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1 特集 集合住宅のフリープラン化と音環境 SI 住宅の遮音性能実測例 SI 住宅の遮音性能実測例 - 逆スラブ PCa 工法を用いた中層住宅 - A Measurement of Air-borne and Impact Sound in Mid Rise Sustainable Open Housing by The Frame Precast Concrete and Reversed Slab Method. 小西 雅 (Tadashi Konishi) 山﨑芳男 (Yoshio Yamasaki) 早稲田大学 (Waseda University) 従来の工法梁逆スラブ工法逆梁 1. まえがき集合住宅の生活者にとって, 住戸内プラン ( 間取り ) は価格 立地 広さに次ぐ関心事であろう. 特に日本の住居生活者は欧米人に比べて, 間取りに対する要望が多様かつ強固と言われている 1). 集合住宅のフリープラン化は, こうした要望に最も応える姿といえる. SI 住宅もフリープランを実現するための住宅形式と捉えられがちであるが,SI 住宅においてフリープラン化は要素のひとつであり, 手段に過ぎない.SI 住宅の志向は, 長期にわたり優良な社会資産となりうる都市住宅である. 住居生活者の要望に応えるだけではなく, 今日の日本で集合住宅が抱える深刻な問題 維持管理 建て替えに関する問題や, 短期の建設 ~ 解体サイクルが環境に多大の負荷を与えエネルギーを消費する問題 の解消へ寄与することが,SI 住宅に期待されている. したがって SI 住宅は, 何よりも長期耐用性に重きを置いた住宅形式と位置付けできる. 本稿では, この SI 住宅を実現する工法として逆スラブ工法とプレキャスト 鉄筋コンクリート工法を用いた集合住宅を例に取り上げ, 床衝撃音遮断性能と隣戸間 上下戸間空気伝搬音遮断性能の測定結果を紹介する. 2.RPC 逆スラブ工法逆スラブ工法は, 従来のラーメン ( 柱 梁架構 ) 工法とは逆に梁底部へ床スラブを設けた建築工法である. 逆スラブ工法では, 二重床の大きな床下空間を利用した, 住戸個別性 住戸内自由性の高い内部空間 ( インフィル ) が実現可能である. 従来の工法では設備排水たて管が上下の住戸専有部を貫通する様に設置されているので, 各住戸の水廻り位置が限定される. それに対し逆スラブ工法では, 床下空間を利用して設備排水 図 1 従来工法と逆スラブ工法の比較を共用部に排出できるので, 住戸内の水廻りを含めた自由な間取りが可能になる ( 図 1). また住戸内に梁形が出ず外壁には天井面まで開口部がとれ, 明るく広々とした空間を構成できる. 加えて, 床下空間を利用した収納スペースの拡大や床段差の解消, バルコニーの緑化など多様な要望に応えられる.SI 住宅として考えた場合, 建物の専有 専用部分と共用部分とが物理的 空間的に交錯している従来工法に比べ, 逆スラブ工法はこれらの区分を明確にし易く, 住戸単位の維持管理や改修も容易と言える. そして逆スラブ工法による建物の柱 梁 床などの主要構造躯体にプレキャスト 鉄筋コンクリート (PCa) を用いたのが, ラーメン プレキャスト 鉄筋コンクリート (RPC) 逆スラブ工法である. 一般に工場生産される PCa は, 建設現場で打設される鉄筋コンクリート (RC) よりも高品質 高耐久であり, 型枠等廃材も少なく,SI 住宅の構造躯体 ( スケルトン ) として適した部材である. スケルトンは床や壁が無い構造ならば, 上下および隣方向へ可変性を持つ柔軟な住戸範囲 ( 専有部 ) とすることができる. しかし現在から近未来の段階では, 住戸範囲の可変性よりも独立性が重要視されるであろうとの判断から, 逆梁と一体化した床スラブおよび耐震壁となる戸境壁 妻側外壁をもつスケルトンを基本構造とした. 逆に妻部以外の外壁 ( 非構造壁 ) は共用部分のインフィル ( 共用インフィル 2) とも呼ぶ ) と同様の扱いにし, 建物によって PCa 板や ALC 板, 押出成型中空セメント板等を使い分けた. また当然な 26 No.144/Der.8 音響技術

