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とよみまるこ
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1 ソチオリンピックにおける新聞報道の分析 An Analysis of Japanese Newspaper Articles on the Sochi 2014 Winter Olympics 山本清文オリンピックの新聞報道を競技別及び性別に分類し掲載面積より捉えた研究は夏季オリンピックで一部あるのみで冬季オリンピックにおける研究はないそこで本研究はソチオリンピックにおける新聞報道の実態を明らかにしその特徴を捉えることを目的とした 1) 競技別の全記事面積 ( 記事 + 写真 ) の割合はスケート競技が32105cm2 (44%) と1 番大きく次いでスキー競技の30675cm2 (42%) と2つの競技で高い割合を示した 2) 性別の全記事面積の割合は 34100cm2 (46%) と女性記事が高い割合を示した 3) 競技別及び性別における全記事面積は 18995cm2でスキーの男子が最も高い値を示した An Analysis of Japanese Newspaper Articles on the Sochi 2014 Winter Olympics The aim of this study is to clarify the actual situation of the press through the newspaper article size about the sport discipline and sex ratio on the Sochi 2014 Winter Olympics. As a result, the following findings were obtained. 1. In the newspaper article about the Sochi 2014 Winter Olympics, the skating ソチオリンピックにおける新聞報道の分析 115

2 has accounted for 32105cm2 (44%), the skiing has accounted 30675cm2 (42%). 2. When we examined about sex ratio, the female article has accounted for 34100cm2 (46%). 3. The newspaper article which occupied the biggest space was Men s skiing, 18,995cm2. オリンピック競技大会 ( 以下 OG) は世界最大の競技スポーツの祭典である選手のみならず世界的な国と地域の大きな関心事でもある選手たちはこれまでに積み重ねてきた時間の全てをこの一瞬に最高のパフォーマンスを行なうためにトレーニングを行ってきたまたプレーそのものは大衆をひきつけその魅力に大衆性があり二度と同じ内容が行われなく常に新しいものを生み出すことができるこの瞬間の出来事がスポーツの良さや素晴らしさ様々な感動を人々に与えてきた我々はその情報を新聞やテレビ近年ではインターネットにおけるスポーツ報道によりそれを得ているスポーツを扱う新聞記事は明治のなかば以降 1895 年頃から増えてきたとされており近年までにその情報量は増加しているその報道は様々であるが記録結果話題大会やイベントなどの内容選手や関係者の談話裏話や秘話インタビューなどで構成されているまた記事の掲載面積の大きさは期待の高い選手や種目結果などによりその量が決定されると考えられるスポーツ報道の配信で最も歴史が古いのは新聞報道であるそれによりスポーツの広がりやスポーツの大衆化スターやアイドルの輩出に貢献しスポーツの関心を見出していると言っても過言ではないスポーツの情報配信でもっとも注目されるスポーツイベントの一つは OG であるこれまでOGの新聞報道に関する研究は様々なされているがその内容は日 (1) (2)(3) (4) 本選手団に関する新聞報道の動向報道のシステムにおける研究ガバナンスジェンダー (5) (6) 選手の弱さや課題等の研究であるまた冬季オリンピックにおけ (7) る新聞報道の研究は少なく OGにおける招致に関する新聞報道の検討などの研 116

3 (8) 究があるのみである新聞報道の面積と性別等の分析は夏季 OGに一部あるものの冬季 OG における研究はほとんどないのが現状であるそこで本研究はソチ冬季 OG の新聞報道を通し新聞紙面の掲載面積を競技種目性別に全記事面積記事面積写真面積を測定しその特徴や掲載面積の実際を把握することを目的とする 2.1 調査対象大会期間中の (2 月 7 日金の開会式から2 月 25 日火閉会式の翌日までの19 日間 ) の主要 1 紙 ( 日本で1 番の出版部数約 1000 万部以上を誇る読売新聞の日刊 ) を対象に一面およびスポーツ面におけるオリンピック関連記事 ( コラムは除く ) の紙面の面積を測定したその内容は競技及び種目別に全記事面 ( 記事 + 写真 ) 記事全面男性記事女性記事両性記事( 男女混合種目男女総合団体種目 ) 写真全面男性写真女性写真両性写真( 男女混合種目男女総合団体種目 ) の面積をそれぞれ測定し分析した 2.2 分析方法調査項目は冬季 OG7 競技の全記事面記事全面男性記事女性記事両性記事 ( 男女混合種目男女総合団体種目 ) と写真全面男性写真女性写真両性写真 ( 男女混合種目男女総合団体種目 ) に分類しそれぞれの面積を測定した 1 競技内容競技はスキースケートアイスホッケーバイアスロンボブスレーリュージュカーリングの全 7 競技を測定した 2 競技と種目の分類種目の分類はアルペンクロスカントリージャンプノルディックフリースタイルスノーボードの6 種目がスキー競技でありスピードスケートフィギュアスケートショートトラックの3 種目がスケート競技であるそしソチオリンピックにおける新聞報道の分析 117

