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1 2017/3/31 県中教研 Vol.40 ( 平成 28 年度 ) 新潟地区進路指導 11/24 新潟市 潟東中学校 将来への夢や希望をもち き を考えるキャリア教育の推進

2 次 ページ Ⅰ 組織及び事業計画 4 1 役員名簿 事業計画 会計決算 予算 Ⅱ 指定研究等の事業 13 1 県中教研事業の概要 諸会議 18 Ⅲ 指定研究等の事業 19 1 指定研究一覧 (1 年目 ) 20 2 (2 年目 ) 指定研究成果と経過の概要報告書 指定研究 2 年目 社会 上越 中越 新潟 下越 理科 上越 中越 新潟 下越 英語 上越 中越 新潟 下越 保健体育 上越 中越 新潟 下越 進路指導 上越

3 中越 新潟 下越 指定研究 1 年目 国語 上越 中越 新潟 下越 数学 上越 中越 新潟 下越 美術 上越 中越 新潟 下越 道徳 上越 中越 新潟 下越 総合的な学習の時間 上越 中越 新潟 下越 新潟県英語弁論大会 部会の重点方針 163 Ⅳ 地区 郡市事業 地区中教研研究活動の概要 上越地区 中越地区 新潟地区 下越地区 郡市中教研研究活動の概要 上越市刈羽郡

4 柏崎市 糸魚川市 妙高市 長岡市三島郡 三条市 小千谷市 加茂市南蒲原郡 十日町中魚沼郡 見附市 魚沼市 南魚沼市南魚沼郡 新潟市 燕市西蒲原郡 佐渡市 新発田市 村上市岩船郡 五泉市東蒲原郡 阿賀野市胎内市北蒲原郡 Ⅴ 各種アンケート 全県部長アンケート 全県副部長アンケート ( 記述 ) 全県部長アンケート ( 数値 ) Ⅵ 会則 組織名 新潟県中学校教育研究会 目的 この会は, 本中学校教育の研究活動を推進し, その推進発展を図る 組織 この会は, 本県中学校の教職員を会員として構成する郡市中学校教育研究会を単 位として組織する 会員数 4,675 人 会費 年額一人当たり 1,200 円 本部事務局所在地 Ⅰ 組織及び事業計画 TEL ,FAX 新潟市中央区幸西 じょいあす新潟会館 inet.or.jp/ken ckk E mail ken ckk@niigata inet.or.jp 設立昭和 38 年度 4 月 1 日 3

5 Ⅰ 組織及び事業計画 4

6 1 平成 28 年度役員名簿 ( 本部役員, 地区会 副会, 評議員 ) 1 本部役員役職名 氏 名 郡 市 在 任 校 電話番号 郵便番号 住 所 会 長 早川 義裕 上越 上越市立城西中学校 上越市南新町 3 3 副会長 濱中 力也 新潟 新潟市立白新中学校 新潟市中央区川岸町 2 4 副会長 近藤 道範長岡 三島長岡市立東中学校 長岡市水道町 理事長 玉木 浩 新潟 新潟市立白根北中学校 新潟市南区鷲ノ木新田 4814 理 事 曽我 茂樹 上越 上越市立直江津東中学校 上越市安江 理 事 大矢 慎一長岡 三島長岡市立南中学校 長岡市南町 理 事 澁谷 雅秀 新潟 新潟市立関屋中学校 新潟市中央区浜浦町 2 1 理 事 長谷川 敦 新発田 新発田市立猿橋中学校 新発田市住吉町 理 事 熊谷 正美長岡 三島長岡市立中之島中学校 長岡市中野東 理 事 大場 雅夫 新潟 新潟市立山の下中学校 新潟市東区秋葉通 理 事 堀川 雅司 新潟 新潟市立亀田西中学校 新潟市江南区早苗 監査委員 船山 誠 新発田 新発田市立東中学校 新発田市五十公野 4981 監査委員 宮川 高広 上越 上越市立城北中学校 上越市栄町 4 24 監査委員 仁保 園子長岡 三島長岡市立宮内中学校 長岡市宮栄 事務局長 山内 伸二 新潟 新潟市立白新中学校 新潟市中央区川岸町 2 4 幹事上越 山本 宏幸 上越 上越市立直江津東中学校 上越市安江 幹事中越 山﨑 寿徳長岡 三島長岡市立南中学校 長岡市南町 幹事新潟 松井 潔 新潟 新潟市立関屋中学校 新潟市中央区浜浦町 2 1 幹事下越 齋藤 宣明 新発田 新発田市立猿橋中学校 新発田市住吉町 地区会長 副会長役職名氏名郡市在任校電話番号郵便番号住所 上越会長 曽我 茂樹 上越 上越市立直江津東中学校 上越市安江 副会長 佐藤 幸治柏崎 刈羽柏崎市立第三中学校 柏崎市新赤坂 中越会長 大矢 慎一長岡 三島長岡市立南中学校 長岡市南町 副会長 青柳 良隆加茂 南蒲加茂市立若宮中学校 加茂市若宮町 新潟会長 澁谷 雅秀 新潟 新潟市立関屋中学校 新潟市中央区浜浦町 2 1 副会長 堀 隆行 燕 西蒲弥彦村立弥彦中学校 西蒲原郡弥彦村大字矢作 4785 下越会長 長谷川 敦 新発田 新発田市立猿橋中学校 新発田市住吉町 副会長 上村 茂五泉 東蒲五泉市立愛宕中学校 五泉市愛宕甲

7 3 評議員 (1) 郡市中教研会長 事務局幹事 会員数等 地区 郡市会長在任校事務局学校数会員数 住 所 上越地区 1 上越曽我茂樹上越市立直江津東中学校山本宏幸 上越市安江 柏崎 刈羽佐藤幸治柏崎市立第三中学校庭山敦 柏崎市新赤坂 糸魚川佐藤弘糸魚川市立青海中学校田村良久 糸魚川市大字寺地 妙高橋立英基妙高市立妙高中学校佐藤勝志 妙高市大字関山 小 計 中越地区 5 長岡 三島大矢慎一長岡市立南中学校山﨑寿徳 長岡市南町 三条前澤正人三条市立第一中学校桐生太 三条市南四日町 小千谷菅原誠廣小千谷市立小千谷中学校村田洋一 小千谷市城内 加茂 南蒲青柳良隆加茂市立若宮中学校小嶋修 加茂市若宮町 十日町 中 9 滝澤貞夫十日町市立下条中学校小林淳司 魚十日町市下条 見附八幡雅絵見附市立南中学校恩田康一 見附市名木野町 魚沼五十嵐一浩魚沼市立湯之谷中学校齊川一隆 魚沼市七日市 32 南魚沼 南 12 魚 野村宏毅湯沢町立湯沢中学校久保田武 南魚沼郡湯沢町大字神立 小 計 78 1,453 新潟地区 13 新潟澁谷雅秀新潟市立関屋中学校松井潔 新潟市中央区浜浦町 燕 西蒲堀隆行弥彦村立弥彦中学校山宮尚 西蒲原郡弥彦村大字矢作 佐渡渡部泰治佐渡市立相川中学校小沼泰高 佐渡市相川下戸村 小 計 84 1,736 下越地区 16 新発田長谷川敦新発田市立猿橋中学校伊東寿明 新発田市住吉町 村上 岩船小田智美村上市立朝日中学校石倉仁一 村上市岩沢 五泉 東蒲上村茂五泉市立愛宕中学校佐藤昌樹 五泉市愛宕甲 阿賀野 胎 19 野澤一吉胎内市立中条中学校吉田和則 内 北蒲胎内市東本町 小 計 学校数合計 243 校会員数合計 4,675 人 6

8 (2) 15 部会全県部 副部 部会 国語 社会 数学 理科 音楽 美術 保健体育 技術 家庭 英語 道徳 特別活動 生徒指導 進路指導 総合 学校保健 職名 部長副部長氏名在任校地区職名氏名在任校電話番号 上越 教諭 田中 裕子妙高市立妙高高原中学校 校長 竹内 学 上越市立直江津中学校中越教諭柴田恵理南魚沼市立六日町中学校 新潟主幹教諭長嶋茂新潟市立東石山中学校 下越 教諭 囲 由香五泉市立五泉中学校 上越 教諭 藤田 賢上越市立城北中学校 校長 松井 淳 燕市立燕北中学校中越教諭鈴木勇小千谷市立小千谷中学校 新潟教諭小林朗新潟市立石山中学校 下越 教諭 神田 武新発田市立七葉中学校 上越 教諭 土田 貴宏柏崎市立鏡が沖中学校 校長 熊谷 正美 長岡市立中之島中学校中越教諭倉田孝英見附市立見附中学校 新潟教諭山口靖博新潟市立巻東中学校 下越 教諭 青山 亮村上市立村上第一中学校 上越 教諭 保坂 修上越市立城北中学校 校長 石坂 均 新発田市立豊浦中学校中越教諭澤栗隆之長岡市立堤岡中学校 新潟教諭本間悟佐渡市立佐和田中学校 下越 教諭 鈴木 尚五泉市立山王中学校 上越 教諭 金子 央上越市立直江津東中学校 校長 大場 雅夫 新潟市立山の下中学校中越教諭中町初美十日町市立松代中学校 新潟教諭熊木勘治新潟市立新潟柳都中学校 下越 教諭 古田 広美五泉市立山王中学校 上越 教諭 中澤 聡子上越市立直江津中学校 校長 古田 修 五泉市立川東中学校中越教諭近まどか加茂市立加茂中学校 新潟教諭丸井武馬新潟市立石山中学校 下越 教諭 堀口 博子新発田市立豊浦中学校 上越 教諭 内藤 隆上越市立大潟町中学校 校長 若月 弘久 新潟市立葛塚中学校中越教諭高橋正明長岡市立大島中学校 新潟教諭中山智司新潟市立新津第五中学校 下越 教諭 藤間 善徳新発田市立豊浦中学校 上越 教諭 室 稔上越市立城西中学校 校長 佐藤 靖子 新潟市立中野小屋中学校中越教諭山本明日香三条市立本成寺中学校 新潟教諭関野幹裕新潟市立内野中学校 下越 教諭 大江 栄子阿賀野市立安田中学校 上越 教諭 倉若 拓人糸魚川市立糸魚川中学校 校長 鷲尾 哲郎 長岡市立秋葉中学校中越教諭五十嵐博利三条市立大崎中学校 新潟教諭髙田哲也新潟市立寄居中学校 下越 教諭 井上 定浩村上市立荒川中学校 上越 教諭 笠原 里美上越市立直江津東中学校 校長 比後 慎一 長岡市立刈谷田中学校中越教諭大橋立明長岡市立北中学校 新潟教諭嵐田浩二新潟市立白根北中学校 下越 教諭 小林 典子胎内市立黒川中学校 上越 教諭 佐藤 文大上越市立春日中学校 校長 横堀 正満 田上町立田上中学校中越教諭藤原優加茂市立七谷中学校 新潟教諭五十嵐良和新潟市立松浜中学校 下越 教諭 藤塚 心五泉市立五泉北中学校 上越 教諭 相澤 敦示上越市立城東中学校 校長 上野 忠英 長岡市立小国中学校中越教諭土倉秀夫長岡市立西中学校 新潟教諭金子大新潟市立小新中学校 下越 教諭 家合 賀信新発田市立佐々木中学校 上越 教諭 宮崎 隆史柏崎市立北条中学校 校長 堀川 雅司 新潟市立亀田西中学校中越教諭佐藤壮十日町市立十日町中学校 新潟教諭岩﨑正法新潟市立坂井輪中学校 下越 教諭 白澤 直子村上市立村上東中学校 上越 教諭 小松 久子柏崎市立南中学校 校長 齋藤 雅敏 新潟市立西川中学校中越教諭渡邊健実長岡市立小国中学校 新潟教諭関根立志新潟市立山の下中学校 下越 教諭 内山 秀実胎内市立乙中学校 上越 養護教諭 塩浦 栄子柏崎市立鏡が沖中学校 養護長岡市立旭岡中学校中越養護教諭今井泰子三条市立第四中学校 浅井里恵子教諭新潟養護教諭勝沼典子燕市立吉田中学校 下越 養護教諭 高橋 清貴阿賀野市立水原中学校 英語弁論大会実行委員長 永井 良二 新潟市立黒埼中学校

9 4 指定研究会場校および会場校責任者 部会 国語 社会 数学 理科 会場校 郡市 学校名 職名 会場校責任者 職名 教科領域担当 会場校 TEL 妙高 妙高市立新井中学校 教諭堀田 加奈子 教諭堀田 加奈子 南魚沼市 郡 南魚沼市立塩沢中学校 教諭田村 千鶴子 教諭田村 千鶴子 新潟 新潟市立山の下中学校 教頭斎藤 伸 教諭芳賀 勇雄 五泉 東蒲 阿賀町立阿賀津川中学校 教諭本間 勇 教諭本間 勇 上越 上越市立城東中学校 教諭小林 真史 教諭丸山 徹也 月 11 日 ( 金 ) 小千谷 小千谷市立千田中学校 教頭佐藤 孝子 教諭大井 和人 月 27 日 ( 木 ) 新潟 新潟市立白新中学校 教諭小塚 忠昭 教諭小塚 忠昭 月 24 日 ( 木 ) 新発田 新発田市立佐々木中学校 教頭森谷 優子 教諭田中 正朗 月 10 日 ( 木 ) 柏崎 刈羽 柏崎市立松浜中学校 教諭柴野 健彦 教諭中川 拓也 見附 見附市立今町中学校 教諭三本 千詠子 教諭本間 美樹 新潟 新潟市立横越中学校 教諭佐々木 達彦 教諭佐々木 達彦 村上 岩船 村上市立山北中学校 教頭五十嵐 一樹 教諭小松田 泰弘 研究会日 平成 29 年度実施 平成 29 年度実施 上越 上越市立大潟町中学校 教諭小山 宏一 教諭小山 宏一 月 11 日 ( 金 ) 長岡 三島 長岡市立岡南中学校 研究主任内山 睦美 教諭風間 真寿美 月 9 日 ( 水 ) 佐渡 佐渡市立新穂中学校 教諭川上 智博 教諭川上 智博 月 11 日 ( 金 ) 五泉 東蒲 五泉市立山王中学校 教諭鈴木 尚 教諭鈴木 尚 月 1 日 ( 火 ) 音楽 美術 保健体育 上越 上越市立城西中学校 教頭青山 範夫 教諭梨本 高志 加茂 南蒲 加茂市立葵中学校 教頭斎藤 豊 教諭菊谷 かおり 新潟 新潟市立曽野木中学校 教諭山際 保男 教諭山際 保男 新発田 新発田市立第一中学校 教諭藤原 明 教諭澁谷 雅恵 平成 29 年度実施 上越 上越市立潮陵中学校 教諭小林 洋 教諭小林 洋 月 11 日 ( 金 ) 長岡 三島 長岡市立三島中学校 教頭涌井 良平 教諭小池 寿子 月 22 日 ( 火 ) 新潟 新潟市立内野中学校 教頭南 昌弘 教諭立花 泰志 月 15 日 ( 水 ) 新発田 新発田市立川東中学校 教頭山田 覚 教諭緒形 建策 月 10 日 ( 木 ) 技術 家庭 英語 道徳 糸魚川 糸魚川市立能生中学校 教諭池上 昭 教諭池上 昭 月 9 日 ( 水 ) 三条 三条市立第三中学校 教諭鶴巻 隆行 教諭袖山 司 月 10 日 ( 木 ) 新潟 新潟市立寄居中学校 教諭高田 哲也 教諭高田 哲也 月 10 日 ( 木 ) 村上 岩船 村上市立村上東中学校 教諭川村 美香 教諭川村 美香 月 4 日 ( 金 ) 上越 上越市立頸城中学校 教諭新保 隆之 教諭朝比奈 絹恵 長岡 三島 出雲崎町立出雲崎中学校 教諭青柳 サツキ 教諭渡辺 嘉章 新潟 新潟市立木崎中学校 教頭熊谷 勝利 教諭小林 愛祐美 阿賀野 胎内 北蒲聖籠町立聖籠中学校 教諭田邉 和史 教諭田邉 和史 平成 29 年度実施 特別活動 生徒指導 進路指導 総合 柏崎 刈羽 柏崎市立第五中学校 教諭大平 直美 教諭大平 直美 月 16 日 ( 水 ) 十日町 中魚 十日町市立下条中学校 教諭疋田 克彦 教諭疋田 克彦 月 17 日 ( 木 ) 新潟 新潟市立潟東中学校 教諭佐々木忠洋 教諭大関 政人 月 24 日 ( 木 ) 村上 岩船 村上市立神納中学校 教頭西村 諭 教諭佐藤 智之 月 8 日 ( 火 ) 柏崎 刈羽 柏崎市立北条中学校 教諭中橋 寿夫 教諭星野 健 長岡 三島 長岡市立中之島中学校 教諭梅田 茂明 教諭梅田 茂明 新潟 新潟市立松浜中学校 教諭間宮 智子 教諭岩本 潤 阿賀野 胎内 北蒲阿賀野市立水原中学校 教諭菅 聡男 教諭菅 聡男 平成 29 年度実施 学校保健 8

10 2 平成 28 年度事業計画 新潟県中学校教育研究会は, 新潟県中学校長会の中心課題 未来を切り拓く豊かな人間性と創造性を備え, 社会において自立的に生きる生徒を育てる中学校教育 を研究主題として, 次の方針の下で事業を推進する 1 基本方針 (1) 県中教研の研究成果を各学校, 各会員の日常の教育実践に生かし, 会員一人一人の研究意欲の高揚と資質 能力の向上を図る (2) 県中教研は先進的な情報と研究成果の提供により指針を提示し, 指定研究と郡市中教研の研究 研修活動の質的充実を図る 2 運営の重点 (1) 目指す生徒の姿と生徒の実態を明らかにし, 学び合う授業 による授業改革によって生徒に育みたい力 (21 世紀型能力 ) をつける研究活動を進める (2) 指定研究が 学び合う授業 と 教師の学び合い を具現化するモデルとなることにより, 会員の授業力を中心とした資質, 能力の向上を図る (3) 各部会と地区 郡市中教研が生徒に育みたい力をつける研究活動を, 連携を図りながら推進する 3 事業内容 21 世紀型能 をつける (1) 指定研究等についてア指定研究は,21 世紀型能力を育む 学び合う授業 を検討教師の学び合い学び合う授業具現化するモデルを開発し, その成果を全県会員に示すことで会員の授業改革を目指す FT スキルイ指定研究の研究活動は 学び合う授業 と相似形となる 教師の学び合い としておこなう これにより, FT による具現化するモデル開発の示 FT を取り 会議相似形れた授業唆を 教師の学び合い から得る ウ指定研究校は 学び合う授業 を視点に,14 部会の指導の重点, 郡市中教研の研究主題を視点に加えて教育課題の達成に向けた研究主題を設定する エ 14 部会の当該の全県部長 副部長が積極的に指定研究校と関わり, 目指す生徒の姿や授業 ( 単元 ) 構想, 指導案等の検討をファシリテーションの手法を取り入れ, 研究推進委員会のメンバーによる研究主題を具現化した授業を公開し合うことで研究内容の充実に努める (4Step1point) オ指定研究会では授業ナビの 授業スタンダード 10 と 学び合い 10 を, 授業を観る視点として活用する カ 14 部会の内, 次の教科 領域の部会は次の研究をおこなう 1 1 年 の指定研究 : 国語, 数学, 美術, 道徳, 総合的な学習の時間 2 2 年 の指定研究 : 社会, 理科, 英語, 保健体育, 進路指導 ( 指定研究会は5 部会 20 会場で実施する ) 9

11 キその他 新潟県中学校英語弁論大会 ( 高円宮杯中学生英語弁論大会新潟県予選 ) (2) 15 部会活動についてア全県部長, 副部長は重点方針に基づき, 年間活動計画を立案し, 研究を推進する イ全県部長, 副部長が中心となって研究活動を行い, 連絡調整や研究推進に当たる また, 郡市 15 部会部長は地区部長会の研修成果を郡市に波及させる ウ 15 部会の成果を広く県中教研ホームページを用い, 全県に発信する (3) 郡市事業についてア県中教研の研究主題と 学び合う授業 の視点,15 部会の重点方針を受け止めながら, 学習指導要領の趣旨を生かし地域に根ざした研究主題を設定し研究実践に努め, 会員の研究意欲を一層高める イ 学び合う授業 による授業改革を中心とする研究会や研修会の開催に努める (4) 情報発信と調査について情報発信 : 県中教研の事業について広報する また, 県中教研会員が目指す授業, 目指す研修の姿を確認する機会とする 調査 : 学び合う授業 と 教師の学び合い が全県, 地区, 郡市の各校 各会員への普及 定着の状況, 意識の変化も調べる ア 授業情報誌 Class 学び合う授業 第 2 号 :10 初旬発 イ会報 Vol.40 (7 月 ) ウ第 1 回および第 2 回学び合う授業 教師の学び合いアンケート (6,12 ) 研究活動の概要 は, ホームページからの各校がダウンロードし, 各校が閲覧できるようにする 4 組織運営の活性化 (1) 地区郡市会長会の役割 郡市中教研相互の連絡調整や活動を推進する 郡市の指定研究会の選定を行う 地区内の会員に対して指定研究会への参加を要請する 県中教研事業の内容や指定研究等の成果が郡市中教研や各校に普及 発展する取組をおこなう (2) 15 部会全県部会の役割 指定研究会を開催する郡市中教研または指定研究校への指導 助言を行う 全県副部長は, 各地区の指定研究推進責任者として, 指定研究校との連携を密にし, 研究を推進する 重点方針を策定するとともに, 研究指定校が研究主題を設定する際に支援する (3) 地区事務局長 ( 本部幹事 ) の役割 事務局会に参加し, 各種事業の調整, 諸準備に当たる 本部会, 理事会, 評議員会に参加し, 企画 運営の準備に当たる 本部事業等に協力する 各地区郡市会長会と密接な連絡を取り合い, 各地区の事業推進に協力する 地区運営推進会議では FT の手法を取り入れ, 目指す姿や成果 課題の共有を図り, 授業改革の推進を図る 各地区の指定研究会に参加し, 研究成果等を報告する (4) 事務局の役割 県中教研事務局のホームページや電子メールを活用し, 郡市中教研事務局との情報交換を密にし, 円滑な事業推進に努める ホームページやペーパーメディア( 会報 授業情報誌 Class) により,15 部会活動や指定研究会等の各事業について広く会員に知らせる 10

12 3 平成 27 年度会計決算, 平成 28 年度会計予算 (1) 平成 27 年度会計決算 1 収 ( 単位円 ) 項 目 予算額 決算額 比較増減 摘 要 1 会費 5,673,600 5,680,800 7,200 1,200 円 4,734 人 2 助成金 1,400,000 1,400,000 新潟県教職員厚生財団, 県教育公務員弘 0 済会, 県中校長会 3 雑収入 利息 4 繰越金 272, ,153 0 前年度繰越金 合 計 7,346,200 7,353,143 7,200 2 出 項 目 予算額 決算額 比較増減 摘 要 1 郡市事業補助費 1,891,200 1,893,600 2,400 各郡市中教研事業補助 400 円 4,734 人 2 地区活動推進費 280, , 地区活動推進費 ( 上越地区 ) 65,000 65, 郡市 2 地区活動推進費 ( 中越地区 ) 100, , 郡市 3 地区活動推進費 ( 新潟地区 ) 65,000 64, 郡市 4 地区活動推進費 ( 下越地区 ) 50,000 50, 郡市 3 指定研究等事業費 1,860,000 1,860, 指定研究等事業費 ( 研究推進費 ) 1,200,000 1,200,000 指定研究 1 年次の研究推進費 1,200,000 円 0 (60,000 円 20) 2 指定研究等事業費 ( 研究会費 ) 660, ,000 指定研究会費 600,000 円 (30,000 円 20) 0 英語弁論大会費 60,000 円 4 15 部会活動推進費 1,050, ,246 71, 部会運営費指定研究活動推進費 5 事務局費 2,017,000 2,126, ,024 1 事務費 ( 会議費 ) 180, ,370 会計監査, 本部会, 理事会, 評議員会, 9,370 合同運営推進委員会 2 事務費 ( 旅費 ) 600, ,060 会計監査, 本部会, 理事会, 評議員会, 71,060 合同運営推進委員会, 指定研究会 3 事務費 ( 事務費 ) 70,000 78,765 8,765 用紙代, コピー代, 封筒代, 消耗品費他 4 事務費 ( 通信運搬費 ) 167, ,181 電話使用料, インターネット使用料, 郵 20,181 送運搬料, 銀行手数料 5 事務費 ( 刊行費 ) 1,000, , 会報, 授業情報誌 Class 6 予備費 248, ,000 合 計 7,346,200 7,137, ,424 3 収 ( 収入 )7,353,143 ( 支出 )7,137,776 = 215,367 残金 215,367 円を平成 28 年度新潟県中学校教育研究会会計に繰り越します 11

13 (2) 平成 28 年度会計予算 1 収 項 目 H27 予算 H28 予算比較増減摘要 1 会費 5,673,600 5,606,400 67,200 1,200 円 4,672 人 2 助成金 1,400,000 1,400,000 0 厚生財団, 弘済会, 県中校長会 3 雑収入 利息 4 繰越金 272, ,367 56,786 前年度繰越金 合 計 7,346,200 7,222, ,200 2 出 項 目 H27 予算 H28 予算比較増減摘要 1 郡市事業補助費 1,891,200 1,868,800 22,400 各郡市中教研事業補助 400 円 4,672 人 2 地区活動推進費 280, , 地区活動推進費 ( 上越地区 ) 65,000 65, 郡市 2 地区活動推進費 ( 中越地区 ) 100, , 郡市 3 地区活動推進費 ( 新潟地区 ) 65,000 65, 郡市 4 地区活動推進費 ( 下越地区 ) 50,000 50, 郡市 3 指定研究等事業費 1,860,000 1,660, ,000 1 指定研究等事業費 ( 研究推進費 ) 1,200,000 1,000,000 指定研究 1 年次の研究推進費 1,000,000 円 200,000 (50,000 円 20), 2 指定研究等事業費 ( 研究会費 ) 660, ,000 指定研究会費 600,000 円 (30,000 円 20) 0 英語弁論大会費 60,000 円 4 15 部会活動推進費 1,050,000 1,050, 部会運営費指定研究活動推進費 5 事務局費 2,017,000 2,150, ,000 1 事務費 ( 会議費 ) 180, ,000 10,000 2 事務費 ( 旅費 ) 600, ,000 90,000 会計監査, 本部会, 理事会, 評議員会, 合同運営推進委員会等 会計監査, 本部会, 理事会, 評議員会, 合同運営推進委員会等 3 事務費 ( 事務費 ) 70,000 80,000 10,000 用紙代, コピー代, 封筒代, 消耗品費他 4 事務費 ( 通信運搬費 ) 167, ,000 23,000 電話使用料, インターネット使用料, 郵送運搬料, 銀行手数料 5 事務費 ( 刊行費 ) 1,000,000 1,000,000 0 会報, 授業情報誌 Class 6 予備費 248, ,200 34,800 合 計 7,346,200 7,222, ,200 12

14 Ⅱ 事業の概要 13

15 1 平成 28 年度県中教研事業の概要 学び合う授業の創造 を目指し授業改革の取組を進めて 4 年目となる本年度,[ 提案性のある指定研究 ][ 適切な収束モデルの提示 ][ 各郡市に普及する ][ 各校 各教室に届ける ] の 4 つを課題に定め事業を推進した 1 年 の 20 研究チーム 指定研究 1 年 学び合う授業 と 教師の学び合い を具現化するモデルに指定研究がなることにより, 会員一人一人の研修意欲の高揚と資質 能力の向上を図ることが指定研究のねらいである 指定研究 1 年目は国語 数学 美術 道徳 総合的な学習の時間の 5 教科 領域を郡市で 20 の研究チームを組織し, 教師の学び合い も含めて研究を推進した 道徳, 総合は会場校が学校全体で学び合う授業や FT を取り入る職員研修を行っていた また, 従来の指導案検討から, 単元や授業の構想を検討したり,1 年目の振り返りを KPT のフレームワークを利用したりする教師の学び合いが見られ 上越 中越 構想検討の職員研修総合 上越 ( 柏崎市 北条中学校 ) 構想検討の職員研修総合 中越 ( 岡市 中之島中学校 ) 新潟 下越 研究チームの KPT での研究の振り返り美術 上越 ( 新発 市 豊浦中学校 ) 14 構想検討の職員研修道徳 新潟 ( 新潟市 根北中学校 )

16 指定研究 2 年 指定研究 2 年目は社会 理科 英語 保健体育 進路指導の 5 教科 領域で, 昨年度組織した研究チームが,2 年間の研究成果を研究会として発表した 公開授業とその後の協議会では 学び合う授業 と 教師の学び合い を進める手法として FT が定着た 深い学びにつながるように FT の進め方に工夫がなされる研究会も多く見られた 2 年 の 20 研究チーム 上越 中越 指定研究会 ( ) 理科 上越 ( 上越市 潟町中学校 ) 新潟 指定研究会 ( ) 社会 中越 ( 千 市 千 中学校 ) 下越 指定研究会 6 15 ( ) 保健体育 新潟 ( 新潟市 内野中学校 ) 15 指定研究会 11 4 ( ) 英語 下越 ( 村上市 村上東中学校 )

17 郡市事業 学び合う授業 を視点に郡市で研究 実践が行われた 学び合う授業による授業改革や FT をテーマとする研修会が各郡市で数多く開催された 学び合う事業を広く定着させるべく意図的に企画された研修会が多数実施された 小中高など校種を越えた対象の研修, 各校の研修に広げるべく全会員や教頭 研究主任を対象とする研修, 国語科の全会員を集めての研修などである 授業改 を進める 19 郡市の取組会報第 84 号より 中 で連携した研修 刈 中学校区合同研修会 (8/8, 刈 中 ) 郡市中教研と連携した研修 郡市の全会員参加の研修 上越市学校教育研究会国語部会 (11/11, 直江津中 ) 教頭 研究主任研修 市北蒲中教研 研 (4/27, 聖籠中 ) 教育センターの研修 千 市教頭 研究主任研修会 (1/11, 中 ) 16 中合同柏崎市教育センター研修 (11/17, 柏崎市教育センター )

18 その他の事業 会報 Class 第 2 号の発刊 8 月 4 日に会報 84 号,10 月 20 日に授業情報誌 Class 第 2 号を発行 発刊した 評価委員会 (Web 配信テスト 3 年の発展問題の作成, 国, 数, 英 ) 年間 3 回 (7 月 12 月 2 月 :3 年は 2 月の配信なし ) 作成し, 配信した 全県国語部長 上越市立直江津中学校 校長 竹内 学 国語評価委員 上越市立三和中学校 教諭 西脇 明美 国語評価委員 上越教育大学附属中学校 教諭 小出 信也 全県数学部長 長岡市立中之島中学校 校長 熊谷 正美 数学評価委員 見附市立見附中学校 教諭 藤井 佳介 数学評価委員 燕市立吉田中学校 教諭 田中 裕之 全県英語部長 長岡市立秋葉中学校 校長 鷲尾 哲郎 英語評価委員 長岡市立西中学校 教諭 荒川 高明 英語評価委員 長岡市立南中学校 教諭 佐藤 正秀 9 名の評価委員 合同会議,6 24 ( ) 県センター 中学校 等学校進路指導連絡協議会研修会 学び合う授業の模擬授業と FT 実習 (9/13, じょいあす新潟会館 ) 本教育公務員弘済会 日教弘教育賞 学校研究学校名湯沢町立湯沢中学校校長名野村宏毅 東京海上日動教育振興基金 学校研究学校名新潟市立寄居中学校校長名清水卓学校研究学校名佐渡市立新穂中学校校長名大谷直治 東京海上日動教育振興基金 団体研究団体名キャリア教育推進部代表者篭島洋個人研究学校名上越市立春日中学校氏名金子佳史個人研究学校名妙高市立新井中学校氏名堀川賢 新潟県中学校英語弁論 会 (9 30 ( ) 万代市 会館 ) 最優秀賞 新大附属新潟中学校 1 年遠藤星羅さん 優秀賞 上教大附属中学校 2 年浜利奈子さん 優秀賞 上越市立柿崎中学校 3 年大滝陽介さん 17

19 2 平成 28 年度県中教研諸会議 会議名基本時期開催日時内容 平成 27 年度会計監査 第 1 回本部会 第 1 回理事会第 1 回評議員会 指定研究合同運営推進委員会 4 月上旬 ( 校長会と同日 ) 5 月上旬 ( 中体連と午前午 後 ) 5 月下旬 5 月下旬 ~6 月上旬 4 月 8 日 ( 金 ) 10:30~11:30 4 月 26 日 ( 火 ) 10:00~12:00 5 月 23 日 ( 月 ) 理事会 評議員会 13:00 13:20 13:30~16:45 6 月 3 日 ( 金 ) 10:30~16:45 全県部会 8 月 1 年次合同全県部会 県英語弁論大会 9 月 ~10 月 平成 27 年度会計監査 監査委員 会長 理事長 事務局長 平成 28 年度組織確立 会長 副会長 理事長 事務局長 幹事 平成 27 年度事業報告 平成 28 年度事業計画 本部役員 理事 評議員 2 年次 (H27 28),1 年次 (H28 29) 1 年次 ( 国, 数, 美, 道, 総合 ) 指定 1 年目には公開授業 6 月 6 日 ( 月 ) 13:00~16:45 学び合う授業 と 教師の学び合い に関 2 年次 ( 社, 理, 英, 保体, 進路 ) する具体化のイメージづくりをするワー白新中が会場クショップ 会長 副会長 理事長 当該全県部長 事務局長 幹事 研究推進責任者 会場校の教科 領域担当者 8 月 10 日 ( 水 ) 10:00 12:00 副部長研修会 13:00 15:00 全県部会 2 年次各部会の計画による 9 月 30 日 ( 金 ) 10:00~17:00 指定研究会 10 月 ~11 月 2 年次指定研究全県 20 会場 全県部長 副部長会場校の教科 領域担当者 高円宮杯英語弁論大会予選 新潟市万代市民会館 理事長 事務局長 実行委員長 実行委員 授業情報誌 Class 第 2 号 (10 月初旬 ) 12 月第 2 回アンケート調査 全県部長副部長会 12 月各部会の計画による 第 2 回本部会 第 2 回評議員会 2 月上旬 2 月中旬 3 月 2 月 6 日 ( 月 ) 14:00~16:30 2 月 24 日 ( 金 ) 13:00~16:45 白新中が会場 城西中が会場 白新中が会場 全県部長 副部長 ( 会場校の教科 領域担当者 ) 平成 28 年度県中教研事業報告と平成 29 年度事業計画の検討 会長 副会長 理事長 地区会長 事務局長 幹事 平成 28 年度事業計画の検討 平成 年度指定研究会場校の推薦等 本部役員 ( 監査委員をのぞく ) 評議員 第 4 回授業ナビゲーション調査研究活動の概要 Vol.40 18

20 Ⅲ 指定研究等の事業 19

21 1 指定研究 1 年 国語, 数学, 美術, 道徳, 総合 教科領域 地区 推進郡市 研究推進責任者 会場校 上越 妙高 田中 裕子妙高市立妙高高原中学校 妙高市立新井中学校 国語 中越南魚沼市 郡柴田恵理南魚沼市立六日町中学校南魚沼市立塩沢中学校新潟新潟長嶋茂新潟市立東石山中学校新潟市立山の下中学校 下越 五泉 東蒲 囲 由香五泉市立五泉中学校 阿賀町立阿賀津川中学校 上越 柏崎 刈羽 土田 貴宏柏崎市立鏡が沖中学校 柏崎市立松浜中学校 数学 中越見附倉田孝英見附市立見附中学校見附市立今町中学校新潟新潟山口靖博新潟市立巻東中学校新潟市立横越中学校 下越 村上 岩船 青山 亮村上市立村上第一中学校 村上市立山北中学校 上越 上越 中澤 聡子上越市立直江津中学校 上越市立城西中学校 美術 中越加茂 南蒲近まどか加茂市立加茂中学校加茂市立葵中学校新潟新潟丸井武馬新潟市立石山中学校新潟市立曽野木中学校 下越 新発田 堀口 博子新発田市立豊浦中学校 新発田市立第一中学校 上越 上越 笠原 里美上越市立直江津東中学校 上越市立頸城中学校 道徳 中越長岡 三島大橋立明長岡市立北中学校出雲崎町立出雲崎中学校新潟新潟嵐田浩二新潟市立白根北中学校新潟市立木崎中学校 下越 阿賀野 胎内 北蒲 小林 典子胎内市立黒川中学校 聖籠町立聖籠中学校 上越 柏崎 刈羽 小松 久子柏崎市立南中学校 柏崎市立北条中学校 総合 中越長岡 三島渡邊健実長岡市立小国中学校長岡市立中之島中学校新潟新潟関根立志新潟市立山の下中学校新潟市立松浜中学校 下越 阿賀野 胎内 北蒲 内山 秀実胎内市立乙中学校 阿賀野市立水原中学校 2 指定研究 2 年 社会, 理科 社会上越地区社会中越地区 < 研究推進責任者 > 誰もが 参加できる わかる 授業の 夫教諭藤田賢学び合いを通して, 主体的に課題を追究する 徒の育成 20 < 研究推進責任者 > 教諭鈴木 ( 上越市立城北中学校 ) ( 小千谷市立小千谷中学校 ) 思考を深めるための学び合いを通して < 会場校責任者 > 単元構成シートの活 を通して < 会場校責任者 > < 会場校 > 上越市立城東中学校 < 開催 > 11 月 11 日 ( 金 ) 教諭小林真史教頭佐藤孝子 < 会場校 > 小千谷市立千田中学校 < 開催 > 10 月 27 日 ( 木 ) < 授業者 > < 授業者 > < 指導者 > 上越教育事務所 教諭丸山 徹也 < 指導者 > 燕市立燕北中学校 小千谷市立南中学校 教諭大井 和人 指導主事 岩片 和義 校長 松井 淳 校長 日岡 求 社会 新潟地区 社会 下越地区 < 研究推進責任者 > < 研究推進責任者 > 社会的事象を 分ごととしてとらえ, 課題解決の 法を考え, 教諭小林朗学び合いを通して, 分の考えを再構成する 徒の育成教諭神田武他者と協働して解決を図る 徒の育成 ( 新潟市立石山中学校 ) ( 新発田市立七葉中学校 ) ジグソー法で学びを広げ, ファシリテーションでさらに学びを深める授業 < 会場校責任者 > < 会場校責任者 > < 会場校 > 新潟市立白新中学校 < 開催 > 11 月 24 日 ( 木 ) 教諭小塚忠昭教頭森谷優子 < 会場校 > 新発田市立佐々木中学校 < 開催 > 11 月 10 日 ( 木 ) < 授業者 > < 授業者 > < 指導者 > 新潟市総合教育センター 新潟市立松浜中学校 教諭山田 耀 < 指導者 > 下越教育事務所 教諭田中 正朗 指導主事 山本 達也 校長 岡田 聡 指導主事 若林 靖人 理科 上越地区 理科 中越地区 < 研究推進責任者 > < 研究推進責任者 > 教諭保坂 修 教諭澤栗 隆之 科学的思考 と表現 を める指導の 夫 他とかかわり, 主体的に学び表現できる 徒の育成 ( 上越市立城北中学校 ) ( 長岡市立堤岡中学校 ) 学び合う授業を通して < 会場校責任者 > 学び合い活動の 夫をとおして < 会場校責任者 > < 会場校 > 上越市立大潟町中学校 < 開催 > 11 月 11 日 ( 金 ) 教諭小山宏一教諭内山睦美 < 会場校 > 長岡市立岡南中学校 < 開催 > 11 月 9 日 ( 水 ) < 授業者 > < 授業者 > < 指導者 > 上越市教育委員会 教諭山本 明子 < 指導者 > 中越教育事務所 長岡市理科教育センター 教諭風間 真寿美 指導主事 藤本 孝昭 指導主事 佐藤 裕之 指導主事 関根 幸子 理科 新潟地区 理科 下越地区 < 研究推進責任者 > < 研究推進責任者 > 学び合いを通して, 教諭本間悟根拠を元にした意 交換の 夫教諭鈴木尚科学的な思考の まりを ら実感できる学習指導の 夫 ( 佐渡市立佐和田中学校 ) ( 五泉市立山王中学校 ) < 会場校責任者 > < 会場校責任者 > 教諭川上智博教頭藤原靖也 < 会場校 > 佐渡市立新穂中学校 < 開催 > 11 月 11 日 ( 金 ) < 会場校 > 五泉市立山王中学校 < 開催 > 11 月 1 日 ( 火 ) < 授業者 > < 授業者 > < 指導者 > 燕市立松長小学校教諭和田慧一 < 指導者 > 上越教育大学教諭荻野伸也校長鈴木華奈子教授桐生徹 勇

22 2 指定研究 2 年 の続き 英語, 保健体育, 進路指導 英語上越地区英語中越地区 < 研究推進責任者 > < 研究推進責任者 > 主体的なひとり学びを基盤とした学び合いの 夫教諭倉若拓人 表現 を める指導の 夫 教諭五十嵐博利 ( 糸魚川市立糸魚川中学校 ) ( 三条市立大崎中学校 ) 実際の英語使 の場 を意識したタスク活動における課題解決を通して < 会場校責任者 > 学びのつながりを意識した実践を通じて < 会場校責任者 > < 会場校 > 糸魚川市立能生中学校 < 開催 > 11 月 9 日 ( 水 ) 教諭池上昭教諭鶴巻隆行 < 会場校 > 三条市立第三中学校 < 開催 > 11 月 10 日 ( 木 ) < 授業者 > < 授業者 > < 指導者 > 上越教育事務所 教諭池上 昭 < 指導者 > 中越教育事務所 三条市教育委員会 教諭袖山 司 指導主事 重野 準司 指導主事 多田 茂 指導主事 小林貴英 英語 新潟地区 英語 下越地区 < 研究推進責任者 > < 研究推進責任者 > 教諭髙田 哲也 教諭井上 定浩 仲間とともに 4 技能をバランスよく めていく 徒 ( 新潟市立寄居中学校 ) ( 村上市立荒川中学校 ) 通しをもって学び合う単元構成を通して < 会場校責任者 > 徒が主体的に参加できる学び合いの 夫 < 会場校責任者 > < 会場校 > 新潟市立寄居中学校 < 開催 > 11 月 10 日 ( 木 ) 教諭髙田哲也教諭川村美香 < 会場校 > 村上市立村上東中学校 < 開催 > 11 月 4 日 ( 金 ) < 授業者 > < 授業者 > < 指導者 > 新潟市教育委員会学校支援課 新潟市立総合教育センター 教諭澤田 庸男 < 指導者 > 下越教育事務所 村上市立神納中学校 教諭進藤 豪人 指導主事 小林 恵子 指導主事 内藤 浩悟 教諭齊木めぐみ 指導主事 辻川英夫 校長 篭島 洋 教諭津野 雅之 辻は2 点でなく,1 点に 教諭川村 美香 保健体育上越地区 保健体育 中越地区 < 研究推進責任者 > < 研究推進責任者 > 教諭内藤 隆 教諭高橋 正明 課題を持ち, 主体的に学び合う 徒の育成 ( 上越市立大潟町中学校 ) ( 長岡市立大島中学校 ) わかる できる授業を 指して < 会場校責任者 > わかる できる授業を 指して < 会場校責任者 > < 会場校 > 上越市立潮陵中学校 < 開催 > 11 月 11 日 ( 金 ) 教諭小林洋教頭涌井良平 < 会場校 > 長岡市立三島中学校 < 開催 > 11 月 22 日 ( 火 ) < 授業者 > < 授業者 > < 指導者 > 上越市教育委員会 教諭小林 洋 < 指導者 > 長岡市立小国中学校 教諭小池 寿子 指導主事 石黒 和仁 校長 上野 忠英 保健体育新潟地区 保健体育 下越地区 < 研究推進責任者 > < 研究推進責任者 > 教諭中山 智司 教諭藤間 善徳 課題をもち, 主体的に学び合う 徒の育成 分の意 や考えを表現できる 徒の育成 課題を持ち, 主体的に学び合う 徒の育成 課題をもち, 主体的に学び合う 徒の育成 ( 新潟市立新津第五中学校 ) ( 新発田市立豊浦中学校 ) わかる できる授業を 指して < 会場校責任者 > わかる できる授業を 指して < 会場校責任者 > < 会場校 > 新潟市立内野中学校 < 開催 > 6 月 15 日 ( 水 ) 教諭立花泰志教頭山田覚 < 会場校 > 新発田市立川東中学校 < 開催 > 11 月 10 日 ( 木 ) < 授業者 > < 授業者 > < 指導者 > 新潟市立総合教育センター 新潟市立葛塚中学校 教諭立花 泰志 < 指導者 > 下越教育事務所 教諭緒形 建策 指導主事 瀧澤 訓 校長 若月 弘久 指導主事 佐藤 元彦 進路指導上越地区 進路指導 中越地区 分の考えを広げ, 信をもって将来を きる 徒の育成 < 研究推進責任者 > < 研究推進責任者 > 教諭宮崎隆史 分で考え, 主体的に 動できる 徒の育成教諭佐藤壮 職場体験学習を通して 徒が考える21 世紀型能 ( 柏崎市立北条中学校 ) ( 十日町市立十日町中学校 ) < 会場校責任者 > みつめる の向上を柱としたキャリア教育をとおして < 会場校責任者 > < 会場校 > 柏崎市立第五中学校 < 開催 > 11 月 16 日 ( 水 ) 教諭大平直美教諭疋田克彦 < 会場校 > 十日町市立下条中学校 < 開催 > 11 月 17 日 ( 木 ) < 授業者 > < 授業者 > < 指導者 > 県立柏崎翔洋中等教育学校 教諭長谷川 総子 < 指導者 > 新潟県立教育センター 教諭八重沢みづ穂 教頭 田中 哲也 指導主事 神子 尚彦 進路指導 新潟地区 進路指導 下越地区 将来への夢や希望をもち, < 研究推進責任者 > 将来の夢をもち, < 研究推進責任者 > き を考えるキャリア教育の推進 教諭岩﨑正法教諭白澤直子 ( 新潟市立坂井輪中学校 ) 進路を切り拓いていくことができる 徒の育成 ( 村上市立村上東中学校 ) 異学年交流を通して 徒の 有 感を める 夫 < 会場校責任者 > 学び合う授業の 夫を通して < 会場校責任者 > < 会場校 > 新潟市立潟東中学校 < 開催 > 11 月 24 日 ( 木 ) 教諭佐々木 忠洋 < 会場校 > 村上市立神納中学校 < 開催 > 11 月 8 日 ( 火 ) 教諭佐藤 智之 < 指導者 >新潟市教育委員会 < 授業者 > < 指導者 >下越教育事務所 < 授業者 > 指導主事田中健佐藤和也, 星嘉裕指導主事若狭陽一戸田明, 加藤裕子新潟青陵大学佐々木忠洋, 後藤順子本保美帆子, 佐藤一亮, 内海竜太郎教授岩﨑保之太刀川隆, 甲田小知代髙橋薫, 西山義一, 坂上一栄 21

23 3 指定研究 2 年 成果及び経過の概要報告書 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 上越 社会 報告者氏名藤田 賢 ( 学校名 : 上越市立城北中学校 ) 1 部会名 社会 2 郡市名 上越市 3 会場校 上越市立城東中学校 4 研究主題 誰もが 参加できる わかる 授業の工夫 ~ 思考を深めるための学び合いを通して~ 5 主題設定の理由研究推進委員会で社会科における生徒の学習状況について話し合ったところ, 受け身的な学習態度 や 深まりに欠ける話し合い活動 などが課題であるとの意見が多く出た これは私たち社会科教員の授業力の不足に起因する部分が大きいだけに, 社会科の授業改善を図ることに主眼を置き, 会場校の研究課題を踏まえた上で, 本研究主題を設定した 生徒が主体性をもって意欲的に学習に参加するための工夫 ( 参加できる ) と, 他者の考えに触れながら, 自分の考えを広げたり深めたりするための学び合いの工夫 ( わかる ) を行うことで, 自ら考え, 判断しながら協働的に学ぶ生徒を育成できるのではないかと考えた 6 研究の方法と内容主題を達成するための方法として, 次の2つの視点から以下の内容で取り組むこととした その際, 県中教研授業ナビゲーション学び合い 10( 社会 ) との関連を図るとともに, 文部科学省から示されたアクティブラーニングの視点も加味して考えることにした (1) 生徒の主体的な参加を促すための工夫 促す と うながす 統一させる! 1 学習課題の工夫実社会や身近な生活に関わらせるなど内容面で工夫したり, 学習形態に応じて異なる課題を選択させるなど方法面で工夫したりし, 生徒が興味 関心をもち, 他者と意見交流したいと思う魅力的で問題意識のもてる課題を設定する ( 学び合い 10 社会 3 5) 2 学習形態の工夫本研究では, 学習課題に迫るための方策として, 小グループでの意見交換に重点を置く 具体的には, ワールドカフェ方式を積極的に活用することで話し合いの広がりと深まりを目指していく ( 同 4 6) (2) 思考を広げたり深めたりするための学び合いの工夫 1 表現方法の工夫表現ツールを工夫し, 話し合いの流れの 見える化 を図る それにより見通しと振り返りのある主体的な学びに繋げていく また, 考えを関連付けたり共有したりする対話的な学びが展開され, 思考の広がりを促すこともできると考える さらに自他の考えやその変化を視覚的に容易に確認できるようにすることで, 思考の深まりを目指していく ( 同 22

24 7 9) 2 アクティブラーニングの意識化中学校社会では, 生徒自らが疑問点や課題を見いだし, それを調べ, 構想し, 意見交換をしながら考えを深めていくことが重要である 本研究では, 一般的な課題解決学習の流れの中から, 教科書の内容を押さえながらも表現ツールを活用した話し合い活動を取り入れ, 思考過程の活性化を促していく ( 同 4 8 9) 学び合い 10( 社会 ) 1 生徒の理解 認識の把握 2 単元単位の目標 指導計画 3 生徒が興味 関心をもつ課題設定 4 学習形態の工夫 5 日常生活や社会との関連 6 話し合いの目的やルールの明確化 7 考察場面の設定 8 図 表 資料等の適切な活用 9 意見交換の場面の設定 10 評価 振り返り 生徒の実態や既習事項を把握して授業を構成している 生徒の理解や認識の状況を把握し, 単元単位で目標や指導計画をたてている 生徒が好奇心をもったり, 学習意欲が高まったりするような課題を設定している 課題解決のために一斉 個 ペア グループなどの学習形態を場面ごとに設定している 生活とかかわらせたり, ニュースなどを活用したりして授業を進めている 話し合いのルールや方法を具体的に提示している 根拠をもとに多角的に考察し, 様々な方法で表現する場を設定している 図 表 資料などを適切に読み取り, 事実にもとづいて自分の考えを表現する活動の充実を図っている 他の意見を聞き, 自分の考えを深めさせている 他者評価や自己評価を評価シートなどで評価し, 自分の学習活動を振り返る場面を設定している 7 研究の成果と課題 成果 社会科に対する興味 関心が低く, 授業においても受け身になりがちな生徒に対し, 課題の設定や学習形態, 表現ツール等を工夫することで, 誰もが 参加する わかる 授業の実現に近づくことができた 新たな表現ツールの導入やその活用法の工夫を通して, 思考や学習過程の見える化を図ることで, 問題解決への見通しをもたせるとともに, 思考を深めるための他者との交流を促すことができた 円卓型コミュニケーションボードという新しい表現ツールの活用について, 全員が一斉に書き込みできる ( 参加できる ) こと, 他者の考えと比較 関連しやすく, 線でつなぐなどしてそれを視覚化できること, 自他の思考の流れを容易に把握できること等の利点や可能性を提案できた 課題 表現ツールの検討や本時の展開が中心の研究となり, 単元の授業構成の検討が不十分であったため, 結果的に思考の深まりに課題の残る授業となった 対話して考えを深めるべき場面が, 個人の発表にとどまってしまうことがあった 見える化した自他の意見をもとに対話する学び方や, 活発な対話を行うために必要な知識 技能を習得させる場を重視する必要があった 上記の2つの課題から, 学び合いの授業をより効果的にしていくためには,1 単元の構成をしっかりと練り上げていくことの必要性を改めて痛感した 8 運営の成果と課題 23

25 成果 今年度から新たな試みとして始まった, 上越市の5 教科一斉研修会 ( 社会 ) において, 講師 ( 糸魚川中学校松風嘉男主幹教諭 ) を招き,FTの実習を行うことで, 上越市の小中学校の社会科教師に FTの手法や有効性について広く知ってもらうことができた 研究発表会の公開授業で参加者に見学する班をあらかじめ振り分け, 協議会ではそのメンバーでF Tを行った FTのツールとして公開授業で用いた円卓型コミュニケーションボードを使用した 4 ~5 人のグループ構成であったが, 円卓型コミュニケーションボードの使用で参加者が互いに向き合う形になり, 会話量が自然と増え, 活発な協議となった 課題 参加者が 90 名に迫る人数となったため, 公開授業の会場が手狭だった 申し込みを上越市学校教育研究会の一斉研修と合わせたため, 参加人数の把握に時間を要し, 会場変更を決断するに至らなかった 今後, 他の研究会と合同実施する場合は, その参加者も中教研研究会への参加申し込みを行うなど, 集約先の一本化を徹底すべきである 資 料 1 部会名社会 2 郡市名上越市 3 会場校上越市立城東中学校 4 研究会開催日平成 28 年 11 月 11 日 ( 金 ) 5 研究推進員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 上越教育事務所学校支援第 2 課指導主事 岩片和義様 (2) 研究推進責任者 上越市立城北中学校教諭 藤田 賢 (3) 会場校責任者 上越市立城東中学校教諭 小林真史 上越市立潮陵中学校校長 ( 市中教研担当校長 ) 松縄隆之 (4) 研究推進委員 上越市立城東中学校教諭 ( 授業者 ) 丸山徹也上越市立直江津東中学校教諭長池守和 上越市立城西中学校教諭 太田 節 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回 実施日 / 会場 人数 ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 5 月 19 日 / 城東中 7 上越市一斉研修の運営計画 2 6 月 10 日 / 城東中 5 上越市一斉研修講師を招いてFT 実習 3 7 月 5 日 / 城東中 6 公開授業の指導案検討 1 24

26 回 実施日 / 会場 人数 ファシリテーションの主な論点 方法と成果 4 8 月 2 日 / 城東中 7 公開授業の指導案検討 月 30 日 / 城東中 7 公開授業の指導案検討 3 協議研究発表会当日の運営計画 6 10 月 26 日 / 城東中 5 プレ授業 FTによる協議研究発表会当日の運営計画 7 11 月 11 日 / 城東中 6 研究発表会 主体的な学び と 深い学び を促すための有効な手立てとは 1 月 20 日 / 城東中研究の成果と課題 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 研究会参加者総数 (88) 名 (3) 小学校 高等学校教員 (32) 名 (1) 郡市内中学校会員 (38) 名 (4) 教育委員会 (2) 名 (2) 他郡市中学校会員 (12) 名 (5) その他 (4) 名 8 公開授業 学年 組 単元 主題 授業者 2 年 5 組 世界から見た日本の資源 エネルギーと産業 ~ 日本の農業 ~ 丸山徹也 9 分科会 ( 全体協議会 ) 分科会名 協議題 指導者 司会者 提案者 全体 主体的な学び と 思考の深まり を促すために有効な手立てとは ~ 今日の授業を材料に~ 岩片和義 小林真史 藤田賢 25

27 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 中越 社会 1 部会名中越地区社会 報告者氏名鈴木勇 ( 学校名 : 小千谷市立小千谷中学校 ) 2 郡市名小千谷市 3 会場校小千谷市立千田中学校 4 研究主題学び合いを通して, 主体的に課題を追究する生徒の育成 ~ 単元構想シートの活用を通して~ 5 主題設定の理由生徒の実態や社会科授業の現状と教師の目指す姿 ( 身に付けさせたい力 ) とのズレ ( 問題点 ) を推進委員で共有した その中でもう一度原点に立ち返って 生徒が自ら積極的に関わり, 楽しく, 面白く, ドキドキ, ワクワクする授業はどんな授業だろう? という素朴な問いに対して, その解決の手だてをFTで検討した その中で, 意見交換の工夫 と 課題設定の工夫 というキーワードが出された 意見交換の工夫 とはまさしく 学び合いの工夫 であり, 課題設定の工夫 とは 主体的に取り組む姿 につながると考え, 研究主題を 学び合いを通して, 主体的に課題を追究する生徒の育成 とした また, この 学び合い を学習形態の工夫によって位置付けるとともに, 単元全体を貫く 課題設定 を行い, それを構造的に表し, 見通しをもって授業を構想していくことが必要と考え, 副題として, 単元構想シートの活用を通して とし, 研究を深めた 6 研究の方法と内容生徒の学びの問題点としては, 教師による講義形式の一方的な授業 生徒の受け身的な態度 ( 人まかせ, 板書を写すのみ, 分かったような気になっているなど ) 知識が個に留まる, 平面的な理解になっているなどが推進委員の間で指摘された そのうえで, 目指す姿 = 身に付けさせたい力を 自ら考える力 情報発信する力 問題を解決する力 とした そして, 目指す姿の実現のために, 課題設定の工夫 ( 学び合い103 5) と 意見交換の工夫 ( 学び合い104 9) の2 点について, 具体的な手だてを検討することを通して, 学び合い10 3 単元構想シート について, より良い構想シートを追究することとした FTで具体的な手だてを検討した結果, 次のようなキーワードが出てきた 課題設定の工夫 学習課題に対して, 自分なりの考えや疑問をもたせる工夫 ( 当事者意識をもたせる課題 タイムリーな課題 固定概念を覆す課題) など 意見交換の工夫 自分の考えを明確にする時間の確保, 情報活用, 班編成のあり方, 視点を与えて議論を深める, 付箋の活用による情報の可視化, 情報の操作性学習形態の工夫学び合う場の設定などステップ1 単元のねらい 課題と生徒の実態のズレ解消の手立てと検証 26

28 主体的な追究につながる学習課題の設定をどのように工夫するか この学習課題だと という理由からして主体的な追究ができる というような, 生徒の学びの姿を提案することが必要であると考える また, 学習課題に対して, 自分なりの考えや疑問をもたせる工夫として,1 最初は間口を狭くする 社会の中の矛盾を授業者が取り上げ, その中で, 生徒の中の矛盾や必要感を大切にする 2 当事者意識をもたせる課題 3タイムリーな課題 4 固定概念を覆す課題 5 単元全体を貫く課題 6 生徒の視線や意識での表現方法の工夫ステップ2 生徒が自己表現できる学習形態と収束の場の検証単元の指導計画の中のどの場面でファシリテーションを活用するのが有効であるかを検討する また, 課題の解決はFTと切り離して考えるようにして, 単元の目標に照らして学習活動を工夫する ステップ3 単元構想シート で単元全体を見通した構想に着手単元と生徒とのかかわりをきちんと捉え, 生徒の中に生まれる矛盾を元に単元を貫く学習課題を設定し, 単元構成を工夫するなど, より良い授業 単元構想シート を創りあげる 7 研究の成果と課題 < 成果 > (1) 単元全体を貫く課題設定ができることによって, 生徒の学ぶ意欲が継続し, 主体的に取り組む姿となって表れた 真剣に考え, 話し合い, 自分の意見を発表する 生徒が多くなった (2) 単元全体を通して, 学習形態を工夫し多岐にわたる場を設定したことで, 生徒が自分を表現する姿が随所に表れ, 主体的に取り組む姿につながった FT, ジグソー法, 討論会やディベートなど, 多岐にわたる学習形態が生徒の学ぶ意欲や積極的な言動に見られた (3) 単元構想シート を用いて, 教師自身が単元全体をイメージして授業を展開することで, 生徒自身も見通しをもって授業に取り組むことができた 授業中だけではなく, 授業前や授業後も課題に対して考え, 話し合ったり, 学習の準備をしたりする姿があった < 課題 > (1) 課題設定において, 教師の想い と 生徒の現状と実態 のズレから導き出すことが難しい単元もあり, 課題意識が低い時もあった 課題意識が低い場合は, 授業が淡々と進んだ (2) 学習形態が変わった場合, 生徒をどのように評価すればいいのか, または, 適切な学習シートのあり方が不十分であった 多面的 多角的な思考を求めた授業展開や学習形態を展開しているが, それにともなう生徒の変容を見取るワークシートが必要である 8 運営の成果と課題 < 成果 > (1) 教師自身の学び合いにFTを取り入れたことが, 推進委員全体の自覚と意識につながった 毎回, 積極的な意見交換がなされた (2) 推進委員全員でより良い 単元構想シート を研究し, 全員がプレ授業等の実践を通して話し合ったことで, 充実したものとなった 見通しをもって授業ができる, 単元の押さえどころがわかる, 授業に工夫ができる, やってみたくなる などの感想が推進委員から上がった < 課題 > (1) 各校のプレ授業等の授業実践を計画的に遂行するための計画と準備の確認 プレ授業等の計画が余裕をもった時間の中で決められず, 各校の学校行事もありギリギリの中での運営であった (2) 推進委員会と当日の会場校との役割分担について 会場校の職員に負担が多くなってしまった 27

29 資 料 1 部会名中越地区社会 2 郡市名小千谷市 3 会場校小千谷市立千田中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 10 月 27 日 ( 木 ) 5 研究推進委員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 燕市立燕北中学校 校長 松井 淳 小千谷市立南中学校 校長 日岡 求 (2) 研究推進責任者 小千谷市立小千谷中学校 教諭 鈴木 勇 (3) 会場校責任者 小千谷市立千田中学校 教頭 佐藤孝子 (4) 県 郡市指導主事 小千谷市教育委員会 管理指導主事 小池尚志 (4) 研究推進委員 ( 授業者 ) 小千谷市立千田中学校 教諭 大井和人 小千谷市立千田中学校 小林利明 小千谷市立片貝中学校 岩崎 均 小千谷市立片貝中学校 渡部佑真 小千谷市立東小千谷中学校 林 啓樹 小千谷市立南中学校 小千谷市立小千谷中学校小千谷市立小千谷中学校小千谷市立小千谷中学校 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容回実施日 / 会場ファシリテーションの主な論点 方法と成果 月 25 日 ( 水 ) 小千谷市立千田中学校 6 月 24 日 ( 金 ) 小千谷市立千田中学校 7 月 19 日 ( 火 ) 小千谷市立千田中学校 7 月 29 日 ( 金 ) 小千谷市立千田中学校 8 月 23 日 ( 火 ) 小千谷市立小千谷小学校 9 月 30 日 ( 金 ) 小千谷市立片貝中学校 平片信次 橋本景子羽鳥富男小船井信高 学び合いを通して, 主体的に課題を追究する生徒の育成 について 上記について話し合い, 研究主題が決定した 研究主題を通して, 今年度の取組についての説明と検討 具体的に単元を取り上げ, 検討した 学び合いを通して, 主体的に課題を追究する学習形態の過程図 の説明と検討 単元構成シートの作成学習形態の過程図が完成し, 単元構想シート の検討に進んだ 単元構成シートの作成 単元構想シートについての共通理解を図りながら, より良い構想シートを検討した 本発表の授業構想とプレ授業の構想について第 2 回全県社会科部会の指導を受けて, 単元構想シートの再検討と本発表, プレ授業についての構想を検討した 単元構想シートを利用した授業構想づくり1 についてプレ授業の参観後の検討会を通して, 単元構想シートの作成を通した改善点等を話し合った また, 本発表の授業構想についての説明と検討事項の確認を行った 28

