度に比しあまりにも小さい2 階建てのその建物に驚いた これは分子生物学のパイオニアであり ノーベル医学生理学賞受賞者でもあったスタンフォード大学の教授である Arthur Kornberg と Paul Berg そして Charley Yanofsky らが 分子生物学を応用科学に役立てたいと考え
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- あきみ はにうだ
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1 第 8 回 自己寛容から学ぶ免疫学の基本原理 2005 年 9 月 6 日 ひと目でわかる分子免疫学 連載第 8 回 ( 最終回 ) 自己寛容から学ぶ免疫学の基本原理 渋谷彰 SHIBUYA Akira 筑波大学大学院人間総合科学研究科 基礎医学系免疫学先端学際領域研究 (TARA) センター Key Words 中枢性自己寛容末梢性自己寛容クローン消失レセプター編集クローナルアナジー制御性 T 細胞 Points T 細胞 B 細胞の中枢性の自己寛容はクローン消失による B 細胞の中枢性自己寛容はレセプター編集も関与する T 細胞 B 細胞の末梢性の自己寛容は クローン性アナジーによる 自然免疫細胞の自己寛容は抑制性受容体からのシグナルによる DNAX へ捧げる鎮魂の章 著者とその妻が留学していた DNAX 分子細胞生物学研究所は カリフォルニア州の Palo Alto という小さな町にあった カリフォルニア特有の抜けるように青い空が広がる 一年中爽やかな そしてとてもきれいな町だった 町のかなりの部分を占めるスタンフォード大学に隣接して その研究所はあった 初めて訪れる人々は その知名
2 度に比しあまりにも小さい2 階建てのその建物に驚いた これは分子生物学のパイオニアであり ノーベル医学生理学賞受賞者でもあったスタンフォード大学の教授である Arthur Kornberg と Paul Berg そして Charley Yanofsky らが 分子生物学を応用科学に役立てたいと考え 1980 年に設立したもので 翌年からはある製薬企業の全面的なサポートに負うところとなった 応用科学として選んだ対象は免疫学であった 新井賢一 直子博士夫妻を始めとした多くの日本人研究者を含め 世界各国から集まった若手研究者がここで青春を賭けた ヘルパー T 細胞が産生するサイトカインやそのレセプターを次々とクローニングし さらにサイトカインのシグナル伝達の研究 Th1, Th2 サブセットの発見とその分化機構の研究 NK レセプターのクローニングなど 輝かしい業績がこの小さな研究所で生まれた これらは 90 年代後半までの 金は出すが口は出さないという企業が存在しえた良き時代に行われたものであった しかし時代の波は 企業をして金も出すが口も出させることとなり そして DNAX 研究所は最近ついにその企業に吸収され その名前も消滅したのである 分子生物学が生んだ遺伝子工学をいち早く取り入れて免疫学研究を開拓してきた DNAX 研究所は その時代の大きな使命を果たし 免疫学の歴史に そしてまた我々 DNAXer の心の深くにも 確固とした足跡を残し 終焉を迎えたのであった 最終章 - 自己と非自己 再考 免疫学は基礎科学であるが 確かに応用化学でもある もともと免疫学は その言葉が示すように 病原体から免れる生体防御の仕組みを明らかにし 直接的に病気の予防と治療を志向する学問だったからである しかし分子生物学を代表とする近代学問の発展は 免疫の本質は自己と非自己 ( 病原体に限らず自己以外のすべてのもの ) とを識別し 非自己を攻撃し排除する仕組みであることを明らかにした T 細胞や B 細胞は蛋白抗原をそれに特異的な抗原受容体により認識し これを契機として細胞内にシグナルが伝わり活性化するとともに 細胞膜分子やサイトカインなどによる直接的 間接的な細胞間の連携により種々の免疫細胞が一体となって 抗原である非自己を攻撃する 一方で免疫細胞は自己を攻撃しないということが免疫の大原則である 自己と非自己の識別とはこのことまでも意味し 両者がそろってはじめて免疫システムは成り立っている 一方の破綻が免疫不全となり また他方で自己免疫となる これまで7 回にわたって 身近なテーマを通して免疫学の基本原理をできるだけ分かりやすく伝えようと試みてきた 最終回となる本稿では もう一度最も基本的な免疫の原理である自己を攻撃しない仕組み すなわち自己寛容について考えてみたい ( 表 1)
3 中枢性自己寛容 T 細胞や B 細胞の抗原受容体の遺伝子再構成は 以上ともいわれる種類の多様な抗原受容体を生み出している T 細胞クローンや B 細胞クローンはこれらの抗原受容体の一種類のみを発現し 生み出された抗原受容体の種類の数だけのリンパ球クローンのレパートリーが形成される ( 連載第 1 回参照 ) これらの抗原受容体の遺伝子再構成はランダムに起きることから T 細胞や B 細胞の中には 自己の組織に発現する抗原 ( 自己抗原 ) を認識するものも出てくる T 細胞が胸腺において分化 成熟する段階で 自己の MHC と自己抗原の両方を認識する未熟 T 細胞クローンは 抗原受容体からの強いシグナルがはいり アポトーシスが誘導され 死滅してしまう ( クローン消失 ) これを負の選択と呼び( 連載第 4 回参照 ) もともと自己抗原に反応する T 細胞を作らない仕組みであることから 中枢性の自己寛容 (Central Tolerance) と呼んでいる 90 年代の前半 スタンフォード大学 ( 当時 ) の Goodnow ( 連載第 7 回参照 ) は B 細胞でも同様の仕組みがあることを実験的に証明した 彼はほとんどの B 細胞に鶏卵リゾチーム (Hen Egg Lysozyme: HEL) を認識する B 細胞受容体を強制発現させたトランスジェニック (Tg) マウスを作製した 一方で HEL を全身の細胞膜上に発現させ これを自己抗原とする Tg マウスを作製した このマウスでは HEL は胸腺中でも発現することから 負の選択によって HEL 特異的な T 細胞のクローン消失がみられた これらの HEL 特異的 B 細胞受容体と全身的細胞膜型 HEL をそれぞれ強制発現させた二種類の Tg マウスを交配して得たマウスでは 骨髄に発現する膜型の HEL が HEL 特異的 B 細胞受容体に単なる結合するだけでなくこれを架橋することができ そのためアポトーシスを誘導する強いシグナルが伝わり 骨髄内でクローン消失が誘導され B 細胞の中枢性の自己寛容が成立したことがわかった ( 図 1) このことは 多価の自己抗原とそうではない自己抗原とでは B 細胞受容体との結合の度合い ( 結合の強さとその量の総和 ) が異なるから 自己抗原の種類によって中枢性自己寛容の誘導能が異なることを示唆している 例えば 細胞膜に結合して多数発現する分子や二重鎖 DNA などのような分子は B 細胞受容体を架橋しやすいことから 中枢性の自己寛容の標的となりやすいことが考えられる この骨髄における抗原受容体からの強いシグナルによって生じる B 細胞のクローン消失は 基本的には胸腺における T 細胞の負の選択による自己寛容と同様の仕組みと言える しかし B 細胞には T 細胞にはないレセプター編集 (Receptor Editing) と呼ばれるもう一つの中枢性の自己寛容の仕組みがあるのではないかと考えられている 未熟 B 細胞が自己抗原と結合すると遺伝子再構成を促す酵素である RAG1 と RAG2 が活性化し B 細胞受容体の軽鎖の遺伝子再構成が再度生じ 別の異なる抗原に特異的な新たな B 細胞受容体ができると言う現象が知られている したがって このよう
