8) 抗体について,B A) 抗体は 主に γ 領域に存在する B) 単一のモノクローナル抗体を産生する 9) リンパ節について,C B) リンパ節におけるクラススイッチは二次リンパ濾胞の胚中心で起こる C)HEV( 高内皮性細静脈 ) はリンパ節傍皮質に存在する 10)B 細胞について C) メモ

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1 2010 年度免疫 医動物学本試験解答案 1) 抗原について C) 一般に低分子化合物の方が抗原になりにくい E) 単純に大きければ抗原になるわけではなく 分解され 抗原提示される必要がある 2) 抗原について,C A) ハプテンとは 抗体に結合しうるが単独では抗体産生を誘起しない物質 B) 通常キャリアとなるのはタンパク質である C) 通常は一つのタンパクに複数のエピトープが存在する ハプテンは一つだけ持つ 3) 生来の免疫について,C A) アポトーシス細胞を貪食できるのは マクロファージ C) 好中球は MHC を発現していない 4) 生来の免疫について D) マクロファージは免疫複合体を貪食できる 5)Toll-like receptor について E) リガンドとの結合により細胞内シグナル伝達が発生する 6) 樹状細胞について E) リンパ濾胞に存在する濾胞樹状細胞は 樹状形をしているものの抗原提示能は認められず リンパ濾胞の微小環境の維持等の機能を担っている 7) 抗体について,E A) 胎盤を通過できる抗体は IgG だけである E)IgG の半減期は 約 23 日である

2 8) 抗体について,B A) 抗体は 主に γ 領域に存在する B) 単一のモノクローナル抗体を産生する 9) リンパ節について,C B) リンパ節におけるクラススイッチは二次リンパ濾胞の胚中心で起こる C)HEV( 高内皮性細静脈 ) はリンパ節傍皮質に存在する 10)B 細胞について C) メモリー B 細胞は細胞表面に IgG と IgA を発現している 11) 胸腺について,E A) 遺伝子再構成は起こる E) 胸腺のネガティブセレクションで約 95% の T 細胞がアポトーシスを起こす 12)T 細胞レセプターについて,B A)TCR は抗体に比べると個体での突然変異は少ない B) 抗原との親和性は低い 13)CD4 細胞について D)Th17 細胞は炎症 自己免疫に関与する 免疫制御細胞は Th3 細胞など 14)CD8 細胞について E) 細菌感染症では一般に CD4 細胞の急激な増殖が起こる CD8 細胞は一般にウイルス感染で増殖する 15)HLA について,E D)HLA の発現様式は Co-Dominant( 共優性 ) である E)HLA は個体内での突然変異を起こさない

3 16)HLA について B) 胸腺での T 細胞の分化の過程で自己の HLA に反応する T 細胞は排除される ( 自己免疫寛容 ) 自己免疫疾患の患者には HLA に対する抗体が存在する 17) 抗体療法について B) 抗 CD20 抗体は B 細胞リンパ腫に用いられる 18) 自己免疫について A) 自己抗原に反応する T 細胞が存在する 19) 自己免疫疾患について C) 全身性エリテマトーデスの患者には抗 dsdna 抗体や抗 Sm 抗体などの抗核抗体が見られる 抗リン脂質抗体は抗リン脂質抗体症候群でみられる 17) 抗体療法について B) 抗 CD20 抗体は T 細胞リンパ腫ではなく 全身性エリテマトーデス (SLE) や B 細胞リンパ腫に用いられる 18) 自己免疫について A) 自己免疫疾患では 自己抗原に反応する T 細胞は存在しない 存在する 自己免疫の成因は交差反応 これは抗原提示細胞がウイルスや細菌由来の自己抗原類似抗原を自己抗体反応 T 細胞に抗原提示し 自己抗体が産生されること 19) 自己免疫疾患について C) 全身性エリテマトーデス患者には抗リン脂質抗体が見られることがあるが ほとんど ではない 20) 腸管の免疫について C) 腸管に分泌される抗体のアイソタイプは IgE ではなく IgA である IgA は分泌液中 ( 腸管粘液 尿 涙 唾液 鼻汁など ) に多い二量体 ( ダイマー ) 構造

4 21) 免疫系の遺伝子について C)B 細胞における IgM と IgD の同時発現は遺伝子再構成ではなく RNA スプライシングによる 22)NK 細胞について C) 末梢血での正常値は 1% ではなく 10% 前後 23) 免疫の制御について D)CTLA-4 を介したシグナルは T 細胞活性化を抑制する 24) 細胞間相互作用について E) 濾胞樹状細胞は体細胞突然変異前の B 細胞に抗原を提示するのではなく 突然変異後の B 細胞に抗原を提示する 25) 免疫系の記憶について B) メモリーリンパ球の存在に抗原は必ずしも必要ではない 26) 免疫抑制剤について A) メトトレキサートには DNA 合成抑制 ( メチオニン ピリミジン合成抑制 ) による抗がん剤としての効果とアデノシンによる免疫抑制剤としての効果がある D) 吸入ステロイドは抗アレルギー薬 喘息などに使われる 27) 免疫の増強について,E A) 筋注 HPV 皮内 BCG 経口 ポリオ 皮内 その他 B) アルミニウムがアジュバンドとしてよく使われる E) 子宮がんワクチンは DNA ワクチン 28) 血清の電気泳動で γ 領域に 通常の幅広いバンドと異なり 急峻なピークがみられた,D C) 通常 γ 領域ではわずかなピークしか見られない γ 領域の急激なピークはモノク

