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ひさともいくのや
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1 資料 3-2 スマートコミュニティについて平成 24 年 7 月 11 日資源エネルギー庁省エネルギー新エネルギー部

従来は困難であった需要のコントロールを行うとともに再生可能エネルギー等を活用し地域におけるエネルギー管理を可能とする分散型システムがスマートコミュニティ

2 1. スマートコミュニティの意義震災を契機として電力供給の制約が顕在化需要側においても地域単位での節電ピークカットといった取組の意義が増大さらに震災によって集中型のエネルギーシステムの脆弱性が明らかに災害に強いエネルギー供給システムが必要こうした課題に対応し IT 技術と蓄電技術を核として従来は困難であった需要のコントロールを行うとともに再生可能エネルギー等を活用し地域におけるエネルギー管理を可能とする分散型システムがスマートコミュニティスマートグリッド IT 技術と蓄電技術がコアスマートメーター HEMS 蓄電池 EV スマートコミュニティ地域における分散型システム太陽光発電コージェネレーション燃料電池カーシェアリング 1

3 2. スマートコミュニティがもたらすエネルギー需給の構造変化従来までは需要にあわせて電力会社が需要者が必要な時に必要なだけ同じ価格帯で電気を供給震災を経て季節別や時間帯別の柔軟な電力料金メニューやポイントインセンティブなど需要家への働きかけ ( デマンドレスポンス ) を通じて需給を調整する創意工夫の余地が生まれてきている再生可能エネルギーは変動し地域性も強い今後再生可能エネルギーが発電量の 25~ 35% の割合で導入されれば従来供給サイドで担ってきた需給の調整機能を需要家が担うことに家や地域で需給の波を平準化できれば系統負荷の低減につながる大規模集中電源から一方向で供給されるエネルギー供給構造から需要と供給の双方向による需給調整を行う分散型のエネルギー需給構造へと変革従来のエネルギーシステム一方向型需要にあわせ集中電源から供給今後のエネルギーシステム双方向型集中電源から供給を受けたり分散電源で住宅や地域で発電消費を行い需給をバランス大規模集中型 2

3. スマートコミュニティで実現する将来のくらしスマートコミュニティでは蓄電池や次世代自動車家電のコントロールを通じて家地域のエネルギーを地産地消していくことが可能に例えば

スマートコミュニティのインフラにエネルギーの情報のみならず医療や交通システム等様々な情報ソースを載せることで需要家を起点とした新たなサービス等の可能性が芽生える優先順位 3

電気自動車に充電 ( 蓄電 ) 優先順位 2 自動車蓄電池から家庭に電気を供給発電量 > 消費量優先順位 4 系統への電力逆潮家庭内でエネルギーが余る明日は太陽光エネルギーが余るため電気は

4 3. スマートコミュニティで実現する将来のくらしスマートコミュニティでは蓄電池や次世代自動車家電のコントロールを通じて家地域のエネルギーを地産地消していくことが可能に例えば需給の状況に応じて再生可能エネルギーが余る時に電気代が安くなりそれに応じて洗濯機が自動で動くということが将来の HEMS を通じて可能にスマートコミュニティのインフラにエネルギーの情報のみならず医療や交通システム等様々な情報ソースを載せることで需要家を起点とした新たなサービス等の可能性が芽生える優先順位 3 乾燥機など不用不急の家電を動かす優先順位 1 エアコンの冷房温度を上げる優先順位 3 ネットワークから電気をもらうエネルギーの需給に消費者が参加スマートフォンによる遠隔操作の例優先順位 2 電気自動車に充電 ( 蓄電 ) 優先順位 2 自動車蓄電池から家庭に電気を供給発電量 > 消費量優先順位 4 系統への電力逆潮家庭内でエネルギーが余る明日は太陽光エネルギーが余るため電気は 90% 安くなります洗濯機を動かしますか? はい地域でエネルギーが kw 足りませんエアコンの温度を 2 度上昇させますか? 協力の場合ポイントを 3 0Pt 進呈!! 優先順位 1 給湯器でお湯をつくる発電量 < 消費量家庭内でエネルギーが不足する携帯電話いいえ 3

4. グリーンイノベーションの契機に我が国が競争力を有する蓄電技術やエネルギー需給の制御システム屋台骨である自動車の新たな付加価値も再生可能エネルギーの導入を契機としたスマートコミュニティに端を発するものかつて石油危機を契機とした徹底的な省エネによって未曾有の危機を乗り切った第 2 の契機は京都議定書これをトップランナー制度によって乗り越え日本の産業の強化がなされた

