2 次影響 VS VS 国保社保 Hp 信頼性の低下修正および再請求保険情報の修正修正および取り下げ返戻後の VS VS 薬剤師 VS 患者本社信頼性の低下日計表修正クレーム影響と対応状況説明人 VS VS 国保社保事務員信頼性の低下監査が強化される 1 人薬剤師 1 名事務員薬剤師各 1 名事務員 2 名以上本社 1 名店舗全員返戻後処理 VS Hp VS 薬剤師患者 A 想定される薬品情報の聴取未収金発生と通知回収調剤方法の聴取返金発生と通知回収保険の確認公費受給者証の確認返金 ( 円 ) 未集金 ( 円 ) 電話代 (10 ~ 円 ) に係る浪費金信頼性の低下交通費 ( 円 ) 2 次影響 VS VS 本社 VS 国保社保 Hp 修正および再請求保険情報の修正修正および取り下げ時間返戻後の VS VS 薬剤師 VS 患者本社 30 分以内信頼性の低下日計表修正 3 時間以内クレーム 1 日以内 1 週間以内 1ヶ月以内 3ヶ月以上影響と対応状況説明人人 VS 国保社保事務員事務員 1 人信頼性の低下監査が強化される 1 人薬剤師薬剤師 1 名 1 名事務員薬剤師各 1 名 1 名事務員事務員 2 名以上 2 名以上店舗全員本社 1 名店舗全員再発防止策返戻後処理 VS VS Hp VS 薬剤師患者薬品情報の聴取未収金発生と通知回収調剤方法の聴取返金発生と通知回収保険の確認公費受給者証の確認 B A 想定される金 PC 機器の整備 ( 円 ) マニュアル整備人事配置再構成動線の改変設備 ( 円 ) スタッフ増員 (200 万円 ~) 返金 ( 円 ) 未集金 ( 円 ) 電話代 (10 ~ 円 ) に係る浪費金 VS VS 本社信頼性の低下交通費 ( 円 ) 社員教育 2 次影響 VS 国保社保 Hp 修正および再請求保険情報の修正修正および取り下げ時間時間返戻後の VS VS 薬剤師 VS 患者 30 分以内本社 30 分以内信頼性の低下日計表修正 3 時間以内 3 時間以内クレーム 1 日以内 1 日以内 1 週間以内 1 週間以内 1ヶ月以上 1ヶ月以内 3 3ヶ月以上影響と対応状況説明人人 VS 事務員事務員 1 人 1 人薬剤師薬剤師 1 名 1 名事務員薬剤師各 1 名 1 名事務員事務員 2 名以上 2 名以上店舗全員本社 1 名店舗全員再発防止策返戻後処理 VS 国保社保 VS Hp 薬剤師信頼性の低下監査が強化される薬品情報の聴取調剤方法の聴取 B A 想定される金 PC 機器の整備 ( 円 ) マニュアル整備人事配置再構成動線の改変設備 ( 円 ) スタッフ増員 (200 万円 ~) 返金 ( 円 ) 未集金 ( 円 ) 電話代 (10 ~ 円 ) に係る浪費金 VS VS 本社国保社保信頼性の低下交通費 ( 円 ) 社員教育 2 次影響修正および再請求修正および取り下げ人時間時間 VS VS 薬剤師 A) 患者 30 > 分以内 B) 30 分以内信頼性の低下 A) 3 = 時間以内 B) 3 時間以内クレーム A) 1 < 日以内 B) 1 日以内 1 週間以内 1 週間以内 1ヶ月以上 1ヶ月以内 3ヶ月以上 3ヶ月以上 A B 間比較金人人 VS A) > B) 事務員 1 人 A) = B) 薬剤師 1 名 A) < B) 1 名事務員 2 名以上店舗全員再発防止策 VS 国保社保 Hp 事務員信頼性の低下監査が強化される 1 人薬剤師 1 名事務員薬剤師各 1 名事務員 2 名以上本社 1 名店舗全員 B 返戻後処理時間金 A) > B) PC 機器の整備 ( A) 円 ) = B) マニュアル整備 A) < B) 人事配置再構成動線の改変設備 ( 円 ) スタッフ増員 (200 万円 ~) に係る浪費 A 想定される返金 ( 円 ) 未集金 ( 円 ) 電話代 (10 ~ 円 ) 交通費 ( 円 ) 社員教育に係る浪費金 VS 本社 2 次影響信頼性の低下人時間時間 VS 薬剤師 A) 30 > 分以内 B) 30 分以内信頼性の低下 A) 3 = 時間以内 B) 3 時間以内 A) 1 < 日以内 B) 1 日以内 1 週間以内 1 週間以内 1ヶ月以上 1ヶ月以内 3 3ヶ月以上 A B 間比較金人人 VS 国保社保 A) > B) 事務員事務員 1 人信頼性の低下監査が強化される 1 人 A) = B) 薬剤師薬剤師 1 名 1 名 A) < B) 事務員薬剤師各 1 名 1 名事務員事務員 2 名以上 2 名以上店舗全員本社 1 名店舗全員再発防止策返戻後処理 B A 時間金 A) > B) PC 機器の整備 ( A) 円 ) = B) マニュアル整備 A) < B) 人事配置再構成動線の改変設備 ( 円 ) スタッフ増員 (200 万円 ~) 返金 ( 円 ) 未集金 ( 円 ) 電話代 (10 ~ 円 ) に係る浪費金交通費 ( 円 ) 社員教育人時間時間 A) 30 > 分以内 B) 30 分以内 A) 3 = 時間以内 B) 3 時間以内 A) 1 < 日以内 B) 1 日以内 1 週間以内 1 週間以内 1ヶ月以上 1ヶ月以内 3ヶ月以上 3ヶ月以上 A B 間比較金人人 A) > B) 事務員事務員 1 人 1 人 A) = B) 薬剤師薬剤師 1 名 1 名 A) < B) 事務員薬剤師各 1 名 1 名事務員事務員 2 名以上 2 名以上店舗全員本社 1 名店舗全員再発防止策返戻後処理 B A 時間金 A) > B) PC 機器の整備 ( A) 円 ) = B) マニュアル整備 A) < B) 人事配置再構成動線の改変設備 ( 円 ) スタッフ増員 (200 万円 ~) 返金 ( 円 ) 未集金 ( 円 ) 電話代 (10 ~ 円 ) に係る浪費金交通費 ( 円 ) 社員教育人時間時間 A) 30 > 分以内 B) 30 分以内 A) 3 = 時間以内 B) 3 時間以内 A) 1 < 日以内 B) 1 日以内 1 週間以内 1 週間以内 1ヶ月以上 1ヶ月以内 3ヶ月以上 3ヶ月以上 A B 間比較金人 A) > B) 事務員 1 人 A) = B) 薬剤師 1 名 A) < B) 事務員薬剤師各 1 名事務員 2 名以上店舗全員再発防止策 B 時間金 A) > B) PC 機器の整備 ( A) 円 ) = B) マニュアル整備 A) < B) 人事配置再構成動線の改変設備 ( 円 ) スタッフ増員 (200 万円 ~) に係る浪費社員教育人時間 A) 30 > 分以内 B) A) 3 = 時間以内 B) A) 1 < 日以内 B) 1 週間以内 1ヶ月以上 3ヶ月以上 A B 間比較金 A) > B) A) = B) A) < B) 時間 A) > B) A) = B) A) < B) 人 A) > B) A) = B) A) < B) A B 間比較金 A) > B) A) = B) A) < B) 時間 A) > B) A) = B) A) < B) 集計可視化分析対策立案

