<4D F736F F D F4390B388C4817A93C195CA8E A778B898E7793B188C42E646F63>

Transcription

1 特別支援学級 ( 知的障害 ) 生活単元学習指導案 指導者瀬土弘子 1 日時平成 23 年 10 月 26 日 ( 水 ) 公開授業 Ⅰ 2 学年 学級特別支援学級 ( 知的障害 ) 1 名 (5 年 ) 3 単元名ともだちとなかよく 4 単元設定の理由 児童観 本ホームページでは 児童観は省かせていただいています 単元観本単元では 集会や野菜づくりなどの計画を立てたり 実際に活動をしたりするなど 友だちと協力しなければできない体験活動を多く取り入れている それらの体験活動を行う過程では 自分の思いを伝えたり 友だちと話し合ったりすることが必要であるため 友だちと関わる力を伸ばしたり 友だち関係を広げたりすることができると考える また おれたち 友だち シリーズの本は 日頃からよく読んでおり 本児にとって身近なものである よく知っている登場人物が出てくるので より自分に近づけて考えたり 登場人物になりきって考えたりできると思われる 特に 友だち屋 のお話は 本当の友だち関係とは お金で売買できるものではなく 相手のことを思いやったり 理解し合ったりする心のつながりが大切であることに気づかせることができるものである 楽しく劇遊びをしながら 主人公の気持ちに寄り添って考えていくことで 友だちに関わる自分の今までの体験と照らし合わせながら よりよい友だち関係について考えることができる 本単元を通して 友だちとなかよく遊んだり 学習したりする態度を育てるとともに 本当の友だちとはどんな友だちなのか考えさせ 自分もそのような友だちを作っていきたいという意欲を持たせ これからの生活につなげていきたいと考えている 指導観指導にあたって 計画を立てたり 活動を行ったりする際には 自閉症 情緒障害特別支援学級の児童との関わりの場を意識的に仕組み 自分の思いを伝えたり 友だちの思いを聞きながら話し合ったりする機会を多く持つようにしていくようにする また 解決が難しい状況になっても 指導者がすぐ手を差しのべるのではなく なるべく自分たちの力で解決できるように的確に支援し 自分たちでやり遂げた達成感を味わわせるようにしていきたい また 活動の後には 必ず感想を書かせ みんなの前で発表させることにより 自分の思いを語る機会を増やし 慣れさせていく そして 一つ一つの行動ができた時には しっかり評価して自信をつけさせていきたい 本小単元は 11 時間で構成している 内容を読み取りやすくするために 役割音読や役割演技をしながら 主人公のキツネの気持ちを追って 指導者とのやりとりで進めていく はっきりと自分の思いが言えない場合には 指導者が切り返しをしながら自分の思いが言えるように支援していきたい また 文章が長いため クマとの友だち屋 と オオカミとの友だち屋 に区切って考えさせていく 多くの挿絵が使われているが その中から 読み取りに必要と考えられるものに限定することとする

2 特に キツネがスキップしながら帰っていく最後の場面を取り上げて その時のキツネの気持ちを考えることにより 本当の友だちとはともに遊んだり 心を通わせたりすることが大切だということに気づかせていきたい 最後に お話をふまえて 自分の生活を振り返らせ 身近な友だちとの関係を想起させたうえで 交流学級でよく遊んでいる児童の手紙を読んで聞かせることで 友だちのよさに浸らせ 自分から友だちに関わっていこうとする意欲を持たせるようにしていきたい 5 単元の目標 友だちとなかよく遊んだり 学習したりする態度を育てる 友だちを思いやり 助け合う気持ちを育み よりよい友だち関係を築いていこうとする意欲を育てる 6 指導計画小単元 時間 学習活動 評価基準 友だちっていいね (6) 2 友だちと 誕生日会 ( 年 2 回 ) に向けて計画を立てたり 協力して活動したりして お祝いの気持ちをもつ 友だちと協力して活動ができる ( 観察 ) 1 七夕について知り 飾りを作った り願い事を書いたりする 自分の願い事をしっかり書く ことができる ( 観察 発表 ) 友だちとなかよく (11) 3 野外活動に向けて 班での仕事分担や約束事を決める 3 おれたち 友だち シリーズを読んで 友だちのよさに気づく 4 友だちと協力しながら なかよし学級園の作物 ( 夏野菜 インゲン豆 かぼちゃ ピーナツなど ) を育てる準備 ( 草取り 土づくり 苗植えなど ) をし 植物の世話の仕方を知り 大切に育てようとする きまりを守って ともだちとなかよく行動することができる ( 観察 ) 友だちっていいなあと感じることができる ( 観察 ) 毎日の水やりを友だちとなかよくすることができる ( 観察 ) 植物の成長の変化に気づくことができる ( 発表 ) 4 役を決め 役割音読の練習をする 役割音読の練習や役割演技の練習をする いちごでしくしくするおなかを押さえて代金をもらう時のキツネの気持ちを考える 絵本の内容に関心をもつことができる ( 観察 ) 絵本の内容に関心をもつことができる ( 観察 ) 本当の事が言えないキツネの気持ちをとらえることができる ( 観察 発表 )