5 4. グリーンイノベーションの契機に我が国が競争力を有する蓄電技術やエネルギー需給の制御システム屋台骨である自動車の新たな付加価値も再生可能エネルギーの導入を契機としたスマートコミュニティに端を発するものかつて石油危機を契機とした徹底的な省エネによって未曾有の危機を乗り切った第 2 の契機は京都議定書これをトップランナー制度によって乗り越え日本の産業の強化がなされた日本だけではなくエネルギーの供給制約や再生可能エネルギーのニーズは世界でも高まっている国内のエネルギー供給問題をバネに外需の獲得につなげていくことができる ~ 蓄電池戦略より~ 蓄電池は現下の厳しい電力需給状況下での需給両面での負荷平準化やスマートコミュニティなどの分散電源の促進にとって核となる重要技術成長産業分野である蓄電池の市場規模 ( 兆円 ) 世界市場規模 5.2 兆円 ( 我が国関連企業 0.93 兆円 ) 世界市場規模 20 兆円我が国関連企業 10 兆円シェア 5 割 ~ 次世代自動車戦略より~ EV,PHV,FCV 等では電力と連携した走る電源としての利用によるピークカット機能非常用電源機能や情報技術と連携した安全利便性等新たな機能の創造年 2020 年 ( 目標 ) 蓄電池戦略の目標自動車と電力系統の連携 4

6 5. スマートコミュニティの国内実証平成 23 年度より多くの住民自治体企業の参画のもと様々なパターンの代表例を構成する全国 4 つの地域で大規模なスマートコミュニティ実証事業を展開中横浜市広域大都市型広域な既成市街地にエネルギー管理システムを導入サンプル数が多く (4000 世帯 ) 多様な仮説を実証可能北九州市豊田市戸別住宅型 67 戸において家電の自動制御車載型蓄電池を家庭のエネルギー供給に役立てる運転者に対して渋滞緩和の働きかけけいはんな学研都市横浜市けいはんな住宅団地型新興住宅団地にエネルギー管理システムを導入 900 世帯を対象に電力需給予測に基づき翌日の電力料金を変動させる料金体系を実施豊田市北九州市特定供給エリア型 : 新日鐵により電力供給が行われている区域において 50 事業所 230 世帯を対象に当日のエネルギー需給状況に応じて 2 時間後の電力料金を変動させる料金体系を実施 5

環境共生マンション企業単身者寮マンションテナントオフィスビル (CEMS 設置場所 )

BEMS 設置太陽光発電 10kW 風力発電 3kW BEMS 設置予定 (H24)

7 6-1. 北九州市実証の概要新日鐵が九州電力から配電線を譲り受けし一般電気事業者の供給エリアから独立して電力の特定供給を実施新日鐵が柔軟な電気料金を提供し電気の供給を行っている東田地区 50 事業所家庭 230 世帯を対象に当日のエネルギー需給状況に応じて電力料金を変動させるダイナミックプライシング実証等を実施環境共生マンション企業単身者寮マンションテナントオフィスビル (CEMS 設置場所 ) 太陽光発電 170kW HEMS 設置スマートメータ設置寮太陽熱システム地中熱システム BEMS 設置太陽光発電 10kW 風力発電 3kW BEMS 設置予定 (H24) 環境ミュージアム北九州エコハウス自然史歴史博物館太陽光発電 6kW 風力発電 3kW 燃料電池 1kW 太陽光発電 160kW 燃料電池 100kW 蓄電池 120kW BEMS 設置予定 (H24) 6

8 6-2. 北九州市実証におけるダイナミックプライシング特定供給エリア全体のエネルギーを統合管理する CEMS( 地域エネルギーマネジメントシステム ) を整備 CEMS に集約される電力需給に関する情報をもとに需給状況に応じて価格を変更し各需要家に電力料金を通知するダイナミックプライシングを本年 4 月より開始今年度はピーク時間帯の料金を上げる ( 最大で 10 倍 ) ことでピークカット効果を検証 CEMS 画面例 ( 系統図 ) ( 運用計画ナビ ) ( 需給運用計画 ) ( 需要予測 ) 7