30 回実施日 / 会場ファシリテーションの主な論点 方法と成果 単元構想シートを利用した授業構想づくり2 について 10 月 7 日 ( 金 ) 7 プレ授業の参観後の検討会を通して, 単元構想シートの作成を通した改善小千谷市立南中学校点等を話し合った また, 本発表の授業構想について指導案検討を行った 月 14 日 ( 金 ) 小千谷市立千田中学校 12 月 19 日 ( 月 ) 小千谷市立千田中学校 単元構想シートを利用した授業構想づくり3 について本発表の授業構想についての説明と最終の指導案検討を行った 2 年目の取組の振り返り 2 年目の取組について, 公開授業を中心に成果と課題を確認した 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 研究会参加者総数 ( 76 ) 名 (3) 小学校 高等学校教員 ( 3 ) 名 (1) 郡市内中学校会員 ( 28 ) 名 (4) 教育委員会 センター ( 1 ) 名 (2) 他郡市中学校会員 ( 48 ) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( 0 ) 名 8 公開授業 学年 組 単元 主題 授業者 学年 組 単元 主題 授業者 3 年 A 組地方自治と住民の参加大井和人 9 分科会 ( 全体協議会 ) 分科会名協議題指導者司会者提案者 社会科全体協議会 単元構想シート を活用した取組は, 生徒の主体的な課題の追究に有効であったか 小千谷市教育委員会管理指導主事小池尚志様小千谷市立南中学校校長日岡求様 小千谷市立千田中学校小林利明教諭 当校教諭大井和人 29

31 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 新潟 社会 1 部会名社会 報告者氏名 小塚忠昭 ( 学校名 : 新潟市立白新中学校 ) 2 郡市名新潟市 3 会場校新潟市立白新中学校 4 研究主題社会的事象を自分ごととしてとらえ, 課題解決の方法を考え, 他者と協働して解決を図る生徒の育成 5 主題設定の理由現代社会はグローバル化の進展や社会構造の複雑化等により, 環境や経済, 国際関係など社会の様々な分野において, 正解のない, 専門家も答えをもたない複雑な世界規模の問題が起きている こうした問題を解決には, 誰かが答えを出してくれるのを待つのではなく, 一人一人が知識や知恵をもち寄り主体的に考え, 協力して答えを作り出すことが求められる PISA では 2015 年の調査から協働的問題解決能力を新たに測定している 協働的問題解決能力とは, 他者と協力して問題解決に当たる能力のことをいう 社会科の授業で, 生徒の協働的問題解決能力を育てるには, 多様な価値観や背景をもった他者と正解のない問題や経験したことのない問題について, 対話をしながら情報を共有し, 自ら深く考え, 相互に考えを伝えあい, さらにそれらを深めつつ合意形成 問題解決する能力を育むことが極めて大切であると考える また, 白新中学校社会科部では授業の中でジグソー法やファシリテーションの手法を用いて社会的事象を多面的に把握し, 多角的に追究する活動を取り入れてきた そこで本研究では 目指す生徒の姿 として, これらの学習によって身につけた知識や技術を活用し問題解決を図ることができる生徒, 仲間の考えと自分の考えを比較し考えを広げ深めていく生徒の姿を考えた また, 多様の意見や考えの中から1つの考えにまとめ, 練り上げていくことができる能力も大切だと考えた 以上のようなことから社会的事象を多面的に把握し, 多角的に考察すること, そして他者と協働して課題解決を図る生徒の育成を目指し上記の主題を設定した 6 研究の方法と内容昨年度, 目指す生徒の姿をFTで具体化し, そこで出された他者と協働して課題解決を図る場面を組織した提案授業を3 回行った 今年度は, 昨年度の提案授業で出された課題の改善をテーマにした提案授業を1 度行い, 再度検討し研究授業で成果と課題を検証した 1 社会的事象を多面的に把握し, 多角的に考察する工夫単元や授業の中でジグソー法を活用し, ファシリテーションの手法も取り入れることで, 生徒がそれぞれの立場や観点から追究した課題や結果, わかったことを持ち寄り, それを基に協働的に考えていくことで多面的な把握, 多角的な考察が行えると考える 2 協働して課題解決を図るための工夫 1 によって思考の広がりが可能になるが, さらに思考の深まりを求めるために, 多様な意見や考えの中から1つの考えにまとめたり, 課題解決型の発問をしたりすることで他者と協働する姿を見ることができると考える 30

32 7 研究の成果と課題 成果 他者と協働しながら課題解決に向かう生徒の姿を目指し, 具体的な手だてとしてジグソー法とファシリテーションの手法を活用した授業を行うことができた 指導者の講評でも, 研究授業本時においてそのねらいを達することができたとの評価をいただけた ジグソー法を取り入れることで, 自分の立場で獲得した情報を伝えなくてはならず, 主体的な学びにもつながっていくことが確認できた ジグソー法やファシリテーションについては日頃から取り組んでいるため生徒もその手法を有効に活用し, 意欲的に課題に向かう姿が見られた また, アクティブ ラーニングとしての側面も十分に見ることができた まとめの部分で追加発問を行ったり, 課題解決型の追究活動を組織したり, 合意形成を必要とする活動を取り入れることで, 思考の広がりだけでなく, 思考の深まりを見ることができた 学び合いの授業や単元を構成する上での基礎 基本となる知識の定着が確実にできており, それらを活用して話し合い活動を行うことができていた また, 日頃から継続している新聞スクラップの取組も生徒の社会的事象に対する興味関心の高まりにつながっている 結果として今回の単元で取り扱ったイギリスの EU 離脱問題についても学習活動を進めていく中で自分ごととし, 自我関与を前提に課題解決の方法を考える生徒の姿に近づけた 研究授業では EU の成果と課題を多面的 多角的に追究する単元となっていて, その見方や考え方と課題解決に向けた取組が深い学びにつながっていた 課題 本時のねらいの精度を上げるために, 学習指導案などに本時の学習内容や思考力 判断力 表現力についての具体的な内容の明記をしていく また, 多面的 多角的な考察の具体も明記する そのことが評価の精度を上げることにもつながっていくと考える 収束の場面やまとめの場面でどのような形がよいのかさらに検証を重ねていきたい EU からのイギリス離脱について,EU の抱える課題といったまとめでよかったのではないか この授業では無理に共生についてまで言及する必要性はなかったのではないかといった意見もあった 8 運営の成果と課題 成果 1 年次に 3 回の提案授業を行うことで課題が明確になり 2 年次の研究授業に臨むことができた 提案授業, 研究授業の検討会では授業者の作成した単元構想シートを元に研究推進委員でファシリテーションをしながら授業について考えていくことができ有効であった 生徒の目指す姿を実現するための具体的な手だてを共有することで, 授業案や実際の授業の検討会でも中身の濃い話し合いができた 課題 研究会が新潟市の中教研一斉開催日と異なる日程となり, 多方面にご理解とご協力をいただき運営せざるを得なかった 参加者も限定していただく結果となってしまい申し訳なかった 31

33 資 料 1 部会名社会 2 郡市名新潟市 3 会場校新潟市立白新中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 11 月 24 日 ( 木 ) 5 研究推進委員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 指導者 新潟市総合教育センター 指導主事新潟市立松浜中学校 校長 山本達也岡田聡 研究推進責任者 新潟市立石山中学校 教諭 小林朗 会場校責任者 新潟市立白新中学校 教諭 小塚忠昭 研究推進委員 新潟市立白新中学校 教諭 山田耀 新潟市立黒埼中学校 教諭 江口麻衣子 新潟市立新津第五中学校 教諭 澤田健太郎 新潟市立鳥屋野中学校 教諭 川本慎一 新潟市立白根北中学校 教諭 廣瀬吉生 新潟市立寄居中学校 教諭 柴澤宏明 新潟市立南浜中学校 教諭 阿部祐子 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 7/7 白新中学校 /21 白新中学校 /15 白新中学校 /13 白新中学校 /24 白新中学校 /8 白新中学校 10 7/21 実施授業の構想検討会 (FT) 1 年生地理分野 アジア州 の単元 授業者の願いや困っている部分を含め共有することができた 1 年生地理分野 アジア州 の授業 ( 山田耀教諭 ) その後協議会 (FT) 今後の活動内容についての確認 11/24 研究会当日実施授業の構想検討会 (FT) 1 年生地理分野 ヨーロッパ州 の単元 授業者の願いや困っている部分を含め共有することができた 11/24 研究会当日実施授業の指導案検討会 前回の指導構想検討会で出されたものを元にして指導案を作成 検討 研究会当日の準備 確認研究授業 2 年間の活動の振り返り 成果と課題 (FT) 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 研究会参加者総数 ( 70 ) 名 (3) 小学校 高等学校教員 ( 2 ) 名 (1) 郡市内中学校会員 ( 41 ) 名 (4) 教育委員会 センター ( 1 ) 名 (2) 他郡市中学校会員 ( 17 ) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( 9 ) 名 8 公開授業 学年 組 単元 主題 授業者 1 年 1 組ヨーロッパ州 EU の未来 ~ あなたの一票は!?~ 山田耀 9 分科会 ( 全体協議会 ) 協議題 指導者 司会者 提案者 ジグソー法やファシリテーション (FT) を活用することで, 他者と協働し, 課題解決に向けた活動ができていたか 新潟市総合教育センター指導主事山本達也様新潟市立松浜中学校校長岡田聡様 32 新潟市立鳥屋野中学校川本慎一教諭 当校教諭小塚忠昭

34 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 下越 社会 報告者氏名 神田武 ( 学校名 : 新発田市立七葉中学校 ) 1 部会名下越 社会科 2 郡市名新発田 3 会場校新発田市立佐々木中学校 4 研究主題 学び合いを通して, 自分の考えを再構成する生徒の育成 5 主題設定の理由地区全体の学校で取り組むことを基本方針とし, 各校の研究主題を踏まえて, 社会科で目指す学び合う生徒の姿, 身に付けさせたい力を具体化するためのファシリテーションを行った その中で, 単に 自分の考え, 意見をもつ だけでなく, 学び合い, かかわり合い を通して 自分の考えを広げたり, 深めたりする ことが大切であると確認した 社会科で 自分の考えを深める ためには, 社会的事象が多面的であることを理解し, 多角的に考察することが必要である この多面的 多角的に考察するには, 小集団での 交流 ( 拡散的 ) の学び合い, 検討( 収束的 ) の学び合いが有効であると考え, 昨年度 (1 年目 ) の研究主題を 学び合いを通して, 自分の考えを深める授業 と設定した しかし, 実際に研究を進める中で, ファシリテーションの形式にとらわれすぎ, 活動ありきの授業になる傾向が見られた そのため, 自分の考えを深める授業 で育てたい生徒の姿を明確にすることが不可欠であると考え, プレ授業等で共通して実践することとした 以上のことから, 今年度 (2 年目 ) については, めざす生徒の姿を 根拠をもとに自分の考えを説明できる生徒, 自分の考えを多面的 多角的に検討し, 修正 深化することができる生徒 とし, 研究主題を 学び合いを通して, 自分の考えを再構成する生徒の育成 と設定した 6 研究の方法と内容 社会学び合い 10 のうち, 特に, 以下の項目を重点として取り組んできた 2 単元構想シート等の活用今年度は,10 校を3~4 校の3グループに分け, それぞれの 3 生徒が興味 関心をもつ課題設定グループごとに単元構想シート及び指導案の事前検討会と授業 7 考察場面の設定公開及び協議会の2 回の部会を開催した 研究推進委員は原則 8 図 表 資料等の適切な活用全ての部会に参加することとして, 市内すべての社会科部員で 9 意見交換の場面の設定研究を進めてきた (1) 単元構成の工夫グループごとでの単元構想シートの事前検討会で研修を深めてきた (2) 生徒の学ぶ意欲を高める課題の工夫生徒にとって少しでも 切実感 や 当事者意識 がもてる学習課題を設定するように工夫した 市では, すべての学校に学級数分の新聞が毎日配付されているので, 授業での活用を進めてきた 33

35 (3) 学び合いの学習活動の工夫学び合いの学習活動の充実は, 生徒が自分の考えを再構成する大切な場面である 本研究では 可視化 と 三角ロジック ( トゥールミンモデル ) の実践を積み重ねてきた 7 研究の成果と課題 < 成果 > (1) 単元構成の工夫単元のねらいは何か, 単元の流れはよいか, 生徒の実態を踏まえた適切な学習課題か, 本時の指導は単元の中でどのような位置付けかなどの指導計画を, 単元構想シートでまとめた 単元によっては, 拡散 で一時間, 収束 で一時間の学習活動が必要なこともあった (2) 生徒の学ぶ意欲を高める課題の工夫新聞記事などの教材化により, 生徒に 切実感 や 当事者意識 がもてる学習課題を設定することができた (3) 学び合いの学習活動の工夫 1 可視化について生徒が最初にどのように考えていたか, 学び合いを通してどのように自分の考えを修正 深化させて再構成したかが分かるように 可視化 を意識して学び合いを進めてきた 最初の 個 の場面では, 根拠に基づいて自分の考えをもたせた 拡散 の前に, 生徒の考えを教師が分類 整理し, ネームプレート等で表示することで, 一人一人の生徒の考えを 可視化 し, 学習活動を活性化することができた また, 拡散 や 収束 の場面では, 同じ考えの生徒同士のグループ, 異なる考えの生徒が混在するグループなど, さまざまな考えに触れられるように, グループ分けを工夫することが有効であった 活動中は, ワークシートや付箋, ホワイトボードの活用を工夫し, 生徒の考えが 可視化 できるようにした 収束 から 個 の場面では, 新たな気づきと自分の考えを検討し, 最終的な自分の考えを結論づけさせた ネームプレートの移動やワークシートの記入で生徒の考えの再構成 (= 修正 深化, 変容 ) が 可視化 できるように工夫した 2 三角ロジックについて学び合いの学習活動を充実させるためには, 自分の考えの根拠は何かを明確にさせることが大切である 本研究では, 三角ロジック の実践を試みた 根拠のある自分の考え(= 主張 ) をもつためには, 事実をしっかりと把握することが基となる 多様な資料の準備が必要であるが, 生徒に何を考えさせたいかを明確にして資料選定を行う 事実認識が違えば, 主張が異なることが多い しかし, 事実認識は同じでも理由付けが違えば, 主張が異なることもある 拡散, 収束 の学び合いでは, それぞれの考え (= 主張 ) とその根拠 (= 事実と理由付け ) を意識した話し合いを行うことで, さまざまな考えに触れることができた < 課題 > 単元構想の工夫がすべての出発点となるので, 単元構想シートの形式を再検討するなどの改善を継続していく 新聞が毎日配付される恵まれた環境を生かすため,NIE 活動の実践を共有する 可視化 と 三角ロジック の実践を積み重ね, 有効性を検証し高めて行く必要がある 8 運営の成果と課題 34

36 < 成果 > 市全中学校 10 校を3~4 校の3グループに分け, それぞれのグループごとに事前検討会と授業公開及び協議会の2 回の部会を開催した 研究推進委員は原則全ての部会に参加することとして, 市内すべての社会科部員で研究を進めてきた 今後求められる授業改善の方向性を理解し, 授業実践することができた < 課題 > 学び合い の基盤は学級経営に負うところが大きい FT 等の 学び合い を学校全体で実践していくことが大切である 資 料 1 部会名下越地区社会科 2 郡市名新発田市 3 会場校新発田市立佐々木中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 11 月 10 日 ( 木 ) 5 研究推進委員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 下越教育事務所 指導主事 若林靖人 新発田市立加治川中学校 校長 土屋和也 (2) 研究推進責任者 新発田市立七葉中学校 教諭 神田武 (3) 会場校責任者 新発田市立佐々木中学校 教頭 森谷優子 (4) 研究推進委員 ( 授業者 ) 新発田市立佐々木中学校 教諭 田中正朗 新発田市立川東中学校 教諭 須貝則明 新発田市立東中学校 教諭 安達章子 新発田市立本丸中学校 教諭 大矢亮 新発田市立第一中学校 教諭 中村佳代子 新発田市立猿橋中学校 教諭 恩田久雄 新発田市立紫雲寺中学校 教諭 本間誠道 新発田市立豊浦中学校 教諭 大山剛 新発田市立加治川中学校 教諭 淺香有紀子 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 6/13 東中学校 11 7/8 実施授業の指導構想シート, 指導案の検討会 (FT) 2 7 /6 紫雲寺中学校 11 7/15 実施授業の指導構想シート, 指導案の検討会 (FT) 3 7/8 東中学校 /15 紫雲寺中学校 11 2 年地理的分野 中国 四国地方 の公開授業 ( 鈴木里歩教諭 ) 授業協議会 (FT) 2 年地理的分野 九州地方 の公開授業 ( 海藤芳樹教諭 ) 授業協議会 (FT) 5 8/23 本丸中学校 9 10/12 実施授業の指導構想シート, 指導案の検討会 (FT) 6 9/13 佐々木中学校 12 11/10 研究発表会当日授業の指導構想シート, 指導案の検討会 (FT) 35

37 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 7 10/12 本丸中学校 9 2 年歴史的分野 天下泰平の世の中 の公開授業 ( 大矢亮教諭 ) 授業協議会 (FT) 8 10/25 佐々木中学校 5 11/10 研究発表会当日授業の指導構想シート, 指導案の確認 (FT) 9 11/9 佐々木中学校 13 研究発表会の前日準備, 研究の概要 ( パワーポイント ) の確認 10 11/10 佐々木中学校 13 研究発表会 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 研究会参加者総数 ( 48 ) 名 (3) 小学校 高等学校教員 ( 3 ) 名 (1) 郡市内中学校会員 ( 36 ) 名 (4) 教育委員会 センター ( 3 ) 名 (2) 他郡市中学校会員 ( 6 ) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( 0 ) 名 8 公開授業 学年 組 単元 主題 授業者 3 年 A 組 現代の民主政治と社会 田中正朗 9 分科会 ( 全体協議会 ) 協議題 指導者 司会者 提案者 身に付けさせたい力 ( 課題について根拠をもとに多面的 多角的に考え, 話し合い, 自分の考えを再構成する力 ) を付けるための手立ては有効であったか 下越教育事務所学校支援第 2 課指導主事若林靖人様 新発田市立川東中学校 須貝則明教諭 新発田市立七葉中学校 神田武教諭 36

38 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 上越 理科 1 部会名理科 報告者氏名小山宏一 ( 学校名 : 上越市立大潟町中学校 ) 2 郡市名上越市 3 会場校上越市立大潟町中学校 4 研究主題科学的思考力と表現力を高める指導の工夫 - 学び合う授業を通して - 5 主題設定の理由理科部会では, 目指す生徒の姿を 主体的に課題をもち, 収集した情報を科学的に整理 分析し, それを基に自分の考えを分かりやすく伝えることができる生徒 と設定した この目指す姿は,21 世紀型能力の コミュニケーション能力 問題発見 解決能力 論理的 批判的思考能力 が理科の授業で具現化した姿である 上越市内の中学校の理科主任を対象に, 身に付けさせたい力 について, 必要な力 と 概ね満足できている力 についてアンケート調査を行った さらに, 授業における生徒の実態 について意見を集めた その結果, 思考力 表現力 数値的な処理 学び合い 言語活動 の伸長が課題であることが明らかになった そこで, これらの生徒の実態や教師の願い, 今後必要とされる能力をまとめて 科学的思考力と表現力 と設定し, それらを育む 対話的な学び, 主体的な学び 深い学び が展開される授業づくりを提案するものである 6 研究の方法と内容 学び合い10, とりわけ 理科学び合い5 を学び合いが有効に機能する五つの場面と仮定し, これらの場面を有効に位置付けるよう, 学習過程や題材, 教材を工夫する これにより, 生徒が主体的に 交流 検討 しながら科学的な思考力と表現力を高めていくことを期待する これまで, 観察実験の結果を集約して法則性を導き出して帰納的な活動や, 先に法則性を習得した後に観察実験で確かめていく構成的な活動を単元の中で位置付けてきた しかし, それらが有効に機能せずにいわゆる活動偏重型の はい回る授業 や知識偏重型の 一斉型授業 に陥り, 思考力や表現力が高まらない原因になることがあった そこで, 目指す生徒の姿 の実現が可能となる 理科学び合い5 の可能性と有効な場面を次の方法で提案する 理科学び合い5 の可能性と有効性について, 推進委員が授業実践を通してその有効性を検証する 特に,7 根拠をもとにした予想理由の検討 8 仮説を検証する実験方法の工夫 を重点とする 上越市学校教育研究会と連携を図り, 授業研究を進める 理科授業スタンダード5 理科学び合い5 1 生徒の素朴概念の把握 6 問題意識をもたせる事象提示 2 単元単位の目標 指導計画 7 根拠をもとにした予想理由の検討 37

39 理科授業スタンダード5 理科学び合い5 3 基本操作の充実 8 仮説を検証する実験方法の工夫 4 直接体験の重視 9 気づきを工夫しながらの観察 実験の工夫 5 日常生活との関連 10 結果をもとにした考察の意見交換 7 研究の成果と課題科学的思考力と表現力を高めるために, 特に生徒が 仮説を検証する実験方法を工夫 できることに重点を置いて研究を進めてきた そこで, 生徒自身が根拠をもって仮説を設定 検討できるよう4QS (Class 学び合う授業 2016 P.36,37 参照 ) やFTを手法として取り入れた この結果は以下のとおりである 物体がもつエネルギーを, より大きくするにはどうしたらよいか という課題に対し, エネルギーの大きさを変化させる要因は何か, その要因はどのように影響を及ぼすか, またどうやって測定したらいいか, を丁寧に考えながら仮説を設定する姿が見られた ホワイトボードを用いて個の考えを小集団で共有し, 検討しながら仮説を検証するための実験方法を定めていく姿が見られた 自ら考えた実験であるため意欲的に取り組む姿勢が向上した 以上より, 仮説検証実験の推進や4QSの活用は, 科学的思考力と表現力の向上に有効であることはひとつの成果と言える 課題として, 次の点を挙げる 公開授業では, 生徒はひとつの課題に対して多様な実験方法に取り組んだ 小集団内での活動はある程度機能したが, 小集団と小集団がお互いに実験方法を紹介し合ったり, 考えを発表 検討し合ったりする場面の設定が不十分であった 生徒が自らの考えを他者にポイントを整理してわかりやすく伝えることに関しての指導が不十分であった これらの課題の解決に向けて, 仮説検証実験 を3 年間のどこに位置づけていくかを明確にすること, 普段の授業の中で 発表力の向上 を目指し的確な指導をしていくことが必要である 8 運営の成果と課題研究推進責任者を中心に, 上越市学校教育研究会と連携しながら2 年間研究を進めることができた また1 年目に, 上越市内の理科教師が集まり公開授業を参観したり, 白新中学校山内伸二先生を招いて FT 研修を実施したりした さらに, 上越市教育センター指導主事である藤本孝昭先生, 上越教育大学教授の小林辰至先生から理科指導についてご指導をいただいた このような活動みより, 次のような成果が挙げることができた 理科教師として, 生徒に付けさせたい資質能力を明確にできた その解決に向け, 理科教師全体で具体的手立てを共有したり探ったりすることで, 授業改善の方向性を認識できた 理科教師全体でFTの有効性を学び, 実践を繰り返すことで, 生徒の学び合いがより活性化する糸口をつかむことができた 課題として, 公開授業の際, 参観者が少ない日もあったことが挙げられる 学校間でのより丁寧な調整を行うことで, この課題を解消していきたい 38

40 資料 1 部会名理科 2 郡市名上越市 3 会場校上越市立大潟町中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 11 月 11 日 ( 金 ) 5 研究推進委員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 上越教育大学 教授 小林辰至 上越市立教育センター指導主事 藤本孝昭 上越市立大島中学校 校長 古澤博之 (2) 研究推進責任者 上越市立城北中学校 教諭 保坂修 (3) 会場校責任者 上越市立大潟町中学校 教諭 小山宏一 (4) 県 郡市指導主事 上越市教育センター 指導主事 藤本孝昭 (4) 研究推進委員 ( 授業者 ) 上越市立大潟町中学校 教諭 山本明子 ( 授業者 ) 上越市立城西中学校 植木厚夫 上越市立浦川原中学校 吉山泰樹 上越市立大潟町中学校 解良庸介 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 6 月 10 日 / 大潟町中 月 15 日 / 城北中 月 24 日 / 大潟町中 月 19 日 / 大潟町中 月 27 日 / 大潟町中 月 1 日 / 大潟町中 月 10 日 / 大潟町中 4 研究推進の方向性の検討 確認 研究主題, 研究組織の検討 公開授業の構想の検討 プレ授業 ( 授業者 : 小山宏一 ) 授業見せ合い プレ授業 ( 授業者 : 解良庸介 ) 授業見せ合い プレ授業 ( 授業者 : 山本明子 ) 授業見せ合い 前日準備 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 研究会参加者総数 ( 82 ) 名 (3) 小学校 高等学校教員 ( 42 ) 名 (1) 郡市内中学校会員 ( 31 ) 名 (4) 教育委員会 センター ( 1 ) 名 (2) 他郡市中学校会員 ( 7 ) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( 1 ) 名 8 公開授業 学年 組 単元 主題 授業者 学年 組 単元 主題 授業者 3 年 3 組エネルギーと仕事山本明子 9 分科会 ( 全体協議会 ) 分科会名協議題指導者司会者提案者 全体協議会 ( 人数が多いため, 実際の協議は 2 回会場で行った ) 根拠を基にした予想理由の検討 と 仮説を検証する実験方法の工夫 は生徒の科学的思考力と表現力を高めるか 上越教育大学教授小林辰至様 上越市教育センター指導主事藤本孝昭様 上越市立城西中学校植木厚夫教諭 上越市立城北中学校保坂修教諭 当校教諭山本明子 39

41 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 中越 理科 報告者氏名 澤栗隆之 ( 学校名 : 長岡市立堤岡中学校 ) 1 部会名理科 2 郡市名長岡 3 会場校長岡市立岡南中学校 4 研究主題他とかかわり, 主体的に学び表現できる生徒の育成 ~ 学び合い活動の工夫をとおして~ 5 主題設定の理由意欲的に観察 実験に取り組むが, 自分の考えをノートにまとめることや, 実験結果から考察することを苦手とする生徒がいる実態がある また指示待ちで, 教師側から考えを聞き出すなどの手助けがないと, 言葉を結びつけ事象を表現できないこともある 主体的に学び, 自信をもって理科の言葉を使い表現できることを期待したい そこで, 生徒同士がかかわり合い, 互いの思考を交流させる 学び合い の場を設けることで, 科学的思考力や問題解決力の高まりを生徒自身が感じられ, 自信をもって表現してほしいと考え, 上記の主題を設定した 6 研究の方法と内容 1 研究方法指定 1 年目は, 理科における 学び合う姿 を推進委員のファシリテーション (FT) で明確にした また, 推進委員メンバーによるプレ授業では, 学び合い のありかたを検討した 指定 2 年目は, 理解度に差が出やすい電流単元での 課題の設定, ワールドカフェのありかた, 理解度の差を埋めるための手立て を検討した 2 研究の内容ア活用型の授業における課題設定 21 世紀型能力育成のための学習活動を考えた 活用型の授業を提案するため, 電流と電圧 の単元での課題を設定した 具体的には, 身のまわりにある 扇風機の回転数が変わる仕組みを考え, 説明する 課題を設定した イ発展的の課題解決に臨むためのアイテム理解度の差が生じる単元でもあるので, 既習事項を活用しながら課題解決に臨めるように, 学習履歴 をシートにして使えるようにした 発展的な課題では, 立ち止まる生徒もいるので, 課題解決の進度に応じた, ヒントカードを用意した ウ他と交流する場の設定グループごとに, 扇風機の風力が変わる仕組みを考えた後, 他グループと交流する ワールドカフェ の活動を設定した 他の考えを取り入れることで, 自分の思考を強めたり, 変えたり, 追加したりすることを狙った 3 理科学び合い5と本研究との関連 7 根拠をもとにした予想理由の検討 と 10 結果をもとにした考察の意見交換を中心に研究を進めてきた 40

42 7 研究の成果と課題 2 年間の研究を通し, 電流と電圧 の単元における課題設定を考えた 単元の流し方や粒子概念の扱い方など議論を重ねてきた 1 年目は, 電流とそのはたらきの単元において, 小学校からの学習のつながりを考えた単元構成を考えた 実験結果からグループの話し合いにより, 電流や電圧のはたらきを考える授業を構想した 2 年目は, 電流や電圧など概念的なことを話し合うのではなく, 具体的な事象から学び合い, 考えを深めることのできる課題に設定した 身近な電気機器の提示により興味を持って課題に取り組むことを狙った 公開授業では, 身のまわりにある扇風機の回転数が変わる仕組みを考え, 説明する 場面を公開した ねらい通り, 抵抗器の組み合わせで扇風機の回転数が変わることに興味をもち, 課題に取り組む姿が見られた 理解度の差を埋めるための手立て として, 学習履歴カードやヒントカード ( 手立て1,2) を使って, 既習事項の確認や, 発展的な課題で, 学習をスムーズに進めるためのヒントカードを用意した 授業では, 課題解決に向けてヒントカードや学習履歴カードを使おうとする生徒の姿が見られ, 手立ての有効性であることが分かった 一方, 生徒の見とりをしっかりして, 必要なタイミングでヒントカードを出した方が良い, 学習履歴カードは, 情報量を絞ることや見やすい図にした方が良い などの意見があり, 提示の仕方や内容の吟味が必要である 学び合う場面では,A: モーターの回転数を調べるグループ,B: 抵抗に流れる電流, 抵抗にはたらく電圧を計測するグループ,C: モーターの回転数の大小を既習事項から考えるグループの3つのグループの代表者が集まり, ワールドカフェ ( 手立て3) の形式で意見交換した グループを解体し, 新しいグループで意見交換することで, 自分の持っている情報の重要度が上がり, 参加することの必要性ができた 理解度に差がある学級の実態であったが, 全員が授業に参加できていた ワールドカフェを手立てとしていたが, 実際はジグゾーの形式であると指摘を受けた 指定研究の2 年間を通し, 話し合い活動の指導をしてきた 話し合いでは, ファシリーテーターの役割がとても重要になるので継続した指導が必要である 8 運営の成果と課題 1 年間の推進委員会の予定を第 1 回の会議で決めたため, 毎回指導者からの指導を受けることができ, ほとんどの推進委員が参加した 推進委員会の連絡は, 市のネットワークの掲示板を活用し, 円滑に行うことができた 会場校が小規模の学校であるので, 研究会の運営に不安があったが, 長岡市三島郡理科教育研究会とのタイアップで小学校の先生方に協力していただいた 具体的には, 市内小学校への参加案内と参加者の集約, 当日の駐車場係や受付などの役割を分担でき, 推進委員が全体会や協議会に集中することができた 研究会は, 全体発表 ( 研究の概要と授業の見所紹介 ), 授業, 協議会の順で行った 協議会では, 授業者の反省と質疑 応答の後に, ファシリテーション グラフィックを用いた協議会を行った 協議会は, 事前に指名したファシリテーターを中心に4 人が1グループになり, 手立ての有効性を協議した 研究会当日は天候が悪く寒かったが, 会場校の暖房や湯茶の用意があり, 好評であった 課題は, 協議会のファシリテーターの依頼が研究会の直前であった 依頼は, 余裕をもって9 月末の1 次案内で申し込んだ人の中から選出すると良かった 体育館での授業公開であったが, 参加者が多く, 授業がやりにくかった 授業者が指示を出すときは, 参加者が脇にもどるなどの参観上のルールをあらかじめ伝えておくと良かった 協議会では, 県中教研の取組が一般会員に広まっていない印象を受けた 大会の参加案内に Class の原稿を添付すると, 研究の取組を理解して参加できると考える 41

43 資料 1 部会名理科 2 郡市名長岡 3 会場校長岡市立岡南中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 11 月 9 日 ( 水 ) 5 研究推進委員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 中越教育事務所学校支援第 2 課 指導主事 佐藤裕之 (2) 研究推進責任者 長岡市立堤岡中学校 教諭 澤栗隆之 (3) 会場校責任者 長岡市立岡南中学校 教諭 内山睦美 (4) 県 郡市指導主事 長岡市教育センター 関根幸子 (4) 研究推進委員 ( 授業者 ) 長岡市立岡南中学校 教諭 風間真寿美 長岡市立岡南中学校 教頭 小野 浩 長岡市立東中学校 教諭玉木暢 長岡市立南中学校 教諭 長岡市立西中学校 教諭 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 長岡市立江陽中学校 教諭 長岡市立青葉台中学校 教諭 宇尾野卓巳 酒井智子 阿部光宏 吉野貴明 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 6 月 9 日 / 岡南中学校 9 研究主題等の確認, 公開授業とその手だてについて 2 7 月 15 日 / 岡南中学校 9 公開授業とその手だてについて 3 8 月 10 日 / 岡南中学校 7 Class2 原稿の検討, 公開授業とその手だてについて 4 9 月 27 日 / 岡南中学校 8 研究会の運営について, 公開授業とその手だてについて 5 10 月 21 日 / 青葉台中学校 月 9 日 / 岡南中学校 10 単元 : 電流と電圧, 授業者 : 吉野貴明 ( プレ授業 ) 手立て : 学習履歴カード, ヒントカード, ワールドカフェ単元 : 電流と電圧, 授業者 : 風間真寿美手立て : 学習履歴カード, ヒントカード, ワールドカフェ 7 11 月 21 日 / 岡南中学校 9 今年度の成果と課題, 次年度への引き継ぎ事項について 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 研究会参加者総数 ( 93 ) 名 (3) 小学校 高等学校教員 ( 14 ) 名 (1) 郡市内中学校会員 ( 55 ) 名 (4) 教育委員会 センター ( 1 ) 名 (2) 他郡市中学校会員 ( 23 ) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( 0 ) 名 8 公開授業 学年 組 単元 主題 授業者 学年 組 単元 主題 授業者 2 年 B 組電流と電圧風間真寿美 9 分科会 ( 全体協議会 ) 分科会名協議題指導者司会者提案者 第 1 分科会 学び合う授業 の手立ては有効であったか 中越教育事務所指導主事佐藤裕之様 42 長岡市立堤岡中学校教諭澤栗隆之 長岡市立堤岡中学校教諭澤栗隆之

44 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 新潟 理科 報告者氏名本間悟 ( 学校名 : 佐渡市立佐和田中学校 ) 1 部会名理科 2 郡市名佐渡市 3 会場校佐渡市立新穂中学校 4 研究主題学び合いを通して, 科学的な思考の高まりを自ら実感できる学習指導の工夫 5 主題設定の理由佐渡市の中学生は 課題にまじめに取り組むが主体性が弱い 基本問題は理解するが思考力を要する問題を苦手としている という実態がある そこで, 研究主題を思考力に焦点を当てて取り組むことにした 予想や結果を考察する場面において, 思考力を高めるためには, 自分の考えだけに固執していては大きな変容はなく, ましてや自分自身がその変容に気付くことはない そこで, 自らの考えと異なる考えと交流する学び合いの時間を設定し, その交流した内容を受け止め, 自らの考えを再構成する場面を設定することで, より科学的な思考力や判断力が身につくものと考える このような思考の高まりは, 科学に対する興味関心の喚起や学習に対する意欲向上につながり, 佐渡市の中学生の課題である主体的な学習態度に結びつくものと捉え, 本主題を設定した 6 研究の方法と内容佐渡市の中学生は 自然事象に対して問題意識がもてない 日常生活との関連を意識できない 等の課題があることから, 佐渡市中教研の目指す生徒の姿として 身近な事象に疑問を感じ, 既習事項や日常経験をもとに主体的に解決しようとする生徒 とした 一方, 学び合い10の視点から実態を分析すると, 問題意識を高めるための事象提示, 根拠をもとにした予想理由の検討, 考察のための意見交換の場面が十分確保できていないことから, 生徒の問題発見能力や論理的思考能力の不足が考えられ, このことが生徒の主体的な学習につながらない原因と捉えた そこで, 以下の2つを研究の視点として取り組むことにした (1) 主体性を引き出すための工夫 1メタ認知を意識させる自信度グラフ 2ワークシートの効果的な活用 3 実体験の重視 (2) 主体的な活動を促す学習形態の工夫 1ワールドカフェ方式等によるグループ学習 (1) について自信度グラフについては, 次のような2つの側面があると捉え, 手立てとした 教師の立場 生徒の変容を見ることができる ( 生徒のつまずきや深まりが分かる ) 生徒の立場 まわりの情報を知ることができる ( 自分だけじゃないという安心感がある ) 自信度は, グループ学習後低くなっても思考が深まっている場合があると捉えた (2) についてワールドカフェ方式でのグループ学習は, 多様性を求めたい学習課題に有効である 43

45 また, 他の班で話さなくてはいけない 自分の班に戻ってきてから説明しなくてはいけない という状況は, 話し合いが主体的になるという利点がある 人の話を聞いても分からない生徒も人に説明しているうちに分かったという場合がある そのような効果をねらった 最後に, 思考の高まりをどこで見とるかについては, ワークシートの まとめ と ふり返り の部分で見とるようにと考えた まとめ では, 科学的な思考の高まり, ふり返り では, グループ学習による思考の高まりを期待した 本時では, 推測の妥当性を説明できるようになることが科学的な思考の高まりと捉え, それが まとめ で図や語句等を用いて説明できているかを見とる ふり返り は, グループ学習後, 仲間の意見を聞いたり, 自ら説明をくり返したりするうちに, 思考の変容が見られるようになったことを高まりと捉えて見とることとした また, グループ学習では, 仲間の意見を聞いたり, 自ら説明を繰り返したりする その学習を通して, さらに思考の高まりが起こることが考えられる そこで ふり返り の活動で見とることによって, グループ学習での学び合いの有効性を知ることができる 7 研究の成果と課題 メタ認知を意識させる自信度グラフ ワークシートの効果的な活用 実体験の重視 は, 主体性を引き出すのに有効であることが分かった ワークシートに自信度とともに自信度を変えた理由を記入させることは, 生徒が自己を見つめ主体的になるよい機会であった また, 自信度グラフで全体の状況把握ができることは, グループ学習をより主体的なものにできることがわかった また, ワールドカフェ方式等によるグループ学習は, 主体的な活動を促すのに有効であることが分かった 一方で, 自信度グラフの利用やワークシートの記入などの時間配分の難しさが課題に残った ワークシートの記入 実験 まとめ ふり返り等時間が不足することが多く, 生徒の活動の効率性が失われることがある 生徒には, 自信度グラフに慣れさせたり, 書く指導をいろいろな場面で設定したりして, 克服していくことが必要であると感じた 8 運営の成果と課題準備の段階においては, 毎回のファシリテーション (FT) による協議を通して教師自らが 主体的に学び合う授業 の有効性を実感できることが多かった 理科部員が指導案を書くことを通して 主体的に学び合う授業 の大切さを共有し, さらに連帯感を強めることができた また, 指導者の鈴木校長先生からの毎回の示唆にとんだご指導は, 佐渡市の理科部員に強い刺激与え, その積み重ねが今回の研究会につながったといえる 研究会の授業研究や協議会は, 参加者にとって大変参考になるものであり, 今後の理科教育に活かせることが多かった 島外からの先生方もFTによる協議会で, 互いに刺激を受けて, 新しいことを持ち帰ることができてよかった しかし, 一方では佐渡市以外の先生方の参加の不足が課題となって残った 佐渡市開催ということで, 時間的 経済的な制約が多く, 島外からの参加者が少なかった 佐渡市以外の先生方の参加により, これまでの研究の検証の充実を目指すことの必要性を感じた 44

46 資料 1 部会名理科 2 郡市名佐渡市 3 会場校佐渡市立新穂中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 11 月 11 日 ( 金 ) 5 研究推進委員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 燕市立松長小学校 校長 鈴木華奈子 (2) 研究推進責任者 佐渡市立佐和田中学校 教諭 本間 悟 (3) 会場校責任者 佐渡市立新穂中学校 教諭 川上智博 (4) 県 郡市指導主事 下越教育指導主事 森 和人 (4) 研究推進委員 佐渡市立新穂中学校 教諭 ( 授業者 ) 和田慧一 佐渡市立松ヶ崎中学校 校長 伊藤 浩 佐渡市立両津中学校 教諭 渡部 豊 佐渡市立前浜中学校 教諭 大坂和広 佐渡市立高千中学校 教諭 萩野 恵 佐渡市立畑野中学校 教諭 槙田宏治 佐渡市立南佐渡中学校 教諭 石塚麻理 佐渡市立佐和田中学校 教諭 野上貴浩 佐渡市立金井中学校 教諭 渡部 厚 佐渡市立相川中学校 教諭 中澤健太 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 4/19 新穂中 8 2 6/22 佐和田中 /7 佐和田中 /27 佐和田中 /11 相川中 /20 新穂中 /4 佐和田中 /11 新穂中 /6 佐和田中 10 平成 27 年度の研究の成果と課題について平成 28 年度の研究の方向についての検討研究推進の組織についてプレ授業 1の指導案について授業研究佐和田中野上教諭 化学変化とイオン 自信度グラフとワークシートの活用について研究の構想についてプレ授業 2 指導案について授業研究相川中中澤教諭 地球と宇宙 自信度グラフと課題提示の工夫について研究協議の持ち方について研究会当日の運営について研究会当日の最終打合せ資料準備公開授業新穂中和田教諭 地球と宇宙 協議会自信度グラフ 思考ツール (FT) について研究会の反省今後の理科指導について 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 研究会参加者総数 ( 35 ) 名 (3) 小学校 高等学校教員 ( 4 ) 名 (1) 郡市内中学校会員 ( 24 ) 名 (4) 教育委員会 センター ( 2 ) 名 (2) 他郡市中学校会員 ( 5 ) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( 0 ) 名 8 公開授業 学年 組 単元 主題 授業者 3 年 A 組 地球と宇宙 ~ 月の運動と見え方 ~ 教諭和田慧一 45

47 9 全体協議会 分科会名 協議題 指導者 司会者 提案者 協議会 1 自信度グラフは, 主体性を引き出し, 自己の思考過程を実感させる手立てとして効果的であったか 2 思考ツール を用いたグループ学習は, まとめやふり返りを書く手段として有効であったか 燕市立松長小学校 校長 鈴木華奈子 様 佐渡市立佐和田中学校 本間 悟教諭 佐渡市立高千中学校 萩野 恵教諭 46

48 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 下越 理科 1 部会名理科 報告者氏名鈴木尚 ( 学校名 : 五泉市立山王中学校 ) 2 郡市名五泉市 東蒲原郡 3 会場校五泉市立山王中学校 4 研究主題根拠を元にした意見交換の工夫 5 主題設定の理由実験や観察には意欲的に取り組む姿が見られる その一方で, 実験や観察の結果等をもとに分析 解釈するといったことが十分に行われているとはいえない状況がある このような状況を改善するためには, 授業の中で, 学び合い を通して, 生徒個々の考えを深めたり, 拡げたりすることができるような授業をつくっていく必要があると考えた そのためには既習事項や観察 実験の結果から自分の考えの根拠を見つけ, 意欲的に相手にわかりやすい表現で伝えることができる生徒を育成していかなければならない そこで, 他者に意見を伝えるときに, その根拠を明確にして説明できるような指導に改善しなければならない 既習事項や観察 実験の結果, さらには他の考えをもとに分析 解釈していく力と自分の考えをわかりやすいように表現を工夫して伝える力 コミュニケーション能力 批判的思考能力 の育成を目指し主題を設定した 6 研究の方法と内容学び合い7 根拠をもとに予想理由の検討 ( 事象に対し, 既習事項と関連させて予想理由を検討している ),10 根拠をもとにした考察の意見交換 ( 観察 実験の結果をもとに結論を導き, 生徒同士の意見交流を通して考えを深めさせている ) これら両方に共通する 根拠をもとに 考え, 意見交換ができる生徒の育成のためには科学的な根拠がない説明で行われている実態を考えると言語活動を活発化するという量的な改善だけでは十分ではない そこで, 主に次の2つの方法によって研究主題に迫りたい (1) 一枚ポートフォリオ評価(OPPA) の活用, ワークシートの工夫により論理的思考能力 問題解決能力を育成する 特に,OPPAを取り入れた授業では思考力, 表現力の向上への効果が期待される 一枚ポートフォリオ評価(OPPA:One Page Portforio Assessment) : 単元名タイトル, 単元を貫く本質的な問い, 学習履歴, 自己評価の4つの構成要素から構成されるOPPシートを用いた評価方法 生徒が授業ごとや学習のまとまりごとにOPPシートに記入する (2) 授業の中にファシリテーション ( 特にワールドカフェを用いた意見交換 ) を取り入れることによりコミュニケーション能力 批判的思考能力を育成する また, より伝わりやすいコミュニケーションを支えるICT 機器の活用も含めた, 視覚的に捉えられるツール ( イオンモデル, ホワイトボード, アニメーション ) を利用することにより, さらにコミュニケーション能力 批判的思考能力を育成する 47

49 7 研究の成果と課題 一枚ポートフォリオ評価(OPPA) の活用, ワークシートの工夫授業の中での意見交換を行う上で, 一人一人が自分なりの意見を持つための拠り所としてOPPAの活用については, その授業の中でOPPシートを取り出して見るという場面はほとんど見られなかったが, 前時までのOPPA 作成の過程を通して既習事項が整理されるためか, 意見交換はより意欲的に行われ, ワークシートの記述やグループでの話合いをまとめたホワイトボードに, 根拠を元にした内容が多く見られるようになった また, 授業にファシリテーションを取り入れることにより, 回を重ねるごとに ( 徐々にではあるが ) 意見交換の量が増え, 小グループ内で発表することや自分が十分に理解できていない点について問いかけたり, 説明を求めたりすることもできるようになってきた ICT 機器の活用や話合いのツール ( ホワイトボードや説明用のモデルなど ) は, 小グループでの意見交換を促す効果が見られた 特に今回の単元のように目に見えないものの振る舞いを説明しようとする際に, 言葉だけでは難しい部分を視覚的に捉えられるツールによって補いながら説明すると発表もしやすく, 理解度が増した 授業におけるこれらの積み重ねにより, 一定のコミュニケーション能力の向上が感じられるようになってきた しかし, どちらかというと発表することに重きを置きがちな傾向があるためか他の考えを 聴く という面については十分であるとは言えない 自分の考えとの差異 ( 優れている点も不十分な点も含めて ) を吟味し, 考えをより深めることができているとは言えないところがある ワールドカフェ 等の活動をさらに工夫して取り入れていくことで, より深く考えを収束させていけるようにしたい さらに, ワークシートの自分の記述を意見交換を元に見直し, 改善していく過程も大切にしていく必要がある 8 運営の成果と課題郡市中教研理科部会の部員全員が組織として機能し, 協力体制を確立し運営にあたることができたことがいちばんの成果として挙げられる このことは今後の中教研の活動をより意味のあるものにしていくために不可欠である 部会での協議においても, 若手 ベテラン問わず考えを言いやすい雰囲気の中で ( たとえ時間は短くても ) 中身の濃い協議ができるようになってきた 全員がファシリテーター ライターなどの役を担当するなどの経験を重ねることによりファシリテーションに対する抵抗感もなくなり, 個々のスキルアップにつながっている そして, このことがファシリテーションを自分の授業の中に取り入れようという流れにつながっている 今後は, さらに生徒のコミュニケーション能力の向上を目指して, 全校体制でファシリテーションを取り入れた活動場面を増やしていくが大切であると考える そのためには研究主任とも連携していく必要がある また, 教師の学び合いをより拡げ 深めるために, 中学校理科部だけでなく, 小学校さらには高校との連携も意識した研究会の運営を考えていきたい 今回の研究会では, 中学校の理科の教員だけでなく, 中学校の他教科の教員, 近隣の小学校の教員,( 上越教育大学の ) 大学院生も公開授業後の協議会に参加した 中学校の理科の教員が気づかないような視点での意見が出されよい刺激を受け, 協議も活発化した 研究会の参加者は 学び合う授業, 21 世紀型能力向上 といった視点においては理科の教員に限定すべきではない むしろ, 保護者や地域の方々も含めて多種多様な参加が望ましいと考えられる 48

50 資 料 1 部会名理科 2 郡市名五泉市 東蒲原郡 3 会場校五泉市立山王中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 11 月 1 日 ( 火 ) 5 研究推進委員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 上越教育大学 教授 桐生 徹 (2) 研究推進責任者 五泉市立山王中学校 教諭 鈴木 尚 (3) 会場校責任者 五泉市立山王中学校 教頭 藤原靖也 (4) 県 郡市指導主事 五泉市教育委員会 指導主事 金 洋輔 (5) 研究推進委員 ( 授業者 ) 五泉市立山王中学校 教諭 荻野伸也 五泉市立五泉中学校 教諭 庭田雅範 五泉市立五泉中学校 教諭 上條りさ 五泉市立五泉中学校 教諭 白井錦也 五泉市立五泉北中学校 教諭 藤塚 心 五泉市立五泉北中学校 教諭 船浪武男 五泉市立五泉北中学校 教諭 稲岡常貴 五泉市立川東中学校 教諭 斎藤昌幸 五泉市立愛宕中学校 教諭 西方貴子 五泉市立愛宕中学校 教諭 関 信也 阿賀町立阿賀津川中学校 教諭 長谷川大輔 阿賀町立阿賀津川中学校 教諭 松川香奈恵 阿賀町立阿賀津川中学校 教頭 横川雅史 阿賀町立三川中学校 教諭 中村紀昭 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回 実施日 / 会場 人数 ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 8 月 9 日 / 山王中学校 12 研究の進捗状況 ( 昨年度の成果と課題等 ) の確認 ( 共有化 ) と今後の計画 分担 2 9 月 14 日 / 山王中学校 13 指導案の事前検討 ( 使用する教具 教材についての検討も ) 3 10 月 3 日 / 愛宕中学校 15 指導案の事前検討 (11/10 一斉研修会の授業について ) 4 11 月 1 日 / 山王中学校 15 指定研究会公開授業 グループ協議 ( 発表 ) 指導 11 月 10 日 / 愛宕中学 研究授業 ( 郡市中教研一斉研修会 ) 協議会 5 校 月 20 日 / 山王中学校 9 研究の成果と課題について検討 KPT の手法で 2 グループで協議 発表 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 研究会参加者総数 ( 57 ) 名 (3) 小学校 高等学校教員 ( 3 ) 名 (1) 郡市内中学校会員 ( 33 ) 名 (4) 教育委員会 センター ( 1 ) 名 (2) 他郡市中学校会員 ( 15 ) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( 5 ) 名 49

51 8 公開授業 学年 組 単元 主題 授業者 学年 組 単元 主題 授業者 3 年 1 組化学変化とイオン 荻野伸也 酸 アルカリとイオン 9 分科会 ( 全体協議会 ) 分科会名協議題指導者司会者提案者 ( 全体協議会 ) 根拠をもとにした意見交換によって, 深い学びが実現できたか 上越教育大学教授桐生徹様 五泉立山王中学校鈴木尚教諭 当校教諭鈴木尚 50

52 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 上越 英語 1 部会名英語 報告者氏名 倉若拓人 ( 学校名 : 糸魚川市立糸魚川中学校 ) 2 郡市名糸魚川市 3 会場校糸魚川市立能生中学校 4 研究主題主体的なひとり学びを基盤とした学び合いの工夫 実際の英語使用の場面を意識したタスク活動における課題解決を通して 5 主題設定の理由 1 英語教育界の動向から今, 日本の英語教育は大改革期を迎えている 文科省は, 今後の英語教育の改善 充実の方策に関して, グローバル化に対応した英語教育改革の5つの提言 を発表した その中で, 特に中学校の教育現場に大きく関わる改革が2つある 1つは, 国が示す教育目標 内容の改善で, 中学校の英語の授業は英語で行うことを基本とし, 互いの考えや気持ちを伝え合う言語活動を重視することである もう1 つは, 学校における指導 評価に関わって, 英語を使って何ができるようになるかという観点から CAN-DO 形式の学習到達目標に基づく指導と学習評価を着実に実施することである この流れに取り残されぬよう, 市全体として, 先の改革の実現に向けた取組を1つ1つ確実に推進しなければならない 2 当市の英語教育を取り巻く現状から当市中学校の英語教育の現状には, 以下のような課題がある 授業が英語によるコミュニケーションの場になっておらず, 生徒が即興で英語を話す活動に慣れていないことから, 積極的に英語を使って自己表現しようとする態度が十分に養われていない 英語学習に苦手意識をもつ生徒は他者に依存する傾向が強く, 主体的 協働的に学ぶ学習が成立しにくい 生徒の興味 関心を喚起するような課題提示が十分になされていない 生徒に 何のため が意識されていない活動, 網羅的な指導, 英語を使わない授業が行われている 以上のような課題を解決するために, 次の2 点に留意して, 授業改善を進める 〇生徒に本時のねらいを明示し, 学び合いの前に必ず個人で課題と向き合い, 課題について生徒が自分の考えや意見をもって他者との交流に臨むことができるようにするなど, 生徒が見通しをもって主体的に学習を進めることができる授業を行う〇生徒が実際に英語を使って課題解決することが求められるようなタスク活動を系統的 計画的に仕組むことで, 自然な英語使用及び文法 語彙指導の場面をつくり出し, 主体的に課題解決に取り組むことができる授業を行う 6 研究の方法と内容 研究仮説 ひとり学びを保障してから学び合う場面が適切に設定されれば, 生徒は, 他者と協働的に課題解決する過程を通して, 多様な考え方や表現方法に気付き, 主体的に学びを深めていくだろう 51

53 研究内容 1 ひとり学びが保障される学び合いの場面の工夫と設定 適切な学習形態の工夫 ( 個 グループ ( ペア ) 全体 個 ) を行う 何のためなのかグループ学習なのか, 何のための全体指導なのかなど, その形態のねらいを明確にした上で指導を進める 2 ひとり学びを支える学習環境づくり 資料提示, 教室掲示, 辞書使用, 互いに認め合い高め合う学習集団づくり, 個別指導の工夫を行う 特に学習者が自分の力でコミュニケーション活動に取り組めるように補助的な会話 表現集を個別に与えたり, 教室に掲示したりする 3 実際に使用することによる英語習得を意識した一連のタスク活動の工夫 設定 全体で分析 確認する 学習タスク, 型の習得のために行う複数回の 練習タスク を経て, 学習 練習タスク と内容的にも形式的にも類似した 評価タスク で学習到達目標の到達度を評価する タスク活動において必要な技能 身に付けさせたい力を明確にし, それらを毎授業 ( もしくは定期的に ), 帯活動として指導する 4 ねらい 学び合い まとめ のある授業及び単元構成 ねらいを明確に示し, 適切な学び合いの場面を設定し, ねらいに即した振り返りやまとめを確実に実施することで, 生徒の学習内容の着実な習得を図る 7 研究の成果と課題 研究推進委員全員参加による協議を通して, 本研究主題が練り上げられたことが, その後の研究を促進した 合意した内容に沿って, 研究内容や研究計画を検討し, 明確な方向性の下に研究が進められた 各校の生徒の実態や指導の現状に合わせた研究内容が設定できた 毎授業の帯活動や共通実践タスク, CAN-DO リスト ( 英語を使って何ができるかという視点で設定した学習到達目標 ) を基にバックワードデザインで練り上げられた指導計画, 蓄積型の振り返り活動, ひとり学びを成立させるための授業形態, 授業展開, 教室掲示など, 一つ一つの実践が有機的に作用し, 生徒の活動の活性化につながった 特に学力低位の生徒の変容が顕著であり, 短い単語や身振りを用いて積極的にコミュニケーション活動に取り組んだり, 即興的なスピーチを自然に, しかも楽しみながら行ったりするなど, 従来の指導では見られなかった姿が常態化しつつある 教師にとっても, 今求められている指導の方向性を明確にすることができ, 授業改善に対する必要感が格段に高まった 一単位時間レベルもしくは単元レベルでの, 学び合いのサイクルの有効性が認められた また, 振り返り活動を徹底することで学習者が自己の取組に向き合う時間となり, その実践を継続させたことが英語学習に対する動機付けにつながった 単元の学習到達目標を明確にし, 単元の最後にその目標が達成できるよう, そこから逆算して無理なく, 段階的に目標に迫ることができるよう指導内容を計画するバックワードデザインを基にした指導を着実に推進する より現状に合った共通実践タスクや CAN-DO リストの定期の見直しとその活用が必須である コミュニケーションに対する意欲や流暢さは格段に向上したが, 正確さや質を高める指導や評価基準の設定が必要である 52

54 8 運営の成果と課題 研究推進委員会において, 授業を公開したり,FT を用いた協議会を実施したり, 指導や助言を得たりすること全てが学びの場となった 経験の異なる教師が集まり, 一定の方向性を見出して実践を積み重ねること自体が有益であり, 参加者一人ひとりの意識改革と授業改善につながった 研究推進委員は, 一人一役以上の役割があり, 主体的に研究推進に関わることができた 共通実践タスクの作成や発表会の運営, 資料の作成, 授業公開など, 個々の役割に責任をもって取り組んだので, それが本研究の成功に大きく貢献した 中教研の指定を受け, 教師の学び合う場が確保された 今後も教師同士が意見を出し合い, よりよい授業をつくり上げるための場, 経験や技量を補う場をつくっていく必要がある また, その中で今後求められる生徒 教師の姿を謙虚に求めていく姿勢が必要である 今後市教研を中核に市英語教育推進委員会 ( 仮称 ) を立ち上げる 年度初めに市全体で推進する学び合いの姿や共通実践事項の確認を行う 初年度は共通実践タスク及び CAN-DO リストの改善と共通評価タスクの策定を目指す そして, 市内各校の全英語担当者 ( 教科部 ) による本研究の成果や課題の共通理解に基づく課題解決のための一致した取組 ( 授業改善 ) につなげていく必要がある 53

55 資料 1 部会名英語 2 郡市名糸魚川市 3 会場校糸魚川市立能生中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 11 月 9 日 ( 水 ) 5 研究推進委員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 上越教育事務所 指導主事 重野準司 (2) 研究推進責任者 糸魚川市立糸魚川中学校 教諭 倉若拓人 (3) 会場校責任者 糸魚川市立能生中学校 教諭 池上昭 (4) 県 郡市指導主事 糸魚川市教育委員会 指導主事 猪又千恵子 (5) 研究推進委員 糸魚川市立糸魚川中学校 教諭 猪口奏子 糸魚川市立糸魚川東中学校教諭 田中健昭 糸魚川市立青海中学校 教諭 相田翔平 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 6 月 16 日 ( 木 ) 糸中 月 3 日 ( 水 ) 能中 月 24 日 ( 水 ) 糸中 月 16 日 ( 金 ) 糸中 月 28 日 ( 水 ) 能中 月 11 日 ( 火 ) 能中 月 25 日 ( 金 ) 糸中 7 組織づくり, 研究計画の検討, 即興的スピーキング指導についての研修, 共通実践タスク (1 学期 ) の確認課題の共有, 指導の構想の検討 当日の運営計画の検討 倉若教諭 ( 糸魚川中 ) による授業公開 授業参観 授業協議会 即興的スピーキング指導と帯活動の重要性を共有した プレ授業発表会, 共通実践タスク (2 学期 ) の確認 本番に向けたタスク活動の内容を練り上げることができた 当日の運営計画, 準備分担 日程の確認, 共通実践タスク (3 学期 ) の確認 研究のまとめ 2 年間の研究の成果と課題を振り返り, 次年度に向けた具体的な方向性を確認できた 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 研究会参加者総数 ( 45 ) 名 (3) 小学校 高等学校教員 ( 5 ) 名 (1) 郡市内中学校会員 ( 11 ) 名 (4) 教育委員会 センター ( 1 ) 名 (2) 他郡市中学校会員 ( 22 ) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( 6 ) 名 8 公開授業 学年 組 単元 主題 授業者 1 年 2 組 My Project 2 ( Sunshine English Course 2 ) 人物 キャラクターを紹介しよう! 池上昭 9 分科会 ( 全体協議会 ) 分科会名協議題指導者司会者提案者 協議会 1 ( 公開授業前 ) 協議会 2 全体会 日ごろ心がけている全員参加のための手立て 1 ひとり学びを基盤とした学び合い全員参加のための具体的な手立て 2 上越教育事務所指導主事重野準司様 上越教育事務所指導主事重野準司様 糸魚川中学校猪口奏子教諭 糸魚川中学校猪口奏子教諭 青海中学校相田翔平教諭 糸魚川東中学校田中健昭教諭 54

56 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 中越 英語 1 部会名英語 報告者氏名 五十嵐博利 ( 学校名 : 三条市立大崎中学校 ) 2 郡市名中越 三条市 3 会場校三条市立第三中学校 4 研究主題 表現力を高める指導の工夫 ~ 学びのつながりを意識した実践を通じて~ 5 主題設定の理由現在の学習指導要領では, 外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う となっている また, 平成 26 年に文部科学省から出された グローバル化に対応した英語教育改革の五つの提言 の改革 1. 国が示す教育目標 内容の改善の中で, 学習指導要領では, 小 中 高等学校を通して 1. 各学校段階の学びを円滑に接続させる,2. 英語を使って何ができるようになるか という観点から一貫した教育目標 (4 技能に係る具体的な指標の形式の目標を含む ) を示す とされており,4 技能の総合的な活用と, 学びの接続を重要だと考えている また, 三条市では小中一貫教育を推進しており, 小中一貫教育カリキュラムを平成 23 年度に作成している そのカリキュラムの中では, 学びの履歴 で小学校と中学校での既習事項との単元の関係性を明確にし, 学びのつながり で単元と単元の関係性を明確にしている そこで本研究では, 表現力を 既習の知識や表現を活用して, 身近な事柄を中心にコミュニケーションをするための力 と捉え, その表現力を高めるための指導の方法として 学びのつながり を意識することとして, 研究主題を設定した 6 研究の方法と内容県中教研で出されている 学び合い10 の前年度の振り返り結果( 三条市 ) を見てみると, 練り合い場面の設定, 評価 振り返り の項目の評価が低くなっていることから, この2 点に特に力を入れて取り組むこととした 練り合い場面の設定 については, 個で学ぶ場面の設定と集団で学ぶ場面の設定を明確にすること, 集団での学びの場面で意見や考えを視覚化することを重点として研究を進めた 具体的な手立てとして個で学ぶ場面のための辞書指導, 集団で学ぶ場面でのホワイトボード, 付せんなどの活用などが挙げられる 評価 振り返り については, 評価基準を生徒と共有することを重点とした 今回の研究授業では, 魅力のある英文 の基準として1テーマにもとづき, 自然な流れやストーリー性がある テーマ 流れ 2 自分の思いや感想が述べられている 意見 感想 3 読みやすく, わかりやすい 文法 明瞭 の3つの観点を生徒と共有し, 英作文のときには継続して共通の評価の観点として使用した さらに三条市内の中学校間, 教員間で共通の目標を持つことが重要だと考え, 三条市中教研で Can-Do リストのモデルを作成した 小学校 5,6 年の目標についてもリストに入れることで, 学びのつながりを意識した指導を目指した また, 単元の指導計画の中で Can-Do リストとのつながりを明文化することで, その単元のゴールを明確にし, 評価に活かした 55

57 7 研究の成果と課題 < 研究の成果 > 県中教研の学び合い10の結果から重点目標を決定したことにより, これまで意識が低かった 練り合い場面の設定, 評価 振り返り の2 点について研修を深めることができた 特に英語科における練り合い場面の設定については, 話し合いを深めるためには母語の使用が不可欠であることを確認し, 授業中における英語と母語の使用バランスを改めて考える機会となった また, 学び合いの場面において個の学習時間を確保することで, 主体的な学びの時間を確保することができた また, 話し合いの目的を 多くの表現を作ること などと明確にすることが必要であり, 目的を明確にすることで学びの深化を図ることができた 三条市中教研で Can-Do リストを作成することで市内の英語教員の目標が共有できた また, 単元と Can-Do リストとのつながりを明文化することで単元での学びのつながりを明確にできた また, 三条市で進めている小中一貫教育についても, 小中の円滑な接続を目指して Can-Do リストに小学校 5 6 年生の目標を導入するなどの成果も見られた < 研究の課題 > 今後の研究として, 三条市中教研で作成した Can-Do リストを自校化し, 小学校とも共有すること, さらに教員だけで共有するのではなく, 生徒とも共有することで目標を明確にしていくことが必要である 生徒が学習の目的や目標を明確に理解することで学習に対する意欲を高めることができると考えている また, 今回の研究授業では書くことに特化した授業を公開しているが, 単元計画の中で書くことと, 聞く 話す 読むことを統合的に育成していく必要がある そのためにより単元計画をより精査し, 小学校とのつながりも意識しながら作成することが大切だと考える 8 運営の成果と課題 < 運営の成果 > 研究推進委員会ではファシリテーションを用いて授業の構想を練り, 授業案を作成する過程を経ることによって, 研究推進委員全員が当事者意識を持って話し合いに参加し, 研究推進委員からの意見を多く取り入れることができた また, 三条市中教研の一斉研修でも同じようにファシリテーションを用いて授業案を見直すことで改善点を多く見つけ, より良い授業を作り上げることができた < 運営の課題 > さらに学び合いを広めるために, 継続してファシリテーションを使った話し合いの場を設定することが必要である また, 今後今回の研究授業を基に各校で単元計画を作成し, 共有していくことでさらにつながりを深め, よりよい授業を目指していきたい 56