4 てリュージュとカーリングの2 種目はボブスレー競技である 3 種目の分類スキー競技のフリースタイル種目はモーグルハーフパイプスロープスタイルでスノーボード種目はハーフパイプスロープスタイルパラレル回転大回転スノーボードクロスであるそしてフィギュアスケートはシングルペアアイスダンス団体戦である 2.3 データの処理データの処理は Microsoft 社の excel びクロス集計を行なった 2010 により項目ごとに単純集計およ 3.1 日本選手の参加者数と男女の割合日本選手の参加人数を見てみると全出場選手は113 名で男子は48 名 (42%) で女子が65 名 (58%) であり女子の参加人数のほうが多いことが分かった ( 図 1) 参加選手の男女の割合女性 58% 男性 42% 3.2 日本の出場競技種目と参加選手の参加男女の割合人数今大会では7 競技 98 種目が実施され日本選手の参加は 7 競技 ( スキースケートアイスホッケーバイアスロンボブスレーリュージュカーリング ) で種目はスキー ( アルペン [ 回転 ] クロスカントリー[4 10kmリレースプリントチームスプリントパシュート 10km 30km ] ジャンプ[ ノーマルヒルラージヒルラージヒル団体 ] ノルディック複合ノーマルヒルラージヒルラージヒル団体 ] フリースタイル[ モーグルハーフパイプスロー 118

5 競技種目男子女子男子女子種目選手数選手数出場者数出場者数合計 1. スキー (1) アルペン 2 0 回転 2 (2) クロスカントリー kmリレー 4 スプリント 1 チームスプリント 2 パシュート km km 1 1 (3) ジャンプ 5 3 ノーマルヒルラージヒル 4 ラージヒル団体 4 (4) ノルディック複合 5 ノーマルヒル 4 ラージヒル 4 ラージヒル団体 4 (5) フリースタイル 3 7 モーグルハーフパイプスロープスタイル 1 1 (6) スノーボード 5 3 ハーフパイプスロープスタイル 1 パラレル大回転 1 1 パラレル回転 1 1 スノーボードクロススケート (1) スピードスケート m m m m m パシュート 4 4 (2) フィギュアスケート 5 5 シングルペアアイスダンス団体 (3) ショートトラック m m m m mリレーアイスホッケー団体戦バイアスロン kmスプリント 1 20km個人 1 15kmマススタート 1 7.5kmスプリント kmパシュート km個人 kmリレーボブスレー (1) ボブスレー人乗り 2 4 人乗り 4 (2) スケルトンリュージュ 1 1 人乗り 1 7. カーリング 5 団体戦 5 5 合計 JOC ホームページより筆者が作成ソチオリンピックにおける新聞報道の分析 119

6 プスタイル ] スノーボード[ ハーフパイプスロープスタイルパラレル大回転パラレル回転スノーボードクロス ]) スケート( スピードスケート [500m 1000m 1500m 3000m 5000m パシュート] フィギュアスケート [ シングルペアアイスダンス団体 ] ショートトラック [500m 1000m 1500m 3000m 3000mリレー ]) アイスホッケーバイアスロン(10kmスプリント 20 km個人 15kmマススタート 7.5kmスプリント 10kmパシュート 15km個人 4 6kmリレー ) ボブスレー( ボブスレー [2 人乗り 4 人乗り ] スケルトン) リュージュ (1 人乗り ) カーリングの男女合わせて60 種目の参加であった ( 表 1 ) 3.3 競技別の男女の参加人数と割合男女の参加人数と割合を競技別にみるとスキーは男子 25 名 (64%) で女子 14 名 (36%) の計 39 名であったスケートは男子 15 名 (43%) で女子 20 名 (57%) の計 35 名であったホッケーは男子 0 名 (43%) で女子 21 名 (100%) の計 21 名であったボブスレーは男子 6 名 (86%) で女子 1 名 (14%) の計 7 名であったリュージュは男子 1 名 (100%) で女子 0 名 (0%) の計 1 名であったカーリングは男子 0 名 (0%) で女子 5 名 (100%) 合の計 5 名であったバイアスロンは男子 1 名 (20%) で女子 4 名 (80%) の計 5 名であった男子は 7 競技の中でスキーボブスレーリュージュの3 競技において女子より多い参加人数を示しており女子はスケートアイスホッケーカーリングバイアスロンの4 競技において男子より多い参加人数であることが分かったまた男子はアイスホッケーとカーリングにおいて出場権を獲得できなかったため7 競技中 5 競技の参加であったアイスホッケーとカーリングの競技は団体戦で 2つの競技を合わせると26 人の参加となるため参加人数で表すと大きな差が出る特にホッケーにおいては21 人と1つの競技の中でも参加者数は多いことが分かる ( 表 2) 120

7 選手競技種目男子女子小計 (n) (%) (n) (%) (n) (%) 1. スキー 25 64% 14 36% 39 (100%) 2. スケート 15 43% 20 57% 35 (100%) 3. アイスホッケー % 21 (100%) 4. ボブスレー 6 86% 1 14% 7 (100%) 5. リュージュ 1 100% 0 0% 1 (100%) 6. カーリング % 5 (100%) 7. バイアスロン 1 20% 4 80% 5 (100%) 合計 48 42% 65 58% 113 (100%) -は出場権を獲得できなかった競技種別 3.4 メダル獲得の競技種目の特徴と課題日本代表選手のメダル獲得数は金 1 銀 4 が3の計 8 個で入賞総数は28 となったメダル獲得数入賞数ともに長野や札幌の自国開催を除き国外開催の冬季オリンピックでは過去最多の成績を収めた入賞数も27が最高であったがそれを1つ上回って28の入賞数を獲得したソチOGのメダル獲得数と成績を見てみると優勝はスケートの1 競技のみでフィギュアスケート種目であった 2 位 3 位についてはスキー競技のみであったその中でも従来の伝統種目であるスキー競技のジャンプラージヒル種目の個人で銀団体が銅ノルディク複合ノーマルヒル種目の個人が銀という 3つのメダルの獲得であったその他 4つのメダルは長野オリンピック以降にできた新種目であるフリースタイルハーフパイプが銅スノーボードハーフパイプが銀銅スノーボードパラレル大回転が銀と2 人が銀 2 人が銅とそれぞれメダルを獲得した 8 個のメダルのうち4 個が伝統的種目であり残り 4 個が新種目という特徴が伺えたしかし今回は国外開催の冬季オリンピックでは過去最多の成績を収めたと単に喜んでもいられない現状は種目数が増加しているにもかかわらず8 個のメダルに喜んでいてよい状況であるものかと考えざるを得ない本来伝統的なこれまで好成績を収めてきたスピードスケートに関ソチオリンピックにおける新聞報道の分析 121

