Size: px
Start display at page:

Download ""

Transcription

1 平成 24 年度 輸出拡大リード事業のうち 国別マーケティング事業 ( インドネシア ) 調査報告書 食料産業局輸出促進グループ ( 委託先 : 株式会社日本総合研究所 ) 平成 2 5 年 3 月

2

3 注意事項 本事業は 農林水産省食料産業局輸出促進グループの委託により 株式会社日本総合研究所 が実施したものであり 本報告書の内容は農林水産省の見解を示すものではありません 免責事項 農林水産省および委託事業者である株式会社日本総合研究所とその関連会社は 本報告書の記載内容に関して生じた直接的 間接的 派生的 特別の 付随的 あるいは懲罰的損害および利益の喪失については それが契約 不法行為 無過失責任 あるいはその他の原因に基づき生じたか否かにかかわらず 一切の責任を負うものではありません これは たとえ 農林水産省および委託事業者である株式会社日本総合研究所とその関連会社がかかる損害の可能性を知らされていた場合も同様とします 本報告書は信頼できると思われる各種情報に基づいて作成しておりますが その正確性 完全性を保証するものではありません 農林水産省および委託事業者である株式会社日本総合研究所は 本報告書の論旨と一致しない他の資料を発行している または今後発行する可能性があります

4 本事業担当者 株式会社日本総合研究所総合研究部門柿崎平上席主任研究員総合研究部門坂東達郎主任研究員総合研究部門斎藤創研究員総合研究部門花井衣理研究員創発戦略センター三輪泰史副主任研究員 農林水産省食料産業局輸出促進グループ 小川良介 輸出促進グループ長 川原聡 海外展開専門官 福島飛鳥 国際専門職 輸出戦略検討会議委員 ( 五十音順 ) 井畑勝博 青森県観光国際戦略局国際経済課輸出促進グループ総括主幹 河野剛 伊藤忠商事株式会社食料カンパニー水産部水産第一課課長 佐藤元俊 内外トランスライン株式会社東京輸入営業部部長 佐藤百合 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター長 土田泰 株式会社ミツカングループ本社グローバル事業部アジア統括部 営業課 山田尊史 JA 全農営農販売企画部販売企画課輸出対策室課長 所属 役職は第 1 回輸出戦略検討会議 ( 平成 24 年 10 月 18 日 ) 時点のもの 情報交換ミッション団参加委員 土田泰 株式会社ミツカングループ本社グローバル事業部アジア統括部 営業課

5 目次 1. 事業の概要 事業目的 事業内容 インドネシアの概況 経済状況 輸出入の状況 需要者調査 最終消費者の消費実態 1 グループインタビュー結果 最終消費者の消費実態 2 家庭訪問 インタビュー調査結果 飲食店及び小売店の状況 各種規制 制度の概要及び実態 輸入 販売手続 ハラル認証制度制度 他国のハラル認証 ( マレーシアの事例研究 ) ML 登録制度 食品安全 表示規制 その他の食品関連規制 農産物 水産物の輸入制限 東日本大震災にともなう原発事故による我が国農林水産物輸入への影響 インドネシアの物流インフラの現状 品目別の市場実態及び輸出拡大戦略 果物 水産物 ソース混合調味料 菓子 清涼飲料水 輸出拡大に向けた取り組み方針や具体的内容

6 本報告書での通貨名の記載及び円価表示に係る為替レートについて 1. 通貨名 インドネシア ルピア は Rp もしくは ルピア と略記した 米ドル は ドル と略記した 2. 為替レート 本報告書で登場するインドネシア ルピアによる価額 ( 小売店店頭での商品販売価格や消費支出額等の統計データ等 ) は 便宜上可能な限り 円価も補記した 円価算定には 報告省令レート ( 日本銀行国際局 ) による対インドネシア ルピア為替レートを用いた 具体的には下表のとおりである 本文中で特段の記載がない場合は 2013 年 2 月のレートを使用して円価算定している 本報告書で登場する円価算定に使用したインドネシア ルピアに対インドネシア ルピア為替レートよる価額の時点 2009 年 100Rp= 円 ( 注 )2009 年の 1 月から 12 月の対インドネシア ルピア為替レートの平均値 2012 年 100Rp= 円 ( 注 )2009 年の 1 月から 12 月の対インドネシア ルピア為替レートの平均値 2013 年 2 月 100Rp= 円

7 1. 事業の概要 1.1. 事業目的インドネシアは 日本の農林水産物 食品の輸出先としては第 10 位 (2011 年 ) であるものの 1 世界第 4 位の 2 億人を超す人口を有しており 2 経済成長率も極めて高く また 3 日本製品や日本人への信頼など 対日感情も良好であること等から 今後の日本からの食料品輸出が有望視されており 食品輸出に取り組む事業者からも 新規開拓市場として注目される国の一つである さらに インドネシアはイスラム人口が多く 同国への輸出に取り組むことにより ハラル制度等に対する知見を得ることは イスラム圏の食品市場への進出の足がかりとして重要である 本事業は インドネシアにおける日本産農林水産物 食品の市場可能性及び輸出関連制度につき調査し 輸出に取り組む事業者に情報を提供するとともに 今後の輸出促進施策を企画 立案するための一助とすることを目的とした 1.2. 事業内容 本事業の内容は以下のとおりである (1) 市場実態調査以下の項目について調査 分析を行う 1 対象国の概況 日本産農林水産物 食品の輸出環境 2 対象国に現在輸出されている主要品目について品目ごとの輸出実態 3 市場可能性の高い品目の明確化 調査対象品目本事業での調査対象品目は下記の 5 品目である 但し 市場実態調査等において 必要に応じて ソース混合調味料では調味料全体を 果実では青果物全体を視野に入れたヒアリング調査等を行っている 図表 調査対象品目と該当する HS コード ( 輸出統計品目表 (2011 年版 )) 品目 該当する HS コード (4 桁もしくは日本独自部分を含めた 9 桁で記載 ) 果実 0803,0804,0805,0806,0807,0808,0809,0810,0811,0812,0813,0814 水産物 0302,0303,0304,0305,0306,0307 ソース混合調味料 菓子 ,170490,180620,180631,180632,180690, 清涼飲料水

8 (2) 制度調査日本産の主要農林水産物 食品を輸出する際の運用面も含めた制度的障壁及び対応策の明確化 ( 特に以下の項目 ) を行う 農林水産物 食品の輸入 販売手続等 植物防疫 動物検疫措置 食品安全規制 ハラル認証 農林水産物 食品の輸入に際しての規制措置 要求される認証等 物理的な輸出阻害要因( 港の不整備 コールドチェーンの未発達等 ) (3) 輸出戦略検討会議の設置本事業を統合的かつ効果的に実施するため 外部専門家等を委員とする輸出戦略検討会議を設置する 委員は下表のとおりであり 3 回開催 ( 平成 24 年 10 月 18 日 12 月 21 日 平成 25 年 3 月 1 日 ) した 井畑勝博河野剛佐藤元俊佐藤百合土田泰山田尊史 図表 輸出戦略検討会議委員 ( 五十音順 ) 青森県観光国際戦略局国際経済課輸出促進グループ総括主幹伊藤忠商事株式会社食料カンパニー水産部水産第一課課長内外トランスライン株式会社東京輸入営業部部長独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター長株式会社ミツカングループ本社グローバル事業部アジア統括部 営業課 JA 全農営農販売企画部販売企画課輸出対策室課長 所属 役職は第 1 回輸出戦略検討会議 ( 平成 24 年 10 月 18 日 ) 時点のもの (4) 情報交換ミッション団の派遣 本事業の成果をより深めるとともに 今後の当該国への輸出拡大につなげるため 当該 国の主要な日本産農林水産物 食品輸入業者 販売業者 ( 小売 ) 等との情報交換を行った 2

9 2. インドネシアの概況 同国市場の全体像や輸出環境など 輸出拡大戦略を検討するための基本的事項を整理し た 具体的には 人口や経済規模 所得 消費実態 関税や貿易協定等の状況を整理した 2.1. 経済状況 人口国際通貨基金 (IMF) によれば インドネシアにおける人口は 2002 年の 2 億 1,144 万人から年平均伸び率 1.4% で増加し 2010 年には 2 億 3,764 万人となっている その後は年 1% 前後で増加し 2017 年には 2 億 6,240 万人に達すると見込まれる 図表 人口の推移 (2002~2017 年 ) 280 (100 万人 ) 実績値 予測値 ( 年 ) 実績値 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 人口 ( 万人 ) 21,219 21,522 21,829 22,140 22,456 22,776 23,101 23,430 23,764 ( 資料 )IMF World Economic Outlook (WEO) を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 3

10 年齢別人口を見ると 日本での定義による 生産年齢人口 (15~64 歳の人口 ) が全体の約 7 割を占めている また 年齢階級のうち 0~4 歳の人口が占める割合は 9.2% であり すべての階級の中で最も高い 今後も若年層を中心とする活発な消費が続くことが見込まれる 図表 年齢階級別人口 (2010 年 ) 75 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 5-9 歳 0-4 歳 生産年齢人口 男性 女性 1,500 1, ,000 1,500 ( 万人 ) 全体 ( 万人 ) 男性 女性 構成比 全体 23,695 11,859 11, % 0-4 歳 2,176 1,110 1, % 5-9 歳 2,065 1,055 1, % 歳 2,017 1, % 歳 2,100 1,067 1, % 歳 2,117 1,075 1, % 歳 2,081 1,044 1, % 歳 2, , % 歳 1, % 歳 1, % 歳 1, % 歳 1, % 歳 % 歳 % 65 歳以上 1, % ( 資料 )United Nations Demographic Yearbook を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 さらに 島別の人口を見るとジャワ島が 1 億 3,661 万人で最も多く 州別では西ジャワ州 (4,305 万人 ) 東ジャワ州(3,748 万人 ) 中ジャワ州(3,238 万人 ) 北スマトラ州(1,298 万人 ) の 4 州が 1,000 万人を超えている なお 首都のあるジャカルタ首都特別州は 961 万人 面積 664 平方キロメートルである 1 1 ジャカルタ首都特別州 ( 人口 961 万人 面積 664 平方キロメートル ) は 東京都特別区全体 ( 人口 895 万人 面積 平方キロメートル ( 平成 23 年 1 月 1 日現在 )) とほぼ同規模である 4

11 スマトラ島 州名 図表 州別の人口 世帯数等 (2010 年 ) 州都 人口 ( 千人 ) 面積 ( km2 ) 人口密度世帯数労働力人口 ( 人 / km2 )( 千世帯 ) ( 千人 ) ナングロ アチェ ダルサラーム州バンダ アチェ 4, , ,814 北スマトラ州メダン 12, , ,846 5,492 西スマトラ州パダン 4, , ,107 2,052 リアウ州プカンバル 5, , ,111 1,976 ジャンビ州ジャンビ 3, , ,182 南スマトラ州パレンバン 7, , ,613 3,333 ベンクル州ベンクル 1, , ランプン州バンダルランプン 7, , ,769 3,372 バンカ ブリトゥン群島州パンカルピナン 1, , リアウ群島州タンジュンピナン 1, , ジャワ島 ジャカルタ首都特別州ジャカルタ 9, , ,237 4,303 西ジャワ州バンドン 43, , , ,364 17,559 中ジャワ州スマラン 32, , ,414 16,924 ジョグジャカルタ特別州ジョグジャカルタ 3, , , ,013 1,869 東ジャワ州スラバヤ 37, , ,926 19,245 バンテン州セラン 10, , , ,192 3,990 小スンダ列島 バリ州デンパサール 3, , ,990 西ヌサトゥンガラ州マタラム 4, , ,104 2,093 東ヌサトゥンガラ州クーパン 4, , ,048 カリマンタン島 西カリマンタン州ポンチアナック 4, , ,136 中カリマンタン州パランカラヤ 2, , ,012 南カリマンタン州バンジャルマシン 3, , ,633 東カリマンタン州サマリンダ 3, , ,325 スラウェシ島 北スラウェシ州マナド 2, , 中スラウェシ州パル 2, , ,155 南スラウェシ州マカッサル 8, , ,740 3,139 東南カリマンタン州ケンガリ 2, , ゴロンタロ州ゴロンタロ 1, , 西スラウェシ州マムジュ 1, , マルク諸島 マルク州アンボン 1, , 北マルク州テルナテ 1, , ニューギニア島 西パプア州マノクワリ , パプア州ジャヤプラ 2, , ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) Trends of Selected Socio-Economic Indicators of Indonesia, May 2012 その他各種資料を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 5

12 図表 インドネシアの主な島と都市 メダン スマトラ島 スラウェシ島 マルク諸島 カリマンタン島 ニューギニア島 パレンバン バンダンランプン セラン ジャカルタスラバヤバンドンバリ島スマランジャワ島 マカッサル ( 資料 )( 株 ) 日本総合研究所作成 次に インドネシア統計局 2010 Population Census Data に基づき インドネシアの人口を宗教別に見ると ( 図表 年齢階級別宗教別人口 (2010 年 )) インドネシア政府によって公認されている 6 つの宗教 ( イスラム教 キリスト教 ( プロテスタント ) カトリック教 ヒンズー教 仏教 儒教 ) のうち イスラム教人口は 2 億 718 万人であり 全人口の 87.2% を占めている 6

13 図表 年齢階級別宗教別人口 (2010 年 ) ( 単位 : 万人 ) イスラム教 ( キプリロステトス教タ ント ) カトリック教 ヒンズー教 仏 教 儒 教 その他 無回答 調査対象外 全 体 人口 1, , 歳割合 86.9% 7.6% 3.2% 1.5% 0.5% 0.0% 0.1% 0.0% 0.0% 100.0% 人口 2, , 歳割合 86.3% 7.9% 3.4% 1.6% 0.6% 0.0% 0.2% 0.0% 0.1% 100.0% 人口 1, , 歳割合 86.3% 7.6% 3.3% 1.5% 0.6% 0.0% 0.1% 0.1% 0.5% 100.0% 人口 1, , 歳割合 86.4% 7.1% 2.9% 1.4% 0.6% 0.0% 0.1% 0.1% 1.2% 100.0% 人口 1, , 歳割合 87.3% 6.9% 2.7% 1.4% 0.7% 0.0% 0.1% 0.1% 0.8% 100.0% 人口 1, , 歳割合 88.0% 6.6% 2.6% 1.5% 0.7% 0.0% 0.1% 0.1% 0.4% 100.0% 人口 1, , 歳割合 87.7% 6.8% 2.7% 1.7% 0.7% 0.0% 0.1% 0.1% 0.2% 100.0% 人口 1, , 歳割合 87.6% 6.8% 2.7% 1.9% 0.6% 0.0% 0.1% 0.1% 0.2% 100.0% 人口 1, , 歳割合 87.8% 6.6% 2.7% 1.9% 0.7% 0.0% 0.1% 0.1% 0.1% 100.0% 人口 1, , 歳割合 87.8% 6.5% 2.7% 1.8% 0.8% 0.1% 0.1% 0.1% 0.1% 100.0% 人口 1, , 歳割合 87.6% 6.4% 2.8% 1.9% 1.0% 0.1% 0.1% 0.1% 0.1% 100.0% 人口 歳割合 87.0% 6.5% 2.9% 2.0% 1.2% 0.1% 0.1% 0.1% 0.1% 100.0% 人口 歳割合 86.6% 6.4% 3.1% 2.3% 1.2% 0.1% 0.2% 0.1% 0.1% 100.0% 人口 歳割合 87.3% 5.9% 2.9% 2.4% 1.1% 0.1% 0.2% 0.1% 0.0% 100.0% 人口 歳割合 87.9% 5.7% 2.6% 2.3% 1.1% 0.1% 0.2% 0.1% 0.0% 100.0% 人口 歳割合 87.5% 5.9% 2.7% 2.5% 1.1% 0.1% 0.2% 0.1% 0.0% 100.0% 人口 歳割合 88.0% 5.5% 2.5% 2.5% 1.0% 0.1% 0.2% 0.1% 0.0% 100.0% 人口 歳割合 87.0% 6.0% 2.8% 2.6% 1.1% 0.2% 0.2% 0.1% 0.1% 100.0% 人口 歳割合 88.3% 5.0% 2.6% 2.6% 0.9% 0.1% 0.2% 0.1% 0.1% 100.0% 人口 歳以上割合 90.1% 4.0% 2.2% 2.2% 0.5% 0.1% 0.2% 0.3% 0.3% 100.0% 人口 20, , ,764.1 全体割合 87.2% 7.0% 2.9% 1.7% 0.7% 0.0% 0.1% 0.1% 0.3% 100.0% ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) 2010 Population Census Data を基に( 株 ) 日本総合研究所作成 7

14 州別に宗教別の人口を見ると 州によって割合は大きく異なっている イスラム教の割合が 90% 以上の州はインドネシア西部 ( スマトラ島およびジャワ島 ) に集中しており 特にジャワ島ではジャカルタ特別州を除くすべての州でイスラム教人口の割合が 90% を超えている 一方で インドネシア東部 ( 小スンダ列島 カリマンタン島 マルク諸島 ニューギニア島 ) ではイスラム教の割合が 70% 以下の州が多くみられる イスラム教以外に割合が高い宗教は州によって異なっており 例えばバリ島では ヒンズー教人口が約 8 割を占めている 州名 図表 州別宗教別人口 (2010 年 ) イスラム教 ( キプリロステトス教タ ント ) カトリック教 ヒンズー教 仏 教 儒 教 その他 無回答 ( 単位 : 万人 ) 調査対象外 全 体 スマトラ島 ナングロ アチェ ダルサラーム州 北スマトラ州 西スマトラ州 リアウ州 ジャンビ州 南スマトラ州 ベンクル州 ランプン州 バンカ ブリトゥン群島州 リアウ群島州 ジャワ島 ジャカルタ首都特別州 西ジャワ州 中ジャワ州 ジョグジャカルタ特別州 東ジャワ州 バンテン州 人口 割合 98.2% 1.1% 0.1% 0.0% 0.2% 0.0% 0.0% 0.0% 0.4% 100.0% 人口 ,298.2 割合 66.1% 27.0% 4.0% 0.1% 2.3% 0.0% 0.0% 0.0% 0.4% 100.0% 人口 割合 97.4% 1.4% 0.8% 0.0% 0.1% 0.0% 0.0% 0.0% 0.2% 100.0% 人口 割合 88.0% 8.8% 0.8% 0.0% 2.1% 0.1% 0.0% 0.0% 0.3% 100.0% 人口 割合 95.4% 2.7% 0.4% 0.0% 1.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.4% 100.0% 人口 割合 96.9% 1.0% 0.6% 0.5% 0.8% 0.0% 0.0% 0.0% 0.2% 100.0% 人口 割合 97.3% 1.7% 0.4% 0.2% 0.1% 0.0% 0.0% 0.1% 0.2% 100.0% 人口 割合 95.5% 1.5% 0.9% 1.5% 0.3% 0.0% 0.0% 0.0% 0.2% 100.0% 人口 割合 89.0% 1.8% 1.2% 0.1% 4.2% 3.3% 0.0% 0.1% 0.3% 100.0% 人口 割合 79.3% 11.2% 2.3% 0.1% 6.7% 0.2% 0.0% 0.0% 0.2% 100.0% 人口 割合 85.4% 7.5% 3.2% 0.2% 3.3% 0.1% 0.0% 0.0% 0.3% 100.0% 人口 4, ,305.4 割合 97.0% 1.8% 0.6% 0.0% 0.2% 0.0% 0.0% 0.2% 0.1% 100.0% 人口 3, ,238.3 割合 96.7% 1.8% 1.0% 0.1% 0.2% 0.0% 0.0% 0.0% 0.3% 100.0% 人口 割合 91.9% 2.7% 4.8% 0.2% 0.1% 0.0% 0.0% 0.1% 0.1% 100.0% 人口 3, ,747.7 割合 96.4% 1.7% 0.6% 0.3% 0.2% 0.0% 0.0% 0.1% 0.7% 100.0% 人口 1, ,063.2 割合 94.7% 2.5% 1.1% 0.1% 1.2% 0.0% 0.1% 0.0% 0.3% 100.0% 8

15 小スンダ列島 バリ州 西ヌサトゥンガラ州 東ヌサトゥンガラ州 カリマンタン島 西カリマンタン州 中カリマンタン州 南カリマンタン州 東カリマンタン州 スラウェシ島 北スラウェシ州 中スラウェシ州 南スラウェシ州 東南カリマンタン州 ゴロンタロ州 西スラウェシ州 マルク諸島 マルク州 北マルク州 ニューギニア島 西パプア州 パプア州 全体 人口 割合 13.4% 1.7% 0.8% 83.5% 0.5% 0.0% 0.0% 0.0% 0.1% 100.0% 人口 割合 96.5% 0.3% 0.2% 2.6% 0.3% 0.0% 0.0% 0.0% 0.1% 100.0% 人口 割合 9.1% 34.7% 54.1% 0.1% 0.0% 0.0% 1.7% 0.0% 0.2% 100.0% 人口 割合 59.2% 11.4% 22.9% 0.1% 5.4% 0.7% 0.1% 0.0% 0.2% 100.0% 人口 割合 74.3% 16.0% 2.6% 0.5% 0.1% 0.0% 6.3% 0.0% 0.2% 100.0% 人口 割合 96.7% 1.3% 0.4% 0.4% 0.3% 0.0% 0.5% 0.0% 0.3% 100.0% 人口 割合 85.4% 9.5% 3.9% 0.2% 0.5% 0.0% 0.0% 0.1% 0.4% 100.0% 人口 割合 30.9% 63.6% 4.4% 0.6% 0.1% 0.0% 0.1% 0.0% 0.3% 100.0% 人口 割合 77.7% 17.0% 0.8% 3.8% 0.1% 0.0% 0.1% 0.0% 0.4% 100.0% 人口 割合 89.6% 7.6% 1.5% 0.7% 0.2% 0.0% 0.1% 0.0% 0.2% 100.0% 人口 割合 95.2% 1.8% 0.6% 2.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.1% 0.2% 100.0% 人口 割合 97.8% 1.6% 0.1% 0.3% 0.1% 0.0% 0.0% 0.0% 0.1% 100.0% 人口 割合 82.7% 14.2% 1.0% 1.4% 0.0% 0.0% 0.6% 0.0% 0.1% 100.0% 人口 割合 50.6% 41.4% 6.8% 0.4% 0.0% 0.0% 0.4% 0.0% 0.4% 100.0% 人口 割合 74.3% 24.9% 0.5% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.2% 100.0% 人口 割合 38.4% 53.8% 7.0% 0.1% 0.1% 0.0% 0.0% 0.0% 0.6% 100.0% 人口 割合 15.9% 65.5% 17.7% 0.1% 0.1% 0.0% 0.0% 0.0% 0.8% 100.0% 人口 20, , ,764.1 割合 87.2% 7.0% 2.9% 1.7% 0.7% 0.0% 0.1% 0.1% 0.3% 100.0% ( 注 1) 網掛け ( 水色 ) は イスラム教人口の割合が 90% 以上の州 ( 注 2) 網掛け ( 黄色 ) は イスラム教人口の割合が 70% 以下の州 ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) 2010 Population Census Data を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 9

16 経済規模国際通貨基金 (IMF) によれば インドネシアの実質 GDP 成長率は 2002 年以降 5% 前後で推移し 2011 年の名目 GDP は 8,457 億ドルとなっている 今後も実質 GDP 成長率 7% 前後で堅調な成長を続け 2017 年には 1 兆 8,116 億ドルに達することが見込まれる 図表 名目 GDP 実質 GDP 成長率の推移 (2002~2017 年 ) 2,000 1,600 (10 億ドル ) (%) 実績値予測値 1,394 1,812 1, , ,055 1, 名目 GDP 額 実質 GDP 成長率 0 ( 年 ) 名目 GDP (10 億ドル ) 実質 GDP 成長率 (%) 実績値 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 ( 資料 )IMF World Economic Outlook (WEO) を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 10

17 経済発展に伴い 一人当たり名目 GDP も増加している 2010 年には 2,981 ドル 2 となり 今後も堅調に推移すると見込まれる 図表 一人当たり名目 GDP の推移 (2002~2017 年 ) 10,000 ( ドル ) 8,000 実績値 予測値 6,904 6,000 4,000 2, ,091 1,177 1,291 1,622 1,898 2,212 2,299 2,981 3,509 3,797 4,255 4,829 5,465 6, ( 年 ) 一人当たり名目 GDP( ドル ) 実績値 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 , , , , , , , ,980.8 ( 資料 )IMF World Economic Outlook (WEO) を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 2 一人当たり GDP 額が 3,000 ドルは 耐久消費財の普及が本格化する水準とも言われている 11

18 所得英調査会社による総世帯に占める年間可処分所得額別の世帯数割合を見ると 1997 年のアジア通貨危機や 1998 年のジャカルタ等での暴動発生の時期以降 ほぼ一貫して低所得層 ( ローワー層 ) の減少と それと対照的に中間層 ( ローワーミドル層 ) の増加傾向にあり 中間層の拡大 を見て取ることができる また 2010 年頃からは 中間層 ( アッパーミドル層 ) や富裕層 ( アッパー層 ) の割合も増加してきている 図表 年間可処分所得額別の世帯数割合 (1990~2012 年 ) (%) 低所得層 ( ローワー層 ) 中間層 ( ローワーミドル層 ) 中間層 ( アッパーミドル層 ) 富裕層 ( アッパー層 ) ( 年 ) ( 注 ) 経済産業省 平成 22 年版通商白書 を基に以下のとおり分類 低所得層 ( ローワー層 ) : 世帯あたり年間可処分所得 5,000 ドル未満中間層 ( ローワーミドル層 ): 世帯あたり年間可処分所得 5,000 ドル以上 ~15,000 ドル未満中間層 ( アッパーミドル層 ): 世帯あたり年間可処分所得 15,000 ドル以上 ~35,000 ドル未満富裕層 ( アッパー層 ) : 世帯あたり年間可処分所得 35,000 ドル以上 ( 資料 ) Euromonitor International 2013 を基に( 株 ) 日本総合研究所作成 12

19 同じく英調査会社による可処分所得別世帯数の将来推計によれば 今後も中間層 ( ローワーミドル層とアッパーミドル層 ) の拡大が続き 2012 年の約 3,400 万世帯 ( 全世帯数の約 54%) から 2017 年の約 4,500 万世帯 ( 約 68%) まで増加すると見込まれる 富裕層 ( アッパー層 ) については 128 万世帯 (2012 年 ) から 243 万世帯 (2017 年 ) へと 2 倍程度の増加と見込まれる 図表 可処分所得別世帯数の将来推計 7,000 6,000 ( 万世帯 ) ,091 富裕層 5,000 4,000 1,748 2,902 3,410 中間層 3,000 2,000 1, ,973 2,731 1, 年 2012 年 2017 年 低所得層 ( ローワー層 ) 中間層 ( ローワーミドル層 ) 中間層 ( アッパーミドル層 ) 富裕層 ( アッパー層 ) 低所得層 ( 単位 : 万 ) 区分 2007 年 2012 年 2017 年 全世帯数 世帯数 5, , ,591.0 割合 100.0% 100.0% 100.0% 富裕層 ( アッパー層 ) 世帯数 割合 1.0% 2.0% 3.7% 中間層 ( ミドル層 ) 世帯数 1, , ,500.5 割合 31.6% 54.3% 68.3% アッパーミドル層 世帯数 ,091 割合 1.9% 7.9% 16.5% ローワーミドル層 世帯数 1,748 2,902 3,410 割合 29.7% 46.4% 51.7% 低所得層 ( ローワー層 ) 世帯数 3,973 2,731 1,847 割合 67.4% 43.6% 28.0% ( 注 ) 経済産業省 平成 22 年版通商白書 を基に以下のとおり分類 低所得層 ( ローワー層 ) : 世帯あたり年間可処分所得 5,000 ドル未満 中間層 ( ローワーミドル層 ): 世帯あたり年間可処分所得 5,000 ドル以上 ~15,000 ドル未満 中間層 ( アッパーミドル層 ): 世帯あたり年間可処分所得 15,000 ドル以上 ~35,000 ドル未満 富裕層 ( アッパー層 ) : 世帯あたり年間可処分所得 35,000 ドル以上 ( 資料 ) Euromonitor International 2013 を基に( 株 ) 日本総合研究所作成 13

20 また 富裕層 ( 世帯の年間可処分所得額が 35,000 ドル以上 ) の内訳を見ると 以下のとおりである 日本の勤労者世帯一世帯当たりの年間可処分所得 4,606,212 円 ( ドル換算で 58,306.5 ドル ) を参考にすると インドネシアの 富裕層 のうち 日本の平均的な勤労者世帯と同程度もしくはそれ以上の年間可処分所得の世帯数は 68.2 万世帯 ( 55,000 ドル以上 の合計 ) と見込まれる 図表 富裕層世帯の内訳 (2012 年 ) 6% 4% 11% 5% 3% 2% 6% 35,000 ドル以上 ~45,000 ドル未満 45,000 ドル以上 ~55,000 ドル未満 7% 10% 16% 30% 55,000 ドル以上 ~65,000 ドル未満 65,000 ドル以上 ~75,000 ドル未満 75,000 ドル以上 ~100,000 ドル未満 100,000 ドル以上 ~125,000 ドル未満 125,000 ドル以上 ~150,000 ドル未満 150,000 ドル以上 ~200,000 ドル未満 200,000 ドル以上 ~250,000 ドル未満 250,000 ドル以上 ~300,000 ドル未満 300,000 ドル以上 区分 2012 年世帯数 ( 万世帯 ) 全体に占める割合 全世帯数 6, % 富裕層 % 35,000 ドル以上 ~ 45,000 ドル未満 % 45,000 ドル以上 ~ 55,000 ドル未満 % 55,000 ドル以上 ~ 65,000 ドル未満 % 65,000 ドル以上 ~ 75,000 ドル未満 % 75,000 ドル以上 ~ 100,000 ドル未満 % 100,000 ドル以上 ~ 125,000 ドル未満 % 125,000 ドル以上 ~ 150,000 ドル未満 % 150,000 ドル以上 ~ 200,000 ドル未満 % 200,000 ドル以上 ~ 250,000 ドル未満 % 250,000 ドル以上 ~ 300,000 ドル未満 % 300,000 ドル以上 % ( 参考 ) 日本の一世帯 ( 勤労者世帯 ) 当たり年間可処分所得 (2012 年 ) 円 ( 注 2) ドル ( 注 2) 年間可処分所得 4,606,212 58,306.5 ( 注 1) 経済産業省 平成 22 年版通商白書 を基に以下のとおり分類 低所得層 ( ローワー層 ) : 世帯あたり年間可処分所得 5,000 ドル未満中間層 ( ローワーミドル層 ): 世帯あたり年間可処分所得 5,000 ドル以上 ~15,000 ドル未満中間層 ( アッパーミドル層 ): 世帯あたり年間可処分所得 15,000 ドル以上 ~35,000 ドル未満富裕層 ( アッパー層 ) : 世帯あたり年間可処分所得 35,000 ドル以上 ( 注 2) 日本の一世帯 ( 勤労者世帯 ) 当たり年間可処分所得は 1 カ月当たりの可処分所得 円を 12 倍して算出した ドル換算に当たっては 報告省令レート ( 日本銀行国際局 ) の平成 24 年 1 月分から 12 月分までの月別の平均値 (1 ドル=79 円 ) を使用した ( 資料 ) Euromonitor International 2013 総務省 家計調査( 家計収支編 ) を基に( 株 ) 日本総合研究所作成 14

21 支出 消費一人当たり月間消費支出額について ジャカルタ首都特別州での状況を見ると 支出総額が 2009 年の 938,384Rp( 約 8,271 円 ) から 2012 年の 1,403,098Rp( 約 11,943 円 ) へと 49.5% 増加している 図表 ジャカルタ首都特別州での一人当たり月間消費支出額 区分 金額 ( ルピア ) 2009 年 2012 年 金額 ( 円 )( 注 2) 構成比 金額 ( ルピア ) 金額 ( 円 )( 注 2) 構成比 全体 938,384 8, % 1,403,098 11, % 49.5% 食料品 (Food) 357,934 3, % 519,028 4, % 45.0% 穀物類 (Cereals) 30, % 53, % 75.2% イモ類 (Tubers) 2, % 1, % 10.1% 魚介類 (Fish) 21, % 34, % 59.1% 肉類 (Meat) 18, % 32, % 82.5% 乳製品 ( 卵 牛乳 )(Eggs and Milk) 29, % 36, % 23.7% 野菜類 (Vegetables) 19, % 28, % 46.4% 豆類 (Legumes) 8, % 9, % 10.9% 果物類 (Fruits) 15, % 30, % 94.6% 脂肪 油類 (Oil and fats) 9, % 17, % 75.1% 飲料 (Beverages stuffs) 9, % 5, % 47.0% 香辛料 (Spices) 5, % 7, % 35.5% その他 (Miscellaneous food items) 8, % 9, % 13.7% 調理済み食品 (Prepared food and beverages) 149,544 1, % 201,354 1, % 34.6% タバコ キンマ ( 注 1) (Tobacco and betel) 29, % 50, % 72.9% 食料品以外 (Non Food) 580,450 5, % 884,071 7, % 52.3% 住宅 家具 (Housing, and household facility) 280,881 2, % 431,614 3, % 53.7% 生活雑貨 サービス (Goods and services) 200,978 1, % 323,309 2, % 60.9% 衣料品 (Clothing, footwear and headgear) 24, % 18, % 27.6% 耐久財 (Durable goods) 38, % 73, % 88.5% 税金 保険料 (Taxes and insurance) 26, % 27, % 5.8% 冠婚葬祭 (Parties and ceremonies) 8, % 9, % 16.6% ( 注 1) キンマ とは 南アジア 東南アジア オセアニア等で用いられる噛む嗜好品のこと ( 注 2) 円換算に当たっては 報告省令レート ( 日本銀行国際局 ) の 2009 年及び 2012 年のそれぞれの月別の平均値 (2009 年は 100Rp= 円 2012 年は 100Rp= 円 ) を使用した ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) Expenditure for Consumption of Indonesia by Province の Based on Susenas March 2012 Based on Panel Susenas March 2010 を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 増減率 15

22 2.2. 輸出入の状況 日本からの輸出状況 日本からインドネシアへの輸出状況を整理する (1) 全体 日本からの対インドネシア輸出額は 2006 年以降堅調に推移している 2009 年は一時的 に大きく落ち込んだものの 2011 年には 1 兆 4,123 億円 ( 前年比 1.3% 増 ) となっている 図表 対インドネシア輸出額の年別推移 対前年増減率 (2002~2011 年 ) 16,000 14,000 ( 億円 ) 13, , , ,000 10,000 8,000 7, , , , , , , ,000 4,000 2, ( 年 ) ( 単位 : 億円 ) 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 金額 7, , , , , , , , , ,123.2 対前年増減率 0.3% 6.5% 18.2% 3.6% 15.6% 24.1% 22.5% 33.3% 60.3% 1.3% ( 資料 ) 財務省 貿易統計 を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 16

23 対インドネシア輸出品目の内訳を見ると 2011 年においては 一般機械 (29.6%) 原料 別製品 (22.8%) 輸送用機器 (20.3%) の割合が高く 食料品の割合は全体の 0.2% である 図表 対インドネシア輸出品目の内訳 (2011 年 ) 鉱物性燃料 1.0% 原料品 1.8% 化学製品 8.1% 電気機器 12.0% 食料品 0.2% その他 4.2% 一般機械 29.6% 輸送用機器 20.3% 原料別製品 22.8% 対インドネシア輸出 金額 ( 億円 ) 構成比 全体 14, % 一般機械 4, % 原料別製品 3, % 輸送用機器 2, % 電気機器 1, % 化学製品 1, % 原料品 % 鉱物性燃料 % 食料品 % その他 % ( 注 ) 原料品 は木材 非鉄金属 鉄鉱石等のことであり 食用の原料は含まれない ( 資料 ) 日本関税協会 外国貿易概況 を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 17

24 農林水産物の対インドネシア輸出額の推移を見ると 2009 年に大きく減少したが その後やや回復し 2011 年では 40.3 億円 ( うち農産物が 23.0 億円で全体の約 6 割 水産物が 12.4 億円で全体の約 3 割 ) である また 2011 年の輸出実績は 世界全体への輸出額 4,511.4 億円の 0.9% であり 国 地域別順位でインドネシアは 17 位に位置している 図表 対インドネシア農林水産物輸出額の推移 (2002~2012 年 ) 60.0 ( 億円 ) ( 年 ) 農産物林産物水産物 ( 単位 : 億円 ) 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 全体 農産物 林産物 水産物 ( 資料 ) 農林水産省 農林水産物貿易統計 を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 図表 日本からの農林水産物輸出額上位 20 カ国 地域 (2010 年 ) 輸出先 金額 ( 億円 ) 割合 世界 ( 計 ) 4, % 1 香港 1, % 2 アメリカ合衆国 % 3 台湾 % 4 大韓民国 % 5 中華人民共和国 % 6 タイ % 7 ベトナム % 8 シンガポール % 9 フィリピン % 10 オーストラリア % 11 フランス % 12 マレーシア % 13 オランダ % 14 ドイツ % 15 カナダ % 16 英国 % 17 インドネシア % 18 アラブ首長国連邦 % 19 ロシア % 20 ニュージーランド % ( 注 ) 東日本大震災の輸出への影響に鑑み 2010 年の輸出実績を記載した ( 資料 ) 農林水産省 農林水産物貿易統計 を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 18

25 (2) 果実果実の輸出額について年別推移を見ると 2005 年頃以降 概ね増加傾向にあったが 2011 年は東日本大震災の影響により大きく落ち込んでいる ( 前年比 53.9% の減少 ) 単価 ( 輸出額 / 数量 ) については 2005 年以降 500 円 /kg 前後で安定的に推移している 品目別に見ると リンゴ ( 生鮮 ) の輸出が果実輸出の全量もしくはほぼすべてを占めている 図表 輸出額 ( 果実 ) の年別推移及び輸出品目内訳 6,000 ( 万円 ) ( 百円 /kg) 6 5, , ,000 2,000 2, , 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) 0 ( 年 ) 全体 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 金額 ( 万円 ) 3, , , , , ,198.6 数量 (kg) 63,345 56,020 81,352 73,794 98,847 42,200 単価 ( 百円 /kg) リンゴ ( 生鮮 ) 金額 ( 万円 ) 3, , , , , ,198.6 ブドウ ( 生鮮 ) 金額 ( 万円 ) ( 注 ) 単価は 輸出額 / 数量で算出 ( 資料 ) 財務省 貿易統計 を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 19

26 (3) 水産物水産物の輸出額について年別推移を見ると 2010 年に 15 億 5,089 万円であったが 2011 年は東日本大震災の影響により大きく落ち込み 前年比 40.7% 減少の 9 億 2,034 万円であった 単価 ( 輸出額 / 数量 ) については 概ね 100 円 /kg 前後で推移している 品目別に見ると 2006 年ではカツオ サバ マグロの 3 魚種で輸出総額の約 8 割を占めていたが その後マグロの輸出額が大幅に減少し (2006 年の 2 億 5,059 万円から 2011 年の 6,187 万円へ減少 ) 2011 年はカツオとサバのみで約 8 割を占めている 図表 輸出額 ( 水産物 ) の年別推移及び輸出品目内訳 160,000 ( 万円 ) ( 百円 /kg) , , ,000 92,034 80, ,000 40, , 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) 0.0 ( 年 ) 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 金額 ( 万円 ) 98, , , , , ,034.0 全体 数量 (kg) 9,369,725 7,007,012 9,206,700 6,584,608 18,559,691 8,512,376 単価 ( 百円 /kg) カツオ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) 金額 ( 万円 ) 20, , , , , ,509.2 サバ ( 冷蔵 冷凍 ) 金額 ( 万円 ) 33, , , , , ,980.3 マグロ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) 金額 ( 万円 ) 25, , , , , ,187.2 イカ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) 金額 ( 万円 ) , , , ,689.6 サケ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) 金額 ( 万円 ) 1, , , ,622.0 ホタテ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) 金額 ( 万円 ) 3, ,293.7 イワシ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) 金額 ( 万円 ) , ,009.1 ( 資料 ) 財務省 貿易統計 を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 20

27 (4) 調味料調味料の輸出額について年別推移を見ると 2007 年以降減少傾向にある 2011 年の輸出総額は 1 億 7,845 万円 ( 前年比 3.6% の減少 ) である 単価 ( 輸出額 / 数量 ) も減少傾向にあり 2011 年の単価は過去 10 年間で最も低い 300 円 /kg である 品目別に見ると ソース混合調味料が輸出総額の 75% を占めている 図表 輸出額 ( 調味料 ) の年別推移及び輸出品目内訳 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 ( 万円 ) ( 百円 /kg) 17, 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) 0 ( 年 ) 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 金額 ( 万円 ) 20, , , , , ,844.6 全体 数量 (kg) 568, , , , , ,222 単価 ( 百円 /kg) 金額 ( 万円 ) 16, , , , , ,375.1 ソース混合調味料数量 (kg) 337, , , , , ,546 単価 ( 百円 /kg) 醤油 金額 ( 万円 ) 2, , , , , ,870.0 味噌 金額 ( 万円 ) 1, , トマトケチャップ 金額 ( 万円 ) マスタード 総額 ( 万円 ) ( 資料 ) 財務省 貿易統計 を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 21

28 (5) 菓子菓子の輸出額について年別推移を見ると 2009 年には一時的に大きく落ち込んだものの 長期的には増加傾向にある 2011 年では 5,746 万円であり 過去 10 年間で最も大きい 単価 ( 輸出額 / 数量 ) は 2011 年では 1,370 円 /kg である 図表 輸出額 ( 菓子 ) の年別推移及び輸出品目内訳 7,000 ( 万円 ) ( 百円 /kg) 15 6, ,000 5, , , , , 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) 1 ( 年 ) 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 金額 ( 万円 ) 3, , , , ,745.5 菓子数量 (kg) 29, , , , , ,017.0 ( 米菓以外 ) 単価 ( 百円 /kg) ( 資料 ) 財務省 貿易統計 を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 22

29 (6) 清涼飲料水清涼飲料水の輸出額について年別推移を見ると 2011 年は 4,721 万円であり 前年比 152.5% の大幅な増加となっているが 2004 年には 1 億 1,902 万円 2007 年や 2008 年では 6,000 万円前後であったことから 長期的に見れば 減少もしくは横ばいである 単価 ( 輸出額 / 数量 ) は 2006 年以降上昇傾向にあり 2011 年では過去 10 年間で最も高い 840 円 /L となっている 図表 輸出額 ( 清涼飲料水 ) の年別推移及び輸出品目内訳 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 ( 万円 ) ( 百円 /L) , ( 年 ) 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) 清涼飲料水 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 金額 ( 万円 ) 3, , , , , ,721.1 数量 (L) 75, , ,580 29,383 30,271 55,985 単価 ( 百円 /L) ( 資料 ) 財務省 貿易統計 を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 23

30 インドネシアの輸入状況 前節では日本からインドネシアへの輸出状況を整理したが 本節ではインドネシア政府 発表の貿易データを基に インドネシア側の日本を含む他国からの輸入状況 3 を整理する (1) 果実果実の輸入額は年々増加し 2011 年では 8 億 761 万ドルである 2011 年の輸入状況を品目別に見ると 割合の大きい順に リンゴ ナシ等 ( 輸入額 2 億 9,316 万ドル 輸入総額に占める割合 36.3%) 柑橘類 ( 同 1 億 9,231 万ドル 同 23.8%) その他の果実( ストロベリー キウイ等が含まれる ) ( 同 1 億 7,111 万ドル 同 21.2%) ブドウ ( 同 1 億 1,777 万ドル 同 14.6%) となっている 一方で 2011 年の輸入額が少ない品目は あんず さくらんぼ 桃等 ( 同 24 万ドル ) パパイヤ メロン スイカ ( 同 95 万ドル ) 等である 図表 輸入額の推移 ( 果実 ) 90,000 ( 万ドル ) 80,000 70,000 その他の果実 60,000 50,000 40,000 リンゴ ナシ等 30,000 20,000 10, バナナ ナツメヤシの実 イチジク パイナップル等 柑橘類の果実 ブドウ パパイヤ メロン スイカ リンゴ ナシ等 アンズ サクランボ モモ等 その他の果実 冷凍果実及び冷凍ナット 一時的保存用に処理した果実等 乾燥果実 果皮 ( 注 1) ナツメヤシの実 いちじく パイナップル等 には アボガド グアバ マンゴーおよびマンゴスチン ( 生鮮または乾燥 ) が含まれる ( 注 2) 柑橘類の果実 には オレンジ マンダリン グレープフルーツ レモン等が含まれる ( 注 3) リンゴ ナシ等 には マルメロが含まれる ( 注 4) アンズ サクランボ モモ等 には プラムおよびスロー ( 生鮮のみ ) が含まれる ( 注 5) その他の果実 には ストロベリー ラズベリー クランベリー キウイ ドリアン等が含まれる ( 注 6) 一時的保存用に処理した果実等 とは 例えば亜流酸ガスまたは塩水 亜硫酸水その他の保存用の溶液により保存に適する処理をしたもので そのままの状態では食用に適しないものを指す ( 注 7) 乾燥果実 には プルーン リンゴ ( 乾燥 ) 等が含まれる ( 注 8) 果皮 には 柑橘類の果皮及びメロン スイカの果皮が含まれる ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 ( 年 ) ブドウ 柑橘類 ナツメヤシ等 以下では 果実の主要な品目について 輸入額の過去の推移と 過去 3 時点 (2001 年 2006 年 2011 年 ) における輸入元上位 10 カ国 地域 ( 輸入額ベース ) の状況を整理する 3 インドネシア側の輸入額は CIF(Cost, Insurance and Freight) 価格 前節の日本からの輸出額は FOB(Free On Board) 価格であること 日本からの輸出後 インドネシアでの輸入にタイムラグがあることなどから 同一品目であっても金額は一致しない 24

31 (A) リンゴ ( 生鮮 ) リンゴ ( 生鮮 ) の輸入額は年々増加し 2011 年では 1 億 8,641 万ドルである 単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) は 2006 年以降微増で推移し 2011 年では 0.88 ドル /kg である 過去 3 時点における輸入元を見ると 中国からの輸入が圧倒的に多く アメリカと合わせて 90% 以上の割合を占めている 日本からの輸入額は微増であり 2011 年では 8 万 4,284 ドルである 図表 輸入額及び単価の推移 ( リンゴ ( 生鮮 )) 20,000 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 ( 万ドル ) ( ドル /kg) 18, , ,846 11,169 11, ,010 6,834 6,182 6,335 6, , ( 年 ) 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( リンゴ ( 生鮮 )) ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 アメリカ 250, % 中国 596, % 中国 1,377, % 2 中国 149, % アメリカ 245, % アメリカ 400, % 3 ニュージーランド 27, % ニュージーランド 17, % ニュージーランド 40, % 4 フランス 19, % オーストラリア 11, % 南アフリカ 14, % 5 オーストラリア 8, % 南アフリカ 8, % フランス 12, % 6 カナダ 5, % フランス 7, % オーストラリア 11, % 7 韓国 2, % シンガポール 6, % シンガポール 1, % 8 南アフリカ 1, % チリ 5, % 韓国 1, % 9 チリ 1, % 日本 % 日本 % 10 日本 % 香港 % チリ % 上記以外 2, % 上記以外 1, % 上記以外 1, % 合計 470, % 合計 900, % 合計 1,864, % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 25

32 (B) ナシ ( 生鮮 ) ナシ ( 生鮮 ) の輸入額は年々増加し 2011 年では 1 億 675 万ドルである 単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) は 2006 年以降微増で推移し 2011 年では 0.80 ドル /kg である 過去 3 時点における輸入元を見ると 中国からの輸入が圧倒的に多く 輸入総額の 90% 以上の割合を占めている 図表 輸入額及び単価の推移 ( ナシ ( 生鮮 )) 12,000 ( 万ドル ) ( ドル /kg) 10, ,000 8, ,000 6,000 4,000 2,000 2,629 4,017 2,780 2,842 3,390 5,581 6,857 6,563 6, 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) 0.0 ( 年 ) ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( ナシ ( 生鮮 )) ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 中国 231, % 中国 516, % 中国 970, % 2 オーストラリア 19, % 南アフリカ 15, % 南アフリカ 66, % 3 韓国 6, % 韓国 8, % アルゼンチン 10, % 4 アメリカ 1, % オーストラリア 5, % アメリカ 7, % 5 パキスタン 1, % アメリカ 3, % オーストラリア 6, % 6 南アフリカ % シンガポール 2, % 韓国 4, % 7 香港 % アルゼンチン 2, % チリ 1, % 8 インド % チリ 1, % シンガポール % 9 日本 % ベネズエラ % スペイン % 10 オランダ % 香港 % ニュージーランド % 上記以外 % 上記以外 % 上記以外 % 合計 262, % 合計 558, % 合計 1,067, % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 26