9 6-3. 北九州市実証におけるインセンティブプログラムその日の電力の逼迫度に応じてピークタイムにおいてレベル 1(15 円 /kwh) ~ レベル 5 (150 円 /kwh) までの 5 パターンで変動させる実証を実施実験として 7/5( 木 ) にレベル 2 が発動し 11.9% の省エネ効果 7/6( 金 ) にレベル 3 が発動し 26.4% の省エネ効果を実現料金テーブル ( 円 /kwh) 区分季節時間帯レベル 1 レベル 2 レベル 3 レベル 4 レベル 5 ピークタイムデイタイムリビングタイム 5 月 ~10 月 13 時 ~17 時月 ~4 月 8 時 ~10 時 18 時 ~20 時月 ~10 月 10 時 ~13 時月 ~4 月 10 時 ~18 時 5 月 ~10 月 11 月 ~4 月 20 時 ~22 時 ~ ~ ~ ~ ~ 時 ~10 時 17 時 ~22 時ナイトタイム通年 22 時 ~8 時 ( 円 ) ( 円 ) <5 月 ~10 月 > レベルレベル 5 <11 月 ~4 月 > 120 レベルレベルレベルレベルレベル 1 レベルレベルレベル ( 時 ) ナイトリビングデイピークリビングナイト ( 時 ) ナイトピークデイピークリビングナイト 8

6-4. 北九州市実証における水素住宅新日鐵八幡製鉄所の副生水素を住宅の燃料電池で利用し熱と電気を供給する家庭内において電気の約 4 割お湯の約 8 割を燃料電池で賄う家庭内の電力使用状況や地域エネルギーマネジメントシステム (CEMS) から電力料金情報を宅内表示器で表示し節電を促すスマートメーター宅内表示器メッセージエリア 2011/9/1( 金 ) 本日の天気 /

10 電流値 40 kwh A エコホイント 1000 契約電流 60 A 11:30 電力量 0.10 電流値 40 kwh A エコホイント 1000 契約電流 60 A 11:30 電力量 0.10 電流値 40 kwh A エコホイント 1000 契約電流 60 A お知らせ 2011 年 9 月 1 日 10 時 54 分 ( 金 ) グラフ本日の料金表 2011 年 9 月 1 日基本料金 100.

00 電気料金表地域需要お知らせ kwh 0.2 0.15 2011 年 9 月 1 日 1.75 kwh 前日値当日値 kwh 4.0 3.0 電気料金表地域需要お知らせ未読 2011 年 8 月 25 日 14 時 11 分電気料金変更のお知らせ参加要請 10.00 7.50 参加要請 0.1 2.

10 6-4. 北九州市実証における水素住宅新日鐵八幡製鉄所の副生水素を住宅の燃料電池で利用し熱と電気を供給する家庭内において電気の約 4 割お湯の約 8 割を燃料電池で賄う家庭内の電力使用状況や地域エネルギーマネジメントシステム (CEMS) から電力料金情報を宅内表示器で表示し節電を促すスマートメーター宅内表示器メッセージエリア 2011/9/1( 金 ) 本日の天気 / 27 /22 明日の天気 / 32 /21 宅内表示器画面例メッセージエリア 2011/9/1( 金 ) 本日の天気 / 27 /22 明日の天気 / 32 /21 メッセージエリア 2011/9/1( 金 ) 本日の天気 / 27 /22 明日の天気 / 32 /21 11:30 電力量 0.10 電流値 40 kwh A エコホイント 1000 契約電流 60 A 11:30 電力量 0.10 電流値 40 kwh A エコホイント 1000 契約電流 60 A 11:30 電力量 0.10 電流値 40 kwh A エコホイント 1000 契約電流 60 A お知らせ 2011 年 9 月 1 日 10 時 54 分 ( 金 ) グラフ本日の料金表 2011 年 9 月 1 日基本料金円グラフ電力量日次日選択レ前日前年同日グラフ新着未読未読 2011 年 9 月 1 日 10 時 54 分 2011 年 8 月 30 日 10 時 54 分 2011 年 8 月 29 日 11 時 43 分今日も暑くなりそうですね午後は広い範囲で気温が上昇し再生可能エネルギー活用情報電気料金表地域需要お知らせ円電気料金表地域需要お知らせ kwh 年 9 月 1 日 1.75 kwh 前日値当日値 kwh 電気料金表地域需要お知らせ未読 2011 年 8 月 25 日 14 時 11 分電気料金変更のお知らせ参加要請参加要請参加要請緊急 2011 年 8 月 20 日 9 時 1 分電気料金変更のお知らせシステム情報 5.00 システム情報システム情報重要 2011 年 8 月 18 日 18 時 00 分節電の依頼 ( お知らせ画面 ) お問合せ ( 電力料金確認 ) 時お問合せ ( 電力使用量確認 ) 時お問合せ 9