8 しては1つのメダルもないスケート種目も選手層が厚い割には結果を残すことができなかった実際オランダの強さには全く歯が立たなかった実情から伝統的種目の強化の必要性と新種目であるが故の今後の強化策が課題になると考えられる ( 表 3) 成績競技種目種目選手名合計優勝スケートフィギュアスケート男子シングル羽生結弦 1 2 位スキージャンプ男子ラージヒル個人葛西紀明 4 スキーノルディク複合ノーマルヒル個人渡部暁斗スキースノーボード男子ハーフパイプ平野歩夢スキースノーボード女子パラレル大回転竹内智香 3 位スキージャンプ男子ラージヒル団体清水礼留飛 3 竹内択伊東大貴葛西紀明スキーフリースタイル女子ハーフパイプ小野塚彩那スキースノーボード男子ハーフパイプ平岡卓 3.5 日程と紙面数新聞紙面数は 19 日間通して 78 面であった一面の掲載が 16 日間ありスポー日程と紙面数月 06 日 02 月 07 日 02 月 08 日 02 月 09 日 02 月 10 日 02 月 11 日 02 月 12 日 02 月 13 日 02 月 14 日 02 月 15 日 02 月 16 日 02 月 17 日 02 月 18 日 02 月 19 日 02 月 20 日 02 月 21 日 02 月 22 日 02 月 23 日 02 月 24 日スポーツ面一面計 122

9 ツ面掲載は 62 面であった 1 日当たりの紙面数は最少 2 面であり最大は 5 面で平均すると 1 日当たり 4.1 面であった最大紙面数が 5 面の日は全体の 7 日間であった ( 図 2) 3.6 競技別の全記事面積と割合図 3は全記事面積に対する割合を競技別に示したものである競技別にスキースケートホッケーバイアスロンボブスレーリュージュカーリングの順に見てみるとスキーが30675cm2 (42%) スケート32105cm2(44%) ホッケー 4713cm2 (6%) バイアスロン 65cm2 (0%) ボブスレー 540cm2 (1%) リュージュ14cm2 (1%) カーリング5077cm2(7%) であった次に記事面積が大きく掲載されている競技を見てみるとスケート32117cm2 (44%) で1 番大きく 2 番目に大きい競技はスキーが30675cm2 (42%) この2つの競技を合わせると約全体の86% であったスケートの面積がやや大きいもののスキーとの差が2% とほぼ同じくらいの面積であり他の競技と比べ大半が2 競技の記事であることがわかったこの結果 2つの競技ともに関心の高い競技種目であるがスキーの種目はアルペンクロスカントリージャンプノルディックフリースタイルスノーボードの6 競技 25 種目一方のスケートではスピードスケートフィギュアスケートショートトラックの3 競技 26 種目と種目数はほぼ同数に近いこの種目数からみてもスキー競技とスケート競技の記事面積がほぼ同じくらいであることが考えられる次にスケートとスキーにはかなり差はあるもののカーリング5077cm2 (7%) とホッケー 4713cm2 (6%) が3 番目と4 番目であったボブスレー 1% バイアスロン 0% ホッケー 6% 競技別記事面積の割合リュージュ 0% カーリング 7% スケート 44% スキー 42% 2 競技とも単一競技という競技別の記事面積の割合ソチオリンピックにおける新聞報道の分析 123

10 ことから考えるとこの面積は決して小さいとは言えないことが分かった ( 図 3) 3.7 競技別男性記事と写真および全男性記事面積 ( 写真 + 記事 ) と割合競技別に男性記事と写真および全男性記事の割合を見てみるとスキーの男性記事面積は13555cm2 (59%) で写真面積は5440cm2 (55%) 全男性記事面積は 18995cm2 (58%) スケートの男性記事面積は8237cm2(36%) で写真面積は3996 cm2 (40%) 全男性記事の面積は12233cm2(37%) ホッケーの男性記事面積は584 cm2 (3%) で写真面積は396cm2 (4%) 全男性記事面積は980cm2(3%) バイアスロンの男性記事面積は36cm2 (0%) で写真面積は0cm2 (0%) 全男性記事面積は全体の36cm2 (0%) ボブスレーの男性記事面積は272cm2(1%) で写真面積は36cm2 (0%) 全男性記事面積は308cm2(1%) リュージュの男性記事面積は14cm2 (0%) で写真面積は0cm2 (0%) 全男性記事面積は14cm2(0%) カーリングの男性記事面積は131cm2 (1%) で写真面積は52cm2 (1%) 全男性記事面積は183cm2 (1%) 全ての競技の男性全記事面積は22829cm2で写真面積は9920cm2 全男性記事の面積は32749cm2であった次に掲載の大きな競技を男性記事男性写真全男性記事の順でみてみるとスキーの男性記事面積は13555cm2 (59%) で写真面積は5440cm2 (55%) 全男性記事の面積は18995cm2 (58%) でスキー競技が約 6 割弱と全ての面積において最も多くの掲載があることが分かった面積と割合の大きいスキーとスケートの両方で男性記事のみをみてみるとスキーとスケートの両方で95% の割合で大きな記事面積を獲得しておりこの2 競技で男性記事の大半を占めていることがわかる次いで男性写真でみてみると男性記事と同様の95% であった男性はこの2 競技の掲載面積がほとんどであることが分かったこの掲載面積をメダルの獲得と成績の結果からみるとメダル獲得はスキーとスケートのみである男性のメダル獲得は6 個でうちスケートは金メダル1 個スキー種目では金メダルはいないものの銀と銅メダルは4 名と1 団体で5 つのメダルを獲得しているこの期待度と結果の両方が記事の掲載面積を大きく 124