58 資料 1 部会名英語 2 郡市名中越 三条市 3 会場校三条市立第三中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 11 月 10 日 ( 木 ) 5 研究推進委員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 中越教育事務所 指導主事 多田茂 (2) 研究推進責任者 三条市立大崎中学校 教諭 五十嵐博利 (3) 会場校責任者 三条市立第三中学校 教諭 鶴巻隆行 (4) 県 郡市指導主事 三条市教育委員会 指導主事 小林貴英 (4) 研究推進委員 ( 授業者 ) 三条市立第三中学校 教諭 袖山司 三条市立第一中学校 教諭 鎌田雅俊 三条市立第二中学校 教諭 野口美紗子 三条市立第四中学校 教諭 古市友美 三条市立本成寺中学校 教諭 小竹妙 三条市立大島中学校 教諭 山﨑寛山 三条市立栄中学校 教諭 岡田ゆう 三条市立下田中学校 教諭 三宅ルミ子 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 月 21 日 / 三条市立第三中学校 7 月 28 日 / 三条市立第三中学校 10 月 19 日 / 三条市立第三中学校 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 授業参観 ( 実施者袖山司参観者五十嵐博利 ) グループ活動のやり方について 授業の構想について話し合い論点授業の学び合いの方法について方法 KJ 法を用いた話し合い成果学び合いにおける母語の使用について共通認識授業案 ( 細案 ) について話し合い論点授業における学び合いの流れと目的について方法小グループでの話し合い成果学び合いの目的の確認と流れの変更 研究会参加者総数 ( 49 ) 名 (3) 小学校 高等学校教員 ( 5 ) 名 (1) 郡市内中学校会員 ( 21 ) 名 (4) 教育委員会 センター ( 2 ) 名 (2) 他郡市中学校会員 ( 21 ) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( ) 名 8 公開授業 学年 組 単元 主題 授業者 2 年 1 組 観光パンフレットを作ろう 袖山司 9 分科会 ( 全体協議会 ) 分科会名協議題指導者司会者提案者 第 1 分科会 学びのつながりを意識した指導が表現力の育成に有効であったか 中越教育事務所指導主事多田茂様 57 三条市立第三中学校鶴巻隆行教諭 教諭袖山司

59 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 1 部会名英語部 2 郡市名新潟市 3 会場校新潟市立寄居中学校 4 研究主題 仲間とともに4 技能をバランスよく高めていく生徒 ~ 見通しをもって学び合う単元構成を通して~ 新潟 英語 報告者氏名髙田哲也 ( 学校名新潟市立寄居中学校 ) 5 主題設定の理由生徒の 思考力 判断力 表現力 を向上させるうえで, 従来型の一斉授業ではその目的を十分に果たせなくなってきていることは, これまでの多くの実践から明確である そこで昨年一昨年の 2か年をかけて, 新潟市中教研英語部では, 県中教研が提唱する 学び合い10 の活用を通して, 学び合う授業 に向けた授業改善の方法の研究に取り組んだ 巻西中学校, 上山中学校を中心とした実践研究の結果, 生徒同士が学び合う場面づくり, そこでの学びの質を深めるための教師の手だてなどについて, 多くの成果を得たことで, 生徒が主体的 協働的に学ぶ授業 ( アクティブ ラーニング ) の推進に向けた基礎を築くことができた 同時に今後の課題も明確になってきた 学習課題 と まとめ の整合性を英語の授業の中でどのように設定するか 自校の CAN-DO リストを活用して, いかに生徒の英語力に結びつけるか これらの課題に共通して見えてきたのが, 見通しをもって学ぶことの重要性である 中学校 3か年の英語学習の見通し,1 年間の英語学習の見通し, 学期ごとの見通し, 単元レベルでの見通し, そして1 単位時間の学習の見通し 生徒が目指すべき姿を教師が生徒に明確に示し, そこから逆向きに授業を設計することで, 生徒だけでなく教師自身も指導の見通しをもつことができる 新潟市の生徒の英語力向上のためには, アクティブ ラーニングの推進を通して学び合いの質を高め, 生徒が見通しをもって学習に取り組むことができるような手だてを工夫することについて新潟市中教研英語部員全員で取り組むことに大きな意味があると考え, 本研究主題を設定した 6 研究の方法と内容新潟市教育委員会が指導の重点に置いているのが 学習課題 とそれに正対した まとめ のある授業展開である 英語科の授業で考えると 学習タスク の段階において, 生徒に問題意識をもたせたうえで, 学習課題 を提示することがカギになる その 学習課題 の解決に向けて 学び合い の活動を設定し, 課題に正対した まとめ を行う まとめ で提示されたコツをもとに, 習熟を図るための練習を行う その際は, 生徒一人一人に めあて をもたせ, 練習後は 振り返り を確実に行わせることが大切になる 学習タスク においては, 生徒に動機付けが図られていないのにも関わらず, 教師が一方的に 学習課題 を提示しても, 解決しようとは思わない また, タスク提示の唐突感をなくすために, ウォームアップとの有機的なつながりも重視したい 学習タスク の 分析する段階 においては, 学び合い が有効となる なぜ示されたモデルは よく伝わる のかについて, 仲間と分析的に考える機会を設けることで, 思考力 判断力 表現力 の育成にも寄与する 思考を深める 58

60 ために, 英語でのやりとりにこだわることなく, 時には日本語を許容することも必要である 練習タスク においては, 分析する段階 での まとめ をよりどころとし, 個々の能力を考慮した上で, 互いのパフォーマンスについて推敲し合ったり, 評価し合ったりする 学び合い が効果的である また, 類似の内容 言語材料を用いる場面を設定し, 場合によっては多少難易度を下げることで, 全員が到達目標を達成できるよう工夫することが大切である この指導法においては, 最終的にどのようなタスクで生徒の到達度をみとるのかという 評価タスク を決定したうえで, 段階的な指導を展開していくことが重要であり, まさに逆向き設計の考え方に則っている 学習活動をこのように段階をおって丁寧に組織していくからこそ, 生徒は自らの課題を認識し, どうやってパフォーマンスを高めていけばいいのかということについて, 見通しをもつことができると考える 7 研究の成果と課題研究の成果としては, 以下の3 点が挙げられる 1 学習タスク では 学習課題 と まとめ を, その まとめ を受けて, 練習タスク では一人一人の めあて と 振り返り を行うという授業スタイルが定着しつつある 2 個, ペア, グループをうまく組み合わせたり, 相手を変えて何度でも取り組めたりできるようにすることは, 型に慣れさせるために有効である 3 ICT を駆使して活動方法の説明を視覚的に提示することで, 練習タスク の活動時間を確保することができる 一方課題としては, 以下の3 点が挙げられる 1 教師が用いるクラスルームイングリッシュを生徒の実態に合わせて分かりやすくする 2 英語が苦手な生徒でも活動に参加できるようにするために, さらに工夫する必要がある 3 生徒のパフォーマンスを見取りやすいスピーキングやライティングの指導に関わる実践が多く, リスニングやリーディングに関わる指導の在り方についての実践が少ない 今後は, どうしたら生徒が 聞ける 読める ようになるのかについても実践を重ね, 新潟市全体で共通理解を図っていく必要がある 8 運営の成果と課題運営の成果として, 研究推進校の協力を得て, 研究推進委員同士が授業を公開し合うことを通して研究のタスキをつなぐことができたことが大きな成果としてあげられる 多くの授業実践を踏まえ, 主にスピーキングとライティングの効果的な指導に関わる単元の構想の型を提案できた また, 新潟市立総合教育センターの Task シートを活用しながら, 各校の実態に合わせ, 生徒のパフォーマンスを高めるための授業について共有できたこと, 学校の枠を越え協力し合うことで, 英語教育改革に対応する素地をつくり上げることができたことも, 今年度の成果と言える 59

61 一方課題としては, 推進校の先生方にとっては, 各校での業務に加え, 授業を公開し合う機会を多く設定したことにより負担が増えてしまったことが挙げられる 近隣校同士で, 指導案の代わりにタスクシートを基にした授業を公開し合うなど, 取組のさらなる工夫が求められる このような課題を受け, 一斉研に向けて新潟市のすべての英語科の教員が問題意識をもって研修する中で, 新潟市中教研英語部が, 教師の学び合いの場となるよう模索していくことで, 来るべき英語教育の大改革に対応していくことができると考える 60

62 資 料 1 部会名英語部 2 郡市名新潟市 3 会場校新潟市立寄居中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 11 月 10 日 ( 木 ) 5 研究推進委員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 新潟市教育委員会学校支援課指導主事 小林恵子 (2) 研究推進責任者 新潟市立寄居中学校教諭 髙田哲也 (3) 会場校責任者 新潟市立寄居中学校教諭 髙田哲也 (4) 県 郡市指導主事 新潟市立総合教育センター指導主事 内藤浩悟 (5) 顧問 新潟市立黒埼中学校校長 永井良二 新潟市立金津中学校校長 竹之内佳子 新潟市立高志中等教育学校校長 山賀淑雄 (6) 研究推進委員 新潟市立小針中学校教諭 本間 昇 新潟市立鳥屋野中学校教諭 安宅いずみ 新潟市立白根北中学校教諭 山口麻子 新潟市立山潟中学校教諭 小林英男 新潟市立赤塚中学校教諭 山本優子 新潟市立味方中学校教諭 本図直美 新潟市立小針中学校教諭 中川久幸 新潟市立五十嵐中学校教諭 増井大樹 新潟市立上山中学校教諭 梁川暁男 新潟市立白新中学校教諭 佐藤優子 新潟市立亀田西中学校 間 美和 ( 東地区会場校 授業者 ) 新潟市立寄居中学校教諭 澤田庸男 ( 東地区会場校 授業者 ) 新潟市立寄居中学校教諭 齊木めぐみ ( 研究推進校 ) 新潟市立宮浦中学校教諭 小田久美子 ( 研究推進校 ) 新潟市立新潟柳都中学校教諭 小林健美 ( 研究推進校 ) 新潟市立高志中等教育学校教諭 富樫 慶 ( 研究推進校 ) 新潟大学教育学部附属新潟中学校教諭 源田洋平 ( 西地区会場校 授業者 ) 新潟市立新津第五中学校教諭 町屋良輔 ( 西地区会場校 授業者 ) 新潟市立新津第五中学校教諭 小諸麻美子 ( 西地区会場校 ) 新潟市立新津第五中学校教諭 坂本香名子 ( 研究推進校 ) 新潟市立金津中学校教諭 加藤寿美子 ( 研究推進校 ) 新潟市立小須戸中学校教諭 庭野尚子 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回 実施日 / 会場 人数 ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 5/26 小針中学校 24 研究発表会当日の公開授業に向けた構想検討 2 7/7 高志中等教育学校 8 授業研究 (Speaking 富樫慶教諭 ) の参観 協議会 3 7/8 山潟中学校 13 授業研究 (Speaking 小林英男教諭 ) の参観 協議会 4 7/14 金津中学校 7 授業研究 (Writing 加藤寿美子教諭 ) の参観 協議会 5 7/21 白新中学校 10 授業研究 (Writing 佐藤優子教諭 ) の参観 協議会 61

63 回 実施日 / 会場 人数 ファシリテーションの主な論点 方法と成果 6 8/2 白根北中学校 10 研究発表会当日の公開授業に向けた指導案検討 ( 西地区 ) 7 8/5 寄居中学校 11 研究発表会当日の公開授業に向けた指導案検討 ( 東地区 ) 8 9/1 味方中学校 13 授業研究 (Speaking 本図直美教諭 ) の参観 協議会 9 9/8 赤塚中学校 11 授業研究 (Speaking 山本優子教諭 ) の参観 協議会 10 9/8 小須戸中学校 7 授業研究 (Writing 庭野尚子教諭 ) の参観 協議会 11 9/21 宮浦中学校 5 授業研究 (Speaking 小田久美子教諭 ) の参観 協議会 12 9/29 五十嵐中学校 12 授業研究 (Speaking 増井大樹教諭 ) の参観 協議会 13 10/12 亀田西中学校 5 授業研究 (Reading 間美和教諭 ) の参観 協議会 14 10/13 新津第五中学校 8 研究発表会当日の公開授業に向けた指導案検討 ( 西地区 ) 15 10/20 寄居中学校 7 研究発表会当日の公開授業に向けた指導案検討 ( 東地区 ) 16 10/26 鳥屋野中学校 10 授業研究 (Writing 安宅いずみ教諭 ) の参観 協議会 17 10/27 新潟柳都中学校 5 授業研究 (Speaking 小出達也教諭 ) の参観 協議会 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 研究会参加者総数 134 名 (3) 小学校 高等学校教員 8 名 (1) 郡市内中学校会員 114 名 (4) 教育委員会 センター 3 名 (2) 他郡市中学校会員 3 名 (5) その他 ( 大学教員 学生 ) 6 名 8 公開授業 学年 組 単元 主題 授業者 1 年 1 組 Lesson 6 My Family 齊木めぐみ教諭 3 年 3 組 Lesson 5 Places to Go, Things to Do 澤田庸男教諭 9 全体協議会 協議題 指導者 司会者 提案者 仲間とともに 4 技能をバランスよく高めていく生徒 ~ 見通しをもって学び合う単元構成を通して ~ 新潟市教育委員会学校支援課指導主事小林恵子様 新潟市中教研英語部副部長新潟市立小針中学校本間昇教諭 新潟市中教研英語部部長新潟市立寄居中学校髙田哲也教諭 62

64 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 下越 英語 1 部会名英語 報告者氏名 井上定浩 ( 学校名 : 村上市立荒川中学校 ) 2 郡市名村上市 岩船郡 3 会場校村上市立村上東中学校 4 研究主題 自分の意見や考えを表現できる生徒の育成 ~ 生徒が主体的に参加できる学び合いの工夫 ~ 5 主題設定の理由 (1) 昨年度 ( 平成 27 年度 ) の研究実践の成果と課題昨年度は, 書く活動 で学び合いを中心に実践を進めてきた 自分の考えをもって話し合いに参加できるように, 生徒各自がそれぞれ英文を作成する時間を確保した その後, 生徒が主体となった学び合いの場面では, 自分が作った英文を互いに伝え合ったり, クラスメイトの英文についてアドバイスをしたりして, 英語で書く内容の質 量の充実を図った 各単元の最後に, 再び生徒各自で考える時間を確保することで, 学び合いの場面で身につけた表現を生かして, 英語で書くことの力を身につけていくことを目指して実践を積み重ねた 成果 生徒同士が主体的に教え合う場面が増え, 学習意欲向上につながった 課題 生徒が主体となった学び合いの場面で, 日本語の使用量が多く, 英語の使用量が少なかった (2) 生徒の現状英語授業において, 英語を話したり, 英文を書いたりすることに苦手意識をもっていて, 自分の考えを英語で表現することに対する自信が無い生徒が多い (3) 英語指導での留意点生徒が主体となった学び合いの場面は, 日本語ではなく, 英語のみで行うことを目指す 上記 1から3より, 今年度 ( 平成 28 年度 ) は単元の指導計画の中で 話す活動 1 書く活動 話す活動 2 のサイクルで英語使用場面を多く設定することとし, 学習活動の中で使用する英語表現を帯活動として繰り返し練習し習得させることで, 英語で表現することへの苦手意識を低くし, 生 帯活動 徒の英語で表現する力を高めることを目指す実践を行う ステップ1 2 3で使用する英語表現を 6 研究の方法と内容習得する (1) ステップ1 話す活動 1 帯活動で習得した英語表現を活用して, 自分の意見や考えをキーワードなどでまとめながら, クラスメイトと英語で伝え合う (2) ステップ2 書く活動 ステップ1で伝え合った英語を書いて可視化することを通して, 自 63

65 分の間違いや表現の不足に気付くこと 書いた英文をクラスメイトと添削し合う中で, 表現の質を高めること を求めて活動を行う (3) ステップ3 話す活動 2 ステップ1および2で, クラスメイトとの学び合いを通して学んだ英語を発表する活動を行う そのとき, 発表に対して質問するなどしてインタラクティブな活動にする 7 研究の成果と課題 (1) 成果 学習活動の中で使用する英語表現を帯活動として繰り返し習得させたことで, 生徒はステップ 1 2 3を通して, 生徒主体の授業が展開され, 多くの生徒が自信をもっていきいきと英語を話すことができていた 帯活動やステップ1 話す活動 にて英語で伝え合ったことで, 学力低位の生徒もステップ2 書く活動 において, 間違いを恐れず英文を作成できていた 昨年度の授業と比較して, 生徒の日本語の使用場面が少なくなり, 英語の使用場面が増えた (2) 課題 ステップ2における 書いた英文をクラスメイトと添削し合う中で, 表現の質を高めること については, 生徒同士の英語による文構造についての添削活動を求めたが, 文構造を添削し合うことや, それを英語で伝え合うことは生徒にとって難易度が高く, 活動が停滞するグループがあった 自分が言いたいことを英語で言えるように語彙や文構造などを定着させるためには, 生徒の目指す姿を明確に示し, その姿を実現するために年間指導計画に帯活動を位置付けて, 各単元のつながりをもたせながら継続的に指導をする必要がある 習得した語彙を使って英語を表現させるためには, 基礎学力の徹底を図っていくことが必要である 8 運営の成果と課題 (1) 成果 研究推進委員のファシリテーションによる指導案検討を行ったことで, 様々な視点からの意見が出され, それを指導案に取り入れることができた 研究推進委員によるプレ授業を公開しあったことで, 研究発表会当日の授業構成を可視化することができ, その後の協議会において, 具体的な指導案検討を行うことができた (2) 課題 研究推進委員会における指導案検討の質をさらに高めるために, 同一の指導案を全研究推進委員が実施し, その後検討会を行うなどの取組の工夫が必要だと考える 研究の成果を地区で共有するために, 今後も意見交換する場を設定することも必要である 64

66 資料 1 部会名英語 2 郡市名村上市 岩船郡 3 会場校村上市立村上東中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 11 月 4 日 ( 金 ) 5 研究推進委員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 村上市立神納中学校校長 篭島洋 (2) 研究推進責任者 村上市立荒川中学校教諭 井上定浩 (3) 会場校責任者 村上市立村上東中学校教諭 ( 授業者 ) 川村美香 (4) 県 郡市指導主事 下越教育事務所指導主事 辻川英夫 (4) 研究推進委員 ( 授業者 ) 村上市立村上第一中学校教諭 渡邉桃子 村上市立村上東中学校教諭 ( 授業者 ) 津野雅之 村上市立村上東中学校教諭 ( 授業者 ) 進藤豪人 村上市立岩船中学校教諭 石川淳子 村上市立平林中学校教諭 中村友哉 村上市立神納中学校教諭 加藤裕子 村上市立朝日中学校教諭 佐藤加奈子 村上市立山北中学校教諭 小出英夫 村上市立山北中学校教諭 石黒豊 関川村立関川中学校教諭 川村健一 粟島浦村立粟島浦中学校教諭 大月祐 新潟県立村上中等教育学校 鈴木幹子 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 5 月 27 日 / 村上東中 12 研究方針の検討 2 7 月 27 日 / 村上東中 9 研究の手立て検討 3 8 月 23 日 / 村上東中 11 指導案検討 4 9 月 23 日 / 荒川中 月 6 日 / 村上第一中 月 11 日 / 平林中 13 研究推進委員による授業井上教諭 Total English3 Lesson4C 相手の依頼に対して, 自分の意見を表現する 研究推進委員による授業渡邉教諭 Total English1 Chapter2 Project さんを紹介しよう ( 前半 ) 研究推進委員による授業中村教諭 Total English Chapter2 Project さんを紹介しよう ( 後半 ) 7 10 月 21 日 / 村上東中 11 指導案検討 研究概要説明リハーサル 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 研究会参加者総数 ( 29 ) 名 (3) 小学校 高等学校教員 ( 2 ) 名 (1) 郡市内中学校会員 ( 23 ) 名 (4) 教育委員会 センター ( 0 ) 名 (2) 他郡市中学校会員 ( 4 ) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( 0 ) 名 65

67 8 公開授業 学年 組 単元 主題 授業者 学年 組 単元 主題 授業者 1 年 1 組 Total English1 Chapter2 Project( 後半 ) 3 年 3 組 Total English3 Lesson4C 進藤豪人教諭 津野雅之教諭 1 年 2 組 Total English1 Chapter2 Project( 前半 ) 川村美香教諭 9 分科会 ( 全体協議会 ) 分科会名 協議題 指導者 司会者 提案者 第 1 分科会 ア ウ エ 村上市立関川中学校当校教諭下越教育事務所川村健一教諭進藤豪人 第 2 分科会 ア イ ウ 指導主事村上立山北中学校当校教諭辻川英夫様小出英夫教諭川村美香 第 3 分科会 ア イ ウ 村上市立山北中学校当校教諭石黒豊教諭津野雅之 協議題 ア帯活動は, 生徒が主体となった学び合いを成立させる手立てとして有効であったか イステップ1は, 生徒が主体となった学び合いを成立させる手立てとして有効であったか ウステップ2は, 自分の意見や考えを表現させる手立てとして有効であったか エステップ 3 は, 自分の意見や考えを表現させる手立てとして有効であったか 66

68 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 上越 保健体育 1 部会名保健体育 報告者氏名内藤隆 ( 学校名 : 上越市立大潟町中学校 ) 2 郡市名 上越市 3 会場校 上越市立潮陵中学校 4 研究主題 県保健体育部会共通主題 課題を持ち, 主体的に学び合う生徒の育成 ~わかる できる授業を目指して~ 上越市中学校保健体育部会主題 グループ活動を通し, 思考力, 表現力を向上させ技能の習得を目指す 5 主題設定の理由われわれ教師の願いは, 生徒が学校に来ることが楽しいと思ってくれることが一番と考えている そのためには, 学力 ( 保健体育では体力と考える ) の定着と向上を全力で支えていかねばならない そして生徒たちが, 常に わかった, できた という喜びを味わうことができる授業こそが, 学力の定着と向上に結び付く 保健体育部会としては, 生徒たちが 21 世紀をよりよく生き抜くためには, 一方的な講義指導, 実技指導をしていくのではなく, 生徒たちに 論理的 批判的思考能力, 問題発見 解決能力, コミュニケーション能力 を身に付けさせるために, ファシリテーション (FT) をどうやって活用し, いかにして技能構造の可視化を進めるかが焦点だと考えた それを踏まえ, 生徒自身が課題を持って主体的に学び合う能動的な授業を仕組むことで, わかった, できた の喜びが倍増する そんな授業を展開し続けることで, 次の課題を自ら生み出してさらに挑戦したり, 粘り強く練習に取り組むことで未来を切り開いていけるたくましい力が身に付く これからを生きる生徒たちに, 何事に対しても持続可能な取組ができる生徒の育成を図ることが我々の責務である 6 研究の方法と内容生徒が学習を進める中で生じる多くの課題に, 自分自身のつまずきがわからない が, あげられる つまずきがわからないことによって, 課題を持たない 持てない生徒 では, 受け身的な授業になり, 体育嫌いや運動嫌いにつながる要因となる また, 人間関係をうまく保てない コミュニケーションがうまくとれない生徒 も少なくない 授業の中で, 仲間と協力して物事を進められないので孤立したり, 授業全体が盛り上がらなくなってしまったりする 学習指導要領で掲げる アクティブラーニング= 課題の発見と解決に向けて, 主体的 協働的に学ぶ学習 を受け, 当部会は, 運動量の確保を大事にしながらも,FTの手法としてホワイトボード (WB) やタブレットコンピュータ (TPC) などを効果的に活用する WBやTPCを話し合いのアイテムとして効果的に活用し, 話し合いの中から仲間から意見をもらい, 自分の課題やつまずきを把握する 互いに励まし合いながら学習を進める関わりの場をおおいに設定していく 67

69 7 研究の成果と課題会場校となる潮陵中学校の生徒は, 少人数であることもあり, すでにコミュニケーションが十分に取られている また, 積極的な活動への取組が見られるなど, 授業態度も良好である 課題としては, 次の二点が挙げられる 一点目は, 少人数のため, グループ編制が難しく, 技能別に編制した場合も習熟度に大きな開きがある点 また, そうした良好な人間関係を学び合いに十分, 生かすことができていない点がそれぞれ挙げられる そこで, 部会では多くの単元でFTの活用は, 活動のねらいや視点を理解する上で有効であり, より活発な学び合いにつながると考えた WBやTPCを効果的に活用し, グループ活動において技能の構造を視覚的に捉えさせ, 修正のために仲間と協力して練習を工夫する手立てを考える 活動をメインとし,2 年間, 研究推進部で指導案検討会やプレ授業を行ってきた 研究を進める中で,WBの活用場面や方法,TPCを使いこなす技術, そうしたICT 機器を活用した活動と運動量の割合など課題が見えてきた 本発表の器械運動に向けて,WBを前時の活動の確認や仲間同士の情報の共有ツールとして活用することで, 授業に一貫した流れができた TPCは保健体育に限らず, すべての教育活動で活用していくことで, 生徒自身が使い方を身に付け, その有効性を実感することができた ICT 機器の活用と運動量の割合については, 単元全体で授業をデザインすることにより, 技術的課題を把握する活動, 練習を繰り返して技能の向上を図る活動をそれぞれ十分に確保することができた 以上のような取組で, 活動のねらいや視点についての理解が深まったり, 互いの課題について共有できたりするなど, 仲間との学び合いを深めることができた 今後は, 最終目標である発表会に向けて練習方法や場の設定を工夫し, さらに技術的な課題解決に向けた練習に取り組んでいく WBやTPCを活動に応じて活用し, これまで拡散されていた様々な情報を収束して, より学習しやすい学びの環境を構成していく授業が展開される 8 運営の成果と課題この2 年間, 研究推進部では指導案検討で熱く議論することができた 保健体育では, 従来から行われてきた生徒同士による学び合いを改めて整理し, よりその質を高めるためにFTを活用するという方向性を話し合った 当初, 保健体育部会では,FTを活用した学び合いは, 運動量を重視する保健体育では活用に疑問があった しかし, 保健体育では 昔から子ども同士の教え合い, 学び合いをしてきたこと を再度認識する機会になり, 今回の研究で, それをさらに深めるための 教師同士の学び合い の機会になった また, 研究発表会当日は小中合わせて100 名を超える参加者がグループに分かれ, ICTやWB 等を使って保健体育授業でのFTの活用を探る をテーマに協議会を行い, 今後どのような授業改善ができるのか意見の交流で盛り上が見られ, 小中の連携にもつながった 課題としては, 次の二点が挙げられる 一点目として, 学校規模や生徒の実態が他校とかけ離れている部分もあり, 他校で実施したプレ授業から学ぶことが難しかった そのため今回の提案が完全ではないので, 今後は, 学校規模, 会場の広さ, 生徒数等, 様々な条件でのFTの有効性を検証し, 保健体育教科が行う 21 世紀型能力の育成 と FTの活用 について, 研究していく必要がある そのデータベースが蓄積されていくことで, 今後の保健体育教科の発展にもつながる 二点目として, 小学校との連携がより一層, 求められる 本研究を進めていくためには小学校段階から運動能力や技能の習得レベルに個人差が広がる課題を解消することや,TPCやWBの活用能力, そしてFTを進める進行役の育成が急務である そのためには単元内容や指導計画などを中学校区内で協議し, 小学校から中学校までの指導の流れを構成する必要がある 68

70 資料 1 部会名保健体育 2 郡市名上越市 3 会場校上越市立潮陵中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 11 月 11 日 ( 金 ) 5 研究推進委員会役割所属 職名氏名 (1) 指導者上越市教育委員会指導主事石黒和仁 (2) アドバイザー上越市立中郷中学校校長七澤伸一 (3) 研究推進責任者上越市立大潟町中学校教諭内藤隆 (4) 会場校責任者上越市立潮陵中学校教諭小林洋 (5) 研究推進委員上越市立潮陵中学校教諭小林洋 ( 授業者 ) 上越市立城西中学校教諭 上越市立春日中学校教諭 上越教育大学附属中学校教諭 上越市立中郷中学校教諭 上越市立潮陵中学校教頭 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 江川義法 大島弘士 渡邉孝弘 相澤新一 小林玲子 回 実施日 / 会場 人数 ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 6 月 13 日教育会館 14 上越市学校研との合同会議今年度の研究会までの計画提案 2 7 月 4 日潮陵中 3 授業者による主題に沿った授業研究反省会と 11 月 11 日研究会に向けた方向性の確認 3 7 月 13 日潮陵中 4 指導構想検討会 (FT を活用した取組 ) 11 月 11 日研究会の持ち方について協議 4 9 月 13 日潮陵中 7 指導案検討会 ( この日までに授業者は 11 月 11 日指導案を作成 ) 11 月 11 日研究会の持ち方について協議 5 9 月 26 日潮陵中 6 研推部員によるプレ授業 (11 月 11 日指導案 ) 反省会と指導案修正 (5 限授業 + 協議会 ) 6 10 月 28 日潮陵中 8 指導案検討会 ( この日までに授業者は指導案を完成させる ) 11 月 11 日研究会の確認と役割分担 (2 次案内 ) 7 11 月 9 日潮陵中 3 授業者によるプレ授業と授業検討 (11 月 11 日指導案の前時内容 ) 8 11 月 11 日潮陵中 104 研究会反省会 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 研究会参加者総数 (104) 名 (3) 小学校 高等学校教員 (54) 名 (1) 郡市内中学校会員 (42) 名 (4) 教育委員会 センター (1) 名 (2) 他郡市中学校会員 (7) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( ) 名 8 公開授業 学年 組 単元 主題 授業者 1 年 1 組器械運動小林洋 69

71 9 分科会 ( 全体協議会 ) 分科会名 協議題 指導者 司会者 全体会 授業反省 グループ協議 全体会 研究テーマ FT 説明 反省 質疑応答 ICT や WB 等を使って保健体育授業での FT の活用を探る 全体総括 上越市立大潟町中教諭内藤隆上越市立潮陵中教諭小林洋 上越市教育委員会指導主事石黒和仁様 上越市立中郷中教諭相澤新一 上越市立大潟町中教諭内藤隆上越市立中郷中教諭相澤新一 70

72 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 中越 保健体育 報告者氏名高橋正明 ( 学校名 : 長岡市立大島中学校 ) 1 部会名保健体育 2 郡市名長岡市 三島郡 3 会場校長岡市立三島中学校 4 研究主題課題をもち, 主体的に学び合う生徒の育成 ~わかる できる授業を目指して~ 5 主題設定の理由授業のタイプには, 教師から生徒に情報が一方的に流れる 講義型, 教師と生徒に双方向に流れる 問答 実習型 があり, これまでの体育授業は後者のタイプで授業が行われてきた傾向にある しかし, 生徒が主体的に授業に参加するには様々な克服すべき課題が多かった 学び合う授業 で目指すことは, ファシリテーション(FT) ワークショップ型 を活用し, 情報が生徒同士に双方向に流れるようにすることである そのためには生徒に基礎的な知識 技術を習得させ, それを活用して課題を解決する能力, すなわち21 世紀型能力 ( 論理的 批判的思考能力, 問題発見 解決能力, コミュニケーション能力 ) が必要である 保健体育科における 学び合う授業 を構築するための有効な手立てを探り, 県中教研保健体育部が作成した授業ナビシートの 学び合い10 の視点から授業改善を図るため, 本研究主題を設定した 6 研究の方法と内容保健体育科では, 自己の課題を見付けその課題を解決するために, 学び合いを通して次のことを目指して行きたいと考えている 1 学習活動において必要な知識や技能を身に付けていくなかで運動を通した言語活動を活発にすること 2 他者との教え合い 交流することを通して, 主体的に学び合う姿を実現すること である このことから, 次の視点を重点項目とし, 授業を構想し実践を行うこととした (1) 自己の課題の発見や課題解決を促す場の設定生徒が自己の達成度やつまずきを理解し, 主体的に取り組める課題を設定する ルールの変化, 教材 教具の工夫をする (2) 他者と意見を交流させ理解を深める場の設定課題の発見や課題解決を促す場づくりを行う 生徒同士によるファシリテーションを行い, 互いに出し合った考えをもとに, 協働して課題解決を行う (3) 課題や思考を明確にするための可視化の実現ペアやグループなど関わり合いの場を設ける グループ等でホワイトボードやタブレット端末等を使い, 活動を視覚的に振り返ることで, 課題を明確にし, より良い課題解決に繋げる 71

73 7 研究の成果と課題 21 世紀型能力を身に付けた生徒が自らの課題解決に向け, 仲間と協働しながら主体的に取り組むためにはどのような手立てがより有効であるかについて, 研究推進校の協力を得ながら研究を進めてきた その中でファシリテーションを取り入れることや, より明確に動作や戦術を振り返るためにタブレット端末を用いるなど, さまざまな試行錯誤を繰り返してきた ファシリテーションに関しては, 言葉は聞いたことがあるものの, 実際にはどうやって進めればよいか手探りの状態からのスタートであった しかし, 県中教研事務局長を講師に招き, 教師の学び合い を進めていった結果, 生徒の学び合う授業 の姿がようやく見えてきた 今までの授業のような教師が課題を提示し, 生徒が資料集や仲間の助言から課題を解決しようとする姿から, 生徒一人一人が自らの活動の中から課題を捉えるようになり, 課題をより明確なものにすることができた また, ファシリテーションを取り入れたことで, 頭の中にある動きのイメージをより具体化することができるようになった 同時に, タブレット端末などの視聴覚機器を有効に活用し, 自らの動きを確認することはもちろんのこと, 仲間や相手の動きを見ることができ, 新たな発想のきっかけにもすることができた 一方, ファシリテーションを行うタイミングやファシリテーションによる学び合いを, どのように深めていくかが課題として浮き彫りとなってきた 今後は, この点について, さらに研究を進める必要がある また, 教科の生命線でもある運動量の確保が図られるよう授業の進め方についても配慮していかなければならない 今後は多くの学校で 教師の学び合い が進み, 授業にファシリテーションを取り入れた 生徒の学び合い が展開される授業が広がっていくことを期待したい 8 運営の成果と課題研究発表会当日は,2 年生一クラスの公開授業 ( 球技 : バスケットボール ) を行い, その後, 参会者がグループに分かれてファシリテーションによる協議会を行った 参加者は64 名だったが会場は十分な広さが確保されており, 公開授業, 協議会ともスムーズに運営することができた 公開授業後に行った協議会では,2つのテーマを設けて4~6 人のグループで活発な学び合いを行うことができた 協議会に参加された先生方からは ファシリテーションを活用することでお互いの考えが見えるようになり, より議論を深めることができた など, 肯定的な感想をいただいた 一方, 時間の都合上, 授業者に対する質疑 応答の時間を設けることができなかったが, 授業者に直接聞いてみたいことがあったので, その時間がなかったのは残念である という意見もいただいた 参会者にはアンケートを記入していただいたが, 公開授業, 協議会, その他運営面 ( 駐車場や表示等 ) も概ね好評であった また, 会場校職員からも協議会場準備や駐車場誘導等, 多大な協力をいただくことができた 72

74 資 料 1 部会名保健体育 2 郡市名長岡市 三島郡 3 会場校長岡市立三島中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 11 月 22 日 ( 火 ) 5 研究推進委員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 長岡市立小国中学校 校長 上野忠英 (2) 研究推進責任者 長岡市立大島中学校 教諭 高橋正明 (3) 会場校責任者 長岡市立三島中学校 教頭 涌井良平 (4) 研究推進部長 長岡市立越路中学校 校長 関谷祐二 (4) 研究推進委員 ( 授業者 ) 長岡市立三島中学校 教諭 小池寿子 長岡市立関原中学校 教諭 長谷川明美 長岡市立北辰中学校 教諭 山下晃司 長岡市立江陽中学校 教諭 大貫光憲 長岡市立秋葉中学校 教諭 土田明憲 出雲崎町立出雲崎中学校 教諭 野中いずみ 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 6/20( 火 ) 三島中 6 研究テーマの確認, 研推日程の調整,class 原稿について 2 7/21( 木 ) 三島中 5 指導案検討会 1, 協議会の進め方について 3 9/27( 火 ) 三島中 8 指導案検討会 2, 研究会当日の日程確認 4 10/25( 火 ) 三島中 8 プレ授業参観と協議, 研究会当日の準備確認 5 11/22( 火 ) 三島中 9 研究会当日 委員どうしによる授業の見せ合い は実施者等実施内容を記述する 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 研究会参加者総数 ( 64 ) 名 (3) 小学校 高等学校教員 ( 4 ) 名 (1) 郡市内中学校会員 ( 44 ) 名 (4) 教育委員会 センター ( 0 ) 名 (2) 他郡市中学校会員 ( 16 ) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( 0 ) 名 8 公開授業 学年 組 単元 主題 授業者 学年 組 単元 主題 授業者 2 年 A 組球技 ( ハ スケットホ ール ) 小池寿子 9 分科会 ( 全体協議会 ) 分科会名 協議題 指導者 司会者 提案者 第 1 分科会 1FT や視聴覚機器の利用は戦術を深める上で有効な手段になっていたか 2 学び合いを授業の中に取り入れるためにはどのようにしたらよいか 長岡市立小国中学校校長上野忠英様 73 長岡市立北辰中学校山下晃司教諭長岡市立秋葉中学校土田明憲教諭 長岡市立大島中学校高橋正明教諭

75 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 新潟 保健体育 1 部会名保健体育部 報告者氏名中山智司 ( 学校名 : 新潟市立新津第五中学校 ) 2 郡市名新潟市 3 会場校新潟市立内野中学校 4 研究主題課題をもち, 主体的に学び合う生徒の育成 ~わかる できる授業を目指して~ 5 主題設定の理由保健体育科の究極的な目標である 明るく豊かな生活を営む態度を育てる を達成するには 生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の育成 が重要である その資質や能力とは, それぞれの運動が有する特性や魅力に応じて, その楽しさや喜びを味わおうとするとともに, 公正, 協力, 責任, 参画などの運動への意欲や健康 安全への態度, 運動を合理的に実践するための運動の技能や知識, それらを運動実践に活用するなどの思考力や判断力などを指している 生涯にわたって運動に親しむ資質や能力を育成するためには, 従来の一斉指導スタイルに見られる受動的な学修スタイルでは限界があり, 能動的な学修スタイルへの転換が求められている 単なる体力の向上, 技能の伸長が目的であってはならない 運動のもつ楽しさや喜びに十分にふれさせつつも, 仲間とコミュニケーション能力を発揮し, 筋道を立てて練習や作戦を考え, 改善の方法などを互いに話し合う活動を通じて論理的思考力をはぐくむことにも資することを踏まえたい 生徒が自らの運動の課題を発見し, 解決するなどの学習をバランスよく行うことで生徒の主体的な学びが広がっていくと考える 21 世紀型能力向上の視点の立場から, これらのアクティブ ラーニングの推進を通して学び合いの質を高め, わかるとできるが一体となるような手立てを保健体育部員が具現化していくことが, 眼前の生徒の生涯にわたって運動やスポーツに親しむ資質や能力を育むことになると考え, 本研究主題を設定した 6 研究の方法と内容これまでの授業で多く見られた教師側から提示された 学習課題 を解決するような一方向に流れる授業では, 生徒自らの困り感や必要感に迫ったものに成り得なった感がある それゆえに課題の発見や課題解決に向けた話し合い活動も深まらず, 主体的な学び合いには至らないことが多く見られた 研究推進委員会では, アクティブ ラーニングの推進を図るために, 県中教研保健体育部から提案された 学び合い10 の視点を重視しつつ, 生徒同士で双方向に流れる学び合う場を設定する授業の創造を試みたい より主体的な学修活動を促すために欠かせない必要感や困り感のある課題設定, その課題を生み出すための働きかけはどうあるべきか 個人の課題やチームの課題を解決するための手法としてのファシリテーションの有効な活用方法はどうあるべきか これらの視点は 学び合う 授業を創造するための拠り所となっていくと考える モデル授業では, どんな場で, 場面でファシリテーションを手立てとして活用することが有効であるか, 生徒の表情や会話のやりとり, 記述等の様相にも着目しながら改善を図っていくこととした 74

76 7 研究の成果と課題 2か年の研究の成果として, 学び合いを促すための手法としてファシリテーションの有効性と可能性を確認できたということである 1 年次は器械運動領域のマット運動において, 倒立前転に焦点をあてた話し合い活動を意図的に設定した 運動者の感覚と動きのズレを観察者が指摘し, 意見交換がなされ運動者へのフィードバックが強化された 動きのコツやポイントを共有させたことで, 結果として個々の課題がより明確になり, 動きの質も高まることを促した 生徒の学習カードの記述から, 話し合い活動の結果から 動きの質の向上に生かされた 自分の技能向上に役立った 等の肯定的な回答や記述が全体の93% の生徒に見られた 2 年次は陸上競技領域の障害走 ( ハードル ) において, 課題を生み出す活動を仕組み, ファシリテーションを活用して, 問題意識を喚起した その手立てによってグループ内で課題の共有化を図り, ファシリテーションから導き出された具体的なイメージである, 動きのコツやポイントを明確に持たせることができた 結果, 個々の課題の達成や克服するための視点が明確になり, グループ内で互いに助言や相互評価がされるなどの学び合いの姿が多く見られた 生徒の学習カードの記述から, 話し合い活動の結果から 動きのコツやポイントがはっきりした 周りからの助言が動きの質の向上に役立った 等の肯定的な回答や記述が全体の90% 以上の生徒に見られた 今後の課題としては, 様々な運動領域, 単元 ( 種目 ) において, どのような場面での活用が有効なのかを吟味する必要が出てきた 学習課題 と正対した まとめ の視点も含め, 生徒のなかでどのようなことが変化しているのかを見極めながら, モデル授業の提案を図っていくことが必要である 8 運営の成果と課題 2か年におよぶ研究推進の成果として, 研究推進校の協力を得ながら, ファシリテーションの活用モデルを提案できたことが成果として挙げられる 授業後の協議会でもファシリテーションを活用し, 部員がモデル授業を改善させる代案を練ることで自校化が図られたと思われる また, 市中教研一斉研修会において県中教研事務局長を講師に招き, 全部員が 21 世紀型能力をどのように高めるか への理解を深め, 保健体育科における学び合う授業のイメージを共有できたことが一番の成果である 講演およびファシリテーションによる演習では, 参加部員の96% 以上が 大変参考になった 参考になった と肯定的な評価をした 1 年次の課題としては, 会員による 教師の学び合い の段階から授業にファシリテーションを導入する 生徒の学び合う授業 の段階に移行するための指針とモデル提示の構築が残されている できるだけ多くの学校現場へ, 多くの生徒へ 学び合う 授業を広めていくため, 研究推進委員会が中心となって研修システムを提案していくことが急務であると考えた そこで,2 年次は市内中学校を4ブロックに分けて, 各ブロックの代表校を選出した 研究推進委員が研究の方向性を定めながら, 公開授業者と指導案の検討を重ね, ファシリテーションを活用した学び合う授業の創造を推し進めた 部員は4 分科会のいずれかに所属し, 提案されたモデル授業を協議会では, ファシリテーション形式で視点に絞った深みのある協議が進められた 部員の研修会への評価アンケートでは, 自校での授業づくりへの示唆を得た モデル授業を真似て, 生徒同士のファシリテーションを取り入れた授業をしたい などの多く目立った また, 研修への肯定的な評価が全部員の95% 以上であった 2か年の研究推進の成果と課題を今後の糧に, 来年度以降も4 分科会における授業公開および協議会を積み上げつつ, 研究主題である 課題をもち, 主体的に学び合う生徒の育成 を図っていきたい 75

77 資料 1 部会名保健体育部 2 郡市名新潟市 ( 新潟地区 ) 3 会場校新潟市立内野中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 6 月 15 日 ( 水 ) 5 研究推進委員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 新潟市立総合教育センター 指導主事 瀧澤 訓 (2) 研究推進責任者 新潟市立新津第五中学校 教諭 中山智司 (3) 会場校責任者 新潟市立内野中学校 教諭 立花泰志 (4) 研究推進委員 新潟市立内野中学校 教諭 立花泰志 新潟市立潟東中学校 教諭 平山智康 新潟市立上山中学校 教諭 髙橋大輔 新潟市立山潟中学校 教諭 関 智之 新潟市立曽野木中学校 教諭 田中実子 新潟市立横越中学校 教諭 金谷 諭 新潟市立巻西中学校 教諭 小田 一 新潟市立亀田西中学校 教諭 佐藤 忍 新潟市立大形中学校 教諭 近川雅人 新潟市立早通中学校 教諭 渡邊祐哉 新潟市立上山中学校 教諭 八木謙一 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 月 9 日 / 葛塚中学校 5 月 18 日 / 葛塚中学校 3 9 保健体育科における学び合う生徒の姿は, どのような姿か 1 年次の研究の成果と課題の洗い出し 吟味研究推進の方向性の確認,FT の有効性の理解が促された 2 年次のモデル授業について : 授業構想は妥当か 指導案の問題点, 課題の吟味 FT による協議 検討提案授業の主な視点を焦点化することに有効であった 授業公開に向けて 6 月 9 日 / 学びあう生徒の育成 わかる できる授業 への手だては有効か 3 16 内野中学校協議の視点は妥当か視点を絞って, 実りある協議にするための FT はどうあるべきか 授業公開実施者 : 内野中学校立花泰志教諭 6 月 15 日 / 陸上競技領域: 障害走 ( ハードル ) における学び合いを深めるために FT の 4 15 内野中学校活用を手立てとした授業の在り方 FT による研究協議会の実施 : 学び合いを深めるための代案づくり 授業者の提案をより有効にするためには 参加者の自校化の促進となる 県中教研指定研究 2 年次の報告 11 月 5 日 / 県中教研の目指す 21 世紀型能力 への理解と2 年次の研究推進の成果と課 5 16 シルバーホテル題を共通理解することができた 会員一人ひとりが学び合う授業の具体的なイメージを共有することができた 委員どうしによる授業の見せ合い は実施者等実施内容を記述する 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 研究会参加者総数 ( 74 ) 名 (3) 小学校 高等学校教員 ( 0 ) 名 (1) 郡市内中学校会員 ( 67 ) 名 (4) 教育委員会 センター ( 2 ) 名 (2) 他郡市中学校会員 ( 5 ) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( 0 ) 名 76

78 8 公開授業学年 組 単元 主題 授業者 2 年 1 組 陸上競技 障害走 ( ハードル ) 立花泰志 9 分科会 ( 全体協議会 ) 分科会名 協議題 指導者 司会者 提案者 全体協議会 学びあう生徒の育成 わかる できる授業 への手だてが有効であったか 新潟市立総合教育センター指導主事瀧澤訓様 新潟市立潟東中学校平山智康教諭 内野中学校教諭立花泰志 協議の視点 1 課題を持たせるための 手立て は有効であったか協議の視点 2 FT の活用が生徒の思考を拡げ, 深めるために有効であったか 77

79 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 下越 保健体育 報告者氏名藤間善徳 ( 学校名 : 新発田市立豊浦中学校 ) 1 部会名保健体育部 2 郡市名新発田市 3 会場校新発田市立川東中学校 4 研究主題 課題をもち, 主体的に学び合う生徒の育成 ~わかる できる授業を目指して~ 5 主題設定の理由これからの学校教育において, 高めたい学力を21 世紀型能力 ( 論理的 批判的思考能力, 問題解決 発見能力, コミュニケーション能力 ) と捉え, その実現のために 学び合う授業 を取り入れようとしている 保健体育の授業はこれまで受動的な授業スタイルや, 技能の習得や運動量の確保等に重点を置いたものになりがちであった そこで,21 世紀型能力を高める 学び合う授業 への転換を図るためには, 自ら運動課題を見つけ出し, それを解決していく問題解決型学習を取り入れることが有効であると考え本研究主題を設定した 6 研究の方法と内容これまでの保健体育授業の学び合い学習の課題は, ねらいの明確化, 必要感 困り感のある課題の設定, 課題発見や課題解決を促す場作り, 話し合いのルール 方法の明確化 が不十分であることである そこで新発田市中教研保健体育部では, 授業の中に 必要感 困り感のある課題 を設定し運動課題を見つけやすくすること さらに課題解決のためにファシリテーション ( 以下 FT) を導入して 話し合いのルール 方法の明確化 を図り, 課題発見や課題解決を促す場作り を充実させようと考えた そのために, 課題の設定, 解決のための話し合い, 話し合いの結果の実践と検証 という 3つのステップで授業を構成視することが必要と考え, それぞれのステップに関連させて次の3つの手立てについて実践研究を積んできた 1 つけやすい課題をどのように設定するか授業の最初の段階で 必要感 困り感が生まれやすい課題 を設定し運動課題を見つけやすくする 動きが限定されるルールで活動させたり, 人数を減らして動きを引き出させたりする工夫が必要である 2 Tを活用した授業展開はどのようにすればよいか 単元のどこでFTの取り入れた方がより効果があるか または,1 時間の授業の中でどのように FTをさせるのかを工夫してきた 交流活動 から, さらに一歩高めた 検討 収束活動 を充実させていきたい さらには一人一人の考えを引き出させるためにホワイトボードやダブレット等を活用していくことも重要である 78

80 3 話し合った結果を実践 検証する授業展開はどのようにすればよいか 話し合われた課題解決のための手立てを検証していくためには, 着実な評価が必要である 学習カード等を使いながら評価等の充実を図っていく 7 研究の成果と課題授業実践の前段として, 研究推進委員全員がFTを体験した そして, それを基にFTを取り入れた授業実践を行うことで, 話し合い活動を取り入れる場面の工夫が進み, 生徒が運動課題をしっかりと捉えることができるようになった そして, 課題解決に向けて話し合い活動やその検証活動などが意欲的に行われるようになった 一方, 単元の中でどこにFTを位置づけるとより効果的か, FTの活用が集団的スポーツの作戦会議に偏る傾向がある, どのように 収束 まで高めればよいか といった課題も残された 特に, 生徒にとって 必要感 困り感のある課題提示 がきちんとなされないと, その後のFTも深まりが見られないということが課題として明確になった 今後は, 授業実践のための手立て (3ステップ) を着実に実践し, その課題をみんなで共有しながら改善していくことが必要になってくる 多くの学校でファシリテーションを活用した 学び合い学習 が普段から実践されるように公開授業等をさらに広めていく 8 運営の成果と課題研究推進委員会は, メンバーの8 割が2 年間継続して務めてくれたため2 年目以降の研究推進が非常にスムーズであった そして, 会議は常にファシリテーションを活用して行ってきたこともあり, ファシリテーターとしての資質やファシリテートグラフィックとしてのまとめ方等が向上して協議会等が充実したものになってきた ファシリテーションそのものの進め方も付箋等を使った手法が確立してきた また, 各学校でも学校をあげてファシリテーションを取り入れた活動を実践し始めており, そのリーダーとしても各研究推進委員は活躍することができたようだ 研究主題に迫るための手立て (3ステップ) を各学校で実践し充実させていくために, いくつかの公開授業やプレ授業を実践しその有効性を検証しながら多くの先生方に認識してもらうことができた まだまだ一般の先生方には研究内容が浸透しきれていない面があるのでさらなる研究内容の推進を進めていきたいと思う 当日の研究会では, あまり手をかけすぎないように指導案等の簡略化や会場づくりの質素化などが事務局から示されたこともあり, 会場校に大きな負担をかけることがなかったようだ しかし, 会場校の職員全員が授業及び協議会に参加していただき一緒に研究を深めてくれたことに感謝している 研究会への参加者については, 近隣各郡市と中教研の日程が重なっており, 多くの先生方からご参加いただくことができなかった 今後は, 日程調整等を行い多くの先生方から参加していただき, 授業改善等が進められるようにしていきたいと思う 79

81 資料 1 部会名保健体育部 2 郡市名新発田市 3 会場校新発田市立川東中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 11 月 10 日 ( 木 ) 5 研究推進委員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 下越教育事務所支援第 2 課指導主事 佐藤元彦 (2) 研究推進責任者 新発田市立豊浦中学校教諭 藤間善徳 (3) 会場校責任者 新発田市立川東中学校教諭 緒形建策 (4) 研究推進委員 ( 授業者 ) 新発田市立川東中学校教諭 緒形建策 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 7/7 豊浦中学校 8 2 8/24 豊浦中学校 8 3 9/29 猿橋中学校 /13 本丸中学校 /10 川東中学校 /8 豊浦中学校 10 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 学び合い学習の3スッテップの内容についての話し合い これまでの成果を確かめ合い, どのようなステップを踏むことによって学び合い学習が高まるのかを話し合った 指導案の検討 3ステップを有効にするための方法としてどのような手立てがふさわしいか検討した 3ステップを使った授業研究会本番とは違う単元 (2 年生バレーボール ) で3ステップの手立てを使い, その有効性を検証した プレ授業を行った 他校で指導案に基づき本番と同じように授業を行い, 改善点等を話し合った 授業公開 ( 本発表 ) 課題をもたせるための 手立て は, 有効性とFTの活用が生徒の思考を広げ, 深めるために有効で合ったかをファシリテーションで話し合った これまでの反省と評価, 今後の活動について KPT で話し合った 研究会参加者総数 ( 37 ) 名 (3) 小学校 高等学校教員 ( 0 ) 名 (1) 郡市内中学校会員 ( 30 ) 名 (4) 教育委員会 センター ( 0 ) 名 (2) 他郡市中学校会員 ( 7 ) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( 0 ) 名 8 公開授業 学年 組 単元 主題 授業者 1 年 A 組体つくり運動 タグラグビーで 緒形建策 9 分科会 ( 全体協議会 ) 分科会名協議題指導者司会者提案者 協議会 課題をもたせるための 手立て は, 有効であったか FT の活用が生徒の思考を広げ, 深めるために有効であったか 下越教育事務所支援第 2 課指導主事佐藤元彦様 新発田市立佐々木中学校家合賀信教諭 新発田市立豊浦中学校藤間善徳教諭 80

82 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 上越 進路指導 1 部会名柏崎 刈羽進路指導 報告者氏名宮崎隆史 ( 学校名 : 柏崎市立北条中学校 ) 2 郡市名柏崎市 3 会場校柏崎市立第五中学校 4 研究主題 自分の考えを広め, 自信をもって将来を生きる生徒の育成 ~ 職場体験学習を通して生徒が考える21 世紀型能力 ~ 5 主題設定の理由 (1) 社会的背景から社会の変化に伴って, 若者の離職率の高さなど雇用問題が深刻となり, キャリア教育の重要性が高まって久しい 教育課程においては学力だけでなく, 社会で生きるために必要な力 ( 基礎的 汎用的能力 ) を全ての教育活動で関連させながら実践がなされている しかし, 学習の目的が自覚できていないため, 急速に変化する実社会では, 身に付いているはずの学力や能力を十分発揮できていないことが分かってきた そこで, 生徒が社会的 職業的に自立した幸せな人生を送るために不可欠となる働くことについて考え, 望ましい勤労観 職業観を育む教育の在り方を見直す必要があると考えた (2) 生徒の実態から生徒は保育園の頃から少人数の変わらない人間関係の中で過ごしてきている 地域住民は, 幼少の頃から家族のように温かく見守り支えてくれる存在である キャリア教育自校化のための新潟っ子プランアンケート結果から, 課題対応能力の遂行, キャリアプランニング能力の設計, 人間関係形成 社会形成能力の社交が低い評価である実態が明らかになった また, 全国学力学習状況調査や校内の生活アンケート, 教育相談アンケートなどから以下の課題が明らかになった 学力は高いが, 学習意欲や学ぶ意義の理解に関する数値はやや低い 自分の良さに気付いていない生徒や自己肯定感, 自己有用感が得られない生徒が見られる 相手との関係を維持することを優先して, 異なる考えを認めて互いに高め合おうと考える生徒は少ない 自ら考えて計画 実行 適応する主体性と, 困難な課題や苦手な学習や活動に最後まで取り組む粘り強さに課題が残る 郷土への愛着が強く, 地域の方々と関わる活動は積極的であるが, 校区外での活動では自分から話しかけられない生徒が多い 身近に接する大人が限られているためか仕事や職業の種類に関する知識が少ない 81

83 6 研究の方法と内容当校の課題を解決し, 目指す生徒像に迫るため, 職場体験学習を中核としたキャリア教育の充実を図る 初めての環境で大人が働く姿を間近に見ながら慣れない仕事を体験する過程において, 職場の方々と関わりながら仕事を続けることの大変さや人の役に立つ喜びを味わい, 自分自身を正面から見つめ直すためには5 日間の体験が有意義であると考える また, 自分の夢を叶えるためのお試し体験でなく, 体験して感じたことや働くことについて考えたことを事後の学習で持ち寄り, 学び合うことでさらに考えを広げ学習を深めるために, 一人一人が異なる職種の事業所で職場体験ができるように計画する 21 世紀型の能力を育てる指導や手立てについて, また, 自分の良さや能力を社会の発展のために正しく発揮しようとする進路指導の在り方について, 学び合う授業 ( 検討の学び合い, ファシリテーション (FT) 収束の場面 ) の実践を通して, 自己有用感や社会貢献 学習への意欲の変容を検証しながら追究する (1) 研究内容と方法 1 小中 9 年間のキャリア教育における目指す生徒像, 付けたい能力を小中間で明確にする 2 キャリア教育における 学び合う生徒 の姿を明らかにする 3 社会的評価が得られる効果的な教育活動を精選し, 他領域と関連を図った指導計画を整備し直して実践する 4 生徒の実態把握と変容を見取るための方法を充実させる 5 FTの技術習得と授業での効果的活用について研修を行い, 教師が指導できる技術を身に付ける 6 実践による成果と課題の検証 (2) 具体的な手立て 図 1: 生徒のキャリア成長発達の構図 参照 1 活動前の自分を知る アンケートや各種検査を実施し, 自分自身を客観的に捉え, 題材に対する実態を明らかにして, 学習課題に向かう意識付けを図る 2 事前学習で学び合いの場を設定する 題材に関する考えを互いに共通理解してねらい ステージ 1 1 自分をより知る 2 学び合い ねらい 3 経験 体験する シリテーター役が務まるように, 全校体制で取り組む 3 教育課程は,PDCAサイクルにプラスして,PDCAねらいを再考する段階を設け, キャリア教育の視点を明らかにして実践する 生徒に身に付けてほしい適切な態度や価値観について, 具体的に明記する 教科や活動内容におけるねらいの他に, キャリア教育の視点から資質 能力 態度等を設定する 4 まとめの事後学習の場面で, 学び合いの場を設定する 課題を解決する際にFTによる練り上げの場面を設定する それまでの自分と比較しながら, 互いのがんばりやよさを確認したり, 様々な考え方や価値観があることに気付かせたりする 82 UP! 学習意欲 自己有用感が高まった自分 4 学び合い まとめ ステージ 2 へ 新しい自分 図 1: 生徒のキャリア発達の構図

84 7 研究の成果と課題 (1) 成果 1 生徒の学ぶ意欲が高まった 2 年生で行う職場体験学習をキャリア教育の中核として進路指導を始めとする全ての教育活動のねらいを見直して年間指導計画を修正し, また活動の事前 事後学習でねらいやまとめについて焦点化して学び合う場を設けた これによって, 職場体験学習は社会人として必要な力を付けるための活動であること, また職場体験を成功させるために必要な事前 事後学習であるという位置付けが理解され, 更に何をすればよいか明確になり, 仲間からの言葉も手伝って意欲的に取り組むようになったと考えられる 2 働くこと に対する視野が広がった アンケート結果から, 生活のためではなく, 協力して人のために物事を行うこと など, 多くの生徒が新たな考えをもった 3 自己有用感が高まった 校外の方々とともに行う活動で得た客観的評価は, 自分に何ができるのか, どうすれば貢献できるのかを真剣に考えさせることにつながった 生徒のアンケートには, 得意なことを伸ばしていくために積極的に活動できるようになった との記述が見られた 4 協働の意欲が高まった 授業を始めすべての教育活動で 学び合い の場を設定してFTの手法を取り入れてきたため, 生徒は意見交換することの楽しさを味わい, 協力して課題を解決する民主的な概念が醸成された 5 キャリア教育自校化のための新潟っ子プランアンケートの結果が改善された 低い評価であった3 項目のうち, キャリアプランニング能力の設計, 人間関係形成 社会形成能力の社交がともに上昇値の最高を記録し, 課題対応能力の遂行も平均値を上回った (2) 課題公開授業における班内のまとめを練り上げる場面では, 話し合いと言えるのか などの指摘があった 複数の意見から新たなまとめを作り文章表現する活動をリードするファシリテーターの育成 技術の向上が課題である 今後は, 話し合いの適切な課題はどうあるべきか, 授業者が話し合いのゴールを明確にもち, 段階的な指導の在り方について研修を積みながら指導していきたい 8 運営の成果と課題研究推進委員会では,FTの手法を用いずに協議を進める場面もあったが, 授業構想や公開授業の流れについての協議ではFTで話し合いの内容を視覚化したことや拡散, 収束を繰り返すことで論点が絞り込まれ, 互いが納得のいく結論を導き出すことができた 課題としては, 研究領域の特性もあり, 研究を進める過程において会場校以外の研究推進委員が互いに授業や活動を公開し合ったり, プレ授業参観を実施したりすることができなかった 年度初めに研究推進委員会の予定日をあらかじめ決めること, また, 各校の実践を積極的に紹介するなどして研究推進に生かし, 会場校にとって参考材料となるようにする また, 参会者の集約は一元化して取りまとめるとともに, 参加者名簿は日付を入れて更新し, 当日の突発的な事態にも対応できるようにする 83

85 資 料 1 部会名柏崎 刈羽進路指導 2 郡市名柏崎市 3 会場校柏崎市立第五中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 11 月 16 日 ( 水 ) 5 研究推進委員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 県立柏崎翔洋中等教育学校教頭 田中哲也 (2) 研究推進責任者 柏崎市立北条中学校 教諭 宮崎隆史 (3) 会場校責任者 柏崎市立第五中学校 教諭 大平直美 (4) 研究推進委員 柏崎市立鯖石小学校 教頭 小林雄二 柏崎市立鏡が沖中学校 教諭 原佳秀 柏崎市立東中学校 教諭 中村徳雅 柏崎市立南中学校 教諭 渡辺光 ( 授業者 ) 柏崎市立第五中学校 教諭 長谷川総子 (5) 会場校校長 柏崎市立第五中学校 校長 野池康一 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回 実施日 / 会場 人数 ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 年次の成果と課題 2 年次の主な計画 授業情報誌原稿について ~ 職場体験活動はどのような手立てを講じて実施するか~ 体験後の学び合い学習を有意義な話し合いにするために, 個 1 7.5/ 柏崎 第五中 9 人テーマと共通テーマを設定して実施する 職場体験学習は異なる業種で5 日間実施する 職場体験先を決定するまでの学習過程を丁寧に計画し, ねらいをしっかりと理解させる 職場体験受け入れ事業所説明会を実施する 公開授業の学習課題は 生徒が決める21 世紀型能力 とする / 柏崎 第五中 9 単元構想 指導案検討 職場体験実施計画, 進捗状況の共有 メンバーによるプレ授業をどうするか 84

86 回 実施日 / 会場 人数 ファシリテーションの主な論点 方法と成果 指導案検討, 本時の展開について ~FT の収束の論点をどうするか~ / 柏崎 第五中 9 研究会の持ち方 ~ 全体会, 協議会の運営について~ 協議題の検討 事前準備, 当日準備について / 柏崎 第五中 9 指導案の確認 要項確認 ( 日程, 参加者名簿 グループ分け, 研究の概要, 指導案, 協議会について ) / 柏崎 第五中 8 最終確認 ( 公開授業, 協議会, 前日 当日準備, 役割分担 ) プレ授業の実施 流れの確認 / 柏崎 第五中 7 本指定研究の成果と課題について総括 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 研究会参加者総数 ( 48 ) 名 (3) 小学校 高等学校教員 ( 6 ) 名 (1) 郡市内中学校会員 ( 28 ) 名 (4) 教育委員会 センター ( 2 ) 名 (2) 他郡市中学校会員 ( 7 ) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( 5 ) 名 8 公開授業 学年 組 単元 主題 授業者 2 年 A 組働くことについて考える長谷川総子 9 分科会 ( 全体協議会 ) 分科会名協議題指導者司会者提案者職場体験学習を望ま新潟県立柏崎市立柏崎市立しい勤労観, 職業観の育分科会柏崎翔洋中等教育学校第五中学校第五中学校成につなげる手立ては田中哲也様教頭箕輪雅史教諭大平直美どうあるべきか 85