33 (C) オレンジ ( 生鮮 乾燥 ) オレンジ ( 生鮮 乾燥 ) の輸入額は増加傾向にあり 2011 年では 2,508 万ドル ( うち乾燥品は 2011 年の輸入額はゼロ 輸入額が大きい年次でも 2002 年の 8.9 万ドルで全体の 1% 未満に過ぎない ) である 単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) は 2006 年以降微増で推移し 2011 年では 0.76 ドル /kg である 生鮮品について過去 3 時点における輸入元を見ると アメリカ オーストラリア パキスタン 中国 南アフリカ エジプトからの輸入額が大きく 2011 年ではこれらの 6 カ国で 90% 程度を占めている 図表 輸入額及び単価の推移 ( オレンジ ( 生鮮 乾燥 )) 3,000 2,500 2,000 1,500 ( 万ドル ) 1,393 1,763 2,547 1,586 1,760 1,692 2,162 1,533 2,437 ( ドル /kg) 2, , 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) ( 注 ) 輸入額は生鮮品と乾燥品との合計 ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 0.00 ( 年 ) 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( オレンジ ( 生鮮 )) ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 中国 14, % 中国 41, % アメリカ 50, % 2 オーストラリア 13, % オーストラリア 31, % オーストラリア 44, % 3 エジプト 12, % パキスタン 26, % パキスタン 41, % 4 アメリカ 7, % アメリカ 21, % 中国 30, % 5 パキスタン 7, % 南アフリカ 15, % 南アフリカ 24, % 6 南アフリカ 6, % エジプト 14, % エジプト 24, % 7 ブラジル % ブラジル 9, % アルゼンチン 23, % 8 タイ % タイ 4, % ウルグアイ 4, % 9 シンガポール % アルゼンチン 4, % 香港 3, % 10 台湾 % シンガポール 3, % 台湾 1, % 上記以外 % 上記以外 3, % 上記以外 1, % 合計 65, % 合計 176, % 合計 250, % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 27

34 (D) マンダリン タンジェリン ウンシュウミカン等 ( 生鮮 ) マンダリン タンジェリン ウンシュウミカン等 ( 生鮮 ) の輸入額は 2005 年以降増加傾向にあり 2011 年では 1 億 6,479 万ドルである 単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) も上昇傾向にあり 2011 年では 0.90 ドル /kg である 過去 3 時点における輸入元を見ると パキスタンからの輸入額が減少する一方で中国からの輸入額は大幅に拡大し 2011 年では中国からの輸入が 90.7% を占めている 図表 輸入額及び単価の推移 ( マンタ リン タンシ ェリン ウンシュウミカン等 ( 生鮮 )) 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 ( 万ドル ) ( ドル /kg) 16,683 16,479 14,339 9,430 7,385 4,852 3,329 3,681 2,913 2,480 2, 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) ( 年 ) ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( マンタ リン タンシ ェリン ウンシュウミカン等 ( 生鮮 )) ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 パキスタン 138, % 中国 360, % 中国 1,494, % 2 中国 125, % パキスタン 57, % アルゼンチン 78, % 3 オーストラリア 33, % タイ 22, % オーストラリア 28, % 4 ブラジル 18, % オーストラリア 15, % パキスタン 21, % 5 エジプト 4, % アルゼンチン 13, % ウルグアイ 6, % 6 南アフリカ 3, % ブラジル 8, % 南アフリカ 5, % 7 アメリカ 2, % シンガポール 3, % タイ 3, % 8 タイ 1, % ウルグアイ 1, % アメリカ 3, % 9 アルゼンチン 1, % 南アフリカ % ブラジル 1, % 10 香港 % キルギス % スペイン 1, % 上記以外 1, % 上記以外 % 上記以外 1, % 合計 332, % 合計 485, % 合計 1,647, % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 28

35 (E) ブドウ ( 生鮮 乾燥 ) ブドウ ( 生鮮 乾燥 ) の輸入額は年々増加し 2011 年では 1 億 1,778 万ドル ( うち乾燥品は 466 万ドルで全体の 4.0% に過ぎない ) である 単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) は 2006 年以降微増で推移し 2011 年では 2.0 ドル /kg である 生鮮品について過去 3 時点における輸入元を見ると アメリカ チリ 中国 オーストラリアからの輸入が多く 2011 年ではこれらの 4 カ国で輸入総額の約 80% を占めている 図表 輸入額及び単価の推移 ( ブドウ ( 生鮮 乾燥 )) 14,000 12,000 10,000 8,000 ( 万ドル ) 6,905 8,346 ( ドル /kg) 11, ,000 4,000 2,000 1,050 1,957 1,899 2,642 3,173 4,547 5,051 5, 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) 0.00 ( 年 ) ( 注 ) 輸入額は ブドウ ( 生鮮 ) と ブドウ ( 乾燥 ) との合計 ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( ブドウ ( 生鮮 )) ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 アメリカ 53, % アメリカ 128, % アメリカ 350, % 2 オーストラリア 35, % オーストラリア 109, % チリ 223, % 3 チリ 3, % 中国 77, % 中国 203, % 4 南アフリカ 2, % チリ 67, % オーストラリア 115, % 5 アルゼンチン 1, % 南アフリカ 21, % ペルー 97, % 6 メキシコ % ペルー 11, % 南アフリカ 76, % 7 サウジアラビア % アルゼンチン 10, % メキシコ 22, % 8 中国 % シンガポール 3, % アルゼンチン 22, % 9 香港 % 香港 2, % エジプト 16, % 10 レバノン % エジプト 1, % 韓国 1, % 上記以外 1, % 上記以外 3, % 上記以外 1, % 合計 100, % 合計 436, % 合計 1,131, % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 29

36 (F) イチゴ ( 生鮮 ) イチゴ ( 生鮮 ) の輸入額は概ね増加傾向にあり 2011 年では 48 万ドルである 単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) は 2011 年では 2.3 ドル /kg である 過去 3 時点における輸入元を見ると 中国からの輸入額が大きく 2011 年では輸入総額の 98.8% を占めている 図表 輸入額及び単価の推移 ( イチゴ ( 生鮮 )) 70 ( 万ドル ) 66 ( ドル /kg) 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) 0.0 ( 年 ) ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( イチゴ ( 生鮮 )) ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 中国 % 中国 2, % 中国 4, % 2 オーストラリア % 日本 % デンマーク % 3 アメリカ % アメリカ % アメリカ 6 0.1% 4 フランス % フランス % 韓国 5 0.1% 5 ニュージーランド % タイ % オーストラリア 4 0.1% 6 日本 2 0.3% オーストラリア % スペイン 1 0.0% 7 シンガポール 1 0.2% エジプト % エジプト 1 0.0% シンガポール % ニュージーランド % ベトナム % 上記以外 - - 上記以外 1 - 上記以外 - - 合計 % 合計 2, % 合計 4, % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 30

37 (G) モモ ( 生鮮 ) モモ ( 生鮮 ) の輸入額は 2006 年以降大幅に減少し 2011 年では 1 万ドルに留まる 他方で単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) は大幅に上昇しており 2011 年では 2.7 ドル /kg である 過去 3 時点における輸入元を見ると 2006 年から 2011 年にかけて中国とオーストラリアからの輸入割合が大幅に低下し アメリカと韓国の輸入額及び輸入割合が高まっている 図表 輸入額及び単価の推移 ( モモ ( 生鮮 )) ( 万ドル ) ( ドル /kg) 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) ( 年 ) ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( モモ ( 生鮮 )) ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 中国 % 中国 % アメリカ % 2 オーストラリア % オーストラリア % 韓国 % 3 アメリカ % アメリカ % オーストラリア 7 5.9% 4 フランス 4 0.8% 日本 5 0.5% 中国 2 2.0% 5 シンガポール 4 0.7% シンガポール 5 0.5% ニュージーランド 0 0.1% マレーシア 2 0.2% 韓国 2 0.2% オランダ 1 0.1% 上記以外 - - 上記以外 - - 上記以外 - - 合計 % 合計 1, % 合計 % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 31

38 (H) サクランボ ( 生鮮 ) サクランボ ( 生鮮 ) の輸入額は 2002 年の 9 万ドルをピークに大幅に減少し 2011 年では 3 万ドルである 他方で単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) は近年大幅に上昇し 2011 年では 3.9 ドル /kg である 過去 3 時点における輸入元を見ると 中国やオーストラリアからの輸入額が減少し 2011 年ではイタリアとアメリカからの輸入額で全体の約 95% を占めている 図表 輸入額及び単価の推移 ( サクランボ ( 生鮮 )) 10 ( 万ドル ) 9 ( ドル /kg) 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 ( 年 ) 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( サクランボ ( 生鮮 )) ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 アメリカ % 中国 % イタリア % 2 オーストラリア % アメリカ % アメリカ % 3 シンガポール 2 0.5% タイ % オーストラリア % 4 フランス 2 0.4% オーストラリア % アルゼンチン 1 0.6% 5 中国 2 0.4% チリ % フランス % マレーシア % オランダ % シンガポール 3 0.4% 日本 1 0.2% 上記以外 - - 上記以外 - - 上記以外 - - 合計 % 合計 % 合計 % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 32

39 (I) スイカ ( 生鮮 ) スイカ ( 生鮮 ) の輸入額は増加傾向にあり 2011 年では 45 万ドルである 単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) は横ばいで推移し 2011 年では 0.54 ドル /kg である 過去 3 時点における輸入元を見ると マレーシアからの輸入額が大幅に増え 2011 年では輸入総額の 95.5% を占めている 図表 輸入額及び単価の推移 ( スイカ ( 生鮮 )) ( 万ドル ) ( ドル /kg) 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 ( 年 ) 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( スイカ ( 生鮮 )) ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 オーストラリア % マレーシア 1, % マレーシア 4, % 2 中国 % オーストラリア % オーストラリア % シンガポール % 中国 % 日本 % スペイン 2 0.1% 中国 9 0.6% スペイン 4 0.2% 上記以外 - - 上記以外 - - 上記以外 - - 合計 % 合計 1, % 合計 4, % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 33

40 (2) 水産物水産物の輸入額は年々増加し 2011 年では 2 億 5,087 万ドルである 同年の輸入額の内訳は 魚 ( 冷凍 ) が最も多い 1 億 6,855 万ドル ( 全体に占める割合は 67.2%) 次いで 甲殻類 が 5,304 万ドル ( 同 21.1%) であり この 2 つで全体の約 9 割を占めている なお 輸入額が 2008 年以降急増しているが 背景には インドネシア海洋水産省が進める水産振興政策の要因が考えられる 同省は雇用創出 失業率低減などのため 水産業や水産加工業の振興策を強化するとともに 内需拡大にも取り組んでいる 具体的には 国民に魚介類摂取を働きかけて国内消費量の向上を目指しており 一部の現地報道によれば 国民一人当たりの魚介類年間摂取量は 2009 年以降増加しているという また内需拡大以外にも 大規模な水産物保管施設の設置など国内物流網の整備や 持続可能な水産業の実現等に向けたアメリカや韓国との連携などを進めようとしている 但し 輸入拡大の進む一方で 輸入可能な魚種の指定や輸入量目安を定める制度を設けるなど 輸入に一定の歯止めをかける施策も実施している ( 水産物の輸入規制 を参照 ) 図表 輸入額の推移 ( 水産物 ) 30,000 ( 万ドル ) 25,000 20,000 甲殻類 15,000 10,000 魚 ( 冷凍 ) 5, 魚 ( 生鮮 冷蔵 ) 魚 ( 冷凍 ) 魚のフィレ等 ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) 魚 ( 乾燥 塩蔵 くん製 ) 等 甲殻類 軟体動物等 ( 年 ) ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 以下では 水産物の主要な品目について 輸入額の過去の推移と 過去 3 時点 (2001 年 2006 年 2011 年 ) における輸入元上位 10 カ国 地域 ( 輸入額ベース ) の状況を整理する 34

41 (A) マグロ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) マグロ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) の輸入額は 2008 年以降急増している 単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) も上昇傾向にあり 2011 年では 2.5 ドル /kg である 過去 3 時点における輸入元を見ると 2001 年には日本から 108 万ドル 輸入総額に占める割合は 49.7% と最大であったものの その後は日本からの輸入額は横ばいが続く一方で日本以外からの輸入が急増し 2006 年には同 19.2% 2011 年には同 6.6% まで減少している 2011 年の主な輸入元はタイ ベトナム 台湾である 図表 輸入額及び単価の推移 ( マグロ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 )) 2,500 ( 万ドル ) ( ドル /kg) 3.0 2,000 1,500 1, ,079 1,743 1, 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) ( 年 ) ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( マグロ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 )) ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 日本 10, % 南アフリカ 22, % タイ 56, % 2 インドネシア 2, % 日本 10, % ベトナム 32, % 3 台湾 1, % ナミビア 4, % 台湾 19, % 4 中国 1, % 台湾 4, % インドネシア 17, % 5 アメリカ 1, % 韓国 2, % アメリカ 15, % 6 タイ 1, % 中国 1, % 日本 11, % 7 フィリピン % シンガポール 1, % 中国 7, % 8 他の西アジア諸国 % オーストラリア 1, % マレーシア 5, % 9 ベトナム % モーリシャス % 韓国 1, % 10 シンガポール % インドネシア % フィリピン 1, % 上記以外 % 上記以外 1, % 上記以外 5, % 合計 21, % 合計 52, % 合計 174, % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 35

42 (B) サケ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) サケ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) の輸入額は 一般消費者への寿司の普及と サーモンロール ( サーモンの巻き寿司 ) の人気などを背景に増加傾向にあり 2011 年では前年比 2 倍以上の 477 万トンである 単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) も上昇傾向にあり 2011 年では 6.7 ドル / kg である 過去 3 時点における輸入元を見ると ノルウェーが最大の輸入元であり チリからも全体の 3 割程度を輸入している 2011 年ではノルウェーとチリから合わせて全体の約 9 割を輸入している 図表 輸入額及び単価の推移 ( サケ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 )) 600 ( 万ドル ) ( ドル /kg) 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) ( 年 ) ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( サケ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 )) ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 ノルウェー 1, % ノルウェー 6, % ノルウェー 29, % 2 オーストラリア % チリ 4, % チリ 12, % 3 台湾 % 中国 2, % アメリカ 4, % 4 アメリカ % マレーシア % 日本 % 5 中国 % シンガポール % マレーシア % 6 オランダ % 日本 % ニュージーランド % 7 シンガポール % インドネシア % タイ % 8 日本 % ベトナム % マレーシア 4 0.2% タイ % カナダ 3 0.1% インド % 上記以外 2 0.1% 上記以外 % 上記以外 - - 合計 2, % 合計 16, % 合計 47, % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 36

43 (C) ホタテ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) ホタテ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) の輸入額は増加傾向にあり 2011 年では前年比 68% 増の 264 万ドルである 単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) は概ね横ばいで推移し 2011 年では 2.4 ドル /kg である 過去 3 時点における輸入元を見ると 中国 アメリカ インドからの輸入が増加しており 2011 年ではこの 3 カ国で全体の 9 割以上を占めている 図表 輸入額及び単価の推移 ( ホタテ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 )) ( 万ドル ) ( ドル /kg) 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) 0.0 ( 年 ) ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( ホタテ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 )) ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 中国 4, % アメリカ 2, % 中国 17, % 2 日本 2, % インド 1, % アメリカ 4, % 3 インド 1, % 中国 % インド 3, % 4 ベトナム % シンガポール % 日本 1, % 5 アメリカ % マレーシア % シンガポール % 6 オーストラリア % 香港 % オーストラリア % 7 シンガポール % カナダ % ニュージーランド 5 0.0% 8 フランス % オーストラリア % パキスタン 1 0.0% 9 ノルウェー % フランス % ニュージーランド % 日本 7 0.1% 上記以外 % 上記以外 1 0.0% 上記以外 - - 合計 9, % 合計 5, % 合計 26, % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 37

44 (D) カツオ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) カツオ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) の輸入額は 2008 年以降急増し 2011 年では 2,529 万ドル そのうち冷凍品は 2,512 万ドルとほぼすべてを占めている 単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) も上昇傾向にあり 2011 年では 1.1 ドル /kg である 冷凍品について過去 3 時点における輸入元を見ると 日本の割合が圧倒的に多い 図表 輸入額及び単価の推移 ( カツオ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 )) 3,000 ( 万ドル ) ( ドル /kg) 1.8 2,500 2, , ,500 1,288 1, , 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) ( 年 ) ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( カツオ ( 冷凍のみ )) ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 日本 1, % 日本 7, % 日本 165, % 2 ベトナム % 中国 1, % 中国 82, % 3 中国 % ベトナム % 4 韓国 % 韓国 % 5 ブルガリア % ブルガリア % 上記以外 - - 上記以外 - - 上記以外 - - 合計 2, % 合計 5, % 合計 251, % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 38

45 (E) サバ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) サバ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) の輸入額は 2008 年以降急増し 2011 年では 7,008 万ドル そのうち冷凍品は 6,965 万ドルとほぼすべてを占めている 単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) も上昇傾向にあり 2011 年では 0.76 ドル /kg である 冷凍品について過去 3 時点における輸入元を見ると 日本からの輸入も増えて 2006 年では輸入総額の 27.5% 2011 年では同 6% を占めてはいるものの 中国からの輸入が圧倒的であり 2011 年では同 74.8% を占めている 図表 輸入額及び単価の推移 ( サバ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 )) 10,000 ( 万ドル ) ( ドル /kg) 1.0 8,000 6,137 7,200 7, , ,000 3, , , 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) ( 年 ) ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( サバ ( 冷凍のみ )) ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 韓国 3, % 中国 63, % 中国 520, % 2 中国 3, % 日本 27, % マレーシア 53, % 3 オランダ 2, % パキスタン 4, % 日本 41, % 4 マレーシア % アメリカ 1, % パキスタン 28, % 5 アメリカ % 台湾 % インド 22, % 6 シンガポール % 南アフリカ % ノルウェー 13, % 7 台湾 % オランダ % タイ 4, % 8 フィリピン % 韓国 % 台湾 4, % 9 ノルウェー % カナダ % 韓国 2, % 10 オーストラリア % イエメン % ベトナム 1, % 上記以外 9 0.1% 上記以外 % 上記以外 % 合計 12, % 合計 99, % 合計 696, % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 39

46 (F) その他 ( イカ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) イワシ( 生鮮 冷蔵 冷凍 )) イカ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) の輸入額は 2011 年に大きく落ち込んだものの 増加傾向にある 単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) は 2011 年では 1.0 ドル /kg である イワシ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) の輸入額は 2009 年以降急増し 2011 年には 4,395 万ドル 単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) は 0.58 ドル /kg である 図表 輸入額及び単価の推移 ( その他品目 ) イカ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) 1,000 ( 万ドル ) ( ドル /kg) 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) 0.0 ( 年 ) イワシ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) 5,000 ( 万ドル ) ( ドル /kg) 4, , , ,000 1, , 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) ( 年 ) ( 単位 : 万ドル ) 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年イカ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) イワシ ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) , ,394.9 ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 40

47 (3) 調味料調味料の輸入額は年々増加し 2011 年では 4,632 万ドルである 2011 年の輸入状況を品目別に見ると ソース混合調味料 ( 輸入額 3,370 万ドル 輸入総額に占める割合 72.8%) 醤油 ( 同 1,096 万ドル 同 23.7%) である 図表 輸入額の推移 ( 調味料 ) 5,000 4,500 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1, ( 万ドル ) ソース混合調味料醤油トマトケチャップマスタード マスタードトマトケチャップ醤油 ソース混合調味料 ( 年 ) ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 以下では ソース混合調味料と醤油について 輸入額の過去の推移と 過去 3 時点 (2001 年 2006 年 2011 年 ) における輸入元上位 10 カ国 地域 ( 輸入額ベース ) の状況を整理 する 41

48 (A) ソース混合調味料ソース混合調味料の輸入額は年々増加し 2011 年では 3,370 万ドルである 単価 ( 輸入額 / 数量 ) も上昇しており 2011 年では 2.6 ドル /kg である 過去 3 時点における輸入元を見ると マレーシア 中国 シンガポール タイ オーストラリアからの輸入額が大幅に増加しており 2011 年ではこれら 4 カ国で輸入総額の約 8 割を占めている 一方で日本からの輸入は 2001 年では最大の輸入元であり その後輸入額はやや増加したものの 中国や ASEAN 諸国からの輸入額が大幅に増えた結果 輸入総額に占める割合は低下している この傾向は 日本や欧米諸国の食品メーカーが中国や ASEAN 諸国に生産拠点を設け そこからのインドネシア輸出が増加していることも背景の一つとして考えられる 図表 輸入額及び単価の推移 ( ソース混合調味料 ) 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1, ( 万ドル ) ( ドル /kg) 3 3,050 3,370 2,280 2, ,373 1,608 1, ( 年 ) 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( ソース混合調味料 ) ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 日本 9, % マレーシア 63, % マレーシア 127, % 2 香港 9, % 日本 15, % 中国 52, % 3 シンガポール 9, % シンガポール 13, % シンガポール 37, % 4 マレーシア 7, % 中国 10, % タイ 34, % 5 アメリカ 3, % タイ 10, % オーストラリア 22, % 6 ドイツ 1, % アメリカ 8, % 日本 14, % 7 タイ 1, % 香港 8, % アメリカ 14, % 8 中国 % オーストリア 2, % 韓国 11, % 9 イギリス % 韓国 1, % 香港 7, % 10 スイス % オーストラリア % ドイツ 5, % 上記以外 % 上記以外 2, % 上記以外 10, % 合計 45, % 合計 137, % 合計 336, % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 42

49 (B) 醤油醤油の輸入額は 2007 年以降急増し 2011 年では 1,096 万ドル ( 前年比 58.6% 増 ) である 単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) は横ばいで推移し 2011 年では 0.89 ドル /kg である 過去 3 時点における輸入元を見ると 中国 台湾 シンガポールからの輸入額が多く 2011 年ではこの 3 カ国で輸入総額の 90% 以上を占めている 日本からの輸入額は 2001 年と 2011 年で殆ど変わらないものの 前述の 3 カ国からの輸入額が大幅に増えた結果 日本からの輸入割合は低下している この背景には 前頁のソース混合調味料と同様の状況があるものと考えられる 図表 輸入額及び単価の推移 ( 醤油 ) 1,200 ( 万ドル ) ( ドル /kg) 1, , 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) 0.0 ( 年 ) ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( 醤油 ) ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 中国 5, % 中国 8, % 中国 46, % 2 日本 3, % 台湾 5, % 台湾 36, % 3 シンガポール 1, % シンガポール 5, % シンガポール 19, % 4 イギリス % イギリス 3, % 日本 3, % 5 タイ % タイ 1, % 韓国 1, % 6 韓国 % アメリカ 1, % 香港 % 7 アメリカ % 日本 1, % マレーシア % 8 マレーシア % マレーシア 1, % タイ % 9 香港 % 韓国 % ベトナム % 10 オーストラリア % 香港 % イギリス - - 上記以外 % 上記以外 % 上記以外 - - 合計 12, % 合計 30, % 合計 109, % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 43

50 (4) 菓子 菓子の輸入額は 2001 年以降長期的な増加傾向にあり 2011 年では 6,532 万ドルである 単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) も 2007 年以降上昇傾向にあり 2011 年では 4.6 ドル /kg である 過去 3 時点における輸入元を見ると 2006 年に約 1,677 万ドルと最大の輸入元であった 中国は 2011 年では約 119 万ドルと大きく減少した 他方でマレーシアからの輸入が大幅 に増え 2011 年では輸入総額の約 50% を占めている マレーシアからの輸入急増の背景と して マレーシア政府が重点政策として進める ハラル ハブ つまり国家認証かつ厳し い基準でのハラル認証制度の設置などにより 同国でのハラル認証を起点に中東諸国など ムスリム市場開拓を目指す日本や欧米の食品メーカーを誘致し 自国の食品産業の育成 強化を図ろうとしていることが挙げられる 同国のハラル認証を取得するべく菓子メーカ ーの進出が進んだ結果 同国からのインドネシア輸出が増えたとも考えられる なお 日本からの輸入は 輸入額上位 10 位には入らないが 2001 年では 19 万 3,240 ド ル ( 輸入総額に占める割合 1.0%) 2006 年では 16 万 1,229 ドル ( 同 0.4%) 2011 年では 57 万 3,703 ドル ( 同 0.9%) である 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 ( 万ドル ) 1,989 図表 輸入額及び単価の推移 ( 菓子 ) 2,854 3,423 5,346 4,858 ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( 菓子 ) 44 ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 マレーシア 39, % 中国 167, % マレーシア 327, % 2 フィリピン 28, % マレーシア 124, % 南アフリカ 50, % 3 オーストラリア 26, % スイス 28, % ベルギー 40, % 4 イタリア 17, % タイ 20, % タイ 36, % 5 中国 17, % シンガポール 17, % イタリア 27, % 6 スイス 15, % イタリア 12, % スイス 22, % 7 タイ 7, % イギリス 12, % フィリピン 21, % 8 シンガポール 6, % フィリピン 11, % ドイツ 20, % 9 イギリス 6, % ドイツ 10, % イギリス 18, % 10 ニュージーランド 5, % オーストラリア 8, % オーストラリア 14, % 上記以外 28, % 上記以外 41, % 上記以外 74, % 合計 198, % 合計 454, % 合計 653, % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 4,545 3,950 3,755 3,180 ( ドル /kg) 6, , 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) ( 年 )

51 (5) 清涼飲料水清涼飲料水の輸入額は 2003 年以降大きく増加し 2008 年の約 7,000 万ドルをピークにその後は横ばいが続いている 2011 年では 5,250 万ドルである 単価 ( 輸入額 / 輸入量 ) は上昇傾向にあり 2011 年では 0.81 ドル /kg である 過去 3 時点における輸入元を見ると 2001 年ではタイが最大の輸入元であったが その後マレーシアとシンガポールからの輸入額が急増し ( タイからの輸入額は概ね横ばいが続く ) 2011 年ではマレーシア タイ シンガポールからの輸入額で全体の約 95% を占めている このようにマレーシアからの輸入急増が顕著であるが この背景には 前頁の菓子と同様の状況があるものと考えられる なお 日本からの輸入は 2001 年では 8,797 ドル ( 輸入総額に占める割合 0.1%) 2006 年では 11 万 9,121 ドル ( 同 0.3%) 2011 年では 5 万 4,568 ドル ( 同 0.1%) である 図表 輸入額及び単価の推移 ( 清涼飲料水 ) 8,000 7,000 6,000 5,000 ( 万ドル ) 3,945 6,006 7,015 5,591 5,546 ( ドル /kg) 5, , ,000 2,000 1,000 1,213 1,047 1,146 2,277 2, 金額 ( 左目盛 ) 単価 ( 右目盛 ) 0.0 ( 年 ) ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 図表 輸入額上位 10 カ国 地域の推移 ( 清涼飲料水 ) 45 ( 単位 :100 ドル ) 2001 年 2006 年 2011 年 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 国 地域名 金額 シェア 1 タイ 112, % タイ 130, % マレーシア 335, % 2 フランス 3, % マレーシア 94, % タイ 107, % 3 シンガポール 1, % シンガポール 92, % シンガポール 54, % 4 マレーシア % 中国 57, % オーストラリア 6, % 5 アメリカ % フランス 4, % 韓国 5, % 6 ベルギー % カナダ 3, % オーストリア 3, % 7 韓国 % アメリカ 2, % 中国 2, % 8 オーストラリア % 韓国 2, % イタリア 2, % 9 ベトナム % 台湾 2, % ニュージーランド 1, % 10 中国 % 日本 1, % アメリカ 1, % 上記以外 % 上記以外 2, % 上記以外 3, % 合計 121, % 合計 394, % 合計 525, % ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成

52 (6) 輸入状況のまとめ 以上 インドネシアの輸入状況を概観した 全体をまとめると次のとおりである 人口増加や一人当たり GDP の上昇等を背景に 農林水産物 食品市場が拡大している それに伴い 5 品目の輸入拡大が続いている 特に水産物は政府による水産振興政策等 を背景に急激な輸入拡大が見られる <5 品目に関するインドネシアの年間輸入額 > 輸入額 伸び 2001 年 2006 年 2011 年 01 年 06 年 06 年 11 年 果実 1 億 4,070 万ドル 3 億 2,158 万ドル 8 億 761 万ドル 2.3 倍 2.5 倍 水産物 2,911 万ドル 3,559 万ドル 2 億 5,087 万ドル 1.2 倍 7.0 倍 ソース混合調味料 454 万ドル 1,373 万ドル 3,370 万ドル 3.0 倍 2.5 倍 菓子 1,989 万ドル 4,545 万ドル 6,532 万ドル 2.3 倍 1.4 倍 清涼飲料水 1,213 万ドル 3,945 万ドル 5,250 万ドル 3.3 倍 1.3 倍 日本からの輸入は カツオ サバでの大幅な拡大が見られるものの 多くの品目で過 去 10 年間概ね横ばいもしくは減少傾向が見られる 増加している品目も一部にあるが 輸入額自体の規模が必ずしも大きくない インドネシアの輸入元として輸入規模の拡大が顕著な国がある 例えば 生鮮品 ( 本 調査対象品目では果実 水産物 ) では中国やアメリカ 非生鮮品 ( 本調査対象品目で はソース混合調味料 菓子 清涼飲料水 ) ではマレーシアがそれぞれ挙げられる 輸入額が全般的に拡大する中 日本からの輸入が低調な品目では 輸入全体に占める日本の割合が大きく低下している 日本は現地市場の拡大を輸出 販売拡大に必ずしも結び付けられていない面がうかがえる 但し 非生鮮品では 価格競争力等を確保するため 日本企業による生産拠点の現地進出やインドネシア隣国への進出とインドネシアへの輸出という傾向も一部にあるため この点は留意が必要である 46

53 全般的な輸出入環境 (1) 輸入関税インドネシアにおける基本輸入関税では 輸入品目は 最必需品 必需品 一般品 奢侈品 ( ぜいたく品 ) の 4 グループに分類され それぞれ 0~10% 10~40% 50~70% ~200% が賦課される 農産物や食品は 最必需品 として 0~10% の関税が賦課される場合が多いが 一部の嗜好品 高級品は 必需品 として 10% 以上が賦課される場合もある 図表 インドネシアの関税率一覧 区分 HS コード主な品目名 MFN 税率 ( 注 1) 0803 バナナ 5% 0804 ナツメヤシの実 イチジク パイナップル等 ( 注 2)5~20% 0805 柑橘類の果実 ( 注 3)5~20% 0806 ブドウ 5% 0807 パパイヤ メロン スイカ 5% 果実 0808 リンゴ ナシ等 5% 0809 アンズ サクランボ モモ等 5% 0810 その他の果実 5% 0811 冷凍果実及び冷凍ナット 5% 0812 一時的保存用に処理した果実等 5% 0813 乾燥果実 5% 0814 果皮 5% 0302 魚 ( 生鮮 冷蔵 ) 5~10% 0303 魚 ( 冷凍 ) 5~10% 水産物 0304 魚のフィレ等 ( 生鮮 冷蔵 冷凍 ) 10% 0305 魚 ( 乾燥 塩蔵 くん製 ) 等 5% 0306 甲殻類 0~5% 0307 軟体動物等 5% 調味料 2103 ソース混合調味料等 5% 1704 砂糖菓子 ( チューインガム キャンディ等 ) 10% 1806 チョコレート菓子 5~10% 菓子ベーカリー製品 ~10% ( パン ペーストリー ケーキ ビスケット等 ) 清涼飲料水 2202 鉱水及び炭酸水を含み 砂糖その他の甘味料又は香味料を加えたもの 5% ( 注 1)MFN(Most Favored Nation) 税率とは WTO 加盟国に対して適用される税率 ( 注 2) マンゴーのみ 20% その他の品目は 5% ( 注 3) マンダリン タンジェリン ウンシュウミカンなどが 20% その他の品目は 5% ( 資料 )( 独 ) 日本貿易振興機構 World Tariff を基に( 株 ) 日本総合研究所作成 47

54 (2) 自由貿易協定 (FTA) 経済連携協定(EPA) インドネシアでは 2012 年現在 下表の自由貿易協定等が発効している 日本との間においても 2008 年に 日本 インドネシア経済連携協定 が発効しており 物品 サービス 自然人の移動 エネルギー等の幅広い分野での協力が推進されている 図表 インドネシアにおける発効済の主な自由貿易協定等一覧 (2012 年 9 月時点 ) 名称締結状況概要 ( 主に物品貿易に関する事項 ) ASEAN 豪 NZ 自由貿易協定 (AANZFTA) インドネシアは 2012 年に発効 物品貿易や投資 サービスに加えて自然人の移動 電子商取引 協力などを含んだ包括的な協定 品目数 ( タリフライン ) ベースで 豪州 NZ シンガポールは 100% 自由化 ( 関税撤廃 ) を実現するなど自由化率が高い ASEAN 物品貿易 協定 (ATIGA) 2010 年発効従来の ASEAN 自由貿易協定 (AFTA) の共通効果特恵関税 (CEPT) 協定に盛り込まれていなかった事項やルール 措置な どを一本化したもの 域内の関税 非関税障壁撤廃による自由貿 易圏作りを目指す 日本 インドネシ ア経済連携協定 2008 年発効インドネシア側は輸入額の 90% を無税化 自動車では 3,000cc 以上が 2012 年までに関税撤廃 それ以外は 2016 年までに 5% 以 下に撤廃もしくは削減 ASEAN 韓国自由 貿易協定 2007 年物品貿 易協定発効 物品貿易では 双方は原則として 2010 年 1 月までにそれぞれ輸入の 90% にあたる品目 ( 輸入金額 品目数ベース ノーマルトラック ) について関税撤廃 2016 年までには残りの 7%( センシティブ品目 ) について関税を 0~5% に引き下げ 残りの 3%( 高度センシティブ品目 ) については 当該品目に対する各国の状況を考慮して除外 長期間の関税引き下げ 関税割当設定など A から E まで 5 つのグループを設定 ASEAN 中国自由 貿易協定 2005 年物品貿 易協定発効 物品貿易協定では 2005 年 7 月から関税引き下げを開始 中国と ASEAN 先行加盟 6 カ国 ( ブルネイ インドネシア マレーシア フィリピン シンガポール タイ ) は物品貿易の 90% について 2010 年までに関税を撤廃する (ASEAN 新規加盟 4 カ国 ( カンボジア ラオス ミャンマー ベトナム ) は 2015 年まで ) ( 資料 )( 独 ) 日本貿易振興機構 (JETRO) 海外調査部国際経済研究課 世界と日本の FTA 一覧 (2012 年 10 年 ) を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 48

55 3. 需要者調査日本産農林水産物 食品の消費実態 ニーズ等への理解をより深めるため 最終消費者及び最終消費者に供給する飲食店 小売店に対して実態調査を行った 実施結果は輸出戦略を考える上での示唆的な事項を多く含んでいるため 3. 需要者調査 として章立てした 品目別の輸出拡大戦略等を整理した後述の 5. 品目別の市場実態及び輸出拡大戦略 では 改めて当該品目に関連した需要者調査に言及している 3.1. 最終消費者の消費実態 1 グループインタビュー結果日本産の 食 に対する品質や価格などへのイメージや消費経験 ニーズ等を把握するため 1グループインタビュー調査 2 家庭訪問 インタビュー調査を実施した なお 前述のインドネシア人の可処分所得額のデータなどから 日本産の購入 消費の主たる対象者としてアッパー層及びアッパーミドル層を想定した 本事業では これらの層へのインタビュー調査を行った 調査概要 グループインタビューの調査概要は次のとおりである 図表 グループインタビュー調査の概要 対象者 アッパー層 ( 中堅企業以上の社長級の人が世帯主である世帯 ) とアッパーミドル層 ( 企業の部長 課長級の人が世帯主である世帯 ) を対象に 10 代 大学生 20 代 30 代 40 代 50 代という 3 区分 計 6 グループ 日本食 日本産品の外食経験や購入経験は問わない 所得層年齢人数 調査項目 10 代や大学生 5 名 ( 男女 ) アッパー層 20 代 30 代 ( 会社員 ) 5 名 ( 男女 ) 40 代 50 代 5 名 ( 男女 ) 10 代や大学生 5 名 ( 男女 ) アッパーミドル層 20 代 30 代 ( 会社員 ) 5 名 ( 男女 ) 40 代 50 代 5 名 ( 男女 ) 1 本人の基礎情報について 家族構成や年齢 世帯の月間支出額 自動車の保有有無 家政婦の雇用有無 2 購買行動について 日常生活で主に利用する購買場所 ( 店舗 ) とその理由 近代的小売 ( スーパーやコンビニ等 ) と 伝統的小売 ( 公設市場や 個人商店等 ) 4 の使い分け 4 インドネシアの小売業は スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの 近代的小売 (Modern Trade:MT) と 公設市場や個人商店 屋台などの 伝統的小売 (Traditional Trade:TT) の 2 つに大別される 両者の詳細は 71 頁の (B) 近代的小売 は利便性等を背景に今後もさらなる拡大が見込まれる を参照されたい 49

56 複数の店舗間での比較購買の有無 ( 同一商品の値段比較など ) 商品選択で意識すること ( 無農薬 美容効果 機能性 低カロリー 低油脂 減塩 食品添加物 原産国など ) 贈答品 ( お祝い 見舞い ) で購入する主な品目や価格帯 最近注目している食品やメニュー ( 茶系飲料 寿司など ) とその理由 3 日本産食品 日本食について 日本産食品や日本食の購入経験 頻度 日本産食品や日本食を購入する場面 用途 現地産 他国産と比べた日本産食品や日本食の印象 ( ネーミング 味 品質 鮮度 価格 見た目 パッケージなど ) 4 ハラル認証について 商品購入や飲食店舗選びの際のハラルマークへの意識 ハラルマークがない商品 飲食店の消費頻度や抵抗感 調査結果 6 グループへのインタビュー結果を整理 分析し 発言での傾向と そこから示唆される 内容 5 は以下のとおりである (A) 購買行動について 1 伝統的小売と近代的小売との使い分け発言での 近代的小売は すべてのグループにおいて 主に日用品をまとめ買い傾向する時に利用する との回答が多くみられた 伝統的小売は 急用や在庫切れの際に利用する との回答が多かった また 地元産品 ( インドネシア料理用のスパイス等 ) や 季節の野菜 果物 ( バナナ パパイヤ マンゴー等 ) は伝統的小売で購入する との回答が挙げられた その理由として スーパーマーケットで購入するスパイスは我が家の味とは違うから といった意見や 季節の野菜 果物は 近代的小売よりも伝統的小売の方が新鮮だから といった意見がみられた 示唆される 家庭で普段使う食材 ( 主に加工品 ) や日用品については主に近代的小売内容を利用する一方 独特の味や鮮度が重要な食材 ( 主に生鮮品 ) については主に伝統的小売を利用するという使い分けがなされている アッパー層やアッパーミドル層の間では近代的小売での購入が増えてきているものの 伝統的小売で取り扱う生鮮品の鮮度等に対する信頼は 依然として根強いと考えられる 5 本調査は定性面から消費実態の理解を深めるために実施しており 調査結果の理解 解釈については 大規模な定量調査ではない点に留意が必要である 50

57 2 近代的小売の区分発言での 近代的小売店は 規模の違いによって ミニマーケット と スーパー傾向マーケット ハイパーマーケット とを区別して認識している回答が多かった さらにスーパーマーケット ハイパーマーケットについては 日用品等を購入する一般的なスーパー (Carrefour 等 ) と 輸入品等を購入する高級スーパー (Ranch Market 等 ) とを区別している消費者が多かった スーパーマーケット ハイパーマーケットの中での店舗選択の基準は 快適さ 品揃えの多さ 取り扱っている輸入品の多さ との回答が多かった 輸入品を多く取り扱う高級スーパーを利用する理由は 日本食を作るために欠かせない調味料の取り扱いが豊富であるため や 実際に買い物をするためではなく雰囲気を楽しむため などの意見もみられた 示唆される 近代的小売の中でも 輸入品の取り扱いが多いスーパーと日常的に買い内容に行くスーパーとが使い分けられている傾向がある 3 高価格な食品の購入発言での 高価格な食品は 贈答用 ( 見舞い等 ) 行事( 特にムスリムにとって傾向の 正月 に当たるようなレバラン 6 ) の時期に購入するとの回答が多かった 贈答用やレバラン 6 の際に購入する食品として 果物 ( リンゴ ブドウ マンダリンオレンジ等 ) および 菓子( チョコレート ビスケット ケーキ ブラウニー スナック等 ) との回答が多く見られた 価格帯は アッパー層では 50~100 万 Rp( 約 4,400~8,800 円 ) アッパーミドル層では 30~50 万 Rp( 約 2,600~4,400 円 ) との回答があった 示唆される 高価格な食品は 見舞い等の贈答用やレバラン等の行事用として購入さ内容れる傾向がある 6 レバラン (Lebaran) とは ラマダン (Ramadhan) の断食の時期 ( 毎日日の出から日没まで一切の飲食を断つ時期 ) が明け 苦しい断食をやり通した喜びの祝日で ムスリムにとっては 正月 のようなものとも言われている 公式には イドゥル フィトリ (Idul Fitri) とも言われる 前後の休日及び有給休暇一斉消化日と合わせて長期休暇となり 都会で働く人も年に一度のレバラン休暇を故郷で迎えるため帰郷する このため 鉄道 道路などの交通機関が大混雑する 2012 年のレバランは 8 月 19 日と 20 日 レバラン後の一斉消化日は 8 月 21 日と 22 日であった ( 以上の解説は 岡山県インドネシアビジネスサポートデスクレポート Vol.13( 月号 ) 等を基に作成 ) 51

58 (B) 日本産食品 日本食について 1 日本産食品 日本食全般に対するイメージ発言での すべてのグループについて おいしい 高級感がある といった回傾向答が挙げられた 好きな日本産食品 日本食には ほぼすべてのグループにおいて 菓子 ラーメン といった加工品が挙げられた 一方で生鮮品 ( 果物 野菜 魚 ) に関する回答は殆どみられなかった また 20~40 代を中心に Apple FUJI ( 実際は中国産等であり 日本産と誤解した回答 ) や ミカンや梨は中国産のものをよく見かける といった回答もあった 日本産は パッケージが魅力的 との回答が多くみられた 示唆される 日本産食品 日本食は おいしい 高級感がある とのイメージがあ内容る しかし 日本産は加工食品 ( 菓子等 ) については一定の認知はされているが 生鮮品については欧米産の方が認知されている インドネシア国内で生産される食品はパッケージまで意識して作られていないことが多く 日本産にみられるような高級感のあるパッケージは 消費者にとって大きな魅力となっていると考えられる 2 購入したことがある / 食べたことがある日本食 日本産食品発言での ほぼすべてのグループにおいて 寿司 が最も多く 次に しゃぶしゃ傾向ぶ ラーメン といった回答が続いた 寿司については アッパー層では 実際にレストラン等で食べたことがある との回答が多かったが アッパーミドル層では スーパーマーケット ハイパーマーケットで売られている寿司を買った との意見もあった しゃぶしゃぶについては 実際にレストラン等で食べたことがある との回答のほかに 輸入品を取り扱っているスーパーマーケット (Ranch Market 等 ) で タレや調味料を買って自宅で作る といった意見が多くみられた しゃぶしゃぶ以外にも 手軽に本格的な日本食の味を再現できる という理由から すき焼きのタレやお酢をよく購入する という意見もみられた 菓子については Pokky ブルボンのチョコレート 等を購入したことがあるとの回答があったように 具体的な食品メーカー名や商品名が記憶されている 示唆される 飲食経験のある日本食 日本産食品として 寿司 しゃぶしゃぶ ラー内容メンが挙げられることが多い これらは主に飲食店での消費 ( 外食 ) であるが 一部の消費者ではスーパー等でのテイクアウト品の購入や自宅で作る献立として取り入れられる傾向が見られる 52

59 3 日本食 日本産食品のきっかけ 評価発言での 日本食 日本産食品を消費するきっかけは 試食したいと思ったから 傾向という能動的なものと 友人から勧められたから という受動的なものの両方が見られた 小売店店頭での果物の販促活動において 生の果物をその場でジュースにして試食させるスタンドに人気があり 日本産では実施されていないが そのような試食方法があると 値段が高くても購入したくなるかもしれない といった意見がみられた 日本食 日本産食品の消費経験のある消費者は 日本食 日本産食品に対して評価が高く おいしいと思ったのでその後も継続的に購入している との意見が多くみられた また 寿司については 最初はおいしいと思わなかったが 継続して食べているうちに好きになった という回答や 日本の味とインドネシアの味は似ていると思う といった意見もみられた 示唆される 日本食 日本産食品は 経験すると評価は高く リピート消費が期待で内容きる そのため 体験のきっかけづくりや最初の経験をどのように演出するかが重要である 例えば試食や実演販売などが考えられ 果物についてはカットしたものを食べさせるだけでなく 店頭でジュースにして提供するという演出も考えられる (C) ハラル認証について発言での すべてのグループで ハラル認証の表有無示はムスリムにとって購入傾向時に確認する重要な事項である との回答がみられた 但し 表示されているハラル認証がどの国の機関のものであっても 表示さえされていれば信用して購入する という回答が多くみられた 飲食後にハラル食品でないことが分かった場合は Pasrah( 神のみぞ知る ) (= 仕方がない ) という意見が多くみられたように 購入 消費した自分に非があるのではなく 提供する側の対応が適切ではなかったと捉えて 食べてしまった自分を納得させる傾向がある 示唆される ムスリムにとって ハラル認証の表示有無は 商品選択時にチェックす内容る重要な要素である 53

60 3.2. 最終消費者の消費実態 2 家庭訪問 インタビュー調査結果最終消費者の消費実態を定性的な面からさらに深く理解するため グループインタビューと同じく アッパー層及びアッパーミドル層の世帯に対して家庭訪問 インタビュー調査を行った 家庭訪問によって実際に冷蔵庫の中身を確認し そこから食材 調味料等のバリエーションや日本食 日本産食品の消費実態を捉えることも狙いである なお 人口の多くを占めるムスリムの世帯に加えて 華人の世帯にも調査を行った 所得階層 2 区分及びムスリム 華人の 2 区分で計 4 世帯への調査結果は以下のとおりで ある 各世帯の調査結果は 調査結果 全体のまとめを 小括 に記載した 調査結果 (1) ムスリム アッパー層 (A) プロフィール 年齢 性別 50 代 女性 職業 経営者 家族構成 2 人 使用人人数 1 人 家の所有形態 持ち家一軒家 (2 軒 ) 利用情報端末 BlackBerry iphone5 所有物 車 2 台 バイク 2 台 パソコン 2 台 ( 注 ) インタビューには本人が応じている 子どもは同席していない (B) 調査結果 日本食 の経験やイメージ 日々の食事や購買行動について聴取した 聴取結果は次 のとおりである 1. 日本食について (1) 経験 日本に行ったことはないが 年 4 回はシンガポールなど海外に行くので 日本食はその時にもよく食べる 香港やシンガポールに行ったときは 1 週間のうち 3 回くらいは日本食を食べに行く バリ島に行ったときは必ず日本食レストランに行く 国内では月 1 回の頻度で日本食レストランに食べに行く よく行くのはグランドインドネシアモール (Grand Indonesia) の回転寿司チェーン すし亭 グランドハイアットジャカルタ (Grand Hyatt Jakarta) やスナヤンシティ (Senayan City) の日本食レストランである 日本人が経営する高級鮨屋 鮨清 にも行ったことがある 寿司やしゃぶしゃぶをよく食べる たまにうどんも食べる 味噌汁や茶わん蒸しも好きである 魚ではサーモン イクラは生臭いが好きである 家でも寿司屋でもワサビは好きでよく使う すし亭 のガリも必ず食べる (2) イメージ 日本食のイメージは 健康的 理由は油を使わず 生食や煮たり焼いたりという調理方法のものが多いから 油を使うイメージが全くない 使ったとしても天ぷらくらい 日本食はインドネシア料理よりも調理がシンプルだし香辛料も少ないのに美味しいしヘルシーである 54