11 しているものと考えられる男性写真については 7 競技全てにおいて記事面積の大小にかかわらず掲載はあるがバイアスロンとボブスレーリュージュの3 競技において写真の掲載はなかった ( 表 4) 競技男性記事男性写真男性記事 + 写真 ( cm2 ) (%) ( cm2 ) (%) ( cm2 ) (%) スキー % % % スケート % % % ホッケー 584 3% 396 4% 980 3% バイアスロン 36 0% 0 0% 36 0% ボブスレー 272 1% 36 0% 308 1% リュージュ 14 0% 0 0% 14 0% カーリング 131 1% 52 1% 183 1% 合計 % % % 3.8 競技別女性記事と写真および全女性記事 ( 写真 + 記事 ) の割合競技別に女性記事と写真および全女性記事の割合を見てみるとスキーの女性記事面積は6911cm2 (30%) で写真面積は3852cm2 (34%) 全女性記事面積は 10763cm2 (32%) スケートの女性記事面積は9722cm2(43%) で写真面積 3963cm2 (35%) 全女性記事面積は13685cm2(40%) ホッケーの女性記事面積は2861cm2 (13%) で写真面積は872cm2 (8%) 全女性記事面積は3733cm2(11%) バイアスロンの女性記事面積は0cm2 (0%) で写真面積は29cm2 (0%) 全女性記事面積は全体の29cm2 (0%) ボブスレーの女性記事面積は204cm2(1%) で写真面積は28cm2 (0%) 全女性記事面積は232cm2(1%) リュージュの女性記事面積は0cm2 (0%) で写真面積は0cm2 (0%) 全女性記事面積は0cm2(0%) カーリングの女性記事面積は3102cm2 (14%) で写真面積は2556cm2 (23%) 全女性記事面積は5658cm2 (17%) 全ての競技の女性記事面積は22800cm2で写真面積は11300cm2 全女性記事面積は34100cm2であった次に掲載の大きな競技を女性記事女性写真全女性記事をみてみると女ソチオリンピックにおける新聞報道の分析 125

12 性記事面積は9722cm2 (43%) で写真面積 3963cm2 (35%) 全女性記事の面積は 13685cm2 (40%) と女性記事女性写真全女性記事ともにスケートの掲載面積が1 番大きいことが分かった次いで 2 番目は女性記事面積 6911cm2 (30%) で写真面積は3852cm2 (34%) 全女性記事面積は10763cm2(32%) とすべてにおいてスキーであったこれらの2つの競技を合わせると女性記事の割合は73% 女性写真は69% 全女性記事 72% と3つを平均すると71% であったまた女性記事ではスケートの掲載が最も大きいが女性写真においてはスキーがスケートとほぼ同じ写真面積であったこの女性写真だけスケートの面積がほぼ同じ割合であることはスキー競技の成績によるもの大きいと考えられる女性の競技種目全体でみるとメダルの数は2 個である獲得した競技種目はスキーであるその内訳はフリースタイルハーフパイプの銅メダルとスノーボード大回転の銀メダルで 2 名が獲得しているメダルを獲得してもメダルを獲得していないスケートの記事の方が全てにおいて上回っていることはスキーよりスケート種目の関心が高かったことが考えられるリュージュに関しては女性の参加は行なわれていないのと競技種目の日本における認知度関心度競技もマイナーイメージも拭いきれないと考えられるまた上記 2 競技の掲載面積とはかけ離れているもののカーリングの女性記事面積は3102cm2 (14%) 写真面積 2556cm2 (23%) 全女性記事面積は 5658cm2 (17%) でありホッケーの女性記事面積は2861cm2 (13%) 写真面積 872cm2 (8%) 全女性記事面積では3733cm2(11%) であった両競技ともに団体競技で単一競技であるのに対しスキーは21 種目スケートは15 種目に参加していることからこの2 競技の掲載面積は小さくはないと考えられるまたホッケー女子は初出場でありスマイルジャパンの愛称で応援されカーリングにおいては 2010 年のバンクーバー前よりカーリング娘やクリスタルジャパンの愛称で親しまれている掲載面積からみても関心度が高まりつつある競技であると考えられる ( 表 5) 126