2 がら電気配線 コンセント等の設備は, 躯体に埋め込まない構造とした. 基本構造図を図 2 に示す. 次章 6) 等を参考に性能を予測し仕様を定めた. 特に留意した部分を以下に記す. で紹介する実測建物は 3 階建てであるが, 構造計画上 は5 階建て, 住戸間口 6, mm, 奥行 15, mm を上限としている PCa 部材接合部従来,PCa 工法は RC 工法に比べて遮音性能が低い PCa 柱 PCa 耐震壁非構造外壁 PCa 梁床 非構造外壁 ハーフ PCa 床 PS 非構造外壁 PCa 梁床 PCa 逆梁 とされてきた. 例えば 建物の遮音設計資料 には, PCa 部材接合部が遮音性能上の弱点になるとして, その点を見込んだ予測手順が記載されている. しかしこれまでの実測例 7) や筆者らの検討結果 8) から, 部材接合部のディテールに工夫を加え施工管理を綿密に行うことで RC 工法と同等の性能にすることは可能と判断し,RC 工法と同様の手順で予測 仕様決定を行った. PCa 部材接合部のディテールの一例として間口方向断面図を図 3 に示す. 戸境壁と梁との接合を隙間無く行うために, 逆梁上面に溝をつくり戸境壁下端を埋め 図 2 RPC 逆スラブ工法構造概念図 3. 実施建物での測定調査 3.1 建物概要測定調査を行った二つの建物の概要を表 1 に示す. 建物 A は一括借り上げ方式の社員住宅として使用されることもあって, 全住戸同一仕様となっている. 借り上げ契約の更新時期 ( 年程度 ) にあわせたイン 込む形状としている. PCa 戸境壁 PCa 逆梁 床スラブ現場打コンクリート部 埋戻コンクリート 接合敷モルタル フィルの更新を念頭においている. 建物 B はあらかじめ用意してある標準仕様から, 購入予定者の希望に 床スラブPCa 部図 3 PCa 部材接合部改良断面例 添ってインフィルを変更する方式の分譲住宅である. なお,SI 住宅の志向を最も生かした供給方式としてスケルトン型定期借地権住宅 ( つくば ) 方式が知られているが, この方式の実施例については建築設計概要 3) 4) 測定結果既報を参照されたい 戸境床戸境床のインフィル ( 床下地材 ) は二重床構造が基本となる. 遮音性能上は梁上や梁際のみに支持脚をもつ二重床構造が有利であることから, 計画当初は1 重 量 H 型鋼を梁際の大型防振ゴムで支持する案や,2 表 1 調査対象建物の主な諸元 建物 A B 供給形式 賃貸 分譲 階 / 戸数 3 階 /27 戸 3 階 /32 戸 階高 3 mm 33 mm 住戸間口寸法 65mm 6mm 6mm 住戸床スラブ内法面積 m m m 2 住戸床スラブ厚 23 mm 25 mm 27 mm 床下地材 鋼製組床 置床 戸境壁厚 15 mm 1 mm 戸境壁仕上 ビニールクロス直貼 断熱ボード + ビニールクロス直貼 3.2 遮音設計遮音計画にあたっては, 日本建築学会でまとめられた 建物の遮音設計資料 5) や 音響材料の特性と選定 間口方向に逆小梁を設け床下地材の大引や脚を支える案も検討した. 百瀬 坂場らは1 構造の試作実験 9,1) において, 重量 軽量床衝撃音および空気伝搬音の遮断性能が良好な結果を報告している. しかし床のたわみを必要程度まで抑えつつ梁間に大引材を渡そうとすると, 大引材の断面高さが大きくなり床下配管の取り回しに不自由する. 小梁を設ける2 案は配管取り回しとともに, 住戸内間取り ( プラン ) も制限される問題がある. 最終的には SI 住宅の志向に立ち返って, 住戸内の自由性や更新性 柔軟性を最大限生かせるよう, 小梁や段差の無い大面積の床スラブ ( 増し打ち型トラス筋 architectual acoustics and noise control 27