61 2. 日々の食事について (1) 自宅での食事 今雇っている手伝い ( 使用人 ) とは 8 年の付き合いであり 既に好みやよく食べるメニューなども共有している 作り方も教えている そのため 毎日の献立作成 調理は手伝いに任せている 新しいメニューに挑戦する時は 自分と手伝いで一緒になって Youtube を見ながら作ってみることをしている 料理が好きなので レストランで食べたものはどんな素材や調味料が使われているかを確認して 家でも再現しようとしたりすることもある 家で生野菜のサラダを食べる ドレッシングはマヨネーズ 油 酢などを使って自分で作る キッコーマンの醤油は自宅にも置いており いろいろな場面で混ぜて使う (2) 外食 外食はインドネシア料理以外では日本食を食べる頻度が最も多い イタリアンはたまに食べる程度 中華料理はもっと少ない 週 2 3 回は外食をする 土日の昼食も基本は外食である 寿司や茶わん蒸しなどを食べる 3. 買い物について 買い物は伝統市場 ( パサール ) と近代的小売 ( スーパー ) で使い分けている スーパーには月 1~2 回の頻度で自分で行き 調味料など保存が利くものを中心に購入する 必ず日本食のコーナーに行き しゃぶしゃぶのタレやワサビなども購入する よく行く店舗は スナヤンシティやプラザスナヤン (Plaza Senayan) のフードホール (Food Hall) ケムチックス (Kem Chicks) グランドラッキー (Grand Lucky) である 日本産の調味料などは手伝いにはわからないので自分で買いに行く パサールには 3 日に 1 回の頻度で手伝い ( 使用人 ) に買いに行かせる そこでは新鮮な野菜や肉 卵 魚介類を買う 自ら買いに行くことは殆どない パサールは汚いイメージがあるようだが ジャカルタについてはここ 10 年間でかなりきれいになったと思う 4. パーティーについて 自宅に友人がよく遊びにくる 友人同士で集まって夕食を食べる時は 牛肉のしゃぶしゃぶをよくする 具材は牛肉のほか ミートボール シイタケなど タレには商品名が しゃぶしゃぶのタレ となっているものを使う 鍋の締めにはうどんやご飯を入れておかゆにしたりする 5. 贈答品について 贈答品として果物を持っていく 但し 最近は果物を持っていくことが一般的になりつつあるので クッキーなどの菓子やパン ( 中にチョコレートやソーセージが入ったものなど ) にすることがある 日本人が作っているクッキーなどの菓子は パッケージが可愛い 友人や親戚に持っていくときは 病院等への見舞いも含め パッと買ったものを袋に入れて持っていく 一方 ビジネス関係で渡すときは箱入りのものを持っていく だし 菓子については既成の贈答用として売られているものを持っていく 55

62 6. 生鮮食品について (1) 果物 リンゴ バナナ オレンジをよく食べる ジャックフルーツやマンゴスチン ドリアンなど地元の果物もよく食べる イチゴは 日本産はサイズが大きくかつ美味しい インドネシアには入ってきていないが シンガポールで食べたことがある リンゴも日本産が大きくかつ美味しい インドネシアに輸入されている果物は現状ではリンゴだけなのは知っている 年 4 回は海外に行くので 日本産はシンガポールなど海外で食べる 海外に行けばスーパーには必ず立ち寄る (2) 肉 魚よりも肉が好きで バリ島やグランドハイアットジャカルタにある日本食レストランで出される和牛 ( 注 : 日本産の和牛なのかどうかは不明 ) が好きである 以前どこかで神戸牛を食べたことがあるが 非常に美味しいので好きである 肉には七味唐辛子や胡椒 サンバルソース (sambal) をかけて食べる (3) キノコ類 シメジ エノキはしゃぶしゃぶやすき焼きでよく食べる マイタケは癌の抑制効果があると思っている 7. 酢について 酢は料理で酸っぱくしたい時に使うが 基本はレモンを使う 魚の臭みを取ったりする時もレモンを使う インドネシア産の酢 Cuka ( チュカ ) は買って家にあるが 普段は使わない 8. 米について 長粒米が嫌いなわけではないが 家では中粒米を食べる もち米のようなモチモチした触感のものが好みである 米はグランドラッキー (Grand Lucky) で購入する (2) ムスリム アッパーミドル層 (A) プロフィール 年齢 性別 50 代 男性 職業 インドネシア国内の有名理工系大学の教員 家族構成 5 人 ( 本人 妻 子供 3) 使用人人数 2 人 家の所有形態 持ち家一軒家 利用情報端末 Nokia BlackBerry 所有物 車 3 台 パソコン 3 台 その他特徴 子どもは 社会人の長男 大学生の次男 高校生の長女である 以前 日本の中学生をホームステイで受け入れたことがある 娘は日 本に滞在していたことがある ( 注 ) インタビューは本人 妻 子ども 1 人の立ち合いのもと実施した 56

63 (B) 冷蔵庫の中身の状況 調味料の中に 日本産のソース 日系企業による醤油が見受けられた それ以外の日本 産もしくは日系企業による商品はなかった < 冷蔵部分 > ドレッシング 調味料等 < 冷蔵庫内にあった日本産 > 57

64 (C) 調査結果 日本食 の経験やイメージ 日々の食事や購買行動について聴取した 聴取結果は次 のとおりである 1. 日本食について 経験 イメージ 日本食は特徴的な味で 他の国に比べられるものがない 健康的なイメージがある 外食では月 1 回の頻度で日本食を食べに行く 天ぷら 寿司 鉄板焼き すき焼き 焼き肉 うどんなどを食べる バンドン地域にある日本食レストランには殆ど行ったことがある インドネシア人が作っているたこ焼きを食べることも多い 自分達の口に日本食の味は合うと思う 自宅での日本食は ラーメンは作るがその他のメニューは作り方が分からないので作らない 寿司やすき焼きを食べたいときは外食する 刺身も家では食べない サーモンを買うこともあるが 焼いたり揚げたりして食べる キッコーマンの醤油を常備し 肉や刺身を食べる時に使う また オタフクのお好み焼きソースも常備してステーキにかけて食べる 日本産の菓子はあまり購入しないが 敷島製パンや餅はよく購入する 緑茶は家でも母と長男がよく飲む 購入するのは Pokka や Suntory のもの 外食で日本食レストランに行ったときは緑茶を飲む 父はインスタントコーヒーをよく飲む 日本産のインスタントコーヒーは味が良く 今は UCC THE BLEND 114 を飲んでいる インドネシアはコーヒーが有名だが 美味しいものであれば自国産にこだわらずに買って飲む 2. 日々の食事について 夕食は家族揃って家でジャワ料理やパダン料理のおかずとご飯を食べることが多い ラーメンや焼きそばを食べることもあるが その時もご飯は一緒に食べる 家で食べる時は母が献立と食材を決め 手伝い ( 使用人 ) に買いに行かせて昼頃から準備を始めることが多い 外食の際 日本食レストランでよく行くのは 回転寿司チェーン すし亭 日本食レストラン Midori や 滝川 スルタンホテルの日本料理屋 日本館 (Nippon Kan) ル メリディアンホテルの和食料理屋 アオキ アルヤドゥータホテルの日本食レストラン ハナマサ ( 日本の焼き肉チェーン ) である 行って寿司や刺身 天ぷら 弁当などを食べる 生野菜のサラダは 2 週間に 1 回食べる程度 大学生の次男は料理が好きで 料理の情報をインターネットで仕入れる 3. 買い物について 生鮮食品とそうでないもので 購入場所を使い分けている 生鮮食品を売る巡回販売車が家のある住宅エリアに毎日やってくるので 生鮮品はそこで購入する スーパーマーケットでは保存が利くものを中心に月 1 回の頻度で購入する スーパーインド (SuperIndo) フードホール (Food Hall) カルフール (Carrefour) ロッテマート (Lotte Mart) に買いに行くことが多い 伝統的小売店は家から遠いところにしかないので殆ど買いにいかないが スーパーでは売っていないような香辛料を買いにいくこともある 食品を購入する時は 値段と賞味期限を気にする 父が一緒に買い物に行くこともあるが 肉を除いて 何を買うかについてあまり口は出さない 58

65 4. ハラルについて 普段購入するもの ( 買いに行く店の店頭で普通に売られているもの ) は 基本的にはハラル認証されていると認識している 認証されていないものは別の売場に陳列されていると思っている 都会のスーパーで売られているものは殆どがハラル食品だと認識しているため ハラル認証されているかどうかは購入時にあまり気にしない 実際 食品の購入時に ハラル認証有無の確認を忘れることもある ムスリムが多い地域のスーパーでは 店員がノンハラル商品を教えてくれるだろう 5. パーティーについて 友人等を招いて自宅でパーティーもたまに開催する その際はインドネシア料理でもてなす 日本食を出すことはない 6. 調味料について (1) 酢 リンゴ酢など自然由来のものをたまに使う 料理に酸味を加えたい時はレモンを使う インドネシア産の酢 Cuka ( チュカ ) は人工的に作られたものであることを知っている 身体に入ると胃によくないと思うので使わない インドネシアのインスタント麺 SOTO MIE を食べる時にはレモンをかける (2) 油 健康志向でコレステロールなども気にしているため キャノーラ油とオリーブ油を使っている 7. 果物 野菜について 果物を食べる頻度で並べると リンゴ パパイヤ スイカ メロン バナナ ミカンをよく食べる 梨 ブドウはたまに食べる 桃やイチゴは全く食べない エノキは子ども達が好きで スープに入れるか牛肉巻きにして食べる 韓国産を買う シイタケやシメジもたまに買って食べる 8. 米について 2 種類の米を使っている 普段はインドネシア産の赤色の米 ( 玄米 ) を使う たまに白い米を使う いずれも中粒米で品種は Pandan Wangi である 59

66 (3) 華人 アッパー層 (A) プロフィール 年齢 性別 女性 職業 旅行代理店経営者 家族構成 4 人 ( 本人 夫 子供 2) 使用人人数 2 人 家の所有形態 持ち家一軒家 利用情報端末 BlackBerry 所有物 車 2 台 パソコン 4 台 その他特徴 同居する家族は夫 ( インドネシアのスーパーマーケットの元日本食担 当バイヤー ) 母 姉(20 代 ) 妹(20 代 ) である 日本には旅行で年 2 回 ( 時期は 6~7 月頃 12 月頃 ) ほど行く かつて 5 年間ほど 日本食レストランを経営した経験がある 自宅に冷蔵庫は 2 台ある ( 注 ) インタビューは本人 子ども 1 人の同席のもと実施した 60

67 (B) 冷蔵庫の中身の状況この世帯は自宅で日本食 ( 味噌汁 お好み焼き おにぎり うどん等 ) も調理することがあるため 日本産のみりん すき焼きのタレ ソース 醤油及び醤油系の調味料 粉末だしなどが常備されている < 冷凍部分 > < 冷蔵部分 > 日本産の調味料がある 61

68 (C) 調査結果 日本食 の経験やイメージ 日々の食事や購買行動について聴取した 聴取結果は次 のとおりである 1. 日本食について (1) 経験 イメージ 日本食の中でよく食べる素材はサーモンである サンマも好きである サンマは一部日本産も出回っていて インドネシア産よりも味が締まっていて美味しい インドネシア産のサンマは 260,000Rp( 約 2,300 円 )/kg 程度である インドネシア人は 魚は揚げるか焼いて食べるのが多く 生食はまだ少ないだろう 日本食のイメージは 使う油の量が少なく 味も見た目も良い というもの 味噌汁も食べる 具材は乾燥ワカメやナス ネギなどの野菜を入れる 日本産の海苔は 以前は豊富に売られていてよく買っていたが 今は店頭で少なくなってきており 韓国産を買うことが多い 家で手巻き寿司はしたことがない 娘が留学中で家族 3 人と少ないので 巻き寿司が食べたいときは外食する 旅行で日本に行ったときには 帰国時に必ず 東京ばな奈 と キットカット ( 抹茶味 ) をお土産で買って帰る インドネシア人も華人も抹茶味が好みだと思われる (2) 情報源について 母は料理が趣味なので 外食した時に出会った味を家で再現しようとすることが多い 日本食を外食する時は 回転寿司チェーン すし亭 ( 本社シンガポール ) 日本人が経営する高級鮨屋 鮨清 に行く 日本食レストラン 滝川 にも行くが味が違う 日本食レストラン Midori はご飯が美味しくないと思う 2. 日々の食事について 夕食は 留学中の妹を除いて 3 人揃って食べる 但し 外食が殆どで 自宅で作って食べるのは週 1 回程度の頻度 外食ではイタリアン 中華料理 日本食を食べ 自宅で作る時はインドネシア料理 日本食 パスタを作る 自宅での日本食は 唐揚げ カレー おにぎり たこ焼き お好み焼き しゃぶしゃぶ すき焼きなどである 寿司とラーメンについては家では作らず外食をする 朝食は ナシゴレン ミーゴレンなどのインドネシア料理かパン ( 日本食スーパー パパイヤ で売られているものや日本人パティシエがいる店が作るパン ) である 時間がないときは ご飯にふりかけや海苔 お茶漬けで済ませる 3. 買い物について 買い物は伝統市場 ( パサール ) と近代的小売 ( スーパー ) で使い分けている パサールには月 1 回の頻度で行き 牛肉 豚肉 卵 魚介類 ( イカ エビ等 ) 野菜を買う 買ったものはすぐに冷凍し 毎回使う分だけを解凍する 一方スーパーには月 3 4 回の頻度で行き 主に調味料 ( 醤油 ( キッコーマン ) や油 ) を買う 生鮮品をパサールに買いに行くのは パサールではその日にさばいたものが並ぶが 一方スーパーのものは前日以前にさばいたものが並んでおり パサールの方が新鮮だと思うから 購入するものは母が自分で決め 自分で買いに行く スーパーではカルフール ジャイアント ランチマーケット ケムチックスに行くが 一番好きなのは外国産の品揃えが多いランチマーケットである ここでは生バジルなどが売っておりイタリアンに使う 赤タマネギも売られていて 甘くて美味しい 62

69 タラ 明太子 イクラは好きなのでぜひ入手したいが インドネシアのスーパーには殆ど並んでいない 4. パーティーについて 自宅でパーティーをするときは 日本食を出すことが多い 例えば しゃぶしゃぶ 寄せ鍋 すき焼きなど 5. 贈答品について 贈答品として クッキー 果物 バリ産のワインを選ぶことが多い 病院等への見舞いの時は ケーキや箱詰めの果物を持っていく 日本人とのビジネスにおける手土産では スマトラ島パレンバン (Palembang) の郷土食 Pempek ( ペンペ ) を渡すことが多い 6. ハラルについて 華人なのでハラル認証の有無は全く気にしない あくまで推測だが ムスリムは 酢に僅かにアルコールが残量しているなら購入しないのではないか ムスリムの友人の中には 食べた後で豚が入っていることがわかっても 知らなくて食べてしまったのでしょうがない とあまり気にしない人もいる 7. 生鮮食品について (1) 野菜 生野菜 ( キュウリ レタス ビート等 ) のサラダを家で食べる ドレッシングは油 ( オリーブオイル ) とバルサミコ酢を使った自家製である グレープシードオイルを使うこともある 既成のドレッシングを購入することは殆どない 娘はマヨネーズが好きなのでサラダに使うこともある シメジは伝統市場 ( パサール ) では 9,000~10,000Rp( 約 80~90 円 ) MASUYA が経営する日本食スーパーパパイヤでは 22,000Rp( 約 190 円 ) で売られている シイタケは伝統市場 ( パサール ) で 75,000Rp/kg 程度 ( 約 660 円 )) キノコは炊き込みご飯にしたり たらこパスタに入れたりしている (2) 果物 果物は バナナ ミカン リンゴ ブドウ 梨 パパイヤ イチゴ スイカ マンゴー ドリアン 桃 ( オーストラリア産 ) 洋梨 ( オーストラリア産 ) を食べる 中国産の梨は 身が柔らかすぎて美味しくない 日本産のリンゴも食べるが 高価なのでたまに食べる程度 輸入果物のスーパーでの店頭価格が 最近 2 倍になった インドネシア産の果物を多く食べてもらうための施策だろう 8. 調味料について (1) 酢 しゃぶしゃぶなどでミツカンの酢を使うと美味しいのは知っているが 値段が高いのでレモンと醤油を混ぜたタレで食べている ちらし寿司を作るときはミツカンの酢を使っている インドネシア産の酢 Cuka ( チュカ ) は どんな原材料から作られているかわからないので身体に悪いと思うが 家にも常備してあり 肉団子スープの時には少し使う 63

70 酢など酸っぱいものは身体によいことは知っている 父は 1 日 1 回 レモンを絞ったドリンクを飲んでいる 母はミツカンの酢を知っているが 友人の中にはインドネシア産の酢 Cuka ( チュカ ) とミツカンの酢 レモンの 3 つの違いを理解していないだろう そもそも ミツカンの酢を知らないだろう (2) 醤油 みりん 茶蕎麦を食べる時にタレにみりんを使う キッコーマンの醤油は肉じゃがを作るときに使う ケチャップマニス (kecap manis) は甘いので使わない 9. 菓子について 日本産お菓子では 東京ばな奈 キットカット ( 抹茶味 ) 白い恋人 が好みである カルビーのポテトチップスは Lay s( レイズ ) や CHITATO ( チータト ) よりも美味しいが値段が高い 娘から見ると 日本産の菓子のパッケージは可愛いが それだけで購入するかどうかを決めることはない 気に入った味の種類で選んで購入する 抹茶味 はお気に入りである 10. 米について 2 種類の米をメニューによって使い分けている 1 つはジャポニカ米の 20,000Rp/kg ( 約 180 円 ) のもの ( 中粒米 ) で おにぎり ( 中に具を入れて海苔をまく ) や丼を食べる時に使う もう 1 つはインドネシア産の長粒米で 8,000Rp/kg( 約 70 円 ) のもの これはチャーハンやナシゴレンなどに使う 11. 日本産品で入手したい物について 蕎麦 パスタソース ワカメ ポッキー ( インドネシア国内では味の種類が少ない ) ドレッシング ( 自家製を使うことが多いが 美味しいものがあれば使いたい ) である 野菜は国内で新鮮なものが手に入るので日本産のものは必要ないと思う 日本に行った際 神戸牛を食べたことがある 高価であったが美味しかった また 家族 4 人で 今半 にすき焼きを食べに行ったこともある 1 人 25,000 円 4 人で 10 万円もした 高かったが美味しかった 日本産の牛肉がインドネシアでは食べられないのが残念である インドネシアの屋台では キュウリ ニンジン トウガラシ ( 緑色のもの ) 赤いタマネギなどを砂糖 塩 酢に付け込んだものが出されるが 日本の沢庵やお新香 ぬか漬 ガリはインドネシアで売られていないのでぜひ売ってほしいと思う 64

71 (4) 華人 アッパーミドル層 (A) プロフィール 年齢 性別 20 代 男性 職業 グラフィックデザイナー 家族構成 4 人 ( 父 母 本人 妹 20 代 ) 使用人人数 1 人 家の所有形態 持ち家一軒家 利用情報端末 BlackBerry 所有物 車 2 台 パソコン 2 台 ( 注 ) インタビューは 父 本人 妹の同席のもと 実施した (B) 冷蔵庫の中身の状況 日系企業が製造した醤油以外に 日本産あるいは日系企業産の商品は見当たらなかった < 冷凍部分 > 左列が 1 つ目 右列が 2 つ目の冷蔵庫 < 冷凍部分 > < 冷蔵部分 > 65

72 (C) 調査結果 日本食 の経験やイメージ 日々の食事や購買行動について聴取した 聴取結果は次 のとおりである 1. 日本食について 家族 4 人とも 日本に行ったことはない 日本食はラーメン うどんをよく食べる 父はうどんが好きである ( 注 ) 日本食でよく食べるものは? の質問に対して 寿司 との回答は出ず これらが挙げられた 2. 日々の食事について 平日の夕食は家族揃って食べることは少ない ファーストフード的なものを買ってきてバラバラに食べるかあるいは外食で済ませる 週末の食事は 8~9 割の割合で外食である 家族揃ってモールに食べにいく 普段はインドネシア料理や地方のインドネシア料理であるが 日本食も月 1 2 回の頻度で食べに行く よく行くのはスナヤンシティ (Senayan City) の 和楽 やクラパガディン (Kelapa Gading) の すし亭 である 息子は中学生の時から寿司を食べているので生魚に慣れているが 父 母 娘はあまり食べられない 息子の昼食は外食がメインであるが たまにはご飯だけを持参し おかずを外で買って食べる 一人で外食するときは吉野家に行くことが多い 外食をしない時は家でご飯だけを炊き おかずは外で調達する おかずの額は一人 10,000~30,000 Rp 程度 ( 約 90~260 円 ) ご飯の米は 父は赤い米 息子と娘は普通の米 ( 中粒米 ) である 家で生野菜はあまり食べない 但し 父は野菜好きで外食ではサラダをよく食べる 父と息子はご飯が主食である 父は間食でスマトラ島パレンバン (Palembang) の郷土食 Pempek ( ペンペ ) をよく食べる いつでも食べられるように Pempek は冷凍庫に大量に保管している 3. 買い物について パサール ( 伝統市場 ) には買い物に行かない 週 1 回 ハイパーマート に自ら買いに行く 使用人はいるが買いに行かせることはない 購入するのは主に油 飲み物 インスタントラーメン 間食など 何を買うかは父と母が決める 4. コンビニエンスストアでの購入について 息子はコンビニやミニマート各社の中でファミリーマートに一番よく行く 理由は 24 時間営業であること 店頭で買えるヤキトリがおいしいこと ご飯と飲み物のセットが 10,000 Rp( 約 90 円 ) で買えるのでこれをよく食べる その他 サークル K ローソン Indomaret に行く ローソンでは 1 個 7,000 Rp( 約 60 円 ) のおにぎりを食べたこともある 具材はサーモンが好み 1 本 4,000 Rp( 約 35 円 ) のおでんを食べたこともあるが ご飯があるおにぎりの方がお得だと思う コンビニに行く頻度は週 2 3 回である コンビニを待ち合わせ場所として使ったり 店内のイートインで食べながら PC を操作したり 友人と談笑したりする 娘はシンガポールではセブンイレブンによく行く 66

73 5. パーティー 家に集まって食べるのは親戚のみである 友人等を招いて家で食べることはしない 友人と食べる場合は外食になる 家に集まって食べる時は中華料理あるいは Pempek が多い 6. 贈答品について 病院へのお見舞いの時は果物を買っていく 品目はナシ ミカン リンゴである 1 回当たり最大でも 100,000 Rp( 約 870 円 ) 程度のもの 旧正月の贈答品ではお菓子を詰め合わせたギフトセットを買うことが多い 果物を買うこともあるが その場合は箱詰めミカンを買う ミカンを買うのは中国の正月の象徴であるため 7. ハラルについて 華人であるため ハラル認証は全く気にしない 8. 菓子について チョコレート菓子では キットカットはよく購入し ポッキーはたまに買う程度 娘はキットカットの抹茶味がおいしいと評価している スナック菓子では 普段は Lay s( レイズ ) や CHITATO ( チータト ) を買うが カルビーのポテトチップスは値段が高いので買わない 9. 寿司について 回転寿司チェーンの すし亭 によく行く 必ず注文するのは ドラゴンサーモン という名前のサーモンの巻きずし ( カリフォルニアロール ) である 息子は回転カウンターの前に座り 回転している寿司皿を取る すし亭 よりも値段が安く Kelapa Gading にあって家からも近い回転寿司屋 いっぺけ小町 にも行く 寿司ネタは 父はウナギ 息子はサーモンが好みである ガリは父は好きだが 息子は辛いから好きでない 10. 清涼飲料水について 息子は Nu Green Tea や Suntory みらい ( 桜フレーバー ) をよく飲む 11. 酢について 酸っぱいイメージがある 家にはインドネシア産のケミカルな酢 Cuka ( チュカ ) がある これは匂いがきつい 家の近くに製造工場もあり周囲は匂いがきつくて往来では避けている 酢 (Cuka) に対してよいイメージはない 酢 (Cuka) は 家で肉団子を食べる時か 父がスマトラ島パレンバン (Palembang) の郷土食 Pempek ( ペンペ ) を食べる時にかける自家製ソースで使うくらい 自家製ソースは酢 砂糖 ニンニクで作る 67

74 小括 以上 家庭訪問 インタビュー調査結果から示唆される消費傾向などをまとめると 次 のとおりである 1. 日本食の経験 イメージ 日本食のメニューでは 寿司 の食経験者が多い その他にラーメンやすき焼き しゃぶしゃぶ等の食経験が挙げられている 日本食は多くが外食で経験され 内食 ( 家での食事 ) での経験は無いもしくは頻度が少ない 日本食をよく食べに行くレストランとして 回転寿司チェーン すし亭 が 4 世帯すべてで挙げられた 日本食には 健康的 とのイメージを抱いている 理由には油の使用量が少ないことや生食のものが多いことが挙げられている インドネシア料理と比べて調理方法がシンプルであるが美味しいという見方をする人もいる 友人等を自宅に招いてパーティーを行う世帯では しゃぶしゃぶなど複数人で囲んで食べられる日本食メニューが選択されることもある 2. 消費 購買行動 (1) 食料品の購入 購入場所は 品目によって伝統的小売 ( パサール ) と近代的小売 ( スーパーマーケット ) を使い分ける傾向が見られる 具体的には 生鮮品は伝統的小売で購入する傾向が見られ 頻繁に買いに行く あるいは まとめ買いをして冷凍保存し 都度解凍して調理する世帯が見られる 他方で 調味料など保存が利く非生鮮品はスーパーマーケットでまとめ買いをする傾向が見られる なお スーパーマーケットで手に入りにくい香辛料 ( 非生鮮品 ) を伝統的小売に買いに行くケースも見られる 果実の中では リンゴはよく食べられる種類の 1 つであり 日本産リンゴも食されている 日本産には サイズが大きい 美味しい との評価がある 但し高価なため購入頻度は少ない傾向にある 酢は酸味を出したい時に使われているが インドネシア産の酢 (Cuka) は 身体に良くない など良好でないイメージがあり 家庭に常備されているものの使用頻度は少ない 代用でレモンを使う傾向も見られる (2) 贈答品の購入 贈答品として果物を選択する傾向が見られる 特に病院等への見舞いの際に果物が選択されることが多い 但し 果物を選択することが一般的になりつつあるので 敢えて別のものを買うという声もある 68

75 3.3. 飲食店及び小売店の状況 概況 飲食業界及び小売業界の現状を概観する (1) 飲食店 (A) 拡大する飲食業界日本貿易振興機構によるレポート 7 によれば インドネシアの飲食業界の市場規模は 2006 年から 2010 年の 5 年間で右肩上がりの 2 桁成長を見せており 2010 年度では約 155 兆 Rp( 約 1.3 兆円 ) となっている 図表 インドネシアの飲食業界の市場規模 (10 億ルピア ) 180,000 (%) 160, , , , , , , ,000 92,421 80,000 60,000 40, , 市場規模対前年比 ( 年 ) ( 資料 ) 日本貿易振興機構ジャカルタ事務所 インドネシアにおけるサービス産業基礎調査 により ( 株 ) 日本総合研究所作成 7 日本貿易振興機構ジャカルタ事務所 インドネシアにおけるサービス産業基礎調査 による 69

76 (B) 増加する日本食の料理店所得の拡大や中間層の増大に伴い ジャカルタ首都特別州 (DKI Jakarta) を中心に 飲食店が増加している 2010 年に設立された飲食事業者 ( 株式会社や有限会社など中規模以上の事業体 ) は計 2,916 事業体で うちジャカルタ首都特別州では 1,359 事業体である ( 図表 3.3-2) さらにそのうち日本食を主体とした事業体は約 160( 約 12%) を占め 中華料理約 10% 韓国料理約 1% よりも多く 日本食が注目されている状況がうかがえる 図表 年に設立された飲食事業者 州名 州都 人口 2010 年に設立された ( 千人 2010 年 ) 飲食事業者 ジャカルタ首都特別州 ジャカルタ 9, ,359 西ジャワ州 バンドン 43, 東ジャワ州 スラバヤ 37, バリ州 デンパサール 3, ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) STATISTIK RESTORAN 2010 を基に( 株 ) 日本総合研究 所作成 また 飲食店紹介のウェブサイト (RestoDB.com Indonesia dining guide) 8 によれば ジャカルタ首都特別州では約 2,270 店の家族向け飲食店が展開しており うち日本食での 登録は 200 店 ( 全体の約 9%) と インドネシア料理 中華料理に次ぐ数となっている 図表 飲食店紹介サイト RestoDB.com への登録数 店舗数 割合 登録総数 2, % 日本食 和食 % イント ネシア料理 % 中華料理 % イタリアン % 韓国料理 % フレンチ % ( 注 ) 国別の料理は登録店舗数が多いもののみ記載 表中を合計しても 2,071 店にはならない (2) 小売店 (A) 拡大する小売業界 日本貿易振興機構によるレポート 9 によれば インドネシアの小売業界の市場規模は 2006 年から 2010 年にかけて右肩上がりの成長を見せており 2010 年度では約 702 兆 Rp ( 約 6.1 兆円 ) となっている 本調査でのインドネシア小売業者協会 (APRINDO) への現 8 サイトの URL は である 9 日本貿易振興機構ジャカルタ事務所 インドネシアにおけるサービス産業基礎調査 による 70

77 地ヒアリングにおいても FMCG(Fast Moving Consumer Goods: 日用消費財 ) の売上高は年率 10~11% で成長し 特に飲料部門は年率 30% で成長している とのことで高い成長率であることがうかがえる また今後の見通しについても インドネシアは周辺諸国と比べて人口が多く うち 6~7 割を 40 歳以下が占め 25 歳以下の人口比率も高い 出生数も毎年増加している とのことで 今後の継続的な成長が見込まれている 図表 インドネシアの小売業界の市場規模 (10 億ルピア ) 800, , , , , ,278 (%) , , , , , , , 市場規模 対前年比 5 0 ( 年 ) ( 資料 ) 日本貿易振興機構ジャカルタ事務所 インドネシアにおけるサービス産業基礎調査 により ( 株 ) 日本総合研究所作成 (B) 近代的小売 は利便性等を背景に今後もさらなる拡大が見込まれるインドネシアにおける小売業は ハイパーマーケットやスーパーマーケット ミニマーケット ( 以上の区分は営業床面積の規模による ) コンビニエンスストアなどの 近代的小売 (Modern Trade:MT) と 公設市場 (Pasar) や個人商店 (Toko) 屋台(Warung Kaki Lima) などの 伝統的小売 (Traditional Trade:TT) の 2 つに括られる 前者の近代的小売は 1998 年に小売業にかかる海外直接投資の自由化が実現するとともに 所得 購買力の上昇やライフスタイルの変化などを背景に発展してきた 10 インドネシアの食品産業に関する調査レポート 11 によると 2011 年時点における食品流通 ( タバコ除く ) の割合 ( 売上高ベース ) は 近代的小売 11.5%: 伝統的小売 88.5% と推計されているが 本調査での現地ヒアリングによれば ( 図表 3.3-5) 近代的小売の全国シェアは 46% 首都ジャカルタでは既に 70% など 前記レポートの 11.5% を超えるとの複数の言があり 既に近代的小売がかなりの割合を占めていることがうかがえる また今後の推移についても 伝統的小売店舗での治安への懸念や 近代的小売の拡大に伴う国内流通網の発達 鮮度保持技術や効率的な在庫管理の普及等を理由に近代的小売のさらなる拡大が見込まれるとの声がある 10 日本貿易振興機構ジャカルタ事務所 インドネシアにおけるサービス産業基礎調査 の解説を参照 11 財団法人食品産業センター インドネシア食品産業進出可能性調査報告書 ( 平成 23 年度東アジア食品産業海外展開支援事業 ) ( 平成 24 年 3 月 ) の解説を参照 71

78 図表 インドネシアの業界団体へのヒアリングにみる小売業界の現状 GAPMMI : Gabungan Pengusaha Makanan dan Minuman Seluruh Indonesia ( インドネシア食品 飲料業者連盟 ) MT が増加することは国内流通網の拡大 先進的な在庫管理等が普及することであり 食品の生産サイドからすれば歓迎すべきことである 小売形態別のシェアは MT:TT=30%:70% と思われる 政府は TT を保護しようとしているが 食品の生産サイドからすれば MT の方が在庫管理などが先進的なため 食品の寿命が延びるなどメリットがある 政府に TT 保護の意向があるとしても MT は今後もさらに増えていく見通しである 実際 MT の店舗数は年率 15% で増加しており TT の増加率 8% を大幅に超えている APRINDO : Asosiasi Pengusaha Ritel Indonesia ( インドネシア小売業者協会 ) 国民の購買力が高まるとライフスタイルも変わっていく 10 年前は全国の MT の市場シェア ( 売上高ベース ) は 20% であったが 現在は約半数の 46% にまで高まっている ジャカルタでは既に MT の市場シェアは 70% とも言われている 全国の店舗数は 現状では MT が約 25,000 店 TT が約 2,000,000 店でかなりの開きがあると言われているが TT は 治安がよくない 盗難や置き引きが多い などで敬遠されてきており ショッピングモールやスーパーマーケットなど MT に買いに行くようになってきている また これまでは生鮮品を 鮮度が良い と言われてきた TT で買い求める人が多かったが 最近では MT に買いに行く人も出てきている このようなライフスタイルの変化の流れは変えられない 日本でも流通の主流が TT から MT に変化するのに 20~30 年を要したと思うが それと同じように大きな変化がインドネシアでも起きている それに伴い 政府は小売業界を巡るこれまでの規制も変えていかざるを得ないだろう ( 資料 ) ヒアリング調査を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 72

79 (C) 今後の拡大が見込まれる e コマース市場 インターネットユーザーの増加インドネシアではインターネットユーザーが急速に増えており 業界団体 (Asosiasi Penyelenggara Jasa Internet Indonesia: APJII) によれば 2012 年に 6,300 万人であったユーザー数が 2015 年には 2 倍以上の 1 億 3,900 万人になると推計されている 図表 インドネシアのインターネットユーザー数及び人口普及率 (100 万人 ) (%) 160 推計値 インターネットユーザー数 人口普及率 ( 年 ) ( 資料 ) インターネットユーザー数は Indonesian Internet Service Provider Association(Asosiasi Penyelenggara Jasa Internet Indonesia: APJII) 人口普及率は国際電気通信連合 (International Telecommunication Union:ITU) の資料からそれぞれ ( 株 ) 日本総合研究所作成 日本貿易振興機構のレポート 12 によれば これらのインターネットアクセスは殆どがスマートフォンなどの携帯端末からのアクセスが中心であり 近い将来は 1 人 1 台の時代になるとも指摘されている 中間層の拡大 携帯端末や通信料等の低価格化とともに ユーザー数は今後も増加することが見込まれる e コマース市場 ( オンラインショッピングサイト ) の拡大国民のインターネット環境の向上とともに BtoC 13 や CtoC 14 のインターネットサイトが多数立ち上がっている 代表的なサイトには TokoBagus( や Kaskus( などがある 日系企業が関わるサイトには 楽天 ( 株 ) によるインドネシア版の楽天市場 Rakuten Belanja Online ( 楽天ブランジャオンライン ) 15 ( 年 6 12 ( 独 ) 日本貿易振興機構 スマホと共に動き出すインターネット大国インドネシア (2012 年 2 月 ) 13 企業と一般消費者間の電子商取引のことで Business to Consumer の略 ネット上に小売店が出店し 一般消費者向けに販売する 14 一般消費者間の電子商取引のことで Consumer to Consumer の略 オークションサイトなどが挙げられる 15 同サイトは PT. Rakuten-MNC( 株主構成は楽天 51% PT Global Mediacom Tbk 49%) を通じて設置 日本の 楽天市場 同様 B2B2C 型のインターネット ショッピングモールであり 出店店舗から消費者へ商品の販売を可能にするプラットフォームとなっている 73

80 月オープン ) や住友商事 ( 株 ) の日用品 e コマースサイト Sukamart ( スカマート ) 16 ( 年 12 月オープン ) がある 今後も利便性の高いサービスの登場や魅力的な商品の品揃え 交通渋滞の深刻化による実店舗への買い物の不便さなど背景に e コマース市場は拡大が見込まれている ( 図表 3.3-7) 図表 インドネシアの業界団体へのヒアリングに見る e コマースの今後の見通し APRINDO : Asosiasi Pengusaha Ritel Indonesia ( インドネシア小売業者協会 ) バイクは年間 800 万台 自動車は年間 100 万台も生産され 急速に普及している 一方で道路インフラの整備状況は殆ど変わらない したがって交通渋滞は今後も続き 深刻になる一方である 既に一部の層では買い物に出かけるのが嫌になってきている 5 年後を想定すると 戸外に買い物に出ない層も増える可能性がある そうなると今後さらに e コマース つまりインターネットで注文して配達時に支払う形態が普及していく 配達サービスなどは既に一部のミニマーケットやスーパーマーケットで始まっている 飲食店及び小売店における日本産の取扱実態等 ( ヒアリング調査結果 ) 飲食店及び小売店における日本産の取扱実態や日本食の消費傾向などを把握するため 飲食店 4 店舗 小売店 2 店舗にヒアリング調査を実施した 飲食店 小売店 図表 飲食店及び小売店へのヒアリング調査先 店舗名 店舗概要 日本食レストラン A 寿司を中心に幅広く日本食を提供する日本食レストランで インドネシア各地に展開 日本食レストラン B 寿司を中心に幅広く日本食を提供する日本食レストランで インドネシア各地に展開 日本食レストラン C 鮨 和食料理店で 日本人が調理人などを務める 日本食レストラン D インドネシア国内に数店舗を展開 小売店 A 高級品 輸入品を多く取り扱う小売店で アッパー層が訪れる店舗と言われている 小売店 B インドネシア国内で展開している小売店 16 同サイトは 住友商事の子会社である PT Sumisho E-Commerce Indonesia( 本社 : インドネシアジャカルタ市 株主構成は住友商事 60% インドネシア住友商事 40%) を通じて開設 インドネシアでのサイトオープンは 住友商事として 2012 年 4 月の中国進出に続く海外 2 カ国目に当たる 74

81 (1) 飲食店 飲食店 4 店舗へのヒアリング調査結果は次のとおりである (A) 日本食レストラン A 同店は寿司を中心に幅広く日本食を提供する日本食レストランで インドネシア国内の 各地に展開している 同店への聴取結果は次のとおりである 1. 同店について 店舗が入店するビルの上層階にオフィスがあるため 客層はオフィスワーカーが多い 客単価は 100,000~102,000 Rp( 約 870~890 円 ) であり アルコール (Bintang ビール ) は扱っているものの ムスリムはアルコールを飲まないので 夜の客単価もほぼ同じである 2. 人気メニューについて 注文で多いのは 地元の人はご飯メニューもしくはラーメンと寿司ロール 日本人出張者は握り寿司である 寿司の場合 魚介類を生で食べたくないと考える人が多いため 炙ったサーモンやツナをロールにしたものが人気である 炙ると生臭さは軽減する 刺身の場合 サーモンとマグロが人気である 一部の人にはサーモンの腹身などの脂の乗ったものが人気である 寿司以外では鍋焼きうどん 肉うどんなど うどんが人気である 地元の人の話では 食べると満腹になりやすいからというのが理由である 味噌汁は 日本人 韓国人 欧米人がよく食べる 地元の人は値段の割に具材が少ないので敬遠しがちである ガリは各テーブルに置いて無料で食べられるようにしている 辛味の少ないものに変更したら 味を気に入った人が増え よく食べられるようになった 醤油は各テーブルに普通の醤油とたまり醤油を置いているが 普通の醤油の方が消費量は多い 3. 食材調達について 食材は主に日本産食材にも強い輸入業者 A から調達している 品目は茶蕎麦 ( 冷凍 ) ワカメ とびっこ いくらなど 甘味として出している最中 ( もなか ) も同社から仕入れている 緑茶は日本産である アイスは地元の大手アイス会社から仕入れている サラダ用のゴマドレッシングは輸入品を使っている 4. ハラル認証について 店舗はハラル認証を受けていない 料理に酒を使うほか ドリンクメニューでビールを出しているため 75

82 (B) 日本食レストラン B 同店は寿司を中心に幅広く日本食を提供する日本食レストランで インドネシア国内の 各地に展開している 聴取結果は次のとおりである 1. 店舗運営方針 日本食の味を現地向けにカスタマイズするのではなく 味を守るのが基本方針である 調味料は日本人の味覚に合うようにしている コスト削減を図るために ( 他国産と比べて相対的に値段の高い ) 日本産の調味料を使わないようにすると 日本人客には 味が違う と指摘される そうならないようにしている 寿司がメインメニューであり 今後も寿司をメインにしていく 2. 客層 単価 店舗 A の席数 120 席で 客数は 1 日 100 人程度 もう少し規模の大きい店舗では 125 人程度である 客層はインドネシア人 6 割 日本人や欧米人も来店する 単価は 1 メニュー 80,000~100,000 Rp( 約 700~870 円 ) である ほかに学生向けの寿司店業態があり 同店の単価は 1 メニュー 50,000~60,000 Rp( 約 440~520 円 ) である 一般向けと学生向けの店舗で味は変えていないが 握り寿司のシャリの量やメニュー数を変えている シャリの量は一般向け店舗が 1 カン 100g 学生向け店舗が 60g である 3. 人気メニュー サーモンの握り寿司の人気が高い 一般向け店舗では 2 カンで 26,000 Rp( 約 230 円 ) 学生向け店舗では 2 カン 12,000 Rp( 約 110 円 ) で出している サーモンは 1 週間に 3 回仕入れており 1 回当たり 5~6 匹 (1 匹 3~4kg のもの ) 規模の多い店舗の場合 1 回 10~15 匹も仕入れている 4. 日本食の味や提供スタイル維持の方法 開業当初は日本人シェフを雇っていたが 1998 年の大暴動で辞めてしまい 今はローカルのシェフだけで運営している 日本人の味覚に合った味を維持しようとすると ローカルのシェフのみだと心配なため 日本から日本人シェフをコンサルタントとして招き 定期的に味の維持 管理をしている インドネシアに 1 カ月程度滞在してもらい 全店舗の味をチェックしてもらうとともに 新たなメニューの提案も受けている 日本食フェアなどの情報は 原材料サプライヤーから入手している 素材を盛り付ける食器 ( 弁当箱 うな丼用の入れ物 うどんや蕎麦用のどんぶり 土鍋等 ) は日本から調達している 土鍋はインドネシア国内でも中国産が売られているが 割れやすく 日本製の方が品質が良い 5. メニュー開発 店舗の味のチェックのために招く日本人シェフから 新メニューの提案も受けている 3 カ月に 1 回はローカルのシェフにメニュー提案をさせている 具体的には 全店舗のシェフに 1 人 2 つずつのアイディアを出させ それを全員で絞り込んでいく方法 各店舗のシェフからのアイディアのほかに インターネットで調べたり 日本に旅行した友人から日本国内で出されているメニューを聞く 76

83 6. 原材料調達 取引先 ( ディストリビューター インポーター ) は複数社ある ワサビ 海苔は日本からの輸入品を使っているが 取引先によって価格差がある 米はカリフォルニア米を使っている 醤油は日本産に独自のアレンジをしている そのまま使うとやや塩辛い 酢は日本産と他のメーカーの物を使用している 仕入れた日本産食品の納品が遅れることがある インポーターから詳細は教えてもらっていないので分からないが 通関の問題だと聞いている < 品目別の調達状況 > 品目 調達状況 生鮮品 マグロ インドネシア産 サーモン ノルウェー産 ワカメ 日本産 海苔 日本産 韓国産は使用したことがない ホウレンソウ インドネシア産 キュウリ インドネシア産 シソ 使用していない ( 仕入ルートもない ) 加工品 麺類 ( ラーメン うどん 蕎麦 ) 沢庵醤油酢米七味唐辛子塩砂糖緑茶アイスクリーム 麺は日本産 つゆ タレは自家製日本産日本産を独自にアレンジ日本産などカリフォルニア米日本産インドネシア国内で調達インドネシア国内で調達日本産現地食品メーカーから調達 (C) 日本食レストラン C 鮨 和食料理店で日本人が調理人などを務める 聴取結果は次のとおりである 1. 同店について 客層は 日本人 30% インドネシア人 70% である インドネシアの富裕層の裕福ぶりは相当なものである 日本人の客単価は 1 万円に届かないが インドネシア人は 3 万円を優に越える 日本産の水産物を日本から空輸しているが 一部 ハンドキャリーのこともある また シンガポールの業者に注文を入れ 日本からシンガポールに牛肉や水産物を輸出し シンガポールからインドネシアまでハンドキャリーで持ち込むこともある 日本産の桃や枇杷はインドネシアに輸入されていないが 日本産の旬のものは非常に美味しいのでインドネシア人に提供したい 富裕層には必ず評価されると思われる 2. インドネシアでの飲食ビジネスについて 華人の富裕層の中には自分の飲食店などを持ちたいと考えている人がおり そのような 77

84 人は訪日した際に気に入った店舗 業態をパッケージとして購入する ( 開店資金を拠出し インドネシアに進出させて自らオーナーになる ) インドネシアでアッパー層狙いのビジネスをするには人脈が必要となる 人脈でアッパー層の顧客を確保し あとはアッパーミドル層をどれだけ取り込んでいけるかが勝負となる 3. 輸入等への規制 制度について 日本からの輸入に際して ML 番号の取得で 3 カ月も要してしまうのでは 旬のものを客に出すことができない 青果物は日本国内でも輸出の 3 日前に植物検疫を求められると聞いたが 日数がかかるようだと鮮度が落ちる 4. ショッピングモールへの飲食店の出店について ショッピングモールの開業が相次ぐが モールの流行廃りは早い 日系企業などの有力なデベロッパーがマネジメントするところは息長く盛況だが そうでないところも出つつある モールへの飲食店の出店に当たっては 運営会社のマネジメント力に注意が必要である (D) 日本食レストラン D 同店はインドネシア国内に数店舗を展開している 聴取結果は次のとおりである 1. 同店について (1) 運営方針 提供するメニューは 日本人に対して当然受け入れられつつ インドネシア人も対象にしていかなければならない そのような難しさがある 日本人客が美味しいと思えるものを作り それをインドネシア人にも美味しいと言ってもらえるようにするという目標をおいている インドネシア人の味覚に合わせるのではなく 彼らを日本食に引き込むということ 提供スタイルは多少現地向けに変更するが 味や品質は日本人に照準を合わせて作る 食品の ブーム という現象が起こったときに その本質的なところでブームになっているのか あるいは断片的なものなのかを見極める必要がある 日本人が美味しいと思えるものを提供し インドネシア人にも日本食の本質的なところを理解してもらう (2) メニュー展開 寿司メニューの売上高が高いことから 寿司人気があるだろう インドネシア人には 日本食 = 寿司 のイメージが強いと思われる プロモーションにおいては 日本食は理に適っていること 食材の良さや食材管理が行き届いていることなどを PR している ムスリムにとって豚はタブー ( 禁忌 ) とされているため 日本では一般的に豚を使ったメニューでも 牛肉に替えて提供している 例えばローストンカツや生姜焼きなど 売上上位のメニューには 日本人もインドネシア人も両方が注文するものが並ぶ 一方で 下位のメニューには日本人が好むものが並ぶ インドネシア人に人気のメニューは幅広いというよりも特定のメニューに集中する傾向がある 78

85 (3) 客単価 店舗 A の客単価は 夜は約 100,000Rp( 約 870 円 ) (4) 物流 輸入品は陸揚げしてから倉庫までのハンドリングを輸入業者が行い 倉庫での保管と各店舗への配送は別の業者に委託している この業者の倉庫は規模が大きいうえ 温度管理もしっかりしている 毎日 在庫のレポートも送られてくる (5) 調達 一部のメニューにはポン酢を付けているが ゴマだれは出していない ポン酢は日本産のものに手を加えたもの デザートなど一部の加工品は店内調理 ( 店内で製造 ) している 外部の食品業者による製造では求めるレベルに達しないことが理由であるが 店内調理に依存しすぎると店舗展開の際にネックにもなりやすい 日本食を提供するために必要となる日本産食材は 現状では輸入される種類が少なく 選択肢が狭い 日本食を現地好みの味にアレンジしないのが店舗運営の基本方針であるうえに 現地調達できる食材を使って料理人の技術で補いながら日本食を提供することにも一部に限界を感じる インドネシアで日本食料理店を営むためには 輸入される日本産食材の種類が増え 食材の選択肢が広がることが重要である 今後日本産を使いたいのは米と味噌である 品目野菜寿司ネタ焼魚用の魚鶏肉牛肉米豆腐牛乳ポン酢酢味噌 < 品目別の調達状況 > インドネシア国内で調達 調達状況 基本はインドネシア国内で調達 マグロはバリ産と日本産 イクラなど国内で調達できないものは日本から輸入 日本産 インドネシア国内で調達 オーストラリア産 インドネシア国内で調達 店内調理 インドネシア国内で調達 日本産を独自にアレンジ 日本産 インドネシア国内で調達 2. 日本食を提供する飲食業を取り巻く環境について インドネシアは Block M の日本人街に立地して 主に日本人相手に個人経営されている料理屋を除いて 日本人が入れる日本食レストランが少ない インドネシアで飲食店を営業しようとすると 日本産の原材料を色々と選べる状況にはない 日本産がインドネシアに輸入できるかできないかという基本的なところで障壁があるので選択の余地がない 飲食事業者は輸入されたもので対応していくしかない 日本産食品を扱う小売事業者や飲食事業者にとっては インドネシアにマーケットがあるかどうかよりも 日本から安定的に輸入できるかどうかの方が重要な問題である また 輸入手続きなどがもっとスピーディーになる必要がある インドネシアではコスト構造 ( マージンの乗り方 ) がわかりにくいなど 流通段階で不 79