13 競技女性記事女性写真女性記事 + 写真 ( cm2 ) (%) ( cm2 ) (%) ( cm2 ) (%) スキー % % % スケート % % % ホッケー % 872 8% % バイアスロン 0 0% 29 0% 29 0% ボブスレー 204 1% 28 0% 232 1% リュージュ 0 0% 0 0% 0 0% カーリング % % % 合計 % % % 3.9 競技別両性記事と写真の割合競技別に両性記事と写真および全両性記事の割合を見てみるとスキーの両性記事面積は917cm2 (13%) で写真面積は0cm2 (0%) 全女性記事面積は917cm2 (12%) スケートの両性記事面積は5892cm2(82%) で写真面積 307cm2 (100%) 全両性記事面積は6199cm2 (83%) ホッケーの両性記事面積は0cm2(0%) で写真面積は0cm2 (0%) 全両性記事面積は0cm2(0%) バイアスロンの両性記事面積は0cm2 (0%) で写真面積は0cm2 (0%) 全両性記事面積は全体の0 cm2 (0%) ボブスレーの両性記事面積は0cm2(0%) で写真面積は0cm2 (0%) 全両性記事面積は0cm2(0%) リュージュの両性記事面積は0cm2 (0%) で写真面積は0cm2 (0%) 全両女性記事面積は0cm2(0%) カーリングの両性記事面積は382cm2 (5%) で写真面積は0cm2 (0%) 全両性記事面積は382cm2 (5%) 全ての競技の両性全記事面積は7191cm2で写真面積は307cm2 全両性記事面積は7498cm2であった次に掲載の大きな競技を両性記事両性写真全両性記事の順でみてみると両性記事面積 5892cm2 (82%) 両性写真 307cm2 (100%) 両性記事の面積 6199cm2 (83%) とスケート競技は両性記事両性写真両女性記事ともに一番掲載面積が大きく掲載面積の割合を平均すると約 88% であることが分かった次いでスキーの両性記事面積は917cm2 (13%) で写真面積 0cm2 (0%) 全両性記事面ソチオリンピックにおける新聞報道の分析 127

14 積は917cm2 (12%) であったスケートはスキーの両性記事面積と全両性記事面積では6 倍強であったスキー種目には男女混合の競技はないため両性記事に関する掲載面積がスケートほどの掲載には至らないと考えられるまたスケートでは羽生結弦選手高橋大輔選手浅田真央選手を中心に初めての団体種目の関心度とペア種目アイスダンス種目などの男女混合種目も多いため全ての記事において一番多くの掲載があったと考えられる競技両性記事両性写真両性の記事 + 写真 ( cm2 ) (%) ( cm2 ) (%) ( cm2 ) (%) スキー % 0 0% % スケート % % % ホッケー 0 0% 0 0% 0 0% バイアスロン 0 0% 0 0% 0 0% ボブスレー 0 0% 0 0% 0 0% リュージュ 0 0% 0 0% 0 0% カーリング 382 5% 0 0% 382 5% 合計 % % % 3.10 性別の全記事面積 ( 記事 + 写真 ) と割合全男性記事面積と全女性記事面積全両性の記事面積と割合をみると全ての競技をあわせた全男性記事は cm2 (44%) 全女性記事 cm2 (46%) 全両性記事 7498cm2 (10%) 合計で74347cm2 (100%) であった全記事面積が大きい順にみると全女性記事 34100cm2で全体の46% と掲載面積が1 番大きく次いで全男性記事は32749cm2で全体の44% 全両性記事面積は7498cm2で全体の10% であった全女性記事は全男性記事より2% 大きくほぼ同じわりあいであった成績性別全記事面積の割合 10% 44% 46% 男性女性両性 128

15 から捉えると男性のメダル獲得者数のほうが女性よりも 3 倍多いが全記事面積はわずかに女性が上回ったメダル獲得が直接紙面の獲得には繋がらないこということが考えられる ( 図 4) 3.11 性別の記事面積と割合全ての競技をあわせた男性記事面積と女性記事面積両性の記事面積と割合をみると男性記事は22829cm2 (43%) 女性記事 22800cm2 (43%) 両性記事 7191cm2 (14%) 合計で52820cm2(100%) であった男性記事は女性記事とほぼ同じぐらいの面積で割合にすると43% と同じであった出場者は男性 48 名と女性 65 名でそのうち女子ホッケー競技は21 名の団体競技なので出場者当たりの人数は男女ほぼ同じであると考えられ出場種目数は女性の方が多いこの割合を成績とくにメダルの数から捉えると男性の記事の割合が大きくなることは十分に考えられるが記事のみの面積は同じくらいであることから女性に対する話題や期待の高さの表れではないかと考えられる ( 図 5) 性別の記事面積の割合 14% 43% 43% 男性女性両性性別記事の割合 3.12 性別写真全体の割合スキースケートホッケーバイアスロンボブスレーリュージュカーリングにおける性別の写真面積と割合を見てみると男性写真 9920cm2 (46%) 女性写真 11300cm2 (53%) 両性写真 307cm2 (1%) 写真面積 21527cm2 (100%) であった女性写真面積の割合は53% で1 番大きく次いで男性写真面積 46% で男女の両方で99% であった両性写真はわずか1% であった成績からみると女性より男性の写真面積の方が大きいと一般的には考えられるが 7% の割合で女性の写真面積が大きかった全 7 競技中女性が出場していない競技はリューソチオリンピックにおける新聞報道の分析 129