87 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 中越 進路指導 1 部会名進路指導部 ( 学校名 : 十日町市立十日町中学校 ) 2 郡市名十日町 中魚 3 会場校十日町市立下条中学校 4 研究主題 自分で考え, 主体的に行動できる生徒の育成 ~ みつめる力 の向上を柱としたキャリア教育をとおして ~ 5 主題設定の理由 (1) 郡市におけるキャリア教育の現状と課題 1 生徒の実態ア夢や目標をもっている生徒が少ない 進路の選択が狭い ( 学習意欲が上がらない ) 交通事情などから, 市外の高等学校を選択する生徒が少ない 保護者の勤務先などにより, 経済的に厳しい家庭も少なくない 家庭でも給料の話など苦しい話が多い 親の仕事を継ぎたいという生徒が少ない イ指示されたこと以外に, 自分で考え進んで行動できる生徒が少ない 指示やマニュアルがないと動けない 自分で考えて活動や行動できる生徒を育成していく必要がある みつめる力 ウ課題や困難を乗り越える力が不足している 過保護である ( 送り迎えや道具を届ける ) 親離れ子離れ ( 親への啓発 ) 2 体制の実態郡市の各中学校では, 新潟県キャリア教育推進事業 新潟っ子プラン に基づき, キャリア教育の体制づくりを進めてきた しかし, 以下のような課題が明らかになった アキャリア教育に関する職員間の理解 意識の差がある イキャリア教育の視点を意識した活動への取組 ( ねらい 高めたい力の明確化 ) が不十分である ウキャリア教育についての評価方法が構築されていない (2) 郡市における取組 1 生徒につけさせたい力 自分の考えや思いをもって, 主体的に行動する力 自分に向き合い, 自分を知る力 ( 課題, よさ ) 忍耐力 対ストレス力 2 取組の進め方自分には, 何ができて何が難しいのかを自覚する 見つめる力 ( 自己理解 自己管理能力 ) はキャリア形成や人間関係形成の基盤となる そこで, みつめる力 の向上が, かかわる力 や やり抜く力 の向上, ひいては, 未来を切り拓く力 ( 夢をおこす力 ) につながっていくと捉え, みつめる力 ( 主体的行動力 ) の向上を中心とした取組を進めることとした (3) 手立て設定の理由郡市内各校のキャリア教育に対する構えや取組の状況に大きな差があった 教師がキャリア教育の意義をしっかりと理解し, 生徒と教師がともに課題を共有しながら指導していく手立てが必要であると考えた また, キャリア教育の視点で教育計画を見直し, 活動に取り組ませることで, 生徒の生きる力を高めていくこととした さらに, キャリア形成や人間関係形成の基盤となるのは自己理解である みつめる力 を中心に高めていくことで, やり抜く力 や かかわる力, 未来を切り拓く力 ( 夢おこす力 ) の向上につながっていくと考えた 86

88 6 研究の方法と内容 ステップ 1 キャリア教育推進のための校内体制づくりをする 1 キャリア教育を土台とした学校教育の推進 ( 学校の実態を踏まえたキャリア教育全体計画の作成 見直し ) 2 キャリア教育推進委員会の設置 ( 校長, 教頭, 教務, 各主任 ) 3 校内研修の充実, キャリア教育についての共通理解 ( 求められる背景, 意義や定義, 育成すべき能力や態度等 ) 4 キャリア教育の視点での教育課程の整備 ( これまでの活動のねらいにキャリア教育の視点を盛り込む ) 5 キャリアカウンセリングを意識した教育相談の充実 6 家庭, 地域に向けたキャリア教育に関する取組の広報 7 キャリア教育の取組についての評価 ( 計画 (P) 実行 (D) 評価 (C) 改善 (A)) 生徒一人一人の評価 職員の取組の評価 キャリア教育全体の評価 ステップ 2 教師, 生徒がともに, キャリア教育の視点をもって, 学習活動の価値を共有する 教師, 生徒がともに, 将来に必要な基礎的 汎用的能力や自校の課題について理解する場を設定する また, 学校全体で自己理解の向上や課題の改善を意識し, 活動の意義や目標を共有して諸活動に取り組む そして, 学校生活や諸活動と社会のつながりへの気付きを促す活動を進める ステップ 3 みつめる力 ( 特に主体的行動力 ) の向上を目指した活動を工夫する 教科や領域, 生徒会活動などで, みつめる力 ( 主体的行動力 ) を高めていく みつめる力 の向上を目指した活動では, 様々な集団での話合い活動をとおして, 自分の活動や自分自身を見つめ直す 生徒に自分で考えるきっかけを与え, 主体的な動きを促すキャリアカウンセリングを意識して支援していくことがポイントとなる 7 研究の成果と課題 (1) 郡市の取組から 1 成果 1 年次に, 各中学校の現状をもとに, 郡市におけるキャリア教育の研究主題を考えた 今年度は, ステップ1~3をもとに, 郡市 10 校で, 共通の実践を進めることができた 各中学校の実践は, 発表会要項の資料の 進路指導 ( キャリア教育 ) の課題と課題解決に向けて として, 配付することができた 2 課題 各学校での実践についての, 評価をどのように進めるのか (2) 会場校の実践 1 成果 教員, 生徒が共に, 基礎的 汎用的能力や郷土愛についての共通理解と課題の共有をすることによって, 活動のねらいを意識しながら, 効果的に指導や活動に取り組むことができた 生徒会活動をキャリア教育の中に位置づけ, 主体的行動力 ( みつめる力 ) の向上を目指して, 全校で一人一役活動に取り組んだ 自分で考えた活動に前向きに取り組む生徒の姿が見られ, キャリア教育アンケートにおいて, 主体的行動力が高まっていると答えた生徒が増加した 2 課題 キャリア教育アンケートにおいて, 将来の夢や目標はあるか ( 未来を切り拓く力 ) の項目で減少傾向が見られた 自分を客観視することで, 現実とのギャップを自覚した結果であると推測できる 今後も自分をみつめながら, さらに勇気をもってチャレンジを続けていくことができる子どもたちを育んでいくことが課題である 8 運営の成果と課題 (1) 成果 研究推進委員会を 1 年次 5 回,2 年次 6 回開催することができた キャリア教育については, 実践力向上研修として, 県教育センター指導主事を講師とした研修会を開催し, みつめる力 を向上させるための手立てについて, その有効性を検証した 研修会で, 下条中の 一人一役活動 の公開授業をもとに, 改めて各学校の取組の改善策を考えることができた ファシリテーションについては, 糸魚川中松風嘉男主幹教諭を講師に, ファシリテーション研修会を開催し, ファシリテーションの基礎知識 ワークトレーニングの実際について研修を行った 研修では, 研究発表会のファシリテーターとしての知識 手法を学ぶことができた 推進委員会で学んだ, キャリア教育 ファシリテーションの知識や手法をもとに, 研究発表会では, 協議会でのファシリテーターを推進委員が務め, 教師の学び合いを進めることができた (2) 課題 キャリア教育の視点での学び合いを各学校で継続し, 充実させていく方策の構築 郡市すべての学校に研究を広めるために, 各学校から研究推進委員会を選出したことから, 推進委員の旅費が多くなり, 研究推進 研究会費の半分近くを旅費で執行することになった このことにより, 会場校が研究会費をほとんど使うことができずに, 教材などは, 会場校の予算で, 費用を負担することとなった 87 ( 学校のキャリア教育への取組, 方針について, たよりや地区懇談会等で知らせる )

89 資 料 1 部会名進路指導部 2 郡市名十日町 中魚 3 会場校十日町市立下条中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 11 月 17 日 ( 木 ) 5 研究推進委員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 県立教育センター 指導主事 神子尚彦 (2) 研究推進責任者 十日町市立十日町中学校 教諭 佐藤壮 (3) 会場校責任者 十日町市立下条中学校 教諭 疋田克彦 (4) 研究推進委員 ( 授業者 ) 十日町市立下条中学校 教諭 八重沢みづ穂 十日町市立十日町中学校 教諭 山田好一 十日町市立中条中学校 教諭 鷲塚繁雄 十日町市立南中学校 教諭 福原朗 十日町市立吉田中学校 教諭 藤木雅彦 十日町市立下条中学校 教諭 井川美智子 十日町市立水沢中学校 教諭 大橋直子 十日町市立川西中学校 教諭 渡辺直人 十日町市立中里中学校 教諭 浅井結佳 十日町市立松代中学校 教諭 中町初美 十日町市立松之山中学校 教諭 土田善寛 津南町立津南中学校 教諭 太平美佳子 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回 実施日 / 会場 人数 ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 6 月 17 日 ( 金 )/ 下条中 11 みつめる力 の向上を目指した活動の工夫について, 各校の実態を踏まえて協議 具体的な実践の検討成果 みつめる力 について, 郡市内で共通認識をもつことができた 2 7 月 21 日 ( 木 )/ 下条中 14 実践力向上研修 ( キャリア教育 ) 指導者県立教育センター指導主事神子尚彦, 阿部一晴 みつめる力 を向上させるための手立てについて, その有効性を検証成果下条中の 一人一役活動 の公開授業をもとに, 改めて各学校の取組の改善策を考えることができた 3 8 月 1 日 ( 月 )/ 下条中 14 ファシリテーション研修会 ( 推進員に以外参加者 12 人 ) 指導者糸魚川市立糸魚川中学校主幹教諭松風嘉男 ファシリテーションの基礎知識 ファシリテーションによるワークトレーニングの実際成果研究発表会のファシリテーターとしての知識 手法を学ぶことができた 4 10 月 19 日 ( 水 )/ 下条中 14 研究の概要の検討 各学校での実践方法の検討 スッテップ1 2 3を共有し, 各校の実践を見直すことができた 5 11 月 1 日 ( 火 )/ 下条中 13 各校の実践の検討 レポートをもとに, 各校の実践を共有することができた 6 11 月 17 日 ( 木 / 下条中 14 研究発表会 自分で考え, 主体的に行動できる生徒の育成 について 協議題をもとにファシリテーターとして, 協議を進め, 参加者へ今後 の個人の取組を持ち帰ってもらうことができた 88

90 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 記入お願いいたします 研究会参加者総数 ( 65 ) 名 (3) 小学校 高等学校教員 ( 6 ) 名 (1) 郡市内中学校会員 ( 50 ) 名 (4) 教育委員会 センター ( 0 ) 名 (2) 他郡市中学校会員 ( 19 ) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( 0 ) 名 8 公開授業学年 組 単元 主題 授業者 学年 組 単元 主題 授業者 全校 第 2 回生徒集会 八重沢みづ穂 9 分科会 ( 全体協議会 ) 分科会名協議題指導者司会者提案者 全体協議会 自分で考え, 主体的に行動できる生徒の育成 について 県立教育センター指導主事神子尚彦様 十日町市立十日町中学校佐藤壮教諭 89

91 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 新潟 進路指導 1 部会名進路指導 報告者氏名岩﨑正法 ( 学校名 : 新潟市立坂井輪中学校 ) 2 郡市名新潟 3 会場校新潟市立潟東中学校 4 研究主題 将来への夢や希望をもち, 生き方を考えるキャリア教育の推進 ~ 異学年交流を通して生徒の自己有用感を高める工夫 ~ 5 主題設定の理由これまで, 職場体験の事後学習では, 各班が順次全体に伝える発表会形式で行ってきた 生徒はその発表についての質疑を行ってきたが, 受動的な場面が多く, 生徒が主体的に質問や話し合いに参加し, さらに課題を探求する場面は設定できていなかった そこで, 研究推進校では以前から実践している異学年交流活動にファシリテーション ( 以下 FT) の手法を取り入れ, 少人数での話し合いを通し, 主体的に活動する場面を設定した これにより, お互いが自己の役割を果たし, 認め合うことで, 自己有用感を互いに高め合うことができると考えたからである 自己有用感を高めることで, 自己の可能性を肯定的に理解し, 進んで学ぼうとする主体性を高めることにつなげたい 6 研究の方法と内容手立て1 異学年で話し合い活動を行うことで, お互いに学び合う研究推進校における課題の1つは 自己理解 自己管理能力の育成 である 生徒への事前アンケートでは, 前向きに考える力 主体的に行動する力があまり高くないことが明らかになっている 新潟市生活 学習意識調査でも 自分には良いところがある という質問に対し, 肯定的に答えている生徒が新潟市の平均よりも低い傾向にある そこで, 以前より実践している異学年交流活動を深化させ, 自己有用感 を高められるような取組を行ってきた 上級生と下級生が, 互いに学び合い, 認め合うことを通して, 生徒同士の自己有用感の向上に結びつけたい 手立て 2 地域の大人からアドバイスをもらうことで, より具体的に働くことの意義を話し合う 地域で働く大人のアドバイスから, 一層広い視点で 働くことの意義 について考えさせる 手立て3 これからの自己の課題について話し合う 今後の自己の課題 をテーマにFTを行う 収束後, 個で振り返らせ, これからの課題とその達成に向けた行動を考えさせる 90

92 7 研究の成果と課題研究の成果として以下の四点である (1) 異学年交流の成果は事前の準備によって決まる 異学年でのFTを行う上で, 心配されたことがあった それは,2 年生がファシリテーターとライターを行うことで, リーダーシップを発揮できるかということである しかし, 当日の発表では, 2 年生が積極的に1 年生をリードする姿が見られ, 話し合いの内容も質の高いものが見られた このような姿になるためには, まず, 職員自らがFTの手法を研修し, 理解していることが必要である その上で, 研究の推進に向けて, 生徒へFTの手法を丁寧に教え, 適切なアドバイスを与えたことが生徒のFTへのスキルを高める結果となった (2) 地域の大人が参加する 働くことの意義 を話し合う活動は郷土愛をはぐくむ 地域の方から参加していただく話し合いは, その方向性をしっかり参加者に徹底しておかなければ, 授業者の意図した方向とはまったく違う方向に話が進められてしまうこともある しかし, 今回の発表における大人からのアドバイスは, 一般的な話とは異なり, 働くことの中で起きうる具体的な場面をとりあげながら生徒に話題を提供し, その提示された話題に生徒が参加するという形であった 大変意義深く, 社会性を培うにはまたとない機会であった 事前の準備をしっかり行えば, 地域と学校の連携が深まり, 地域とともに歩む学校づくり という視点からも有意義な活動であった (3) 地域の課題と自己の課題と重ね合わせ地域の中での 自己有用感 を高める地域の方から生徒へのメッセージにおいては, この地域で生きていくために何が課題となっているかを聞くまたとない機会であった その中で このような生き方をしたい という夢や目標, それを通して自分が どのように生きていけばよいのか ということを考える機会にもなった (4) キャリアプランニング能力の向上が見られた 当初, 数値的に低かった キャリアプランニング能力 の数値に向上が見られた 異学年交流, 地域との交流を通して, 自分自身が見通しをもって生活できるようになった表れであると考えられる 課題としては, 成果の見られた自己有用感やキャリアプランニング能力をどのように今後育てていくのか, 地域の人からFTに入っていただく場合の人選, 異学年交流をさらに活性化させるため, 今後どのように取り組んでいけばよいかなどがあげられる 8 運営の成果と課題 (1) 成果 研修会を通して職員一人一人のスキルアップが行われた 研究推進校でやらなければならない事務を除いて, 運営を市中教研進路指導部が行った 研究組織をしっかりと立てたことで研究推進校は研究に専念できた 研究部長を組織の中に組み入れることで, 全員で研究に取り組もうとする雰囲気ができた (2) 課題 研究推進校における取組をサポートするための連絡体制づくりの必要性を感じた 91

93 資料 1 部会名進路指導 2 郡市名新潟 3 会場校新潟市立潟東中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 11 月 24 日 ( 木 ) 5 研究推進委員会役割所属 職名氏名 (1) 指導者 新潟青陵大学教授 岩﨑保之 (2) 研究推進責任者 新潟市立坂井輪中学校教諭 岩﨑正法 (3) 会場校責任者 新潟市立潟東中学校 教諭 佐々木忠洋 (4) 県 郡市指導主事新潟市教育委員会学校支援課指導主事 田中 健 (4) 研究推進委員 ( 授業者 ) 新潟市立木戸中学校 教諭 田村英治 新潟市立白新中学校 教諭 佐藤真理 新潟市立白根北中学校教諭 廣瀬吉生 新潟市立葛塚中学校 教諭 村山 忍 新潟市立山の下中学校教諭 田村 昭 新潟市立関屋中学校 教諭 石附敏明 新潟市立大江山中学校教諭 井上 実 新潟市立小合中学校 教諭 遠藤沙織 新潟市立味方中学校 教諭 大原雅裕 新潟市立黒埼中学校 教諭 小杉功雄 新潟市立巻東中学校 教諭 田村正樹 新潟市立潟東中学校 教諭 佐々木忠洋 ( 授業者 ) 新潟市立潟東中学校 教諭 太刀川隆 ( 授業者 ) 新潟市立潟東中学校 教諭 星 嘉裕 ( 授業者 ) 新潟市立潟東中学校 教諭 須藤順子 ( 授業者 ) 新潟市立潟東中学校 教諭 甲田小知代 ( 授業者 ) 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 7 月 14 日 ( 潟東中 ) 12 2 年時発表に向けた研究のまとめについて議論 2 8 月 8 日 ( 潟東中 ) 12 発表に向けての運営方法について ( フレームワークの視点決め ) 3 9 月 14 日 ( 白新中 ) 12 当日の指導案の検討について ( 指導者からの視点を基に議論 ) 4 10 月 26 日 ( 潟東中 ) 12 プレ授業 地域の良さについて ( 論点 拡散 収束の流れの確認 ) 5 11 月 17 日 ( 潟東中 ) 12 当日の役割分担について 委員どうしによる授業の見せ合い は実施者等実施内容を記述する 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 研究会参加者総数 ( 87 ) 名 (3) 小学校 高等学校教員 ( 2 ) 名 (1) 郡市内中学校会員 ( 54 ) 名 (4) 教育委員会 センター ( 1 ) 名 (2) 他郡市中学校会員 ( 11 ) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( 18 ) 名 92

94 8 公開授業学年 組 単元 主題 授業者 第 1 学年 働くことの意義 佐藤和也 佐々木忠洋 太刀川隆 第 2 学年 今後の自己の課題を考えよう 星 嘉裕 須藤順子 甲田小知代 9 分科会 ( 全体協議会 ) 分科会名協議題指導者司会者提案者 参会者の意見交流 A 心に残った生徒の姿は B 個の学びは保障されていたか ( 異学年交流の利点が発揮され, 自己有用感が高められたか ) C 協働の学びは達成されていたか ( ファシリテーションは有効に機能したか 多様な価値観に触れられたか 働くことの意義に対する考えは深まったか ) 新潟市教育委員会指導主事田中健様 新潟青陵大学教授岩崎保之様 新潟市立潟東中学校教諭平山智康教諭佐藤和也教諭佐々木忠洋教諭太刀川隆教諭星嘉裕教諭須藤順子教諭神田学教諭甲田小知代教諭鈴木智教諭大関政人教諭山口史子講師佐藤裕介養護教諭本間邦子 新潟市立白根北中学校教諭廣瀬吉生 93

95 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (2 年次 ) 1 部会名進路指導 2 郡市名村上市 岩船郡 3 会場校村上市立神納中学校 4 研究主題 将来の夢をもち, 進路を切り拓いていくことができる生徒の育成 ~ 学び合う授業の工夫を通して~ 下越 進路指導 報告者氏名白澤直子 ( 学校名 : 村上市立村上東中学校 ) 5 主題設定の理由当郡市内中学生のキャリア発達について, 新潟っ子をはぐくむキャリア教育 アンケートと全国学力 学習状況調査 生徒質問紙 を分析した結果, キャリア教育の, 基礎的 汎用的能力や郷土愛の視点から見た, 自己理解 自己管理能力 や キャリアカウンセリング能力 に課題が見える この課題克服のため, 生徒たちが 将来の夢や目標 将来の進路選択に向けての明確な自分の考え をもつことができるように指導していくことが肝要であると考える 6 研究の方法と内容上記の点から, 本単元では 自分が生きる地域のよりよい未来づくりのために自分がどのように関わることができるのか を生徒たちが主体的に考えながら自分の 働くこと や 職業 についての考えを深めていくことを構想した また, 村上 岩船地域で生活する一市民であるという自覚のもと, 社会人としての果たすべき役割について考え, 自分の将来像を描かせたい さらに, 学習形態として, 単元全体を通して, 小グループでの学習 ( 学び合い や ワールドカフェ ) を充実していく 生徒同士での学び合いにより, 多様な考えを交わし, 具体的な考えを導き出していく 生徒による学び合いを外から刺激し, より活性化させていくための策として, 生徒たちの話し合いや学び合いへの指導役や助言役を担う校外からのアドバイザーを加える 本単元を通して育みたい 21 世紀型能力は, 実践力 の中の 社会参画力 と 持続可能な未来づくりの責任, 思考力 の中の 問題解決力 発見力 創造力, 基礎力 の中の 言語スキル 数量スキル 情報スキル である 特に, 社会参画力 と 持続可能な未来づくりの責任 は, 生徒自身が 自分が今を生きる地域の未来 の構築に関わっていこうとする姿勢を培っていくために何よりも不可欠なものと考える 7 研究の成果と課題 (1) 成果ア ) 郡市内のすべての中学 3 年生を対象として 自分が生きる地域の未来を考える 授業を行った イ ) 新潟っ子をはぐくむキャリア教育 アンケートを郡市内全中学校の生徒全員を対象として, を実施し, その結果を分析した 平成 27 年度は7 月から 12 月では,16 項目中の 16 項目の肯定的評価数値が向上した 平成 28 年度は7 月から 12 月では,16 項目中の 16 項目の肯定的評価数値が向上した また, 全ての項目において, 肯定的評価数値が, 前年度の 12 月を上回った 特に, 14 希望の進路を実現させるための課題を理解し, 進路に関する情報を集めたり, 調べた 94

96 りしている と 15 進路計画を立てる意義や方法を理解し, 自分のめざす将来の進路計画を立案している の項目では, それぞれ肯定的評価の数値が向上していた 昨年度から引き続き行ってきた取組の成果が現れ, 数値の向上につながった ウ ) キャリア教育の大綱 キャリア教育の全体計画 新潟っ子プラン の3つについて, 郡市内全中学校の資料を交換し, それぞれの学校の良い部分を参考にして, 自校のプランや全体計画の改善に役立てた エ ) 継続的にワールドカフェを行い, 発表する 発表を聞く 学び合う などの基本的な技術が向上した (2) 課題 自分が生きる地域の未来を考える 授業を今後も継続していくこと 8 運営の成果と課題 (1) 成果ア ) 当郡市内全中学校の進路指導担当が,7 月と 12 月に 新潟っ子をはぐくむキャリア教育 アンケート及び結果分析を行った その結果, 当郡市内中学生のキャリア教育への意識が高まり, その後の指導に生かすことができた イ ) キャリア教育の大綱 キャリア教育の全体計画 新潟っ子プラン の3つについて, 郡市内全中学校の進路指導担当が資料を交換しあい, それぞれの学校の良い部分を参考にして, 自校のプランや全体計画の改善に役立てることができた ウ ) 郡市内全中学校で, 郡市内進路指導部が作成した同一指導案を用い, 中学 3 年生を対象として キャリア教育 にかかわる模擬授業を行った 授業後には授業内容や指導過程についての改善策や課題や成果について話し合いをもち, 次年度に向けて指導案の改善を行った (2) 課題ア ) 指定研究校の授業指導案 ( 全学年 ) の検討と作成, 当日に向けての準備に郡市内の進路指導部員が関わった 会場校と郡市進路指導部の連絡調整や指導案作成に時間がかかった イ ) 郡市の進路指導部員は, 進路指導主事で構成されていたため, キャリア教育担当と一致していない学校があり, 今回のように進路指導でキャリアについての研究を行う場合の難しさを感じた 95

97 資料 1 部会名進路指導 2 郡市名村上市 岩船郡 3 会場校村上市立神納中学校 4 研究会開催期日平成 28 年 11 月 8 日 ( 火 ) 5 研究推進委員会 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 村上市立岩船中学校 校長 長谷川秀夫 (2) 研究推進責任者 村上市立村上東中学校 教諭 白澤直子 (3) 会場校責任者 村上市立神納中学校 教諭 佐藤智之 (4) 県 郡市指導主事 下越教育事務所学校支援第 2 課 指導主事 若狭陽一 (5) 研究推進委員 村上市立神納中学校 校長 篭島 洋 村上市立神納中学校 教頭 西村 諭 村上市立岩船中学校 教諭 石川淳子 村上市立荒川中学校 教諭 小林保夫 村上市立平林中学校 教諭 髙橋 忠 村上市立神納中学校 教諭 坂上一栄 村上市立村上第一中学校 教諭 青山 亮 村上市立朝日中学校 教諭 近 信 村上市立山北中学校 教諭 小出英生 関川村立関川中学校 教諭 川村健一 6 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 粟島浦村立粟島浦中学校 教諭 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 5 月 26 日 / 神納中学校 月 3 日 / 神納中学校 月 30 日 / 神納中学校 10 月 14 日 / 神納中学校 10 月 25 日 / 神納中学校 10 月 28 日 / 神納中学校 神納中学校の校内研修 (1) モデル授業参観 (2) 今年度の研修計画 (1) 神納中学校 キャリア教育の全体計画 (2) 郡市中教研の取組 1 新潟っ子をはぐくむキャリア教育 アンケートの結果 2 研究会に向けての役割分担等 (1) 指導案検討 (2) ご指導 (3) 研究会に向けての役割分担指導案検討 指導案検討 要項等の作成 7 11 月 8 日 / 神納中学校 15 研究発表会 8 11 月 29 日 / 神納中学校 4 7 研究会参加者 ( 参加者数と内訳 ) 研究のまとめ 96 岸本翔太 研究会参加者総数 ( 47 ) 名 (3) 小学校 高等学校教員 ( 4 ) 名 (1) 郡市内中学校会員 ( 27 ) 名 (4) 教育委員会 センター ( 1 ) 名 (2) 他郡市中学校会員 ( 13 ) 名 (5) その他 ( 地域 保護者の方 ) ( 2 ) 名

98 8 公開授業学年 組 単元 主題 授業者 学年 組 単元 主題 授業者 1 年 1 組 がんばる ことについて 戸田明 2 年 1 組 働くこと について考え 佐藤一亮 考えを深める 加藤裕子 を深めよう 本保美帆子 内海竜太郎 3 年 1 組自分が生きる地域の未来を 西山義一 考える 髙橋薫 坂上一栄 9 分科会 ( 全体協議会 ) 分科会名協議題指導者司会者提案者 第 1 分科会 郷土愛を育むために, キャリア教育はどうあればよいか 下越教育事務所指導主事若狭陽一様 村上市立岩船中学校石川淳子教諭 当校教諭佐藤智之 97

99 4 指定研究 1 年 成果及び経過の概要報告書 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 上越 国語報告者氏名堀田加奈子 ( 学校名 : 妙高市立新井中学校 ) 1 部会名国語 2 郡市名妙高市 3 会場校妙高市立新井中学校 4 研究主題表現 ( テクスト ) にこだわる課題設定で学び合いを促進し, 汎用的な言葉の力を育てる 汎用的 ( 一つの物で, 広くいろいろな方面に使えるような ) 5 主題設定の理由会場校である新井中学校では, 同地区の小学校と連携した中学校区共通の取組として, きく力 の育成に取り組んできた さらに今年度から 全員参加型の授業, 対話のある授業 を目指し, 研究主題 高めあう生徒の育成 に迫ろうとしている 教科指導ではALAS(Active Learning Arai-chu Style) を合言葉にして, かかわり合う活動を意図的に授業に取り入れてきた その取組が功を奏してか, 本校の生徒には話合い活動の土壌が築かれており, コミュニケーション能力が高い生徒も多い その一方で, 個人レベルでの問題発見 解決能力が身に付いていない状況が見られる これまでの授業で能力を育てる場面を設定していなかったことも一因であるが, 主体的 協働的学習につながる課題設定の重要性を改めて感じている そして生徒が, 授業で学んだことを 生きて働く力 として, 日々の生活の中で活用できるような実践力を育てていきたいと考え, 上記の主題を設定した 6 研究の方法と内容 1 徹底してテクストにこだわった課題づくり教科の特性として, 本文の表現を基として考えを広げたり, 時には表現に立ち返って自分の考えを修正したりする必要がある それが生徒自身の読みを深めたり, 表現の幅を広げたりすると考えるからだ そのように, 生徒が表現に何度も立ち返る必要性のある, テクスト にこだわった課題を設定することで交流型学習を効果的に行っていきたい 2 課題に合った伝え合い方の工夫と課題のゴール ( 収束の形 ) の明確化, 意識化グループでの話合いの場面において, 思考の 見える 化を心がけていく その手段として考えられることは, 付箋やホワイトボードを活用して個人やグループの意見をまとめていく方法, 図式化や 4 象限マトリックスを活用する方法, また本文を指示しながら説明する方法などが挙げられる また課題のゴールを明確にすることによって, 生徒に活動を意識させることができるのではないかと考える 3 自分 ( 読み ) の変化に気付くことができる振り返りワークシート等の活用により, 自分の意見をまとめたり, 学び合い活動を通して読みがどのように変化したかを振り返ったりするようにしたい その振り返りによって生徒が読みの深まりを自覚し, 98

100 既習事項を日常的な言語生活に生かそうとすることで, 汎用的な言葉の力を身に付けることができるのではないかと考える 4 生徒の実態や課題に合ったグループ作りと話合いのルール ( 話し方, 聞き方 ) 第 1 回研究推進委員会において, 国語科における生徒の学び合う姿 のイメージをFTで共有した まず自分の考えを持つこと, それを相手や集団に伝わるように適切な言葉で表現し, やりとりをすることによって自分の考えを深めること, という 自分 表現 相手 ( 集団 ) 理解 ( 自分 ) というサイクルがあることを確認した そして 個の力を付けること と 集団の力を付けること が互いに作用しあい, 相乗効果をもたらすこと, 実態に応じてどちらの方からもアプローチができるのではないかということにも気付いた 集団の力を付けること をねらいとする上では, グループ作りや話合いのルールの徹底は重要であると考える 教師が解決の方法を示すことにより, 生徒が自ら考え, 課題を解決しようとする力を育てたいと考える 7 1 年次の成果と課題 (1) 成果 教師が追究意欲を喚起する課題を設定することの大切さを改めて確認できた 生徒が生き生きと話合い活動に参加する姿が見られた 授業によっては話合いグループがその場で作られたこともあったが, その中でも躊躇せずに意見を交換する姿があった そのような学習集団は, 国語の授業だけでは作るのは困難である 学級担任だけでなく, 各教科担任 ( や全職員 ) が共通理解しながら, 親和的な学習集団を作り上げていくことの大切さを感じだ ワークシートやホワイトボードが, 生徒の考えを引き出すために有効に働いた 今後も, より 思考の見える化 を意識した使い方を模索していきたい (2) 課題 研究主題で 表現( テクスト ) にこだわる課題設定 を掲げたが, 古典教材ではそこまで細かく読み解く必要があるのかという意見があった 学習指導要領にも 古典を読み, その世界に親しむ とある そうすると, 教材によっては テクストにこだわる課題設定 が難しい場合があるのではないかと考える 今後は, 説明的文章や文学的文章などの, これまでと異なる分野でも試していくことの必要性を感じる 今後も提案授業を繰り返し, 模索していきたい 8 運営の成果と課題 今年度は計 3 回の提案授業が実施され, 実践に基づいた研究が進められてきた 生徒の実態を把握することができ,2 年目の研究の構想に繋げることができた 更に生徒アンケートを実施して, 変容を見取っていく 毎回,FTを導入した協議会を実施することで, 意見交換が活発になった また, 具体的な目標が見えてきたことは非常に有効であった 上越教育大学の学校支援プロジェクトとの連携により, 授業の分析, 指導案検討など, 的確な助言をいただくことができ, 大変参考になった 今回の指定研究で得たことを, 研究推進委員各自で日々の授業で実践し, 来年度の2 年目の研究に繋げていきたい 99

101 資 料 1 部会名国語 2 郡市名妙高市 3 会場校妙高市立新井中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 上越教育大学大学院学校教育研究科 准教授 佐藤多佳子 (2) 研究推進責任者 妙高市立妙高高原中学校 教諭 田中裕子 (3) 会場校責任者 妙高市立新井中学校 教諭 堀田加奈子 (4) 県 郡市指導主事 妙高市教育委員会こども教育課 指導主事 江口克也 (5) 研究推進委員 妙高市立新井中学校 教諭 佐藤眞百合 妙高市立新井中学校 教諭 後藤さやか ( 授業者 ) 妙高市立新井中学校 教諭 宮川美奈子 ( 授業者 ) 妙高市立新井中学校 教諭 川合礼 妙高市立新井中学校 講師 田子千夏 ( 授業者 ) 妙高市立妙高高原中学校 教諭 安井直美 妙高市立妙高中学校 教諭 大塚悠史 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 7/6 新井中学校 /15 新井中学校 /11 妙高高原中学校 /25 新井中学校 11 前担当者から研究の概要, 成果 課題等の説明 研究推進委員会の組織と開催日, 内容の検討 国語科における 学び合う 生徒の姿の具体化 研究推進委員による授業公開 1( 授業者 : 宮川美奈子教諭 空を見上げて より 作者の思いを考え, 表現する ) 生徒の実態把握から目指す生徒の姿の明確化 研究主題の表現検討と有効な手立ての模索 研究推進委員による授業公開 2( 授業者 : 安井直美教諭 短歌を味わう より 創作した短歌の推敲 ) 授業構想の妥当性検討 研究主題の設定 研究推進委員による授業公開 3( 授業者 : 川合礼教諭 徒然草 より 作者のものの見方や考え方を学び, 自分の考えをもつ ) 今年度の研究の総括 ( 成果と課題 ) 100

102 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 中越 国語 1 部会名国語 報告者氏名 柴田恵理 ( 学校名 : 南魚沼市立六日町中学校 ) 2 郡市名南魚沼郡市 3 会場校南魚沼市立塩沢中学校 4 研究主題言葉に着目し, 読みの広がり, 深まりをうながす授業 ~ 協働的な学習を通して~ 5 主題設定の理由次期学習指導要領では, 主体的 対話的で深い学び を生み出すアクティブ ラーニングが重視されている そのことを踏まえて授業改善を進める上で, 当市の生徒の実態としては, 読む力に個人差があり, 表現に根拠を求めず, 感覚的な読解にとどまっている 読みを深めたり, その深まりを語ったりするための着眼点をつかめない 自信のなさから発表への意欲が乏しく, 話し合いの深まりにかける といったことが挙げられる そこで, これまで取り組んできた UDL における 課題 と まとめ の明確な授業を継続しつつ, 生徒の関わり合いや課題に取り組む姿勢の良好な点を生かし, 言葉に立ち返って読みを広げたり深めたりして読みの質を高めるために, 小集団での意見交換の場を学習過程に設定することとした この協働的な学習を通して, 根拠を明確にして自分の考えを伝えようとする力が育成され, 他の意見を受け入れながら自分の考えをより広げたり, 深めたりして学びへの確かな手ごたえを得ることができると考え, 上記の研究主題を設定した 6 研究の方法と内容 協働的な学習 とは, 他者と対話をしたり, 協働したりしながら, 新しい考えを出したり, より深い学びを形成したりする取組である 国語においては, それまで気づかなかった表現やしかけに着目したり, 表現や描写を根拠にした自分の解釈を相手に伝えようとしたりすることが協働的な学習で発揮され, 言葉による見方 考え方, 思考力や表現力の育成につながると考えた 協働的な学習を取り入れた授業を柱として 知識構成型ジグソー法 に着目し, 各校の研究推進委員が授業公開をして, 授業実践を積み重ねた 1 学習形態の工夫 一つの課題を多面的 多角的に読み解けるような学習形態を工夫する 意見を述べやすくしたり, 話し合いを活発にしたりするために, 同じ意見の生徒同士や異なる意見の生徒同士など, 話し合いのグループ編成を工夫する グループの人数も, 課題に応じて話しやすい人数となるようにする 2 課題設定の工夫 協働的な学習を行わないと解決できないような, 話し合う必然性を生む課題 様々な角度から考えることのできる拡散の可能性のある課題 言葉や表現を根拠に, 収束が期待できる課題 3 思考を整理する工夫 付せんを利用して, 個別の立場や考えを示し共有する ( 比較 検討の資料 ) 101

103 ホワイトボード, ワークシートを工夫して, 思考の流れを可視化する 4 収束の工夫 互いの意見や考えを, 根拠とする言葉を明確にして話し合う 批判的な視点ももち, 疑問点も出し合いながら検討し, 個々の考えをまとめる 7 1 年次の成果と課題郡市 7 校のうち4 校で, 物語, 古典, 詩など文学的教材を単元とした授業公開を通して会員相互で, 知識構成型ジグソー法を取り入れた授業づくりを学び合った 本研究において, 読みの深まりとは解釈の根拠が増えること, 読みの広がりとは解釈の視点が増えること と定義づけた これを踏まえて, 自分なりに読み取ったことについて, 小グループでの他者との交流, その後学級全体でも交流する場を設け, 自分の考えをまとめ深める学習を行った 1 学習形態の工夫 4~6 人の小集団でエキスパート活動として, 調べ学習や自分の見つけた根拠とその解釈の意見交換を行った このことで, 自分の根拠や理由付け, 解釈が補完されて異なる視点の生徒との意見交換 ( ジグソー活動 ) を行う上での自信につながった 基本的事項の定着を通して, 更に自力読みの力を付けること, 一人で読める力の育成のための工夫が課題である 2 課題設定の工夫一つの教材で複数の視点 観点から読むための課題設定, 同じ作者の複数教材から作者のものの見方考え方に迫る課題設定, 同じテーマで異なる作者の教材を複数読んで, 表現の共通点や相違点を比較する課題など, 様々な提案型の授業を公開して協働的な学習の効果が期待できる課題の在り方を探った 自分の担当した視点からの探究意欲は高まったが, 異なる立場や視点からの関係性をどう作って, 自分の解釈や読みに反映させていくかが課題となった 3 その他ホワイトボードやタブレットの利用, ワークシートの工夫やファシリテーショングラフィックの手法を取り入れた交流などで意見の可視化, 仲間との交流の有効性に気付かせることができた 全体として, 意見の交流は活発になったが, 拡散した意見を収束することの困難性が見つかった 協働的な学習の方法 ( 手段 ) に気を取られ過ぎず, 言葉への着目や読みの広がり 深まりといった目的への検証を2 年次の研究で進めていく必要がある 8 運営の成果と課題一部を郡市の学習指導センター主催の国語の授業公開講座とタイアップしながら研究協議と授業研究をともに進めることができた 各校から1 名の研究推進委員が率先して授業公開に臨み, 協力体制が構築された 小規模校で国語科が一人の学校も多く, 生徒の実態や指導上の悩み, 有効な手立てなどの意見交換ができたこともよかった 毎回の公開授業の前に, 授業構想シートを用いて検討することができたし, それぞれの公開授業で成果と課題を明確にして, 次時の公開授業へとつなげることができた 会場校の国語科の校内における研究推進に役立てるよう, 会場校と研究推進委員会と連絡調整, 指導者との連絡を更に緊密にすることが課題である 102

104 資 料 1 部会名国語 2 郡市名南魚沼郡市 3 会場校南魚沼市立塩沢中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 南魚沼市学習指導センター指導主事 山本平生 (2) 研究推進責任者 南魚沼市立六日町中学校教諭 柴田恵理 (3) 会場校責任者 南魚沼市立塩沢中学校 教頭 坂西徳彦 (4) 研究推進委員 ( 授業者 ) 南魚沼市立塩沢中学校 教諭 小林亮介 南魚沼市立城内中学校 校長 戸田祐子 南魚沼市立塩沢中学校 教諭 田村千鶴子 南魚沼市立大和中学校 教諭 岡田純 南魚沼市立城内中学校 教諭 渡部美幸 南魚沼市立大巻中学校 教諭 松崎豊 南魚沼市立五十沢中学校教諭 近藤優果 湯沢町立湯沢中学校 教諭 根津絵理奈 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 8/9 塩沢中学校 9 2 8/17 塩沢中学校 8 3 8/19 城内中学校 9 4 9/23 五十沢中学校 /30 大和中学校 /27 城内中学校 /15 大巻中学校 /26 六日町中学校 10 本年度の研究の成果と課題 平成 年度県中教研指定研究について 南魚沼郡市の実態について 研究主題について学び合い, 協働的な学習のモデルの開発 研究主題について課題設定, 収束の工夫, 基礎基本を身に付ける, 学び合いの方法を知る 公開授業授業構想の検討 研究主題について研究主題決定, 読みの深まり, 広がりの定義の確認 公開授業 大人になれなかった弟たちに 授業者教諭近藤優果 公開授業 挨拶 原爆の写真によせて 授業者教諭岡田純 プレ授業の授業構想の検討 公開授業 蓬莱の玉の枝 ~ 竹取物語 から 授業者教諭渡部美幸 プレ授業の指導案検討 公開授業( プレ授業 ) 仁和寺なる法師 ~ 徒然草 から 授業者教諭松崎豊 103

105 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 新潟 国語 1 部会名国語 報告者氏名長嶋茂 ( 新潟市立東石山中学校 ) 2 郡市名新潟地区 3 会場校新潟市立山の下中学校 4 研究主題能動的な読みを促す問いの工夫 5 主題設定の理由 生き生きとした活動を通して, 言語能力を伸ばす指導 市中教研では, 上記の研究主題のもと, 毎年授業公開校の国語における生徒の実態から, 取り組む課題を見い出し, その解決を図る取組 ( 実践 ) を公開している 来年度, 授業公開校となる山の下中学校では, ここ数年の標準学力調査 ( 全国学力状況調査 N RT 学力調査 ) の結果分析から, 特に 読む の領域が全国平均を下回っていることがわかった そこで, 課題を 読む力 の向上に定め, 以下の取組を行ってきた 読み取ったことを要約したり, 自分の考えを的確な表現でまとめたりする学習課題の実践 さまざまな表現から登場人物の心情を捉える力の育成 全体的な構成を踏まえながら, 必要な情報を選択し整理する学習活動の工夫 現代の社会生活( 時代 風習 道具など ) と異なる舞台が描かれている文学的な文章を学習する場合, 図書館の資料を活用したり, 社会科などの学習内容と関連付ける学習活動の工夫 こうした, 取組を進める中で, 上記の取組が, 根本的な読む力の向上には大きな影響を与えていないように感じられた 読む という行為は, 読み手の知りたい, 学びたい, 楽しみたいという目的を果たすために選ばれた文章を, 理解しようという態度で見ることで成立するものである そこで, 授業では, 自ら問いを立てて, その解決に向けて能動的に文章を読むことを目標に授業を構成したいと考え, 上記の主題を設定した 6 研究の方法と内容 能動的な読みを促す問い を以下の手順で授業の中で活かしていく (1) 自ら問いを立てる 教科書を読み, わからない所, 疑問点, 違和感を感じた所, 矛盾を感じた所 をもとに, ~? という形で問いを立てる 自分で立てた問いが, 答えを求めるような表現になっているか留意する (2) 問いを共有する 個々に立てた問いを共有し, 自分の問いとする 問いを共有することで, さまざまな視点から文章を読むきっかけとする 104

106 (3) 課題を, 個 集団 個という流れで解決する 個人でじっくり考える時間を確保する いくつかの問いを選択し, ファシリテーションの手法を用いて小グループ 学級全体で議論する 集団で指示された答えを参考に, 最終的には自分なりの答えを考える 7 1 年次の成果と課題 (1) 成果 授業公開校の実態を踏まえて, 研究主題を設定することができた 問い が生徒の個人の思考を促し, 仲間と一緒に検討する ( 共有 ) することで, 共通の課題となり, 主体的な課題解決を図るための読みにつながっていくことが確かめられた (2) 課題 1 月 19 日に行ったプレ授業で, 検討された課題は以下の通り 個々の 問い の持たせ方, 課題の提示の仕方など, 指導者の教材の読みの深さや思いの深さが授業に影響してくること 個々の問いを共有する場面で, ファシリテーションの手法などを用いて, どう学び合いの場面を作っていくか 文学作品だけでなく, 説明的文章でもこの 能動的な問い を持たせて進めることができるか 8 運営の成果と課題 (1) 成果 プレ授業(1 月 19 日に, 山の下中学校 ) を行い, 研究の方法, 内容について, 研究推進委員で検討 確認することができた 新潟大学より, 小久保美子先生を指導者として招き, 研究の内容や方向について指導を受ける機会を持てた 研究推進委員が, それぞれの学校で実践するにあたって, 授業構想シートを持ち寄り, 検討した (2) 課題 本年度の市の中教研の授業公開( 一斉研修会 ) と同時進行で, 県の1 年次の研究を進めていかなければならなかったが, 結局動き出したのは市の一斉研修会が終わってからとなってしまった 研究推進委員による授業公開 検討ができなかった 105

107 資 料 1 部会名国語 2 郡市名新潟 3 会場校新潟市立山の下中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 新潟大学 教授 小久保美子 (2) 研究推進責任者 新潟市立東石山中学校 長嶋茂 (3) 会場校責任者 新潟市立山の下中学校 芳賀勇雄 (4) 県 郡市指導主事 (5) 研究推進委員 ( 授業者 ) 新潟市立鳥屋野中学校 川瀬智子 新潟市立上山中学校 新潟市立山潟中学校 新潟市立木戸中学校 新潟市立東石山中学校 新潟市立新津第二中学校 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 藍澤まき子 泉伸也 石黒麗子 牧野淡江恵 五十嵐淳 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 9/15 13 研究の方向 内容の検討 /13 13 研究の方向 内容の検討 /27 13 研究の方向 内容の検討 /29 2 新潟大学にて, 小久保教授と研究の方向と内容についての打合せ 5 1/19 10 プレ授業 1 問い の共有をどのように行うか 6 1/28 10 研究推進委員による, 授業構想シートの検討と次年度のプレ授業計画 106

108 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 下越 国語 報告者氏名囲由香 ( 学校名 : 五泉市立五泉中学校 ) 1 部会名下越国語 2 郡市名五泉市 東蒲原郡 3 会場校阿賀町立阿賀津川中学校 4 研究主題 確かな読みの力を身につける生徒の育成 確かな読みの力とは, 自分の考えをもち, 根拠をもとに自分のことばで表現すること 5 主題設定の理由五泉市 東蒲原郡中教研国語部では, 主題の設定にあたり, 郡市内中学校の標準学力検査 NRTの結果を分析した その結果, 読むこと の領域で, 説明的な文章を読むこと, 特に 要旨をとらえる 問題の正答率が低いことがわかった また, 全国学力 学習状況調査の結果からも, 文章の中心的な部分と付加的な部分などを読み分け, 要旨をとらえる, 目的に応じて文章を要約する ことが課題であることを共通理解した また, 郡市内の生徒の実態については, 根拠が明確でないため, 自分の意見を自信をもって発表できない, 話し合いの中で自分の意見をどう伝えていけばいいのかがわからない 等の意見が出された そこで 論理的に物事を理解し伝える力 が身につけば, 自分の考えを積極的に発表したり, 他者の意見を理解して自分の意見を高めたりすることができると考えた その力をつけるために, 今年度の県中教研国語部会の重点方針を受け, 学び合い 10 の 7 正確な理解と適切な表現 ; 根拠を明確にして, 自分の考えを形成し, 論理的, 想像的に表現する学習場面を設定している に着目した 研究主題は, 昨年度まで県中教研指定研究 ( 国語 : 下越地区 ) を進めた新発田市の取り組みを継続し, 確かな読みの力を身につける生徒の育成 とした 新発田市が 文学的文章を読むこと に焦点をあてて研究を進めたのに対して, 五泉市 東蒲原郡では 説明的文章を読むこと に焦点をあて, 学び合い を取り入れて 自分の考えをもち, 根拠をもとに自分のことばで表現する 生徒を育成したいと考えた 6 研究の方法と内容 学び合い 10( 国語 ) の, 以下の4つの視点について具現化し, その有効性を分析 検証していく ア生徒の興味関心を喚起し, 学習意欲を高める課題を設定する 説明的文章において, 生徒が 主体的に論理的に読み進める ための学習課題を, 本文全体を見通して設定する その際, 交流による 拡散, 検討による 収束 という流れが構築できる課題とする イねらいと実態に応じた, 個別 ペア 班 全体等の適切な形態を取り入れる 107

109 1 個々の意見を書かせるためのワークシートを工夫する 2ねらいに応じた交流の形態と手法 ( ファシリテーション, ジグソー学習, ワークショップ, ワールドカフェ,KJ 法, 討論等 ) を取り入れる 3 交流を可視化する ( 付箋, ホワイトボード, 模造紙等 ) ウ話し合いの目的を明確にし, ルールや方法を具体的に提示する 1 話し合いのルールを, 毎日の授業で意識させる 2 話し合いの方法 流れについて具体例を示す エ根拠を明確にして, 自分の考えを形成し, 論理的, 想像的に学習する場面を設定する 1 論理的に考えたり表現したりする場面において, 三角ロジックを用いて思考を整理する 2 思考ツールの学習シートを取り入れ, 思考を可視化する 7 1 年次の成果と課題 11 月 30 日 ( 水 ) の研究推進委員会での考察である ア生徒の興味関心を喚起し, 学習意欲を高める課題を設定する 成果 : 教科書本文の続きの文章を ( 筆者の承諾を得て ) 教材として取り扱うことで, 生徒は興味関心をもって文章を読むことができた また, 教科書本文の筆者の主張が生かされ, 三角ロジック を用いての内容整理がしやすくなった 課題 : 著作権の問題があり, 教材文の取り扱いには細心の注意を必要とする イねらいと実態に応じた, 個別 ペア 班 全体等の適切な形態を取り入れる 成果 : さまざまな形態で交流することで, 個人の考えを深めることができた 課題 : 中集団 ( 学級を2つに分けた ) の活動は, 役割や話し合う内容を厳選しないと実りの少ない交流になりかねない ウ話し合いの目的を明確にし, ルールや方法を具体的に提示する 成果 : 進行役用の グループ学習の進め方 があり, 司会進行がしやすかった 課題 : 話し合うことの目的が生徒に明確に伝わっていたかということについては課題が残る エ根拠を明確にして, 自分の考えを形成し, 論理的, 想像的に学習する場面を設定する 成果 : 三角ロジックを活用して, 筆者の主張を根拠を明確にして読み取ることができた 課題 : 文章を正確に読み, 読み取ったことをもとに自分の考えを形成することができるという段階には至らなかった 発展学習として, 三角ロジックを使って自分の主張も整理しながらまとめられる ( 発表できる ) とよい 8 運営の成果と課題研究推進責任者の所属校と会場校が遠距離にあったため, コミュニケーションのはかりにくさは否めなかった しかし, 学校電話ではやり取りしにくい部分を, メールや個人の携帯電話などで連絡を密に取り合うことでフォローしながら, 研究を進めてきた 研修推進委員会では, 授業構想案を囲んで CKPT を出し合い改良を重ねた また, 授業者の指導案をもとにして研究推進委員のメンバーがプレ授業を行い, 協議会でFTをしながら指導案を詰めることができた しかし, 研究推進責任者の段取りが悪く, 会計処理が滞り, 旅費の支払いが遅くなってしまった 可能であれば, 研究推進委員会の中に会計担当を配置することを希望する 108

110 資 料 1 部会名下越国語 2 郡市名五泉市 東蒲原郡 3 会場校阿賀町立阿賀津川中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 阿賀町教育委員会 管理指導主事 中原広司 阿賀町立阿賀津川中学校 校長 松田洋之 (2) 研究推進責任者 五泉市立五泉中学校 教諭 囲由香 (3) 会場校責任者 ( 授業者 ) 阿賀町立阿賀津川中学校 教諭 本間勇 ( 授業者 ) (4) 研究推進委員 五泉市立五泉中学校 教諭 藤井好美 五泉市立五泉北中学校 教諭 本間由美子 五泉市市立川東中学校 教諭 佐藤郁代 五泉市立山王中学校 教諭 後藤陽子 五泉市立愛宕中学校 教諭 反町尚裕 阿賀町立阿賀津川中学校 教諭 真庭直 阿賀町立三川中学校 教諭 内山敬子 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 /6( 水 ) 阿賀津川中学校 8/23( 水 ) 阿賀津川中学校 10/19( 水 ) 五泉中学校 11/1( 火 ) 五泉中学校 11/10( 木 ) 阿賀津川中学校 11/30( 水 ) 五泉中学校 推進委員の顔合わせを行い, 前年度下越国語指定研究の流れを新発田市立佐々木中学校森谷優子教頭先生からレクチャーしていただいた 郡市内各校のNRT 学力検査の結果分析を持ち寄り, 学び合う授業 で目指す生徒の姿と, それを具体化する手立てについて話し合い, 共有した 各校のNRT 学力検査の結果分析を持ち寄り, 身に付けさせたい力, 目指す生徒の姿について共通理解を図った 国語学び合い10 7を具体化するために, 特に を手立てとして研究を進めていくことを確認し, 研究主題を正式決定した 中原管理指導主事よりご指導いただいた 11/1( 火 ) のプレ授業に向けた指導案検討を行った 小グループに分かれ付箋を用いて,FTの形で検討を行った 中原管理指導主事よりご指導いただいた 研究推進委員の藤井好美教諭による提案授業を行った 協議会では小グル プに分かれ付箋を用いて,FTの形で意見交換を行った また, 三角ロジックの手法の有効な活用方法について検討した 郡市中教研一斉研でプレ授業を行った 協議会は, 小グループに分かれ付箋を用いてFTを行った 模造紙に成果と課題をまとめ, 全体発表を通し会員全員の研究に対する共通理解を図った 国語学び合い10 4 7を中心に協議を行い, 来年度に向けて, 今年度の会員の取組を略案 ( または構想シート ) で年度末までに報告することとした 中原管理指導主事よりご指導いただいた 今年度の研究のまとめの会を行った 来年度は2 学年 ( 今年度は1 学年だったので継続する形 ) で研究を進める予定 説明的文章の読みの力をつける研究を継続していく予定であるが, 三角ロジックの手法を深化させるかは要検討 三角ロジックの手法を用いての読みの力を研究で行く場合は, 文学的文章も視野に入れたほうがよいという意見が出された ねらいと実態に応じて十分考慮した人数( 大きさ ) の学習形態で授業を組み立てる必要性を再確認した 来年度は, 国語科教育学に権威のある大学教授をお招きしてご指導いただく機会を得たいという意向がある 上記の他に,9/21( 水 ) には, 胎内市立中条中学校の校内研修に研究推進委員 7 名がお邪魔した 島津一美教諭の説明的文章の読みの授業を参観させてもらい, 新発田市立川東中学校の三村孝志校長先生からご指導いただいた 109

111 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 上越 数学 1 部会名数学 報告者氏名 土田貴宏 ( 学校名 : 柏崎市立鏡が沖中学校 ) 2 郡市名柏崎 3 会場校柏崎市立松浜中学校 4 研究主題 表現力を高めるための学び合い活動の工夫 5 主題設定の理由 (1) 第 1 回推進委員会より 1 学び合う生徒の姿 について, 教え合いでは一方的で話し合いにならない 導入 場面より, 活用 場面のほうがやりやすいのでは 最終目標は, 表現力, 思考力, 判断力, 技能, 学力の向上 そこに向けた工夫として,FT を活用する それには, 既習能力の確認と準備時間などが必要 生徒の実態として, 学力差 が課題 参加できた 説明できた など, 低位の生徒の意欲向上につながる授業形態の仕組みとして, どのように活用するか 松浜中学区の教育目標 かかわり合い認め合い支え合い にもつなげる 中位低位の生徒の表現力を培うこと を中心とすることを市内全体の共通テーマとし, プレ授業の公開から, 参加者が自校化し, 成果を共有できるようにする 授業者は, ジグソー法 をイメージしている 2 山本課長のご指導から 主体的 協働的な学び, 理解の深化に重点を置く ジグソー法は, 合理的, 発展性のある解決法を探る場面に有効である 社会科の実践で, どこに城をつくると有利か という課題に対し, 図などを検討しその理由などを主張し合う学習の事例がある これが, 数学の学習にどう活用できるか検証していくことは価値がある 学び合い, かかわり合いでの取組の効果は, 教員の技能, キャラクター, 学級の雰囲気に左右される (2) 第 5 回推進委員会より授業に対して受け身的である生徒が多い また, 自分の考えは伝えようとするが, 相手の考えを聞き理解する力が弱い そして, 理解力が不十分なために, 分からなくても質問できない状態である その原因として, 既習事項の習熟度と, 説明の熟練度が不足しており, 説明の要点をつかめていないことが挙げられる そこで, 自らの考えを相手に伝える活動を取り入れることで, 生徒の表現力を高めたい 今回は, 問題解決をする上で, 自分の見通しと同じ方法で解決に向かう仲間とともに学習することで考えを深めた後, 自分とは異なる考え方を理解することで思考の幅を広げることができる ジグソー法 を活用する 活動を通して, 他者とともに学ぶことの有用性を体験から感じ取り, 様々な場面でこの学び方を活用できるようにしたい 6 研究の方法と内容 (1) 授業校である松浜中学校の生徒の実態として, 学力差 が大きいことが課題である そのため 学び合う生徒の姿 を, 低位の生徒でも わかった 参加できた 説明できた と言える学習が成立する姿と捉える そして, それを成立させることで意欲の向上につなげていく (2) 主体的 協働的な学び, 理解の深化に重点を置き, 最終目標を 表現力の向上 と 学力の向上 とする そこに向けた工夫として,AL を活用する (3) 松浜中学校区の小中連携の取組である かかわり合い支え合い認め合い につながる内容とし, 自分の学びがみんなの役に立つ ということを具現化する (4) 中位低位の生徒の表現力を培うこと を中心とすることを市内全体の共通テーマとし, 推進委員が授業研究を行い, 成果を共有できるようにする (5) 授業者が, ジグソー法 での授業をイメージしているため, 今年度は ジグソー法 をメインに研究を進める 110

112 7 1 年次の成果と課題 (1) 推進委員による授業実践 1 10 月 21 日 ( 金 ) 土田貴宏教諭 ( 会場 : 鏡が沖中学校 ) 1 年 1 次方程式 1 次方程式の利用 課題 つるとかめが合わせて 10 いて, 足の数が合計 30 本である つるとかめは, それぞれいくついるか求めなさい 個人で考えた後, 解決方法 ( ア勘で出す, イ 1 つずつ規則的に当てはめる, ウ方程式をつくる ) によってグループ分けをし, 解法を確認した アイウが 1 人以上いる新しいグループをつくり, 数値を変えた新課題を解決した アイウの方法のそれぞれについて, 良い点と悪い点を発表させ, まとめた さらに数値を変えた課題を, アイウの方法を個々が選択して解いた 2 11 月 8 日 ( 火 ) 中川拓也教諭 ( 会場 : 松浜中学校 ) プレ授業 2 年 1 次関数 1 次関数を利用して問題を解決しよう 課題 長方形の周上を動く動点問題 生活班の中で, ア対応表, イグラフ, ウ式を使って考える担当を分担した アイウで新しい小グループをつくり, 意見交流をし, 課題を解決した もとの生活班に戻り, アイウのそれぞれの解法を他の生徒に説明した 3 12 月 20 日 ( 火 ) 金澤和広教諭 ( 会場 : 東中学校 ) 2 年図形の性質の調べ方 角度を求める応用問題 課題 a+ b= c になることを, 図を使って説明しよう 個および生活班で, 説明できそうな補助線を何通りか考え, それぞれ担当を分担した 同じ補助線の担当同士で新しい小グループをつくり, 意見交換し, 課題を解決した もとの生活班に戻り, それぞれの解決法を他の生徒に説明した (2) これまでの成果 ジグソー法を, 数学授業で効果的に行うには, どうしたらよいか という建設的な方向で話し合うことができた 授業実践を通して, ジグソー法で授業を行う際のメリット, デメリットが見えてきた 分かれて, 深めて, 戻って, 全体を深める という手法であるため, 参画意識 が大切となる 課題に対する興味が高いほど, 有効に働く よくしゃべる, 意見が飛び交う学級 であると, 活動が機能しやすい 一人一人をエキスパートにするためには時間と工夫がかなり必要となる そのため, 時間が足りなくなるおそれがある 活動がスムーズに進行するには, 成功体験を何度か積むことが必要である 活動中は, わからない と言えない生徒がじっとしている状態がある わからない と言える雰囲気が必要とされる (3) これまでの課題 学び合いかかわり合いでの取組は, 指導者の技能, キャラクター, 学級の雰囲気に左右される 課題提示や発問の仕方などを, 分析 考察する必要がある 個の思考では,1 次関数のグラフ, あるいは表等,1 側面や部分を対象とすることが多く, 問題の全体像を把握できていないことがある 問題の中にどのような数学的な概念が潜んでいるのか, 全体像を意識させる必要がある 何ができればよいのか, 指導者がゴールをどう考えて, どう示すかが重要である 8 運営の成果と課題 (1) 成果 研究推進委員会で, 指導案検討を行ったり, お互いに授業公開を行ったりすることで, より質の高い実践ができた (2) 課題 1 年次の活動が, 研究の方向性を模索しながらの実践であったため, ジグソー法に限らない一般的な学び合いのあり方にまでは, 検討が進んでいない 111

113 資 料 1 部会名 数学 2 郡市名 柏崎 3 会場校 柏崎市立松浜中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役割所属 職名氏名 (1) 指導者上越教育事務所 学校支援第 2 課長山本浩昭 (2) 研究推進責任者柏崎市立鏡が沖中学校 教諭土田貴宏 (3) 会場校責任者柏崎市立松浜中学校 教諭柴野健彦 (4) 研究推進委員 ( 授業者 ) 柏崎市立松浜中学校 教諭中川拓也 (5) 研究推進委員柏崎市立第二中学校 校長梅澤伸一郎 柏崎市教育委員会 学校教育課指導主事滝澤豊 柏崎市立第一中学校 教諭向正 柏崎市立瑞穂中学校 教諭 柏崎市立東中学校 教諭 勝沼宣浩 金澤和広 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 月 5 日 ( 火 ) 松浜中学校 8 月 22 日 ( 月 ) 松浜中学校 3 10 月 21 日 ( 金 ) 鏡が沖中学校 4 11 月 8 日 ( 火 ) 松浜中学校 5 12 月 20 日 ( 火 ) 東中学校 6 12 月 27 日 ( 火 ) 松浜中学校 10 学び合う生徒の姿とは 研究主題をどのように表現すべきか 月 10 日全県部会の報告 研究主題の検討 授業構想のアイディア 授業実践鏡が沖中学校土田貴宏教諭 1 年 1 次方程式 1 次方程式の利用 授業後検討 プレ授業の準備に関して 授業実践 ( プレ授業 ) 松浜中学校中川拓也教諭 2 年 1 次関数 1 次関数の利用 授業後検討視点 1 課題設定 は適切であったか視点 2 技法 ジグソー法 は適切であったか 授業実践東中学校金澤和広教諭 2 年図形の性質の調べ方 角度を求める応用問題 授業後検討 来年度の 手立て案 の構想検討 12 月 26 日全県部会の報告 1 年次の振り返り まとめ 112