3 付プレキャスト コンクリート合成床版 ; ハーフ PCa) を採用した. 重量床衝撃音には, 床スラブをできる限り厚く ( 建物 A が 23 mm, 建物 B が 25~ 27 mm) することで備えた. 床部位に新しい工法を重ねることで不確定要素が増えるのを避ける意味もあって, 中空スラブは採用しなかった 11). ただし, フルプレキャストにしなかったのは, 主に現場施工時の吊り揚げ重量削減のためであり, 環境振動や床衝撃音に対する性能に不安があったからではない. 二重床を構成する床下地材については, 経済性や施工性 自由な間取りへの対応性等を比較すると, ただひとつの工法に確定することが困難だったので, 建物によって異なる工法を使い分けた. 建物 A では, 軽量角形鋼製の大引材を 9~15 mm 間隔の防振ゴム 付き鋼製脚で支持し, その大引材間に軽量 U 形鋼製の根太材を架ける組床工法とした. 根太材や支持脚は, 後からの追加 移動が比較的簡単に可能である. 建物 B では, 乾式二重床 ( 置床 ) の一種で, 防振ゴム付き鋼製支持脚をパーティクルボードブロックを介して下地板に付ける工法を採用した. 天井は木製下地組みに石膏ボードを貼った二重構造で, 中空部に電気配線が通っている. 住戸部間口方向の床 天井断面例を図 4~5 に示す. 隣戸間音圧レベル差測定箇所床衝撃音レベル測定箇所上下戸間音圧レベル差測定箇所 37 PCa 戸境壁 85 緩衝材裏打木質フローリング ( 厚 14) パーティクルボード ( 厚 ) 緩衝ゴムシート ( 厚 4) 鋼製根太 28,@3 畳 ( 厚 55) PCa 逆梁 65 防振ゴム 鋼製大引 9 5,@ 図 6 建物 A 測定住戸平面図 防振ゴム付際支持脚 ハーフ PCa 床スラブ 隣戸間音圧レベル差測定箇所 7 野縁受 3 25,@91 野縁 3 25,@33 石膏ボード ( 厚 9.5) 図 4 建物 A 床 天井断面例 PCa 戸境壁 PCa 逆梁 断熱材裏打石膏ボード 際根太 固定合板ブロック 緩衝材裏打木質フローリング ( 厚 13.5) 捨貼合板 ( 厚 5.5) パーティクルボード ( 厚 ) パーティクルボードブロック 防振ゴム 15 図 5 建物 B 床 天井断面例 畳 ( 厚 55) ハーフ PCa 床スラブ 野縁受 3 25,@91 野縁 3 25,@33 石膏ボード ( 厚 9.5) 図 7 建物 B 測定住戸平面図 ( その1) 隣戸間音圧レベル差測定箇所床衝撃音レベル測定箇所上下戸間音圧レベル差測定箇所 図 8 建物 B 測定住戸平面図 ( その 2) 1 28 No.144/Der.8 音響技術

