Microsoft Word - 対象者向け報告書（Web版）

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ともひろたけはな
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1 長野五輪が地域社会に与えた影響に関する調査報告書研究代表者 : 関東学園大学経済学部講師石坂友司松林秀樹この調査は平成 20~21 年度関東学園大学共同研究費 ( オリンピックの遺産と地域に与えた影響に関する社会学的研究長野オリンピック (1988 年 ) を題材として ) を受けて行われたものである

2 今回の調査では長野市軽井沢町御代田町山ノ内町白馬村の 5 市町村で合計 808 名の方にご回答いただきました調査へのご協力本当にありがとうござざいました主な質問項目について簡簡単な分析をおこないましたなおすべての質問の回答結果については同封いたしましたアンケート用紙にそれぞれの数値を記しててありますので分析以外の結果についてはそちらをご覧ください 1. ご協力いただいた方々対象者数 3,000 人有効回収率 27.7% 長野市軽井沢沢町御代田町山ノ内町白馬村合計長野市で 1,000 人軽井沢沢町御代田町山ノ内町白馬村でそれぞれれ 500 人合計で 3,000 人の方にアンケート用用紙を送らせていただきましたそのうち 5 市町村合計で 87 通が住所不明などの理由で返返送されてきたため有効回収率は 27.7% となりました郵送でお願いしたものとしては十分に高い回収率となりました改めて御礼礼申し上げますしかしながら半分以上の方にはご協力をえていないわけですから今今回の回収結果がどのような偏りをもっているかを確認する必要がありますそこで国勢勢調査などとの結果の比較をおこなったのが以下のグラフです (1) 性別 ( 問 16) 男性女性 DK/NA 5 市町村合計 48.4% 51.6% 本調査 47.2% 51.5% (2) 年齢 ( 問 16) 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 歳以上 5 市町村合計 12.9% 17.4% 15.2% 17.4% 14.8% 12.3% 7.2% 本調査 6.1% 8.7% 13.4% 20.6% 27.2% 18.1% 5.8%

3 5 市町村の男女の比率は選挙人名簿に登録されている人数年代の比比率は国勢調査にもとづいた数値です男性と女性の比率に差はありませんが年代についいては 50 代 60 代 70 代の方により多くご協力いただいたようですしたがって今回のの調査結果には若い人よりも年配の人の意見見がより強く反映されていると考える必要があるようです 2. オリンピックの開催に対対する意見と記憶 (1) 大会開催前後の賛否 ( 問 1) 賛成反対どちらでもない 8.9% 19.3% 16.7% 12. 開催前開催後 72.9% 67. わからない 1.5% 1.7% 多くの方がオリンピック大大会の前後を問わず開催に賛成されていますが 10 年を経過した現在開催に反対となった方の割合が増加しましたその理由をお答ええいただいたのが下のグラフです (2) 開催に賛成反対の理理由 ( 問 1) 開催に賛成の理由開催前開催後交通網の整備が進むから / 進んだから 42.5% 43.6% 地元が活性化するから / 活性性化したから地元の知名度が上がるから / 上がったから得難い経験ができるから / できたから世界中の人々と交流できるから / 交流できたから新たな競技場が建設されるから / 建設されたから 12.6% 14.4% 11.6% 8.3% 10.1% 33.7% % 23.8% 26.1% 2

4 開催に反対の理由開催前開催後地元が結果的に衰退するから / したから他に施すべき施策があるから / あったから新たな競技場は無駄だから自然環境を破壊するから / したから % 2.7% 2.5% 3.6% 7.4% 3.8% 5.2% 大会開催に賛成する / された方の多くが交通網の整備や地元の発発展知名度の上昇を理由にあげています一一方で開催後に地元が活性化したと考える方方の割合は低く開催への反対理由としてもあげられていることから期待に反して地元元が衰退したと感じる傾向が見受けられます他には競技場の後利用の問題などが残された課題として認識されています (3) 大会の記憶 ( 問 3) よく覚えている少し覚えているあまり覚えていないい覚えていないジャンプ陣陣の活躍 75% 13% 6% 4% 長野新幹線線の開業 67% 18% 7% 7% マスコット 55% 23% 9% 11% 招致委員会帳簿簿の消失 5 23% 8% 18% 一校一一国運動 49% 22% 1 17% 聖火火リレー 48% 27% 15% 8% 開会式 47% 31% 14% 7% 自然保護運動の高まり 31% 29% 19% 2 男子カーリングチームの健闘 1 17% 39% 32% オリンピックムーブメント基金 5% 11% 31% 52%