16 ジュのみでありそれ以外の6 競技には出場しているまた女子のみが出場している競技はホッケーとカーリングがあるスキーのメダル獲得やスケートの入賞者は勿論のことホッケーは女子の8 位決定戦で日本はドイツに2 3で敗れ 5 戦全敗で最下位に終わったが8 位入賞でカーリングも通算 4 勝 5 敗で 5 位にとどまり準決勝進出を逃した性別の写真面積と割合 1% が日本の5 位は1998 年長野冬季五輪と並ぶ最高の成績となった話題性を集めていた競技だけにその影響力は強かったと考えられる男性は 7 競技中 5 競技のみの出場となっているた 53% 46% め女性の写真面積の方が大きいと考えられる ( 図 6) 男性女性両性性別写真の割合 3.13 競技別における性別の全記事面積と割合スキースケートホッケーバイアスロンボブスレーリュージュカーリングの順に競技別における性別の全記事面積と割合を見てみるとスキーは男性記事 18995cm2 (62%) 女性記事 10763cm2 (35%) 両性記事 917cm2 (3%) 全記事面積は30675cm2 (100%) であった男性記事は18995cm2 (62%) と1 番大きく女性記事は10763cm2 (35%) と2 番目であった記事全面積では全ての競技で 2 番目に大きかったスケートは男性記事 12233cm2 (38%) 女性記事 13685cm2 (43%) 両性記事 6199 cm2 (19%) 全記事面積 32117cm2 (100%) であった女性記事が13685cm2 (43%) と1 番大きくわずかであるが男性記事 12233cm2 (38%) より大きかった両性記事も6199cm2 (19%) と全競技の中では1 番大きかった両性記事では従来のペアアイスダンス種目のほか団体戦はソチOGからできた新種目であり特に期待される種目でもあるため高い割合を示したと考えられるホッケーは男性記事 980cm2 (21%) 女性記事 3733cm2 (79%) 両性記事 0cm2 130

17 (0%) 全記事面積 4713cm2 (100%) であった女性のみの出場であり女性記事ではカーリングに次いで4 番目の記事面積であったことは 1998 年長野五輪以来 ( 開催国枠で出場 )16 年目の出場という期待感の表れであったと考えられるバイアスロンは男性記事 36cm2 (55%) 女性記事 29cm2 (45%) 両性記事 0cm2 (0%) 全記事面積 65cm2 (100%) と全体的に面積は少なく男性記事のみで6 番目の掲載面積であったボブスレーは男性記事 308cm2 (57%) 女性記事 232cm2 (43%) 両性記事 0cm2 (0%) 全記事面積 540cm2 (100%) であった掲載面積は少ないものの男女ともにほぼ同じぐらいの面積で5 番目であったリュージュは男性記事 14cm2 (100%) 女性記事 0cm2 (0%) 両性記事 0cm2 (0%) 全記事面積 14cm2 (100%) と男性のみの掲載で7 番目あったカーリングは男性記事 183cm2 (3%) 女性記事 5658cm2 (91%) 両性記事 382cm2 (6%) 全記事面積 6223cm2 (100%) と女性記事の面積が大きいことがわかったこの種目の男子は出場権の獲得を逃し女子のみの参加であったカーリングは女性記事ではスキーに次いで3 番目であり単一競技のため掲載面は小さいとは言えないことが分かった ( 図 7) 競技別性別の全記事面積 ( cm2 ) 男性記事 + 写真女性記事 + 写真両性記事 + 写真スキースケートホッケーバイアスロンボブスレーリュージュカーリング競技別性別の全記事面積ソチオリンピックにおける新聞報道の分析 131

18 3.14 競技別における性別の記事面積と割合スキースケートホッケーバイアスロンボブスレーリュージュカーリングの順に競技別における性別の記事面積と割合を見てみるとスキーは男性記事 13555cm2 (63%) 女性記事 6911cm2 (32%) 両性記事 917cm2 (4%) 全記事面積は21383cm2 (100%) で男性記事 13555cm2 (63%) が1 番大きく女性記事は6911cm2 (32%) と2 番目の大きさであったが男性記事の約半分であった記事面積では全ての競技で2 番目に大きかったスケートは男性記事 8237cm2 (35%) 女性記事 9922cm2 (41%) 両性記事 5892cm2 (25%) 全記事面積 23851cm2 (100%) でスケートでは女性記事が女性記事 9922 cm2 (41%) と一番大きく男性記事 8237cm2 (35%) とやや女性を下回った両性記事 5892cm2 (25%) ではペアアイスダンス団体戦など混合種目があり特に団体戦はソチOGからできた新種目でありスケートは期待種目でもあるため高い割合を示したと考えられるホッケーは男性記事 584cm2 (17%) 女性記事 2861cm2 (83%) 両性記事 0cm2 (0%) 全記事面積 3445cm2 (100%) であったこの男女の記事面積の大きさの差は日本は女子のみの出場であり男子は出場権の獲得ができなかったためで女性記事面積が大半を占めたと考えられるまた日本の女子は前回の五輪出場が開催国枠で出場した1998 年長野五輪以来 16 年目の出場という期待感の表れもあるのではないかと考えられるバイアスロンは男性記事 36cm2 (100%) 女性記事 0cm2 (0%) 両性記事 0cm2 (0%) 全記事面積 36cm2 (100%) と全体的に面積は少なく男性記事のみであったボブスレーは男性記事 272cm2 (57%) 女性記事 204cm2 (43%) 両性記事 0cm2 (0%) 全記事面積 476cm2 (100%) であった掲載面積は少ないもののわずかに男性記事のほうが大きかったリュージュは男性記事 14cm2 (100%) 女性記事 0cm2 (0%) 両性記事 0cm2 (0%) 全記事面積 14cm2 (100%) と男性のみの掲載であったこの競技に参加した日本人は一人のみで1 種目であったカーリングは男性記事 131cm2 (4%) 女性記事 3102cm2 (86%) 両性記事 382cm2 (11%) 全記事面積 3615cm2 (100%) と女性記事が大半を占めていることがわかったカーリングは単一競技のため掲載面は小さいと 132