4 1 実線 : 実測 (3 例 ) 破線 : 予測 1 実線 : 実測 (3 例 ) 破線 : 予測 L- L- L- L- L- L 図 9 躯体素面状態の重量床衝撃音レベル 1 1 実線 : 実測 (3 例 ) 破線 : 予測 実線 : 実測 (3 例 ) 破線 : 予測 L- L- L- L- L- L- 図 1 躯体素面状態の軽量床衝撃音レベル 3.3 測定 評価方法測定方法は日本建築学会でまとめられた 建築物の現場における床衝撃音レベルの測定方法 12) および 建築物の現場における音圧レベル差の測定方法 13) に従った. この測定規格は JIS A 1418: 1995 および JIS A 1417: 1994 にほぼ準拠している. また評価方法として同 建築物の遮音性能基準 14) を用いた. 従来からある測定結果との比較や評価 表示法への適用を行うため, 現行の JIS(A 1417~1419: ) 15) は用いていない. architectual acoustics and noise control 29

5 1 1 破線 : 下地面実線 : 仕上面 ( 各 3 例 ) 破線 : 下地面実線 : 仕上面 ( 各 3 例 ) L- L- L- L- L- L- 図 11 下地 仕上面状態の重量床衝撃音レベル 1 1 破線 : 下地面実線 : 仕上面 ( 各 3 例 ) 破線 : 下地面実線 : 仕上面 ( 各 3 例 ) L- L- L- L- L- L- 図 12 下地 仕上面状態の軽量床衝撃音レベル 床衝撃音レベルは, 界床が躯体素面 下地面 ( 建物 A はパーティクルボード施工完了時, 建物 B は捨貼り合板施工完了時 ) 仕上面の各状態で測定した. 居室部の床仕上げは建物 A,B とも緩衝材を裏打ちした床衝撃音低減型木質フローリングで, 建物 A のフロ ーリングは財団法人日本建築総合試験所の試験結果から, 厚さ 15 mm の RC 床スラブ上に施工された場合に L L -5 の性能をもつと推定された製品, 建物 B のフローリングは同様に L L -45 の性能をもつと推定された製品である. 3 No.144/Der.8 音響技術

6 建物 A の測定住戸平面図を図 6に, 建物 B の測定住戸平面図を図 7~8 に示す 測定結果と評価 床衝撃音躯体素面状態における床衝撃音に関する遮音等級は L H -5~45,L L -7 であった. 床下地面状態では L H - 55~5,L L -5~45, 仕上面状態では L H -55~5,L L - 45~ であった. 躯体素面状態での測定結果を日本建築学会提案の インピーダンス法に基づく床衝撃音レベルの実用的予測法 ( インピーダンス法 ) 16) による予測値 ( 予測条件は通常の RC 造と同等 ) と併せて図 9~1 に, 下地面 仕上面状態での測定結果を図 11~12 に示す. 軽量床衝撃音レベルの躯体素面状態における測定結果は, 予測値とほぼ一致している. 重量床衝撃音レベルの躯体素面状態における測定結果は, 建物 A では予測値より小さい値 ( 最大で 1dB 差 ) を示し, 建物 B では予測値とほぼ一致している. 本例の様に面積が m 2 を超える大面積スラブの場合, 重量床衝撃音レベルは実測値の方がインピーダンス法の予測値よりも小さくなる傾向があるとされ 17), 今回の測定結果も同傾向にある. 今回の測定結果から, 躯体素面状態において逆スラブあるいは PCa 工法を採用したことによる床衝撃音への影響を考えた場合,RPC 逆スラブ工法の遮断性能は従来工法と比べて遜色ないと判断できる. 床下地面状態の重量床衝撃音性能については, 筆者 18) らの現場実測例等を参考にして, 躯体素面状態より遮音等級が1ランク程度悪くなる性能を見込んでいた. 測定結果では従来の乾式二重床工法同様,25 Hz 帯域以下の低周波数帯域で躯体素面状態より大きい結果となっている. 床下空間が大きいので 63 Hz 以下の周波数帯域で床衝撃音レベルが極端に大きくなる懸念も計画時にはあったが, 今回の測定では躯体素面状態に比べ 5 db 程度のレベルの増大で収まった. 