4 な B 細胞も自己寛容を獲得することになるが その分子メカニズムの詳細は今後の 課題ともなっている T 細胞の末梢性自己寛容 ヒトは平均 300のアミノ酸からなる10 万種類の蛋白を作り出し これらからおよそ3 000 万個の自己由来のペプチドができうると推定されている これらがすべて自己抗原となり得ないとしても 相当な数の自己抗原が全身にあるはずである もし全ての自己抗原が胸腺や骨髄の中で発現していたら クローン消失やレセプター編集のみで自己寛容が獲得されうるが 常識的にはすべての自己抗原が胸腺や骨髄で発現していることは考えにくい したがって 相当数の自己抗原に反応しうる T 細胞や B 細胞ができあがり 末梢に流れていることになる これらの自己反応性リンパ球に対しては どのような制御機構があるのだろうか 成熟 T 細胞の活性化には T 細胞受容体が抗原提示細胞上の MHC に提示された抗原ペプチドを認識し そこから T 細胞にシグナル ( 第一シグナル ) が伝わることが第一の条件である ところがこれだけでは不充分で さらに T 細胞に発現する補助シグナル分子である CD28が抗原提示細胞に発現する CD80 分子あるいは CD86 分子と結合し T 細胞に補助シグナル ( 第二シグナル ) を伝えることが必須であることがわかってきた 第一シグナルのみだと むしろその抗原を認識する T 細胞クローンは抗原に対して不応性 ( アナジー ) になリ クローン増殖がおこらない これをクローン性アナジー (Clonal Anergy) と呼んでおり T 細胞の末梢性の自己寛容の仕組みの一つと考えられている ( 図 2) クローン性アナジーは抗原提示細胞の CD80 や CD86 の発現がないか 低下した際に生じることから 自己寛容の獲得 ( 裏返せば自己免疫の発症 ) は抗原提示細胞の状況にもよっていることを示している さらにいったん活性化した T 細胞では CD80 分子および CD86 分子と結合する CTLA-4 分子の発現が誘導され T 細胞の活性化を抑制するシグナルを伝える CTLA-4 は CD28 分子よりも CD80 および CD86 に親和性が高く いったん発現すると抑制性シグナルが優勢になるため T 細胞の活性化は沈静化の方向に向かうことになる CTLA-4 のノックアウトマウスではリンパ球の過剰な増殖のため 全身のリンパ組織の腫大がみられる また CTLA-4 と CD80 および CD86 との結合を阻止する抗体を投与すると実験的脳炎やインスリン依存性の糖尿病などの T 細胞によるマウスの実験的自己免疫病が増悪する これらのことから CTLA-4 もまたクローン性アナジーによる T 細胞の末梢性の自己寛容に必須であることがわかる ( 図 2) T 細胞はまた 持続的に繰り返す抗原刺激によって T 細胞上に Fas (CD95) とそのリガンドである FasL の発現が誘導され 相互の結合により T 細胞のアポトーシス ( 活性化誘導細胞死 (Activation-induced cell death)) がおきる
5 最近最も注目されているのが 制御性 T 細胞と呼ばれる CD4+CD25+ の T 細胞サブセットである これらの細胞は in vitro で CD25-の T 細胞の増殖を抑制し またマウスに CD25 に対する抗体を投与しこれらの細胞を除去すると 自己免疫病の発症が圧倒的に高くなる そのメカニズムはまだ充分に解明されていないが T 細胞の反応を抑制的に制御していることが明らかとなっている B 細胞の末梢性自己寛容 B 細胞の中枢性自己寛容の研究に寄与したのは 上述したように HEL 特異的 B 細胞受容体と細胞膜型 HEL をそれぞれ強制発現させた二種類の Tg マウスたちであった これらのマウスの交配によって 骨髄内での抗原による架橋刺激がクローン消失による中枢性の自己寛容の仕組みであることを上述した 一方 それでは骨髄で架橋刺激を受けず分化した自己反応性 B 細胞クローンは 末梢でどのような制御を受けているのだろうか この課題を明らかにするため Goodnow らは 可溶型の HEL を発現する Tg マウスも作製した このマウスでは膜型 HEL の Tg マウスと同様に 胸腺内での抗原提示細胞に HEL 抗原ペプチドが提示され T 細胞の負の選択の結果 HEL 特異的 T 細胞クローンの消失がみられた しかし 可溶型 HELは骨髄内で HEL 特異的 B 細胞受容体を架橋することはできないため HEL 特異的 B 細胞受容体をもつ成熟 B 細胞が分化した つまり中枢性の T 細胞の自己寛容は成立したが B 細胞の自己寛容は起きなかったのである このマウスにおいて末梢性の自己寛容が生じるかを調べるために 成熟した HEL 特異的 B 細胞受容体 Tg マウスから得た B 細胞を移入してみると 持続的に HEL 可溶抗原による刺激を受けた B 細胞は HEL に無反応 ( アナジー ) となり さらにこれらの B 細胞はリンパ濾胞に移動できず HEL に対する抗体産生などの免疫応答が停止していた ( 図 3) これらのメカニズムの詳細はいまだ明らかとなっていない しかし ここで注意を要することは このマウスでは HEL に対する T 細胞の中枢性自己寛容が成立しており HEL 特異的ヘルパー T 細胞が存在しないことである このマウスにおける HEL に対する B 細胞アナジーは このヘルパー T 細胞が存在しないことによるのかもしれない 自己免疫病においては 自己抗体の産生を必要とする疾患が多数あるが このような疾患においても T 細胞の自己寛容の破綻が一次的に重要である場合もあることを忘れてはならない 自然免疫における自己寛容 免疫細胞は非自己を攻撃するが自己を攻撃しないことは免疫の大原則であることを述べた それでは T 細胞や B 細胞以外の免疫細胞がになう自然免疫システムにおける自己寛容はどのようになっているのだろうか 厳密に特異抗原を識別する獲得