114 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 中越 数学 報告者氏名倉田孝英 ( 学校名 : 見附市立見附中学校 ) 1 部会名 数学 2 郡市名 見附市 3 会場校 見附市立今町中学校 4 研究主題 数学的思考力を高める授業の工夫 5 主題設定の理由見附市内の課題として現状として, 以下の2 点があげられる 1 考える場面で考えようとしない ( 意欲不足 ) 生徒がいる 2 自分の考えを説明することができない ( 能力不足 ), しようとしない ( 意欲不足 ) 生徒がいる このことから, 市数学部では目指す姿を 問題に粘り強く取り組む生徒, 自分の考えを自分の言葉で説明できる生徒 と考えた また, 学習指導要領改訂の方向性( 案 ) では, 主体的 対話的で深い学びの視点からの学習過程の改善が求められており, 次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめについて ( 算数 数学 ) では 数学的な見方 考え方を働かせ, 数学的概念を通して, 数学的に考える資質 能力を育成することを目指す とある そこで, 市数学部で検討した結果, 研究主題を 数学的思考力を高める授業の工夫 とした 研究主題にある 数学的思考力 については, 1 見通しをもち予想する力, 2 論理的に考察する力, 3 多様に考える力 の3つの力と定義した 6 研究の方法と内容今年度は, 以下の6 点をもとに, 互いに授業を公開しながら実践を重ねてきた 1 適切な課題を設定する 生徒にとって適度な難しさのある課題 数学的な思考力を必要とする課題 多様な考え方ができる課題 数や図形などの性質を見いだす活動ができる課題 生徒が主体的に取り組み, 意義のある意見交流や議論をすることができる課題 新たな問いを見いだすことができる発展性のある課題 2 授業の流れを明確にする 問題の提示 個人で考える ( 自己の考えの決定 ) 小集団で練り上げる ( 対話 ) 個人で振り返る ( 自己の考えの再構築 ) 3 生徒同士が対話する活動を取り入れる 個人で考えたことをかく活動 個人の考えを他の人に伝える活動 他の生徒の考えを読み取り評価する活動 113

115 より良い解法に練り上げていくための意見の交流や議論などをする活動 4 対話をうながす手段 班を適切な人数編成(3~4 人 ) にする 考える手がかりとなる具体物やヒントカードなどを用意する 自分の意見が書きやすいワークシートを作成する 各班にホワイトボードを用意する 5 振り返りの時間を設ける 他の生徒の意見や考えを検討する時間 自己の考えを再構築( 振り返り ) する時間 個発散収束個 グループ 授業の流れ 7 1 年次の成果と課題 (1) 成果グループ活動を取り入れることができた その中で, 生徒が自分の考えを表現し, 対話のある授業ができた また, グループ活動を意識的に取り入れたことで, 課題も見えてきた 今後, ペア学習など取り入れやすいものを日常的に取り入れていきたい (2) 課題生徒が主体的に取り組むためには, 適切な課題を設定する必要がある しかし, 新たな課題を開発していくことは困難であるので, 課題は教科書に沿ったものでしていく 素晴らしい授業 より マネしたい授業 を目指していく 1 時間の流れは 個 FT( 発散 収束 ) 個 で統一していく 授業の評価として, 生徒が振り返りを書く時間を確保したい どんなことを書いたらどの程度評価するといった, ルーブリックが必要になる 8 運営の成果と課題 (1) 成果第 1 回推進委員会でモデル授業 (DVD 視聴 ) を見ることができ, 共通理解ができた それをもとに各校で授業実践を行うことができた また, 他の学校の授業を参観したことで, 自己の意識を高めることができた 教具 ( まなボード等 ), 教材 ( ランドルト環等 ) についての情報交換もすることができた (2) 課題市内ネットワークを利用して教材, 指導案, ワークシートを共有していきたい また, 板書の写真やワークシートとそれに対する他の人からの感想を載せることで, 教師の学びにつなげていきたい 114

116 資 料 1 部会名数学 2 郡市名見附市 3 会場校見附市立今町中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 見附市立南中学校 校長 八幡雅絵 (2) 研究推進責任者 見附市立見附中 教諭 倉田孝英 (3) 会場校責任者 見附市立今町中 教諭 本間美樹 (4) 県 郡市指導主事 中越教育事務所 指導主事 水嶌繁満 (5) 研究推進委員 ( 授業者 ) 見附市立南中学校 教諭 鈴木克佳 見附市立西中学校 教諭 太田三和 見附市立西中学校 教諭 比護智洋 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回 実施日 / 会場 人数 ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 6/21 中之島中 3 研究の進め方について 2 7/7 見附中 年度指定研究について 年度指定前年度副部長説明五十沢中遠藤寛子教諭 3 研究主題について 4 今後の日程について 3 9/21 見附中 5 授業公開 ( 倉田 ) 4 11/4 見附南中 5 授業公開 ( 鈴木 ) 5 11/16 今町中 5 授業公開 ( 本間 ) 6 12/21 見附中 年度中間まとめ 2プレ授業公開に向けて 7 1/18 見附西中 5 プレ授業構想検討会 8 2/7 見附西中 5 プレ授業 ( 比護 ) 115

117 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 新潟 数学 報告者氏名山口靖博 ( 学校名 : 新潟市立巻東中学校 ) 1 部会名数学 2 郡市名新潟 3 会場校新潟市立横越中学校 4 研究主題 生徒が主体的にかかわり, 数学的に表現する能力を高める授業の工夫 ~ 学習課題の設定とALの工夫を通して ~ 5 主題設定の理由新潟市ではこれまでに 数学的に表現するする能力を高めるための授業の工夫 を研修主題として 3 年サイクルで研修を深めてきている その背景には新潟市の生徒が数学的な表現を用いて説明する問題の正答率が低かったり無解答が多かったりした経緯があった 平成 20 年度からはそれぞれの教師がこの課題に向き合い, 創意工夫して実践することを重視してきた さらに平成 23 年度からは実践する領域を絞り込んで取り組んだ 毎年, 秋の一斉研修会では互いの実践を報告し合い取組のよさを学び合うことで, 日々の授業に生かすことができるようにしてきている そこで, これまでの取組を礎としながら, 新潟市が目指す授業づくりの視点である 学習課題 の設定, そしてアクティブラーニングを効果的に取り入れることで, 生徒が主体的にかかわることができる授業を目指したいと考えた 6 研究の方法と内容効果的な 学習課題 の設定及び,ALの工夫についての研修を進める ⑴ 研究推進委員会が中心となって研究主題を設定し, 具体的な方策について検討していく ⑵ プレ授業を行って具体的な方策の妥当性を検討するとともに, 課題を明確にする ⑶ 研究推進委員会やプレ授業の協議会では,FTを取り入れるようにし, 教師側も学び合いの姿勢を大切にしていく 7 1 年次の成果と課題 2 回のプレ授業を行った 研究主題のもと効果的な 学習課題 及びALのあり方について検討 協議を行ってきた どの授業も 学習課題 の設定と まとめ の提示, 及びALの導入が定着してきていることがうかがえた その一方で, 課題も明確になってきている 具体的には, 本時の問題に対して 学習課題 はどのように設定 116

118 することが効果的か 学習課題 に対する まとめ は 振り返り とともに考えていく必要があるのではないか ALは手法によっては単元や課題に不向きな場合もあるようだということである 以上の課題を踏まえ,2 年次に向けてより具体的な方策を明確にしていきたい 8 運営の成果と課題これまでに, 計 6 回 (12 月現在 ) の研究推進委員会の機会を設けた 授業だけでなく, 研究主題の設定の段階からFTを取り入れてきた その結果,FTの手法が浸透してきていると同時に推進委員一人一人に研修へ向けた意気込みが芽生えたことが大きな成果である 毎回の FTでは, 推進委員が積極的に自分の考えを表出する姿が見られるようになった プレ授業は, 秋と冬にそれぞれ1 回ずつ行った 研究会の会場校だけの負担になることのないようどちらも研究推進委員の学校で行った 学校行事等で忙しい中ではあったが, 授業者はもちろん研究推進委員の積極的な参加がありがたかった その一方で, 検討会や協議会でのFTで出された意見について, 今後の方向性を定めることがなかなかできなかったという課題が残った プレ授業や協議会の場を設定して終わりにするのではなく, 2 年次に向けて1 年次の課題と2 年次の方策を固める場を設ける必要があると感じた 117

119 資 料 1 部会名数学 2 郡市名新潟 3 会場校新潟市立横越中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 新潟市立亀田中学校 校長森知之新潟市立両川中学校 校長小畑裕 (2) 研究推進責任者 新潟市立巻東中学校 教諭 山口靖博 (3) 会場校責任者 新潟市立横越中学校 教諭 佐々木達彦 (4) 研究推進委員 新潟市立葛塚中学校 教諭 荒木良則 新潟市立曽野木中学校 教諭 渡部陽平 新潟市立上山中学校 教諭 田村友教 新潟市立高志中等教育学校 教諭 神蔵康紀 新潟市立濁川中学校 教諭 坪川淳助 新潟市立鳥屋野中学校 教諭 関谷卓也 新潟市立巻西中学校 教諭 上島さゆり 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 6/23 曽野木中 9 2 7/7 曽野木中 8 3 8/2 曽野木中 8 4 9/15 曽野木中 /29 巻東中 /5 濁川中 7 研究主題の設定 1 課題 ( 教師, 生徒を含む ) の洗い出しを行った (FT) 研究主題の設定 2 前回の課題を受け, 今後の方策の検討を行った (FT) 研究主題の設定 3 研究主題 ( 仮 ) の検討を行った (FT) 研究主題の設定 4 研究主題の決定と具体的な手立ての検討を行った (FT) プレ授業 1(2 年生 一次関数の利用 巻東中学校 山口靖博 ) 具体的な手立ての有効性と, 授業検討会の進め方を確認した (FT) プレ授業 2(2 年生 図形の性質 濁川中学校 坪川淳助 ) 具体的な手立ての有効性と, 授業検討会の進め方を確認した (FT) 118

120 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 下越 数学 報告者氏名青山亮 ( 学校名 : 村上第一中学校 ) 1 部会名数学部 2 郡市名村上市 岩船郡 3 会場校神納中学校 4 研究主題 生徒の主体性を伸ばし, 学び合う教育の在り方 5 主題設定の理由全国学力状況調査の結果によると当郡市内の各学校の学力実態は, 数学 A,B ともに県平均を下回っている 正答数の分布では, 正答数が少ない生徒の割合が全国や県に比べて多く, 正答数が多い生徒の割合が非常に少ない 授業では, 他の生徒や教師が発言するのを待っていたり, 板書を写し, できたつもりになっていたりする生徒が少なくない そこで, 数学科での 21 世紀型能力を 一人ひとりが主体的に学び, 自分の考えを持って他者と話し合い, 考えを比較吟味して, より良い解法を作り, 活用する力 ととらえ, この研究主題を設定した 今年度は授業の中で自分の意見や考えをもつ場面を設定し, 他者と関わりの中でそれらをより良いものにし, 生徒の育成を目指す また, それらの活動に生徒が主体的に参加する授業にするためにはどのような手立てが有効か研究推進していく 6 研究の方法と内容 1つ目は, 課題設定の工夫 である 図形の角度を求める問題は, 様々な図形の性質を用いることで多様な求め方が生まれる しかし, 一方では直感的 感覚的に問題を処理してしまう心配もある そのため, 根拠や考え方を理解した上で, 問題を解決することが重要となる 本研究授業では, 凹四角形の角度の求め方を多様な方法で, 根拠を明らかにして説明する授業を行った そして, この授業を通して, 数学では既習事項を活用すれば問題を解決できることを生徒に体感させ, 問題を既習事項の活用という視点から考えていくという態度 意欲を育みたいと考えた 2つ目は, 学び合い活動の工夫 である 研究授業では, 班活動で意見や考えを交わし, ホワイトボードに1つの説明を作り上げることに重点を置いた 数学が苦手な生徒もその話し合いに加わったり, 図形の性質が書かれたヒントカードを利用したりすることで論理的思考能力が深まると考えた また, 全体で説明を共有するだけでなく, 交流の場で学んだ解法で類問を実施に解くことで, 多様な考えを習得できるようにした 7 1 年次の成果と課題 授業研究と協議会 ( 一斉研修会から ) 単元名 図形の性質の調べ方 1 研究授業の概要凹四角形の角度を求める方法を考え, 根拠を明確にし, 求め方の説明を考えるという課題を 119

121 班活動で取り組んだ 各班で考えた説明を, 図に補助線や角度を書いたものと言葉や式を書いたもの,2 枚のホワイトボードを利用してまとめ, 全体で発表した 2 協議会の概要協議会は二つの観点 課題が有効であったか, 本活動がねらいの達成に有効であったか について, 良かった点と改善点を付箋に記入し, 小グループで話し合った ア良かった点 多様な考えを引き出すのにこの課題は有効だった 生徒が進んで課題に取り組んでいた 図にまとめる, 説明する でのホワイトボードの利用が有効であった 性質カードが説明する際に有効であった 説明ごとの確認問題が有効だった イ改善点 班全員が説明できるようにする 他の班に聞きに行ったり, 説明しに行ったりしても良かった 教師の説明の後, 生徒にもう一度説明させても良かった もう少し, 個で考える時間, 生徒同士での議論する時間が欲しかった 求め方に集中して考えるために, 数字を簡単にした方が良かった 8 運営の成果と課題今回の授業では, 個で考えた多様な求め方をグループごとで検討し, 根拠を明確にして説明発表し, 全体で共有した また, その考えをもとに問題を解き, 自分の学びにすることができた 個から拡散, そして, 収束して個へという学びの流れができていた 今後は, もっと生徒同士で議論する時間を増やし, 生徒自身で学習内容をまとめていけるようにしていかなければならない 120

122 資 料 1 部会名数学部 2 郡市名村上市 岩船郡 3 会場校神納中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 県立教育センター 指導主事 西村健一 (2) 研究推進責任者 村上市立村上第一中学校 教諭 青山亮 (3) 会場校責任者 村上市立山北中学校 教諭 小松田泰弘 (4) 県 郡市指導主事 村上市教育委員会 指導主事 小川誠 (5) 研究推進委員 ( 授業者 ) 村上市立平林中学校 教諭 古澤徹 村上市立神納中学校 教諭 髙橋薫 関川村立関川中学校 教諭 相馬和憲 県立村上中等教育学校 教諭 田島隆之 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 7 月 28 日 / 村上第一中 5 前副部長より前回の研究の成果と課題について プレゼン 今年度の研究主題について 2 8 月 22 日 / 村上第一中 7 授業構想の検討指導構想シート使っての FT 3 9 月 8 日 / 山北中 月 12 日 / 関川中 月 25 日 / 神納中 月 4 日 / 神納中 8 研究推進委員による授業 文字式 1 次式を数で割る除法 郡市一斉研修会の指導案検討ねらいや学習課題の決定 研究推進委員による授業 1 次関数 2 点の座標から直線の式を求める 郡市一斉研修会の指導案検討授業の流し方, 生徒の活動の仕方の決定 郡市一斉研修会の指導案検討プレ授業を受けての指導案の改善 郡市中教研一斉研修会事前準備 郡市中教研一斉研修会 図形の性質の調べ方凹型四角形の角の求め方をまとめ, 説明する 授業の振り返り課題, ねらいは妥当だったか, 活動は有効だったか 月 29 日 / 村上第一中 6 今年度の活動の振り返り郡市中教研一斉研修会で上がった課題の検討 121

123 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 上越 美術 1 部会名美術 報告者氏名 梨本高志 ( 学校名 : 上越市立城西中学校 ) 2 郡市名上越市 3 会場校上越市立城西中学校 4 研究主題 かかわるかわるつなぐ造形教育 5 主題設定の理由平成 27 年度新潟県美術教育研究大会 上越大会での研究主題であり, 上越地区の各学校内で設定する図工 美術研究主題の元となっている 特に研究テーマの中にある かかわる は, 学びを深めるために 仲間と協働しながら創造活動を楽しみ, 自分のよさを十分発揮している姿をイメージしている また, 教科の特性として 素材 とかかわる意味も含んでいる 6 研究の方法と内容美術科での学び合いとは何か? どんなものか? その学習形態は? 身に付けたい確かな学力とは? 学力のはかり方 ( 評価 ) は? を順番に整理していくことから1 年目の研究を始めた そして,1 年目は教科の特性が生かせるような 学び合いの学習形態 ( モデル ) の提案を目指した モデルとして 共同制作 を学習スタイルとして仮定した 共同での学習活動 ( 交流 ) を通して生徒個人の学びや気付きが共有でき, 新しい発見や課題解決へとつなげながら学習活動 ( 制作等 ) をすすめていけると考えた 活動の流れの中で, 自由交流や話し合いの場面を設定し, 学びを深めることもできると考えた 使用題材 ( 素材 ) の設定として, デザイン領域 を設定した 美術の各領域( 絵画 彫刻 工芸 鑑賞等 ) の中で題材自体に コミュニケーション が最も深く関わる題材だと考えた 使用する素材は 紙ねんど とした 素材そのものとの対話を必要とし, 生徒の思いや願いがダイレクトに具象化する素材だと考えた また, 学び合い10( 美術 ) の10 他者との関わり合いデザイン学習において, 用途や機能を基に交流したり, 検討したりすることを通して, 相手意識をもって発想したり構想したりする活動を行っている を意識した設定である < 美術授業スタンダード5> 1 生徒の理解 指導計画生徒の発達段階や生活体験, 学習状況に基づいて, 指導計画や授業構想を立てている 2 魅力ある題材の設定造形的な知的好奇心を刺激したり, 学習意欲を高めたりするような題材を設定している 3 自己を見つめる場の設定言語等を用いて, 色や形などを観点に交流したり, 振り返ったりする場面を設け自己理解を促している 4 造形的な技能の習得表現意図に応じた技法や表現方法を試したり, 材料を体験したりする場面を設けている 5 創造的な環境づくり美術室をはじめ, 校内に日常的に作品を鑑賞できるような環境を整えている 122

124 < 美術学び合い5> 6 鑑賞授業の充実感じたことや気付いたことを基に他者と話し合う活動を通して, 世界や日本の様々な美術文化に触れる鑑賞活動をしている 7 美術館, 大学等との連携や活動美術館等や大学, 関係諸機関との関わりをもち, 人材 作品 材料等を活用しょうとしている 8 地域文化や行事の活用身近な地域から題材を取り上げ, 生徒の体験 経験を生かした交流活動や創作活動をしている 9 日常生活との関連身の回りの日用品等に目を向け機能や美しさを追求したりする, 生活を豊かにする美術の特性について気付いたりする活動を設けている 10 他者との関わり合いデザイン学習において, 用途や機能を基に交流したり, 検討したりすることを通して, 相手意識をもって発想したり構想したりする活動を行っている 7 1 年次の成果と課題共同制作 デザイン領域における成果と課題 成果 まず, 共同での制作を楽しむ生徒の姿が見られた 考え初めから構想を練る段階までを全てグループ内での話し合い, 教えあい, 確認等をし合いをしながら制作を進める姿が見られた 制作の効率化 ( スピード感 ) も感じられたが, 生徒個々がテーマや目的へ向かう姿勢に統一感が感じられた 楽しむ姿では, 真剣に素材へ向かう生徒や共同グループのメンバーからの助言で安心しながら, また分担を意識しながら制作する様子が見られた 生徒同士の交流は, 特別な場や機会の設定を行わない場合でも自然に行われた 制作の様子をお互いに確認できた 例えば, メンバーが制作途中で形や色を確認したり, 大きさやバランスがグループ共通のイメージに近いかをメンバーに聞き, アドバイスを受ける様子が見られた また, 自分に任された制作分担を熱心に行う様子が見られた 共同制作では, 美術に苦手感のある生徒も分担や制作, アイデア出し等の過程で 自分なりの参加, 制作 ができ, 集団への自己有用感や所属感を高めることができたと感じている 課題 本来, 美術の学びには特別な機会や場の設定を行わなくとも 学び合い が常に行われている教科であると考える 生徒の変化や生徒が持つ気づきは美術だからできる学びや学び合いの結果である 様々な段階 ( 発想の初めと終わり 発想 構想 制作 ( 熟成 ) 作品へと段階を踏む時 等 ) で生徒が自分自身で気づくことができる教科である 学び合いの中で生徒は自信や自己確認, 反省や確認を行っていく 共同制作 ( グループ学習 ) という形態や学び合いの質が, この様々な段階に適したものと適さないものに分かれる そこで,2 年次では, より学びの質 学び合いの質を高めるために 共同制作 から 個人の中の学び ( 段階変化 ) を重視した美術の学びを高める方策を目指したい 全体を通して 2 年次では, 美術科だからできる学び合い, その学び合いから生まれる質の高まり, その見とり方や記録, 評価の方法へと研究をすすめたい 123

125 8 運営の成果と課題 成果 推進委員会での協議会等で FT を取り入れた 授業や構想等で有意義な協議が行われた 本研究の学び合いモデル 共同制作 を進めるにあたり, グループ作り, 展開例, 研究授業のタイミング等が提案, 確認された その内容を生かしながら研究授業へと進めることが出来た 指導者からの的確な助言が得られ, 授業構想に反映させることができた 共同制作 の難しさと 生徒一人一人の学び の確保を助言された 生徒個々の評価も含めて, 生徒個人の学びや制作を保証する指導改善していく必要が感じられた 課題 研究授業後の協議会では,FT によるグループ協議が行われた 時間の都合でグループのメンバーを入れ替えることが難しかった そのため, 他のグループで協議された内容が全て共有された形にはならなかったように感じられた 2 年次では市学校教育研究会と共同開催されることもあり, その有効性を多くの参観者と体験できるよう工夫していきたい 協議の記録は, ホワイトボード, 付せん等を記録写真に納めたが, 話し合いのニュアンスまでは記録できなかった 時間的に難しいが協議で出された参会者の 言葉 を記録し, 共有する方法も考えたい 研究推進委員が授業公開を行い, 美術科の学び合いを提案しながら研究のまとめへと近づけたい 124

126 資 料 1 部会名美術 2 郡市名上越市 3 会場校上越市立城西中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役割所属 職名氏名 (1) 指導者 上越市立小猿屋小学校長 梅澤崇 (2) 研究推進責任者 上越市立直江津中学校 中澤聡子 (3) 会場校責任者 上越市立城西中学校 青山範夫 (4) 県 郡市指導主事 上越市教育委員会学校指導課指導主事 岩片嘉和 (5) 研究推進委員 ( 授業者 ) 上越市立城西中学校 梨本高志 上越市立城北中学校 白井由美子 上越教育大学附属中学校 寺田寛 柏崎市立第三中学校 上雅次 糸魚川市立青海中学校 齊京香 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 7 月 25 日 / 城西中学校 8 中教研の研究方向の確認について 2 8 月 30 日 / 城西中学校 8 授業構想の提案について 3 9 月 28 日 / 城西中学校 9 授業構想の確認と新たな提案について 4 11 月 16 日 / 城西中学校 月 13 日 / 城西中学校 5 授業公開梨本高志先生 ( 城西中学校 ) 研究授業の振り返り, 改善点等の提言について,FT で共有した 2 年次へ向けての研究予定について市学校教育教研との共同開催の確認 125

127 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 中越 美術 1 部会名中越 美術 報告者氏名 近まどか ( 学校名 : 加茂市立加茂中学校 ) 2 郡市名加茂市 南蒲原郡 3 会場校加茂市立葵中学校 4 研究主題学び合いを通して, 主体的に取り組む指導の工夫 ~ 気づくつながる表現する生徒の育成 ~ 5 主題設定の理由日々の授業において, 作品制作に入る際, 自分から進んで取り組むことができる生徒が少ないと感じる しかし同時に, 発想への考え方や表現方法など制作に取りかかるきっかけをほんの少し教えることで, 意欲的にコツコツと取り組む生徒が多くなるとも感じている また, 夏休みの課題として, 美術館に美術展を鑑賞に行く生徒も多く, 校外の展覧会に出展するため作品制作に取り組む生徒もいるなど, 美術作品の鑑賞や制作への関心が高い そこで, 生徒がより主体的に作品制作に向かう態度を引き出すために, 教科書や資料集に載っているものだけではなく, 良いものや本物の作品に触れることが, 大切である そのことによりヒントを掴み, それをきっかけにして発想を膨らませ, 作品制作への意欲を高めることができるのではないかと考えた 発想を広げたり, 豊かにするためにも 学び合い は有効である しかし美術の時間は個々で制作することが多い そのため, 他の作品を鑑賞する機会が限られている そこで, 発想 構想途中や制作途中に, 意図的に小グループでの講評会や中間鑑賞会を組み込むことで, 他者の発想の意図を知ったり, 面白さや互いの相違点に気づいたりできると考えている その際, アクティブラーニングの手法を取り入れることで, より質の高い学び合いができるのではと考え, 上記の主題を設定した また, 副題の 気づく とは, 互いの相違に気づく, 他の良さに気づくこと, つながる とは, 地域とつながる, 仲間とつながること, 表現する とは, 自分の考えを表す ( 相手に伝えることも含む ), 作品として表現することである 6 研究の方法と内容美術の創作活動では, 用具や技法などの既習事項から自分で表現方法を選択し, 制作することが可能である 自分の考えや感じたことを, 自分で選んだ方法で表現する その際に, 自分の考えや感じたことを言語で表現させることで新たな価値観に気づき, それが思考を促し, 自分の思いを表現していく表現する力につながる このことは21 世紀型能力で生きる力そのものである 美術に関しての生徒の知識は, これまでの授業で経験した表現や題材や材料のみである しかし, 私たちの周りには, 美術と生活とが結びついているものが多くあり, その表現方法や使用方法もさまざまである そこで美術部では, 地域文化の活用 ( 美術学び合い5-8) をすることで, 身近にある美術に触れることができ, より思考力を高め, 自分の思いや考えを表現できる力に変えられるのではないかと考えた また, 自分の作品だけではなく, 他者の作品を鑑賞することで, 自分のことばを相手に伝え, 新たな考えや別の価値観に気づき, 発想の視野を広げたり制作に対する思いを再確認したりできると考えている これにより, 今以上に美術への関心が高まり, 制作意欲へ繋がっていくのではないかと思う そこで, 以下の3つの手立てを用い, 生徒が自分自身の思いや考えを形にするために, 意欲的に表現したいと思えるような指導方法を考えていきたい 126

128 (1) 地域の伝統工芸に触れさせる身近な地域に目を向け, 地域の伝統工芸である 建具 を題材として取り入れることはできないか, と考えた しかし, 中学生が実際に制作することは大変難しい そうであっても伝統工芸の精密さや文様の面白さ, 機能美, また作り上げていく作業工程を, ぜひ生徒に見せたいと思い, 地域の建具職人を講師に招き, 本物の工芸, 地域に根ざす工芸に触れさせた (2) 班での中間講評会を取り入れる作品制作では, 途中に中間講評会や作品鑑賞会を取り入れることで, 仲間の考えや構想の面白さに気づくことができる また, 互いに意見を出し合うことにより, 新たな考えや視点に気づき, 自分の作品制作にいかすことができるのではないかと考える (3) 試作を行うせっかく制作したのにうまくいかない, 思っていたものと違う, 失敗する, などにより制作の意欲がそがれてしまう場合が多い そういったことがないよう, 試作を行ってから, 本制作に入る 7 1 年次の成果と課題 < 成果 > 地域の伝統工芸である 建具 組木 を題材に使ったことで, 身近にある伝統工芸の良さに触れ, より制作への関心を高めることができた 職人の講話と実演, 簡単な組木を一人一人が実際に制作したことにより, 生徒は伝統工芸の素晴らしさや文様の面白さに触れてから本時に入ることができた また, 本物に触れたことで, できあがりのイメージをもち, やるべき課題を明確にできた < 課題 > 前時においてやるべき課題への意識は高まったが, 公開授業での中間講評会では, 話し合いの手立てが不十分であり, 自分の考えや感じたことを相手に伝えることが難しかったようだ ワークシートの活用が少なく, 何について話し合うのか という目的が不明瞭のまま話し合い活動がなされてしまった 話し合いのテーマを明確にし, ポイントを提示するタイミングを考えたい ワークシートの形式を改善し, 活用したい そして, 学び合い方法を工夫し深めることにより, 新たな創作活動に繋げていきたい 8 運営の成果と課題 < 成果 > 研究推進委員会では, 委員から授業構想やそれにかかわる手立てについて, 大変多くの意見をいただいくことができた 授業者だけが作る授業ではなく, 研究推進委員全体で構想を練り, 授業についての組み立てができた また, 実際に研究推進委員会や公開授業の協議会では, 常にファシリテーション形式で話し合いを行った 教師自ら学び合い学習を深めることができた < 課題 > 研究推進委員会においては, 授業構想に多くの時間を割いてしまい, 各校での十分な実践交流ができなかった 題材については, 今年度同様このまま研究を進めるが, 使用する素材については, 委員の意見を参考に考えたい そして, 来年度は, 学び合い活動をどのような形でどの場面で組み込むかについて検討し合い, 委員に実践してもらうことを中心に行いたい 特に, 今年度の実践の一番の課題であった, 生徒同士の学び合い活動についての意見交流や実践発表を行い, 来年度の公開授業の準備をしていきたい 127

129 資 料 1 部会名中越 美術 2 郡市名加茂市 南蒲原郡 3 会場校加茂市立葵中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 新発田市立七葉中学校 校長 長谷川恵 (2) 研究推進責任者 加茂市立加茂中学校 教諭 近まどか (3) 会場校責任者 ( 授業者 ) 加茂市立葵中学校 教諭 菊谷かおり (4) 加茂 南蒲中学校研究会会長 加茂市立若宮中学校 校長 青柳良隆 (5) 研究推進委員 三条市立第二中学校 教諭 菅原佳苗 三条市立第一中学校 教諭 山岸 肇 三条市立第三中学校 教諭 笠原信彦 三条市立第四中学校 教諭 板谷尚志 三条市立本成寺中学校 教諭 白井輝恵 三条市立大崎中学校 教諭 丸山広大 三条市立栄中学校 教諭 下田博明 三条市立下田中学校 教諭 清野大道 田上町立田上中学校 教諭 吉田政博 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 7/5( 火 ) /16( 金 ) /2( 水 ) /22( 火 ) /8( 木 ) 9 研究推進の概要説明 美術における学び合う姿はどのようなものか 目指す生徒の姿の実現には, どのような手立てが有効か * 前副部長から, 内容についてのプレゼンを行ってもらい, 推進委員に研究の概要を理解してもらうことができた * 小グループになりファシリテーションを体験してもらい, どのような形で研究を進めていくと良いか, 意見の共有ができた 研究主題について 授業構想について 授業構想をより良くするアイディアはどのようなものか * 研究主題についての案をもとに, 推進委員の意見をもらうことができた * 会場校領域担当者から授業構想について説明をしてもらい,FT を用いて推進委員から構想についてのアイディアを多くもらうことができた 研究主題の決定 指定研究 1 年目 ( プレ授業 ) 指導案検討会 * 会場校領域担当者から指導案についての再構想について説明をしてもらった FT を用いて推進委員から指導案についての意見やアイディアを多くもらうことができた 指定研究 1 年目のプレ授業と授業検討葵中学校菊谷かおり 身近な伝統工芸に触れよう * プレ授業について, 授業者からの話と協議会を設定した 協議会では,FT を用い, 本時の手立ての有効性について話し合いをもった 今年度の成果と課題, 来年度にむけて *FT を用い, 成果と課題, 来年度の挑戦を話し合った 地域の方を講師に迎え, 生徒が地域の伝統工芸に触れることができたという成果があったが, 話し合い活動について課題が残った これから継続していくこと, 改善すべきことを来年度にいかし, 研究を進めたいと思う 128

130 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 新潟 美術 報告者氏名丸井武馬 ( 学校名 : 新潟市立石山中学校 ) 1 部会名美術 2 郡市名新潟 3 会場校関屋中学校 4 研究主題 豊かな感性を養い, 主体的に創造活動を楽しむ生徒の育成 ~ 美術における 学び合い ~ 5 主題設定の理由美術教育では, 生徒に内在する資質や想像力を引き出すことが大きなねらいの一つである またそれは生徒が自分で表したいことを見つけ, 創意工夫を楽しみながら主体的に表現する姿を目指すことである 表したい主題を見つける発見学習や主題にせまるための課題を解決する問題解決学習は, クラスやグループで主題に関連した参考作品やお互いの作品を鑑賞しあい, 意見を交換する活動によって主体的な活動として深まっていく そうした美術の表現や鑑賞の領域で題材の中に 学び合い をどのように有効に活用していくか題材や学習方法を追究していく 6 研究の方法と内容美術の授業における課題として, 絵を描いたりものを作ることに苦手意識があり創造的な活動を楽しめなかったり, 安易な発想や表現を好み, 新しい考えや表現の追究をしない生徒の姿が見られる これは学習を一方的に教師主導によって進め, 生徒が常に能動的に活動できないことや, 生徒の専門的な知識や成功体験の不足などによって学習意欲が高まらないことによって生じる課題である よって美術では, 生徒がより主体的に学習に参加できるように次のような方法で取り組む 3 年生 自画像 の制作における表現と鑑賞を関連づけた 学び合い 美術における表現領域の中に, 友達との対話活動を取り入れ主題を深めていく 1 年目の研究で実践した3 年生 自画像 の制作過程では, 構成的グループカウンターを取り入れ, 友達から自分の良さを指摘してもらう活動によって, 自分では気づかなかった一面を発見し, それを造形的にどう生かしていくかを考えることで主題を深めていく 学習経験や知識の不足を補うため, 自分の表したい表現に関連した事柄 ( 人体の骨格, 顔のプロポーション, 彩色方法など ) を調べ, 友達と調べた内容を教授し合う 自画像の下絵の段階で相互に作品を鑑賞し合い, 作品の良さや表現方法の工夫を教え合い, 自己の表現を深める 7 1 年次の成果と課題研修の1 年次に行った実践 3 年生 自画像 では,6で述べた手だてにより次のような成果が見られた 自画像を描く前の制作過程に取り入れた構成的グループエンカウンターでは, 生徒から 自分を見つめ, 普段はない自分を客観的に見つめることができた 自分では気づかなかった良さに気づくこ 129

131 とができた などねらいに即した感想を聞くことができた 制作途中の調べ学習によって, 自分の顔のパーツのプロポーションに改めて気づくことができたり, 友達の表現の良いところを取り入れて表現したりする姿が見られた 人物画を描くことが苦手だった生徒が多かったが, 相互鑑賞によって自分の表現の良さに気づいたり, 前向きに取り組む気持ちが生まれたりして 自画像を描いて良かった と多数の感想が寄せられた よって題材の過程の中で多く取り入れた 学び合い が, 自分を客観的に見つめ, それをいろいろな手段で表現することの意義ややりがいを感じた生徒が多くみられた 美術の題材の一つである 自画像 は, 上記のように苦手意識を持つ生徒が多く実践の難しい題材である 実践後の振り返りを見ると, その題材に対して, 友達との対話によって, 自己を見つめ直すことによって自分の良さに気づいて自画像に意欲的に取り組もうとする姿や, いろいろな表現方法を学び取り, 自分に合った表現を追究しようとする主体的な気持ちが感じられる 教師が意図して取り入れた学び合いが生徒に変容をもたらした実践であったといえる 一方で課題としては, 題材の指導時間が18 時間 ( 約 4ヶ月 ) に及び, 生徒の制作意欲を維持していくことが大変であったことである 週に1 時間の授業時間で行うことの難しさを感じさせられた よって題材の中に, どのように 学び合い を能率的に活用していくか検証していく必要がある 8 運営の成果と課題新潟市の市教研として, 今回の研修に取り組んだ 美術教師は1 校に1 名という中学校が多く, 上記のような実践を発表し検討する研修は有意義なものとなった 題材に 学び合い を取り入れる提案は, 上記の自画像の他に, 研修委員よりファシリテーションを活用した題材 3 年生 心の中の世界 ( 絵画 ) を発表した 教員同士でも, 実践に関わるテーマでファシリテーションを行い, 意見交換をすることができた 一つ残念だったことは, 予定していた公開授業が事情により中止になったことである 次年度に向けてよりよい実践ができるように研究主題にせまる題材の開発と方法を個々に研鑽を積み, 教員同士でさらに研修を深めていきたい 新潟市中学校教育研修会の分科会より ( ファシリテーションによるまとめ ) 130

132 資 料 1 部会名美術 2 郡市名新潟 3 会場校関屋中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 光晴中学校 校長 田村裕一 (2) 研究推進責任者 石山中学校 教諭 丸井武馬 (3) 会場校責任者 関屋中学校 教諭 加藤智子 (4) 県 郡市指導主事 新潟市教育委員会 指導主事 石塚崇 (5) 研究推進委員 ( 授業者 ) 関屋中学校 教諭 加藤智子 曽野木中学校 教諭 亀田中学校 教諭 横越中学校 教諭 小針中学校 教諭 白根北中学校 教諭 下山中学校 教諭 新津第二中学校 教諭黒埼中学校 教諭 山際保男 石井隆弘 榎並明日香 小川かほる 早川敏明 圓山淳子 笠原琢磨小田真紀 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 6 月 23 日 / 関屋中学校 月 3 日 / 関屋中学校 月 13 日関屋中学校 12 目指す姿と現状のギャップ ( 問題意識 ) を共有し, 問題解決の手立てを出し合い, 研究テーマにせまる 公開授業 ( 関屋中学校 加藤智美教諭 11 月 10 日 ) の指 導案を検討する 1 公開授業 ( 関屋中学校 加藤智美教諭 11 月 10 日 ) の指 導案を検討する 月 10 日関屋中学校 13 公開授業 ( 中止 ), 参観授業の検討 ( ファシリテーション ) 5 2 月 2 日横越中学校 11 2 年目の組織や取り組みの確認 131

133 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 下越 美術 1 部会名下越 美術 報告者氏名 堀口博子 ( 学校名 : 新発田市立豊浦中学校 ) 2 郡市名新発田 3 会場校新発田市立第一中学校 4 研究主題 人との関わりを通して考えを深めさせる指導の工夫 5 主題設定の理由美術科では人との関わりを通して, 豊かな発想や構想を促し, 造形的な表現を具現化し, つくる楽しさ, 喜びを味わうことが, 思考力, 判断力, 表現力を高め,21 世紀型能力を培うことができる と考えている そこで, 様々な題材の中で, 他者との交流の場を設定し, 互いの良さを取り入れながら表現を追求できる生徒を育成できる授業構成が重要である と考え, 本研究主題を設定した 6 研究の方法と内容新発田市中教研では 人との関わりを通して考えを深めさせる指導の工夫 を研究主題に掲げ,FT での検討会を主軸に参加者全員意見を出し合ってきた その中で1 現状,2 あるべき姿,3 解決の手立て について検討してきた その結果, これまでの授業では生徒の制作や鑑賞における表現力を引き出す工夫が弱かったのではないかと考えた また生徒の試行の場と発表の場も足りていなかった あるいはその位置付けのない授業構想が原因の一つであったのではないかと考えた 生徒個々の 意欲 と 自信 が表現力や鑑賞力に結びつくと考え, 図のようなサイクルが生まれる授業を目指した A: 他者の意見アイ デアを取り入れる B: 他者の考えを理 解する力 意欲 自信 C: 他者の良さを理解し, 認め合える力 人との関わりを通して意欲 自信を高める指導のサイクルモデル 題材についても造形表現や鑑賞などの指導案について検討した 指定研究一年目のプレ授業では生徒一人一人が 意欲 自信 を持ち鑑賞授業に取り組めるよう 1 自分の考えを伝えようとする場面 2 仲間と語り合う場面 3 個で再試行する場面を設定した 132

134 また, 地域の施設 ( 美術館 ), 地元の作家などの地域性 本物の作品の持つ強み, タブレットやモニター, ホワイトボードなど可視化できるツールの活用 鑑賞の学習経験のためのアートカードの活用などを取り入れたい 7 1 年次の成果と課題プレ授業 鑑賞わたしのまちの美術館 ~ 蕗谷虹児記念館 ~ を中心とした成果と課題について 成果 地元の美術館を使用し, 本物の作品を見ることができた 地元の施設や地元の作家の作品を鑑賞することで, 郷土の良さや, 誇りを再確認することができた 個々の鑑賞 グループで個々の作品の良さを発表 グループ内でミニ展覧会のタイトル付けという流れが, スムーズな 学び合い の場面の設定につながった ポスター授業でのキャッチコピー作りや, 他の題材での FT の経験の成果がみられた 学び合い の場面ではタブレット型カメラ, ホワイトボードなどのツールで可視化ができ話合いが深まった 課題 ミニ展覧会のタイトル をつけるというゴールでは魅力的なキャッチコピーを考える力が必要である 生徒にあらかじめたくさんの 言葉 や キャッチコピー を身につけてもらう方法や機会を作る 鑑賞の経験 を広げるためにアートカードなどを使う授業の実施 また, 対話型の鑑賞などの授業を行う 8 運営の成果と課題 成果 全 6 回の推進委員会は 99 パーセント全員出席した 回数を重ねることで, 意見を出しやすい雰囲気を作ることができた また, 県中教研事務局長から,KPT についての研修をしていただき, より実践的なやり方を学ぶことができた 課題 県中教研の考えを地区の研究推進部会でうまく部員に伝えることができず, 県と地区の温度差があった しかし, 推進部会の回数を重ねることで解消されつつある 推進部会を進める中で, 会計や派遣申請など部会内で係分担していくとより負担が少なく会を運営することができると感じた 二年目の指定研究公開授業では会場校責任者と授業者が同一のため, さらなる個人への負担とならないよう, 早期に係分担できるとよい 133

135 資 料 1 部会名下越 美術 2 郡市名新発田 3 会場校新発田市立第一中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 五泉市立川東中学校 校長 古田 修 (2) 研究推進責任者 新発田市立豊浦中学校 堀口博子 (3) 会場校責任者 ( 授業者 ) 新発田市立第一中学校 澁谷雅恵 (4) 市中教研顧問 新発田市立七葉中学校 長谷川恵 (5) 研究推進委員 新発田市立本丸中学校 相馬貴子 新発田市立猿橋中学校 齋藤直明 新発田市立東中学校 片桐洋子 新発田市立七葉中学校 藤田 隆 新発田市立佐々木中学校 渡邉 敦 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 7/21( 木 ) 豊浦中学校 8 2 8/18( 木 ) 豊浦中学校 8 3 9/21( 水 ) 豊浦中学校 /1( 火 ) 豊浦中学校 /9( 水 ) 新発田市文化会館 /8( 木 ) 豊浦中学校 7 研究主題,FT 協議による現状 目指す姿 解決策の確認 構想シート作成 指定研究授業の指導案検討 (1 回目 ) 2 グループで指導案検討検討, 発表 (KPT による ) Class2 原稿の校正 研究の概要について意見交換 指定研究授業の指導案検討 (2 回目 )( 全体での意見交換 ) 指定研究授業の指導案検討 (3 回目 )( 全体での意見交換 ) プレ授業者による授業概要説明と質疑応答 指定研究一年目プレ授業 鑑賞わたしのまちの美術館 ~ 蕗谷虹児記念館 ~ 研究授業後 FT による協議会 指導者美術全県部長五泉市立川東中学校古田修様 講師県中教研事務局長山内伸二様による KPT についての研修会 KPT による今年度の成果と課題協議 指定研究二年目に向けて授業内容の見直しと方向性の確認 134

136 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 上越 道徳 報告者氏名新保隆之 ( 学校名 : 上越市立頸城中学校 ) 1 部会名道徳 2 郡市名上越地区 3 会場校上越市立頸城中学校 4 研究主題 考え, 議論する道徳を実現させる授業改善への取組 ~ 思考を変化させるアプローチとフレームを意識した授業展開を通して ~ 5 主題設定の理由 特別の教科道徳 の完全実施に向け, 道徳の時間の授業改革が学校現場において最重要視されている とりわけ, 考え, 議論する道徳の実現に向けたアプローチを, 新潟県中学校教育研究会が推進する 学び合い の視点でどう具体化していくかが大きな課題となっている また, 授業公開が実施される会場校では, 自分の気持ちを相手に伝えることを不得手とする生徒が多く, 学校生活全般における規範意識の向上も課題となっている 本研究では, これら道徳の教科化やアクティブ ラーニングの視点, 会場校の実情や課題を踏まえ, 上記研究主題を設定した ところで, 考え, 議論する道徳から想起される具体的なイメージは多様である グループ ディスカッション, グループワークなど生徒相互におけるファシリテーションやコミュニケーション活動が盛り込まれる場合が少なくない また, 考え, 議論する道徳の時間のスタイルとして, モラルジレンマなどの問題解決的な授業が想起されやすい しかし, それらの活動やスタイルで学習を進めていけば, 必ず, 考え, 議論する道徳が実現するとは限らない 大切なことは, 生徒が授業を通して, 道徳的価値に対する新たな気付きに出会い, それを自身の解釈で再構成し, よりよい生き方の構築に転嫁していくこと, すなわち, 生徒自らが自身の道徳性を高めていくことである 以上の点を踏まえ, 本研究では, 生徒の思考の変化による道徳的価値への迫り を, 考え, 議論する道徳と定義し, 生徒の思考の変化させるアプローチとフレームを意識した授業を展開していけば, 考え, 議論する道徳を実現できる という仮説を設定し, 研究を進めていくこととした 6 研究の方法と内容次の (1)~(3) の方法と内容 ( 〇 ) を中心とする道徳の時間の実践と検証に取り組む (1) 生徒の思考が変化する過程のモデル化 道徳的価値に迫る道筋を, 生徒の思考の変化として捉えることができるモデルを開発する (2) 生徒の思考の変化を促すアプローチの開発と実践 葛藤やゆらぎ, 発見などを生み出させていく働きかけを アプローチ として開発する 生徒にとって必然性のある課題が設定できるような アプローチ に取り組む (3) 道徳的価値の多面的な認識を促すフレームの選定と実践 授業スタイル ( 例 : モラルジレンマ ) と活動場面におけるフレームワーク ( 例 : ホワイトボードミーティング ) を フレーム として有効に活用する 7 1 年次の成果と課題 135

137 (1) 成果 1 思考の変化モデル の開発 2 4アプローチ の開発 3 多様なフレームの有効活用 1 徒の思考が変化する過程のモデル化 & 2 徒の思考に変化を促す 4 アプローチ 導 第 1の発見 そうなの? つなぐ 生徒の意見や考えを授業者が つなぎ, 多様な認知を促す 疑問 探求 どういうこと? さぐる 生徒にとって必然性のある問題解決的な課題を生み出す 展開 第 2の発見 そうなのか! 深める 生徒が互いの意見や考えをつないでいく場面を設定する 終末 振り返り わかった! みつめる 生徒に, 自身の思考がどう変 化したのかを振り返らせる 3 フレームの有効活 : サークルトーク, ロールプレイング, ホワイトボードミーティング (2) 課題 14ステップの効果的な指導に結びつく授業者のファシリテーション能力の向上 2 資料や道徳的価値に即した適正なフレームの選択と時間配分等を含めた効果的な授業構成の質的向上 8 運営の成果と課題 (1) 成果 1 会場校における全校体制による道徳の時間の充実 2 上越地区における研修の充実 新潟県中学校教育研究会上越地区道徳部会を中心とし, 上越市センター研修及び上越市学校研道徳部会と連携した中教研 1 年目プレ公開授業が実施され, 上越市内の小中学校教員 60 名以上の教職員が研修に参加した (2) 課題 1 新潟県中学校教育研究会上越地区道徳部会の役割分担と協力体制の構築 2 会場校における道徳教育の充実 道徳の時間を要とした全校体制による道徳教育を充実させていくことが大きな課題である 教科 領域を横断した豊かな心を育成していく学校体制を構築していくことが重要となる 136

138 資 料 1 部会名 道徳 2 郡市名 上越地区 3 会場校 上越市立頸城中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役割所属 職名氏名 (1) 指導者松之山中学校 校長久保田千恵美 (2) 研究推進責任者直江津東中学校 教諭笠原里美 (3) 会場校責任者頸城中学校 教諭新保隆之 (4) 県 郡市指導主事上越市教育委員会 管理指導主事中村博子 (5) 研究推進委員 ( 授業者 ) 頸城中学校 教諭朝比奈絹恵 直江津東中学校 教諭 春日中学校 教諭 清里中学校 教諭 頸城中学校 教諭 城東中学校 教諭 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 越山みずき 木村澄子 栁澤雅代 樋熊綾子 中野祐輔 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 7 月 29 日 / 頸城中学校 10 研究主題及び研究の方向性の検討 2 9 月 23 日 / 頸城中学校 10 1 年目プレ公開授業の学習指導案検討及び運営に関わる検討 3 10 月 20 日 / 頸城中学校 10 1 年目プレ公開授業の運営及び授業参観 4 11 月 8 日 / 頸城中学校 10 1 年目プレ公開授業の振り返り, 研究の成果と課題の検討 5 12 月 1 日 / 頸城中学校 10 2 年目に向けた研究の方向性に関する検討 137

139 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 中越 道徳 1 部会名道徳 報告者氏名 大橋立明 学校名 : 長岡市立北中学校 ) 2 郡市名長岡市三島郡 3 会場校出雲崎町立出雲崎中学校 4 研究主題 自己を見つめ, 多面的 多角的に考える生徒の育成 ~ 主体的に考え, 議論する授業の工夫 ~ 5 主題設定の理由平成 31 年度から中学校で全面実施される 特別の教科道徳 は, いじめ問題への対応の充実や, 子どもの発達段階をもとに体系的なものに改善を図り, 道徳科の特質を生かした問題解決的な学習や道徳的行為に関する体験的な学習を取り入れるなど指導方法の工夫を図ることなどが示されている また, 道徳教育の目標を よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うこと とし, 道徳科の目標を 道徳的諸価値についての理解を基に, 自己を見つめ, 物事を多面的 多角的に考え, 人間としての生き方についての考えを深める学習を通して, 道徳的な判断力, 心情, 実践意欲と態度を育てる とした 長岡市三島郡中教研では, これらの答申を踏まえた上で, 生徒の実態から 自分をしっかりと見つめ, 物事を一面的でなく, さまざまな視点から主体的に考えることができる生徒 を目指す生徒像と考え, 本主題を設定した そのためには 生徒自ら自分の考えを表現し, 仲間と議論することで自分の考えを再考し, 道徳的価値を自分のこととして理解を深めることができる と考え, サブテーマを設定した 6 研究の方法と内容 (1) 研究主題の捉え 1 自己を見つめる姿について今までの自分の経験やその時の考え方, 感じ方と照らし合わせながら 自分ならどう考え, どう行動するのか さらに考えを深めようとする姿 2 多面的 多角的に考える姿について物事を一面的にとらえるのではなく, 生徒自らが道徳的価値の理解を基に考え, さまざまな視点から物事を理解し, 主体的に取り組む姿 (2) 学び合い10( 道徳 ) の重点事項授業改善ナビゲーション 学び合い10( 道徳 ) の中の 4 発問や展開の工夫, 7 意見交換の場面の設定 の2つの項目を重点事項とする (3) 研究の方法 1 主体的に考える道徳授業の工夫ア教材を提示する工夫朝読書の時間に教材を読んだり, 役割演技やICTを生かした視覚的 聴覚的な教材提示を工夫したり, 精選した教材をもとに授業を展開したりすることで, 生徒が教材を理解する時間を確保し, 生徒自ら問いをもって取り組めるようにする 138

140 イ発問の工夫授業の中で発問の数を3つ以内に絞り, しっかりと自分の意見を考えたり, 議論したりする時間を確保する 初発問では, 自分の問題として捉え, 多様な考え方が出るように工夫する 中心発問では, 内容項目に沿った発問をし, ねらいである道徳的価値にせまらせる 終末発問では, 自らの生き方を振り返らせ, 人間としての生き方についての考えを深めさせる 2 議論する道徳授業の工夫ウ個人で考え, 書く活動の工夫書く活動は, 生徒が自ら考えを深めたり, 整理したりする機会として重要な役割をもつ 議論する前に, 自分の考えを整理し, 表現する時間を十分に確保する さらに, 考え方を整理した表や自分の気持ちの数値化等によって自分の考え方や立場を明確化させ, 議論が活発になるように工夫する 議論後は, 自分の生き方について振り返り, 記録をさせる エ小グループで議論をする工夫本研究では 議論する ことを 他者の考えを言い負かすことが目的ではなく, 自分の考えをしっかり述べ, 相手の考えを受け入れ, 自分の考えを広げたり, 深めたりすること と捉える 議論する場面では, 他の生徒の多様な考え方 感じ方と出会い, 自分の考え方 感じ方を明確にすることを大切にし, 主体的に取り組ませる さらに, ネームプレートやホワイトボード等を利用して自分の考え方を可視化し, 議論が活発になるよう配慮する 7 1 年次の成果と課題 (1) 成果 特別の教科道徳 において, 学び合う とは, 生徒に自分の考えをもたせ, 議論を通して自分の考えを深めたり, 広げたりすることと捉える それを受け, 研究推進委員の公開授業では, 自分の意見をもたせるために 2つの意見を用いた道徳 を行ったり, 短冊やスクリーン, ホワイトボートなど意見を可視化するための方法を工夫したりするなど, 各研究推進委員が自主的に提案することができた (2) 課題 可視化すること や 議論する場面を設定すること にとらわれ過ぎ, ねらいをはっきりさせ, ねらいに即した授業 をおろそかにしていた面があった ペアやグループで話し合う場面を設定することが目的化してしまわないよう研究推進委員会で吟味しながら進めていきたい 8 運営の成果と課題 (1) 成果毎回, 研究推進委員会においてFTを取り入れ, 研究テーマやその方法について学び合いを行ってきた また, 研究主題に基づき推進委員が輪番で授業公開することで, 研究主題により迫ることができたと思われる さらに, 上越教育大学の早川教授や中越教育事務所の廣田指導主事から御指導を賜り, 教科化に向けた道徳授業の在り方 について理解を深めるとともに, 研究推進の方向性をより明確なものにすることができた (2) 課題プレ公開授業は会場校に負担はかけたが, 本発表に向けて同じ会場で開催したことは, いろいろな面で参考になった 推進委員で役割分担を見直し, 協力して運営できるよう準備したい 139

141 資 料 1 部会名道徳 2 郡市名長岡市三島郡 3 会場校出雲崎町立出雲崎中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役割所属 職名氏名 (1) 指導者上越教育大学大学院 教授早川裕隆 (2) 研究推進責任者長岡市立北中学校大橋立明 (3) 会場校責任者出雲崎町立出雲崎中学校渡辺嘉章 (4) 県 郡市指導主事中越教育事務所 指導主事廣田芳宏 (5) 研究推進委員長岡市立秋葉中学校池田恵 長岡市立青葉台中学校川上淳 長岡市立南中学校星野志保 長岡市立堤岡中学校小倉徳子 長岡市立東中学校 長岡市立栖吉中学校 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 久保田ひとみ 森田華菜子 長岡市立越路中学校伊藤陽子 長岡市立西中学校布川恭子 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 7/11/ 出雲崎中学校 /20/ 秋葉中学校 /20/ 堤岡中学校 /1/ 出雲崎中学校 /20/ 東中学校 9 6 1/18/ 西中学校 12 道徳の 学び合う授業 で, どのような生徒の姿を目指すか ホワイトボードを用いた FT で研究主題を仮決定 2 年生 B7 うるわしき伝統 授業者秋葉中学校池田恵 研究主題について ホワイトボードを用いた FT で決定 1 年生 C10 社会の秩序と規律 情報モラル 授業者堤岡中学校小倉徳子 プレ公開授業の指導案検討 指導者廣田芳宏 プレ公開授業 1 年生 A3 良寛様ってどんな人 授業者出雲崎中学校内山貴啓 協議会 指導者早川裕隆 3 年生 B6 思いやりと感謝 授業者東中学校久保田ひとみ 研究主題と研究の方向性について ホワイトボードを用いた FT で決定 1 年生 C11 正義 授業者西中学校布川恭子 今年度の研究の成果と課題, 来年度の研究について 指導者早川裕隆 140

142 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 新潟 道徳 報告者氏名嵐田浩二 ( 学校名 : 新潟市立白根北中学校 ) 1 部会名 道 徳 2 郡市名 新 潟 3 会場校 新潟市立木崎中学校 4 研究主題 豊かなかかわりを通して, よりよく生きようとする生徒の育成 ~ 自己肯定感を高める学び合いのある授業の工夫 ~ 5 主題設定の理由木崎中学校では, 道徳の授業での見取りや新道徳性検査 (HUMANⅢ) の結果から, 行為を判断する際に, 他者評価を気にするあまり自分で判断しないで, その場の雰囲気に流されてしまうといったことが見受けられる また学校生活アンケートの回答から, 自己肯定感の低い生徒が多いという実態がある 道徳教育における, 自分の力に自信をもっている姿 を, 多様な道徳的価値の中から, より高い価値に気付き, 選択できる道徳的判断力を高めている姿と捉え, その育成を目指していくこととしている さらに, その姿に迫る方策としての道徳の授業における 学び合い は, 道徳的価値に気付かせたり, 深めたりできる かかわり合い であると考えている そこで, よりよく生きようとする道徳的判断力, 道徳的実践力を育成していくことを目指して本研究主題を設定した 6 研究の方法と内容 1 研究推進委員会で研究主題を具現できる授業づくりの重点および具体的方策を策定する 重点 1 道徳的価値の自覚を深める具体的方策導入する学び合い10(2,10) 学習課題の提示とそれに正対するまとめのある授業構成重点 2 道徳的判断力を高める具体的方策導入する学び合い10(4,7) 4 段階スケール等を用いて互いの思考を可視化して行う話し合う活動の設定 2 研究推進委員会で新潟市道徳部の提案する道徳授業の型を決定する 導入 日常生活や教育活動の経験から生徒の道徳的な問題に気付かせた上で, 学習課題を提示する 展開 登場人物の内面への共感度や行為の是非に対する支持度を4 段階スケールで表す 解決の糸口や行為の判断理由を可視化しながら交流 検討する 終末 生徒の気付きを踏まえてまとめをする 本時の学習を終えて生徒の内面を記述させる 3 木崎中学校職員と研究推進委員会とが授業づくりの重点や授業の型を踏まえて, 授業構想シート, 指導案作成および検討会を連携して行う 4 木崎中学校において道徳の公開授業を行い, 協議会にて参会者からご批正を指導者から指導 講評をいただく 141

143 5 新潟市中学校教育研究会一斉研修会において, 研究の概要説明, 公開授業のビデオ上映による実践発表を行い, 指導者から授業づくりに関する指導をいただく 6 研究推進委員会で参会者や指導者からいただいた声の中から成果と課題を洗い出し,2 年次の研究に生かす 7 1 年次の成果と課題新潟市中教研道徳部では, 平成 31 年度からスタートする 道徳科 に向けて, 学習内容となる道徳的価値 (22 項目 ) を身に付けさせるではなく, すでに分かっていることとしてとらえ, それらを深められるように学習課題を設定し, 主体的, 協働的な学びを経て, 終末でにまとめていく授業を目指した 課題解決する際には,4 段階スケールや思考を可視化できるツールを用いて交流, 検討を行う中で, 人間理解や異なる価値との葛藤をさせることで, 生徒の道徳性を高められるようにした そのため, 本研究の成果については以下の2 点に絞って分析する 視点 1 学習課題を設定し, それに対する気付きや発見をまとめていく授業は道徳的価値の自覚を深められる有効な手立てであったか 学習課題を設定することで, ねらいとする価値が焦点化され, 全員が共通の課題のもとで, 思考できるので, 論点がずれないので深まりが期待できる 生徒にとって身近な出来事から課題設定することで, 実生活を意識しながら課題解決に取り組むことができる そのため, まとめの後の振り返りでは, 実生活において具体的にどう行動していくのかが述べられていた 教科化に向けて 1 時間 1 時間の授業で確実にねらいとする道徳的価値の自覚を深めていくには, 課題 ( 目的 ) を設定してまとめていく ( ゴールを共有する ) 授業はとても有効であるといえる 評価をする上でも, オープンエンドで終わるより, ゴールを明確にした授業は有効であるといえる 学習課題の文言で, 深めたい道徳的価値をストレートに提示すると授業全体として決まった意見しか出なくなることが懸念される まとめがあることで, 教師がそこへ誘導していく流れとなってしまい, 多様な価値が表出されにくく葛藤が薄い授業になってしまうと考えられる 視点 2 共感度スケールや思考を可視化できる道具を用いた学び合いは道徳的判断力を高められる有効な手立てであったか お互いの考えがわかるだけでなく, 各個人の考え方の変化を見取ったり共有したりできるということがわかった 互いの思考を短冊に書かせたり, ホワイトボードに記述させたりして可視化させることで, 互いの共通点や相違点が分かって, 話し合いに深まりをもたせることができる ネームプレートを黒板に貼ることで, 学級全体の思考が見えて良い 多様な考えを出し合い, ホワイトボードを使って班ごとに意見をまとめていく活動は, 多様な考えが埋もれてしまい, 一面的な考えしか共有できなくなり, 揺さぶりや葛藤できる場面がなくなってしまう 考え方を検討し, より高い価値を見い出す道徳と民主的に決定していく学活とでは違うと思う 142

144 8 運営の成果と課題 会場校職員の負担を軽減し, 授業づくりに専念できるように発表会に向けた資料作成, 渉外等, 研究推進委員が中心となって行った 研究推進委員と会場校の木崎中学校職員とが時間をかけて, 研究主題の具現に向けた授業づくりの重点および具体的方策を策定していったため, 全員が共通するゴールイメージをもって研修を重ねることができたので充実した研究となった 研究推進委員が積極的に授業を見せ合うことで, 会場校職員に授業づくりのイメージを膨らませることができた 度重なる指導案検討会や授業協議会において, ファシリテーションの手法を用いた 全員で参加し, 様々な気付きを共有した上でそれらをもとに検討し合い, 改善策を導き出すなど, 従来の広げるだけのファシリテーションではなく, 論点に対する深まりや高まりが見られた 143

145 資 料 1 部会名道徳部 2 郡市名新潟市 3 会場校新潟市立木崎中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役割所属 職名氏名 (1) 指導者新潟市総合教育センター 指導主事藤井正人 (2) 研究推進責任者新潟市立白根北中学校 教諭嵐田浩二 (3) 会場校責任者新潟市立木崎中学校 教諭小林愛祐美 (4) 市指導者 新潟市立臼井中学校 校長新潟市立内野中学校 校長 土屋浩 藤本洋則 (5) 研究推進委員 ( 授業者 ) 新潟市立亀田中学校佐藤美貴 新潟市立上山中学校堀徹 新潟市立内野中学校 新潟市立南浜中学校 新潟市立濁川中学校 新潟市立葛塚中学校 江口昌己 阿部祐子 菅原浩明 宮野貴子 新潟市立岡方中学校霜越哲 新潟市立早通中学校小野賢 新潟市立松浜中学校 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 笹川優子 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 6 月 9 日 / 木崎中 月 4 日 / 木崎中 月 15 日 / 木崎中 月 27 日 / 木崎中 月 28 日 / 木崎中 月 29 日 / 木崎中 月 24 日 / 木崎中 月 19 日 / 木崎中 9 今年度新潟市道徳部の目指す授業づくりの方向性についてファシリテーションを行い, 授業づくりの重点と具体的方策を明確にすることができた 新潟市の提案する授業を具現できる指導案作成のポイントを確認した上で, 各学年の実態を踏まえながら本時に用いる資料を選定することができた 指導案検討会を行った 指導者からの事前にアドバイスや指導を受け, 指導案を完成させることができた 1 学年の授業を実施し, 担当委員が参観した 授業協議会では, 授業の成果と課題を出した 指導者からの的確なアドバイスや指導を受けることができた 2 学年の授業を実施し, 担当委員が参観した 授業協議会では, 授業の成果と課題を出した 3 学年の授業を実施し, 担当委員が参観した 授業協議会では, 授業の成果と課題を出した 新潟市中教研一斉研研修会道徳部会を開催した 授業づくりの重点を,9 月の公開授業を例として説明した 指導者から今年度を総括する指導をしていただいた 研究 1 年次の振り返りを kpt のフレームワークにより行った 今年度の成果と課題を踏まえ, 次年度の改善点を出し合った 144