86 透明な部分がある 日本からの輸入品を考えた場合 日本側での出し値と 消費者の手に渡る直前の最終事業者 ( 小売店 飲食店 ) の仕入れ値とそこからの出し値 ( 小売価格 ) しかわかりにくい 他の国はコスト構造が比較的ガラス張りでわかりやすい 3. インドネシア人の消費傾向について インドネシア人は辛味 塩味 酸味は そのままだと嫌う傾向がある それらの中に甘味があるなどの工夫が必要 例えばコンブの旨味が入っていると受け入れられる 日本人がご飯と一緒に食べたときに丁度いい塩加減は インドネシア人にとっては塩辛いという評価になる インドネシアで 酢 と言えば 輸入品を除けばインドネシア産の酢 Cuka( チュカ ) しかないため 日本産の酢の消費拡大には啓蒙が必要である 例えばスーパーでの実演販売などが重要である 消費者には具体的に 酢を使えばこういう料理ができる 酢を入れると美味しくなる ということを見せることが重要である インドネシア人の食事には 日本的な発想の ハレ ( 非日常 ) の日 ( 何かを祝う日など ) と ケ ( 日常 ) の日の区別はあまりないと思われる 4. 日本産の食品や日本食について (1) 日本産の強み 日本産の野菜は 店頭に並べて見てもらいさえすれば 原産地名などが表示されていなくても 品質の良さで日本産を選ぶ 日本産とインドネシア産とでは品質がまるで違い 日本産は商品力がある 例えばスイカも日本産には甘味があり インドネシア産では相手にならない 概してインドネシア産の果物は甘くないため インドネシア人は果物のことを甘くない食べ物と思っているのだろう 日本産は唯一価格だけが問題である (2) 日本食の普及 インドネシアでは 日本食ブーム と評することもあるが 本当に 日本食ブーム であるのか疑問である 寿司 さらに具体的には主にサーモンを使った ロール が人気なだけであると思われる 非常に断片的な形で日本食が広がっている 日本食はヘルシー との評価も多い 日本食では魚を食べることが多く 油もあまり使わないことからこの評価も理解できるが 一方で ロール にはマヨネーズがかけられているなど 折角のヘルシーさを打ち消すような矛盾した食べ方がなされている 食品の ブーム という現象が起こったときに その本質的なところでブームになっているのか あるいは断片的なものなのかを見極める必要がある 生野菜 ( 小鉢や添え物 ) や焼き魚に付けている大根おろしは 開店当初は食べ残されることが大半であったが 今では食べられるようになってきている 日本食のスタイルが受け入れられるのに 2 3 年を要した 粘り強く提供していくことが重要である 日本食材の価値をわかってもらうだけの働きかけが重要である 日本食普及のステップとして 最初は そば うどん ラーメン 寿司などの特定のメニューを食べるという断片的なものから受け入れてもらい 徐々に日本食の本質を理解してもらうことでよい 今後 インドネシアでも成人病が増えたり カロリー表示を気にするなど健康への意識も高まっていくと思われる それは日本食普及の後押しにもつながる 5. ハラル 豚に関する食材は扱っていないが 酒を提供し 料理酒も使用しているのでハラル認証は取得できない 但し今のところ営業上の問題は生じていない 80

87 (2) 小売店 小売店 2 社へのヒアリング結果は次のとおりである (A) 小売店 A 同店は高級品 輸入品を多く取り扱う小売店で アッパー層が多く訪れる店舗とも言わ れている 聴取結果は次のとおりである 1. 店舗運営会社について (1) 概要 複数の業態を展開し その中の業態 A はプレミアム ハイクラスな層 ( アッパー層 ) をターゲットにしている いずれの業態でも業務用 ( レストランユーザー ) は対象にしていない インドネシアでビジネスをするにはパートナー探しが最も重要である (2) 取扱い商品 販売している商品はすべて ML 登録されたものである ハラル認証がない商品も取り扱う 但し 原材料に豚が入っているものは 店頭で棚を分けて販売している 米はカリフォルニア米を仕入れている 2. 業態 A での日本産の取扱い状況及び今後の意向について (1) 取扱い状況 消費者の反応 日本産は複数のディストリビューターから仕入れている 現状では生鮮の仕入れは一部を除き難しく 加工品が中心である 果物ではリンゴ 加工品では菓子などの様々なものを仕入れている 日本産の菓子 ( 飴 チョコレートなど ) ふりかけ 海苔は人気がある インドネシア人は日本産の餅が好みである 原料を輸入して国内で製造するとよい (2) 今後の取扱い意向 日本産には大変興味があり 自ら日本に出向いて面白い商材を探している 日本からはインドネシアにないユニークなものを仕入れたい 今後は生鮮品にも力を入れていきたい 果物であればサクランボである 牛肉もぜひ仕入れたい 日本に調査に行った時に店頭で見たが 品質 味は言うまでもなく 切り身の作り方や包装などパッケージングもよい 政府対政府の交渉で 輸入 仕入れられるようにしてもらいたい 日系食品メーカーの商品には強みがある 品質が高い 健康的 というイメージがある こうした強みをどのように生かしていくかが重要である 仕入に当たっては しっかりと衛生管理等ができていることが前提であるが 日系食品メーカーのブランドがあれば 日本国内で生産されたものにこだわらない タイなど隣国で生産されたものでもよく それらも強みを備えている (3) 取扱い条件等 日本産を扱う時は 日本の食品メーカーと直接取引をしたい 当社自身がインポートすることもできる 相手との状況に応じて 自らインポートするか輸入業者を通すかを使い分ける 仕入当初から大ロットで扱うことは難しい 少ロットだと ML 登録を敬遠する食品メーカーも多いと思うが ぜひ ML 登録をしてもらい 当社で扱いたい 81

88 輸入業者と組んで日本産の食品フェアを展開し 試食販売も行ったこともある こうした取り組みには前向きである 3. 同社の物流 倉庫機能について 商品ごとの指定温度帯で管理している 倉庫等は各種の認証を取得している 各店舗への配送は 1 サプライヤーから直接 2 当社のセントラル倉庫から各店舗への配送の 2 つを使い分けている (B) 小売店 B 同店はインドネシア国内で展開している 聴取結果は次のとおりである 1. 現地の消費や小売業のマーケットについて ミニマーケットは複数の企業が事業展開し 例えば A 社では既に約 7,000 店舗がある ミニマーケットでも ( コンビニエンスストアでの取り扱いが先行している ) 中食やファーストフードの取り扱いを開始するなど ミニマーケットとコンビニエンスストアは競合する業態になりつつある インドネシアの国内消費量が多くなり 生産が追いついていないものもあるとも聞く 例えば 地元のビール Bintang ( ビンタン ) や炭酸飲料の原材料となる炭酸など 2. 調達 物流について インドネシアは人口の約 90% がムスリムであり 特に中間層の多くはムスリムであると認識している したがって 商品がハラル認証を取得しているかどうかは取り扱いを決める上で重要である 店舗への配送物流は様々な要因で 1 2 日遅れることもある 但し 店舗の売上ボリュームからすれば 1 日 1 回の配送でも十分である 3. 小売業に関わる規制について 小売店での取り扱い商品に関する 現地品 80 対輸入品 20 という規制はフランチャイズ法によるものである これは何に対する 80 対 20 なのか不明確であったが 現在は取扱品目での比率と規定されている この規制は取扱商品だけでなく 店頭で使用する什器 ( ファーストフード関連の機器や冷蔵 冷凍の機器まで ) も同規制の対象になっている 82

89 小売店における日本産等の取扱価格 ( 店頭価格調査結果 ) インドネシア国内のスーパーマーケット コンビニエンスストア ミニマーケットに属する主要な小売店舗について 日本産等の取扱価格の実態を調査した 調査店舗ごとの店頭販売価格は以下のとおりである なお 一部 同一ブランドの小売店もあるが 店舗の立地場所が異なれば客層や品揃え 小売価格等が異なることが予想されるため 別々に記載した また 参考として円価 17も表示した なお 前述のヒアリング調査の対象店舗と 以下の店頭価格調査の対象店舗とは必ずしも対応していない (1) 小売店 A 同店舗で販売されていた日本産商品等の店頭価格は次のとおりである 商品名 図表 小売店 A での日本産商品等の店頭価格 ( 平成 25 年 2 月 11 日時点 ) 内容量 店頭価格 (Rp) 容器 包装 / 特記事項 原産国 / 製造者の立地国 製造者 MD/ML 輸入事業者 菓子チップス系 1 カルビーポテトチップス 80g 20,000 ML PT.Wahana Putra Akipindo 2 CHITATO 75g 8,000 インドネシア PT Indofood Sukses Makmur Tbk MD - 3 Lay's 75g 8,000 4 Oishi Makanan Ringan 70g 内容物がカルビー 6,500 かっぱえびせん に類似 インドネシア PT. Liwayway MD - 5 Qtela 60g 3,500 キャッサバのチップス KUSUKA Cassava 6 60g 5,000 キャッサバのチップインドネシア Chips(KripikSingkong) ス CV. AriraPangindo MD - 7 プリングルス 110g 15,000 8 TAISUN Potato Chips 80g 16,000 シンガポール TAI SUN FOOD INDUSTRIES PTE LTD ML 9 Tao Kae Noi ( 海苔菓子 ) 40g 16,000 タイ TAOKAENOI FOOD&MARKETING CO.,LTD ML PT.Nirwana Restari チョコレート系 10 KitKat (4 本入り ) 35g 6, KitKat (2 本入り ) 17g 3, TAKE-it (4 本入り ) 37g 5,500 パッケージが KitKat に類似 MD - 13 TAKE-it (2 本入り ) 17g 3,000 MD - 14 スニッカーズ 35g 4, 森永製菓パックンチョ 45g 日本国内流通の 21,500 パッケージ ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 表示あり ( マレーシア ) 備考 内容物がカルビー かっぱえびせん に類似 インドネシア PT Indofood Sukses Makmur Tbk キャッサバのチップス 表示あり ( インドネシア ) キャッサバのチップス 表示あり パッケージが KitKat に類似 日本森永製菓 ( 株 ) ML CV.Roma 日本国内流通のパッケージのまま 16 グリコポッキー 50g 8,000 タイ THAI GLICO Co.,LTD ML PT. Dalya 表示なし 17 明治ラッキー 45g 8,000 インドネシア PT Ceres Meiji Indotama MD - 表示あり 18 明治ハローパンダ 45g 7,000 - 表示あり 19 ロッテトッポ 72g 日本国内流通の 16,000 パッケージ 日本 ( 株 ) ロッテ ML PT LOTTE Indonesia 日本国内流通のパッケージのまま 20 ロッテコアラのマーチ 41g 9,000 タイ Thai LOTTE Co., Ltd ML PT LOTTE Indonesia その他 22 明治クラッカー 104g 24,000 日本 ( 株 ) 明治 ML PT.Nirwana Restari 23 ヤマザキナビスコリッツ 137g 18 枚入り 39,500 日本国内流通のパッケージ 日本 ヤマザキナビスコ ( 株 ) ML CV.Roma 日本国内流通のパッケージのまま 17 円価算定のレートは 100Rp= 円とし 小数点以下を四捨五入したものを表示した 詳細は本報告書冒頭を参照されたい 83

90 内容量 店頭価格 (Rp) 店頭価格 ( 円 ) 容器 包装 / 特記事項 原産国 / 製造者の立地国 製造者 MD/ML 輸入事業者 清涼飲料水炭酸飲料 24 コカコーラ 1,000ml 16, ペットボトル インドネシア PT.Coca-Cola Amatil Indonesia MD - 25 コカコーラ 350ml 8, ペットボトル - 26 コカコーラ 330ml 6, 缶 - 27 コカコーラゼロ 350ml 8, ペットボトル - 28 コカコーラゼロ 330ml 7, 缶 - 29 スプライト 1,000ml 16, ペットボトル - 30 スプライト 330ml 7, 缶 - 31 セブンアップ 500ml 8, ペットボトル 32 セブンアップ 330ml 7, 缶 33 ペプシ 500ml 8, ペットボトル 34 ペプシ 330ml 11, 缶 35 ペプシ blue 500ml 8, ペットボトル 36 ペプシ blue 330ml 7, 缶 機能性飲料 37 ポカリスエット 900ml 11, ペットボトル インドネシア P.T. Amerta Indah Otsuka MD - 38 ポカリスエット 500ml 6, ペットボトル - 39 ポカリスエット 330ml 5, ペットボトル - 40 ビタミンレモン / オレンジ / アップル 140ml 5, 瓶インドネシア PT Djojonegoro C-1000 ( ハウスウェルネスフーズ株式会社のライセンス生産 ) MD - ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 41 レモンウォーター / オレンジウォーター 500ml 6, ペットボトル - 42 ビタミンウォーター 500ml 7, ペットボトル - 茶系飲料 43 キリンビバレッジ午後の紅茶ミルク日本国内流通の PT.Masuya Graha. 日本キリンビバレッジ ( 株 ) ML ティーパッケージ Trikencana 44 サントリーみらい ペットボトル インドネシア PT SUNTORY GARUDA BEVERAGE MD - 表示なし 45 POKKA ジャスミン茶 500ml 6, ペットボトル シンガポール Pokka Corporation Singapore Pte ML PT Dima Indonesia 46 NU GreenTea 500ml 6, ペットボトル インドネシア PT. ABC President Indonesia MD - 47 Frestea 500ml 7, ペットボトル インドネシア PT. Coca-Cola Amatil Indonesia MD - 48 FUTAMI 17 GreenTea 485ml 6, ペットボトル インドネシア PT. Futami Food & Beverages MD - 水 49 エビアン 500ml 11, ペットボトル 50 エビアン 330ml 8, ペットボトル 51 ボルヴィック 1,500ml 20, ペットボトル 52 ダノン AQUA 600ml 2, ペットボトル MD - 表示あり 53 ネスレ Pure Life 330ml 1, ペットボトル - 54 ネスレ Pure Life 600ml 2, ペットボトル - 55 Club 330ml 1, ペットボトル インドネシア PT. Tirta Bahagia MD - 表示あり ( インドネシア ) 56 Club 600ml 2, ペットボトル - 57 Pristine 330ml 1, ペットボトルインドネシア PT. SUPER WAHANA TEHNO (Nihon Trim Co.,Ltd. PT.Sinarmas Multiartha.Tbk. PT. SEJAHTERA PURAMAS の合弁企業による生産 ) MD - 表示あり 58 Pristine 600ml 2, ペットボトル - コーヒー系 商品名 59 POKKA ミルクコーヒー 240ml 8, 缶シンガポール Pokka Corporation Singapore Pte Ltd. ML PT Dima Indonesia 60 POKKA カプチーノ 240ml 9, 缶 その他 61 フルーツオレ 500ml 16,000 ペットボトル CV. Libra Food 140 日本国内流通の日本 ( 株 ) 日本サンガリア ML Service パッケージ アルミボトル 62 メロンソーダ 500ml 日本国内流通の パッケージ 63 ミニッツメイドトロピカル等 350ml 6, ペットボトル インドネシア PT.Coca-Cola Amatil Indonesia MD - 64 トロピカーナ 350ml 7, ペットボトル 84

91 (2) 小売店 B 同店舗で販売されていた日本産商品等の店頭価格は次のとおりである 図表 小売店 B での日本産商品等の店頭価格 ( 平成 25 年 2 月 11 日時点 ) 商品名 内容量 店頭価格 (Rp) 店頭価格 ( 円 ) 容器 包装 / その他注記 原産国 / 製造者の立地国 製造者 MD/ML 輸入事業者 青果物 ( 果物 ) リンゴ 1 APPLE JEPANG MUTSU 100g 13, 日本 2 APPLE ROYAL GALA USA 100g 3, アメリカ 3 APPLE ROYAL GALA USA 4 個 21,000~ 22, ~192 アメリカ 4 APPLE WASINGTON 100g 3, アメリカ 5 APPLE FUJI SUNMOON 100g 4, 中国 6 APPLE MERAH JUMBO 2 個 21,000~ 22, ~192 中国 7 APPLE MALANG SPR KG 100g 3, 中国 8 APPLE MALANG SPR KG 2 個 15,000~ 20, ~175 中国 9 APPLE FUJI BLUSH 100g 4, 中国 10 APPLE FUJI BLUSH 2 個 20,000~ 22, ~192 中国 11 APPLE FUJI SUPER KG 2 個 13,000~ 14, ~122 ナシ 12 PEAR NASHI 100g 12, 日本産かどうか確認できず 13 PEAR GOLDEN IMP 100g 2, PEAR CENTURY RRC 100g 2, PEAR SINGO RRC SUPER 100g 2, PEAR GOLDEN KG 100g 2, PEAR KOREA SINGO KLTHLS 100g 8, ネット ラップ巻き 韓国 洋ナシ 18 ANGJOU MERAH USA 100g 3, アメリカ 19 PEAR CONFERENCE 100g 2, イチゴ 20 韓国産 15~18 個 89, 韓国 21 インドネシア産 250g 21, インドネシア 22 インドネシア産 1pack 19, インドネシア ブドウ 23 マスカット 100g 7, ANGGUR MDNGHT BEAUTY 100g 13, ANGGUR FLMSDLEES KG 100g 7, チェリー 26 CHERRY MERAH IMPORT 100g 24, オレンジ ミカン 27 JERUK MNDRN PKS IMP KG 100g 3, JERUK MNDRN PKS IMP KG 4 個 16,600~ 17, ~ JERUK MANDARIN NOVA 100g 3, JERUK LOOKAN KG 100g 1, 中国 31 JERUK BABY SWEET 100g 1, JERUK LOOKAN 100g 1, 中国 青果物 ( 野菜 ) 33 チンゲン菜 100g 7, 白菜 100g 1, レタス 100g 2, 中国産しめじ 1pack 12, 中国 37 韓国産えのき 1pack 4, 韓国 米 38 HERO BERAS CIHERANG 5kg 69,950 スーパーのオリジナ 611 ル商品 (PB) 長粒米ではない 39 PANDAN WANGI 5kg 89, 田牧米 CLASSIC 2.26kg 133,490 1,166 カリフォルニア米 アメリカ Tamaki Rice Corporation 41 田牧米 GOLD 2.26kg 146,490 1,280 カリフォルニア米 アメリカ Tamaki Rice Corporation 牛肉 42 牛肉 1kg 130,000~ 1,136~ 150,000 1, 鶏肉骨付きもも肉 1kg 45, 鶏肉 1 匹 1kg 34, 調味料 45 キッコーマン醤油 250ml 27, シンガポール KIKKOMAN (S) PTE LTD ML PT.Masuya Graha. Trikencana 46 キッコーマン減塩醤油 600ml 62, キッコーマンテリヤキソース 250ml 48, ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 85

92 菓子チップス系 商品名 内容量 店頭価格 (Rp) 店頭価格 ( 円 ) 容器 包装 / その他注記 原産国 / 製造者の立地国 製造者 MD/ML 輸入事業者 48 カルビーポテトチップス 80g 26, ML 49 CHITATO 75g 8, インドネシア PT Indofood Sukses Makmur Tbk MD - PT.Wahana Putra Akipindo ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 表示あり ( マレーシア ) 50 プリングルス 110g 16, ミスターポテト 100g 14, マレーシア MAMEE-DOUBLE DECKER (M) 表示あり ML BERHAD ( マレーシア ) 52 ミスターポテト 75g 9, TAISUN Potato Chips 50g 12, シンガポール TAI SUN FOOD INDUSTRIES PTE LTD ML 表示あり 54 TAISUN Potato Chips 75g 8, チョコレート系 55 明治ハローパンダ 45g 6, インドネシア PT Ceres Meiji Indotama MD - 表示あり 清涼飲料水炭酸飲料 56 コカコーラ 1,500ml 15, ペットボトル インドネシア PT.Coca-Cola Amatil Indonesia MD - 57 コカコーラ 350ml 6, ペットボトル - 58 コカコーラゼロ 350ml 6, ペットボトル - 59 スプライト 1500ml 15, ペットボトル - 60 ペプシ 330ml 5, 缶 機能性飲料 61 ポカリスエット 2,000ml 14, ペットボトル インドネシア P.T. Amerta Indah Otsuka MD - 62 ポカリスエット 900ml 10, ペットボトル - 63 ポカリスエット 500ml 2 本 23, ペットボトル - 64 ポカリスエット 330ml 5, 缶 - 65 ビタミンレモン / オレンジ / アップル 140ml 3, 瓶 インドネシア PT Djojonegoro C-1000 ( ハウスウェルネスフーズ株式会社 MD - のライセンス生産 ) 66 ビタミンレモン / オレンジ / アップル 140ml 3 本 28, 瓶 - 67 レモンウォーター / オレンジウォーター 500ml 6, ペットボトル - 68 ビタミンウォーター 500ml 5, ペットボトル - 茶系飲料 69 Frestea 500ml 5, ペットボトル インドネシア PT. Coca-Cola Amatil Indonesia MD - 70 FUTAMI 17 GreenTea 485ml 4, ペットボトル インドネシア PT. Futami Food & Beverages MD - 水 71 ダノン AQUA 1,500ml 3, ペットボトル MD - 表示あり 72 ダノン AQUA 1,500ml 3 本 20, ペットボトル MD - 表示あり 73 ネスレ Pure Life 600ml 2, ペットボトル 表示あり 74 ネスレ Pure Life 1,500ml 3, ペットボトル 表示あり 86

93 (3) 小売店 C 同店舗で販売されていた日本産商品等の店頭価格は次のとおりである 図表 小売店 C での日本産商品等の店頭価格 ( 平成 25 年 2 月 11 日時点 ) 商品名 内容量 店頭価格 (Rp) 店頭価格 ( 円 ) 容器 包装 / その他注記 原産国 / 製造者の立地国 青果物 ( 果物 ) リンゴ 1 GREEN OHRIN JAPAN APPLE 1 個 35, ネット ラップ付 日本 2 YELLOW KINSEI JAPAN APPLE 1 個 43, ネット ラップ付 3 RED MUTSU JAPAN APPLE 1 個 49, ネット ラップ付 4 RED SEKAICHI JAPAN APPLE 1 個 99, ネット ラップ付 5 RED DEL USA APPLE 100g 3, アメリカ 6 RED DEL ORGANIC APPLE 100g 16, GRANNY SMITH APPLE 100g 4, ORGANIC PINATA APPLE 100g 16, ORGANIC GOLDEN APPLE 100g 16, FUJI WANG APPLE 100g 5, シールに 大山 と記載 11 SWEET APPLE 100g 2, FUJI BATIK RRC APPLE 100g 5, FUJI SUNMOON APPLE 100g 5, ナシ 14 GOLDEN PEAR 100g 1, 日本産かどうか確認でき 15 HOSUI SINGO NASHI 100g 2, ず 16 XIAN GLIE PEAR 100g 4, PEAR SINGO RRC 100g 4, ネット ラップ付 18 RED ANJAU PEAR 100g 14, 洋ナシ European Qualily Fruit 19 CONFERENCE PEAR 100g 3, EU 産 イチゴ 20 韓国産 1pack 99, 韓国 21 韓国産 2pack 185,500 1,621 韓国 22 Food Hall オリジナル 15~16 粒入り 89, ブドウ 23 ブドウ 1pack 60,000~ 80, ~699 ネクタリン プラム 24 ホワイトネクタリン 100g 13, イエローネクタリン 100g 14, レッドプラム 100g 15, オレンジ 27 USA Navel Orange 100g 7, アメリカ 28 BABY EGYPT ORANGE 100g 3, 青果物 ( 野菜 ) 29 ホクトマイタケ福岡県産 100g 日本 30 ホクトブナシメジ福岡県産 100g 31 中国産シメジ 1pack(150g) 16, 中国 32 中国産白シメジ 1pack(150g) 16, 中国産エノキ 2pack(200g) 9, 韓国産エノキ 100g 7, 韓国 水産物 35 TUNA LOIN BALI 100g 19, インドネシア ( バリ産 ) 36 TASMANI SALMON FRESH 100g 22, オーストラリア 37 NOLWAY FRESH SALMON 100g 23, ノルウェー 38 SALMON TROUT PREMIUM 100g 30, FRESH SALMON STEAK 100g 26, SALMON 100g 28, 刺身用サク 41 MAGURO 100g 19, 刺身用サク 42 MAGURO 100g 29, 刺身用 9 切 牛肉 43 牛肉 1kg 123,000 1,075 パック詰されたもの 44 牛肉 1kg 154,900 1,353 パック詰されたもの 45 牛肉 1kg 156,900 1,371 パック詰されたもの 46 PRIME BEEF RUMP 100g 15, PRIME TENDERLOIN STEAK 100g 46, USA RIB EYE SHABUSHABU 100g 82, アメリカ 49 USA SIRLOIN SHABUSHABU 100g 79, USA BONELESS RIB SHABUSHABU 100g 66, USA SIRLOIN STEAK 100g 79, USA PRIME RIB EYE STEAK 100g 87, USA BONELESS RIB 100g 66, ANGUS RIB EYE SHABUSHABU 100g 41, ニュージーランド 55 BLACK ANGUS RIB EYE SHABUSHABU 100g 55, オーストラリア 56 ORGANIC RIB EYE YAKINIKU 100g 40, BLACK ANGUS STRIP LOIN 100g 47, GRAINFUD SIRLOIN STEAK 100g 47, ORGANIC TENDERLOIN STEAK 100g 56, RIB EYE SUKIYAKI 100g 60, RIB EYE STEAK 100g 60, 製造者 MD/ML 輸入事業者 ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 87

94 商品名 内容量 店頭価格 (Rp) 店頭価格 ( 円 ) 容器 包装 / その他注記 原産国 / 製造者の立地国 製造者 MD/ML 輸入事業者 清涼飲料水機能性飲料 62 ポカリスエット 330ml 5, 缶 インドネシア P.T. Amerta Indah Otsuka MD - 63 ポカリスエット 350ml 5, ペットボトル - 64 ポカリスエット 500ml 6, ペットボトル - 65 レモンウォーター / オレンジウォーター 500ml 6, ペットボトル インドネシア PT Djojonegoro C-1000 ( ハウスウェルネスフーズ株式会社 MD - のライセンス生産 ) 66 ビタミンウォーター 500ml 5, ペットボトル - 茶系飲料 67 サントリーみらい MIRAI 500ml 4, ペットボトル インドネシア PT SUNTORY GARUDA BEVERAGE MD - 68 Futami 17 Green Tea 485ml 4, ペットボトル インドネシア PT. Futami Food & Beverages MD - 69 NU Green Tea 500ml 5, ペットボトル インドネシア PT. ABC President Indonesia MD - 70 Sosro Tehbotol 500ml 5, ペットボトル 71 Frestea 500ml 5, ペットボトル インドネシア PT. Coca-Cola Amatil Indonesia MD - その他 72 フルーツオレ 500ml 24, ペットボトル 日本国内流通のパッケージ 73 メロンソーダ 500ml 24, アルミボトル 日本国内流通のパッケージ 日本 ( 株 ) 日本サンガリア ML CV. Libra Food Service 74 ネスレ缶コーヒー 7, 缶 菓子チップス系 75 ブルボンプチシリーズ 14, おこめ揚げ ML CV.Roma 76 ブルボンプチシリーズ 13, コンソメ 77 ブルボンプチシリーズ 13, うす塩あじ 78 ブルボンプチシリーズ 14, チョコラングドシャ 79 プリングルス 110g 17, 筒 80 ミスターポテト 100g 14, 筒 81 Lay's 184g 12, Lay's 75g 8, CHITATO 75g 8, ML 84 Tao Kae Noi ( 海苔菓子 ) 20g 11, タイ TAOKAENOI FOOD&MARKETING CO.,LTD ML PT.Nirwana Restari 85 Tao Kae Noi ( 海苔菓子 ) 40g 24, Tao Kae Noi ( 海苔菓子 ) 40g 19, Tao Kae Noi ( 海苔菓子 ) 80g 8, チョコレート系 88 ブルボンエリーゼ 110g 39, 本入り 日本国内流通のパッケージ 日本 ブルボン ML CV.Roma 89 ブルボンチョコチップ 120g 25, 枚入り 日本国内流通のパッケージ 90 ブルボンチョトス 63g 20,900 日本国内流通のパッ 183 ケージ 91 ブルボンアルフォート 36, 枚入り 日本国内流通のパッケージ 92 ロッテトッポ 16, 袋入り 日本国内流通日本のパッケージ 93 ロッテコアラのマーチ 41g 8, その他 94 キシリクリスタル 72g(1pack) 35, 日本 日本クラフトフーズ ( 株 ) ML CV.Roma 95 Kasugai ストロベリーグミ 107g 38, 日本 春日井製菓 ( 株 ) ML CV.Roma 96 Kasugai 炭焼コーヒー 25, 森永製菓ハイチュー 33, 袋入り4 種の味 98 明治ハローパンダ 45g 6, インドネシア PT Ceres Meiji Indotama MD - 表示あり 99 明治 LUCKY STICK 6, グリコポッキー 47g 7, 通常版 タイ THAI GLICO Co.,LTD ML PT. Dalya Citramandiri 101 グリコポッキー 25g 5, チョコバナナ ミルク 102 グリコプリッツ 31g 6, ロッテコアラのマーチファミリーパック 195g 34, 袋 タイ ML 104 不二家カントリーマーム 22 枚 (252g) 76, バニラ & ココア ML PT.Masuya Graha. Trikencana 105 ナビスコクラッカー 6 枚 9パック 53, ML CV.Roma 106 ナビスコリッツチーズサンド 37, 枚入り 日本国内流通のパッケージ 日本 ML CV.Roma 107 ナビスコオレオ 37, 枚入り 日本国内流通のパッケージ 日本 ML CV.Roma 108 東ハトオールレーズン 26, 枚入り 日本国内流通のパッケージ 日本 109 ワサビグリーン豆 94g 27, 日本 春日井製菓 ( 株 ) ML CV.Roma 110 亀田柿の種 6 袋詰め 57, 日本 ML PT.Masuya Graha. Trikencana 111 亀田製菓磯元禄 14 本入り 56, 調味料 112 キッコーマン醤油 150nl 30, 赤い蓋 瓶入り ML PT.Masuya Graha. Trikencana 113 ミツカン味ぽん 150ml 34, 瓶 ML PT.Masuya Graha. Trikencana 114 ミツカンすし酢 360ml 63, 瓶 115 ミツカンごましゃぶ 250ml 72, ヤマサ醤油 150ml 23, 赤い蓋 瓶入り ML PT.Indomaru Lestari 117 ヤマサ昆布ぽんず 360ml 51, 瓶 118 ヤマサかつお一番だし天ぷら用 330ml 40, カドヤ純粋ごま油 200ml 92, 瓶 ML PT.Masuya Graha. Trikencana 120 エスビーねりワサビ 90g 42, ML PT.Nirwana Lestari 121 エスビーねりワサビ 43g 21, エスビー七味唐辛子 24, 瓶 123 エスビーラー油 33ml 28, 瓶 124 日本食研ステーキソースやまとおろし 210g 72, ML PT.Masuya Graha. Trikencana ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 88

95 商品名 内容量 店頭価格 (Rp) 店頭価格 ( 円 ) 容器 包装 / その他注記 原産国 / 製造者の立地国 製造者 MD/ML 輸入事業者 その他加工品海苔 125 ニコニコのり寿司はね焼き海苔 1pack 23, 枚入り ML PT.Masuya Graha. Trikencana 126 ニコニコのり味おかず海苔 1pack 55, 切れ8 枚 8 袋 ( 板海苔 8 枚分 ) 127 高岡屋幸福のりすし海苔 25g 17, 中国 株式会社高岡屋グループの上海髙 PT.Masuya Graha. ML 岡屋食品有限公司 Trikencana 128 高岡屋幸福のり初摘ゴールド 22, 中国 株式会社高岡屋グループの上海髙岡屋食品有限公司 カレールー 129 エスビーゴールデンカレー 240g 65, ML PT.Nirwana Lestari 130 エスビーゴールデンカレー 100g 27,100 34, 辛さにより価格が異なる 131 ハウスこくまろカレー 200g 52, ML PT.Masuya Graha. Trikencana 132 ハウスバーモントカレー 250g 50,700 66, 辛さにより価格が異なる 133 ハウスジャワカレー 220g 66,200 68, 辛さにより価格が異なる ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 89

96 (4) 小売店 D 同店舗で販売されていた日本産商品等の店頭価格は次のとおりである 図表 小売店 D での日本産商品等の店頭価格 ( 平成 25 年 2 月 11 日時点 ) 内容量 店頭価格 (Rp) 容器 包装 / その他注記 青果物 ( 果物 ) リンゴ 1 ふじ 100g 12,890 日本 2 ジョナゴールド 100g 13,950 日本 3 陸奥 100g 15,000 日本 4 大紅栄 100g 16,790 日本 5 世界一 100g 24,290 日本 6 RED DELICIOUS KECIL 100g 3,590 アメリカ 7 RED BESAR 100g 3,750 アメリカ 8 RED DELICIOUS JUMBO 100g 3,900 アメリカ 9 ROYAL GALA ORGANIC 100g 14,290 アメリカ 10 RED DELICIOUS ORGANIC 100g 16,590 アメリカ 11 FUJI ORGANIC 100g 16,590 アメリカ 12 GRANNY SMITH ORGANIC 100g 16,590 アメリカ 13 GOLDEN DELICIOUS ORGANIC 100g 16,590 アメリカ 14 FUJI WANGSAN 100g 3, FUJI RRT KECIL 100g 4, FUJI ROSYBLUSH 100g 4, FUJI RRT BSR 100g 4,850 ナシ 18 PEAR SINGO KOREA PREMIUM 100g 17,150 韓国 19 PEAR CONFERENCE 100g 3,950 EU 20 PEAR XIANG 100g 3, PEAR SWEET FANTASI 100g 2,250 イチゴ 22 USA 1pack(454g) 129,000 アメリカ 23 STEM USA 1pack(454g) 220, 粒程度 アメリカ 24 KOREA (FRESH) 1pack(500g) 153, 粒程度 韓国 ブドウ 25 オーストラリア産 商品名 1pack(600~ 700g) 原産国 / 製造者の立地国 50000~ 600~700g オーストラリア モモ ネクタリン 26 PEACH GOLDEN CHINA 100g 2,850 中国 27 PEACH WHITE 100g 14, NECTARIN WHITE 100g 14, PEACH YELLOW 100g 14,290 オレンジ ミカン 30 NAVEL CHINA PREMIUM 100g 4,890 中国 31 中国産ポンカン 100g 3,290 中国 32 MANDARIN PAKISTAN 100g 3,150 パキスタン 青果物 ( 野菜 ) 33 ホクトブナシメジ福岡県産 1pack 19, ホクトブナピー福岡県産 1pack 19, ホクトマイタケ福岡県産 1pack 36 中国産シメジ 1pack 10,500 中国 37 中国産白シメジ 1pack 12,500 中国 牛肉 38 STRIP ROIN 100g 11,900 オーストラリア 39 RIB WAGYU BEEF 100g 175,000 オーストラリア 40 テンダーロインマーブル 100g 179,000 オーストラリア 41 STRIP ROIN MB 12+ WAGYU BEEF 100g 421,200 オーストラリア 豚肉 42 KUROBUTA BELLY 100g 38, KUROBUTA LOIN 100g 58,590 米 44 ササニシキ物語 5kg 219,000 カリフォルニア米 45 KOKUHO RICE 5kg 142, KOKUHO RICE 2.5kg 72, 輝 5kg 194, 輝 2.5kg 97, コシヒカリ 5kg 156, 田牧米 2.26kg 203,950 カリフォルニア米 アメリカ 51 TOPI KOKI PANDAN WANGI 5kg 96,500 短粒米 インドネシア 製造者 MD/ML 輸入事業者 ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 90

97 商品名 内容量 店頭価格 (Rp) 店頭価格 ( 円 ) 容器 包装 / その他注記 原産国 / 製造者の立地国 製造者 MD/ML 輸入事業者 清涼飲料水機能性飲料 52 ポカリスエット 330ml 5, 缶 インドネシア P.T. Amerta Indah Otsuka MD - 茶系飲料 53 キリン生茶 500ml 29, ペットボトル ML PT.Indomaru Lestari 54 キリン午後の紅茶ミルクティー 500ml 29, ペットボトル 55 キリン午後の紅茶茶葉 2 倍ミルクティ 500ml 35, ペットボトル 56 FRESTEA 500ml 5, ペットボトル インドネシア PT. Coca-Cola Amatil Indonesia MD - 57 NU Green Tea 500ml 5, ペットボトル インドネシア PT. ABC President Indonesia MD - 58 FUTAMI 17 Green Tea 485ml 4, ペットボトル インドネシア PT. Futami Food & Beverages MD - 59 Sosro Tehbotol 500ml 5, ペットボトル 水 60 エビアン 500ml 10, ペットボトル 61 エビアン 330ml 7, ペットボトル 62 ネスレ Pure Life 600ml 2, ペットボトル 63 ダノン AQUA 600ml 2, ペットボトル 菓子チップス系おやつカンパニーベビースターどでかいラー 64 メンチキン味 1pack 23, カルビーポテトチップス 80g 21, ML PT.Wahana Putra Akipindo ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 表示あり ( マレーシア ) 66 Tao Kae Noi ( 海苔菓子 ) 40g 15, タイ TAOKAENOI FOOD&MARKETING CO.,LTD ML PT.Nirwana Restari 67 Tao Kae Noi ハイテンプラ ( 海苔菓子 ) 40g 18, チョコレート系 68 森永製菓パックンチョ 47g 24, ML PT.Indomaru Lestari 69 明治 LUCKY スティック 45g 6, チョコ イチゴ インドネシア PT Ceres Meiji Indotama MD - 表示あり 70 明治ハローパンダ 45g 5, ロッテコアラのマーチ 41g 7, その他 72 ブルボン味サロン 1pack 33, 日本 ML CV.Roma 73 ブルボンレーズンサンド 1pack 25, 日本 74 Kasugai ハッカアメ 165g 28, 日本 ML CV.Roma 75 森永製菓ハイチュー 94g 31, 日本 春日井製菓 ( 株 ) ML CV.Roma 76 グリコ POCKY 45g 6, タイ THAI GLICO Co.,LTD ML PT. Dalya Citramandiri 77 グリコ POCKY 25g 4, グリコプリッツ 31g 5, 調味料 味の素クックドゥー ( 麻婆豆腐 麻婆茄子 79 1pack 44, 人前 2 回分 日本国内 PT.Masuya Graha. 日本 ML 回鍋肉 ) 流通のパッケージ Trikencana 80 味の素ほんだし 1pack(150g) 81 味の素アジシオ 60g 19, ML PT.Indomaru Lestari 82 ブルドックトンカツソース 500ml 60,000 日本国内流通のパッ 524 ケージ 日本 ML PT.Indomaru Lestari 83 ブルドックトンカツソース 300ml 47,000 日本国内流通のパッ 411 ケージ 日本 84 ブルドックトンカツソース 170ml 30,000 日本国内流通のパッ 262 ケージ 日本 85 キューピー 1000アイランドドレッシング 200ml 43,000 瓶 日本国内流通の 376 パッケージ 日本 ML PT.Indomaru Lestari 86 キューピー 1001アイランドドレッシング 170ml 43,000 瓶 日本国内流通の 376 パッケージ 日本 87 ヤマサ刺身醤油 88 ヤマサ醤油減塩 150ml 36, 瓶 89 ヤマサ醤油 150ml 23, 瓶 90 ヤマサ醤油 1000ml 55, ハウス七味唐辛子 28, ハウス一味唐辛子 28, エスビーねりわさび 90g 38, エスビーねりわさび 43g 17, エスビーゴールデンカレー 240g 51, エスビーゴールデンカレー 100g 24, エスビーラー油 1 個 26, 日本 ML PT.Nirwana Lestari 98 ミツカンすし酢 600ml 39, ML PT.Indomaru Lestari 99 桃屋キムチの素 1900ml 52, 日本 ML PT.Indomaru Lestari 100 タマノイすし粉粉末すし酢 1 袋 30, ~7 合用 8 人前 日本国日本内流通のパッケージ 101 理研ノンオイル青しそドレッシング 190ml 43,000 日本国内流通のパッ 376 ケージ 日本 ML PT.Indomaru Lestari 102 キッコーマン醤油 600ml 49, シンガポール 91

98 (5) 小売店 E 同店舗で販売されていた贈答用の化粧箱入りの果物の店頭価格は次のとおりである 図表 小売店 E での日本産商品等の店頭価格 ( 平成 25 年 2 月 11 日時点 ) 商品名 内容量 店頭価格 (Rp) 店頭価格 ( 円 ) 容器 包装 / その他注記 贈答用化粧箱入り青果物 ( 果物 ) 1 APPLE YOYO 8 個入り 195,000 TOP FRESH のシール 1,704 あり 2 APPLE FUJI TULISAN 20 個入り 280,000 リンゴの表面に 福 2,446 財 などの表示 TOP FRESH のシールあり 3 KOREA SINGO PEAR 7 個入り 265,000 2,315 韓国 4 KOREAN SINGO PEAR 11 個入り 1,180,000 10,308 韓国 原産国 / 製造者の立地国 製造者 MD/ML 輸入事業者 ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) (6) 小売店 F 同店舗で販売されていた日本産商品等の店頭価格は次のとおりである 図表 小売店 F での日本産商品等の店頭価格 ( 平成 25 年 2 月 13 日時点 ) 商品名 内容量 店頭価格 (Rp) 店頭価格 ( 円 ) 容器 包装 / その他注記 原産国 / 製造者の立地国 製造者 MD/ML 輸入事業者 ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 菓子チップス系 1 カルビーポテトチップス 80g 22, 表示あり ( マレーシア ) 2 CHITATO 75g 8, インドネシア PT Indofood Sukses Makmur Tbk MD - 3 CHITATO 40g 4, Lay's 75g 8, プリングルス 110g 15, 筒 チョコレート系 6 TAKE-it (4 本入り ) 37g 4, 明治 LUCKY STICK 45g 7, インドネシア PT Ceres Meiji Indotama MD - 表示あり ( インドネシア ) 8 明治ハローパンダ 45g 6, グリコポッキー 47g 6, タイ THAI GLICO Co.,LTD ML PT. Dalya Citramandiri 表示なし 10 グリコポッキー 25g 6, タイ THAI GLICO Co.,LTD ML PT. Dalya Citramandiri 表示なし 11 ロッテパイの実 73g 16, タイ Thai LOTTE Co., Ltd ML PT LOTTE Indonesia その他 12 グリコプリッツ 31g 6, ギンビスパーティーアニマルズ 50g 8, ML PT. Sukanda Djaya 14 亀田製菓梅の香巻 75g 42, 日本国内流通のパッケージ ML PT.Masuya Graha. Trikencana 15 亀田製菓磯元禄 14 本 110g 54, 日本国内流通のパッケージ 清涼飲料水炭酸飲料 16 コカコーラ 330ml 7, 缶 インドネシア PT.Coca-Cola Amatil Indonesia MD - 17 ペプシ 330ml 5, 缶 18 ペプシ blue 330ml 6, 缶 機能性飲料 19 ポカリスエット 330ml 4, 缶 インドネシア P.T. Amerta Indah Otsuka MD - 20 ポカリスエット 500ml 5, ペットボトル - 21 ポカリスエット 900ml 10, ペットボトル - 22 ポカリスエット 350ml 4, ペットボトル - 23 ビタミンレモン / オレンジ / アップル 140ml 5, 瓶 インドネシア PT Djojonegoro C-1000 ( ハウスウェルネスフーズ株式会社 MD - のライセンス生産 ) 24 レモンウォーター / オレンジウォーター 500ml 6, ペットボトル - 25 ビタミンウォーター 500ml 6, ペットボトル - 茶系飲料 26 NU Green Tea 500ml 5, ペットボトル インドネシア PT. ABC President Indonesia MD - 27 FRESTEA apple green honny 500ml 5, ペットボトル インドネシア PT. Coca-Cola Amatil Indonesia MD - 28 Sosro Tehbotol 500ml 6, ペットボトル 水 29 ネスレ PureLife 330ml 1, ペットボトル MD - 表示あり 30 ネスレ PureLife 600ml 2, ペットボトル - 31 ダノン AQUA 600ml 1, ペットボトル - その他 32 ネスレ缶コーヒー 240ml 6, 缶 92

99 (7) 小売店 G 同店舗で販売されていた日本産商品等の店頭価格は次のとおりである 図表 小売店 G での日本産商品等の店頭価格 ( 平成 25 年 2 月 13 日時点 ) 商品名 内容量 店頭価格 (Rp) 店頭価格 ( 円 ) 容器 包装 / その他注記 菓子チップス系 1 CHITATO 75g 9, Lay's 75g 9, プリングルス 110g 16, 筒 4 ミスターポテト 100g 16, 筒 5 Oishi Makanan Ringan 70g 9,000 内容物がカルビー かっ 79 ぱえびせん に類似 チョコレート系 6 グリコポッキー 47g 7, 原産国 / 製造者の立地国 製造者 MD/ML 輸入事業者 インドネシア PT. Liwayway MD - 7 明治ハローパンダ 45g 6, インドネシア PT Ceres Meiji Indotama MD - 清涼飲料水 8 FRESTEA 500ml 5, ペットボトル インドネシア PT. Coca-Cola Amatil Indonesia MD - 機能性飲料 9 ポカリスエット 330ml 5, 缶 インドネシア P.T. Amerta Indah Otsuka MD - 10 ポカリスエット 500ml 6, ペットボトル - ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 表示あり ( インドネシア ) 表示あり ( インドネシア ) (8) 小売店 H 同店舗で販売されていた日本産商品等の店頭価格は次のとおりである 図表 小売店 H での日本産商品等の店頭価格 ( 平成 25 年 2 月 13 日時点 ) 商品名 内容量 店頭価格 (Rp) 店頭価格 ( 円 ) 容器 包装 / その他注記 原産国 / 製造者の立地国 製造者 MD/ML 輸入事業者 青果物 ( 果物 ) リンゴ 1 APPLE MERAH KECIL 100g 3, アメリカ 2 APPLE FUJI RRT SUNMOON 100g 4, アメリカ 3 APPLE MERAH BESAR 100g 4, アメリカ 4 APPLE GRANNY SMITH 100g 6, アメリカ 5 APPLE FUJI WANGSHAN 100g 4, CQL SUPER MALANG APPLE 100g 2, APLLE FUJI PM 100g 2, PREMIUM FUJI RRT APPLE 100g 4, ナシ 9 KHUNGLID PEAR 100g 2, SINGO PEAR 100g 3, オレンジ ミカン 11 JERUK MEDAN CURAH 100g 2, MANDARIN KEPROKL PONKAN CITRUS 100g 4, 青果物 ( 野菜 ) 13 ホクトブナシメジ福岡県産 100g 25, 日本 14 ホクトブナピー ( シロシメジ ) 福岡県産 100g 25, 日本 15 中国産シメジ 1pack 12, 中国 16 中国産シロシメジ 1pack 14, 中国 17 白菜 1 個 8,000~12,000 70~ キャベツ 1 個 10,000 前後 87 前後 19 レタス 1 個 10,000 前後 87 前後 20 ブロッコリー 1 個 6,000~9,000 52~79 米 21 POPI KOKI PANDAN WANGI 5kg 106, SETRA RAMOS 5kg 106, カルフールオリジナル BERAS SETRA 23 RAMOS 10kg 129,900 1,135 短粒米 24 カルフールオリジナル PANDAN WANGI 10kg 149,500 1,306 短粒米 25 こしひかり 5kg 153,200 1,338 PT.Lautan Mas Pertiwi 調味料 26 キッコーマン特選醤油 1000ml 65, ML PT.Masuya Graha. Trikencana 27 キッコーマン醤油 150ml 29, 赤い蓋 瓶 28 エスビーねりわさび 90g 41, ML PT.Nirwana Lestari 29 エスビーラー油 33ml 26, Sidola dixi cuka ( 酢 ) 100ml 2, 酸度 25% インドネシア 31 Sidola dixi cuka ( 酢 ) 650ml 12, 酸度 25% インドネシア 32 BANGO kecap manis 220ml 7, パック ユニリーバ MD - 33 BANGO kecap manis 275ml 11, ペットボトル - 34 BANGO kecap manis 600ml 15, パック - 35 BANGO kecap manis 620ml 27, 瓶 - ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 93