7 分析ツール PHARM-2E 分析の手法を改変し作成した返戻理由保険変更入院未確認用法過誤自家製剤加算取り違い保険不一致 ( 保険者番号記号番号 ) 負担割合の変更保険証未確認事務事務伝達ミス適応不適当負担割合が異なる具自家製剤加算取り違い患者氏名間違い公費受給者証未確認事務薬剤師伝達ミス体資格の喪失用量過誤一包化加算取り違い処方日数制限超過的加算の取り間違い要適応不備因具体的対策 ( 今後何をどうしていくか要因となった業務段階責任状況人形式処方せん受付 ( 本人の確認 ) 自責イージーミス睡眠不足疲労処方箋入力ミス処方監査他責不可避なミス注意不足記載ミス処方内容の確認どちらでもない確認不足保険情報ミス保険内容の確認知識不足監査ミス薬歴簿お薬手帳の確認経験不足連携ミス保険内容照会情報不足レセコン入力要因最終鑑査分入力内容の再確認類加算の確認処方内容の確認レセプト作成返戻後の影響と対応想定される 2 次影響 VS 患者 VS Hp VS 本社 VS 薬剤師 VS 国保社保 VS 患者 VS Hp VS 本社 VS 薬剤師 VS 国保社保未収金発生と通知回収返金発生と通知回収保険の確認公費受給者証の確認保険情報の修正日計表修正状況説明薬品情報の聴取調剤方法の聴取修正および再請求修正および取り下げ信頼性の低下クレーム信頼性の低下信頼性の低下信頼性の低下信頼性の低下監査が強化される A B 返戻後処理に係る浪費再発防止策に係る浪費人金時間人金時間事務員 1 人薬剤師 1 名事務員薬剤師各 1 名事務員 2 名以上本社 1 名店舗全員返金 ( 円 ) 未集金 ( 円 ) 電話代 (10 ~ 円 ) 交通費 ( 円 ) 30 分以内 3 時間以内 1 日以内 1 週間以内 1ヶ月以内 3ヶ月以上事務員 1 人薬剤師 1 名事務員薬剤師各 1 名事務員 2 名以上店舗全員 PC 機器の整備 ( 円 ) マニュアル整備人事配置再構成動線の改変設備 ( 円 ) スタッフ増員 (200 万円 ~ ) 社員教育 30 分以内 3 時間以内 1 日以内 1 週間以内 1ヶ月以上 3ヶ月以上 A B 間比較人金時間 A) > B) A) = B) A) < B) A) > B) A) = B) A) < B) A) > B) A) = B) A) < B)