146 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 下越 道徳 報告者氏名 小林典子 ( 学校名 : 胎内市立黒川中学校 ) 1 部会名道徳部 ( 下越地区 ) 2 郡市名阿賀野市 胎内市 北蒲原郡 3 会場校聖籠町立聖籠中学校 4 研究主題 議論することにより, 広い視野から生き方について考えを深める生徒の育成 5 主題設定の理由平成 27 年度 7 月に一部改正された中学校学習指導要領解説 特別の教科道徳編 では, 道徳 を 特別の教科である道徳 とするとともに, いじめ問題への対応の充実や発達の段階をより一層踏まえた体系的なものとする観点からの内容の改善, 問題解決的な学習を取り入れるなどの指導の工夫を図ることなどを示した また, 発達の段階に応じ, 答えが1つではない道徳的な課題を一人一人の生徒が自分自身の問題と捉え, 向き合う 考える道徳, 議論する道徳 への転換が求められている それを受け, 二市北蒲中教研では, 自分の考えや生き方を見直し, 多面的 多角的に考察させていくような授業展開を取り入れていきたい そうすることで, 生徒は一面的な見方では見えなかった価値に気付き, 自らの価値観でのみ判断を下そうとしていたことを見直すのではないだろうか 各学校の課題に生徒が真剣に向き合い, 道徳的な判断力, 実践意欲を高めることができるようにしたいと考え, 本テーマを設定した 6 研究の方法と内容 (1) 道徳の時間の取組 1 提示する資料の工夫 日常生活の問題や今日的な問題を含んだ, 身近で切実性のある資料を準備する ( 新聞記事やニュース,NHK 番組などを活用する ) 行事と関連づけながら, 協調する楽しさや認め合う喜びを実感できる資料を準備する 先人の伝記や実話など, 生徒の感性に訴え, 心に響く資料を準備する 2 価値の明確化 構造化 自分の考えを基に, 書いたり対話したりするなど表現する機会を適切に設ける 書くこと によって自分自身の考えや感じ方を確認し, 対話する ことを通して自分自身を見つめ直し, 自らの価値観を見直すことができるよう指導過程を工夫する ファシリテーションの手法を有効に用い, 班の中で自分の考えを表現したり, 対話したりすることを促す また, 自他の考えを, ホワイトボード等を活用して構造化することにより, どうすれば事態が解決できるかなど, 物事を論理的に考えられるようにする 3 価値判断の見直しを促す働きかけ 資料を基に考えさせるときに, 自分自身の立場を変更して考えることを促す発問を指導過程の中に取り入れる ( 生徒に揺さぶりをかける ) (2) 検証方法 学校生活アンケートで 学校の規則を守って生活している と回答する生徒が 95% 以上とする 学校生活アンケートで 相手の気持ちを考えて思いやりの気持ちをもって生活している と回答する生徒が 95% 以上とする 生徒の授業の振り返りにおいて, 自分自身のみの一面的な見方では見えなかった価値に気 145

147 付き, 自らの考えを深めることができた生徒が 70% 以上とする 7 1 年次の成果と課題主題名みんなに合わせる友情 ( 資料名 : みんなに合わせる友情 NHK ココロ部より ) 内容項目 2-(3) 無料通話アプリでの仲間たちとのかかわりの中で, トラブルに巻き込まれた時の問題点や具体的な行動を考えることにより, 日常生活の中で SNS 上のやりとりで気をつけなければいけないことを理解して行動できる生徒の育成を目指した 主題名 ポケモン GO から考える正しい集団生活 資料名 : 新潟日報社説 ポケモン GO 使うならば節度を持って より ) 内容項目 4-(1) この夏に配信されたアプリ ポケモン GO での全世界的な社会現象の中で, 個人が欲望のままゲームをすることにより, 交通ルールや社会常識を無視し他人に迷惑をかけたり, 事件 事故を起こしたりしている 反面, 集客能力の高さから地域活発化の力もある ルールを守れば楽しくゲームをできるようになることから, 規範意識をもってよりよい学校生活を送ろうとする生徒の育成を目指した < 成果 > ホワイトボードで意見をしっかりと分類できていた 可視化が有効であった ファシリテーションの手法に慣れてきている 継続を 上手にリーダーが動いている リーダー指導が大切 < 課題 > 話し合いの深まりが不十分 FTの手法に課題 このままだと議論になりにくい 議論し, 深めるためには, 本課題でよかったのか ファシリテーターのマニュアルを作った方がよい 力量を高める 話し合いが深まるための教師のてこ入れがあるとよかった 8 運営の成果と課題 < 成果 > 指導案検討会を通して作成された授業案を, 各学校で実践し, その感想や改善点を集約してよりよい指導案を作成することができた 公開授業後には, ファシリテーションによる協議会を行い, 教師同士が意見交換を通して学び合うことができた < 課題 > 資料の選定, 及び資料を読み込んで授業方法を吟味する必要がある ファシリテーションを通して, 深まりのある話し合い活動をさせるためには, 教師の発問やポイントの提示が必要である プレ授業を各校で行い, 更なる意見交換を行って指導案を練り上げていく 146

148 資 料 1 部会名道徳部 ( 下越地区 ) 2 郡市名阿賀野市 胎内市 北蒲原郡 3 会場校聖籠町立聖籠中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 阿賀野市立京ヶ瀬中学校 校長 渡辺安治 (2) 研究推進責任者 胎内市立黒川中学校 教諭 小林典子 (3) 会場校責任者 聖籠町立聖籠中学校 教諭 田邊和史 (4) 県 郡市指導主事 下越教育事務所 指導主事 若林靖人 (5) 研究推進委員 ( 授業者 ) 聖籠町立聖籠中学校 教諭 木島靖人 研究推進委員 ( 授業者 ) 聖籠町立聖籠中学校 教諭 林健一 研究推進委員 阿賀野市立安田中学校 教諭 岩瀬敦 研究推進委員 阿賀野市立京ヶ瀬中学校 教諭 須藤里香 研究推進委員 阿賀野市立水原中学校 教諭 長谷川裕美 研究推進委員 阿賀野市立笹神中学校 教諭 大竹希世志 研究推進委員 胎内市立中条中学校 教諭 加藤浩之 研究推進委員 胎内市立乙中学校 教諭 佐藤峻資 研究推進委員 胎内市立築地中学校 教諭 髙橋ひろえ 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回 実施日 / 会場 人数 ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 4/21( 木 ) 聖籠中学校 8 研究推進委員の決定, 研修計画作成 2 8/17( 水 ) 聖籠中学校 12 公開授業のための資料選定 3 10/11( 火 ) 聖籠中学校 12 指導案検討 4 11/16( 水 ) 聖籠中学校 13 公開授業及び協議会授業者木島靖人 (2 年 3 組担任 ) 主題名みんなに合わせる友情 ( 資料名 : みんなに合わせる友情 NHK ココロ部より ) 内容項目 2-(3) 授業者林健一 (1 年 2 組担任 ) 主題名 ポケモンGO から考える正しい集団生活 5 2/21( 火 ) 聖籠中学校 13 一年間の研修のまとめ ( 資料名 : 新潟日報社説 ポケモン GO 使うならば節度を持って より ) 内容項目 4-(1) 147

149 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 上越 総合 1 部会名総合 報告者氏名小松久子 ( 学校名 : 柏崎市立南中学校 ) 2 郡市名柏崎市刈羽郡 3 会場校柏崎市立北条中学校 4 研究主題生まれ育った地域の 歴史, 文化 人 自然 の発展 継承 ~ファシリテーションによる練り上げ~ 5 主題設定の理由北条中学校区では, これまでの地域とのつながりから ふるさと北条のために今の自分に何ができるか という地域貢献を大きなテーマとして学習を行っている また, 新潟県では学校教育の重点事項として 郷土愛を軸としたキャリア教育 が挙げられている 各学校とも地域の特色を生かした取組で生徒の基礎的 汎用的能力を育てていくことが課題である 当校では, 総合的な学習の時間を通して北条の地域の良さを考えることに主眼を置いて活動してきた 例えば, 地域巡検を始めとする体験的活動やそこで気付いた課題と解決策について話し合ったり発表したりする言語的活動である これらの活動を通して一人一人が地域に対する理解を深めながら自己の成長をメタ認知で振り返り, 確かめてきた 中学 3 年のこの単元では北条の 歴史, 文化 自然 人 について考え, 能動的に地域参画する態度, そして地域への貢献意識を醸成させたい また, 小学校 3 年生から行っている地域学習と生徒会活動等で培った企画運営力も総合的に活用させたい 6 研究の方法と内容 (1) この単元で育成したい資質や能力及び態度を以下のように設定し, 評価規準を設けて単元開発を行った 世紀型能力 学習方法に関すること アねらいを明確にし, 達成のための計画を考える 21問題発見, 解決能力イ活動の計画を, 他者にわかりやすくパワーポイントで説明をする 21コミュニケーション能力ウ各班の計画を, 客観的に分析し, 意見を述べ合う 21論理的, 批判的思考能力 自分自身に関すること エ地域貢献活動について自分なりに見通しをもち, 計画を立てる 21問題発見, 解決能力オ学んだことを生かして, 地域の未来や自らの生き方について考える 21論理的, 批判的思考能力 他者や社会とのかかわりに関すること カ異なる意見や他者の考え方を尊重し, 建設的な意見を述べる 21コミュニケーション能力キ積極的に地域の方々とかかわり合い, 貢献意識を醸成する 21コミュニケーション能力ク地域の方々と活動計画を練り直す際に, 積極的にかかわり, 意見を引き出す 21コミュニケーション能力 (2) プレ授業について計画した地域貢献活動の構想を地域の方々に向けてプレゼンし, その後グループFTにより協働的な話し合いを行うことを通して計画を練り上げる構成とした 148

150 (3) 成果の検証ポイント 1 小学校からの学びが反映されているかどうか 2FTでの話し合いの際に, これまでの取組と問題点を踏まえた具体的な意見や提案となっているかどうか以上 2 点を重点的に生徒の学びの様子や記述, 発言内容から検証する 7 研究の成果と課題 (1) 成果について現在, 単元の途中であり具体的な成果を示すことができないが,6(2) のプレ授業については地域の方々から建設的な意見をいただき, 新たな視点で地域を見つめ直す良いきっかけとなった また, ファシリテーターの経験を積み重ねていたことで, 地域の方々とのFTもスムーズに行うことができた 今回はKPT 法 1 でFTを行ったが, この手法が今回のプレ授業には適していた (2) 課題について小学校から系統立てた指導計画の基に進めていた総合的な学習の時間であるが, 地域に進んで貢献しよう 自分たちが地域の為に行動してみよう という積極的な気持ちが伝わってくるプレゼンでは残念ながらなかった 小学校からの学びを利用し, 十分に深化発展させることができていなかった そのため, 年間指導計画を再度練り直し, 単元目標である北条の 歴史, 文化 自然 人 について考え, 能動的に地域参画する態度, そして地域への貢献意識を醸成させたい また, 全教科 領域における学習活動全体でファシリテーションを推進し, 校内体制で取組を進めていく必要がある 8 運営の成果と課題 (1) 成果についてプレ授業では, 柏崎市刈羽郡学校教育研究会と連携して, 多くの先生方に参観の呼びかけを行うことができた また, 生徒が授業で行ったFTと同じ技法 (KPT 法 ) で協議会を進めることで, 先生方に広めることができた (2) 課題について推進委員同士での授業公開が 1 回しか設定できず, 中教研のねらいである 教師の学び合い を協議会等で深めることができなかった プレ授業の日程を決めるのが遅くなってしまい, 多くの方々に迷惑をかけた また, 当日の運営の役割分担で会場校任せになってしまい, 推進委員でしっかりと分担すべきだった 1 KPT 法とはFTの手法の一種 Keep,Problem,Try の頭文字をとったもので, 計画の良い点, 課題点を出し合い, どのように改善していくか, ホワイトボードを用いて協働的に話し合う手法である 149

151 資 料 1 部会名総合 2 郡市名柏崎市刈羽郡 3 会場校柏崎市立北条中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 柏崎市教育センター副所長 古川勝哉 (2) 研究推進責任者 柏崎市立南中学校 小松久子 (3) 会場校責任者 柏崎市立北条中学校 星野健 (5) 研究推進委員 ( 授業者 ) 柏崎市立鏡が沖中学校 松本康治 柏崎市立瑞穂中学校 坂西大輔 柏崎市立高柳中学校 宮腰澄佳 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 9/8 北条中 6 今年度の研究の方向性の確認 2 10/12 北条中 5 プレ授業の構想についての話し合い 3 11/8 北条中 4 プレ授業, 公開授業 4 11/8 北条中 4 プレ授業の反省, 来年度の日程の確認 150

152 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 中越 総合 このことについて, 下記のとおり報告します 報告者氏名梅田茂明 ( 学校名 : 長岡市立中之島中学校 ) 1 部会名総合的な学習の時間 ( 中越 ) 2 郡市名長岡市 3 会場校長岡市立中之島中学校 4 研究主題 今の自分を見つめ直し, これからの生活に生かそうとする生徒の育成 ~ 個人テーマによる追求をもとに学び合う職場体験学習を通して~ 5 主題設定の理由当校では総合的な学習の時間の年間指導計画にキャリア教育を位置付けている その中で職場体験学習は働くことの意味や働く人の夢や願いを知るためのよい機会である そして, 単に労働体験に留まらず, 実社会や実生活との関わりで見出される課題を発見することもできる よって, 職場体験学習の成果がさらに上がるように,1 個人テーマの設定による追求した学習活動 2FTを用いた体験前後の学び合う授業の実践に取り組むためにこの研究主題を設定した 6 研究の方法と内容 (1) あるべき姿 (3) 原因と解決の手立て 〇体験前 何を 学びたい 見たい 知りたい のか, 自分なりの意見がもてる 〇体験後 体験談を踏まえ, 交流 の学び合いで自分の考えを深める (2) 現状 〇体験前 進路クラブを利用した適性検査, マナー講習会などを行っているが, 当日をむかえるための個の深まりが足りない 〇体験後 個人レポート等でまとめは行うが, 全員が自分の将来に向けた探究的なまとめになっていない 体験前後における学び合う授業の工夫が足らないことが原因 また, キャリア教育を中学校 3 年間で考えた時, 自分の将来に対する考え方が, 何を理由に, どのように変化したかが分からない 〇体験前 何を 学びたい 見たい 知りたい のかを同じ職種の少人数グループで模造紙を囲み, ウェビングで話し合う 〇体験後 1 KP 法 ( 紙芝居プレゼンテーション ) でまとめたものを利用して, 交流 の学び合いを目指す 〇体験後 2 また, ウェビングを利用して 学んだことを自分の生活に生かすためには? を考えることにより, 収束させる 〇振り返り キャリア学習として計画されている取組後, 事前にとったものと同じアンケートを実施する 151

153 7 1 年次の成果と課題 (1) 単元 : 職場体験学習 (2) 単元のねらい : 地域で働く人々の思いを確認し, 将来に向けた自己の在り方を探求させる (3) 単元の流れ (4) プレ授業のねらい 1 次職場体験学習オリエンテーション (1h) < 総合 > 職場体験学習から学んだことを自分の生活に生かす 2 次訪問する職場決め ために,FTにより考えを深める 自己紹介カードの記入 (1h) <21 世紀型能力 > KPシートを利用したポスターセッションやウェ 3 次体験前話合い活動 (4h) ビングで様々な考えを知る 外部講師によるFT 講座 職種毎にウェビング (5) プレ授業の流れ 各自, 職場体験学習テーマを決定! < 流れ> < 論点 ( 学習活動 )> 4 次マナー講習会 (1h) 個 紙芝居プレゼンテーション作成 5 次最終打ち合わせ (1h) 6 次職場体験訪問 (2 日間 ) 7 次 KPシート作成 (3h) ふりかえりシート記入 スライド (4 枚 ) 発表原稿作成 8 次体験後話合い活動 (2h: 本時 ) 各クラスでポスターセッション収束 ウェビングで収束へ 学んだことを自分の生活に生か 9 次個人レポート作成 まとめ (2h) すためには? * 移動式 WBでウェビング クラスまた, 他のウェビングを見学させる 個人レポート作成 まとめ 個 (6) 成果 ( 〇 ) と課題 ( ) FTGを意識した工夫がみられた ( 付箋色分け, まなボードの活用, 移動式 WBの両面使用 ) 〇様々なFTの手法を検討 実践してみて, ウェビングやKPが有効であることがわかった ファシリテータの力量を高めるために, 学活 道徳の授業を活用し, 全校体制で取り組む 収束場面で, 教師の生徒たちに対するゆさぶりが足りない アンケート項目 将来, 職業につくために必要な力がつくよう努力している の結果は, 事前 52% 事後 53% だった 事後のウェビングでは, いい文章をまとめている生徒が多かったが, 日々の実践に結び付いていないと考えられる 個にかえして学びが深まるために, 個人 KPT を取り入れたい 職場体験先へ, 働くことに対する辛さ 厳しさを実感できる内容も組み込んでほしいことを事前にきちんとお願いする 個人テーマ設定等のために, 体験する職場へ事前訪問する 個人テーマは, 実際に体験しなければ解決しないものを設定するように働きかける 体験する職場や職業についての事前学習の時間を追加する * 来年度は 外部講師によるFT 講座 はなく, この時間を有効に活用する 事前事後のアンケート結果をレーダーチャートを使って分かりやすくし, 生徒たちのまとめに役立たせる 8 運営の成果と課題 (1) 全てホワイトボードファシリテーションで行った推進会議これまでおこなわれた全 5 回全てをホワイトボードファシリテーションで行った 参加者全員が自分の経験をもとに積極的に話し合うことができた ただ, 時間が多くかかる (2) 郡市教研と共催した講演会の実施指導者の岩﨑教授から,11/16 演題 総合的な学習の時間における 深い学び の在り方 -ファシリテーションの実践を中心に- を講演していただいた 当校教員全員はもちろん, 小 中合わせて約 45 名の参加者からは, 今後の自校の取組に役立てそうな話が聞けて, 有意義な研修になった という感想が多くあった 152 クラス 拡散 完成した紙芝居プレゼンテーションを聞き, 同意 と 疑問 を伝えよう! * まなボードや 2 色の付せんの使用により, 学び合いを可視化する

154 資 料 1 部会名総合的な学習の時間 ( 中越 ) 2 郡市名長岡市 3 会場校長岡市立中之島中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 新潟青陵大学 教授 岩﨑保之 (2) 研究推進責任者 長岡市立小国中学校 教諭 渡邊健実 (3) 会場校責任者 長岡市立中之島中学校 教諭 梅田茂明 (4) 県 郡市指導主事 中越教育事務所 指導主事 三澤淳伸 長岡市教育委員会 指導主事 下村恵美 (5) 研究推進委員 ( 授業者 ) 長岡市立南中学校 教諭 桐生聡 長岡市立大島中学校 教諭 細井康秀 長岡市立東北中学校 教諭 志田英子 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 7 月 21 日 ( 木 ) 長岡市立中之島中学校 6 指定研究の概要や進め方等の検討 ホワイトボードファシリテーションで, 自校の実践を踏まえて, 研究の方向を確認した 2 8 月 23 日 ( 火 ) 長岡市立中之島中学校 3 9 月 14 日 ( 水 ) 長岡市立中之島中学校 5 7 授業構想の検討 ホワイトボードファシリテーションで, 拡散から収束への流れ等, 学習過程や活動内容を中心に意見交流がなされた 研究主題の検討 ホワイトボードファシリテーションで, 研究主題を決定した 4 10 月 13 日 ( 木 ) 長岡市立中之島中学校 5 11 月 2 日 ( 水 ) 長岡市立中之島中学校 6 12 月 21 日 ( 水 ) 長岡市立中之島中学校 プレ授業の内容説明 検討 Ⅰ ホワイトボードファシリテーションで, 多様な見方や考え方に触れ合えるためのKP 法の有効性について意見交流がなされた プレ授業の検討 Ⅱ ホワイトボードファシリテーションで, 可視化の有効性の確認と, 学習の振り返りの手立てのあり方についての検討がなされた 今年度の成果と課題 様式 3 指定研究経過の概要報告書 を中心に, 今年度の成果と課題について話し合った 主に単元の流れについて, 様々な意見がでた 153

155 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 新潟 総合 1 部会名総合学習 報告者氏名岩本潤 ( 学校名 : 新潟市立松浜中学校 ) 2 郡市名新潟市 3 会場校新潟市立松浜中学校 4 研究主題 生きる力の育成を目指し, 問題解決や探究活動に, 主体的, 創造的, 協同的に取り組ませる活動の工夫 ~ 地域と関わる防災教育 ~ 5 主題設定の理由指導要領に掲げられている目標では, 問題解決や探究活動に 主体的 創造的 協同的 に取り組む事が求められている 特に改定時に加えられた 協同的 というキーワードは総合的な学習において重要な意味を持つ言葉と考える 問題の解決や探究活動に協同的に取り組む事は, 自分とは異なった視点からの意見により新たな気づきを生み, 個人の学習の質の向上, 集団の質の向上につながる また, 他者の良さを発見し自分の良さを自覚することとなり, 今後生徒が体験していくことになる地域社会への参画意識と態度に結びついて行くことになる 日本は歴史的にも世界有数の災害大国であり, 今世紀に入ってからも多くの災害に見舞われている 災害はいついかなる状況でおそってくるかわからない 日中, 地震などが発生した場合, 地域で最も頼りになる存在は中学生である 災害に襲われたときに, 自分自身を守りお互いに助け合っていける力を, 将来地域防災の担い手となる中学生に学ばせたい 当校では日頃より地域行事への参加, 学校行事, 生徒会活動などを通じて地域とのつながりを意識した活動を行っている 今回総合学習で, 防災教育を地域との関わりを取り入れて学習することにより, 身近な問題として真剣に取り組むことができると考えた 6 研究の方法と内容防災教育を題材に,3 年間を見通した学習を行った 1 学年では 災害を知る として, 災害そのものについて学習をし, 地域に出かけ, 独自のハザードマップの作成や, 避難場所の確認をする また, マップを使った図上訓練で, 自分自身の身を守り, 被害を最小限にするためにできることを考えた 地域の方からも話し合いに参加していただき, より身近で具体的な課題として考えた 2 学年では 地域の防災について考える として, 地域との関わりの中で, 共に助け合う活動について学習を深めた 避難所を運営する際の問題点をあげ, 中学生としてできることを考え, 地域の一員としての自覚を持った 3 学年では 災害時にできることを実践し, 発信する として,2 学年の活動を踏襲し, 災害時に中学生としてできることを実践していくとともに, その様子を動画にして発信していく活動を行った 154

156 7 1 年次の成果と課題 FTについて ( 〇成果 課題 ) 〇地域ごとのグループ分けが効果的 〇 えんたくん の使用でスムーズに進んだ 〇話し合いの流れ, 着地点が明確に示されていた 〇出された意見に順位付けがなされていた 〇協議会で授業者が FT に参加することで活発に行えた グループ内の人数は 4 人が適当 話し合いの内容を絞って明確にする ワールドカフェ形式の場合, 班長だけのグループで話し合いが停滞してしまった 学年縦割りのグループも一考 時間の経過が可視化されると良い 自治体の人とはディスカッション形式で進めた方が良かったのではないか 動画のテーマ設定の場面でも FT を取り入れる 学習課題テーマについて〇防災を通じて地域を知る課題が良かった 学習課題はもっと絞り込んだものにする テーマ設定が生徒にとって取り組みやすかったか 避難所運営 の立場で中学生に考えさせるのは難しい 全体としてその他〇全校一斉の取り組みが良かった 〇自治会の方が参加した 〇学年一斉の取り組みで指示が統一できた 〇生徒の発表がよく準備されていた 〇防災マップが地域の状況に応じて作成されていた 立体的にし, 爪楊枝を立てるなどの工夫が見られた 動画に対して高い完成度を要求したい お年寄りや子供が見てどんな感想を持つか 実践として, 地域の本当に役に立つことに取り組む より多くの地域を巻き込んだ活動にする 8 運営の成果と課題 会場校中心に全体計画を立てた 校内の研究推進部と総合学習部で意見を交換することができた 指導案検討会を指導者の先生方と推進委員で開き, 意見を交換することができた 総合学習 の特性として各校によりテーマが異なるため, プレ授業などの他教科で行っている取り組みができなかった 155

157 資 料 1 部会名総合学習 2 郡市名新潟市 3 会場校新潟市立松浜中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 新潟青陵大学 教授新潟市立総合教育センター 指導主事新潟市教育委員会学校支援課 指導主事 岩﨑保之山本政義脇野哲朗 (2) 研究推進責任者 新潟市立山の下中学校 教諭 関根立志 (3) 会場校責任者 新潟市立松浜中学校 教諭 岩本潤 (4) 県 郡市指導主事 (5) 研究推進委員 ( 授業者 ) 新潟市立岩室中学校 校長 大橋英喜 新潟市立西川中学校 校長 齋藤雅俊 新潟市立関屋中学校 教諭 小竹聡 新潟市立新津第一中学校 教諭 島岡健司 新潟市立大江山中学校 教諭 岩崎亜矢子 新潟市立白根第一中学校 教諭 岸田知己 新潟市立西川中学校 教諭 宝金智 新潟市立松浜中学校 教諭 ( 授業者 ) 間宮智子 五十嵐良和 藤田真理子 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 1 7 月 11 日 松浜中 15 指導案検討 2 10 月 27 日 松浜中 9 進行確認係分担 156

158 平成 28 年度県中教研指定研究成果の概要報告書 (1 年次 ) 下越 総合 報告者氏名内山秀実 ( 学校名 : 胎内市立乙中学校 ) 1 部会名総合 2 郡市名阿賀野 胎内 北蒲 3 会場校阿賀野市立水原中学校 4 研究主題郷土の環境や人との交流を通して, 主体的に探求し, 自らの考えを広げ深められる授業の工夫 5 主題設定の理由自分の住んでいる地域が好きだという意識が高く, 地域との関わりを考える題材は, 自らの考えを広げ深めるために適している 一方で, グループ活動や課題を解決する場面で, 意見の交流や協力して学習を進めようとする積極性に欠けている そこで, 次の3つの視点から主題を設定した 1 地域と関わる探求的な学習を行うことで, 地域を理解し, 地域の将来を見通す力が高まる 2 発表や説明の場面において, ファシリテーションを取り入れた協同的な学び合いの場を設定することで, 主体的探求心が高まり, 他者の考えを理解し自分の意見や考えを適切に伝えられるようになる 3 地域との関わりや協同的な学び合い活動を行うことで, 自らの考えを広げ深められ, 将来の生き方を地域と関連づけて考えるようになる 6 研究の方法と内容これまで行ってきた学習は, 調査活動や体験学習が中心であり, 自他の考えを共有し, 将来の生き方を地域と関連づけて考えることが十分とはいえなかった そのため, コミュニケーション能力や問題発見 解決能力が身につきにくい傾向にあった このことは, 協同的な学び合い学習の不足や手立ての工夫不足がひとつの要因と考えられる そこで, 次のような協同的な学び合う授業の手立てを柱として, その解決を目指し,21 世紀型能力を育成していくこととする (1) 授業の流れの基本は, 個で考え, 集団で学び合い ( 発散, 収束 ), 個に戻って発展させる形とし, 多様な情報を活用して協同的に学ぶことを基本とする (2) 学び合い活動に発散場面と収束場面を取り入れる 1 発散場面 3 人 ~4 人のチームが3つの異業種グループをつくり, ファシリテータ-がオープンクエスチョンで職場体験学習レポートについての同意見, 反論を引き出す 2 収束場面 感想や意見をチームに持ちかえり, 本発表に向けて修正点を明確にしていく (3) 県中教研の取組 学び合い10( 総合 ) を活用する 1 指導計画の工夫 2 課題設定 3 個の学びの設定 4 表現活動 体験活動 5 交流の場の設定 6 学習環境の整備 7 地域 家庭との連携 8 話し合いや発表のルールや方法 9 追求や表現の仕方の工夫 10 振り返りの場の設定 157

159 7 1 年次の成果と課題生徒アンケートから総合的な学習の時間の取組について, 目指す姿やゴール地点のイメージを持たせる工夫が必要である そのために, 授業の流れを ねらいと課題の提示 学び合い学習 まとめ 学習の振り返り とし, 学び合い学習には, ファシリテーションによる学びの形態を取り入れ, 個からスタートして拡散, 収束そして個にもどって振り返えられるようにした 成果 生徒から生徒へのアドバイスを互いに素直に受け入れており, 考えを広めることができていた グループ編成と発表時の分担がうまくいっており, 何もしない生徒がいなかった 時間制限を設けたことで, 生徒は工夫して発表できていた ファイルにはさんである過去のプリントが充実しており, 継続的な学習ができていた 異業種の発表に加えて, レポートを見る時間的余裕もあってよかった 評価カードが有効に活用されていた 課題 ファシリテーターにばらつきがあり, 班によってはアドバイスを引き出せない班があった レポートを読むだけなった班もあり, よい発表とはどんな発表かをおさえておく必要があった レポートの見やすさ, レイアウトに関する生徒からの指摘が少なかった 評価カードには記入しているのに, 発表者に伝える意見交換が不十分であった 最後の場面で, 修正点が明確になるような工夫があるとよかった この評価と課題を受けて, 総合的な学習の時間だけでなく, 各教科 領域においてファシリテーションの手法を取り入れて, 様々な意見を引き出せるファシリテーターを育てていくことが望まれる また, よい発表とはどんな発表なのか学び合い10( 総合 )8を押さえ, 本時の授業で取り入れた流れを, 学年が上がるごとに向上していくように継続性をもたせることも大切であると考える 郷土に関わる内容については, 自分の住んでいる地域は好きだという意識は高いものの住み続けること 地域で働くことの評価は低い このことから,3 年時に計画している 地域 ( の将来 ) を考える学習 において, 地域と自分との関わりを踏まえて将来を展望する学習は妥当なものであると考えられる そして,2 年時に学習した学習形態を活かすことで, 自らの考えを広げ深めて, 将来の生き方を地域と関連づけられるようになると考える アンケートより あなたは, 自分の住んでいる地域は好きですか 好きである 82% あなたは, 自分の地域に将来も住み続けたいと思いますか 思う 17% 少し思う 40% あなたは, 自分の地域で将来働きたいと思いますか 思う 13% 少し思う 29% 8 運営の成果と課題グループ協議においては,4 人から5 人のグループ編制で, ファシリテーター ( 研究推進委員 ) を中心に,KPTのフレームワークを使って進めていった どのグループも継承したい成果と課題がはっきりと出されていて, 生徒の学び合いを高めていくための教師側の有用な手立てとなったのではないかと考える 今後の協議会もKPTのフレームワークを使用することが多くなると思われるので, どの教師がどの場面でも有効な意見を引き出せるファシリテーターとなれるように, 多くの場を経験することが大切であると考える また, 指導案ではなく, 構想シートによる授業構想検討会を行っていく 158

160 資料 1 部会名総合 2 郡市名阿賀野 胎内 北蒲 3 会場校阿賀野市立水原中学校 4 研究推進委員会 ( 指定研究チーム ) 役 割 所 属 職 名 氏 名 (1) 指導者 県立教育センター 指導主事 阿部一晴 県立教育センター 指導主事 柳澤敏雄 (2) 研究推進責任者 胎内市立乙中学校 教諭 内山秀実 (3) 会場校責任者 阿賀野市立水原中学校 教諭 菅聡男 (4) 県 郡市指導主事 (5) 研究推進委員 ( 授業者 ) 阿賀野市立安田中学校 教頭 石崎晃一 胎内市立乙中学校顧問 教諭 内山秀実 阿賀野市立京ヶ瀬中学校 教諭 小柳恵太 阿賀野市立水原中学校 教諭 菅聡男 阿賀野市立笹神中学校 教諭 坂井浩紀 聖籠町立聖籠中学校 教諭 木島靖人 胎内市立中条中学校 教諭 五十嵐眞理子 胎内市立築地中学校 教諭 杉﨑浩子 胎内市立黒川中学校 教諭 加藤廣章 阿賀野市立水原中学校 教諭 ( 授業者 ) 加納貴 阿賀野市立水原中学校 教諭 ( 授業者 ) 堀田和恵 阿賀野市立水原中学校 教諭 ( 授業者 ) 清水拓也 阿賀野市立水原中学校 教諭 ( 授業者 ) 萩野郁子 阿賀野市立水原中学校 教諭 ( 授業者 ) 石井智子 阿賀野市立水原中学校 教諭 ( 授業者 ) 中沢淳 5 研究推進委員会の実施日, 参加人数と内容 回実施日 / 会場人数ファシリテーションの主な論点 方法と成果 月 24 日 ( 金 ) 阿賀野市立安田中学校 8 月 17 日 ( 水 ) 聖籠町立聖籠中学校 9 月 15 日 ( 木 ) 阿賀野市立水原中学校 11 月 2 日 ( 水 ) 阿賀野市立水原中学校 11 月 29 日 ( 火 ) 阿賀野市立水原中学校 12 月 2 日 ( 水 ) 阿賀野市立安田中学校 研究主題の検討と研修計画案について二市 北蒲中教研と実践発表校の研究主題を照らし合わせて, 地域の実態に合わせた研究主題を考えた ただ, 研究主題の裏付けとなる生徒の意識調査の必要性を感じた 今後の方向性の見える研究推進委員会となった 授業構想案の検討とキャリアアンケート実施について県中教研の研修会を受けて,KPT 方式での授業構想案の検討を行い, 多くの意見が出され, 授業の構想がかたまってきた また, 生徒の意識調査の内容が検討され, 調査項目が決定した 指導案の検討と授業構想について前回の授業構想案を受けて, 指導案の検討を行うことができた また, 今回から県立教育センター指導主事にも参加していただき, 多くの助言や指導をいただき, 有意義な研究推進委員会となった アンケート分析と授業構想細案について 二市 北蒲内のすべての生徒についてのアンケート結果がまとまり, 研究主題の裏付けとなる資料ができあがった また, 指導案を含めた授業構想についての細案がほぼまとまり, 公開授業に向けての準備が整ってきた 公開授業研究協議会においては,6グループに分かれて,KPT 方式での協議会を行い 2 年次の本発表に向けて, 対話的な学びを通して, 生徒自身の考えを広げ深めるための手立てが明確になってきた 実践記録のまとめ公開授業とその研究協議会や指導の内容を実践記録としてまとめることができた アンケート結果を各郡市 中学校 学年ごとにまとめ, 各中学校で実態に合わせて活用できるようにした 実践記録やアンケート結果をもとに, 各中学校で授業実践を行い, その結果を持ち寄って検討できる体制が整ってきた 159

161 5 平成 28 年度新潟県中英語弁論 会新潟 会 新潟市 万代市民会館平成 28 年 9 月 30 日 ( 金 )10:40~16:45 新潟県中学校教育研究会英語弁論大会実行委員長永井良二 1 ねらい 国際性豊かな中学生を育成するために, 英語による自由な表現の場を提供し, 生徒の英語表現力 の向上を図る 2 審査委員 審査委員長 新潟大学教育学部准教授 本間 伸輔様 審査委員 県教育庁義務教育課指導主事 須田 雄一様 審査委員 県立教育センター ALT Janice Laureano 様 3 実行委員 実行委員長 新 潟 黒 埼 中 永井良二 実行委員 新 潟 赤 塚 中 石川 潤 新 潟 寄 居 中 高田哲也 阿賀野 水原中 石黒富久美 新潟 新津第一中 伊藤豪史 県中教研事務局 山内伸二 4 演題並びに発表者 No 演 題 学校名 学年発表者名 1 Are you interested in politics? 新潟 木崎中 3 青山優花 2 The Power of Words 十日町 水沢中 3 上村侑加 3 My Bright Moments 見附 見附中 3 舘岡稜奈 4 My Dream 長岡 大島中 3 櫻井彩香 5 My Dream 新潟 関屋中 3 渡邊小百合 6 Just A Little Bit of Our Concern 新大附属長岡中 2 山田哲空 7 How my friends changed me 新潟 月潟中 3 川端 柚 8 The Thing Everyone Can Do 村上 村上第一中 3 五十嵐美夕 9 Like a Willow Tree 五泉 山王中 3 中山 諒 1 0 The Power of Cooking 県立直江津中等 3 柴山枝里佳 1 1 Achievability is Infinity! 糸魚川 青海中 3 神谷優李 1 2 Harry Potter and Me 新潟 新津第二中 3 伊藤舞実 1 3 Being a social group member 新潟 石山中 3 飛田和以純 1 4 Beautiful Mottainai Spirit 県立燕中等 3 早川日向花 1 5 My Dream For future medical care in Sado 県立佐渡中等 3 金田 菖 1 6 Work experience changed my dream 魚沼 堀之内中 2 本田彩華 1 7 The Letters which have always supported me 上越 直江津東中 3 神戸晴希 1 8 I Am A Cat 新潟 下山中 3 山田真優 1 9 Believe in yourself 新発田 加治川中 3 小島百華 2 0 Communicate in English 燕 分水中 1 西海土和花 2 1 The Importance of Lives 上越 直江津中 2 長﨑彩華 160

162 No 演 題 学校名 学年発表者名 2 2 What we can do for our hometown, Kasuga 上越 春日中 3 菅原夏乃 2 3 The Power of Music 小千谷 小千谷中 3 水落光治朗 2 4 Beyond the Challenge 加茂 若宮中 3 川﨑祐未 2 5 The power of a smile 新潟 藤見中 3 阿部友香 2 6 Breaking Shells 上教大附属中 3 浜利奈子 2 7 The important things in conversation 新潟第一中 3 中村双葉 2 8 My Ideal Future 県立柏崎翔洋中等 2 瀨戸大貴 2 9 Smiling 見附 南中 3 上村明日香 3 0 Treasure the Sea 上越 柿崎中 3 大滝陽介 3 1 How We Can Understand Each Other 新潟 潟東中 3 竹内 大 3 2 The Hornet s Dream 上越 城西中 3 北川康太 3 3 Believe in my dream 新発田 猿橋中 2 村岡桜空 3 4 Overcoming Language Barrier 佐渡 佐和田中 3 山本琉羽 3 5 The Treasure We Have to Keep 糸魚川 糸魚川中 3 渡邉理依那 3 6 No border 新潟 寄居中 3 神﨑友祈 3 7 Take off Glasses of Prejudice 新大附属新潟中 1 遠藤星羅 3 8 My Precious Days in Australia. 新潟 小合中 3 阿部さくら 3 9 What s a good leader? 新潟 金津中 3 川﨑結由 4 0 The Bond 五泉 五泉北中 3 魚野友樹 4 1 What I learned from farming chores 新潟 高志中等 3 上野朋佳 4 2 All are different, and All are good. 新潟 小針中 3 中村瑠花 5 審査方法と上位大会への出場について (1) 内容 (30 点 ), 発音 (30 点 ), 態度 (40 点 ) の3 部門で採点し, 合計点をもとに審査員 3 名の合議により入賞者を決定する (2) 最優秀賞と優秀賞の受賞者は, 高円宮杯全日本中英語弁論大会の新潟県代表として推薦する 6 審査結果 最優秀賞 遠藤星羅 ( 新大附属新潟中 1 年 ) 優 秀 賞 浜利奈子 ( 上教大附属中 3 年 ) 優 秀 賞 大滝陽介 ( 上越 柿崎中 3 年 ) 審査員特別賞 早川日向花 ( 県立燕中等 3 年 ) 山田哲空 ( 新大附属長岡中 2 年 ) 161

163 7 指導講評本間伸輔審査委員長本年度は 42 名という非常に多くの参加者があり, 昨年度と同様に上位が接戦という大会になりました 最優秀賞と優秀賞の3 名の入賞者と, 昨年度新設の審査員特別賞 2 名の計 5 名が受賞しましたが,6 位以下数名まで僅差という結果になりました 3 名の入賞者はいずれも, 内容 発音 話し方ともに高いレベルでした 最優秀賞の遠藤さんのスピーチは, 自分たちの価値観が絶対ではないことの理解の重要性を, 自らの経験談を交えながら明快に述べるという内容でした 発音や間のとり方もよく, 自然な話し方が審査員一同の極めて高い評価に結びつきました 優秀賞の浜さんのスピーチは, 自分の殻を破って他人と関わることがよい共同体を作ることになるという主張点を, 具体的なエピソードを交えながら明快に述べるものでした 発音も概ね正確で, 落ち着いた堂々とした話し方が審査員の高い評価を受けました 同じく優秀賞の大滝さんのスピーチは, 海をきれいにしようという熱意がよく伝わってきました 主張は大変明快で具体的な体験談を交えた豊かな内容になっていました 発音は分かりやすく概ね正確で, 落ち着いた話し方ながらもアイコンタクトをしっかりととっており, 発音 発表態度も高い評価となりました 僅差で惜しくも入賞に届きませんでしたが, 内容 発音 発表態度において高い評価を受けた発表者が何名かおり, そのうち最も入賞者に近かった早川さんと山田さんの2 名を審査員特別賞として選出いたしました 今年度の3 名の入賞者が高い評価を受けた理由の一つとして, ジェスチャーの使い方が挙げられます 遠藤さんは, 話し方や内容に合った自然なジェスチャーの使い方が印象的であり, 浜さんと大滝さんは, ジェスチャーの使用は控えめでしたが, そのことが逆に自然でかつ堂々とした話し方を際立たせているように感じられました スピーチを構成する要因としてジェスチャーも重要ですが, スピーチの主体はあくまで音声としてのことばです ジェスチャーは音声に伴う副次的な役割をするものと位置づけられます 過度なジェスチャーの使用は, スピーチを不自然なものにしてしまいます 今回の3 名の入賞者のスピーチは, スピーチの基本は何かということを思い起こさせてくれるものだったのではないでしょうか 8 成果と課題今年度も多数の参加者がいたため午前からの 1 日開催とした 年々出場者の質も向上してきており, 優秀賞の柿崎中大滝さんは, 新潟県の代表として高円宮英語弁論大会全国大会に出場し, 決勝大会に進出するという素晴らしい成績を挙げた 今後も本大会を通して, 全県の生徒の英語学習に対する興味や関心及び英語による表現力を高めるなど, 国際性豊かな中学生の育成に努めていきたい 162

164 6 平成 28 年度 15 部会の重点 針 国語 社会 数学 理科 音楽 美術 保健体育 技術 家庭 重点方針国語を適切に表現, 理解し, 伝え合う力を高めるとともに, 思考力や想像力を高めるために, 話す 聞く, 書く, 読む力を育み, 国語学習の楽しさを実感できる学習指導に努める 音声言語の指導を工夫し, 話の内容や意図に応じた表現力を育てる 主題を明確にし, 構成を考えて文章を書く力を育てる 目的に応じて主体的に文章を読み, 内容を的確に読み取る力を育てる 自ら考え自ら学び, 確かな学力を育てる社会科の学習指導に努める 数学的活動を通して, 基礎的 基本的な知識 技能の確実な習得を図るとともに, 数学的な見方や考え方のよさを実感できるようにし, それらを活用して課題解決に主体的に取り組める学習指導の展開に努める 生徒自らが学習の振り返りができるよう, 学び直しの機会を設ける 目的意識をもって科学的に自然を調べる能力と科学的な思考力を育てる学習活動の展開に努める 生涯にわたって音楽に親しむ生徒を育てる音楽のよさを感じ 伝え 関わりあいながら学び 考える授業を 展開する 音楽を形づくっている要素を支えとして 思いや意図をもって表現する生徒を育てる 生涯にわたり, 美術を生活取り入れたり, 楽しんだりする生徒の育成 地域にかかわる 人 もの こと 自然 を活用した授業を取り入れる 生徒の学ぶ意欲を高めるために, 主体的な学習を促す魅力ある 教材開発 や 単元構成の工夫 を行う 学び合い深め合う学習を実現するために, 適切な課題を設けて行う学習の充実を図り, 小集団学習や話し合い活動を取り入れた 学習過程の改善 を行う 資料を選択し活用して, 自分の考えを記述 発表する力を育てる 基礎 基本の習熟を図るとともに, それらを活用して課題を解決する思考力 判断力 表現力を育成する 生徒の認識とのずれや適度な困難度がある課題で学び合う学習を計画的に実施する 観察や実験の予想を検討したり, 結果を整理し考察 吟味する学習活動の充実を図ることを通して, 目的意識に裏打ちされた科学的な思考力, 表現力を高める 他者との関わりや問題解決的な活動を展開することを通して, 科学的な見方 考え方を育てる 地域の環境や学校の実態を生かした自然体験, 科学的な体験を通した実感を重視し, 自然事象の認識と科学への興味, 関心を一層高める 対話のある授業によって, 思考を働かせ, 発想力が高まったり, お互いの考えを認め合ったりする生徒を育てる 運動や健康 安全についての理解を深め 体力の向上と健康の保持増進のための実践力を身につけるとともに 各種運動の合理的な実践をとおし 生涯にわたって運動に親しむ資質と能力を育てる 生徒の実態把握を的確に行う 学習過程を工夫する 学習資料提示の仕方を工夫する 評価方法の工夫 改善を図り, 指導に生かす 運動を通して公正さや協力する態度を育てる 実践的 体験的な学習活動を通して基礎的 基本的な知識及び技術を身に付けるとともに, 学習したことを生かして, よりよい生活, 社会を目指そうとする能力と態度の育成に努める 生活実態や社会状況を適切に把握し, 学習意欲を高め, 生活との関連を重視した指導計画や教材開発に努める 学習結果や技術と家庭や社会との望ましい関係等について, 自分の考えを発表したり, 話し合ったりする活動場面を設定する 英語 道徳 特別活動 生徒指導 進路指導 総合 学校保健 重点方針基礎 基本の確かな定着を図るとともに, コミュニケ-ション能力の基礎を培う学習指導を展開する 豊かな心を育み, 生きる力を培う道徳の時間を中心とした道徳教育を推進する 道徳的価値及びそれに基づいた人間としての生き方についての自覚を深める道徳の時間の工夫と改善を図る 豊かな体験活動を生かした道徳教育の充実を図る 保護者や地域の人々との協働による心に響く道徳教育を推進する 道徳教育を全教師が協力し推進するため, 道徳教育の全体計画や年間指導計画の改善を図る 望ましい人間関係を築き 集団や社会の一員として よりよい集団生活を実現する生徒を育成する 学校における集団活動や体験的な活動の一層の充実を図る 自分の考えを発表したり 他と交流したりしながら 考えを広げたり 深めたりする場を設定する 自己理解を深めさせる指導を充実させる 生徒一人一人の将来に対する目的意識を高め, 自己実現を図ろうとする態度を育てる 望ましい勤労観 職業観を育むキャリア教育の充実を図る 学習過程と評価を中核に, 今求められている力を高めるための学習指導等を推進する 学習過程において, 課題設定 を工夫し, 協同的な学習 と 言語活動 を適切に位置付けることを通して, 探究的な学習の充実を図る 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことの 4 領域のバランスのとれた指導に努め, まとまりのある英語を理解したり, 表現したりする活動を進める 語彙や文構造については, コミュニケーションを支えるものとしての視点から言語活動を関連させながら定着を図る 身近な言語の使用場面や言語の働きに配慮した言語活動の実践に努める 小学校の外国語活動に関する小中の連携を深め, 小学校における活動内容について情報交換するなど, 中学校区ごとに研修をすすめる 道徳の時間において, 各教科 総合的な学習の時間 特別活動等との関連を深め, そこで行われる道徳教育と密接な関連を図り, 計画的, 発展的に補充 深化 統合し, 道徳的実践力の育成を図る いじめや問題行動, 不登校の未然防止と早期発見 早期対応に努めるため, 組織的 計画的な生徒指導を推進する その際, 対応のみに終始することなく, 自他の個性を尊重し, 生徒が互いに認め合い, 協力し合うよりよい人間関係の構築を目指し, 生徒の自己指導能力と社会性の育成を基盤とした生徒指導に努める いじめは対人関係における問題との視点に立ち, 全教育活動を通じて人権感覚を養うとともに, 生徒主体の社会性育成活動を実施し, 明確な指導方針のもとに組織的な取組を進める すべての生徒にとって居心地のよい学校を目指し, 将来の社会的自立に向けた生き方支援に努める 特に生命や性, 携帯電話等にかかわる今日的な問題については, 家庭や地域, 関係機関とも連携した粘り強い取組を進める 中学校区の小学校及び関係機関との情報交換や行動連携に努め, 自然体験や社会奉仕体験, 職業体験などによる地域社会との関わりを通して, 自律性や主体性を育む 自らの生き方を考え, 夢や希望をもって主体的に進路を選択できる生徒を育成する 育てようとする資質や能力及び態度 の視点に配慮した評価の観点を定め, それに基づいて生徒の具体的な学習状況を想定した評価規準を設定し, 学習評価の充実を図る 生きる力を育む健康教育を推進する 連携 協働しながら組織的に取り組む健康教育活動を展開する 生徒の健康管理能力を育成するための養護教諭の支援の在り方について研修をすすめる 163

165 Ⅳ 地区 郡市事業 164

166 1 平成 27 年度 4 地区中教研研究活動の概要 上越地区中学校教育研究会研究活動の概要 上越地区中学校教育研究会会 曽我茂樹 1 地区中教研の活動 (1) 第 1 回上越地区郡市会長会 4 月 22 日 ( 金 ) 直江津東中学校 1 上越地区中教研組織の確認 ( 正副会長, 事務局等 ) 2 平成 28 年度事業計画, 指定研究の運営等についての検討 (2) 平成 28 年度上越地区運営推進委員会 11 月 30 日 ( 水 ) 直江津学びの交流館協議題 研究 1 年目, 研究 2 年目指定の研究推進や運営に関わる成果と課題 平成 年度指定 ( 会場校 ) 社会 ( 城東中 ), 理科 ( 大潟町中 ), 英語 ( 能生中 ), 保体 ( 潮陵中 ), 進路 ( 柏崎第五中 ) 平成 年度指定 ( 会場校 ) 国語 ( 新井中 ), 数学 ( 松浜中 ), 道徳 ( 頸城中 ), 美術 ( 城西中 ), 総合 ( 北条中 ) 地区運営推進委員会 FT の様 検討内容の発表 共有 (3) 第 2 回上越地区郡市会長会 11 月 30 日 ( 水 ) 会場 : 直江津学びの交流館 1 各郡市事業等についての中間報告 2 事業推進上の課題等についての検討 3 平成 29 年度の指定研究の会場と研究の進め方についての確認 2 県中教研指定研究等事業による研究発表会 教科領域 研究主題 期 日 会場校 ( 参加人数 ) 社 会 誰もが 参加できる わかる 授業の工夫 11 月 11 日上越市立城東中学校 ~ 思考を深めるための学びあいを通して~ ( 金 ) (88 名 ) 理 科 科学的思考力と表現力を高める指導の工夫 11 月 11 日上越市立大潟町中学校 ~ 学び合う授業を通して~ ( 金 ) (81 名 ) 英 語 主体的なひとり学びを基盤とした学び合いの工夫 11 月 9 日糸魚川市立能生中学校 ~ 実際の英語使用の場面を意識したタスク活動における課題解決を通して~ ( 水 ) (45 名 ) 課題を持ち 主体的に学び合う生徒の育成 11 月 11 日 上越市立潮陵中学校 保 体 ~わかる できる授業を目指して~ ( 金 ) (104 名 ) 進 路 ( グループ活動を通し 思考力 表現力を向上させ技能の習得を目指す ) 自分の考えを広め 自信をもって生きる生徒の育成 11 月 16 日 柏崎市立第五中学校 ~ 職場体験学習を通して生徒が考える21 世紀型能力 ~ ( 水 ) (48 名 ) 3 地区中教研の成果と課題, 次年度の取組 成果 (1) 指定研究について 165

167 幾つかの教科では会場校だけではなく, 推進委員全員によるプレ授業の実践があった 研究内容を地域で共有する上で有効であった 教科や領域の特性や課題に応じた様々な学び合いの工夫が試みられ, 年々内容も充実してきている FT を用いた全員参加型の協議会も定着し, 授業と同様に付箋やホワイトボード, 円卓など様々なツールが活用され, 話合いが深まった 山内事務局長より直接指導に来ていただくなど, 研修の機会を重ねることで,FT や学び合いのある授業についての共通理解が深まり, 実践に生かすことができた (2) その他 11 月末に実施した地区運営推進委員会では, 各教科 領域の取組が共有できた 特に指定研究 2 年目の成果や課題を 1 年目へと引き継ぐ上で有効であった 課題 1 年目においては一から計画づくりが始まるので, 軌道に乗るまでに時間がかかる 隣接市間の研究発表会への参加が不十分である 多忙な現状ではあるが, 地区内で取組を共有する意味でも相互参加を促進する必要がある 生徒数の減少に伴う学校規模の縮小により, 特に技能教科の指定研究が難しい状況である 次年度の取組 指定 1 年目の取組が円滑にスタートできるように, 前年度からの準備を早める 会場校など一部の会員だけの研究に留まらないようにする 推進委員によるプレ授業の実施や市学校研や市教委との連携など, より多くの会員に研究が浸透し, 広がるように努める 隣接市間の相互参加も増やしていく 地区運営推進委員会による 1 年目と 2 年目の意見交換や引継ぎを継続し, 地区全体の研究の成果を確認するとともに, 次年度へと確実に繋げていく 各教科 領域で様々な FT の手法が工夫され, 学習場面や協議会場面で効果を上げている 今後も形だけの取組にならないようにしながら, 研究テーマに即した手法を取り入れていく 166

168 中越地区中学校教育研究会研究活動の概要 中越地区中学校教育研究会会 慎 1 地区中教研の活動 (1) 第 1 回郡市会長会 4 月 22 日 ( 金 ) アトリウム長岡 1 平成 28 年度中越地区中学校教育研究会正副会長の選出について 2 平成 28 年度研究指定について ( 会場校 開催期日 会の持ち方の確認 ) 3 平成 29 年度以降の研究指定について ( 指定郡市 会場校の確認 ) 4 情報交換 ( 平成 28 年度郡市中教研活動について, 地区運営推進委員会の持ち方等 ) (2) 第 2 回郡市会長会 12 月 6 日 ( 火 ) アトリウム長岡 1 平成 28,29 年度指定研究の成果と課題について 2 平成 30 年度以降の研究指定について 3 情報交換 ( 平成 28 年度の郡市中教研活動状況等 ) (3) 平成 28 年度中越地区運営推進委員会 12 月 6 日 ( 火 ) アトリウム長岡 1 平成 28 年度発表校の成果と課題について 2 平成 29 年度発表校の取組の方向を探る (FT) 平成 28 年度指定の成果発表 指定の成果発表 KPT を いたファシリテーション平成 28 年度指定の推進委員と平成 29 年度の推進委員 会場校責任者と郡市会長がグループになって, 平成 29 年度の取組の方向を協議した フレームワーク KPT を用い, 現在の進捗状況や今後の課題を洗い出し, 具体的に何に取り組むのかを明らかにしていった 28 年度指定の推進委員が経験を基に意見を述べたり, 郡市会長がアドバイスをしたりすることで, 内容の濃い協議ができた 167

169 2 県中教研指定研究等事業による研究会 教科 領域郡市学校名 参加者数 ( 他郡市 ) * 小学校 高校教員参加者数 社会 小千谷 千田中学校 10 月 27 日 ( 木 ) 1 76(48)*3 3 学年 理科 長岡 岡南中学校 11 月 9 日 ( 水 ) 1 93(23)*14 2 学年 英語 三条 第三中学校 11 月 10 日 ( 木 ) 1 73(23)*5 2 学年 進路指導 十日町 中魚 下条中学校 11 月 17 日 ( 木 ) 1 65(19)*4 全校 保健体育 長岡 三島中学校 11 月 22 日 ( 火 ) 1 64(16)*4 2 学年 期日 公開授業数 備考 3 地区中教研の成果と課題, 次年度の取組 成果 研究発表会の公開授業では, 生徒たちが FT を用いて主体的 意欲的に学び合いを行う姿が見られた すべての協議会が FT を用いて行われ, 参会者の意欲的な意見交換が実現できていた 教師, 生徒共に FT への抵抗感がなくなり, スキルも向上していることが確認できた 課題 研究内容の面では大きな成果が上がってきているので, より多くの参加者を得て, 広く普及することに努める 公開授業を基にした協議会 (FT) が行えるように, 研究会の構成を工夫する必要がある 次年度の取組 成果普及のために研究会への参会者の増加を図る そのために, 研究会日時を中越地区の各校に周知し, 学校行事等との調整を図るよう働きかける 168

170 新潟地区中学校教育研究会研究活動の概要 新潟地区中学校教育研究会会 澁 雅秀 1 地区中教研の活動 (1) 第 1 回地区校長会 12 月 15 日 ( 木 ) 関屋中学校 1 県 地区及び郡市の研究活動の成果と課題 2 指定研究の運営上の課題の検討 (2) 新潟地区指定研究推進会議 12 月 15 日 ( 木 ) 関屋中学校 1 本年度 (H28) 研究発表教科 領域部長から成果と課題 2 次年度 (H29) 指定教科 領域の研究の方向性についての協議 3 研究推進 運営推進等の質疑 検討 1 3についてファシリテーション (FT と略す ) により検討した 2 県中教研指定研究等事業による研究会 教科 領域 地 区 期 日 会場校 授業学級数 参加人数 社会 新 潟 11 月 24 日 ( 木 ) 白新中学校 1クラス 70 理科 佐 渡 11 月 11 日 ( 金 ) 新穂中学校 1クラス 35 保健体育 新 潟 6 月 15 日 ( 木 ) 内野中学校 1クラス 74 英語 新 潟 11 月 10 日 ( 木 ) 寄居中学校 2クラス 134 進路指導 新 潟 11 月 24 日 ( 木 ) 潟東中学校 2クラス 87 成果 かかわり に関して, 昨年度に引き続き, さらに意識的な取り組みが行われた 新潟地区中教研として, 県中教研から示された 学び合い 10 と FT を活用して研修を重ねてきた 佐渡市中教研では, 学び合い 10 の視点から佐渡市の生徒の実態を分析した メタ認知を意識させる自信度グラフ ワークシートの有効活用 実体験の重視 の取組によって生徒の主体性を引き出すことができた 生徒の問題発見能力や論理的思考能力の不足を主体的学習の阻害要因と捉え, 主体的な学習活動を促すために, ワールドカフェ方式によるグループ学習を活用した結果, 話し合い活動が活発に行われるようになった 西蒲 燕市中教研では, 各教科において,21 世紀型能力 ( 基礎力, 表現力, 実践力 ) の育成に取り組んだ 学び合い の深化 定着を図るために, 議論の切り返しや, 思考やアイディアを収束させる技能を高めることを意識して研修してきた その結果, グループ学習の質の高さが成果となって現れてきている 新潟市中教研においては, 学び合い 10 を活用した授業の取り組みを行ってきた また, 各部の研修において, 思考ツール FT を導入し, 密度の濃い議論を行っている 各教科 領域の部会の, 所属部員数が大勢で, 協議が深まりにくいという課題を,FT を取り入れることによって克服している 課題 FT の手法は, 今後も教育現場に浸透していくと思われるが, 単に話し合いが活発化しただけで満足してはならず, 確実に授業のねらいに到達させる必要がある 話し合いの過程において, 拡散 から 収束 までの過程を思考ツールによってまとめたり, さらに高い次元での理解を目指したりなど, 多様な技法を身に付ける必要がある 司会のマニュアルや傾聴の技法, 思考ツールの開発など, 教師が学ばねばならないことは多い 得られる情報量や効率の面でも組織や集団で研修することのメリットは大きい 新潟地区中教研の活動として,FT がより身近な手法になるよう研修を推進していく必要がある 3 地区中教研の成果と課題, 次年度の取組 169

171 成果 新潟地区は, 新潟市, 佐渡市, 西蒲 燕市の 3 地区の郡市で構成されている 新潟市のように会員数の多いところでは, 切磋琢磨できる協議会を設定したり,1 教科を 2~4 のブロックに分けて研修を行ったりして, より深い研修ができるよう工夫をしている 佐渡市, 西蒲 燕市では, 会員数の少ない点をプラスに考え, 緊密な情報交換がとれるよう組織運営に工夫を行ってきた 課題 郡市間連携については, さらに深い連携がとれるよう, 他郡市の研究会への参加要請や情報交換を進めていきたい 特に佐渡地区に於いては, 島外からの参加者が増加することを強く望んでいる 次年度の取組 他郡市の取組についての連携や情報交換の機会をより増やすことで互いに刺激し合い, 研修を深めていきたい 170

172 下越地区中学校教育研究会研究活動の概要 下越地区中学校教育研究会会 川敦 1 地区中教研の活動 (1) 第 1 回郡市会長会 7 月 21 日 ( 木 ) 猿橋中学校 1 平成 28 年度下越地区中教研の組織の確認正 副会長等 2 平成 年度県中教研指定研究の日時 会場の確認及び県中教研理事会 評議員会の報告 3 協議 学び合う授業と教師の学び合いに関する成果, 課題, 対策 (2) 第 2 回郡市会長会 12 月 5 日 ( 月 ) 猿橋中学校 1 平成 年度研究指定校の確認 2 各郡市の秋の一斉研修会の日時の確認 3 指定研究に係る申し合わせ事項の確認 (3) 指定研究報告会 12 月 5 日 ( 月 ) 猿橋中学校 1 これまでの県中教研の取組についての確認 2 FT 指定研究の成果と課題 ~ 生徒の考えを深める学び合う授業を目指して~ 3 平成 年度の指定研究の日時の調整 指定研究報告会の様 (12/5, 猿橋中学校 ) 2 県中教研指定研究等事業による研究会 教科領域 期 日 会場校 参加人数 社 会 11 月 10 日 ( 木 ) 新発田市立佐々木中学校 38 名 理 科 11 月 1 日 ( 火 ) 五泉市立山王中学校 36 名 英 語 11 月 4 日 ( 金 ) 村上市立村上東中学校 36 名 保 体 11 月 10 日 ( 木 ) 新発田市立立川東中学校 30 名 進路指導 11 月 8 日 ( 火 ) 村上市立神納中学校 34 名 参加人数は来賓, 指導者, 一般参加者の合計人数 会場校の職員数は除いた人数 合計人数が 174 名で例年と比べて,10 名程度少なかった 他郡市中教研と日程が重なってしまったことが要因の 1 つと考えられる 次年度以降, このようなことがないように配慮する 3 地区中教研の成果と課題, 次年度の取組 成果 運営面 教師に学び合う機会が与えられて, 充実することができた 指導案の検討会を共同して, 継続的に行うことができた プレ授業を複数校で実施し, 組織的に研究を進めることができた 生徒の学びの面 171

173 ワールドカフェ 等の手法を近い, や まなボード などの教具等の活用を通して, 生徒一人一人が自分で学ぼうとする姿を多く見ることができた 授業の流れ 個 拡散 収束 という動きに慣れてきた 自分の考えを発表したり, アドバイスしたりすることが上手にできるようになってきた FT の考えを適用した授業を通して, 人間関係を深めることができた 課題 運営面 会場校との連携がうまくいかない面があった 推進責任者と会場責任者の連携がうまくいかない面があった 単元構想シートをより活用していく必要性を感じた 生徒の学びの面 相手に自分の考えを伝える力を今後, もっと向上させて行く必要がある タイムマネジメントする力を付けていく必要がある 生徒より先に, 教師が説明やヒントを多く与えてしまう傾向がある FT の活用の仕方にはまだ, ばらつきがある 聞く力を育てていく必要がある 次年度の取組 運営面 今後もゲストティーチャーを招いたり, アンケートをとったり, 地域との交流を大切にしていきたい 年度当初 ( 早い段階 ) から研究推進委員会を開催して, 方向性を明確にしていく 会場責任者は授業をやらず, 会場の運営面に関しての準備に専念する 小学校や高等学校の先生方からも参加していただくように働き掛ける 生徒の学びの面多くの授業で FT の手法を用いることで, 良好な人間関係づくりや表現力の育成などを図ることができてきた 今後, より深い学びにするために, 全校体制で FT を進めるとともに,ICT の活用や地域住民との交流や異学年による学び合いなども視野にいれて取り組んでいく 172

174 2 平成 28 年度 19 郡市中教研研究活動の概要 上越市中学校教育研究会研究活動の概要 学び合う授業 と 教師の学び合い の推進 1 今年度の課題と取組 上越市中学校教育研究会会 曽我茂樹 173 同副会 陸川晃 < 今年度の課題 > (1) 指定研究を核とした市内中学校全体での 学び合う授業 の推進 (2) 5 教科一斉研修会を核とした市内中学校全体での 教師の学び合い の推進 < 取組 > (1) 指定研究の推進 (2) 5 教科 ( 国社数理英 ) 一斉研修会の推進 2 研究活動の概要 (1) 指定研究の推進指定研究 2 年次 社会, 理科, 保健体育指定研究 1 年次 美術, 道徳 1 社会 研究発表ア会場 期日 参加者数上越市立城東中学校平成 28 年 11 月 11 日 ( 金 ) 88 名イ指導者上越教育事務所学校支援第 2 課指導主事岩片和義様ウ研究主題 誰もが 参加できる わかる 授業の工夫 ~ 思考を深めるための学びあいを通して~ エ授業公開 2 年 世界から見た日本の資源 授業者丸山徹也教諭 2 理科 研究発表ア会場 期日 参加者数上越市立大潟町中学校平成 28 年 11 月 11 日 ( 水 ) 81 名イ指導者上越教育大学教授小林辰至様上越市教育センター指導主事藤本孝昭様ウ研究主題 科学的思考力と表現力を高める指導の工夫 ~ 学び合う授業を通して~ エ授業公開 3 年 エネルギーと仕事 授業者山本明子教諭 3 保健体育 研究発表ア会場 期日 参加者数上越市立潮陵中学校平成 28 年 11 月 11 日 ( 金 ) 104 名イ指導者上越市教育委員会学校教育課指導主事石黒和仁様ウ研究主題 課題を持ち, 主体的に学び合う生徒の育成 ~わかる できる授業を目指して~ エ授業公開 1 年 器械運動 授業者小林洋教諭 (2) 5 教科 ( 国社数理英 ) 一斉研修会の研究推進 5 教科において, 市内教科担当者が全員参加する研修会を実施することにより, 市全体の教科指導力の向上を図ることが目的である 従来, 秋に実施していた一斉研修会では, 市学校教育研究会と合同実施であったため, 教科担当者が道徳, 特活など他の領域の部会に流れ, 全員参加の研修とはなっていなかった そこで, 新たに6 月に一斉研修日を設けて, 教科担当者が全員参加できるようにした ( 市教育センターによるスーパーティチャー活用事業と共催 ) 1 各教科推進委員会年間計画検討,5 教科一斉研修打合せなど (5 月 )