5 大会の記憶について聞いたのが上のグラフです好成績をあげた競技やや生活に直結する新幹線開業などの記憶が強強く残っています一方で大会後 10 年間のウィンタースポーツを支えてきた基金の存在在や自然保護運動については記憶が薄いあるいは覚えていない方が多いようです (4) 施設の活用度合い / 必要性 ( 問 5) 活用されている活用されていないわからない施設の必要性 % 大会開催のために建設された施設について活用度と必要性を聞いたののが上の表です本表にはあらわれていない地域による評価の差は若干ありますがスケートスキー競技イベント施設として利用用されている M-WAVE ジャンプ台ビッグハハットを除き施設の必要性活用度合いに対対する評価はあまり高くありませんまた施施設がどのように使用されているのか分からない方の割合が多いのも特徴です 3. オリンピックに関係するできごとと政治に対する評価今回の調査ではこれまでみてきたようなオリンピックに直接かかわるるもの以外に間接的にかかわるもの ( 地域開開発やオリンピックを開催する政治のありかたなど ) について地元の人びとの評価を明明らかにするというねらいがありましたこれに関する結果は以下のとおりです 4

6 (1) オリンピック開催をめぐるできごとの評価 ( 問 6) 評価する評価しないわからない DK/NA 5.3% 4.1% 長野野新幹線の開業 89.5% 高速道高規規格道路の整備 85.4% 8.2% 5.6% オリンピックパラリンピックの開催 85.1% 8.7% 5.1% オリンピックをきっかけにした国際交流 65.3% 16.1% 17.7% オリンピックをきっかけにした市民活動 64.5% 13.3% 21.3% このグラフでは大いにに評価するとある程度評価するをあわせて評価するあまり評価しないとままったく評価しないをあわせて評価しないとしていますすべての項目において 6 割以上の方がよい評価をしています特に新新幹線や道路といった交通に関する整備が進進んだことに対して評価をしている方が多い結果果となりました全体的に評価しない方は少ないですが市民活動や国際交流に関ししては評価する方がほかに比べると少なくなっていてさらに2 割ほどの方がわからないと答えていますひろい目でみた場合オリンピックの開催によって地域は発展したが市民ひとりひとりのレベルでは目にみえるような変化はなかったと思っている方がいららっしゃるということがいえるかもしれませんそれではこうした評価をしている人たちはオリンピックを開催するるような政治に対してどのような見かたをしているのでしょうか (2) 県知事に対する評価 ( 問 10) オリンピックは都市 ( 市町町村 ) が開催することになっています長野オリンピックは長野市が中心となっておこなわれましたがオリンピックにむけての新幹線線や道路の整備は市町村だけでなく県 ( さらには国 ) レベルの政治もおおきく影響しますそこで今回の調査では県知事に対する評評価や政治に対する考え方もお聞きしました 5

7 評価する評価しないわからない DK/NA 吉村午良 42..2% 39.2% 17.1% 田中康夫 54.2% 38.1% 6.2% 村井仁 45.7% このグラフでも大いにに評価するとある程度評価するをあわせて評価するあまり評価しないとままったく評価しないをあわせて評価しないとしています半数以上の方に評価されているのは田中康夫元知事のみであり田中中知事はわからないという方の割合も少なくなっています吉村午良元知事はオリリンピックの招致と開催の時期の知事となりますが評価の割合はもっとも低くなっていまます (3) 政治に対する意識 ( 問 13 の2) 国民の意見や希希望は国の政治にほとんど反映されていない思う思わないどちらともいえない DK/NA 63.5% 13.7% 20.8% このグラフでもそう思思うとどちらかといえばそう思うをあわせせて思うどちらかといえばそう思わないとそう思わないをあわせて思わないとしています 6 割以上の方がひとりひとりの意見や希望が政治に反映されていないいと答えていますこのことは昨年夏の衆衆議院選挙で民主党による政権交代という形になってあらわれたのかもしれません ( 今回の調査でも民主党を支持する方は 35% でもっっともおおくなっていました ) さてこうした政治に対する考え方はオリンピックに対する評価とどどのようにつながっていくのでしょうか 6

