(4) 指導にあたっては 次の点に留意する < 研究の視点 1: 主体的な学びを生み出す工夫 > 学習発表会で音読劇をしよう という明確なゴールを持たせ 声や動きで表したいところを出し合い掲示しておくことで 主体的な読み取りができるようにする 挿し絵を手がかりに言葉の意味をふくらませ お話の世界に入

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1 第 2 学年 1 組国語科学習指導案 平成 29 年 10 月 24 日熊本市立飽田西小学校指導者坂崎真鈴 1. 単元名声や動きであらわそう 2. 単元について (1) 本単元は 物語の展開に即して場面を分け 人物の行動や様子を豊かに想像しながら読み取る能力を育てることをねらいとしている 教材 名前を見てちょうだい は 場所の変化とえっちゃんが新たに出会う人物に着目することにより 場面の移り変わりを把握しやすい物語である 人物の動きや表情も多様で 会話文も多いため 役割を分けて読んだり劇化したりするのに適した教材である 子どもたちは音読劇を通して 人物の行動や様子を詳しく想像し そのときの気持ちを考えさせたい 新たな人物が登場するたびに えっちゃんと人物とのやり取りが繰り返されるため 児童は展開を楽しみながら場面の様子について豊かに想像を広げて読むことができるであろう (2) 本単元の指導事項の系統は 次の通りである 読解( 読み深める ) 系統 1 年おはなしをよもう サラダでげんき 読解 ( 読み取る ) 系統 2 年ばめんごとに読もう お手紙 読解 ( 読み深める ) 系統 2 年声やうごきであらわそう 名前を見てちょうだい 読書 系統 2 年むかし話をしょうかいしよう かさこじぞう 場面の様子について 登場人物の行動を中心に想像を広げながら読むこと ( 読ウ ) 文章の内容と自分の経験とを結びつけて 自分の思いや考えをまとめ 発表し合うこと ( 読オ ) (3) 本学級の子どもの実態は 以下の通りである 本学級は男子 11 人 女子 5 人の計 16 人である 国語が好きですかという問いに とてもすき 5 人 まあまあすき が11 人と回答するくらい国語に対して好感的である また 音読することがすきですかという問いに とてもすき が8 人 まあまあすき が7 人と音読に対しても抵抗がなく 風のゆうびんやさん では楽しんで音読劇に取り組むことができた 登場人物の気持ちを想像して書くことは進んで取り組む児童も多いが 深い読み取りができない児童もいる 言葉の意味を確認したり 動作化したりすることで意味の理解を深め 登場人物の行動や会話をもとに登場人物の気持ちを想像する授業をおこなっていきたい 1

2 (4) 指導にあたっては 次の点に留意する < 研究の視点 1: 主体的な学びを生み出す工夫 > 学習発表会で音読劇をしよう という明確なゴールを持たせ 声や動きで表したいところを出し合い掲示しておくことで 主体的な読み取りができるようにする 挿し絵を手がかりに言葉の意味をふくらませ お話の世界に入りやすいようにする キーワードを短冊で表すことで 登場人物の気持ちのもとになる 大事な言葉を場面ごとに示すことで 読み取ったことを視覚化していく < 研究の視点 2: 対話的かつ深い学びを促す教師のタクト力 > 児童の生活経験に差があるため キーワードに焦点化し その言葉を動作化や生活体験をつなぎ合わせることで言葉の共通理解を図っていく なぜ? どんな気持ち? という言葉を使って問い返すことで 場面の中の言葉をつなぐだけでなく これまでに学習したこともつないでいく ゆさぶりをかけることで 子どもたちの考えを引き出すようにする < 研究の視点 3: 深い学びが自覚できるふり返りの工夫 > ふり返りの視点の明確化 : 核となるセリフにこめられたえっちゃんの気持ちや思いをまとめさせる 3. 単元の目標 それぞれの場面の人物の様子を想像し 音読や動作で表現することができる 4. 単元の評価規準 関心 意欲 態度 話すこと 聞くこと 書くこと 読むこと 人物の様子を音読や動作で表現することに興味を持ち 物語を読もうとしている 登場人物の気持ちが表れるように音読している ことば の欄の言葉を使い 語と語の続き方を考えて文を書いている 場面の様子について 人物の行動を中心に想像を広げながら読んでいる 文章の中の言葉をもとに 思い浮かべた人物の様子を音読や動作で表現している 5. 学習計画 ( 全 15 時間 本時は10 時間目 ) 次時学習活動教師のかかわり評価規準 ( 評価方法 ) 一 1 学習の見通しを立てる P.9 の絵や題名をもとに 物語の想像 教科書 P.9を見て どん をふくらませる なお話か想像する 初発の感想 えっちゃんはどんな人 範読を聞き 初発の感想を ふしぎに思ったこと を書かせる 発表しあう 音読劇にむけて学習することを確認 学習課題を知る する 2 関物語に興味を持ち 楽しんで学習に取り組もうとしている ( 発言 観察 )