6 免疫システムと異なり 構造パターンの違いによって抗原を認識し免疫応答を誘導する自然免疫システムでは 自己の組織傷害の危険がより生じやすいと考えられる したがって むしろ免疫細胞の活性化の厳密なコントロールによる免疫寛容機構がなければならないのではないだろうか このような疑問に最近 光が当てられてきた 例えば NK 細胞では MHC クラス I に対する様々な受容体が同定され それらの細胞内領域に存在する ITIM (immunoreceptor tyrosine-based inhibitory motif) を介して抑制性シグナルを伝えることが明らかになり これが NK 細胞の免疫寛容を担っていると考えられるようになってきた ( 連載第 3 回参照 ) また 顆粒球系の細胞では活性化シグナルを伝える PIR-A と活性化を抑制する PIR-B とのペア型レセプターが同定され そのうちの PIR-B は MHC クラス I を認識し 顆粒球系細胞の自己寛容の一端をになっていることが明らかにされた 自己免疫病の多くは自己抗原に特異的な T 細胞や抗体が存在し これらが病因の本体であることも多い しかし 一方で自己抗原が不明の免疫病も多数あるのも事実である このような病気の中には これらの自然免疫システムの異常によるものもあるかもしれない 終わりに 本稿では 免疫システムにおいて最も基本的な原理である自己寛容について 特に T 細胞 B 細胞を中心に述べた 自己寛容の言葉としての定義は明確であるが しかしその実体は必ずしも十分に明らかになっているわけではない とりわけヒトにおける自己寛容の仕組みを理解することは 多くの自己免疫病の病態の理解とその治療法の開発にとって重要であろう 抗炎症剤 副腎皮質ホルモン剤 また注目されている生物製剤にしろ 自己免疫病の本質をふまえた理想的な治療法とはとても言いがたい 免疫学は応用科学であるとした分子生物学のパイオニアたちの期待に今こそ応える時期がきたのではないだろうか 本連載を目にした医学 生物学を学ぶ若い諸君の中から 免疫学の面白さを感じ その応用科学としての大きな可能性にチャレンジしようと志す若者が出てくれば 筆者の望外の喜びである
く 細胞傷害活性の無い CD4 + ヘルパー T 細胞が必須と判明した 吉田らは 1988 年 C57BL/6 マウスが腹腔内に移植した BALB/c マウス由来の Meth A 腫瘍細胞 (CTL 耐性細胞株 ) を拒絶すること 1991 年 同種異系移植によって誘導されるマクロファージ (AIM
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報道発表資料 2000 年 8 月 17 日 独立行政法人理化学研究所 体性感覚野の正常な発達には NMDA 型グルタミン酸受容体の機能が必須であることを発見 - 大脳皮質の生後発達の基本メカニズムの一端を解明 - 理化学研究所 脳科学総合研究センター ( 伊藤正男所長 ) は マウスの大脳皮質の興奮性神経でのみ目的の遺伝子をノックアウトする技術を開発しました さらにそれを用いて 大脳皮質の体性感覚野
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糖鎖の新しい機能を発見 : 補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する ポイント 神経細胞上の糖脂質の糖鎖構造が正常パターンになっていないと 細胞膜の構造や機能が障害されて 外界からのシグナルに対する反応や攻撃に対する防御反応が異常になることが示された 細胞膜のタンパク質や脂質に結合している糖鎖の役割として 補体の活性のコントロールという新規の重要な機能が明らかになった 糖脂質の糖鎖が欠損すると
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平成 14 年度研究報告 研究テーマ 多嚢胞性卵巣発症に関する遺伝性素因の解析 - PCO の解析 - 北海道大学大学院医学研究科 助手菅原照夫 現所属 : 北海道大学大学院医学研究科 医学部連携研究センター サマリー 多嚢胞性卵巣 (PCO) は生殖可能年齢の婦人の 5 10% に発症する内分泌疾患である 臨床症状は 月経不順 多毛 肥満 排卵障害が主な特徴であり 難治性の不妊症の主な原因である
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上原記念生命科学財団研究報告集, 23(2009) 84. ITAM 受容体の免疫生理学的機能の解明 原博満 Key words:itam, 自己免疫疾患, 感染防御, CARD9,CARD11 佐賀大学医学部分子生命科学講座生体機能制御学分野 緒言 Immunoreceptor tyrosine-based activation motifs (ITAMs) は, 獲得免疫を司るリンパ球抗原レセプター
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脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2009-03-23 URL http://hdl.handle.net/2433/124054 Right Type Thesis or
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PRESS RELEASE 平成 28 年 9 月 1 日愛媛大学 世界初アレルギー炎症の新規抑制メカニズムを発見 ~ アレルギー疾患の新規治療法の開発に期待 ~ 愛媛大学大学院医学系研究科の山下政克 ( やましたまさかつ ) 教授らの研究グループは 世界で初めて免疫を正常に保つ作用のある転写抑制因子注 1) Bach2( バック2) が アレルギー炎症の発症を抑えるメカニズムを解明しました これまで
More information前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ
再発した前立腺癌の増殖を制御する新たな分子メカニズムの発見乳癌治療薬が効果的 発表者筑波大学先端領域学際研究センター教授柳澤純 (junny@agbi.tsukuba.ac.jp TEL: 029-853-7320) ポイント 女性ホルモンが制御する新たな前立腺癌の増殖 細胞死メカニズムを発見 女性ホルモン及び女性ホルモン抑制剤は ERβ 及び KLF5 を通じ FOXO1 の発現量を変化することで前立腺癌の増殖
More information第6号-2/8)最前線(大矢)
最前線 免疫疾患における創薬標的としてのカリウムチャネル 大矢 進 Susumu OHYA 京都薬科大学薬理学分野教授 異なる経路を辿る 1つは マイトジェンシグナル 1 はじめに を活性化し 細胞増殖が促進されるシグナル伝達経 路 図1A 右 であり もう1つはカスパーゼやエ 神 経 筋 の よ う な 興 奮 性 細 胞 で は カ リ ウ ム ンドヌクレアーゼ活性を上昇させ アポトーシスが K
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第 Ⅰ 部 免疫学の基本的な知識 本来, 生物あるいは生命には精神学的かつ細胞生物学的に 生の本能 が与えられ, この本能はさらに個体保存本能と種族保存本能に概念的に分けられる. 精神学的には, 著名な Sigmund Freud( 独国,1856-1939) は前者を自我本能, 後者を性本能と呼び, 精神分析に二元論を展開している. 生物学的には, 個体保存本能の一部は免疫が担い, 種族保存本能は不幸にもがんの増殖に関連し細胞の不死化を誘導している.