175 2 第 1 回 5 教科一斉研修会平成 28 年 6 月 10 日 ( 金 ) 午後国語会場 : 上越市立板倉中学校授業者 : 丸山徳子教諭参加者 :52 名授業公開 : 2 年 短歌を味わう 社会会場 : 上越市立城東中学校授業者 : 丸山徹也教諭参加者 :54 名授業公開 : 3 年 新たな時代と日本 数学会場 : 寿越市立直江津中学校授業者 : 中村哲明教諭参加者 :56 名授業公開 : 2 年 連立方程式 理科会場 : 上越市立大潟町中学校授業者 : 小山宏一教諭参加者 :52 名授業公開 : 2 年 化学変化と分子 原子 英語会場 : 上越市立城北中学校授業者 : 水谷桂介教諭参加者 :63 名授業公開 : 2 年 Program3 3 第 2 回 5 教科一斉研修会平成 28 年 11 月 11 日 ( 金 ) 午後 ( 上越市学校教育研究会一斉研修会と合同開催 ) 国語会場 : 上越市立直江津中学校内容 : 学び合い, ファシリテーション研修 講師 : 県中教研事務局長山内伸二様社会 ( 指定研究発表会, 上記参照 ) 数学会場 : ユートピアくびき希望館内容 : 教科書研修 授業づくり研修会理科 ( 指定研究発表会, 上記参照 ) 英語会場 : 上越市立城北中学校内容 : 授業公開 協議会授業者水谷桂介教諭 3 成果と課題, 次年度の取組 ( 向性 ) < 成果 > 指定研究発表会を通して, 各教科における研究内容や 学び合う授業 への取組が共有でき, 今後めざす方向について共通理解を深めることができた 市中教研 5 教科の研究組織が明確になり, 市教育センターと連携して春の5 教科一斉研修会を開催することができた これにより, 各教科担当者ほぼ全員が集合し研修を深めるとともに, 各教科の取組の方向を確認し共有することができた これまで秋の市学校研一斉研修を小学校と合同で行っていたものを,5 教科について中学校独自で開催し, 中教研のテーマに沿った研修へと内容を焦点化することができた < 課題 > 5 教科一斉研修会の開催時期や方法について 今年度は同一日一斉開催としたが, 今後は二日に分けた開催など, 実情に即して柔軟に考えて行く必要がある 5 教科研究推進組織の確立について 毎年, 継続して推進委員会を維持していくために推進委員の選出時期や方法について共通した理解が必要である 多忙化解消の観点から, 研修の機会をただ増やすだけでなく, より効率的で実効性のある研修を考えて行く必要がある < 次年度の取組 ( 方向性 )> 指定研究への取組をさらに充実させる 5 教科の一斉研修会を継続するとともに,5 教科の研究推進組織をより確かな形で継続することにより, 指定研究の充実にも繋げていく 市中教研事務局が窓口になり, 市学校研や市教育センターとの一層の連携を図り, より効果的で効率的な研修計画を考えて行く 174

176 柏崎市刈 郡中学校教育研究会研究活動の概要 徒の学び合いを める取組 柏崎市刈 郡中学校教育研究会会 佐藤幸治同副会 近藤喜祐 1 今年度の課題と取組 < 今年度の課題 > 学び合う授業づくりの取組において, 学校間格差がある < 取組 > 各研究部で, 学び合いの授業づくりの研修を充実させることで, 学び合う授業への改善の徹底を図る 2 研究活動の概要 (1) 教育文化講演会 ア会場 期日 参加者数 柏崎市文化会館 アルフォーレ 8 月 19 日 ( 金 ) 約 650 人 イ講 師 特定非営利活動法人コリアNGOセンター代表理事郭辰雄様 ウ演 題 差別 排外主義をのりこえ, 平和共生を考える エ内 容 講師自身の体験をもとに, 差別を生み出す背景や求められる多様性についての切実な話しを聴くことができた また, 深刻な人種差別としてのヘイトスピーチの国内の実態を, 映像や実体験から学ぶことができた 改めて, ヘイトスピーチは, 絶対にあってはいけない行動であることを強く感じた (2) 進路学習研究発表会 ア会場 期日 参加者数 柏崎市立第五中学校 11 月 16 日 ( 水 ) 44 人 イ指 導 者 新潟県立柏崎翔洋中等教育学校教頭田中哲也様 ウ研究主題 自分の考えを広め, 自信をもって将来を生きる生徒の育成 ~ 職場体験学習を通して生徒が考える21 世紀型能力 ~ エ授業公開 第 2 学年学級活動 働くことについて考えよう 授業者教諭長谷川総子 オ研究協議 小規模校の良さを生かし, 一人一人に丁寧な職場体験学習の事前指導をした結 果, 職場体験学習の根拠がより明確になり, 体験学習の意欲が高まった また, 事後指導での学び合いにより, 働く人に必要な心構えや力は何かを十分 に話し合い, 共有することができた (3) 市立教育センターとの合同研修講座国語師範授業研修 7 月 1 日福島大学准教授佐藤佐敏様数学師範授業講座 11 月 29 日筑波大学附属書学校教官山本良和様 理科 理科教育 11 月 16 日新潟市立白新中学校教諭山内伸二様 英語 英語指導講座 8 月 8 日新潟大学 教授 松沢伸二様 音楽 児童生徒を生かす音楽指導 7 月 7 日上越教育大学特任准教授菊地雅樹様 特活 学級づくり講座 9 月 15 日上越教育大学教授赤坂真二様 防災教育 被災地を支えた学校 家庭 地域の絆 9 月 30 日文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官長田徹様 (4) 研究成果の刊行 柏崎刈羽の学校教育 第 12 集 A4 判 50 ページ 800 部 3 成果と課題, 次年度の取組 < 成果 > (1) 昨年度 2 月の研究主任会において, 県中教研運営方針について説明し, その趣旨理解と徹底を図った後, ファシリテーションの演習を行った 結果, 今年度, ファシリテーションの研修を希望す 175

177 る学校が増え, 学校間での格差が少なくなってきた (2) 11 月の第五中学校での進路学習指定研究発表では, 学び合い の授業と FT 型の協議会が行われ, 県中教研の運営方針を具現化する授業や協議会が実践された < 課題 > 学び合う授業づくりの校内教職員の格差 < 次年度の取組 > 授業スタンダード 10, 学び合い 10 の有効性を, 研究主任 教務主任研修などで十分に理解させ, 各学校で徹底して取り組むことで, 校内の教職員格差を小さくしていく 176

178 川市中学校教育研究会研究活動の概要 徒の主体性を伸ばし, き きと学ぶ学習指導を求めて 川市中学校教育研究会会 佐藤弘 1 今年度の課題と取組 < 今年度の課題 > 糸魚川市中教研は,4 中学校 86 名の教職員で組織している 当研究会の活動は, 糸魚川市教育研究会の活動と合わせて行うことにより, 小学校との連携を深め, 広い視野で研修を進めていく必要がある < 取組 > 授業研究等を通して, 小中学校の連携を深め, 教師の指導力の向上に取り組んでいる 2 研究活動の概要 (1) 各教科部の研究主題と実践項目等 5 月 24 日に部長 副部長を開催し, 研究の方向と事業計画を立案した 部会ごとの研修の他に,11 月 8 日には, 市内各学校を会場にして, 部会ごとの一斉研修会を半日日程で開催した 教科 研究及び研修課題等 実践項目 国語 全校の読解力を高めた 自力読み の魅力 授業実践 協議 社会 実感に支えられ, 自ら学ぶ社会科教育 授業実践 協議 数学 主体的に学び, 思考力 判断力を高め, 仲間とともに伸びる子どもの育成授業実践 協議 理科 見つめ, 確かめ, 自ら考える理科学習を目指して 授業実践 協議 音楽 主体的 協働的に音楽のよさを追究する児童生徒の育成 授業実践 協議 美術 かかわり, つくりだす力を培う図画工作科授業の創造 授業実践 協議 保体 主体的に学び, 仲間とともに伸びるマット運動の指導 授業実践 協議 技家 生きる力を育む小中高の家庭科の取組 講演 協議 英語 主体的なひとり学びを基盤とした学び合いの工夫 授業実践 協議 (2) 各領域 部等の研修テーマ等 領域 研修テーマ等 領域 研修テーマ等 道徳 道徳の教科化に向けた研修 ( 研究発表会 講演会 ) 特別支援教育 交流及び共同学習についての実践発表 キャリア教育 全校でキャリア教育を推進する体制づくり 総合的な学習 豊かにかかわり, 自分を見つめ, よりよく生きる子どもの育成 学校図書館 全国子ども読書推進フェスティバル研修会への参加 保健 児童生徒の 生きる力 を育む学校保健活動の充実をめざして 生徒指導 講演会 いじめを防ぐ生徒指導のポイント 特別活動 望ましい集団活動を通して, 自主的 実践的な態度の育成 事務 防災危機管理について 177

179 3 全体研修の実施今まで研究集録を発行していたが, 今年度から夏季休業中に全中学校教員対象の研修を行うことにした 今年度は上越教育大学の副学長である林泰成様より, 研修主題を 特別の教科道徳に向けて とし, これから何をどのように準備すればよいかの講義を受けた 62 名の教員が参加した 4 成果と課題, 次年度の取組 ( 向性 ) < 成果 > 糸魚川市の 子ども一貫教育方針 のもと,0 歳から 18 歳までの期間を見通した教育活動が展開できるように, 小 中学校間の連携を密にした学習指導を図ることができた また, 特別の教科道徳について理解を深めた < 課題 > より教師のニーズに合わせた全体研修にする 新潟県中学校教育研究会の授業情報誌 Class を参考に, 学び合う授業をより浸透させる < 次年度の取組 ( 方向性 )> 中学校同士の横のつながりをより重視した研修を実施し, 指導力の向上を図る 生徒に学習意欲をもたせ, 学び合いにより, 生徒が主体的に学習課題の解決に取り組めるようにする 178

180 妙 市中学校教育研究会研究活動の概要 国語における 学び合う授業 の提案 妙 市中学校教育研究会会 橋 英基 1 今年度の課題と取り組み当市中教研は, 中学校 3 校の会員をもって組織し, 毎年もしくは隔年で指定される県中教研の研究を中心に研修を推進している 昨年度は道徳の指定 2 年次で妙高中学校で研究発表を行ったが, その成果を今年度から指定の新井中学校を中心とした国語の教育研究に生かし, 学び合う授業 の創造に向け, 会員一人一人の資質 能力の向上を目指している また, 小学校 8 校, 特別支援学校 1 校の教職員と共に妙高市市教育研究会を構成し, 互いに連携を図りながら研修を推進している 2 研究活動の概要 (1) 中教研指定研究 国語 1 年次研究 1 研究主題テクストにこだわる課題設定で学び合いを促進し, 汎用的な言葉の力を育てる 2 研究の概要 7 月昨年までの指定研究の振り返りと研究の方向の検討 9 月提案授業公開と協議会の開催 新井中学校 1 年宮川美奈子教諭 空を見上げて ( 随筆文 ) 学び合いを成立させるための課題設定や班の組み方について協議がなされた 授業の中で, 個の意見を全体に返すことの難しさについても言及された 10 月提案授業公開と協議会の開催 妙高高原中学校 2 年安井直美教諭 新しい短歌のために ( 短歌, 鑑賞文 ) 研究主題案が提出され, それに沿って授業参観と協議会がなされた 自作の短歌の推敲を行う授業であった 明確なゴールの設定やペアでの意見交流を取り入れることにより, 生徒の表現への意欲が増すことが確認された 11 月提案授業公開と協議会, 研修会の開催 新井中学校 2 年川合礼教諭 ) 仁和寺にある法師 ( 古典 ) ホワイトボードを活用し, グループでの話し合いをスムーズに進めることができていた 一方で, 生徒から出た意見をどのようにまとめるのかという点で課題も残った テクストにこだわった課題 のグループ毎での作成, 発表 12 月生徒の実態把握 ( アンケートの実施 ) (2) 妙高市教育研究会の取組 4 月 春の一斉研修専門部会, 教科 領域部会 ( 事業計画の検討 ) 8 月 夏の一斉研修全体研修, 各部会毎の研修 11 月 秋の一斉研修各部会毎の研修 ( 授業研究等, 各部の計画による研修 ) 3 月 妙高の教育 12 の発行 ( 予定 ) 179

181 3 成果と課題, 次年度の取組 ( 向性 ) 中学校国語における 学び合う授業 の提案に向け, 研究推進委員会を中心に妙高市 3 中学校が連携し, 会場校以外でも提案授業公開を行い, 推進委員会で授業検討を実施した 明確な学び合いのゴールや指導観をもって授業に臨む必要性, 生徒の意欲を引き出す発問や学習指導過程の一層の工夫など, 昨年度までの研究で得られた知見を今年度からの国語の指定研究に引き継ぎ, 来年度の発表に向け確かな学力を育む 学び合う授業 を創造していく また, 妙高市学校教育研究会や妙高市教育委員会とも連携し, 指定研究の成果を市内中学校はもとより, 市内小学校, 上越地区を中心とした中学校とも共有していきたい 180

182 岡市三島郡中学校教育研究会研究活動の概要 主体的に学ぶ 徒の育成 岡市三島郡中学校教育研究会会 慎 1 今年度の課題と取組 < 今年度の課題 > 県中教研の今年度の課題の一つである 学び合う授業 を教室に届ける に取り組む 教科領域の特性や現代的課題に即した授業改善のための研修を推進する < 取組 > 市内全中学校の研究主任を対象としたファシリテーションに関する研修会を行い, 各校での日常の実践 研修への導入を促進する 各教科 領域で研究主題を設定し, 小学校と連携しながら授業研究会, 講習 講演会等を実施する 2 研究活動の概要 全体としての研究活動中教研事務局長 山内伸二先生を講師に迎え, 21 世紀型能力 をつける授業改革は,FTで ~ 教師の学び合いで 学び合う授業 創ろう~ をテーマに実践的な研修を行った 教科 領域の研究活動 教科 領域研究主題 ( 主な活動内容 ) 国語言語感覚を豊かにし, 読みを深める授業 ( 講演会 :1 月市立図書館 ) 社会自ら考え, 意欲的に追究する子供を育てる社会科授業のあり方 ( 講演会 :7 月太田中学校 ) 数学思考力 表現力をはぐくむ算数的活動 数学的活動の工夫 ~ 学び合い活動を通して~ ( 授業研究会 :6 月宮内中学校 ) 理科小 中を通して理科に親しむ子どもの育成 ( 授業研究会 :11 月岡南中学校 県中教研指定研究発表会 ) 音楽思いをもって表現する子ども ( 指揮法講習会 :7 月黒条小学校 ) 美術思いを実現しようとする子どもの育成 ( 小 中学生美術展 :7 月長岡市美術センター美術鑑賞研修 :12 月県立近代美術館 ) 子どもが運動の楽しさを味わうことができる教師の支援のあり方保健体育 ( 授業研究会 11 月 : 三島中学校 県中教研指定研究発表会実技研修会体操 器械運動 :6 11 月陸上競技 :9 月ボール運動 :10 月表現 ダンス :10 月 ) よりよい生活を作り出す児童 生徒の育成技術 家庭 ( 授業研究会 :10 月技術 : 堤岡中学校家庭 : 関原中学校 ) 英語学び合う授業の創造 ~ 学ぶ意欲を高め, 確かな学力を身に付ける生徒の育成を目指して~ ( 授業研究会 :10 月小国中学校 ) 道徳 考える道徳 への授業改善 ( 講演会 研修会 :8 月長岡造形大授業研究 :11 月出雲崎中学校 ) 特別活動望ましい人間関係を形成し, よりよい生活を築こうとする自主的 実践的な態度を育てる特別活動の工夫 進路指導キャリア教育 ( 全体研修 :7 月栖吉中学校 ) 自らの生き方を切り拓いていく生徒 児童の育成を目指して ( 進路講演会 :9 月関原コミュニティセンター ) 181

183 教科 領域研究主題 ( 主な活動内容 ) 学校保健児童生徒の 生きる力 を育む学校保健活動の充実をめざして ~ 小 中連携をさらに深めて<2 年研修の2 年次 >~ ( 合同研修会 :1 月市教育センター他,10グループに分かれ研修会を実施) 探究的な学習をうながす指導の工夫総合 ( 講演会 :11 月中之島中学校 ) 3 成果と課題, 次年度の取組 ( 向性 ) < 成果 > 県各校研究主任が互いの学校におけるファシリテーションの実践状況を情報交換するとともに, 校内研修や日々の実践においてどのようにファシリテーションを行っていくかを協議することができた 教科 領域ごとに研究主題に即した研修を進めることができた 小学校と中学校が連携しながら目指す子供像に向けて授業改善を進めることができた < 課題 > 学び合う授業 を教室に届ける ことを目指した今年度の取組の成果を基に, さらに日常的にファシリテーションを用いた授業の推進を図る より一層, 小中の連携を進め, 現代的課題の解決に向けた研修を推進する < 次年度の取組 ( 方向性 )> 今年度同様, 研究主任を対象とした研修会を実施し, ファシリテーションを教室に届ける取組を推進する 教科 領域ごとに研究テーマを設定し, 小中合同で授業改革に向けた研修を推進する 182

184 三条市中学校教育研究協議会研究活動の概要 中 1 貫教育で求められる教育活動の推進 三条市中学校教育研究協議会会 前澤正 同副会 孝史 1 今年度の課題と取組 < 今年度の課題 > 三条市が推進する小中一貫教育を主体的にとらえ,9 年間を見通した指導や小中連携等, 新しい教育の動向を踏まえ, 積極的に共同研修を推進する < 取組 > 9 年間を見通した各教科 道徳 特別活動及び総合的な学習の時間等の自校プランを相互に情報交換し合い, 改善充実を進める また, 新学習指導要領の各教科, 各領域の目的を理解し, 県中教研が導入する授業改善ナビゲーションを活用しながら, 授業の質的改善を積極的に進める 2 研究活動の概要 (1) 各部会の研究主題 国語 道徳 確かな言語能力を育てる指導 ~ 小中連携の視点から~ 人とよりよくかかわる力の育成 ~ 体験と関連した道徳授 社会 業の工夫 ~ 生徒が自ら考え, 主体的に追究するための魅力ある教 学級活動 材開発や指導方法の工夫ファシリテーションを活用した学級活動の活性化 数学 生徒会 知識 技能を活用する力を伸ばす指導方法の工夫生徒一人一人が意欲的に参加する生徒会活動はどうあ 理科 るべきか生徒の主体的 協働的な学習を促すための教材開発や 生徒指導 指導法の工夫生徒理解を深める指導法の工夫 音楽 進路指導 生徒の学習意欲が向上する指導法の工夫自らの生き方を主体的に考え, 明確な目的意識を高め 美術 る進路指導の工夫学習指導要領に則った地域素材の研修 学校保健 保健体育 養護教諭がかかわる健康教育かかわり合って学ぶ体育授業 総合学習 技術 家庭科 学校 地域に根ざした 総合的な学習の時間 の推進生活をより良くするために課題を解決する力を身に付け 学校経営 させる授業の工夫地域の特色を活用した教育課程の推進 英語 特別支援教育 表現力を高める指導の工夫 ~ 学びのつながりを意識し一人一人の教育的ニーズに応じた特別支援教育のた実践を通じて~ 充実のために 183

185 (2) 研修 15 月 23 日 ( 月 ) 総会, 役員選出, 教科部会, 教科外部会 ( 研究主題 年間活動計画等の作成 ) 210 月 26 日 ( 水 ) 教科部会一斉研修 ( 公開授業 協議会, 実技講習会等の実施 ) 32 学期教科外部会毎に研修 ( 公開授業, 実技研修, 講演会, 実践発表等の実施 ) (3) 研究成果の刊行 三条市中教研会報 A4 判,240 部 3 成果と課題, 次年度の 向性 < 成果と課題 > 各中学校区での小中一貫教育の取組が充実し, その良さを生かした授業研究や実技講習会が着実に進められた 小中学生による合同授業を通して研修を深めた部会もあり, 小教研との連携を図った取組が見られた また, ファシリテーションを取り入れた協議会や研修会が多く開かれ, 会員同士の学び合いが一層活性化された 今後の課題として, 小中一貫教育の継続的な推進が求められている とりわけ学力向上については, 授業改善ナビゲーション等を活用することにより, 授業改善の視点をより明確にした具体的な実践を積み上げていくことが期待される < 次年度の方向性 > 学び合う授業についての研修を深めるために, 県中教研発行の Class を各部会の研修の中でも活用していきたい 三条市小教研との連携をより一層図り, 小中一貫教育の取組をさらに充実させていきたい 184

186 千 市中学校教育研究会研究活動の概要 豊かにたくましく きる 千 の ども の育成 千 市中学校教育研究会会 菅原誠廣同副会 浅野智 1 今年度の課題と取組当市中教研は, 中学校 5 校 87 名の会員をもって組織し, 小学校 8 校 総合支援学校 1 校の教職員と共に小千谷市教育研究会を構成し, 互いに連携を図りながら研修を推進している 生徒の学力向上を課題ととらえ, その実現のための授業改善を柱として, 昨年度に引き続き 学び合い をキーワードに研究活動を実践した 2 研究活動の概要 (1) 市教育委員会との連携による研究推進 運営 1 各研修委員会の代表を, 小教研 中教研 市教委の三者で構成し, 研究内容を企画 立案 運営している 2 実務研修として, 保健 事務 栄養の各部会を, 各学校の養護教諭 事務職員 学校栄養 ( 教諭 ) 職員及び市教委担当者をもって構成し, 実務的な研修を推進している 3 各学校の主任等で事業委員会を構成し, 市教育センター等と連携しながら教育活動支援事業を企画 立案 運営している (2) 夏季研修会の開催 1 日時平成 28 年 8 月 23 日 ( 火 ) 13:15~16:30 2 会場小千谷市民会館 3 内容ア全体会会長あいさつ, 教職員研修委員長からの趣旨説明イ講演会 小千谷市のキャリア教育について~ 市の現状と小中学校との連携 期待すること~ 講師小千谷市役所企画財政課大塚良夫様エヌ エヌ エス株式会社取締役製造部長関口功一様ウ部会研修小 中学校教科別に分かれ, 各教科のテーマに基づいた研修 (3) 部会研修の内容 1 国語部会 : 協議会 :NRTの分析と改善策の検討 2 社会部会 : 協議会 : 研中教研指定研究の指導案検討 3 数学部会 : 協議会, 講演会 : 分かりたくなる授業の実現指導案検討と福井大准教授による講演会 4 理科部会 : 実習 : 地学巡検を通して地域の地層の教材化について検討 5 英語部会 : 協議会 : 中越教育事務所 重点地区訪問を核とした英語授業の改善 6 音楽部会 : 実習 :ICT 器機を使った授業づくり演習 7 美術部会 : 協議会 : 生徒の作品を基にした授業実践の意見交換会 8 保健体育部会 : 部活動指導の際に使用できるテーピング技術についての実技講習会 9 特別支援教育部会 : 高等学校における特別支援教育 と小学校 中学校との連携について 185

187 (4) 県中教研指定研究社会 1 日時 年度県中教研指定研究社会授業公開 :10 月 27 日 ( 木 ) 2 会場小千谷市立千田中学校 3 研究主題 : 学び合いを通して, 主体的に課題を追究する生徒の育成 4 指導者 : 燕市立燕北中学校校長松井淳様小千谷市教育委員会学校教育課管理指導主事小池尚志様 5 授業者 : 小千谷市立千田中学校教諭大井和人 6 研究内容 : 公民的分野 3 年地方自治と住民の参加生徒に身に付けさせたい力を, 自ら考える力 情報発信する力 問題を解決する力とし, 課題設定の工夫 と 意見交換の工夫 の2 点から, 指導する具体的な手だてを検討した 3 成果と課題, 次年度の取組 ( 向性 ) 成果として, 当市中教研は, 市教育研究会及び市教育委員会と密接な連携を図りながら, 市の おぢやっ子教育プラン の実現に向けて研修を推進することができた 次年度も, 市内 14 校の小 中 総合支援学校が連携し, 日々の教育活動に生きる実践的な研修を続けていく また, 各学校の教育活動を広く市民に周知するため, 小千谷の教育 ( 実践編と研究編 ) を刊行し, 分かりやすく参考となる実践集となるように工夫していく 課題として, 部会研修の回数や時間が限られており, 継続的に研修を推進し, 更に充実させていくためには, 各部ごとの研修を設定することも必要となってくる 186

188 加茂市南蒲原郡中学校教育研究会研究活動の概要 学び合う授業づくり 1 今年度の課題と取組 加茂市南蒲原郡中学校教育研究会会 柳良隆同副会 横堀正満 < 今年度の課題 > 新しい教育の動向をしっかりとふまえて市教研 町教研との連携により共同研修を積極的に推進する また郡市中教研として合同の研修の場を設定し充実させていく その他に, 深まり, 広がり という観点からも中教研指定研究の推進体制を充実させ研究の活性化を図る < 取組 > 今年度は, 市, 町教研の研修の継続充実と, それと併せて重点は, 次の2つの取組である 〇市教研で授業研究を開催する部会に合同参加を促して 学び合う授業づくり の視点から研究協議を行い郡市中教研としての研修の場を確保し授業改善に生かした 〇郡市で研究推進委員会を編成することが困難であるため隣接地区の教科部に協力を要請し研修の体制を組織して研究の充実を図った 2 研究活動の概要 (1) 市教研 町教研との連携による活動小中合同の市教研 町教研との連携による研修活動 市教研では20 部会に分かれ授業研究, 講演会, 実技研修に取り組んだ 町教研では幼 小 中の連携を柱にして活動した (2) 郡市中教研としての研修活動郡市内の中学校数学科教諭が参加して合同で授業づくりについての研修を行った 数学( 会場, 葵中学校 )11 月 22 日 ( 火 ) 1 年生 一次関数 一人一人に確かな学力をつける授業のあり方 をテーマにして授業研究を実施 (3) 指定研究 ( 美術 ) 一年目の体制づくりと研修の推進〇研修の深まりと広がりの視点から, 三条市の美術部からの全面的な協力のもとで推進委員会を組織して, 学び合いを通して, 主体的に取り組む指導の工夫 について研修を推進した 〇プレ授業 ( 葵中学校 ),11 月 22 日 ( 火 )1 年生, 授業者教諭菊谷かおり伝統工芸を素材に 気づく, つながる, 表現する 生徒の育成を目指す授業と研究協議会 3 成果と課題, 次年度の取組 ( 向性 ) < 成果 > 学力向上のためにできることという視点で講演会や授業研究, 研修会を推進し成果を上げることができた 特に郡市内の中学校で合同での授業研究を数学において実施することができた また, 指定研究の美術では三条市中教研美術部の協力により,1 年目の研究を着実に進めることができた < 課題と次年度の取組 ( 方向性 )> 市教研や町教研における研修活動を生かして, それぞれの課題解決を図るとともに, 郡市中教研としての研修の充実のために, 合同の授業研究を継続し, 他教科にも広げ学び合う授業づくりの観点からの授業検討の充実 活性化を図りたい 指定研究の2 年目として, さらに研究を深めて, その成果を今後お互いに生かしていくことができるように研究推進を一層, 充実させていきたい 187

189 町市中 沼郡中学校教育研究会研究活動の概要 キャリア教育の推進 と 学び合う授業の創造 町市中 沼郡中学校教育研究会会 滝澤貞夫同副会 正司 1 今年度の課題と取組 < 今年度の課題 > 郡市内各中学校において, キャリア教育の視点から各教育活動の見直しを図ること 学び合い をテーマに授業改善を進めること < 取組 > 指定研究 進路指導 について, 各校推進委員を核にして, 自校のキャリア教育の実践をレポートとしてまとめる 郡市中教研指定研究並びに, 中高連携事業等を中心に積極的に授業公開 協議会に参加し, 学び合い に向けた授業力の向上に努める 2 研究活動の概要 (1) 授業力向上研修会 1 県中教研指定研究 (2 年次 ) 進路指導 ( 下条中学校 ) 11 月 17 日 ( 木 ) 研究主題 自分で考え, 主体的に行動できる生徒の育成 ~ みつめる力 の向上を柱としたキャリア教育をとおして~ 生徒集会生徒会 一人一役活動評価 授業者 : 教諭八重沢みづ穂 協議会 主体的な生徒を育む教育活動 ~キャリア教育の視点から~ 指導者神子尚彦様 ( 県立教育センター指導主事 ) 参加者 64 名 2 郡市中教研指定研究発表国語 ( 中里中 ) 12 月 7 日 ( 水 ) 授業者 : 教諭住吉英明 教材名 1 年 幻の魚は生きていいた ( 光村図書 ) 協議題 生徒同士の関わりが, 生徒の思考の整理や新しい気付きを助け, 学び合うことができたか 指導者滝澤貞夫様 ( 十日町市立下条中学校校長 ) 参加者 11 名数学 ( 十日町南中 ) 1 月 13 日 ( 金 ) 授業者 : 教諭茶谷明 教材名 2 年 一次関数 研究主題 学びの質を高めるための関わり合う授業の工夫 ~ 学び合う必然性を生み出す課題の設定と学習活動の工夫 ~ 指導者三澤淳伸様 ( 中越教育事務指導主事 ) 徳永袈裟一様 ( 十日町市教育委員会嘱託指導主事 ) 参加者 18 名 188

190 英語 ( 川西中 ) 10 月 31 日 ( 月 ) 授業者 : 教諭景山由理 教材名 1 年 さんを紹介しよう 協議題関わりあって学ぶ授業づくり ~ 学ぶ意欲を高める手立て 課題設定の工夫 学習形態の工夫 ~ 指導者小林豊様 ( 十日町市教育センター嘱託指導主事 ) 参加者 18 名 3 中高連携事業による指定発表 1 年国語 ( 松之山中 ) 11 月 22 日 ( 火 ) 授業者 : 教諭丸山義則 参加者 18 名 3 年英語 ( 水沢中 ) 11 月 11 日 ( 金 ) 授業者 : 教諭大橋直子 参加者 19 名 数学 ( 松代高校 ) 保体 ( 津南中等教育学校 ) (2) 郡市内特設研修ファシリテーション研修 ( 会場下条中学校 ) 8 月 1 日 ( 月 ) ファシリテーションの理解とスキルアップ 指導者松風嘉男様 ( 糸魚川市立糸魚川中学校主幹教諭 ) 参加者 26 名 3 成果と今後の課題 < 成果 > キャリア教育について キャリア教育についての理解が各個人のレベルでバラバラであったが一定の方向性を共通のものとすることができた 各校の実践レポートを発表することで, 個人実践ではなく学校体制の実践とすることができた 学び合い について 会員が積極的に授業公開 協議会に参加し, 互いの手法の交換がなされた 対話的手法 を中心に理解の深化, 深まりを求める意識が高くなっている < 課題 > 丁寧に教育活動を進めるためには時間がかかる 指導時間の捻出の工夫を更に進めること 他教科の授業参観も積極的に行い, 様々な 学び合い に触れ, 自身の手法の幅を広げること < 次年度の取組 ( 方向性 )> キャリア教育の視点による教育活動の見直しと改善はこのまま継続し, 各教科領域において重点的に指導するものを更に具体化し, 実践を進める また, 互いに公開しあい, 郡市内全体で力を高めていくことができるように工夫する 指導時間の捻出について, 授業参観後の協議会等でも話題にして方策を探っていく 当地区は, 念書後半の若手を中心とした教員構成である 積極的に研修会に参加し, 自身の力を高めることに対して貪欲であることを願う 各校校内研修を配信しあい, 身近で研修会に参加できる体制を整備していくことも大切である 189

191 附市中学校教育研究会研究活動の概要 確かな学 の向上を 指して 附市中学校教育研究会会 幡雅絵 1 今年度の課題と取組 < 今年度の課題 > 見附市学校教育研究協議会 ( 市教協 ) における小中連携の充実 市内 4 中学校全ての学校での 学び合う授業 と 教師の学び合い による授業改革の推進 < 取組 > 見附市学校教育研究協議会 ( 市教協 ) の各部会での取組 平成 年度指定研究数学 1 年次の取組 2 研究活動の概要 (1) 見附市学校教育研究協議会 ( 市教協 ) 1 教科 ( 第 1 部会 ) 領域( 第 2 部会 ) ア第 1 回 : 4 月 28 日 ( 木 ) 総会及び統一研修会 ( 第 1 部会, 第 2 部会 ) イ第 2 回 : 8 月 22 日 ( 月 ) 統一研修会 ( 第 1 部会 ) 午前に開催ウ第 3 回 :10 月 6 日 ( 木 ) 統一研修会 ( 第 2 部会 ) 第 1 部会国語社会算数 数学理科音楽図工 美術保体家庭技術英語 外国語養教事務栄養 第 2 部会道徳特活図書館情報キャリア教育生徒指導総合 * 部会ごとに講師を招いての講演会, 実技講習会や学力向上に向けての取組についての協議などを行った * 道徳部会は, 部員以外でも参加できるように実施日を10 月 19 日 ( 水 ) にして行った 2 研究成果の刊行市教協が編集する研究紀要 2016 見附の学校教育 56 号 に集約 3 各行事への運営 補助ア市児童生徒作品展 9 月 10 日 ( 土 )~12 日 ( 月 ) イ市科学研究発表会 10 月 7 日 ( 金 ) ウ市小学校音楽祭 11 月 8 日 ( 火 ) エ市内小中学校特別支援学級 学校児童生徒作品展示 ( きらきらアート展 ) 12 月 10 日 ( 土 )~12 日 ( 月 ) オ市内学童美術展 12 月 10 日 ( 土 )~12 日 ( 月 ) (2) 平成 年度指定研究数学 1 年次の取組 1 見附市中教研数学部会 部会を8 回開催 第 1 回は, 県数学部長の中之島中学校熊谷正美校長より, 研究の方向性についてご指導をいただいた また, その後, 単元構想検討会などの部会に2 回, 本年度最後の公開授業も 190

192 参観, ご指導をいただいた 第 2 回は, 平成 年度指定の南魚沼郡市中教研数学部研究推進責任者の五十沢中学校遠藤寛子教諭から, 成果と課題についてお話いただいた 見附市内 4 中学校で,1 回ずつ授業公開を行った 指導者の中越教育事務所水嶌指導主事からは, 授業公開 3 回のほかに, 単元構想検討会などの部会にも2 回, 計 5 回ご指導いただいた 3 成果と課題, 次年度の取組 ( 向性 ) < 成果 > 見附市学校教育研究協議会 ( 市教協 ) の各部会での取組は, 明確な取組方針のもと, 各事業が進められている 平成 年度指定研究数学の1 年次の取組を, 研究推進責任者を中心に,4 校の数学主任 ( 研究推進委員 ) が協力して進めることができた 全県数学部長の熊谷校長と指導者の中越教育事務所水嶌指導主事から, 複数回ご指導をいただき,2 年次に向けての見通しをもつことができた 第 2 回の部会で, 前中越地区数学部会研究推進者の遠藤教諭から, 様々なアドバイスをいただいたことも1 年次研究を進める上で大きな力となった < 課題 > 見附市学校教育研究協議会 ( 市教協 ) では, 平成 28 年度の英語 外国語部会, 道徳部会において, 平成 30 年度の新学習指導要領実施に関わって, もち方の検討を行った上で計画的に進めていくことが課題である 数学の指定研究の1 年次の取組の成果と課題のまとめを基にした2 年次の取組の計画案を今年度中に作成する < 次年度の取組 ( 方向性 )> 見附市学校教育研究協議会 ( 市教協 ) の評議員会で検討した上で,28 年度の方向性をはっきりさせ, 確実に実現していく 数学の指定研究 2 年次取組計画を今年度中に作成し, 平成 29 年 11 月 24 日の研究発表会に向けて, 研究推進責任者を中心としながら, 計画的に進めていく 見附市学校教育研究協議会( 市教協 ) 算数 数学部会との連携を図るとともに, 見附高校や近隣の高校にも研究会案内を送付し, 小 中 高の連携を図っていく 各中学校においては, 数学科のみの取組とせず, 他教科にも中教研の取組が広がるように, 働き掛けていく 191

193 沼市中学校教育研究会研究活動の概要 温かい学級を基盤とした学 向上 不登校解消の取組 沼市中学校教育研究会会 五 嵐 浩同副会 川宮 1 今年度の課題と取組 今年度の課題 魚沼市教育委員会が進める 温かい学級づくり支援事業 をより一層推進していく 取組 事業指標の趣旨を周知し, 各学校で校内研修の改善に努め, 目標達成に向けて 温かい学級づくり に確実に取り組む 新たな不登校を生まない取組, 学力向上のための授業改善に資する研修の活性化に努める 2 研究活動の概要 (1) 魚沼市教育委員会 温かい学級づくり支援事業 への主体的参加魚沼市教育委員会が推進する 温かい学級づくり支援事業 に対する理解を深め, 学校全体が共通実践できるよう各学校で主体的に校内研修を行った また, 事業担当者研修会, 全員研修会での成果を共有する機会を校内行事計画に位置づけた さらに事業が継続できるよう人材の育成に重点を置き, 各校で 温かい学級づくり支援事業 担当を校務分掌上に位置づけた 市内 6 中学校区では, 小中連携による実践発表会を実施している 各学校が,3 年間の 温かい学級づくり支援事業 の成果を学区の保護者や市内教職員に公開した 2 月 13 日には, 魚沼市教育委員会主催の 魚沼市教育フォーラム に小学校教育研究協議会と連携して取り組む (2) 教科等部会 各種教育部会の活動市内の全教職員が教科等部会及び各種教育部会に所属している 各部は, 部会や授業研究会等年 2 回以上の研修会を実施している その際, 教科と各種教育の研修日を別とし, 会員がそれぞれの部会に参加できるよう配慮している (3) 重点教科等の活動各教科や各種教育から重点教科 領域を決め, 活動の充実を図っている 今年度の重点教科 領域は, 数学 総合学習 道徳 学校保健 である 1 数学 - 全員を連れて行く授業 をテーマに全 6 回の授業研究会を実施した 期日: 7 月 15 日 ( 金 ) 会場 : 湯之谷中学校授業者 : 山崎潤司教諭 期日: 9 月 7 日 ( 水 ) 会場 : 堀之内中学校授業者 : 大畑水音教諭 期日:10 月 18 日 ( 火 ) 会場 : 広神中学校授業者 : 五十嵐理教諭 期日:10 月 27 日 ( 木 ) 会場 : 守門中学校授業者 : 目黒晶子教諭 期日:11 月 9 日 ( 水 ) 会場 : 入広瀬中学校授業者 : 髙橋耕平教諭 期日:11 月 15 日 ( 火 ) 会場 : 小出中学校授業者 : 諏訪司教諭 2 総合学習 - 地域教材開発の取組 をテーマに, 現地研修と小中連携を深めるための授業研究会を行った 研修会( 浅草岳山麓自然観察 ) 期日 :8 月 5 日 ( 金 ) 講師 : レンジャー 2 名 192

194 授業研究会期日 : 9 月 21 日 ( 水 ) 会場 : 堀之内小学校授業者 : 澤田諒子教諭 3 道徳 - 道徳の教科化に向けて今何をなすべきか をテーマに, 講演会と師範授業を実施した 講演会( 特別の教科道徳 の目指すところと今後の準備) 期日 : 8 月 23 日 ( 火 ) 会場 : 堀之内公民館講師 : 岡村秀康塩沢小校長 師範授業期日 : 9 月 20 日 ( 火 ) 会場 : 須原小授業者 : 大竹直志東山の下小教諭 4 学校保健 - 生きる力を育む学校保健活動の充実を目指して をテーマに研修会を重ねた 研修会 不登校の未然防止と具体的対応 期日 : 7 月 27 日 ( 水 ) 会場 : 堀之内公民館講師 : 小池良江養護教諭 研修会 小中 9 年間を見通しをもち育てたい児童生徒の姿の具現化 期日 : 8 月 23 日 ( 火 ) 会場 : 堀之内公民館講師 : 岸美貴養護教諭 研修会 心の健康 学習の在り方 期日 :12 月 8 日 ( 木 ) 会場 : 堀之内小学校講師 : 森和香子指導主事 研修会 各校の実践発表 期日 : 2 月 23 日 ( 木 ) 会場 : 堀之内公民館 (4) プロポーザル事業の実施学力向上等につながる取組の一層の充実を図ることを目的として, プロポーザル事業を実施している 本事業では,2 校以上の教職員が共同して行う教科等の研修計画を選考委員会が審査し, 優れた企画に対して研究助成を行っている 今年度は,2グループに対して助成した (5) 研究成果の刊行 魚沼市の教育 (A 判 4 判 44 ページ ) を小学校教育研究会との共同制作で刊行している 主な内容は, 重点教科等, 各教科 各種教育, 各学校, 学習指導センター, 理科教育センターの取組の報告である 3 成果と課題, 次年度の取組 成果 多くの教科等部及び各種教育部は, トピック的に授業研究会を実施するのではなく, 事前に指導案検討会を設け, 若手職員や転入職員にも理解できるような場を意図的に設定した これにより, 授業の質が向上するばかりでなく, 参会者の資質向上を促す実践的な研修ができた 各部で 温かい学級づくり を具現化する授業実践が行われた 部員相互に刺激を受けながら授業力向上が図られた 課題 各部の研修の取組には, 質 量ともに差があり成果にも差異が生じている 日常業務の多忙化, 旅費の負担等で必要な回数の研修会を開催することが難しくなっている 次年度の取組 各部の研修レベルを引き上げるため, 全体研修会で具体的な研修方法や研修技法を伝達し, 研修意欲を高める CLASS 第 2 号 を活用して, 研究の視点をより具体的でより明確にしていく 193

195 南 沼郡市中学校教育研究会研究活動の概要 未来を切り拓く 豊かでたくましい 徒の育成 南 沼郡市中学校教育研究会会 野村宏毅同副会 庭野和也 1 今年度の課題と取組 < 今年度の課題 > 教職員の資質向上を図るとともに, 各教科 領域の実態に応じて, 生徒の理解力 学級力 授業力 協働力 人間力の向上を目指す < 取組 > 1 市 1 町 7 校, 会員数約 140 余名の本郡市中学校教育研究会は, 郡市小学校教育研究会との密接な連携を取り, 郡市教育振興会として共同で研究活動を推進している 年度始めに教科 領域ごとに研究テーマを設定し, 年間 2~3 回の部会及び授業研究会等を開催している 特に, 国語, 数学, 英語は南魚沼市学習指導センターとの連携を図りながら, 授業研究会を実施している 夏季休業中に各部会を一斉に開催し, 教育課程研究集会の伝達講習を行い, 客観的な絶対評価を目指して, 評価方法や基準等についての検討を行ったりし, 指導力向上を図っている 2 研究活動の概要 (1) 総会 5 月 2 日 ( 月 ) 会場 : 六日町中学校 ( 小 中全会員参加 ) 教科 領域部会 国語社会数学理科音楽美術保健体育技術家庭英語道徳特別活動生徒指導進路指導学校保健総合学習特別支援栄養教職員 研究主題意欲的に文章に向き合い, 内容を的確かつ豊かに読み取る生徒の育成地域素材をはじめ, 様々な資料を活用し, 生徒の学ぶ意欲を高める社会科授業のあり方意欲的な学びを深めようとする生徒の育成 ~ 効果的なかかわりを図る授業構成の工夫 ~ 理科授業を通した, 思考力 判断力 表現力の育成思いや意図をもって音楽表現する子どもの育成生徒がいきいきと表現したり, 鑑賞したりする活動を引き出す工夫確かな体力向上を図る保健体育授業の工夫学習したことを生かし, よりよい家庭生活, 社会を目指す生徒の育成 ~ 実践的 体験的な学習活動の工夫を通して~ 家庭科のよりよい授業を目指し, 実習を伴う研修により, 視野を広め, 指導力の向上を図る学力向上に向けた指導法の改善 考えを深め合う道徳授業 ~お互いの考えを聴き合う活動の工夫 ~ より良い集団をつくるためのリーダーの育成 ~ 他校との交流の中でリーダーとしての意識向上を目指す~ 保護者 地域との連携を図る生徒指導のあり方生徒一人一人の適性に応じた進路指導のあり方生徒の 生きる力 を育む学校保健活動の充実を目指して総合的な学習の時間におけるキャリア教育の推進豊かな活動を通して, 人とのかかわりを広げよう ~コミュニケーション能力を高めるために~ 学校給食の衛生向上を目指した衛生管理マニュアルの見直し 194

196 (2) 夏季同一開催部会 8 月 19 日 ( 金 ) 会場 :10 会場午前 10 時 ~ 午後 15 時 30 分 ( 別日開催あり ) (3) 各教科 領域の研究テーマ (4) 研究成果の刊行研究紀要 研究と実践の概要 A4 判 32 頁 120 部 3 成果と課題, 次年度の取組 < 成果 > 南魚沼市学習指導センターとの連携により, 国語, 数学, 英語については, 継続的に授業者の課題解決を図る研修を進めることができた 部会によっては, 小千谷市, 十日町市, 魚沼市と情報共有を進めて, 生徒に対して効果的な情報提供や指導を進めることができた < 課題 > 若い職員が多く, 校内で 1 教科 1 人の学校が多いことをふまえ, 学習指導要領の趣旨に沿い, 年間指導計画, 内容の取扱いについての現状, 評価方法 評定等について, 中学校間の情報交換を密にし, 日々の授業改善を推進していく必要がある 小学校との合同部会も多く, 小学校の取組の成果の共有や授業等での生かし方など小学校教育研究会との連携をさらに進めていく < 次年度の取組 > 29 年度指定研究発表予定の塩沢中学校の研究推進 言葉に着目し, 読みの広がり, 深まりをうながす授業 に対して, 推進委員が中心となり本研究会が全面的に協力して協働実践を進める 195

197 新潟市中学校教育研究会研究活動の概要 分の に 信をもち, 豊かな 供を育てる中学校教育 新潟市中学校教育研究会会 澁 雅秀同副会 浩同副会 場雅夫 1 今年度の課題と取組 今年度の課題 新潟市教育ビジョン後期実施計画 の理念のもと 新潟市の学校教育の重点 を実践の柱に, 事業を推進する 取組 会員一人ひとりの研修意欲を高め, 各学校の研究活動の充実を図るために, 共同研究を実施し, その成果や先進的な取組等の情報を共有し, 集積, 活用する 研究活動の推進 (1) 新潟市教育ビジョン後期実施計画 の理念のもと 新潟市の学校教育の重点 を実践の柱に, 事業を推進する (2) 新潟市教育委員会, 新潟市中学校校長会から指導助言を受け, 県中学校教育研究会 ( 以下, 県中教研 ) と連携を 図り事業を推進する (3) 2 研究活動の概要 (1) 第 1 回部長会 4 月 14 日 ( 木 ) 県中指定研の推進 運営 発表の確認及び意見交換, 各組織の運営方針の確認 (2) 第 1 回評議員会 4 月 28 日 ( 木 ) 運営方針 事業大綱 前年度決算等の承認 (3) 各教科 領域研修会 4 月 28 日 ( 木 ) 各教科 領域の組織編成と事業計画作成 (4) 第 2 回部長会 12 月 15 日 ( 木 ) 今年度の成果と今後の課題検討 (5) 第 2 回評議員会 2 月 16 日 ( 木 ) 事業報告 新年度の大綱案の審議 (6) 研究成果の刊行 実践報告書 (A4 版 300 部各学校 3 部配付 ) (7) 各部の活動 1 一部 ( 教科等 ) 発表会 ( 全員参加の研修会 ) 11 月 10 日 ( 木 ) 教科等 研 究 主 題 会 場 指導者 講演者 国語 生き生きとした活動を通して, 言語能力を伸ばす指導 早通中学校 ( 東 中央 南 西 新潟青陵大学短期大学部准教授峰本義明様 ~ 自立読みを目指すリーディング ワ 附属 私立) ークショップの手法を取り入れた授光晴中学校 ( 北新潟市立総合教育センター業 ~ 江南 秋葉 指導主事田村明彦様 社会 数学 理科 社会認識を高め, 確かな学力を育てる授業はどうあるべきか 数学的に表現する能力を高めるための授業の工夫 ~ 関数領域 を中心として ( 第 3 年次 )~ 学び合いを通して, 科学的な思考力 表現力を高める理科指導の工夫 西蒲 ) 葛塚中学校 ( 東地区 ) 白新中学校 ( 西地区 )(24 日 ) 新潟市立総合教育センター 巻東中学校赤塚中学校白新中学校 (24 日 ) 新潟市立東石山中学校校長高口和治様新潟市立大江山中学校校長佐藤宏欣様新潟市立松浜中学校校長岡田聡様新潟市立総合教育センター指導主事山本達也様文教大学教育学部教授永田潤一郎様 新潟市教育委員会学校支援課指導主事永井一哉様新潟市立総合教育センター指導主事眞田和徳様新潟市立濁川中学校校長永井喜博様新潟市立味方中学校校長後藤恒様 196

198 教科等 研 究 主 題 会 場 指導者 講演者 心を育てる音楽教育をめざして 新津第二中学校 新潟市立大形中学校 ~ 仲間とともに音楽とかかわり続ける生徒 ~ 校長太田三平様 音楽 美術 保健体育 技術 家庭 英語 あすなろ教育 豊かな感性を養い, 主体的に創造活動を楽しむ生徒の育成 運動に親しみ, 自ら学ぶ生徒の育成 ~ 学び合いを通して, わかってできる授業の創造 ~ 生活に関わる技術を適切に評価する力を育む指導方法の工夫 仲間とともに4 技能をバランスよく高めていく生徒 ~ 見通しをもって学び合う単元構成を通して~ 共生と自立 ~ 自信をもって社会参加のできる基礎学力 生活スキルの定着をめざして~ 関屋中学校 万代シルバーホテル 技術光晴中学校宮浦中学校家庭新潟柳都中学校藤見中学校 (24 日 ) 寄居中学校 ( 東ブロック ) 新津第五中学校 ( 西ブロック ) 藤見中学校 (Aブロック) 小針中学校 (Bブロック) 小須戸中学校 (C,Dブロック) 新潟市教育委員会学校支援課指導主事石塚崇様新潟市立光晴中学校校長田村祐一様新潟市立横越中学校校長佐藤裕様 新潟市教育委員会学校支援課指導主事和泉修一様新潟市立総合教育センター指導主事瀧澤訓様新潟市立潟東中学校校長大倉武様新潟市立白南中学校校長丸山明生様技術新潟大学教育学部教授佐藤亮一様新潟大学教育学部准教授下保敏和様家庭新潟市立鎧郷小学校校長吉田富貴子様新潟大学教育学部 教授高木幸子様東 : 新潟市教育委員会学校支援課指導主事小林恵子様西 : 新潟市立総合教育センター指導主事内藤浩悟様 A: 新潟市立西特別支援学校教諭田辺俊勝様 B: 新潟市立坂井輪中学校校長小島成生様 C,D: 新潟市立新津第五中学校校長渡辺義光様 養護 学校事務 主体的に健康な生活を実践する生徒の育成 ~ 実践化を意識した保健指導と生徒の変容を見取る手立ての工夫 ~ 事務処理体制の充実と事務機能の強化をめざす デンカビッグスワンスタジアム スポーツ医科学センター 新潟市教育委員会保健給食課学校支援課指導主事大森悦子様 新潟市立南浜中学校校長和泉哲章様 2 二部 ( 領域 ) 発表会 (10 領域原則として隔年で発表会を実施 ) 部会研究主題会場指導者 講演者新潟市立総合教育センター道徳豊かなかかわりを通して, よりよく生きようとす木崎中学校指導主事藤井正人様 11 月 24 日る生徒の育成 総合学習 11 月 26 日 生徒会活動 生きる力の育成を目指し, 問題の解決や探究活動に, 主体的, 創造的, 協同的に取り組ませる活動の工夫 自発的, 自治的な生徒会活動の展開及びリーダーの育成 197 松浜中学校 東新中学校 指導者新潟青陵大学教授岩﨑保之様新潟市教育委員会学校支援課指導主事脇野哲郎様新潟市立総合教育センター指導主事山本政義様 指導者新津第二中学校校長佐久間栄基様

199 部会研究主題会場指導者 講演者学級経営よりよい人間関係を築き, 学び合いの活動を通しアグリパー講師 10 月 27 日て主体的 創造的に活動する生徒の育成ククラブハ新潟市教育委員会学校支援課 生徒指導 1 月 13 日 進路指導 11 月 14 日 図書館 10 月 27 日 子ども一人一人の成長を促すための生徒指導 ~ 自律性, 社会性を育成するための取組 ~ 将来の生き方を考え, 主体的に進路を選択できる生徒を育てる指導 ~キャリア教育の実践や啓発的な体験活動の充実を通して~ 生徒の主体的な学習活動を支援する図書館の在り方 ウス江南区文化会館 総合教育センター 江南区文化会館 指導主事永井一哉様新潟市特別支援教育サポートセンター指導主事小野郁夫様 新潟市教育委員会学校支援課課長補佐保科賢一郎様新潟市教育委員会学校支援課指導主事田中健様 新潟市立亀田中学校司書楠雅之様 情報教育情報機器を活用した支援のあり方西川中学校上越教育大学学校教育実践研究センター 11 月 24 日准教授中野博幸様 学校保健 11 月 17 日 生徒の健やかな身体の育成を目指した学校保健に関するチーム学校の推進 秋葉区文化会館練習室 新潟市教育委員会保健給食課 学校支援課指導主事大森悦子様 教育課程 12 月 8 日 学校課題を解決する全員参加による教育課程編成 実施 ~ 新潟市の学校教育 を見据えた, チーム学校づくり ~ 新潟市立藤見中学校 新潟市教育委員会学校支援課総括指導主事上澤田誠様 3 成果と課題, 次年度の取組 ( 向性 ) < 成果 > 本年度は, 新学習指導要領全面実施 5 年目に入り, かかわり をキーワードとした授業研究が引き続き行われた 研究主題は昨年度を引き継いだものだが, UDL や 学び合い 10 の理念がさらに重視されるとともに, アクティブ ラーニングの必要性が認識され, FT の積極的活用が多くみられた 授業研究を中心としながら, 会員一人一人の 授業力向上 を目指した取り組みが積み重ねられた 授業研究発表校のみが研修に取り組むのではなく, 全会員が同じ視線で取り組むことができるように, 多くの教科 領域で工夫を凝らしながら研修を進めてきた 具体的には, 市内の中学校を近隣の学校ごとにブロックに分けたり, 専門分野に分けたりして, 適正な会員数による研修を進め, 各会員の双方向性のかかわりを伴った研究活動が定着してきた 地域や近隣の大学とも連携し, 学校外とのかかわりをもって行われた先進的な研究もあった 各教科 領域の研修会では, これまでの報告と質疑といった会議形式に代わり, ファシリテーション等による意見交換や意思決定の手法が一般化してきた また, 中教研の取組が, 各中学校における研修体制の活性化にもつながっており, 各校において, 日常的に意欲的な授業改善の風土が醸成されている < 課題 > 新潟市教育ビジョン第 3 期実施計画 の基本施策を踏まえ, 平成 年度 新潟市の学校教育 の中で, 組織的な取組による授業力の向上 自立性と社会性を育む生徒指導の推進 自立と社会参加の力を育む特別支援教育の推進 の3つが重点として明示されている 平成 29 年度は 新潟市の学校教育 の改訂が予定されている 加えて, これまでも参考にしてきた 新潟市の授業づくり 子ども一人一人の成長を促すために や 誰もが安心して過ごすことのできる学校づくりを目指して 等のリーフレットで強調されている内容を踏まえ, 県中教研の研究主題を受け, さらによりよい活動が展開されるよう工夫と改善を重ねながら研修をすすめてきたい < 次年度の取組 ( 方向性 )> 市の方針を着実に踏まえ, 市民の付託に応えるため, 平成 29 年度も市の教育施策と, 県中教研の研究との整合性を確保しつつ, 指導要領の趣旨が, 一人一人の生徒に届くように, 全ての教師が教科に対する広く深い知識と見識をもち, 生徒を育む力の獲得に向けた研修を進めていきたい UDL 学び合い 10 FT 思考ツール を授業づくりの根幹におき, 学び合う授業の中で 確かな学力 を身に付けさせていきたい 198

200 燕市 蒲原郡中学校教育研究会研究活動の概要 きる をはぐくむ教育の創造 学び合う授業 による授業改 を中 にして 燕市 蒲原郡中学校教育研究会会 堀隆 同副会 笠原徹 1 今年度の課題と取組 < 今年度の課題 > 教科 言語活動の充実や分かる授業との関連を図った研究を進めること 領域 より良い学校生活を築くための関わり合いについての研究を進めること < 取組 > 教科の役割は, 人間としてどう生きるかの自覚を深める ために, 意欲や知識, 技能, 判断力等の向上を目指し, 計画的 発展的な指導に取り組むことである 領域の役割は, 社会生活での自立を促す ために, 社会生活で必要な能力や態度を育てるための場や体験活動等を意識的に設定 指導することと考える これらの考え方に基づき, 各教科 領域でテーマを設定し, 実践 検証する 2 研究活動の概要 (1) 評議員会 4 月 8 日 (2) 総会 研究部会 5 月 12 日 (3) 前期部長会 5 月 26 日 (4) 一斉研修会 11 月 17 日 (5) 後期部長会 11 月 24 日 < 各教科 領域の研究主題 > 部会会場 研究主題 内容 国語社会数学理科音楽美術保体技家英語道徳特活進路特支学保事務 小池自分の考えや思いを進んで表現し, 人との関わりを通して学び合う授業の工夫分水基礎 基本を意欲的に活用する生徒の育成 ~ 学び合う授業 を展開するための課題の工夫 ~ 吉田他者と学び合い, 課題を解決する生徒の育成 ~ 学び合いを形成する教師の手立て~ 燕科学的な思考力 判断力 表現力を養う授業の工夫 ~ 知識構成型ジグソー法を取り入れた授業改善 ~ 燕主体的に課題に取り組み, 学び合い, 高め合う生徒の育成燕学び合いを大切にし, 表現力を高める授業の工夫燕北課題解決に向け, 学び合い, 高め合う生徒の育成分水人やものとかかわり, 互いに学び合い高め合う生徒の育成吉田 学び合う授業 を通して わかる できる を実感する生徒の育成吉田自己の生き方を深く考える道徳授業 ~ 体験活動等との関連を図った指導の工夫 ~ 燕系統的なキャリア教育のあり方分水系統立てた進路指導のあり方キャリア教育の一環として小池特別支援学級卒業後の進路実態 ~ 特別支援学級生徒と保護者のニーズの把握と支援 ~ 燕南小生徒の 生きる力 をはぐくむ学校保健活動の充実を目指して 中央公民館 学校運営への参画 ~ 事務部経済計画の推進 ~ 3 成果と今後の課題 < 成果 > 今年度も部長会でファシリテーションの技法について学び, それを活用した研究が各教科 領域で 199

201 進めることができた 21 世紀型能力の基礎力と思考力を検討して研究を進める実践が見られた < 課題 > 生きる力 の育成につなげた研究が弱かった < 次年度の取組 ( 方向性 )> 各教科 領域において,21 世紀型能力 ( 基礎力, 表現力, 実践力 ) を洗い出し, その向上を図る実践を進める 運営面で研修効果を上げるために部長の選定方法を改善する 200

202 佐渡市中学校教育研究会研究活動の概要 学ぶ楽しさ 分かる喜び の実現を 指した授業改善 学び合う授業 を軸とした授業 の向上を図る実践研究 佐渡市中学校教育研究会会 渡部泰治同副会 吹屋昇 1 今年度の課題と取組 同 副会 加藤雄 郎 今年度の課題 (1) 学ぶ楽しさ や 分かる喜び を実感できる授業の実現に向けた, 授業力向上に資する研究並びに実践 (2) 佐渡市教育大綱の実現に向けた研究推進の継続 取組 (1)-1 各教科部で, ファシリテーション ( 以下 FT と略す ) 等を活用した相互にかかわり合い学び合う授業について, 研究 実践を行う 指導案検討や授業検討会も FT で実施する 2 各学校で 授業スタンダード 10 と 学び合い 10 による授業改善と学力向上に努める (2)-1 生きる力 の育成と関連させて, 佐渡市教育大綱の基本理念である 明日の佐渡を創る人, 世界に羽ばたく人の育成 に努める 2 学校や地域の特性を生かし, 様々な人々とのかかわりをとおして豊かな心を育み, 自立を目指す生徒を育成する 2 研究活動の概要 (1) 総集会, 教科 領域部会 ( 組織編成と事業計画 )4 月 28 日 ( 木 ) 佐渡市立新穂中学校 (2) 一斉研修 ( 午前 : 領域部会, 午後 : 教科部会 ) 8 月 22 日 ( 月 ) 領域 教科別に実施 (3) 各部の活動 ( 全員参加の研修 ) 部会期日会場研修テーマ授業者 / 指導者 講演者 201 佐渡市中教研会員の敬称は省略 国語 11/28 佐和田中学校主体的に学び, 確かな言語能力を育成する指導の工夫佐渡市立佐和田中学校教諭木村與志 社会 11/16 高千中学校 佐渡市立相川中学校校長渡部泰治 学ぶ意欲を高め, 確かな学力を育てる社会科指導の在佐渡市立高千中学校教諭引野太り方 ~ 学ぶ楽しさ 分かる喜び の実現を目指す指佐渡市立前浜中学校校長治田博樹導の工夫 ~ 数学 10/25 新穂中学校 学ぶ意欲を高め, 分かる喜びを実感できる指導の工夫 佐渡市立新穂中学校教諭山本宏之県立教育センター指導主事西村健一様佐渡市立畑野中学校校長加藤雄一郎 理科 7/ 7 佐和田中学校 学び合いを通して, 科学的な思考の高まりを実感でき 佐渡市立佐和田中学校教諭野上貴浩 10/11 11/11 相川中学校新穂中学校 る学習指導の工夫 佐渡市立相川中学校教諭中澤健太佐渡市立新穂中学校教諭和田慧一 県中教研指定研究事業 2 年目 燕市立松長小学校校長鈴木華奈子様 音楽 12/ 6 佐和田中学校音楽のよさを感じ, 伝え, かかわり合いながら考える生徒の育成 佐渡市立松ヶ崎中学校校長伊藤 浩 佐渡市立佐和田中学校教諭村川比奈子 佐渡市立金井中学校校長渡部栄二 美術 10/19 両津中学校生徒が感性や想像力を働かせて, 表現する授業の工夫佐渡市立両津中学校教諭兒玉季恵 保健 体育 技術 家庭 11/16 新穂中学校新穂武道館 5/27 6/ 1 南佐渡中学校両津中学校 学ぶ意欲を高め, できる喜びを感じさせる授業の工夫 発問 指示, 説明, の明確な授業 佐渡市立南佐渡中学校校長吹屋 昇 佐渡市立新穂中学校教諭加藤順也 佐渡市立真野中学校校長池典比古 佐渡市立南佐渡中学校教諭川上英子佐渡市立両津中学校教諭霍間厚浩 佐渡市立相川中学校教頭小沼泰高 佐渡市立両津中学校教諭中澤民枝 佐渡市立両津中学校校長和田大二