3 役割音読や役割演技をしなが ら 本当の友だちについて考える [ 本時 4/4] 絵本や内容に関心を持ち 本当の友だちとは 心でつながることが大切であることに気づくことができる ( 観察 発表 ) 7 本時の目標 教材の役割音読をしたり 役割演技をしたりすることにより お話を楽しむことができる 本当の友だちとは 心でつながることが大切であることに気づかせ よりよい友だち関係を築いていこうとする意欲を育てる これまでの様子 昨年の 泣いた赤おに の学習では 赤おにと青おにの姿を通して 友だちを思いやり 助け合う気持ちを読み取ることができ 友だちっていいなあ という気持ちを持つことができた 様々な活動を通じて 友だちと協力し 自分の役割をやり遂げることができている 書いたことについては 自信を持って自分の思いを語ることができる 8 準備物 短冊 場面絵 ワークシート お面 9 指導過程 段階 学習活動 指導上の留意点 ( 課題 支援 ) 評価 1 始業のあい 本児の号令に合わせて 気持ちのよいあい 元気にあいさつができた さつをする さつをする か ( 行動観察 ) 2 事前の学習 無理をしていちごを食べるキツネの気持ち 指導者の説明を聞いて理 を想起する を想起させる 解しているか ( 行動観察 ) 導 学習してきた紙を見ながら大切な所をおさ える 入 おなかが痛くてなってもお金をもらったの だから仕方がない 3 今日の活動 流れを説明する 指導者の説明を聞いて理 の大まかな流 学習の流れを読み 安心感をもたせる 解しているか ( 行動観察 ) れを聞く 展 4 お話の絵を 話の内容を確認させる 話の内容が理解できてい 順番にはって お話の絵を貼りながら確認させる るか ( 行動観察 ) 開 いく

4 5 キツネになって演技をしたり 考えたりする キツネになって演技をさせる 役になりきって演技ができるように摸造紙に台詞を書いておく オオカミに 友だちからお金をとるのか それが本当の友だちか と言われた時のキツネの気持ちを発表させる どうしてお金を取ったらいけないのだろう 本当の友だちとは お金を取らないのか キツネになって演技ができているか ( 行動観察 発表 ) キツネの気持ちを考えることができているか ( 発表 ワークシート ) 展 開 明日もきていいの? とたずねた時のキツネの気持ちを発表させる 本当にいいの うれしいな 明日も遊べるよ どうしてお金をもらおうとしたのか お金を取るのはおかしいんだね 帰り道にスキップをしながら きつねはどんなことを考えたか ワークシートに書いて発表させる スキップはどんな気持ちの時にするかを考えるように促す オオカミと本当の友だちになれてうれしい ぼくにも本当の友だちができた 6 学習したこ とを生かして 劇をする キツネの気持ちを考えて劇をさせる 気持ちを入れて演技がで きたか ( 行動観察 発表 ) 終 7 生活を振り返る 8 友だちからの手紙を読む 友だちってやっぱりいいな と思ったことはありますか 友だちに助けてもらった時 友だちにやさしくしてもらった時 友だちからの手紙を聞く 体験を想起することができたか ( 行動観察 カード ) 自分の書いたことを大きな声で発表できたか ( 発表 ) しっかり聞くことができたか ( 行動観察 ) 末 9 終わりのあ いさつをする 元気にあいさつができた か ( 行動観察 )

5 10 板書計画場面絵 1 友だち屋場面絵 3 本当にいいの うれしいな 明日あそべるよ どうしてお金をもらおうとしたのか お金をとるのはおかしいね 友だちってやっぱりいいな と思ったことはありますか 本当の友だちになれてうれしい ぼくにも本当の友だちができた 場面絵 4 場面絵 5 お おまえは友だちから金をとるのか そそれが本当の友だちか! 明日も来ていいの 場面絵 6 えー 友だち屋です 友だちはいりませんか さびしい人はいませんか 友だち一時間 百円 友だち二時間 二百円 えー友だちはいりませんか さびしい人はいませんか 何時間でもただ 毎日ただです キツネは スキップをしながら帰っていきます 場面絵 2