下地面状態での軽量床衝撃音遮断性能は比較的良い値を示している. ただ, 建物 B では,25 Hz 帯域のレベルが建物 A よりやや大きい. これは床下地材の際根太などの影響ではないかと推測される. 建物 A B とも住戸内の間仕切りは床下地材上に施工する工法 ( 床先行工法 ) を用いた. 建物 A では間仕切壁直下の床下地に, 支持脚を増やす対策だけを行 った. 建物 B でも同様の処理を予定していたが, 床たわみなどに対する懸念から, 壁際と合わせて根太補強することを分譲不動産会社から求められた. 床衝撃音性能への悪影響が当然予想されたので現場協議の末, 戸境壁際は通常の根太を, 間仕切り壁下は通常より堅いゴム付の支持脚を施工することとした. 仕上面状態では L L - を維持している 空気伝搬音建物 A において隣戸間の室間平均音圧レベル差に関する遮音等級は, 居間 居間間が, 開口部に面していない和室 (1) 和室 (1) 間が D-5 であった ( 図 13(a)). 和室 (1) 和室 (1) 間の測定結果は戸境壁の仕様である厚さ 15 mm の普通コンクリート壁の質量則から予測できる値に近い. 開口部に面した居間 居間間では 2 k~4 khz 帯域の音圧レベル差が小さく, 開口部 ( バルコニー側掃き出し窓 ) を経由した回折音 ( 側路伝搬音 ) の影響があらわれている. 建物 B の隣戸間音圧レベル差の測定箇所は1 例を除いて開口部に面しており, バルコニー対向の開口部に面している和室 和室間が D-5 であった. 開口部に面していない和室 和室間は D- で. 戸境壁の仕様である厚さ 1 mm の普通コンクリート壁の質量則から予測できる値に近い. また建物 B の外廊下および吹き抜けに対向した開口部に面している洋室 洋室間は D-~45 であった ( 図 14). バルコニーにはパーティーションがあるので回折音の影響を緩和したと考えられる. 建物 B のバルコニー対向の開口部に面している和室 和室間では, 開口部に面していない和室 和室間に比べ 5~4 khz の広い帯域で音圧レベル差が小さくなっている. 建物 A の測定結果と比較しても低下している周波数帯域が広く, 特に 1 khz 帯域の音圧レベル差の低下が目立つ. これは開口部を経由する回折音の他, 建物 B の戸境壁両面に貼られている積層板状材料 ( 断熱ボード ; 押出し法発泡ポリスチレン断熱材を裏打ちした石膏ボード ) の影響と考えられる. この構造が遮音欠損傾向にあることを, 筆者らは実験室の測定結果 19) で, 羽染らは現場建物の測定結果 ) から報告している. この断熱ボードは主に結露対策として施工されたもので, 通常は外壁面から奥行き 45~9 mm の範囲で行われる ( 図 15). 建物 B の測定箇所中で戸境壁 architectual acoustics and noise control 31

7 実線 : 開口部無 ( 和室間 ) 破線 : 開口部有 ( 居間間 ) ( 各 2 例 ) D-7 D- D-5 D- 実線 : 開口面無 ( 和室間 ) 破線 : 開口面有 ( 和室間, 2 例 ) D-7 D- D-5 D- 図 13 隣戸間音圧レベル差 ( 開口部に面した部屋と面しない部屋との比較 ) 開口面有 ( 洋室間 ) 実線 : 外廊下対向破線 : 吹抜対向 ( 各 2 例 ) D-7 D- D-5 D- 図 14 隣戸間音圧レベル差 ( 外廊下に対向した部屋と吹き抜けに対向した部屋との比較 ) に断熱ボードが貼られていないのは, 開口部に面していない和室だけである. したがって今回の測定結果から断熱ボードの有無のみを条件とした比較はできない. しかし前記既報から考えて,5~1 khz の音圧レベル差の低下は断熱ボードの影響と推察している. 