当財団公式 Twitter 2 コラム ****************************************************** 1 この本読んだ? Yasuko's & Aya's Talk

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よりおだいほうじ
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1 IICLO MAGAZINE NO /8/21 大阪国際児童文学振興財団メールマガジン灼熱地獄がようやく終わりを告げこのところの朝夕は許せる気温に友との再会と宿題とのはざまで悲喜こもごもといった子らの顔が目に浮かびます現在会員登録数 2,718 人さま次号は9 月 20 日発行の予定です / 目次 1 お知らせ 2 コラム 1 この本読んだ? 2 イーハトヴ周遊宮沢賢治の童話を読破する 3 読書活動ボランティアのためのワンポイント 96 4 行って来ました! 3 全国のイベント紹介 4 プレゼント 1 お知らせおはなしモノレール参加者募集大阪高速鉄道万博記念公園駅から彩都西駅まで貸切モノレールに乗って車内で絵本やおはなしを楽しみ彩都の会場では人形劇を観ていただくお様向けのイベントです 5 歳から小学校 3 年生までのお子様と保護者の方あわせ 240 人を募集します 9 月 22 日 ( 土 ) で参加費はお一人 500 円 ( 大人子ども同額 ) です申込締切は9 月 10 日 ( 月 ) 必着詳細は第 35 回日産童話と絵本のグランプリ作品募集アマチュア作家を対象とした創作童話と絵本のコンテストです構成時代などテーマは自由で子どもを対象とした未発表の創作童話創作絵本を募集しています締め切りは 10 月 31 日 ( 水 ) です詳細は -con/02_nissan/index.html 研究紀要の原稿募集当財団では大阪国際児童文学振興財団研究紀要第 32 号の原稿を募集していますお申し込み詳細は -pub/04_journal/boshu.html 大阪国際児童文学振興財団研究紀要第 31 号を販売しています発行 : 当財団 2018 年 3 月 A5 判 128 頁 1400 円 + 税寄付金を募集しています当財団の運営を応援いただける個人法人の皆さまからのご寄付を募っています寄付金は当財団が行う講座講演会などさまざまな事業経費に充てさせていただきますぜひご協力いただきますようお願いしますお申し込み詳細は

2 当財団公式 Twitter 2 コラム ************************************************************ 1 この本読んだ? Yasuko's & Aya's Talk ************************************************************ ケンタウロスのポロスロベルトピウミーニ/ 作長野徹 / 訳佐竹美保 / 装画さし絵岩波書店 2018 年 5 月対象年齢 : 小学校高学年以上あらすじ : 下半身が馬で上半身が人間のケンタウロスのポロスは神になる修行中の英雄ヘラクレスを食事に招いたが他のケンタウロスがヘラクレスを攻撃しヘラクレスが反撃する仲間に逆恨みされて襲われるのを恐れたポロスは言葉を語る木々の森を探す旅に出るケンタウロスのネボスはよこしまな心を持ってポロスを殺そうとするほかポロスは何度も命が危険にさらされるギリシャ神話を舞台にしたファンタジー作品 A: この作品はイタリア児童文学の大御所であるピウミーニの作品ですがとても新鮮な気持ちで読みましたイタリアでの刊行時 60 代後半のピウミーニから若者への応援歌のように感じられたのです Y: ギリシャ神話の登場人物であるケンタウロスのポロスが探究の旅に出るというストーリーで旅は知識である旅は知恵である旅は気づきであるという木々の森での神の言葉が目的を知らなくてもともかく旅に出ることで見つかることがあるというメッセージと読み取れました A: ポロスは他の荒くれ者のケンタウロスと違って孤独を好み深く考える性格ですここには他の人と違っても自分の道を進むことの意義を伝えているようにも思いましたまたピウミーニはギリシャ神話を題材にした作品を複数書いているためギリシャ神話に造詣が深くギリシャ神話のおもしろさを伝える本としても書かれたように思います Y: ヘラクレスの難行やアルテミスゼウスなどおなじみの神たちがエーゲ海を舞台に登場することでスケールの大きな物語になっていると思いましたそして神話を借りながら権力や陰謀という今の社会ともつながるテーマを描いています A: ギリシャ神話と同様女性だけのアマゾン族も出てきます Y: アマゾン族にさらわれ一族の一人にされていた少女イリーネは途中からポロスと一緒に旅するようになりますこの場面は心ときめきました A: やはりイタリアはアモーレの国最後は愛ですね * 今回のゲストはイタリア語の翻訳家のよしとみあや (A) さんです 2 イーハトヴ周遊宮沢賢治の童話を読破する第 36 回ポラーノの広場広場の星空うつくしい夏のそらには銀河がいまわたくしどもの来た方からだんだんそっ