8 可視化 -1 集計し結果をグラフ化し分析しやすくした返戻理由保険不一致負担割合が異なる資格の喪失加算の取間違い適応不備レセ記載不備具体的要因保険変更負担割合の変更自家製剤加算取違い用量過誤入院未確認保険証未確認患者指名間違い一包化加算取違い用法過誤事務 - 事務伝達ミス公費受給者証未確認処方日数制限超過適応不適当事務 - 薬剤師伝達ミス重複薬品名過誤摘要入力不備

9 可視化 -2 集計し結果をグラフ化し分析しやすくした要因分析状況人処方入力ミス保険情報ミスレセチェックミス注意不足確認不足知識不足イージーミス不可避なミスどちらでもない形式

10 可視化 -3 集計し結果をグラフ化し分析しやすくした 8 要因となった業務段階 0 処方せん受付 ( 本人確認 ) 処方内容の確認保険内容の確認薬歴簿お薬手帳の確認 ) 保険内容照会レセコン入力入力内容の再確認加算の確認処方内容の確認レセプト作成

11 可視化 -4 集計し結果をグラフ化し分析しやすくした A 返戻後処理に係る浪費 B 再発防止と係る浪費事務員 1 名事務員薬剤師各 1 名事務員一名人人 42 6 事務員薬剤師各 1 名返金 ( 円 ) 未収金 ( 円 ) 電話代 ( 円 ) 金金時間 30 分以内 3 時間以内 1 週間以内日以内時間 30 分以内 48 A-B 間比較人金時間 A> B A= B A< B 明らかに返戻後に係る処理より未然に防ぐ策を講じる方が人金時間の観点より有効であることが示された

12 可視化 -5 集計し結果をグラフ化し分析しやすくした H19.4 月 ~H20.2 月対象月日レセプト件数返戻件数返戻金額自責分返戻金額自責返戻分の割合 ( レセプト件数 ) 自責返戻分の割合 ( 返戻件数 ) H19.4 5, ,303 16, H19.5 6, ,081 73, H19.6 5, ,949 70, H19.7 5, , , H19.8 5, ,297 66, H19.9 5, , , H , ,854 64, H , , , H , ,029 31, H20.1 6, ,202 60, 返戻対策に取り組み H20 年から自責分の割合は少しずつであるが改善傾向にあるといえる