100 商品名 内容量 店頭価格 (Rp) 店頭価格 ( 円 ) 容器 包装 / その他注記 原産国 / 製造者の立地国 製造者 MD/ML 輸入事業者 菓子 36 明治 LUCKY STICK 45g 6, MD - 37 明治ハローパンダ 45g 4, 明治プレミアムクラッカー 104g 21, 枚 4 袋 シンガポール ML PT.Nirwana Lestari 39 ギンビスパーティーアニマルズ 50g 8, ML PT. Sukanda Djaya 40 プリングルス 110g 14, 筒 41 ミスターポテト 100g 12, 筒 42 CHITATO 40g 3, CHITATO 75g 7, ロッテパイの実 73g 14, 清涼飲料水炭酸飲料 45 コカ コーラ 1500ml 14, ペットボトル インドネシア PT.Coca-Cola Amatil Indonesia MD - 機能性飲料 46 ポカリスエット 330ml 4, 缶 インドネシア P.T. Amerta Indah Otsuka MD - 47 ポカリスエット 350ml 4, ペットボトル - 48 ポカリスエット 500ml 5, ペットボトル - 49 ポカリスエット 2000ml 14, ペットボトル - 50 ヤクルト 65ml 5 本 7, インドネシア 茶系飲料 51 Suntory みらいMIRAI 330ml 2, FRESTEA 500ml 5, インドネシア PT. Coca-Cola Amatil Indonesia MD - 53 NU Green Tea 500ml 4, インドネシア PT. ABC President Indonesia MD - 54 FUTAMI 17 greentea 485ml 4, インドネシア PT. Futami Food & Beverages MD - 55 Sosro Tehbotol 500ml 4, POKKA Green Tea 500ml 9, シンガポール ML PT.Dima Indonesia 57 POKKA ウーロン茶 350ml 9, 無防腐剤 無添加色素 シンガポール 58 POKKA ジャスミン茶 1500ml 22, シンガポール 水 59 エビアン 330ml 7, ペットボトル 60 エビアン 750ml 17, ペットボトル 61 エビアン 500ml 8, ペットボトル 62 エビアン 1500ml 18, ペットボトル 63 ボルヴィック 1500ml 18, ペットボトル その他 64 POKKA キャロットフルーツ 300ml 9, 缶シンガポールポッカ ML PT DIMA INDONESIA 65 ネスカフェ缶コーヒー 240ml 5, その他の加工品 66 エスビーゴールデンカレー 100g 33, 辛口 甘口 中辛 ML PT.Nirwana Lestari 67 エスビーゴールデンカレー 240g 53, 辛口 甘口 中辛 ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 表示あり ( シンガポール ) (9) 小売店 I 同店舗で販売されていた日本産商品等の店頭価格は次のとおりである 図表 小売店 I での日本産商品等の店頭価格 ( 平成 25 年 2 月 13 日時点 ) 商品名 内容量 店頭価格 (Rp) 店頭価格 ( 円 ) 容器 包装 / その他注記 原産国 / 製造者の立地国 青果物 ( 果物 ) リンゴ 1 APPLE JEPANG OHRIN ( 王林 ) 1 個 35, 日本 2 APPLE JEPANG KINSEI ( 金星 ) 1 個 43, 日本 3 APPLE JEPANG MUTSU ( 陸奥 ) 1 個 49, 日本 4 APPLE JEPANG RED SEKAI ( 世界一 ) 1 個 99, 日本 5 APPLE GOLDEN DELISOUS 100g 16, アメリカ 6 APPLE GRANNY SMITH ORG 100g 16, アメリカ 7 APPLE RED DEL USA 100g 3, アメリカ 8 APPLE RED DEL JUMBO 100g 4, アメリカ 9 APPLE GRANNY SMITH JUMBO 100g 7, アメリカ 10 APPLE FUJI WANGSHAN MERAH 100g 5, APPLE FUJI BATIK 100g 5, ナシ 12 PEAR SINGO KOREA 100g 4, 韓国 13 PEAR CPRE KOREA SINGO 100g 15, 韓国 14 SWEET PEAR 100g 2, PEAR SINGO RRT 100g 2, PEAR GOLDEN 100g 2, モモ 17 PEACH WHITE 100g 15, イチゴ 18 韓国産 12 粒程度 99, 韓国 19 韓国産 500g 185,500 1,621 韓国 ミカン 20 JERUK MANDAIN 100g 3, 贈答用化粧箱入り青果物 ( 果物 ) 21 APPLE FUJI TULISAN TATO 280,000 2, APPLE FUJI TULISAR 280,000 2, PEAR SPRE ORIGINAL KOREA 11 個入り 118,000 1, APPLE YOKO 8 個入り 195,000 1, JERUK 168,000 1,468 製造者 MD/ML 輸入事業者 ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 94

101 商品名 内容量 店頭価格 (Rp) 店頭価格 ( 円 ) 容器 包装 / その他注記 原産国 / 製造者の立地国 製造者 MD/ML 輸入事業者 ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 米 26 輝 2.5kg 88, PT. Kondo Internationa 27 輝 5kg 176,500 1, ゆきひめ 5kg 121,800 1,064 短粒米 29 こしひかり 5kg 145,900 1,275 PT.Lautan Mas Pertiwi 30 玉錦 5kg 252,200 2,203 カリフォルニア米 アメリカ JFC 31 田牧米無洗米 6.81kg 275,700 2,409 カリフォルニア米 アメリカ Tamaki Rice Corporation 調味料 32 エバラすき焼きのタレ 330ml 48,100 日本国内流通の PT.Masuya Graha. 420 日本 ML パッケージ Trikencana 33 エバラ焼肉のたれ 300g 44,000 辛口 日本国内流 384 通のパッケージ 日本 34 エバラ焼肉のたれ 300g 55,000 醤油味 日本国内 480 流通のパッケージ 日本 35 ソラチすりおろし生しょうが 200ml 56, 液体のタレ 株式会社空知 ML PT.Indoguna Utama 36 ソラチすき焼きのたれ特選 230g 63, 株式会社空知 37 日本食研生姜焼きのたれ 210ml 55, ML PT.Masuya Graha. Trikencana 38 日本食研こくうま中辛にくがうまい 210ml 52, 日本食研ステーキソース焼肉おろし 210g 71, キッコーマン特選有機しょうゆ 500ml 75, ミツカン金のゴマダレ 250ml 69, 焙煎粗挽き 2 種類日本 ML PT.Masuya Graha. Trikencana 42 ミツカンぽんしゃぶ 150ml 42,400 日本国内流通の 370 パッケージ 日本 43 ミツカンぽんしゃぶ 250ml 63,500 日本国内流通の 555 パッケージ 日本 44 ミツカン味ぽん 150ml 34, 日本 45 ミツカン穀物酢 500ml 43, ミツカン米酢 500ml 63, ミツカンすし酢 350ml 62, アサムラサキ黒ごまだれ 300ml 107, 日本 ML CV. Libra Food Service 49 アサムラサキ焼肉のたれ 500ml 73, 日本 50 ヤマサこんぶポン酢 150ml 26,800 日本国内流通の 234 パッケージ 日本 ヤマサ醤油株式会社 ML CV. Libra Food Service 51 エスビー七味唐辛子 24, 瓶 ML PT.Nirwana Lestari 52 エスビーラー油 28, 瓶 53 ブルドック中濃ソース 500ml 63, ML PT.Masuya Graha. Trikencana 54 ブルドックウスターソース 500ml 62, エスビーねりワサビ 43g 21, エスビーねりワサビ 90g 42, ML PT.Nirwana Lestari 57 エスビーカレーパウダー 400g 197,500 1,725 赤い缶 58 エスビーゴールデンカレー 240g 56, 辛さ3 種類 59 エスビーゴールデンカレー 100g 27, エスビーゴールデンカレー 100g 34, 味の素クックドゥー 150g 46, 回鍋肉 62 味の素クックドゥー 150g 51, 青椒肉絲 63 味の素クックドゥー 150g 66, 麻婆茄子 64 ハウスねりわさび HOT 43g 25, ハウスこくまろカレー 200g 51, ML PT.Masuya Graha. Trikencana 66 ハウスジャワカレー 220g 65, 永谷園ごはんにまぜる五目チャーハン 24g 30, 永谷園カニ味チャーハン 24g 30, マ マーパスタソース 250g 38,900 和風きのこ あさり 340 コンソメ タイ ML CV. Libra Food Service 70 三島まぜまぜご飯 24g 29,700 青しそくきわかめ PT.Masuya Graha. 259 日本三島食品 ( 株 ) ML 梅しらす Trikencana 71 にんべんかつおぶし 20g 26, 糸削り ML PT.Masuya Graha. Trikencana 72 信州一味噌即席みそ汁 8 食分 41, あざやかワカメ ML PT.Masuya Graha. Trikencana 73 信州一味噌即席みそ汁 8 食分 43, 豆腐油揚げ減塩 74 マンジョー本みりん 600ml 86, ML PT.Masuya Graha. Trikencana 菓子チップス系 75 ブルボンプチシリーズ 47g 14, チョコラングドシャ 日本 ML CV.Roma 76 ブルボンプチシリーズ 14, プチポテトコンソメ日本 77 ブルボンプチシリーズ 13, プチソルト 日本 78 ブルボン天然酵母のクラッカー 1pack 39, 枚 (6 枚 8 袋 ) 79 ブルボン五穀 1pack 39, 枚 80 ブルボン CHOTOSチョコレート 63g 20, その他 81 森永ハイチュー 94g 32,600 日本国内流通の 285 パッケージ 日本 森永製菓 ( 株 ) ML CV.Roma 82 森永ハイチュー 12 粒入り 13,800 日本国内流通の 121 パッケージ 日本 森永製菓 ( 株 ) 83 不二家ポップキャンディー 22 個入り 34, ML CV.Roma 清涼飲料水機能性飲料 84 ポカリスエット 500ml 6, ペットボトル インドネシア P.T. Amerta Indah Otsuka MD - 85 ポカリスエット 350ml 4, ペットボトル - 86 レモンウォーター / オレンジウォーター 500ml 6, ペットボトル インドネシア PT Djojonegoro C-1000 ( ハウスウェルネスフーズ株式会社のラ MD - イセンス生産 ) 茶系飲料 87 NU Green Tea 500ml 5, ペットボトル 88 POKKA ウーロン茶 500ml 10, ペットボトル シンガポール 水 89 ダノン AQUA 600ml 2, ペットボトル 90 ネスレ PureLife 600ml 2, ペットボトル 91 Pristine 600ml 2, ペットボトル インドネシア PT. SUPER WAHANA TEHNO (Nihon Trim Co.,Ltd. PT.Sinarmas Multiartha.Tbk. PT. SEJAHTERA PURAMASの合弁企業による生産 ) MD - 表示あり 95

102 (10) 小売店 J 同店舗で販売されていた日本産商品等の店頭価格は次のとおりである 図表 小売店 J での日本産商品等の店頭価格 ( 平成 25 年 2 月 14 日時点 ) 商品名 内容量 店頭価格 (Rp) 店頭価格 ( 円 ) 容器 包装 / その他注記 原産国 / 製造者の立地国 製造者 MD/ML 輸入事業者 青果物 ( 果物 ) リンゴ 1 APPLE MUTSU JEPANG ( 陸奥 ) 100g 15, 日本 2 APPLE DAIKOUEI JEPANG ( 大紅栄 ) 100g 16, 日本 3 APPLE SEKAICHI JEPANG ( 世界一 ) 100g 24, 日本 4 APPLE GRANNY SMITH 100g 4, アメリカ 5 APPLE GRANNY SMITH ORGANIC 100g 14, アメリカ 6 APPLE RED DELICOUS ORGANIC 100g 16, アメリカ 7 APPLE FUJI ORGANIC 100g 16, アメリカ 8 PINK LADY 100g 10, オーストラリア 9 APPLE FUJI WANGSAN 100g 3, APPLE FUJI RRT KECIL 100g 4, ナシ 11 PEAR SINGO KOREA 100g 3, 韓国 12 PEAR SINGO KOREA PREMIUM 100g 17, 韓国 13 PEAR GOLDEN CHINA 100g 2, 中国 イチゴ 14 KOREA CPRE 1pack(500g) 153,500 1,341 韓国 15 DRISCOLL'S 454g 220,000 1,922 アメリカ 16 LUNCH ORGANIC 1pack(13 粒程度 ) 129,000 1,127 アメリカ ミカン 17 JERUK MANDARIN PAKISUTAN 100g 3, パキスタン 18 JERUK BABY EGYPT 100g 3, エジプト 青果物 ( 野菜 ) 19 ホクトブナシメジ福岡県産 1pack(100g) 19, 日本 20 ホクトブナピー福岡県産 1pack(100g) 19, 日本 21 ホクトマイタケ福岡県産 1pack(100g) 29, 日本 22 中国産シメジ 1pack 10, 中国 米 23 富士光 2.5kg 62, 調味料 24 キューピーマヨネーズ 500g 60,000 日本国内流通の 524 パッケージ 日本 ML CV.Roma キューピードレッシング 25 ( 和風醤油ごま塩 ) 170ml 43, 瓶 ML PT.Indomaru Lestari 26 ミツカン米酢 500ml 46, 瓶 27 ハウス一味唐辛子 1 本 28, ML PT.Indomaru Lestari 28 タマノイすしのこ粉末すし酢 1 袋 (75g) 30, ML PT.Indomaru Lestari 永谷園大人のふりかけ日本国内流通の g 28, ( ワサビ 本かつお 紅鮭 ) パッケージ 日本 30 リケンノンオイルドレッシング青しそ 190ml 48,000 日本国内流通の 419 パッケージ 日本 ML PT.Indomaru Lestari 31 丸美屋のりたま 30g 26, ML PT.Indomaru Lestari 32 ブルドックとんかつソース 500ml 60, ML PT.Indomaru Lestari 菓子 33 ビールにいける韓国風海苔天 55g 24,500 日本国内流通の 214 パッケージ 日本 ( 株 ) 合食 ML PT.Indomaru Lestari 34 森永ハイチュー 57g(12 粒 ) 14,000 日本国内流通の 122 パッケージ 日本 森永製菓 ( 株 ) ML PT.Indomaru Lestari 清涼飲料水茶系飲料 35 キリン生茶 500ml 29,000 日本国内流通の 253 パッケージ 日本 ML PT.Indomaru Lestari 36 キリン午後の紅茶茶葉 2 倍 460ml 35,000 日本国内流通の 306 パッケージ 日本 ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 96

103 (11) 小売店 K 同店舗で販売されていた日本産商品等の店頭価格は次のとおりである 図表 小売店 K での日本産商品等の店頭価格 ( 平成 25 年 2 月 15 日時点 ) 商品名 内容量 店頭価格 (Rp) 容器 包装 / その他注記 原産国 / 製造者の立地国 製造者 MD/ML 輸入事業者 青果物 ( 果物 ) リンゴ 1 APPLE RED DEL USA 100g 3,250 アメリカ 2 PINK LADY ORGANIC 100g 12,500 アメリカ 3 APPLE GRANNY SMITH ORGANIC 100g 15,900 アメリカ 4 APPLE RED JUMBO ORGANIC 100g 15,900 アメリカ 5 APPLE FUJI SUNMOON ナシ 6 韓国産 100g 3,150 韓国 7 韓国産 100g 14,900 韓国 米 8 東の銀しゃり 1kg 25,500 カリフォルニア米 9 東の銀しゃり 2kg 66,900 カリフォルニア米 10 錦 2.5kg 87,500 アメリカ JFC 11 田牧米 CLASSIC 2.26kg 87,500 アメリカ 12 田牧米 GOLD 2.26kg 97,500 アメリカ 清涼飲料水 13 ポカリスエット 330ml 4,900 缶 インドネシア P.T. Amerta Indah Otsuka MD - 14 ポカリスエット 350ml 4,900 ペットボトル - 15 ポカリスエット 500ml 6,500 ペットボトル - 16 ポカリスエット 900ml 10,500 ペットボトル - 17 レモンウォーター / オレンジウォーター 500ml 5,900 ペットボトル インドネシア PT Djojonegoro C-1000 ( ハウスウェルネスフーズ株式会社 MD - のライセンス生産 ) 18 ビタミンウォーター 500ml 6,000 ペットボトル - 菓子 19 カルビーポテトチップス 80g 19,500 ML PT. Wahana Putra Akipindo 20 明治ハローパンダ 45g 5,900 インドネシア PT Ceres Meiji Indotama MD - 21 CHITATO 85g 9, Lay's 75g 7, プリングルス 110g 15,000 調味料 24 アサムラサキ金ゴマわさびドレッシング 220ml 71, アサムラサキごまだれゆずこしょう 360ml 84,900 ML CV. Libra Food Service 26 アサムラサキぴりからごまだれ 300ml 65, アサムラサキ黒ごまだれ 350ml 95, アサムラサキにんにく味噌だれ 500ml 65, ミツカンごましゃぶ 150ml 55,900 瓶 ML PT.Masuya Graha. Trikencana 30 ミツカンぽんしゃぶ 150ml 44,900 瓶 ML CV. Libra Food Service 31 ミツカンぽんしゃぶ 250ml 64,900 瓶 32 ミツカン金ごまダレ 250ml 64, ミツカン穀物酢 500ml 28,500 ML PT.Masuya Graha. Trikencana 34 ミツカン米酢 500ml 51, ミツカン料理酒 500ml 63, キッコーマン醤油 150ml 20,900 瓶 シンガポール ML PT.Masuya Graha. Trikencana 37 キッコーマン醤油 1000ml 59,900 ペットボトル シンガポール 38 キッコーマンてりやきソース 250ml 42,500 瓶 シンガポール 39 ブルドック中濃ソース 500ml 62, ブルドックウスターソース 500ml 62, キューピーマヨネーズ 500g 日本国内流通の 55,900 パッケージ 日本 ML CV.Roma 42 キューピーマヨネーズマイルドタイプ 310ml 52,500 マレーシア ML PT.Masuya Graha. Trikencana 43 エスビーゴールデンカレー 240g 52,500 辛口 中辛 甘口 44 エスビーゴールデンカレー 100g 32, エスビーねりわさび 43g 19, エスビーねりわさび 90g 39, タマノイすしの子粉末すし酢 75g 33, エバラ焼肉のたれ ( 辛口 甘口 ) 300ml 48,900 瓶 ML CV. Libra Food Service 49 イカリソースウスター 中濃 とんかつ 300ml 49, ハウスジャワカレー 220g 65,500 ML PT.Masuya Graha. Trikencana 51 味の素ほんだし 150g 69,900 50g 3パック ML PT.Masuya Graha. Trikencana 52 マルコメ味噌日本製一休さん 1kg 71,900 ML CV. Libra Food Service 日本国内流通の 53 信州一味噌みこちゃん印 500g 55,500 パッケージ 日本 ML CV. Libra Food Service ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 表示あり ( マレーシア ) 表示あり ( インドネシア ) 備考 97

104 (12) 小売店 L 同店舗で販売されていた日本産商品等の店頭価格は次のとおりである 図表 小売店 L での日本産商品等の店頭価格 ( 平成 25 年 2 月 16 日時点 ) 商品名 内容量 店頭価格 (Rp) 店頭価格 ( 円 ) 容器 包装 / その他注記 原産国 / 製造者の立地国 製造者 MD/ML 輸入事業者 ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 青果物 ( 果物 ) リンゴ 1 APPLE JEPANG KINSEI ( 金星 ) 100g 14, 日本 2 APPLE JEPANG MERAH MUTSU ( 陸奥 ) 100g 14, 日本 3 APPLE RED DEL USA 100g 3, アメリカ 4 APPLE RED DEL USA JUMBO 100g 4, アメリカ 5 APPLE FUJI RRC 100g 2, APPLE MALANG 100g 2, APPLE FUJI PREMIUM 100g 3, APPLE FUJI WANGSHAN 100g 4, APPLE FUJI SUNMOON 100g 4, ナシ 7 PEAR GOLDEN 100g 3, PEAR SINGO RRC 100g 2, PEAR YALIE 100g 1, PEAR XIANG LIE 100g 3, PEAR SWEET 100g 1, イチゴ 9 インドネシア産 250g 16, インドネシア 10 インドネシア産 250g 20, インドネシア 11 インドネシア産 250g 23, インドネシア オレンジ ミカン 12 BUAH NAGA PUTIH 100g 1, JELUK PONKAN 100g 2, JELUK KINO 100g 2, JELUK PONTIANK 100g 2, JELUK BABY MESIR 100g 3, JERUK NAVEL RRC 100g 3, JELUK MURCOT RRC 100g 3, レモン 19 LEMON IMPORT 100g 5, 青果物 ( 野菜 ) 20 ホクトブナピー福岡県産 1 個 (100g) 19, ホクトブナシメジ福岡県産 1 個 (100g) 27, 米 22 米皇新潟産こしひかり 2kg 178,000 1,555 ML ( 株 ) ヴォークストレーディング 23 米皇秋田産あきたこまち 2kg 167,000 1, ゆきひめ 5kg 110, KOKUHO RICE 1kg 25, カリフォルニア米 26 KOKUHO RICE 5kg 125,000 1,092 カリフォルニア米 27 富士光 1kg 25, 清涼飲料水炭酸飲料 28 コカ コーラ 330ml 6, 缶 インドネシア PT.Coca-Cola Amatil Indonesia MD - 29 コカ コーラ 1500ml 14, ペットボトル - 30 コカ コーラ zero 330ml 6, 缶 - 31 コカ コーラ zero 1500ml 15, ペットボトル - 32 スプライト 330ml 6, 缶 33 ペプシ 330ml 4, 缶 34 ペプシ blue 330ml 4, 缶 茶系飲料 35 キリン生茶 500ml 29, ペットボトル ML PT.Indomaru Lestari 36 キリン午後の紅茶 500ml 26, ペットボトル 37 キリン午後の紅茶茶葉 2 倍 460ml 35, ペットボトル 38 suntory みらいMIRAI 500ml 3, ペットボトル インドネシア PT SUNTORY GARUDA BEVERAGE MD - 表示なし 39 NU Green Tea 500ml 4, ペットボトル インドネシア PT. ABC President Indonesia MD - 40 Frester 500ml 5, ペットボトル インドネシア PT. Coca-Cola Amatil Indonesia MD - 41 FUTAMI 17 Green Tea 485ml 3, ペットボトル インドネシア PT. Futami Food & Beverages MD - 42 POKKA Green Tea 1500ml 21, ペットボトル シンガポール 43 POKKA ウーロン茶 1500ml 21, ペットボトル シンガポール 44 Sosro Tehbotol 250ml 2, 紙パック 45 Sosro Tehbotol 200ml 1, 紙パック 46 Sosro Tehbotol 500ml 4, ペットボトル 機能性飲料 47 ビタミンレモン / オレンジ / アップル 140ml 4, 瓶 48 ヤクルト 65ml 5 本 7,

105 商品名 内容量 店頭価格 (Rp) 店頭価格 ( 円 ) 容器 包装 / その他注記 原産国 / 製造者の立地国 製造者 MD/ML 輸入事業者 ハラルマーク ( 認証機関の所属国 ) 菓子チップス系 49 Lay's 75g 8, CHITATO 40g 4, CHITATO 75g 8, プリングルス 110g 15, 筒 53 ミスターポテト 100g 13, 筒 マレーシア 表示あり ( マレーシア ) 54 Tao Kae Noi 40g 16, タイ TAOKAENOI FOOD&MARKETING CO.,LTD ML PT.Nirwana Lestari 55 Tao Kae Noi ハイ天ぷら 40g 16, チョコレート系 56 森永パックンチョ 75g 24, ML PT.Indomaru Lestari 57 明治 Lucky Stick 75g 7, インドネシア PT Ceres Meiji Indotama MD - 表示あり 58 明治ハローパンダ 30g 5, 表示あり 59 グリコプリッツ 31g 5, タイ THAI GLICO Co.,LTD ML PT.Dalya Citramandiri 表示なし 60 グリコ POCKY チョコバナナ 25g 4, グリコ POCKY ミルク 25g 5, グリコ POCKY アーモンドクラッシュ 85g 47, ML PT.Indomaru Lestari 63 ロッテコアラのマーチ 41g 7, KitKat (4 本入り ) 35g 6, その他 65 亀田柿の種 6 袋入り 58, ML PT.Indomaru Lestari 66 森永ハイチュー 75g 14, ML PT.Indomaru Lestari 67 ギンビスパーティアニマルズ 50g 7, ML PT.Sukanda Djaya 調味料 68 永谷園かに味チャーハン 1 人前 3 袋 26,000 日本国内流通の 227 パッケージ 日本 ML PT.Indomaru Lestari 69 永谷園えびチャーハン 1 人前 3 袋 26,000 日本国内流通の 227 パッケージ 日本 70 永谷園大人のふりかけわさび 11.5g(2.3g 5 日本国内流通の 28, 袋 ) パッケージ 日本 71 永谷園大人のふりかけ本かつお 11.5g(2.3g 5 日本国内流通の 26, 袋 ) パッケージ 日本 72 丸美屋のりたま 30g 26, ML PT.Indomaru Lestari 73 タマノイすしの子 75g 30, ML PT.Indomaru Lestari 日本食研衣サクサクお肉ジューシー冷めても 74 おいしい唐揚げのもと 日本国内流通の 1pack 23, パッケージ 日本 ML PT.Indomaru Lestari 75 日本食研バンサンカンまろやか甘口 210g 52, ML PT.Masuya Graha. Trikencana 76 日本食研すき焼きのタレストレートタイプ 520g 84, エスビーねりわさび 43g 20, ML PT.Indomaru Lestari 78 エスビーねりわさび 90g 41, エスビーゴールデンカレー 240g 55, 辛口 中辛 甘口 80 エスビーゴールデンカレー 100g 34, 辛口 中辛 甘口 ML PT.Masuya Graha. Trikencana 81 エスビーラー油 33ml 27, エスビーカレーパウダー 400g 184,800 日本国内流通の 1,614 パッケージ 日本 ML 83 ブルドックとんかつソース 300ml 47, ML PT.Indomaru Lestari 84 ブルドックとんかつソース 500ml 60, ブルドック中濃ソース 500ml 67, ML PT.Masuya Graha. Trikencana 86 マンジョー本みりん 600ml 81, ML PT.Masuya Graha. Trikencana 87 タカラ本みりん 600ml 79, ミツカンすし酢 500ml 65, 瓶 ML PT.Indomaru Lestari 89 ミツカン米酢 500ml 60, 瓶 ML PT.Masuya Graha. Trikencana 90 ヤマサ減塩醤油 500ml 37, ML PT.Indomaru Lestari 91 ヤマサちゃんこ鍋つゆ 500ml 46, ゆず胡椒鶏塩だし 92 ヤマサ醤油 150ml 23, 赤いキャップ 瓶 93 ヤマサ醤油 less solt 150ml 36, 瓶 94 キッコーマンスパイシーてりやきソース 250ml 54, 瓶 シンガポール 95 リケンノンオイル青しそドレッシング 190ml 43,000 日本国内流通の 376 パッケージ 日本 ML PT.Indomaru Lestari 96 キューピー 1000アイランドドレッシング 170ml 43, ML PT.Indomaru Lestari 97 ハウス七味唐辛子 17g 28, ML PT.Indomaru Lestari 98 ハウス一味唐辛子 17g 28, ハウスシチューミックス 115g 36, ハウスジャワカレー 220g 63, 中辛 ML PT.Masuya Graha. Trikencana 101 ハウスジャワカレー 220g 65, 辛口 102 ハウスバーモントカレー 250g 64, その他加工品 103 田舎そば 1pack(180g) 10,500 茹でられたもの 日 92 本国内流通のパッケージ 日本 ML PT.Indomaru Lestari 104 そうめん 300g 24,750 日本国内流通の 216 パッケージ 日本 丸栄製粉新潟 ML 105 田舎うどん 250g 25,450 日本国内流通の 222 パッケージ 日本 106 日清天ぷら粉 300g 25,000 日本国内流通の 218 パッケージ 日本 ML PT.Sojitz Indonesia 107 日清天ぷら粉 700g 47,500 日本国内流通の 415 パッケージ 日本 99

106 4. 各種規制 制度の概要及び実態 インドネシアへの食品の輸出に関連する各種の規制や制度の概要 および日本の輸出事 業者や現地の輸入事業者などの対応の実態を取りまとめる 4.1. 輸入 販売手続 制度の概要インドネシアでは 商業省 ( 工業商業省から分離 ) が貿易管理を所管している 食品の輸入に関する法規制として 1 輸入者の輸入業者登録 2 輸入禁止品目や輸入制限品目などの規定 3 製品についての食品衛生法規 食品表示法規 4 事前登録手続き制度 (ML 登録制度 ) などがある また イスラム教義に則った食品などの規格とその振興を図る制度としてハラル認証制度がある 取得が義務付けられている最低規格でなく宗教機関による任意規格であるが イスラム食品市場への参入において ハラル認証の取得は必須である 食品輸入の手続きにおいて特に注意を要するのは ML 登録制度である 食品に関する安全性や表示は 実態として ML 登録制度の中で審査されている 輸入業者登録インドネシアへ食品を輸入しようとする業者は 商業大臣から輸入業者登録番号 (API) を取得することが義務付けられている 一方 原材料や補助材などとして食品を輸入しようとする食品加工業者 ( 製造業 ) は 投資調整庁 (BKPM) から製造業輸入業者登録番号 (API-U) を取得する必要がある API 制度は 2012 年 5 月に新 API 制度に移行し 既存 API を取得しているところも含めて 輸入業者は新 API の取得が義務付けられている 19 また 輸入業者は API API-U とは別に 商業省の会社登録証 (TDP) 関税総局の輸入業者登録番号 (NIK) 所管税務局の納税者登録番号(NPWP) などを保有していなければならない さらに 商業省が指定した特定品目 ( とうもろこし コメ 小麦 砂糖など ) を輸入する場合 特別輸入者登録 (NPIK) の取得が必要である 輸入規制品目 インドネシアへの食品輸入に関する輸入禁止品目や輸入制限品目などは 1997 年工業商 業大臣布告第 230 号 (No. 230/MPP/Kep/7/1997) が規定している 但し その後に発布さ れた布告によりあらたに禁止あるいは自由化された品目もあるので 輸入に際しては最新 の法令を参照することが必要となる 18 食品産業センター インドネシア食品産業進出可能性調査報告書 平成 24 年 3 月 年商業大臣規定第 27 号 59 号 (No.27/M-DAG/PER/5/2012 No.59/M-DAG/PER/9/2012) 20 J-File 貿易 投資相談 Q&A 加工食品の現地輸入規制および留意点: インドネシア向け輸出 ( 21 J-File インドネシア貿易為替制度 - 貿易管理制度 輸入品目規制 詳細 ( 737d30.pdf) ヤマトグローバルロジスティックスジャパン インドネシアへ輸出する際の注意事項 などを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 100

107 (1) 輸入禁止品インドネシアへの輸入が禁止されている食品は以下のとおりである エビ ( 特定種 ) の輸入は 2005 年以降禁止されているが これは 同国の水産品輸出の約 2 分の 1 を占め 主要輸出産業の一つとして急成長してきたエビ養殖産業を保護するためである ちなみに 2012 年の日本のエビの輸入元としては ベトナムが最大で インドネシアが第 2 位で続く 1エビ ( 特定種 ) 2モッツァレラチーズ ( イタリアからの輸入 ) 3 危険な魚類 ( フグ 5 種類 ナマズ 10 種類 ピラニア 11 種類 カワカマス 3 種類 デンキウナギ 1 種類の計 30 種類 ) (2) 輸入制限品目 インドネシアへの輸入が制限されている食品の品目と規制内容は以下のとおりである 図表 インドネシアへの輸入が制限されている食品品目規制内容にんにく 小麦 輸入は認定を受けた輸入業者に限定 小麦粉 大豆 乳製品 耕地白糖は登録輸入業者 (IT) に限定 穀類粉 塩 砂糖 サトウキビ圧搾期や価格下落時は輸入が禁止 種類によって輸入が禁止 エビ 指定された港 空港を通じてのみ輸入が許可 輸入業者は 海洋水産大臣が発行する水産物搬入許可の取得水産物が必要 コメ 船積み前検査が必要 商業大臣よりアルコール飲料特定輸入業者に認定された業者に限り輸入可能 アルコール 輸入港が限定されている アルコール含有度の表示が必要 イスラム教で摂取が禁止されている豚由来含有食品 医薬豚品 伝統生薬 化粧品 飲料には豚を含むことを赤字で表示することが必要 ( 資料 )J-File インドネシア貿易為替制度 - 貿易管理制度 輸入品目規制 詳細 ヤマトグローバルロジスティックスジャパン インドネシアへ輸出する際の注意事項 などを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 101

108 (3) 検疫 検査手続き 22 HS コード第 16 類 ( 肉 魚又は甲殻類 軟体動物若しくはその他の水棲無脊椎動物の調製品 ) の品目には動物性製品輸入の検疫 / 検査義務が課されるものがある 具体的な検疫 検査手続きは 1988 年農業大臣決定第 422 号 (No.422/KPTS/LB.720/6/ 1988) により規定されており 概要は以下のとおりである 1 製品輸入計画をインドネシアの輸入港到着 2 日前までに検疫ステーションに提出する 2 特定の港 / 空港で荷下ろし前に検査を受ける 検査に際して次の書類が必要とされる 原産国政府の安全性証明書 疫病発生地域でないことを証明する原産地証明書 当該国のインドネシア大使館での認証が必要 輸送中に汚染されていないことについての証明 3 必要書類が完備されており 梱包 封印が破損しておらず 疾病を含有しておらず 安全とみなされた製品は 検疫ステーションからの搬出が認められる これら条件を満たさない場合 搬入が拒否されるか廃棄処分される 4 試験が必要とされる食品は 港 / 空港 ラボラトリーの施設等に留め置かれる 制度への対応実態や問題点等 インドネシアの検疫 検査制度に対して 同国への食品輸出を行っている日本企業から 指摘された問題点を以下に取りまとめた 図表 輸出企業 A へのヒアリング結果 インドネシアの検疫制度は 世界各国の検疫制度と比べるとあまり厳しくない国の一つといえる 但し 日本からジャカルタへ直接輸出するコンテナについては 国内倉庫に納品した後 すべて検査会社による検査をうけ さらに現地で放射能検査 ( サンプル調査 ) を実施しているため 検査費用はかなりの金額になる インドネシアの輸入通関用に 製造日や賞味期限等を明記した Health Certificate を全品目 全メーカーについて準備する必要がある ( 資料 ) ヒアリング調査を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 ハラル認証制度制度 ハラル認証制度とは イスラム教の戒律は豚肉やアルコールなどの摂取を禁じている イスラム教義 ( シャー リア法 ) に則りイスラム教徒が口にすることができる食品はハラル (Halal: アラビア語で 22 JETRO ジャカルタ センター インドネシアにおける加工食品の輸入制度 2009 年 10 月 ( 23 食品産業センター インドネシア食品産業進出可能性調査報告書 平成 24 年 3 月 J-File 貿易 投資相談 Q&A 加工食品の現地輸入規制および留意点: インドネシア向け輸出 などを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 102

109 許されるもの を意味する ハラールと表記されることもある) 食品と呼ばれる 24 ハラル規格を管理する制度としてハラル認証制度があり 25 ハラル規格を満足しハラル認証を取得した食品には イスラム教徒が安心して摂取できることを示す ハラル認証マーク が表示される 同制度はインドネシア政府が定める基準でなく宗教機関が定める任意規格であり 従って ハラル認証の有無に対して法的罰則が科せられることはない 実際 食品 医薬品監督庁 (BPOM) 長官規定は 豚由来 含有食品について 安全性や品質 栄養及びラベルについての条件 規定を満たしていれば 食品の生産 輸入 流通を認めるとしている 従って インドネシアへ輸出される食品は 必ずしも豚肉やアルコールなどを含まない イスラム教の戒律に違反しない食品である必要はない 一方 食肉処理方法などについては BPOM の強制法規に引用され 強制基準とされている 26 特に 豚やアルコールを含有する製品には 法令によって明瞭な表示が義務付けられている ハラル規格を満足すれば 当該製品がイスラム法に基づきハラルであることを証明するイスラム指導者会議 ( 後述 ) による書面のファトワ 27 であるハラル認証書が発行される ハラル認証書の取得が 当該製品の包装にハラル認証マークを記載するための政府許可の条件となっている ハラル認証書の有効期間は通常 2 年間である 図表 ハラル認証書 ( 左 ) とハラル認証マーク ( 右 ) ( 資料 )Indonesian Halal Certification and Halal Assuarance System (LPPOM-MUI) より転載 24 イスラム教義の下で禁忌とされる代表的食材は 1 豚肉 犬 2 血液 3シャーリア法に則った食肉処理以外の原因で死んだ動物の肉 4カマール ( 酒 ) 5アルコール ( 錫村民生 成長するアジアのハラル市場とは 食品と開発 Vol.47 No.4) 25 ハラルの概念には 食品 医薬品 化粧品などの商品から ホテル レストラン 食品物流 金融など生活全般が含まれる 年国家食品 医薬品監督庁長官規定 (HK ) 27 イスラム法で 法学者が質問に答える形式で 行為や事物の可否などについて示す見解 裁定 ( 広辞苑 第六版 ) 103

110 ハラル認証の申請手続きハラル認証の手続きについて インドネシアにおける最大宗教機関であるイスラム指導者会議 28(MUI) と同付属機関である LPPOM-MUI(MUI 食品 薬品 化粧品検査研究所 ) が行っている手続きを中心に 以下に取りまとめた 図表 ハラル認証手続き フロー図中の番号に対応する (1) ハラル保証システム (HAS) の構築製造者は ハラル認証を申請する前に自社内に ハラル保証システム (HAS:Halal Assurance System) を構築することが求められている HAS とは LPPOM-MUI が規定するハラル規格に則ったハラル生産が維持できるよう 食品材料 生産工程 製品 人員構成などを総合的に管理 発展させる経営体制を指す 企業は HAS が正しく実施されていることを自社内でチェックするためのハラル内部監査チームあるいは内部監査人を任命し HAS を継続して実施するための HAS マニュアルを作成する LPPOM-MUI は 企業が HAS を実施するためのガイドラインである General Guidelines of Halal Assurance System をホームページ上で公表している 29 (2) ハラル認証の申請ハラル認証の取得を希望する企業は 1 製造業 2レストラン ケータリング 3 屠畜場の 3 つの申請区分のいずれかで LPPOM-MUI 事務所に申請する 申請書とともに 商品 原材料 HAS マニュアルなどを提出する 審査に合格すれば LPPOM-MUI による現場監査が行われる (3) 製造現場の監査 LPPOM-MUI による監査は 企業が当該製品を実際に製造している現場で実施する 監査の対象は以下のとおりである 1 製品がハラルであることを保証する製造管理システム (HAS) 2 原材料の調達方法 成分 製造方法 原材料等に関するハラル認証書 材料及び製品の保管状況等 書類及びプロセス内容の確認 3 調達から製造 包装までの製造工程 レストラン ケータリング 店舗については提供方法の現場を視察 4 必要に応じて材料等のサンプリング検査を実施 審査 / 監査結果及び検査結果 ( 必要な場合のみ ) は LPPOM-MUI の監査役会にて評価 される 監査結果がハラル認証要件を満たさない場合 監査覚書にて申請者に通知される 28 イスラム学者評議会 とか ウラマー評議会 などと呼ばれることもある

111 (4) MUI ファトワ委員会会議での審査監査結果がハラル認証要件を満たした場合 監査報告書が LPPOM-MUI の監査役によって MUI ファトワ委員会会議に提出される MUI ファトワ委員会会議によって当該製品がハラルであることを認定された後 ハラル認証書が発行される 一方 監査報告書及び関連書類に不備があると判断された場合 その主旨がハラル認証の申請者に通知され 再度ハラル認証審査を受けることになる (5) ハラル認証後の活動 1 有効期間 ハラル認証書の有効期間は ファトワが発行された日付から 2 年間 海外へ輸出される肉類については その都度発行される ハラル認証書の更新申請は 有効期限の 3 カ月前までに LPPOM-MUI の規定に基づいて行うこと 2ハラル保証システム (HAS) の実施 企業はハラル認証書の有効期間中にハラル保証システムを実施する ハラル認証書の発行後 企業は 6 カ月ごとに内部監査報告書を提出する 原材料 製造工程等を変更する場合 LPPOM-MUI に申請し 許可を得る 3ハラル認証書の更新 企業は更新のための申請書により 再申請する 申請書は 製品の最新状況に合わせて記入する 企業は原材料 製品仕様 関連材料のハラル認証書 及び最新の製造工程フローチャート等 最新情報 書類を添付する 監査 確認作業は 新規申請と同様に行う 企業は HAS を構築 実行しており システムのマニュアルを作成していなければならない 105

112 図表 ハラル認証手続き ハラル認証申請計画 (1) ハラル保証システム (HAS) 構築 ハラル作業基準 (SOP) 及び HAS マニュアルの作成 HAS の導入 試験操業 内部監査 ハラル認証要件を満たすか? いいえ はい (2) ハラル認証申請 申請書類 関連書類 商品 材料 HAS マニュアルを提出 HAS マニュアル及び監査前審査 適合するか? いいえ はい (3) 現場監査 HAS システム及び監査結果分析 実験室分析が必要か? 必要 実験室分析を実施 不要 いいえ ハラル認証要件を満たすか? はい 合格するか? はい いいえ (4)MUI ファトワ委員会会議 申請却下 合格するか? いいえ はい ハラル認定 ( 資料 )LPPOM-MUI 資料を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 106

113 ハラル認証の必要性前述したように ハラル認証を受けていない食品であっても インドネシアへの輸出や国内流通は認められる しかし 実態としては インドネシアの人口の約 9 割がイスラム教徒であるため 非ハラル食品に対する需要は少なく 流通業者が扱ってくれないことも多い 実際 スーパーマーケットで販売されている加工食品の多くは ハラル認証を得た製品である インドネシアに進出している日系食品加工業も 殆どがハラル認証を得て生産している 例外として ハラル認証の有無を殆ど気にしていない 非イスラム消費者をターゲットとする食品がある 市販される食品だけではなく 食品を作るために使用される原料についてもハラル認証の取得が必要である 天然の果物 野菜 植物由来品や石油 化学合成品 無機化合物などは基本的に問題ないとみなされるが これらの輸送 加工 製造などに使用される添加物などには注意が必要である 30 また インドネシアで生産し市販されるハラル食品に使用される日本産の原料についても 原則としてハラル認証の取得が必要とされる ハラル認証は 現地主義が普遍化しつつあり その製品が製造される国にあるハラル認証団体が責任を持って判断するようになっている 31 従って 日本産の原料についてのハラル認証は原則として日本国内で取得することになる 但し 実際にはそこまで要求されないこともある また インドネシアで生産し非ムスリムの第三国に輸出される場合は 日本から供給する原材料についてのハラル認証は不要と考えられる 日本でのハラル認証日本で生産される食品については 基本的に日本国内のハラル認証機関が審査し発行した証明書が有効とされる これまで日本国内でハラル認証を取得することは簡単ではなかった ハラル食品材料の確保 ( 食肉処理プロセスで必要な ) イスラム教徒の要員の確保などが困難であったからである 33 しかし 2000 年代後半以降 日本国内でハラル認証を行う機関が増えている 但し これら機関が発行した認証が実際にインドネシアでも認められるかどうかについては 輸入業者などを通じて事前確認をすることが必要である 34 インドネシアではいくつかの団体が独自のハラル認証を出している 最も規模の大きな団体としてイスラム指導者会議 (MUI) があり 日本で取得されたハラル認証が MUI に認められると その商品をインドネシア国内で流通することは可能となる 但し 店頭における一般消費者の消費行動を見ると どの機関が認証したかにはあまりこだわらず ハラ 30 国際生命科学研究機構 東アジアの食品等の規格基準 食品添加物の調査結果の共有化報告書 (III) 2012 年 3 月 31 日本国内のムスリム団体の HP による 32 日本国内のムスリム団体から聴取 (2012 年 11 月 8 日 ) 33 日本国内でハラル認証を取得した食肉加工工場として ゼンカイミート ( 熊本県 ) とハラール フード アジアン餃子 ( 佐賀県 ) がある 34 イスラム指導者会議 (MUI) インドネシアで認められるハラル認証を発行できる国内外の機関リスト 107

114 ル認証があるかどうかだけをチェックしていることが多い 35 インドネシアの認証機関の認証を日本国内で受けることは 審査者の渡航費や通訳などの経費が余計にかかるが 禁止されていないので可能であると推測される しかし 審査にあたって日本の食文化を理解している必要があるので 実際には日本国内にいるムスリムでないと審査が難しいと考えられる 例えば 醤油については 日本以外で製造されているものにはアルコールは使われていないが 日本国内で製造 流通しているものには使われている このような違いへの理解が審査者に求められる 36 ハラル認証を管理するイスラム指導者会議 (MUI 37 ) は インドネシアで認められるハラル認証を発行している日本の機関として 日本ムスリム協会 ( 東京 ) とイスラミックセンター ジャパン ( 東京 ) を挙げている また マレーシア唯一のハラル認証機関である JAKIM( イスラム開発局 ( 政府機関 )) は 同国のハラル産業開発公社 (HDC) などと協働して 日本国内でのハラル認証取得に対する支援を行っている 日本国内でハラル認証を行っている団体から聴取した内容を以下に取りまとめた 図表 ムスリム団体へのヒアリング結果 1. ハラル認証の考え ハラル認証をビジネスチャンスとして見る団体もあるが 我々はビジネスとして捉えているのではなく イスラムとは何か イスラムのルールとは何か等を日本全国に普及していくことを目指している なにより 相談件数が増えることこそが目的といえる 2. 相談企業に多い勘違い 勘違いの多くは イスラム市場に製品を供給する場合 すべての製品でハラル認証を受けなければならない というもの ハラル認証は食べ物 飲み物 衣服 化粧品等が対象であり 化学製品等ハラル概念から外れるものも多い 椅子や床材などの工業製品もハラル認証は不要である 食べ物 といっても 食べ物そのものだけでなく 包装する容器にも注意する必要がある 容器包装に使われるプラスチックの種類によっては 豚の脂肪を使っているものもあり ハラルから外れる 製造ラインも 豚肉加工ラインを併設していたりすると ハラル認証から外れる これらは コンタミネーション と呼ばれる 3. 審査対象について ハラル認証にあたって 審査対象には原材料や製造プロセスだけでなく 組織体制も含まれる 組織体制 とはハラルを管理する部署があるということ 具体的には 専用の管理用パソコンやデスクがあるということである 製造については ハラルとそうでないもので建屋自体を分けることが望ましい しかし 実際に企業がそこまで対応するのは難しく 同じ建屋内で製造ラインを分けるこ 35 日本国内のムスリム団体から聴取 (2012 年 11 月 8 日 ) 36 日本国内のムスリム団体から聴取 (2012 年 11 月 8 日 ) 年 1 月に MUI の付属機関として LPPOM-MUI(MUI の食品 薬品 化粧品検査研究所 ) が設立された 2011 年 5 月 1 日時点で世界のハラル認証団体の 44 団体を認めている ( 国際生命科学研究機構 東アジアの食品等の規格基準 食品添加物の調査結果の共有化報告書 (III) 2012 年 3 月 ) 108

115 とが多い 現場を見て適宜判断しており ハラル認証の審査を一般化するのは難しい < 同団体提供資料に記載された プラント査察の概要 > 1 書類内容と製造現場の実際との整合性 2 プラントにおけるハラル認証の認識度 3 原料の搬入方法 保管場所 4 完成品の保管場所 搬出方法 5 充填 梱包工程 6 その他 特に人為が加わる工程 7 改善点と改善期限 ( 資料 ) 同団体提供資料より引用 4. 申請書類について 申請者はきっちりと対策を取っておかないと 後々 消費者や流通業者等からクレームをつけられたときに大事になる 我々のような認証機関は 申請者からの提出書類を基に判断せざるを得ないので 申請者は審査を軽んずることなく きちっとした書類を提出することが大切である マレーシアのハラルであっても中東でハラルでないと指摘されることもある そうしたクレームのリスクを考えると 厳しく審査しておくに越したことはない 申請企業がハラルなどを理解し 真剣にハラル認証を取ることを意思決定してもらってから契約し審査をする < 同団体提供資料に記載された 提出資料 > 1 企業 製品 プラント説明のパンフレット類 2 ハラル証明書発行願 3 認証対象製品の製造工程図 4 プラント見取り図 5 関連企業とその関与工程一覧 6 原材料等のハラル証明書コピー またはそれに準ずる書類 7 ハラル ユニット構成員リスト 8 ハラル性保証マニュアル 9 ハラル管理システム 10 各原材料の形状 包材 荷姿リスト 11 完成品のスペック サンプル検査結果のコピー 12 その他 ハラル性審査に必要とみなされる書類 ( 資料 ) 同団体提供資料より引用 5. 製品の原材料について 審査を希望する製品の原材料まで遡ってハラル認証を受けることが望ましいが 原材料を別の会社から仕入れることも多く 現実的にはすべての原材料がハラル認証を受けることは難しい したがって 当面は対象製品の製造プロセスの現場を見て審査し 原材料については提出資料に基づく審査にとどめている 6. 認証の有効期間について 認証の有効期間は規定の期間というよりも 同一原料と同一生産工程で生産されるロ 109