3 ちへまわりかけて南のまっくろな地平線の上のあたりではぼんやり白く爆発したようになっていました銀河鉄道の夜 ( 当メルマガ NO.90-94) や双子の星 ( 当メルマガ NO.95) から不意に連想したのはポラーノの広場のこの一節ですポラーノの広場はモリーオ市博物局の第十八等官だったレオーノキューストがそのころわたくしはといって語り出す物語ですがそのわたくしが遁げた山羊を連れ戻してくれたファゼーロと出会うところからはじまります手もとの新潮文庫版ポラーノの広場巻末の注解 ( 天沢退二郎 ) にはレオーノはエスペラント語で獅子座しし座に飼われていた山羊が故郷のやぎ座の方へ逃げ出したということになるとあって物語が星座世界と対応することを教えてくれますわたくしにポラーノの広場のことを思い出させたのもファゼーロでした昔ばなしなんだけれどもこのごろまたあるんだというファゼーロにわたくしは野はらのまんなかの祭のあるとこだろうあのつめくさの花の番号を数えて行くというのだろうとこたえますところが実際にポラーノの広場をたずねてみると山猫博士の選挙運動のための宴会がひらかれていましたこんなふうに広場をめぐる物語は変転してとらえにくくその物語は五つもあるというのは安藤恭子の整理です ( ポラーノの広場 2003 年 ) やがてファゼーロたちは産業組合を作りハムと皮類と醋酸とオートミルをモリーオ市やセンダード市に出荷することに成功しますこれが広場の五つめの物語ですがいまわたくしはもうモリーオ市を去り友だちのないにぎやかなながら荒さんだトキーオの市のはげしい輪転器の音のとなりの室で博物の記事を書いていますこの物語はわたくしの現在からあの年のイーハトーヴォの五月から十月までを遠く振り返るものですそれでも冒頭に引いた広場の星空はやはりたしかなものとして読者の心にのこるのです ( 馬車別当 ) ( 本文の引用は新潮文庫版ポラーノの広場によりました ) 3 読書活動ボランティアのためのワンポイント 96 その 11 さまざまなご質問にお答えします ( 14) ボランティアグループで研修会質問 : ボランティアグループで研修会をしたいのですが予算がありませんまずは地域の図書館に相談してみましょう司書が講師をしてくれるケースがあります特に本の紹介は日ごろから本を選び情報を持っている司書の方に期待したいところですまた図書館がキャリアを積んだボランティアを紹介してくれてその人が絵本の選び方やおはなしの語り方プログラムの組み方などについて話してくれるところもあります講師がいなくても多くのボランティアグループが理論書を読み合ったりテーマを決めて話し合ったり発表者を決めて勉強会をしたりしています講師料が必要な講師に依頼するときには自分たちだけのグループではなく同じ地域の他のグループにも呼びかけることで経費の負担を減らすことも可能です