11 6-5. 北九州実証における成果家庭用蓄電池の実証 ( リビオ東田ヴィルコート ) マンション内の 2 軒に 10kWh の蓄電池を導入し HEMS による制御を実施直近の成果として昼間の電力購入をほぼゼロに抑える効果が確認できた実証地区マンション ( リビオ東田ヴィルコート ) 家庭用蓄電池太陽熱の有効利用 ( 東田クリニック ) 東田クリニックは透析専門病院のために高温の消毒水利用等により大量の熱を必要とする実証では多需要である冬場の熱需要の約 3 割を太陽熱で賄い電力料金の約 4 割の削減を目指す実際熱需要の尐ない夏場において需要の大部分を太陽熱で賄うことが可能なケースも見られている太陽熱パネル 10

12 7-1. 豊田市実証 ( 住宅 ) 豊田市実証では東山地区と高橋地区の 2 地区に太陽光パネル家庭用燃料電池エコキュート蓄電池プラグインハイブリッド自動車電気自動車等を備えた 67 戸のスマートハウスを建設中既に 44 戸は分譲され ( 販売価格は東山地区で約 5,000 万円程度 ) 42 戸には住民が入居済み建設中の東山地区の街並み 11

7-2. 豊田市実証 ( 蓄電池と燃料電池の連携制御について ) HEMS を利用した蓄電池と燃料電池の連携制御を実施 ( 従来技術では蓄電池燃料電池が独立して自律運転 ) 毎日 HEMS にて前日の天気予報をもとに晴天時には日中のエネファームの運転を停止曇雨天時には日中のエネファーム運転を続行するなど

13 7-2. 豊田市実証 ( 蓄電池と燃料電池の連携制御について ) HEMS を利用した蓄電池と燃料電池の連携制御を実施 ( 従来技術では蓄電池燃料電池が独立して自律運転 ) 毎日 HEMS にて前日の天気予報をもとに晴天時には日中のエネファームの運転を停止曇雨天時には日中のエネファーム運転を続行するなど天候や地域のエネルギー需給に応じて最適な運転パターンで充放電と発電を実施予定これにより現状は約 50% であるスマートハウスのエネルギー自給自足率を 70% まで引き上げることを目指す < 実証システム > HEMS を中心に各コンポーネントが天候や地域エネルギー需給に応じて最適化エネファームコントローラエネファーム床暖房浴室暖房太陽光発電蓄電池風呂 HEMS PHV ガスメーター 12

14 7-3. 豊田市実証 ( 交通 ) PHV を快適に利用できるインフラを整備するとともに今後超小型 EV のカーシェアリングシステムの導入や災害時に燃料電池 (FC) バスから学校等に電力供給する実証を行う太陽光パネルの電気で PHV を充電超小型 EV( ワンマイルモビリティ )( 導入予定 ) 車外への給電可能な FC バス ( 導入予定 ) 13

15 7-4. 豊田市実証 ( ポイントインセンティブ ) ピーク時には使った電力量に応じ Edy によるポイントを徴収したり電力需給の緩んだときにはポイント付与したりすることにより擬似的ダイナミックプライシングの導入を行う今後は交通における燃料費節減のため運転者に働きかけを行い渋滞している地域を回避した者に対してポイント付与を行うなどのデマンドレスポンス実証を実施予定 EDMS 各種システムアプリ群豊田市実証ポイント計測管理システム EDMS ホイント原資連携先ポイントシステム連携先のポイント管理システム 1 生活者のポイント付与対象行動データが端末から DB に伝送 DB 2 行動内容に応じて EDMS ポイントを生活者に (DB 上で ) 付与 3EDMS ポイントが一定量貯まった段階で生活者の指示によって Edy との交換を可能に情報端末 4 生活者に連携先ポイントシステムのポイントを配布 5 コンビニ等でポイントを使用生活者エコキュート FeliCa リータライター蓄電池家庭コミュニティ HEMS 車載テータロカー 14

16 7-5. 豊田市実証における成果昨年 11 月より実施した電力量の見える化により昼間の太陽光発電により得られた電気を蓄電池に充電し夕方に放電するという行動が進み需要の平準化が進んだ見える化住宅では分電盤の消費電力が 8.6% 低く見える化によりエアコン利用の抑制など省エネが進んでいるポイント付与のデマンドレスポンス実証を昨年 12 月から開始見える化と併せて約 30% の節電が実現出来ている 15