More information報道発表資料 2007 年 4 月 30 日 独立行政法人理化学研究所 炎症反応を制御する新たなメカニズムを解明 - アレルギー 炎症性疾患の病態解明に新たな手掛かり - ポイント 免疫反応を正常に終息させる必須の分子は核内タンパク質 PDLIM2 炎症反応にかかわる転写因子を分解に導く新制御メカニ
60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 4 月 30 日 独立行政法人理化学研究所 炎症反応を制御する新たなメカニズムを解明 - アレルギー 炎症性疾患の病態解明に新たな手掛かり - 転んだり 細菌に感染したりすると 私たちは 発熱 疼痛 腫れなどの症状に見まわれます これらの炎症反応は 外敵に対する生体の防御機構の 1 つで 実は私たちの身を守ってくれているのです 異物が侵入すると 抗体を作り
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平成 17 年度免疫学追追試 以下の問いの中から 2 問を選び 解答せよ 問 1 B 細胞は 一度抗原に接触し分裂増殖すると その抗原に対する結合力が高く なることが知られている その機構を説明しなさい 問 2 生体内で T 細胞は自己抗原と反応しない その機構を説明しなさい 問 3 遅延型過敏反応によって引き起こされる疾患を 1 つ挙げ その発症機序を説明 しなさい 問 4 インフルエンザウイルスに感染したヒトが
More information60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 21 日 独立行政法人理化学研究所 敗血症の本質にせまる 新規治療法開発 大きく前進 - 制御性樹状細胞を用い 敗血症の治療に世界で初めて成功 - 敗血症 は 細菌などの微生物による感染が全身に広がって 発熱や機能障害などの急激な炎症反応が引き起
60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 21 日 独立行政法人理化学研究所 敗血症の本質にせまる 新規治療法開発 大きく前進 - 制御性樹状細胞を用い 敗血症の治療に世界で初めて成功 - 敗血症 は 細菌などの微生物による感染が全身に広がって 発熱や機能障害などの急激な炎症反応が引き起こされる病態です 免疫力が低下している場合に 急性腎盂腎炎や肺炎 急性白血病 肝硬変 悪性腫瘍などさまざまな疾患によって誘発され
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治療症例数第 6 位 : (2015/1-2017/9) 統計解析資料 A) はじめに免疫治療効果の成否に大きく関与するT 細胞を中心とした免疫機構は 細胞内に進入した外来生物の排除ならびに対移植片拒絶や自己免疫疾患 悪性腫瘍の発生進展に深く関与している これら細胞性免疫機構は担癌者においてその機能の低下が明らかとなり 近年では腫瘍免疫基礎研究において各種免疫学的パラメータ解析によるエビデンスに基づいた治療手法が大きく注目されるようになった
More information八村敏志 TCR が発現しない. 抗原の経口投与 DO11.1 TCR トランスジェニックマウスに経口免疫寛容を誘導するために 粗精製 OVA を mg/ml の濃度で溶解した水溶液を作製し 7 日間自由摂取させた また Foxp3 の発現を検討する実験では RAG / OVA3 3 マウスおよび
ハチムラサトシ 八村敏志東京大学大学院農学生命科学研究科食の安全研究センター准教授 緒言食物に対して過剰あるいは異常な免疫応答が原因で起こる食物アレルギーは 患者の大部分が乳幼児であり 乳幼児が特定の食物を摂取できないことから 栄養学的 精神的な問題 さらには保育 教育機関の給食において 切実な問題となっている しかしながら その発症機序はまだ不明な点が多く また多くの患者が加齢とともに寛解するものの
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2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果汁飲料 ) の飲用試験を実施した結果 アトピー性皮膚炎症状を改善する効果が確認されました なお 本研究成果は
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参考資料配布 2014 年 11 月 10 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人東北大学 血小板上の受容体 CLEC-2 は糖鎖とペプチド鎖の両方を認識 - マムシ毒は糖鎖に依存せず受容体と結合 - 本研究成果のポイント レクチンは糖鎖とのみ結合する というこれまでの考え方を覆す CLEC-2 受容体は同じ領域でマムシ毒とがんに関わる糖タンパク質に結合 糖鎖を模倣したペプチド性薬剤の設計への応用に期待
More information平成24年7月x日
荒瀬尚 ( あらせひさし ) 大阪大学免疫学フロンティア研究センター免疫化学研究室 / 微生物病研究所免疫化学分野 大阪大学の荒瀬尚教授らの研究グループは 自己免疫疾患で産生される自己抗体が 異常な分子複合体 ( 変性蛋白質と主要組織適合抗原との分子複合体 ) を認識することを発見し それが自己免疫疾患の発症に関 与していることを突き止めました < 研究背景 > 自己免疫疾患は 自己に対する抗体等が自己組織を誤って攻撃してしまうことで生じる疾患です
More information2019 年 3 月 28 日放送 第 67 回日本アレルギー学会 6 シンポジウム 17-3 かゆみのメカニズムと最近のかゆみ研究の進歩 九州大学大学院皮膚科 診療講師中原真希子 はじめにかゆみは かきたいとの衝動を起こす不快な感覚と定義されます 皮膚疾患の多くはかゆみを伴い アトピー性皮膚炎にお
2019 年 3 月 28 日放送 第 67 回日本アレルギー学会 6 シンポジウム 17-3 かゆみのメカニズムと最近のかゆみ研究の進歩 九州大学大学院皮膚科 診療講師中原真希子 はじめにかゆみは かきたいとの衝動を起こす不快な感覚と定義されます 皮膚疾患の多くはかゆみを伴い アトピー性皮膚炎においてはかゆみが診断基準の基本項目にもあげられる重要な要素となっています 執拗なかゆみの持続により 集中力の低下や不眠が生じ日常生活に悪影響を及ぼし
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上原記念生命科学財団研究報告集, 23(2009) 190. CD4 + ヘルパー T 細胞の選択的活性化 西川博嘉 Key words:cd4 + ヘルパー T 細胞,CD4 + 制御性 T 細胞, 癌 精巣抗原,co-stimulatory molecules, 抗体療法 三重大学大学院医学系研究科寄付講座がんワクチン講座 緒言 1991 年ヒト腫瘍抗原遺伝子の存在が報告されて以来, これらの腫瘍特異抗原を用いた悪性腫瘍に対する免疫療法が注目を集めている.
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[PRESS RELEASE] No.KPUnews290004 2018 年 1 月 24 日神戸薬科大学企画 広報課 脂肪細胞のインスリンシグナルを調節し 糖尿病 メタボリック症候群の発症を予防 する新規分子の発見 日本人男性の約 30% 女性の約 20% は肥満に該当し 肥満はまさに国民病です 内臓脂肪の蓄積はインスリン抵抗性を引き起こし 糖尿病 メタボリック症候群の発症に繋がります 糖尿病
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平成 30 年度医科学専攻共通科目 共通基礎科目実習 ( 旧コア実習 ) 概要 1 ). 大学院生が所属する教育研究分野における実習により単位認定可能な実習項目 ( コア実習項目 ) 1. 組換え DNA 技術実習 2. 生体物質の調製と解析実習 3. 薬理学実習 4. ウイルス学実習 5. 免疫学実習 6. 顕微鏡試料作成法実習 7. ゲノム医学実習 8. 共焦点レーザー顕微鏡実習 2 ). 実習を担当する教育研究分野においてのみ単位認定可能な実習項目
More information研究成果の概要 今回発表した研究では 独自に開発した B 細胞初代培養法 ( 誘導性胚中心様 B (igb) 細胞培養法 ; 野嶋ら, Nat. Commun. 2011) を用いて 膜型 IgE と他のクラスの抗原受容体を培養した B 細胞に発現させ それらの機能を比較しました その結果 他のクラ
TOKYO UNIVERSITY OF SCIENCE 1-3 KAGURAZAKA, SHINJUKU-KU, TOKYO 162-8601, JAPAN Phone: +81-3-5228-8107 2016 年 7 月 報道関係各位 どうして健康な人がアレルギーを発症するのか? IgE 型 B 細胞による免疫記憶がアレルギーを引き起こす 東京理科大学 東京理科大学生命医科学研究所分子生物学研究部門教授北村大介および助教羽生田圭らの研究グループは
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治療症例数第 2 位 : (2015/1-2017/9) 統計解析資料 A) はじめに免疫治療効果の成否に大きく関与するT 細胞を中心とした免疫機構は 細胞内に進入した外来生物の排除ならびに対移植片拒絶や自己免疫疾患 悪性腫瘍の発生進展に深く関与している これら細胞性免疫機構は担癌者においてその機能の低下が明らかとなり 近年では腫瘍免疫基礎研究において各種免疫学的パラメータ解析によるエビデンスに基づいた治療手法が大きく注目されるようになった