4 また広く一般の人にも呼びかけることのできる講座内容であれば子どもゆめ基金などの補助金を申請することも可能です * 次号はその 11 さまざまなご質問にお答えします ( 15) の予定ですぜひご質問やご意見をお待ちしております (Y) 4 行って来ました! 芦屋市立美術博物館で9 月 9 日まで開催中の特別展チャペック兄弟と子どもの世界に行ってきました兄ヨゼフチャペックと弟カレルチャペックは 2 0 世紀初頭から活躍したチェコの芸術家ですこの展覧会では油彩パステル画ドローイング写真新聞など 350 点以上が展示され兄弟の生涯とともに紹介されています展示されている絵画作品は主に兄ヨゼフによるものでした多くの作品が子どもをモチーフにしていますその中の飛行機という油彩は線で区切られた風景の中に子どもが二人空の飛行機を見上げていますヨゼフはキュビズムの画家ですが子どもの視点が感じられあたたかさやおおらかさも感じられます子どもが遊んでいる水浴びや蝶々と子どもたちなどのパステル画はやわらかな色とりどりの曲線が使われ目鼻などが省略されていてもみんな楽しそうに見えますカレルが文を書きヨゼフが挿絵を担当した長い長いお医者さんの話の原画など紙にインクで描かれた線画もたくさんありました兄弟が担当していた新聞の日曜版の児童向け付録はヨゼフによる弟カレルと言うことを聞かない犬とのやりとりの絵で思わず笑いがこみ上げてきますカレルが 48 歳で病死した翌年の 1939 年ヨゼフはナチスに政治犯として逮捕され 1945 年に強制収容所で亡くなります戦争が暗い影を落としている中で二人がユーモアを忘れず子どものようなまっすぐな目で絵や文を創作していたことに強く心を動かされました (K) 3 全国のイベント紹介人形劇団クラルテ創立 70 周年記念公演はてしない物語日時 : <1>9 月 2 日 ( 日 ) 午前 10 時 30 分 ~ 午後 3 時 ~ <2>9 月 9 日 ( 日 ) 午前 10 時 30 分 ~ 午後 3 時 ~ <3>9 月 15 日 ( 土 ) 午後 2 時 ~ 会場 :<1> 新神戸オリエンタル劇場 <2> クレオ大阪中央ホール <3> 吹田市文化会館メイシアター中ホール入場料 : 有料申込み : 必要問合せ : 人形劇団クラルテ資料展示発見! 明治ポンチ本明治末期の出版流通空間会期 : 開催中 ~10 月 31 日 ( 水 ) 会場 : 大阪府立中央図書館国際児童文学館 ( 東大阪市荒本 ) 主催 : 大阪府立中央図書館国際児童文学館上記イベントの詳細およびその他の講座講演会展示会公募情報については

5 こちらからご覧くださいイベント情報をお送りください当財団 HP に掲載させていただきます / 4 プレゼント今号のコラム 1 この本読んだ? で紹介しましたケンタウロスのポロスを 1 名の方にプレゼントしますご希望の方はメールで件名メルマガ NO.96 プレゼント希望とし (1) お名前 (2) 郵便番号住所 (3) 電話番号 (4) メールアドレスよろしければ (5) このメルマガのご感想をお書きのうえ office@iiclo.or.jp にお送りください締切は9 月 10 日 ( 月 ) 当選発表は発送をもって代えさせていただきます/ 編集長のつぶやき徒歩での通勤から久しぶりに電車を乗り継いでの通勤に変わり本を読む習慣が戻ってきた昔は新聞か本を読む人と睡眠をむさぼっている人に大別できたが近ごろはスマホに夢中な人がほとんど様々な情報収集発信は決して悪いことではないが乗換時もそのまま目を離さないのはいかがなものかそれぞれがマナーを守って自分の時間を楽しみたいものです ( T A ) みなさまのご意見ご感想をお聞かせください下記メールアドレスまでお願いします原則として返信はいたしませんのでご了承くださいこのメールマガジンはご登録いただきました皆様に配信しています配信の登録解除変更はパソコンからどうぞこのメールの送信アドレスは配信専用です記事の無断転載はご遠慮ください発行 : 一般財団法人大阪国際児童文学振興財団大阪府東大阪市荒本北大阪府立中央図書館内 TEL: FAX: office@ iiclo.or.jp

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