8 評価する新幹線の評評価する新幹線の評(4) 知事の評価とオリンピックをめぐるできごとの評価評価する評価しないわからない 45.4% 39.1% 15.4% 評価しない % 16.7% わからない 18.8% 8% % 吉村知事の評価評価する評価しないわからない 55.5% 40.1% 4.3% 評価しない 71.4% % 価3 わからない価7 31.3% 28.1% 40.6% 田中知事の評価知事の評価とオリンピックをめぐるできごとでもっとも評価されていいる新幹線をあわせて考えたのが上のグラフですたて軸に新幹線開業への評価をみてそそれが知事の評価とどのような関係があるのかをよみとりますたとえば新幹線を評価ししない方で吉村元知事を評価する方の割合は 19. であるのにたいして田中元知事を評評価する方は 71.4% にものぼっていますこのようにみてくるとおなじ新幹線への評価価でも知事にたいする評価によってそのなかみがおおきく変わっていることがわかりります田中元知事を評価する方には脱ダム宣言にもっともよくあらわれてていた公共事業の見直しの姿勢に対して賛成成の方が多かったあらわれといえるかもしれません

9 幹線の評意見新民活動の評(5) 政治に対する意識とオリンピックをめぐるできごとの評価思う思わないどちらともいえない評価する評価しないわからない 63.9% 14.9% 21.2% 2.4% 88.1% 9.5% 44.8% 13.8% 41.4% 見や希望は政治にほとんど反映されていない思う思わないどちらともいえない価評価する評価しないわからない意見市64.4% 60.5% 72.1% 12.3% 15.6% 9.6% % 27.2% 見や希望は政治にほとんど反映されていない価オリンピックをめぐるできごとについては新幹線がもっとも評価されれ市民活動の評価がもっとも低くなっていましたそこでこの2つを政治に対する意意識とあわせて考えたのが上のグラフです新幹線を評価していない方方の9 割近くが国民の意見や希望は政治に反映映されていないと考えていることがわかりますまたおなじように市民活動についてもも評価していない方の7 割以上が意見や希希望が反映されていないと考えていることもわかりました 8 以上のことからオリンピックは地元にとって非常に意味のあるイベンントではありましたが今後はオリンピックの経験や遺産を政治がどのように反省して活活かしていくのかが大切であるといえるのではないでしょうか

無党派層についての分析芝井清久神奈川大学人間科学部教務補助職員統計数理研究所データ科学研究系特任研究員注 ) 図表は不明無回答を除外して作成した設問によってはその他の回答も除外したこの分析では Q13 でと答えた有権者を無党派層と定義する Q13 と Q15-1, 2 のクロ

無党派層についての分析芝井清久神奈川大学人間科学部教務補助職員統計数理研究所データ科学研究系特任研究員注 ) 図表は不明無回答を除外して作成した設問によってはその他の回答も除外したこの分析では Q13 でと答えた有権者を無党派層と定義する Q13 と Q15-1, 2 のクロ Ⅰ 無党派層についての分析無党派層についての分析芝井清久神奈川大学人間科学部教務補助職員統計数理研究所データ科学研究系特任研究員注 ) 図表は不明無回答を除外して作成した設問によってはその他の回答も除外したこの分析では Q13 でと答えた有権者を無党派層と定義する Q13 と Q15-1, 2 のクロス表 Q13 合計 Q15-1 男性度数 76 78 154 行 % 49.4%