19 は言えないことが分かった ( 図 8) 競技別性別の記事面積 ( cm2 ) 男性記事女性記事両性記事スキースケートホッケーバイアスロンボブスレーリュージュカーリング競技別性別の記事面積 3.15 競技別における性別の写真面積と割合スキースケートホッケーバイアスロンボブスレーリュージュカーリングの順に競技別における性別の写真面積と割合を見てみるとスキーは男性写真 5440cm2 (59%) 女性写真 3852cm2 (41%) 両性写真 0cm2 (0%) 全写真面積 9292cm2 (100%) で男性写真が最も大きく1 番であった競技別では全ての競技でも1 番大きいことが分かった女性写真ではわずかであるがスケートについで2 番目であったスキーはメダルの期待と獲得数が一番多い競技であったことから写真面積が大きいと考えられるスケートは男性写真 3996cm2 (48%) 女性写真 3963cm2 (48%) 両性写真 307 cm2 (4%) 全写真面積 8266cm2 (100%) で男女の写真面積が男性写真 3996cm2 (48%) 女性写真 3963cm2 (48%) でほぼおなじ面積であった男女ともに関心の高さと結果が伺える両性写真は100% で前述の記事同様ペアアイスダンス団体戦など混合種目が多くあることと考えられるまた写真面積はスキーに次いで2 番目であったソチオリンピックにおける新聞報道の分析 133

20 ホッケーは男性写真 396cm2 (31%) が女性写真 872cm2 (69%) 両性写真 0cm2 (0%) 全写真面積 1268cm2 (100%) と女性写真のほうが男性写真の2 倍以上の写真面積がであった日本選手は女子のみの参加であったが競技別および女性写真の両方ともにスキースケートカーリングに次いで4 番目であった単一競技での写真面積は小さいとは言えないことが分かったバイアスロンの男性写真は0cm2 (0%) で女性写真 29cm2 (100%) 両性写真 0cm2 (0%) 全写真面積 29cm2 (100%) と写真面積は小さく女性のみの掲載であったボブスレー男性写真 36cm2 (56%) 女性写真 28cm2 (44%) 両性写真 0cm2 (0%) 全写真面積 64cm2 (100%) とボブスレー種目は男子 2 人乗り 4 人乗りスケルトンは男女ともに参加はしているものの男女ともに掲載面積は小さいリュージュ男性写真 0cm2 (0%) 女性写真 0cm2 (0%) 両性写真 0cm2 (0%) 全写真面積 0cm2 (0%) と写真の掲載は無かった日本人の参加は男性が1 人乗りに1 人の参加であったカーリングは男性写真 52cm2 (2%) 女性写真 2556cm2 (98%) 両性写真 0cm2 (0%) 全写真面積 2608cm2 (100%) と女性の写真面積がほとんどであった競技別にみるとスキースケートに次いで3 番目の写真面積の大きさであった ( 図 9) 5440 競技別性別の写真面積 ( cm2 ) 男性写真女性写真両性写真スキースケートホッケーバイアスロンボブスレーリュージュカーリング競技別性別の写真面積 134

21 ソチオリンピックの期待や話題成績を見てみるとスキーとスケートの2 競技における面積と割合は話題性および結果に繋がっていると考えられるスケートは男子シングルに羽生結弦選手が金メダルを日本で唯一獲得しメダルは取れなかったものの男子は町田樹選手 5 位高橋大輔選手 6 位と3 人全員が入賞し全体では浅田真央選手 6 位鈴木明子選手 8 位入賞と6 人中 5 人が入賞しているフィギュアスケートはスター選手が多くいることでメダルの数より話題性に富んでおり団体戦もソチOGからの新種目になったこともこの結果に拍車をかけたと考えられる特に浅田真央選手は前回の銀メダルで今回は金メダルの期待をされていたが 16 位に終わった失意のショートプログラムから一転フリーで見せた最高の演技で日本のみならず世界の人々に感動を与え記録より記憶にのこる選手として世界に賞賛されたソチオリンピック期間中大会について言及されたツイート数は約 3800 万更に選手ごとに個別の統計も行われており浅田選手が全選手中 1 位に輝いていたソチオリンピックの期間中ツイート上で最も話題になった選手であったまたソチ五輪期間中世界で最もツイッターで話題になった選手はフィギュアスケートの浅田真央選手だったツイッター社が五輪に関する4 千万件のツイートを分析して発表したことでも話題になりこの感動は新聞紙面でも大きく取り上げられたことは周知の事実である浅田選手のみではないがスケートへの関心や話題性は日本にとってかなりの大きいと考えられるまた団体競技が新種目として話題をさらい両性の全記事面積に拍車をかけたと考えられる男女人気に両性記事が増えたことによるところが1 番大きな理由と考えられるスキーはソチ冬季五輪のノルディックスキー複合個人ノーマルヒルで銀メダルを獲得した25 歳の渡部暁斗が銀メダルを獲得し複合の日本勢 5 大会ぶりのメダルを獲得したまた団体も5 位入賞を果たしたジャンプは女子ジャンプは新種目であり高梨沙羅選手はオリンピック前までは13 戦 10 勝ですべて3 位以内と好調であり金メダルの期待が高かったものの結果は4 位と惜しいところでメダルを逃した前評判ではメダルは確実と呼び声があったほど期待は高ソチオリンピックにおける新聞報道の分析 135