116 ット単位である 当該ロットの供給が終わるまでの期間で契約する 2 年の場合もあれば半年の場合もある 日々生産するような場合は 6 カ月おきに製造ラインのチェックなどを行う 申請希望者から相談を受けてから実際の認証に至るまで 3~6 カ月かかる 審査に入る前に 申請者の組織内にハラルを管理する体制を整える必要がある 準備を整え 必要書類を揃えてから審査終了まで最短で 1 カ月程度である 相談を受けてから必要書類を揃えるまでの期間が長引く傾向があるが ハラルやハラル認証に対する申請者の理解が進めば 相談や準備がスムーズになり期間も短くなるのではないか ( 資料 ) ヒアリング調査を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 制度への対応実態や問題点等 ハラル認証制度に対して インドネシアへの食品輸出を行っている日本企業から指摘さ れた問題点を以下に取りまとめた 図表 日本企業 3 社へのヒアリング結果 輸出企業 A ハラルへの対応は特にしていない 日本でハラル認証を取得しているメーカーは殆どおらず 現在取り扱っている数百品目の商品のうち ハラル認証を取得している商品は一つもない ハラル認証を取得しない理由として メーカーにとっては工場を新設するのと同じ程度のコストがかかることと インドネシアでは若者をはじめあまりハラル食品に対して厳しくないこと 38 がある 但し 今後は規制の強化や輸出量の増加に応じて対応する必要があるだろう 輸出企業 B インドネシアではハラル認証がない商品でも販売することは可能である ジャカルタの大型ショッピングモール (Grand Indonesia スナヤンシティ等 ) でも販売している ハラル認証が必要かどうかは 誰がターゲットになるかによって異なる 当社の扱う商品でハラル認証が問題になったことはない 日本食品を扱うスーパーや日本食レストランで販売するのであれば ハラル認証は殆ど必要ないと考える 輸出企業 C インドネシアではハラル認証はそれほど厳しくない ハラル認証がなくても 現地の市場に商品を投入することは可能である 日系企業の動向をみても ハラル認証がないままで販売しているところもある ハラル認証の取得には相当の投資が必要となるため ハラル認証がなければ選ばない という購買層が実際にどれくらい存在するのかを調べてみなければ 投資しづらい ハラル認証を義務化する動きがあるようだが 実施するのはほぼ不可能だろう マレーシアで取得したハラル認証は 他のイスラム教国でも相互認証される と言われるが 実際は当該国の認証をうけたハラルでなければ後々問題になるとも聞く ( 資料 ) ヒアリング調査を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 38 例えばアルコールについては 日本酒 ( 米が原料 ) であれば飲む 家族と食事する際は飲まないが一人の時は飲むといったように 個人の判断に委ねられている 110

117 以下に取り上げた事例は 過去に インドネシア味の素社で生産していた Aji-No-Moto が 豚由来の酵素を使用したとしてハラル不適合とされた事案である 39 ハラル認証規格は任意規格であり ハラル認証の有無は処罰の対象とはならない しかし 本件では Aji-No-Moto がハラル認証を取得していたことから 認証更新時の査察で問題となり 消費者を欺いたとして処罰対象となった 最終的に嫌疑が晴れたが 社会的な問題に発展すれば 事業が甚大な影響をこうむりかねなく 十分な注意が必要である 図表 ハラル不適合とされた Aji-No-Moto 事案 2000 年 9 月に ハラル認証機関であるウラマー評議会 (MUI) が Aji-No-Moto( グルタミン酸ソーダ ) 生産のための菌の保存用培地の栄養源である大豆蛋白分解物質の生産に豚由来の酵素が使用されていると指摘した つまり 非ハラルの食品をハラルであるとして 市場に供した点が問題になった MUI は 同社に製品回収を指示し 現地警察が同社の日本人幹部を拘束する事態に発展した 製品には 豚由来の物質は含まれていないだけでなく 原料 使用微生物 当該微生物の培地 さらには培地の原料も豚由来のものではなかった しかし 製品は非ハラルとされた 最終的には ワヒド大統領 ( 当時 ) が MUI の見解を否定して決着に至ったが インドネシアにおけるハラル制度の運用実態を示す象徴的な事案であるとされている ( 資料 ) 食品産業センター インドネシア食品産業進出可能性調査報告書 平成 24 年 3 月 (P.21) から引用 4.3. 他国のハラル認証 ( マレーシアの事例研究 ) ハラル制度の内容は国によって異なるが イスラム法という基盤があるため 基本的な部分では共通性がある 40 以下ではイスラム諸国の中で最も厳格であると言われるマレーシアのハラル認証制度について 農林水産省が取りまとめた 平成 23 年度海外農業情報調査分析事業 ( アジア ) 報告書 (2012 年 3 月 ) の 126~131 頁から抜粋 引用した 1. マレーシアのハラル制度マレーシアでは 通常 イスラム教徒がハラル表示のない食品などを購入することはない 人口の約 6 割を占めるイスラム教徒は ハラル制度の下で製造 管理され ハラル表示の付いた食品などを安心して購入 摂取している マレーシアのハラル規格は 取得が義務付けられている最低規格ではなく 任意規格である なお 規格に合致しない あるいはハラル表示のない食品なども国内で製造 陳列及び販売することは可能である また ハラル制度に違反しても ハラル認証が取り消されるにとどまり それ以上の罰則はない 食品産業センター インドネシア食品産業進出可能性調査報告書 平成 24 年 3 月 (P.20) から引用 食品産業センター マレーシア Halal 制度の概要 平成 21 年 3 月 (P.2) から引用 111

118 ハラル制度の主要な対象は 食品 食品添加物及び栄養補助食品 ( サプリメント ) などであるが 近年 対象とされる範囲が化粧品 医薬品 飼料及び倉庫 物流サービスなどへ広がっている さらに イスラム金融 ホテル及び観光産業などにもハラル制度の考えが適用されつつあり これら産業のためのハラル規格が整備されつつある 2008 年 5 月 マレーシア政府はハラル マスタープラン (2008~20 年 ) を承認した 同期間を 3 段階に分けて ハラル産業の育成を図ろうとしており 各段階の目標は以下のとおりである 1 第 1 段階 (2008~10 年 ): マレーシアを世界におけるハラル規範の中心とし ハラル産業の成長を促す 2 第 2 段階 (2011~15 年 ): マレーシアを世界におけるハラル関連産業の集積地の一つとする 3 第 3 段階 (2016~20 年 ): 地場ハラル関連企業の事業地域を世界的に拡大する 2. マレーシアのハラル認証機関 2011 年末まで 政府機関の JAKIM(Jabatan Kemajuan Islam Malaysia: イスラム開発局 ) と 民間機関の JAIN(Jabatan Agama Islam Negeri) 及び MAIN(Majlis Agama Islam Negeri) の 3 つがマレーシアでハラル規格の認定を行ってきた これら 3 機関が認定した企業数は 2009 年末の 3,804 社から 2010 年末には 25.8% 増の 4,787 社となった このうち 1,839 社は JAKIM が認定した企業であり そのうち 60.8% (1,119 社 ) は食品企業である また 82.5%(1,518 社 ) は中小企業である さらに 29.8% がブミプトラ企業である 年 1 月以降 ハラル認証は政府機関の JAKIM に一本化された その背景には 政府機関が直接審査を行うことにより マレーシアのハラル規格の国内外での信頼性を高め 同国を世界におけるハラル ハブにしようとの考えがある さらに ハラル産業を中期的なマレーシア経済牽引の柱の一つにしようとの政策である 3. マレーシアにおけるハラル産業の市場規模と展望 (1) 市場規模マレーシア政府は 2006 年 9 月にハラル産業開発公社 (HDC) を設立し 国内におけるハラル産業の振興や海外市場の開拓を進めている ハラル産業への投資に対して 税制面などを中心とした様々な優遇策が与えられている 2010 年のマレーシアにおけるハラル産業の規模は 52.5 億リンギ ( 約 16 億ドル ) と推測される 42 このうち 6 割強を食品 飲料が占めている HDC は ハラル産業の規模を 現在の GDP 比 2.0% から 2020 年までに 5.8% まで拡大することを目標としている 41 ハラル産業開発公社 (HDC) 資料 The Halal Roadmap ( 2011 年 12 月 15 日 ) ブミプトラとは 土地の子 の意味で ブミプトラ企業とはマレー系地場企業を指す マレーシア政府はマレー系国民 企業の経済的地位向上を目指し ブミプトラ政策と呼ばれる一連の優遇政策を実施している 42 HDC 資料 Halal Capacity Development 112

119 (2) 輸出規模マレーシアのハラル関連製品の輸出額は近年急増しており 2011 年には 700 億リンギを上回り 同国の輸出総額の 10% 強に上ったと推測されている HDC によれば 2010 年時点の世界全体におけるイスラム教徒は約 18 億人で 食品分野と食品以外の分野を合わせたハラル産業全体の市場規模は 2.3 兆ドル程度である 世界市場の大きさからすれば一段の輸出拡大が期待でき 政府は様々な輸出振興策を打ち出している マレーシア地場企業だけでなく ネスレ (Nestle) やユニリーバ (Unilever) などの国際企業もハラル認定企業として ハラル製品の輸出に積極的に取り組んでいる 日系企業では マレーシア味の素などがハラル認証を取得し マレーシア国内での販売及び周辺諸国への輸出を行っている 43 (3) ハラル産業団地マレーシア政府は 同国を世界のハラル ハブ (Global Halal Hub) として発展させるために ハラル関連の製造業やサービス産業が環境にやさしく生産性の高い事業活動が行えるよう ハラル産業専門の工業団地 ハラルパーク (Halal Park) を整備している ハラルパークへ入居する企業は ハラルパークが指定するガイドラインをクリアすることで HALMAS( ハルマス ) と呼ばれる認定を受け HDC や MIDA( マレーシア投資開発庁 ) MOA( マレーシア農業 農業関連産業省 ) IRB( マレーシア内国歳入庁 ) などから 法人税の減免などの恩恵を受けることができる これまで国内に 19 カ所のハラルパークが整備されており 投資総額は 60 億リンギ 雇用者総数は約 4,000 人に上る 政府は ハラルパークへの国内外からの投資を誘致しており これまでに 17 社の多国籍企業が進出している 日本企業では キューピーがマラッカ ハラルパークに進出し ハラル規格のマヨネーズなどを生産している ( 資料 ) 農林水産省 平成 23 年度海外農業情報調査分析事業 ( アジア ) 報告書 (2012 年 3 月 ) (126~131 頁 ) より抜粋 引用 4.4. ML 登録制度 制度の概要 ML 登録制度とは 輸入食品の安全性と表示を規定する制度である 1989 年保健大臣規定第 382 号 (No.382/MENKES/PER/VI/1989) により インドネシアへの輸入を予定している包装済み食品は 事前に食品 医薬品監督庁 (BPOM) に登録し 登録番号 (ML 番号 ) を取得することが義務付けられている かつて ML 登録制度は厳格な運用がされておらず 登録されなくても普通に輸入通関を行うことができた しかし 2008 年に中国産粉ミルクへのメラミン混入事件が発生し イ 43 味の素 HP 中期経営計画 ( 113

120 ンドネシアでも大きな社会問題となったことを契機に 運用が厳しくなった 現在 ML 番号のない商品を輸入 販売することは事実上不可能である ML 番号は条件を満たす限り有効であるが 4 年ごとの報告義務がある 44 申請には 輸入業者が商品現物とともに 下記書類を提出することが必要とされる 図表 ML 番号の取得申請に必要な書類等 1 権限を有する機関よりの商標証明 ( あれば ) 2 原産国政府発行の Health/Free Sale Certificate( 認証つきコピー / オリジナルの提示要 ) 3 非放射線照射証明 ( 特に乳製品 果実 野菜 水産物 肉の加工品など ) 4 原産工場よりの任命書 ( 認証つきコピー / オリジナルの提示要 ) 5 流通時に使用が予定されているラベル見本 ( カラー ) 6 原産工場よりの原材料 / 添加物リスト ( 認証つきコピー / オリジナルの提示要 ) 7 原産工場よりの原材料 / 添加物についての仕様書 8 原産国よりの容器及びふたの証明書 9 原産国で採用されている基準 10 原材料から製品になるまでの製品プロセス 11 原産工場の品質監督システム ( 認証つきコピー / オリジナルの提示要 ) 12 最終製品のラボラトリー分析結果 ( オリジナル 6 カ月以内のもの ) 栄養成分 化学テスト ミクロバイオロジー汚染 金属汚染なども 分析方法も届ける 13 生産プロセス中の品質監督 (In process control) 14 商品サンプル ( 資料 )JETRO ジャカルタ センター インドネシアにおける加工食品の輸入制度 2009 年 10 月から引用 制度の実態や問題点等 ML 登録制度の申請における一連の手続きの中でインドネシアへ輸入される食品に対する安全性や表示が審査されており 食品輸入の手続きにおいて特に注意を要する しかし 審査にかかる時間やコストについて 事例によって大きな幅が生じており 輸出 輸入業者にとって大きな負担となっている 登録に際して 原材料成分表が複雑になるほど審査期間が長期化すると言われており 何十種類の成分 材料が含まれている加工食品などは長い検査期間がかかるようである 一方 切干大根や乾燥昆布など 加工度の低い商品で添加物や成分などが単純な場合 時間が比較的早く済むようである また アルコール成分を含んだ食品 ( 酒粕漬など ) や調理用アルコール ( みりん 料理酒など ) など アルコールを含んだ食品は 通関の許可が下りない事例も報告されており 特別の注意が必要とされる 45 当局によると 申請が不備なく受理されてから登録番号が発行されるまでの期間は 3 カ 44 J-File 貿易 投資相談 Q&A 加工食品の現地輸入規制および留意点 : インドネシア向け輸出 食品産業センター インドネシア食品産業進出可能性調査報告書 平成 24 年 3 月 45 JETRO 日本食品の販路拡大のためのトレンド情報 2010 年 3 月 ( 114

121 月とされる しかし 実際の手続きは煩雑で BPOM からのインタビューによれば 以下 のように申請方法や商品によって大きく異なる 1 通常申請 : 最も一般的な申請方法 商品によって異なるが 標準で 45 日間 ( スナック 調味料等 ) 一般的な商品( 酒 ナゲット等 ) で 100 日間 パッケージに ミルク入り ビタミン A 入り と記載してある商品 ( ビスケット等 ) の場合は 120 日間 乳製品は 150 日間程度かかる 2 特急申請 : 通常申請よりも早い方法 過去に認定を受けたことのある輸入業者のみが申請できる 最短で 7 日間程度である 3 更新申請 : 一度認定を受けた商品が 登録を更新する時に行う申請 通常と特急がある 登録手数料は 商品の種類により異なり 15 万 ~300 万 Rp 程度 ( 約 1,310~26,210 円 ) である また 登録手数料とは別に 一連の申請手続きにおいて相当のコストが発生する ML 登録制度に対して インドネシアへ食品を輸出している日本企業 及びインドネシアで日本から食品を輸入している現地企業から指摘された問題点を以下に取りまとめた 図表 日本企業 3 社へのヒアリング結果 輸出企業 A 対インドネシア輸出における最大の課題は ML 認証である インドネシアへ輸出する加工食品はすべて ML 番号を取得する必要があり 膨大な時間と費用がかかっている 日本における書類の申請手順としては まず公証役場の認証 次に外務省の認証を受け その後インドネシア大使館で認証を受ける さらに 国内で認証をうけた書類を インドネシア国家医薬品 食品監督庁 (BPOM) にサンプルやパッケージ画像等と一緒に送付し 認証を受ける 申請手続きにあたっては メーカーが Free Sales Certificate と Letter of Appointment の 2 種類の書類を用意する必要がある メーカー各社による書類作成後の国内での手続きは当社が行い インドネシアでの手続きは地場輸入業者が行っている あらかじめ当社で書式のフォーマットを作成し 輸入業者に確認している ML 認証に必要な費用については 日本での手続きに約 15,000 円 インドネシアでの手続きが約 25,000 円必要である 46 日本での手続きにかかる費用は手続きの回数によって決まるため 一度にある程度の品目数をまとめて申請している 一度に申請する品目 メーカー数については明確な上限はない ML 認証に必要な時間については 日本での申請に必要な時間は 1 週間程度 インドネシアでの申請に必要な時間は 3 カ月 ~1 年間である 書類にはそれぞれ有効期限 47 があるため 申請中に有効期限が切れることもある その場合 日本で再申請する必要はなく インドネシアでの申請のみすればよい 48 また パッケージなどが変更されるたびに報告が必要となる 但し 現地での運用には不透明な部分も多い ML 認証を取得していない商品も流通することはあるが 検査があった際に没収 罰金 46 日本での手続き費用の内訳は 公証役場での認証が 11,500 円 / 回 インドネシア大使館での認証が 2,400 円 / 品目 47 Free Sales Certificate の有効期限は 2 年間 Letter of Appointment の有効期限は 5 年間 ( かつては 2 年間 ) 48 インドネシアでの再申請については 追加の費用負担はない 115

122 等のペナルティが科される すべての商品について ML 番号を取得することは費用や時間がかかるため 業務用に関しては取得していない商品もあると思われる 輸出企業 B 取引先である輸入業者がすべての登録手続きを行っており 当社では輸入業者の要望に応じて必要な書類 (Free Sales Certificate 等 ) を作成している 但し 書類を作成して申請しても いつ認証されるのかが不明確である 通常は半年以上と言われるが 場合によっては 1 カ月で認証されることもあるようだ しかし どのような場合に 1 カ月で認証されるのかは不明である 菓子をはじめとする日本産食品の多くは賞味期限が短く 商品の入れ替わりも激しい 認証に時間がかかっているうちに 賞味期限が切れたり製造 販売が終了してしまったりするため 輸出できないことがある 輸出企業 C 認証手続きにかかる費用は商品によって異なるものの 概ね 500~800 ドルである 認証手続きにかかる時間は 商品によって 2 カ月 ~1 年間と幅がある また 追加的な費用が求められたり 担当者によって認証手続きが大幅に変わることもある タイなどと比べるとグレーな部分が多い ML 認証を取得する際の手間だけでなく 再申請時のロスも大きい 原材料表示の順序が変わったりバーコードが変わったりするたびに 再申請する必要がある そのため パッケージ等が変わらない定番商品しか輸出していない インドネシア以外の国で Free Sales Certificate を要請されたことはない 過去に何度か輸出した国は 2~3 カ国あるが 毎回必要ではなかったと記憶している ( 資料 ) ヒアリング調査を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 図表 輸入企業 A へのヒアリング結果 1. 申請手続きについて BPOM の窓口に申請してから ML 登録を取得するまでの時間は商品によって異なるが 早くて 2 カ月 平均で 3~4 カ月 遅い場合は半年を要する 時間の違いは主として原材料の違いによる 例えば 切干大根 (100% 大根 ) のように原材料の種類が少ないものは時間が短い 一方 ソース混合調味料などは原材料の種類が多く 時間がかかる 特にインドネシアで認められていない材料が含まれる場合は 特別許可申請や証明などの追加的なやりとりが発生するため さらに長くなる 申請料は品目別の料金表があり 1 品目で平均 2~2.5 万円である この中には原材料の成分分析費用も含まれる カップうどんを例にとれば たぬき と きつね は別品目として計算される 成分分析は 出荷国の検査機関での検査結果でなく インドネシア国内で BPOM が指定した機関での検査結果のみが認められる 検査費用は申請時の費用に含まれている 費用面では日本国内で分析するよりインドネシアで分析する方が安いが 手間がかかる 検査項目が非常に細かく 大手食品メーカーのラボラトリーでも対応するのが困難である 現在は BPOM 指定機関での検査を行っているが このような対応困難な要求が輸入障壁となっている さらに 法令の透明性に欠け 規制内容が現場レベルで頻繁に変わるなどの問題がある 116

123 2.Free Sales Certificate について ML 登録の手続きにおいて 日本側の作業で一番手間がかかるのは Free Sales Certificate の取得である BPOM は 輸入される加工食品の ML 登録に対して原産国政府が発行する Health Certificate もしくは Free Sales Certificate を要求している 但し 日本からの輸入の場合は Health Certificate は認められておらず Free Sales Certificate のみが認められている Free Sales Certificate 提出の手順は 食品メーカーが書類を作成し 公証役場での認証と外務省での証明を受け 東京のインドネシア大使館で裏書してもらったあとに BPOM に直接持ち込む インドネシア大使館での裏書の費用は 1 件につき 2,500 円である コストを抑えるために 複数の商品をまとめて証明を受け 大使館で裏書をもらっているが 複数の商品についてのすべての書類を揃えるのに時間がかかっている ( 資料 ) ヒアリング調査を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 4.5. 食品安全 表示規制 食品ラベルの表示規制 食品ラベルの表示規制は 1999 年政府規定第 69 号 (PP No.69/1999) により規定されて いる 主要な内容は 1 ラベルの表示はインドネシア語 アラビア数字 アルファベット で記載または印刷 ( 外国語の使用もある程度は認められる ) 2 ラベルは剥がしにくく褪色 あるいは損傷しにくい方法で包装の読みやすい部位に貼付 などが規定されている 50 主要記載事項として 下記が求められている 1 品名 2 輸入業者及び販売業者の名前と住所 3 輸入食品登録番号 (ML 番号 ) 4 原材料名 成分表記 ( 使用量の多いものから記載 食品添加物 着色料 人工調味料などについても記載 ) 5 栄養表記 カロリー表記 ( 栄養表記は義務ではない ) 6 賞味期限 消費期限 製造年月日 7 内容量 表示場所や文字のサイズについても規定されている ラベル表示におけるその他の留意 事項としては以下が挙げられる 1 必要がある場合は使用方法や保存方法の表示 49 J-File 貿易 投資相談 Q&A 加工食品の現地輸入規制および留意点: インドネシア向け輸出 国際生命科学研究機構 東アジアの食品等の規格基準 食品添加物の調査結果の共有化報告書 (III) 2012 年 3 月 50 国際生命科学研究機構 東アジアの食品等の規格基準 食品添加物の調査結果の共有化報告書 (III) 117

124 2 豚由来含有食品については Mengandung BABI ( 豚含有 ) を赤文字で記載し その横に豚の絵を配し これらをさらに赤線の四角で囲む 3コンデンスミルク含有食品には Perhatian! Tidak cocok untuk bayi ( 注意! 乳児には適さず ) と赤字で記載し 赤線の四角で囲む 4アルコール含有飲料は 21 歳未満の者及び妊婦の飲料は禁止 と注意書きし アルコール度数を表示する 5 遺伝子組み換え原材料を含む食品は 遺伝子組み換え食品 とラベルに記載 6 放射線照射食品については 放射線照射食品 と表示し 照射目的を記載 放射線の再照射が許されない場合は 放射線再照射禁止 と表示 放射線照射機関の名称 住所 照射された国と年 月を記載 7 物品へのラベル記載義務に関する 2009 年商業大臣規程第 62 号 (No.62/M-DAG/PER/12/2009) 及び同規程改正に関する 2010 年商業大臣規程第 22 号 (No.22/M-DAG/PER/5/2010) により 輸入通関時点でインドネシア語の表示が求められる (2010 年 10 月 1 日施行 ) 制度への対応実態や問題点等インドネシア政府は 現在の 1999 年政令第 69 号 (PP No.69/1999) を国際基準に合わせて改訂することを検討している 改定された場合 ラベルを容器 包装に貼ることは禁止され 直接印字することだけが認められることになるので注意が必要である 日本からインドネシアへの輸出にあたっては 1 外国語の用語の使用がどの程度許容されているのか 2ラベル表示の包装容器への直接印字が要求されるのか 3シールによる対応でも認められるのか など最新の規制を確認することが必要である 現在の食品ラベル表示制度に対して インドネシアへの食品輸出を行っている企業から指摘された問題点を以下に取りまとめた 図表 輸出企業 A へのヒアリング結果 メーカーがラベルやパッケージを作成することは一般的でなく 輸入業者がすべて対応する 但し 大手メーカーでは英文のパッケージを用意していることもある 当社が輸出する商品については現地輸入業者が対応している 商品へ直接印刷するのではなく シールを貼っている 表記はインドネシア語か英語のいずれかと考えられる 但し あまり厳しくないと聞いている ( 資料 ) ヒアリング調査を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 その他の食品関連規制 食品包装の規制 食品包装の原料は 年第 7 号食料法 (UU No.7/1996) 第 16 条 年食品 51 JETRO ジャカルタ センター インドネシアにおける加工食品の輸入制度 J-File 貿易 投資相談 Q&A 加工食品の現地輸入規制および留意点 : インドネシア向け輸出 国際生命科学研究機構 東アジアの食品等の規格基準 食品添加物の調査結果の共有化報告書 (III) などを基に日本総合研究所が作成 118

125 医薬品監督庁長官規定 (No.HK ) により規定されている 前者は人の健康に害を及ぼす恐れのある包装原料などの使用の禁止を規定 後者は使用が禁止される原料と使用が認められる原料についてのリストを示している 上記リストに記載されていない原料については 1996 年第 7 号食糧法 (UU No.7/1996) 第 17 条の規定に則って 安全性を検査し 食品 医薬品監督庁 (BPOM) の承認を得ることが必要である 再生プラスチックについても 事前に安全性の検査を受け BPOM の承認を得ることが必要とされる その他では 食品包装原料のインドネシア国内への搬入について BPOM より文書による承認を得ることが必要である 食品添加物の規制食品添加物の規制は 年第 7 号食糧法 (UU No.7/1996) 第 10 条 年保健大臣規定第 1168 号 (No.1168/MENKES/PER/X/1999) により規定されている 前者は食品添加物に関して包括的に規定し 後者は使用が禁止される添加物と使用が認められる添加物についてのリスト 及び使用基準や用途など 規定の具体的内容を示している 上記とは別に キトサンについては 2007 年食品 医薬品監督庁長官規定 (No.HK ) 人工甘味料については 2004 年食品 医薬品監督庁長官規定 (No.HK ) が規定している 乳幼児 妊婦 授乳中の女性が消費する特定加工食品への人工甘味料の使用は禁止されているので 注意することが必要である 上記リストに記載されていない新添加物については 1996 年第 7 号 (UU No.7/1996) 食料法第 11 条に則って安全性を検査し 政府の承認を取得することが必要である 残留農薬の規制残留農薬は 保健省と農業省が監督している 2002 年食品 医薬品監督庁長官規定 (No. HK ) により規定されており 最大残留基準値 (MRL) として最新の CODEX 基準 ( 現在有効なのは 2001 年版 ) が採用されている 但し 保健 農業大臣合同決定 (No.881/MENKES/SKB/VIII/1996 及び No.711/KPTS/TP.270/8/1996) で 218 種類の農薬について独自の MRL が設けられており この基準を超えた農産物は輸入及び国内販売が禁止される 52 残留農薬の検査は保健省と農業省が認可した試験所で行われる その他の留意点 (1) 有機加工食品有機加工食品の規制は 2008 年食品 医薬品監督庁長官規定 (No.HK ) により規定されている 主要な規制内容は以下のとおりである 1 輸入有機加工食品は 原産国所管庁の認めた認証機関が発行する有機認証を取得し さらにインドネシア所管庁に認定されなければならない 52 東京大学 TIGS 環境危機管理研究分野ホームページ ( 119

126 2 有機加工食品は 加工工程で追加された水と塩を除いた総重量の 95% 以上が純有機原料でなければならない 3 有機加工食品及び使用される原材料 添加物 その他原料に対する放射線照射は認められない 4 遺伝子組み換え製品に由来するものの使用は認められない 5 条件を満たした有機加工食品だけが ラベルや広告に有機表示及びインドネシア有機ロゴの使用を認められる 6 有機表示は製品名の後に製品名の文字サイズを超えない適当なサイズで表示すること (2) 遺伝子組み換え食品遺伝子組み換え食品の規制は 1996 年第 7 号食糧法 (UU No.7/1996) 第 13~15 条及び 2004 年政令第 28 号 (PP No.28/2004) により規定されている 事前に安全性についての検査を受け 食品 医薬品監督庁の承認を受けることが必要である その後 遺伝子組み換え食品の安全性に関する法令 (2005 年 ) 遺伝子組み換え食品の安全性アセスメント法令 (2008 年 ) が発布されたが 施行細則の発布が遅れている 4.7. 農産物 水産物の輸入制限インドネシアでは 近年 農水産物の輸入に対する規制が強化されており 日本からの輸入にも影響が出ている 以下では 特に大きな問題として注目を集めたいくつかの事例を取りまとめた 生鮮食品の陸揚げ港の制限 2012 年 6 月 インドネシア政府は 害虫の侵入を防ぐことを目的とした 2012 年農業大 臣規定第 42 号 43 号 (No.42, 43/Permentan/Ot.140/6/2012) を発令した この発令によ って 2012 年 6 月 19 日以降 病害虫の検査設備が不十分だとして ジャカルタの国際港 であるタンジュンプリオク港における生鮮野菜と生鮮果実の陸揚げが制限されている こ の規制により 検査設備を有するメダンのベラワン港 スラバヤのタンジュンペラク港 マカッサルのスカルノハッタ港の 3 海港とジャカルタのスカルノハッタ空港に限って生鮮 野菜と生鮮果実の輸入が可能となっている また 米国 カナダ オーストラリア ニュージーランドからの輸入については 病害 虫の影響がないとして タンジュンプリオク港の利用が認められている この大臣規定が施行されてから ジャカルタ向けの生鮮食料品の輸入の多くがスラバヤ ( タンジュンペラク港 ) 経由で行われている 国内輸送コストの上昇や輸送日数の増大 (3 日 ~1 週間 ) による廃棄率の上昇などによって ジャカルタにおける生鮮野菜や生鮮果実の 小売価格は 5~10% 上昇している 53 世界の食品輸入規制 インドネシア輸入規制強化で日本産品に逆風 ジェトロセンサー (2012 年 3 月 ) を基に日本総合研究所が作成 120

127 水産物の輸入規制 (1) 輸入業者の規制 54 水産物の輸入について 2011 年海洋水産大臣規定第 15 号 ( No.PER.15/MEN/2011) は 輸入業者認証番号 (API-P あるいは API-U) を有する輸入業者が 海洋水産省水産物加工販売総局長が発行する水産物搬入許可を取得することを規定している 搬入港は主要 5 海港 ( ジャカルタのタンジュンプリオク港 メダンのべラワン港 スマランのタンジュンマス港 スラバヤのタンジュンペラク港 マカッサルのスカルノハッタ港 ) と全国の国際空港に限定される 搬入許可を取得するために 1Health Certificate 2 原産地証明 3 汚染に関するラボラトリーテスト 4HACCP 証明 5 遵法の食品ラベルなどを有していることが条件となる (2) 水産物輸入の規制 年 2 月 政府は 国内産業保護を目的として インドネシア近海で獲れない または季節により獲れない種類のみ輸入を認める措置を施行した 現在 輸入が認められているのは サーモン類 マダイ類 ヤリイカ類などの 8 種類である その他の水産物を輸入しようとする場合 インドネシア海域で生息していないことを証明し 海洋水産省総局長の承認を得ることが必要とされる 56 一方 フグ (5 種類 ) ナマズ(10 種類 ) ピラニア(11 種類 ) カワカマス(3 種類 ) デンキウナギ (1 種類 ) は危険な魚として 輸入が禁止されている 57 (3) 水産物輸入の実質的な輸入割当水産物の輸入は 2011 年海洋水産大臣規定第 15 号 (No.PER.15/MEN/2011) が規定している 水産物の輸入許可に際して 海洋水産省は 販売先のある州政府から当該品目の需要量が示された書類を基に輸入量の目安を定めるなど 実質的な輸入割当ともとれる制度を施行している 58 海洋水産省は 同大臣規定に基づき品質面 安全面から輸入を管理していることになっているが 現地報道によれば 実態は水産物の輸入額を輸出額の 20% 以下に制限していると言われる 59 (4) 事例 : 米国による WTO 提訴近年のインドネシア政府による過度の食品輸入規制に対し 米国は大きな懸念を表明し 2013 年 3 月 14 日 米国通商代表部は WTO に紛争解決小委員会 ( パネル ) の設置を要請した 54 ( 同上 ) 55 ( 同上 ) 年海洋水産省総局長令 (KEP.025/DJ-P2HP/2012) 57 ヤマトグローバルロジスティックスジャパン インドネシアへ輸出する際の注意事項 58 世界の食品輸入規制 インドネシア輸入規制強化で日本産品に逆風 ジェトロセンサー (2012 年 3 月 ) を基に日本総合研究所が作成 59 Business News To import fish may solve unemployment problem, May 16, 2012; Business News Fish import maintained by 10%, Dec. 9,

128 以下は公益財団法人日本関税協会のホームページから転載した 図表 米国がインドネシアの輸入制限措置を WTO に提訴 年 3 月 14 日 米通商代表部 (USTR) は インドネシアが導入している農産品 食肉等に対する輸入制限措置について 世界貿易機関 (WTO) の手続にしたがって紛争解決小委員会 ( パネル ) を設置するよう WTO に要請したことを明らかにした 米国はこの要請に先立って 2013 年 2 月に 紛争解決手続に基づいてインドネシアと二国間協議を行ったがこれが不調に終わったため パネルの設置を要請したとしている 今回 USTR が問題としている措置は インドネシアが 2011 年に農産品について貿易制限的な輸入ライセンス要件を設定する規則を採択し さらにその後 2012 年 9 月に入ってこの規制がさらに厳しくされたことであるとしている この措置によって影響を受ける品目には 果実類 野菜類 花卉類 乾燥果実や同野菜 ジュース等が含まれるとされている また 牛肉等の畜産品も問題とされ これら畜産品については長年にわたって類似の輸入ライセンス及び割当制度が適用されてきていたが 2012 年 12 月になって牛肉等の割当枠が大幅に削減され インドネシア市場への米国のアクセスがさらに制限されることとなったと説明されている USTR は このようなインドネシアの制限措置は 1994 年 GATT 農業に関する協定 及び 輸入許可手続に関する協定 ( ライセンシング協定 ) の規定に抵触しているとして今回の措置を決定したとしている ( 資料 ) 公益財団法人日本関税協会のホームページより転載 (5) 海洋水産省の最近の動きについて 近年の水産物輸入に対する規制強化について 海洋水産省 ( マーケティングコミュニケ ーション部 ) にヒアリング調査を行い その結果を以下に取りまとめた 図表 海洋水産省へのヒアリング結果 インドネシア政府は魚介類の輸入への監視を厳しくしている 具体的な方法としては 陸揚げ港の指定 制限 魚介検疫庁の検疫 監視 流通経路の監視 伝統市場での販売の監視などである 水産物は主に再輸出 缶詰加工 粉末加工 添加物などの原料 ホテル レストラン スーパーマーケットでの販売 及び飼料として輸入されている これらの中心にあるのが 魚介類の原料を輸入し加工して輸出する水産物加工産業であるが 輸入規制が厳しくなり加工用の原料が不足し 大きな影響を受けている しかし 海洋水産省は 基本的にはインドネシアで収穫できない魚類のみを輸入し 輸入に関しては今後も制限を続ける姿勢である 加工用の水産物輸入としては 真鯖 シマアジ クロマグロ 海藻などに制限されている 60 日本関税協会 HP 米国 インドネシアの輸入制限措置を WTO に提訴 (USTR)( 2013 年 3 月 14 日付の USTR プレスリリースより ) より引用 122

129 漁業関連の国内物流改革に注力しており マルク - 東ジャワ間とクンダリ - 東ジャワ間で 漁業倉庫から加工センターまでのコールド チェーンの構築を計画している ( 資料 ) ヒアリング調査を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 4.8. 東日本大震災にともなう原発事故による我が国農林水産物輸入への影響 安全性検査 規制 2011 年 3 月 11 日に東日本大震災が起こり この被害を受け 3 月 12 日に東京電力福島第一原子力発電所で放射性物質漏れが発生した これら事態を受け インドネシア政府 ( 食品 医薬品監督庁 (BPOM)) は 3 月 11 日以降に日本から船積みされた食品について 日本の当局による放射能非汚染証明を要求し 証明書がないものについては輸入を認めないことを発表した 年 3 月 30 日には インドネシア農業省が 2011 年農業大臣規定第 20 号 (No.20/Permentan/OT.140/3/2011) を制定し 同国における日本産農産品の輸入規制を明らかにした 日本の機関で取得した 放射性物資非汚染証明書 を輸入通関時に添付し 本大臣令で規定した放射線基準値以下であれば輸入が認められることになった また 輸入時に日本の機関による放射性物資非汚染証明書を添付できない場合 インドネシア側でサンプル検査を実施し 放射線基準値以下であれば 輸入が許可されるとしている その場合 動物検疫所 植物検疫所の監視下のもと 国家原子力庁 (PTKMR-BATAN) により検査が実施される 62 本大臣令の対象となるのは 2011 年 3 月 11 日以降に日本から船積みされた動物性生鮮食品及び植物性生鮮食品である しかし 日本産の肉類及び卵はインドネシア動物衛生法上 もともと輸入禁止となっていることから 本規制では 生鮮農産物 ( 野菜 果物 ) が実質的な規制対象となる 63 インドネシア向け食品に関する安全性検査 規制などの概要を次頁に取りまとめた 61 JETRO 通商弘報 日本の自主検査機関による放射能非汚染証明書の添付を義務付け (2011 年 3 月 23 日 ) 62 JETRO 通商弘報 日本から農産物輸入に関する農業大臣令を公布 (2011 年 4 月 18 日 ) から引用 63 JETRO 通商弘報 ( 同上 ) から引用 123

130 図表 インドネシアにおける安全性検査 規制 (2013 年 2 月 28 日時点 ) 概 要 所管官庁 対象地域 検査対象 食品 医薬品監督庁 (BPOM) 農業省 海洋水産省 国家原子力庁 (BATAN) 日本全域でサンプリング調査 ( 全数調査の対象地域はない ) 対象品目 加工食品 食品添加物等 (BPOM 所管 ) 牛乳 乳製品 農畜産物 ( 農業省所管 ) 水産物等 ( 海洋水産省所管 ) 措置 日本の検査機関の検査結果の証明書を添付 またはインドネシアでの検査 (BATAN が実施 ) 日本政府が発行する検査結果の証明書を添付 またはインドネシアでの検査 (BATAN が実施 ) 日本政府が発行する検査結果の証明書を添付 輸入できる港 空港を制限 必要書類 - - 日本の検査機関の検査 結果証明書 数値基準 BATAN の 検査費用 生鮮果物及び生鮮野菜は セシウム 137 の数値が 300 ベクレル /kg を超えないことが許可要件 今後 保健省が放射性ヨウ素など新たな基準を追加で設定する可能性もあるため 今後の保健省や農業省の動きに注意する必要がある 1 品目につき 750,000Rp( 約 6,550 円 ) ( 輸入者負担 ) - - 検査所要日数最大 5 営業日 ( 委任状作成期間除く ) - 罰則 - - 日本の検査機関の検査 結果証明書がない場合 の対応は不明確 ( 資料 )JETRO 原発事故にともなう日本産農林水産物 食品への安全性検査等規制の動向 ( などを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 124

131 制度への対応の実態や問題点等 インドネシアの安全性検査 規制 特に放射能検査に対して 日本から食品を輸入して いる企業から聴取した対応の実態や問題点などを以下に取りまとめた 図表 輸入企業 A へのヒアリング結果 1. 加工食品に対する放射能検査の実態 BPOM が所管する加工食品に関する放射能検査は 3 通り考えられ得る 方法 1 は BPOM が認めている日本の検査機関でセシウム 137 の検査を行い 放射能検査証明を添付する方法である 方法 2 は 出荷するロットと同じロットのサンプル品 ( ネットで 2kg 程度 ) を事前に国家原子力庁のラボで検査を受け 問題なければ出港し 通関を切る方法である 方法 3 は 放射能検査をせずに出荷し 先に通関を切って倉庫に入れてから商品を取り出し ( ネットで 2kg 程度 ) 国家原子力庁のラボで検査を受け 問題がなければ販売する方法である どの方法を採っても全ロット検査である 同じ商品であっても製造日が異なればロットが異なるため それぞれの検査が必要となる 製造日が異なる商品が一緒に出荷されることは日常的に発生するため 検査数が増えて その分だけ検査コストがかかる 方法 1 と方法 2 は同一コンテナに積めたすべての商品の放射能検査が揃わないと出港できない 2. 規制緩和への期待 インドネシアの場合 検査対象は From Japan という扱いになる つまり 日本国内でのどの産地であっても放射能検査証明の対象となる これに比べて シンガポールや香港は 東北 4 県のものだけに限定して放射能検査が求められている インドネシアでは 東日本大震災が発生した 3 月 11 日以降 上記したような状況であり 規制緩和がされていない この点について 日本政府が政府間交渉などの場で安全性をアピールして 規制緩和を図ってもらうことを期待している 例えば 加工品に原産地証明をつけ ( 現状は加工品の原産地証明はない ) 大阪産や福岡産であれば安全なので放射能検査を不要にするなどすれば かなり輸出がしやすくなるだろう ( 資料 ) ヒアリング調査を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 125

132 4.9. インドネシアの物流インフラの現状 インドネシアの物流インフラについて その実態を以下に取りまとめる 道路インドネシアの内陸輸送は 道路輸送が旅客の 9 割弱 貨物の 5 割強のシェアを占め 道路輸送依存度の高いことが特徴である また 国土が大小 17,000 余りの島々によって構成されているため 海運が大きな役割を果たし 道路輸送を補完している 2010 年の道路総延長距離は 48.7 万 km で このうち 57.0% の 27.8 万 km が舗装道路である 道路の総延長は伸びているものの 舗装率の低さが課題である ジャワ島では 殆どの主要都市が高速道路や幹線道路で結ばれている また バリ島も道路の整備率は高い これに対して スマトラ島では 主要都市周辺では道路の整備が進んでいるが 郊外では未整備のところも多い また スラウェシ島やカリマンタン島などの島嶼部では 道路網の整備が遅れている 近年 全土でモータリゼーション ( 自動車の普及 ) が進み 特に首都ジャカルタでは交通渋滞が深刻化している 現地報道によれば 自動車とバイクの道路占有面積が道路の総面積を超えて交通が麻痺する グリッドロック 状態に陥ることもある ジャカルタの渋滞緩和策の一つとして スリー イン ワン (3 in 1) という制度が施行されている 市内の指定地域において 朝と夕方の特定時間帯に限り 車内に 3 人以上乗っていないと乗り入れが禁止される制度である 国内の道路の整備と運営は国営のインドネシア道路公団 (PT. Jasa Marga (PERSERO)) が行ってきたが 1985 年に民間の参入が認められ BOT 方式 64の道路建設も行われるようになっている 鉄道鉄道は 政府が全株保有するインドネシア鉄道会社 (PT. Kereta Api Indonesia:PTKA) が運営している 総延長は約 4,500km で そのうち約 7 割がジャワ島に 残りはスマトラ島にある 大半が非電化の単線で 複線化されているのはジャワ島の一部区間 (320km) に過ぎない 2011 年の延乗客数はジャワ島で前年比 2.0% 減の 1 億 9,404 万人 スマトラ島で同 1.1% 増の 530 万人であった スマトラ島では 旅客運送が増えているが 鉄道は主に農産物の輸送や石炭の積出港までの中継輸送などに利用されている 鉄道による旅客 貨物の輸送は 輸送効率の向上および環境悪化への対策として注目を集めており 今後 整備が進められると考えられる ジャカルタでは 同国初の地下鉄を含む本格的な都市鉄道ジャカルタ MRT 計画が 2016 年開業を目指して進んでいる 64 Build, Operate and Transfer の略語 民間企業の資金とノウハウを活用して 道路などのインフラを建設 (Build) 操業 (Operate) し 資金を回収後 設備を引き渡す (Transfer) 方式 126

133 図表 鉄道の旅客数と取扱貨物量 地域 旅客数 ( 万人 ) 貨物 ( 万トン ) 地域 ジャワ 19,942 19,803 19,404 ジャワ スマトラ スマトラ 1,495 1,526 1,585 ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 港湾 1 万 7,500 余りの島から成るインドネシアにおいては 国際輸送 国内輸送ともに海運が非常に重要である 全土で 110 の一般公共港湾が稼働しており このうち 5 大港はタンジュンプリオク港 ( ジャカルタ ) タンジュンぺラク港( スラバヤ ) ベラワン港( メダン ) タンジュンマス港 ( スマラン ) スカルノハッタ港( マカッサル ) である これら港は 基本的に十分な水深を持ち外航フルコンテナ船が寄港できる なかでも最大の港湾は ジャカルタのタンジュンプリオク港である もっとも 港湾の整備が遅れており 貿易の円滑化を阻害している インドネシアの港湾は Pelabuhan Indonesia (PELINDO) I~IV という 4 つの国営港湾会社によって運営されていたが 1998 年のアジア通貨危機以降 IMF( 国際通貨基金 ) との合意の下 民営化が進展している 一般公共港湾の他に 石油ガス 化学品 木材製品などを取り扱う特殊港湾が全国に 1,142 港あり 国営企業や民間企業によって運営されている 図表 主要港の国内貨物取扱量 ( 万トン ) 港湾 タンジュンプリオク 2,349 2,483 2,924 タンジュンぺラク 1,660 1,666 1,168 べラワン ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 127

134 ベラワン港 図表 インドネシアの主要港湾と国際空港 スカルノハッタ国際空港 タンジュンペラク港 ジュアンダ国際空港 スカルノハッタ港 タンジュンプリオク港 ( 資料 )( 株 ) 日本総合研究所作成 タンジュンマス港 デンパサール国際空港 空港インドネシアは 世界 68 カ国と航空協定を結び 36 カ国と国際線が開通している 近年 経済発展に伴って 旅客利用者数と輸送貨物量がともに増加傾向にある 国内 23 空港のうち 旅客数の上位 4 位は ジャカルタ ( スカルノハッタ空港 ) スラバヤ ( ジュアンダ空港 ) バリ( デンパサール グラライ空港 ) メダン( ポロニア空港 ) である また ジャカルタには スカルノハッタ国際空港の他にハリム空港がある スカルノハッタ国際空港は 国際線と近距離路線を除く国内線が ハリム空港は 近距離国内線やチャーター便の他 空軍が使用している インドネシアの国際線航空会社は 国営のガルーダ インドネシア航空で 世界各地への路線を有している 一部の国際路線にはメルパティ航空や LCC( ローコストキャリア ) のエアアジアが就航している 図表 主要空港の旅客数と取扱貨物量 (2011 年 ) 空港 ( 地域 ) スカルノハッタ ( ジャカルタ ) ジュアンダ ( スラバヤ ) デンパサール グラライ ( バリ ) 旅客数 ( 万人 ) 貨物量 ( トン ) 国内線 国際線 合計 国内線 国際線 合計 1, , , , , ,091 8,671 47, ,016 24,459 32,475 ポロニア ( メダン ) ,143 3,346 20,489 ( 資料 ) インドネシア中央統計局 (BPS) のデータを基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 128

135 5. 品目別の市場実態及び輸出拡大戦略 以上の調査結果を基に 本調査の対象品目である 5 品目について市場実態 関連制度の 実態及びそれらを踏まえた今後の輸出拡大戦略について取りまとめた 5.1. 果物 市場環境インドネシアにおける果実の市場環境について 日本産 競合となるインドネシア現地産 日本以外の他国産 および需要者 ( 一般消費者や飲食事業者等 ) の状況について総括すると次のとおりである 日本産 現地産 他国産 図表 果実の市場環境 アッパー層向けのスーパーマーケットでリンゴとキノコが扱われている アッパー層が多く訪れるショッピングモール内に立地し 輸入品など値段が比較的高い商品も多く扱うスーパー (RanchMarket FoodHall 等 ) では 日本産のリンゴとシメジ等の取り扱いがある 本調査ではこれら以外の日本産は確認できていない 日本産のリンゴは青森県産のふじ 陸奥 ジョナゴールド 金星 大紅栄 王林等であり 13,000~17,000Rp( 約 110~150 円 )/100g ( 量り売りでない店舗では 1 個 40,000~50,000Rp( 約 350~440 円 )) である ( 詳しくは前述 小売店における日本産等の取扱価格 ( 店頭価格調査結果 ) を参照) どの品種でもネットがつけられ ラッピングされている 日本産のキノコはホクト ( 株 ) のブナシメジ 白いシメジ ( 商品名 ブナピー ) が扱われている 比較的庶民向け ミドル層向けのスーパー (Carrefour や LotteMart 等 ) では 本調査では日本産の取扱いは確認できてきない 主に贈答用として箱詰めされた日本産の果実は 本調査では確認できていない 現地産や他国産は日本産の 1/3~2/3 程度の価格で売られている リンゴは どのグレードのスーパーにおいても 日本産よりもサイズが小さいアメリカ産が 3,500~5,000Rp( 約 30~40 円 )/100g 程度 ( 日本産の 1/3 程度 ) で売られ 赤色 黄緑色 ( グラニースミス ) のものなど種類も多い 有機 と記載のあるものでも 10,000~15,000Rp( 約 90~130 円 )/100g 程度 ( 日本産の 2/3 程度 ) で売られている 1 店舗で 5 種類以上も扱われ 棚の殆どをアメリカ産が占めている それ以外の産地としては アメリカ産と同程度の価格の中国産やインドネシア産 ( 国産 ) が確認された 129