17 7-6. 豊田市実証における成果 (PHV からの家への放電 ) 震災後注目が集まっている災害時に家庭へエネルギー供給が出来る車載蓄電池から家への給電 (V2H) 技術の開発を行い実証を秋から本格実施先行して開発を行っていた系統と遮断して電力供給を行う V2H システムについては本年度冬頃を目途に商品化 V2H : Vehicle to Home V2H の際の HEMS 画面 16

震災以降の需要抑制への社会的ニーズの高まりもありスマートメーター周辺の取組が加速我が国で初めて B ルートの実証を実施予定実証の成果は今後電力会社における柔軟な電力料金体系の構築に活用スマートメーターと HEMS

18 8-1. 横浜市実証 ( 住宅 ) 集合住宅における電力熱の統合制御 ( 東京ガス社宅 JX 日鉱日石社宅 ) 集合住宅に太陽光発電燃料電池太陽熱 EV 等を導入し住棟内で電力熱の融通を行う実証を本年 4 月より実証開始再エネ導入分散型エネ導入電熱融通統合制御 HEMS 導入によりエネルギー使用量の約 40% 削減を目指す ( 東ガス社宅 ) JX 日鉱日石社宅実証において B ルートを採用震災以降の需要抑制への社会的ニーズの高まりもありスマートメーター周辺の取組が加速我が国で初めて B ルートの実証を実施予定実証の成果は今後電力会社における柔軟な電力料金体系の構築に活用スマートメーターと HEMS との接続インターフェイスの標準化により HEMS との情報連携が進み多様なサービスの創出を図るこれによりエネルギー利用情報へのアクセスがオープンに ( 参考 ) スマートメーターの通信ルート A ルート : 電力会社による自動検針 B ルート : 電力使用情報を直接家庭に提供する方式 17

8-2. 横浜市実証における成果蓄電池制御システムの実証と標準化系統に導入された蓄電池を容易に管理運用するために蓄電池制御システムとそれと通信して充放電する蓄電池システムを開発系統側と需要家側に置いた蓄電池を制御し電力系統の不安定化を取り除くことを目指す

19 8-2. 横浜市実証における成果蓄電池制御システムの実証と標準化系統に導入された蓄電池を容易に管理運用するために蓄電池制御システムとそれと通信して充放電する蓄電池システムを開発系統側と需要家側に置いた蓄電池を制御し電力系統の不安定化を取り除くことを目指す蓄電池制御システムと蓄電池システム間のインターフェースに基づいて日本発の規格案を IEC TC57 に提出 IEC (International Organization for Standardization) : 国際標準化機構 ) 変電所に設置予定の大型リチウムイオン蓄電池 18

そこに導入する地域エネルギー管理システム (CEMS) の運用に関して電力会社自身がプレイヤーとして関わっていくことを検討

20 9. けいはんな実証における成果電力会社による先進的な取組家庭向けのエネルギーコンサルティング (ESCO) を行うとともにエネルギーの宅内見える化端末を用いた通信販売ヘルスケアセキュリティなどの新ビジネスの展開を検討中ある広域エリアで一括受電をしそこに導入する地域エネルギー管理システム (CEMS) の運用に関して電力会社自身がプレイヤーとして関わっていくことを検討ヘルスケアの具体的事例高齢者見守りサービスハウス内に設置されるセンサーから高齢者の行動情報を取得しネットワークを介して高齢者を見守るサービスエネルギー見える化端末を使ったサービスの概要 19

10. 東北におけるスマートコミュニティの展開復興フェーズにある被災三県 ( 福島宮城岩手 ) においてスマートコミュニティを構築現在 8 地域においてマスタープランを策定中本年秋頃には対象地域を選定し平成 27 年度までにスマートコミュニティを構築再生可能エネルギーを最大限に活用する災害にも強い家づくり

21 10. 東北におけるスマートコミュニティの展開復興フェーズにある被災三県 ( 福島宮城岩手 ) においてスマートコミュニティを構築現在 8 地域においてマスタープランを策定中本年秋頃には対象地域を選定し平成 27 年度までにスマートコミュニティを構築再生可能エネルギーを最大限に活用する災害にも強い家づくり HEMS ( ホームエネルギーマネジメントシステム ) 太陽光発電次世代自動車バスを電力インフラとして活用電力不足時 : 電気自動車家庭電力余剰時 : 家庭電気自動車燃料電池次世代自動車蓄電池防災拠点に再生可能エネルギーと蓄電池コジェネを整備再生可能エネルギーの変動にあわせて需給バランスを調整 GE 20