203 部会期日 会場 研修テーマ 授業者 / 指導者 講演者 佐渡市中教研会員の敬称は省略 英語 11/18 南佐渡中学校 互いに関わり合って学びながら表現力を高める生徒の育成 ~ できる喜び を軸として授業力の向上を図る実践研究 ~ 佐渡市立南佐渡中学校教諭渡辺有香佐渡市立内海府中学校校長宇治正明 道徳 11/10 高千中学校 豊かな心をはぐくみ, 生きる力を培う道徳教育の推進 ~ 私たちの道徳 の活用 ~ 佐渡市立高千中学校教諭本間哲郎佐渡市立赤泊中学校校長中尾慶一 特活 8/25 南佐渡中学校 よりよい人間関係を築き, 自治的能力を高める特別活 佐渡市立南佐渡中学校教諭鼻﨑 悟 動の推進 佐渡市立松ヶ崎中学校校長伊藤 浩 生徒指導進路指導教育課程学校保健 8/22 金井コミュニティーセンター 不登校対応における関係機関と, 生徒指導部との連携の推進 佐渡市不登校訪問指導員板垣千恵子様あすなろ教室指導員江口越明様佐渡市子ども若者相談センター子ども若者 相談員 濱田 毅様 ヒューマンアカデミー高等学校佐渡学習セ ンター所長 高柳一巳様 佐渡市立新穂中学校校長大谷直治 8/22 新穂中学校 地域の特性をふまえ, 志を持ち, 自分の進路選択に向 ハローワーク佐渡新規学卒者担当 かって努力し続ける生徒の育成 里村 悠様 佐渡市立両津中学校校長和田大二 8/22 佐和田中学校佐渡市の教育基本目標について, 研修を深める 佐渡市教育委員会管理主事山田裕之様 佐渡市立佐和田中学校校長山本博明 8/ 22 トキのむら元気生きる力をはぐくむ健康教育活動の推進あすなろ教室教育相談員斎藤萌様館県立佐渡特別支援学校校長杉坂芳文様佐渡市立高千中学校校長新井田義一 事務 5/11 9/ 7 2/ 1 畑野農村環境改善センター 学校事務の研究を深め, 研修を通して会員の資質の向上を図り, 学校教育の充実発展に寄与する 佐渡市教育委員会管理主事山田裕之様佐渡国際学院株式会社取締役学院長山田志乃武様佐渡市立相川中学校校長渡部泰治 (4) 研究成果の刊行 佐渡の中学校 ~ 研究集録 ( 平成 28 年度 )~ A4 版 68 ページ 240 部発行 3 成果と課題, 次年度の取組 ( 向性 ) 平成 28 年度は FT の実施や 授業スタンダード 10 学び合い 10 を活用した授業改善に努めた 各学校で上記内容を実施して一定の成果を得たが, 未だに改善されない点もある 今後は, これらを検討して平成 29 年度の活動に取り組みたい (1) 成果 県中教研指定研究事業 2 年目を迎え, 理科部が, 生徒の主体性を引き出すための 自信度グラフ の活用と ワールドカフェ によるグループ学習に取り組んだ 外部指導者から指導を受け, また, 発表会当日は島外からの参観者も迎えたことで, 理科教育や研究会の運営について学ぶことが多かった この成果を各学校の教育活動に還元できると期待している 各教科部の授業研究会では,FT を活用した学び合い等の主体的 協働的な学びに関する公開授業と検討会が行われた また, 指導案の作成や授業後の検討会を FT で実施し, 教科部員の授業力向上と FT の習熟に努めた 各学校で, 発問や指示の明確化, 板書の工夫, 振り返り場面の設定,UDL の取組等について, 授業スタンダード 10 学び合い 10 を活用した授業の見直しが定期的に行われた 佐渡市教育委員会と連携した課題解決型職場体験の実施や, 職場体験活動の手続きの共通化に関する取組が実施された (2) 課題 授業改善に努めているが, 佐渡市全体としては, 学力調査や Web 配信集計システムのデータに明確な学力向上の兆候が現れているとは言い切れない この実態を, 指導方法の改善, 授業規律の定着, 家庭学習の充実, キャリア教育と関連させた学習意欲の向上等, 様々な観点から分析し, 改善策を講じる必要がある 各学校や各教科部においては,FT や学び合いによる授業改善の取組が形式的なものに終始すること無く, 本当に 学ぶ楽しさ 分かる喜び の実現に結びついているかを見直し, 有効な手立てを検討する必要がある 202

204 (3) 次年度の方向性平成 29 年度の方向性として, 教科部会については, 学ぶ楽しさ 分かる喜び を実感し学力向上に結びつく主体的 協働的な学習に関する実践 研修が必要である また, 学力向上の阻害要因を分析し, 授業改善を主軸にした改善策の検討と実践にも力を入れなければならない 領域部会では, 佐渡市教育大綱に基づき, 生きる力 の育成を中心とする教育活動の推進を継続したい 特にキャリア教育は, 佐渡市や佐渡市教育委員会の協力 助言を仰いで充実を図りたい なお, 各教科 領域部においては, 今後も積極的に外部指導者から指導を仰ぐ機会を設け, 授業実践等に生かしていきたい 203

205 新発 市中学校教育研究会研究活動の概要 確かな学, 豊かな, 健やかな体をはぐくむ 徒の育成 新発 市中学校教育研究会会 川敦同副会 船 誠同副会 坂均 1 今年度の課題と取組 < 今年度の課題 > 昨年度から研究主題を新発田市の教育の指針に合わせるとともに, 県中教研が示す 授業スタンダード10 や 学び合い10 を積極的に取り入れ, それぞれの教科において学び合いや人とのかかわりを通した学習方法の確立を目指して研修を進めている < 取組 > 研究推進の重点に 授業スタンダード10 や 学び合い10 を活用して研究会, 研修会を進めることを方針として, それぞれの教科における研究主題をこの重点に整合性をもたせるようにした また, 研究会, 研修会においては, ファシリテーションによって進めるように提示した 2 研究活動の概要 (1) 第 1 回一斉部会 :4 月 20 日 ( 水 ) 会場 新発田市立猿橋中学校内容 各部の主な事業計画案作成 (2) 第 2 回一斉部会 :11 月 9 日 ( 水 ) 会場 各学校内容 研究主題に基づいた事業の実施, 教科は授業研究 (3) 各部の研究主題及び主な活動研究部研究主題月 日会場主な研修内容 国語社会数学理科音楽美術 確かな読みの力を身に付ける生徒の育成学び合いを通して, 自分の考えを再構成する生徒の育成数学的な思考力 表現力を高める授業の工夫他者とのかかわりや問題解決的な活動を通して科学的な見方 考え方を育てる授業の在り方豊かな表現力を高める指導の工夫 ~ 学び合いを通して~ 人とのかかわりを通して考えを深めさせる指導の工夫 11.9 東中 公開授業 1 年 : 玄関扉 協議会 計 10 回 佐々木中 公開授業 3 年 : 現代の民主政治と社会 各会場 県指定研究会に向けての授業研究, 準備 11.9 佐々木中 公開授業 1 年 : 比例 反比例 協議会 11.9 七葉中 公開授業 3 年 : エネルギーと仕事 協議会 11.9 紫雲寺中 公開授業 1 年 : ハーモニーの美しさ, 楽 しさ 協議会 11.9 蕗谷虹児 公開授業 3 年 : 鑑賞 ( わたしのまち美術 記念館 館 ) 協議会 204

206 研究部 研究主題 月 日 会場 主な研修内容 課題をもち, 主体的に学び 川東中 公開授業 1 年 : 体力つくり運動 ~タグラ 合う生徒の育成 ~わかる 計 5 回グビーで体力の向上を目指そう~ ( 県指定保健体育できる授業を目指して~ 各会場研究会 ) 県指定研究会に向けての授業研究, 準備 学び合う活動を通して, 生 11.9 第一中 公開授業 1 年 :A 材料と加工に関する技 技術 活実践力を高める授業の工夫 術 協議会 学び合いを通して, 実践力 11.9 第一中 公開授業 3 年 : 家族 家庭と子どもの成 家庭 を高める指導の工夫 長 協議会 他との関わり合いを通して 11.9 豊浦中 公開授業 2 年 :Chapter3 Project( 将来 英語 表現力を高める指導方法の工夫 の夢 ) 協議会 道徳 川東中 講演 これからの道徳教育について これからの道徳教育の動向 ( 講師 : 新潟市立石山中学校佐藤裕子について理解を深める様 ) 生徒の主体的な活動を促す 紫雲寺中 各校の実践報告及び情報交換特別活動ための工夫 来年度の組織確認 8.23 豊浦地区 講演 子どもの自殺予防の心理学 生徒指導規範意識を高める生徒指導のあり方 毎月 公民館各会場 ( 講師 : 新潟青陵大学教授碓井真史様 ) 各校の情報交換 個に応じた進路指導のため 8. 4 豊浦中 進路のてびき 作成 配付進路指導の工夫 8.30 豊浦中 各校の進路指導に関わる情報交換 総合的な学 地域と学び, 社会と関わり, 豊浦中 各校の実践報告 協議会 習の時間 自立する力を育む指導 特別支援教育 個の特性を生かした進路の実現に向けて 猿橋中豊浦地区公民館 講話市教育委員会相談員八幡寿美子様 卒業を祝う会 8.9 本丸中 講演 学校現場で活用できるカウンセリン グ技法 ( 講師 : スクールカウンセラー臨床心理 養護 生きる力を育む健康相談活動の充実 11.9 猿橋中 士 認定行動療法士江畑慎吾様 ) 事例発表と手立てや課題, 改善策について の検討や情報交換 205

207 研究部研究主題月 日会場主な研修内容 7. 8 豊浦庁舎 講演 学校の危機管理について ( 講師 : 市教育委員会指導主事前田清 事務 学校の危機管理と財務の健全化 11.1 豊浦庁舎 様 ) グループ討議 事務職員にできること 講演 正しい会計能力を身に付ける ( 講師 : 新発田商工会議所水戸英樹 様 ) 学校経営 地域を知る ~ 新発田市地域のサルによる農作物への被害状況を中心に~ 猿橋コミセン 北辰館 第 1 回部会 講演 ニホンザルによる農作物被害と保護管理 ( 講師 : 新潟大学自然科学系助教望月翔太様 ) (4) 研究成果の刊行平成 28 年度 新発田市中学校教育研究会研究紀要 A4 版 41 ページ 260 部 3 成果と課題, 次年度の取組 < 成果 > 教科の研修会においては, 授業の中で生徒同士のかかわりを積極的に取り入れた指導の実践が行われた 協議会では, ファシリテーションを活用し有意義な話し合いができた 領域の研修会においては, 各校の実践を持ち寄り, 今後の実践に生かせる情報交換等を行うことができた < 課題 > 教科の研修会では, ファシリテーションを活用した授業研究を行っているが, その場限りで日頃の取組が十分でない場合もある 研修会の成果を生かせるように働きかけをしていきたい 協議会ではファシリテーションが有効にはたらいているが, 協議題をどのように設定するかで話し合いの深まりが違ってくる 話し合いがより深まる協議題となるように熟慮して進めるようにしたい < 次年度の取組 > 今年度同様に, 学び合いや他の人とのかかわりをテーマに実践に基づく研修を行い, 一層の定着を図るとともに, 学力の向上につなげたい また, 日常の授業の中でファシリテーションを活用できるように, それぞれの教科の研修を進めていきたい 206

208 村上市岩船郡中学校教育研究会研究活動の概要 徒の主体性を伸ばし, 学び合う教育の在り 村上市岩船郡中学校教育研究会会 智美同副会 中束正志 1 研究活動の推進 生徒が主体性を発揮し, 学び合う授業 の視点で研究を推進する (1) 学び合う授業 による授業改革により, 生徒に 21 世紀型学力をつけるための実践研究を行う (2) 授業スタンダード 10 と 学び合い 10 を授業を観る観点として活用する 2 研究活動の概要 (1) 一斉部会 4 月 27 日 ( 水 ) (2) 主な研修会 1 教科部 11 月 4 日 ( 金 ) 2 教科外 ( 領域 )10 月 ~12 月 部会名 会 場 研究主題等 指 導 者 授業者等 国 語 岩船中 生徒の主体性を伸ばし, 学び合う国語教育の在り方 平野政幸 : 村上市立山北中学校校長 河内聡 社会村上東中事象を多面的に考察し, 公正に判断して表現今井学 : 関川村立関川中学校教頭 俊也 数 学 神納中 生徒の主体性を伸ばし, 学び合う教育の 在り方 理 科 荒 川 中 生徒の主体性を伸ばし, 学び合う教育の在り方 ~ 理科の授業における 学び合い について~ 音 楽 荒 川 中 生徒の主体性を伸ばし, 生き生きと学ぶ 教育の在り方 西村健一 : 県立教育センター指導主事髙橋哲衛 : 下越教育事務所指導主事小川誠 : 村上市教育委員会指導主事山﨑明 : 関川村立関川中学校校長 廣川乗 : 村上市立平林中学校校長 堀川雅司 : 新潟市立亀田西中学校校長 佐藤智之 齊藤博和 甲斐喜子 美術山北中生徒が主体性を発揮し, 学び合う授業高橋学 : 村上市立荒川中学校教頭 保健体育村上中等生徒の主体性を伸ばし, 学び合う保健体育授長谷川春義 : 村上市立荒川中学校校長 鈴木美穂子 髙橋守 技術 家庭 村上第一中 学び合う授業の創造を目指して ~ 授業スタンダード 10 の視点から~ 木ノ瀬隆幸 : 村上市立村上東中学校教頭 吉井眞喜子 英 語 村上東中 自分の意見や考えを表現できる生徒の育成 ~ 生徒が主体的に参加できる学び合いの工夫 ~ 川英夫 : 下越教育事務所指導主事 道 徳 村上中等 他者との関わりの中で, 自己有用感をはぐくむ西村 諭 : ~ 考えや思いを伝え合い, 高め合う活動 村上市立神納中学校教頭 を通して~ 生徒指導 村上市教育 不登校生徒に対する効果的な支援の在り 中村悟利 : 情報センター 方 県立教育センター指導主事 川村美香津野雅之進藤豪人 石井メイ 207

209 部会名 会 場 研究主題等 指 導 者 授業者等 特別活動 農村環境改善センター生徒会幹部研修会を通して, 各校生徒の交流とリーダー聖籠町立聖籠中学校 教諭田邉和史 進路指導 神納中 平成 年度県中教研指定研究進路指導下越若狭陽一 : 今年度の入試内容等の理解, 学校独自検査への対策 下越教育事務所指導主事長谷川秀夫 : 村上市立岩船中学校校長 図書館 村上東中 郡市読書感想文合評会 ( 下越地区出品作 相互研修 品選考 ) 教育課程 神納中 地域とともに歩む学校づくりのための教 育課程の工夫 安達昭則 : 村上中等教育学校教頭 特別支援 県立村上特別支援学校 将来を見据えた進路指導や就労支援の在り方について 熊倉優幸 : 県立村上特別支援学校教諭 学校保健 事務職員 生涯学習推進センター校内 校外を意識した健康相談 ~ 身近なリソースを有効活用した支援の実際 ~ 生涯学習推進センター中学校独自の事務処理等の情報共有と事務職員の世代交代に伴う情報の伝達 青少年健全育成センター相談員山田久美子県立新発田病院医師塚野喜恵 長谷川裕高 : 村上市立村上第一中学校教頭 学力向上 朝日中 校内研修の充実と家庭学習習慣の確立 小田智美 : 村上市立朝日中学校校長 (3) 各種研修会への取組 1 県中教研指定を受けて研究を推進した 英語 11 月 4 日 ( 金 ) 村上市立村上東中学校 進路指導 11 月 8 日 ( 火 ) 村上市立神納中学校 数学 11 月 4 日 ( 金 ) 村上市立神納中学校 2 村上市教職員人権教育, 同和教育推進研修会 ( 村上市教育研究会主催 ) へ協力 参加をした 8 月 19 日 ( 金 ) 村上市総合文化会館 (4) その他の取組 1 図書館部が 読書感想発表会, 音楽部が 音楽総合発表会 を実施した 2 各部の研究成果の発表 研究活動の概要 を発刊した (A4 版 42 ページ 250 部作成 ) 3 成果と今後の課題 (1) 成果 1 学び合う授業 の実現のために, 授業研修の一層の充実を図った 2 授業スタンダード 10 等を活用した指導方法の改善に努めた 3 アクティブ ラーニングの視点に立った授業改革, あるいは, 今日的な教育課題の解決に向けて, 優れた講師を招聘し, 識見を深めた (2) 課題 1 県中教研指定 ( 数学 ) に向けた取組を強固に推進していく 2 学び合う授業 の実現のために, 授業研修の一層の充実を図っていく 208

210 五泉市東蒲原郡中学校教育研究会研究活動の概要 学び合いを通して, 課題解決を図る 徒の育成 授業スタンダード10 学び合い 10 のさらなる活 を通して 五泉市東蒲原郡中学校教育研究会会 上村茂同副会 永倉浩 同副会 古 修 1 研究活動の推進研究主題に迫るために, 各教科, 領域等で次の視点をもとに研究を推進した 1 目指す生徒の姿と, 生徒に育みたい力を明確にする 2 学び合いを促す課題設定を工夫し, 蓄積を図る 3 ファシリテーションの技能を含む会員の授業力を中心として資質 能力の向上を図る 2 研究活動の概要 (1)1 斉研修会等の開催 11 月 5 日 会場 教科 授業者 指導者 阿賀津川中学校 国語 本間 勇 阿賀町教育委員会管理指導主事中原広司様 川東中学校 社会 石川美和 加茂市立葵中学校校長山川雅己様 愛宕中学校 理科 関信也 国立上越教育大学教授桐生 徹様 五泉中学校 音楽 佐藤淑子 新潟市立亀田西中学校校長堀川雅司様 五泉北中学校 技 家 長澤多鶴子 五泉市教育委員会指導主事島津秀人様 三川中学校 数学 佐藤和幸 県立教育センター指導主事西村健一様阿賀町教育委員会管理指導主事中原広司様 山王中学校 英語 片桐環 五泉市教育委員会指導主事金洋輔様 上記以外の教科部会は実践を持ち寄る等の研修会を実施し研究主題に迫った (2) 県中教研下越地区指定研 1 教科名 理科 11 月 1 日 ( 火 )/ 山王中学校 2 授業者 山王中学校教諭荻野伸也 3 指導者 上越教育大学 教授桐生徹様 (3) 全体研修会の開催 1 期日 4 月 25 日 ( 月 ) 2 講師 新潟市立関屋小学校教諭滝澤隆幸様 3 演題 ファシリテーションを使った授業の実際 (4) 研究成果の刊行五泉市 東蒲原郡 中教研研究紀要第 9 集 A4 判 66 頁 180 部発行 209

211 3 成果と今後の課題 (1) 成果いずれの学校, いずれの教科においても学び合いの活動が定着し, 意見交換がスムーズに行われるようになってきた 特に, 以下の3 点について成果を感じている 1 学び合いを深め, 話し合いを促進できるよう個人の考えをもてる工夫がなされた また, それらが部会を通して, 学校の枠を超えて, 様々な工夫を共有できたと考える 個人で考え, その考えを小集団で深め, 最後に学級全体で考え, 発表するという段階を意識した授業を展開した 筆者の主張を根拠を明確にして読み取ることができるよう, 三角ロジックを活用した グループ学習の進め方 を作成し, 進行役の司会はしやすくした 2 ファシリテーションを用いた授業構想の検討が行われ, その成果が確認できた教科があった 様々な部会や学校でこうした形の授業構想検討が行われることを期待したい (2) 課題学び合いをさらに推進する上で, 以下の2 点が課題である 1 学び合いを促す課題設定の工夫と蓄積について, さらなる推進を図る 課題を工夫し, わかりやすく提示する 適切な資料提示に加え, 課題の焦点化について協議を深める 各教科ならではの学び合いの機会を模索し, 授業を展開し, 蓄積する 2 学び合いそのものを促進するため, 以下の工夫を行う 話し合うことの目的や役割, 話し合う内容を厳選し, 的確に伝える 発表することに重点が置かれがちなので, 聞く面の指導の充実を図る 210

212 阿賀野市胎内市北蒲原郡中学校教育研究会研究活動の概要 学び合いを通して, 互いを め合う 徒の育成 阿賀野市胎内市北蒲原郡中学校教育研究会会 野澤 吉 同 副会 齋藤 重雄 同 副会 久保 元 1 今年度の課題と取組 当研究会は,9 校 183 名の会員で組織され,16 部会で活動している 研究主題 学び合いを通して, 考えを広げ深める生徒の育成 に基づき, 各教科部会 特別活動部 会は授業研究を研究の核とし, また, 他の領域部会は研究主題に沿った取組を通して主体的に実践し, 各校の教育活動に生かしている 2 研究活動の概要 (1) 第 1 回理事会 評議員会 (2) 一斉部会 部長会 (3) 一斉部会 4 月 16 日 ( 木 ) 4 月 21 日 ( 木 ) 8 月 17 日 ( 水 ) 組織及び事業計画等の審議 各部会のテーマ及び事業計画の決定 各部会で研究授業指導案等の検討 (4) 一斉教科部会 領域部会 11 月 10 日 ( 木 ) 下表参照 部会により別日開催 部会名 研究副題 会場 主な研修内容 国語 学び合いを通して, 確かな学力を身に付ける生徒の育成 ~キャリア教育 水原中 授業研究 古典に学ぶ (3 年 ) の視点に立った教育活動の創造 ~ 社会 学び合いながら生きる力を高める生徒の育成 ~ねらい 課題 振り返り 聖籠中 授業研究 ヨーロッパ州 (1 年 ) のある授業を通して~ 数学 思考力 表現力を高める従業の工夫 ~ 効果的な学び合い活動を図る授業構成の工夫 ~ 築地中 授業研究 円 (3 年 ) 理科音楽美術保健体育技術 家庭 思考力 判断力 表現力を高めるた聖籠中授業研究 天気とその変化 (2 年 ) めの指導の工夫関わり合いを通して考えを広げ, 表授業研究 ブルタバモルダウ (3 乙中現力を育てる指導法の工夫年 ) 学び合いを通し, 自分の思いや考え授業研究 表現鑑賞詩気持ち築地中を広げ深める授業の工夫 (1 年 ) 他者との協働活動を通して, 自らの授業研究 器械運動マット運動水原中考えを深め合える授業の工夫 (2 年 ) 学び合いを通して生徒が意欲的に表授業研究 情報モラル著作権に安田中現しようとする授業の工夫ついて (3 年 ) 211

213 部会名 研究副題 会場 主な研修内容 英語 コミュニケーション活動を通した基授業研究 Lesson5 Stevie Wonder 水原中礎学力の向上 ~The Power of Music(3 年 ) 道徳 授業研究 2 年 : みんなに合わせ議論することにより, 広い視野からる友情生き方について考えを深める生徒の聖籠中 1 年 : ポケモンGOから考える正育成しい集団行動 特別活動 他者とのかかわりの中で, よりよい白新中ファシリティーション実習及びフ人間関係を築くことができる生徒の研究会ァシリティーションを用いた授業育成 ~ 話し合い活動による望ましい参加の参観学級集団づくりを通して~ 学校保健 生きる力をはぐくむ健康教育の推進 聖籠中 健康教育推進に関する実践発表 生徒指導 特別な支援を要する生徒への対応に京ヶ瀬講演会 不登校対応ミニ講座 ついて中京ヶ瀬中 SC 寺門洋介様 五頭少特別支援よりよく関わりあえる生徒の育成年自然教育の家 特別支援学級交流会 進路指導 望ましい進路選択のあり方について 築地中 情報交換, 平成 29 年度高校入試案内及び 進路のてびき の作成 総合的な学習の時間 郷土の環境や人との交流を通して, 主体的に探究し, 自らの考えを広げ深める授業の工夫 水原中 授業研究 職業体験学習 (2 年 ) (4) 第 2 回理事会 評議員会 2 月 23 日 ( 木 ) 事業の報告及び次年度の課題等 (5) 研究成果の刊行 平成 28 年度 実践記録 A4 判 38ページ 220 部 3 成果と今後の課題各教科 領域とも, 概ね計画どおりに研修を実施できた 今後は, 研修の成果と課題が次年度に確実に引き継がれるよう留意しなければならない 来年度は, 夏季一斉部会 伝達講習会の日程を8 月 21 日に変更して, より参加しやすい計画とした 今後も, 見通しをもった年間計画の作成と実践, 授業研究を核とした研修を継続することが肝要である 212

214 Ⅴ 各種アンケート 213

215 1 全県部 アンケート 1 全県部会の持ち について 国語 < 成果 Keep> 部会の取組のポイントや方向が明確に示されていた 実際にFTや構想シートを体験しながら, 研究について練り込んでいくことができた <Try> 今後も現在の方式で部会設定をするのがよいと考える 繰り返し体験することが定着につながっていくので, 部会の内容も継続する Class の原稿執筆内容に一致する形で研究を進めることができた 12 月の部会が, 研究の題材や視点について学び合い修正する重要な機会になった < 課題 Problem> 異動による交代で, 学び合いについて認識不足の状態で引き継いだ ( 自分自身が, 市教委から復帰して直後の交代だったため認識不足だった ) 社会 < 成果 Keep> ジグソー, 三角ロジック, シュミレーションゲーム? 等, 学び合う授業の具現化 にせまる具体的な方策と戦略が示せた 事前検討会での 単元構想シート の活用 改善 発言の根拠を明確にした授業( 主張の際の基本形の定着 ) 1 年目の 4ステップ1ポイント は指定研と郡市の取組を推進す 市町村教委との連携を進めていく <Try> 思考の連続する単元構想シートの検討へ 学び合い による個々の生徒の思考の深化の分析 各地区の最初の会合で各地区の前副部長による研究面 運営面の成果と課題の報告 るうえで有効 < 課題 Problem> 生徒や地域の実態を踏まえた学習課題の設定 問題意識の連続性 が見える 単元構想シート の作成数学 < 成果 Keep> ( 第 1 回 ) 具体的に理科の授業での 学び合う授業 を参観でき, イメージをもつことができた ( 第 2 回 )FTをトレーニングする場として有効だった ( 第 3 回 )1 年間の活動の情報交換もでき, 有意義であった < 課題 Problem> ( 第 1 回 ) 理科の授業ではできた 学び合う授業 が, 数学ではイメ <Try> ( 第 1 回 ) ビデオや指導案等で数学の 学び合う授業 を確認していきたい ( 第 2 回 ) 事前に構想シートを交換し, 当日に備えたい ( 第 3 回 )3 月に発表される学習指導要領をもとに, 重点方針に絞って検討したい ージすることが困難であった ( 第 2 回 ) 来年行う授業のイメージが確定していないので, 構想シートがあやふやなものになった ( 第 3 回 ) 手立て の記述レベル-どのくらいの具体的内容を書くのか統一されていなかった 重点方針を検討したが, 新指導要領が発 214

216 表される直前でもあり, 自信をもって改訂できない 理科 < 成果 Keep> 他地区の状況を互いに知ることができた 会場校担当と副部長の連携を深める良い機会となった < 課題 Problem> 1 回目,2 回目が Class 編集のための会議といった色合いが濃かっ <Try> 指定研究 1 年目のスタートが大切 各郡市の部長選出の際に, 指定研究 2 年間の大まかな流れについて説明か資料配付が必要 た 各会 2 時間程度を予定したが, 時間が足りなかった 英語 < 成果 Keep> 指定 2 年目の第 1 回から Class2 の原稿を検討することで, 各郡市における研究内容の精選, 焦点化が進み, 研究発表会や公開授業では提案が明確に示されていた <Try> 指定 1 年目の早い段階から,FTの意義や進め方,Class2 作成の目的とスケジュール等を, 研究推進委員に周知する < 課題 Problem> 研究推進をする役割の教員が FT の意義や進め方をよく理解した上で 研究推進委員会を運営することで, 時間はかかるが, 研究指定を受け た郡市の教職員の意識が高まる 美術 < 成果 Keep> 1 年目の年研究を進める上で, 各地区の取組内容を共有することは効果がある その内容は, 美術特有の地域とのかかわりや個を生かす活動を全地区で取り組んでいることを確認できた < 課題 Problem> 美術科は各校で創作活動や鑑賞活動の内容が異なり, 共通に協議を <Try> 地域 かかわり 対話 活用 のキーワードを使って育てたい生徒の姿を探る 特に 地域とのかかわり を, 各地区のそれぞれの取組である, 鑑賞 立体造形 工芸 デザインに取り入れ, 生徒の学びに繋げる 行う為の焦点を決め FT を行い, その内容を各取組みに反映させる具 体策の検討を必要とする 保健体育 < 成果 Keep> FT を活用した授業構想を部内で話し合え, 授業の方向性が共有できたこと 単元計画や授業構想を事例を挙げながら具体を出し合い話し合えたこと < 課題 Problem> 指定研究を受けた年度 2 年間は, 部員の入れ替えをさけてもらいたい 2 年目に当てられた方が苦労する 技術 家庭 < 成果 Keep> 〇全県研修会の実施 (3 回 ) 第 1 回 :8 月 10 日 ( 水 ) 講師文部科学省教科調査官上野耕史様 <Try> 学び合う授業を体育でも行えたこと 保健体育科は対話の時間と運動量が常に話題に上るが, 工夫により解決できること 保健体育科においても,21 世紀型能力を身につける手立てとして FT は有効である <Try> 〇技術 家庭科免許所有者が授業する学校においては, 学び合う授業の具現化 と 学び 215

217 第 2 回 :9 月 27 日 ( 火 ) 講師文部科学省教科調査官筒井恭子様第 3 回 :2 月 3 日 ( 金 ) 講師文部科学省教科調査官上野耕史様上越教育大学教授山﨑貞登様全日中, 関東甲信越会長, 理事 (30 名 ) のポートフォリオ ( 学びの足跡 ) について全県一斉に取り組み, 効果検証を図る また, 小 中 高の校種間連携も視野に入れた研究を実施する 〇各市中教研公開授業 10 月 ~11 月 H29 年度関東甲信越新潟大会に向けた県内 8 公開授業指定校 ( 以降,8 分科会 )( 新潟市 4 校, 長岡市 2 校, 上越市 1 校, 妙高市 1 校 ) で実施 他郡市は, 通常の公開授業, 研修会をそれぞれ実施 関ブロ新潟大会研究仮説 協働で課題を解決していく学習過程を工夫することができたならば, 思考力 判断力 表現力を育成できるであろう この仮説に基づき, 主に, 学習過程の工夫, 学び合う授業の具現化と効果検証を実施した < 課題 Problem> 〇各指定校において, 学び合う授業の具現化 と 学びのポートフォリオ ( 学びの足跡 ) との研究仮説と, 各校の研究の整合性, 及び 効果検証について, 焦点化する必要性がある 道徳 < 成果 Keep> 第 1 回は, 理科授業公開でFTイメージを明確にでき, 目指す姿の共有が効果的に図れた 第 2 回は,1 年目のプレ授業と 2 年目の指定研究会本番に向けた組織や構想の確認ができ, 情報交換が有効に行われた 第 3 回は,1 年目を振り返り,1 年目最後の研究推進委員会に向け, 各地区の方向性を情報交換するとともに, 明確な目標が設定できた 地区研推委員の結束が図れた 構想が明確化した 授業 ( 生徒の考え等 ) を可視化することが有効 地域教材の開発やICTの導入を検討 道徳に対する生徒の意欲向上 FTのスキルや技能の向上 < 課題 Problem> 文部科学省の専門家会議等の報告(7/22), まとめ (8/19), 澤田調査官の講義 (10/14,11/11), 早川教授の指導 (11/1), 答申 (12/21) と, 次々と方向性が示され, 特に評価について絞りにくい状況にあった 学習指導要領の資質 能力の 3 つの柱と道徳教育の関係や質の高い多様な指導方法に対する理解 可視化に向けたホワイトボードの工夫や手立て <Try> 思考の変化のモデル化 見える化 思考の変化を促す 4 つのアプローチ ( つなぐ, さぐる, 深める, みつめる ) フレームワークの有効活用( 意図的に生徒の関わりを仕組む ) 議論で話がかみ合い, 明確にするテーマ発問の設定 ねらいに迫るための 揺さぶり の工夫 教師とファシリテーター( 生徒 ) との連携 行為でなく根拠について話し合うことで FT を深める 登場人物への自我関与において, 共感度等を 4 段階スケール ( 新潟 ) で表す活用の工夫 当事者意識をもった振り返りとまとめの工夫 考え, 議論する道徳 への転換に向けた質の高い多様な指導方法の明示 評価の基本的な考え方や具体的な工夫 考え, 議論する道徳の具体的な構想やイメージの明確化 生徒の関わりや価値に迫るまとめの効果的方法 進路指導 < 成果 Keep> <Try> 216

218 回数を重ねるごとに協議内容やFTが充実し, 話し合われた内容を活かした指定研究発表会で実践発表することができた キャリア教育の推進について, 協議を深めることができた < 課題 Problem> キャリア教育の推進 を県全体としてどのように取り組んでいくかの検討 各地区の研究の方向性を1 年次で可視化し, 共有化を図って研究を推進していく 6 月の全県部会で, 目指す姿の共有化は図られたが, 指定研究発表 会の準備, 運営について共通理解する時間が不足した 各地区における副部長と会場校との役割分担の明確化総合的な学習の時間 < 成果 Keep> 各地区の総合学習の実態や課題から, 主体的な学びのための学習過程の工夫とFTの活用という研究の方向性が確認できた < 課題 Problem> 学校保健 < 成果 Keep> 指定研究にあたっていなかったが, 全県部会 研修会を設定したことにより,FTや 学び合う授業 などへの理解を深めた FTを通じて各郡市の活動を知り, 具体的な取組や研究への振り返りによって, 成果や課題,Try を明確にすることができた 年度の指定研究実践報告の場を設定したことから, 研究への取組や運営などについて次年度の指定研究に繋ぐことができた < 課題 Problem> 全県部会 研修会は 教師の学び合い の機会として, また各地区 <Try> 指定研究を通して, 学び合い10 の活用と検証を行うとともに, 研究の 重点方針 の見直しを行う予定である <Try> 各郡市において全県部会 研修会の研修報告, 研究活動の伝達や, 郡市部会等でのFTの活用, 実践紹介等の研修の場の設定により共有化を図る 次年度からの指定研究への取組の検討を通して教師が学び合い, 中教研の研究活動や 学び合う授業 への理解, 学び合い 10 の再検討を行う の情報を得る機会として貴重であるが, 回数や時間に制限がある FTや 学び合う授業 について, 学校保健では各校での授業実践の場が乏しい現状にあり, 郡市によって部としての組織的な活動が様々な状況にあり, どのように広げていくかが課題である 2 授業情報誌 Class について 国語 < 成果 Keep> 千々布先生の寄稿は, 小学校の校長先生からも高評価だった 指定研究発表前の全会員配付は, 事前学習ができるタイミングでよかった < 課題 Problem> 社会 < 成果 Keep> 教科の各論を受けた地区独自の具体的な提案の明示 総論部分での理論や方策の明示( 学び合い によって ) <Try> 専門家による価値付けや理論補強をできるだけ掲載する コラム記事も即効性があり継続 配付のタイミングも研究発表前がベスト <Try> 学習集団としての評価から個の質的評価の分析へ < 課題 Problem> 217

219 冊子にする必要性 (HP でも ) 会場校の研究と地区の共同研究としてのすり合わせ数学 < 成果 Keep> 千々布先生の寄稿は,50 周年記念講演で記念誌に載っていなかったところを文章化されたという意味で重要であった 研究会で冊子の持参者も増え, 存在感も高まっている < 課題 Problem> 1 年目のページは, 1 回目の推進委員会を実施しました 的な内容になりがち 具体的なイメージ や 提案性のある ものになりにくい 理科 < 成果 Keep> 各教科の取組を手軽に知ることができた 千々布敏弥先生の特別寄稿が参考になった < 課題 Problem> 発行は指定研究前であったが, 実際に会員に届いた日にはバラツキがあったのでは? 各教科の顔写真は 研究推進責任者 と 授業者 が良いのでは英語 < 成果 Keep> 県中教研の取組と全体像をコンパクトに知ることができる 特に, 他地域, 他教科の取組を手軽に知ることができた < 課題 Problem> 授業ナビゲーション ( 研修体制 7, 授業スタンダード, 学び合い 10) <Try> 1 年目の記事は, 教師の学び合いの具体的なイメージ を伝えるためには,1 教科 1 地域を選抜しての1ページ構成にしては 2 年目の授業の様子が分かるページがほしい 何が課題として残ったのかが分かれば, 次年度は その次 から研究をすすめられる <Try> 来年度は教科の部分は1 年次,2 年次とも今年度と同様の内容で良いと思うが, 再来年度以降, 教科の最初のページが似た内容になる恐れがあり, 工夫が必要かと思う ( 大幅に異なる内容にするのでなくても良いのかもしれないが ) <Try> 指定以外の郡市における各種研修会 ( 研究主任研修, 郡市教研等 ) で,FT 研修のテーマとして授業ナビゲーションを取り上げてはどうだろうか について触れる機会が少なかった 可能であれば, 発刊は9 月下旬から10 月初旬が望ましい 美術 < 成果 Keep> Class2の記載事項を作成することにより, 研究の構想検討が確実に行われている 検討した改善策の蓄積を1 年次の公開授業に反映させることができた < 課題 Problem> 各地区の研究を深めることで成果もあるが課題も明確になるが共通 <Try> Class2の内容が盛り込まれた授業スタイルが各校に伝わりやすくするための工夫を行う DVDやホームページ等で美術における有効なFTのモデルを紹介していく の課題としての改善が深めにくい 教科の特性から, 地域とのかかわりのある授業 による身近にある ものを題材にすることや地域愛に繋げることからの改善 保健体育 < 成果 Keep> 授業前に雑誌を寄稿することで,FT を活用した授業についての論 <Try> FT の手法を用いた授業モデルを通して, 218

220 点が整理でき, 明確に示すことができた 雑誌での予告により研究会当日, 多くの参加者があった < 課題 Problem> 参観者とイメージを共有できたこと 中には 研究授業だからできる ぐらいに しか思わない参観者もいたのではないか 会員が自校化してみようとするモチベーションの向上に働きかけ られたか? 疑問が残る技術 家庭 < 成果 Keep> 〇 Class2の P.4~P.22,P.82~91 を全会員で共通理解をした 関ブロ新潟大会における授業検討会も思考のフレームワーク, かみ合う議論を目指して行った <Try> 〇平成 29 年 11 月 14 日,15 日関ブロ新潟大会における公開授業後の協議会では,8 分科会全てにおいて,FTを取り入れたグループ 協議を展開する また, 大学教授, 指導主事 < 課題 Problem> 〇関ブロ新潟大会に向けて文部科学省教科調査官, 新潟大学, 上越教育大学からの直接指導など, 研究に関する指導助言を頂戴するよい機会を頂いている 新潟県中教研技術 家庭科が目指す 学び合う授業 と 学びのポートフォリオ ( 学びの足跡 ) を整理しながら提案性のある研究とする必要性がある の指導講評においても,LIVEで指導内容を 見える化 し, 結論や方向性が見えやすく, 参観者の共通理解が図りやすい協議会を目指し, その方策も他都県への提案としていく そのために, 再度, 全会員が Class2のP. 4~P.22 を熟読し, 新潟県会員は, ファシ リテーターやライターがスムーズにできる 道徳 < 成果 Keep> FT 推進のバイブル的存在 各地区の県中教研の活動が可視化されている < 課題 Problem> 3からのマンネリ化の回避 授業担当会場校の負担減の工夫特別活動 < 成果 Keep> スキルトレーニングを重ねる必要がある <Try> 小学校 高等学校への配付または販売は? ( 校区小学校, 高等学校からは重宝がられ, 有効活用されている ) FTに対する文科省の評価は? <Try> アクティブ ラーニングと学び合いの具体的なイメージを分かりや すく伝えてある 特に, 学習課題がカギを握っていることが実感で き, 校内研修として活用できる仕上がりになっている 特記事項なし ファシリテーションの論理スキルの4つのポイントが, 簡潔で分かりやすい構成になっている < 課題 Problem> 各教科 領域等の特性を理解し, どのように実践していくかの具体 的手立てを検討する必要がある 進路指導 < 成果 Keep> 各地区とも研究発表内容, 実践例が掲載され, 今後の進路指導の実 <Try> キャリア教育の視点に立った進路指導を各教 219

221 践に役立つ内容であった 学び合い学習の様子, 成果がうかがえる内容であった < 課題 Problem> 科, 特別活動においてどのような力を身につ けさせるかを明確にした, 研究の推進を行 う 進路指導の研究発表は何の授業で行うかによって, 発表当日の 手 立て ( ステップ 1~3 を示すことが難しい 手立ての示し方を検討 学び合い10の再検討総合的な学習の時間 < 成果 Keep> Class2の原稿作成を通して, 各地区の研究構想の具体化と可視化が図られたとともに, 県中教研総合学習部の研究の方向性を広く会員に知ってもらうことができた <Try> 2 年目となる次年度は, 主体的な総合学習はどうあるべきか悩んでいる各学校の担当者に今後の総合学習の在り方を示したい < 課題 Problem> 指定研究 1 年目の誌面が 1 頁と少ないため, 各地区の授業構想の詳細 が掲載できず, 抽象的で分かりにくいと思われる 学校保健 < 成果 Keep> 身近に置き, 資料として理論や方法を学ぶことができた また KPT の紙面などわかりやすく, 具体的なイメージが伝わる内容である 支部の研修会で KPT のフレームワークを用いて, 実践のまとめを行った 会員へ説明する資料として, とても有効であった 来年度からの指定研究の参考になる 他の教科の実践からも具体的な活用方法が分かり, 学び合う授業の考え方や, 授業づくりのアイディアを学ぶ機会になった <Try> Class2 の活用を全郡市に広げ, 学び合う授業や FT 等の学びを深めていく さらに研究組織内での話し合いや振り返りに, スキルを役立てたり, 授業ナビゲーションを念頭に指定研究に取り組んだりしていけるとよい 郡市の学校保健部会員に Class2 について PR し, 各自の授業づくりに役立ててもらう < 課題 Problem> 学校保健部としての活動がなく,Class2 の活用があまりされなかっ た郡市もあった 3 学び合う授業 教師の学び合い の具現化 国語 < 成果 Keep> <Try> 市教研等の教科別研修会で 授業構想検討会 < 課題 Problem> をやってみる 教師の学び合い (4 ステップ 1 ポイント ) による授業構想検討の実 施状況は今一つ 社会 < 成果 Keep> 具体的な方策( 三角ロジック 円卓型ボード ジグソー ) の共有 単元構想シートによる単元を見通した問題意識の検討 研究 1 年目における副部長の 4ステップ1ポイント の推進によ 220 <Try> 学習集団としての多面的 多角的な思考の把握から個の質的変容 ( 資質 能力 ) の分析 2 年間を見通した研究計画の策定

222 る地区としての問題意識の共有化 よりよい単元構想シートの検討 < 課題 Problem> FT をやればよい訳ではない (FT が活動主義になってないか ) 収束と学習評価 数学 < 成果 Keep> 中教研の 学び合う授業 と文科省の 主体的 対話的深い学び がリンクし, 教員の意識は高まっている 教師の学び合い 4ステップ1ポイント では, 学び合う授業 についてイメージすることができた < 課題 Problem> <Try> 本時の めあて が何であるかを共有し, そのめあてが実現できたかを判断する 評価 ポイントを設定する その上で, その めあて を実現するのに有効な 学び合う授業 を構想することが, 必須である 教師の学び合い 4 ステップ 1 ポイント では, その授業の めあ て が共有されず, 活動はあるが, 学びがない授業が生まれる危険性 がある 理科 < 成果 Keep> 指定郡市の中教研の連携が深まった 4 地区, 異なった取組を提案することができた < 課題 Problem> <Try> 2 年目の第 3 回全県部会に, 次期会場校が分かっている場合は,1 名参加を呼びかける 指定終了後, どのように成果を継続させることができるか 次期指定地区に成果をどう引き継いだらよいか英語 < 成果 Keep> 21 世紀型能力に照らして教科の目標や特性について検討し, 学習指導, 授業の在り方を見直す機会となった <Try> 英語科の授業において, 引き続き FT の良さを いかす活用方法を工夫する < 課題 Problem> 英語科におけるこれまでのグループ活動と求められる 学び合う授業 との異なる点は何か, 整理する必要がある 音楽 < 成果 Keep> 県中教研と県中校長会とが連携し推進できたことは画期的 参観した授業や協議会では, 学び合いのある授業, ファシリテーションを取り入れた協議会が常態化された <Try> 教科 領域の特性を生かした多様なモデル の蓄積 < 課題 Problem> 学び合う授業 教師の学び合い の更なる浸透と質的向上美術 < 成果 Keep> 各地区のテーマに沿った研究や1 年次の公開授業後の検討会を, 教師の学び合う場と捉え, 生徒の学びを深めるFTをすることができた <Try> 2 年次に向け, 研究指定校だけではなく全て の市町村中教研に 学び合う授業 教師の学 < 課題 Problem> 221 び合い が伝わるよう, 授業モデルとしての研

223 1 年次の研究内容の伝達と各市町村の中教研でのFTによる検討会が確実に行われること保健体育 < 成果 Keep> 生徒の学び合いには, 課題の提示方法は重要なポイントである 教師の一方的な課題提示から脱却し, 生徒の問題意識に喚起した課題提示ができるよう, 生徒の思考のズレを生む働きかけが重要であることがわかった < 課題 Problem> 多くの学校がこの授業モデルの考え方に基づいた授業が展開されること 定着までは, もう一手間と工夫, 時間が必要技術 家庭 < 成果 Keep> 〇 H28 年には, 事務局長を講師に 学び合う授業 教師の学び合い から全員参画型の授業研究をスタートさせ, 今年度は2 年目であった 〇 意思決定 選択 に向けて, 拡散的交流 収束的交流 を位置づけ, 協働で課題解決していく授業を連続的に実施するモデルを県 究を実施する <Try> 教師の学び合いをどのように仕掛けていくのか, 各学校, 地域での戦略が必要である FT を取り入れた授業では, 最初は時間を要するが, 生徒がなれてくれば, 思考展開も早くなり, 活動時間 ( 運動量 ) の確保が容易になる <Try> 〇次期学習指導要領が告示され, 主体的 対話的で深い学び について, 技術 家庭科の目指す資質 能力を具現化した研究を提案できるよう, さらに4ステップ 1 ポイントで推進していく 内 8 分科会公開授業校で示すことができた 〇各分科会の関ブロ研究推進部を中心として, 春から夏にかけては月に 1 回程度, 秋にかけては, ほぼ毎週 1 回集まり,4ステップ 1ポイントを十分に達成しながら全員参画型研究を推進した 〇分科会公開授業校のみではなく, 同研究推進部員の所属校において, それぞれOJTを活用したプレ授業を実施し, 手立ての検証を何度も繰り返し行った < 課題 Problem> 〇各分科会の研究推進部員が所属する学校では, 学び合う授業 教師の学び合い のモデルが定着し広がりを見せているが, その他の学校では, モデルをもとにそれぞれが意識をして発展させていく必 要がある 道徳 < 成果 Keep>~2 年目の指定研究に向けて~ プレ授業( 中越 ) でも多数の参加者あり 方向性やモデルを示しつつ, 検討していく意識付けができた 指定研究が示す 学び合う授業 教師の学び合い は着実に浸透し <Try>~2 年目の指定研究に向けて~ 考え, 議論する道徳 の一例を明示 多様で効果的な指導方法の例示 基本的かつ具体的な評価の例示 ている < 課題 Problem>~2 年目の指定研究に向けて~ 4ステップ1ポイントの状況が不十分 各地区の様子 実態が見えない ( 少なくとも当校では, 構想シートのみの実施であった ) FTによる 深い学び への導き方 222

224 実証により明快な結論が出る教科と, 道徳のように価値観が対立し たり, 議論を重ね納得解を得たりする展開でのまとめや振り返り特別活動 < 成果 Keep> 生徒の学び合い は, 昨年度, 研究指定校で何回も授業を繰り返したことで, 校内で定着したと感じている また, 研究推進委員も授業に参加したり, 自校で実践したりしたことで, 郡市内の 生徒 <Try> ファシリテーションにおける収束の在り方 と 望ましい教師の支援の在り方 の研修会の実施 の学び合い も広がったと感じている 同じく 教師の学び合い のスキルも, 定着してきていると感じている < 課題 Problem> 意思決定を図るためのファシリテーションにおける収束のための教 師の支援の在り方 進路指導 < 成果 Keep> 学び合い授業の定着が図られ, 生徒の発表力, 表現力は高まってきている 指定研究発表校の中教研では, 教師の学び合いは各地区とも成果が <Try> 基礎的 汎用的能力を動場面で身につけさせるかを示した年間指導内容一覧表の作成とキャリア教育の推進 上がり, 協議内容も充実してきている < 課題 Problem> 生徒の思考力, 判断力をさらに高めるためる手立て 指定研究の郡市中教研内での共通実践 総合的な学習の時間 < 成果 Keep> <Try> 1 年目のプレ発表を通して, 各郡市中教研で成果が共有された どの地区の授業を見ても, 学び合う授業 及び 教師の学び合い が定着してきている < 課題 Problem> プレ授業における, 上中下越新潟 4 地区間の相互交流がもっと盛んに なるとよい 学校保健 < 成果 Keep> 保健学習において, 効果的な授業参画の方法や意義を学ぶことができた 郡市のグループ研修で, 個人の研究の取組について,Keep Problem Try による FT を行い, 教師の学び合いを進めた 養護教諭のための授業づくり講座で,4ステップ1ポイントでの授業構想検討会, 授業公開と事後検討会を実施し, 発展的な研修ができた郡市もあった < 課題 Problem> <Try> 郡市部の研修会で, 学校保健における 21 世紀型能力について検討する研修を行い, 中教研の研究への意識を高める 郡市での4ステップ 1 ポイントの授業づくりを今後も定着させる 保健学習や保健指導, 委員会活動等で,FT の活用や 学び合う授業 に取り組んだ実践を紹介する ( 部内での広報活動 ) 223

225 学校保健という領域では, 指定研究に当たっていないと, 各校での 授業の機会も少なく, 学び合う授業 や 教師の学び合い につい て継続的 組織的に実践することは難しい 4 県中教研事業や運営への意 要望等 数学 学び合う授業 の指導事例を県教育センターと連携して, データベース化してはどうか ( 参考例 : 大学発教育支援コンソーシアム推進機構 理科 参加人数が多すぎて理科室で授業を行えない地区が2 地区あった 人数制限を設けるなど工夫が必要 英語評価委員会 (WEB 配信テスト ) は別の組織を設け,1~2 年ごとに地区をローテーションしてはどうでしょうか 保健体育 山内事務局長の懇切丁寧な配慮と対応に感謝します 山内事務局長の理解と納得を得られる説明やかかわり, 大変やりやすかった 技術 家庭関東甲信越地区技術 家庭科研究大会新潟大会が平成 29 年 11 月 14 日 ( 火 ) 全体会 ( 新潟ユニゾンプラザ 15 日 ( 水 ) で行われる 2 日目の公開授業校は, 以下のとおりである 第 1 分科会上越市立城北中学校, 第 2 分科会新潟市立光晴中学校, 第 3 分科会新潟市立宮浦中学校, 第 4 分科会長岡市立東北中学校, 第 5 分科会新潟市立藤見中学校, 第 6 分科会妙高市立新井中学校, 第 7 分科会長岡市立旭岡中学校, 第 8 分科会新潟市立新津第五中学校 1 日目の全体会,2 日目の8 分科会の公開授業にあたり, 関東甲信越地区から約 1000 人の参加者を予定しており, そのための研究, 運営での準備会議がさらに予定されている 10 年に一度の絶好の研修の機会と捉え, 県中教研会員の技術 家庭免許所有者全員参画型での研究大会を目指している 免許所有者が最も少ない教科の都合上, 運営面もかなり困難を極めており, 今後, 出張などが多く予定されますが, 所属長の皆さまにおかれましては, 何卒, 御理解と御高配を頂きたく, お願い致します 道徳 指定研究 1 年目と2 年目に分け, 明確な推進内容を示して, 各教科 領域の研究を推進してくださり, 事務局の運営には感謝でいっぱいです 2 年目の指定研究会の開催に向け, 各地区で提案性ある授業が公開できるよう副部長及び会場校担当者がベクトルをそろえ, 協力してまいります 来年度での事務局長への講師依頼に対応できるよう, お弟子さんを育成されてはどうでしょう 進路指導 指定研究発表会の開 閉会式のひな形と来賓等の対応マニュアルがると, 各地区の準備 運営等で負担軽減になると思います 学校保健 Class の中に学校保健の授業改善やアイディアなどの内容がより増えるとよい 実践発表や Class を通して, 学校保健部でも FT を用いて, 教師の学び合いや保健指導が充実していることが分かり, とても勉強になりました 224

226 2 全県副部 アンケート ( 記述 ) の てについて, 意 や改善案は何か? 指定 2 年 の副部 各地区の研究発表会の日程が近く, 参加しにくくなってしまった 手立てはすばらしかったと思います Class 発刊は研究会前が望ましいが, 原稿を前年度末, 当該年度初に提出するのは時間がなく難しい 特に,1 年次は見通しが立たないのではないか Class が 10 月中旬ぐらいに届くと, 研究会参加者にも学び合う授業が広まると思います 1,2Classの発刊のために, 内容を検討するなどの研修は, 自分たちの研究について具体的に検証する機会になって, とても有効であった 発刊の時期がもう少し早くできたら良かった 4は佐渡という特殊な地区にいて, 他地区の協議会に参加するのはいろいろな面で難しかった 二次案内を発送する頃に授業情報誌 Class の発刊ができることが望ましいと思います 12: 苦労して作成している割に, 内容について前向きなコメントを聞く機会がなかったような 各学校での授業実践に生かすなどのシステムづくりが必要ではないでしょうか 3: 時間をかけて作成したものが, 各校で利用されているのでしょうか 効果測定が必要だと思います 4: 発表会の準備で忙しいときに他地区の発表会に出るのは時間的制約が厳しいです 1~4で改善が必要あるという理由は1では担当者が作成する時間がないこと,6 月から掲載する情報があまりにも少ないこと 34は学校の業務をこなしながらの中教研の仕事は必要以上に大変であり, そのことを計画以外で追加要求される大変さがついて回ること 8 月の全県部会や上越 下越 新潟地区の研究会を見ることで参考になることが多かった 特に6 月の新潟地区の発表会は早い時期の研究会で, 見せていただいたことで大いに参考になった 研究発表会が集中している 月の前に発刊されたのはよいが, 地区によっては 6 月実施の教科もあった 冊子の発行のねらいが全地区の全教科 領域に対して達成されることに無理がある ( 早い時期に研究会を実施する場合は割り切って原稿を作成するしかないのか ) 指定研究をしていない教科 領域については,Class がほとんど利用されていないのが現状です 郡市の中教研で集まる機会がなく, 広める機会もないため 他の教科, 領域は違うかもしれないが, 進路指導部は, 体験入学や進路事務等の間を縫って日程確保しており, 各委員が出張するための校内調整が大変だった 現状を変更させるのは厳しいと思うので年度初めに日程がでるとよい ( 意見 ) 指定 1 年 の副部 1 前副部長とコンタクトを取りやすくなったことは間違いないが, 遠方への出張で申し訳なかったと思う 研究内容の他, もっと実務的なことも引き継ぎがあるとよかった 4 他地区のプレ授業への参加は現実的でないと思う 他地区の授業に参加することは, 有効だとは思うが, 交通費や時間の面を考えると実行するのは難しい 各種研修や参観授業は大変有効で参考になるものであったが, 市の研究とも日程的に重なり, 予定通り 225

227 できなかったりした 市と県の同時進行はやはり難しいと感じた 1について 6 月に第 1 回合同会議があったが, その後でアポイトメントを取って推進委員会をするには, 日数が足りない ( 夏休み前には行いたいので ) 3について (1にも関係するが) 第 1 回と日程が近いので, 構想検討できるほどの話し合いができていない 1について 前副部長からプレゼンをしてもらい, 引き継げたことで, 見通しをもつことができ, 大変ありがたかった 2について 授業を参観できたことでイメージがもて, 推進委員会で他の委員に話をすることができた プレ授業では, 他地区の副部長からの参加希望もいただいていたが, 当日の体調不良で参加はかなわなかった 前副部長の方から引継に参加していただくことはなかったが, 適宜電話連絡できる間柄になった 1について前部長が退職されていたので連絡がなかなかできなかった 1 前部長が参加し, プレゼンを行ってくれたことは参考になったが,1 回だけだと少なく感じた 特に, 美術では4 年に1 回のため, できれば1 年目は, 前部長も研究推進委員に入り, いろいろ聞くことが出来ればありがたい 4プレ授業については案内がなかったこともあるが, 授業等もあり, なかなか行くことが出来ないと思う それぞれの学校の諸行事などがあり, 他地区に赴くことが難しいと感じた 各地区での 1 回目の部会の後すぐに全県部会 ( 夏 ) があったので, 全く意見をまとめられなかった ( のち三回目の全県部会で, ほぼすべての地区の報告が夏の構想と違い, どこも紆余曲折なんだな~と理解できたが 当初はきちんとしなくてはならないと思い込み, かなりプレッシャーでした ) 最初の構想検討は検討を重ねる中で変化してもよいと提示していただけたらよかった なかなか時間が取れず, 他地区の授業を参観できなかった 時間確保が必要 4に関しては, 他地区の授業参観に行きたいとは思うが, 校内事情等でなかなか難しいと思う よい改善案がみつかりません すみません 1について前副部長のプレゼンを実施していないので, 未記入です 3について実施時期を夏休み前半に行っていただくと, その後の指導案作成や研推による検討会に, 全県の考えを紹介できたかなと思います 実施時期の検討をお願いします 近隣地区の参観について声を掛け合ったが, 期日が重なっていて ( 正確には 1 日差であったが ) 参観できなかったのが残念でした 調節は難しいと思うので仕方がないと思うのですが 市内の総合幹事会と研究推進委員会を兼ねて行った関係で, 指導者の先生方をあまりお呼びすることができなかった プレ授業の案内は, 全県部長だけで委員には県中教研ホームページで確認してもらえばよい プレ授業は, 全部参加することは難しいので, 近くの地区間での交流を計画していたが, 学校行事やその他の研修会の時期が重なったこと, 小規模校では出張回数が多くなりすぎたことで負担が大きかった 226

228 2 学び合う授業 と 教師の学び合い の具現化や普及はどうか? 指定 2 年 の副部 学び合いのスタイルが着実に浸透してきている 学び合いが有効に働くための 学級づくり の研修や比較的に簡単に取り組める授業スタイルの紹介などがあるとさらによい 特にありません 本当にお疲れ様でした 他郡市, 他地区からの参加者が少なく, 当日の発表会が市中教研とあまり変わらなかった 2 年間ご苦労いただいた授業者, 推進委員に申し訳なく, 言葉もなかった 運営面の改善を強く要望したい 会議の形式や授業の学び合いは, 中教研の推進力によって浸透し軌道に乗ってきたという実感がある この成果を分析し, 各部が継続して実践していくことが必要です Class や研究主任の研修会などで, 学び合いの普及定着が進むことを期待する 小学校からの参加者がC lassの存在を知るといいと思います FTの普及もあり, 生徒同士または教師の 学び合い はいろいろな研修の機会に定着しつつあると思う しかし,FTのスキルや理論などについて今後も, 教師の研修が必要だと思う 指定研究を通して学び合う授業 教師の学び合いがさらに定着したと感じます FT を前面に出すのはよいですが, 研究主題や内容を収束させるための手立ての伝達が必要だと思います おそらくどの副部長さんもそこで悩んだのではないでしょうか また, 研究会も発散させるばかりで, 地区全体として これをがんばろう という着地点が合意できなかったように思います ぜひご検討ください 会場責任者 の位置づけが整理されていなかった 実際の研究の内容に関わる FT などをするのであれば, 会場責任者よりもむしろ 授業者 が出席した方が意味のある研修になったのではないかと思う 小学校との連携が必要 学校長が活動を理解し, 副部長の分掌配慮 学校長が中教研の活動を理解し, 研推委員の参加 ( 出張 ) を推進今年度副部長として携わり感じたことは, とてもいい研究をしているのだが, 郡市の末端まで浸透しているかというとそうでもない感じがする 各郡市の市教研集会等でもっと成果を伝える場や各学校で伝達 研修の場がもたれるとよいと思う そのために中核を経験した我々が何ができるかを今後考えていきたい 指定研究を契機に 学び合う 授業への方向を会員全体に周知できたことは大きな意義があった 市中教研として, 今後も具体的な取り組みを継続し, 自校化の推進を図りたい 2 年間を通して研究の進め方がやっと軌道に乗ってきたという感じがする 次々と新しい取組が提案さてついて行くのがやっとであった 今年からスタートした教科と良い感じで進んでいるようだ 研究推進委員会の構成委員を一部の学校に限ると, 郡市全体への普及定着が難しくなる 逆に全学校を含むと, 会議開催時の旅費が不足するという問題が発生する 普及定着を目指すのであれば, 研究助成費や旅費の補助額等を充実させるように会計を見直していただくとよいのではないか 郡市すべての学校に研究を広めるために, 各学校から研究推進委員会を選出した しかし, 推進委員の旅費が多くなり, 研究推進 研究会費の半分近くを旅費で執行することになった このことにより, 会場校が研究会費をほとんど使うことができずに, 教材などは会場校の予算で, 費用を負担することとなった 227

229 副部長と会場校が違うことにより, 打合せ会を何回も持つなど, 会場校の責任者にも多くの負担があった 役割の明確化をするか, 会場校が副部長を兼ねた方が, 研究はスムーズにいくと考えます ( 会場校の責任者と電話やメールなどのやりとりでは, うまく伝わらずに, 推進委員会の時に修正することが多くあった ) 校内で研究推進体制を組織として充実させていればスムーズに研修が進む 研究主任等の主任クラスを対象とした研修会を開催してもよいのではないかと思います ( 意見 ) 指定 1 年 の副部 妙高市の中教研への研究依頼という形だが, 実際には小学校の先生方との合同の会しかなく, とても動きづらい 妙高高原中のような小規模校では, 校務分掌が多く, 副部長として研推を持つのも一苦労だった 通常の学校業務もある中で, 研究推進責任者として研究を進めていくのは, とても大変でした 他地区の運営面の課題に書いてあった通り, 推進委員の中に会計係を置き, 交通費や会計の仕事はほかの方にしていただくとか, 提出書類は会場校の先生と分担して作るとかできるといいと思いました 県中教研の 学び合い の考え方には, 基本的に賛同します 非常にわかりやすく, 取組の内容や方向も明確に出されていて (Classの中でも) とてもよいと思います 学校ごとでの研修は進んでいると思うが, 教科によって取り組みやすさの差を感じる その点が来年の提案につながればを考える 県中教研の指定を受けたことで, 見附市内の数学主任が集まり, 互いの授業を見合ったり, 意見交換をしたりすることができた また, 指導主事の先生からもありがたい指導をいただくことができ, 自分自身が勉強することができた また, 教師同士で学び合うよい機会となった 特にありません 定期的に全県の副部長が集まり, 情報交換できたことは心強かったです 他地区副部長との連絡方法やメーリングリストがあると便利である 学び合う授業 教師の学び合い については, 知識が少ない中で行ったため, 我々が学ぶ機会が多くあると良いと思う また, 今年度のように, 何回か内容や進捗状況を互いに聞きあったり, 前副部長や地区ごとの経験されてきた方に聞くことができる会議を, もう少し増やしてもらえるとありがたい ( 分からないことが多すぎて, 何を誰に聞けば良いのか悩んだ ) 推進委員会の回数を重ねることでメンバーの横のつながりと, 意識が高まった 特に美術は各校一人が多いので, 他社の意見が聞ける機会がありよかった ただし, 推進責任者として県中教研の学び合いの考え方や会の運営, 方向性をうまく伝えたり, 引き出すことができなかった スタート当初は部員の意識の差があった 最後の推進部会で事務局長に来ていただき,KPT などについてレクチャーを受けたことは非常に有効だった 初期の段階でやっていただけば良かったと反省した 特にありませんが,Classはとても好評だと思うので, 大変だとは思いますが, 今後も継続できるとよいと思います 学び合い は教育の方法でありながら, 目的の部分も含んでいる大変重要なものだと考えます 今後とも推進を図っていきたいと思います 特にありません 事務局様, ご苦労様でした 特にありません 228

230 3 全県副部 アンケート ( 数値 ) 229

231 230

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