136 需要者 リンゴ以外の果実については ナシは韓国 中国 イチゴは韓国 オランダ アメリカ ミカンは中国 インドネシア ( 国産 ) 洋梨は EU をそれぞれ原産国 産地としたものが店頭で確認された 取り扱いのこの傾向は どのグレードのスーパーでも共通している シメジは スーパー独自の包装による商品 ( 産地不明 ) 及び韓国産が 日本産よりも安い価格で売られている シメジ以外の青果物は インドネシア産 ( 国産 ) が圧倒的に多いと推測され キノコを除き 中国産や韓国産は確認できていない アッパー層の客が多いスーパー (RanchMarket FoodHall) では 中国の旧正月の贈答用として 箱づめされたリンゴ ( 中国産 ) ナシ( 韓国産 ) が季節限定で売られている 1 箱の価格帯は 100,000Rp~ 200,000Rp 程度 ( 約 870~1,750 円 ) である アッパー層による日本産への一定の需要が期待できる ミドル層は日本産の購入は稀であり 日本産の食経験は少ない 一般消費者 購買力の増加や 果実が身体に良い という考え方の浸透などを背景に インドネシア人一人当たりの果実の摂取量は増加傾向にある ( 後述の図表 5.1-2) アッパー層 日本産リンゴの購入経験が見られ 現地産や他国産よりも美味しい ( 甘い等 ) との評価を得ている しかし値段が高いことから頻繁に購入されるわけではない 外国 ( 日本やシンガポール ) への訪問時に日本産を食べ その美味しさを知るケースが見られる 生鮮品だけは伝統的小売 ( パサール ) で購入するという近代的小売との使い分けをするケースも見られる ミドル層 日本産が扱われているグレードのスーパーに訪れることが少ないこともあり 購入することは極めて少ない そもそも 日本産がインドネシアに輸出され店頭にあることも知られていない 小売事業者 日本産の品質が高く評価され 一部のスーパー (RanchMarket FoodHall) では商品として扱われている サクランボなどインドネシアで殆ど流通していないユニークな品目について 日本産の取扱意向を持つスーパーもある 130

137 インドネシア人一人当たりの野菜及び果実の年間摂取量は増加傾向にあり 1995 年から 2005 年の 10 年間で 1.28 倍に増加している 特に果物については 2000 年から 2005 年にか けて急増している 図表 インドネシア人一人当たりの野菜及び果実の年間摂取量 (kg) 野菜 果実 ( 年 ) ( 資料 )JETRO ( ジャカルタ発 ) 日本食品の販路拡大のためのトレンド情報 (2009 年 12 月 ) を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 131

138 流通状況ジャカルタ市における一般的な青果物流通は下図のとおりである 1974 年にジャカルタ市唯一の公設青果物中央卸売市場としてクラマッ ジャティ青果物中央卸売市場 (Pasar Induk Kramat Jati:PIKJ) が開設され 人口集中による青果物への需要増を背景に 伝統的なパサール ( 公設市場 ) を中心とする流通システムを改め 卸売市場経由の流通に切り替えられてきている 同卸売市場内では各卸売 仲卸業者のスペースに持ち込まれた青果物が野積みされ そこで小売業者等の買付人に販売されている 鮮度や衛生管理への対応が十分になされているとはいえない インドネシアに輸入される日本産青果物はリンゴ等限られた品目であるが 卸売市場を経由せず ほぼ全量が輸入業者から直接 スーパーマーケット等に卸されていると考えられる 図表 ジャカルタ市での一般的な青果物流通経路 ( 参考 ) クラマッ ジャティ青果物中央卸売市場同市場の規模は次のとおりである 敷地面積 : 14.7ha 取引品目 : 野菜 37 品目果実 30 品目取扱量 : 野菜 1,100~1,400t/ 日 果物 1,200~1,500t/ 日 その他 100~150t/ 日 ( 資料 ) 池田真也 (2011) インドネシア都市部における卸売流通拠点としてのバザール ジャカルタ青果 物中央卸売市場の事例 アジア研究 ( 第 57 巻第 1 号 2011 年 1 月 ) 等を基に ( 株 ) 日本総合研 究所作成 132

139 輸出拡大戦略 (1) SWOT による輸出環境の整理 日本産の強み 弱み および輸出拡大の機会 ( チャンス ) と脅威について取りまとめた 図表 SWOT による輸出環境の整理強み (Strengths) 弱み (Weaknesses) 日本から既に輸入 販売されているリン 日本産は現地産や他国産と比べて 3 倍ゴについて 日本産は現地産や日本以外程度の店頭価格となる の他国産と比べて 甘味が強い サイ 高価格な日本産を扱う小売事業者が限ズが大きいものがある など高品質であ定される また 一般消費者が大量 頻る 繁に購入するものではないため 結果として 1 小売事業者等への販売量が少なくなり ボリュームディスカウントが利きにくい 機会 (Opportunities) 脅威 (Threats) アッパー層の中には インドネシアに輸 アッパー層やアッパーミドル層が訪れ入されていない品目でも 日本やシンガる小売店において 他国産が日本産の 1 ポール等の東南アジア諸国を訪問した /3~2/3 程度の価格で売られ リンゴ時に日本産の食経験があり 当該品目のではアメリカ産や中国産 ナシやイチゴ存在や品質の高さを認知している では韓国産の取り扱いが目立つ アッパー層が来店するスーパーでは 日 果実の多くの品目で 中国からの輸入が本産 特にこれまで取り扱っていない品急増し リンゴやナシ マンダリン タ目の仕入れに前向きである ンジェリン等の生鮮品では 輸入全体に 東南アジア原産などの南国系の果実を占める割合が 7~9 割にも上る 除き 日本産ほどの甘い果実は少ない 輸入量を調整するための実質的な輸入割当制度がある 制度運用には不透明な部分があり 輸出サイドは供給計画 ( 輸入サイドは仕入計画 ) が立てにくく 輸入枠の購入コストが販売価格の押し上げにもつながりかねない 通関が不透明な理由で時間を要するケースがある 陸揚げ港が限定されるなど大消費地ジャカルタへの供給に時間がかかる 133

140 (2) 輸出拡大に向けた方策以上の取りまとめを踏まえ 輸出拡大に向けた方策は次のとおり考えられる なお 流通事業者や最終消費者等へのヒアリング調査結果から 日本産のターゲットにはアッパー層 アッパーミドル層が想定されるため 所得階層別に取りまとめた アッパー層ミドル層 ( アッパー ) ミドル層 ( ローワー ) ローワー層 図表 ターゲット別の輸出拡大に向けた方策方策 既に輸入 販売されている日本産リンゴは 高価格がゆえに購入頻度は少ないものの高品質との評価を得ている リンゴで培われている 日本産 のブランド力や高品質イメージを活かしながら リンゴに続き ナシ イチゴのほか インドネシア国内では稀少な品目 ( サクランボ モモ ) を高価格帯商品として供給していく 生鮮品はパサール等の伝統的小売で購入する人も根強いが 試食販売などの方法によって日本産の品質やブランドイメージ 高価格の理由などを正しく伝えることが重要であるため 近代的小売を流通経路として選択すべきと考えられる 具体的には アッパー層が多く訪れる高級スーパーへと供給していく なお リンゴやナシなど多くの品目で輸入が急増する中国産に対しては 販売のターゲット層 ( 想定顧客層 ) を異にし 高品質 高級品を求める流通チャネルを積極的に開拓するとともに 食味の良さや見た目 ( 色づき 大きさ ) の違いを訴求していくことで競争を避けるのが得策である 日本産がインドネシア国内で流通していることの認知は ある程度なされている しかし 購買力が十分ではないことから 日本産の食経験はアッパー層に比べて少ない 日本産の輸出拡大には 等級は変えずに階級を下げたもの ( つまり色沢 形状 食味等の品質は落とさずに大きさのみを変える ) を供給することなどによってアッパーミドル層でも購入可能となるよう価格を抑制し 消費のすそ野を拡大することが考えられる この層は日本産の食経験は殆どないが 経済成長や所得上昇によってアッパーミドル層へと移行する潜在層と考えられる 日本産の 5 年後 10 年後の顧客層と位置づけ マスメディア等を通じて日本産が流通していることの認知や日本産消費への憧れを生み出す戦略が必要である 日本産を購入するだけの購買力は見込みにくい また 日本からの輸送費等を考慮すると この層が購入可能な低価格での販売は難しいと考えられる 134

141 5.2. 水産物 市場環境インドネシアにおける水産物の市場環境について 日本産 競合となるインドネシア現地産 日本以外の他国産 および需要者 ( 一般消費者や飲食事業者等 ) の状況について総括すると次のとおりである 日本産現地産 他国産需要者 図表 水産物の市場環境 一部の飲食事業者では 日本でも高級な水産食材が空輸され アッパー層向けに提供されている それ以外の飲食事業者では 現地で入手できないイクラ ワカメ 海苔などに限り 日本産が使用されている 水産加工会社の工場立地が進み 缶詰用の原料として 日本からカツオなどが輸入されている 一般消費者が直接購入できる小売店には 海苔などの加工品を除き 日本産の水産物は生鮮 冷蔵 冷凍のいずれも流通していない インドネシア産 ( バリ産 ) のマグロは品質が良いと評価され 小売店店頭や寿司チェーン店等に供給されている 寿司ネタやステーキ用としてのサーモンの需要が大きく ノルウェー産やオーストラリア産が輸入されている 缶詰用の原料の 1 つであるキハダマグロは バリ産などが現地調達されている 一般消費者 インドネシア人一人当たりの魚介類の年間摂取量は増加傾向にある 寿司人気の一方で 生食を敬遠する人も根強い 飲食店の中には 炙り などで魚介類の生臭さを軽減して提供するところも多い 寿司や刺身等の日本食を自宅で食べることは少なく それらを食べる場合は外食にすることが多い 品目別ではサーモン とびっこ イクラの人気が高い また 脂の乗ったもの マグロであれば養殖マグロの人気が高い 近代的小売 ( スーパー ) の中には鮮度の高い魚介類を販売しているところもあるが 消費者の中には 生鮮品だけは伝統的小売 ( パサール ) で購入するという近代的小売との使い分けをするケースも見られる 135

142 インドネシア人一人当たりの動物性タンパク質の年間摂取量は増加傾向にあり 2005 年 では魚介類は年間摂取量の約 64% を占めている 図表 インドネシア人一人当たりの動物性タンパク質の年間摂取量 (kg) 魚介類 鶏肉 羊 山羊肉 豚肉 牛肉 ( 年 ) ( 注 ) 最新のデータでは 魚介類の年間摂取量は 2008 年には年間 28kg とも言われている 但し アセアン諸国のうちでは最も低く 国連食糧農業機関の基準 30kg/ 年を下回っている ( 資料 )JETRO ( ジャカルタ発 ) 日本食品の販路拡大のためのトレンド情報 (2009 年 12 月 ) を基に( 株 ) 日本総合研究所作成 136

143 流通状況ジャカルタ市における一般的な水産物流通は下図のとおりである ヒアリング調査結果などを踏まえると インドネシアに輸入される日本産水産物は 一般消費者向け 加工業者向けのいずれについても卸売市場を経由することは殆どないと考えられる 輸入業者から直接 寿司屋等の日本食料理店等に卸されていると考えられる 特に加工業者向けについては現地に食品加工工場等を有する商社等が自ら調達 輸入し 当該工場に供給していると考えられる 図表 ジャカルタ市での一般的な水産物流通経路 ( 参考 ) ジャカルタ漁港卸売市場での取引 1 入荷の仕組み ジャカルタ漁港で水揚げされたもの ジャワや西スマトラの漁港などで産地仲卸人により出荷され陸送されるもの に大別される ジャカルタ漁港で水揚げされたものは 競り場で仲卸人によって買い取られ卸売市場に搬入されるか 競り場を通さずに直接卸売市場に搬入される 地方の産地仲卸人によってトラックで集荷 発送され 卸売市場に搬入される 2 取引の仕組み 仲卸人によって卸売市場に搬入された魚類は ケースに入れられ仲卸ブースで陳列される そこで 700~1,000 人とも言われる買付人を相手に相対取引で卸販売が行われる 仲卸人と買付人の間では現金決済である 3 出荷の仕組み 買付人数名がグループになり トラックで仕入れに来る グループ全員の仕入が終わるとトラックに積み込み 買付人の取引先である小売店や外食産業に 買い付けた魚類を降ろして回る ( 資料 )( 独 ) 国際協力機構農村開発部 インドネシア共和国 卸売市場整備を通じた流通システムの改善 ( ポストハーベスト処理及び市場流通施設の改善 ) 詳細計画策定調査報告書 を基に ( 株 ) 日本 総合研究所作成 137

144 輸出拡大戦略 (1) SWOT による輸出環境の整理 日本産の強み 弱み および輸出拡大の機会 ( チャンス ) と脅威について取りまとめた 図表 SWOT による輸出環境の整理強み (Strengths) 弱み (Weaknesses) 日本産の食経験がある人には 日本産は 築地市場で取引されたものなど日本産品質に高い評価を得ている にこだわる一部の鮨店を除き 小売店 日本食でしばしば使われる品目 ( サン飲食店のいずれにおいても 日本産はイマ ワカメ イクラなど ) で インドネンドネシア国内で殆ど流通 提供されてシアでは獲れないもしくは生食用に向いない そのため 日本産の食経験も認く品質のものが日本では豊富に獲れる 知も殆どなされていない 機会 (Opportunities) 寿司人気がある 例えば回転寿司チェーン すし亭 にはアッパー層 アッパーミドル層の両方がしばしば訪れている 一部のアッパー層では 日本への訪問時などに ( インドネシア国内では殆ど流通していない ) 日本産の高級食材 ( ウニ アワビ等 ) の食経験があり 高い評価を与えている こうした層ではインドネシアに帰国後も需要が見込める 脅威 (Threats) 寿司で使われる魚介類はマグロよりもサーモンの人気が高い サーモンはノルウェー産 オーストラリア産が占める 飲食店や小売店で流通しているマグロは 比較的品質がよいと言われているバリ産のものが使われることが多い 政府は自国の水産業 水産加工業の振興政策を進めており 近海で獲れる魚種の輸入禁止や実質的な輸入割当制度などを敷いている (2) 輸出拡大に向けた方策以上の取りまとめを踏まえ 輸出拡大に向けた方策は次のとおり考えられる なお 流通事業者や最終消費者等へのヒアリング調査結果から 日本産のターゲットにはアッパー層 アッパーミドル層が想定されるため 所得階層別に取りまとめた アッパー層 ミドル層 ( アッパー ) 図表 ターゲット別の輸出拡大に向けた方策方策 インドネシア国内には日本産が殆ど流通していないこと 寿司人気はあるが 原産地 までは意識されていないこと ( 産地へのこだわりは薄いこと ) から 日本食には日本産 というイメージや 産地への意識 こだわり を醸成するプロモーション戦略を図り 消費者から小売店や飲食店への日本産仕入の要望を促進することで ( プル戦略 ) 小売店や飲食店への輸出拡大につなげていく 138

145 ミドル層 ( ローワー ) ローワー層 この層は日本産の食経験は殆どなく 寿司等の日本食の経験自体も少ないと考えられる 前述の 果実 での輸出拡大方策と同様 将来の顧客層と位置付け 顧客確保 維持するためのイメージ戦略が重要と考えられる 前述の 果実 での記載内容と同様 この層が購入可能な低価格での販売は難しいと考えられる 5.3. ソース混合調味料 市場環境インドネシアにおけるソース混合調味料の市場環境について 日本産 競合となるインドネシア現地産 日本以外の他国産 および需要者 ( 一般消費者や飲食事業者等 ) の状況について総括すると次のとおりである 日本産現地産 他国産需要者 図表 ソース混合調味料の市場環境 日本国内での製造ではないが キッコーマン製の醤油 ( シンガポールで製造 ) が小売店の日本食の食料品を扱う棚の多くを占めている 醤油の用途として 寿司に使う人もいるが 牛肉のステーキにかけたり しゃぶしゃぶのタレを作るのに使われることが多い すき焼きやしゃぶしゃぶのタレ ドレッシングなどが輸出されている スーパーのグレードによらず ケチャップマニスとサンバルが小売店の調味料売場の棚の多くを占めている すき焼きやしゃぶしゃぶのタレでは 日本産以外の類似品は少ない しゃぶしゃぶの人気が高く 自宅でも食されている その際のタレとして 市販のものが使われることもあるが 多くは醤油とレモン等の柑橘類の酸味を混ぜた自家製のタレが使われている 酢については インドネシア産の酢 Cuka( チュカ ) は身体によくないというイメージが浸透している 日本産の調味料に詳しい人を除き 一般的には インドネシア産の酢と日本産の酢との違いが認識されていない アッパー層ではワサビも好まれている 139

146 また 主な 4 つのカテゴリー ( うまみ調味料 風味調味料 メニュー調味料 液体調味 料 ) ごとの概況は次のとおりである 図表 主なカテゴリーの概要及び流通状況カテゴリーカテゴリーの概要及び流通状況うまみ調味料 味の素が現地生産する AJI-NO-MOTO と 地場ブランドの 味 ( ク ルタミン酸ソータ ) 精 (SaSa) に購入が集中している 風味調味料 肉 魚 野菜などのエキスに香辛料 塩 砂糖 うまみ調味料などをブレンドした汎用調味料のこと 味の素が現地生産する Masako( マサコ ) は発売開始以来 20 年以上が経ち 国内トップシェアを誇っている メニュー調味料 特定の料理を作るための調味料のこと 殆どの商品が インドネシア料理または中華料理を作るための調味料となっている 価格帯は幅広い 外資系企業による商品は 高品質 高級感を売りにしているケースが多い 日系ブランドでは味の素が現地生産する SAORI( サオリ ) や Sajiku( サジク ) がある 液体調味料 ビンやプラスチックケース入りの調味料で 他のカテゴリーと比べると高額なものが多い 地場ブランドの ABC ユニリーバ社の Bango( バンゴ ) が 2 大ブランドとも言われている ( 資料 ) 平成 22 年東アジア食品産業海外展開支援事業 ( インドネシアにおける進出可能性調査 ) 報告書を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 140

147 流通状況インドネシア国内における加工食品の一般的な流通経路の全体像は下図のとおりである 前述 3.3. 飲食店及び小売店の状況 で述べたとおり 近代的流通の今後の拡大が見込まれている インドネシアに輸入される日本産調味料は 各店舗での価格調査結果 ( 小売店における日本産等の取扱価格 ( 店頭価格調査結果 ) ) からも把握されるとおり 限られた少数の輸入業者 (PT.Masuya Graha Trikencana CV.Libra Food Service PT.Indomaru Lestari PT.Nirwana Lestari 等 ) によって取扱われ 直接 スーパーマーケットや飲食店に卸されていると考えられる また 価格形成の状況について 日本産品を取り扱う輸入業者によれば 当該業者から飲食店向けの卸価格は 日本からの出荷価格 (FOB) の 3.5~4 倍 との話もある 消費者への提供価格は 飲食店が 20% 程度のマージンを乗せかつ原価率 50% 程度とすれば FOB 価格 100 円が 840~960 円として提供される計算となる 図表 加工食品の一般的な流通経路 ( 注 ) 移動式店舗や個人商店がスーパーマーケットやコンビニ 飲食店に商品仕入れに行くケースがある 141

148 輸出拡大戦略 (1) SWOT による輸出環境の整理 日本産の強み 弱み および輸出拡大の機会 ( チャンス ) と脅威について取りまとめた 図表 SWOT による輸出環境の整理強み (Strengths) 弱み (Weaknesses) 日本産の食経験がある人からは 美味 日本産の調味料は ( 同様の内容量の ) 類しい 日本産のタレは 家庭で手軽に似品と比べて高価格となる傾向にある 日本食レストランの味を再現できる と購買力の高いアッパー層向けの供給はして支持されている 期待できる一方 ミドル層の購買力に見合った価格帯の商品が少ない 機会 (Opportunities) 脅威 (Threats) アッパー層を中心に すき焼きやしゃぶ ML 番号の取得にコストがかかる しゃぶの人気が高まっているとともに 一部の小売店では取扱い品目の比率に外食だけでなく自宅でも食べる人が関する規制 ( フランチャイズ法により 徐々に増えてきているため 市販のタレ輸入品の取扱い比率を最大 20% に抑えの需要が見込まれる る ) がある 日本産が他国産との間で輸入品枠の取り合いになり 小売店の仕入対象から外されやすくなる恐れがある 飲食店向けの供給について 飲食店は各種のタレのベースとなる調味料 ( 醤油等 ) のみを仕入れ そこに独自のアレンジを施して使用するケースもあり のタレ といった完成品への需要が見込めない可能性がある (2) 輸出拡大に向けた方策以上の取りまとめを踏まえ 輸出拡大に向けた方策は次のとおりと考えられる なお 流通事業者や最終消費者等へのヒアリング調査結果から 日本産のターゲットにはアッパー層 アッパーミドル層が想定されるため 所得階層別に取りまとめた アッパー層 図表 ターゲット別の輸出拡大に向けた方策方策 日本食の消費頻度を増やすことが日本産調味料の消費拡大にもつながるため 日本食全般の PR を継続していくことが考えられる また 日本食は現状では主に外食で消費されているが 内食 ( 家での食事 ) へと消費場面を増やしていくプロモーションとそれに沿った商 142

149 ミドル層 ( アッパー ) ミドル層 ( ローワー ) ローワー層 品展開も考えられる 例えば 日本食の作り方に関する情報発信や 家庭で手軽に日本食レストランの味を再現できるタレ などの商品が考えられる 商品の内容量を小さくすることなどで商品単価を下げ 手に届きやすい価格にすることも考えられる 購買力が決して高くないことや日本食の食経験の少なさなどから 日本産供給のターゲットとするのは難しいと考えられる 但し 一部の日系食品メーカーではこの層への販売に成功しているところもあることから この層をターゲットとする場合は 現地生産化による生産 流通コストの削減や商品の内容量を小さくすることなどで商品単価を下げることが求められる可能性が高い 購買力などの点を考慮すると ミドル層 ( ローワー ) よりも販売が難しいと考えられる 5.4. 菓子 市場環境インドネシアにおける菓子の市場環境について 日本産 競合となるインドネシア現地産 日本以外の他国産 および需要者 ( 一般消費者や飲食事業者等 ) の状況について総括すると次のとおりである 日本産現地産 他国産需要者 図表 菓子の市場環境 日系の菓子メーカーは 価格競争力の確保などのため インドネシアでの現地生産や隣国での生産 インドネシアへの輸出を図る傾向にある 日本産 ( 日本からの輸出品 ) や日系企業による商品は 現地産や他国産の類似商品と比べて総じて 2~3 倍の店頭価格で売られている スナック菓子では Lay s や CHITATO が小売店店頭の大半を占めている チョコレート菓子ではネスレ製やインドネシアの現地メーカー製が多くを占めている スナック菓子やチョコレート菓子以外では 海苔を揚げた菓子 Tao Kae Noi ( タイからの輸入品 ) の人気が高い 現地産 他国産には類似商品がない 抹茶味 への人気がある 日本産や日系企業による商品は 美味しいが値段が高い と評価され 高価格がゆえに頻繁には購入されていない 143

150 流通状況菓子の一般的な流通経路は 前述 流通状況 と同様と考えられる 特徴として次の 2 点が挙げられる 1 現地産や欧米産は日本産の類似商品に比べて価格が安く 近代的小売のみならず伝統的小売においてもかなり売られている 一方で日本産は高価格がゆえにターゲットも限られ 販売量が見込めるのは 近代的小売の中でもアッパー層やアッパーミドル層が多く訪れる店舗に限定されると考えられる 2 日本産や日系企業による商品の輸入事業者には 様々な日系菓子メーカーの商品を取り扱っている事業者 (CV.Roma) や 特定の日系菓子メーカーの商品のみを集中的に扱う事業者 (PT.Wahana Putra Akipindo PT. Dalya Citramandiri) がある 輸出拡大戦略 (1) SWOT による輸出環境の整理 日本産の強み 弱み および輸出拡大の機会 ( チャンス ) と脅威について取りまとめた 図表 SWOT による輸出環境の整理強み (Strengths) 弱み (Weaknesses) 日本産や日系企業による商品は 味の面 日本産や日系企業による商品は 現地で現地産 他国産には類似品がないユニ産 他国産の類似商品と比べて 2~3 倍ークかつバリエーションが多い傾向にの店頭価格となることもある あり 消費者に 選ぶ楽しさ を与えて 日本産や日系企業による商品は 現地いる ユニークさでは 例えば 抹茶味 産 他国産に比べて賞味期限が短い傾向は類似品がなく 人気がある にあり 小売店店頭に並べられる期間が また パッケージが可愛い との評価相対的に短いため 小売店での取り扱いがある を敬遠されるケースもある 食感が しっとり とした菓子など高い 価格競争力強化のために日系菓子メー生産技術が求められると言われており カーの生産拠点の海外進出が進む中 日現地産 他国産に類似品が少ない 本からの原材料輸出はコスト増につながりやすく難しい 機会 (Opportunities) 脅威 (Threats) 日系の小売店のインドネシア進出が進 ML 番号の取得にコストがかかる ま行しており 日本産や日系企業による商た 日本産 ( 日本国内流通品 ) はパッケ品の販路拡大にとって有利に働く可能ージの頻繁なマイナーチェンジをする性もある 傾向があるが 変更の都度 ML 番号の 贈答品として果物を渡すことが一般的再取得が必要となり さらなるコスト増になりつつあるとの声があり 目新しいとなる ものとして菓子の購入も期待できる 前述 調味料 における脅威と同様 一部の小売店には取扱い品目の比率に関 144

151 する規制があり 日本産が小売店の仕入 対象から外されやすくなる恐れがある (2) 輸出拡大に向けた方策以上の取りまとめを踏まえ 輸出拡大に向けた方策は次のとおりと考えられる なお 流通事業者や最終消費者等へのヒアリング調査結果から 日本産のターゲットにはアッパー層 アッパーミドル層が想定されるため 所得階層別に取りまとめた アッパー層ミドル層 ( アッパー ) ミドル層 ( ローワー ) ローワー層 図表 ターゲット別の輸出拡大に向けた方策方策 現地産や他国産では出会えないような食感やフレーバーなど 日本国内での生産でなければ生産技術的に難しい商品や 商品差別化とそれによる高価格販売が可能な商品によって 日本からの輸出拡大を目指す 例えば アッパー層への日常消費向けのほか 果物に代わる贈答向けの商品展開も考えられる アッパー層と同様の方向性が考えられるが 購買力を考慮し 商品の内容量を小さくすることなどで商品単価を下げ 手に届きやすい価格にすることも考えられる 購買力の点を考慮すると 販売のターゲットにすることは難しいと考えられる ミドル層 ( ローワー ) と同様 購買力の点を考慮すると 販売のターゲットにすることは難しいと考えられる 5.5. 清涼飲料水 市場環境インドネシアにおける清涼飲料水の市場環境について 日本産 競合となるインドネシア現地産 日本以外の他国産 および需要者 ( 一般消費者や飲食事業者等 ) の状況について総括すると次のとおりである 図表 清涼飲料水の市場環境日本産 日本からの輸入品は殆ど流通していない 日系の飲料メーカー各社は 価格競争力を確保するため 現地生産 ( サントリー ハウスウェルネスフーズ等 ) や隣国での生産 インドネシアへの輸出 (POKKA 等 ) を進めている 現地産 ミネラルウォーター 機能性飲料 茶系飲料 スポーツドリンクなど殆 他国産どのカテゴリーで 現地産 欧米産が参入しており 競争が極めて激しい 各カテゴリーで 内容量に応じた価格帯もほぼ固定している 需要者 清涼飲料水のマーケットは全体で年率 2 桁 (10~20% 程度 ) カテゴリ 145

152 ー別に見ても概ね年率 2 桁で成長している ( 図表 5.5-2) 特に茶系飲料の人気が出てきており スーパーマーケットのグレードに よらず 小売店店頭の棚の多くを占めている インドネシアの清涼飲料水等の業界団体へのヒアリング結果は次のとおりである 図表 インドネシアの業界団体へのヒアリングにみる清涼飲料業界の現状 ASRIM : Asosiasi Minuman Ringan Indonesia ( インドネシア清涼飲料業協会 ) 1. 業界全体の状況 清涼飲料業界の成長率は 2011 年に前年比 10% である 2012 年は前年比 12~13% が見込まれる また すべての飲料カテゴリーで 2012 年は 2011 年を上回る成長率が見込まれる 2. カテゴリー別の状況 (1) ボトル入り飲料水 (Air Minum Dalam Kemasan: AMDK) 市場成長率は 2011 年に前年比 15~17% である 現在 473 社 1,000 種類が参入している PT. Tirta Investama (Danone Aqua Group) の AQUA がシェア 40% を誇る 供給形態別の割合はガロンボトル 71% ペットボトル 29% である (2) 炭酸飲料 (Karbonasi) 市場成長率は 2011 年に前年比 8% である 代表的製品は コカコーラ である (3) フルーツジュース (Saribuah) 市場成長率は 2011 年に前年比 15% である PT.Unilever Indonesia Tbk が企業別シェア 29.1% でトップである (4) スポーツ飲料 (Isotonik) 市場成長率は 2011 年に前年比 17~18% である PT. Amerta Indah Otsuka の ポカリスエット が代表的製品でトップシェアを誇る (5) 栄養飲料 (energi) PT. Bintang Toedjoe の Extra Joss ( 粉末を水に溶かして飲む商品 ) が商品別シェア 50% でトップである スポーツ飲料はノンカフェインであるのに対し 栄養飲料はカフェイン入りのものである (6) 茶系飲料 (Teh) 市場成長率は 2011 年に前年比 12% である PT. Sinar Sosro が企業別シェア 65% でトップ PT. Orang Tua Group が同 20% PT. Coca Cola Amatil Indonesia が同 15% である (7) コーヒー 牛乳 (Kopi dan Susu) 市場成長率は 2011 年に前年比 15.8% である GAPMMI : Gabungan Pengusaha Makanan dan Minuman Seluruh Indonesia ( インドネシア食品 飲料業者連盟 ) インドネシアでは結婚しても共働き世帯が多く 家庭での食事調理の時間が取れない世帯が多い また 企業の社内での打合せを飲食しながら行うケースも増えてきている 大都市では特に すぐに食べられるようにパッケージ化された便利な食品が求められていくだろう ( 資料 ) ヒアリング調査を基に ( 株 ) 日本総合研究所作成 146

153 流通状況清涼飲料水の一般的な流通経路は 前述 流通状況 と同様と考えられる 日本からの最終製品の輸出は殆どなく 日系企業による現地企業へのライセンス生産や合弁生産により 現地生産化あるいはインドネシアの隣国での生産 インドネシアへの輸出がかなり進行している 輸出拡大戦略 (1) SWOT による輸出環境の整理 日本産の強み 弱み および輸出拡大の機会 ( チャンス ) と脅威について取りまとめた 図表 SWOT による輸出環境の整理強み (Strengths) 弱み (Weaknesses) 日系の食品メーカーは 様々なフレーバ 日本国内でボトリングまで済んだ完成ーや食感 機能性を提供する飲料を日本品の輸出においても 原材料の一部を日国内で開発 流通させており 商品開発本から輸出して現地生産等を行うにし力を蓄積している ても 輸送コスト等により価格競争力が低下する 機会 (Opportunities) 清涼飲料水のマーケットは年率 2 桁台で成長している 大都市部では特に すぐに食べられるようなパッケージ化された便利な食品の需要が高まると見込まれており 飲料についても手軽にエネルギーや栄養を補給できるような飲料カテゴリーが伸長していく可能性がある 脅威 (Threats) 前述の 調味料 や 菓子 における脅威と同様 日本からの輸出品については ML 番号の取得にコストがかかるとともに 一部の小売店には取扱い品目の比率に関する規制があり 日本産が小売店の仕入対象から外されやすくなる恐れがある 147

154 (2) 輸出拡大に向けた方策以上の取りまとめを踏まえ 輸出拡大に向けた方策は次のとおりと考えられる なお 流通業者や最終消費者等へのヒアリング調査結果から 日本産のターゲットにはアッパー層 アッパーミドル層が想定されるため 所得階層別に取りまとめた アッパー層ミドル層 ( アッパー ) ミドル層 ( ローワー ) ローワー層 図表 ターゲット別の輸出拡大に向けた方策方策 日本からの輸送コストを勘案すると 日本国内でボトリングまで済んだ完成品の輸出においても 原材料の一部を日本から輸出して現地生産等を行うにしても 日本からの輸出はメリットを見出しにくい 日本からの輸出拡大方策に限定すれば 例えば類似品が少ない独自のフレーバーや食感を提供するものや食物繊維やビタミン等の栄養補助機能を追求したような高付加価値 高価格販売が可能なものに限定されると考えられる 但し 1テストマーケティング ( 小売店店頭での試飲などの消費者調査 ) を行い 日本国内で流通させているもののうち どれを輸出できるか慎重な見極めと 2 食品添加物等の基準のクリアが必要である 上述の高付加価値 高価格販売路線であれば 購買力の点から顧客層として想定することは難しいと考えられる 148

155 6. 輸出拡大に向けた取り組み方針や具体的内容 品目ごとの輸出拡大方策は前述のとおりであるが ここでは 本調査での現地ヒアリング結果や輸出戦略検討会議での意見等を踏まえ 日本産品全体あるいは日本食 および制度 規制の点から 輸出拡大に向けて今後の検討が望まれる取り組み方針や具体的内容を取りまとめた 図表 輸出拡大に向けた取り組み方針や具体的内容 新しい日本産品に常に出会える常設アンテナショップの設置 日本産品の使い方や日本食の作り方の情報発信 日本産品のプロモーションについて 生鮮品の訴求には 試食 実演販売が重要 マスメディア等を通じた日本産品への 憧れ の醸成 日本産と現地産などとの価格差を消費者に納得させるプロモーション 逆張りの発想 でのプロモーション 日本食の普及促進について 日本食の浸透には継続的取り組みが重要 日本食消費の場面を増やすプロモーション 制度 規制への対応について 政府対政府の交渉等を通じた輸入規制への対応 ハラル認証は イスラム圏にも通用するグローバルなトレーサビリティシステム と捉え その構築に取り組む 6.1. 日本産品のプロモーションについて 新しい日本産品に常に出会える常設アンテナショップの設置 日本食フェア あるいは 日本フェア と称して主にスーパーマーケットの店内で行われる日本産品の販売イベントは これまでも多数実施されてきた しかし本調査でのヒアリング結果にもあるとおり 開催期間が長くないこと 開催店舗が少数であることなどからフェアを訪れる客数が少なく 訴求力が弱い と指摘されている また 店頭に並べる商品はスポット的に輸入された日本産品になりがちなことから フェア期間中に当該商品に興味をもっても フェア後には販売されておらず継続的な購買に結び付かないケースも指摘されている そこで 1 年を通じてアピールできるような常設のアンテナショップを設け 一定期間の 149

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7% 日 経済情勢 217 年 7 月 外務省 1 1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7% 21.8% 41.1% 中国 11.3% 32.8% 米国

More information

インド 12 3 エビ イカ オーストラリア 13 3 マグロ エビ フィリピン 14 1 マグロ カツオ エビ アイスランド 15 1 その他の魚 ハリバット 魚卵 スペイン 16 1 マグロ タコ マルタ 17 1 モロッコ 18 1 タコ イカ モーリタニア 19 1 タコ ニュージーランド

インド 12 3 エビ イカ オーストラリア 13 3 マグロ エビ フィリピン 14 1 マグロ カツオ エビ アイスランド 15 1 その他の魚 ハリバット 魚卵 スペイン 16 1 マグロ タコ マルタ 17 1 モロッコ 18 1 タコ イカ モーリタニア 19 1 タコ ニュージーランド X. 世界における動物性食品の輸出入状況 各国の動物用医薬品に関する検出状況等の検討において特に注目すべき品目や原産国を把握するため 魚介類を中心に動物由来食品についての輸出入状況を調査した 1. わが国の動物由来食品の輸入状況 (JETRO の貿易統計データベースから ) JETRO( 日本貿易振興機構 ) の貿易統計データベース (2006 年度 ) から わが国の魚介類及び肉類の輸入状況を抜粋した

More information

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43 目で見る ASEAN -ASEAN 経済統計基礎資料 - 1.ASEAN 概要 1 2.ASEAN 各国経済情勢 9 3. 我が国と ASEAN との関係 13 平成 3 年 7 月 アジア大洋州局地域政策参事官室 1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 6 年 3 月 1 3 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 確定 ) 総額 ( 原値 ) 平成 25 年 11 月 平成 24 年 11 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 5,898,812 4,983,180 18.4 7,199,902 5,940,220 21.2 1,301,090 957,040 35.9 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 2. 輸出は当該輸出貨物を積載する船舶又は航空機の出港の日

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 5 年 3 月 1 3 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 確定 ) 総額 ( 原値 ) 平成 24 年 12 月 平成 23 年 12 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 5,298,547 5,623,882-5.8 5,944,295 5,832,191 1.9 645,748 208,309 210.0 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 2. 輸出は当該輸出貨物を積載する船舶又は航空機の出港の日

More information

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43 目で見る ASEAN -ASEAN 経済統計基礎資料 - 1.ASEAN 概要 1 2.ASEAN 各国経済情勢 9 3. 我が国と ASEAN との関係 13 平成 29 年 8 月 アジア大洋州局地域政策課 1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 7 年 3 月 1 2 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 確定 ) 総額 ( 原値 ) 平成 26 年 5 月平成 25 年 5 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 5,606,009 5,765,204-2.8 6,523,232 6,756,526-3.5 917,223 991,322-7.5 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 2. 輸出は当該輸出貨物を積載する船舶又は航空機の出港の日

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 7 年 3 月 1 2 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 確定 ) 総額 ( 原値 ) 平成 26 年 7 月平成 25 年 7 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 6,191,918 5,958,497 3.9 7,158,458 6,990,954 2.4 966,540 1,032,457-6.4 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 2. 輸出は当該輸出貨物を積載する船舶又は航空機の出港の日

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 4 年 3 月 1 3 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 確定 ) 総額 ( 原値 ) 平成 23 年 6 月平成 22 年 6 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 5,774,613 5,867,220-1.6 5,710,161 5,196,697 9.9 64,452 670,523-90.4 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 2. 輸出は当該輸出貨物を積載する船舶又は航空機の出港の日

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 26 年 3 月 13 日財務省 報道発表 ( 確定 ) 総額 ( 原値 ) 輸出輸入差引 価額伸率価額伸率価額伸率 平成 21 年 54,170,614-33.1 51,499,378-34.8 2,671,236 29.5 22 年 67,399,627 24.4 60,764,957 18.0 6,634,670 148.4 23 年 65,546,475-2.7 68,111,187

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 24 年 3 月 13 日財務省 報道発表 ( 確定 ) 総額 ( 原値 ) 輸出輸入差引 価額伸率価額伸率価額伸率 平成 19 年 83,931,438 11.5 73,135,920 8.6 10,795,518 36.6 20 年 81,018,088-3.5 78,954,750 8.0 2,063,338-80.9 21 年 54,170,614-33.1 51,499,378-34.8

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 25 年 3 月 13 日財務省 報道発表 ( 確定 ) 総額 ( 原値 ) 輸出輸入差引 価額伸率価額伸率価額伸率 平成 19 年度 85,113,381 9.9 74,958,073 9.5 10,155,308 12.7 20 年度 71,145,593-16.4 71,910,442-4.1-764,849-21 年度 59,007,879-17.1 53,820,852-25.2 5,187,027-22

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 26 年 7 月 24 日財務省 報道発表 ( 速報 ) 総額 ( 原値 ) 輸出輸入差引 価額伸率価額伸率価額伸率 平成 21 年 54,170,614-33.1 51,499,378-34.8 2,671,236 29.5 22 年 67,399,627 24.4 60,764,957 18.0 6,634,670 148.4 23 年 65,546,475-2.7 68,111,187

More information

目次 1. コメ 1 2. 野菜 果実 2 3. 茶 3 4. 薬用植物 4 5. 牛乳 乳製品 5 6. 食肉 6 7. 水産物 7 8. 加工食品 8

目次 1. コメ 1 2. 野菜 果実 2 3. 茶 3 4. 薬用植物 4 5. 牛乳 乳製品 5 6. 食肉 6 7. 水産物 7 8. 加工食品 8 原発事故に伴う諸外による輸入規制の 撤廃 緩和の動向 (54 ヵ ) ( コメ 野菜 果実 茶 薬用植物 牛乳 乳製品 食肉 水産物 加工食品 ) 平成 30 年 8 月 食料産業局輸出促進課 目次 1. コメ 1 2. 野菜 果実 2 3. 茶 3 4. 薬用植物 4 5. 牛乳 乳製品 5 6. 食肉 6 7. 水産物 7 8. 加工食品 8 原発事故に伴う諸外による輸入規制の撤廃 緩和の動向

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 6 年 1 1 月 2 0 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 速報 ) 総額 ( 原値 ) 平成 26 年 10 月 平成 25 年 10 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 6,688,484 6,102,969 9.6 7,398,479 7,203,396 2.7 709,995 1,100,427-35.5 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 ( ただし 特例輸入申告制度により輸入

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 7 年 1 月 2 6 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 速報 ) 総額 ( 原値 ) 平成 26 年 12 月 平成 25 年 12 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 6,896,467 6,109,178 12.9 7,557,180 7,416,345 1.9 660,713 1,307,167-49.5 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 ( ただし 特例輸入申告制度により輸入

More information

目次 1. コメ 1 2. 野菜 果実 2 3. 茶 3 4. 薬用植物 4 5. 牛乳 乳製品 5 6. 食肉 6 7. 水産物 7 8. 加工食品 8

目次 1. コメ 1 2. 野菜 果実 2 3. 茶 3 4. 薬用植物 4 5. 牛乳 乳製品 5 6. 食肉 6 7. 水産物 7 8. 加工食品 8 原発事故に伴う諸外による輸 規制の 撤廃 緩和の動向 (54 ヵ ) ( コメ 野菜 果実 茶 薬 植物 乳 乳製品 産物 加 品 ) 平成 30 年 1 料産業局輸出促進課 目次 1. コメ 1 2. 野菜 果実 2 3. 茶 3 4. 薬用植物 4 5. 牛乳 乳製品 5 6. 食肉 6 7. 水産物 7 8. 加工食品 8 原発事故に伴う諸外による輸入規制の撤廃 緩和の動向 (54 ヵ )(

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 5 年 1 1 月 2 0 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 速報 ) 総額 ( 原値 ) 平成 25 年 10 月 平成 24 年 10 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 6,104,509 5,148,011 18.6 7,195,191 5,704,206 26.1 1,090,682 556,195 96.1 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 ( ただし

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 6 年 2 月 2 0 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 速報 ) 総額 ( 原値 ) 平成 26 年 1 月平成 25 年 1 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 5,252,882 4,798,574 9.5 8,042,855 6,432,116 25.0 2,789,973 1,633,542 70.8 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 ( ただし 特例輸入申告制度により輸入

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 5 年 1 1 月 2 8 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 輸出確報 ; 輸入速報 (9 桁 )) 総額 ( 原値 ) 平成 25 年 10 月 平成 24 年 10 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 6,104,361 5,148,011 18.6 7,197,044 5,704,206 26.2 1,092,683 556,195 96.5 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF

More information

< 目次 > 概要 1 1. 香港 2. 台湾 3. 韓国 4. 中国 5. シンガポール 6. マレーシア 7. ブルネイ 8. インドネシア 9. タイ 10. ベトナム ミャンマー 12. フィリピン 13. インド 14. 中

< 目次 > 概要 1 1. 香港 2. 台湾 3. 韓国 4. 中国 5. シンガポール 6. マレーシア 7. ブルネイ 8. インドネシア 9. タイ 10. ベトナム ミャンマー 12. フィリピン 13. インド 14. 中 資料 4 ( 別紙 1) 国 地域別の農林水産物 食品の輸出拡大戦略 < 目次 > 概要 1 1. 香港 2. 台湾 3. 韓国 4. 中国 5. シンガポール 6. マレーシア 7. ブルネイ 8. インドネシア 9. タイ 10. ベトナム 6 17 28 38 48 59 69 76 85 95 11. ミャンマー 12. フィリピン 13. インド 14. 中東 (UAEなど) 15. アフリカ

More information

第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料

第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料 1部第2章第 3 節 食料消費の動向と食育の推進 (1) 食料消費をめぐる動き ( 微減傾向で推移してきた食料消費支出は平成 24 年に 1% 増加 ) 近年 消費者世帯における実質消費支出が微減傾向で推移する中 平成 24(2012) 年における消費 者世帯 ( 二人以上の世帯 ) の実質消費支出 ( 全体 ) は 交通 通信 家具 家事用品 保健医療等の支出が増加したことから 前年に比べて1.1%

More information

2017 電波産業調査統計

2017 電波産業調査統計 2.2.1 電気通信サービス (1) 加入電話我が国と海外主要国における加入電話回線数及び普及率 ( 人口 1 人あたりの加入数 ) の推移を表 221 及び図 221に示す 加えて 215 年の加入電話回線数と携帯電話加入数の普及率 ( 人口 1 人あたりの加入数 ) を合算した電気通信アクセス回線数の普及率 ( 人口 1 人あたりの加入数 ) を表 221に示す 表 221 加入電話回線数及び普及率の推移並びに電気通信アクセス回線数の普及率

More information

特集 堀琢磨 131008.indd

特集 堀琢磨 131008.indd 1 2 Vol.54 2013 No.11 SOKEIZAI 7 3 4 Coran Artistik 5 8 SOKEIZAI Vol.54 2013 No.11 1 APLINDO Vol.54 2013 No.11 SOKEIZAI 9 6 8 7 9 10 SOKEIZAI Vol.54 2013 No.11 12 BARATA 10 11 POLMAN 13 Vol.54 2013 No.11

More information

平成19年度文部科学省 専修学校教育重点支援プラン事業

平成19年度文部科学省 専修学校教育重点支援プラン事業 1.3 美容関連市場 (ASEAN) の動向調査 目的アジアの経済は他の地域に比べて成長していると言われており 美容全般についても例外ではない 本調査の目的は 日本を含めて アジア諸国 とりわけ 近年における成長が著しい ASEAN 諸国の市場動向がどのようになっているか また 今後どのように推移するのかを明らかにし 美容人材育成の方向性を検討するための基礎資料の作成にある 対象昨年度事業において

More information

Microsoft Word - 世界のエアコン2014 (Word)

Microsoft Word - 世界のエアコン2014 (Word) 世界のエアコン需要推定 2014 年 4 月 地域世界のエアコン需要の推定について 2014 年 4 月 一般社団法人日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 2013 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2008 年から 2013 年までの過去 6 ヵ年について主要な国ごとにまとめました

More information

第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 2017 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 7,006 億円 ( 前年比 27.4% 増 ) で前年より増加し 4 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで中国 アラブ首長国連邦等であった 2017 年の九州の自動車生産台数

第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 2017 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 7,006 億円 ( 前年比 27.4% 増 ) で前年より増加し 4 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで中国 アラブ首長国連邦等であった 2017 年の九州の自動車生産台数 第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 217 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 7,6 億円 ( 前年比 27.4% 増 ) で前年より増加し 4 年連続の増加となった 輸出先は が最も多く 次いで アラブ首長国連邦等であった 217 年の九州の自動車生産台数は 139 万台 ( 前年比 3.1% 増 ) で 日本全体の生産台数 (969 万台 ) の約 14% を占めた (

More information

地域別世界のエアコン需要の推定について 年 月 一般社団法人 日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果を まとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行 なっているもので 今回は 年から 年までの過去 ヵ年について主

地域別世界のエアコン需要の推定について 年 月 一般社団法人 日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果を まとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行 なっているもので 今回は 年から 年までの過去 ヵ年について主 世界のエアコン需要推定 2017 年 4 月 地域別世界のエアコン需要の推定について 年 月 一般社団法人 日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果を まとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行 なっているもので 今回は 年から 年までの過去 ヵ年について主要な国ごとに まとめました * ここでのエアコンは 住宅

More information

2017 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,295, ,035, ,205, ,578, ,294, ,346, ,681, ,477

2017 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,295, ,035, ,205, ,578, ,294, ,346, ,681, ,477 2018 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,501,409 9.0 2,509,297 23.3 2,607,956 18.2 2,900,718 12.5 2,675,052 16.6 2,704,631 15.3 2,832,040 5.6 2,578,021 4.1 2,159,600-5.3 2,640,600 1.8 26,109,300 9.7

More information

地域別世界のエアコン需要の推定について 2016 年 4 月一般社団法人日本冷凍空調工業会日本冷凍空調工業会ではこのほど 2015 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2010 年から 2015 年までの過去 6 ヵ年について主要な国ごとにまとめました * ここでのエアコンは 住宅 ビル等に用いられるエアコンの合計で

More information

Microsoft Word - 校了 11 統計 ①増田、田辺.doc

Microsoft Word - 校了 11 統計 ①増田、田辺.doc 1. 対内直接投資額の国際比較 (2004 年 ) (2005 年 ) 対内直接投資額 対 GDP 比 (%) 特許 ( 支払額 ) 国名 2004 2005 2004 2005 2004 2005 世界計 710,755 916,277 - - - - 3 1 英国 56,214 164,530 2.6 7.4 9,174 9,672 1 2 米国 122,377 99,443 1.0 0.8 23,211