22 かったまたスキージャンプ男子ラージヒルでは葛西紀明は41 歳 8カ月にして銀メダルを獲得したそして引き続き団体においても銅メダルを獲得し世界のスキー仲間からレジェンドという呼び名をもらい日本のみならずスキーの選手同士の中でも尊敬されていた葛西選手は話題とともに結果も残した初めての種目でのメダリストは最年少記録も持つスキースノーボード男子ハーフパイプ平野歩夢 15 歳か銀メダル平岡卓 18 歳が銅メダルと若年選手の同種目が話題となり女性ではスキースノーボード女子パラレル大回転で竹内智香が銀メダルで今大会はスノーボード種目に対する認知度や種目の理解度などの反響があったといえるまたスキーフリースタイル女子ハーフパイプで小野塚彩那が銅メダルを獲得した長野オリンピック以降の新種目で8 個中 4 個のメダルを獲得し 3 種目において初のメダルを獲得たことによる話題性も大きいと考えられる競技別記事の記事面積と性別の記事面積競技別と性別の全記事面積から総合的に特徴を捉えると全記事面積ではスケートが44% と1 番大きく次いでスキーが42% と2 競技だけで86% の割合を示し約二分していることがわかるまた男女ともに同じ傾向を示していることが分かったスケートとスキーが2 分していると思われる理由はスケートはメダルが金 1 個であるが男女合わせて 6 人中 5 人が8 位入賞しており話題や期待も大きく男女ともに人気がありスター揃いであるスピードスケートは期待の選手もいたが結果としてオランダに惨敗を期したショートトラックにおいてはメダルを狙った女子 3000メートルリレーの5 位が最高で個人種目では男子 500メートルが準決勝に進んだのが最高成績であり一人も決勝には進めなかったこれらの結果をみてもフィギュアシングルのレベルの高さがスケートの面積を押し上げていると考えられるまた団体競技や男女混合競技があるため両性記事も面積の大きさを押し上げていると考えられる性別における記事全面は46% とスキーの男性が1 番大きくこの理由は今大会のメダル獲得数 8 個のうち5 個を男性が獲得しているスキー全体では金メダルはないものの 8 個中 7 個のメダルを獲得していることによる理由が大きいと考 136

23 えられる女子スキーの面積も小さくはないがスキーには男女混合競技がないところにその差があったことがわかった両性を抜いた男女の面積だけでみるとスケートよりスキーの方の全記事面積が大きいことがわかった今後ジャンプ種目の男女団体戦などの種目が増えればその差は逆転する可能性があると考えられる女子のカーリングとホッケーは単一競技であることを考えると面積は小さくなく話題や関心が大きいことが分かった 1. 競技別記事の記事面積の特徴を見ると 1 全記事面積はスケート競技が32117cm2 (44%) と1 番大きく次いでスキー競技の30675cm2 (42%) と全体の86% をしめる割合であった 2 男性の全記事面積はスキーが18995cm2 (58%) 最も大きい割合を示した 3 女性の全記事面積はスケートが13685cm2 (40%) と最も大きい割合を示した 4 両性の全記事面積はスケートの6199(83%) が大半を占めた 2. 性別の記事面積の特徴を見ると 1 性別の全記事面積は女性の記事面積が全女性記事 34100cm2 (46%) と最も大きい割合を示した 2 性別の記事面積は男性記事は22829cm2 (43%) 女性記事 22800cm2 (43%) と男女共に43% と同じ割合を示した 3 性別の写真面積は女性の写真面積が11300cm2 (53%) と最も大きい割合を示した 3. 競技別性別の全記事面積の特徴 1 競技別性別の全記事面積と割合は 18995cm2 (58%) でスキーの男子が最も高い値を示した 2 競技別及び性別における記事のいずれにおいても面積と割合は男性写真 13555cm2 (59%) でスキーの男子が最も高い値を示したソチオリンピックにおける新聞報道の分析 137

24 3 競技別及び性別における写真面積と割合は男性写真 5440 cm2 (55%) でスキーの男子が最も高い値を示した (1) 粟木一博ほかバンクーバーオリンピックにおける日本選手団に関する新聞報道の動向について日本体育学会大会予稿集第 62 号 2011 年 237 頁 (2) 清水義浩シドニーオリンピックにおけるハイビジョン中継映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア第 55 巻第 2 号, 2001 年頁 (3) 長野健一郎アトランタオリンピックハイビジョン中継システムについて : ハイビジョン新型中継車と番組伝送テレビジョン学会技術報告第 20 巻第 48 号, 1996 年頁 (4) 中村祐司 2008 年北京オリンピック大会をめぐるガバナンス政策の特質 -- 新聞報道を素材にして都宮大学国際学部研究論集第 26 号 2008 年頁 (5) 飯田貴子ジェンダー視点から検証したアテネオリンピック期間中の新聞報道スポーツとジェンダー研究第 5 号 2007 年頁 (6) 本間美和子ほか 1996アトランタオリンピック新聞報道から日本選手の弱さと課題を探る大学体育研究第 19 号 1997 年頁 (7) 石塚創也はか札幌オリンピック冬季競技大会における招致に関する新聞報道の検討 1960 年から1966 年における北海道新聞の記事分析を通して日本体育学会大会予稿集第 63 号 2012 年 82 頁 (8) 飯田貴子シドニーオリンピックにおける新聞報道の分析日本体育学会大会号第 52 号 2001 年 216 頁 138

資料3-1：ソチオリンピック・パラリンピック競技大会の結果について

資料3-1：ソチオリンピック・パラリンピック競技大会の結果について資料 3-1 ソチオリンピックパラリンピック競技大会の結果について平成 26 年 3 月 28 日文部科学省 1. ソチオリンピックについて (1) メダル獲得総数入賞総数大会名メダル数入賞数金メダルランキング金銀銅 2014 年ソチ ( ロシア ) 8 28 17 1 4 3 2010 年バンクーバー ( カナダ ) 5 27 20 0 3 2 2006 年トリノ ( イタリア )