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2016 年 12 月 19 日 17 時 ~ 記者レクチャー @ 文部科学省 細胞死を司る カルシウム動態の制御機構を解明 - アービット (IRBIT) が小胞体ーミトコンドリア間の Ca 2+ の移動を制御 - 共同研究チーム 個人情報につき 削除しております 1 アポトーシス : プログラムされた細胞死多細胞生物にみられる細胞の死に方の一つ 不要になった細胞や損傷を受けた細胞が積極的に自滅して個体を健全な状態に保つメカニズム
More informationられる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規
論文の内容の要旨 論文題目アンジオテンシン受容体拮抗薬テルミサルタンの メタボリックシンドロームに対する効果の検討 指導教員門脇孝教授 東京大学大学院医学系研究科 平成 19 年 4 月入学 医学博士課程 内科学専攻 氏名廣瀬理沙 要旨 背景 目的 わが国の死因の第二位と第三位を占める心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患を引き起こす基盤となる病態として 過剰なエネルギー摂取と運動不足などの生活習慣により内臓脂肪が蓄積する内臓脂肪型肥満を中心に
More informationMicrosoft Word - 最終:【広報課】Dectin-2発表資料0519.doc
平成 22 年 5 月 21 日 東京大学医科学研究所 真菌に対する感染防御のしくみを解明 ( 新規治療法の開発や機能性食品の開発に有用 ) JST 課題解決型基礎研究の一環として 東京大学医科学研究所の岩倉洋一郎教授らは 真菌に対する感染防御機構を明らかにしました カンジダなどの真菌は常在菌として健康な人の皮膚や粘膜などに存在し 健康に害を及ぼすことはありません 一方で 免疫力が低下した人に対しては命を脅かす重篤な病態を引き起こすことがあります
More information1. 免疫学概論 免疫とは何か 異物 ( 病原体 ) による侵略を防ぐ生体固有の防御機構 免疫系 = 防衛省 炎症 = 部隊の派遣から撤収まで 免疫系の特徴 ⅰ) 自己と非自己とを識別する ⅱ) 侵入因子間の差異を認識する ( 特異的反応 ) ⅲ) 侵入因子を記憶し 再侵入に対してより強い反応を起こ
病理学総論 免疫病理 (1/3) 免疫病理学 1. 免疫学概論 2. アレルギー反応 3. 自己免疫疾患 4. 移植組織に対する免疫反応 5. 免疫不全疾患 6. がん免疫療法 担当 分子病理学 / 病理部桑本聡史 1. 免疫学概論 免疫とは何か 異物 ( 病原体 ) による侵略を防ぐ生体固有の防御機構 免疫系 = 防衛省 炎症 = 部隊の派遣から撤収まで 免疫系の特徴 ⅰ) 自己と非自己とを識別する
More information界では年間約 2700 万人が敗血症を発症し その多くを発展途上国の乳幼児が占めています 抗菌薬などの発症早期の治療法の進歩が見られるものの 先進国でも高齢者が発症後数ヶ月の 間に新たな感染症にかかって亡くなる例が多いことが知られています 発症早期には 全身に広がった感染によって炎症反応が過剰になり
骨が免疫力を高める ~ 感染から体を守るためには骨を作る細胞が重要 ~ 1. 発表者 : 寺島明日香 ( 研究当時 : 東京大学大学院医学系研究科病因 病理学専攻免疫学分野研究員現所属 : 東京大学大学院医学系研究科骨免疫学寄付講座特任助教 ) 岡本一男 ( 研究当時 : 東京大学大学院医学系研究科病因 病理学専攻免疫学分野助教現所属 : 東京大学大学院医学系研究科骨免疫学寄付講座特任准教授 ) 高柳広
More information図アレルギーぜんそくの初期反応の分子メカニズム
60 秒でわかるプレスリリース 2008 年 11 月 17 日 独立行政法人理化学研究所 アレルギー性ぜんそくなど 気道過敏症を引き起こす悪玉細胞を発見 - アレルギー 炎症性疾患の根治が大きく前進 - のどがヒューヒュー鳴り 咳が止まらない厄介な発作が続くぜんそくは 治りにくい病気の 1 つに数え上げられています 一方 食物アレルギーや花粉症などアレルギー疾患は多岐にわたり 日本人では約 3 割の人がかかる国民的な病気となっています
More informationトピックスとして免疫学の基本原理を考えてみたいが これに関わる研究者の中でも ノーベル賞を受賞した人が何人かいる 今回は いわば ノーベル賞受賞者から学ぶ 免疫学の基本原理 ( 副題 ) 編でもある N 先生からの年賀状 今から7 8 年前の正月 恩師の一人でもある造血幹細胞を研究している N 先生
第 4 回 臓器移植から学ぶ免疫学の基本原理 2004 年 9 月 6 日 ひと目でわかる分子免疫学 連載第 4 回 臓器移植から学ぶ免疫学の基本原理 渋谷彰 SHIBUYA Akira 筑波大学大学院人間総合科学研究科 基礎医学系免疫学 Key Words 主要組織適合性抗原複合体 自己と非自己の識別 正の選択 負の選択 MHC 拘束性 中枢性自己寛容 Points 移植抗原の本体は主要組織適合性抗原複合体
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上原記念生命科学財団研究報告集, 23(2009) 149. サルエイズウイルスのヒトへの感染伝播を規定する宿主制御因子の解明 武内寛明 Key words: エイズウイルス, 異種間感染, 感染症, 人畜共通感染症, 新興感染症 東京大学医科学研究所感染症国際研究センター微生物学分野 緒言ヒト後天性免疫不全症候群 ( ヒトエイズ ) は, ヒト免疫不全ウイルス (HIV) によって引き起こされる慢性持続感染症である.
More information研究の詳細な説明 1. 背景病原微生物は 様々なタンパク質を作ることにより宿主の生体防御システムに対抗しています その分子メカニズムの一つとして病原微生物のタンパク質分解酵素が宿主の抗体を切断 分解することが知られております 抗体が切断 分解されると宿主は病原微生物を排除することが出来なくなります
病原微生物を退治する新たな生体防御システムを発見 感染症の予防 治療法開発へ貢献する成果 キーワード : 病原性微生物 抗体 免疫逃避 免疫活性化 感染防御 研究成果のポイント 病原微生物の中には 免疫細胞が作る抗体の機能を無効化し 免疫から逃れるものの存在が知られていた 今回 病原微生物に壊された抗体を認識し 病原微生物を退治する新たな生体防御システムを発見 本研究成果によりマイコプラズマやインフルエンザなど
More information論文の内容の要旨
1. 2. 3. 4. 5. 6. WASP-interacting protein(wip) CR16 7. 8..pdf Adobe Acrobat WINDOWS2000 論文の内容の要旨 論文題目 WASP-interacting protein(wip) ファミリー遺伝子 CR16 の機能解析 氏名坂西義史 序 WASP(Wiskott-Aldrich syndrome protein)
More information学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 松尾祐介 論文審査担当者 主査淺原弘嗣 副査関矢一郎 金井正美 論文題目 Local fibroblast proliferation but not influx is responsible for synovial hyperplasia in a mur
学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 松尾祐介 論文審査担当者 主査淺原弘嗣 副査関矢一郎 金井正美 論文題目 Local fibroblast proliferation but not influx is responsible for synovial hyperplasia in a murine model of rheumatoid arthritis ( 論文内容の要旨 ) < 要旨
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第 6 回シグナル伝達と細胞増殖 様々なシグナル伝達経路の復習 第 5 & 21 章 ホメオスタシス ( 恒常性 :Homeostasis) 外部環境 : 温度 圧力 浸透圧等の変化 細菌や毒物との接触 内部環境 生物が受ける外部環境の変動 ストレス 相互作用 短期作用長期作用 神経系 緊急対応的作用 ホメオスタシス 生体防御作用 相互作用 ストレス ( 自律 ) 神経系がまず反応内分泌系が短期的
More information法医学問題「想定問答」(記者会見後:平成15年 月 日)
平成 28 年 5 月 26 日 肺がんに対する新たな分子標的治療を発見! 本研究成果のポイント 肺がんのうち 5% 程度を占める KRAS( 1) 遺伝子変異肺がんは, 上皮間葉移行 ( 2) 状態により上皮系と間葉系の 2 種類に分類される KRAS 遺伝子変異を有する肺がんに対し現在臨床試験中の MEK 阻害薬は, 投与後に細胞表面受容体を活性化することにより効果が減弱され, 活性化される細胞表面受容体は上皮間葉移行状態により異なる
More information[ 別紙 1] 論文の内容の要旨 論文題目 NK 細胞受容体 NKG2 の発現解析および KIR (Killer cell Immunoglobulin-like receptor) の遺伝的多型解析より導き出せる 脱落膜 NK 細胞による母児免疫寛容機構の考察 指導教官 武谷雄二教授 東京大学大学
[ 別紙 1] 論文の内容の要旨 論文題目 NK 細胞受容体 NKG2 の発現解析および KIR (Killer cell Immunoglobulin-like receptor) の遺伝的多型解析より導き出せる 脱落膜 NK 細胞による母児免疫寛容機構の考察 指導教官 武谷雄二教授 東京大学大学院医学系研究科 平成 15 年 4 月入学 医学博士課程 生殖 発達 加齢医学専攻 久須美真紀 産科領域には