More information

リサーチ Press Release 報道関係者各位 2015 年 7 月 29 日 アウンコンサルティング株式会社 世界 40 カ国 主要 OS 機種シェア状況 2015 年 6 月 ~ iphone 大国 日本 高い Apple シェア率 ~ アジア 8 拠点で SEM( 検索エンジンマーケティ

リサーチ Press Release 報道関係者各位 2015 年 7 月 29 日 アウンコンサルティング株式会社 世界 40 カ国 主要 OS 機種シェア状況 2015 年 6 月 ~ iphone 大国 日本 高い Apple シェア率 ~ アジア 8 拠点で SEM( 検索エンジンマーケティ リサーチ Press Release 報道関係者各位 2015 年 7 月 29 日 アウンコンサルティング株式会社 世界 40 カ国 主要 OS 機種シェア状況 2015 年 6 月 ~ iphone 大国 日本 高い Apple シェア率 ~ アジア 8 拠点で SEM( 検索エンジンマーケティング ) サービス インターネット広告 ソーシャルメディアなどのグローバルマーケティングを展開するアウンコンサルティング株式会社

More information

地域別世界のエアコン需要の推定について 2018 年 4 月一般社団法人日本冷凍空調工業会日本冷凍空調工業会ではこのほど 2017 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2012 年から 20

地域別世界のエアコン需要の推定について 2018 年 4 月一般社団法人日本冷凍空調工業会日本冷凍空調工業会ではこのほど 2017 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2012 年から 20 世界のエアコン需要推定 2018 年 4 月 地域別世界のエアコン需要の推定について 2018 年 4 月一般社団法人日本冷凍空調工業会日本冷凍空調工業会ではこのほど 2017 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2012 年から 2017 年までの過去 6 ヵ年について主要な国ごとにまとめました

More information

ビール系飲料の輸入

ビール系飲料の輸入 特集 生鮮イチゴの輸入 平成 26 年 9 月 29 日東京税関 成田空港のシェアは第 1 位で 輸入数量 金額ともに全国の約 6 割を占める (213 年 ) 例年 9 月から 1 月に輸入のピークを迎える はじめに 甘酸っぱいフルーツ イチゴ そのまま食べたり ケーキ等のスイーツに用いるなど イチゴは最もポピュラーなフルーツのひとつと言え 主に冬場から初夏にかけて スーパー等で様々な品種のイチゴを目にすることが出来ます

More information

<4D F736F F F696E74202D B837E814095F18D908E9197BF>

<4D F736F F F696E74202D B837E814095F18D908E9197BF> 目次 目的 EPA を結ぶと貿易量は増えるか 水産物での検証 まとめ 2 TPP 環太平洋経済連携協定 (TRANS-PACIFIC PARTNERSHIP) 環太平洋の各国で設定していた 関税をなくして もっと自由に貿易し 経済発展を促す目的 共通する貿易ルールを作成しよう 自国の産業を守るために政府が規制を 設けていたり 大きな関税を設定したりす るなどして企業の活動に一定の制限をか けているから

More information

Microsoft Word - 10 統計 参考.doc

Microsoft Word - 10 統計 参考.doc 参考 統計 主要輸入国の 1 日当たりの原油輸入量 原油の世界貿易マトリックス (140 ページ ) の中から輸入額が大きい日本 米国 中国等を選び 1 日あたりの原油輸入量を比較したのが表 - 1 である 貿易統計で使われている原油の数量単位は統一されていない 米国はバレル (Bbl) 日本はキロリットル (KL) の容積表示 EU 諸国やインドのメトリック トン (M. Ton) 中国や韓国のキログラム

More information

平成 21 年 4 月 10 日 平成 21 年 10 月 1 日訂正国際部国際政策課 農林水産物輸出入概況 2008 年 ( 平成 20 年 ) 確定値 本資料は財務省が発表している 貿易統計 を基に 我が国の農林水産物輸出入状況を取りまとめたものであり 本年 3 月 24 日に公表した統計表 (

平成 21 年 4 月 10 日 平成 21 年 10 月 1 日訂正国際部国際政策課 農林水産物輸出入概況 2008 年 ( 平成 20 年 ) 確定値 本資料は財務省が発表している 貿易統計 を基に 我が国の農林水産物輸出入状況を取りまとめたものであり 本年 3 月 24 日に公表した統計表 ( 平成 21 年 4 月 10 日 平成 21 年 10 月 1 日訂正国際部国際政策課 農林水産物輸出入概況 2008 年 ( 平成 20 年 ) 確定値 本資料は財務省が発表している 貿易統計 を基に 我が国の農林水産物輸出入状況を取りまとめたものであり 本年 3 月 24 日に公表した統計表 ( 本資料 37 ページ ~54 ページ ) につき 解説の図表 ( 本資料 1 ページ ~36 ページ

More information

Microsoft Word - 04_data_product_4

Microsoft Word - 04_data_product_4 品目別統計 4 財務省発表の貿易統計を基に 各品目別の輸出および輸入の 単価のほか 税関別 別 別上位をまとめました P 2 SBR P 3 BR P 4 IIR P 5 CR P 6 NBR P 7 IR P 8 EPDM 本レポートに掲載されている情報は 時間の経過または様々な後発事象によって予告なしに変更される可能性がありますので あらかじめご了承ください なお 掲載された情報は信頼できると判断した情報源に基づき作成したものですが

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 日本産水産物の美味しさと安心安全を伝える 試食アンケート調査 08 年 0 月 日 ( 日 )~ 日 ( 水 ) SIAL Paris 08 エグジビションテクノロジーズ株式会社 08 年 月 5 日 ( 水 ) 現在 SIAL Paris 08 におけるアンケート概要 試食メニュー内容 エグゼクティブサマリ 08 年 0 月に開催された SIAL Paris 08 において 水産物 水産加工品輸出拡大協議会ブース来訪者へ試食メニューを提供し

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 日本産水産物の美味しさと安心安全を伝える 試食アンケート調査 08 年 4 月 4 日 ( 火 )~6 日 ( 木 ) Seafood Expo Global 08 水産物 水産加工品輸出拡大協議会 ブリュッセルにおけるアンケート概要 試食メニュー内容 08 年 4 月に開催されたブリュッセル Seafood Expo Global において 各食材 種類の試食メニューを提供 マグロ : 刺身 寿司

More information

図表 02 の 01 の 1 世界人口 地域別 年 図表 2-1-1A 世界人口 地域別 年 ( 実数 1000 人 ) 地域 国 世界全体 2,532,229 3,038,413 3,69

図表 02 の 01 の 1 世界人口 地域別 年 図表 2-1-1A 世界人口 地域別 年 ( 実数 1000 人 ) 地域 国 世界全体 2,532,229 3,038,413 3,69 第 2 章の目次 世界の人口動態と高齢化社会 番号タイトル 1 図表 02の01の1 世界人口 地域別 1950-2010 年 2 図表 02の01の2 世界人口 地域別予測 2010-2080 年 3 図表 02の02の1 世界主要国の若年人口 1980-2050 年 ( 国連 2008 年推計 ) 4 図表 02の02の2 世界主要国の若年人口 1980-2050 年 ( 国連 2010 年推計

More information

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ 銅地金輸入 ( その1) HS 7402.00-010 イラン 0 0 ブルガリア 0 0 ザイール 0 0 ジンバブエ 0 0 小計 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 HS 7402.00-020 0 0 0 0 小計 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 HS 7402.00-030 韓国 83,070 82,930 82,930 パキスタン 4,746,920

More information

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ 銅地金輸入 ( その1) HS 7402.00-010 イラン 0 0 ブルガリア 0 0 ザイール 0 0 ジンバブエ 0 0 小計 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 HS 7402.00-020 0 0 0 0 小計 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 HS 7402.00-030 韓国 83,070 82,930 33,130 116,060

More information

1. 沖縄県における牛肉の輸出動向 2015 年は 輸出額が過去最高 数量 金額 2015 年は数量が 18,424 KG( 前年比 97.0%) 金額が 87 百万円 ( 同 111.8%) となり 輸出額が過去最高を記録しました 沖縄県の輸出額シェアは 1.1% となっています 国別金額シェア

1. 沖縄県における牛肉の輸出動向 2015 年は 輸出額が過去最高 数量 金額 2015 年は数量が 18,424 KG( 前年比 97.0%) 金額が 87 百万円 ( 同 111.8%) となり 輸出額が過去最高を記録しました 沖縄県の輸出額シェアは 1.1% となっています 国別金額シェア 沖縄県における食料品の輸出 平成 28 年 5 月 23 日 沖縄地区税関 ( 牛肉 豚肉 豚肉調製品 砂糖 うこん かんしよ ) 近年 海外において日本食に対する健康的なイメージが定着し 日本の食材の安全性や品質に対する信頼度も高いことから 海外での需要が高まっているようです 沖縄県のPRにより県産品の認知度も向上しつつあり 年々国内外での取り扱いが伸びているようです 海外への安定した供給体制を整えることで

More information

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ 銅地金輸入 ( その1) HS 7402.00-010 イラン 0 0 ブルガリア 0 0 ザイール 0 0 ジンバブエ 0 0 小計 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 HS 7402.00-020 0 0 0 0 小計 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 HS 7402.00-030 韓国 83,070 82,930 82,930 パキスタン 4,746,920

More information

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ 銅地金輸入 ( その1) HS 7402.00-010 イラン 0 0 ブルガリア 0 0 ザイール 0 0 ジンバブエ 0 0 小計 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 HS 7402.00-020 0 0 0 0 小計 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 HS 7402.00-030 韓国 128 140 140 パキスタン 3,989,570 879,390

More information

ITI-stat91

ITI-stat91 国際収支マニュアル第 6 版について IMF は各国の国際収支の作成基準の第 6 版 (2008 年 12 月発表 ) を推奨し IMF 発行の資料 Balance of Payment Statistics は第 6 版基準のデータを掲載している アジア通貨危機等の経験をふまえ残高を重視しているのが 第 6 版の特徴である 第 5 版と比べ主な変更点は次のとおり 1) 国際収支の補助扱いであった対外資産負債残高

More information

スライド 0

スライド 0 訪日外国人消費動向調査 平成 29 年 の調査結果 ( 速報 ) ~ 訪日外国人旅行消費額は四半期で過去最高の 1 兆 776 億円 上半期の累計で初めて 2 兆円を突破 ~ 平成 29 年 の訪日外国人旅行消費額は 1 兆 776 億円 前年同期 (9,534 億円 ) に比べ 13.0% 増加 訪日外国人 1 人当たり旅行支出は 14 万 9,248 円 前年同期 (15 万 9,933 円 )

More information

第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 2016 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 3,346 億円 ( 前年比 15.6% 増 ) と 3 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで中国 アラブ首長国連邦等となっている 2016 年の九州の自動車生産台数は 135

第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 2016 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 3,346 億円 ( 前年比 15.6% 増 ) と 3 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで中国 アラブ首長国連邦等となっている 2016 年の九州の自動車生産台数は 135 第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 216 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 3,346 億円 ( 前年比 15.6% 増 ) と 3 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで アラブ首長国連邦等となっている 216 年の九州の自動車生産台数は 135 万台 ( 前年比.1% 増 ) で 日本全体の生産台数 (92 万台 ) の約 15% を占めている 図表

More information

<4D F736F F D E937890AC96F18EC090D195F18D C A E646F63>

<4D F736F F D E937890AC96F18EC090D195F18D C A E646F63> 日本機械輸出組合平成 26 年 6 月 25 日 日本機械輸出組合は わが国主要プラント エンジニアリング輸出企業に対し 海外成約アンケート調査を実施し この度本調査の概要を取りまとめましたので公表致します 213 年度海外プラント エンジニアリング (PE) 成約実績調査 ~ 中東 中国向けが大きく落ち込み 昨年度実績に届かず 海外調達比率は過去最高 ~ 1.213 年度海外 PE 成約実績概況について

More information

The Economic Growth and Integration of Asian Economies and Their Impact on the China and Asia Business of Japanese Corporations Seiichi MASUYAMA 1992 R 2010 1980 193 2015 10 1991 1956 69 71 90 78 2008

More information

1 ブラジル経済 二国間経済関係概観 218 年 11 月 Ⅰ. 経済構造 世界第 8 位の経済規模 ( 日本の約 4) 一人当たり GDP では日本の約 25% 世界有数の農業 資源国であるが 産業別国内総生産額では第三次産業が高いウェイトを占めている ( 億ドル ) 25, 名目 GDP(217 年 ) 2, 15, 1, 5, 日本 ドイツ 英国 インド フランス ブラジル イタリア カナダ 韓国

More information

スライド 0

スライド 0 訪日外国人消費動向調査 平成 29 年 の調査結果 ( 速報 ) 平成 29 年 10 月 18 日観光庁 ~ 訪日外国人旅行消費額は前年同期比 26.7% 増の 1 兆 2,305 億円に ~ 平成 29 年 の訪日外国人旅行消費額は 1 兆 2,305 億円 前年同期 (9,716 億円 ) に比べ 26.7% 増加 訪日外国人 1 人当たり旅行支出は 16 万 5,412 円 前年同期 (15

More information

特集 切花の輸入 平成 29 年 2 月 24 日東京税関 成田空港の輸入品にも春が来る! 輸入される切花は 菊 と カーネーション で 6 割を占める 毎年 3 月は ばら が輸入のピークを迎える 3 月が最初のピーク 春が近づき 花の話題が増える季節となりました 輸入品においても季節ごとの商品が

特集 切花の輸入 平成 29 年 2 月 24 日東京税関 成田空港の輸入品にも春が来る! 輸入される切花は 菊 と カーネーション で 6 割を占める 毎年 3 月は ばら が輸入のピークを迎える 3 月が最初のピーク 春が近づき 花の話題が増える季節となりました 輸入品においても季節ごとの商品が 特集 平成 29 年 2 月 24 日東京税関 の輸入品にも春が来る! 輸入される切花は 菊 と で 6 割を占める 毎年 3 月は ばら が輸入のピークを迎える 3 月が最初のピーク 春が近づき 花の話題が増える季節となりました 輸入品においても季節ごとの商品がありますが 春らしい商品の一つに 切花 があります 切花は生鮮品であることから航空便での輸入が多く 港別の輸入額ではが最も多くなっています

More information

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(5月号)~輸出は好調も、旧正月の影響を均せば増勢鈍化

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(5月号)~輸出は好調も、旧正月の影響を均せば増勢鈍化 ニッセイ基礎研究所 218-5-9 東南アジア経済 ASEAN の貿易統計 (5 月号 ) ~ 輸出は好調も 旧正月の影響を均せば増勢鈍化 経済研究部研究員斉藤誠 TEL:3-3512-178 E-mail: msaitou@nli-research.co.jp 18 年 3 月のASEAN 主要 6カ国の輸出 ( ドル建て通関ベース ) は前年同月比 1. 増 ( 前月 : 同 8.6% 増 )

More information

JNTO

JNTO 2017 年国籍別 / 目的別訪日外客数 ( 確定値 ) 総数 28,691,073 19.3 25,441,593 20.9 1,782,677 4.7 1,466,803 13.9 アジア 24,716,396 21.0 22,303,442 22.2 1,182,059 6.1 1,230,895 16.0 韓国 7,140,438 40.3 6,593,328 43.5 366,290 9.6

More information

<4D F736F F D20819A F F15F907D955C93FC82E F193B989F08BD682C882B5816A2E646F6378>

<4D F736F F D20819A F F15F907D955C93FC82E F193B989F08BD682C882B5816A2E646F6378> OECD 生徒の学習到達度調査 Programme for International Student Assessment ~2012 年調査国際結果の要約 ~ 平成 25(2013) 年 12 月 文部科学省 国立教育政策研究所 1 4 1. 習熟度レベル別国際比較 ( 本文第 2 章 第 3 章 第 4 章 ) 4 1-(1) 数学的リテラシー ( 本文第 2.2 節 ) 4 1-(2) 読解力

More information

1 ブラジル経済 二国間経済関係概観 218 年 9 月 Ⅰ. 経済構造 世界第 8 位の経済規模 ( 日本の約 4) 一人当たり GDP では日本の約 25% 世界有数の農業 資源国であるが 産業別国内総生産額では第三次産業が高いウェイトを占めている ( 億ドル ) 25, 名目 GDP(217 年 ) 2, 15, 1, 5, 日本 ドイツ 英国 インド フランス ブラジル イタリア カナダ 韓国

More information

平成28年版高齢社会白書(概要版)

平成28年版高齢社会白書(概要版) 平成 27 年度高齢化の状況及び高齢社会対策の実施状況 第 1 章 高齢化の状況 第 1 節 高齢化の状況 高齢化の現状と将来像 高齢化率は 26.7% 我が国の総人口は平成 27(201) 年 10 月 1 日現在 1 億 2,711 万人 ( 表 1-1-1) 6 歳以上の高齢者人口は 3,392 万人 6 歳以上を男女別にみると 男性は1,466 万人 女性は1,926 万人で 性比 ( 女性人口

More information

< 目次 > Ⅰ. 基準シナリオ : 経済成長持続ケース 1. 中間所得層 + 高所得層の推移 2. 中間所得層の推移 3. 高所得層の推移 Ⅱ. シナリオ2: 中国とインド経済が急激にダウンしたら? 1. 中間所得層 + 高所得層の推移 2. 中間所得層の推移 3. 高所得層の推移 Ⅲ. シナリオ

< 目次 > Ⅰ. 基準シナリオ : 経済成長持続ケース 1. 中間所得層 + 高所得層の推移 2. 中間所得層の推移 3. 高所得層の推移 Ⅱ. シナリオ2: 中国とインド経済が急激にダウンしたら? 1. 中間所得層 + 高所得層の推移 2. 中間所得層の推移 3. 高所得層の推移 Ⅲ. シナリオ NIRA モノグラフシリーズ 2.6 No.31 資料 アジアの 内需 を牽引する所得層 景気が失速しても 中間所得層の拡大は大きい < シミュレーション結果のデータ編 > 柳川範之 総合研究開発機構理事東京大学大学院経済学研究科准教授 森直子 総合研究開発機構主任研究員 < 目次 > Ⅰ. 基準シナリオ : 経済成長持続ケース 1. 中間所得層 + 高所得層の推移 2. 中間所得層の推移 3. 高所得層の推移

More information

冬季 A 期補習講座 2 ~ 比較地誌を極めよう ~ 第 1 問ニュージーランドとフィリピンに関する次の文章を読み, 下の問い ( 問 1~ 問 5) に答えよ ニュージーランドとフィリピンは, 環太平洋に位置する島嶼国という共通点をもつが, a 気 候には違いがある 国土面積もほぼ同じであるが,

冬季 A 期補習講座 2 ~ 比較地誌を極めよう ~ 第 1 問ニュージーランドとフィリピンに関する次の文章を読み, 下の問い ( 問 1~ 問 5) に答えよ ニュージーランドとフィリピンは, 環太平洋に位置する島嶼国という共通点をもつが, a 気 候には違いがある 国土面積もほぼ同じであるが, 冬季 A 期補習講座 2 ~ 比較地誌を極めよう ~ 第 1 問ニュージーランドとフィリピンに関する次の文章を読み, 下の問い ( 問 1~ 問 5) に答えよ ニュージーランドとフィリピンは, 環太平洋に位置する島嶼国という共通点をもつが, a 気 候には違いがある 国土面積もほぼ同じであるが, 両国の b 土地利用には異なる特徴がみられ る また, 両国とも植民地の歴史を有し, c 言語や宗教,

More information

特集 平成 2 5 年 5 月 2 2 日東京税関調査部調査統計課 金の輸出入 2012 年の世界の金需要は 4,405 トン 2012 年に合金も含む金を日本は 132 トン輸出し 11 トン輸入しています 日本の 2006 年から 2010 年の平均年間金産出量は 10 トン足らずですが 200

特集 平成 2 5 年 5 月 2 2 日東京税関調査部調査統計課 金の輸出入 2012 年の世界の金需要は 4,405 トン 2012 年に合金も含む金を日本は 132 トン輸出し 11 トン輸入しています 日本の 2006 年から 2010 年の平均年間金産出量は 10 トン足らずですが 200 特集 平成 2 5 5 月 2 2 日東京税関調査部調査統計課 金の輸出入 の世界の金需要は 4,45 トン に合金も含む金を日本は 132 トン輸出し 11 トン輸入しています 日本の 6 から 21 の平均間金産出量は 1 トン足らずですが 5 から までの間 毎 トンを超える輸出数量を記録しています 一方 1981 から 1999 まで トンを超えていた輸入数量は に 11 トンとなり過去最低を記録しました

More information

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)結果の推移

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)結果の推移 国際数学 理科教育動向調査 (TIMSS2015) における成績 小学校算数 小学校理科 中学校数学 中学校理科 国 / 地域 (49) 平均得点 国 / 地域 (47) 平均得点 国 / 地域 (39) 平均得点 国 / 地域 (39) 平均得点 シンガポール 618 点 シンガポール 590 点 シンガポール 621 点 シンガポール 597 点 香港 615 韓国 589 韓国 606 日本

More information

+貿易統計コラム4c.indd

+貿易統計コラム4c.indd 特定産品をめぐるわが国の貿易事情 世界のりんご生産とその特徴 表 1 世界のりんご生産量 ( 単位 : トン ) 順位 国名 生産量 シェア 1 位中国 39,682,618 49.10% 2 位アメリカ 4,081,608 5.05% 3 位トルコ 3,128,450 3.87% 4 位ポーランド 3,085,074 3.82% 5 位イタリア 2,216,963 2.74% 6 位インド 1,915,000

More information

目 次 Ⅰ. 総括編 1. 世界各地域の人口, 面積, 人口密度の推移と予測およびGDP( 名目 ) の状況 ( 1) 2. 世界の自動車保有状況と予測 ( 5) 3. 世界の自動車販売状況と予測 ( 9) 4. 世界の自動車生産状況と予測 ( 12) 5. 自動車産業にとって将来魅力のある国々 (

目 次 Ⅰ. 総括編 1. 世界各地域の人口, 面積, 人口密度の推移と予測およびGDP( 名目 ) の状況 ( 1) 2. 世界の自動車保有状況と予測 ( 5) 3. 世界の自動車販売状況と予測 ( 9) 4. 世界の自動車生産状況と予測 ( 12) 5. 自動車産業にとって将来魅力のある国々 ( 08 世界主要国の 2020 自動車需要予測 総合技研株式会社 目 次 Ⅰ. 総括編 1. 世界各地域の人口, 面積, 人口密度の推移と予測およびGDP( 名目 ) の状況 ( 1) 2. 世界の自動車保有状況と予測 ( 5) 3. 世界の自動車販売状況と予測 ( 9) 4. 世界の自動車生産状況と予測 ( 12) 5. 自動車産業にとって将来魅力のある国々 ( 16) ( 自動車保有状況による考察

More information

国際会議等への参加のために行った受入れ状況

国際会議等への参加のために行った受入れ状況 H28.2.28 ~ H28.3.6 東京都東京オーストラリア 1 H28.2.28 ~ H28.3.6 東京都東京ニュージーランド 1 H28.2.28 ~ H28.3.6 東京都東京アメリカ領サモア 1 H28.2.28 ~ H28.3.6 東京都東京クック諸島 1 H28.2.28 ~ H28.3.6 東京都東京フィジー 1 H28.2.28 ~ H28.3.6 東京都東京ミクロネシア諸島 1

More information

社会保障給付の規模 伸びと経済との関係 (2) 年金 平成 16 年年金制度改革において 少子化 高齢化の進展や平均寿命の伸び等に応じて給付水準を調整する マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びはの伸びとほぼ同程度に収まる ( ) マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びは 1.6

社会保障給付の規模 伸びと経済との関係 (2) 年金 平成 16 年年金制度改革において 少子化 高齢化の進展や平均寿命の伸び等に応じて給付水準を調整する マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びはの伸びとほぼ同程度に収まる ( ) マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びは 1.6 社会保障給付の規模 伸びと経済との関係 (1) 資料 2 少子高齢化の進行に伴い 社会保障給付費は年々増加していく見通し 89.8 兆円 (23.9%) 福祉等 14.9 兆円 (4.0%) ( うち介護 6.6 兆円 (1.8%)) 医療 27.5 兆円 (7.3%) 年金 47.4 兆円 (12.6%) 375.6 兆円 2006 年度 ( 予算ベース ) 1.6 倍 介護 2.6 倍 医療 1.7

More information

摂南経済研究第 4 巻第 1 2 号 (2014) 較検討するのも興味深いことであるが ここではあくまでも 2011 年のデータの提示のみに終始し 分析 検討は改めて順次おこなってみたい 後者の目的にかかわる国際観光輸出 輸入 収支については 前掲の 国際観光論 において 2000 年から 2008

摂南経済研究第 4 巻第 1 2 号 (2014) 較検討するのも興味深いことであるが ここではあくまでも 2011 年のデータの提示のみに終始し 分析 検討は改めて順次おこなってみたい 後者の目的にかかわる国際観光輸出 輸入 収支については 前掲の 国際観光論 において 2000 年から 2008 摂南経済研究第 4 巻第 1 2 号 (2014),77-103ページ 2011 年における国際観光のデータ 資料紹介 2011 年における国際観光のデータ 浅羽良昌 International Tourism in 2011 Yoshimasa Asaba 1 はじめに 国際連合の専門機関である世界観光機関 (UNWTO) は 国際観光客到着数 出国観光客数 国際観光輸出 ( 収入 ) そして国際観光輸入

More information

主な国 地域別内訳 ( 単位 : 億円 ) 国 地域名 平成 27 年 平成 28 年 増減額 増減率 世界 7,451 7, % 香港 1,794 1

主な国 地域別内訳 ( 単位 : 億円 ) 国 地域名 平成 27 年 平成 28 年 増減額 増減率 世界 7,451 7, % 香港 1,794 1 農林水産物等輸出促進メールマガジン 29. 2.10 第 277 号 農林水産業の輸出力強化戦略について 平成 28 年 5 月 19 日に取りまとめられた農林水産業の輸出力強化戦略に基づいた取組として 農林水産物 食品輸出に関連する各省庁 関係機関等を取りまとめたページを作成しました ( 日本貿易振興機構 (JETRO)Web サイト内 ) また 都道府県や関係団体等が国内外で行う予定の輸出促進に関するイベント情報を掲載した

More information

平成28年 成田空港貿易概況(速報)

平成28年 成田空港貿易概況(速報) 特集 平成 28 年成田空港貿易概況 ( 速報 ) 平成 29 年 1 月 25 日 ( 水 ) 東京税関 本資料を引用する場合 東京税関の資料による旨を注記して下さい 本資料に関するお問合せは東京税関調査部調査統計課 TEL:3-3599-6385 まで 1. 概況平成 28 年成田空港貿易概況 ( 速報 ) 輸出は4 年連続の増 輸入は5 年ぶりの減 輸入超過額は2 兆 2,743 億円で6 年連続の輸入超過

More information

(Microsoft Word \224N\203\215\203V\203A\213\311\223\214\223\212\216\221.doc)

(Microsoft Word \224N\203\215\203V\203A\213\311\223\214\223\212\216\221.doc) 2004 年のロシアロシア極東極東の外国投資 2005 年 10 月 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) 海外調査部 はじめに ジェトロでは ロシア科学アカデミー極東支部経済研究所 ( ハバロフスク経済研究所 ) の協力を得て 情報収集 調査活動を行なっているが 本レポートは 2004 年のロシア極東地域の経済情勢について同研究所に整理並びに分析を委託 とりまとめたものである 本レポートが関係各位の参考となれば幸いである

More information

42

42 海外展開に関する特別調査 海外展開に関する特別調査 結果概要... 43 1. 県内企業の海外展開の内容... 44 2. 現在行っている海外展開の相手国 地域... 46 3. 海外展開にあたっての課題... 47 4. 海外展開後に新たに発生した課題... 49 5. 今後の新たな海外展開の関心の高い相手国 地域... 50 6. 今後の新たな海外展開の内容... 51 7. 調査要領... 52

More information

第2章_プラントコストインデックス

第2章_プラントコストインデックス 要 約 計画段階から事前にプラント投資額を見積ることは 投資の有効性を評価する上で重要である そのニーズに応えるため 過去のプラント建設費実績から現在の国内プラント建設費を容易に算定することができる PCI( プラントコストインデックス ) と 世界各地でのプラント建設費の違いを数値化した LF( ロケーションファクター ) を作成した 今回は 実勢市況との乖離をふまえ 配管プレファブ費の組み込み

More information

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(10月号)~輸出はスマホ用電子部品を中心に高水準を維持

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(10月号)~輸出はスマホ用電子部品を中心に高水準を維持 ニッセイ基礎研究所 217-1-1 東南アジア経済 ASEAN の貿易統計 (1 月号 ) ~ 輸出はスマホ用電子部品を中心に高水準を維持 経済研究部研究員斉藤誠 TEL:3-312-178 E-mail: msaitou@nli-research.co.jp 17 年 8 月のASEAN 主要 6カ国の輸出 ( ドル建て通関ベース ) は前年同月比 16.4% 増と 前月の同 18.4% 増から低下した

More information

リサーチ Press Release 報道関係者各位 2015 年 6 月 3 日 アウンコンサルティング株式会社 世界 40 カ国 主要検索エンジンシェア検索エンジンシェア PC モバイル ~Google はトップシェアを維持 ~ アジア 7 拠点で SEM( 検索エンジンマーケティング ) サー

リサーチ Press Release 報道関係者各位 2015 年 6 月 3 日 アウンコンサルティング株式会社 世界 40 カ国 主要検索エンジンシェア検索エンジンシェア PC モバイル ~Google はトップシェアを維持 ~ アジア 7 拠点で SEM( 検索エンジンマーケティング ) サー リサーチ Press Release 報道関係者各位 2015 年 6 月 3 日 アウンコンサルティング株式会社 世界 40 カ国 主要検索エンジンシェア検索エンジンシェア PC モバイル ~Google はトップシェアを維持 ~ アジア 7 拠点で SEM( 検索エンジンマーケティング ) サービス インターネット広告 ソーシャルメディアなどのグローバルマーケティングを展開するアウンコンサルティング株式会社

More information

[000]目次.indd

[000]目次.indd 第 4 部 1 マクロ経済動向 (1)GDP と物価 2008 年の米投資銀行リーマン ブラザースの破綻以降 深刻化した世界金融危機は 経済に大きな影響を与え 実質経済成長率は2009 年には0.7% にまで低下した その後 2010 年には 1997 年のアジア通貨危機後に見せたV 字回復の再現とも言うべき目覚ましい回復を見せ 6.5% の成長を達成した しかし 2011 年には欧州の財政危機の影響を受け

More information

平成 24 年 11 月 21 日財務省沖縄地区税関 管内貿易統計 ( 速報 ) 平成 24 年 10 月分 ( 単位 : 百万円 %) 24 年 10 月分 23 年 10 月分前年同月比全国比 24 年 1~10 月累計 23 年 1~10 月累計前年同期比全国比 輸出 2,978 3,392

平成 24 年 11 月 21 日財務省沖縄地区税関 管内貿易統計 ( 速報 ) 平成 24 年 10 月分 ( 単位 : 百万円 %) 24 年 10 月分 23 年 10 月分前年同月比全国比 24 年 1~10 月累計 23 年 1~10 月累計前年同期比全国比 輸出 2,978 3,392 平成 24 年 11 月 21 日財務省沖縄地区税関 管内貿易統計 ( 速報 ) 平成 24 年 10 月分 ( 単位 : 百万円 %) 24 年 10 月分 23 年 10 月分前年同月比全国比 24 年 1~10 月累計 23 年 1~10 月累計前年同期比全国比 輸出 2,978 3,392 87.8 0.06 57,537 49,501 116.2 0.11 輸入 7,321 25,060

More information

住宅宿泊事業の宿泊実績について 令和元年 5 月 16 日観光庁 ( 平成 31 年 2-3 月分及び平成 30 年度累計値 : 住宅宿泊事業者からの定期報告の集計 ) 概要 住宅宿泊事業の宿泊実績について 住宅宿泊事業法第 14 条に基づく住宅宿泊事業者から の定期報告に基づき観光庁において集計

住宅宿泊事業の宿泊実績について 令和元年 5 月 16 日観光庁 ( 平成 31 年 2-3 月分及び平成 30 年度累計値 : 住宅宿泊事業者からの定期報告の集計 ) 概要 住宅宿泊事業の宿泊実績について 住宅宿泊事業法第 14 条に基づく住宅宿泊事業者から の定期報告に基づき観光庁において集計 住宅宿泊事業の宿泊実績について 令和元年 5 月 16 日観光庁 ( 平成 31 年 2-3 月分及び平成 30 年度累計値 : 住宅宿泊事業者からの定期報告の集計 ) 概要 住宅宿泊事業の宿泊実績について 住宅宿泊事業法第 14 条に基づく住宅宿泊事業者から の定期報告に基づき観光庁において集計 とりまとめを行ったもの 住宅宿泊事業法において 住宅宿泊事業者は 届出住宅の宿泊日数等を 2 ヶ月毎に都道府県

More information

統計トピックスNo.92急増するネットショッピングの実態を探る

統計トピックスNo.92急増するネットショッピングの実態を探る 平成 28 年 3 月 3 日 統計トピックス No.92 急増するネットショッピングの実態を探る - 家計消費状況調査 平成 26 年全国消費実態調査 の結果から - 世帯におけるインターネットを通じた財 ( 商品 ) やサービスの購入 ( 以下 ネットショッピング という ) が急速に増えてきています このような状況を踏まえ ネットショッピングの実態を正確かつ詳細に把握するため 総務省統計局では家計調査を補完する

More information

お知らせ 平成 27 年 2 月 2 日 公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー 平成 26 年 12 月外国人客宿泊状況調査 の発表について ( 公財 ) 京都文化交流コンベンションビューローでは 京都市内 25 ホテルの協力 を得て月別 国籍別宿泊外国人の状況調査を行っております 平成

お知らせ 平成 27 年 2 月 2 日 公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー 平成 26 年 12 月外国人客宿泊状況調査 の発表について ( 公財 ) 京都文化交流コンベンションビューローでは 京都市内 25 ホテルの協力 を得て月別 国籍別宿泊外国人の状況調査を行っております 平成 お知らせ 平成 27 年 2 月 2 日 平成 26 年 12 月外国人客宿泊状況調査 の発表について では 京都市内 25 ホテルの協力 を得て月別 国籍別宿泊外国人の状況調査を行っております 平成 26 年 12 月度の調査結果がまとまりましたのでお知らせします 1 調査結果のポイント (1) 累計のポイント (4 月 ~12 月 ) 9 か月間の平均稼働率は 89.7%( 前年比 1.2% 増

More information

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガス 97.2% 鉄 鉱石 100.0% 羊 毛 100.0% 綿 花 100.0% 大 92% 豆 小 88% 麦 木材 72% 注 ) 食料需給表

More information

訪日数 JNTO 日本政府観光局統計より〇 2 月の訪日外客数 138 万 7,000 人 ( 前年同月 157.6%) 〇中国が月間過去最高 史上初単月で 35 万 9 千人 (359,100 人前年同月 259.8%) 〇東アジア ( 中国 台湾 韓国 香港 ) だけで構成比が約 8 割 ( 前

訪日数 JNTO 日本政府観光局統計より〇 2 月の訪日外客数 138 万 7,000 人 ( 前年同月 157.6%) 〇中国が月間過去最高 史上初単月で 35 万 9 千人 (359,100 人前年同月 259.8%) 〇東アジア ( 中国 台湾 韓国 香港 ) だけで構成比が約 8 割 ( 前 お知らせ 平成 27 年 3 月 31 日 平成 27 年 2 月外国人客宿泊状況調査 の発表について ( 公財 ) 京都文化交流コンベンションビューローでは 京都市内 25 ホテルの協力 を得て月別 国籍別宿泊外国人の状況調査を行っております 平成 27 年 2 月度の調査結果がまとまりましたのでお知らせします 1 調査結果のポイント (1) 累計のポイント (4 月 ~2 月 ) 11 か月間の平均稼働率は

More information

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(1月号)~輸出の好調続くも新型スマホ関連がピークアウトへ

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(1月号)~輸出の好調続くも新型スマホ関連がピークアウトへ ニッセイ基礎研究所 18-1- 東南アジア経済 ASEAN の貿易統計 (1 月号 ) ~ 輸出の好調続くも新型スマホ関連がピークアウトへ 経済研究部研究員斉藤誠 TEL:3-3512-178 E-mail: msaitou@nli-research.co.jp 17 年 11 月のASEAN 主要 6カ国の輸出 ( ドル建て通関ベース ) は前年同月比 15.9% 増と 前月の同 19.6% 増から低下したものの

More information

輸入バイオマス燃料の状況 2019 年 10 月 株式会社 FT カーボン 目 次 1. 概要 PKS PKS の輸入動向 年の PKS の輸入動向 PKS の輸入単価 木質ペレット

輸入バイオマス燃料の状況 2019 年 10 月 株式会社 FT カーボン 目 次 1. 概要 PKS PKS の輸入動向 年の PKS の輸入動向 PKS の輸入単価 木質ペレット 輸入バイオマス燃料の状況 19 年 1 月 株式会社 FT カーボン 目 次 1. 概要... 2 2. PKS... 3 2.1. PKS の輸入動向... 3 2.2. 19 年の PKS の輸入動向... 4 2.3. PKS の輸入単価... 5 3. 木質ペレット... 6 3.1. 木質ペレットの輸入動向... 6 3.2. 18 年の木質ペレットの輸入動向... 7 3.3. 木質ペレットの輸入単価...

More information

参考:労働統計機関一覧|データブック国際労働比較2018|JILPT

参考:労働統計機関一覧|データブック国際労働比較2018|JILPT 労働統計機関一覧 ( 注 ) 掲載機関の都合によりURLが変更される場合がある 最新の各国労働統計機関のリンク集については, 労働政策研究 研修機構ウェブサイト (http://www.jil.go.jp/foreign/ link/) を参照されたい ------------------------- 国際機関等 ------------------------ 国際労働機関 (ILO) International

More information

OECD生徒の学習到達度調査(PISA2012)のポイント|国立教育政策研究所 National Institute for Educational Policy Research

OECD生徒の学習到達度調査(PISA2012)のポイント|国立教育政策研究所 National Institute for Educational Policy Research OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA2012) のポイント 調査概要 義務教育修了段階の 15 歳児を対象に 知識や技能を実生活の様々な場面で直面する課題にどの程度活用できるかを評価 読解力 数学的リテラシー 科学的リテラシーの三分野について 2000 年以降 3 年ごとに調査を実施し 2012 年調査では数学的リテラシーを中心分野として重点的に調査 65 か国 地域から約 51 万人が参加

More information

1 我が国の農産物輸入等の動向 (1) 概観 ( 海外依存を高めた我が国の食料供給 ) 我が国の農産物輸入は 2000 年を100として 1960 年の15.7から2015 年には165.3まで 金額ベースで10.5 倍と大幅に増加している 多様な食生活が実現される中 需要が拡大した畜産物や油脂類の

1 我が国の農産物輸入等の動向 (1) 概観 ( 海外依存を高めた我が国の食料供給 ) 我が国の農産物輸入は 2000 年を100として 1960 年の15.7から2015 年には165.3まで 金額ベースで10.5 倍と大幅に増加している 多様な食生活が実現される中 需要が拡大した畜産物や油脂類の 1 我が国の農産物輸入等の動向 (1) 概観 ( 海外依存を高めた我が国の食料供給 ) 我が国の農産物輸入は 2000 年を100として 1960 年の15.7から2015 年には165.3まで 金額ベースで10.5 倍と大幅に増加している 多様な食生活が実現される中 需要が拡大した畜産物や油脂類の生産に必要な飼料穀物や大豆等の油糧種子のほとんどは国土条件等の制約から輸入に依存せざるを得ない状況にある

More information

1999

1999 報道機関各位 2017 年 12 月 20 日 労働生産性の国際比較 2017 年版 ~ 日本の時間当たり労働生産性は 6.0 ドル (,69 円 ) OECD 加盟 5 ヵ国中 20 位 ~ 公益財団法人日本生産性本部 公益財団法人日本生産性本部は 12 月 20 日 労働生産性の国際比較 2017 年版 を発表した 現在 政府は 生産性革命 を掲げ 生産性向上に向けた各種の政策を展開している そうした中で

More information

1 ブラジル経済 二国間経済関係概観 Ⅰ. 経済構造 世界第 7 位の経済規模 ( 日本の約 4 割 ) 一人当たり GDP では日本の約 27% 世界有数の農業 資源国であるが 産業別国内総生産額では第三次産業が高ウェイト 名目 GDP(212 年 ) 日本ドイツフランス英国ブラジルロシアイタリアインドネシアカナダオーストラリアスペインメキシコ韓国インドネシアトルコオランダサウジアラビアスイス 23,96

More information

先進国化する中国 東南アジアの大都市 ~ メガシティ ( 大都市 ) からメガリージョン ( 大都市圏 ) へ ~ 要 旨 調査部環太平洋戦略研究センター 主任研究員 大泉啓一郎 GDP 8,000 10,00

先進国化する中国 東南アジアの大都市 ~ メガシティ ( 大都市 ) からメガリージョン ( 大都市圏 ) へ ~ 要 旨 調査部環太平洋戦略研究センター 主任研究員 大泉啓一郎 GDP 8,000 10,00 ~ メガシティ ( 大都市 ) からメガリージョン ( 大都市圏 ) へ ~ 要 旨 調査部環太平洋戦略研究センター 主任研究員 大泉啓一郎 195 19516.12544.7 22559.62574.3 GDP 8, 1, 1 26 15 9.4 198 GDP199682774 26 RIM 29 Vol.9 No.32 目次はじめにはじめに Ⅰ. 中国 東南アジアの大都市の現状 Ⅱ. 大都市の発展要因

More information

参考資料 1 約束草案関連資料 中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループ合同会合事務局 平成 27 年 4 月 30 日

参考資料 1 約束草案関連資料 中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループ合同会合事務局 平成 27 年 4 月 30 日 参考資料 1 約束草案関連資料 中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループ合同会合事務局 平成 27 年 4 月 30 日 約束草案の提出に関する各国の状況 (2015 年 4 月 28 日時点 ) 2015 年 4 月 28 日時点で 7 か国 1 地域 (EU28 カ国 ) が約束草案を提出

More information

統計トピックスNo.120 我が国のこどもの数―「こどもの日」にちなんで―

統計トピックスNo.120 我が国のこどもの数―「こどもの日」にちなんで― 令和元年 5 月 4 日 統計トピックス No.120 我が国のこどもの - こどもの日 にちなんで - ( 人口推計 から ) 総務省統計局では 5 月 5 日の こどもの日 にちなんで 2019 年 4 月 1 日現在におけるこどもの (15 歳未満人口 ) を推計しました ポイント 全国 Ⅰ-1 こどものは 1533 万人 38 年連続の減少 Ⅰ-2 こどもの割合は 12.1% 45 年連続の低下

More information

EPA に関する各種試算 試算 1 EPA のマクロ経済効果分析 (3 ページ ) 内閣官房を中心に関係省庁と調整したシナリオに基づき 川崎研一氏 ( 内閣府経済社会総合研究所客員主任研究官 ) が分析 WTO はじめ広く関係機関が活用している一般均衡モデル (GTAP モデル ) を使用 EPA

EPA に関する各種試算 試算 1 EPA のマクロ経済効果分析 (3 ページ ) 内閣官房を中心に関係省庁と調整したシナリオに基づき 川崎研一氏 ( 内閣府経済社会総合研究所客員主任研究官 ) が分析 WTO はじめ広く関係機関が活用している一般均衡モデル (GTAP モデル ) を使用 EPA 資料 2 EPA に関する各種試算 平成 22 年 10 月 27 日 内閣官房 - EPA に関する各種試算 試算 1 EPA のマクロ経済効果分析 (3 ページ ) 内閣官房を中心に関係省庁と調整したシナリオに基づき 川崎研一氏 ( 内閣府経済社会総合研究所客員主任研究官 ) が分析 WTO はじめ広く関係機関が活用している一般均衡モデル (GTAP モデル ) を使用 EPA により 我が国経済全体にどのような影響が与えられるかを試算

More information

第4章 日系家電メーカーにおけるグローバル化の進展と分業再編成

第4章 日系家電メーカーにおけるグローバル化の進展と分業再編成 第 2 部 東アジア諸国の対応 第4章第 4 章 日系家電メーカーにおけるグローバル化の進展と分業再編成 はじめに 渡邊 博子 第 1 節 世界における日系家電メーカーの位置とその現況 1. 世界における日系家電メーカーの位置 第4章表 1 世界における電機メーカーの家電部門売上高順位 (2002 年 ) 順位 企業名 国名 家電部門全社構成 (%) 売上高 (100 万ドル ) 売上高 (100

More information

1 食に関する志向 健康志向が調査開始以来最高 特に7 歳代の上昇顕著 消費者の健康志向は46.3% で 食に対する健康意識の高まりを示す結果となった 前回調査で反転上昇した食費を節約する経済性志向は 依然厳しい雇用環境等を背景に 今回調査でも39.3% と前回調査並みの高い水準となった 年代別にみ

1 食に関する志向 健康志向が調査開始以来最高 特に7 歳代の上昇顕著 消費者の健康志向は46.3% で 食に対する健康意識の高まりを示す結果となった 前回調査で反転上昇した食費を節約する経済性志向は 依然厳しい雇用環境等を背景に 今回調査でも39.3% と前回調査並みの高い水準となった 年代別にみ 平成 24 年度下半期消費者動向調査 食の志向等に関する調査結果 1 食に関する志向 2 国産品かどうかを気にかけるか 3 国産食品の輸入食品に対する価格許容度 4 プライベートブランド商品に関する意識 調査要領 調査時期平成 25 年 1 月 1 日 ~1 月 11 日調査方法インターネット調査全国の 2 歳代 ~7 歳代の男女 2, 人 ( 男女各 1, 人 ) インターネット調査であるため 回答者はインターネット利用者に限られる

More information

27 2013 6 7 240 5 24.9 GM 3 20 2013 8 40 2014 5 20 2014 OEM 1 2 3 2012 10 545 5 30 70 30 8 40 16 GM GM 24 GM 16 GM 24 20 20 20 10 17

27 2013 6 7 240 5 24.9 GM 3 20 2013 8 40 2014 5 20 2014 OEM 1 2 3 2012 10 545 5 30 70 30 8 40 16 GM GM 24 GM 16 GM 24 20 20 20 10 17 1. 3 2. 5 1 1,000 GDP 13 OECD 13 1965 1994 NAFTA 2011 2005 EPA 2 6 2012 12 PAN PRI 3. 3.39% 288 26 27 2013 6 7 240 5 24.9 GM 3 20 2013 8 40 2014 5 20 2014 OEM 1 2 3 2012 10 545 5 30 70 30 8 40 16 GM GM

More information

平成28年平均 山形市消費者物価指数

平成28年平均 山形市消費者物価指数 統計資料 No.587 平成 29 年 2 月 平成 28 年平均山形市消費者物価指数 ( 平成 27 年基準 ) 120 図 1 山形市消費者物価指数 ( 総合指数 ) 及び前年比の推移 25 20 指 数 80 60 40 前年比 ( 右目盛 ) 総合指数 ( 左目盛 ) 15 10 5 前年比 ( % ) 20 0 0 昭和 45 50 55 60 平成 2 7 12 17 22 27-5 年

More information

1. 各国の GDP 経済見通し 1.1 名目 GDP( 国内総生産 ) 及び一人当たり GNI( 国民総所得 ) (17 年 ) 国 地域 名目 GDP GDP 構成比 1 人当たり ( 億ドル ) ( 名目 ) 名目 GNI( ドル ) アジア,9.% - うち日本 8,71.% 8,8 うち中

1. 各国の GDP 経済見通し 1.1 名目 GDP( 国内総生産 ) 及び一人当たり GNI( 国民総所得 ) (17 年 ) 国 地域 名目 GDP GDP 構成比 1 人当たり ( 億ドル ) ( 名目 ) 名目 GNI( ドル ) アジア,9.% - うち日本 8,71.% 8,8 うち中 主要経済指標 18 年 1 月 経済局国際経済課 < 目次 > 1. 各国のGDP 経済見通し データ取得日 更新頻度 ページ 1.1 名目 GDP 及び一人当たりGNI 18 年 1 月 日 毎年 回 1. 名目 GDP 及び一人当たりGNI 順位 18 年 1 月 日 毎年 回 1. 国際機関の経済見通し 18 年 月 1 日 毎年 回 1. 実質 GDP 成長率 18 年 1 月 日 毎月更新.

More information

1 概 況

1 概 況 平成 30 年 4 月 4 日企画政策部 平成 27 年度県民経済計算について 1 概況平成 27 年度の日本経済は 4~6 月期は個人消費や輸出の不振により小幅なマイナス成長 7~9 月期は民間在庫の増加によりプラス成長 10 月 ~12 月期は個人消費や住宅投資などの国内需要の低迷によりマイナス成長 1~3 月期はうるう年効果によって個人消費や政府消費などが堅調に増加したことによりプラス成長となった

More information