13 事務員で考えた対策 ~ 分析結果をもとに ~ 自責分の返戻に絞って考えると確認不足が原因のイージーミスが多いことからダブルチェックの徹底 ( 出来れば 1 名だけでなく複数名で ) 事務員は勿論のこと薬剤師も調剤録や薬剤情報提供文書及びレセプトをチェックすることにより大部分のミスは防げるのではないかと考察出来るまた知識不足に起因するミスを防ぐ為勉強会を開催し同時に算定を誤りやすい処方例等の意見交換を行うといった対策を立てた

14 まとめ -1 保険情報の記載ミスや保険情報処方内容の入力ミスの割合が高くいわゆるイージーミスに起因する返戻が多数を占ることが判明した更にイージーミスを起こさないよう努めた場合と返戻後の処理を行なった場合とを人時間金の浪費をエンドポイントとしてシミュレート数値比較を行い後者の浪費の方が遥かに著しいとの結果を得た即ちイージーミスを起こさないよう継続努力することが最善案であることが示された

15 まとめ -2 これらトライアルに係る一連の経過はイージーミスを起こす日々の確認不足知識不足といった目に見えない原因を可視化し勉強会等の自主開催などの改善行動を促したしかしながら本トライアルの成果の本質は返戻に係る表面的な解決案の提出ではなく目に見えない部分即ち各事務員の意識カイゼンではないかと考察する

16 事務員の感想 -1 ~ 意識カイゼン ~ 返金未集金発生に係るトラブル時間浪費の未然防止観点より自責の場合例え少額であっても差額が発生してしまうということは薬局不信に繋がる事務員一人一人が薬局の顔でありイメージを与える存在であるということを強く認識すべきである他責の場合も早急に患者様に連絡しなければ同様であるその対応や通知返金集金方法には十分配慮することが大切であるまた係る処置に要する時間の観点からは現状復帰に多大な時間が必要とされることが分かった金額のみならず時間といったコストについての重要性を改めて感じた

17 事務員の感想 -2 ~ 意識カイゼン ~ 金銭管理に係る重要性の観点よりレセプト提出毎に返戻を残さぬよう早急に関係各所に連絡調査解決するように努める入金が遅れればそれだけ運転資金が滞ることとなる例え少額であっても例数を増やすことは当然良いことではなく人時間といった運転資金が滞るといったことを今回の検討を通じて改めて理解できた

18 事務員の感想 -3 ~ 意識カイゼン ~ 巨視的考察論理的思考のトレーニングの観点より事務員達の改善案というところからスタートしたものだったがデータ集計等をしているうちに奥深いものだと実感した PHARM-2E 分析を使い詳細な原因分析を行うことにより自責他責問わず普段の確認や知識不足が返戻の原因でありグラフ化することでより理解が得られたそして私たち事務員の日々の確認に対する結果が会社に対して大きく関わっているとは思わなかった今回の経験より事前にミスを防ぐことがとても大きなコストを削減することができこのことが事務員一人ひとりの意識カイゼンにつながったまた今後の仕事にかかわる人々にとってまた私たち事務員にとっても大いなるメリットになることを確信している

Microsoft PowerPoint - 10.【資料3】オンライン資格確認等システム検討状況

Microsoft PowerPoint - 10.【資料3】オンライン資格確認等システム検討状況平成 30 年 12 月 6 日第 116 回社会保障審議会医療保険部会資料 3 オンライン資格確認等システムの検討状況平成 30 年 12 月厚生労働省保険局 2オンラインによる4 審査支払機関内部での資格確認格確認被保険者番号の個人単位化とオンライン資格確認等のイメージ導入により何が変わるのか 1 失効保険証の利用による過誤請求や保険者の未収金が大幅に減少 2 保険者における高額療養費の限度額適用認定証の発行等を大幅に削減