特 外壁 断熱材 外壁 補強断熱 外壁 45~ 9mm 補強断熱 戸境壁戸境壁戸境壁 (a) 外壁面のみ (b) 通常の補強断熱 (c) 建物 B 図 15 断熱材施工範囲の比較平面図 住戸内間仕切壁 に建物 B では意匠上の理由から ( 部屋壁面に段差ができるのを嫌って ), 部屋の間仕切りに接する部分まで広い面積にわたって施工されているので ( 図 15(c)), 影響が顕著になったと考えられる. 上下住戸間の室間平均音圧レベル差は建物 A の居間食堂 居間食堂間 ( バルコニーに対向 ) が, 建物 B の居間 居間間 ( バルコニーに対向 ) が, 洋室 1 洋室 1 間 ( 吹き抜けに対向 ) が D-5 であった. 測定結果を図 16 に示す. 周波数特性をみると 1 k~2 khz 帯域で音圧レベル差が低下しており,2 khz 帯域で D 値が決定している. この原因としては, 開口部を経由した回折音の影響が考えられる. 特に洋室 1 は吹き抜けに対向し, 上下住戸を隔てる跳ね出し床スラブが無く, 柱や外壁で囲まれている. 従って反射音が迂回しやすい条件になっており, バルコニーに対向する居間 - 居間間より側路 32 No.144/Der.8 音響技術

8 バルコニー対向 ( 居間食堂間, 3 例 ) D-7 D- D-5 D- 実線 : バルコニー対向 ( 居間間, 3 例 ) 破線 : 吹抜対向 ( 洋室 1 間, 3 例 ) D-7 D- D-5 D- 図 16 上下戸間音圧レベル差 ( バルコニー, 外廊下, 吹き抜けに対向した部屋の比較 ) 伝搬音の影響が大きくなったものと思われる. 躯体壁 床厚が 15 mm 以上ある本調査例では, 空気伝搬音に対する遮音性能が躯体壁 床厚にほとんど影響されず, 側路伝搬経路に大きく影響されていた. これは文献 7) での報告例と一致する. また積層板状材料を貼った戸境壁では, 意図的に空気層を設けない工法でも遮音欠損の傾向があることが推察された 21). 4. むすび SI( スケルトン インフィル ) 方式を採用した住宅の遮音性能評価と設計の指針を得ることを目的として, 実際の集合住宅の設計 施工を通じて検討を行った. 本稿では,RPC( ラーメン プレキャスト コンクリート ) 逆スラブ工法を採用した SI 住宅の設計過程を述べ,RPC 逆スラブ工法を採用した実施建物で測定した床衝撃音と空気伝搬音の遮断性能を例示した. RPC 逆スラブ工法は類例が少なく各部に新しい試みを行っている工法だが, 本稿で紹介した建物は集合住宅として比較的良い遮音性能を示した. 従来から指摘されている PCa 工法の遮音性能上の弱点についても, それと推測される様な結果はあらわれなかった. 他に長所が多い RPC 逆スラブ工法は SI 住宅の有望なモデルとなりうる工法と思われる. 一方, 二重床施工後では重量床衝撃音遮断性能が低下した結果に見られる様に, インフィルがスケルトン単体の持つ性能へ与える影響も明確にあらわれた. これらは遮音欠損を見込んだ設計仕様により目標性能を満足できた. しかし施工性や経済性を含めて, インフィル部材に問題点が多いことは事実である. 特に切望されるのは, 重量床衝撃音に対する低減量が実測で安定してゼロ以上になる床下地材である. 本例をはじめとする筆者らの経験する限りでは,SI 住宅自体に対する設計 施工実務者の関心はとても高いが, インフィルの影響など定量的性能に関する認識は, 残念ながら概して希薄である. 特に設計者には 環境性能は自分の感性で判断すべき という意識が抜けていないと感じる.SI 住宅では長期の耐久 耐用性を重視しているので, 管理や改修 更新を適切かつ柔軟に行うためには, 客観的な測定値が欠かせない. 個人の経験や直感を優先した性能把握から, 組織立った性能把握へ変わることがいっそう求められるであろう. また改修や更新の際には性能値だけではなく, 性能目標や仕様を決めた経緯も有益な情報になる. 住宅の長期性を実現するには, こうした情報の正確な管理も大切であろう. 今後の SI 住宅の計画や設計に, 本稿が幾らかでも役立つことがあれば幸いである. architectual acoustics and noise control 33