More informationるが AML 細胞における Notch シグナルの正確な役割はまだわかっていない mtor シグナル伝達系も白血病細胞の増殖に関与しており Palomero らのグループが Notch と mtor のクロストークについて報告している その報告によると 活性型 Notch が HES1 の発現を誘導
学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 奥橋佑基 論文審査担当者 主査三浦修副査水谷修紀 清水重臣 論文題目 NOTCH knockdown affects the proliferation and mtor signaling of leukemia cells ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > 目的 : sirna を用いた NOTCH1 と NOTCH2 の遺伝子発現の抑制の 白血病細胞の細胞増殖と下流のシグナル伝達系に対する効果を解析した
More information研究の背景 1 細菌 ウイルス 寄生虫などの病原体が人体に侵入し感染すると 血液中を流れている炎症性単球注と呼ばれる免疫細胞が血管壁を通過し 感染局所に集積します ( 図 1) 炎症性単球は そこで病原体を貪食するマクロファ 1 ージ注と呼ばれる細胞に分化して感染から体を守る重要な働きをしています
平成 26 年 8 月 19 日 報道関係者各位 国立大学法人筑波大学 Tel:029-853-2039( 広報室 ) 科学技術振興機構 ( J S T ) Tel:03-5214-8404( 広報課 ) 貪食細胞が細菌感染を感知する仕組みを解明 研究成果のポイント 1. 病原体を貪食する免疫細胞が細菌感染を感知する重要な分子を発見しました 2. この免疫分子の介在により貪食細胞が感染局所に集積するメカニズムの一端を解明しました
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学籍番号名前 * 穴埋め問題を除き 解答には図を用いてよい 問題 1 免疫は非自己を認識し これを排除するが 自己の細胞に対しては原則反応しない T 細胞の 末梢性寛容 の仕組みを簡単に説明せよ (10 点 ) 講義では 大きく三つに分け 1( 微生物感染などがない場合 また抗原提示細胞以外で自己抗原が提示されていても )CD80/86 などの副刺激分子の発現が生じないため この自己抗原を認識した
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020315 科学委員会 非臨床試験の活用に関する専門部会 ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構会議室 資料 1 2 がん免疫療法モデルの概要 川 博嘉 1 がん免疫療法モデルの概要 1. TGN1412 第 Ⅰ 相試験事件 2. がん免疫療法での動物モデルの有用性がんワクチン抗 CTLA-4 抗体抗 PD-1 抗体 2 TGN1412 第 Ⅰ 相試験事件 2006 年 3 月 13 日英国でヒトで全く初めての物質が使用された第
More information( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 大道正英 髙橋優子 副査副査 教授教授 岡 田 仁 克 辻 求 副査 教授 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent trans
( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 大道正英 髙橋優子 副査副査 岡 田 仁 克 辻 求 副査 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent transforming growth factor- binding protein-4 is downregulated in breast
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平成 23 年 2 月 12 日筑波大学 不要な mrna を選択的に分解するしくみを解明 医療応用への新規基盤をめざす < 概要 > 真核生物の遺伝子の発現は DNA のもつ遺伝情報をメッセンジャー RNA(mRNA) に写し取る転写の段階だけでなく 転写の結果つくられた mrna 自体に対しても様々な制御がなされています 例えば mrna を細胞内の特定の場所に引き留めておくことや 正確につくられなかった
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健康文化 最終講義 免疫応答とトリプトファン代謝 長瀬文彦 今春 名古屋大学を定年退職しました 在職中の主な研究を紹介します 1. ニワトリの免疫応答機構 1974 年 名古屋大学医学部細菌学教室の中島泉先生のもとでニワトリの免疫機構の研究を始めた 当時 マウスを中心とする研究において哺乳類のタンパク抗原に対する抗体産生応答や免疫記憶と免疫寛容 ( トレランス ) の誘導は T 細胞とB 細胞の相互作用によって誘導されることが知られていた
More information70,71 図 2.32, 図 2.33, 図 2.34 C3b,Bb C3bBb 70,71 図 2.32, 図 2.33, 図 2.34 C3b2,Bb C3b2Bb 72 7 行目 C3 転換酵素 (C4b2b) C3 転換酵素 (C4b2a) 91 図 2.50 キャプション 12 行目 リ
正誤表 免疫生物学( 原書第 7 版第 1 刷 ) 下記の箇所に誤りがございました 謹んでお詫びし訂正いたします 頁該当箇所誤正 5 下から 12 13 行目その成熟型である単球 monocyte は, 血液中を循環し 単球 monocyte の成熟型である. 単球は, 血液中を循環し 14 図 1.11 最下段図図内 エフェクター細胞クローンからの活性化特異的リンパ球 の増殖と分化 エフェクター細胞クローン形成のための活性化特異的リ
More information抑制することが知られている 今回はヒト子宮内膜におけるコレステロール硫酸のプロテ アーゼ活性に対する効果を検討することとした コレステロール硫酸の着床期特異的な発現の機序を解明するために 合成酵素であるコ レステロール硫酸基転移酵素 (SULT2B1b) に着目した ヒト子宮内膜は排卵後 脱落膜 化
論文の内容の要旨 論文題目 着床期ヒト子宮内膜におけるコレステロール硫酸の発現調節機序及び機能の解析 指導教員武谷雄二教授 東京大学大学院医学系研究科 平成 15 年 4 月入学 医学博士課程 生殖 発達 加齢医学専攻 清末美奈子 緒言 着床とは 受精卵が分割し形成された胚盤胞が子宮内膜上皮へ接着 貫通し 子 宮内膜間質を浸潤して絨毛構造を形成するまでの一連の現象をいう 胚盤胞から分化した トロフォブラストが浸潤していく過程で
More information第一章自然免疫活性化物質による T 細胞機能の修飾に関する検討自然免疫は 感染の初期段階において重要な防御機構である 自然免疫を担当する細胞は パターン認識受容体 (Pattern Recognition Receptors:PRRs) を介して PAMPs の特異的な構造を検知する 機能性食品は
さとう わたる 氏名 ( 本籍 ) 佐藤亘 ( 静岡県 ) 学位の種類 博士 ( 薬学 ) 学位記番号 学位授与の日付 学位授与の要件 博第 270 号 平成 28 年 3 月 18 日 学位規則第 4 条第 1 項該当 学位論文題目 自然免疫活性化物質による T 細胞ならびに NK 細胞機能の調節作用に関する研究 論文審査委員 ( 主査 ) 教授大野尚仁 教授新槇幸彦 教授平野俊彦 論文内容の要旨
More information考えられている 一部の痒疹反応は, 長時間持続する蕁麻疹様の反応から始まり, 持続性の丘疹や結節を形成するに至る マウスでは IgE 存在下に抗原を投与すると, 即時型アレルギー反応, 遅発型アレルギー反応に引き続いて, 好塩基球依存性の第 3 相反応 (IgE-CAI: IgE-dependent
学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 端本宇志 論文審査担当者 主査烏山一 副査三浦修 森尾友宏 論文題目 Protective Role of STAT6 in Basophil-Dependent Prurigo-like Allergic Skin Inflammation ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > 痒疹とは激しい瘙痒を伴った丘疹や結節を主症状とする頻度の高い皮膚疾患であり, 糖尿病や慢性腎不全,
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解禁日時 :2019 年 2 月 4 日 ( 月 ) 午後 7 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2019 年 2 月 1 日 国立大学法人東京医科歯科大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 IL13Rα2 が血管新生を介して悪性黒色腫 ( メラノーマ ) を進展させるしくみを解明 難治がんである悪性黒色腫の新規分子標的治療法の開発に期待 ポイント 難治がんの一つである悪性黒色腫