22 11. 一般電気事業者のダイナミックプライシングへのインプット 4 実証事業においてはスマートメーターを導入し季節別時間帯別料金を想定した実証実験を実施価格弾力性を考慮した時間帯別料金 (TOU : Time Of Use) ピーク制料金 (CPP : Critical Peak Pricing) の実施に加えピーク時間帯の負荷削減量に応じた報酬ピーク時の節電報酬 (PTR : Peak Time Rebate) やピーク時以外の時間帯に料金を下げるボトム制料金 (CBP : Critical Bottom Pricing) 等も実施北九州実証では本年度から当日の電気需要の急増減に対応し電気料金が変動するリアルタイムプライシングを世界で初めて実施予定 < 国内 4 地域における実証内容 > 横浜市豊田市けいはんな北九州市来春にデマンドレスポンス実証をスタートし最終的には家庭 4000 軒まで拡大多様な需要家で実証を行う実証の結果は東京電力管内におけるダイナミックプライシング等の柔軟な料金メニューの検討に活用予定昨年 12 月より太陽光パネル家庭用燃料電池エコキュート蓄電池プラグインハイブリッド自動車電気自動車等を備えた家庭 69 軒を対象にデマンドレスポンス実証を開始見える化により約 8% デマンドレスポンスにより約 30% の省エネを実現今夏より世帯構成に偏りが無く太陽光発電等のエネルギー機器を所有していない家庭約 800 件を対象に大規模デマンドレスポンスを行う本年 4 月より家庭 230 軒 50 事業所において世界初の試みであるエネルギー需給状況に応じて当日に料金を変動 (2 時間前に通知 ) させるリアルタイムプライシングを実施予定得られた知見は九州電力へ提供予定約 26% の省エネ効果を実現 21

23 13. スマートコミュニティ実証における制度面の課題要望についてスマートコミュニティ実証事業の取組の中で以下の制度面の課題要望が事業者から寄せられている < 低圧託送の自由化 > 実証事業成果を活用した地域エネルギー管理システムの展開に当たり低圧託送を可能としてほしい < 特定電気事業特定供給の促進 > 電線路の譲渡プロセス基準の明確化実証成果 ( 地域エネルギー管理システム ) を活用した特定電気事業の導入に当たり一般電気事業者からの電線路譲渡プロセス基準の明確化が必要自営線保有要件の緩和等特定電気事業又は特定供給の実施に当たって事実上一般電気事業者の送配電設備が利用できずまた特定電気事業の許可に係る審査基準においては電気工作物 ( 自営線 ) を自ら保有することとされており障壁となっている < 一括受電の促進 > 一の需要場所の定義の見直し一の需要場所 : 電力会社との電力需給契約の最小単位現在原則道路をまたいだ区画は一の需要場所と認められないため実証事業成果を活用した地域エネルギー管理ビジネスの展開に当たり高圧一括受電の導入が困難電気自動車の普通充電器の設置に対する同一敷地内における複数の需給契約を認めてほしい < 系統情報の提供 > 系統情報の提供系統情報 : 電圧や潮流情報配電系統図実証成果 ( 地域エネルギー管理システム ) を活用した事業展開に当たって一般電気事業者の系統情報を提供してほしい < 非常時の電力供給の自立化 > 非常時の一般電気事業者配電網の活用系統からの電力供給が途絶えた非常時に一般電気事業者の配電網を一時的に活用した電力供給を可能としてほしい 22 平成 24 年 3 月 6 日総合資源エネルギー調査会総合部会電力システム改革専門委員会参考資料 1-1 より抜粋

(ホームページ公開版成果報告)

(ホームページ公開版成果報告) ( ホームページ公開版成果報告 ) 次世代エネルギー社会システム実証事業成果報告平成 25 年度報告事業者名 : イオンリテール株式会社イオンディライト株式会社イオン九州株式会社補助事業の名称 : Ⅰ-1-1 エネルギーマネジメントシステムの構築 C. 業務部門での実証 (BEMS(CEMSとの連携のもと)) 商業施設における地域と連携したエネルギーマネジメントシステムの有効性検証事業事業期間