3 2 劇で表現したいところを書き 全体で共有する 新出漢字と語句の学習を 声や動きで表したいところを書かせる 表現の仕方が分からないところも全体で出しあっておく 関物語を読んで 表したいところをもっている ( ノート ) する 3 場面を分ける 人物 場所 時をヒントに分けさせる 読人物 場所に着目して場面を分けている ( 教科書 発言 ) 4 場面ごとのあらすじをつかむ 挿絵を並び替え 場面ごとに 誰が どうした をもとに小見出し 読物語のあらすじをとらえる ( ワークシート ) をつけさせる 二 5 ぼうしをもらったときのえっちゃんの気もちを考える 子どもたちの名前の由来にもふれ 名前をししゅうしてもらって嬉しい気持ちを持てるようにす 読えっちゃんやお母さんの気持ちを想像している ( シート 発言 ) る 6 えっちゃんが ぼうしを追いかけているときの様子を読みとる えっちゃんの行動や会話から 読ぼうしがさらわれたときのえっちゃんの気持ちを想像している ( シート 発言 ) 7 きつねに出会ったときの様子を読みとる 母の想いがこもったぼうしを大切にしていることを確認する 読自分のぼうしがきつねのものになっていた時のえっちゃんの葛藤する気持ちを想像している ( シート 発言 ) 8 牛に出会ったときの様子を読みとる 前時で きつねとのやりとりと同じところ 違うところを比較する 読自分のぼうしが牛のものになっていた時のえっちゃんの葛藤する気持ちを想像している ( シート 発言 ) 9 大男に出会ったときの様子を読み取り きつねと牛 えっちゃんの行動の違いを比較しながら読む 大男が 名前 という存在を知らないことやきつね 牛はぼうしに執着がないために帰ったことを確認する 読大男と出会い ぼうしを食べられたときのえっちゃんたちの様子を読み取り 気持ちを想像している ( シート 発言 ) 10 大男に対して怒っているえ なぜ 大男に怒っているのか問い 読大男に立ち向かっていく っちゃんの様子を読みと 返して考えさせ 1の場面の母の えっちゃんの様子を読み取 ( 本時 ) る 想いについてもふれる り 気持ちを想像している ( シート 発言 ) 11 ぼうしが戻ってきたときの 1の場面の う め だ え つ 読ぼうしが戻ってきたとき えっちゃんの様子を読みと こ との違いを考えさせる のえっちゃんの様子を読み る 取り えっちゃんの気持ち 3

4 12 えっちゃんへの手紙を書く 交流する えっちゃんへの手紙を読み比べさせ 初発の感想でえっちゃんに対して思っていたことと 考えの深まりを実感させる 三 13 音読劇をする 毎時間ためたワークシートを台本 14 として活用しながら練習する 15 感想を交流する 感想カードを書いて 友達のよい ところに気づかせる を想像している ( シート 発言 ) 読これまでの読み取りをもとにえっちゃんへ手紙を書いている ( 手紙 ) 読これまでの読み取りを活かして 音読発表している ( 音読 ) 書登場人物になりきっていた友達を見つけることができている ( シート 発言 ) 6. 本時の学習 (1) 声や動きを工夫することを通して 大男に立ち向かうえっちゃんの様子を読み取り えっちゃん の気持ちを想像することができる (2) 展開 時間 学習活動 主な発問 指示 子どもの反応 支援 手立て 評価規準 ( 方法 ) 教具 5 分 1. 本時の課題をつ 音読をする かむ 前時の場面を思い出させ きつねと牛は大男におびえ 挿し絵 て帰ってしまったが えっちゃんは帰らなかったことを 確認する めあて あたしのぼうしをかえしなさい をどう読むか考えよう 5 分 2. 会話文の読み方 えっちゃんのセリフはどんな読み方をすればいいです を考える か おこっているから 大きな声で 大男をにらみながら読 みたいです 大男に負けないようにことばを強く読みたいです 8 分 3. えっちゃんの様 なぜそう ( 怒っているように ) 読みたいと思いました キーワード短冊 子を読む か えっちゃんの体から湯気がもうもうと出てきました ぐわぁんと大きくなりました また ぐわぁんと大きくなりました そうして 大男 と同じ大きさになってしまいました 4

5 あたしおこっているから と言っているから怒ってい るよ もうもうと ぐわぁんと はどんな様子か動いて確 認する 10 分 4. 問い返して考え 大男に対してなぜ怒っていますか させる 名前を見てちょうだい といったのに 無視してぼう しを食べてしまったから お母さんが愛情こめて 1 文字 1 文字ししゅうしてくれ た名前を食べられてしまったから お母さんの思いも食べてしまったから. 大男の態度についても確認する 大男はあっというまにぱくんと食べてしまった すまし て 食べちゃったよ だから 名前も食べちゃったよ と いっていることをおさえる 10 分 5. 役割読みをする えっちゃんと地の文の役に分かれて 自分の考えた読 読み方を工夫して み方で役割読みをしましょう いる ( 音読 ) 全体で 気持ちが読みに表れているペアを紹介する 7 分 6. ふり返りをする 今日学習してみて あたしのぼうしをかえしなさい 大男に立ち向かっ というセリフにこめられたえっちゃんの考えや思いを書 ていくえっちゃん きましょう の様子や気持ちを えっちゃんはお母さんが愛情こめてししゅうしてくれ 想像している ( ワ た名前入りのぼうしを 大男に食べられたのが許せなか ークシート ) ったから 大きくなってこのセリフを言っていることが わかった 大男がぱくんと食べてしまったことにがまんできなく なったから 湯気が出るほどおこっていた 5

6 6 7. 板書計画名前を見てちょうだいえっちゃんはおこっている湯気もうもうとぐわあんと大きく食べるなら 食べなさいおこっているからあついわよまたぐわあんと大きくたたみのような手のひらまっすぐのばして あたしのぼうしをかえしなさい 名前がししゅうしてあるぼうしを食べてしまったから お母さんがあいじょうこめてししゅうした名前を食べてしまったから 大男が ぼうしを食べたことを反省してないから めあて あたしのぼうしをかえしなさい をどう読むか考えよう