9 謝辞本稿で実施建物の測定資料を使用するにあたり, 東急建設株式会社の方々からご理解とご協力を頂きました. ここに謹んで感謝の意を表します. [ 参考文献 ] 1) 黒沢隆, 集合住宅原論の試み ( 鹿島出版会,1998),p.15. 2) 藤本秀一, 小林秀樹, 佐野勝則, スケルトン インフィルの区分に関する実践的検討 : つくば方式 によるスケルトン住宅の計画その 2, 日本建築学会大会学術講演梗概集 E-2, pp (1996.9). 3) 橋本晴夫, メソードつくば 2 号棟の設計コンセプト, 住宅, Vol.46(2),pp (1997.2). 4) 小西雅, ラーメンプレキャスト逆スラブ構造の集合住宅の床衝撃音遮断性能について, 日本音響学会講演論文集,pp (1997.3). 5) 日本建築学会, 建物の遮音設計資料 ( 技報堂出版,1988). 6) 日本建築学会, 音響材料の特性と選定 ( 日本建築学会,1997). 7) 木田寛治, コンクリート系界壁 界床の遮音特性, 音響技術, Vol.25(2),No.95,pp (1996.6). 8) 小西雅, 尾熊藤榮, 建築物の構造躯体の隙間調査法, 日本騒音制御工学会技術発表会講演論文集,pp (1994.1). 9) 百瀬幸治, 池田正基, 斎藤駿三, 鳥居洋, 高遮音性能工法の開発 ( その 2. 鋼製浮床の施工実験 ), 日本建築学会大会学術講演梗概集 D,pp (1991.9). 1) 坂場晃三, 百瀬幸治, 振動制御による高性能遮音床, 三菱製鋼技報,No.33,pp (1991). 11) 中澤真司, 中空スラブの床衝撃音遮断特性, 音響技術, Vol.36(4),No.1,pp.9-13 (7.12). 12) 日本建築学会, 建築物の遮音性能基準と設計指針 [ 第二版 ] ( 技報堂出版,1997),pp ) 前掲書 12),pp ) 前掲書 12),pp ) 改正経緯を含めた解説例として, 特集 : 建築音響関係改正 JIS( 測定法, 音響材料 ) 4. 現場遮音測定法, 5. 実験室 現場遮音評価法, 音響技術, Vol.29(3), No.111, pp (.9). 16) 前掲書 5),pp.121-1,pp ) 音響技術 編集委員会, 大型スラブの床衝撃音, 音響技術, Vol.25(3),No.95,pp.15- (1996.9). 18) 小西雅, 鳴嶋実, 尾熊藤榮, ハーフ PCa スラブにおける乾式遮音二重床工法の床衝撃音遮断性能, 日本騒音制御工学会技術発表会講演論文集,pp (1992.9). 19) 小西雅, 今井章久, コンクリートに板状材料を積層した壁の遮音性能について, 日本音響学会講演論文集,pp (2.3). ) 羽染武則, 井上諭, 瀬戸山春輝, 折り返し断熱による界壁の遮音欠損と対策事例, 日本音響学会講演論文集,pp (4.9). 21) 漆戸幸雄, 折返し断熱の遮音性能改善方法の検討, 音響技術,Vol.37(2),No.142,pp (8.6). 34 No.144/Der.8 音響技術

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