5 ローナルな免疫グロブリンを示しており 多発性骨髄腫のときなどに見られる D)IgE I g G 29) 発熱や気道 呼吸器症状後 症状出現前は正常であった血液の CD8 リンパ球の増加が見られ 微生物感染が疑われた D) ナイーブ エフェクター E)CRP は炎症のマーカー 細菌感染では上昇 ウイルス感染では少しの上昇または変化なし 30) 間接リウマチの病態について C) 関節リウマチは DR4 強直性脊椎炎は B 27 との相関がある 31) 免疫学的検査について B)IgG IgE アレルゲンの検出に用いられる 32) サイトカインについて A)IL6 は B 細胞の分化 増殖を誘導する 33) 接着分子について D)TCR は免疫機能自体の活性化に関わるものであり 遊走化にはケモカインレセプターである Th1 や Th2 が関わる事になる 34) ケモカインについて D) ケモカインレセプターは G タンパク共役型であり 7 回膜貫通型の受容体である 35) 補体について D) 補体関連タンパクの遺伝的欠損は 多くの場合は免疫機能低下を引き起こす 36) アナフィラキシーについて B) アナフィラキシーショックは二度目以降の抗原感作時に起こる

6 37) アレルギー反応について A)Ⅰ 型アレルギーは 主に抗原と IgE 肥満細胞や好塩基球の表面受容体 FcR との反応によるものである 38) 感染免疫について,E D) 敗血症性ショックの場合は 主にグラム陰性菌が関与する E) ウイルス感染細胞を攻撃するのは 主に NK 細胞や細胞障害性 T 細胞である 39) 臓器移植について,E A) 主に抗体が関与する E) シクロスポリン A の主な作用は T 細胞の機能抑制である 40) 免疫不全症について C)DiGeorge 症候群は染色体 22p11 領域の欠失により 第 3,4 鰓弓器官の発生障害により 胸腺形成不全 副甲状腺形成不全 先天性心疾患 顔面奇形をきたすものであり 胸腺の形成不全から T 細胞の成熟が阻害される 医動物 1) 宿主について B) 必ずしも必要でない 終宿主と中間宿主との間に介在することにより 終宿主への感染機会を増加させる役割を果たす動物 待機宿主においては寄生虫の有性生殖 ステージの変化は生じない 2) その他の用語について,D C) 人のみに感染 D) ヒプノゾイドは休眠体 3) 生殖について A) 回虫は雌雄別体 雌雄同体なのは住血吸虫と条虫

7 4) マラリアについて E) 一ヶ月以内 5) 原虫の治療について A) クロロキン耐性はよく見られる 6) 赤痢アメーバについて D) 赤痢アメーバの症状として肝膿瘍がよく見られる 7) トキソプラズマについて,C B) 不顕性感染は見られるがそこまで多くはない C) シストでは活動は不活発 8) 回虫症について C) 受精卵は外界で分裂 発育 9) アニサキスについて A) 通常 生食後数日して胃の激痛がある 4~8 時間 B) 腸に症状がみられることがある C) サバだけでなく アジにも感染していることがある D) 幼虫移行症である E) 内視鏡下にて胃生検かん子でアニサキスを摘出する 10) ウエステルマン肺吸虫症について A) 診断には 皮内反応が有用である B) 待機宿主はイノシシである C) 第一中間宿主はカワニナである D) 第二中間宿主はブタやウシである サワガニやモズクガニ E) 症状として血痰がみられることがある

8 11) 日本海裂条虫について,C A) 一匹に数百の頭節がある ない B) マスで感染する C) 口器から栄養をとる 体表から D) 感染者の便には虫体片節をみることがある E) 治療法として 十二指腸ゾンデによるガストログラフィンの注入が行われる 12) 便の検査について A) 回虫卵の検査では 通常集卵法は必要ない B) 回虫卵では 受精卵と不受精卵がみられる みられない 回虫には雄雌がある C) 糞線虫症では R 型幼虫がみられる D) 鞭中卵は岐阜堤灯様である E) ウエステルマン肺吸虫は鞭中卵に比べて小さい 13) ダニについて A) 頭胸と腹は分かれている 分かれていない B) ヒゼンダニは疥癬をおこす C) ヤケヒョウダニはアレルギーをおこす D) マダニはライム病をおこす E) ツツガムシはダニ類である 14) 画像診断について A) 赤痢アメーバでは CT にて肝臓の陰影欠損がみられる B) 先天性トキソプラズマ症では網膜の石灰化が特徴である 網脈絡膜炎がみられる C) 肺吸虫症では肺の銭型陰影がみられる D) 肝吸虫では肝内胆管の拡張を認めることがある E) エキノコッカス症では肝臓にしばしば石灰化像がみられる 15) ぜん虫の感染について A) 旋毛虫 熊肉の生食 B) 広東住血線虫 中間宿主はアフリカマイマイである C) 鞭虫 土壌内で成熟卵になる D) 旋尾線虫 ホタルイカの生食 E) 肝蛭 径皮感染 メタセルカリアの経口感染

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