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様式 C-19 科学研究費補助金研究成果報告書 平成 23 年 3 月 28 日現在 機関番号 :3714 研究種目 : 若手研究 研究期間 :28~21 課題番号 :279342 研究課題名 ( 和文 )Toll-like receptor 1 のリガンド探索および機能解析研究課題名 ( 英文 )Functional analysis of Toll-like receptor 1 研究代表者清水隆
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東京医科歯科大学難治疾患研究所市民講座第 5 回知っておきたいゲノムと免疫システムの話 私たちの体を守る免疫システム その良い面と悪い面 小内伸幸 東京医科歯科大学難治疾患研究所生体防御学分野 免疫って何? 免疫は何をしているのでしょうか? 健康なときには免疫が何をしているのかなんて気にしませんよね? では もし免疫がなかったらどうなるんでしょうか? 免疫不全症 というむずかしい名前の病気があります
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資料 - 生電 6-3 免疫細胞及び神経膠細胞を対象としたマイクロ波照射影響に関する実験評価 京都大学首都大学東京 宮越順二 成田英二郎 櫻井智徳多氣昌生 鈴木敏久 日 : 平成 23 年 7 月 22 日 ( 金 ) 場所 : 総務省第 1 特別会議室 研究目的 1. 電波ばく露による免疫細胞への影響に関する研究 我々の体には 恒常性を保つために 生体内に侵入した異物を生体外に排除する 免疫と呼ばれる防御システムが存在する
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論文の内容の要旨 論文題目 : ヒト胎盤における MHC 様免疫誘導分子 CD1d の発現様式に関する研究指導教員 : 武谷雄二教授東京大学大学院医学系研究科平成 17 年 4 月進学医学博士課程生殖発達加齢医学専攻柗本順子 産科領域において 習慣流産 子宮内胎児発育不全 妊娠高血圧症候群などが大きな問題となっている それらの原因として 胎盤を構成している trohpblast のうち EVT (
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Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 6459 8. その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May. 2017 EGFR 遺伝子変異検査 ( 院内測定 ) c-erbb/egfr [tissues] 基本情報 8C051 c-erbb/egfr JLAC10 診療報酬 分析物 識別材料測定法
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( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 朝日通雄 恒遠啓示 副査副査 瀧内比呂也谷川允彦 副査 勝岡洋治 主論文題名 Topotecan as a molecular targeting agent which blocks the Akt and VEGF cascade in platinum-resistant ovarian cancers ( 白金製剤耐性卵巣癌における
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平成 29 年 3 月 1 日 汎発性膿疱性乾癬のうちインターロイキン 36 受容体拮抗因子欠損症の病態の解明と治療法の開発について 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長 髙橋雅英 ) 皮膚科学の秋山真志 ( あきやままさし ) 教授 柴田章貴 ( しばたあきたか ) 客員研究者 ( 岐阜県立多治見病院皮膚科医長 ) 藤田保健衛生大学病院皮膚科の杉浦一充 ( すぎうらかずみつ 前名古屋大学大学院医学系研究科准教授
More information( 続紙 1 ) 京都大学 博士 ( 薬学 ) 氏名 大西正俊 論文題目 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 脳内出血は 高血圧などの原因により脳血管が破綻し 脳実質へ出血した病態をいう 漏出する血液中の種々の因子の中でも 血液凝固に関
Title 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 大西, 正俊 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2010-03-23 URL http://hdl.handle.net/2433/120523 Right Type Thesis or Dissertation
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平成 25 年 12 月 13 日 生物時計の安定性の秘密を解明 概要 名古屋大学理学研究科の北山陽子助教 近藤孝男特任教授らの研究グループは 光合 成をおこなうシアノバクテリアの生物時計機構を解析し 時計タンパク質 KaiC が 安定な 24 時 間周期のリズムを形成する分子機構を明らかにしました 生物は, 生物時計 ( 概日時計 ) を利用して様々な生理現象を 時間的に コントロールし 効 率的に生活しています
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免疫タンパク質の不安定さが 自己免疫疾患のかかりやすさに関係 - 定説とは異なる発症機序の可能性 - 1. 発表者 : 宮寺浩子 ( 東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻人類遺伝学分野助教 ( 研究当時 )) ( 現国立国際医療研究センター肝炎 免疫研究センター上級研究員 ) 徳永勝士 ( 東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻人類遺伝学分野教授 ) 大橋順 ( 筑波大学医学医療系准教授 (
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STAP 現象の検証の実施について 実験総括責任者 : 独立行政法人理化学研究所発生 再生科学総合研究センター特別顧問 ( 相澤研究ユニット研究ユニットリーダー兼務 ) 相澤慎一 研究実施責任者 : 独立行政法人理化学研究所発生 再生科学総合研究センター多能性幹細胞研究プロジェクトプロジェクトリーダー丹羽仁史 2014 年 4 月 7 日 独立行政法人理化学研究所 1 検証実験の目的 STAP 現象が存在するか否かを一から検証する
More information遺伝子の近傍に別の遺伝子の発現制御領域 ( エンハンサーなど ) が移動してくることによって その遺伝子の発現様式を変化させるものです ( 図 2) 融合タンパク質は比較的容易に検出できるので 前者のような二つの遺伝子組み換えの例はこれまで数多く発見されてきたのに対して 後者の場合は 広範囲のゲノム
2014 年 4 月 4 日 東北大学大学院医学系研究科 染色体転座 逆位による白血病の発症機構を解明 染色体異常に起因する疾病の病因解明に向けた新たな解析手法の確立 東北大学大学院医学系研究科の鈴木未来子講師 ( ラジオアイソトープセンター ) 山㟢博未博士 ( 医化学分野 ) 清水律子教授 ( 分子血液学分野 ) 山本雅之教授 ( 医化学分野 東北メディカル メガバンク機構機構長 ) らは 3
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インフルエンザウイルス感染によって起こる炎症反応のメカニズムを解明 1. 発表者 : 一戸猛志東京大学医科学研究所附属感染症国際研究センター感染制御系ウイルス学分野准教授 2. 発表のポイント : ウイルス感染によって起こる炎症反応の分子メカニズムを明らかにした注 炎症反応にはミトコンドリア外膜の mitofusin 2(Mfn2) 1 タンパク質が必要であった ウイルス感染後の過剰な炎症反応を抑えるような治療薬の開発
More information研究の背景 ヒトは他の動物に比べて脳が発達していることが特徴であり, 脳の発達のおかげでヒトは特有の能力の獲得が可能になったと考えられています この脳の発達に大きく関わりがあると考えられているのが, 本研究で扱っている大脳皮質の表面に存在するシワ = 脳回 です 大脳皮質は脳の中でも高次脳機能に関わ
News Release 各報道機関担当記者殿 平成 29 年 11 月 8 日 脳の表面にシワを作るシグナルを発見 脳の高機能化の理解に手がかり 本研究成果のポイント ヒトの脳の表面に存在するシワ ( 脳回 )( 注 1, 図 1) は高度な脳機能の発達にとても重要だと考えられていますが, 医学研究で用いられているマウスの脳には脳回がないため, 脳回に関する研究は困難でした 本研究では, 解析が困難だった脳回が作られる仕組みを,
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第 1 回遺伝子治療等臨床研究に関する指針の見直しに関する専門委員会 平成 29 年 4 月 12 日 ( 水 ) 資料 6-1 ゲノム編集技術の概要と問題点 筑波大学生命科学動物資源センター筑波大学医学医療系解剖学発生学研究室 WPI-IIIS 筑波大学国際睡眠医科学研究機構筑波大学生命領域学際研究 (TARA) センター 高橋智 ゲノム編集技術の概要と問題点 ゲノム編集とは? なぜゲノム編集は遺伝子改変に有効?
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医学部医学科 2 年免疫学講義 10/27/2016 第 9 章 -1: 体液性免疫応答 久留米大学医学部免疫学准教授 溝口恵美子 体液性免疫 B 細胞が分化した形質細胞によって産生される抗体による免疫反応で主に次の 3 つの作用からなる 1) 中和作用 : neutralization: 抗体による細菌接着の阻害 2) オプソニン化 : 細菌が抗体 補体によって貪食されやすくなる 3) 古典経路による補体系の活性化
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解禁時間 ( テレビ ラジオ WEB): 平成 20 年 9 月 9 日 ( 火 ) 午前 6 時 ( 新聞 ) : 平成 20 年 9 月 9 日 ( 火 ) 付朝刊 平成 20 年 9 月 2 日 報道機関各位 仙台市青葉区星陵町 4-1 東北大学加齢医学研究所研究推進委員会電話 022-717-8442 ( 庶務係 ) 東京都千代田区四番町 5 番地 3 科学技術振興機構 (JST) 電話 03-5214-8404(
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免疫学 1 第 6 回 / 全 18 回日時 : 10/23( 火 ) 2 講目授業課題 : 自然免疫と適応免疫の関連 2 学習内容 : 抗原提示細胞, 免疫シナプス担当教員 : 鈴木健史主な項目 : 抗原提示細胞 ( 樹状細胞, マクロファージ,B 細胞 ) と抗原提示抗原提示経路 ( 外因性抗原, 内因性抗原 ), クロスプレゼンテーション, 免疫シナプス目的 : 各種抗原提示細胞の特徴と, 抗原提示経路を学ぶ.
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運動が自閉症様行動とシナプス変性を改善する 1. 発表者 : 小山隆太 ( 東京大学大学院薬学系研究科薬学専攻准教授 ) 安藤めぐみ ( 東京大学大学院薬学系研究科薬科学専攻博士課程 2 年生 ) 柴田和輝 ( 東京大学大学院薬学系研究科薬科学専攻研究当時 : 博士課程 3 年生 ) 岡本和樹 ( 東京大学大学院薬学系研究科薬科学専攻研究当時 : 博士課程 3 年生 ) 小野寺純也 ( 東京大学大学院薬学系研究科薬科学専攻博士課程
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第 20 回 サイトカイン 1. サイトカインとは 2014 年 11 月 12 日 附属生命医学研究所 生体情報部門 (1015 号室 ) 松田達志 ( 内線 2431) http://www3.kmu.ac.jp/bioinfo/ クラスI IL-2~7, IL-9, IL-11, IL-12, IL-13, IL-15, Epo, GM-CSF etc. クラスII IFN-α, IFN-β,
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[PRESS RELEASE] 2011 年 4 月 26 日東京大学医学部附属病院 経口糖尿病薬の副作用による浮腫発症のメカニズムを同定 経口糖尿病薬として知られるチアゾリジン誘導体は 細胞核内の受容体であるペルオキシソーム増殖因子活性化受容体ガンマ (PPAR) に結合し 代謝に関連する遺伝子の転写を調節してインスリン作用を増強させます この働きによってインスリン抵抗性が改善し血糖値も下がるため
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順天堂大学 医療 健康 No. 1 ごく少量のアレルゲンによるアレルギー性気道炎症の発症機序を解明 ~ 皮膚感作と吸入抗原の酵素活性が気道炎症の原因となる ~ 概要順天堂大学大学院医学研究科 アトピー疾患研究センターの高井敏朗准教授らの研究グループは アレルギーを引き起こすダニや花粉の抗原に含有されるプロテアーゼ活性 ( タンパク質分解酵素活性 ) が抗原感作 *1 成立後の気道炎症の発症に重要な役割を果たすことを明らかにしました
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60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 10 月 22 日 独立行政法人理化学研究所 ヒト白血病の再発は ゆっくり分裂する白血病幹細胞が原因 - 抗がん剤に抵抗性を示す白血病の新しい治療戦略にむけた第一歩 - 身体に侵入した異物を排除し 病気の見張り役をつとめる血液中の白血球が 異常増殖してがん化する白血病は 治療が難しく不治の病というイメージが定着しています 白血病細胞は血液中で自在に移動できるため
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新しく生まれた嗅細胞の生死は特定の時期に匂い入力を受けるかどうかで決まる - 匂い刺激で嗅覚障害の改善が期待 - 1. 発表者東京大学大学院医学系研究科教授 医学部附属病院耳鼻咽喉科 聴覚音声外科教授 科長山岨達也 ( やまそばたつや ) 東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科 聴覚音声外科助教菊田周 ( きくたしゅう ) 2. 発表のポイント 匂いを感知する鼻の嗅細胞において 新しく生まれた嗅細胞は匂いの入力がないと
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上原記念生命科学財団研究報告集, 25 (2011) 114. 抗体産生における核内 IκB 分子,IκBNS の役割とその作用機序の解明 藤間真紀 Key words:nf-κb,b 細胞, 抗体産生 * 新潟大学大学院自然科学研究科生命食糧科学専攻基礎生命科学教育研究群 緒言転写因子 NF-κB (Nuclear factor κb) は活性化 B 細胞において, 免疫グロブリン κ 軽鎖遺伝子のエンハンサー領域に結合するタンパク質として見出されたが,
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第 19 回 免疫系のシグナル伝達 1. 抗原受容体を介したシグナル伝達 2. T 細胞の活性化と CD28 シグナル 3. B 細胞の活性化シグナル 4. 免疫抑制剤の作用機序 附属生命医学研究所 生体情報部門 (1015 号室 ) 松田達志 ( 内線 2431) http://www3.kmu.ac.jp/bioinfo/ 2014 年 11 月 12 日 免疫系 ( 異物排除のためのシステム
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